JP2002139605A - フィルタレンズ、及びその製造方法、並びにフィルタレンズを備えた撮像装置 - Google Patents

フィルタレンズ、及びその製造方法、並びにフィルタレンズを備えた撮像装置

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JP2002139605A
JP2002139605A JP2000336372A JP2000336372A JP2002139605A JP 2002139605 A JP2002139605 A JP 2002139605A JP 2000336372 A JP2000336372 A JP 2000336372A JP 2000336372 A JP2000336372 A JP 2000336372A JP 2002139605 A JP2002139605 A JP 2002139605A
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lens
filter
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健二 井上
Yoshiyuki Shimizu
義之 清水
Masaaki Haruhara
正明 春原
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    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2215/40Product characteristics
    • C03B2215/46Lenses, e.g. bi-convex
    • C03B2215/48Convex-concave
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/86Linear series of multiple press moulds

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近赤外線を吸収遮蔽する近赤外線吸収作用と
被写体像を結像させるレンズ作用とを併せもつレンズフ
ィルタを形成し、撮像装置の小型化、低コスト化を図
る。 【解決手段】 少なくとも一方の成形面が凹状の球面あ
るいは非球面の形状を有する一対の押圧型を転写形成し
てなるフィルタレンズ1と、撮像素子41とを枠体42
で固定させて撮像装置40を構成するものとした。ま
た、上記フィルタレンズ1は、酸化銅を0.5〜9wt
%含むものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子と撮像装
置に関し、特に撮像素子を用いた小型電子カメラ用のフ
ィルタレンズ、及びその製造方法、並びにフィルタレン
ズを備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の情報技術の進歩に伴い、パソコン
や携帯情報機器向けにCCDやCMOSセンサを用いた
小型カメラの需要が増すと予測される。このような小型
カメラは携帯可能なように超小型、超薄型化であること
と、安価なことが強く求められている。このCCDなど
の撮像素子は可視光線のみならず、可視光線より長波長
側の近赤外線、赤外線にも応答するので、可視光線より
長波長側を吸収する近赤外線吸収フィルタを組み込まな
ければならなかった。すなわち、超小型が要求されるカ
メラにおいても撮像素子とレンズの間に板状の近赤外線
吸収フィルタを配置しなけらばならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の近赤外線吸収フィルタレンズは、撮像素子とレンズ
の間にフィルタを配置しなければならないので、カメラ
の小型化を阻害し、部品点数が多くて高価になるという
課題があった。
【0004】また、上述した課題を解決するために、特
開平5−207350号公報に記載されているように、
レンズの表面に赤外線透過防止誘電体多層膜を設けて一
体化することが考案されている。しかしながらこのレン
ズ部材は、25層にも及ぶ多層膜蒸着が必要とされ、そ
の蒸着費用、歩留まり、入射角による分光特性の変化も
生じるなどの欠点がある。
【0005】また、特開平8−201729号公報に記
載されている発明では、プラスチック製赤外線吸収フィ
ルタ平板の表面にアクリル、エポキシ等のプラスチック
レンズを付加成形することが提案されている。これらプ
ラスチックレンズは接合されて一体化することは可能で
あるが、平板フィルタとレンズ機能を果たすレンズは別
個体であり、フィルタの厚みとレンズの厚みの両方の厚
みが必要となるので、小型化の障害を招き、さらに、フ
ィルタとレンズの両方の素材費、加工費が必要となるの
でコストダウンの面でも不利である。
【0006】本発明は、かかる問題点を解消するために
なされたものであり、人間の目には見えない近赤外線を
吸収遮蔽する近赤外線吸収作用と被写体像を結像させる
レンズ作用とを併せもつレンズフィルタを形成し、装置
の小型化、低コスト化を図ることを可能としたフィルタ
レンズ、及びその製造方法、並びにフィルタレンズを備
えた撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載のフィルタレンズの製造方法
は、加熱軟化した近赤外線吸収ガラスを一対の押圧型の
間に配置する工程と、上記押圧型を加圧摺動して、上記
近赤外線吸収ガラスに上記押圧型の内部形状を転写する
工程とを有するようにしたものである。
【0008】また、本発明の請求項2記載のフィルタレ
ンズの製造方法は、請求項1記載のフィルタレンズの製
造方法において、上記押圧型は、その少なくとも一方の
成形面が凹状の球面あるいは非球面の形状であるように
したものである。
【0009】また、本発明の請求項3記載のフィルタレ
ンズの製造方法は、請求項1または請求項2記載のフィ
ルタレンズの製造方法において、上記押圧型は、その一
方の成形面が凹状の球面あるいは非球面の形状であり、
その他方の成形面が凸状の球面あるいは非球面の形状で
あるようにしたものである。
【0010】また、本発明の請求項4記載のフィルタレ
ンズの製造方法は、請求項1から請求項3のいずれかに
記載のフィルタレンズの製造方法において、上記押圧型
は、その少なくとも一方の成形面に有する凹状または凸
状の、球面あるいは非球面の外周部分に平面部を有する
ようにしたものである。
【0011】また、本発明の請求項5記載のフィルタレ
ンズの製造方法は、請求項1から請求項4のいずれかに
記載のフィルタレンズの製造方法において、上記近赤外
線吸収ガラスは、酸化銅を0.5〜9wt%含むように
したものである。
【0012】また、本発明の請求項6記載のフィルタレ
ンズは、加熱軟化した近赤外線吸収ガラスを一対の押圧
型の間に配置し、上記押圧型を加圧摺動して、上記近赤
外線吸収ガラスに上記押圧型の内部形状を転写すること
により、レンズ形状を形成してなるようにしたものであ
る。
【0013】また、本発明の請求項7記載のフィルタレ
ンズは、請求項6記載のフィルタレンズにおいて、該フ
ィルタレンズは、少なくとも一方の成形面が凹状の球面
あるいは非球面の形状を有する一対の押圧型を転写形成
してなるようにしたものである。
【0014】また、本発明の請求項8記載のフィルタレ
ンズは、請求項6または請求項7記載のフィルタレンズ
において、該フィルタレンズは、一方の成形面が凹状の
球面あるいは非球面の形状を有し、他方の成形面が凸状
の球面あるいは非球面の形状を有する一対の押圧型を転
写形成してなるようにしたものである。
【0015】また、本発明の請求項9記載のフィルタレ
ンズは、請求項6から請求項8のいずれかに記載のフィ
ルタレンズにおいて、該フィルタレンズは、少なくとも
一方の成形面に有する凹状または凸状の、球面あるいは
非球面の外周部分に平面部を有する一対の押圧型を転写
形成してなるようにしたものである。
【0016】また、本発明の請求項10記載のフィルタ
レンズは、請求項6から請求項9のいずれかに記載のフ
ィルタレンズにおいて、上記フィルタレンズは、酸化銅
を0.5〜9wt%含むようにしたものである。
【0017】また、本発明の請求項11記載の撮像装置
は、請求項6から請求項10のいずれかに記載のフィル
タレンズを備えた撮像装置において、該撮像装置は、被
写体を撮像素子に結像させる作用を有するレンズ系と、
撮像素子とからなり、上記レンズ系の少なくとも1枚に
上記フィルタレンズを含むようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1から3を参照しながら説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1によるフィルタ
レンズは、レンズの結像作用と近赤外線吸収作用を一個
の部材で同時に実現することができるものである。
【0019】図1は、本発明の実施の形態1によるフィ
ルタレンズの断面図である。図1において、フィルタレ
ンズ1は、フィルタレンズ1の一方の面が凹状の球面形
状を有し、他方の面が凸状の球面形状を有するものであ
る。さらに、フィルタレンズ1は、光軸12に対して直
交する方向の側端部分に任意の大きさの平面部11を有
する。
【0020】図2は、図1のフィルタレンズの製造方法
を説明するための図である。図2において、フィルタレ
ンズ1を製造する成形機24は、金型セット29を図中
右端の入口で待機させている。金型セット29は、近赤
外線吸収ガラスをボール状に加工した硝材20を上押圧
型21と下押圧型22と一対の胴型23との間に配置し
たものである。成形機24は、図中右から順番に、入
口、予熱ステージ25、予備成形ステージ26、本成形
ステージ27、冷却ステージ28、出口を備えており、
各ステージ上には、上部から金型セット29に圧力を加
えるプレスヘッド30を備えている。また、金型セット
29は図示していない金型セット送り機構により、入口
から出口へ順番に金型を搬送させる構成になっている。
【0021】このように構成された成形機24につい
て、その動作を説明する。まず、成形機24の入口に設
置された金型セット29は、予熱ステージ25に搬送さ
れ、90秒間かけて450℃にまで加熱される。次に、
金型セット29は予熱成形ステージ26に搬送されて、
90秒間で550℃に加熱されると同時に、100Nの
荷重をプレスヘッド30から受ける。そこで硝材20は
プレスヘッド30により少し変形される。続いて、金型
セット29は、本成形ステージ27に搬送されて、90
秒間、550℃に保温した状態で、プレスヘッド30に
より1500Nの荷重を受けて、上押圧型21が胴型2
3の上端部と完全に当接するまでプレスされる。この動
作で硝材20がフィルタレンズ1に成形される。そし
て、金型セット29は、冷却ステージ28に搬送され
て、そこで300℃まで冷却された後に、出口へ搬送さ
れる。最後に、上押圧型21と、一対の胴型23を取り
外して、成形されたフィルタレンズ1を得ることができ
る。なお、本実施の形態1で使用した硝材20は、リン
酸を主成分とした近赤外線吸収ガラスであり、屈伏点が
530℃のものである。
【0022】図3は、本発明の実施の形態1による0.
5〜9wt%の酸化銅を含有させて成形したフィルタレ
ンズの分光透過率を説明するための図である。図より、
縦軸はフィルタレンズを透過する光の透過率(%)であ
り、横軸はその透過した光の波長(nm)である。
【0023】本実施の形態1で使用するフィルタレンズ
を成形するための硝材20は、リン酸などの透明ガラス
によく用いられる材料を主成分とし、さらに酸化銅を
0.5〜9wt%含むものとした。このとき、硝材20
に酸化銅を含有させると、銅イオンを形成し、硝材20
は銅イオン特有の青緑色を生じる。
【0024】このような材料で成形されたフィルタレン
ズ1は、図3より、可視光線の波長領域である400〜
550nmでの透過率が80〜90%に達し、近赤外線
の波長領域である600〜700nmでは、透過率が急
激に減少し、700nm以上になると、この波長領域の
光をほとんど吸収して、透過しないことがわかる。つま
り、上記フィルタレンズ1は、撮像素子が感光する、人
間の目には見えない近赤外線を吸収することを示す。さ
らに、硝材20への酸化銅の含有率については、0.5
wt%より少ないとフィルタレンズは近赤外線の吸収が
少なくなりすぎ、9wt%を越えると、フィルタレンズ
は濃い青緑色になり近赤外線だけでなく可視光線をも余
分に吸収してしまうことになる。そのために酸化銅の含
有量は0.5〜9wt%にすることが好ましい。
【0025】図4は、本発明の実施の形態1による撮像
装置の一実施例の構成を示す図である。撮像装置40
は、図1に示したように、レンズの側端部に平面部11
を有するフィルタレンズ1と撮像素子41とを枠体42
で固定させたものである。フィルタレンズ1は被写体像
を撮像素子41に結像させるレンズ作用を果たすととも
に、近赤外線を吸収して可視光線のみを撮像素子に透過
させることができる。従来の撮像装置では、レンズ作用
を有するレンズと、近赤外線を吸収させる近赤外線吸収
硝子板とを別に備えていなければならなかった。しか
し、本実施の形態1のフィルタレンズ1によれば、レン
ズ作用と近赤外線吸収作用とを合わせて有することが可
能である。
【0026】以上のように、本実施の形態1によれば、
予め所望のレンズ面の反転形状を有する金型で、近赤外
線吸収ガラスを加熱プレスして、フィルタレンズ1を成
形することにより、フィルタレンズ1のレンズ面を容易
に球面や非球面状等の複雑な所望の形状にすることがで
き、且つそのようなフィルタレンズ1を非常に生産性よ
く安価に製造することができる。また、上記フィルタレ
ンズ1の形状を、一方の面が凹状の球面で、他方の成形
面が凸状の球面であるものとすることにより、上記フィ
ルタレンズ1に近赤外線吸収作用だけでなく、被写体を
結像するレンズ作用も生じさせることができ、さらにそ
のフィルタレンズ1を撮像装置に具備することで、該撮
像装置の超小型化、また上記理由により装置部品の削減
にもなることから、該装置の簡素化、あるいはコストダ
ウンを図ることができる。
【0027】また、上記フィルタレンズ1の有する球面
形状の外周部分に平面部11を形成するようにしたの
で、撮像装置の光軸に対して、容易にフィルタレンズ1
の光軸12を合わせて装着することができ、さらにその
ような形状をとることにより、例えば金型の上押圧型2
1の成形面が凹状の場合には成形面の端が鋭利になって
しまうことを防止し、押圧型の組立分解や成形時におけ
るフィルタレンズ1の欠けを防止することができる。
【0028】なお、本実施の形態1のフィルタレンズ1
は、図1に示すように、一方の面が凹状の球面形状で、
他方の面が凸状の球面状となっているが、被写体を結像
するレンズ作用を生じさせるには、少なくとも一方の成
形面が凹状の球面あるいは非球面であればよい。ただ
し、上記フィルタレンズの一方の成形面が凹状の球面あ
るいは非球面であり、もう一方の成形面が凸状の球面あ
るいは非球面であれば、より性能の良いフィルタレンズ
を実現できるともに、レンズの肉厚のかたよりが少なく
なり、近赤外線の吸収量が均一なフィルタレンズ1を実
現することができる。また、フィルタレンズ1に含まれ
る酸化銅の含有量を0.5〜9wt%にすることで、該
フィルタレンズ1により近赤外線を容易に吸収すること
ができる。
【0029】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2による撮像装置の一実施例の構成を示す図であ
る。撮像装置50は、図1に示す1枚のフィルタレンズ
1と、3枚の通常の無色透明な光学レンズ54と、撮像
素子51と、枠体52と、絞り53とで構成される。1
枚のフィルタレンズ1と3枚の光学レンズ54は、被写
体を撮像素子に結像する働きを有し、さらにフィルタレ
ンズ1は目には見えない近赤外線の吸収を行うことがで
きる。
【0030】このように、本実施の形態2による撮像装
置によれば、1枚のフィルタレンズと3枚の光学レンズ
から構成されるものとしたので、従来では結像レンズ系
とは別に必要であった近赤外線吸収ガラス板を無くすこ
とが可能となり、部品の削減、装置の小型化、低コスト
化を実現することができる。
【0031】なお、本実施の形態2の撮像装置は、レン
ズの枚数が4枚に限定されるものではなく、結像レンズ
系の複数のレンズうちの1枚にフィルタレンズを用いて
もよい。また、フィルタレンズ1の配置場所は撮像素子
51の側に限定されることもなく、被写体側に配置して
も、同様の効果を有することができる。
【0032】また、光学系における絞り53の有無とそ
の配置される場所、さらにはフォーカシングやズーミン
グのためにレンズが可動する構成であっても、本発明の
レンズ作用と近赤外線吸収作用を有するフィルタレンズ
1を用いることで本発明は有効に作用することができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
フィルタレンズの製造方法によれば、加熱軟化した近赤
外線吸収ガラスを一対の押圧型の間に配置する工程と、
上記押圧型を加圧摺動して、上記近赤外線吸収ガラスに
上記押圧型の内部形状を転写する工程とを有してなるこ
ととしたので、上記フィルタレンズのレンズ面を球面や
非球面の複雑な所望の形状にすることが容易で、且つ非
常に生産性よく安価に上記フィルタレンズを製造する方
法を提供することができる。
【0034】また、本発明の請求項2記載のフィルタレ
ンズの製造方法によれば請求項1記載のフィルタレンズ
の製造方法において、上記押圧型は、その少なくとも一
方の成形面が凹状の球面あるいは非球面の形状からなる
こととしたので、上記フィルタレンズに結像作用を生じ
させるフィルタレンズを製造することができる。
【0035】また、本発明の請求項3記載のフィルタレ
ンズの製造方法によれば、請求項1または請求項2記載
のフィルタレンズの製造方法において、上記押圧型は、
その一方の成形面が凹状の球面あるいは非球面の形状で
あり、その他方の成形面が凸状の球面あるいは非球面の
形状からなることとしたので、上記フィルタレンズの両
面でレンズ作用を生じてより性能の良いレンズを設計す
ることができ、且つ上記レンズの肉厚のかたよりが少な
くなり近赤外線の吸収量が均一であるフィルタレンズを
製造することができる。
【0036】また、本発明の請求項4記載のフィルタレ
ンズの製造方法によれば、請求項1から請求項3のいず
れかに記載のフィルタレンズの製造方法において、上記
押圧型は、その少なくとも一方の成形面に有する凹状ま
たは凸状の、球面あるいは非球面の外周部分に平面部を
有することとしたので、上記フィルタレンズの平面部分
を取り付け部として利用し、撮像装置の光軸に対して、
容易にフィルタレンズの光軸を合わせて装着することが
できるフィルタレンズを製造することができる。また、
押圧型の成形面が凹面であり、かつ凹面の外周部分に平
面部がない場合は、成形面の端が鋭利なエッジ部となり
押圧型の組立分解や成形時に欠けを生じやすいが、レン
ズ面の外周部分に平面部を設けることで、鋭利部をなく
し、押圧型の組立分解や成形時に生じる欠けを防止する
ことができる。
【0037】また、本発明の請求項5記載のフィルタレ
ンズの製造方法によれば、請求項1から請求項4のいず
れかに記載のフィルタレンズの製造方法において、上記
近赤外線吸収ガラスは、酸化銅を0.5〜9wt%含む
こととしたので、近赤外線を容易に吸収することができ
る。
【0038】また、本発明の請求項6記載のフィルタレ
ンズによれば、加熱軟化した近赤外線吸収ガラスを一対
の押圧型の間に配置し、上記押圧型を加圧摺動して、上
記近赤外線吸収ガラスに上記押圧型の内部形状を転写す
ることにより、レンズ形状を形成してなることとしたの
で、上記フィルタレンズのレンズ面を球面や非球面の複
雑な所望の形状にすることが容易になり、且つ非常に生
産性よく安価に上記フィルタレンズを製造することがで
きる。
【0039】また、本発明の請求項7記載のフィルタレ
ンズによれば、請求項6記載のフィルタレンズにおい
て、該フィルタレンズは、少なくとも一方の成形面が凹
状の球面あるいは非球面の形状を有する一対の押圧型を
転写形成してなることとしたので、上記フィルタレンズ
に結像作用を生じさせることができる。
【0040】また、本発明の請求項8記載のフィルタレ
ンズによれば、請求項6または請求項7記載のフィルタ
レンズにおいて、該フィルタレンズは、一方の成形面が
凹状の球面あるいは非球面の形状を有し、他方の成形面
が凸状の球面あるいは非球面の形状を有する一対の押圧
型を転写形成してなることとしたので、上記フィルタレ
ンズの両面でレンズ作用を生じることが可能となり、性
能の良いレンズを設計することができるとともに、上記
レンズの肉厚のかたよりが少なくなり、近赤外線の吸収
量が均一なフィルタレンズを実現することができる。
【0041】また、本発明の請求項9記載のフィルタレ
ンズによれば、請求項6から請求項8のいずれかに記載
のフィルタレンズにおいて、該フィルタレンズは、少な
くとも一方の成形面に有する凹状または凸状の、球面あ
るいは非球面の外周部分に平面部を有する一対の押圧型
を転写形成してなることとしたので、上記フィルタレン
ズの平面部分を取り付け部として利用することが可能に
なり、撮像装置の光軸に対して、容易にフィルタレンズ
の光軸を合わせて装着することができる。また、押圧型
の成形面が凹面であり、かつ凹面の外周部分に平面部が
ない場合は、成形面の端が鋭利なエッジ部となり押圧型
の組立分解や成形時に欠けを生じやすいが、レンズ面の
外周部分に平面部を設けることで、鋭利部をなくし、押
圧型の組立分解や成形時に生じる欠けを防止することが
できる。
【0042】また、本発明の請求項10記載のフィルタ
レンズの製造方法によれば、請求項6から請求項9のい
ずれかに記載のフィルタレンズにおいて、上記フィルタ
レンズは、酸化銅を0.5〜9wt%含むこととしたの
で、近赤外線を容易に吸収することができる。
【0043】また、本発明の請求項11記載の撮像装置
によれば、請求項6から請求項10のいずれかに記載の
フィルタレンズを備えた撮像装置において、該撮像装置
は、被写体を撮像素子に結像させる作用を有するレンズ
系と、撮像素子とからなり、上記レンズ系の少なくとも
1枚に上記フィルタレンズを含むこととしたので、従来
では結像レンズ系とは別に必要であった近赤外線吸収ガ
ラス板をなくすことが可能となり、部品の削除、装置の
小型化、低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるフィルタレンズの
断面図
【図2】図1のフィルタレンズの製造方法を説明するた
めの図
【図3】本発明の実施の形態1による0.5〜9wt%
の酸化銅を含有させて成形したフィルタレンズの分光透
過率を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態1による撮像装置の一実施
例の構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態2による撮像装置の一実施
例の構成を示す図
【符号の説明】
1 フィルタレンズ 11 平面部 12,43,55 光軸 20 硝材 21 上押圧型 22 下押圧型 23 胴型 24 成形機 25 予熱ステージ 26 予備成形ステージ 27 本成形ステージ 28 冷却ステージ 29 金型セット 30 プレスヘッド 40 撮像装置 41,51 撮像素子 42,52 枠体 53 絞り 54 光学レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春原 正明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H048 CA06 CA09 CA12 CA20 5C022 AC42 AC54 AC55

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化した近赤外線吸収ガラスを一対
    の押圧型の間に配置する工程と、 上記押圧型を加圧摺動して、上記近赤外線吸収ガラスに
    上記押圧型の内部形状を転写する工程とを有する、 ことを特徴とするフィルタレンズの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルタレンズの製造方
    法において、 上記押圧型は、その少なくとも一方の成形面が凹状の球
    面あるいは非球面の形状である、 ことを特徴とするフィルタレンズの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のフィルタ
    レンズの製造方法において、 上記押圧型は、 その一方の成形面が凹状の球面あるいは非球面の形状で
    あり、 その他方の成形面が凸状の球面あるいは非球面の形状で
    ある、 ことを特徴とするフィルタレンズの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のフィルタレンズの製造方法において、 上記押圧型は、その少なくとも一方の成形面に有する凹
    状または凸状の、球面あるいは非球面の外周部分に平面
    部を有する、 ことを特徴とするフィルタレンズの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のフィルタレンズの製造方法において、 上記近赤外線吸収ガラスは、酸化銅を0.5〜9wt%
    含む、 ことを特徴とするフィルタレンズの製造方法。
  6. 【請求項6】 加熱軟化した近赤外線吸収ガラスを一対
    の押圧型の間に配置し、上記押圧型を加圧摺動して、上
    記近赤外線吸収ガラスに上記押圧型の内部形状を転写す
    ることにより、レンズ形状を形成してなる、 ことを特徴とするフィルタレンズ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のフィルタレンズにおい
    て、 該フィルタレンズは、 少なくとも一方の成形面が凹状の球面あるいは非球面の
    形状を有する一対の押圧型を転写形成してなる、 ことを特徴とするフィルタレンズ。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載のフィルタ
    レンズにおいて、 該フィルタレンズは、 一方の成形面が凹状の球面あるいは非球面の形状を有
    し、他方の成形面が凸状の球面あるいは非球面の形状を
    有する一対の押圧型を転写形成してなる、 ことを特徴とするフィルタレンズ。
  9. 【請求項9】 請求項6から請求項8のいずれかに記載
    のフィルタレンズにおいて、 該フィルタレンズは、少なくとも一方の成形面に有する
    凹状または凸状の、球面あるいは非球面の外周部分に平
    面部を有する一対の押圧型を転写形成してなる、 ことを特徴とするフィルタレンズ。
  10. 【請求項10】 請求項6から請求項9のいずれかに記
    載のフィルタレンズにおいて、 上記フィルタレンズは、酸化銅を0.5〜9wt%含
    む、 ことを特徴とするフィルタレンズ。
  11. 【請求項11】 請求項6から請求項10のいずれかに
    記載のフィルタレンズを備えた撮像装置において、 該撮像装置は、被写体を撮像素子に結像させる作用を有
    するレンズ系と、撮像素子とからなり、上記レンズ系の
    少なくとも1枚に上記フィルタレンズを含む、 ことを特徴とする撮像装置。
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