JP2002131367A - 電気設備の絶縁劣化診断方法 - Google Patents

電気設備の絶縁劣化診断方法

Info

Publication number
JP2002131367A
JP2002131367A JP2000326551A JP2000326551A JP2002131367A JP 2002131367 A JP2002131367 A JP 2002131367A JP 2000326551 A JP2000326551 A JP 2000326551A JP 2000326551 A JP2000326551 A JP 2000326551A JP 2002131367 A JP2002131367 A JP 2002131367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
leakage current
insulation resistance
unit length
per unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000326551A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagafumi Amao
修文 天尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2000326551A priority Critical patent/JP2002131367A/ja
Publication of JP2002131367A publication Critical patent/JP2002131367A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気設備の劣化診断において、その判定結果
の誤りによる過剰なメンテナンスの抑制と、絶縁破壊事
故の発生を防止する。 【解決手段】 電気設備の絶縁劣化診断において、複数
の異なる診断手法の測定値又は判定結果について、各測
定値又は判定結果の信頼性に応じてそれぞれ重みを付
し、当該重みを付した後の測定値又は判定結果を所定の
換算式で換算した結果に基づき絶縁劣化の程度を診断す
る。或いは、電気設備の絶縁劣化診断において、第1の
診断手法による測定値又は判定結果に対し、前記第1の
診断手法とは異なる第2の診断手法による測定値又は判
定結果に基づいて前記第1の診断手法による測定値又は
判定結果の信頼性を評価し、前記第1の診断手法による
測定値又は判定結果を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気設備とりわけ
高圧以上の設備の絶縁物の劣化程度を測定し、当該測定
値に基づいて、絶縁破壊が発生する可能性について診断
する手法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブルやモーター等、電気設備の絶縁
劣化診断の手法として、絶縁抵抗試験、直流漏洩試験、
誘電正接試験、部分放電試験等、様々な手法が知られて
いる。また、1つの劣化診断試験の中にも複数の診断項
目がある場合がある。例えば、図1に示すような直流漏
洩試験では、直流漏れ電流値、成極比、相間不平衡率、
弱点比、キック現象の有無等の診断項目がある。図2
は、このような各診断項目の意味と計算方法を示すもの
である。
【0003】図3は、直流漏洩試験による一般的な判定
基準を示す。前述した複数の診断試験又は診断項目によ
る測定データは、図3に示すように、それぞれ個別に評
価され、最も劣化度合いが著しいことを示す測定データ
で判定することが一般的である。
【0004】前記測定値に基づく診断は、図3に示すよ
うな一般的な判定基準に基づいて、異常なし、要注意又
は異常に区別して判定される。要注意と判定されれば、
更に精密な診断を実施するか、通常よりも短い周期で継
続して診断を実施するか、或いは何らかの絶縁回復処置
を実施する。また、異常と判定されれば、早急に精密な
診断を実施するか、何らかの絶縁回復処置を実施する。
【0005】ここで、絶縁劣化の診断手法には、電気設
備が稼動状態のときにも実施できる手法もあるものの、
微弱な電流を検出するために精度が悪く、電気設備の給
電を停止した状態で実施する停機診断よりも信頼性が低
いため、絶縁破壊事故による影響が大きい設備では前記
停機診断を実施している場合が多い。その結果、停機診
断の都度、電気設備の停機に起因する生産阻害が発生す
る場合が多いという問題がある。
【0006】しかしながら、実際には1つの測定データ
では劣化診断の信頼性に欠ける。例えば、ケーブルに対
する劣化診断手法の中では、直流漏洩試験が簡易且つ信
頼性の高い診断といえる(交流電圧を印加すればケーブ
ルのコンデンサ容量による無効電流が流れるので、漏れ
電流を正確に測定しにくい)、漏洩電流が非常に小さい
場合には、周囲温度等の環境条件やノイズ、試験器の誤
差等の影響で測定値に誤差が生じる場合がある。そのよ
うな状態で弱点比、成極比、相間不平衡率を測定する
と、信頼性が低下する。また、元々絶縁抵抗の高い状態
では、仮に絶縁劣化が生じたとしても、絶縁低下の指標
となる弱点比、成極比、相間不平衡率等で異常は検出し
難い。従って、元々絶縁抵抗の高い状態では、誤データ
である可能性が高くなる。
【0007】また、診断後の所定の期間内に絶縁破壊が
発生しないように、一般的な判断基準では、劣化度合い
を過剰に評価する傾向があるため、異常と判定されたケ
ーブルであっても、実際にはそのまま長期間使用できる
場合が多い。
【0008】このような診断結果に基づき、停機診断実
施の周期を短くして継続監視するか、電気設備の絶縁回
復処置や新設備への取替えを実施すれば、過剰なメンテ
ナンスとなり設備維持コストが増大することになる。従
って、工場等の判定者は、過去の多数の診断データと実
際に事故が発生した際の診断データに基づき、経験的に
絶縁破壊が発生する可能性を総合判断し、絶縁破壊が発
生する可能性が低ければ、ある程度のリスクを覚悟し
て、診断結果を一般的な基準よりも健全な方向へ変更し
ているのが実情である。
【0009】すなわち、一般的な基準よりも診断周期を
延ばすか、一般的な基準では新設備への取替えが必要な
ところを、診断周期を短くして継続監視をする等の対応
がとられている。このような判断は、判定者の経験に依
存する面が大きく、個人差が生じやすいため、判断を誤
ることがある。斯かる判断の個人差を無くすためには、
診断手法の測定値又は判定結果の信頼性に基づき、診断
後の特定期間内に絶縁破壊に至る可能性を評価する必要
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、斯かる従来
技術の問題点を解決するべくなされたもので、電気設備
の劣化診断において、その判定結果の誤りによる過剰な
メンテナンスの抑制と、絶縁破壊事故の発生を防止する
ことを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべ
く、本発明は、従来のように単一の手法で判定されてい
た電気設備の絶縁劣化診断ではなく、電気設備の絶縁劣
化診断において、複数の異なる診断手法の測定値又は判
定結果について、各測定値又は判定結果の信頼性に応じ
てそれぞれ重みを付し、当該重みを付した後の測定値又
は判定結果を所定の換算式で換算した結果に基づき絶縁
劣化の程度を診断することを特徴とする電気設備の絶縁
劣化診断方法を提供するものである。
【0012】単一の診断手法の測定値又は判定結果で
は、測定環境、ノイズ、測定器の誤差の他、各診断手法
固有の誤差要因等により、信頼性が低下する。このよう
に、各診断手法の測定値又は判定結果の信頼性が異なる
ため、本発明は、その信頼性に応じて重みを付し、当該
重みを付した後の測定値又は判定結果を、過去の測定デ
ータや実際に絶縁破壊が発生した際の測定データ等に基
づいて所定の換算式で換算し、絶縁劣化の程度、ひいて
は絶縁破壊が発生する確率を推定可能にした。
【0013】好ましくは、直流漏洩試験によって測定又
は判定される、絶縁抵抗値若しくは単位長さ当りの絶縁
抵抗値と、漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流
値と、成極比と、弱点比と、キック現象の有無と、更に
ケーブルの直流漏洩試験については相間不平衡率とのう
ち、少なくとも2つ以上の測定値又は判定結果に対し、
各々固有の重みを付して換算した値を算出し、当該換算
した値の合計値に基づき絶縁劣化の程度を診断する。
【0014】直流漏洩試験においては、絶縁抵抗値若し
くは単位長さ当りの絶縁抵抗値、又は漏れ電流値若しく
は単位長さ当りの漏れ電流と、成極比(成極指数)と、
弱点比と、キック現象の有無の診断項目があり、ケーブ
ルの直流漏洩試験においては相間、更に不平衡率の診断
項目があるが、それぞれ個別の測定値又は判定結果によ
る診断では信頼性が低い。本発明は、前記診断項目の内
の、少なくとも2つ以上の測定値又は判定結果に対し、
例えば、相間不平衡率等の信頼性の低い診断項目につい
ては重みを下げ、絶縁抵抗値等信頼性の高い項目につい
ては重みを上げるが如く、それぞれの信頼性に応じた固
有の重みにより換算した値を算出し、その合計値により
総合的に判断することにより、絶縁劣化診断の信頼性を
向上させ、ひいては、所定の期間内に絶縁破壊が発生す
る確率を評価可能にした。
【0015】また、前記課題を解決するべく、本発明
は、電気設備の絶縁劣化診断において、第1の診断手法
による測定値又は判定結果に対し、前記第1の診断手法
とは異なる第2の診断手法による測定値又は判定結果に
基づいて前記第1の診断手法による測定値又は判定結果
の信頼性を評価し、前記第1の診断手法による判定結果
を変更することを特徴とする電気設備の絶縁劣化診断方
法を提供するものである。
【0016】単一の診断手法の測定値又は判定結果で
は、測定環境、ノイズ、測定器の誤差の他、各診断手法
固有の誤差要因等により、信頼性が低下する。本発明
は、第1の診断手法による測定値又は判定結果に対し、
これとは異なる第2の診断手法による測定値又は判定結
果に基づいて前記第1の診断手法による測定値又は判定
結果の信頼性を評価し、当該測定値又は判定結果を変更
するように構成されているため、より信頼性の高い診断
が可能である。
【0017】好ましくは、ケーブルの直流漏洩試験にお
いて、絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は
漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が異常な
しと判定された場合、相間不平衡率による判定は、当該
相間不平衡率の値によらず異常なしとする。
【0018】また、好ましくは、ケーブルの直流漏洩試
験での絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は
漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が、要注
意であると判定されたときにおいて、前記漏れ電流値で
判定した場合には、絶縁抵抗測定値=測定印加電圧/漏
れ電流の測定値とし、単位長さの漏れ電流値で判定した
場合は、絶縁抵抗測定値=測定印加電圧/単位長さ当り
の漏れ電流の測定値として、相間不平衡率に、前記絶縁
抵抗測定値に応じて0以上1以下の係数を乗算した値を
相間不平衡率判断値Aとすると、前記Aの値が相間不平
衡率の要注意判定値以上で且つ異常判定値未満となれ
ば、相間不平衡率は要注意であると判定し、前記Aの値
が相間不平衡率の異常判定値以上となれば、相間不平衡
率は異常であると判定する。
【0019】また、好ましくは、ケーブルの直流漏洩試
験での絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は
漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が、要注
意であると判定されたときにおいて、前記漏れ電流値で
判定した場合には、絶縁抵抗要注意判定値=測定印加電
圧/漏れ電流の要注意判定値、絶縁抵抗測定値=測定印
加電圧/漏れ電流の測定値とし、単位長さの漏れ電流値
で判定した場合は、絶縁抵抗要注意判定値=測定印加電
圧/単位長さ当りの漏れ電流の要注意判定値、絶縁抵抗
測定値=測定印加電圧/単位長さ当りの漏れ電流の測定
値として、次式に基づき相間不平衡率判断値Aを算出
し、
【式2】 前記Aの値が相間不平衡率の要注意判定値以上で且つ異
常判定値未満となれば、相間不平衡率は要注意であると
判定し、前記Aの値が相間不平衡率の異常判定値以上と
なれば、相間不平衡率は異常であると判定する。
【0020】なお、絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁
抵抗値が低下し、又は漏れ電流値若しくは単位長さ当り
の漏れ電流値が増加して、所定の判定値を越えて異常と
判定された場合には、相間不平衡率は判定結果通りとさ
れる。
【0021】また、好ましくは、直流漏洩試験におい
て、絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏
れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が異常無し
と判定された場合、成極比に1より大きく2以下の係数
を乗算した値を成極比判断値Bとすると、前記Bの値が
成極比の要注意判定値以下で且つ異常判定値より大きく
なれば、成極比は要注意であると判定し、前記Bの値が
成極比の異常判定値以下となれば、成極比は異常である
と判定する。
【0022】さらに、好ましくは、直流漏洩試験におい
て、絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏
れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が異常なし
と判定された場合、弱点比による判定は、当該弱点比の
値によらず異常なしとする。
【0023】また、好ましくは、直流漏洩試験におい
て、絶縁抵抗値若しくは単位長さ当りの絶縁抵抗値、又
は漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が要注
意と判定された場合、弱点比に1より大きく2以下の係
数を乗算した値を弱点比判断値Cとすると、前記Cの値
が弱点比の要注意判定値以上で且つ異常判定値未満とな
れば、弱点比は要注意であると判定し、前記Cの値が弱
点比の異常判定値以上となれば、弱点比は異常であると
判定する。
【0024】なお、絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁
抵抗値が低下し、又は漏れ電流値若しくは単位長さ当り
の漏れ電流値が増加して、所定の判定値を越えて異常と
判定された場合には、弱点比は判定結果通りとされる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の一実施形態について説明する。まず最初に、電気
設備の絶縁劣化診断において、複数の異なる診断手法の
測定値又は判定結果について、各測定値又は判定結果の
信頼性に応じてそれぞれ重みを付し、当該重みを付した
後の測定値又は判定結果を所定の換算式で換算した結果
に基づき絶縁劣化の程度を診断する実施形態について説
明する。
【0026】例えば、高圧ケーブルの直流漏洩試験で
は、特に漏れ電流値が小さいときに、他の診断項目の信
頼性が低下する傾向にある。そこで、本実施形態では、
図5に示すように、各診断項目の測定値又は判定結果に
対し、その信頼性に応じて重みを付し、その合計値で絶
縁劣化の程度を診断することにした。
【0027】ここで、合計得点K6について、K6>7
4のとき異常、74≧K6>20のとき要注意、20≧
K6のとき異常なしとすると、次の診断までの所定期間
内において絶縁破壊が発生する確率が0.1%以下とな
り、より実態に近い診断が可能となった。
【0028】次に、電気設備の絶縁劣化診断において、
図4に示すように、第1の診断手法による測定値又は判
定結果に対し、前記第1の診断手法とは異なる第2の診
断手法による測定値又は判定結果に基づいて前記第1の
診断手法による測定値又は判定結果の信頼性を評価し、
前記第1の診断手法による測定値又は判定結果を変更す
る実施形態について説明する。
【0029】まず、相間不平衡率について説明する。ケ
ーブルの直流漏洩試験において、絶縁抵抗値若しくは単
位長さ当りの絶縁抵抗値、又は漏れ電流値若しくは単位
長さ当りの漏れ電流値が異常なしと判定される漏れ電流
値は、試験電圧により変化するものの、通常0.1μA
程度の非常に小さな電流である。また、絶縁抵抗値も一
般的には10000MΩ以上である。ここで、相間不平
衡率は次式で求められる。 相間不平衡率=(各相の漏れ電流の最大値−各相漏れ電
流の最小値)/3相漏れ電流の平均値×100
【0030】従って、漏れ電流値が小さい程、各相のア
ンバランス電流差(各相の漏れ電流の最大値−各相漏れ
電流の最小値)の絶対値が小さくても、相間不平衡率は
大きくなることが分かる。絶縁抵抗値が10000MΩ
あれば、漏れ電流値が小さくなり、測定誤差等の影響で
相間不平衡が発生しても、絶縁破壊が発生する程劣化し
ていることは、殆どあり得ないことが診断データより判
明した。より具体的には、診断データ約5000件につ
いて調査したところ、漏れ電流値から計算した絶縁抵抗
値で異常無しと判定され、相間不平衡率で基準値を超え
た約200件の全てが、そのまま5年以上継続して使用
できた。
【0031】斯かる結果により、ケーブルの直流漏洩試
験において、絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗
値、又は漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値
が異常なしと判定された場合、相間不平衡率による判定
は、当該相間不平衡率の値によらず異常なしとすること
が可能である。
【0032】また、絶縁抵抗値若しくは単位長さ当りの
絶縁抵抗値漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流
値が要注意、すなわち通常よりも短い周期で継続診断す
るか、さらに精密診断を実施するか、或いは何らかの絶
縁回復処置を実施するか、いずれかが必要であるとの判
定された場合、診断データ約5000件について調査を
実施したところ、測定した漏れ電流値から計算した絶縁
抵抗値で前記要注意と判定され、相間不平衡率で基準値
を超えた約120件のうち、次式に基づき相間不平衡率
判断値Aを算出すると、
【式3】 ただし、 絶縁抵抗要注意判定値=測定印加電圧/漏れ電流要注意
判定値 絶縁抵抗測定値=測定印加電圧/漏れ電流測定値 前記Aの値が相間不平衡率の要注意判定値以上で異常判
定値未満となった15件で、5年以内に何らかの異常な
兆候が発生した。また、Aの値が異常なし判定値となっ
た94件で、そのまま5年以上継続して使用することが
可能であった。さらに、Aの値が異常判定値以上となっ
た5件は、1年後の再測定で漏れ電流値等、別の診断で
異常となった。
【0033】なお、高圧ケーブルの直流漏洩試験におい
て、高圧CVケーブルでは、絶縁抵抗要注意判定上限値
を10000MΩ、絶縁抵抗要注意判定下限値を100
0MΩとした。また、高圧BNケーブルでは、絶縁抵抗
要注意判定上限値を1000MΩ、絶縁抵抗要注意判定
下限値を100MΩとした。
【0034】斯かる結果より、ケーブルの直流漏洩試験
において、絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、
又は漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が要
注意であると判定された場合、前記漏れ電流値で判定し
た場合には、絶縁抵抗要注意判定値=測定印加電圧/漏
れ電流の要注意判定値、絶縁抵抗測定値=測定印加電圧
/漏れ電流の測定値とし、単位長さの漏れ電流値で判定
した場合は、絶縁抵抗要注意判定値=測定印加電圧/単
位長さ当りの漏れ電流の要注意判定値、絶縁抵抗測定値
=測定印加電圧/単位長さ当りの漏れ電流の測定値とし
て、前記相間不平衡率判断値Aの値が相間不平衡率の要
注意判定値以上で且つ異常判定値未満となれば、相間不
平衡率は要注意であると判定し、前記Aの値が相間不平
衡率の異常判定値以上となれば、相間不平衡率は異常で
あると判定することが可能である。このようにして相間
不平衡率の判定結果を変更する一例を図6に示す。な
お、相間不平衡率判断値Aを算出する前記式はあくまで
も一例に過ぎず、相間不平衡率に、絶縁抵抗測定値に応
じて0以上1以下の係数(例えば、絶縁抵抗測定値が絶
縁抵抗要注意判定上限値であった場合は係数を0とし、
絶縁抵抗測定値が絶縁抵抗要注意判定下限値であった場
合は係数を1とする)を乗算した値を相間不平衡率判断
値Aとし、該Aの値に基づき相間不平衡率による判定結
果を変更すればよい。
【0035】次に、成極比について説明する。ケーブル
の直流漏洩試験において、成極比は通常次式で求められ
る。 成極比=電圧印加後1分の漏れ電流値/電圧印加所定時
間後又は最終の漏れ電流値
【0036】ここで、漏れ電流値が0.1μA程度であ
れば測定誤差が大きくなり、また絶縁抵抗値が1000
0MΩあれば成極比が悪化しても、絶縁破壊が発生する
程劣化していることは少ないことが診断データより判明
した。より具体的には、診断データ約5000件につい
て調査したところ、漏れ電流値から計算した絶縁抵抗値
で異常なしと判定され、成極比で基準値を超えた48件
のうち、成極比判断値B=成極比×1.5とすると、B
の値が成極比の要注意判定値以下で且つ異常判定値より
大きくなった10件で、5年以内に何らかの異常な兆候
が発生した。また、Bの値が異常なし判定値となった2
9件で、そのまま5年以上継続して使用することができ
た。さらに、Bの値が成極比の異常判定値以下となった
6件は、1年後の再測定で絶縁抵抗値が異常となった。
なお、前述した相間不平衡率の場合と同様に、高圧ケー
ブルの直流漏洩試験において、高圧CVケーブルでは、
絶縁抵抗要注意判定上限値を10000MΩ、絶縁抵抗
要注意判定下限値を1000MΩとした。また、高圧B
Nケーブルでは、絶縁抵抗要注意判定上限値を1000
MΩ、絶縁抵抗要注意判定下限値を100MΩとした。
【0037】斯かる結果より、直流漏洩試験において、
絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏れ電
流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が異常無しと判
定された場合、成極比に1より大きく2以下の係数(本
実施形態では1.5)を乗算した値を成極比判断値Bと
すると、前記Bの値が成極比の要注意判定値以下で且つ
異常判定値より大きくなれば、成極比は要注意であると
判定し、前記Bの値が成極比の異常判定値以下となれ
ば、成極比は異常であると判定することが可能である。
このようにして成極比の判定結果を変更する一例を図7
に示す。
【0038】次に弱点比について説明する。ケーブルの
直流漏洩試験において、弱点比は通常次式で求められ
る。 弱点比=第1ステップ電圧の絶縁抵抗/第2ステップ電
圧の絶縁抵抗
【0039】ここで、漏れ電流値が0.1μA程度であ
れば測定誤差が大きくなり、また絶縁抵抗値が1000
0MΩあれば弱点比が悪化しても、絶縁破壊が発生する
程劣化していることは少ないことが診断データより判明
した。より具体的には、診断データ約5000件につい
て調査したところ、漏れ電流値から計算した絶縁抵抗値
で異常なしと判定され、弱点比で基準値を超えた71件
のうち、弱点比判断値C=弱点比×1.3とすると、C
の値が異常なし判定値となった48件で、そのまま5年
以上継続して使用することができた。なお、前述した相
間不平衡率の場合と同様に、高圧ケーブルの直流漏洩試
験において、高圧CVケーブルでは、絶縁抵抗要注意判
定上限値を10000MΩ、絶縁抵抗要注意判定下限値
を1000MΩとした。また、高圧BNケーブルでは、
絶縁抵抗要注意判定上限値を1000MΩ、絶縁抵抗要
注意判定下限値を100MΩとした。
【0040】斯かる結果により、直流漏洩試験におい
て、絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏
れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が異常なし
と判定された場合、弱点比による判定は、当該弱点比の
値によらず異常なしとすることが可能である。
【0041】また、前記Cの値が弱点比の要注意判定値
以上で異常判定値未満となった12件で、5年以内に何
らかの異常な兆候が発生した。さらに、Cの値が異常判
定値以上となった5件は、1年後の再測定で絶縁抵抗値
が異常となった。
【0042】斯かる結果により、直流漏洩試験におい
て、絶縁抵抗値若しくは単位長さ当りの絶縁抵抗値、又
は漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が要注
意と判定された場合、弱点比に1より大きく2以下の係
数(本実施形態では1.3)を乗算した値を弱点比判断
値Cとすると、前記Cの値が弱点比の要注意判定値以上
で且つ異常判定値より小さくなれば、弱点比は要注意で
あると判定し、前記Cの値が弱点比の異常判定値以上と
なれば、弱点比は異常であると判定することが可能であ
る。このようにして弱点比の判定結果を変更する一例を
図8に示す。
【0043】以上に説明した本実施形態に係る診断手法
により、従来の診断手法による要注意判定結果に基づき
診断周期を短縮していた件数の約30%を異常無しと判
定変更したが、絶縁破壊は発生しておらず正常に使用す
ることができた。
【0044】また、従来の診断手法では異常判定結果と
なり、絶縁回復措置が必要だったもののうち、約20%
を要注意判定に変更し、診断周期を短縮して運用した
が、絶縁破壊は発生しなかった。
【0045】さらに、従来の診断手法では発生していた
絶縁破壊事故を0件にすることが可能となった。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、各診断手法の信頼性に応じて重みを付し、当該重み
を付した後の測定値又は判定結果を、過去の測定データ
や実際に絶縁破壊が発生した際の測定データ等に基づい
て所定の換算式で換算することにより、総合的に絶縁劣
化の程度、ひいては絶縁破壊が発生する確率を推定可能
である。
【0047】また、本発明によれば、第1の診断手法に
よる測定値又は判定結果に対し、これとは異なる第2の
診断手法による測定値又は判定結果に基づいて前記第1
の診断手法による測定値又は判定結果の信頼性を評価
し、当該測定値又は判定結果を変更するように構成され
ているため、より信頼性の高い診断が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ケーブルの直流漏洩試験方法を示す
説明図である。
【図2】 図2は、直流漏洩試験における各診断項目の
意味と計算方法を示す。
【図3】 図3は、直流漏洩試験による一般的な判定基
準を示す。
【図4】 図4は、本発明の第2の実施形態に係る診断
手法を示す説明図である。
【図5】 図5は、本発明の第1の実施形態に係る診断
手法を示す説明図である。
【図6】 図6は、本発明により相間不平衡率の判定結
果を変更する一例を示す。
【図7】 図7は、本発明により成極比の判定結果を変
更する一例を示す。
【図8】 図8は、本発明により弱点比の判定結果を変
更する一例を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気設備の絶縁劣化診断において、複数
    の異なる診断手法の測定値又は判定結果について、各測
    定値又は判定結果の信頼性に応じてそれぞれ重みを付
    し、当該重みを付した後の測定値又は判定結果を所定の
    換算式で換算した結果に基づき絶縁劣化の程度を診断す
    ることを特徴とする電気設備の絶縁劣化診断方法。
  2. 【請求項2】 直流漏洩試験によって測定又は判定され
    る、絶縁抵抗値若しくは単位長さ当りの絶縁抵抗値と、
    漏れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値と、成極
    比と、弱点比と、キック現象の有無と、更にケーブルの
    直流漏洩試験については相間不平衡率とのうち、少なく
    とも2つ以上の測定値又は判定結果に対し、各々固有の
    重みを付して換算した値を算出し、当該換算した値の合
    計値に基づき絶縁劣化の程度を診断することを特徴とす
    る請求項1に記載の電気設備の絶縁劣化診断方法。
  3. 【請求項3】 電気設備の絶縁劣化診断において、第1
    の診断手法による測定値又は判定結果に対し、前記第1
    の診断手法とは異なる第2の診断手法による測定値又は
    判定結果に基づいて前記第1の診断手法による測定値又
    は判定結果の信頼性を評価し、前記第1の診断手法によ
    る判定結果を変更することを特徴とする電気設備の絶縁
    劣化診断方法。
  4. 【請求項4】 ケーブルの直流漏洩試験において、 絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏れ電
    流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が異常なしと判
    定された場合、 相間不平衡率による判定は、当該相間不平衡率の値によ
    らず異常なしとすることを特徴とする請求項3に記載の
    電気設備の絶縁劣化診断方法。
  5. 【請求項5】 ケーブルの直流漏洩試験での絶縁抵抗値
    若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏れ電流値若しく
    は単位長さ当りの漏れ電流値が、要注意であると判定さ
    れたときにおいて、 前記漏れ電流値で判定した場合には、 絶縁抵抗測定値=測定印加電圧/漏れ電流の測定値と
    し、 単位長さの漏れ電流値で判定した場合は、 絶縁抵抗測定値=測定印加電圧/単位長さ当りの漏れ電
    流の測定値として、 相間不平衡率に、前記絶縁抵抗測定値に応じて0以上1
    以下の係数を乗算した値を相間不平衡率判断値Aとする
    と、 前記Aの値が相間不平衡率の要注意判定値以上で且つ異
    常判定値未満となれば、相間不平衡率は要注意であると
    判定し、 前記Aの値が相間不平衡率の異常判定値以上となれば、
    相間不平衡率は異常であると判定することを特徴とする
    請求項3に記載の電気設備の絶縁劣化診断方法。
  6. 【請求項6】 ケーブルの直流漏洩試験での絶縁抵抗値
    若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏れ電流値若しく
    は単位長さ当りの漏れ電流値が、要注意であると判定さ
    れたときにおいて、 前記漏れ電流値で判定した場合には、 絶縁抵抗要注意判定値=測定印加電圧/漏れ電流の要注
    意判定値、 絶縁抵抗測定値=測定印加電圧/漏れ電流の測定値と
    し、 単位長さの漏れ電流値で判定した場合は、 絶縁抵抗要注意判定値=測定印加電圧/単位長さ当りの
    漏れ電流の要注意判定値、 絶縁抵抗測定値=測定印加電圧/単位長さ当りの漏れ電
    流の測定値として、次式に基づき相間不平衡率判断値A
    を算出し、 【式1】 前記Aの値が相間不平衡率の要注意判定値以上で且つ異
    常判定値未満となれば、相間不平衡率は要注意であると
    判定し、 前記Aの値が相間不平衡率の異常判定値以上となれば、
    相間不平衡率は異常であると判定することを特徴とする
    請求項3に記載の電気設備の絶縁劣化診断方法。
  7. 【請求項7】 直流漏洩試験において、 絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏れ電
    流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が異常無しと判
    定された場合、 成極比に1より大きく2以下の係数を乗算した値を成極
    比判断値Bとすると、 前記Bの値が成極比の要注意判定値以下で且つ異常判定
    値より大きくなれば、成極比は要注意であると判定し、 前記Bの値が成極比の異常判定値以下となれば、成極比
    は異常であると判定することを特徴とする請求項3に記
    載の電気設備の絶縁劣化診断方法。
  8. 【請求項8】 直流漏洩試験において、 絶縁抵抗値若しくは単位長さの絶縁抵抗値、又は漏れ電
    流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が異常なしと判
    定された場合、 弱点比による判定は、当該弱点比の値によらず異常なし
    とすることを特徴とする請求項3に記載の電気設備の絶
    縁劣化診断方法。
  9. 【請求項9】 直流漏洩試験において、 絶縁抵抗値若しくは単位長さ当りの絶縁抵抗値、又は漏
    れ電流値若しくは単位長さ当りの漏れ電流値が要注意と
    判定された場合、 弱点比に1より大きく2以下の係数を乗算した値を弱点
    比判断値Cとすると、 前記Cの値が弱点比の要注意判定値以上で且つ異常判定
    値より未満となれば、弱点比は要注意であると判定し、 前記Cの値が弱点比の異常判定値以上となれば、弱点比
    は異常であると判定することを特徴とする請求項3に記
    載の電気設備の絶縁劣化診断方法。
JP2000326551A 2000-10-26 2000-10-26 電気設備の絶縁劣化診断方法 Pending JP2002131367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326551A JP2002131367A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 電気設備の絶縁劣化診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326551A JP2002131367A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 電気設備の絶縁劣化診断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002131367A true JP2002131367A (ja) 2002-05-09

Family

ID=18803720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000326551A Pending JP2002131367A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 電気設備の絶縁劣化診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002131367A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022178019A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 東京二十三区清掃一部事務組合 オゾン濃度測定を利用した回転機の絶縁劣化診断方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022178019A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 東京二十三区清掃一部事務組合 オゾン濃度測定を利用した回転機の絶縁劣化診断方法
JP7192031B2 (ja) 2021-05-19 2022-12-19 東京二十三区清掃一部事務組合 オゾン濃度測定を利用した回転機の絶縁劣化診断方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6099852B2 (ja) 電動機の診断装置
US8219335B2 (en) Electric winding displacement detection method and apparatus
EP3783376B1 (en) Electric motor diagnosing device
JP7109656B2 (ja) 電動機設備の異常診断装置、電動機設備の異常診断方法、および電動機設備の異常診断システム
US20120330871A1 (en) Using values of prpd envelope to classify single and multiple partial discharge (pd) defects in hv equipment
US20050218906A1 (en) System and method for monitoring of insulation condition
KR100823724B1 (ko) 인버터 구동 교류전동기의 고정자권선 절연 진단장치 및방법
CN111948528B (zh) 开闭装置的诊断方法以及装置
KR102186563B1 (ko) 모터 상태 예측 시스템
Stengel et al. Accelerated electrical and mechanical ageing tests of high temperature low sag (HTLS) conductors
JP2002131367A (ja) 電気設備の絶縁劣化診断方法
KR100784302B1 (ko) 전력기기의 진단 장치 및 방법
CN113758604B (zh) 电气设备运行状态的检测方法、装置、设备及存储介质
KR100901855B1 (ko) 삼상 교류 회전 기기 절연 상태 진단 방법, 및 상기 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터 판독 가능한 프로그램을 기록한 매체
Schump Reliability testing of electric motors
Lee et al. A condition indexing for assessment management in MV underground power cables
KR101413788B1 (ko) 변압기 이상 진단 방법 및 장치
CN111896905A (zh) 电力互感器运行误差状态识别方法及装置
CN111521876B (zh) 一种容性设备在线监测方法和装置
RU2666581C1 (ru) Способ определения остаточного ресурса электропроводки
JPS63175776A (ja) 電気機器の絶縁診断方法およびその診断装置
Poiss et al. Development and implementation of risk indicator for power transformers based on electrical measurements
JPH05264642A (ja) ケーブルの劣化診断方法
KR20240006294A (ko) 전력 설비의 결함 판정 방법 및 장치
JP3853134B2 (ja) 電力ケーブルの余寿命推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060804