JP2002138993A - 施肥装置用の遠心ファン - Google Patents

施肥装置用の遠心ファン

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JP2002138993A JP2001265464A JP2001265464A JP2002138993A JP 2002138993 A JP2002138993 A JP 2002138993A JP 2001265464 A JP2001265464 A JP 2001265464A JP 2001265464 A JP2001265464 A JP 2001265464A JP 2002138993 A JP2002138993 A JP 2002138993A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホッパーから繰り出されてきた粉粒状の肥料
を施肥個所にまで風力搬送する施肥装置用の遠心ファン
を、補助羽根の強度を低下させることなく容易に製作で
きるようにする。 【解決手段】 ケーシングに収容した羽根車52を、円
盤状の羽根車側板61の一側面に湾曲放射形状の多数の
主羽根63および補助羽根64を片持ち状に突設すると
ともに、羽根車側板61の一側面の中心にボス62を突
設してなる樹脂一体成形品で形成し、主羽根63を、ボ
ス62から羽根車側板61の外周端まで一連に形成する
とともに、主羽根63の間に位置する補助羽根64を、
ボス62より径方向外側に離れた位置から羽根車側板6
1の外周端まで形成し、補助羽根64の高さh3を主羽
根63の高さh2よりも低く設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホッパーから繰り
出されてきた粉粒状の肥料を施肥個所にまで風力搬送す
る施肥装置用の遠心ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】上記施肥装置用の遠心ファンとしては、
例えば、特開平11- 280695号公報に開示されて
いるように、中心ボスから外周部に亘る多数の主羽根
を、羽根車側板の前面に前向き片持ち状態で突設して周
方向に並設するとともに、前記主羽根どうしの間におけ
る外周部側にのみ位置する補助羽根を前記羽根車側板の
前面に前向き片持ち状態で突設して、ケーシング内で駆
動回転される羽根車を形成したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の遠心ファン
は、電動モータの出力軸に対する連結用のボスを備えた
円盤状の羽根車側板の前面に突出させた主羽根群および
補助羽根群の吸い込み側の側端辺を、吸い込み用の開口
を中心に有する蓋板に連結した構造が採用されており、
蓋板によって羽根群の回転方向への倒れを阻止すること
ができる剛性の高いものとなっているのであるが、製造
上において改良の余地があった。
【0004】すなわち、上記構成の羽根車を樹脂成形あ
るいはアルミダイキャストによって製作する場合、金型
の関係から、全体を一体成形することはできず、ボスを
備えた円盤状の羽根車側板と主羽根群および補助羽根群
を一体形成し、別体として成形した蓋板を主羽根群およ
び補助羽根群の吸い込み側の側端辺に亘って接着あるい
は溶着、等によって結合する必要がある。この場合、結
合個所の一部にでも結合不良があると、使用に伴ってそ
の結合不良個所から剥離や亀裂が発生して、羽根部分や
蓋板の変形や破損に発展しやすいものであり、各羽根の
側端辺をその径方向全長に亘って均一かつ確実に蓋板に
結合する必要があり、その結合工程に手間がかかるとと
もに、コスト高の原因になるものであった。
【0005】また、この施肥装置用の遠心ファンは、乗
用田植機の運転席近くに配置される関係で、駆動騒音や
吸気騒音が運転環境を悪化する原因になりやすいもので
あり、送風量を低下させることなく静粛に運転できる遠
心ファンが望まれている。
【0006】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、補助羽根の強度を低下させることなく
製作を容易に行うことのできるとともに、静粛に運転で
きる施肥装置用の遠心ファンを提供することを主たる目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の施
肥装置用の遠心ファンは、ホッパーから繰り出されてき
た粉粒状の肥料を施肥個所にまで風力搬送する施肥装置
用の遠心ファンであって、羽根車を収容したケーシング
の一側面に吸気口を備えるとともに、ケーシングの外周
部に接線方向に向かう単一の吐出口を備え、前記羽根車
を、円盤状の羽根車側板の一側面に湾曲放射形状の多数
の主羽根および補助羽根を片持ち状に突設するととも
に、羽根車側板の一側面の中心にボスを突設してなる樹
脂一体成形品で形成し、前記主羽根を、前記ボスから羽
根車側板の外周端まで一連に形成するとともに、主羽根
の間に位置する前記補助羽根を、ボスより径方向外側に
離れた位置から羽根車側板の外周端まで形成し、前記補
助羽根の高さを前記主羽根の高さよりも低く設定すると
ともに、補助羽根の中心側の端縁を前記吸気口側に向か
うよう傾斜させ、前記主羽根の前記吸気口に向かう中心
側部位を、前記吸気口の径に対応させて凹入させて、吸
気口の直内側に入り口空間を形成してあることを特徴と
する。
【0008】請求項2に係る発明の施肥装置用の遠心フ
ァンは、請求項1記載の発明において、前記補助羽根に
おける中心側の傾斜端縁の径方向外端を前記吸気口より
も径方向外側に位置させてあることを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明の施肥装置用の遠心フ
ァンは、請求項1または2記載の発明において、前記補
助羽根の高さを、前記主羽根における中心側凹入部位の
高さよりも高く設定してあることを特徴とする。
【0010】請求項4に係る発明の施肥装置用の遠心フ
ァンは、請求項1〜3のいずれか一項に3記載の発明に
おいて、前記補助羽根の中心側の端部を前記吸気口の口
縁よりも羽根車中心側に位置させてあることを特徴とす
る。
【0011】上記構成によると、主羽根群は羽根車側板
の前面と中心ボスとに亘って形成できるので、倒れに対
する強度は高いものとなる。また、補助羽根は中心ボス
には連設できない点においては強度上不利ではあるが、
補助羽根の羽根車側板からの片持ち突出高さを主羽根の
それよりも低く設定することで、補助羽根の倒れ強度
を、主羽根の高さと同等の高さにする場合に比較して大
きくすることができる。また、主羽根群の間において外
周側にのみ補助羽根群を配備することで、羽根車の吸気
側となる中心部では、羽根枚数が少なく、吸入気を加速
する外周部側では羽根枚数が多くなり、中心近くでの吸
気抵抗を増すことなく羽根群による遠心加速機能を高め
ることができ、所要の風量を得るのに要する回転数を低
くすることが可能となる。また、外周部での羽根間隔が
小さくなることで、羽根車の回転に伴う圧力変動を小さ
くすることができ、これらが相乗して所要の風量を確保
しながら騒音の少ないファン駆動が可能となる。
【0012】特に、主羽根の前記吸気口に向かう中心側
部位を、前記吸気口の径に対応させて凹入させて、吸気
口の直内側に入り口空間を形成することで、吸気口から
ケーシング内に導入された外気が抵抗少なく円滑に主羽
根の間に流入することになる。
【0013】また、補助羽根の中心側の端縁を前記吸気
口側に向かうよう傾斜させておくことで、吸入外気が主
羽根の間に流入する際の抵抗が少なくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る施肥装置用
の遠心ファンを備えた6条植えの施肥装置付き田植機が
示されている。この田植機は、乗用型の走行機体1の後
部に昇降リンク2を介して昇降自在に6条植えの苗植付
け装置3が連結されるとともに、走行機体1の後部に施
肥装置4が搭載された構造となっている。
【0015】走行機体1の前部にはエンジン5が搭載さ
れ、その出力が前後進の切換えが可能な静油圧式無段変
速装置(HST)6によって変速され、その変速出力が
前部ミッションケース7に入力される。前部ミッション
ケース7に入力された動力は、ギヤ変速された後、走行
系と植付け系に分岐され、走行系動力の一部は前部ミッ
ションケース7に装備した左右の操向前輪8に伝達され
るとともに、走行系動力の他の一部は、機体下腹部の主
軸9を介して後部伝動ケース10に伝達され、これに軸
支した左右の後輪11に伝達される。また、前部ミッシ
ョンケース7で取り出された植付け系動力は、機体下腹
部の作業用動力取出し軸12、および、その後端に接続
した伝動軸13を介して苗植付け装置3に伝達されるよ
うになっている。
【0016】苗植付け装置3は、伝動軸13から動力を
受けるフィードケース14、6条分の苗を載置収容して
一定ストロークで左右に往復横移動する苗のせ台15、
フィードケース14の後部に後ろ向き片持ち状に並列し
て配備された3つの植付けケース16、各植付けケース
16の後端部左右に装着された6条分の回転式植付け機
構17、および、田面の植付け予定個所を整地均平化す
る3つの整地フロート18、等を備えており、苗のせ台
15の下端から各回転式植付け機構17で切り出した6
条分の苗を、各整地フロート18で整地した田面に植え
付けてゆくよう構成されている。
【0017】図1、図2、図3などに示すように、前記
施肥装置4は、運転座席19の後方に固定配備されたホ
ッパー21、ホッパー21に貯留された粉粒状の肥料を
所定量づつ繰り出す繰出し機構22、繰り出された肥料
を各整地フロート18に一対づつ備えた作溝器23に向
けて風力搬送する6本の搬送ホース24、この搬送ホー
ス24群に搬送風を送り込む遠心ファン25、等によっ
て構成されている。
【0018】図3、図4、図5などにしめすように、繰
出し機構22は、2つの繰出しロール26が一つの繰出
しケース27に並列して組み込まれた2条用のユニット
に構成されており、4つの繰出し機構22がホッパー2
1の下端に連結されている。そして、6条植え仕様のこ
の例では、左右両側の繰出し機構22では2条分の繰出
しが行われ、中央側の2つの繰出し機構22では、並列
された繰出しロール26の一方への肥料供給がスライド
式のシャッター28によって遮断されて、それぞれ1条
分の繰出しのみが行われるようになっている。
【0019】各繰出しケース27には2組の繰出しロー
ル26が回転支軸29を介して軸支されるとともに、ケ
ース下端部には各繰出しロール26に対応して出口管3
0が左右一対づつ連設されている。この出口管30は前
後に貫通されており、その後端部に前記搬送ホース24
の前端が接続されるとともに、出口管30の前端部が前
記遠心ファン25からの送風を受ける送風管31に差込
連結されており、繰出しロール26によって繰出されて
出口管30に供給された肥料を、送風管31から導入し
た搬送風によって搬送ホース24に送り出して作溝器2
3に供給し、植付けた各条の苗の横側近くに埋設するよ
うに構成されている。なお、中央側の2つの繰出し機構
22においては、繰出し休止される繰出しロール26に
対応した出口管30の後端はキャップ32によって閉塞
されて、搬送風の流出が阻止されている。
【0020】図3に示すように、並列配備された4つの
繰出し機構22に亘って共通の繰出し駆動軸33が横架
されており、この繰出し駆動軸33と機体下腹部に配備
された主軸9とが連動連結され、走行速度と同調した速
度で繰出し機構22が繰り出し駆動されるようになって
いる。すなわち、主軸9の回転動力の一部は、施肥駆動
ケース34を介してクランクアーム35の横向き回転に
変換され、このクランクアーム35と前記繰出し駆動軸
33から延出された駆動アーム36とが押し引きロッド
37によって連動連結され、クランクアーム35の回転
によって繰出し駆動軸33が往復揺動されるようになっ
ている。そして、繰出し駆動軸33と回転支軸29とが
2組の一方向クラッチと反転伝動リンクを利用した一方
向伝動機構を介して連動連結され、繰出し駆動軸33の
往動および復動のそれぞれに応じて、回転支軸29が所
定の繰出し方向(図4では反時計方向)に脈動的にピッ
チ送り回転されるようになっている。このように、走行
系からの動力で施肥繰出しを行うことで、走行速度にか
かわらず単位走行距離に対する施肥量、つまり,単位面
積当たりの施肥量を一定に維持することができるように
なっているのである。なお、駆動アーム36と押し引き
ロッド37との連結位置を変更して、駆動アーム36の
往復揺動角度を調節することによって、単位面積当たり
の施肥量を調節することが可能である。
【0021】なお、図4に示すように、各繰出しケース
27の前側には残肥排出口39が左右一対づつ形成され
ており、通常は図示のように揺動シャッター40によっ
て閉塞されるとともに、作業の終了後には、揺動シャッ
ター40を開くことで、ホッパー21内に残った肥料を
排出ホース41を介して流下排出することができるよう
になっている。
【0022】前記遠心ファン25は前記送風管31の左
端に接続されており、図6〜図8に示すように、スパイ
ラル状のケーシング51に内装した羽根車52を、ケー
シング51に取り付けた電動モータ53によって駆動し
て、ケーシング51の中央に備えた吸気口54から吸入
した外気を接線方向に向けて開口した吐出口55から圧
送し、送風管31を介して各繰出し機構22の出口管3
0に供給するようになっている。
【0023】前記ケーシング51は、電動モータ53が
装着される前側の分割ケーシング51aと、吸気口54
を備えた後側の分割ケーシング51bとを接合してボル
ト連結してなる前後二つ割り構造の樹脂成形品で構成さ
れている。そして、吸気口54に連なる吸気ダクト56
がケーシング51の後面に一体突設されるとともに、こ
の吸気ダクト56は下向きに開口され、さらに、吸気ダ
クト56の下端部に吸気カバー57が連結されている。
この吸気カバー57には、大径の庇部57a、吸気ダク
ト56の下向きの開口に対向する傾斜底壁57b、縦ル
ーバーを備えた外気取入れ口57c、および、防音用の
障壁57d、等が設けられており、雨水や後輪11によ
って跳ね上げられた泥水、などが外気とともに吸入され
るのを防止するとともに、吸気騒音やファン駆動が運転
座席19に着座した運転者に極力伝わり難いようにして
いる。
【0024】電動モータ53は、前側の分割ケーシング
51aに取付けフランジ53aを介して連結され、断面
小判形に形成されたモータ軸53bに、羽根車52が差
込連結されてナット58によって締上げ固定されてい
る。また、この電動モータ53自体は、前ケーシング部
分51aの前面に連結された樹脂製のカバー59によっ
て保護されている。
【0025】図8、図9に示すように、前記羽根車52
は、円盤状の羽根車側板61における吸気口54側の前
面、モータ軸53bに外嵌装着されるボス62、主羽根
63群、および、補助羽根64群を吸気口54側に向か
う片持ち状に突設して、吸気口54側を全面的に開放し
たオープンタイプの羽根車に構成されており、射出成形
された樹脂一体成形品として構成されている。
【0026】前記主羽根63は、ボス62の外周から羽
根車側板61の外周端に亘る湾曲放射形状に形成され、
周方向に一定ピッチで並列され、また、補助羽根64
は、ボス62の外周より離れた位置から羽根車側板61
の外周端に亘る湾曲放射形状に形成されて主羽根63ど
うしの間に設けられている。このように主羽根63群の
間において外周側にのみ補助羽根64群を配備すること
で、羽根車52の吸気側となる中心部では、羽根枚数が
少なく、吸入気を加速する外周部側では羽根枚数が多く
なり、中心近くでの吸気抵抗を増すことなく羽根群によ
る遠心加速機能を高めることができ、所要の風量を得る
のに要する回転数を低くすることが可能となる。また、
外周部での羽根間隔が小さくなることで、羽根車52の
回転に伴う圧力変動を小さくすることができ、これらが
相乗して所要の風量を確保しながら騒音の少ないファン
駆動が可能となっている。
【0027】ここで、主羽根63は、ケーシング51の
吸気口54に対向する中心部側においては、羽根車側板
61からの高さh1 がボス62と同高さに低く設定され
るとともに、それより外周側においては、羽根車側板6
1からの高さh2 が、ケーシング51内の前後内幅に近
い寸法に設定され、吸気口54の直内側に全周に亘って
連続する入り口空間sを形成して、吸気口54からケー
ス内に導入された外気が抵抗少なく円滑に主羽根63の
間に流入してゆくようになっている。
【0028】また、主羽根63の間に配置される補助羽
根64の羽根車側板61からの高さh3 は、主羽根63
の外周側での高さh2 よりも低く、かつ、主羽根63の
中心部側での高さh1 より高く設定されるとともに、補
助羽根64の厚さt2 が主羽根63の厚さt1 よりもや
ゝ大きく設定されている。つまり、主羽根63は、その
中心側が羽根車側板61とボス62の外周面との直交す
る二面に亘って連設されることで、回転方向に対する曲
げ強度が高く確保されているのに対して、補助羽根64
は、羽根車側板61からのみ吸気口54側に向けて片持
ち状に突設されていて、羽根面方向に対する剛性が低下
しがちとなって振動しやすくなるが、その剛性低下を羽
根高さを低くすることで補っている。
【0029】この場合、樹脂の材質、等の条件によって
は、補助羽根64の羽根高さを抑えるだけで必要な剛性
を得ようとすると羽根高さが相当低くなってしまって、
補助羽根64の羽根面積が小さいものになってしまうお
それがあるが、補助羽根64の羽根厚さを、羽根間の流
路断面積の減少の許す範囲で適度に大きくすることによ
って、羽根高さを余り小さくすることなく必要剛性を確
保して、補助羽根64の羽根面積の減少を抑制すること
ができるようになる。なお、補助羽根64の中心側の端
縁64aを吸気口54側に向けて斜めに切除しておくこ
とで、吸入外気が主羽根63の間に流入する際の抵抗に
なることが少ないように考慮されている。
【0030】〔別実施形態〕図10に示すように、前記
遠心ファン25におけるケーシング51の前後の分割ケ
ーシング51a,51bのそれぞれを、壁面が密封され
た内部空間60を有する中空二重壁構造の樹脂ブロー成
形品で形成することもでき、これによると、壁面が中空
二重壁構造のケーシング51は、薄い一枚の壁面からな
るケーシングに比較して剛性が高まって共振しにくいも
のになるとともに、壁面自体が防音および吸音効果の高
いものとなる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、従来のように、蓋板によって補助羽根を補強
しなくても補助羽根の強度を確保することができ、その
結果、羽根車を、主羽根群および補助羽根群を共に羽根
車側板から片持ち状に連設した単一の成形部品として製
作することができ、所望の強度を確保できるものであり
ながら、蓋板を利用して補強していた従来構造のものに
比較して簡単かつ安価に製作することができるようにな
った。
【0032】また、吸気口の直内側に全周に亘って連続
する入り口空間を形成することで、吸気口からケース内
に導入された外気が抵抗少なく円滑に主羽根の間に流入
させることができるとともに、補助羽根の中心側の端縁
を吸気口側に向けて斜めに切除しておくことで、吸入外
気が主羽根の間に流入する際の抵抗になることが少ない
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥装置付き田植機の全体側面図
【図2】施肥装置付き田植機の全体平面図
【図3】施肥装置の後面図
【図4】施肥装置の縦断面図
【図5】繰出し機構の縦断側面図
【図6】遠心ファンの正面図
【図7】遠心ファンの後面図
【図8】遠心ファンの横断平面図
【図9】遠心ファンの縦断後面図
【図10】別の実施形態を備える遠心ファンの横断平面
【符号の説明】
21 ホッパー 51 ケーシング 52 羽根車 54 吸気口 55 吐出口 61 羽根車側板 62 ボス 63 主羽根 64 補助羽根 64a 端縁 h1 主羽根における中心側部位の高さ h2 主羽根の高さ h3 補助羽根の高さ s 入り口空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパーから繰り出されてきた粉粒状の
    肥料を施肥個所にまで風力搬送する施肥装置用の遠心フ
    ァンであって、 羽根車を収容したケーシングの一側面に吸気口を備える
    とともに、ケーシングの外周部に接線方向に向かう単一
    の吐出口を備え、 前記羽根車を、円盤状の羽根車側板の一側面に湾曲放射
    形状の多数の主羽根および補助羽根を片持ち状に突設す
    るとともに、羽根車側板の一側面の中心にボスを突設し
    てなる樹脂一体成形品で形成し、 前記主羽根を、前記ボスから羽根車側板の外周端まで一
    連に形成するとともに、主羽根の間に位置する前記補助
    羽根を、ボスより径方向外側に離れた位置から羽根車側
    板の外周端まで形成し、 前記補助羽根の高さを前記主羽根の高さよりも低く設定
    するとともに、補助羽根の中心側の端縁を前記吸気口側
    に向かうよう傾斜させ、 前記主羽根の前記吸気口に向かう中心側部位を、前記吸
    気口の径に対応させて凹入させて、吸気口の直内側に入
    り口空間を形成してあることを特徴とする施肥装置用の
    遠心ファン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠心ファンであって、 前記補助羽根における中心側の傾斜端縁の径方向外端を
    前記吸気口よりも径方向外側に位置させてあることを特
    徴とする施肥装置用の遠心ファン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の遠心ファンであ
    って、 前記補助羽根の高さを、前記主羽根における中心側凹入
    部位の高さよりも高く設定してあることを特徴とする施
    肥装置用の遠心ファン。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遠
    心ファンであって、 前記補助羽根の中心側の端部を前記吸気口の口縁よりも
    羽根車中心側に位置させてあることを特徴とする施肥装
    置用の遠心ファン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011052547A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Honda Motor Co Ltd 遠心式冷却ファンの騒音防止構造
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