JP2002130151A - ベーンポンプ - Google Patents
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- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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- F04C2/34—Rotary-piston machines or pumps having the characteristics covered by two or more groups F04C2/02, F04C2/08, F04C2/22, F04C2/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in groups F04C2/08 or F04C2/22 and relative reciprocation between the co-operating members
- F04C2/344—Rotary-piston machines or pumps having the characteristics covered by two or more groups F04C2/02, F04C2/08, F04C2/22, F04C2/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in groups F04C2/08 or F04C2/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member
- F04C2/3446—Rotary-piston machines or pumps having the characteristics covered by two or more groups F04C2/02, F04C2/08, F04C2/22, F04C2/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in groups F04C2/08 or F04C2/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member the inner and outer member being in contact along more than one line or surface
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Abstract
たらすことなしに吸入通路の流路断面積を十分に確保す
ることができるベーンポンプの提供。 【解決手段】カムリング4内におけるロータ5の吸入部
と軸方向に対面する側壁部材6の側面に一対の吸入ポー
ト61a、61bが形成され、カムリング4内における
ロータ5の吐出部と軸方向に対面する側壁部材6の側面
にポンプハウジング1における吐出口に連通する一対の
吐出ポート62a、62bが形成され、側壁部材3には
カムリング4およびロータ5と対向する側面に隔壁63
を残した状態で側壁部材6に形成された一対の吸入ポー
ト61a、61bとポンプハウジング1に形成された吸
入口11との間を連通する溝(吸入通路)64a、64
bが形成されている。
Description
テアリング装置におけるパワーシリンダ等に作動油を供
給するベーンポンプに関する。
来のベーンポンプとしては、例えば、実開平6−144
81号公報(従来例1)、および、特開平10−184
563号公報(従来例2)に記載されたような構造のも
のが開示されている。即ち、従来例1のベーンポンプで
は、図18に示すように、オイル導入路101から供給
されたオイルが、吸入通路である吸入室102を通り、
吸入ポートへ導かれるようになっているが、吸入室10
2は、カムリング103と軸方向に対面するリヤハウジ
ング104の軸方向端面に開口した凹溝で構成されてい
る関係で、リヤハウジング104を組み付けた時にカム
リング103と干渉しないように、径方においてカムリ
ング103よりも外側に形成されている。従って、吸入
効率を高めるために吸入室102の油路断面積を十分に
確保しようとした場合、径方向外側に広げることにな
る。しかし、ポンプ本体の小型化のためには吸入室10
2の径方向寸法をあまり大きくすることができないた
め、油路断面積を十分に確保することができないという
問題点がある。
室102の径方向寸法は広げずに、軸方向に広げること
により油路断面積を確保する方法が考えられるが、この
場合油路の断面形状が扁平となることから、流通抵抗が
大きくなって吸入効率が低下するという問題がある。
は、図19に示すように、ハウジング201に形成され
た流体室202内に、プレッシャプレート(可動側壁部
材)203、カムリング204、スラストプレート(側
壁部材)205等が収容されると共に、吸入通路を構成
する低圧流体路206は、筒状に形成された流体室20
2の内周壁面に凹溝を設けることによって形成されてい
る。ところが、この低圧流体路206は、カムリング2
04の外周位置に設けられているため、ポンプ本体の小
型化のためには低圧流体路206の径方向寸法をあまり
大きくすることができないため、前記従来例1と同様
に、低圧流体路206の油路断面積を十分に確保するこ
とができないという問題点がある。
なされたもので、ポンプ本体の大型化および吸入効率の
低下をもたらすことなしに吸入通路の流路断面積を十分
に確保することができるベーンポンプを提供することを
目的(課題)とする。
ために、本発明請求項1記載のベーンポンプは、筒状の
中空部と該中空部に連通する吸入口および吐出口を有す
るポンプハウジングと、該ポンプハウジングにおける中
空部内に収容されると共に複数のベーンを備えたロータ
が内部に回転自在に組み込まれたカムリングと、該カム
リングおよび前記ロータと軸方向に対面する状態で前記
ポンプハウジングの中空部内に収容される側壁部材と、
を備え、前記カムリング内におけるロータの吸入部と軸
方向に対面する前記側壁部材の側面に一対の吸入ポート
が形成され、前記カムリング内におけるロータの吐出部
と軸方向に対面する前記側壁部材の側面に前記ポンプハ
ウジングにおける吐出口に連通する一対の吐出ポートが
形成され、前記側壁部材には少なくとも前記カムリング
およびロータと対向する側面に隔壁を残した状態で側壁
部材に形成された一対の吸入ポートと前記ポンプハウジ
ングに形成された吸入口との間を連通する吸入通路が形
成されている手段とした。
記載のベーンポンプにおいて、前記ポンプハウジングに
おける中空部の一方が開口され、前記側壁部材がカムリ
ングよりは前記中空部の開口側に該開口部を閉塞する状
態で設けられ、前記中空部内におけるカムリングよりは
軸方向底部側に該カムリングに当接する状態で軸方向移
動可能な可動側壁部材が設けられ、該可動側壁部材にお
ける前記中空部の底部側には常に吐出油圧を受圧するよ
うに構成されている手段とした。
または2に記載のベーンポンプにおいて、前記吸入通路
における前記吸入口と連通する部分には該吸入口から吸
入される油を前記一対の両吸入ポート方向にバランスよ
く滑らかに分配する分配壁が設けられ、前記ポンプハウ
ジングにおける吸入口が前記吸入通路と連通する開口端
縁部には前記分配壁で仕切られた両吸入通路方向へ油を
滑らかに案内する拡開部が形成されている手段とした。
記載のベーンポンプにおいて、前記分配壁の部分に前記
カムリングと側壁部材と可動側壁部材とを周方向に位置
決めするピンが設けられている手段とした。
〜4のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記吸
入通路における前記吸入口と連通する部分から各吸入ポ
ートまでの長さが、前記ロータが前記吸入口と連通する
部分から吸入ポート方向へ回動する側よりも、吸入ポー
トから前記吸入口と連通する部分方向へ回動する側が長
くなるように構成されている手段とした。
〜5のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記吸
入通路の底部がアール形状に形成されている手段とし
た。
〜6のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記吸
入通路が前記側壁部材の外周面側に開口する溝で構成さ
れ、前記吸入通路が径方向に分割された鋳型によって鋳
物で構成されている手段とした。
記載のベーンポンプにおいて、前記ポンプハウジングに
おける中空部の開口側に該ポンプハウジングと前記側壁
部材との相対回転を防止するストッパ手段が設けられて
いる手段とした。
〜7のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記吸
入通路が前記側壁部材におけるカムリングの対向面とは
反対側であるポンプハウジングの開口部側側面に形成さ
れた溝で構成され、前記側壁部材はポンプハウジングに
おける開口部内周に形成された係止溝に軸方向係止され
たリング状係止部材により軸方向係止され、前記側壁部
材におけるポンプハウジングの開口部側には前記リング
状係止部材の径方向移動を阻止すると共に前記吸入油路
を構成する溝の開口部を閉塞する蓋部材が設けられてい
る手段とした。
9記載のベーンポンプにおいて、前記リング状係止部材
が周方向に複数個に分割されている手段とした。
述のように、側壁部材に形成された一対の吸入ポートと
ポンプハウジングに形成された吸入口との間を連通すべ
く側壁部材に形成される吸入通路が、側壁部材における
少なくともカムリングおよびロータと対向する側面に隔
壁を残した状態で形成されることで、吸入通路が側壁部
材の外径の範囲内で、かつ、カムリングよりも径方向内
側において軸方向にオーバラップした状態で形成するこ
とが可能となるもので、これにより、ポンプ本体の大型
化および吸入効率の低下をもたらすことなしに吸入通路
の流路断面積を十分に確保することができるようにな
る。
ように構成されるため、吐出油圧を受圧する可動側壁部
材がカムリングを軸方向に押圧してカムリングに密着す
る方向に常時付勢された状態となるため、ポンプの気密
性が向上し、これにより、ポンプ効率を向上させること
ができるようになる。また、前記可動側壁部材が中空部
の開口部側ではなく中空部内におけるカムリングより軸
方向底部側に設けられることで、別に受圧室を形成する
ための蓋部材を設けることなしに、可動側壁部材と中空
部底部との間に吐出油圧を受圧するための受圧室が形成
されるため、部品点数の増加を招くこともない。
ように構成されるため、吸入口から供給される吸入油が
一対の吸入ポートにそれぞれ通じる吸入通路に分配され
る際に、拡開部および分配壁によりその流動方向が滑ら
かに変換されることで整流されるため、流動方向の急激
な変換によるキャビテーションの発生を抑制することが
できるようになる。
ように、分配壁の部分にカムリングと側壁部材と可動側
壁部材とを周方向に位置決めするピンが設けられること
で、吸入通路と干渉することなしに、できるだけ側壁部
材の外周位置で位置決め固定することができ、これによ
り、回転トルクに対する位置決め力を高めることできる
ようになる。
ように、吸入通路における吸入口と連通する部分から各
吸入ポートまでの長さを設定することにより、全体的な
吸入効率を高めることができるようになる。これは、ロ
ータが吸入口と連通する部分から吸入ポート方向へ回動
する側の吸入通路は、吸入ポートから吸入口と連通する
部分方向へ回動する側の吸入通路に比べて吸入効率が悪
くキャビテーションが発生し易いことが実験により明ら
かとなったため、吸入効率が悪い方の吸入通路側が短
く、吸入効率がよい方の吸入通路が長くなるように設定
することにより、ロータが吸入口と連通する部分から吸
入ポート方向へ回動する側の吸入通路におけるキャビテ
ーションの発生が抑制され、これにより、全体的な吸入
効率を高めることが可能となる。
ように、吸入通路の底部がアール形状に形成されること
により、供給油の流動特性が良好になる。
ように、吸入通路が側壁部材の外周面側に開口する溝で
構成され、吸入通路が径方向に分割された鋳型によって
鋳物で構成されることにより、砂の中子を用いることな
しに吸入通路が形成されるため、作業工数が削減される
と共に、砂の中子で形成された場合よりも鋳型により形
成された場合の方が吸入通路の表面が滑らかになるた
め、吸入抵抗を低減させることができるようになる。ま
た、砂の中子が存在しないため、高圧のかかるダイキャ
スト製法による製造も可能となる。
ように構成されるため、ポンプハウジングの中空部内に
組み込む前に、側壁部材とカムリングと可動側壁部材と
を予めピンで周方向の位置決めをし、この位置決めされ
た3者を中空部内に組み込み、最後に、側壁部材とポン
プハウジングとをストッパ手段により相対回転を防止す
る状態に固定することにより、側壁部材とカムリングと
可動側壁部材をポンプハウジングとが周方向に位置決め
された状態に組み立てることができる。従って、側壁部
材とカムリングと可動側壁部材をそれぞれ1つづつ順番
にポンプハウジングに対し周方向位置決めしながら組み
付ける場合に比べ、組み立て手順が簡略化される。
ように、ポンプハウジングの開口部側側面に形成された
溝と該溝の開口部を閉塞する蓋部材で吸入流路が形成さ
れることにより、吸入通路が側壁部材の外径の範囲内
で、かつ、カムリングよりも径方向内側において軸方向
にオーバラップした状態で形成することが可能となるも
ので、これにより、ポンプ本体の大型化および吸入効率
の低下をもたらすことなしに吸入通路の流路断面積を十
分に確保することができるようになる。また、蓋部材に
よるリング状係止部材の径方向移動阻止作用により、該
リング状係止部材および側壁部材の軸方向係止状態を確
実に維持することができるようになる。
のように、リング状係止部材が周方向に複数個に分割さ
れることで、ばね材で構成される従来のCリングに比
べ、係止溝に対する脱着作業が容易になり、これによ
り、組み付け作業および保守点検作業における作業者の
負担が軽減され、作業能率を向上させることができるよ
うになる。また、リング状係止部材をばね部材で構成す
る必要がないため、材料コストも低減することができ
る。
図面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)まず、本発明の実施の形態1の
構成を図1〜7に基づいて説明する。
プを示す正面図、図2は図1のII−II線おける縦断側面
図であり、両図において、1はポンプケーシング、2は
押圧スプリング、3は可動側壁部材、4はカムリング、
5はロータ、6は側壁部材、7はドライブシャフトであ
る。
記ポンプケーシング1には油の吸入口11および吐出口
(図示せず)を備えると共に、ポンプケーシング1の一
方の側面に筒状の中空部12が形成され、もう一方の側
面には該中空部12と同軸状に連通する軸受け穴13が
形成されている。
から前記押圧スプリング2と、可動側壁部材3と、カム
リング4およびロータ5と、側壁部材6が順次収容され
ている。また、前記ドライブシャフト7がポンプケーシ
ング1の軸受け穴13を貫通し、ベアリング14を介し
て軸受け穴13に回転自在に軸支されている。そして、
ドライブシャフト7の先端部が側壁部材6に形成された
軸受け穴に6aに回転自在に軸支されている。なお、軸
受け穴13の開口縁部には、ドライブシャフト7と軸受
け穴13との間を回転シールするオイルシール15が設
けられている。
室を構成する略楕円状の貫通穴41が形成され(図3
(カムリング部分を示す縦断側面図)参照)、この貫通
穴41の両開口部が可動側壁部材3と側壁部材6で閉塞
されることによりポンプ室が形成されている。そして、
カムリング4の貫通穴41内に前記ロータ5が回転自在
に収容されている。
が、ドライブシャフト7に装着固定されると共に、その
外周に放射状に出入り可能な状態でベーン51が周方向
所定間隔のもとに多数設けられた構造となっていて、こ
の多数のベーン51により、ロータ5の外周とカムリン
グ4における略楕円状貫通穴41の内周との空間がロー
タ5の回転によって容積が増減する多数の小室に区切ら
れている。
には、図2、3に示すように、カムリング4との軸方向
対向面にそれぞれ径方向に対向する状態で、一対の吸入
ポート61a、61bと一対の吐出ポート62a、62
bが形成されている。
図4のA矢視図、図6は図5のVI−VI線における断面
図、図7はポンプケーシング1を含む側壁部材6部分の
縦断面図であり、これらの図に示すように、前記側壁部
材6の外周面と対面する中空部12の内周面には、吸入
口11と連通する開口部16が形成される一方、この開
口部16と対面する前記側壁部材6の外周面には、カム
リング4およびロータ5と対向する側面に隔壁63を残
した状態で一対の吸入ポート61a、61bと開口部1
6(吸入口11)との間を連通する吸入通路を構成する
ための断面略U字状の溝64が形成されている。
と対向する溝64の中途部には、吸入口11から吸入さ
れる油を一対の両吸入ポート61a、61b方向にバラ
ンスよく滑らかに分配する分配壁65が設けられると共
に、この分配壁65と対向する開口部16の開口端縁部
には分配壁65で仕切られた両サイドの溝(吸入通路)
64a、64b方向へ油を滑らかに案内するために円周
方向へテーパ状に拡開された拡開部16a、16bが形
成されている。
通する開口部16から各吸入ポート61a、61bまで
の溝64a、64b長さが、ロータ5が開口部16から
吸入ポート61方向へ回動する側(溝64b)よりも、
吸入ポート61aから開口部16方向へ回動する側(溝
64a)が長くなるように構成されている。即ち、この
図7においてロータ5は時計方向に回転駆動されるよう
になっている。なお、前記側壁部材6は、上述のよう
に、吸入通路が外周面に形成された溝64a、64bで
構成される関係で、径方向に分割された鋳型によって鋳
物で構成されている。
ング4と側壁部材6は、側壁部材6における分配壁65
の位置およびこれと径方向対向位置に挿通された一対の
位置決めピン66a、66bにより3者が周方向に位置
決めされた状態でポンプハウジング1の中空部12内に
組み込まれている。
グ1における中空部12の開口部内周面に形成された環
状の係止溝17に装着係止されたCリング(リング状係
止部材)67により側壁部材6が軸方向係止され、これ
により中空部12からの脱却が阻止された状態となって
いる。
1との間が、ストッパ板(ストッパ手段)8により、周
方向に位置決めされた状態で組み付けられている。即
ち、このストッパ板8は、その先端係止部81をポンプ
ケーシング1における中空部12の開口縁部に形成され
た係止穴18に係止させた状態で側壁部材6の端面にね
じ82で固定することにより、側壁部材6とポンプケー
シング1との相対回転を阻止するようになっている。
空部12の内周面側に設けられたシールリング19によ
り前記側壁部材6の外周面と中空部12の内周面との間
が液圧シールされ、これにより、側壁部材6がカムリン
グ4よりは中空部12の開口側において該開口部を閉塞
する状態で設けられている。
れたシールリング31により可動側壁部材3の外周面と
中空部12内周面との間が液圧シールされると共に、該
可動側壁部材3と中空部12の底部との間に前記吐出ポ
ート62a、62bを経由して吐出油圧が導入される受
圧室12aが形成されており、従って、ベーンポンプの
駆動時においては、この受圧室12a内に導入された吐
出油圧により、可動側壁部材3がカムリング4方向へ常
時押圧される方向に付勢されるようになっている。
成されていて、前記受圧室12a内において、中空部1
2の底部と可動側壁部材3との間に圧縮状態で介装され
ることにより、ベーンポンプの非駆動時においても可動
側壁部材6をカムリング4方向へ常時押圧する方向に付
勢している。なお、図において21は、可動側壁部材3
と押圧スプリング2との間を内周側において液圧シール
するシールリングである。
ンプの作用・効果を説明する。なお、作用説明において
は、ベーンポンプの基本的な作用についてはその説明を
省略する。即ち、この発明の実施の形態1のベーンポン
プでは、上述のように、側壁部材6に形成された一対の
吸入ポート61a、61bとポンプハウジング1に形成
された吸入口11との間を連通すべく吸入通路が、側壁
部材6の外周面に形成された溝64で構成されることに
より、側壁部材6におけるカムリング4およびロータ5
と対向する側面に隔壁63を残した状態で吸入通路が形
成されるため、吸入通路が側壁部材6の外径の範囲内
で、かつ、カムリング4よりも径方向内側において軸方
向にオーバラップした状態で形成することが可能とな
る。
率の低下をもたらすことなしに一対の吸入ポート61
a、61bと吸入口11との間を連通する吸入通路の流
路断面積を十分に確保することができるようになるとい
う効果が得られる。また、吸入通路を構成する溝64を
その底部がアール形状となる断面U字状に形成すること
により、供給油の流動特性が良好になる。
に導入された吐出油圧を受圧することで可動側壁部材3
がカムリング4を軸方向に押圧してカムリング4に密着
する方向に常時付勢された状態となるため、ポンプの気
密性が向上し、これにより、ポンプ効率を向上させるこ
とができるようになる。
開口部側ではなく中空部12内におけるカムリング4よ
り軸方向底部側に設けられることで、別に受圧室12a
を形成するための蓋部材を設けることなしに、可動側壁
部材3と中空部12の底部との間に吐出油圧を受圧する
ための受圧室12aが形成されるため、部品点数の増加
を招くこともない。
油が一対の吸入ポート61a、61bにそれぞれ通じる
溝(吸入通路)64a、64bに分配される際に、拡開
部16a、16bおよび分配壁65によりその流動方向
が滑らかに2方向に変換されることで整流されるため、
流動方向の急激な変換によりキャビテーションの発生を
抑制することができるようになる。
路)64a、64bにおける吸入口11と連通する開口
部16から各吸入ポート61a、61bまでの長さを上
述のように設定することにより、全体的な吸入効率を高
めることができるようになる。これは、ロータ5が吸入
口11と連通する開口部16から吸入ポート61b方向
へ回動する側の溝(吸入通路)64bは、吸入ポート6
1aから吸入口と連通する開口部16方向へ回動する側
の溝(吸入通路)64aに比べて吸入効率が悪くキャビ
テーションが発生し易いことは、例えば、実開平4−7
6984号公報ですでに開示されているように周知であ
るため、吸入効率が悪い方の溝(吸入通路)64b側が
短く、吸入効率がよい方の溝(吸入通路)64aが長く
なるように設定することにより、ロータ5が吸入口11
と連通する開口部16から吸入ポート61b方向へ回動
する側の吸入通路におけるキャビテーションの発生が抑
制され、これにより、全体的な吸入効率を高めることが
可能となる。
開口する溝64で構成され、この溝64が径方向に分割
された鋳型によって鋳物で構成されることにより、砂の
中子を用いることなしに吸入通路を形成することがで
き、これにより、面倒な作業工数を削減できると共に、
砂の中子で形成された場合よりも鋳型により形成された
場合の方が吸入通路を構成する溝64の表面が滑らかに
なるため、吸入抵抗を低減させることができるようにな
る。さらに、砂の中子が存在しないため、高圧のかかる
ダイキャスト製法による製造が可能となる。
と側壁部材6を、ポンプハウジング1の中空部12内に
組み込む前に、予め側壁部材6とカムリング4と可動側
壁部材3とを位置決めピン66a、66bで周方向の位
置決めをし、この位置決めされた3者をポンプハウジン
グ1の中空部12内に組み込み、最後に、側壁部材6と
ポンプハウジング1とをストッパ板8により周方向位置
決めした状態で固定することにより、全ての部材を位置
決めした状態で組み付けすることができるもので、これ
により、側壁部材6とカムリング4と可動側壁部材3を
それぞれ1つづつ順番にポンプハウジング1の中空部1
2内に対し周方向位置決めしながら組み付ける場合に比
べ、組み立て手順が簡略化され、作業能率を高めること
ができるようになる。
分配壁65の部分およびその径方向対向位置に設けるこ
とにより、吸入通路を構成する溝64a、64bと干渉
することなしに、できるだけ側壁部材6の外周位置で位
置決め固定することができ、これにより、回転トルクに
対する位置決め力を高めることできるようになる。
説明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明にあ
たっては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分に
は同一の符号を付けてその説明を省略し、相違点につい
てのみ説明する。
の形態2のベーンポンプの構成を、図8〜12に基づい
て説明する。なお、図8はこの発明の実施の形態2のベ
ーンポンプを示す縦断側面図、図9は側壁部材6の側面
図、図10は図9のB矢視図、図11は蓋部材を示す側
面図、図12は図11の XII−XII 線における縦断面図
であり、これらの図に示すように、新たに蓋部材9が追
加されると共に、ストッパ手段がストッパ板8に代えて
側壁部材6の外周縁部に形成された軸方向係止溝69と
この係止溝69に係合する位置決めピン20で構成さ
れ、さらに、前記押圧スプリング2が板ばねに代えてコ
イルばねで構成されているいる点が前記発明の実施の形
態1とは相違したものである。
側壁部材6の外側端面に形成された小径部68に対し螺
合可能に構成されると共に、その外周面側が外側に向か
うにつれて大径となるテーパ面91に形成されている一
方、ポンプハウジング1における中空部12の開口縁部
内周には、前記蓋部材9の外周テーパ面91に沿ったテ
ーパ面12bが形成されている。
には、中空部12のテーパ面12bとの間を液圧シール
するシールリング92が装着され、また、側壁部材6の
小径部68の基部には蓋部材9との間を液圧シールする
シールリング93が設けられている。即ち、この両シー
ルリング92、93により、カムリング4よりは中空部
12の開口部側で該開口部が完全に閉塞シールされた状
態となっている。従って、この発明の実施の形態2で
は、側壁部材6の外周位置にはシールリングは設けられ
ていない。また、前記蓋部材9の内側開口縁部外周に
は、Cリング67の内周面に係合してその径方向移動
(特に縮径方向移動)を阻止する係止部94が設けられ
ている。
側壁部材3と中空部12との間を液圧シールするシール
リング31が中空部12の底部側に設けられている。
ンプの作用・効果を説明する。この発明の実施の形態2
では、以上のように構成されるため、部材の組み付け際
しては、可動側壁部材3とカムリング4と側壁部材6を
一対の位置決めピン66a、66bにより3者を周方向
に位置決めし、この状態でポンプハウジング1の中空部
12内に組み込む。その際、側壁部材6の係止溝69と
位置決めピン20とを位置を合わせた状態で組み込むこ
とにより、可動側壁部材3とカムリング4と側壁部材6
とポンプハウジング1が全て周方向に位置決めされた状
態となっる。そこで、中空部12の開口部内周面に形成
された環状の係止溝17にCリング(リング状係止部
材)67を装着係止することにより、側壁部材が軸方向
係止され、これにより中空部12からの脱却が阻止され
た状態となる。
を螺合することにより、シールリング92により蓋部材
9の外周テーパ面91と中空部12のテーパ面12bと
の間が液圧シールされ、また、シールリング93により
側壁部材6の小径部68と蓋部材9との間が液圧シール
された状態となると共に、蓋部材9の係止部94がCリ
ング67の内周面に係合することにより、その径方向移
動(特に縮径方向移動)を阻止した状態となる。
ポンプでは、前記発明の実施の形態1と同様の効果が得
られる他、蓋部材9に設けられた係止部94により、C
リング67の径方向移動が阻止されるため、Cリング6
7自体および側壁部材6の軸方向係止状態を確実に維持
させ、部材の脱却を完全に防止することができるように
なる。
の形態3のベーンポンプの構成を、図13〜17に基づ
いて説明する。なお、図13はこの発明の実施の形態3
のベーンポンプを示す縦断側面図、図14は側壁部材6
の縦断側面図、図15は図14のC矢視図、図16は図
15の XVI−XVI 線における縦断面図、図17は図14
のD矢視図であり、これらの図に示すように、この発明
の実施の形態3のベーンポンプは、前記発明の実施の形
態2とほぼ同様であるが、吸入通路を構成する溝95を
蓋部材9と軸方向対面する側面側に形成した点で相違し
たものである。
開口部が蓋部材9で閉塞されることにより、吸入通路が
形成されるようになっている。従って、この発明の実施
の形態3のベーンポンプでは、前記発明の実施の形態3
とほぼ同様の効果が得られる。
たが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があっても本発明に含まれる。
係止部材としてばね材で構成されるCリングを用いた例
を示したが、周方向に複数個に分割されたリング状係止
部材を用いることにより、ばね材で構成される従来のC
リングに比べ、係止溝に対する脱着作業が容易になり、
これにより、組み付け作業および保守点検作業における
作業者の負担が軽減され、作業能率を向上させることが
できるようになる。また、リング状係止部材をばね部材
で構成する必要がないため、材料コストも低減すること
ができるようになる。
1記載のベーンポンプでは、上述のように、前記カムリ
ング内におけるロータの吸入部と軸方向に対面する前記
側壁部材の側面に一対の吸入ポートが形成され、前記カ
ムリング内におけるロータの吐出部と軸方向に対面する
前記側壁部材の側面に前記ポンプハウジングにおける吐
出口に連通する一対の吐出ポートが形成され、前記側壁
部材には少なくとも前記カムリングおよびロータと対向
する側面に隔壁を残した状態で側壁部材に形成された一
対の吸入ポートと前記ポンプハウジングに形成された吸
入口との間を連通する吸入通路が形成されている手段と
したことで、吸入通路が側壁部材の外径の範囲内で、か
つ、カムリングよりも径方向内側において軸方向にオー
バラップした状態で形成することが可能となるもので、
これにより、ポンプ本体の大型化および吸入効率の低下
をもたらすことなしに吸入通路の流路断面積を十分に確
保することができるようになるという効果が得られる。
記載のベーンポンプにおいて、前記ポンプハウジングに
おける中空部の一方が開口され、前記側壁部材がカムリ
ングよりは前記中空部の開口側に該開口部を閉塞する状
態で設けられ、前記中空部内におけるカムリングよりは
軸方向底部側に該カムリングに当接する状態で軸方向移
動可能な可動側壁部材が設けられ、該可動側壁部材にお
ける前記中空部の底部側には常に吐出圧を受圧するよう
に構成されている手段としたことで、吐出圧を受圧する
可動側壁部材がカムリングを軸方向に押圧してカムリン
グに密着する方向に常時付勢された状態となるため、ポ
ンプの気密性が向上し、これにより、ポンプ効率を向上
させることができるようになる。また、前記可動側壁部
材が中空部の開口部側ではなく中空部内におけるカムリ
ングより軸方向底部側に設けられることで、別に受圧室
を形成するための蓋部材を設けることなしに、可動側壁
部材と中空部底部との間に吐出圧を受圧するための受圧
室が形成されるため、部品点数の増加を招くこともな
い。
または2に記載のベーンポンプにおいて、前記吸入通路
における前記吸入口と連通する部分には該吸入口から吸
入される油を前記一対の両吸入ポート方向にバランスよ
く滑らかに分配する分配壁が設けられ、前記ポンプハウ
ジングにおける吸入口が前記吸入通路と連通する開口端
縁部には前記分配壁で仕切られた両吸入通路方向へ油を
滑らかに案内する拡開部が形成されている手段としたこ
とで、吸入口から供給される吸入油が一対の吸入ポート
にそれぞれ通じる吸気通路に分配される際に、拡開部お
よび分配壁によりその流動方向が滑らかに変換されるこ
とで整流されるため、流動方向の急激な変換により発生
するキャビテーションを抑制することができるようにな
る。
記載のベーンポンプにおいて、前記分配壁の部分に前記
カムリングと側壁部材と可動側壁部材とを周方向に位置
決めするピンが設けられている手段としたことで、吸入
通路と干渉することなしに、できるだけ側壁部材の外周
位置で位置決め固定することができ、これにより、回転
トルクに対する位置決め力を高めることできるようにな
る。
〜4のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記吸
入通路における前記吸入口と連通する部分から各吸入ポ
ートまでの長さが、前記ロータが前記吸入口と連通する
部分から吸入ポート方向へ回動する側よりも、吸入ポー
トから前記吸入口と連通する部分方向へ回動する側が長
くなるように構成されている手段としたことで、全体的
な吸入効率を高めることができるようになる。これは、
ロータが吸入口と連通する部分から吸入ポート方向へ回
動する側の吸入通路は、吸入ポートから吸入口と連通す
る部分方向へ回動する側の吸入通路に比べて吸入効率が
悪くキャビテーションが発生し易いことが実験により明
らかとなったため、吸入効率が悪い方の吸入通路側が短
く、吸入効率がよい方の吸入通路が長くなるように設定
することにより、ロータが吸入口と連通する部分から吸
入ポート方向へ回動する側の吸入通路におけるキャビテ
ーションの発生が抑制され、これにより、全体的な吸入
効率を高めることが可能となる。
〜5のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記吸
入通路の底部がアール形状に形成されている手段とした
ことで、供給油の流動特性が良好になる。
〜6のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記吸
入通路が前記側壁部材の外周面側に開口する溝で構成さ
れ、前記吸入通路が径方向に分割された鋳型によって鋳
物で構成されている手段としたことで、砂の中子を用い
ることなしに吸入通路が形成されるため、作業工数が削
減されると共に、砂の中子で形成された場合よりも鋳型
により形成された場合の方が吸入通路の表面が滑らかに
なるため、吸入抵抗を低減させることができるようにな
る。
記載のベーンポンプにおいて、前記ポンプハウジングに
おける中空部の開口側に該ポンプハウジングと前記側壁
部材との相対回転を防止するストッパ手段が設けられて
いる手段としたことで、ポンプハウジングの中空部内に
組み込む前に、側壁部材とカムリングと可動側壁部材と
を予めピンで周方向の位置決めをし、この位置決めされ
た3者を中空部内に組み込み、最後に、側壁部材とポン
プハウジングとをストッパ手段により相対回転を防止す
る状態に固定することにより、側壁部材とカムリングと
可動側壁部材ポンプハウジングとが周方向に位置決めさ
れた状態に組み立てることができる。従って、側壁部材
とカムリングと可動側壁部材をそれぞれ1つづつ順番に
ポンプハウジングに対し周方向位置決めしながら組み付
ける場合比べ、組み立て手順が簡略化される。
〜7のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記吸
入通路が前記側壁部材におけるカムリングの対向面とは
反対側であるポンプハウジングの開口部側側面に形成さ
れた溝で構成され、前記側壁部材はポンプハウジングに
おける開口部内周に形成された係止溝に軸方向係止され
たリング状係止部材により軸方向係止され、前記側壁部
材におけるポンプハウジングの開口部側には前記リング
状係止部材の径方向移動を阻止すると共に前記吸入油路
を構成する溝の開口部を閉塞する蓋部材が設けられてい
る手段としたことで、ポンプハウジングの開口部側側面
に形成された溝と該溝の開口部を閉塞する蓋部材で吸入
流路が形成され、即ち、吸入通路が側壁部材の外径の範
囲内で、かつ、カムリングよりも径方向内側において軸
方向にオーバラップした状態で形成することが可能とな
るもので、これにより、ポンプ本体の大型化および吸入
効率の低下をもたらすことなしに吸入通路の流路断面積
を十分に確保することができるようになる。また、蓋部
材によるリング状係止部材の径方向移動阻止作用によ
り、該リング状係止部材および側壁部材の軸方向係止状
態を確実に維持することができるようになる。
9記載のベーンポンプにおいて、前記リング状部材が周
方向に複数個に分割されている手段としたことで、ばね
材で構成される従来のCリングに比べ、係止溝に対する
脱着作業が容易になり、これにより、組み付け作業およ
び保守点検作業における作業者の負担が軽減され、作業
能率を向上させることができるようになる。また、リン
グ状係止部材をばね部材で構成する必要がないため、材
料コストも低減することができるようになる。
図である。
ムリング部分の縦断面図である。
壁部材の側面図である。
ンプケーシングを含む側壁部材部分の縦断面図である。
面図である。
壁部材の側面図である。
蓋部材の側面図である。
る。
断面図である。
側壁部材の縦断側面図である。
る。
る。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 筒状の中空部と該中空部に連通する吸入
口および吐出口を有するポンプハウジングと、 該ポンプハウジングにおける中空部内に収容されると共
に複数のベーンを備えたロータが内部に回転自在に組み
込まれたカムリングと、 該カムリングおよび前記ロータと軸方向に対面する状態
で前記ポンプハウジングの中空部内に収容される側壁部
材と、を備え、 前記カムリング内におけるロータの吸入部と軸方向に対
面する前記側壁部材の側面に一対の吸入ポートが形成さ
れ、 前記カムリング内におけるロータの吐出部と軸方向に対
面する前記側壁部材の側面に前記ポンプハウジングにお
ける吐出口に連通する一対の吐出ポートが形成され、 前記側壁部材には少なくとも前記カムリングおよびロー
タと対向する側面に隔壁を残した状態で側壁部材に形成
された一対の吸入ポートと前記ポンプハウジングに形成
された吸入口との間を連通する吸入通路が形成されてい
ることを特徴とするベーンポンプ。 - 【請求項2】 前記ポンプハウジングにおける中空部の
一方が開口され、 前記側壁部材がカムリングよりは前記中空部の開口側に
該開口部を閉塞する状態で設けられ、 前記中空部内におけるカムリングよりは軸方向底部側に
該カムリングに当接する状態で軸方向移動可能な可動側
壁部材が設けられ、 該可動側壁部材における前記中空部の底部側には常に吐
出油圧を受圧するように構成されていることを特徴とす
る請求項1に記載のベーンポンプ。 - 【請求項3】 前記吸入通路における前記吸入口と連通
する部分には該吸入口から吸入される油を前記一対の両
吸入ポート方向にバランスよく滑らかに分配する分配壁
が設けられ、 前記ポンプハウジングにおける吸入口が前記吸入通路と
連通する開口端縁部には前記分配壁で仕切られた両吸入
通路方向へ油を滑らかに案内する拡開部が形成されてい
ることを特徴とする請求項1または2に記載のベーンポ
ンプ。 - 【請求項4】 前記分配壁の部分に前記カムリングと側
壁部材と可動側壁部材とを周方向に位置決めするピンが
設けられていることを特徴とする請求項3に記載のベー
ンポンプ。 - 【請求項5】 前記吸入通路における前記吸入口と連通
する部分から各吸入ポートまでの長さが、前記ロータが
前記吸入口と連通する部分から吸入ポート方向へ回動す
る側よりも、吸入ポートから前記吸入口と連通する部分
方向へ回動する側が長くなるように構成されていること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のベーンポ
ンプ。 - 【請求項6】 前記吸入通路の底部がアール形状に形成
されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載のベーンポンプ。 - 【請求項7】 前記吸入通路が前記側壁部材の外周面側
に開口する溝で構成され、 前記吸入通路が径方向に分割された鋳型によって鋳物で
構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
かに記載のベーンポンプ。 - 【請求項8】 前記ポンプハウジングにおける中空部の
開口側に該ポンプハウジングと前記側壁部材との相対回
転を防止するストッパ手段が設けられていることを特徴
とする請求項4に記載のベーンポンプ。 - 【請求項9】 前記吸入通路が前記側壁部材におけるカ
ムリングの対向面とは反対側であるポンプハウジングの
開口部側側面に形成された溝で構成され、 前記側壁部材はポンプハウジングにおける開口部内周に
形成された係止溝に軸方向係止されたリング状係止部材
により軸方向係止され、 前記側壁部材におけるポンプハウジングの開口部側には
前記リング状係止部材の径方向移動を阻止すると共に前
記吸入油路を構成する溝の開口部を閉塞する蓋部材が設
けられていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか
に記載のベーンポンプ。 - 【請求項10】 前記リング状係止部材が周方向に複数
個に分割されていることを特徴とする請求項9に記載の
ベーンポンプ。
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