JP2002139774A - ファインダ装置及びカメラ - Google Patents

ファインダ装置及びカメラ

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JP2002139774A
JP2002139774A JP2000337081A JP2000337081A JP2002139774A JP 2002139774 A JP2002139774 A JP 2002139774A JP 2000337081 A JP2000337081 A JP 2000337081A JP 2000337081 A JP2000337081 A JP 2000337081A JP 2002139774 A JP2002139774 A JP 2002139774A
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cam
photographing
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JP2000337081A
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English (en)
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Shigeru Kato
茂 加藤
Akiyoshi Tochigi
明義 栃木
Masami Takase
正美 高瀬
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインダ光学系を複数の撮影光学系に対応
させることができ、製品開発期間の短縮とコスト低減が
可能なズームファインダ装置。 【解決手段】 焦点距離可変範囲の異なる複数の撮影ズ
ームレンズA、Bと連動して共通に用いられるズームフ
ァインダユニットにおいて、複数の撮影ズームレンズ
A、Bのズーミング時の実入射半画角変化の平均的な画
角変化を行うようにズームファインダのレンズ群の移動
軌跡が設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダ装置の
構造、及び、このファインダ装置を内蔵し変倍可能な撮
影光学系を有するカメラに関し、特に、焦点距離可変域
の異なる複数のカメラにおいて、一種のユニット部品が
共通使用可能となるズームファインダユニットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラ等において、ファインダ光
学系と撮影光学系とは、一対で設計されるのが一般的で
あった。例えば、変倍可能な1つの撮影光学系に対して
その撮影光学系の焦点距離範囲に対応する1つの変倍可
能なファインダ光学系が適用されていた。
【0003】これに対して、特開平9−61890号に
おいては、ファインダユニットを2体化し、レンズや対
物系収納枠は共通使用し、ズームカムと接眼系の収納枠
は機種毎に最適化したものを用いて、ファインダユニッ
トを商品毎に最適化可能とし、最小のサイズと一定の視
野率を得ることができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
ように多種多様なズーム比を持つカメラやレンズ鏡筒が
提供される状況にあっては、上述のように1つ1つの撮
影光学系に対応した専用のファインダ光学系を用意する
となると、製品開発のための期間が長期化するとか、部
品コストや部品の管理等においても不利な状況が避けら
れなかった。
【0005】また、特開平9−61890号の方法で
は、機種毎にカムや収納枠といった新規部品が必要にな
り、成形型への投資額が増えると言ったコスト高になっ
てしまう問題がある。
【0006】本発明は従来技術のこのような問題に鑑み
てなされたものであり、その目的は、ファインダ光学系
を複数の撮影光学系に対応させることができ、製品開発
期間の短縮とコスト低減が可能なズームファインダ装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明のズー
ムファインダユニットは、焦点距離可変範囲の異なる複
数カメラ機種において、複数の撮影レンズのズームカム
回転時の実入射半画角変化の中間的な画角変化を行う共
通のファインダズームカムを有することを特徴とするも
のである。
【0008】ここで言う「中間的な画角変化を行う共通
のファインダズームカム」とは、以下のもので定義す
る。
【0009】後述するように、複数の撮影レンズの1つ
にて変倍における対ファインダの視野率の変化量が0%
であるファインダズームカムを用いたとき、他の撮影レ
ンズを用いた場合の視野率の変化量がX%であるとす
る。そして、その撮影レンズの1つ及び他の撮影レンズ
双方を用いても、対ファインダの視野率がX%に達しな
いような画角変化を行うファインダズームカムを上記の
「中間的な画角変化を行う共通のファインダズームカ
ム」とする。
【0010】さらに、この場合、複数の撮影レンズの
中、任意の第1の撮影レンズ及び第2の撮影レンズの焦
点距離の変更に伴うファインダユニットの視野率変化
が、下記の条件式を満たすことが望ましい。
【0011】0.5<ΔS1/ΔS2<2 ただし、 ΔS1=|Smax1−Smin1| ΔS2=|Smax2−Smin2| Smax1は第1の撮影レンズに対する変倍全域における視
野率の最大値 Smin1は第1の撮影レンズに対する変倍全域における視
野率の最小値 Smax2は第2の撮影レンズに対する変倍全域における視
野率の最大値 Smin2は第2の撮影レンズに対する変倍全域における視
野率の最小値 であり、視野率は、(ファインダ入射半画角tan値)
/(撮影レンズ入射半画角tan値)とする。
【0012】このように、複数の画角変化特性の中間的
特性をファインダ画角変化特性に使うことで、ファイン
ダと各撮影レンズとの画角変化差がならされ、一部の撮
影レンズとの画角変化差が大きくなることが防止でき
る。
【0013】また、上記条件を満たすことで、よりファ
インダと各撮影レンズとの画角変化差がなくなり好まし
い。上記条件式の下限の0.5又は上限の2を越えるフ
ァインダユニットであると、視野率変化の大きいカメラ
機種がでてしまい、撮影者が正確なフレーミングを行う
ことが難しくなる。
【0014】本願の第2の発明の複数のズームカメラ
は、複数の撮影レンズのズームカムと、同一のファイン
ダのズームカムとを連動する変速比が異なるように構成
されていることを特徴とする複数のズームカメラであ
る。
【0015】特に、上記の複数のズームカメラの中、撮
影レンズの変倍比が異なる2つのものについて、変倍比
の小さいカメラの変速比を変倍比の大きいカメラの変速
比よりも小さくすることが望ましい。
【0016】また、複数の撮影レンズは、撮影レンズの
ズームカムの回転角に対して比例的に直進移動する直進
移動群を含むことが望ましい。
【0017】この場合に、複数の撮影レンズは直進移動
群をそれぞれ有し、なおかつ、その直進移動群がそれぞ
れが異なることが望ましい。
【0018】ファインダユニットをズームカムも含め共
通化した場合、可変焦点距離領域の異なる複数のカメラ
では、当然ファインダカムの使う領域幅が異なる。高変
倍のカメラよりも低変倍のカメラの方がファインダカム
の回転角が少なくてすむ。ファインダカムと撮影レンズ
のズームカムは連動しているので、連結部の変速比が同
じままでは、低変倍カメラの撮影レンズの鏡枠のズーム
カム回転角も少なくなってしまう。鏡枠ズームカムの回
転角が少ないと、回転角制御の精度が低くなったり、カ
ムの圧力角がきつく枠駆動が安定してできなくなる危険
性が出てくる。
【0019】そこで、低変倍カメラの連動変速比を高変
倍カメラのものより小さく設定すれば、低変倍撮影レン
ズの鏡枠のカム回転角を広くとることができる。さら
に、広角側のスタート画角が異なる複数の撮影レンズで
は、撮影レンズの鏡枠の直進移動群を変更することで、
画角変化特性差が小さくなり好ましい。
【0020】本願の第3の発明であるカメラは、カメラ
としてのファインダ変倍駆動可能域よりも、広角又は望
遠側変倍域に変倍領域を有する変倍ファインダユニット
を有することを特徴とするものである。
【0021】複数のカメラの中、低変倍のカメラについ
ては、撮影レンズでカバーしていないファインダ画角の
領域を使う必要性はない。したがって、ファインダカム
領域の必要な部分のみ回転させる回転効率の良いファイ
ンダ変倍駆動機構が用いられる。
【0022】変倍ファインダユニットのファインダのレ
ンズ移動をズームカムの回転に伴って行う構成では、そ
のズームカムの形状が、撮影レンズの変倍に対応するズ
ームカムの回転角θよりも広角側又は望遠側に少なくと
も0.2θを越えてレンズ移動可能なズームカムが形成
されることが望ましい。
【0023】本願の第4の発明であるカメラは、カメラ
としての撮影レンズの鏡枠変倍駆動可能域よりも、広角
又は望遠側変倍域に変倍領域を有する変倍ファインダユ
ニットを有することを特徴とするものである。
【0024】また、別の言い方をすれば、本願の第4の
発明であるカメラは、焦点距離可変の撮影レンズと、そ
の撮影レンズの変倍に対応して移動する移動レンズを有
するファインダ光学系と、ファインダの光学系の移動を
行う移動機構を備え、その移動機構は移動レンズを付勢
するズームカムを備え、そのズームカムは撮影レンズの
変倍に対応して移動する移動レンズの移動領域よりも、
ズームカムの回転によりさらに変倍比大なるレンズ移動
を行える形状を有するカメラと言うこともできる。
【0025】ファインダ変倍駆動は、撮影レンズの鏡枠
変倍を介して伝達される場合が多く、この場合において
も必要最小限の回転角を得られる鏡枠変倍駆動機構が用
いられる。
【0026】また、撮影レンズのズームカムをファイン
ダカム側に合わせることも画角だけの点では可能ではあ
るが、鏡枠簡素化のためには直進移動の群を設けること
が望ましい。直線移動群をヘリコイド駆動とした場合
は、回転角が大きく、沈胴量が充分取れる上に、鏡胴径
が細く、光線洩れの心配もなく、さらに、可動胴の成形
加工のために高価な金型が不要なレンズ鏡胴を得られ
る。
【0027】なお、以上において、複数の撮影レンズに
おいて、ズームに伴う視野率変化が下記条件式を満たす
ことが望ましい。
【0028】 |Smax −Smin |<0.05% ・・・(1) ただし、Smax :変倍全域における視野率最大値 Smin :変倍全域における視野率最小値 ここで、(視野率)=(ファインダ入射半画角tan
値)/(撮影レンズ入射半画角tan値) である。
【0029】本願の第5の発明であるファインダ装置
は、所定量変倍可能な第1の撮影光学系と、上記第1の
撮影光学系と変倍範囲の異なる第2の撮影光学系とを択
一的に対応可能であって、上記第1の撮影光学系と第2
の撮影光学系との変倍範囲内で変倍移動されるファイン
ダ光学素子を有するファインダ光学系と、上記ファイン
ダ光学素子を駆動する駆動源と、上記第1の撮影光学系
が選択されている際に、上記駆動源からの駆動力を上記
ファインダ光学素子まで伝達する第1の駆動力伝達手
段、又は、上記第2の撮影光学系が選択されている際
に、上記駆動源からの駆動力を上記ファインダ光学素子
まで伝達する第2の駆動力伝達手段の何れかであって、
選択された第1の撮影光学系、又は、第2の撮影光学系
に応じて択一的に選択されたファインダ光学系駆動力伝
達手段とを有する。
【0030】本願の第6の発明であるファインダ装置
は、第5のファインダ装置において、上記第2の駆動力
伝達手段は、上記第1の駆動力伝達手段を形成する歯車
列のうち、所定の歯車を交換して構成される。
【0031】本願の第7の発明であるカメラは、所定量
変倍可能な第1の撮影光学系と、上記第1の撮影光学系
と変倍範囲の異なる第2の撮影光学系とを択一的に選択
可能なカメラであって、所定範囲内で変倍可能であり、
上記変倍のための移動が可能な光学素子を有するファイ
ンダ光学系と、上記光学素子と上記第1もしくは第2の
撮影光学系を駆動する駆動源と、上記第1の撮影光学系
が選択されている際に、上記駆動源からの駆動力を上記
光学素子まで伝達する第1の駆動力伝達手段、又は、上
記第2の撮影光学系が選択されている際に、上記駆動源
からの駆動力を上記光学素子まで伝達する第2の駆動力
伝達手段と、上記駆動源からの駆動力を上記第1、もし
くは、第2の撮影光学系まで伝達する第3の駆動力伝達
手段とを有し、選択された第1、又は、第2の撮影光学
系に応じて上記第1の駆動力伝達手段と第2の駆動力伝
達手段とを択一的に選択可能である。
【0032】また、本願の第8の発明であるズームファ
インダユニットは、撮影レンズ鏡筒の焦点距離可変域が
異なる複数種のカメラに組み込まれた共通のズームファ
インダユニットであって、光軸方向に移動しファインダ
入射半画角を変化させる複数の移動レンズ群を有する共
通の対物レンズと、その移動レンズ群に係合し回転駆動
することによりその複数の移動レンズ群を移動させてフ
ァインダ入射半画角を変化させる共通のカム部材とを備
え、ファインダのそのカム部材は、撮影レンズ鏡筒のレ
ンズ群を移動させる回転枠の回転角に応じた回転角で回
動し、かつ、各々の撮影レンズ鏡筒の回転枠の回転時の
実入射半画角変化の中間的画角変化を行うズームカム形
状が形成され、上記複数種のカメラの各々に共通使用さ
れたことを特徴とするものである。
【0033】さらには、カメラの各々の撮影レンズ鏡筒
は光軸方向に移動し、撮影レンズ入射半画角を変更する
複数の移動レンズ群と、その複数の移動レンズ群の移動
を行う回転枠を有し、かつ、複数の移動レンズ群の中少
なくとも1つの移動レンズ群は上記回転枠の回転角に対
して比例的に移動する移動群であり、少なくとも1つの
移動レンズ群は、回転枠の回転角に対して曲線的に移動
する移動レンズ群であることが望ましい。
【0034】また、カム部材と撮影レンズ鏡筒の回転枠
を連動して回動させ、焦点距離可変域の異なる撮影レン
ズ鏡筒の各々に応じてそのカム部材と回転枠との変速比
を異ならしめる連動手段を介することが望ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明のズームファインダ
装置を実施例に基づいて説明する。
【0036】図1は、本発明の1実施例のズームファイ
ンダ装置を内蔵したカメラの要部分解斜視図である。
【0037】本実施形態のカメラでは、異なる複数の焦
点距離範囲に調節可能な複数の撮影光学系がそれぞれ組
み込まれた複数種類のズームレンズ鏡筒を択一的に選択
でき、さらに、内蔵するファインダユニットを上記複数
種類のズームレンズ鏡筒の何れにも対応させることがで
きるものである。
【0038】上記カメラは、主にパトローネ室1a、ス
プール室1b、アパーチャ部1c等を有するカメラ本体
1と、カメラ本体1に取り付けられる前板2と、前板2
に組み込まれる沈胴可能なズームレンズ鏡筒3Aと、カ
メラ本体1のスプール室側面部に配設されるストロボユ
ニット5及び駆動電源用電池21と、カメラ本体上部に
配設されるファインダユニット4及び測距ユニット(投
受光部)6、7と、ファインダユニット4の上部に配設
され、LCD表示部25aが実装されている制御用メイ
ン基板25とを有しており、さらに、上記カメラは、上
記スプール室1b内に配設される給送モータユニット8
と、上記カメラ本体1の下部に取り付けられるフィルム
駆動部地板13及びフィルム給送駆動用ギヤ列17、フ
ォークギヤ16と、上記前板2に組み込まれ、ピニオン
14が装着される駆動源であるズームモータ9と、前板
2のギヤ室2a内に配設されるズーム駆動ギヤ列81
と、ギヤ室2a前面部に装着されるズーム駆動部地板1
1、12と、ズーム地板11、12、ファインダ本体5
1等に配設されるファインダズーム駆動ギヤ列82と、
上記レンズ鏡筒3Aに装着され、フォーカス、シャッタ
制御用フレキシブルプリント基板24とを有している。
【0039】なお、上記前板2には上記ズームレンズ鏡
筒3Aに代えて、後述するズーム範囲(変倍範囲)の異
なる沈胴可能なズームレンズ鏡筒3B、3C、3Dの何
れかを選択して組み込み可能とする。
【0040】上記ストロボユニット5には、ストロボ発
光チャージ用コンデンサ22とストロボ発光管、反射傘
を持つストロボ発光部23が設けられている。
【0041】上記ズームレンズ鏡筒3Aは、ズームモー
タ9によりズーム駆動ギヤ列81と鏡枠駆動用ロングギ
ヤ15を介してズーム駆動(変倍駆動)される。
【0042】すなわち、ズームレンズ鏡筒3Aは、主に
前板2に固定支持される固定枠31と、固定枠31に進
退、回動自在に支持される回転枠32と、回転規制状態
で回転枠32に対して進退可能に支持される移動枠33
(撮影レンズAの場合、本来は図1のように移動枠33
は見えないが、分かりやすくするために図1のように描
いてある。)と、図7に断面図を示したような光軸Oを
有する第1の撮影レンズAの第1レンズ群、第2レンズ
群、第3レンズ群とを有し、第1レンズ群と第3レンズ
群は、特に図示はしないが、回転枠33と一体化してお
り、回転枠33の回転によりワイド端からテレ端への変
倍時に物体側へ移動する。また、第2レンズ群は移動枠
33と一体化しており、ワイド端からテレ端への変倍時
に第1レンズ群との間隔を広げながら物体側へ移動す
る。ここで、ズームレンズ鏡筒3Aの鏡枠構造を簡単化
するため、第1レンズ群と第3レンズ群は一体で、か
つ、ヘリコイドによりカム回転角に対して線形移動され
る。第2レンズ群のみカムにより曲線移動する。なお、
このようなズームレンズ鏡筒3Aの例としては、例えば
特開平5−188274号のものが適用できる。
【0043】また、図8に示す撮影レンズB(そのズー
ムレンズ鏡筒は3B)を組み込んだ場合、撮影レンズB
は、第1レンズ群が回転枠33と一体化していてヘリコ
イドで線形移動し、第2レンズ群が移動枠33と一体化
しており、カムにより曲線移動する。
【0044】この2本の撮影レンズの、ズームカム回転
角による入射半画角変化は図10の通りになる。この場
合、入射半画角はフィルム長辺方向の水平半画角のta
n値で示してある。また、ワイド端を0°、テレ端を1
00°としている。
【0045】そして、撮影レンズA、Bは、それぞれ異
なるズーム範囲を有している。具体的には、 撮影レンズA:焦点距離f39.3〜101.3mm、
正群・正群・負群からなる3群ズームレンズ(図7) 撮影レンズB:焦点距離f39.1〜68.0mm、正
群・負群からなる2群ズームレンズ(図8) である。
【0046】上記ファインダユニット4は、上記ズーム
レンズ鏡筒3A以外の焦点距離範囲の異なる単数あるい
は複数のズームレンズ鏡筒3B等にも対応可能なもので
あって、これらはズームレンズ鏡筒3Bのズーム範囲以
上の変倍範囲を有している。
【0047】上記ファインダユニット4は、図2のファ
インダ光学系周りの縦断面図、及び、図9の変倍状態を
示すファインダ光学系配置図に示すように、ファインダ
本体51に組み込まれており、主にファインダ本体51
に回動可能に支持されるファインダカム軸53と、ファ
インダ本体51に支持されるファインダガイド軸55
と、ファインダ光軸Ofに沿って配設されるファインダ
光学系を構成する対物系の第1ファインダレンズG1、
進退可能な第2ファインダレンズG2、及び、第3ファ
インダレンズG3と、第1ファインダプリズムP1、第
2ファインダプリズムP2、第3ファインダプリズムP
及び接眼系の接眼レンズE1とを有してなる。
【0048】上記ファインダカム軸53は、軸部53a
とファインダカム部53bとからなり、ファインダ光軸
Ofと平行な状態で支持されている。
【0049】上記軸部53aは、図3の分解斜視図にも
示すように、ファインダ本体51の軸受け部51aに回
動可能に支持され、軸部53aの先端部には、ファイン
ダズーム駆動ギヤ列82の1つを構成するファインダカ
ムギヤ77が取り付けられる。軸部53aの嵌合部にキ
ー溝53cとEリング溝53dが設けられており、嵌合
されたファインダカムギヤ77の回転止め突起77aが
キー溝53cに係合する。また、Eリング54がEリン
グ溝53dに装着され、ファインダカムギヤ77の外れ
を防止している。
【0050】上記ファインダカム部53bは、第2、第
3ファインダレンズG2、G3のカムフォロア部62
a、63aに当接、摺動する円筒端面カム53e、53
fを有している。
【0051】上記第1ファインダレンズG1は、ファイ
ンダ本体51に凹部51cにて固定保持されている。第
2ファインダレンズG2と第3ファインダレンズG3と
は、ファインダ軸55にてファインダ光軸Of方向に摺
動自在に支持され、第2ファインダレンズG2は、接眼
レンズ方向にバネ56で付勢され、第3ファインダレン
ズG3は、第1ファインダレンズ方向にバネ57で付勢
されている。
【0052】上記ファインダカム軸53は、ズームモー
タ9によりズーム駆動ギヤ列81を経由してファインダ
ズーム駆動ギヤ列82により回動駆動される。上記カム
軸53の回動に伴って、ファインダカム部53bにより
第2ファインダレンズG2と第3ファインダレンズG3
が進退駆動される。上記ファインダレンズG2、G3
は、レンズ鏡筒のズーム駆動に同期した状態で各焦点距
離に対応した、すなわち、レンズ鏡筒のズーム駆動によ
る変倍率と略等しくなる変倍位置に駆動される。
【0053】上記ファインダユニット4は、すでに説明
したように、上記ズームレンズ鏡筒3A以外の焦点距離
範囲の異なる複数のズームレンズ鏡筒3B、後述する3
C、3Dにも適用可能なものであって、第2ファインダ
レンズG2と第3ファインダレンズG3の最大変倍移動
範囲は、少なくとも適用可能なズームレンズ鏡筒3A、
3B、後述する3C、3Dのズーム範囲(変倍範囲)を
含む範囲とし、第2ファインダレンズG2は、ワイド方
向位置(広角変倍側)PG2A からテレ方向位置(テレ変
倍側)PG2E の範囲、また、第3ファインダレンズG3
は、ワイド方向位置PG3A (広角変倍側)からテレ方向
位置(テレ変倍側)PG3E の範囲を移動可能とする。
【0054】また、上記ファインダカムギヤ77とファ
インダ本体51には、ファインダ位置決めピン58が挿
通可能なギヤ側位置決め穴77b及び本体側位置決め穴
51bが対向して設けられている。このファインダ位置
決めピン58を上記位置決め穴77bと51bに挿通し
た状態で第2、第3ファインダレンズG2、G3が予め
定められた組み付け基準変倍位置に位置し、その状態で
ファインダの組み付け作業が行われる。
【0055】上述のように構成され、調整されたファイ
ンダユニット4においては、ズームレンズ鏡筒3Aによ
るズーミング時の変倍被写体像に対応した変倍被写体像
が上記接眼レンズE1を介して観察される。また、ズー
ムレンズ鏡筒3Bが組み込まれた場合も同様である。
【0056】ここで、上記ズームレンズ鏡筒3A、又
は、3B、及び、後述の3C、3Dとファインダユニッ
ト4の駆動系について説明する。
【0057】図4は、レンズ鏡筒、ファインダユニット
のズーム駆動ギヤ列の配置を示す図であり、図5は、フ
ァインダユニットのファインダカム軸の駆動部周りの縦
断面図である。
【0058】ズームモータ9の駆動力は、ピニオン14
を介してズーム駆動ギヤ列81を経由し、回転枠32の
ヘリコイド・スパー複合ギヤ部32aに噛合する鏡枠駆
動ギヤ15に伝達され、回転枠32を駆動する。同時
に、ズームモータ9の駆動力は、ズーム駆動ギヤ列81
からファインダカムギヤ77を含むファインダズーム駆
動ギヤ列82に伝達され、ファインダカム軸53を回動
駆動する。
【0059】上記ズーム駆動ギヤ列81は、互いに噛合
する2段ズームギヤ71、2段ズームギヤ72、2段ズ
ームギヤ73、2段ズームギヤ74と、2段ズームギヤ
75の大ギヤ部75aとからなる。
【0060】また、上記ファインダズーム駆動ギヤ列8
2は、互いに噛合する2段ズームギヤ75の小ギヤ部7
5bと、2段ファインダズームギヤ76と、ファインダ
カムギヤ77からなる。
【0061】上記ズームレンズ鏡筒3Aでは、鏡枠駆動
用ロングギヤ15により回転枠32を回動駆動すること
によって、第1撮影レンズAの第1レンズ群、第2レン
ズ群は、図7のズーム駆動状態を示す図のように進退移
動し、そのズーム範囲(変倍範囲)は、焦点距離として
39.3mmから101.3mmの範囲とする。なお、
図7(a)は、焦点距離39.3mmの状態を示し、図
7(b)は、焦点距離101.3mmの状態を示す。な
お、上記ズーム時の被写体像は、フィルム面上に結像す
る。
【0062】また、ズームレンズ鏡筒3Aに代えてズー
ムレンズ鏡筒3Bを適用した場合は、回転枠を回動駆動
することによって、第2の撮影レンズBの第1レンズ
群、第2レンズ群が、図8の撮影レンズの繰り出し状態
図のように進退移動される。ズーム範囲(変倍範囲)
は、焦点距離として39.1mmから68.0mmの範
囲とする。なお、図8(a)は、焦点距離39.1mm
の状態を示し、図8(b)は、焦点距離68.0mmの
状態を示す。
【0063】なお、ズームレンズ鏡筒3A、3B、後述
する3C、3Dにて同じ焦点距離に対して異なる角度の
回動を行う必要がある回転枠を採用するレンズ鏡筒構造
については、ファインダズーム駆動ギヤ列のギヤ比をズ
ームレンズ鏡筒3A、3B等によって変更する必要があ
るが、これについては後で説明する。
【0064】また、カメラを収納状態にすると、図7、
図8に示した進退移動位置にある第1レンズ群、第2レ
ンズ群、第3レンズ群は、フィルム面方向の沈胴位置に
繰り込まれるものとする。
【0065】一方のファインダユニット4におけるワイ
ド端とテレ端の状態について、図9のファインダ光学系
の変倍駆動状態図を用いて説明する。
【0066】ファインダユニット4における変倍用ファ
インダ光学系の第2ファインダレンズG2と第3ファイ
ンダレンズG3は、ファインダカム53bにより進退駆
動されるが、適用可能なレンズ鏡筒3A、3Bの全ズー
ム範囲の焦点距離の39.1mmから101.3mmを
カバーさせるために、図9に示す変倍ズーム範囲を進退
可能とする。
【0067】すなわち、撮影レンズA、B(後述のC)
のワイド端焦点距離の約39mmに対応する状態では、
第2ファインダレンズG2と第3ファインダレンズG3
は、それぞれ変倍域の途中に位置する。
【0068】後述の撮影レンズDのワイド端焦点距離の
28.8mmに対応する状態では、第2ファインダレン
ズG2と第3ファインダレンズG3は、図9(a)のワ
イド端に位置する。
【0069】撮影レンズA、B、Dのテレ端焦点距離は
各々101.3mm、68mm、77.7mmであり、
各々のファインダの対応する状態では、第2ファインダ
レンズG2と第3ファインダレンズG3は、それぞれ変
倍域の途中に位置する。
【0070】撮影レンズCのテレ端焦点距離の115.
8mmに対応する状態では、第2ファインダレンズG2
と第3ファインダレンズG3は、図9(b)のテレ端に
位置する。
【0071】なお、ズームレンズ鏡筒を沈胴状態にする
場合に、回転枠32はワイド端回動位置からさらに繰り
込み方向に回動するが、そのとき、ファインダカム軸5
3もワイド側方向に回動する。よって、ズームレンズ鏡
筒の沈胴動作に伴い、ファインダカム53bの当接カム
面に沿って第2、第3ファインダレンズG2、G3は、
それぞれ上記位置PG2A 、PG3A に向かって移動する。
【0072】図6は、上記ズームレンズ鏡筒3B(撮影
レンズB)を組み込むときのレンズ鏡筒、ファインダユ
ニットのズーム駆動ギヤ列の配置を示す図である。
【0073】図6に示す第1の駆動力伝達手段であるフ
ァインダズーム駆動ギヤ列82は、2段ズームギヤ75
の小ギヤ部75bと、2段ファインダズームギヤ76
と、ファインダカムギヤ77で構成され、ズームレンズ
鏡筒3Aを組み込むときに用いられる。一方、第2の駆
動力伝達手段であるファインダズーム駆動ギヤ列83
は、上記ファインダカムギヤ77に代えて、それより歯
数の異なるファインダカムギヤ78を適用したギヤ列で
構成され、ズームレンズ鏡筒3Bを組み込むときに同時
に組み込まれる。
【0074】ズームレンズ鏡筒3Bが組み込まれている
状態では、ズーム駆動ギヤ列81と噛合するギヤ列とし
て上記ファインダズーム駆動ギヤ列83を適用して、上
記基準変倍位置にセットされているファインダユニット
4のファインダカム軸53に上記ファインダカムギヤ7
7を噛合させて組み付ける。この組み付け状態でズーム
レンズ鏡筒3Bが焦点距離39.1mmのズーム状態に
到達したとき、同時にファインダユニット4も焦点距離
39.1mmに対応する変倍位置にセットされる。
【0075】本実施形態のカメラによると、ズーム範囲
は異なるがワイド側、又は、テレ側のまでの同じ焦点距
離を与える回転枠の回動角は異なっているズームレンズ
鏡筒に対しても、同一のファインダユニットを適用する
ことが可能になり、このカメラの適用できる範囲が広が
る。
【0076】上記のように、撮影レンズを駆動するズー
ムカムから変倍用ファインダ光学系を駆動するファイン
ダカムへは減速ギヤ列82、83を介しているが、ズー
ムレンズ鏡筒3Aと3Bの2機種には異なる変速比のギ
ヤ列(撮影レンズA:B=1:0.51)を用いる。変
倍比の小さい撮影レンズB側の変速比を小さくすること
で、鏡枠の回転角を大きくを維持でき、撮影レンズBの
第2レンズ群移動枠の駆動のカムの圧力角を小さくする
ことができる。
【0077】すなわち、ファインダカムの回転角は、焦
点距離f39.3〜101.3mmカメラ時(ズームレ
ンズ鏡筒3A)には、撮影レンズの鏡枠カムと同じ10
0°の回転角で、焦点距離f39.3〜101.3mm
に対応する画角変化を起こす。
【0078】同じファインダユニットを焦点距離f3
9.1〜68.0mmのカメラに用いたときは、ファイ
ンダカムは100°の回転角を必要とせず、途中の60
°で止めて使用すれば、焦点距離f39.1〜68.0
mm相当の画角変化を起こす。
【0079】撮影レンズズーム駆動とファインダズーム
駆動のための連動系のギア列までも共通にしてしまう
と、撮影レンズの鏡枠カムも51°と少ない回転角とな
ってしまい、撮影レンズ鏡枠ズーム駆動のカム圧力角が
高くなり、安定したズーム駆動ができなくなる。
【0080】図6のように、連動系の一部のギア列82
をギア列83へ変更し、1:0.51の減速系とすれ
ば、ズームレンズ鏡筒3Bの鏡枠カムの回転角を100
°と広く維持したまま、ファインダカム部53bを適切
に回転することが可能となる。
【0081】この実施例においては、変速比を変えるた
めのギア列82、83は共通とならないが、カムなどに
比べれば簡素な型ですむので、安価な費用ですむ。
【0082】ここで、具体例として、図16のように、
撮影レンズAのみに合わせたファインダカム53e、5
3fを用いると、視野率変化は図11(a)のようにな
り、撮影レンズBを用いたカメラでは視野率変動幅が
5.4%と大きくなってしまう(ΔSA=0%、ΔSB
=5.4%、つまり、ΔS1=0、ΔS2=0.05
4、ΔS1/ΔS2=0)。
【0083】なお、視野率は、ファインダと撮影レンズ
の、フィルム長辺方向の水平半画角tan値の比率: 、(視野率)=(ファインダ入射半画角tan値)/
(撮影レンズ入射半画角tan値) で定義され、狙い値は85%と設定している。
【0084】また、同様に、撮影レンズBのみに合わせ
たファインダカム53e、53fの形状は図17のよう
になる。
【0085】ここで、図16、図17及び下記の図18
は、概念的なファインダカムの展開図であり、図の左側
を物体側とし、カム形状は誇張して図示してある。そし
て、各図の縦軸はファインダカムの回転角に対するファ
インダ光学系の第2レンズ群、第3レンズ群の移動軌跡
に略相当する。
【0086】撮影レンズA、撮影レンズB両方の画角変
化を考慮し、図18に示すように、図16と図17のフ
ァインダカム53e、53fの形状の中間的な形状をと
り、中間的な画角変化を得られる共通のファインダカム
53e、53fを用いると、視野率変化は図11(b)
のようになり、視野率の変動をどちらの撮影レンズにお
いても小さく抑えられる(ΔSA=2%、ΔSB=1.
9%、つまり、ΔS1=0.02、ΔS2=0.01
9、ΔS1/ΔS2=0.95)。なお、連動ギアの変
速比についても、撮影レンズA:B=1:0.48に変
更し、撮影レンズB使用時には、ファインダカムが48
°回転となるように最適化している。
【0087】次に、別の実施例として、図12に示した
撮影レンズC、図13に示した撮影レンズDについて、
次のようなズーム範囲を有している。
【0088】撮影レンズC:焦点距離f39.3〜11
5.8mm、正群・負群からなる2群ズームレンズ(図
12) 撮影レンズD:焦点距離f28.8〜77.7mm、正
群・負群からなる2群ズームレンズ(図13) なお、図12(a)は、焦点距離39.3mmの状態を
示し、図12(b)は、焦点距離115.8mmの状態
を示す。また、図13(a)は、焦点距離28.8mm
の状態を示し、図13(b)は、焦点距離77.7mm
の状態を示す。
【0089】撮影レンズCは、実施例1の撮影レンズB
と同様に、第1レンズ群が線形移動で第2レンズ群がカ
ム曲線移動をし、撮影レンズDは第1レンズ群が直線移
動の場合(移動軌跡が図13中の破線)だと、図14
(a)のような画角変化になる。
【0090】実施例1と同様に、撮影レンズを駆動する
ズームカムから変倍用ファインダ光学系を駆動するファ
インダカムへの減速ギヤ列の変速比は、ズームレンズ鏡
筒3C(撮影レンズC)と3D(撮影レンズD)の2機
種で異なり、ワイド端での焦点距離すなわち画角が異な
るので、ファインダカム53e、53fのワイド端で使
う位置も異なる。
【0091】この場合、撮影レンズCとの画角変化特性
が合わず、平均的なファインダカムを設定しても、撮影
レンズDを用いたカメラの視野率変動が図15(a)の
ように大きくなってしまう(視野率変動幅はΔSC=
2.4%、ΔSD=5.4%、ΔSD/ΔSC=0.4
4;連動カムの変速比は1:0.5)。撮影レンズD使
用時のファインダカムのワイド端位置は、撮影レンズC
使用時のワイド端位置に対して、−9°ずらしている。
このように視野率変動が大きいと、撮影者は構図を正確
に合わせられなくなる。
【0092】撮影レンズDの鏡枠を第2レンズ群が直線
移動とすると(図13中の実線の移動軌跡)、画角変化
は図14(b)のように変化する。この場合には、2つ
の撮影レンズC、Dの画角変化を合わせ、視野率変化の
少ないファインダカムを設定できる。その撮影レンズD
をD’として、撮影レンズCと撮影レンズD’を用いた
カメラの視野率変動は図15(b)のようになり、連動
カム列の変速比を1:0.53とし、視野率変動幅はΔ
SC=3.1%、ΔSD’=2.5%、ΔSD’/ΔS
C=0.81と小さくなる。撮影レンズD使用時のファ
インダカムのワイド端位置は、撮影レンズC使用時のワ
イド端位置に対して、−13°ずらしている。
【0093】なお、図15(a)と(b)では、撮影レ
ンズCのワイド端時のファインダカム位置を0°と表示
している。
【0094】実施例1と同様に、鏡枠カム回転角を撮影
レンズC、D共に100°とした場合、ファインダのカ
ム回転角は、焦点距離f39.3〜115.8mm時に
は100°、焦点距離f28.8〜77.7mm時には
53°回転する。この撮影レンズCとD’の2機種にお
いてワイド端の位置が13°ずれているため、ファイン
ダカムとしては113°の回転角を有している。
【0095】以上説明した発明の実施の形態にて述べた
撮影レンズA、B、C、Dのレンズデータ及びファイン
ダ光学系のレンズデータを以下に示す。
【0096】なお、以下のレンズデータにおいて、fは
全系焦点距離、FNOはFナンバー、ωは半画角、FBは
バックフォーカス、Wは広角端、WSは広角端と標準状
態の中間状態(広角端と標準状態の相乗平均)、Sは標
準状態、STは標準状態と望遠端の中間状態(標準状態
と望遠端の相乗平均)、Tは望遠端、r1 、r2 …は各
レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間
隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、ν
d2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状
は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と
直交する方向にとると、下記の式にて表される。
【0097】x=(y2 /r)/[1+{1−(K+
1)(y/r)2 1/2 ]+A44 +A66 +A88
A1010 + A1212 ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6
A8、A10 、A12 はそれぞれ4次、6次、8次、10次、
12次の非球面係数である。
【0098】 (撮影レンズA) r1 = 24.137 d1 = 1.200 nd1 =1.80518 νd1 =25.43 r2 = 18.493 d2 = 0.300 r3 = 16.628 d3 = 3.130 nd2 =1.48749 νd2 =70.21 r4 = 76.831 d4 = (可変) r5 = ∞(絞り) d5 = 2.100 r6 = -12.540 d6 = 1.200 nd3 =1.77250 νd3 =49.60 r7 = 60.207 d7 = 3.420 nd4 =1.76182 νd4 =26.52 r8 = -14.176 d8 = 0.150 r9 = 82.068 d9 = 2.200 nd5 =1.51823 νd5 =58.90 r10= -17.833 (非球面) d10= 0.800 r11= -11.951 d11= 1.200 nd6 =1.80518 νd6 =25.43 r12= 91.760 d12= 3.750 nd7 =1.69680 νd7 =55.53 r13= -12.508 d13= (可変) r14= -31.577 d14= 2.740 nd8 =1.84666 νd8 =23.78 r15= -19.290 d15= 0.980 r16= -21.191 d16= 1.540 nd9 =1.77250 νd9 =49.60 r17= -211.645 d17= 3.150 r18= -24.322 d18= 1.850 nd10=1.69680 νd10=55.53 r19= -112.441 非球面係数 第10面 K = 0.00000 A4 = 5.34130×10-5 A6 = 1.47440×10-7 A8 = 4.30550×10-7 A10= 0 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 39.3 63.1 101.3 FNO 3.90 5.57 8.12 ω (°) 27.1 18.2 11.8 FB (mm) 7.250 24.383 51.016 d4 4.933 11.853 16.913 d13 14.358 7.437 2.377 。
【0099】 (撮影レンズB) r1 = 83.548 d1 = 2.000 nd1 =1.49216 νd1 =57.50 r2 = 50.891 (非球面) d2 = 6.643 r3 = 60.557 d3 = 1.600 nd2 =1.59270 νd2 =35.29 r4 = 16.625 d4 = 5.783 nd3 =1.49782 νd3 =66.83 r5 = -15.189 d5 = 0.936 r6 = ∞(絞り) d6 = (可変) r7 = -36.353 (非球面) d7 = 4.236 nd4 =1.49216 νd4 =57.50 r8 = -22.584 (非球面) d8 = 5.557 r9 = -11.005 d9 = 1.886 nd5 =1.48749 νd5 =70.20 r10= -193.794 非球面係数 第2面 K = 6.29670 A4 = 7.63670×10-5 A6 = 2.05920×10-7 A8 = 2.78240×10-9 A10= 4.88290×10-11 第7面 K = 0.00000 A4 = 9.37290×10-6 A6 = 1.26060×10-7 A8 =-3.01410×10-9 A10= 0 第8面 K = 0.00440 A4 =-4.36840×10-5 A6 = 6.43610×10-7 A8 =-1.56840×10-8 A10= 6.13620×10-11 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 39.1 51.6 68.0 FNO 4.60 6.07 8.00 ω (°) 28.2 22.4 17.5 FB (mm) 8.734 21.762 38.931 d6 13.292 7.551 3.199 。
【0100】 (撮影レンズC) r1 = 229.620 d1 = 1.300 nd1 =1.72825 νd1 =28.46 r2 = 46.523 d2 = 1.000 r3 = 28.441 (非球面) d3 = 2.300 nd2 =1.52542 νd2 =55.78 r4 = 30.385 d4 = 7.040 r5 = 32.027 d5 = 1.020 nd3 =1.78590 νd3 =44.20 r6 = 14.705 d6 = 4.720 nd4 =1.52249 νd4 =59.84 r7 = -14.705 d7 = 1.200 r8 = ∞(絞り) d8 = (可変) r9 = -78.839 (非球面) d9 = 2.520 nd5 =1.52542 νd5 =55.78 r10= -40.653 d10= 2.980 r11= -23.754 d11= 1.380 nd6 =1.48749 νd6 =70.23 r12= -38.040 d12= 4.650 r13= -12.608 d13= 1.710 nd7 =1.69680 νd7 =55.53 r14= -50.889 非球面係数 第3面 K = 6.50280 A4 =-1.12860×10-4 A6 =-9.32510×10-7 A8 = 3.67820×10-9 A10=-7.38200×10-11 第9面 K =11.09440 A4 = 3.42810×10-5 A6 = 3.34350×10-7 A8 =-1.80470×10-10 A10=-1.83630×10-11 A12= 1.24560×10-13 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 39.3 67.2 115.8 FNO 3.80 6.48 11.18 ω (°) 28.1 17.6 10.5 FB (mm) 6.992 29.827 69.669 d8 14.156 6.959 2.694 。
【0101】 (撮影レンズD) r1 = -22.933 d1 = 1.310 nd1 =1.78590 νd1 =44.20 r2 = 27.904 d2 = 0.686 r3 = 30.820 d3 = 2.300 nd2 =1.52542 νd2 =55.78 r4 = 46.341 (非球面) d4 = 1.257 r5 = 79.284 d5 = 2.837 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r6 = -18.839 d6 = 0.500 r7 = 61.279 d7 = 7.643 nd4 =1.48749 νd4 =70.23 r8 = -12.499 d8 = 1.000 r9 = ∞(絞り) d9 = (可変) r10= -250.550 d10= 3.557 nd5 =1.48749 νd5 =70.23 r11= -18.462 d11= 0.300 r12= -39.009 d12= 1.300 nd6 =1.71999 νd6 =50.22 r13= 999.948 d13= 4.747 r14= -12.000 d14= 1.800 nd7 =1.69680 νd7 =55.53 r15= -95.266 非球面係数 第4面 K = 0.00000 A4 = 1.90564×10-4 A6 = 8.55388×10-7 A8 = 1.01799×10-8 A10= 0 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 28.8 45.4 77.7 FNO 5.71 8.26 10.48 ω (°) 38.1 26.1 15.7 FB (mm) 7.230 25.026 59.658 d9 13.272 6.919 2.340 。
【0102】 (ファインダ光学系) r1 = 83.617 d1 = 1.000 nd1 =1.58423 νd1 =30.49 r2 = 10.091 (非球面) d2 = (可変) r3 = 10.339 (非球面) d3 = 4.315 nd2 =1.52542 νd2 =55.78 r4 = -21.022 (非球面) d4 = (可変) r5 = -10.024 (非球面) d5 = 1.000 nd3 =1.58425 νd3 =30.35 r6 = 10.324 (非球面) d6 = (可変) r7 = 11.287 d7 = 9.900 nd4 =1.52542 νd4 =55.78 r8 = -23.208 (非球面) d8 = 0.500 r9 = 15.763 (非球面) d9 = 22.550 nd5 =1.52542 νd5 =55.78 r10= ∞ d10= 2.260 r11= ∞(中間像) d11= 2.550 r12= 15.950 (非球面) d12= 15.560 nd6 =1.52542 νd6 =55.78 r13= -38.889 d13= 1.750 r14= 25.261 d14= 5.320 nd7 =1.52542 νd7 =55.78 r15= -16.979 (非球面) d15= 17.049 r16= ∞(アイポイント) 非球面係数 第2面 K =-1.29500 A4 = 2.10279×10-6 A6 =-2.71836×10-7 A8 = 1.45499×10-9 第3面 K =-0.26104 A4 =-9.12395×10-5 A6 =-3.93632×10-7 A8 =-6.31136×10-9 第4面 K =-0.02236 A4 = 8.97235×10-5 A6 =-4.73271×10-7 A8 =-1.37810×10-9 第5面 K = 0.21433 A4 = 6.18253×10-4 A6 =-3.45137×10-5 A8 = 7.99836×10-7 第6面 K =-0.04226 A4 = 1.66996×10-6 A6 =-2.60860×10-5 A8 = 6.01778×10-7 第8面 K = 0.15677 A4 = 2.22420×10-4 A6 =-1.28141×10-6 A8 = 3.95727×10-8 第9面 K = 0.01404 A4 =-1.11940×10-5 A6 =-1.42736×10-6 A8 = 0 第12面 K = 0.00000 A4 =-1.19998×10-3 A6 = 1.07234×10-5 A8 = 0 第15面 K = 0.00000 A4 = 4.29178×10-5 A6 = 1.34232×10-7 A8 = 0 ズームデータ(∞) WE ST TE ω (°) 33.3 17.4 8.6 d2 11.624 7.188 3.425 d4 1.250 8.298 16.270 d6 7.821 5.210 1.000 。
【0103】また、上記構成に基づく実施の形態の図1
0、図11、図14、図15に関する詳細データを以下
に示す。 <ズームカム回転角による撮影レンズの群間隔変化(mm)> 撮影レンズ (°) A B C D D’ G1-G2群間 G2-G3群間 G1-G2群間 G1-G2群間 G1-G2群間 G1-G2群間 0 4.933 14.358 13.292 14.156 13.272 13.272 10 7.227 12.064 11.058 10.412 9.850 10.749 20 9.095 10.196 9.468 8.398 7.954 8.867 30 10.647 8.644 8.218 7.021 6.635 7.408 40 11.957 7.333 7.184 5.988 5.631 6.244 50 13.079 6.211 6.303 5.172 4.829 5.295 60 14.051 5.239 5.536 4.504 4.167 4.505 70 14.900 4.390 4.857 3.945 3.608 3.837 80 15.650 3.640 4.249 3.468 3.127 3.266 90 16.317 2.973 3.700 3.056 2.709 2.772 100 16.913 2.377 3.199 2.694 2.340 2.340 。
【0104】 <ファインダカム回転角によるファインダの群間隔変化(撮影レンズAに最適化 )(mm)> (°) G1-G2群間 G2-G3 群間 G3-G4 群間 0 9.255 4.765 6.675 10 8.302 6.301 6.093 20 7.655 7.482 5.558 30 7.021 8.587 5.087 40 6.428 9.616 4.651 50 5.939 10.559 4.198 60 5.484 11.487 3.724 70 5.049 12.412 3.234 80 4.655 13.285 2.755 90 4.310 14.080 2.305 100 4.011 14.795 1.890 。
【0105】 <ファインダカム回転角によるファインダの群間隔変化(撮影レンズA、Bに最 適化)(mm)> (°) G1-G2群間 G2-G3 群間 G3-G4 群間 0 9.299 4.697 6.700 10 8.230 6.422 6.043 20 7.609 7.565 5.522 30 7.039 8.556 5.101 40 6.518 9.473 4.704 50 6.009 10.420 4.267 60 5.518 11.416 3.761 70 5.043 12.426 3.227 80 4.640 13.320 2.735 90 4.322 14.051 2.322 100 4.008 14.802 1.885 。
【0106】 <ファインダカム回転角によるファインダの群間隔変化(撮影レンズC、Dに最 適化)(mm)> (°) G1-G2群間 G2-G3 群間 G3-G4 群間 -9 11.362 1.622 7.711 0 9.422 4.504 6.769 10 7.903 6.991 5.801 20 7.026 8.579 5.091 30 6.260 9.931 4.504 40 5.656 11.130 3.909 50 5.126 12.246 3.323 60 4.734 13.108 2.853 70 4.347 13.993 2.355 80 4.020 14.773 1.903 90 3.747 15.444 1.503 100 3.517 16.031 1.147 。
【0107】 <ファインダカム回転角によるファインダの群間隔変化(撮影レンズC、D’に 最適化)(mm)> -13 11.733 1.096 7.866 0 9.353 4.612 6.730 10 7.952 6.904 5.839 20 7.044 8.548 5.104 30 6.241 9.968 4.487 40 5.640 11.164 3.891 50 5.132 12.233 3.330 60 4.734 13.108 2.853 70 4.347 13.993 2.355 80 4.020 14.773 1.903 90 3.747 15.444 1.503 100 3.517 16.031 1.147 。
【0108】 <ズームカム回転角による入射画角変化(水平方向半画角 tanω)> 撮影レンズ A B C D D’ 0 0.4409 0.4472 0.4449 0.6429 0.6429 10 0.3828 0.4069 0.3520 0.5126 0.5465 20 0.3385 0.3786 0.3016 0.4416 0.4757 30 0.3034 0.3563 0.2667 0.3923 0.4212 40 0.2749 0.3375 0.2403 0.3550 0.3778 50 0.2511 0.3214 0.2193 0.3252 0.3425 60 0.2311 0.3072 0.2020 0.3007 0.3132 70 0.2139 0.2945 0.1875 0.2800 0.2885 80 0.1991 0.2831 0.1751 0.2623 0.2674 90 0.1861 0.2728 0.1643 0.2468 0.2492 100 0.1747 0.2634 0.1549 0.2333 0.2333 。 <撮影レンズA、Bに最適化前> 変速比 1:1 レンズA ファインダ 視野率 0 0.4409 0.3748 85.0 % 10 0.3828 0.3254 85.0 % 20 0.3385 0.2877 85.0 % 30 0.3034 0.2579 85.0 % 40 0.2749 0.2337 85.0 % 50 0.2511 0.2134 85.0 % 60 0.2311 0.1964 85.0 % 70 0.2139 0.1818 85.0 % 80 0.1991 0.1692 85.0 % 90 0.1861 0.1582 85.0 % 100 0.1747 0.1485 85.0 % tanωのMax-Min 0.0% 。
【0109】 変速比 1:0.51 レンズB ファインダ 視野率 0.0 0.4472 0.3748 83.8 % 5.1 0.4069 0.3478 85.5 % 10.2 0.3786 0.3245 85.7 % 15.3 0.3563 0.3042 85.4 % 20.4 0.3375 0.2864 84.8 % 25.5 0.3214 0.2705 84.2 % 30.6 0.3072 0.2563 83.4 % 35.7 0.2945 0.2435 82.7 % 40.8 0.2831 0.2319 81.9 % 45.9 0.2728 0.2213 81.1 % 51.0 0.2634 0.2116 80.3 % tanωのMax-Min 5.4% 。 <撮影レンズA、Bに最適化後> 変速比 1:1 レンズA ファインダ 視野率 0 0.4409 0.3772 85.5 % 10 0.3828 0.3217 84.1 % 20 0.3385 0.2853 84.3 % 30 0.3034 0.2587 85.2 % 40 0.2749 0.2364 86.0 % 50 0.2511 0.2162 86.1 % 60 0.2311 0.1976 85.5 % 70 0.2139 0.1816 84.9 % 80 0.1991 0.1687 84.7 % 90 0.1861 0.1586 85.2 % 100 0.1747 0.1484 85.0 % tanωのMax-Min 2.0% 。
【0110】 変速比 1:0.48 レンズB ファインダ 視野率 0.0 0.4472 0.3772 84.4 % 4.8 0.4069 0.3474 85.4 % 9.6 0.3786 0.3235 85.4 % 14.4 0.3563 0.3040 85.3 % 19.2 0.3375 0.2878 85.3 % 24.0 0.3214 0.2739 85.2 % 28.8 0.3072 0.2616 85.1 % 33.6 0.2945 0.2503 85.0 % 38.4 0.2831 0.2398 84.7 % 43.2 0.2728 0.2298 84.2 % 48.0 0.2634 0.2201 83.6 % tanωのMax-Min 1.9% 。 <撮影レンズC、D’に最適化前(撮影レンズC、Dに最適化)> 変速比 1:1 レンズC ファインダ 視野率 0 0.4449 0.3841 86.3 % 10 0.3520 0.3042 86.4 % 20 0.3016 0.2581 85.6 % 30 0.2667 0.2266 84.9 % 40 0.2403 0.2026 84.3 % 50 0.2193 0.1843 84.1 % 60 0.2020 0.1717 85.0 % 70 0.1875 0.1594 85.0 % 80 0.1751 0.1488 85.0 % 90 0.1643 0.1397 85.0 % 100 0.1549 0.1317 85.0 % tanωのMax-Min 2.4% 。
【0111】 変速比 1:0.5 レンズD ファインダ 視野率 -9.0 0.6429 0.5175 80.5 % -4.0 0.5126 0.4336 84.6 % 1.0 0.4416 0.3736 84.6 % 6.0 0.3923 0.3304 84.2 % 11.0 0.3550 0.2985 84.1 % 16.0 0.3252 0.2740 84.3 % 21.0 0.3007 0.2544 84.6 % 26.0 0.2800 0.2380 85.0 % 31.0 0.2623 0.2239 85.4 % 36.0 0.2468 0.2114 85.7 % 41.0 0.2333 0.2005 86.0 % tanωのMax-Min 5.4% 。 <撮影レンズC、D’に最適化後> 変速比 1:1 レンズC ファインダ 視野率 0 0.4449 0.3802 85.4 % 10 0.3520 0.3069 87.2 % 20 0.3016 0.2589 85.8 % 30 0.2667 0.2258 84.6 % 40 0.2403 0.2020 84.0 % 50 0.2193 0.1845 84.1 % 60 0.2020 0.1717 85.0 % 70 0.1875 0.1594 85.0 % 80 0.1751 0.1488 85.0 % 90 0.1643 0.1397 85.0 % 100 0.1549 0.1317 85.0 % tanωのMax-Min 3.1% 。
【0112】 変速比 1:0.53 レンズD’ ファインダ 視野率 -13.0 0.6429 0.5461 84.9 % -7.7 0.5465 0.4654 85.2 % -2.4 0.4757 0.4034 84.8 % 2.9 0.4212 0.3554 84.4 % 8.2 0.3778 0.3178 84.1 % 13.5 0.3425 0.2879 84.1 % 18.8 0.3132 0.2638 84.2 % 24.1 0.2885 0.2440 84.6 % 29.4 0.2674 0.2275 85.1 % 34.7 0.2492 0.2136 85.7 % 40.0 0.2333 0.2020 86.6 % tanωのMax-Min 2.5% 。
【0113】以上の本発明のファインダ装置及びカメラ
は、例えば次のように構成することができる。
【0114】〔1〕 焦点距離可変範囲の異なる複数カ
メラ機種において、複数の撮影レンズのズームカム回転
時の実入射半画角変化の中間的な画角変化を行う共通の
ファインダズームカムを有することを特徴とするズーム
ファインダユニット。
【0115】〔2〕 焦点距離可変範囲の異なる複数の
撮影ズームレンズと連動して共通に用いられるズームフ
ァインダユニットにおいて、前記の複数の撮影ズームレ
ンズのズーミング時の実入射半画角変化の中間的な画角
変化を行うようにズームファインダのレンズ群の移動軌
跡が設定されていることを特徴とするズームファインダ
ユニット。
【0116】〔3〕 複数の撮影レンズのズームカム
と、同一のファインダのズームカムとを連動する変速比
が異なるように構成されていることを特徴とする複数の
ズームカメラ。
【0117】〔4〕 複数の撮影レンズは直進移動群を
それぞれ有し、なおかつ、その直進移動群がそれぞれが
異なることを特徴とする上記3記載の複数のカメラ。
【0118】〔5〕 カメラとしてのファインダ変倍駆
動可能域よりも、広角又は望遠側変倍域に変倍領域を有
する変倍ファインダユニットを有することを特徴とする
カメラ。
【0119】〔6〕 カメラとしての撮影レンズの鏡枠
変倍駆動可能域よりも、広角又は望遠側変倍域に変倍領
域を有する変倍ファインダユニットを有することを特徴
とするカメラ。
【0120】〔7〕 複数の撮影レンズにおいて、ズー
ムに伴う視野率変化が下記条件式を満たすことを特徴と
する上記1から6の何れか1項記載のファインダ。
【0121】 |Smax −Smin |<0.05% ・・・(1) ただし、Smax :変倍全域における視野率最大値 Smin :変倍全域における視野率最小値 ここで、(視野率)=(ファインダ入射半画角tan
値)/(撮影レンズ入射半画角tan値) である。
【0122】〔8〕 所定量変倍可能な第1の撮影光学
系と、上記第1の撮影光学系と変倍範囲の異なる第2の
撮影光学系とを択一的に対応可能であって、上記第1の
撮影光学系と第2の撮影光学系との変倍範囲内で変倍移
動されるファインダ光学素子を有するファインダ光学系
と、上記ファインダ光学素子を駆動する駆動源と、上記
第1の撮影光学系が選択されている際に、上記駆動源か
らの駆動力を上記ファインダ光学素子まで伝達する第1
の駆動力伝達手段、又は、上記第2の撮影光学系が選択
されている際に、上記駆動源からの駆動力を上記ファイ
ンダ光学素子まで伝達する第2の駆動力伝達手段の何れ
かであって、選択された第1の撮影光学系、又は、第2
の撮影光学系に応じて択一的に選択されたファインダ光
学系駆動力伝達手段と、を有することを特徴とするファ
インダ装置。
【0123】
〔9〕 上記第2の駆動力伝達手段は、上
記第1の駆動力伝達手段を形成する歯車列のうち、所定
の歯車を交換して構成されることを特徴とする上記8記
載のファインダ装置。
【0124】〔10〕 所定量変倍可能な第1の撮影光
学系と、上記第1の撮影光学系と変倍範囲の異なる第2
の撮影光学系とを択一的に選択可能なカメラであって、
所定範囲内で変倍可能であり、上記変倍のための移動が
可能な光学素子を有するファインダ光学系と、上記光学
素子と上記第1もしくは第2の撮影光学系を駆動する駆
動源と、上記第1の撮影光学系が選択されている際に、
上記駆動源からの駆動力を上記光学素子まで伝達する第
1の駆動力伝達手段、又は、上記第2の撮影光学系が選
択されている際に、上記駆動源からの駆動力を上記光学
素子まで伝達する第2の駆動力伝達手段と、上記駆動源
からの駆動力を上記第1、もしくは、第2の撮影光学系
まで伝達する第3の駆動力伝達手段と、を有し、選択さ
れた第1、又は、第2の撮影光学系に応じて上記第1の
駆動力伝達手段と第2の駆動力伝達手段とを択一的に選
択可能なことを特徴とするカメラ。
【0125】
【発明の効果】上述のように、本発明のファインダ装置
及びカメラによると、1つの変倍可能なファインダ光学
系をズーム範囲の異なる複数のズーム撮影光学系の何れ
にも対応させることができ、ズーム撮影光学系を交換す
る場合にも改めてファインダ光学系を設計する必要がな
く、製品開発期間が短縮され、また、部品コストの低減
も実現できる。
【0126】また、その場合に、複数の画角変化特性の
平均的特性をファインダ画角変化特性に使うことで、フ
ァインダと各撮影レンズとの画角変化差がならされ、一
部の撮影レンズとの画角変化差が大きくなることが防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態であるファインダ装置内蔵
のカメラの要部分解斜視図である。
【図2】上記1実施形態のカメラに組み込まれるファイ
ンダユニットのファインダ光学系周りの縦断面図であ
る。
【図3】上記1実施形態のカメラに組み込まれるファイ
ンダユニットのファインダカム軸駆動部周りの分解斜視
図である。
【図4】上記1実施形態のカメラにおけるレンズ鏡筒、
ファインダユニットのズーム駆動ギヤ列の配置を示す図
である。
【図5】上記1実施形態のカメラにおけるファインダユ
ニットのファインダカム軸駆動部周りの縦断面図であ
る。
【図6】上記1実施形態のカメラにおいて別のズームレ
ンズ鏡筒を組み込むときのレンズ鏡筒、ファインダユニ
ットのズーム駆動ギヤ列の配置を示す図である。
【図7】上記1実施形態のカメラにおいて組み込む1つ
の撮影レンズのズーム駆動状態を示す断面図である。
【図8】上記1実施形態のカメラにおいて組み込む別の
撮影レンズのズーム駆動状態を示す断面図である。
【図9】上記1実施形態のカメラにおけるファインダ光
学系の変倍状態を示す配置図である。
【図10】図7と図8の撮影レンズのズームカム回転角
による入射半画角変化を示す図である。
【図11】図7の撮影レンズのみに合わせたファインダ
カムを用いる場合と図7と図8の両方の撮影レンズに合
わせたファインダカムを用いる場合の視野率変化を示す
図である。
【図12】上記1実施形態のカメラにおいて組み込む1
つのさらに別の撮影レンズのズーム駆動状態を示す断面
図である。
【図13】上記1実施形態のカメラにおいて組み込むさ
らに別の撮影レンズのズーム駆動状態を示す断面図であ
る。
【図14】図13の撮影レンズの第1レンズ群を直線移
動する場合と第2レンズ群を直線移動する場合の図12
と図13の撮影レンズのズームカム回転角による入射半
画角変化を示す図である。
【図15】図13の撮影レンズの第1レンズ群を直線移
動する場合と第2レンズ群を直線移動する場合の図12
と図13の撮影レンズの視野率変化を示す図である。
【図16】図7の撮影レンズのみにファインダカムを最
適化して場合の概念的なファインダカムの展開図であ
る。
【図17】図8の撮影レンズのみにファインダカムを最
適化して場合の概念的なファインダカムの展開図であ
る。
【図18】図7の撮影レンズと図8の撮影レンズの中間
的な画角変化を得られるようにファインダカムを最適化
して場合の概念的なファインダカムの展開図である。
【符号の説明】
O…光軸 Of…ファインダ光軸 A…撮影レンズA B…撮影レンズB C…撮影レンズC D…撮影レンズD G1…第1ファインダレンズ G2…第2ファインダレンズ G3…第3 ァインダレンズ P1…第1ファインダプリズム P2…第2ファインダプリズム P …第3ファインダプリズム E1…接眼レンズ 1…カメラ本体 1a…パトローネ室 1b…スプール室 1c…アパーチャ部 2…前板 2a…ギヤ室 3A、3B、3C、3D…ズームレンズ鏡筒 4…ファインダユニット 5…ストロボユニット 6、…測距ユニット(投受光部) 8…給送モータユニット 9…ズームモータ 11、12…ズーム駆動部地板 13…フィルム駆動部地板 14…ピニオン 15…鏡枠駆動用ロングギヤ 16…フォークギヤ 17…フィルム給送駆動用ギヤ列 21…駆動電源用電池 22…ストロボ発光チャージ用コンデンサ 23…ストロボ発光部 24…フレキシブルプリント基板 25a…LCD表示部 25…制御用メイン基板 31…固定枠 32…回転枠 32a…ヘリコイド・スパー複合ギヤ部 33…移動枠 51…ファインダ本体 51a…軸受け部 51b…本体側位置決め穴 51c…凹部 53…ファインダカム軸 53a…軸部 53b…ファインダカム部 53c…キー溝 53d…Eリング溝 53e、53f…円筒端面カム 54…Eリング 55…ファインダガイド軸 56、57…バネ 58…ファインダ位置決めピン 62a、62…カムフォロア部 71、72、73、74、75……2段ズームギヤ 75a…大ギヤ部 75b…小ギヤ部 76…2段ファインダズームギヤ 77、78…ファインダカムギヤ 77a…回転止め突起 77b…ギヤ側位置決め穴 81…ズーム駆動ギヤ列 82、83…ファインダズーム駆動ギヤ列
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月4日(2000.12.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 |Smax −Smin |<0.05 ・・・(1) ただし、Smax :変倍全域における視野率最大値 Smin :変倍全域における視野率最小値 ここで、(視野率)=(ファインダ入射半画角tan
値)/(撮影レンズ入射半画角tan値) である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正内容】
【0121】 |Smax −Smin |<0.05 ・・・(1) ただし、Smax :変倍全域における視野率最大値 Smin :変倍全域における視野率最小値 ここで、(視野率)=(ファインダ入射半画角tan
値)/(撮影レンズ入射半画角tan値) である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 25/00 G03B 17/02 G03B 17/02 G02B 7/04 D (72)発明者 高瀬 正美 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H018 BA01 BA02 2H044 BD06 BF03 DA02 DA03 DB02 DD03 DD08 2H087 KA02 KA14 LA12 PA04 PA05 PA06 PA07 PA08 PA18 PA19 PB05 PB07 PB10 QA02 QA03 QA05 QA07 QA14 QA17 QA19 QA21 QA22 QA25 QA26 QA33 QA34 QA37 QA41 QA42 QA45 QA46 RA05 RA12 RA13 RA36 RA37 SA06 SA10 SA13 SA16 SA20 SA24 SA26 SA30 SA32 SA62 SA63 SA64 SA72 SA75 SB02 SB03 SB04 SB05 SB12 SB13 SB14 SB16 SB22 SB24 SB33 2H100 BB09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離可変範囲の異なる複数カメラ機
    種において、複数の撮影レンズのズームカム回転時の実
    入射半画角変化の中間的な画角変化を行うファインダズ
    ームカムを有することを特徴とするズームファインダユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 複数の撮影レンズのズームカムと、同一
    のファインダのズームカムとを連動する変速比が異なる
    ように構成されていることを特徴とする複数のズームカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 カメラとしてのファインダ変倍駆動可能
    域よりも、広角又は望遠側変倍域に変倍領域を有する変
    倍ファインダユニットを有することを特徴とするカメ
    ラ。
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