JP2002131280A - 電気泳動装置 - Google Patents

電気泳動装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気泳動装置の測定結果の信頼性を向上させ
る。 【解決手段】 高電圧供給部49により電極47を介し
てマイクロチップ1の各リザーバにサンプル導入用の電
圧を印加し、チップ1のサンプルリザーバに注入された
サンプルをサンプル導入用流路と分離用流路との交差部
に導く。このとき、可動反射ミラー15を実線位置に移
動させ、レーザ装置11からの励起光をビームエキスパ
ンダ13、ミラー15、レンズ17及びダイクロイック
ミラー19を介してチップ1の裏面側に照射する。分光
フィルター21により、ダイクロイックミラー19を介
して分光フィルター21に照射されたチップ1からの蛍
光のうち所定波長の蛍光のみをレンズ23側へ透過さ
せ、透過した蛍光をレンズ23によりCCD25に結像
させる。CPU27によりCCD25の検出信号に基づ
いてサンプル導入用流路内のサンプル分布を監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極微量のタンパク
質や核酸、薬物などを高速かつ高分解能に分析する電気
泳動に用いる電気泳動装置に関し、さらに詳しくは板状
部材の内部に形成された流路で電気泳動を行なうチップ
デバイスを用いる電気泳動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】極微量のタンパク質や核酸などを分析す
る場合には、従来から電気泳動装置が用いられており、
その代表的なものとしてキャピラリー電気泳動装置があ
る。キャピラリー電気泳動装置は、内径が100μm以
下のガラスキャピラリー内に泳動媒体を充填し、一端側
にサンプルを導入した後、両端間に高電圧を印加して分
析対象物をキャピラリー内で展開させるものである。キ
ャピラリー内は容積に対して表面積が大きい、すなわち
冷却効率が高いことから、高電圧の印加が可能となり、
DNAなどの極微量サンプルを高速かつ高分解能にて分
析することができる。
【0003】キャピラリーはその外径が100〜500
μm程度と細く破損しやすいため、ユーザーが行なうべ
きキャピラリー交換時の取扱いが容易でないという問題
を有する。そこで、取扱いが煩雑なキャピラリーに代わ
って、分析の高速化、装置の小型化が期待できる形態と
して、D. J. Harrison et al./ Anal. Chem. 1993, 28
3, 361-366に示されているように、2枚の基板を接合し
て形成された電気泳動チップ(マイクロチップという)
が提案されている。そのマイクロチップの例を図7に示
す。
【0004】マイクロチップ1は、一対の透明板状の無
機材料(例えばガラス、石英、シリコンなど)又はプラ
スチックからなる基板1a,1bからなり、半導体フォ
トリソグラフィー技術又はマイクロマシニング技術によ
り、一方の基板1bの表面に互いに交差する泳動用キャ
ピラリー溝3,5を形成し、他方の基板1aにはその溝
3,5の端に対応する位置に貫通穴をアノードリザーバ
7a、カソードリザーバ7c、サンプルリザーバ7s、
ウエイストリザーバ7wとして設けたものである。マイ
クロチップ1は、両基板1a,1bを(C)に示すよう
に重ねて接合した状態で使用される。このようなマイク
ロチップは2本の溝(channel)が交差して形成されて
いることから、Cross-channel Micro-chipとも呼ばれ
る。
【0005】このマイクロチップ1を用いて電気泳動を
行なう場合には、分析に先立って、例えばシリンジを使
った圧送により、いずれかのリザーバ、例えばアノード
リザーバ7aから溝3,5内及びリザーバ7a,7c,
7s,7w内に泳動媒体を充填する。次いで、リザーバ
7a,7c,7s,7w内に充填された泳動媒体を除去
し、短い方の溝(サンプル注入用流路)3の一方の端に
対応するサンプルリザーバ7sにサンプルを注入し、他
のリザーバ7a、7c,7wにバッファ液を注入する。
【0006】泳動媒体、サンプル及びバッファ液を注入
したマイクロチップ1を電気泳動装置に装着する。各リ
ザーバ7a,7c,7s,7wに所定の電圧を印加し、
サンプルを溝3中に泳動させて両溝3,5の交差部9に
導く。各リザーバ7a,7c,7s,7wに印加する電
圧を切り換えて、長い方の溝(分離用流路)5の両端の
リザーバ7a,7c間の電圧により、交差部分9に存在
するサンプルを溝5内に注入する。溝5内にサンプルを
注入した後、リザーバ7s内に収容されているサンプル
をバッファ液で置換する。その後、各リザーバ7a,7
c,7s,7wに電気泳動用の電圧を印加して、溝5内
に注入したサンプルを溝5内で分離させる。溝5の適当
な位置に検出器を配置しておくことにより、電気泳動に
より分離されたサンプルを検出する。検出は、吸光光度
法や蛍光光度法、電気化学的又は電気伝導度法などの手
段により行なわれる。
【0007】また、マイクロチップの流路デザインや泳
動媒体の組成などの分析条件は、用途やサンプルに応じ
て異なる。他の流路デザインのマイクロチップとして
は、例えば、Yining Shi et al./ Anal. Chem. 1999, 7
1, 5354-5361に示されているように、放射状に多数の分
離用流路を備えた電気泳動用マイクロプレートがある。
近年はマイクロチップよりもサイズの大きいものや、複
数のチャンネルを備えたもの、さらにはチャンネルの交
差部をもたないストレートチャンネルを備えたものも使
用されている。本発明におけるチップデバイスはこれら
を全て包含したものである。
【0008】マイクロチップを用いる電気泳動装置にお
いては、サンプルリザーバに注入されたサンプルをサン
プル導入用流路と分離用流路との交差部に導くために電
圧を印加する際にサンプル導入用流路全体でサンプル分
布が均一になる、すなわちサンプル導入用流路と分離用
流路との交差部に十分な量のサンプルが導かれるインジ
ェクション条件、例えば流路の両端に印加する電圧の大
きさやその電圧印加時間、温度などを流路デザインやサ
ンプルごとに検討しなければならない。従来、インジェ
クション条件の検討は、電気泳動装置とは別のモニター
装置を用いて行なっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気泳動装置
にマイクロチップを設置し、上記モニター装置を用いて
得られたインジェクション条件によりマイクロチップの
サンプル導入用流路と分離用流路との交差部へサンプル
を導くための電圧を印加するとき、何らかの不具合によ
りサンプルがサンプル導入用流路全体で均一にならない
ことがある。サンプル導入用流路でのサンプル分布が均
一でない状態でサンプルを分離用流路に注入して分離し
た測定結果は信用性に欠けるが、サンプルを分離用流路
に注入するときのサンプル導入用流路でのサンプル分布
を確認することはできなかった。そこで本発明は、電気
泳動装置の測定結果の信頼性を向上させることを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電気泳動装置
は、板状部材の内部に流路が形成され、その板状部材の
一表面の流路に対応する位置に流路に達する穴がリザー
バとして形成されたチップデバイスを用い、流路の両端
側に電圧を印加するための電圧供給機構と、流路内で分
離されたサンプルを検出するための検出機構とを備えた
電気泳動装置であって、少なくともサンプルが流路に注
入される部位のサンプルを検出するサンプル注入モニタ
ー機構をさらに備えるものである。
【0011】電圧供給機構によりサンプルを流路へ導く
ための電圧を供給した後、サンプル注入モニター機構に
より、少なくともサンプルが流路に注入される部位のサ
ンプルを検出する。例えば、流路として互いに交差する
サンプル注入用流路と分離用流路が形成されているチッ
プデバイスを用いた場合、サンプルが流路に注入される
部位のサンプルを検出することにより、サンプル注入用
流路と分離用流路との交差部に分離に十分な量のサンプ
ルが導かれているか否かを知ることができる。さらに、
サンプル注入用流路でのサンプル分布を監視することに
より、インジェクション条件の検討を行なうこともでき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】サンプル注入モニター機構及び検
出機構はそれぞれ蛍光検出光学系を備えたものであり、
それらの蛍光検出光学系は共通の励起光源を有するもの
であることが好ましい。その結果、それぞれ励起光源を
備えた場合に比べて、装置の大きさを小さくすることが
でき、さらに装置の価格及びランニングコストを低減す
ることができる。
【0013】サンプル注入モニター機構はLED(Ligh
t Emitting Device、発光ダイオード)を光源とする検
出光学系を備えたものであることが好ましい。その結
果、光源自体が安価になるのでサンプル注入モニター機
構を安価に構築することができる。さらに、サンプルが
流路に注入される部位のレイアウトに合わせてLEDア
レイを配置するようにすれば、複雑な照射用の光学系を
設ける必要がないので、サンプル注入モニター機構をさ
らに安価に構築することができる。
【0014】用いるチップデバイスは流路として互いに
交差するサンプル注入用流路と分離用流路とを備えてい
るものであり、電圧供給機構によりサンプルをサンプル
注入用流路と分離用流路との交差部へ導くための電圧を
供給した後、サンプル注入モニター機構により検出した
サンプル注入用流路の所定範囲でのサンプル分布が所定
時間を経過しても均一にならないときに装置を一旦停止
させる制御部をさらに備えることが好ましい。
【0015】用いるチップデバイスは流路として互いに
交差するサンプル注入用流路と分離用流路とを備えてい
るものであり、電圧供給機構によりサンプル分離用の泳
動電圧を印加したときにサンプル注入モニター機構によ
り検出したサンプル注入用流路と分離用流路との交差部
に存在するサンプルが分離用流路内へ泳動しないときに
装置を一旦停止させる制御部をさらに備えることが好ま
しい。これらの制御部を備えることにより、サンプルの
泳動の良否を自動で判定して泳動の管理を行なうことが
できる。
【0016】
【実施例】図1は本発明にかかる電気泳動装置の一実施
例を示す概略構成図である。図1に示すマイクロチップ
1は図7のものと同じである。マイクロチップ1はリザ
ーバが形成された表面を上方にしてチップ保持台(図示
は省略)に保持されている。チップ保持台にはチップ1
の温度を調節する温調機構が備えられている。
【0017】後述する分離ピーク検出光学系とサンプル
インジェクションモニター光学系で共通の励起光源レー
ザ装置11が設けられている。レーザ装置11として
は、例えばアルゴン(Ar)レーザやクリプトン(K
r)レーザ、ヘリウムネオン(He-Ne)レーザ、ネ
オジム(Nd)-YAG(Y3Al512)などのNdイ
オン固体レーザ、半導体レーザ(Laser Diode:L
D)、光第2高調波発生(SHG)現象を利用した固体
レーザなど、種々のレーザ装置を用いることができる。
【0018】レーザ装置11からの励起光の光路にはそ
の励起光を平行光にするビームエキスパンダ13が設け
られている。ビームエキスパンダ13からの励起光の光
路には、その光路上に位置する実線位置とその光路から
外れた破線位置の間で移動される可動反射ミラー15が
設けられている。可動反射ミラー15に反射された励起
光の光路にはその励起光を広げるレンズ17が設けられ
ている。レンズ17からの励起光の光路には、チップ1
の底面側(リザーバが形成された表面とは反対側)に配
置され、レンズ17からの励起光をチップ1の底面側へ
反射するダイクロイックミラー19が設けられている。
ダイクロイックミラー19は励起光を反射し、チップ1
側からの蛍光を透過するような波長特性のものを用い
る。
【0019】ダイクロイックミラー19のチップ1とは
反対側に、分光フィルター21が設けられている。分光
フィルター21はダイクロイックミラー19を透過した
チップ1からの蛍光のうち、所定の蛍光波長の光のみを
透過するものである。ダイクロイックミラー19及び分
光フィルター21の仕様は、サンプルの標識に使用する
蛍光物質とレーザ装置11が発振する励起光の波長によ
り決定される。
【0020】分光フィルター21を透過した蛍光の光路
にはその蛍光をCCD(Charge Coupled Device)25
の受光面に結像するためのレンズ23が設けられてい
る。CCD25には、CCD25の動作を制御し、CC
D25の検出信号を処理するためのCPU(中央演算処
理装置)27が電気的に接続されている。可動反射ミラ
ー15、ダイクロイックミラー19、分光フィルター2
1、レンズ23及びCCD25はサンプルインジェクシ
ョンモニター光学系29を構成する。モニター光学系2
9は、チップ1のサンプル導入用流路3及び分離用流路
5における蛍光標識を検出して流路3,5でのサンプル
分布を検出する。
【0021】モニター光学系29において、少なくとも
サンプル導入用流路3と分離用流路5との交差部周辺に
励起光を照射できるのであれば、ビームエキスパンダ1
3の出力光の径とチップ1の流路デザインによっては、
レンズ17はなくてもよい。本発明を構成するサンプル
注入モニター機構は、レーザ装置11、ビームエキスパ
ンダ13、CPU27及びモニター光学系29により構
成される。
【0022】可動反射ミラー15が破線位置に位置する
ときのビームエキスパンダ13からの励起光の光路には
反射ミラー31が設けられている。反射ミラー31に反
射された励起光の光路には、チップ1の表面側(リザー
バが形成された側)に配置され、反射ミラー31からの
励起光をチップ1の表面側へ反射するダイクロイックミ
ラー33が設けられている。ダイクロイックミラー33
は励起光を反射し、チップ1側からの蛍光を透過するよ
うな波長特性のものを用いる。
【0023】ダイクロイックミラー33に反射された励
起光の光路には、その励起光をチップ1の分離用流路5
の検出位置に集光する対物レンズ35が設けられてい
る。ダイクロイックミラー33の対物レンズ35とは反
対側に分光器37が設けられている。分光器37は対物
レンズ35及びダイクロイックミラー33を通過したチ
ップ1からの蛍光を分光する。分光器37としては例え
ば分光フィルターパネルとウェッジプリズムを組み合わ
せたものや、通過型グレーティングなどを用いることが
できる。
【0024】分光器37を透過した蛍光の光路にはその
蛍光をCCD41の受光面に結像するためのレンズ39
が設けられている。CCD41には、CCD41の動作
を制御し、CCD41の検出信号を処理するためのCP
U43が電気的に接続されている。反射ミラー31、ダ
イクロイックミラー33、対物レンズ35、分光器3
7、レンズ39及びCCD41は分離ピーク検出光学系
45を構成する。検出光学系45は、チップ1の分離用
流路5の検出位置における蛍光標識を検出して分離した
サンプルを検出するものである。分光器37により検出
位置からの光を分光することにより、複数種類の蛍光波
長を検出することができる。本発明を構成する検出機構
は、レーザ装置11、ビームエキスパンダ13、CPU
43及び検出光学系45により構成される。
【0025】チップ1の表面側に、チップ1のリザーバ
7a,7c,7s,7wに収容された液に電圧を印加す
るための電極47がリザーバ7a,7c,7s,7wご
とに設けられている。各電極47は電極47に電圧を供
給するための高電圧供給部49に電気的に接続されてい
る。高電圧供給部49は、図示は省略されているがCP
U27に電気的に接続されており、高電圧供給部49の
動作はCPU27により制御される。本発明を構成する
電圧供給機構は電極47及び高電圧供給部49により構
成され、本発明を構成する制御部はCPU27により実
現される。
【0026】図2はこの実施例の動作を示すフローチャ
ートである。図3はチップ1の平面図及びサンプル導入
時のサンプル注入用流路と分離用流路との交差部内を示
す拡大図である。図1から図3を参照してこの実施例の
動作を説明する。サンプル注入用流路3及び分離用流路
5内に泳動媒体を充填し、リザーバ7a,7c,7wに
バッファ液を注入し、リザーバ7sにサンプルを注入し
たチップ1をチップ保持台に設置する(ステップS
1)。電極47をリザーバ7a,7c,7s,7w内に
進入させ、予め検討されたインジェクション条件よって
高電圧供給部49により電極47を介して各リザーバ7
a,7c,7s,7wにサンプル導入用の電圧を印加す
る(ステップS2)。リザーバ7sに注入されたサンプ
ルはサンプル導入用流路3内に広がり始める。
【0027】モニター光学系29を使用してサンプル導
入用流路3内のサンプル分布を監視する(ステップS
3)。その動作を説明すると、まず可動反射ミラー15
を実線位置に移動させ、レーザ装置11から励起光を発
振させる。レーザ装置11からの励起光をビームエキス
パンダ13により平行光にする。平行光にされた励起光
を可動反射ミラー15により反射し、モニター光学系2
9内へ入射する。可動反射ミラー15からの励起光をレ
ンズ17により広げ、さらにダイクロイックミラー19
により反射してチップ1の裏面側に照射する。これによ
り、励起光はサンプル導入用流路3全体及び分離用流路
5全体に照射される。分光フィルター21により、ダイ
クロイックミラー19を介して分光フィルター21に照
射されたチップ1からの蛍光のうち所定波長の蛍光のみ
をレンズ23側へ透過させ、透過した蛍光をレンズ23
によりCCD25に結像させる。CPU27によりCC
D25の検出信号をイメージファイルにデータ変換し、
サンプル分布を監視する。
【0028】CPU27によりサンプル導入用流路3内
でサンプル分布が均一になったか否かを判定する(ステ
ップS4)。これにより、交差部9に分離及び検出に十
分な量のサンプルが導かれたか否かを判定する。ステッ
プS4でサンプル分布が均一になっていないと判定した
とき(No)は、サンプル導入用の電圧の印加から所定
時間が経過したか否かを判断する(ステップS5)。所
定時間が経過していないとき(No)はステップS4に
戻る。所定時間が経過したとき(Yes)は、CPU2
7により高電圧供給部49を制御して電圧の印加を停止
させ、リカバールーチン又は次の実行モードへ移行す
る。
【0029】図3中で交差部9の拡大図に示すように、
サンプル分布がサンプル導入用流路3内で均一になり、
ステップS4でサンプル分布が均一になったと判定した
とき(Yes)、高電圧供給部49によりリザーバ7
a,7c,7s,7wに印加する電圧を切り換えて、サ
ンプル分離用の泳動電圧を印加してサンプルの分離泳動
を開始する(ステップS6)。このとき、CPU27は
モニター光学系29を使用したサンプル導入用流路3内
のサンプル分布の監視を継続しており、交差部9に存在
するサンプルが分離用流路5内に注入されたか否かを判
定する(ステップS7)。ステップS7で分離用流路5
にサンプルが注入されないと判定したとき(No)は、
CPU27により高電圧供給部49を制御して電圧の印
加を停止させ、リカバールーチン又は次の実行モードへ
移行する。ステップS8で分離用流路5にサンプルが注
入されたと判定したとき(Yes)は、そのまま泳動電
圧の印加を継続し、サンプルの分離泳動を行なう。
【0030】検出光学系45を使用して、検出位置に到
達したサンプルの検出を行なう(ステップS8)。その
動作を説明すると、ステップS8で分離用流路5へのサ
ンプルの注入を確認した後、可動ミラー15を破線位置
へ移動させて、ビームエキスパンダ13からの励起光を
反射ミラー31に照射する。ビームエキスパンダ13か
らの励起光を反射ミラー31により反射し、検出光学系
45内へ入射する。可動反射ミラー15からの励起光を
ダイクロイックミラー33によりチップ1の表面側へ反
射し、対物レンズ35により集光してチップ1の表面側
から分離用流路5の検出位置に照射する。
【0031】分離用流路5の検出位置からの蛍光は対物
レンズ35及びダイクロイックミラー33を介して分光
器37に照射される。分光器37により分離用流路5の
検出位置からの蛍光を分光し、その分光された蛍光をレ
ンズ39によりCCD41に結像させる。CPU43に
よりCCD41の検出信号をイメージファイルにデータ
変換して波形処理を行ない、分離したサンプルの検出を
行なう。サンプルの分離終了後、高電圧供給機構49に
よる電圧の供給を停止する。
【0032】このように、モニター光学系29を備え、
モニター光学系29を使用してサンプル導入用流路3
内、特にサンプル導入用流路3と分離用流路5との交差
部9周辺のサンプル分布を監視することにより、図2の
ステップS4で、サンプルを交差部9に導くための電圧
をリザーバ間に印加しているときに交差部9に十分な量
のサンプルが導かれたか否かを判定することができるの
で、交差部9に十分な量のサンプルが導かれない場合は
測定を中止することにより、測定結果の信頼性を向上さ
せることができる。さらに、図2のステップS8で、交
差部9に存在するサンプルが分離用流路5内に導入さ
れ、泳動しているか否かを判定することができるので、
サンプルが泳動市内場合は測定を中止することにより、
測定結果の信頼性を向上させることができる。
【0033】この実施例はサンプルのインジェクション
条件の検討を行なうこともできる。チップ1の温度、電
圧供給機構49による各リザーバへの供給電圧、各リザ
ーバへの電圧印加時間を変更し、モニター光学系29を
使用して各条件におけるサンプル導入用流路3内のサン
プル分布を監視する。これにより、最適なインジェクシ
ョン条件を検討することができる。
【0034】この実施例では励起光源としてのレーザ装
置11を1つのみ備えているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、モニター光学系29用の励起光源と
検出光学系45用の励起光源をそれぞれ設けてもよい。
その場合、可動反射ミラー15及び反射ミラー31は不
要である。また、この実施例ではモニター光学系29用
のCPU27と検出光学系45用のCPU43をそれぞ
れ設けているが、1つのCPUによりCPU27,43
の機能を実現するようにしてもよい。
【0035】また、この実施例では、サンプル注入モニ
ター機構を構成するモニター光学系29はサンプル導入
用流路3全体及び分離用流路5全体を検出範囲としてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、サンプ
ル注入モニター機構はサンプル導入用流路と分離用流路
との交差部を含むサンプル導入用流路の一部分又は全体
を検出範囲とするものであればよい。
【0036】図1に示す実施例では1本の分離用流路5
が形成されたマイクロチップ1を用いているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、多数の分離用流路が
形成されたチップデバイスを用いた電気泳動に適用する
こともできる。図4は、多数の分離用流路が形成された
マイクロチップを示す上面図である。マイクロチップ5
1は、一対の透明板状の無機材料(例えばガラス、石
英、シリコンなど)又はプラスチックからなる基板51
a,51bにより構成される。
【0037】一方の基板51bの表面には、半導体フォ
トリソグラフィー技術又はマイクロマシニング技術によ
り、互いに交差するサンプル導入用流路53及び分離用
流路55の組が8組形成されている。8組の流路53,
55は、他の組の流路と交差しないように、サンプル導
入用流路53と交差する側とは反対側の分離用流路55
の一端側を要として扇型に配置されている。サンプル導
入用流路53はチップ51の面積縮小のために鉤型に形
成されている。
【0038】他方の基板51aには流路53,55の端
に対応する位置にアノードリザーバ57a、カソードリ
ザーバ57c、サンプルリザーバ57s、ウエイストリ
ザーバ57wとしての貫通穴が形成されている。リザー
バ57c,57s,57wは流路53,55の組ごとに
設けられている。アノードリザーバ57aは扇型配置の
要側の各組の分離用流路55の一端側で共通である。
【0039】チップ51は、両基板51a,51bを重
ねて接合した状態で使用される。チップ51での分離サ
ンプルの検出位置は、扇型配置の要側の各組の分離用流
路55の一端側付近である。このようなマイクロチップ
は、多数の分離用流路が形成されていることから、Mult
i-channel Micro-chipとも呼ばれる。
【0040】図1に示す電気泳動装置にチップ51を設
置して測定を行なう場合、装置の電極47はリザーバ5
7a,57c,57s,57wの配置に対応して設ける
必要がある。さらに、検出光学系45に関し、例えば反
射ミラー31とダイクロイックミラー33の間の光路に
ガルバノミラーやAOD(Acousto-Optics Device)な
どのビームスキャニング素子を設けて帯状の検出位置で
励起光を走査できるようにし、分光器37、レンズ39
及びCCD41を8本の分離用流路55を区別して検出
できるものに変更する必要がある。そのように変更して
チップ51に対応した図1に示す電気泳動装置を用いて
電気泳動を行なうようにすれば、モニター光学系29を
使用して、サンプル導入用流路53内のサンプル分布の
様子や分離用流路55へのサンプルの泳動を監視するこ
とができる。
【0041】図5は、サンプルを蛍光波長の異なる4種
類の蛍光物質で標識し、チップ51を用いて分離検出し
たときの検出信号を示す図である。横軸(x軸)は分離
用流路55の番号(チャンネル番号)、縦軸(y軸)は
4種類の分光スペクトルを示す。図5では4本の分離用
流路55の検出信号を示している。図5中の丸印は検出
位置でかつ分光された蛍光の強度を示す。
【0042】チップ51の各サンプルリザーバ57sに
異なるサンプルをそれぞれ注入し、各リザーバに電圧を
印加してサンプルを各組のサンプル導入用流路53と分
離用流路55との交差部に導いた後、各リザーバに泳動
電圧を印加して交差部に存在するサンプルを分離用流路
55へ注入する。各分離用流路55では、サンプルが分
離されつつアノードリザーバ57a側へ泳動される。分
離され、検出位置に到達したサンプル成分を4種類の蛍
光物質で識別する。
【0043】図6は本発明にかかる電気泳動装置の他の
実施例を示す概略構成図である。図6に示すマイクロチ
ップ1は図7のものと同じである。図1と同じ部分には
同じ符号を付し、その部分の説明は省略する。チップ1
はチップ保持台(図示は省略)に保持されている。励起
光源レーザ装置11、ビームエキスパンダ13、CPU
43、分離ピーク検出光学系45を構成する反射ミラー
31、ダイクロイックミラー33、対物レンズ35、分
光器37及びCCD41、並びに電極47及び高電圧供
給部49は図1の実施例と同じである。ただし、サンプ
ルリザーバ及びウエイストリザーバに対応する電極47
の図示は省略されている。また、反射ミラー31を省略
して、ビームエキスパンダ13からの励起光をダイクロ
イックミラー33に直接入射するようにしてもよい。
【0044】チップ1の表面側のサンプル導入用流路3
と分離用流路5との交差部9に対応する位置に励起光源
としてのLED59が配置されている。LED8として
は、例えば発振周波数480nmの青色LEDを用いる
ことができる。ただし、本発明で用いるLEDは青色L
EDに限定されるものではなく、用いる蛍光物質に応じ
て他の色、すなわち他の波長の光を発光するLEDを用
いることができる。
【0045】チップ1の裏面側のサンプル導入用流路3
と分離用流路5との交差部9に対応する位置に分光フィ
ルター61が配置されている。分光フィルター61はチ
ップ1の交差部9周辺からの蛍光のうち、所定の蛍光波
長の光のみを透過するものである。分光フィルター61
の仕様は、サンプルの標識に使用する蛍光物質とLED
59が発光する励起光の波長により決定される。
【0046】分光フィルター61を透過した蛍光の光路
にはその蛍光をCCD65の受光面に結像するためのレ
ンズ63が設けられている。CCD65には、CCD6
5の動作を制御し、CCD65の検出信号を処理するた
めのCPU67が電気的に接続されている。LED5
9、分光フィルター61、レンズ63及びCCD65は
サンプルインジェクションモニター光学系29aを構成
する。モニター光学系29aは、チップ1のサンプル導
入用流路3と分離用流路5との交差部9周辺における蛍
光標識を検出して交差部9付近の流路3,5でのサンプ
ル分布を検出する。
【0047】モニター光学系29において、少なくとも
サンプル導入用流路3と分離用流路5との交差部周辺に
励起光を照射できるのであれば、ビームエキスパンダ1
3の出力光の径とチップ1の流路デザインによっては、
レンズ17はなくてもよい。本発明を構成するサンプル
注入モニター機構は、レーザ装置11、ビームエキスパ
ンダ13、CPU27及びモニター光学系29により構
成される。
【0048】この実施例では、サンプルリザーバに注入
されたサンプルを交差部9に導くための電圧をリザーバ
間に印加しているときに、LED59を点灯させ、モニ
ター光学系29aを使用してサンプル導入用流路3内、
特にサンプル導入用流路3と分離用流路5との交差部9
周辺のサンプル分布を監視する。これにより、図1の実
施例と同様に、交差部9に十分な量のサンプルが導かれ
たか否かを判定することができるので、測定結果の信頼
性を向上させることができる。また、この実施例をサン
プルのインジェクション条件の検討に使用することもで
きる。
【0049】この実施例ではモニター光学系29a用の
CPU67と検出光学系45用のCPU43をそれぞれ
設けているが、1つのCPUによりCPU43,67の
機能を実現するようにしてもよい。また、この実施例で
は、シングルチャンネルのチップ1を用いているが、マ
ルチチャンネルのチップデバイスにも適用できる。例え
ば図4に示すチップ51を用いる場合、サンプル導入用
流路53と分離用流路55との交差部の位置に対応して
8個のLEDを並べて配置することにより、各交差部に
それぞれ励起光を照射し、に各交差部におけるサンプル
分布を監視することができる。
【0050】また、この実施例では、チップ1のサンプ
ル導入用流路3と分離用流路5との交差部9の位置に対
応してLED59を配置し、LED59からの励起光を
交差部9に直接照射しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、LED59とチップ1との
間に集光レンズを配置し、その集光レンズを介して交差
部9にLED59からの励起光を照射したり、図1に示
す構成において可動反射ミラー15をなくし、レンズ1
7のダイクロイックミラー19とは反対側にLEDを配
置し、レンズ17及びダイクロイックミラー19を介し
てLEDからの励起光を照射したりするなど、LEDか
らの励起光を光学系を介してチップ1に照射するように
してもよい。
【0051】本発明による電気泳動装置で使用できるマ
イクロチップは、図4及び図7に示すものに限定される
ものではなく、例えば、交差する流路が存在しない分離
用流路が形成されたものや、分離用流路に複数の流路が
交差して形成されているもの、大型のものなど、種々の
流路デザインのマイクロチップを用いることができる。
但し、チップデバイスの流路デザインに対応して、電圧
供給機構、検出機構及びサンプル注入モニター機構の構
成の変更が必要である。上記実施例では、サンプル注入
モニター機構及び検出機構として蛍光検出光学系を備え
たものを用いているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、サンプル注入モニター機構及び検出機構は、
吸光光度法や電気伝導度法など、他の手段により検出を
行なう機構を用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明の電気泳動装置では、少なくとも
サンプル注入用流路と分離用流路との交差部を含むサン
プル注入用流路におけるサンプル分布を検出するサンプ
ル注入モニター機構をさらに備えているので、電圧供給
機構によりサンプルを交差部へ導くための電圧を供給し
た後、サンプル注入用流路と分離用流路との交差部に分
離に十分な量のサンプルが導かれているか否かを知るこ
とができ、測定結果の信頼性が向上する。さらに、イン
ジェクション条件の検討を行なうこともできるようにな
る。
【0053】サンプル注入モニター機構及び検出機構は
それぞれ蛍光検出光学系を備えたものであり、それらの
蛍光検出光学系は共通の励起光源を有するようにすれ
ば、それぞれ励起光源を備えた場合に比べて、装置の大
きさを小さくすることができ、さらに装置の価格及びラ
ンニングコストを低減することができる。
【0054】サンプル注入モニター機構としてLEDを
光源とする検出光学系を備えたものを用いるようにすれ
ば、光源自体が安価になるのでサンプル注入モニター機
構を安価に構築することができ、さらに、サンプルが流
路に注入される部位のレイアウトに合わせてLEDアレ
イを配置するようにすれば、複雑な照射用の光学系を設
ける必要がないので、サンプル注入モニター機構をさら
に安価に構築することができる。
【0055】用いるチップデバイスは流路として互いに
交差するサンプル注入用流路と分離用流路とを備えてい
るものであり、電圧供給機構によりサンプルをサンプル
注入用流路と分離用流路との交差部へ導くための電圧を
供給した後、サンプル注入モニター機構により検出した
サンプル注入用流路の所定範囲でのサンプル分布が所定
時間を経過してもサンプル注入用流路の所定範囲で均一
にならないときに装置を一旦停止させる制御部をさらに
備えるようにすれば、サンプルの泳動の良否を自動で判
定して泳動の管理を行なうことができる。
【0056】用いるチップデバイスは流路として互いに
交差するサンプル注入用流路と分離用流路とを備えてい
るものであり、電圧供給機構によりサンプル分離用の泳
動電圧を印加したときにサンプル注入モニター機構によ
り検出したサンプル注入用流路と分離用流路との交差部
に存在するサンプルが分離用流路内へ泳動しないときに
装置を一旦停止させる制御部をさらに備えるようにすれ
ば、サンプルの泳動の良否を自動で判定して泳動の管理
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例を示す概略構成図である。
【図2】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】 マイクロチップの平面図、及びサンプル導入
時のサンプル注入用流路と分離用流路との交差部内を示
す拡大図である。
【図4】 多数の分離用流路が形成されたマイクロチッ
プを表す図であり、(A)は一方の基板の上面図、
(B)は他方の基板の上面図、(C)は両基板を重ね合
わせた状態での上面図である。
【図5】 サンプルを蛍光波長の異なる4種類の蛍光物
質で標識し、図4のマイクロチップを用いて分離検出し
たときの検出信号を示す図である。
【図6】 他の実施例を示す概略構成図である。
【図7】 マイクロチップの一例を表す図であり、
(A)は一方の基板の上面図、(B)は他方の基板の上
面図、(C)は両基板を重ね合わせた状態での側面図で
ある。
【符号の説明】
1 マイクロチップ 3 サンプル注入用流路 5 分離用流路 7a アノードリザーバ 7c カソードリザーバ 7s サンプルリザーバ 7w ウエイストリザーバ 11 励起光源レーザ装置 13 ビームエキスパンダ 15 可動反射ミラー 17,23,39,69 レンズ 19,33 ダイクロイックミラー 21,61 分光フィルター 25,41,65 CCD 27,43,67 CPU 29 サンプルインジェクションモニター光学系 37 分光器 45 分離ピーク検出光学系 47 電極 49 高電圧供給部 59 LED
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/26 331K Fターム(参考) 2G043 AA03 BA14 BA16 CA03 DA02 DA05 EA01 EA19 FA03 FA06 GA07 GB01 GB07 GB21 HA01 HA09 JA03 JA04 KA09 LA03 2G054 AA06 AB07 BB03 CA22 CA23 CA30 CD01 EA03 EB02 FA07 FA17 FA19 FA20 FA44 GA04 JA01 JA02 JA04 JA05 2G060 AA06 AC02 AD06 AE17 AF08 FA01 FB02 HC07 HC19 HC22 HD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部材の内部に流路が形成され、その
    板状部材の一表面の流路に対応する位置に流路に達する
    穴がリザーバとして形成されたチップデバイスを用い、
    前記流路の両端側に電圧を印加するための電圧供給機構
    と、前記流路内で分離されたサンプルを検出するための
    検出機構とを備えた電気泳動装置において、 少なくとも前記サンプルが流路に注入される部位のサン
    プルを検出するサンプル注入モニター機構をさらに備え
    たことを特徴とする電気泳動装置。
  2. 【請求項2】 前記サンプル注入モニター機構及び前記
    検出機構はそれぞれ蛍光検出光学系を備えたものであ
    り、それらの蛍光検出光学系は共通の励起光源を有する
    ものである請求項1に記載の電気泳動装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプル注入モニター機構はLED
    を光源とする検出光学系を備えたものである請求項1に
    記載の電気泳動装置。
  4. 【請求項4】 用いるチップデバイスは前記流路として
    互いに交差するサンプル注入用流路と分離用流路とを備
    えているものであり、前記電圧供給機構によりサンプル
    を前記サンプル注入用流路と前記分離用流路との交差部
    へ導くための電圧を供給した後、前記サンプル注入モニ
    ター機構により検出した前記サンプル注入用流路の所定
    範囲でのサンプル分布が所定時間を経過しても均一にな
    らないときに装置を一旦停止させる制御部をさらに備え
    る請求項1、2又は3のいずれかに記載の電気泳動装
    置。
  5. 【請求項5】 用いるチップデバイスは前記流路として
    互いに交差するサンプル注入用流路と分離用流路とを備
    えているものであり、前記電圧供給機構によりサンプル
    分離用の泳動電圧を印加したときに前記サンプル注入モ
    ニター機構により検出した前記サンプル注入用流路と前
    記分離用流路との交差部に存在するサンプルが前記分離
    用流路内へ泳動しないときに装置を一旦停止させる制御
    部をさらに備える請求項1から4のいずれかに記載の電
    気泳動装置。
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JP2010530057A (ja) * 2007-03-30 2010-09-02 富士フイルム株式会社 温調方法
US8097470B2 (en) 2006-07-18 2012-01-17 Shimadzu Corporation Microchip analysis method and apparatus

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