JP2002136295A - ヒト成長ホルモン変異体 - Google Patents
ヒト成長ホルモン変異体Info
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Abstract
R、S、F、R等よりなる群から選択され、(b)アミノ
酸10等が、(1)H、G、N、N等よりなる群から選択
され、(c)アミノ酸の174がセリンであり、176が
チロシンであり、そしてアミノ酸の167等が(1)N、
S、T、T等よりなる群から選択され、(d)グルタメー
ト174がセリン174によって置換され、フェニルアラニン
176がチロシン176によって置換され、そして8個のアミ
ノ酸が置換され、(e)(d)のhGH変異体において、8個
のアミノ酸F10等が、(1)H、G、N、N、N、S、T、T等
よりなる群から順に選択され、(f)(e)が、アルギニン15
によって置換されたロイシン15およびアルギニン168に
よって置換され、(g)(e)が、フェニルアラニン176をさ
らに含有するヒト成長ホルモン変異体。
Description
よびその他の小分子(特に、成長ホルモンなどの生物学
的に活性な分子)などのタンパク質または非ペプチジル
分子を模倣する治療用または診断用化合物の製造に関す
る。
相互作用によって互いに特異的に結合する物質である。
結合パートナーの例には、リガンド−受容体、抗体−抗
原、薬物−標的、および酵素−基質の相互作用が含まれ
る。結合パートナーは、治療および診断の両分野で極め
て有用である。
らの収集(例えば、抗体−抗原、およびリガンド−受容
体ペアリング)を含む種々の方法によって、および偶発
的な同定(例えば、候補分子のランダムスクリーニング
を用いる伝統的な薬物開発)によって調製されている。
ある場合には、これら2種類の方法が組合せられてい
る。例えば、結合に関与している鍵となる機能的残基を
含むタンパク質またはポリペプチドの変異体(ポリペプ
チドフラグメントなど)が調製されている。次いで、こ
れらのポリペプチドフラグメントは、伝統的な薬物開発
と同種の方法によって誘導体化されている。このような
誘導体化の例には、ポリペプチドフラグメントを立体配
座的に制約して新規な候補結合パートナーを得るための
環化などの方法が含まれるであろう。
リガンドがすべての治療学的応用に適した性質を有して
いないことがあることである。さらに、ポリペプチドリ
ガンドは一部の標的物質に対して使用できないこともあ
る。また、非天然の合成結合パートナーを製造するため
の方法は高価かつ困難であることが多く、通常はそれぞ
れの候補を得るために複雑な合成法を必要とする。候補
分子をさらに最適化するために合理的な薬物設計法を適
用することができるように、得られた候補の構造の特徴
を調べることができないことが、これらの方法の一層の
妨げとなっている。
いて、Geysen〔Immun.Today 6: 364-369 (1985)〕およ
びGeysenら〔Mol.Immun. 23: 709-715 (1986)〕は、体
系的な反復結合パートナーの同定および製造のための骨
組みを与えるポリペプチド合成の使用を提案した。Geys
enら(同上)によると、初めにジペプチドなどの短いポ
リペプチドを、標的分子に結合する能力についてスクリ
ーニングする。次いで、最も活性なジペプチドを次の試
験用に選択する。この試験は、出発ジペプチドに別の残
基を結合させ(または、最初の出発ジペプチドの構成成
分を内部修飾することによる)、次いでこの一組の候補
を所望の活性についてスクリーニングすることからな
る。所望の性質を有する結合パートナーが同定されるま
でこの過程を繰り返す。
ている化学、即ちペプチド合成が明白ではないかまたは
変化に富んだ2次および3次構造を有する分子を生成す
るという不都合が障害となっている。選択の繰り返し回
数が増えるにつれて、ランダムな相互作用がポリペプチ
ドの種々の置換基の間で加速度的に増え、再現性ある高
次構造を有する相互作用分子の真のランダム集団が得ら
れなくなる。例えば、アミノ酸の側鎖(これらは配列的
には大きく離れているが、空間的には隣接している)の
間の相互作用が任意に起こる。さらに、立体配座的に安
定な2次構造を促進しない配列は複雑なペプチド−側鎖
の相互作用を与え、これがあるアミノ酸の標的分子との
側鎖相互作用を妨げることもある。このような複雑な相
互作用は、ポリペプチド候補のポリアミド骨格の柔軟性
によって促進される。また、候補は多数の立体配座にお
いて存在することができ、最大の親和性または特異性を
有する標的と相互作用するかまたはそれに結合する配座
異性体の同定を困難にし、合理的な薬物設計を困難にす
る。
の最後の問題は、現在のところ、多様性の高い別種ペプ
チドを製造、スクリーニングおよび分析しうる実際的な
方法が存在しないことである。20種の天然アミノ酸を
用いると、合成しなければならないヘキサペプチドのす
べての組合せの合計数は64,000,000である。こ
のような多様性の高いペプチドを製造したとしても、こ
のような多様性の高いペプチドの混合物を迅速にスクリ
ーニングして標的分子に対して高い親和性を有するペプ
チドを選択することができる利用可能な方法が存在しな
い。現在のところ、それぞれの「付着」ペプチドは、タ
ンパク質の配列決定を行なうに十分な多量で回収されな
ければならない。
るために、生物学的な選択およびスクリーニングが代替
法として選ばれた。生物学的な選択およびスクリーニン
グは、タンパク質機能の探索および所望の性質を有する
変異タンパク質の単離のための強力な手段である〔Shor
tle, Protein Engineering, OxenderおよびFox編, A.R.
Liss,Inc., NY, pp.103-108 (1988); およびBowieら, S
cience 247: 1306-1310 (1990)〕。しかし、得られる選
択またはスクリーニングは、1つだけかまたは少数の関
連タンパク質に適用できるにすぎない。
mith, Science 228: 1315-1317 (1985); およびParmley
およびSmith, Gene 73: 305-318 (1985)〕は、短い遺伝
子フラグメントをfdファージ(「融合ファージ」)の遺
伝子III中に挿入することにより、小さなタンパク質フ
ラグメント(10〜50アミノ酸)を線状ファージの表
面に効率的に「表示(顕示)」させうることを示した。
遺伝子IIIの副コートタンパク質(ビリオンの一方の末
端に約5コピー存在する)は、適切なファージ組立てお
よび大腸菌の線毛への付着による感染に重要である〔Ra
schedら, Microbiol.Rev. 50: 401-427 (1986)〕。最
近、「融合ファージ」は、外性タンパク質〔Devlinら,
Science 249: 404-406 (1990)〕または抗体〔Scottら,
Science 249: 386-390 (1990); およびCwirlaら, Proc.
Natl.Acad.USA 87: 6378-6382 (1990)〕と反応しうるペ
プチドを同定するための短い突然変異ペプチド配列を表
示させるのに有用であることがわかった。
新規または増強された結合性を有する改変されたペプチ
ドまたはタンパク質を同定するために使用する際には、
いくつかの重要な制限が存在する。第1に、大きな挿入
体は恐らくは遺伝子IIIの機能を破壊し、従ってファー
ジの組立ておよび感染性を破壊するので、100未満、
好ましくは50未満のアミノ酸残基のタンパク質を表示
させるときにのみ融合ファージが有用であることが示さ
れている〔Parmleyら, Gene 73: 305-318 (1988)〕。第
2に、従来の方法は、標的分子に対して最大の結合親和
性を有するライブラリーからペプチドを選択することが
できない。例えば、ランダムペプチドライブラリーを抗
−βエンドルフィン モノクローナル抗体で徹底的に選
別した後には、Cwirlaとその共同研究者はファージに融
合させた高親和性ペプチド(Kd〜0.4μM)から中親
和性ペプチド(Kd〜10μM)を分離することができな
かったであろう。さらに、極めて高い親和性(Kd〜7n
M)を有する親のβ−エンドルフィンペプチド配列は、
エピトープライブラリーから選別されなかった。
および細胞の外側表面に表示された新規な結合タンパク
質を選択するための方法を開示している(異種タンパク
質は164個までのアミノ酸残基を有していてよいとさ
れている)。この方法は、表示されたタンパク質を単離
および増幅して標的分子に対して所望の親和性を有する
新しい群の結合タンパク質を設計することを意図してい
る。さらに具体的には、Ladnerは、M13遺伝子IIIコ
ートタンパク質に融合させた46残基(クラムビン)か
ら164残基(T4リソチーム)までの範囲の「最初の
タンパク質結合ドメイン」を有するタンパク質を表示す
る「融合ファージ」を開示している。Ladnerは、比較的
小さいアミノ酸配列に制限部位をアレンジするのは比較
的容易であるので、「必要以上に大きくない」これらタ
ンパク質の使用を教示し、58アミノ酸残基のウシ膵臓
トリプシンインヒビター(BPTI)を好んで用いてい
る。BPTIなどの小さい融合タンパク質は標的がタン
パク質または巨大分子であるときに好ましく、一方、T
4リソチームなどの比較的大きい融合タンパク質はステ
ロイドなどの小さい標的分子に好ましいが、これはこの
ような大きいタンパク質が小さい分子を嵌め込むことが
できる裂け目および溝を有しているためである。この好
ましいタンパク質BPTIをSmithらまたはde la Cruz
ら〔J.Biol.Chem. 263: 4318-4322 (1988)〕が開示した
遺伝子IIIの部位に、またはその末端の一方に、遺伝子I
IIの第2の合成コピーと共に融合させて、「一部」の未
改変遺伝子IIIタンパク質が存在するようにすることが
提案されている。Ladnerは、従来技術の生物学的な選択
およびスクリーニング法の障害となる、ランダムペプチ
ドライブラリーから高親和性ペプチドを成功裏に選別す
る際の問題についてはふれていない。
トの成長および発達の調節に多大に関与している。この
22,000ダルトンの脳下垂体ホルモンは、特に、線
状成長(体形成)、泌乳、マクロファージの活性化、イ
ンスリン様および糖尿発生作用を含む多数の生物学的作
用を示す〔Chawla,R.K., Ann.Rev,Med. 34: 519 (198
3); Edwards,C.K.ら, Science 239: 769 (1988); Thome
r,M.O.ら, J.Clin.Invest. 81: 745 (1988)〕。子供に
おける成長ホルモンの欠損は小人症を導くが、これは1
0年以上にわたるhGHの外部投与によって成功裏に治
療されている。hGHは、胎盤ラクトゲン、プロラクチ
ン、ならびに他の遺伝的および種的変異体または成長ホ
ルモンを含む一群の相同ホルモンの一員である〔Nicol
l,C.S.ら, Endocrine Reviews 7: 169 (1986)〕。hGH
はこれらの中で独特であり、広い種特異性を示し、クロ
ーン化した体形成受容体〔Leung,D.W.ら, Nature 330:
537 (1987)〕またはプロラクチン受容体〔Boutin,J.M.
ら, Ce 53: 69 (1988)〕に結合する。クローン化された
hGHの遺伝子は大腸菌において分泌型で発現されてお
り〔Chang,C.N.ら, Gene 55: 189 (1987)〕、そのDN
Aおよびアミノ酸配列が報告されている〔Goeddelら, N
ature 281: 544 (1979); Grayら, Gene 39: 247(198
5)〕。hGHの3次元構造は利用することができない。
しかし、ブタ成長ホルモン(pGH)の3次元折り畳み
パターンは普通の分解能および精度で報告されている
〔Abdel-Meguid,S.S.ら, Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:
6434 (1987)〕。ヒト成長ホルモンの受容体および抗体
エピトープは、ホモログ-スキャニング突然変異誘発に
よって同定されている〔Cunninghamら, Science 243: 1
330 (1989)〕。ヒスチジン18とヒスチジン21を含む
ヒト成長ホルモンのスプライスされた配列を含有する新
規なアミノ末端メチオニル ウシ成長ホルモンの構造が
示されている〔米国特許 No.4,880,910〕。
物モデルにおいて線状骨格成長、泌乳、マクロファージ
の活性化、インスリン様および糖尿作用などを含む多種
の生理学的および代謝作用を引き起こす〔R.K.Chawla
ら, Annu.Rev.Med. 34: 519 (1983); O.G.P.Isaksson
ら, Annu.Rev.Physiol. 47: 483 (1985); C.K.Edwards
ら,Science 239: 769 (1988); M.O.ThornerおよびM.L.V
ance, J.Clin.Invest. 82:745 (1988); J.P.Hughesおよ
びH.G.Friesen, Ann.Rev.Physiol. 47: 469 (1985)〕。
これらの生物学的作用は、hGHと特異的な細胞受容体
の間の相互作用によって導かれる。
ホルモン受容体および結合タンパク質に対してさらに強
い親和性を示す成長ホルモン変異体の製造である。
または野生型ファージコートタンパク質の少なくとも一
部をコードしている第2の遺伝子を含有する複製可能な
発現ベクター(ここで、第1および第2の遺伝子は異種
であり、転写調節要素が第1および第2の遺伝子に機能
的に結合されており、従って融合タンパク質をコードし
ている遺伝子融合が得られる)を構築し; (b)該ベクターの第1の遺伝子内の1またはそれ以上の
選択した位置において突然変異を行なって一群の関連プ
ラスミドを生成させ; (c)該プラスミドで適当な宿主細胞を形質転換し; (d)該形質転換した宿主細胞を該ファージコートタンパ
ク質をコードしている遺伝子を有するヘルパーファージ
に感染させ; (e)該プラスミドの少なくとも一部を含有する組換えフ
ァージミド粒子の形成に適切かつ宿主を形質転換しうる
条件のもと、少量のファージミド粒子だけが融合タンパ
ク質の1を越えるコピーを粒子の表面に表示するように
該条件を調節して、該形質転換して感染させた宿主細胞
を培養し; (f)該ファージミド粒子を標的分子と接触させて、ファ
ージミド粒子の少なくとも一部を該標的分子に結合さ
せ;そして (g)結合したファージミド粒子を未結合の粒子から分離
する;ことからなる新規な結合ポリペプチドを選択する
ための方法を提供することによって達成した。この方法
は、さらに、標的分子に結合する組換えファージミド粒
子で適切な宿主細胞を形質転換し、工程(d)〜(g)を1ま
たはそれ以上の回数繰り返す工程を含んでいるのが好ま
しい。
新規な結合タンパク質を選択する方法を、次のように新
規な結合ペプチドを選択することによって達成する:即
ち、この選択法は、 ・1またはそれ以上のサブユニットを含む所望のタンパ
ク質をコードしているDNAに機能的に結合させた転写
調節要素を含有する複製可能な発現ベクター(ここで、
該サブユニットの少なくとも1つをコードしているDN
Aはファージコートタンパク質の少なくとも一部をコー
ドしているDNAに融合している)を構築し; ・1またはそれ以上の選択した位置において該所望のタ
ンパク質をコードしているDNAに突然変異を行なって
一群の関連ベクターを生成させ; ・該ベクターで適当な宿主細胞を形質転換し; ・該形質転換した宿主細胞を該ファージコートタンパク
質をコードしている遺伝子を有するヘルパーファージに
感染させ; ・該プラスミドの少なくとも一部を含有する組換えファ
ージミド粒子の形成に適切かつ宿主を形質転換しうる条
件のもと、少量のファージミド粒子だけが融合タンパク
質の1を越えるコピーを粒子の表面に表示するように該
条件を調節して、該形質転換して感染させた宿主細胞を
培養し; ・該ファージミド粒子を標的分子と接触させて、ファー
ジミド粒子の少なくとも一部を該標的分子に結合させ;
そして ・結合したファージミド粒子を未結合の粒子から分離す
る;ことからなる。
写調節要素の厳格な制御下にあり、粒子の表面に融合タ
ンパク質の1を越えるコピーを表示するファージミド粒
子の量または数が約1%未満となるように培養条件が調
節されているのが好ましい。
を表示するファージミド粒子の量が、融合タンパク質の
単一コピーを表示するファージミド粒子の量の10%未
満であるのが好ましい。最も好ましいのは、この量が2
0%未満である。
ターはポリペプチドのそれぞれのサブユニットをコード
しているDNAに融合させた分泌シグナル配列をさらに
含有し、転写調節要素はプロモーター系であろう。好ま
しいプロモーター系は、LacZ、λPL、TAC、T7ポ
リメラーゼ、トリプトファン、およびアルカリホスファ
ターゼプロモーターならびにこれらの組合せから選択さ
れる。
パク質をコードしているであろう。好ましいタンパク質
は次のものから選択されるであろう:ヒト成長ホルモン
(hGH)、N-メチオニル ヒト成長ホルモン、ウシ成
長ホルモン、副甲状腺ホルモン、チロキシン、インスリ
ンA鎖、インスリンB鎖、プロインスリン、レラキシン
A鎖、レラキシンB鎖、プロレラキシン、糖タンパク質
ホルモン、例えば卵胞刺激ホルモン(FSH)、甲状腺
刺激ホルモン(TSH)およびロイチナイジング(Leut
inizing)ホルモン(LH)、糖タンパク質ホルモン受
容体、カルシトニン、グルカゴン、因子VIII、抗体、肺
表面活性物質、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、ヒ
ト組織型プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)、ボ
ンベシン、因子IX、トロンビン、造血成長ホルモン、腫
瘍壊死因子αおよびβ、エンケファリナーゼ、ヒト血清
アルブミン、ミュラー阻害物質、マウスゴナドトロピン
関連ペプチド、微生物タンパク質、例えばβ−ラクタマ
ーゼ、組織因子タンパク質、インヒビン、アクチビン、
血管内皮成長因子、ホルモンまたは成長因子の受容体;
インテグリン、トロンボポエチン、プロテインAまたは
D、リウマトイド因子、神経成長因子、例えばNGF−
β、血小板成長因子、トランスフォーミング成長因子
(TGF)、例えばTGF−αおよびTGF−β、イン
スリン様成長因子IおよびII、インスリン様成長因子結
合タンパク質、CD−4、DNアーゼ、潜在性関連ペプ
チド、エリトロポエチン、骨誘導因子、インターフェロ
ン、例えばインターフェロンα、βおよびγ、コロニー
刺激因子(CSF)、例えばM−CSF、GM−CSF
およびG−CSF、インターロイキン(IL)、例えば
IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、スーパーオ
キシドジスムターゼ;崩壊促進因子、ウイルス抗原、H
IVエンベロープタンパク質、例えばGP120、GP
140、心房性ナトリウム利尿ペプチドA、Bまたは
C、免疫グロブリン、ならびに上記タンパク質のいずれ
かのフラグメント。
のアミノ酸残基を含む1またはそれ以上のサブユニット
のポリペプチドをコードしており、標的と相互作用しう
る複数のアミノ酸を表示する複数の堅い2次構造を形成
するように折り畳まれているであろう。好ましくは、第
1の遺伝子は、堅い2次構造の完全性が保存されるよう
に、標的と相互作用しうるアミノ酸にのみ対応するコド
ンのところで突然変異が為されているであろう。
13R408、M13-VCSおよびPhiX174から
選択されるヘルパーファージを用いるであろう。好まし
いヘルパーファージはM13KO7であり、好ましいコ
ートタンパク質はM13ファージの遺伝子IIIコートタ
ンパク質である。好ましい宿主は大腸菌であり、大腸菌
のプロテアーゼ欠損株である。本発明の方法によって選
択される新規なhGH変異体を検出した。このポリペプ
チドとファージコートタンパク質をコードしている核酸
の間に機能的に設置した抑制可能な終止コドンを含有す
るファージミド発現ベクターを構築した。
て最も良く理解されるであろう。最も単純な形態におい
ては、本発明の方法は、標的分子に対して所望の通常は
高い親和性を有する新規な結合ポリペプチド(タンパク
質リガンドなど)を構造的に関連した結合ポリペプチド
のライブラリーから選択する方法からなる。ファージコ
ートタンパク質に融合させた構造的に関連したポリペプ
チドのライブラリーは突然変異誘発によって調製し、好
ましくはそれぞれの関連ポリペプチドの単一コピーを、
該ポリペプチドをコードしているDNAを含有するファ
ージミド粒子の表面に表示(顕示)する。次いで、これ
らのファージミド粒子を標的分子と接触させ、標的に対
して最も高い親和性を有する粒子を低親和性の粒子から
分離する。次いで、高親和性の結合体を細菌宿主の感染
によって増幅し、競合結合工程を繰り返す。所望の親和
性のポリペプチドが得られるまでこの過程を繰り返す。
合ポリペプチドまたはリガンドは、それ自体が生物学的
有機体の処置において用いられる診断薬または治療薬
(例えば、アゴニストまたはアンタゴニスト)として有
用である。また、選択したポリペプチドの構造分析を用
いて合理的な薬物設計を進めることもできる。
ド」は、選択性の親和性でもって標的分子に結合するあ
らゆるポリペプチドを意味する。好ましくは、このポリ
ペプチドはタンパク質であり、最も好ましくは約100
以上のアミノ酸残基を含有するタンパク質である。通
常、このポリペプチドはホルモンもしくは抗体またはそ
れらのフラグメントであろう。
生理学的条件下で<10-5M、好ましくは<10-7Mの親
和定数(Kd)を意味する。
それに対してリガンドを製造するのが所望であるあらゆ
る分子であり、必ずしもタンパク質に限られない。しか
し、この標的はタンパク質であるのが好ましく、最も好
ましくは、この標的はホルモン受容体などの受容体であ
る。
は、マウスまたは他の非ヒト抗体の相補性決定領域(C
DR)がヒト抗体のフレームワーク(枠組み構造)に結
合している抗体を意味する。ヒト抗体のフレームワーク
はCDRを除く全ヒト抗体を意味する。
リペプチドの選択 本発明の方法における第1の工程は、ファージの表面に
表示させるためのポリペプチドの表面に露出される堅い
2次構造を有するポリペプチドを選択することである。
は、特異的なDNA配列によって発現させることができ
る任意の分子を意味する。本発明のポリペプチドは1を
越えるサブユニットからなり、それぞれのサブユニット
は別個のDNA配列によってコードされている。
は、例えば、α−ヘリックス、310ヘリックス、πヘリ
ックス、平行および逆平行β−シート、ならびに逆ター
ンなどにおいて見い出される規則的な反復構造を示す任
意のポリペプチドセグメントを意味する。また、認識し
うる幾何秩序を欠くある種の「非秩序」構造も、それら
が標的との相互作用が可能なアミノ酸残基のドメインま
たは「パッチ」を形成し、構造の全体形状が構造中のア
ミノ酸の置換によって破壊されない限り、堅い2次構造
の定義中に含まれる。ある種の非秩序構造は逆ターンの
組合せであると考えられている。これら堅い2次構造の
幾何は、ペプチド「骨格」のα−炭素のまわりのφおよ
びψねじれ角によって十分に定義される。
のに必要なことは、標的分子に対して露出され標的分子
と結合することができるアミノ酸残基のドメインまたは
「パッチ」を提供することである。これは基本的には突
然変異誘発によって置換されるアミノ酸残基であり、こ
の突然変異誘発によってファージの表面に表示される構
造的に関連した(突然変異体)結合ポリペプチドの「ラ
イブラリー」が得られ、これから新規なポリペプチドリ
ガンドが選択される。通常、ポリペプチドの内部に向か
うアミノ酸残基の突然変異誘発または置換は避けられ、
これにより堅い2次構造の全体構造が保存される。堅い
2次構造の内部領域のアミノ酸の、特に疎水性アミノ酸
残基による置換の一部は、これら保存性の置換がポリペ
プチドの全体構造を歪めるようには考えられないので許
容されるであろう。
用い、複数の選択サイクルによって選択した複数のアミ
ノ酸変化のファージミド選択によってさらに高い親和性
の結合を選択する。第1ラウンドのファージミド選択
(リガンドポリペプチド中のアミノ酸の選択または第1
領域が関係する)に続いて、リガンドポリペプチドの他
の領域またはアミノ酸において追加ラウンドのファージ
ミド選択を行なう。リガンドポリペプチドの所望の親和
性が達成されるまでこのファージミド選択サイクルを繰
り返す。この方法を説明するために、実施例VIIIのhG
Hのファージミド選択をサイクルで行なった。第1サイ
クルにおいて、hGHのアミノ酸172、174、17
6および178に突然変異を行ない、ファージミドを選
択した。第2サイクルにおいて、hGHのアミノ酸16
7、171、175および179をファージミド選択し
た。第3サイクルにおいて、hGHのアミノ酸10、1
4、18および21をファージミド選択した。先のサイ
クルからの最適アミノ酸変化は、次サイクルの選択の前
にポリペプチド中に導入することができる。例えば、h
GHのアミノ酸置換174(セリン)および176(チ
ロシン)を、hGHのアミノ酸167、171、175
および179のファージミド選択の前にhGH中に導入
した。
形成するアミノ酸残基が連続的に結合したものではな
く、ポリペプチドの異なるサブユニット上に存在してい
てよいことが理解されるであろう。即ち、結合ドメイン
は、結合部位における特定の2次構造をたどるものであ
って、1次構造をたどるものではない。従って、突然変
異はポリペプチドの内部から外側へ向かう部位の特定の
2次構造内のアミノ酸をコードしているコドンに導入し
て、それらが標的と相互作用する可能性を持つようにす
るのが普通である。説明のため、hGH−結合タンパク
質への結合を強力に変調させることが知られているhG
H中の残基の位置を図2に示す〔Cunninghamら, Scienc
e 247: 1461-1465 (1990)〕。即ち、突然変異誘発に適
切な代表的な部位には、ヘリックス4の残基172、1
74、176および178、ならびに「非秩序」2次構
造内の残基64が含まれる。
ポリペプチドが該標的に正常に結合する必要はない。即
ち、例えばTSHなどの糖タンパク質ホルモンをFSH
受容体のリガンドとして選択することができ、突然変異
TSH分子のライブラリーを本発明の方法に用いて新規
な薬物候補を得る。
ポリペプチドを意図したものであり、抗体を包含してい
る。好ましいポリペプチドは医薬用途を有しているポリ
ペプチドである。さらに好ましいポリペプチドには次の
ものが含まれる:即ち、成長ホルモン(ヒト成長ホルモ
ン、デス−N−メチオニル ヒト成長ホルモン、および
ウシ成長ホルモンを含む);副甲状腺ホルモン;甲状腺
刺激ホルモン;チロキシン;インスリンA鎖;インスリ
ンB鎖;プロインスリン;卵胞刺激ホルモン;カルシト
ニン;ロイチナイジング ホルモン;グルカゴン;因子V
III;抗体;肺表面活性物質;プラスミノーゲン活性化
因子〔例えば、ウロキナーゼまたはヒト組織型プラスミ
ノーゲン活性化因子(t−PA)〕;ボンベシン;因子
IX;トロンビン;造血成長因子;腫瘍壊死因子αおよび
β;エンケファリナーゼ;血清アルブミン(例えば、ヒ
ト血清アルブミン);ミュラー阻害物質;レラキシンA
鎖;レラキシンB鎖;プロレラキシン;マウスゴナドト
ロピン関連ペプチド;微生物タンパク質(例えば、β−
ラクタマーゼ);組織因子タンパク質;インヒビン;ア
クチビン;血管内皮成長因子;ホルモンまたは成長因子
の受容体;インテグリン;トロンボポエチン;プロテイ
ンAまたはD;リウマトイド因子;神経成長因子(例え
ば、NGF−β);血小板由来の成長因子;線維芽細胞
成長因子(例えば、aFGFおよびbFGF);表皮成長
因子;トランスフォーミング成長因子(TGF)(例え
ば、TGF−αおよびTGF−β);インスリン様成長
因子IおよびII;インスリン様成長因子結合タンパク
質;CD−4;DNアーゼ;潜在性関連ペプチド;エリ
トロポエチン;骨誘導因子;インターフェロン(例え
ば、インターフェロンα、βおよびγ);コロニー刺激
因子(CSF)(例えば、M−CSF、GM−CSFお
よびG−CSF);インターロイキン(IL)(例え
ば、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4);スー
パーオキシドジスムターゼ;崩壊促進因子;心房性ナト
リウム利尿ペプチドA、BまたはC;ウイルス抗原(例
えば、HIVエンベロープの一部);免疫グロブリン;
ならびに上記ポリペプチドのいずれかのフラグメントで
ある。さらに、ポリペプチド上の1またはそれ以上の予
め決定したアミノ酸残基に置換、挿入または削除を行な
って、例えば改善された生物学的性質を有する生成物を
得ることができる。また、これらポリペプチドのフラグ
メント、特に生物学的に活性なフラグメントが包含され
る。本発明のさらに好ましいポリペプチドは、ヒト成長
ホルモン、心房性ナトリウム利尿ペプチドA、Bおよび
C、エンドトキシン、スブチリシン、トリプシン、なら
びに他のセリンプロテアーゼ類である。
第1の細胞において産生される任意のアミノ酸配列であ
って、同じ細胞種(自己分泌ホルモン)または第2の細
胞種(非自己分泌)上の受容体に特異的に結合し、受容
体保持細胞に特徴的な生理学的反応を引き起こすアミノ
酸配列として定義しうるポリペプチドホルモンである。
このようなポリペプチドホルモンには、サイトカイン
類、リンホカイン類、神経栄養ホルモンおよび脳下垂体
腺ポリペプチドホルモン、例えば成長ホルモン、プロラ
クチン、胎盤性ラクトゲン、黄体形成ホルモン、卵胞刺
激ホルモン、チロトロピン、絨毛ゴナドトロピン、コル
チコトロピン、αまたはβ−メラノサイト刺激ホルモ
ン、β−リポトロピン、γ−リポトロピンおよびエンド
ルフィン類;視床下部放出抑制ホルモン、例えばコルチ
コトロピン放出因子、成長ホルモン放出抑制ホルモン、
成長ホルモン放出因子;ならびに心房性ナトリウム利尿
ペプチドA、BおよびCなどの他のポリペプチドホルモ
ンが含まれる。
第1遺伝子(遺伝子1)の入手 所望のポリペプチド(即ち、堅い2次構造を有するポリ
ペプチド)をコードしている遺伝子は、当分野で既知の
方法によって得ることができる〔一般には、Sambrook
ら, Molecular Biology: A laboratory Manual, Cold S
pring Harbor Press, Cold Spring Harbor, New York
(1989)を参照〕。この遺伝子の配列が既知である場合に
は、この遺伝子をコードしているDNAを化学的に合成
してもよい〔Merrfield, J.Am.Chem.Soc. 85: 2149 (19
63)〕。この遺伝子の配列が未知である場合、またはこ
の遺伝子がそれまでに単離されていない場合には、cD
NAライブラリー(所望の遺伝子が発現される適当な組
織から得たRNAから調製する)から、または適当なゲ
ノムDNAライブラリーからクローン化することができ
る。次いで、適当なプローブを用いて遺伝子を単離す
る。cDNAライブラリーのための適当なプローブに
は、モノクローナルもしくはポリクローナル抗体(ただ
し、cDNAライブラリー発現ライブラリーであると
き)、オリゴヌクレオチド、および相補性もしくは相同
性cDNAまたはそれらのフラグメントが含まれる。ゲ
ノムDNAライブラリーから所望の遺伝子を単離するの
に用いることができるプローブには、同一もしくは類似
の遺伝子をコードしているcDNAもしくはそのフラグ
メント、相同なゲノムDNAもしくはDNAフラグメン
ト、およびオリゴヌクレオチドが含まれる。選択したプ
ローブによるcDNAもしくはゲノムライブラリーのス
クリーニングは、Sambrookら(上記)の第10〜12章
に記載されている標準法を用いて行なう。
を単離するための別の方法は、Sambrookら(上記)のセ
クション14に記載されているポリメラーゼ連鎖反応法
(PCR)を使用することである。この方法は、所望の
遺伝子にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドの使用
を必要とする。即ち、オリゴヌクレオチドを得るため
に、この遺伝子のDNA配列の少なくと一部が既知でな
ければならない。遺伝子を単離した後、これをSambrook
ら(上記)が一般的に記載しているように増幅用の適当
なベクター(好ましくは、プラスミド)中に挿入するこ
とができる。
施に用いることができるが、プラスミドベクターが本発
明において使用するに好ましいベクターである。これ
は、これらベクターを比較的容易に構築することがで
き、容易に増幅することができるためである。一般にプ
ラスミドベクターは、当業者には既知のように、プロモ
ーター、シグナル配列、表現型選択遺伝子、複製起点部
位、および他の必要な成分を含む種々の構成成分を含有
している。
れるプロモーターには、lacZプロモーター系、アルカ
リホスファターゼphoAプロモーター、バクテリオファ
ージλPLプロモーター(温度感受性プロモーター)、t
acプロモーター(lacリプレッサーによって調節される
ハイブリッドtrp-lacプロモーター)、トリプトファン
プロモーター、およびバクテリオファージT7プロモー
ターが含まれる。プロモーターの全般的な説明について
は、Sambrookら(上記)のセクション17を参照。最も
よく用いられるプロモーターが存在するが、他の適当な
微生物プロモーターも同様に用いることができる。
融合遺伝子の発現を制御しうるように厳格に調節するこ
とができるプロモーターである。従来技術において認識
されないままであった問題は、ファージミド粒子の表面
における融合タンパク質の複数コピーの表示がファージ
ミドと標的との複数点結合を導くことであったと考えら
れる。「キレート作用」と呼ばれるこの作用は、融合タ
ンパク質の複数コピーが互いにすぐ近接してファージミ
ド粒子上に表示されて標的が「キレート化」されたとき
に、誤った「高親和性」ポリペプチドを選択する結果を
与えると考えられる。複数点結合が起こったときには、
有効または見掛けKdは表示された融合タンパク質のそ
れぞれのコピーに対する個々のKdの積と同程度に高い
であろう。この作用が、Cwirlaとその共同研究者(上
記)が比較的高親和性のペプチドから中親和性のペプチ
ドを分離できなかった理由であるのかもしれない。
ージミド粒子だけが複数コピーの融合タンパク質を含有
するように融合タンパク質の発現を厳格に調節すること
によって、「キレート作用」が克服され、高親和性のポ
リペプチドの適切な選択が可能になることを発見した。
即ち、プロモーターに依存して、宿主の培養条件を調節
して単一コピーの融合タンパク質を含有するファージミ
ド粒子の数を最大にし、複数コピーの融合タンパク質を
含有するファージミド粒子の数を最少にする。
ーターは、lacZプロモーターおよびphoAプロモーター
である。このlacZプロモーターはlacリプレッサータン
パク質lac iによって調節され、従って融合遺伝子の転
写をlacリプレッサータンパク質の量の操作によって制
御することができる。説明のためであるが、このlacZ
プロモーターを含有するファージミドは、lacZプロモ
ーターのリプレッサーであるlac iリプレッサー遺伝子
のコピーを含有する細胞株中で増殖させる。laci遺伝子
を含有する細胞株の例には、JM101およびXL1-B
lueが含まれる。別法によれば、リプレッサーlac iおよ
びlacZプロモーターの両方を含有するプラスミドで宿
主細胞を同時トランスフェクトすることができる。とき
には上記方法の両方を同時に用いる。即ち、lacZプロ
モーターを含有するファージミド粒子をlac i遺伝子を
含有する細胞株中で増殖させ、この細胞株をlacZおよ
びlac i遺伝子の両方を含有するプラスミドで同時トラ
ンスフェクトする。通常、上記のトランスフェクトされ
た宿主に遺伝子を発現させたいときには、イソプロピル
チオガラクトシド(IPTG)などの誘導物質を加え
る。しかし、本発明においては、この工程を割愛して、
(a)遺伝子III融合タンパク質の発現を最少にしてコピー
数を最少にし(即ち、ファージミド数に対する遺伝子II
I融合体の数)、そして、(b)低濃度であってもIPTG
などの誘導物質によって引き起こされるファージミドの
劣るかまたは不適切なパッケージングを防止する。通
常、誘導物質を加えないときには、ファージミド粒子あ
たりの融合タンパク質の数は約0.1である(バルク融
合タンパク質の数/ファージミド粒子の数)。本発明の
実施に用いられる最も好ましいプロモーターはphoAで
ある。このプロモーターは細胞中の無機リン酸の量によ
って調節されると考えられており、このリン酸がプロモ
ーターの活性を下方調節する。即ち、細胞のリン酸を減
少させることによって、プロモーターの活性を高めるこ
とができる。所望の結果は、2YTまたはLBなどのリ
ン酸に富む培地で細胞を増殖させ、遺伝子III融合体の
発現を制御することによって達成される。
有用な成分はシグナル配列である。通常、この配列は融
合タンパク質をコードしている遺伝子のすぐ5′側に位
置しており、従って融合タンパク質のアミノ末端に転写
される。しかし、ある種の場合には、このシグナル配列
は、分泌させようとするタンパク質をコードしている遺
伝子の他の5′の位置に存在することが示されている。
この配列は、細菌細胞の内部膜を越えてこの配列が結合
しているタンパク質を標的とする。このシグナル配列を
コードしているDNAは、シグナル配列を有するタンパ
ク質をコードしている任意の遺伝子から制限エンドヌク
レアーゼフラグメントとして得ることができる。適当な
原核性シグナル配列は、例えば、LamBもしくはOmpF
〔Wongら, Gene 68: 193 (1983)〕、MalE、PhoAお
よびその他の遺伝子をコードしている遺伝子から得るこ
とができる。本発明の実施に好ましい原核性シグナル配
列は、Changら〔Gene 55: 189 (1987)〕が記載している
大腸菌の熱安定性エンテロトキシンII(STII)シグナ
ル配列である。
有用な成分は、表現型選択遺伝子である。通常の表現型
選択遺伝子は、宿主細胞に抗生物質耐性を与えるタンパ
ク質をコードしている遺伝子である。説明のためのもの
であるが、アンピシリン耐性遺伝子(amp)およびテト
ラサイクリン耐性遺伝子(tet)がこの目的に使用する
のが容易である。
コードしている遺伝子(遺伝子1)を含有する適当なベ
クターの構築は、Sambrookら(上記)が記載している標
準的な組換えDNA法を用いて行なう。ベクターを形成
させるために結合される単離したDNAフラグメントを
切断し、加工し、そして特定の順序および配向で一緒に
連結して所望のベクターを創製する。
素群を用いてDNAを切断する。通常、約20μlの緩
衝溶液において、約0.2〜1μgのプラスミドまたはD
NAフラグメントを約1〜2単位の適当な制限酵素と共
に用いる。適当な緩衝液、DNA濃度、ならびにインキ
ュベート時間および温度は、制限酵素の製造元によって
指定されている。通常、37℃で約1または2時間のイ
ンキュベート時間が適切であるが、いくつかの酵素はさ
らに高い温度を必要とする。インキュベート後に、酵素
および他の不純物をフェノールとクロロホルムの混合物
による消化溶液の抽出によって除去し、DNAをエタノ
ールによる沈澱によって水性分画から回収する。
なベクターを得るためには、これらDNAフラグメント
の末端を互いに適合させなければならない。ある場合に
は、エンドヌクレアーゼ消化の後にこれら末端はそのま
まで適合性である。しかし、これらを連結に対して適合
するようにするために、通常はエンドヌクレアーゼ消化
によって生成する接着末端を初めに平滑末端に変換する
ことが必要になることもある。末端を平滑にするため
に、DNAを、適当な緩衝液中、4種のデオキシヌクレ
オチド三リン酸の存在下に10単位のDNAポリメラー
ゼIのクレノウフラグメント(クレノウ)を用いて15
℃で少なくとも15分間処理する。次いで、このDNA
のフェノール-クロロホルム抽出とエタノール沈澱によ
り精製する。
NAフラグメントをサイズ分離し、選択することができ
る。アガロースまたはポリアクリルアミドマトリックス
のどちらかによりDNAを電気泳動することができる。
マトリックスの選択は、分離しようとするDNAフラグ
メントのサイズに依存するであろう。電気泳動の後、Sa
mbrookら(上記)のセクション6.30〜6.33の記載
のように、電気溶離によって、または、低溶融アガロー
スをマトリックスとして使用したときにはアガロースの
溶融とそれからのDNAの抽出によって、DNAをマト
リックスから抽出する。
(連結しようとするそれぞれのフラグメントの末端が適
合するように適切な制限酵素により予め消化)を、ほぼ
等しい量で溶液に入れる。この溶液は、ATP、リガー
ゼ緩衝液およびリガーゼ、例えば0.5μgのDNAあた
り約10単位のT4 DNAリガーゼをも含んでいるで
あろう。DNAフラグメントをベクター中に連結すると
きには、最初にこのベクターを適当な制限エンドヌクレ
アーゼ(群)で切断することによって直線化する。次い
で、この直線化したベクターをアルカリホスファターゼ
またはウシ腸ホスファターゼで処理する。このホスファ
ターゼ処理は連結工程中のベクターの自己連結を防止す
る。
クターを適当な宿主細胞に導入する。原核生物が本発明
に好ましい宿主細胞である。適当な原核性宿主細胞に
は、大腸菌株JM101、大腸菌K12株294(ATCC
No.31,446)、大腸菌株W3110(ATCC No.27,32
5)、大腸菌X1776(ATCC No.31,537)、大腸菌X
L-1Blue(stratagene)、および大腸菌Bが含まれる
が、大腸菌の他の多数の株(例えば、HB101、NM
522、NM538、NM539)、ならびに他の多数
の原核生物の属および種も同様に用いることができる。
上に挙げた大腸菌株に加えて、バチルス(例えば、Baci
llus Subtilis)、他の腸内細菌(例えば、Salmonella
typhimuriumあるいはSerratia marcesans)、および種
々のPseudomonas種もすべて宿主として使用することが
できる。
記)のセクション1.82に記載の塩化カルシウム法を
用いて容易に達成される。別法によれば、電気穿孔法
〔Neumannら, EMBO J. 1: 841 (1982)〕を用いてこれら
細胞を形質転換することができる。通常はテトラサイク
リン(tet)またはアンピシリン(amp)などの抗生物質
上で増殖させることによって、形質転換した細胞を選択
する(形質転換細胞は、ベクター上のtetおよび/また
はamp耐性遺伝子の存在によりこれら抗生物質に対して
耐性になっている)。
養増殖させ、次いでプラスミドDNA(または、外来遺
伝子が挿入された他のベクター)を単離する。プラスミ
ドDNAは当分野で既知の方法を用いて単離することが
できる。2つの適当な方法は、Sambrookら(上記)のセ
クション1.25〜1.33に記載されている小スケール
のDNA調製および大スケールのDNA調製である。単
離したDNAは、Sambrookら(上記)のセクション1.
40に記載されている方法のような当分野で既知の方法
によって精製することができる。次いで、この精製した
プラスミドDNAを、制限マッピングおよび/またはD
NA配列決定によって分析する。通常、DNAの配列決
定は、Messingら〔Nucleic Acids Res. 9: 309 (198
1)〕の方法またはMaxamら〔Meth.Enzymol. 65: 499 (19
80)〕の方法のいずれかによって行なう。
所望のポリペプチドをコードしている遺伝子(遺伝子
1)を第2の遺伝子(遺伝子2)に融合させることを意
図している。通常、遺伝子2はファージのコートタンパ
ク質遺伝子であり、ファージM13の遺伝子IIIコート
タンパク質またはそのフラグメントであるのが好まし
い。遺伝子1および2の融合は、遺伝子1を含むプラス
ミド上の特定の部位に遺伝子2を挿入することによっ
て、または遺伝子2を含むプラスミド上の特定の部位に
遺伝子1を挿入することによって達成することができ
る。
を挿入しようとする正確な位置においてプラスミドが切
断されることを必要とする。即ち、この位置に制限エン
ドヌクレアーゼ部位が存在していなければならない(制
限エンドヌクレアーゼ消化中にプラスミドが1カ所での
み切断されるように唯一の部位であるのが好ましい)。
上記のようにプラスミドを消化し、ホスファターゼ処理
し、精製する。次いで、2つのDNAを共に連結するこ
とによって、この直線化したプラスミドに遺伝子を挿入
する。プラスミドの末端が挿入しようとする遺伝子の末
端に適合するときに、連結を達成することができる。制
限酵素を用いてプラスミドを切断し、挿入すべき遺伝子
を単離するときには(平滑末端または適合性の接着末端
を創製する)、Sambrookら(上記)のセクション1.6
8の記載のように、バクテリオファージT4 DNAリ
ガーゼなどのリガーゼを用い、ATPおよびリガーゼ緩
衝液の存在下に混合物を16℃で1〜4時間インキュベ
ートすることによって、DNAを直接一緒に連結するこ
とができる。末端が適合性ではないときには、最初にこ
れらを、DNAポリメラーゼIのクレノウフラグメント
あるいはバクテリオファージT4 DNAポリメラーゼ
(これらは、消化されたDNAの突出1本鎖末端を充填
するために4種のデオキシリボヌクレオチド三リン酸を
必要とする)の使用によって平滑にしなければならな
い。別法によれば、これら末端を、ヌクレアーゼS1あ
るいは緑豆ヌクレアーゼ(これらは、DNAの突出1本
鎖を後退切断することによって機能する)などのヌクレ
アーゼを用いて平滑にすることができる。次いで、DN
Aを上記のリガーゼを用いて連結する。ある場合には、
暗号領域の読み枠が変化するので、挿入すべき遺伝子の
末端を平滑にすることができないこともある。この問題
を克服するために、オリゴヌクレオチドリンカーを用い
てもよい。このリンカーは、プラスミドと挿入すべき遺
伝子を接続する橋となる。これらリンカーは、常法を用
いて2本鎖または1本鎖DNAとして合成により調製す
ることができる。これらリンカーは、挿入すべき遺伝子
の末端に適合する一方の末端を有しており、上記の連結
法を用いて初めにこの遺伝子に連結する。リンカーの他
の末端は、連結用のプラスミドに適合するように設計さ
れている。リンカーを設計する際には、挿入すべき遺伝
子の読み枠またはプラスミド上に含まれる遺伝子の読み
枠を破壊しないように注意しなければならない。ある場
合には、これらがアミノ酸の一部をコードするように、
または1またはそれ以上のアミノ酸をコードするように
リンカーを設計することが必要になることもある。
ードしているDNAを挿入することもできる。このよう
な終止コドンはUAG(アンバー)、UAA(オーカ
ー)およびUGA(オペル)である〔Davisら, Microbi
ology, Harper & Row, New York, pp.237, 245-47およ
び274 (1980)〕。野生型宿主細胞において発現される終
止コドンは、遺伝子2のタンパク質の結合していない遺
伝子1のタンパク質産物の合成の結果を与える。しか
し、サプレッサー宿主細胞中での増殖は検出可能な量の
融合タンパク質の合成の結果を与える。このようなサプ
レッサー宿主細胞は、mRNAの終止コドン位置にアミ
ノ酸を挿入するように修飾されたtRNAを含有してお
り、従って検出可能な量の融合タンパク質を産生する結
果を与える。このようなサプレッサー宿主細胞は、例え
ば大腸菌のサプレッサー株〔Bullockら,Bio Techniques
5: 376-379 (1987)〕のように周知であり、開示されて
いる。任意の受け入れられている方法を用いて、このよ
うな終止コドンを融合ポリペプチドをコードしているm
RNA中に設置することができる。
コードしている第1の遺伝子とファージコートタンパク
質の少なくとも一部をコードしている第2の遺伝子の間
に挿入することができる。別法によれば、この抑制可能
な終止コドンを、ポリペプチド中の最後のアミノ酸トリ
プレットまたはファージコートタンパク質中の最初のア
ミノ酸の置換によって融合部位に隣接して挿入すること
ができる。この抑制可能なコドンを含有しているファー
ジミドをサプレッサー宿主細胞中で増殖させると、ポリ
ペプチドとコートタンパク質を含有する融合ポリペプチ
ドが検出可能に産生される結果が得られる。このファー
ジミドを非サプレッサー宿主細胞中で増殖させると、U
AG、UAAまたはUGAをコードしている挿入された
抑制可能なトリプレットのところでの終止により、ファ
ージコートタンパク質に融合していないポリペプチドが
実質的に合成される。非サプレッサー細胞においては、
ポリペプチドが合成され、融合したファージコートタン
パク質(他の方法ではポリペプチドを宿主細胞に固定す
る)が存在しないことにより宿主細胞から分泌される。
(突然変異) 所望のポリペプチドをコードしている遺伝子1を、1ま
たはそれ以上の選択したコドンにおいて改変することが
できる。改変は、ポリペプチドをコードしている遺伝子
中の1またはそれ以上のコドンの置換、削除または挿入
と定義される。この改変によって、同じポリペプチドの
未改変または天然の配列と比較してポリペプチドのアミ
ノ酸配列が変化することになる。好ましくは、この改変
は、分子の1またはそれ以上の領域において少なくとも
1個のアミノ酸を他のいずれかのアミノ酸で置換するこ
とによる。この改変は、当分野で既知の種々の方法によ
って行なうことができる。これらの方法には、オリゴヌ
クレオチド媒介の突然変異誘発およびカセット突然変異
誘発が含まれるが、これらに限定はされない。
発 オリゴヌクレオチド媒介の突然変異誘発は、遺伝子1の
置換、削除および挿入変異体を調製するのに好ましい方
法である。この方法は、Zollerら〔Nucleic Acids Res.
10: 6487-6504 (1987)〕が記載しているように当分野
で周知である。簡単に説明すると、未改変または天然の
DNA配列の遺伝子1を含有するプラスミドの1本鎖形
のDNA鋳型に所望の突然変異をコードしているオリゴ
ヌクレオチドをハイブリダイズさせることによって遺伝
子1を改変する。ハイブリダイゼーションの後、DNA
ポリメラーゼを用いて、該オリゴヌクレオチドプライマ
ーが導入されて遺伝子1中の選択した改変をコードして
いる、この鋳型の完全な第2相補鎖を合成する。
のオリゴヌクレオチドを用いる。最適オリゴヌクレオチ
ドは、突然変異をコードしているヌクレオチド(群)の
両側に鋳型に完全に相補性である12〜15ヌクレオチ
ドを有するものであろう。これにより、オリゴヌクレオ
チドが1本鎖DNA鋳型分子に適切にハイブリダイズす
ることが確実になる。このオリゴヌクレオチドは、当分
野で既知の方法、例えばCreaら〔Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA 75: 5765 (1978)〕が記載している方法を用いて容易
に合成される。
13ベクター(市販品から入手可能なM13mp18およ
びM13mp19ベクターが適当である)から導かれるベ
クター、またはVeiraら〔Meth.Enzymol. 153: 3 (198
7)〕が記載しているような一本鎖ファージ複製起点を含
有するベクターによってのみ得ることができる。即ち、
突然変異を行なうべきDNAは、1本鎖の鋳型を創製す
るために、これらベクターのいずれかに挿入しなければ
ならない。1本鎖鋳型の調製はSambrookら(上記)のセ
クション4.21〜4.41に記載されている。
オリゴヌクレオチドを適当なハイブリダイゼーション条
件のもとで一本鎖の鋳型とハイブリダイズさせる。次い
で、DNA重合酵素、通常はDNAポリメラーゼIのク
レノウフラグメントを加え、このオリゴヌクレオチドを
合成のためのプライマーとして用いて鋳型の相補鎖を合
成する。このようにして、DNAの一方の鎖が遺伝子1
の突然変異形をコードしており、他方の鎖(最初の鋳
型)が遺伝子1の天然の未改変配列をコードしているヘ
テロ2本鎖分子が形成される。次いで、このヘテロ2本
鎖分子を適当な宿主細胞、通常は大腸菌JM101など
の原核生物に導入する。この細胞を増殖させた後、アガ
ロースプレートにプレーティングし、32-リン酸で放
射標識したオリゴヌクレオチドプライマーを用いてスク
リーニングして、突然変異したDNAを含有する細菌コ
ロニーを同定する。
方の鎖が突然変異(群)を含むヘテロ2本鎖分子が創製
されるように修飾することができる。この修飾は次のよ
うである。1本鎖のオリゴヌクレオチドを上記のように
1本鎖鋳型にアニールさせる。3種のデオキシリボヌク
レオチド、即ちデオキシリボアデノシン(dATP)、
デオキシリボグアノシン(dGTP)およびデオキシリ
ボチミジン(dTTP)の混合物を、dCTP-(aS)と
呼ばれる修飾されたチオ-デオキシリボシトシン(Amers
hamから入手することができる)と混合する。この混合
物を鋳型-オリゴヌクレオチドのコンプレックスに加え
る。この混合物にDNAポリメラーゼを加えると、突然
変異した塩基を除いて鋳型と同一のDNA鎖が創製され
る。さらに、この新規なDNA鎖はdCTPの代わりにd
CTP-(aS)を含有しており、これがこの鎖を制限エ
ンドヌクレアーゼ消化から保護するように働く。ヘテロ
2本鎖の鋳型鎖に適当な制限酵素でニックを入れた後、
この鋳型鎖を、突然変異すべき部位(群)を含む領域を
越えてExoIIIヌクレアーゼまたは別の適当なヌクレア
ーゼで消化することができる。次いで、この反応を停止
させて一部だけが1本鎖である分子を残す。次いで、4
種すべてのデオキシリボヌクレオチド三リン酸、ATP
およびDNAリガーゼの存在下にDNAポリメラーゼを
用いて、完全なDNAホモ2本鎖を形成させる。次い
で、このホモ2本鎖分子を、上記のように大腸菌JM1
01などの適当な宿主細胞に導入することができる。
然変異体は、いくつかの方法のいずれかにより創製する
ことができる。これらアミノ酸がポリペプチド鎖中に互
いに近接して存在しているときには、所望のアミノ酸置
換のすべてをコードしている1つのオリゴヌクレオチド
を用いて同時に突然変異させることができる。しかし、
アミノ酸が互いにある程度の距離を置いて存在している
ときには(約10以上のアミノ酸によって隔てられてい
る)、所望の変化のすべてをコードしている単一のオリ
ゴヌクレオチドを創製するのは比較的困難である。これ
に代えて、2種類の異なる方法のいずれかを用いること
ができる。
クレオチドを置換すべきアミノ酸のそれぞれに対して創
製する。次いで、これらオリゴヌクレオチドを1本鎖鋳
型DNAに同時にアニールさせると、この鋳型から合成
される第2のDNA鎖は所望のアミノ酸置換のすべてを
コードしているであろう。この第1のラウンドは単一突
然変異について説明したものと同じである。即ち、野生
型DNAを鋳型に用い、第1の所望のアミノ酸置換
(群)をコードしているオリゴヌクレオチドをこの鋳型
にアニールさせ、次いでヘテロ2本鎖DNA分子を創製
する。突然変異誘発の第2ラウンドは、第1ラウンドの
突然変異誘発で得られた突然変異DNAを鋳型として用
いる。即ち、この鋳型は既に1またはそれ以上の突然変
異を含んでいる。次いで、別の所望のアミノ酸置換
(群)をコードしているオリゴヌクレオチドをこの鋳型
にアニールさせると、得られるDNA鎖は第1および第
2ラウンドの突然変異誘発の両方に由来する突然変異を
コードしている。この得られたDNAを、第3ラウンド
の突然変異誘発における鋳型などとして用いることがで
きる。
製するのに好ましい方法である。この方法は、Wellsら
〔Gene 34: 315 (1985)〕の記載の方法に基づいてい
る。出発材料は、突然変異させようとする遺伝子である
遺伝子1を含有するプラスミド(または、他のベクタ
ー)である。突然変異させようとする遺伝子1中のコド
ンは決定されている。決定された突然変異部位(群)の
両側に唯一の制限エンドヌクレアーゼ部位が存在してい
なければならない。このような制限部位が存在していな
ければ、上記のオリゴヌクレオチド媒介の突然変異誘発
法を用いてこれら部位を創製し、遺伝子1中の適当な位
置に導入することができる。プラスミド中に制限部位を
導入した後、プラスミドをこれら部位のところで切断し
て直線化する。これら制限部位の間のDNA配列をコー
ドしており、そして所望の突然変異を含んでいる2本鎖
オリゴヌクレオチドを常法により合成する。この2本の
鎖は別々に合成し、次いで常法により一緒にハイブリダ
イズさせる。この2本鎖のオリゴヌクレオチドをカセッ
トと呼ぶ。このカセットは直線化したプラスミドの両末
端に適合する3′および5′末端を有するように設計し
て、これをプラスミドに直接連結できるようにする。こ
れにより、このプラスミドは遺伝子1の突然変異DNA
配列を含むことになる。
NAの調製 別の態様においては、本発明は1またはそれ以上のサブ
ユニットを含有する所望のタンパク質の変異体の製造を
意図するものである。通常、それぞれのサブユニットは
別の遺伝子によってコードされている。それぞれのサブ
ユニットをコードしているそれぞれの遺伝子は、当分野
で既知の方法によって得ることができる(例えば、セク
ションIIを参照)。ある場合には、セクションIIに記載
した任意の方法から選択した独立した複数の方法を用い
て、種々のサブユニットをコードしている遺伝子を得る
のが必要であることもある。
トを含有している複製可能な発現ベクターを構築すると
きには、すべてのサブユニットを、通常はサブユニット
をコードしているDNAの5′側に位置する同一のプロ
モーターによって調節するか、または各サブユニット
を、ベクター中で適切に配向された独立したプロモータ
ーであってそれぞれのプロモーターが調節しようとする
DNAに機能的に連結されたプロモーターによって調節
することもできる。プロモーターの選択は上記セクショ
ンIIIの記載のように行なう。
質をコードしているDNAを含有する複製可能な発現ベ
クターを構築する際には図10を参照すべきであり、こ
の図には説明のためにベクターが図示されており、抗体
フラグメントの各サブユニットをコードしているDNA
が示されている。この図は、通常、所望のタンパク質の
サブユニットの1つがM13遺伝子IIIなどのファージ
コートタンパク質に融合されることを示している。通
常、この遺伝子融合体はそれ自体のシグナル配列を含有
しているであろう。別の遺伝子が他のサブユニットまた
はサブユニット群をコードしており、各サブユニットが
通常はそれ自体のシグナル配列を有していることがわか
る。また、図10は、単一のプロモーターが両サブユニ
ットの発現を調節しうることを示している。これとは異
なり、各サブユニットが異なるプロモーターによって独
立して調節されていてもよい。所望のタンパク質サブユ
ニット-ファージコートタンパク質の融合構築物は、上
記セクションIVの記載のように調製することができる。
の変異体を構築するときには、ベクター中の各サブユニ
ットをコードしているDNAを、各サブユニット中の1
またはそれ以上の位置において突然変異させてもよい。
複数サブユニットの抗体変異体が構築されるときには、
好ましい突然変異誘発部位は、軽鎖、重鎖または両鎖の
いずれかの相補性決定領域(CDR)中に位置するアミ
ノ酸残基をコードしているコドンに一致する。通常、こ
のCDRは超可変領域と呼ばれている。所望のタンパク
質の各サブユニットをコードしているDNAを突然変異
させる方法は、実質的に上記セクションVの記載のよう
に実施する。
との結合 受容体などの標的タンパク質は、当分野で既知の方法に
より、天然供給源から単離するかまたは組換え法によっ
て調製することができる。例示すると、糖タンパク質ホ
ルモン受容体はMcFarlandら〔Science 245: 494-499 (1
989)〕が記載している方法によって調製することがで
き、大腸菌中で発現させた非グリコシル化型はFuhら
〔J.Biol.Chem. 265: 3111-3115 (1990)〕が記載してい
る。他の受容体は常法によって調製することができる。
ーズ、アクリルアミドビーズ、ガラスビーズ、セルロー
ス、種々のアクリル系コポリマー、メタクリル酸ヒドロ
キシアルキル、ポリアクリル酸およびポリメタクリル酸
コポリマー、ナイロン、中性およびイオン性担体などの
適当なマトリックスに結合させることができる。マトリ
ックスへの標的タンパク質の結合は、文献〔Methods in
Enzymology 44 (1976)〕に記載の方法によって、また
は当分野で既知の他の手段によって行なうことができ
る。
た後、固定化した標的を、ファージミド粒子の少なくと
も一部を固定化標的と結合させるに適切な条件下で、フ
ァージミド粒子のライブラリーと接触させる。通常、p
H、イオン強度、温度などを含む条件は生理学的条件に
類似したものであろう。
ファージミド粒子(「結合体」)を、洗浄により低親和
性の粒子(従って、標的に結合しない粒子)から分離す
る。結合体は種々の方法によって固定化標的から解離さ
せることができる。これら方法には、野生型リガンド、
pHおよび/またはイオン強度の変更を用いる競合解
離、ならびに当分野で既知の方法が含まれる。
ジに感染させ、この宿主細胞をファージミド粒子の増幅
に適切な条件下で培養する。次いで、ファージミド粒子
を集め、標的分子に対して所望の親和性を有する結合体
が選択されるまで選択工程を1またはそれ以上の回数繰
り返す。
リーを、1を越える固定化標的に連続的に接触させて特
定の標的に対する選択性を改善することができる。例え
ば、hGHなどのリガンドは1を越える天然受容体を有
していることが多い。このhGHの場合には、成長ホル
モン受容体とプロラクチン受容体の両方がhGHリガン
ドに結合する。hGHの選択性を、プロラクチン受容体
に対する以上に成長ホルモン受容体に対して改善するの
が望ましいであろう。これは、初めにファージミド粒子
ライブラリーを固定化プロラクチン受容体と接触させ、
これを低親和性(即ち、野生型hGHよりも低い)でプ
ロラクチン受容体について溶離し、次いでこの低親和性
プロラクチン「結合体」または非結合体を固定化成長ホ
ルモン受容体と接触させ、高親和性成長ホルモン受容体
結合体を選択することによって達成することができる。
この場合、プロラクチン受容体に対して低親和性を有す
るhGHの突然変異体は、成長ホルモン受容体に対する
親和性が野生型hGHの親和性よりも若干低いときであ
っても、治療用途を有しているであろう。これと同じ方
法を用いて、特定ホルモンまたはタンパク質の、そのク
リアランス受容体を凌ぐ1次機能受容体に対する選択性
を改善することができる。
基質アミノ酸配列を得ることができる。これらは、タン
パク質リンカーのためのより良好な「切断部位」を作成
する際に、またはより良好なプロテアーゼ基質/阻害物
質のために有用であろう。この態様においては、固定化
しうる分子(例えば、hGH-受容体、ビオチン-アビジ
ン、またはマトリックスと共有結合しうる分子)をリン
カーによって遺伝子IIIに融合させる。このリンカー
は、好ましくは長さが3〜10アミノ酸であり、プロテ
アーゼの基質として作用する。ファージミドを上記のよ
うに構築する(ここで、リンカー領域をコードしている
DNAにランダム突然変異を行なって、結合部位に異な
るアミノ酸配列を有するファージミド粒子のランダムラ
イブラリーを調製する)。次いで、このファージミド粒
子のライブラリーをマトリックス上に固定化し、所望の
プロテアーゼに暴露する。所望のプロテアーゼのライナ
ー領域に好ましいかまたはより良好な基質アミノ酸配列
を有するファージミド粒子が溶離され、好ましいリンカ
ーをコードしているファージミド粒子の豊富化されたプ
ールが最初に得られるであろう。次いで、さらに数回こ
れらファージミド粒子を反復処理し、コンセンス配列
(群)をコードしている粒子の豊富化されたプールを得
る(実施例XIIIおよびXIVを参照)。
泌型で発現され〔Chang,C.N.ら, Gene 55: 189 (198
7)〕、そのDNAおよびアミノ酸配列が報告されている
〔Goeddelら, Nature 281: 544 (1979); Grayら, Gene
39: 247 (1985)〕。本発明は、ファージミド選択法を用
いて得た新規なhGH変異体を記載するものである。1
0、14、18、21、167、171、172、17
4、175、176、178および179位に置換を含
むヒト成長ホルモン変異体が記載されている。比較的高
い結合親和性を有する変異体を表VII、XIIIおよびXIVに
記載している。これら変異体を記載するためのアミノ酸
命名法は後記する。成長ホルモン変異体は、正規の成長
ホルモンと同じように投与および製剤化してよい。本発
明の成長ホルモン変異体は、天然またはmet hGHを発
現しうる任意の組換え系において発現させることができ
る。
の精製度のhGHを所望により生理学的に許容しうる担
体、賦形剤または安定剤〔Remington's Pharmaceutical
Scien ces, 第16版, Osol,A.編 (1980)〕と混合するこ
とにより、凍結乾燥ケーキまたは水溶液の形態で保存用
に調製される。許容しうる担体、賦形剤または安定剤は
使用される用量および濃度で受容対象に対して非毒性で
あり、これらには、緩衝液(例えば、リン酸、クエン
酸、および他の有機酸の緩衝液);抗酸化剤(アスコル
ビン酸を含む);低分子量(約10残基未満)のポリペ
プチド;タンパク質(例えば、血清アルブミン、ゼラチ
ン、あるいは免疫グロブリン);親水性ポリマー(例え
ば、ポリビニルピロリドン);アミノ酸(例えば、グリ
シン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン、あるい
はリジン);単糖類、二糖類およびその他の炭水化物
(グルコース、マンノースあるいはデキストリンを含
む);キレート化剤(例えば、EDTA);二価の金属
イオン(例えば、亜鉛、コバルトあるいは銅);糖アル
コール(例えば、マンニトールあるいはソルビトー
ル);塩を形成する対イオン(例えば、ナトリウム);
および/またはノニオン系界面活性化剤〔例えば、ツイ
ーン、プルロニックあるいはポリエチレングリコール
(PEG)〕が含まれる。本発明の製剤は、薬学的に許
容しうる緩衝剤、アミノ酸、増量剤、および/またはノ
ニオン系界面活性剤をさらに含有していてもよい。これ
らには、例えば緩衝液、キレート化剤、抗酸化剤、保存
剤、共溶媒などが含まれる。これらの具体例には、トリ
メチルアマイン塩(「トリス緩衝液」)、および二ナト
リウム・エデテートが含まれるであろう。本発明のファ
ージミドを用いてファージタンパク質を含まない多量の
hGH変異体を製造することができる。融合体の遺伝子I
II部分を含まないhGH変異体を発現させるために、単
にpS0643および誘導体を16C9などの非サプレ
ッサー株中で増殖させることができる。この場合には、
アンバーコドン(TAG)が翻訳の終止を導き、独立し
たDNAの構築を必要とすることなく遊離のホルモンが
得られる。hGH変異体は宿主から分泌され、これを培
養培地から単離することができる。
18、H21、R167、D171、T175およびI
179のうちの1またはそれ以上のアミノ酸を、ここに
示した天然hGH中の該位置に見い出されるアミノ酸以
外のいずれかのアミノ酸に置換することができる。即
ち、ここに示したアミノ酸F10、M14、H18、H
21、R167、D171、T175およびI179の
うちの1、2、3、4、5、6、7、または8個全部
を、以下に挙げる20アミノ酸のうちの他の19アミノ
酸のいずれかで置換することができる。好ましい態様に
おいては、ここに挙げた8個全部のアミノ酸を別のアミ
ノ酸で置換する。置換されるべき最も好ましい8個のア
ミノ酸は、実施例XII中の表XIVに示す。 アミノ酸の命名 Ala(A) Arg(R) Asn(N) Asp(D) Cys(C) Gln(Q) Glu(E) Gly(G) His(H) Ile(I) Leu(L) Lys(K) Met(M) Phe(F) Pro(P) Ser(S) Thr(T) Trp(W) Tyr(Y) Val(V) 1文字のhGH変異体の命名法は、削除されるhGHアミ
ノ酸(例えば、グルタメート179)を最初に記し、次
に挿入されるアミノ酸(例えば、セリン)を記し、結果
として(E1795S)となる。
説明および例示の実施例を用いて本発明を完全に実施お
よび利用することができると考えられる。即ち、以下の
具体的な実施例は本発明の好ましい態様を示すものであ
り、いかなる意味においても開示の残部を限定するもの
とみなすべきではない。
−ファージミド粒子の調製 プラスミドphGH-M13gIII(図1)を、M13KO
77およびhGH産生プラスミドpBO473〔Cunningha
m,B.C.ら, Science 243: 1330-1336 (1989)〕から構築
した。合成オリゴヌクレオチド: 5'-AGC-TGT-GGC-TTC-GGG-CCC-TTA-GCA-TTT-AAT-GCG-GTA
-3' を用いて、pBO473中のhGHの最後のPhe191コ
ドンの後に唯一のApaI制限部位(下線部)を導入し
た。オリゴヌクレオチド: 5'-TTC-ACA-AAC-GAA-GGG-CCC-CTA-ATT-AAA-GCC-AGA-3' を用いて、唯一のApaI制限部位(最初の下線部)、お
よびGlu197−アンバー停止コドン(2番目の下線
部)をM13KO7遺伝子III中に導入した。オリゴヌ
クレオチド: 5'-CAA-TAA-TAA-CGG-GCT-AGC-CAA-AAG-AAC-TGG-3' により、遺伝子III暗号配列の3′末端の後に唯一のNh
eI部位(下線部)を導入する。二重に突然変異させた
M13KO7の遺伝子III由来の得られた650塩基対
(bp)のApaI−NheIフラグメントを、pBO473
の大きいApaI−NheIフラグメント中にクローン化し
てプラスミドpSO132を創製した。これにより、Ap
aI部位からコードされるグリシン残基を挿入しつつhG
Hのカルボキシ末端(Phe191)を遺伝子IIIタンパ
ク質のPro198残基に融合させ、この融合タンパク質
を大腸菌アルカリホスファターゼ(phoA)プロモータ
ーおよびstII分泌シグナル配列〔Chang,C.N.ら, Gene 5
5: 189-196 (1987)〕の支配下に置いた。豊富培地中で
の融合タンパク質の誘導可能な発現のために、このpho
Aプロモーターをlacプロモーターおよびオペレーター
で置換した。lacプロモーター、オペレーター、および
Cap結合部位を含有する138bpのEcoRI−XbaIフ
ラグメントを、オリゴヌクレオチド: 5'-CACGACAGAATTCCCGACTGGAAA-3' および 5'-CTGTTTCTA
GAGTGAAATTGTTA-3' 〔これらは、所望のlac配列と境界を接し、EcoRIお
よびXbaI制限部位(下線部)を導入する〕を用いるプ
ラスミドpUC119のPCRによって調製した。このl
acフラグメントをゲル精製し、pSO132の大きいEc
oRI−XbaIフラグメントに連結してプラスミドphG
H-M13gIIIを創製した。すべての加工したDNA連
結点の配列はジデオキシ配列決定法によって確認した
〔Sanger,F.ら, Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74: 5463-546
7 (1977)〕。R64A変異hGHファージミドは次のよ
うにして構築した。即ち、Arg64のAla置換(R64
A)〔Cunningham,B.C., Wells,J.A, Science 244: 108
1-1085 (1989)〕をコードしているhGH〔Cunninghamら
(上記)〕のNsiI−BglII突然変異フラグメントを、
phGH-M13gIIIプラスミド(図1)中の対応する制
限部位の間にクローン化して野生型hGH配列を置換し
た。このR64A hGHファージミド粒子を、野生型h
GH−ファージミドについて以下に記載したようにして
増殖させ、滴定した。
1)中に導入し、カルベニシリン・プレート上で選択し
た。単一の形質転換体を2YT培地(2ml)中にて37
℃で4時間増殖させ、M13KO7ヘルパーファージ
(50μl)に感染させた。この感染培養物を2YT
(30ml)に希釈し、一晩培養し、ポリエチレングリコ
ールによる沈澱によってファージミド粒子を集めた〔Vi
erra,J., Messing,J., Methods in Enzymology 153: 3-
11 (1987)〕。通常、ファージミド粒子の力価は2〜5
x1011cfu/mlの範囲内であった。この粒子をCsCl
密度遠心〔Day,L.A., J.Mol.Biol. 39: 265-277 (196
9)〕によって均質になるまで精製し、ビリオンに未結合
のすべての融合タンパク質を除去した。
化学分析 hGHに対するウサギポリクローナル抗体をプロテイン
Aを用いて精製し、50mM炭酸ナトリウム緩衝液(pH
10)中、2μg/mlの濃度にて4℃で16〜20時間、
微量滴定プレート(Nunc)に被覆した。0.05%ツイ
ーン20を含むPBS中で洗浄した後、hGHまたはhG
H−ファージミド粒子を緩衝液A〔50mMトリス(pH
7.5)、50mM NaCl、2mM EDTA、5mg/mlウシ
血清アルブミン、および0.05%ツイーン20〕中で
2.0〜0.002nMに連続希釈した。室温(rt)で2時
間の後、このプレートを十分に洗浄し、示したMab〔Cu
nninghamら(上記)〕をrtで2時間、緩衝液A中1μg/
mlで加えた。洗浄の後、西洋ワサビペルオキシダーゼ-
コンジュゲート化したヤギ抗-マウスIgG抗体をrtで1
時間結合させた。最後の洗浄の後、ペルオキシダーゼ活
性を、基質o-フェニレンジアミンを用いて検定した。
クリルアミドビーズへの結合および結合の豊富化 オキシラン ポリアクリルアミドビーズ(Sigma)を、2
37位に部位指向性突然変異誘発により導入した余分の
システイン残基(hGHの結合に悪影響を及ぼさない;
J.Wells:未公表)を含むhGH受容体の精製した細胞外
ドメイン(hGHbp)〔Fuh,G.ら, J.Biol.Chem. 265: 3
111-3115 (1990)〕とコンジュゲート化した。このhGH
bpは、供給元の推奨のように、樹脂に対する〔125I〕h
GHの結合によって測定したときに1.7pモルhGHbp
/mg乾燥オキシランビーズの量となるようにコンジュゲ
ート化した。次いで、すべての未反応オキシラン基をB
SAおよびトリスでブロックした。ファージミド粒子の
非特異的結合の対照として、BSAを同様にビーズに結
合させた。吸着および洗浄のための緩衝液は、10mMト
リス-HCl(pH7.5)、1mM EDTA、50mM Na
Cl、1mg/ml BSAおよび0.02%ツイーン20を含
有していた。溶離緩衝液は、洗浄緩衝液に加えて200
nM hGHまたは0.2Mグリシン(pH2.1)を含有して
いた。親ファージM13KO7をhGHファージミド粒
子とほぼ3000:1(最初の混合物)の比で混合し、
50μl容量中、室温でいずれかの吸収剤(5μlづつ;
0.2mgのアクリルアミドビーズ)と8〜12時間混合
した。このビーズを遠心によってペレット化し、上清を
注意深く除去した。このビーズを洗浄緩衝液(200μ
l)に再懸濁し、室温で4時間混合した(洗浄液1)。
2回目の洗浄の後(洗浄液2)、このビーズを2回、そ
れぞれ200nMのhGHで6〜10時間溶離した(溶出
液1、溶出液2)。最後の溶離はグリシン緩衝液(pH
2.1)を用いて4時間行ない、残存するhGHファージ
ミド粒子を除去した(溶出液3)。それぞれの分画を2
YT培地で適切に希釈し、新鮮なJM101と混合し、
37℃で5分間インキュベートし、そして2YT軟寒天
(3ml)を用いてLBまたはLBカルベニシリンプレー
トにプレーティングした。
GH−ファージミド粒子の構築 遺伝子IIIタンパク質は410残基からなり、可変リン
カー配列によって隔てられた2つのドメインに分かれて
いる〔Armstrong,J.ら, FEBS Lett. 135: 167-172 (198
1)〕。アミノ末端ドメインは大腸菌の線毛に付着するた
めに必要であり、一方、カルボキシ末端ドメインはファ
ージのコート(外殻)に組込まれ、適切なファージ組立
てに必要である〔Crissman,J.W., Smith,G.P., Virolog
y 132: 445-455 (1984)〕。遺伝子IIIのシグナル配列お
よびアミノ末端ドメインを、遺伝子IIIのカルボキシ末
端ドメイン中の残基198への融合により、stIIシグナ
ルおよび全hGH遺伝子〔Changら(上記)〕で置換した
(図1)。このhGH−遺伝子III融合体を、pBR32
2のβ−ラクタマーゼ遺伝子およびColE1複製起点な
らびにファージf1の遺伝子間領域を含むプラスミド(p
hGH-M13gIII;図1)中のlacプロモーター/オペ
レーターの支配下に置いた。このベクターは、カルベニ
シリンによる選択によって小さなプラスミドベクターと
して容易に維持することができ、これにより増殖のため
に機能的な遺伝子III融合体に依存することが回避され
る。また、このプラスミドは、M13KO7〔Vieraら
(上記)〕などのヘルパーファージによる感染によって
ビリオン(即ち、ファージミド粒子)に効率的にパッケ
ージングされることができ、これによりファージ組立て
の問題が回避される。この系におけるカルベニシリン耐
性に対する形質導入に基づくファージミドの感染性力価
は、2〜5x1011コロニー形成単位(cfu)/mlに変
化した。これらのファージミド保存物におけるM13K
O7ヘルパーファージの力価は〜1010プラーク形成単
位(pfu)/mlである。
きいタンパク質の均質発現がファージの生成に有害であ
るという以前の研究〔Parmley, Smith (上記)〕を確
認した(データは示していない)。例えば、IPTGの
添加によるphGH-M13gIII中のlacプロモーターの誘
導により、低いファージミド力価が得られた。さらに、
遺伝子III中にアンバー突然変異を含むM13KO7に
よる同時感染によって得られたファージミド粒子は、極
めて低いファージミド力価(<1010cfu/ml)を与え
た。我々は、ファージミド表面に結合した複数コピーの
遺伝子III融合体が、固定化標的タンパク質への融合フ
ァージの複数点結合(「キレート作用」)を導きうるも
のと考えた。従って、融合タンパク質のコピー数を制御
するために、構成的に高レベルのlacリプレッサータン
パク質を含有する大腸菌JM101(laclQ)中でプラ
スミドを培養することによって、hGH−遺伝子III融合
体の転写を制限した。phGH-M13gIIIを含有する大
腸菌JM101培養物を最高に増殖させ、lacオペロン
誘導物質(IPTG)の非存在下にM13KO7に感染
させた(しかし、この系は柔軟性を持っており、他の遺
伝子III融合タンパク質の同時発現と平衡させることが
できる)。我々は、ビリオンあたりのhGH量の比(Cs
Cl勾配で精製したファージミド中のhGH免疫反応性物
質に基づく)から、約10%のファージミド粒子が1コ
ピーのhGH遺伝子III融合タンパク質を含有しているも
のと概算している。従って、hGH遺伝子III融合体を表
示する融合ファージの力価は約2〜5x1010/mlであ
る。この数値は、これらを導いた培養物中の大腸菌の力
価(〜108〜109/ml)よりも相当に大きい。即ち、
平均的に全大腸菌細胞は、hGH遺伝子III融合タンパク
質で装飾されたファージを10〜100コピー生成す
る。
的完全性 hGH−遺伝子IIIファージミドの免疫ブロット分析(図
2)により、hGH交差反応性物質がアガロースゲル中
でファージミド粒子と同時移動することがわかる。この
ことは、hGHがファージミド粒子に強固に結合してい
ることを示すものである。このファージミド粒子からの
hGH−遺伝子III融合タンパク質は単一の免疫染色され
るバンドとして移動し、hGHが遺伝子IIIに結合したと
きにhGHの分解がわずかしかないことを示す。約25
%のファージミド粒子が感染性であるので、野生型遺伝
子IIIタンパク質が明らかに存在する。これは、UV吸
収によって評価した濃度、および同様に精製(CsCl密
度勾配法による)した野生型M13ファージに対して行
なった比感染性評価に類似する〔Smith,G.P.(上記)お
よびParmley, Smith(上記)〕。即ち、野生型遺伝子II
IおよびhGH−遺伝子III融合タンパク質の両方がファ
ージプール中に表示される。
換するという信頼性を得るために、表示されたhGHの
3次構造が維持されていることを確認するのが重要であ
った。hGHに対するモノクローナル抗体(Mab)を用
いて、表示されたhGH遺伝子III融合タンパク質の構造
的完全性を評価した(表I)。 表I.hGHおよびhGHファージミド粒子への8種の異なる モノクローナル抗体(Mab)の結合 * IC50(nM) Mab hGH hGH−ファージミド 1 0.4 0.4 2 0.04 0.04 3 0.2 0.2 4 0.1 0.1 5 0.2 >0.2 6 0.07 0.2 7 0.1 0.1 8 0.1 0.1 * 表中の値は、特定のMabに対する半-最大結合を与えるhGH またはhGH−ファージミド粒子の濃度(nM)を表す。これらの 測定の標準誤差は、通常、表示値の±30%またはそれ以下 である。詳細については原材料および方法の項を参照。
はマッピングされており〔Cunninghamら(上記)〕、8
種のMabのうちの7種に対する結合はhGHが適切に折
り畳まれることを必要とする。すべてのMabのIC50値
は、Mab 5および6を除いて野生型hGHと等価であっ
た。Mab 5および6の両方は、遺伝子III融合タンパク
質中でブロックされるhGHのカルボキシ末端の近くに
結合決定基を有していることが知られている。天然およ
び変性hGHの両方と反応するMab1の相対IC50値
は、立体配座的に敏感なMab 2〜5、7および8と比
較して変わることがない。即ち、Mab1は、hGH−遺
伝子III融合体の濃度に対するhGH標準の濃度を適合さ
せる際のあらゆる過誤の良好な内部対照として働く。
合の豊富化 これまでの研究者〔Parmley, Smith(上記);Smith
(上記);Cwirlaら(上記);およびDevlinら(上
記)〕は、ストレプトアビジン被覆したポリスチレン製
ペトリ皿または微量滴定プレートで選別することによっ
てファージを分画していた。しかし、クロマトグラフィ
ー系は、異なる結合親和性を有する突然変異タンパク質
を表示するファージミド粒子のさらに効率的な分画を可
能にする。我々は、非多孔性のオキシランビーズ(Sigm
a)を選択してクロマトグラフィー樹脂中のファージミ
ド粒子の捕捉を回避した。さらに、これらビーズは小さ
い粒子サイズ(1μm)を有しており、量に対する表面
積の比が最大になる。遊離のシステイノ残基を含有する
hGH受容体の細胞外ドメイン(hGHbp)〔Fuhら(上
記)〕はこれらビーズに効率的に結合し、ファージミド
粒子はウシ血清アルブミンにのみ結合させたビーズに対
して極めて低い非特異的な結合を示した(表II)。
ージミド粒子の力価は、それぞれプラーク形成単位(pf
u)またはカルベニシリン耐性コロニー形成単位(cfu)
の数値に希釈係数を掛けることによって測定した。詳細
には実施例IVを参照。 *2 M13KO7のhGH−ファージミド粒子に対する比
は最初の混合物において3000:1に調節した。 *3 吸収物質はBSAまたはhGHbpとコンジュゲート化
した。 *4 豊富化は、各工程後のcfu/pfu比を最初の混合物のc
fu/pfu比で割ることによって計算した。
部のhGHファージミドを>3,000部のM13KO7
ファージと混合した。1サイクルの結合と溶離の後、1
06のファージが回収され、ファージミドのM13KO
7ファージに対する比は2:1であった。即ち、1回の
結合選択工程によって、>5000倍の豊富化が得られ
た。残存するファージミドを除去するための遊離hGH
または酸処理による追加の溶離によって、さらに高い豊
富化が得られた。この豊富化は、被覆ポリスチレンプレ
ートからのバッチ溶離を用いてSmithおよびその共同研
究者が得た豊富化に匹敵した〔Smith,G.P.(上記)およ
びParmley, Smith(上記)〕。しかし、さらに少ない容
量がビーズに対して用いられている(200μl vs 6m
l)。BSAにのみ結合させたビーズを用いたときに
は、M13KO7を凌ぐhGHファージミドの豊富化は
ほとんど存在しなかった。対照ビーズに対して観察され
たわずかな豊富化(pH2.1溶離に対して〜10倍;表
2)は、ビーズに結合するBSA中に存在するウシ成長
ホルモン結合タンパク質の微量の不純物に由来するもの
であろう。それにもかかわらず、これらのデータは、h
GHファージの豊富化がビーズ上のhGHbpの存在に依
存することを示し、結合がhGHとhGHbpの間の特異的
な相互作用によって起こることを示唆する。
較的弱い結合変異体を凌ぐ野生型hGHの豊富化を評価
して、豊富化の特異性をさらに調べ、精製ホルモンに対
する結合親和性の減少を融合ファージミド選別後の豊富
化因子と関連させた。Arg64がAlaで置換されたhG
H突然変異体(R64A)を用いて融合ファージミドを
構築した。このR64A変異ホルモンは、hGHと比べ
て受容体結合親和性が約20倍減少している〔それぞ
れ、Kd値が7.1nMおよび0.34nM;Cunningham,Well
s(上記)〕。R64A hGH−遺伝子III融合ファージ
ミドの力価は、野生型hGHファージミドの力価と同等
であった。1ラウンドの結合と溶離の後(表III)、野
生型hGHファージミドは、2種類のファージミドとM
13KO7の混合物から、ファージミドR64Aに対し
ては8倍およびM13KO7ヘルパーファージに対して
は〜104で豊富化された。
およびR64Aファージミド粒子を104:0.4:0.
6の比で混合した。結合選択は、表IIならびに原材料お
よび方法の項の記載のように、BSA(対照ビーズ)ま
たはhGHbp(hGHbpビーズ)により結合させたビーズ
を用いて行なった。各工程の後、プラスミドDNAをカ
ルベニシリン耐性コロニーから単離し〔Birnboim,H.D.,
Doly,J.,Nucleic Acids Res. 7: 1513-1523 (197
9)〕、制限分析によって分析して、このDNAが野生型
hGHまたはR64A hGH遺伝子III融合体を含有して
いるか否か測定した。 *2 R64A突然変異体を越える野生型hGHファージミ
ドの豊富化は、各工程後に存在するhGHファージミド
の最初の混合物中に存在するファージミドに対する比
(8/20)に基づき、R64Aファージミドの対応す
る比で割ることにより計算した。 WT=野生型;ND=測定せず。 *3 全M13KO7親ファージを越えるファージミドの
豊富化は、この工程後に〜104であった。
よび遺伝子III融合タンパク質の混合物を表示させるこ
とにより、遺伝子IIIに対する融合体として大きな適切
に折り畳まれたタンパク質を表示するビリオンを組立て
そして増殖させることができる。遺伝子III融合タンパ
ク質のコピー数を有効に制御して、ファージミドプール
において十分に高いレベルになお維持されている「キレ
ート作用」を避け、大きいエピトープライブラリー(>
1010)の選別をすることができる。我々は、hGH
(22kDのタンパク質)を天然の折り畳まれた形態で
表示させうることを示した。遊離のhGHで溶離し、受
容体親和性ビーズ上で行なった結合選択は、低い受容体
結合親和性を有することが示された突然変異hGHファ
ージミド以上に野生型hGHファージミドを効率的に豊
富化した。即ち、結合定数がナノモル範囲で低下してい
るファージミド粒子を選別することができる。タンパク
質−タンパク質および抗体−抗原の相互作用は、不連続
エピトープによって支配されている〔Janin,J.ら, J.Mo
l.Biol. 204: 155-164 (1988); Argos,P., Prot.Eng.
2: 101-113 (1988); Barlow,D.J.ら, Nature 322: 747-
748 (1987); およびDavies,D.R.ら, J.Biol.Chem. 263:
10541-10544 (1988)〕。即ち、結合に直接関与してい
る残基は3次構造において近接しているが、結合に関与
していない残基によって隔てられている。本発明により
提供されるスクリーニング系は、さらに好都合にタンパ
ク質−受容体の相互作用を分析し、新規かつ高親和性の
結合性を有するタンパク質中の不連続エピトープを単離
することを可能にするものである。
176、178においてランダム化したライブラリーか
らのhGH突然変異体の選択鋳型の構築 hGH−遺伝子III融合タンパク質の突然変異体は、Kunk
elら〔Meth.Enzymol.154: 367-382 (1987)〕の方法を用
いて構築した。鋳型DNAは、M13-K07ファージ
をヘルパーとして加えて、プラスミドpS0132(M
13遺伝子IIIのカルボキシ末端側半分に融合させた天
然hGH遺伝子をアルカリホスファターゼプロモーター
の支配下に含有する)をCJ236細胞中で増殖させる
ことによって調製した。1本鎖のウラシル含有DNAを
突然変異誘発用に調製して、(1)hGH結合タンパク質
(hGHbp)に対する結合を大きく減少させるhGH中の
突然変異;および(2)親のバックグラウンドファージを
検定し、それに対して選択するために使用しうる唯一の
制限部位(KpnI)を導入した。T7 DNAポリメラ
ーゼおよび以下のオリゴデオキシヌクレオチド: Gly Thr hGHコドン: 178 179 5'-G ACA TTC CTG GGT ACC GTG CAG T-3' < KpnI > を用いてオリゴヌクレオチド指向性の突然変異誘発を行
なった。このオリゴは、hGH中に突然変異(R178
G、I179T)と共にKpnI部位(上に示す)を導入
する。突然変異誘発からのクローンをKpnI消化によっ
てスクリーニングし、ジデオキシDNA配列決定によっ
て確認した。ランダム突然変異誘発の鋳型として使用さ
れるこの得られた構築物をpHO415と命名した。
異誘発 ここでもKunkelの方法を用いて、コドン172、17
4、176、178をhGH中のランダム突然変異誘発
の標的とした。上記のようにpHO415から1本鎖鋳
型を調製し、以下のオリゴ: hGHコドン: 172 174 5'- GC TTC AGG AAG GAC ATG GAC NNS GTC NNS ACA- Ile 176 178 179 - NNS CTG NNS ATC GTG CAG TGC CGC TCT GTG G-3' のプールを用いて突然変異誘発を行なった。上に示した
ように、このオリゴプールはコドン179を野生型(I
le)に復帰させ、pH0415の唯一のKpnI部位を破
壊し、そして172、174、176および178位に
ランダムコドン(NNS;ここで、NはA、G、Cまた
はTであり、SはGまたはCである)を導入する。上記
の配列に対してこのコドン選択を用いて、付加的なKpn
I部位を創製することはできない。このNNS同義性配
列の選択により、4つの部位に32種の可能なコドン
(1つの「停止」コドンおよび少なくとも1つの各アミ
ノ酸のためのコドン)が得られ、合計(32)4=1,0
48,576の可能なヌクレオチド配列(この12%は
少なくとも1つの停止コドンを含有する)、または(2
0)4=160,000の可能なポリペプチド配列と3
4,481の未成熟で終止した配列(即ち、少なくとも
1つの停止コドンを含有する配列)が得られる。
50)で2回抽出し、後の電気穿孔工程を面倒にする塩
の添加を避けるために過剰のキャリアーtRNAを用い
てエタノール沈澱させた。約50ng(15fモル)のD
NAを、0.2cmキュベット中の全容量45μlにおい
て、単一パルスの電圧設定2.49kV(時間定数=4.
7m秒)でWJM101細胞(2.8x1010細胞/ml)
に電気穿孔導入した。
復させ、次いで2YT培地(25ml)、100μg/mlカ
ルベニシリン、およびM13-K07(感染の多重度=
1000)と混合した。この培養物からの連続希釈物を
カルベニシリン含有培地にプレーティングすることによ
り、8.2x106の電気形質転換体が得られたことがわ
かった。23℃で10分間の後、培養物を振盪しながら
37℃で一晩(15時間)インキュベートした。
化し、pLIB1と命名した2本鎖DNA(dsDNA)
をアルカリ溶解法によって調製した。この上清をもう一
度遠心してすべての残存細胞を除去し、ファージプール
φ1と命名したファージをPEG沈澱させ、STE緩衝
液〔10mMトリス(pH7.6)、1mM EDTA、50m
M NaCl〕(1ml)に再懸濁した。ファージ力価は、hG
H-g3p遺伝子III融合(hGH-g3)プラスミドを含有す
る組換えファージミドについてはコロニー形成単位(C
FU)として、そしてM13-K07ヘルパーファージ
についてはプラーク形成単位(PFU)として測定し
た。
x107PFU)の一部を緩衝液A〔リン酸緩衝食塩
水、0.5%BSA、0.05%ツイーン20、0.01
%チメロサール〕で4.5倍に希釈し、1.5mlのシラン
処理したポリプロピレン試験管において、Ser237C
ys突然変異を含むhGHbp(350fモル)と結合させた
オキシラン-ポリアクリルアミドビーズの懸濁液(5μ
l)と混合した。対照として、等量のファージを、BS
Aだけで被覆したビーズと別の試験管で混合した。この
ファージを、ゆっくり回転(約7rpm)させながら室温
(23℃)で3時間インキュベートすることによって、
ビーズと結合させた。以下の工程は、200μlの一定
容量を用い、室温で行なった。
清を除去した(上清1)。非特異的に結合したファージ
/ファージミドを除去するため、このビーズを緩衝液A
に再懸濁することにより2回洗浄し、次いでペレット化
した。最後の洗浄は、緩衝液A中で2時間、このビーズ
を回転させることにより行なった。
ァージ/ファージミドを、hGHによる段階溶離によっ
て除去した。最初の工程において、ビーズを2nM hGH
含有の緩衝液Aを用いて回転させた。17時間後に、こ
のビーズをペレット化し、20nM hGH含有の緩衝液A
に再懸濁し、3時間回転させ、次いでペレット化した。
最後のhGH洗浄において、このビーズを200nM hG
H含有の緩衝液Aに懸濁させ、3時間回転させ、次いで
ペレット化した。
ァージミド(即ち、hGH洗浄後になお結合しているフ
ァージミド)を除去するため、ビーズをグリシン緩衝液
〔1Mグリシン、HClでpH2.0〕に懸濁させ、2時間
回転させ、ペレット化した。この上清(分画「G」;2
00μl)を、1Mトリス塩基(30μl)の添加によっ
て中和した。
106CFU、5x104PFU)は、実質的にK07ヘ
ルパーファージ以上にファージミドに富むことはなかっ
た。我々は、これは、組換えファージミドの増殖中にパ
ッケージされたK07ファージがhGH-g3p融合体を表
示するということに起因するものと考えている。
溶出した分画Gと比較すると、hGHbp-ビーズは14倍
高いCFUを与えた。これは、非特異的に結合したファ
ージミド以上の、強固に結合したhGHを表示するファ
ージミドの豊富化を反映するものである。
画Gの一部(4.3x105CFU)を用いて対数増殖期
のWJM101細胞を感染させた。形質導入は、分画G
(100μl)をWJM101細胞(1ml)と混合し、
37℃で20分間インキュベートし、次いでK07(感
染の多重度=1000)を加えることによって行なっ
た。培養物(25mlの2YTとカルベニシリン)を上記
のように増殖させ、ファージの第2プール(ライブラリ
ー1G、第1のグリシン溶離用)を上記のように調製し
た。
を、上記のように、hGHbpビーズへの結合について選
択した。hGHbpビーズから溶出した分画Gは、この選
択においてBSAビーズから溶出した分画Gに比べて3
0倍高いCFUを含んでいた。もう一度、分画Gの一部
をWJM101細胞中で増殖させ、ライブラリー1G 2
(グリシン溶離によってこのライブラリーを2回選択し
たことを示す)を得た。また、2本鎖DNA(pLIB
1G2)をこの培養物から調製した。dsDNAのKpnI検定および制限選択
減少させるため、pLIB 1G2の一部(約0.5μg)
をKpnIで消化し、WJM101細胞中に電気穿孔導入
した。これらの細胞を、最初のライブラリーについて記
載したようにK07(感染の多重度=100)の存在下
で増殖させ、新しいファージプールpLIB3を調製し
た(図3)。
1)由来のdsDNAの一部(約0.5μg)をKpnIで消
化し、WJM101細胞中に直接電気穿孔導入した。形
質転換体を上記のように回復させ、M13-K07に感
染させ、一晩増殖させてファージライブラリー2と命名
した新しいファージライブラリーを得た(図3)。
Hを表示しない)をビーズ結合カクテル中に添加した;
および(2)hGH段階溶離を緩衝液A単独の短い洗浄に換
えたことを除き、上記のようにしてpLIB2およびpL
IB3の両方に由来するファージミドに対して連続ラウ
ンドでファージミドの結合、溶離および増殖を行なっ
た。また、一部においてはXL1-Blue細胞をファージ
ミドの増殖に用いた。
終ラウンドのビーズ結合選択の前にpLIB 2G3およ
びpLIB 3G5に対して実施した(図3)。
よびLIB 5G6由来の4種の独立して単離したクロー
ンを、ジデオキシ配列決定によって配列決定した。これ
ら8種クローンのすべてが、同一のDNA配列: hGHコドン: 172 174 176 178 5'-AAG GTC TCC ACA TAC CTG AGG ATC-3' を有していた。即ち、これらのすべてがhGHの同一突
然変異体(E174S、F176Y)をコードしてい
る。これらクローン中の残基172は野生型と同様にL
ysである。また、172に対して選択されたコドンも野
生型hGHと同一である。このことは、AAGが同義
「NNS」コドンのセットから可能な唯一のリジン-コ
ドンであるので驚くには当たらない。さらに、残基17
8-Argも野生型と同一であるが、ここではライブラリ
ーから選択されたコドンはAAGであって野生型hGH
で見い出されるCGCではなかった(後者コドンも「N
NS」コドンのセットを用いて可能である)。
において重要なパラメーターである。K07の感染多重
度は、ファージミドで形質転換またはトランスフェクシ
ョンされた実質的にすべての細胞が新しいファージミド
粒子をパッケージしうることを確保するに十分に高いも
のでなければならない。さらに、それぞれの細胞中の野
生型遺伝子IIIの濃度は高く維持されて、複数のhGH−
遺伝子III融合分子がそれぞれのファージミド粒子上に
表示される可能性を減少させ、それによって結合におけ
るキレート作用を減少させるものであるべきである。し
かし、K07の感染多重度が高すぎるときには、K07
のパッケージングは組換えファージミドのパッケージン
グと競合するであろう。我々は、1〜10%のバックグ
ラウンドK07ファージしか持たない許容しうるファー
ジミド収量が、K07の感染多重度が100であるとき
に得られることを見い出した。
た(図3)。感染多重度(moi)はファージミドの増殖
の際のK07感染の多重度(PFU/細胞)を意味す
る。PFUを越えるCFUの豊富化は、精製したK07
を結合工程に加えたときに示される。BSAビーズから
溶出したCFUを越える、hGHbpビーズから溶出され
るCFUの比が示されている。プール中に残存するKpn
I含有鋳型(即ち、pH0415)の分画は、dsDNA
をKpnIおよびEcoRIで消化し、生成物を1%アガロ
ースゲルで移動させ、陰性の臭化エチジウム染色DNA
をレーザー-スキャニングすることによって測定した。
Y)の受容体結合の親和性 単一のクローンが2種類の異なる選択経路(図3)から
単離されたという事実は、二重突然変異体(E174
S、F176Y)がhGHbpに強く結合することを示唆
した。hGHbpに対するこのhGH突然変異体の親和性を
測定するために、我々はこのhGH突然変異体を、プラ
スミドpB0720を用いる部位指向性突然変異誘発に
よって構築した。このプラスミドは、鋳型としての野生
型hGH遺伝子、ならびにコドン174および176を
変化させる次のオリゴヌクレオチド: hGHコドン: 172 174 176 178 Lys Ser Tyr Arg 5'- ATG GAC AAG GTG TCG ACA TAC CTG CGC ATC GTG -3' を含有している。得られた構築物pH0458Bを、突
然変異ホルモンの発現のために大腸菌株16C9に導入
した。hGHbpに対するhGH(E174S、F176
Y)と125I-hGHの競合結合のスカッチャード分析に
より、この(E174S、F176Y)突然変異体が野
生型hGHの結合親和性よりも少なくとも5.0倍強固な
結合親和性を有していることがわかった。
クス4ランダムカセットライブラリーからのhGH変異
体の選択 ヒト成長ホルモン変異体を、図9に記載のファージミド
を用いる本発明の方法によって調製した。
の構築 我々は、(1)ファージ上でhGH部分の表示をさらに有利
にするように、hGHと遺伝子III部分の間の結合を改良
する;(2)実質的に「一価の表示」を得るために融合タ
ンパク質の発現を限定する;(3)出発ベクターに対する
制限ヌクレアーゼの選択を可能にする;(4)出発ベクタ
ーからの融合タンパク質の発現を排除する;および(5)
あるhGH−遺伝子III融合突然変異体からの対応する遊
離ホルモンの容易な発現を達成する;という目的をもっ
て、カセット突然変異誘発〔Wellsら, Gene 34: 315-32
3 (1985)〕およびhGH−遺伝子III融合タンパク質の発
現のためのベクターを設計した。
し、大腸菌phoAプロモーター〔Bassら, Proteins 8: 3
09-314 (1990)〕の支配下にhGH−遺伝子III融合タン
パク質(hGH残基1〜191、これに1個のGly残基
が続き、遺伝子IIIのPro-198に融合している)を発
現する、pS0132のオリゴヌクレオチド指向性の突
然変異誘発〔Kunkelら, Methods Enzymol. 154: 367-38
2 (1987)〕によってプラスミドpS0643を構築した
(図9)。オリゴヌクレオチド: 5'-GGC-AGC-TGT-GGC-TTC-TAG-AGT-GGC-GGC-GGC-TCT-GGT
-3' を用いて突然変異誘発を行った〔このオリゴヌクレオチ
ドは、hGHのPhe-191に続いてXbaI部位(下線
部)およびアンバー停止コドン(TAG)を導入す
る〕。得られた構築物pS0643においては、遺伝子I
IIの一部が削除され、2つのサイレント突然変異誘発
(下線部)が生じ、hGHと遺伝子IIIの間に次の連結点
が生成する: --- hGH ---------> 遺伝子III -----> 187 188 189 190 191 am* 249 250 251 252 253 254 Gly Ser Cys Gly Phe Glu Ser Gly Gly Gly Ser Gly GGC AGC TGT GGA TTC TAG AGT GGC GGT GGC TCT GGT これは、融合タンパク質の全体サイズをpS0132中
の401残基からpS0643中の350残基まで短縮
する。hGHに対するモノクローナル抗体を用いた実験
により、ファージ粒子に組立てられる新しい融合タンパ
ク質のhGH部分は以前の長い融合体よりも接近しやす
いことがわかった。
ため、pS0643および誘導体をJM101またはX
L1-Blueなどの大腸菌のアンバー-サプレッサー株〔B
ullockら, BioTechniques 5: 376-379 (1987)〕中で増
殖させることができる。上に示したのは、supEサプレ
ッサー株中で起こるアンバーコドンにおけるGluの置換
である。また、他のアミノ酸による抑制が、周知かつ一
般に入手可能な種々の大腸菌株において可能である。
(または、突然変異体)を発現させるために、pS06
43および誘導体を単に16C9などの非サプレッサー
株において増殖させることができる。この場合にはアン
バーコドン(TAG)は翻訳の終止を導き、独立したD
NA構築を必要とすることなく遊離のホルモンを与え
る。
するため、pS0643をオリゴヌクレオチド: (1)5'-CGG-ACT-GGG-CAG-ATA-TTC-AAG-CAG-ACC-3' 〔これは、pS0643の唯一のBglII部位を破壊す
る〕; (2)5'-CTC-AAG-AAC-TAC-GGG-TTA-CCC-TGA-CTG-CTT-CAG-
GAA-GG-3' 〔これは、唯一のBstEII部位、1塩基のフレームシフ
ト、および非アンバー停止コドン(TGA)を挿入す
る〕;および (3)5'-CGC-ATC-GTG-CAG-TGC-AGA-TCT-GTG-GAG-GGC-3' 〔これは、新規なBglII部位を導入する〕 で突然変異させて出発ベクターpH0509を得た。T
GA停止コドンと共にフレームシフトを加えることによ
り、出発ベクターから遺伝子III融合体が産生され得な
いことが確保される。BstEII−BglIIセグメントをp
H0509から切出し、所望のコドンのところで突然変
異させたDNAカセットで置換した。また、hGH中の
他の位置におけるカセット突然変異誘発のための他の制
限部位も、このホルモン−ファージベクター中に導入し
た。
異誘発 hGHのコドン172、174、176および178を
ランダム突然変異誘発の標的とした。この理由は、これ
らすべてがhGHの表面またはその近くに存在し、受容
体結合に有意に寄与し〔CunninghamおよびWells, Scien
ce 244: 1081-1085 (1989)〕;これらすべてが十分に定
義された構造内に存在し、ヘリックス4の同じ側の2
「ターン」を占め;そして、これらのそれぞれがhGH
の既知の進化変異体の中の少なくとも1つのアミノ酸で
置換されているためである。
=A/G/C/T;S=G/C)の置換を選択した。こ
のNNS同義性配列の選択により、4つの部位に32種
の可能なコドン(少なくとも1つの各アミノ酸のための
コドン)が得られ、合計(32)4=1,048,576
の可能なヌクレオチド配列、または(20)4=160,
000の可能なポリペプチド配列が得られる。唯一の停
止コドンであるアンバー(TAG)がこのコドン選択に
より可能であり、このコドンは大腸菌のsupE株におい
てGlu1として抑制することができる。
8にNNSを有する2種類の同義性(縮重)オリゴヌク
レオチドを合成し、ホスホリル化し、アニールさせて突
然変異カセットを構築した: 5'-GT-TAC-TCT-ACT-GCT-TTC-AGG-AAG-GAC-ATG-GAC-NNS-
GTC-NNS-ACA-NNS-CTG-NNS-ATC-GTG-CAG-TGC-A-3' および 5'-GA-TCT-GCA-CTG-CAC-GAT-SNN-CAG-SNN-TGT-SNN-GAC-
SNN-GTC-CAT-GTC-CTT-CCT-GAA-GCA-GTA-GA-3' 。 BstEIIに続いてBglIIでpH0509を消化すること
によってベクターを調製した。生成物を1%アガロース
ゲル上で移動させ、大きいフラグメントを切り出し、フ
ェノール抽出し、エタノール沈澱させた。このフラグメ
ントをウシ腸ホスファターゼ(Boehringer)で処理し、
次いでフェノール:クロロホルム抽出し、エタノール沈
澱させ、突然変異用カセットとの連結用に再懸濁した。
リーの増殖 連結の後、反応生成物をBstEIIでもう一度消化し、次
いでフェノール:クロロホルム抽出し、エタノール沈澱
させ、水に再懸濁した〔BstEII認識部位(GGTNA
CC)が、コドン172の3位にGおよび174にAC
C(Thr)コドンを含むカセット内に創製される。しか
し、この工程でのBstEIIによる処理は、あらゆる可能
な突然変異カセットに対して選択しないはずである。こ
の理由は、実質的にすべてのカセットがヘテロ2本鎖で
あり、この酵素によって切断され得ないためである〕。
約150ng(45fモル)のDNAを、0.2cmキュベッ
ト中のXL1-Blue細胞(0.045ml中に1.8x10
9細胞)に、単一パルスの電圧設定2.49kV(時間定
数=4.7m秒)で電気穿孔導入した。
おいて37℃で1時間回復させ、次いで2YT培地(2
5ml)、100mg/mlカルベニシリン、およびM13-K
07(moi=100)と混合した。23℃で10分間の
後、培養物を振盪しながら37℃で一晩(15時間)イ
ンキュベートした。この培養物からの連続希釈物をカル
ベニシリン含有培地にプレーティングすることにより、
3.9x107の電気形質転換体が得られたことがわかっ
た。
化し、pH0529E(最初のライブラリー)と命名し
た2本鎖DNA(dsDNA)をアルカリ溶解法によって
調製した。この上清をもう一度遠心してすべての残存細
胞を除去し、ファージプールφH0529E(最初のフ
ァージライブラリー)と命名したファージをPEG沈澱
させ、STE緩衝液〔10mMトリス(pH7.6)、1mM
EDTA、50mM NaCl〕(1ml)に再懸濁した。フ
ァージ力価は、hGH-g3pを含有する組換えファージミ
ドについてコロニー形成単位(CFU)として測定し
た。出発ライブラリーから約4.5x1013CFUが得
られた。
EII−BglIIカセットの領域において配列決定した。こ
れらの中で、17%が出発ベクターに対応しており、1
7%が少なくとも1つのフレームシフトを含有してお
り、そして7%が4つの標的コドンの外側に非サイレン
ト(非終止)突然変異を含有していた。我々は、41%
のクローンが上記基準のいずれかによる欠点を有してお
り、2.0x107の当初形質転換体の合計機能的プール
が残るものと結論した。それでもなお、この数は可能性
あるDNA配列数をほぼ20倍越えている。従って、我
々は出発ライブラリーにおいて示されるすべての可能性
ある配列を有することを確信している。
を調べて突然変異誘発におけるコドンの偏向度を評価し
た(表V)。これらの結果により、一部のコドン(およ
び、アミノ酸)がランダムな予想に比べて多いかまたは
少ないことが示されるが、このライブラリーは極めて多
様性が高く、大量の「兄弟」縮重の証拠は存在しないこ
とがわかった(表VI)。
のコドン分布(188コドンあたり)クローンを出発ラ
イブラリー(pH0529E)から配列決定した。疑似
突然変異および/またはフレームシフトを含有するクロ
ーンからのコドンを含むすべてのコドンを表にした。
*:アンバー停止コドン(TAG)はXL1-Blue細胞
においてはGluとして抑制される。下線を引いたコドン
は、50%またはそれ以上に多い/少ないことが示され
た。 残基 予想数 実測数 実測/予想 Leu 17.6 18 1.0 Ser 17.6 26 1.5 Arg 17.6 10 0.57 Pro 11.8 16 1.4 Thr 11.8 14 1.2 Ala 11.8 13 1.1 Gly 11.8 16 1.4 Val 11.8 4 0.3 Ile 5.9 2 0.3 Met 5.9 1 0.2 Tyr 5.9 1 0.2 His 5.9 2 0.3 Trp 5.9 2 0.3 Phe 5.9 5 0.9 Cys 5.9 5 0.9 Gln 5.9 7 1.2 Asn 5.9 14 2.4 Lys 5.9 11 1.9 Asp 5.9 9 1.5 Glu 5.9 6 1.0 アンバー * 5.9 6 1.0
かった(pH0529E)クローン 表示、例えばTWGSは、hGH突然変異体172T/
174W/176G/178Sを示す。XL1-Blue細
胞においてGluとして翻訳されたアンバー(TAG)コ
ドンはεで示す。 KεNT KTEQ CVLQ TWGS NNCR EASL PεER FPCL SSKE LPPS NSDF ALLL SLDP HRPS PSHP QQSN LSLε SYAP GSKT NGSK ASNG TPVT LTTE EANN RSRA PSGG KNAK LCGL LWFP SRGK TGRL PAGS GLDG AKAS GRAK NDPI GNDD GTNG
(1990)〕を用いたことを除き、文献〔Bassら, Proteins
8: 309-314 (1990)〕に記載のようにして固定化hGHb
p(「hGHbp-ビーズ」)を調製した。〔125I〕hGH
との競合結合実験により、1μlのビーズ懸濁液あたり
58fモルの機能的hGHbpが結合することがわかった。
nce 250: 1709-1712 (1990)〕の211残基の細胞外ド
メインを用いて、上記のように固定化hPRLbp(「hP
RLbp-ビーズ」)を調製した。50μMの亜鉛の存在下
での〔125I〕hGHとの競合結合実験により、1μlの
ビーズ懸濁液あたり2.1fモルの機能的hPRLbpが結
合することがわかった。
リルアミドビーズを0.6Mエタノールアミン(pH9.
2)により4℃で15時間処理することによって調製し
た。
合選択 ビーズに対するホルモン−ファージの結合を、次の緩衝
液のいずれかにおいて実施した:hGHbpおよびブラン
クビーズを用いる選択に対しては緩衝液A〔PBS、
0.5% BSA、0.05%ツイーン20、0.01%チ
メロサール〕;亜鉛の存在下(+Zn2+)にhPRLbpを
用いる選択に対しては緩衝液B〔50mMトリス(pH7.
5)、10mM MgCl2、0.5% BSA、0.05%ツ
イーン20、100mM ZnCl2〕;または、亜鉛の非存
在下(+EDTA)にhPRLbpを用いる選択に対して
は緩衝液C〔PBS、0.5% BSA、0.05%ツイ
ーン20、0.01%チメロサール、10mM EDT
A〕。結合選択は、次の経路のそれぞれに従って実施し
た:(1)ブランクビーズに対する結合、(2)hGHbp-ビー
ズに対する結合、(3)hPRLbp-ビーズに対する結合
(+Zn2+)、(4)hPRLbp-ビーズに対する結合(+E
DTA)、(5)hGHbpビーズによる2回の予備吸着とそ
の後の未吸着分画のhPRLbp-ビーズへの結合(「−h
GHbp、+hPRLbp」選択)、または(6)hPRLbp-ビ
ーズによる2回の予備吸着とその後の未吸着分画のhG
Hbp-ビーズへの結合(「−hPRLbp、+hGHbp」選
択)。後者の2つの操作は、それぞれhPRLbpと結合
するがhGHbpとは結合しない突然変異体、またはhGH
bpと結合するがhPRLbpとは結合しない突然変異体を
豊富化するものと予想される。各サイクルにおけるファ
ージの結合と溶離は、次のように実施した:
は109〜1010CFU)を等量の非ホルモンファージ
(pCAT)と混合し、適当な緩衝液(A、Bまたは
C)で希釈し、1.5mlのポリプロピレン試験管におい
て200mlの総容量でhGHbp、hPRLbpまたはブラン
クビーズの懸濁液(10ml)と混合した。このファージ
を、ゆっくり回転(約7rpm)させながら室温(23
℃)で1時間インキュベートすることによってビーズと
結合させた。以下の工程は、200μlの一定容量を用
い、室温で行なった。
清を除去した。非特異的に結合したファージ数を減少さ
せるため、このビーズを適当な緩衝液に短時間再懸濁す
ることにより5回洗浄し、次いでペレット化した。
ァージを、hGHによる溶離によって除去した。このビ
ーズを400nM hGH含有の適当な緩衝液と共に15〜
17時間回転させた。この上清を「hGH溶出液」およ
びビーズとした。このビーズを緩衝液に短時間再懸濁
し、ペレット化することによって洗浄した。
ァージ(即ち、hGH洗浄後になお結合しているファー
ジ)を除去するため、ビーズをグリシン緩衝液〔緩衝液
Aに0.2Mグリシンを追加し、HClでpH2.0にす
る〕に懸濁させ、1時間回転させ、ペレット化した。こ
の上清(「グリシン溶出液」;200μl)を、1Mトリ
ス塩基(30ml)の添加によって中和し、4℃で保存し
た。
からのhGH溶出液およびグリシン溶出液の一部を用い
て対数増殖期のXL1-Blue細胞の独立した培養物を感
染させた。形質導入は、ファージをXL1-Blue細胞
(1ml)と混合し、37℃で20分間インキュベート
し、次いでK07(moi=100)を加えることによっ
て行なった。培養物(25mlの2YTとカルベニシリ
ン)を上記のように増殖させ、ファージの次のプールを
上記のように調製した。
のサイクルに従って、連続ラウンドで行なった。例え
ば、hGHbpビーズからのhGH溶出液から増幅したファ
ージをhGHbpビーズでもう一度選択し、hGHで溶離
し、次いでXL1-Blue細胞の新鮮培養物の感染に用い
た。上記の選択法のそれぞれに対して5ラウンドの選択
および増殖の3ラウンドを実施した。
ージの一部をXL1-Blue細胞の接種に用い、これをカ
ルベニシリンおよびテトラサイクリン含有のLB培地に
プレーティングして各ファージプールに由来する独立し
たクローンを得た。単離したコロニーから1本鎖DNA
を調製し、突然変異カセット領域の配列決定を行なっ
た。このDNA配列決定の結果を、図5、図6、図7お
よび図8に推定アミノ酸配列としてまとめる。
親和性を測定するため、配列決定したクローン由来のD
NAを大腸菌株16C9に導入した。上記のように、こ
の株は非サプレッサー株であり、hGHの最後のPhe-1
91残基の後でタンパク質の翻訳を終止させる。1本鎖
DNAをこれらの形質転換に用いたが、2本鎖DNAま
たは全ファージであっても、遊離ホルモンの発現用の非
サプレッサー株中に容易に電気穿孔導入することができ
る。
されているように、硫酸アンモニウム沈澱により浸透圧
ショックを与えた細胞から調製した〔Olsonら, Nature
293:408-411 (1981)〕。また、タンパク質濃度は、hG
Hを標準として用いて、クーマシー染色SDS-ポリア
クリルアミドゲル電気泳動ゲルのレーザー・デンシトメ
トリーによって測定した〔CunninghamおよびWells, Sci
ence 244: 1081-1085(1989)〕。
モノクローナル抗体(Mab263)を用い、文献〔Spen
cerら, J.Biol.Chem. 263: 7862-7867 (1988); Fuhら,
J.Biol.Chem. 265: 3111-3115 (1990)〕記載のように
125I hGHを置換することによって測定した。
H突然変異体数の結果を表VIIに示す。これら突然変異
体の多くが、hGHbpに対して野生型hGHよりも強い結
合親和性を有している。最も改善された突然変異体であ
るKSYRは、野生型hGHよりも5.6倍高い結合親和
性を有している。これら検定した突然変異体の中で選択
された最も弱い突然変異体は、hGHに比べて結合親和
性が約10倍低いものでしかなかった。
した突然変異体について実施することもできる。
を、1G(第1のグリシン選択)、3G(第3のグリシ
ン選択)、3H(第3のhGH選択)、3*(第3の選
択:hPRLbpに結合しなかったがhGHbpに結合した)
と表示する。配列決定したすべてのクローンの中に現れ
る各突然変異体の回数を( )に示す。 突然変異体 Kd (nM) Kd(突然変異体) プール /Kd(hGH) KSYR(6) 0.06+0.01 0.18 1G、3G RSFR 0.10+0.05 0.30 3G RAYR 0.13+0.04 0.37 3* KTYK(2) 0.16+0.04 0.47 H、3G RSYR(3) 0.20+0.07 0.58 1G、3H、3G KAYR(3) 0.22+0.03 0.66 3G RFFR(2) 0.26+0.05 0.76 3HKQYR 0.33+0.03 1.0 3GKEFR=wt(9) 0.34+0.05 1.0 3H、3G、3* RTYH 0.68+0.17 2.0 3H QRYR 0.83+0.14 2.5 3* KKYK 1.1 +0.4 3.2 3* RSFS(2) 1.1 +0.2 3.3 3G、*KSNR 3.1 +0.4 9.2 3*
は独立した実質的に同じ作用を有している。例えば、1
72R/174SのバックグラウンドにおいてF176
Yの置換は結合親和性を2.0倍減少させる(RSFR
対RSYR)。同様に、172K/174Aのバックグ
ラウンドにおいてF176Y突然変異体(KAYR)の
結合親和性は、対応する176F突然変異体〔KAF
R;CunninghamおよびWells (1989)〕よりも2.9倍弱
い。
体について測定した結合定数は、残基172、174、
176および178における一部のアミノ酸置換の非加
成性の効果を示す。例えば、172K/176Yのバッ
クグラウンドにおいて、E174Sの置換は、E174
Aを含有する対応する突然変異体(KAYR)よりも
3.7倍強固にhGHbpと結合する突然変異体(KSY
R)を与える結果になる。しかし、172R/176Y
のバックグラウンドにおいて、これらE174置換の効
果は逆になる。この場合、E174A突然変異体(RA
YR)はE174S突然変異体(RSYR)よりも1.
5倍強固に結合する。
及ぼす非加成性効果は、いくつかの位置においてランダ
ム化されたライブラリーから最適突然変異体を選択する
手段としてのタンパク質-ファージ結合選択の用途を示
すものである。詳細な構造の情報が存在せず、このよう
な選択法がないと、最適突然変異体の発見までに多数の
置換の組合せが試されることになるであろう。
ス1ランダムカセットライブラリーからのhGH突然変
異体の選択
Hbpおよび/またはhPRLbpへの結合に関与しているh
GHの別の領域、即ちヘリックス1の残基10、14、
18、21をphGHam-g3pベクター(pS0643とし
ても知られている;実施例VIIIを参照)におけるランダ
ム突然変異誘発の標的とした。
GHam-g3pと呼ぶ)の使用を選択したが、この理由は
それが結合に対してより接近しやすい標的タンパク質h
GHを作成するようであるためである。このことは、モ
ノクローナル抗体結合の比較ELISA検定からのデー
タによって支持される。pS0132〔S.Bass, R.Green
e, J.A.Wells, Proteins 8: 306 (1990)〕およびphGH
am-g3の両方から生成したファージを、hGHのカルボ
キシ末端の近くに結合決定基を有することが知られてい
る3種の抗体(Medix2、1B5.G2、および5B7.
C10)〔B.C.Cunningham, P.Jhurani, P.Ng, J.A.Wel
ls, Science 243: 1330 (1989); B.C.Cunninghamおよび
J.A.Wells, Science 244: 1081 (1989); L.JinおよびJ.
Wells(未公表の結果)〕、ならびにヘリックス1およ
び3中の決定基を認識する1種の抗体(Medix1)〔B.
C.Cunningham, P.Jhurani, P.Ng, J.A.Wells, Science
243: 1330 (1989); B.C.CunninghamおよびJ.A.Wells, S
cience 244: 1081 (1989)〕を用いて試験した。phGHa
m-g3からのファージミド粒子は、pS0132からのフ
ァージミド粒子よりも抗体Medix2、1B5.G2および
5B7.C10とさらに強く反応した。特に、pS013
2粒子の結合は、Medix1に対する結合と比較して、Med
ix2および5B7.C10の両方に対しては>2000
倍減少し、1B5.G2に対しては>25倍減少した。
一方、phGHam-g3ファージの結合は、Medix1に対す
る結合と比較して、Medix2、1B5.G2および5B
7.C10抗体に対してそれぞれ約1.5倍、1.2倍お
よび2.3倍弱くなるにすぎなかった。
ライブラリーの作成 アラニン-スキャニング突然変異誘発〔B.C.Cunningham,
P.Jhurani, P.Ng, J.A.Wells, Science 243: 1330 (19
89); B.C.CunninghamおよびJ.A.Wells, Science 244: 1
081 (1989),15, 16〕によって以前に同定されていたヘ
リックス1中の残基に突然変異を行なって、hGHおよ
び/またはhPRL受容体(それぞれ、hGHbpおよびh
PRLbpと呼ぶ)の細胞外ドメインの結合を変調させ
た。カセット突然変異誘発は実質的に文献〔J.A.Wells,
M.Vasser, D.B.Powers, Gene 34:315 (1985)〕記載の
ように行なった。このライブラリーは、オリゴヌクレオ
チド: 5'-GCC TTT GAC AGG TAC CAG GAG TTT G-3' および 5'-CCA ACT ATA CCA CTC TCG AGG TCT ATT CGA TAA C-
3' をそれぞれ用いる突然変異誘発によって唯一のKpnI
(hGHコドン27のところ)およびXhoI(hGHコド
ン6のところ)制限部位(下線部)が挿入されたphGH
am-g3〔T.A.Kunkel, J.D.Roberts, R.A.Zakour, Metho
ds Enzymol. 154:367-382〕の突然変異体を用いる、4
残基を一度にすべて突然変異させるカセット突然変異誘
発(実施例VIIIを参照)によって作成した。また、後者
のオリゴは+1のフレームシフト(下線部の最後のG)
を導入し、これが出発ベクターからの翻訳を終止させ、
ファージミドライブラリー中の野生型のバックグラウン
ドを最少にした。この出発ベクターをpH0508Bと
命名した。hGH残基10、14、18、21を突然変
異させたヘリックス1ライブラリーは、相補性オリゴヌ
クレオチド: 5'-pTCG AGG CTC NNS GAC AAC GCG NNS CTG CGT GCT NN
S CGT CTT NNS CAGCTG GCC TTT GAC ACG TAC-3' および 5'-pGT GTC AAA GGC CAG CTG SNN AAG ACG SNN AGC ACG
CAG SNN CGC GTTGTC SNN GAG CC-3' から調製したカセットを、pH0508Bの大きいXho
I−KpnIフラグメントに連結することによって作成し
た。このKpnI部位は連結生成物の連結部において破壊
され、非突然変異バックグラウンドの分析に制限酵素消
化を使用することを可能にした。
個の形質転換体を含んでおり、このライブラリーが完全
にランダム(106の異なるコドン組合せ)であるとき
には、平均して約10コピーのそれぞれ可能な突然変異
hGH遺伝子が得られる。KpnIを用いる制限分析によ
り、ヘリックス1ライブラリー構築物の少なくとも80
%が挿入されたカセットを含有していることがわかっ
た。
結合豊富化を、既述(実施例VIII)のようにオキシラン
-ポリアクリルアミドビーズ(Sigma Chemical Co.)上
に固定化したhGHbpを用いて行なった。ヘリックス1
中の4つの残基(F10、M14、H18およびH2
1)が同じように突然変異され、4および6サイクル後
に非野生型コンセンサスが現れた(表VIII)。ヘリック
ス1の疎水性面の10位は疎水性である傾向にあり、一
方、親水性面の21および18位は傾向的にAsnが優勢
であり、14位には明白なコンセンサスが認められなか
った(表IX)。
結合定数は、非サプレッサー大腸菌株16C9中で遊離
のホルモン変異体を発現させ、このタンパク質を精製
し、そしてhGHbpからの標識化wt-hGHの競合置換に
より検定することによって測定した(実施例VIIIを参
照)。示したように、いくつかの突然変異体がwt-hGH
が結合するよりもhGHbpに強く結合する。
選択 ファージミド粒子上に発現されたhGH変異体(残基F
10、M14、H18、H21においてランダム突然変
異)を、hGHbp-ビーズへの結合、およびhGH(0.4
mM)緩衝液と次いでグリシン(0.2M、pH2)緩衝液
による溶離によって選択した(実施例VIIIを参照)。 Gly溶離 F10 M14 H18 H21 4サイクル H G N N A W D N(2) Y T V N I N I N L N S H F S F G 6サイクル H G N N(6) F S F L コンセンサス H G N N
からのコンセンサス配列 観察された頻度は、表示したアミノ酸を有する配列決定
した全クローンの分数である。名目頻度はNNSの32
コドン縮重に基づいて計算した。最大豊富化因子は、あ
る残基に対する名目頻度値に依存して11〜32に変化
する。単一のアラニン突然変異に対する〔Kd(Ala突
然変異体)/Kd(wt-hGH)〕の値は、文献〔B.C.Cun
ninghamおよびJ.A.Wells, Science 244: 1081(1989);
B.C.Cunningham, D.J.Henner, J.A.Wells, Science 24
7: 1461(1990);B.C.CunninghamおよびJ.A.Wells, Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 88: 3407(1991)〕から採用した。 野生型 Kd(Ala突然変異体) 選択した 頻度 残基 /Kd(wt-hGH) 残基 観察 名目 豊富化 F10 5.9 H 0.50 0.031 17 F 0.14 0.031 5 A 0.14 0.062 2 M14 2.2 G 0.50 0.062 8 W 0.14 0.031 5 N 0.14 0.031 5 S 0.14 0.093 2 H18 1.6 N 0.50 0.031 17 D 0.14 0.031 5 F 0.14 0.031 5 H21 0.33 N 0.79 0.031 26 H 0.07 0.031 2
ックス1突然変異体の結合 競合結合実験は、〔125I〕hGH(野生型)、hGHbp
(細胞外受容体ドメイン、残基1〜238を含む)、お
よびMab263〔B.C.Cunningham, P.Jhurani,P.Ng, J.
A.Wells, Science 243: 1330 (1989)〕を用いて行なっ
た。数値Pは、1またはそれ以上の選択ラウンド後に配
列決定した全クローン中の各突然変異体の発生率を分数
で示すものである。 配列の位置 P Kd(nM)\f(Kd突然変異体) Kd(wt-hGH) 10 14 18 21 H G N N 0.50 0.14±0.04 0.42 A W D N 0.14 0.10±0.03 0.30 wt= F M H H 0 0.34±0.05 (1) F S F L 0.07 0.68±0.19 2.0 Y T V N 0.07 0.75±0.19 2.2 L N S H 0.07 0.82±0.20 2.4 I N I N 0.07 1.2 ±0.31 3.4
より予め見い出した突然変異を含むヘリックス4ランダ
ムカセットライブラリーからのhGH変異体の選択ホルモン−ファージを用いる反復選択による改善された
結合性を有する突然変異タンパク質の設計 hGH進化変異体の新入の非結合相同体を用いる我々の
実験から、多数の独立したアミノ酸置換を組合せること
によって特定受容体との結合に関してhGHの累積して
改善された突然変異体を得ることができると示唆される
〔B.C.Cunningham, D.J.Henner, J.A.Wells, Science 2
47: 1461 (1990); B.C.CunninghamおよびJ.A.Wells, Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA 88: 3407 (1991); H.B.Lowman,
B.C.Cunningham, J.A.Wells, J.Biol.Chem. 266, 印刷
中 (1991)〕。
がわかったヘリックス4aライブラリーから選択したヘ
リックス4の二重突然変異体(E174S/F176
Y;実施例VIIIを参照)をさらに改善する試みにおい
て、ヘリックス4bライブラリーを作成した。E174
S/F176Y hGH突然変異体をバックグラウンドの
出発ホルモンとして用いて、ヘリックス4の親水性面上
の174および176位の周りの残基に突然変異を行な
った。
bライブラリーの作成 実質的に文献〔J.A.Wells, M.Vasser, D.B.Powers, Gen
e 34: 315 (1985)〕記載のようにしてカセット突然変異
誘発を行なった。唯一のBstEIIおよびBglII制限部位
が予め挿入されたphGHam-g3(実施例VIII)の突然変
異体を用い、4残基を一度にすべて突然変異させるカセ
ット突然変異誘発(実施例VIIIを参照)を用いて、E1
74S/F176Yバックグラウンド内で残基167、
171、175および179を突然変異させたヘリック
ス4bライブラリーを作成した。相補性オリゴヌクレオ
チド: 5'-pG TTA CTC TAC TGC TTC NNS AAG GAC ATG NNS AAG
GTC AGC NNS TACCTG CGC NNS GTG CAG TGC A-3' および 5'-pGA TCT GCA CTG CAC SNN GCG CAG GTA SNN GCT GAC
CTT SNN CAT GTCCTT SNN GAA GCA GTA GA-3' から調製したカセットを、ベクターのBstEII−BglII
部位に挿入した。このBstEII部位は連結したカセット
において削除された。このヘリックス4bライブラリー
由来の15の選択されなかったクローンを配列決定し
た。これらのうち、カセット挿入体を欠くものはなく、
20%がフレームシフトしており、7%が非サイレント
突然変異を有していた。
を、既述(実施例VIII)のようにオキシラン-ポリアク
リルアミドビーズ(Sigma Chemical Co.)上に固定化し
たhGHbpを用いて行なった。6サイクルの結合の後
に、合理的かつ明白なコンセンサスが現れた(表XI)。
興味あることに、すべての位置が極性の残基、特にSe
r、ThrおよびAsnを含有する傾向があった(表XII)。
数を、非サプレッサー大腸菌株16C9中で遊離のホル
モン変異体を発現させ、このタンパク質を精製し、そし
てhGHbpからの標識化wt-hGHの競合置換により検定
することによって測定した(実施例VIIIを参照)。示し
たように、いくつかのヘリックス4b突然変異体のhGH
bpに対する結合親和性はwt-hGHのものよりも強固であ
った(表XIII)。
いくつかの一層強固なhGHbp結合突然変異体の結合親
和性の分析を始めた。E174S/F176Y突然変異
体は、hGHに比べてhPRLbpに200倍弱く結合す
る。E174T/F176Y/R178KおよびR16
7N/D171S/E174S/F176Y/I179
T突然変異体のそれぞれは、hGHに比べhPRLbpに>
500倍弱く結合する。即ち、ファージ表示法によって
hGHの新規な受容体選択性突然変異体を得ることがで
きる。
される特定残基の情報内容 3種のhGH−ファージミドライブラリー(実施例VII
I、IX、X)において突然変異させた12残基のうち、
4種が野生型残基の強い(他を排除するものではない)
保存を示した(K172、T175、F176およびR
178)。驚くべきことではないが、Alaに変換したと
きにhGHbpに対する結合親和性に最大の破壊(4〜6
0倍)を引き起こす残基が存在した。Ala置換が結合に
対してより弱い作用(2〜7倍)を引き起こす一群の4
個の他の残基(F10、M14、D171およびI17
9)が存在し、これらの位置はわずかの野生型コンセン
サスしか示さなかった。最後に、hPRLbpへの結合を
促進したがhGHbpへの結合は促進しなかった別の4残
基(H18、H21、R167およびE174)は、h
GHbp-ビーズによる選択によって野生型hGH配列に対
してどのようなコンセンサスも示さなかった。事実、2
つの残基(E174およびH21)は、Ala置換したと
きにhGHbpに対する結合親和性を2〜4倍に高める
〔B.C.Cunningham, P.Jhurani, P.Ng, J.A.Wells, Scie
nce 243: 1330 (1989);B.C.CunninghamおよびJ.A.Well
s, Science 244: 1081 (1989);B.C.Cunningham, D.J.H
enner, J.A.Wells, Science 247: 1461 (1990);B.C.Cu
nninghamおよびJ.A.Wells, Proc.Natl .Acad.Sci.USA 8
8: 3407 (1991)〕。即ち、アラニン-スキャニング突然
変異誘発データは、それぞれの位置を置換する可変性と
十分合理的に関係している。事実、アラニン置換によっ
て引き起こされる結合親和性の減少〔B.C.Cunningham,
P.Jhurani, P.Ng, J.A.Wells, Science 243: 1330 (198
9);B.C.CunninghamおよびJ.A.Wells, Science 244: 10
81 (1989);B.C.Cunningham, D.J.Henner, J.A.Wells,
Science 247: 1461 (1990);B.C.CunninghamおよびJ.A.
Wells, Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88: 3407 (1991)〕
は、3〜6ラウンドの選択後にファージミドプール中に
野生型残基が見い出される割合を合理的に予言するもの
となる。アラニン-スキャニングの情報は結合を変調さ
せる側鎖を標的化するのに有用であり、ファージ選択は
側鎖の最適化に、および置換のための各部位(および/
または部位の組合せ)の可変性を定義するのに適してい
る。スキャニング突然変異法〔B.C.Cunningham, P.Jhur
ani, P.Ng, J.A.Wells, Science 243: 1330 (1989);B.
C.CunninghamおよびJ.A.Wells, Science 244: 1081 (19
89)〕とファージ表示の組合せは、受容体−リガンドの
界面の設計およびインビトロでの分子進化の研究に対す
る強力な手段である。
復豊富化の変異 hGH中の組合せ突然変異が受容体に対する結合親和性
に加成効果を有している場合には、結合を改良するため
のホルモン−ファージミド豊富化により既知となった突
然変異を、単に制限フラグメントの切断と連結または突
然変異誘発によって組合わせてhGHの累積して最適化
された突然変異体を得ることができる。
つの領域における突然変異が、分子の重なり合うかまた
は別の領域における突然変異と構造的または機能的に適
合しないこともある。このような場合には、以下に挙げ
る反復豊富化法のいくつかの変法のいずれかによってホ
ルモン−ファージミド豊富化を行なうことができる:
(1)カセットまたは他の突然変異誘発法によって分子の
2つ(または、恐らくはそれ以上)の領域のそれぞれに
おいてランダムDNAライブラリーを創製することがで
きる:次いで、これら2つのDNAライブラリーからの
制限フラグメントの連結によって混合ライブラリーを創
製することができる;(2)分子の1つの領域における突
然変異により結合を最適化されたhGH変異体を、ヘリ
ックス4bライブラリーの例のように分子の第2の領域
においてランダムに突然変異させることができる;(3)
2またはそれ以上のランダムライブラリーを、ホルモン
−ファージミド豊富化により、改善された結合について
部分的に選択することができる:この最適化結合部位の
「粗選択」の後、なお部分的な別のライブラリーを制限
フラグメントの連結によって再混合して、分子の2また
はそれ以上の領域において部分的に異なっている単一の
ライブラリーを得ることができ、次いでこのライブラリ
ーをホルモン−ファージミド豊富化を用いて最適化結合
についてさらに選択することができる。
ヘリックス4bライブラリーから選択したhGHの突然変
異ファージミド それぞれがE174S/F176Y二重突然変異を含む
hGHヘリックス4b突然変異体(残基167、171、
175、179においてランダム突然変異)を、hGHb
p-ビーズへの結合、およびhGH(0.4mM)緩衝液と次
いでグリシン(0.2M、pH2)緩衝液による溶離によ
って選択した。1つの突然変異体(+)が疑突然変異R
178Hを含んでいた。
センサス配列 観察された頻度は、表示したアミノ酸を有する配列決定
した全クローンの分数である。名目頻度はNNSの32
コドン縮重に基づいて計算した。最大豊富化因子は、あ
る残基に対する名目頻度値に依存して11〜16〜32
に変化する。単一のアラニン突然変異に対する〔Kd
(Ala突然変異体)/Kd(wt-hGH)〕の値は、以下
の文献から採用した;175位に対してはT175S突
然変異体の値のみ〔B.C.Cunningham, P.Jhurani, P.Ng,
J.A.Wells, Science 243: 1330 (1989);B.C.Cunningh
amおよびJ.A.Wells, Science 244: 1081 (1989);B.C.C
unningham, D.J.Henner, J.A.Wells, Science 247: 146
1 (1990);B.C.CunninghamおよびJ.A.Wells, Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 88: 3407 (1991)〕。
然変異体の結合 競合結合実験は、〔125I〕hGH(野生型)、hGHbp
(細胞外受容体ドメイン、残基1〜238を含む)、お
よびMab263(11)を用いて行なった。数値Pは、1ま
たはそれ以上の選択ラウンド後に配列決定した全クロー
ン中の各突然変異体の発生率を分数で示すものである。
ヘリックス4b突然変異(*)はhGH(E174S/F
176Y)のバックグラウンドにあることに注意すべき
である。このヘリックス4b突然変異のリストにおい
て、167、171、175、179にwt残基を有する
E174S/F176Y突然変異体(*)は下線で示
す。
分子の組立てプラスミドの構築 プラスミドpDH188は、HER-2受容体を認識する
4D5と呼ばれるヒト化IgG抗体のFab部分をコード
しているDNAを含有する。このプラスミドは大腸菌株
SR101中に含まれ、ATCC〔Rockville, MD〕に
寄託されている。
ようにして調製された。出発プラスミドは、上記のアル
カリホスファターゼプロモーターを含有するpS013
2である。ヒト成長ホルモンをコードしているDNAを
切り出し、プラスミドの末端を連結に適合するようにす
る一連の操作を行なった後、4D5をコードしているD
NAを挿入した。この4D5 DNAは2つの遺伝子を
含有している。第1の遺伝子は、軽鎖の可変および不変
領域をコードしており、その5′末端にstIIシグナル配
列をコードしているDNAを含有する。第2の遺伝子は
4つの部分を含有し、その第1は5′末端のstIIシグナ
ル配列をコードしているDNAである。これに重鎖の可
変ドメインをコードしているDNAが続き、次いで重鎖
不変領域の第1ドメインをコードしているDNAが続
き、さらにM13遺伝子IIIをコードしているDNAが
続く。この構築物の顕著な特徴が図10に示されてい
る。4D5をコードしているDNAの配列を図11に示
す。
方を用いて、SR101細胞にプラスミドを導入した。
PEGコンピテントな細胞は、ChungおよびMiller〔Nuc
leic Acids Res. 16: 3580 (1988)〕の方法に従って調
製し、形質転換した。電気穿孔にコンピテントな細胞
は、ZabarovskyおよびWinberg〔Nucleic A cids Res. 1
8: 5912 (1990)〕の方法に従って調製し、次いで電気穿
孔により形質転換した。SOC培地〔Sambrookら(上
記)が記載〕(1ml)に細胞を蒔いた後、振盪しながら3
7℃で1時間増殖させた。この時点で、細胞濃度をOD
600の光分散を用いて測定した。滴定したKO7ファー
ジストックを加えて感染多重度(MOI)が100とな
るようにし、このファージを室温で20分間、細胞に付
着させた。次いで、この混合物を2YTブロス〔Sambro
okら(上記)が記載〕(25ml)中に希釈し、振盪しな
がら37℃で一晩インキュベートした。翌日、5000
xgで10分間遠心することによって細胞をペレット化
し、上清を集め、0.5M NaClおよび4%PEG(最
終濃度)を用いて室温で10分間、ファージ粒子を沈澱
させた。10,000xgで10分間遠心することによ
ってファージ粒子をペレット化し、TEN〔10mMトリ
ス(pH7.6)、1mM EDTA、および150mM Na
Cl〕(1ml)に再懸濁し、4℃で保存した。
照抗原)の0.5mg/ml溶液またはHER−2抗原の細胞
外ドメイン(EDC)の0.1mg/ml溶液からの0.5ml
づつを用いて、Falcon12ウエル組織培養プレートのウ
エルを被覆した。溶液をウエルに適用した後、このプレ
ートを揺れ台の上にて4℃で一晩インキュベートした。
次いで、最初の溶液を除去し、ブロック緩衝液〔0.1M
炭酸水素ナトリウム中に30mg/ml BSA〕(0.5ml)
を適用し、そして室温で1時間インキュベートすること
によって、プレートをブロックした。最後に、このブロ
ック緩衝液を除去し、緩衝液A〔PBS、0.5%BS
A、および0.05%ツイーン20〕(1ml)を加え、そ
してこのプレートをファージ選択に使用するまで4℃で
10日間まで保存した。
ーファージおよび緩衝液A(1ml)と混合した。この混
合物を0.5mlづつ2つに分け、その1つをECD被覆
ウエルに適用し、他方をBSA被覆ウエルに適用した。
これらのプレートを振盪させながら室温で1〜3時間イ
ンキュベートし、次いで緩衝液A(1mlづつ)を用いて
30分間、3回洗浄した。プレートからのファージの溶
離は次の2つの方法のいずれかにより室温で行なった:
(1)0.025mg/mlの精製Mu4D5抗体(ネズミ)の最
初の一晩インキュベートとそれに続いて酸溶離緩衝液
〔0.2Mグリシン(pH2.1)、0.5%BSA、およ
び0.05%ツイーン20〕(0.4ml)による30分間
インキュベート、または(2)酸溶離緩衝液単独によるイ
ンキュベート。次いで、溶出液を1Mトリス塩基で中和
し、TEN(0.5mlづつ)を加えた。次に、これら試
料を増殖させ、滴定し、4℃で保存した。
加え、約108の中間対数期雄性大腸菌株SR101と
混合した。ファージを室温で20分間、細胞に付着さ
せ、次いで50μg/mlカルベニシリンおよび5μg/mlテ
トラサイクリンを含有する2YTブロス(5ml)に加え
た。これら細胞を、中間対数相に到達するまで37℃で
4〜8時間増殖させた。OD600を測定し、細胞をファ
ージ生成用のKO7ヘルパーファージに重感染させた。
ファージ粒子を得た後、これらを滴定してコロニー形成
単位(cfu)数を測定した。これは、あるファージスト
ックの連続希釈液の一部を取り、中間対数期のSR10
1に感染させ、50νg/mlカルベニシリン含有のLB
プレートにプレーティングすることにより行なった。
ラグメントの親和性を、競合受容体結合RIA〔Burt,
D.R., Receptor Binding in Drug Research, O'Brien,
R.A.(編), pp.3-29, Dekker, New York (1986)〕を用
いて測定した。このECD抗原は連続クロラミン-T法
〔De Larco,J.E.ら, J.Cell.Physiol. 109:143-152 (19
81)〕を用いて125Iで標識した。これにより、受容体1
モルあたり0.47モルのヨウ素が導入された14μCi/
μgの比活性を有する放射活性トレーサーが得られた。
0.5ng(ELISAによる)のFabまたはFabファー
ジ、50nCiの125I-ECDトレーサー、およびある範
囲量の未標識ECD(6.4ng〜3277ng)を含有す
る一連の0.2ml溶液を調製し、室温で一晩インキュベ
ートした。標識化ECD-FabまたはECD-Fabファー
ジ コンプレックスを、抗ヒトIgG(Fitzgerald 40-GH
23)と6%PEG8000の添加により誘導される集合
コンプレックスを形成させることによって、未結合の標
識化抗原から分離した。このコンプレックスを遠心(1
5,000xgで20分間)によってペレット化し、標
識化ECDの量(cpm)をガンマカウンターで測定し
た。解離定数(Kd)は、スカッチャード分析〔Scatcha
rd,G., Ann.N.Y.Acad.Sci. 51: 660-672 (1949)〕を用
いるプログラムLIGANDの改良バージョン〔Munso
n,P.およびRothbard,D., Anal.Biochem. 107: 220-239
(1980)〕を用いて計算した。このKd値を図13に示
す。
0〜50μCi/μgの比活性に標識した。一定量の標識化
抗体と増加量の未標識変異Fabを含有する溶液を調製
し、96ウエル微量滴定皿中のほぼ全面のSK-BR-3
細胞培養物に加えた(標識化抗体の最終濃度は0.1nM
であった)。4℃で一晩インキュベートした後、上清を
除去し、細胞を洗浄し、細胞に結合した放射活性をガン
マカウンターで測定した。プログラムLIGANDの改
良バージョン〔Munson,P.およびRothbard,D.(上記)〕
を用いてデータを分析することによってKd値を決定し
た。
8663)の寄託は、特許手続上の微生物寄託の国際的
承認に関するブダペスト条約の規定およびその規則(ブ
ダペスト条約)のもとに為されている。これにより、寄
託日から30年間の生存微生物の維持が確保されてい
る。この微生物は、ブダペスト条約の条項のもとで、お
よびジェネンテク,インコーポレイテッドとATCCの
間の同意のもとでATCCから入手可能となるものであ
り、関連米国特許の発行またはいずれかの米国もしくは
外国特許出願の公開のいずれか早い方により、だれでも
この培養物の子孫を永続的かつ制限されずに入手可能に
なることが保証されており、また、35USC §12
2に従って権利を付与された米国特許商標庁長官および
それに従う規則(886 OG 638に具体的に言及し
ている37 CFR §1.14を含む)によって決定さ
れた者に該子孫が入手可能になることが保証されてい
る。
件下で培養されたときに死滅しているか、失われている
か、または破壊されているときには、通知により該培養
物の生存試料と速やかに交換することに同意している。
寄託培養物の入手可能性は、各国特許法に従っていずれ
かの政府の権限のもとに認可された権利に違反して本発
明を実施するライセンスと解釈すべきではない。
の実施を可能ならしめるに十分であると考えられる。寄
託が為された態様は本発明の特定態様の独立した例示と
して意図されており、機能的に等価なあらゆる培養物が
本発明の範囲内にあるので、本発明は寄託された微生物
によってその範囲を限定されるものではない。本明細書
中の物質の寄託は、本明細書中に含まれる既述が本発明
のいずれかの態様(最良の態様を含む)の実施を可能に
するに不適切であるということを認めたものではなく、
また、特許請求の範囲をその特定の例示に限定すること
を意図するものでもない。実際には、本明細書中で説明
および示したものに加えて本発明の種々の修飾が上記既
述から当業者には明白になるものであり、これらは添付
した請求の範囲内に入るものである。
説明したが、上記明細書を読んだ後に当業者なら、本発
明の思想および範囲から逸脱することなく、本明細書中
に記載した対象に種々の変化、等価置換、変異を加える
ことができるであろう。即ち、本発明は本明細書に具体
的に記載した方法以外の方法で実施することができる。
従って、本願の特許証により認められる保護は添付した
請求の範囲およびその等価物によってのみ限定されるも
のである。
ス4 ホルモン−ファージ変異体の組合せ体からのhGH
変異体の選択hGHの加成変異体の作成 加成性の原理〔J.A.Wells, Biochemistry 29: 8509 (19
90)〕によると、タンパク質の異なる部分の突然変異が
相互に作用を及ぼしていないときであっても、それらを
組合せることによって、別の分子に対する結合の遊離エ
ネルギーにおいて加成的な変化が得られることが予想さ
れる(変化はΔΔGbindingの点で加法的であるか、ま
たはKd=exp〔−ΔG/RT〕の点で乗法的である)。
即ち、結合親和性において2倍の増加を与える突然変異
は、3倍の増加を引き起こす第2の突然変異と組合せた
ときに、出発変異体の6倍増加した親和性を有する二重
突然変異を与えることが予想される。
然変異がhGHbp(hGH−結合タンパク質;hGH受容
体の細胞外ドメイン)結合において累積的に良好な効果
を与えるか否かを試験するため、ヘリックス1ライブラ
リーに由来するhGHの最も強固に結合する3種の変異
体(実施例IX:F10A/M14W/H18D/H21
N、F10H/M14G/H18N/H21N、および
F10F/M14S/H18F/H21L)に見い出さ
れる突然変異を、ヘリックス4bライブラリーにおいて
見い出される最も強固に結合する3種の変異体(実施例
X:R167N/D171S/T175/I179T、
R167E/D171S/T175/I179、および
R167N/D171N/T175/I179T)に見
い出される突然変異と組合せた。
−ファージミド2本鎖DNA(dsDNA)を単離し、制
限酵素EcoRIおよびBstXIで消化した。次いで、そ
れぞれのヘリックス4b変異体から大きいフラグメント
を単離し、それぞれのヘリックス1変異体からの小さい
フラグメントと連結して表XIIIに示す新規な2ヘリック
ス変異体を得た。さらに、これら変異体のすべては先の
hGH-ファージ結合選択において得られたE174S/
F176Yの突然変異を含有していた(詳細には実施例
Xを参照)。
うであるが、一部の組合せ(例えば、F176Yを伴う
E174S)は明らかに非加成性である(実施例VIIIお
よびXを参照)。例えば、ヘリックス1中に4つの突然
変異とヘリックス4中に4つの突然変異を有する最も強
固に結合する変異体を確実性をもって同定するために
は、理想的には8残基全部を一度に突然変異させ、次い
で全体的に最も強固に結合する変異体のプールを選別す
ることになるであろう。しかし、このようなプールは、
2.6x1010の異なるポリペプチドをコードしている
1.1x1012のDNA配列(NNSコドンの縮重を用
いて)からなる。全変異体(恐らく、1013の形質転換
体)の表示を確実にするに十分大きなランダムファージ
ミドライブラリーを得ることは、現在の形質転換法によ
っては実際的ではない。
誘発を用い、1つのライブラリーから最も強固に結合す
る変異を取り、次いで他の残基を突然変異させてさらに
結合を改善することによってこの難題に取り組んだ(実
施例X)。第2の方法において、我々は、加成性の原理
を用いて2つの独立して選別したライブラリーからの最
良の突然変異を組合わせて、改善された結合を有する複
数の突然変異体を創製した(上記)。ここで我々は、ラ
ンダムまたは部分的ランダム突然変異体の組合せライブ
ラリーを創製することによって、hGH中の10、1
4、18、21、167、171、175、および17
9位における可能な突然変異の組合せをさらに探索し
た。ヘリックス1ライブラリーからのプールしたファー
ジミド(独立して0、2または4サイクル選別;実施例
IX)およびヘリックス4bライブラリーからのプール
(独立して0、2または4サイクル選別;実施例X)を
用いてhGH−ファージミドの3つの異なる組合せライ
ブラリーを作成し、この組合せ変異体プールをhGHbp
結合について選別した。ある量の配列多様性がこれらプ
ールのそれぞれに存在するので、得られる組合せライブ
ラリーは手で作成しうる配列の組合せよりも多くの配列
組合せを調べることができる(例えば、表XIII)。
2または4ラウンド選択)のそれぞれからhGH−ファ
ージミドの2本鎖DNA(dsDNA)を単離し、制限酵
素AccIおよびBstXIで消化した。次いで、それぞれ
のヘリックス1変異体プールから大きいフラグメントを
単離し、それぞれのヘリックス4b変異体プールからの
小さいフラグメントと連結して、3つの組合せライブラ
リーpH0707A(実施例IXおよびXに記載の未選択
のヘリックス1およびヘリックス4bプール)、pH07
07B(2回選択したヘリックス1プールと2回選択し
たヘリックス4bプール)、およびpH0707C(4回
選択したヘリックス1プールと4回選択したヘリックス
4bプール)を得た。さらに、より少ないDNAを用い
て同じ連結を行ない、pH0707D、pH0707Eお
よびpH0707F(それぞれ、0、2および4ラウン
ドの出発ライブラリーに対応する)と命名した。また、
これら変異体プールのすべては、先のhGH-ファージ結
合選択で得られた突然変異E174S/F176Yを含
有していた(詳細については実施例Xを参照)。
ーの選別 連結生成物pH0707A〜Fを加工処理し、記載(実
施例VIII)のようにXL1-Blue細胞に電気導入した。
コロニー形成単位(CFU)に基づいて、それぞれのプ
ールから得られた形質転換体の数は次のようであった:
pH0707Aから2.4x106、pH0707Bから
1.8x106、pH0707Cから1.6x106、pH0
707Dから8x105、pH0707Eから3x1
05、およびpH0707Fから4x105。hGH−ファ
ージミド粒子を調製し、実施例VIIIの記載のように2〜
7サイクルにわたってhGHbp-結合について選択した。
な選別 平衡結合親和性によって測定したときの強固に結合する
タンパク質変異体についてのファージミドライブラリー
の選別に加えて、受容体あるいは他の分子に対する結合
のオン-速度(kon)またはオフ-速度(koff)のどち
らかが変化した変異体を選別することも重要である。熱
力学から、これら速度は平衡解離定数Kd=(koff/k
on)に関係している。我々は、特定タンパク質の一部の
変異体は結合に対して類似したKdを有しているが、非
常に異なったkonおよびkoffを有しているものと想定
している。逆に、ある変異体と別の変異体のKdの変化
は、konに対する効果、koffに対する効果、またはそ
の両方によるものであろう。タンパク質の薬理学的性質
は、結合親和性またはkonもしくはkoffに依存してい
ることもある(作用の詳細な機序に依存する)。ここで
我々は、より高いオン-速度を有するhGH変異体を同定
してkonの変化の効果を調べようとした。我々は、結合
時間を増加させることによって、ならびに同族リガンド
(hGH)による洗浄時間および/または濃縮を増加さ
せることによって、選択をkoffの方に選択的に加重す
ることができると想定している。
ージミド結合の経時分析から、最終のpH2洗浄液中に
溶出されうる全hGH−ファージミド粒子(全体の結合
および溶離プロトコールについては実施例VIIIを参照)
のうち、10%未満が1分間のインキュベートの後に結
合するが、90%以上は15分間のインキュベート後に
結合するようである。
7Bプール由来のファージミド粒子(ヘリックス1およ
び4に対して独立して2回選択)を固定化hGHbpと1
分間だけインキュベートし、次いで結合緩衝液(1ml)
で6回洗浄した〔hGH洗浄工程は削除し、残存するhG
H−ファージミド粒子はpH2(結合緩衝液中の0.2M
グリシン)洗浄液で溶離した〕。非表示粒子に対するh
GH−ファージミド粒子の豊富化は、短時間の結合を用
い、同族リガンド(hGH)チャレンジを用いないとき
であっても、hGH−ファージミド結合選択がランダム
化プールから強固に結合する変異体を選別することを示
した。
数を、非サプレッサー大腸菌株16C9または34B8
中で遊離のホルモン変異体を発現させ、このタンパク質
を精製し、そして放射免疫沈澱検定法におけるhGHbp
からの標識化wt-hGHの競合置換(実施例VIIIを参照)
により検定することによって測定した。以下の表XIII-
Aにおいて、すべての変異体はセリン174によって置換
されたグルタメート174およびチロシン176によって置換
されたフェニルアラニン176(E174SおよびF17
6Y)に加えて、hGHアミノ酸の10、14、18、
21、167、171、175および179位に表中に
示した追加の置換を有している。
ァージミド結合選択法によって組合せライブラリーから
選択した。表XIV中のすべてのhGH変異体は2つのバッ
クグラウンド突然変異(E174S/F176Y)を含
んでいる。ライブラリーpH0707A(パートA)、
pH0707BおよびpH0707E(パートB)または
pH0707C(パートC)からのhGH−ファージミド
プールを、hGHbpに対する結合について2〜7サイク
ルで選別した。数値Pは、それぞれのプールから配列決
定した1組のクローン中のそれぞれの変異体型の分数発
生率を示す。
ァージミド結合選択法によって組合せライブラリーから
選択した。表XV中のすべてのhGH変異体は2つのバッ
クグラウンド突然変異(E174S/F176Y)を含
んでいる。数値Pは、4サイクルの迅速結合選択の後に
配列決定した全クローン中の特定変異体の分数発生率で
ある。
8)およびMab5またはMab263のいずれかを用いる
125I-標識化ホルモンH0650BDまたは標識化hG
Hの競合置換によって結合定数を測定した。変異H06
50BDは野生型hGHよりも30倍強固に結合するよ
うである。
するhGH-ファージと非基質ファージの選択豊富化 実施例Iに記載したように、プラスミドpS0132
は、余分のグリシン残基の挿入を伴って遺伝子IIIタン
パク質の残基Pro198に融合したhGHの遺伝子を含
有している。このプラスミドを用いて、hGH−遺伝子I
II融合産物がファージ表面に1価で表示されるhGH-フ
ァージ粒子を得ることができる(実施例IV)。この融合
タンパク質は、可変性リンカー配列によって遺伝子III
のカルボキシ末端ドメインに融合した全hGHタンパク
質を含有している。
質配列を選択するためにファージ表示法を使用すること
の可能性を調べるために、スブチリシンBPN'の遺伝
子操作変異体を用いた〔Carter,P.ら, Proteins: Struc
ture, function and genetics 6: 240-248 (1989)〕。
この変異体(以下においてはA64SALスブチリシン
と呼ぶ)は以下の突然変異:Ser24Cys、His64A
la、Glu156Ser、Gly169AlaおよびTyr217
Leuを含んでいる。この酵素は必須の触媒残基His64
を欠いているので、その基質特異性が大きく制限されて
おり、ある種のヒスチジン含有基質が優先的に加水分解
される〔Carterら, Science 237: 394-399 (1987)〕。
オチド: 5'-TTC-GGG-CCC-TTC-GCT-GCT-CAC-TAT-ACG-CGT-CAG-TCG
-ACT-GAC-CTG-CCT-3' を用いて突然変異させ、A64SALスブチリシンの基
質配列を創製した。これにより、タンパク質配列: Phe-Gly-Pro-Phe-Ala-Ala-His-Tyr-Thr-Arg-Gln-Ser-Th
r-Asp がhGHと遺伝子IIIのカルボキシ末端ドメインの間のリ
ンカー領域中に導入される結果が得られた(上記配列中
の最初のPhe残基はhGHのPhe191である)。配
列: Ala-Ala-His-Tyr-Thr-Arg-Gln はA64SALスブチリシンの良好な基質であることが
既知である〔Carterら(1989);上記〕。得られたプラス
ミドをpS0640と命名した。
ド粒子を実施例Iの記載のように作成した。最初の実験
において、それぞれのファージプール(10μlづつ)
を、20mMトリス-HCl(pH8.6)および2.5M N
aClを含有する緩衝液(100μl)中でオキシランビ
ーズ(実施例IIの記載のように調製;30μl)と別々
に混合した。結合と洗浄工程は実施例VIIの記載のよう
に行なった。次いで、このビーズを50nMのA64SA
Lスブチリシンを含むかまたは含まない同緩衝液(40
0μl)に再懸濁した。10分間インキュベートした
後、上清を集め、ファージ力価(cfu)を測定した。表X
VIIは、約10倍多い基質含有ファージミド粒子(pS0
640)が、酵素の非存在下よりも酵素の存在下におい
て溶出され、また、酵素の存在下もしくは非存在下の非
基質ファージミド(pS0132)の場合よりも多く溶
出されることを示している。酵素、ファージミドまたは
ビーズ濃度の増加はこの比率を変えることはなかった。
おいて、強固に結合するhGH変異体を野生型hGH遺伝
子の代わりにpS0132およびpS0640に導入し
た。使用したhGH変異体は実施例XIに記載した変異体
(pH0650bp)であり、突然変異Phe10Ala、Me
t14Trp、His18Asp、His21Asn、Arg167
Asn、Asp171Ser、Glu174Ser、Phe176T
yrおよびIle179Thrを含有している。これにより、
2つの新規なファージミド:pDM0390(強固に結
合するhGHを含有し、基質配列を含まない)およびpD
M0411(強固に結合するhGHおよび基質配列Ala-
Ala-His-Tyr-Thr-Arg-Glnを含有する)が構築さ
れた。また、結合の洗浄および溶離のプロトコールは次
のように変えた: (i) 結合:COSTAR 12ウエル組織培養プレートを、0.
5ml/ウエルの炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.0)中
の2μg/ml hGHbpで16時間被覆した。次いで、この
プレートを、1ml/ウエルのブロック緩衝液〔0.1%w
/vウシ血清アルブミンを含有するリン酸緩衝食塩水
(PBS)〕とともに2時間インキュベートし、10mM
トリス-HCl(pH7.5)、1mM EDTAおよび10
0mM NaClを含有する検定緩衝液で洗浄した。ファー
ジミドを再び実施例Iの記載のように調製し、ファージ
プールを上記検定緩衝液で1:4に希釈し、ウエルあた
り0.5mlのファージを2時間インキュベートした。 (ii)洗浄:このプレートをPBS+0.05%ツイー
ン20で徹底的に洗浄し、この洗浄緩衝液(1ml)とと
もに30分間インキュベートした。この洗浄工程を3回
繰返した。 (iii)溶離:このプレートを、20mMトリス-HCl
(pH8.6)+100mMNaClからなる溶離緩衝液中で
10分間インキュベートし、次いで500nMのA64S
ALスブチリシンを含むかまたは含まない上記緩衝液
(0.5ml)でファージを溶離した。
について先に記載した方法と比較して、特異的に溶出し
た基質-ファージミド粒子の割合が劇的に増加したこと
を示している。この結果は、強固に結合するhGH突然
変異体が、野生型hGHに比べてhGH結合タンパク質へ
の結合に対して有意に低いオフ-速度を有していること
によるものと考えられる。
基質-ファージミドの特異的溶離 ファージの10倍希釈液(10μl)を、50μg/mlカ
ルベニシリンを含有するLB寒天プレート上のXL1-
Blue細胞の10μlスポット上にプレーティングするこ
とによってコロニー形成単位(cfu)を評価した。 (i)野生型hGH遺伝子:hGHbp-オキシランビーズへの結合 ファージミド +50nM A64SAL 酵素なし pS0640(基質) 9×106cfu/10μl 1.5×106cfu/10μl pS0132(非基質) 6×105cfu/10μl 3×105cfu/10μl (ii)pH0650bp突然変異体hGH遺伝子:hGHbp被覆プレートへの結合 ファージミド +50nM A64SAL 酵素なし pDM0411(基質) 1.7×105cfu/10μl 2×103cfu/10μlpDM0390(非基質) 2×103cfu/10μl 1×103cfu/10μl
豊富化を用いるA64SALスブチリシンの好ましい基
質の同定 実施例XIIIに記載した選択的豊富化法を用いてランダム
基質配列のライブラリーから良好な基質配列を同定しよ
うとした。ランダム化基質カセットの挿入のためのベクターの構築 ランダム化基質カセットの導入およびその後の基質配列
ライブラリーの発現に適したベクターを設計した。出発
点は実施例VIIIに記載したベクターpS0643であっ
た。オリゴヌクレオチド: 5'-AGC-TGT-GGC-TTC-GGG-CCC-GCC-GCC-GCG-TCG-ACT-GGC
-GGT-GGC-TCT-3' を用いて部位指向性の突然変異誘発を行ない、これによ
ってhGHと遺伝子IIIの間にApaI(GGGCCC)お
よびSalI(GTCGAC)制限部位が導入された。こ
の新規な構築物をpDM0253と命名した(pDM02
53の実際の配列は、 5'-AGC-TGT-GGC-TTC-GGG-CCC-GCC-CCC-GCG-TCG-ACT-GGC
-GGT-GGC-TCT-3' であり、下線を引いた塩基の置換は突然変異オリゴヌク
レオチド中の偽錯誤によるものである)。また、pDM
0411(実施例XIII)由来のフラグメントを交換する
ことによって、実施例中に記載した強固に結合するhG
H変異体を導入した。得られたライブラリーベクターを
pDM0454と命名した。
び突然変異カセットの挿入 ライブラリーカセットを導入するために、pDM045
4をApaI、次いでSalIで消化し、次に13%PEG
8000+10mM MgCl2で沈澱させ、70%エタノー
ルで2回洗浄し、再懸濁した。これによりベクターが効
率的に沈澱するが、小さいApaI−SalIフラグメント
が溶液中に残る〔Paithankar,K.R.およびPrasad,K.S.
N., Nucleic Acids Research 19: 1346〕。この生成物
を1%アガロースゲル上を移動させ、ApaI−SalI消
化したベクターを切り出し、Bandprepキット(Pharmaci
a)を用いて精製し、そして突然変異カセットとの連結
用に再懸濁した。
M0411のリンカー領域中のDNA配列と同様の配列
を含有していたが、ランダム化コドンによって置換され
た基質配列中のヒスチジンおよびチロシン残基のコドン
を有していた。実施例VIIIに記載したようにランダム化
位置のそれぞれにおいてNNS(N=G/A/T/C;
S=G/C)を置換することを選択した。突然変異カセ
ット中に用いたオリゴヌクレオチドは、 5'-C-TTC-GCT-GCT-NNS-NNS-ACC-CGG-CAA-3'(暗号鎖)
および 5'-T-CGA-TTG-CCG-GGT-SNN-SNN-AGC-AGC-GAA-GGG-CC-3'
(非暗号鎖) であった。また、このカセットはSalI部位を破壊し、
従ってSalIによる消化を用いてベクター バックグラ
ウンドを減少させることができる。これらオリゴヌクレ
オチドはApa−Salカセット部位への挿入の前にホスホ
リル化しなかった。この理由は、続いて起こるカセット
小集団のオリゴマー化が複数カセット挿入体による偽の
結果を導くことがあることを恐れたためである。アニー
ルと連結の後、反応生成物をフェノール:クロロホルム
抽出し、エタノール沈澱させ、そして水に再懸濁した。
最初は、バックグラウンドベクターを減少させるための
SalIによる消化を行なわなかった。実施例VIIIに記載
したように、約200ngをXL1-Blue細胞に電気穿孔
導入し、ファージミドライブラリーを調製した。
質の選択 使用した選択法は、実施例XIIIにおいてpDM0411
およびpDM0390について記載した方法と同じであ
る。各ラウンドの選択の後、実施例VIIIにおいてhGH-
ファージについて記載されているように、新鮮なXL1
-Blue細胞の培養物に形質導入し、新しいファージミド
ライブラリーを増殖させることによって、溶出したファ
ージを増殖させた。選択法の進行は、溶出ファージの力
価の測定および各ラウンドの選択後の個々のクローンの
配列決定によってモニターした。
の酵素の存在下および非存在下での溶離に対する連続フ
ァージ力価を示すものである。特異的に溶出したファー
ジ:非特異的に溶出したファージ(即ち、酵素を用いて
溶出したファージ:酵素を用いずに溶出したファージ)
の比がラウンド1からラウンド3まで劇的に増加してい
るのが明らかであり、このことは、良好な基質集団が各
選択ラウンドにつれて増加していることを示唆する。
配列決定は、これらのすべてが野生型pDM0464配
列からなることを示した。このことは、ApaIによる消
化の後にSalI部位がDNAフラグメントの末端に非常
に近接しており、従って低効率の消化を導くことに起因
している。それにもかかわらず、ライブラリー中に40
0の可能な配列が存在しているにすぎず、従ってこの集
団はなお特筆されるべきである。
ウンド3の選択後に得られた単離体の配列を示すもので
ある。2ラウンドの選択の後に、ヒスチジン残基の高い
発生が明確に存在する。これは正に予想されていたこと
である(実施例XIIIに記載したように、A64SALス
ブチリシンは基質中にヒスチジン残基を必要とするが、
この理由はそれが基質-助力の触媒機序を使用するため
である)。3ラウンドの選択の後に、配列決定した10
個のクローンのそれぞれがランダム化カセット中にヒス
チジンを有している。しかし、これら配列の2つはpD
M0411のものであり、出発ライブラリー中に存在し
ていなかったものであり、従って不純物であることに注
意すべきである。
ンドの選択豊富化からの溶出ファージの滴定 ファージの10倍希釈液(10μl)を、50μg/mlカ
ルベニシリンを含有するLB寒天プレート上のXL1-
Blue細胞の10μlスポット上にプレーティングするこ
とによってコロニー形成単位(cfu)を評価した。 ラウンド1 出発ライブラリー: 3×1012cfu/ml ライブラリー: +500nM A64SAL : 4×103cfu/10μl 酵素なし : 3×103cfu/10μl pDM0411: +500nM A64SAL : 2×106cfu/10μl (対照) 酵素なし : 8×103cfu/10μlラウンド2 ラウンド1ライブラリー: 7×1012cfu/ml ライブラリー: +500nM A64SAL : 3×104cfu/10μl 酵素なし : 6×103cfu/10μl pDM0411: +500nM A64SAL : 3×106cfu/10μl (対照) 酵素なし : 1.6×104cfu/10μlラウンド3 ラウンド2ライブラリー: 7×1011cfu/ml ライブラリー: +500nM A64SAL : 1×105cfu/10μl 酵素なし : <103cfu/10μl pDM0411: +500nM A64SAL : 5×106cfu/10μl (対照) 酵素なし : 3×104cfu/10μl
出ファージの配列 すべてのタンパク質配列はAA**TRQの形態にある
はずである(ここで、*はランダム化コドンを表す)。
以下の表においては、ランダム化コドンおよびアミノ酸
に下線を引く。 ラウンド2後: 配 列 発生数 * * A A H Y T R Q ... GCT GCT CAC TAC ACC CGG CAA ... 2 A A H M T R Q ... GCT GCT CAC ATG ACC CGG CAA ... 1 A A L H T R Q ... GCT GCT CTC CAC ACC CGG CAA ... 1 A A L H T R Q ... GCT GCT CTG CAC ACC CGG CAA ... 1 A A H T R Q ... GCT GCT CAC ACC CGG CAA ... 1 # A A ? H T R Q ... GCT GCT ??? CAC ACC CGG CAA 1 ## ... 野生型 pDM0454 3 # カセット内の1コドンの偽削除 ## アンビギュアス配列 表B2.3ラウンドの選択豊富化の後の溶出ファージの配列 すべてのタンパク質配列はAA**TRQの形態にあるはず である(ここで、*はランダム化コドンを表す)。以下の表に おいては、ランダム化コドンおよびアミノ酸に下線を引く。 ラウンド3後: 配 列 発生数 * * A A H Y T R Q ... GCT GCT CAC TAT ACG CGT CAG ... 2 # A A L H T R Q ... GCT GCT CTC CAC ACC CGG CAA ... 2 A A Q H T R Q ... GCT GCT CAG CAC ACC CGG CAA ... 1 A A T H T R Q ... GCT GCT ACG CAC ACC CGG CAA ... 1 A A H S R Q ... GCT GCT CAC TCC CGG CAA ... 1 A A H H T R Q ... GCT GCT CAT CAT ACC CGG CAA 1 ## A A H F R Q ... GCT GCT CAC TTC CGG CAA ... 1 A A H T R Q ... GCT GCT CAC ACC CGG CAA ... 1 # pDM0411由来の汚染配列 ## 「違法」コドンCATを含有する:Tがコドンの3番 目の位置に現れるはずがない
テッド ゲイラード,ライザ・ジェイ ヘンナー,デニス・ジェイ バース,スティーブン グリーン,ロナルド ロウマン,ヘンリー・ビー ウエルズ,ジェームズ・エー マシューズ,デイビッド・ジェイ (ii) 発明の名称: 改変された結合性を有する変異
タンパク質の豊富化法 (iii) 配列の数: 27 (iv) 連絡先: (A) 名宛人:ジェネンテク,インコーポレイテッド (B) 通り:ポイント・サン・ブルーノ・ブールバー
ド460番 (C) 市:サウス・サン・フランシスコ (D) 州:カリフォルニア (E) 国:アメリカ合衆国 (F) ZIP:94080 (v) コンピューター解読書式: (A) 媒体型:5.25インチ、360Kbフロッピー
(登録商標)ディスク (B) コンピューター:IBM PC適合 (C) オペレーティング・システム:PC-DOS/
MS-DOS (D) ソフトウエア:patin (ジェネンテク) (vi) 本出願のデータ: (A) 出願番号:未 定 (B) 出願日:本 日 (C) 分類:未 定 (vii) 優先権主張出願のデータ: (A) 出願番号:07/743614 (B) 出願日:1991年8月9日 (vii) 優先権主張出願のデータ: (A) 出願番号:07/715300 (B) 出願日:1991年6月14日 (vii) 優先権主張出願のデータ: (A) 出願番号:07/683400 (B) 出願日:1991年4月10日 (vii) 優先権主張出願のデータ: (A) 出願番号:07/621667 (B) 出願日:1990年12月3日 (viii) 弁理士/代理人 情報: (A) 氏名:ベンソン,ロバート・エイチ (B) 登録番号:30,446 (C) 参照/整理番号:645P4 (ix) 電話連絡先情報: (A) 電話番号:415/266−1489 (B) ファックス番号:415/952−9881 (C) テレックス番号:910/371−7168 (2) 配列番号1の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:36塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号1: GGCAGCTGTG GCTTCTAGAG TGGCGGCGGC TCTGGT 36 (2) 配列番号2の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:36塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号2: AGCTGTGGCT TCGGGCCCTT AGCATTTAAT GCGGTA 36 (2) 配列番号3の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:33塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号3: TTCACAAACG AAGGGCCCCT AATTAAAGCC AGA 33 (2) 配列番号4の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:30塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号4: CAATAATAAC GGGCTAGCCA AAAGAACTGG 30 (2) 配列番号5の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:24塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号5: CACGACAGAA TTCCCGACTG GAAA 24 (2) 配列番号6の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:23塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号6: CTGTTTCTAG AGTGAAATTG TTA 23 (2) 配列番号7の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:21塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号7: ACATTCCTGG GTACCGTGCA G 21 (2) 配列番号8の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:63塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号8: GCTTCAGGAA GGACATGGAC NNSGTCNNSA CANNSCTGNN SATCGTGCAG 50 TGCCGCTCTG TGG 63 (2) 配列番号9の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:24塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号9: AAGGTCTCCA CATACCTGAG GATC 24 (2) 配列番号10の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:33塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号10: ATGGACAAGG TGTCGACATA CCTGCGCATC GTG 33 (2) 配列番号11の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:36塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号11: GGCAGCTGTG GCTTCTAGAG TGGCGGCGGC TCTGGT 36 (2) 配列番号12の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:36塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号12: GGCAGCTGTG GATTCTAGAG TGGCGGTGGC TCTGGT 36 (2) 配列番号13の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:12アミノ酸 (B) 型:アミノ酸 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号13: Gly Ser Cys Gly Phe Glu Ser Gly Gly Gly Ser Gly 1 5 10 12 (2) 配列番号14の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:27塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号14: CGGACTGGGC AGATATTCAA GCAGACC 27 (2) 配列番号15の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:38塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号15: CTCAAGAACT ACGGGTTACC CTGACTGCTT CAGGAAGG 38 (2) 配列番号16の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:30塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号16: CGCATCGTGC AGTGCAGATC TGTGGAGGGC 30 (2) 配列番号17の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:66塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号17: GTTACTCTAC TGCTTTCAGG AAGGACATGG ACNNSGTCNN SACANNSCTG 50 NNSATCGTGC AGTGCA 66 (2) 配列番号18の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:64塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号18: GATCTGCACT GCACGATSNN CAGSNNTGTS NNGACSNNGT CCATGTCCTT 50 CCTGAAGCAG TAGA 64 (2) 配列番号19の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:25塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号19: GCCTTTGACA GGTACCAGGA GTTTG 25 (2) 配列番号20の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:33塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号20: CCAACTATAC CACTCTCGAG GTCTATTCGA TAA 33 (2) 配列番号21の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:66塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号21: TCGAGGCTCN NSGACAACGC GNNSCTGCGT GCTNNSCGTC TTNNSCAGCT 50 GGCCTTTGAC ACGTAC 66 (2) 配列番号22の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:58塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号22: GTGTCAAAGG CCAGCTGSNN AAGACGSNNA GCACGCAGSN NCGCGTTGTC 50 SNNGAGCC 58 (2) 配列番号23の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:65塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号23: GTTACTCTAC TGCTTCNNSA AGGACATGNN SAAGGTCAGC NNSTACCTGC 50 GCNNSGTGCA GTGCA 65 (2) 配列番号24の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:64塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号24: GATCTGCACT GCACSNNGCG CAGGTASNNG CTGACCTTSN NCATGTCCTT 50 SNNGAAGCAG TAGA 64 (2) 配列番号25の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:2178塩基 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:一本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号25: ATGAAAAAGA ATATCGCATT TCTTCTTGCA TCTATGTTCG TTTTTTCTAT 50 TGCTACAAAC GCGTACGCTG ATATCCAGAT GACCCAGTCC CCGAGCTCCC 100 TGTCCGCCTC TGTGGGCGAT AGGGTCACCA TCACCTGCCG TGCCAGTCAG 150 GATGTGAATA CTGCTGTAGC CTGGTATCAA CAGAAACCAG GAAAAGCTCC 200 GAAACTACTG ATTTACTCGG CATCCTTCCT CTACTCTGGA GTCCCTTCTC 250 GCTTCTCTGG ATCCAGATCT GGGACGGATT TCACTCTGAC CATCAGCAGT 300 CTGCAGCCGG AAGACTTCGC AACTTATTAC TGTCAGCAAC ATTATACTAC 350 TCCTCCCACG TTCGGACAGG GTACCAAGGT GGAGATCAAA CGAACTGTGG 400 CTGCACCATC TGTCTTCATC TTCCCGCCAT CTGATGAGCA GTTGAAATCT 450 GGAACTGCCT CTGTTGTGTG CCTGCTGAAT AACTTCTATC CCAGAGAGGC 500 CAAAGTACAG TGGAAGGTGG ATAACGCCCT CCAATCGGGT AACTCCCAGG 550 AGAGTGTCAC AGAGCAGGAC AGCAAGGACA GCACCTACAG CCTCAGCAGC 600 ACCCTGACGC TGAGCAAAGC AGACTACGAG AAACACAAAG TCTACGCCTG 650 CGAAGTCACC CATCAGGGCC TGAGCTCGCC CGTCACAAAG AGCTTCAACA 700 GGGGAGAGTG TTAAGCTGAT CCTCTACGCC GGACGCATCG TGGCCCTAGT 750 ACGCAAGTTC ACGTAAAAAG GGTATCTAGA GGTTGAGGTG ATTTTATGAA 800 AAAGAATATC GCATTTCTTC TTGCATCTAT GTTCGTTTTT TCTATTGCTA 850 CAAACGCGTA CGCTGAGGTT CAGCTGGTGG AGTCTGGCGG TGGCCTGGTG 900 CAGCCAGGGG GCTCACTCCG TTTGTCCTGT GCAGCTTCTG GCTTCAACAT 950 TAAAGACACC TATATACACT GGGTGCGTCA GGCCCCGGGT AAGGGCCTGG 1000 AATGGGTTGC AAGGATTTAT CCTACGAATG GTTATACTAG ATATGCCGAT 1050 AGCGTCAAGG GCCGTTTCAC TATAAGCGCA GACACATCCA AAAACACAGC 1100 CTACCTGCAG ATGAACAGCC TGCGTGCTGA GGACACTGCC GTCTATTATT 1150 GTTCTAGATG GGGAGGGGAC GGCTTCTATG CTATGGACTA CTGGGGTCAA 1200 GGAACCCTGG TCACCGTCTC CTCGGCCTCC ACCAAGGGCC CATCGGTCTT 1250 CCCCCTGGCA CCCTCCTCCA AGAGCACCTC TGGGGGCACA GCGGCCCTGG 1300 GCTGCCTGGT CAAGGACTAC TTCCCCGAAC CGGTGACGGT GTCGTGGAAC 1350 TCAGGCGCCC TGACCAGCGG CGTGCACACC TTCCCGGCTG TCCTACAGTC 1400 CTCAGGACTC TACTCCCTCA GCAGCGTGGT GACTGTGCCC TCTAGCAGCT 1450 TGGGCACCCA GACCTACATC TGCAACGTGA ATCACAAGCC CAGCAACACC 1500 AAGGTGGACA AGAAAGTTGA GCCCAAATCT TGTGACAAAA CTCACACAGG 1550 GCCCTTCGTT TGTGAATATC AAGGCCAATC GTCTGACCTG CCTCAACCTC 1600 CTGTCAATGC TGGCGGCGGC TCTGGTGGTG GTTCTGGTGG CGGCTCTGAG 1650 GGTGGTGGCT CTGAGGGTGG CGGTTCTGAG GGTGGCGGCT CTGAGGGAGG 1700 CGGTTCCGGT GGTGGCTCTG GTTCCGGTGA TTTTGATTAT GAAAAGATGG 1750 CAAACGCTAA TAAGGGGGCT ATGACCGAAA ATGCCGATGA AAACGCGCTA 1800 CAGTCTGACG CTAAAGGCAA ACTTGATTCT GTCGCTACTG ATTACGGTGC 1850 TGCTATCGAT GGTTTCATTG GTGACGTTTC CGGCCTTGCT AATGGTAATG 1900 GTGCTACTGG TGATTTTGCT GGCTCTAATT CCCAAATGGC TCAAGTCGGT 1950 GACGGTGATA ATTCACCTTT AATGAATAAT TTCCGTCAAT ATTTACCTTC 2000 CCTCCCTCAA TCGGTTGAAT GTCGCCCTTT TGTCTTTAGC GCTGGTAAAC 2050 CATATGAATT TTCTATTGAT TGTGACAAAA TAAACTTATT CCGTGGTGTC 2100 TTTGCGTTTC TTTTATATGT TGCCACCTTT ATGTATGTAT TTTCTACGTT 2150 TGCTAACATA CTGCGTAATA AGGAGTCT 2178 (2) 配列番号26の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:237アミノ酸 (B) 型:アミノ酸 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号26: Met Lys Lys Asn Ile Ala Phe Leu Leu Ala Ser Met Phe Val Phe 1 5 10 15 Ser Ile Ala Thr Asn Ala Tyr Ala Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser 20 25 30 Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly Asp Arg Val Thr Ile Thr 35 40 45 Cys Arg Ala Ser Gln Asp Val Asn Thr Ala Val Ala Trp Tyr Gln 50 55 60 Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Ser Ala Ser 65 70 75 Phe Leu Tyr Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly Ser Arg Ser 80 85 90 Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro Glu Asp 95 100 105 Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln His Tyr Thr Thr Pro Pro Thr 110 115 120 Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys Arg Thr Val Ala Ala 125 130 135 Pro Ser Val Phe Ile Phe Pro Pro Ser Asp Glu Gln Leu Lys Ser 140 145 150 Gly Thr Ala Ser Val Val Cys Leu Leu Asn Asn Phe Tyr Pro Arg 155 160 165 Glu Ala Lys Val Gln Trp Lys Val Asp Asn Ala Leu Gln Ser Gly 170 175 180 Asn Ser Gln Glu Ser Val Thr Glu Gln Asp Ser Lys Asp Ser Thr 185 190 195 Tyr Ser Leu Ser Ser Thr Leu Thr Leu Ser Lys Ala Asp Tyr Glu 200 205 210 Lys His Lys Val Tyr Ala Cys Glu Val Thr His Gln Gly Leu Ser 215 220 225 Ser Pro Val Thr Lys Ser Phe Asn Arg Gly Glu Cys 230 235 237 (2) 配列番号27の情報 (i) 配列の特徴: (A) 長さ:461アミノ酸 (B) 型:アミノ酸 (D) トポロジー:直鎖状 (xi) 配列:配列番号27: Met Lys Lys Asn Ile Ala Phe Leu Leu Ala Ser Met Phe Val Phe 1 5 10 15 Ser Ile Ala Thr Asn Ala Tyr Ala Glu Val Gln Leu Val Glu Ser 20 25 30 Gly Gly Gly Leu Val Gln Pro Gly Gly Ser Leu Arg Leu Ser Cys 35 40 45 Ala Ala Ser Gly Phe Asn Ile Lys Asp Thr Tyr Ile His Trp Val 50 55 60 Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val Ala Arg Ile Tyr 65 70 75 Pro Thr Asn Gly Tyr Thr Arg Tyr Ala Asp Ser Val Lys Gly Arg 80 85 90 Phe Thr Ile Ser Ala Asp Thr Ser Lys Asn Thr Ala Tyr Leu Gln 95 100 105 Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys Ser 110 115 120 Arg Trp Gly Gly Asp Gly Phe Tyr Ala Met Asp Tyr Trp Gly Gln 125 130 135 Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ser Ala Ser Thr Lys Gly Pro Ser 140 145 150 Val Phe Pro Leu Ala Pro Ser Ser Lys Ser Thr Ser Gly Gly Thr 155 160 165 Ala Ala Leu Gly Cys Leu Val Lys Asp Tyr Phe Pro Glu Pro Val 170 175 180 Thr Val Ser Trp Asn Ser Gly Ala Leu Thr Ser Gly Val His Thr 185 190 195 Phe Pro Ala Val Leu Gln Ser Ser Gly Leu Tyr Ser Leu Ser Ser 200 205 210 Val Val Thr Val Pro Ser Ser Ser Leu Gly Thr Gln Thr Tyr Ile 215 220 225 Cys Asn Val Asn His Lys Pro Ser Asn Thr Lys Val Asp Lys Lys 230 235 240 Val Glu Pro Lys Ser Cys Asp Lys Thr His Thr Gly Pro Phe Val 245 250 255 Cys Glu Tyr Gln Gly Gln Ser Ser Asp Leu Pro Gln Pro Pro Val 260 265 270 Asn Ala Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Ser Glu 275 280 285 Gly Gly Gly Ser Glu Gly Gly Gly Ser Glu Gly Gly Gly Ser Glu 290 295 300 Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Ser Gly Ser Gly Asp Phe Asp Tyr 305 310 315 Glu Lys Met Ala Asn Ala Asn Lys Gly Ala Met Thr Glu Asn Ala 320 325 330 Asp Glu Asn Ala Leu Gln Ser Asp Ala Lys Gly Lys Leu Asp Ser 335 340 345 Val Ala Thr Asp Tyr Gly Ala Ala Ile Asp Gly Phe Ile Gly Asp 350 355 360 Val Ser Gly Leu Ala Asn Gly Asn Gly Ala Thr Gly Asp Phe Ala 365 370 375 Gly Ser Asn Ser Gln Met Ala Gln Val Gly Asp Gly Asp Asn Ser 380 385 390 Pro Leu Met Asn Asn Phe Arg Gln Tyr Leu Pro Ser Leu Pro Gln 395 400 405 Ser Val Glu Cys Arg Pro Phe Val Phe Ser Ala Gly Lys Pro Tyr 410 415 420 Glu Phe Ser Ile Asp Cys Asp Lys Ile Asn Leu Phe Arg Gly Val 425 430 435 Phe Ala Phe Leu Leu Tyr Val Ala Thr Phe Met Tyr Val Phe Ser 440 445 450 Thr Phe Ala Asn Ile Leu Arg Asn Lys Glu Ser 455 460 461
を表示(顕示)させるための方法および改変された受容
体結合性を豊富化する方法を示すものである。hGHの
全暗号配列をM13遺伝子IIIのカルボキシ末端ドメイ
ンに融合させたプラスミドphGH-M13gIIIを構築し
た。この融合タンパク質の転写はlacプロモーター/オ
ペレーター配列の支配下にあり、分泌はstIIシグナル配
列によって指令されている。ファージミド粒子は「ヘル
パー」ファージM13KO7による感染によって得ら
れ、hGHを表示する粒子はhGH受容体を含む親和性マ
トリックスに結合させることによって豊富化することが
できる。野生型遺伝子III(M13KO7ファージから
導く)はファージの先端の4〜5コピーの複数矢印によ
り図示し、融合タンパク質(ファージミドphGH-M1
3gIIIから導く)はhGHの折り畳み図形(矢印の頭部
を置換)によって図示した。
がファージと同時移動することを示す。塩化セシウム勾
配で精製したファージミド粒子を二重のウエルに付し、
375mMトリス、40mMグリシン(pH9.6)緩衝液
中、1%アガロースゲルで電気泳動を行なった。このゲ
ルを、2%SDSおよび2%β−メルカプトエタノール
を含む移転緩衝液〔25mMトリス(pH8.3)、200
mMグリシン、20%メタノール〕中に2時間浸漬し、次
いで移転緩衝液中で6時間すすいだ。次いで、ゲル中の
タンパク質をイモビロン膜(Millipore)上に電気ブロ
ットした。1組の試料を含む膜はクーマシーブルーで染
色してファージタンパク質の位置を示した(A)。二重
の膜をポリクローナルウサギ抗-hGH抗体と反応させ、
次いで西洋ワサビペルオキシダーゼ-コンジュゲート化
したヤギ抗-ウサギIgG抗体と反応させることによっ
て、膜のhGHを免疫染色した(B)。レーン1はM1
3KO7親ファージを含み、これはhGHを欠いている
のでクーマシーブルー染色した膜においてのみ観察する
ことができた。レーン2および3はホルモン ファージ
ミド粒子の別の調製物を含んでおり、クーマシーおよび
hGH免疫染色の両方で観察することができた。親のM
13KO7ファージとホルモン ファージミド粒子の間
の移動距離の差異は、内部にパッケージされたゲノムの
大きさの相違を反映するものである(それぞれ、8.7k
bと5.1kb)。
78のところをランダム化したhGH-ファージライブラ
リーの選択法における各工程をまとめる図である。hG
H(R178G、I179T)遺伝子および唯一のKpn
I制限部位を含有する鋳型分子pH0415を本明細書
に記載のように突然変異誘発し、大腸菌株WJM101
中に電気導入して最初のファージミドライブラリー(ラ
イブラリー1)を得た。ライブラリー1の一部(約2
%)を、本明細書に記載のように最初の選択ラウンドに
直接用いてライブラリー1Gを得た。一方、2本鎖DN
A(dsDNA)をライブラリー1から調製し、制限酵素
KpnIで消化して鋳型のバックグラウンドを排除し、W
JM101中に電気導入してライブラリー2を得た。こ
れらに続く選択ラウンド(または、KpnI消化;陰影を
付けた箱)とその後のファージミドの増殖は、本明細書
に記載した方法に従い、矢印で示したように行なった。
ライブラリー4G4からの4種の独立したクローンおよ
びライブラリー5G6からの4種の独立したクローンを
ジデオキシ配列決定法によって配列決定した。これらク
ローンのすべてが、hGH突然変異体(Glu 174 Se
r、Phe 176 Tyr)に一致する同一DNA配列を有
していた。
の2.8Å折り畳み図から導いたhGHの構造モデルを示
すものである。hGH−結合タンパク質への結合を強く
変調させるhGH中の残基の位置を陰影を付けた円内に
示した。結合親和性において10倍以上の減少(黒
丸)、4〜10倍の減少(・)、増加(○)、または2
〜4倍の減少(・)を引き起こすアラニン置換が示され
ている。α−ヘリックス領域におけるらせん輪投影によ
り、これらの両極性が明らかになった。黒くした、陰影
を付けた、あるいは陰影を付けていない残基は、それぞ
れ荷電、極性、または非極性を示す。ヘリックス4にお
いて、突然変異のための最も重要な残基は親水性の面上
にある。
離、または予吸着後のグリシン溶離)に対するラウンド
1および3の選択工程からの多数のクローンを配列決定
した後にわかったhGHの172、174、176およ
び178位のアミノ酸置換を示すものである(例えば、
KSYRという表示はhGH突然変異体172K/17
4S/176Y/178Rを表す)。非機能的な配列
(即ち、ベクターバックグラウンド、または他の未成熟
に終わった突然変異体および/またはフレームシフトし
た突然変異体)は「NF」として示している。非サイレ
ントの疑似突然変異(即ち、上に挙げた組の標的残基以
外)を含む機能的な配列は「+」で示している。すべて
の配列決定クローンの中で1回を越えて現れたが異なる
DNA配列を有するタンパク質配列は「#」で示してい
る。配列決定クローンの中で1回を越えて現れ、そして
同じDNA配列を有するタンパク質配列は「*」で示し
ている。3ラウンドの選択の後に2種の異なる汚染配列
が見い出されたことに注意すべきである(これらのクロ
ーンはカセット突然変異体に一致しなかったが、先に構
築したホルモン ファージに一致した)。pS0643汚
染体は野生型hGH-ファージに一致する(hGH「KE
FR」)。第3ラウンドのグリシン選択したファージの
プールに多いpH0457汚染体は、先に同定したhGH
の突然変異体「KSYR」に一致する。これら汚染体の
増幅は、まれにしか発生しない突然変異体を選択するた
めのホルモン−ファージ選択法の能力を強調するもので
ある。また、これらの配列の集中性は3種すべての経路
において顕著であった(即ち、RまたはKは172およ
び178位に最も多く発生し、YまたはFは176位に
最も多く発生し、そしてS、T、Aおよびその他の残基
は174位に発生する)。
択したファージからの配列を示すものである。表示は図
5で説明したものと同じである。ここでは、配列の集中
性は予測できないが、最もストリンジェントな(グリシ
ン)選択条件下で疎水性配列への偏りがあるようである
(L、WおよびP残基がこのプールに多く見い出され
る)。
選択したファージからの配列を示すものである。表示は
図5で説明したものと同じである。図6の配列とは対照
的に、ここでの配列は比較的親水性が高いようである。
hGH溶離による4ラウンドの選択の後、2種類のクロ
ーン(ANHQおよびTLDT/171V)がプールに
多く存在する。
からの配列を示すものである。表示は図5で説明したも
のと同じである。グリシン溶離による3ラウンドの選択
の後、同胞体は観察されず、非機能的な配列のバックグ
ラウンド水準が保持された。
(ori)の構築を示すものである。カセット突然変異誘
発およびhGH−遺伝子III融合タンパク質の発現のため
のこのベクターを次のように構築した。pBR322お
よびflの複製起点を含有し、大腸菌phoAプロモーター
の制御下にhGH−遺伝子III融合タンパク質(hGHの
残基1〜191に1個のGly残基が続き、これが遺伝子
IIIのPro-198に融合している)を発現する、pS0
132のオリゴヌクレオチド指向性の突然変異誘発によ
って、プラスミドpS0643を構築した。以下のオリ
ゴヌクレオチド: 5'-GGC-AGC-TGT-GGC-TTC-TAG-AGT-GGC-GGC-GGC-TCT-GGT
-3' を用いて突然変異誘発を行なった。このオリゴヌクレオ
チドは、hGHのPhe-191に続いてXbaI部位(下線
部)とアンバー終止コドン(TAG)を導入した。
Fabヒト化抗体の軽鎖および重鎖(可変および不変ドメ
イン1)をコードしているDNAを含有するプラスミド
pDH188挿入体を図示したものである。VLおよびV
Hはそれぞれ軽鎖および重鎖の可変領域である。Ckはヒ
トκ軽鎖の不変領域である。CH1G1はヒトγ1鎖の最
初の不変領域である。両暗号領域は細菌性のstIIシグナ
ル配列から始まっている。Bは、5Aに示した挿入体を
含有する全プラスミドpDH188を図示するものであ
る。このプラスミドを大腸菌SR101細胞に導入し、
ヘルパーファージを添加した後、このプラスミドはファ
ージ粒子にパッケージされる。これら粒子の一部はFab
-pIII融合体を表示する(ここで、pIIIはM13遺伝子I
IIDNAによってコードされているタンパク質であ
る)。このプラスミド図中のセグメントは5Aに示した
挿入体に対応している。
4D5 Fab分子をコードしているDNAのヌクレオチ
ド配列(配列番号25)を示すものである。軽鎖のアミ
ノ酸配列(配列番号26)も、重鎖pIII融合体のアミノ
酸配列(配列番号27)と同様に示されている。
4D5 Fab分子をコードしているDNAのヌクレオチ
ド配列(配列番号25)を示すものである。軽鎖のアミ
ノ酸配列(配列番号26)も、重鎖pIII融合体のアミノ
酸配列(配列番号27)と同様に示されている。
4D5 Fab分子をコードしているDNAのヌクレオチ
ド配列(配列番号25)を示すものである。軽鎖のアミ
ノ酸配列(配列番号26)も、重鎖pIII融合体のアミノ
酸配列(配列番号27)と同様に示されている。
4D5 Fab分子をコードしているDNAのヌクレオチ
ド配列(配列番号25)を示すものである。軽鎖のアミ
ノ酸配列(配列番号26)も、重鎖pIII融合体のアミノ
酸配列(配列番号27)と同様に示されている。
4D5 Fab分子をコードしているDNAのヌクレオチ
ド配列(配列番号25)を示すものである。軽鎖のアミ
ノ酸配列(配列番号26)も、重鎖pIII融合体のアミノ
酸配列(配列番号27)と同様に示されている。
4D5 Fab分子をコードしているDNAのヌクレオチ
ド配列(配列番号25)を示すものである。軽鎖のアミ
ノ酸配列(配列番号26)も、重鎖pIII融合体のアミノ
酸配列(配列番号27)と同様に示されている。
4D5 Fab分子をコードしているDNAのヌクレオチ
ド配列(配列番号25)を示すものである。軽鎖のアミ
ノ酸配列(配列番号26)も、重鎖pIII融合体のアミノ
酸配列(配列番号27)と同様に示されている。
4D5 Fab分子をコードしているDNAのヌクレオチ
ド配列(配列番号25)を示すものである。軽鎖のアミ
ノ酸配列(配列番号26)も、重鎖pIII融合体のアミノ
酸配列(配列番号27)と同様に示されている。
4D5 Fabファージミドの豊富化を示すものである。
1:1,000の比の野生型ファージミドと変異4D5
Fabファージミドの混合物を、HER-2受容体の細胞
外ドメインタンパク質で被覆したプレートで選択した。
各ラウンドの選択の後、溶離したファージミドの一部を
大腸菌に感染させ、プラスミドDNAを調製した。次い
で、このプラスミドDNAをEcoRVおよびPstIで消
化し、5%ポリアクリルアミドゲルで分離し、臭化エチ
ジウムで染色した。バンドをUV光のもとで可視化し
た。野生型および変異プラスミドに起因するバンドは矢
印で示した。第1ラウンドの選択は酸条件のもとでのみ
溶離した。以後のラウンドは、酸溶離(図の左側)また
は実施例VIIIに記載した方法を用いるヒト化4D5抗体
洗浄工程とその後の酸溶離(図の右側)のいずれかによ
って溶離した。3種の変異4D5 Fab分子を調製し
た。即ち、H91A(VL鎖の91位のアミノ酸ヒスチ
ジンをアラニンに突然変異させた;図中の「A」レーン
に示す)、Y49A(VL鎖の49位のアミノ酸チロシ
ンをアラニンに突然変異させた;図中の「B」レーンに
示す)、ならびにY92A(VL鎖の92位のアミノ酸
チロシンをアラニンに突然変異させた;図中の「C」レ
ーンに示す)である。アミノ酸位置の数え方はKabatら
に従った〔「免疫学的挿入体のタンパク質の配列」, 第
4版, U.S.Dept of Health and Human Services, Public
Health Service, Nat'l.Institute of Health, Bethes
da, MD (1987)〕。
A親和性測定のスカッチャード分析が示されている。結
合した標識化ECD抗原の量がx軸に示されており、結
合量を遊離量で割った数値がy軸に示されている。線の
傾きはKaを示し、計算したKdは1/Kaである。
Claims (1)
- 【請求項1】 以下の群より選択されるヒト成長ホルモ
ン変異体: (a)hGHアミノ酸の172、174、176、および1
78のそれぞれが、 (1)R、S、F、R;(2)R、A、Y、R;(3)K、T、
Y、K;(4)R、S、Y、R;(5)K、A、Y、R;(6)
R、F、F、R;(7)K、Q、Y、R;(8)R、T、Y、
H;(9)Q、R、Y、R;(10)K、K、Y、K;(11)
R、S、F、S;および(12)K、S、N、Rよりなる群
からグループとして順に選択されるヒト成長ホルモン変
異体; (b)hGHアミノ酸の10、14、18および21のそれ
ぞれが、 (1)H、G、N、N;(2)A、W、D、N;(3)F、S、
F、L;(4)Y、T、V、N;および(5)I、N、I、N
よりなる群からグループとして順に選択されるヒト成長
ホルモン変異体; (c)hGHアミノ酸の174がセリンであり、176がチ
ロシンであり、そしてhGHアミノ酸の167、17
1、175および179のそれぞれが、 (1)N、S、T、T;(2)E、S、T、I;(3)K、S、
T、L;(4)N、N、T、T;(5)R、D、I、I;およ
び(6)N、S、T、Qよりなる群からグループとして順
に選択されるヒト成長ホルモン変異体; (d)hGHアミノ酸のグルタメート174がセリン174によっ
て置換され、フェニルアラニン176がチロシン176によっ
て置換され、そして8個の天然hGHアミノ酸F10、
M14、H18、H21、R167、D171、T17
5およびI179の1またはそれ以上が別の天然アミノ
酸によって置換されているヒト成長ホルモン 変異体; (e)(d)のhGH変異体において、8個の天然hGHアミノ
酸F10、M14、H18、H21、R167、D17
1、T175およびI179のそれぞれが、 (1)H、G、N、N、N、S、T、T; (2)H、G、N、N、E、
S、T、I;(3)H、G、N、N、N、N、T、T; (4)A、W、
D、N、N、S、T、T;(5)A、W、D、N、E、S、T、I;
(6)A、W、D、N、N、N、T、T;(7)F、S、F、L、N、S、
T、T; (8)F、S、F、L、E、S、T、I;(9)F、S、F、
L、N、N、T、T; (10)H、G、N、N、N、S、T、N;(1
1)A、N、D、A、N、N、T、N; (12)F、S、F、G、H、
S、T、T;(13)H、Q、T、S、A、D、N、S; (14)H、
G、N、N、N、A、T、T;(15)F、S、F、L、S、D、T、
T; (16)A、S、T、N、R、D、T、I;(17)Q、Y、N、
N、H、S、T、T; (18)W、G、S、S、R、D、T、I;(1
9)F、L、S、S、K、N、T、V; (20)W、N、N、S、H、
S、T、T;(21)A、N、A、S、N、S、T、T; (22)P、
S、D、N、R、D、T、I;(23)H、G、N、N、N、N、T、
S; (24)F、S、T、G、R、D、T、I;(25)M、T、S、
N、Q、S、T、T; (26)F、S、F、L、T、S、T、S;(2
7)A、W、D、N、R、D、T、I; (28)A、W、D、N、H、
S、T、N;(29)M、Q、M、N、N、S、T、T; (30)H、
Y、D、H、R、D、T、T;(31)L、N、S、H、R、D、T、
I; (32)L、N、S、H、T、S、T、T;(33)A、W、D、
N、N、A、T、T; (34)F、S、T、G、R、D、T、I;(3
5)A、W、D、N、R、D、T、I; (36)I、Q、E、H、N、
S、T、T;(37)F、S、L、A、N、S、T、V; (38)F、
S、F、L、K、D、T、T;(39)M、A、D、N、N、S、T、
T; (40)A、W、D、N、S、S、V、T;(41)H、Q、Y、
S、R、D、T、I;よりなる群から順に選択される対応ア
ミノ酸によってグループとして置換されているヒト成長
ホルモン変異体; (f)ヒト成長ホルモン変異体(e)の、hGH変異体が、ア
ルギニン15によって置換されたロイシン15およびアルギ
ニン168によって置換されたリジン168をさらに含有する
ヒト成長ホルモン変異体; (g)ヒト成長ホルモン変異体(e)のhGH変異体が、フェ
ニルアラニン176をさらに含有するヒト成長ホルモン変
異体。
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