JP2002129873A - 弾性波速度計測装置及び弾性波速度計測装置の設置除去方法 - Google Patents

弾性波速度計測装置及び弾性波速度計測装置の設置除去方法

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JP2002129873A
JP2002129873A JP2000325613A JP2000325613A JP2002129873A JP 2002129873 A JP2002129873 A JP 2002129873A JP 2000325613 A JP2000325613 A JP 2000325613A JP 2000325613 A JP2000325613 A JP 2000325613A JP 2002129873 A JP2002129873 A JP 2002129873A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被構築物周囲の岩盤の良否を弾性波速度計測
により調査する際に用いられるセンサの孔内への取り付
け及び回収が容易かつ確実な弾性波速度計測装置及び弾
性波速度計測装置の設置除去方法を提供する。 【解決手段】 弾性波速度計測装置(1)が弾性波速度
を計測可能なセンサ(6)と、センサを固定する板バネ
(2)と、板バネの両端部が取り付けられる板バネ取付
部材(中空パイプ3)と、溝孔(40)に挿入されるケ
ーシングパイプ(30)とを備える。そして、溝孔にケ
ーシングパイプを挿入し、該ケーシングパイプの内側に
前記センサ等を配置するので、溝孔周囲の岩石の崩落等
の影響を受けずに、センサ等の測定地点への設置及び除
去作業を容易に行なえ、計測作業の効率化を図ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被構築物周囲の岩
盤の良否を弾性波速度計測により調査する際に用いられ
るセンサの孔内への取り付け及び回収が容易かつ確実な
弾性波速度計測装置及び弾性波速度計測装置の設置除去
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルなどの地下の土木工事に
おいては、被構築物周囲の岩盤の良否を判定するための
岩盤調査が一般的に行われている。この岩盤調査方法と
して、弾性波速度計測方法がある。この弾性波速度計測
方法は、地層の密度、剛性等の違いによる弾性波の屈折
現象を解析する方法であり、地表面、又は地中にセンサ
を設置し、人工的に発信された弾性波の到達時間等を計
測するものである。弾性波の速度を計測するため地表面
或いは地中に設置されるセンサとしては、地表面での計
測の場合、例えば、ジオフォン(商品名)などの速度計
を用いるが、地中での計測の場合、より小型化が可能な
加速度計を用いることが多い。
【0003】ところで、弾性波速度の計測を精度よく行
うためには、前記センサが地表面或いは地中に設けた溝
孔などに確実に固定されていることが重要であり、地表
面での計測の場合には、例えば、岩盤に電気ドリルで穴
を開け、前記センサに付いているピンを前記穴に入れた
後、石膏で前記センサを固定したり、或いは前記穴にホ
ールインアンカーを打ち込んだ後、前記センサにネジを
取り付けて、前記ホールインアンカーに前記センサをね
じ込んで固定する方法等が行われていた。これに対し、
地中での計測の場合は、狭い地中空間で多方向(例え
ば、三方向)のデータを採取するためにはなるべく容易
な固定方法にしたいということに加え、前記センサを出
来るだけ回収したい等の制約があるため、地表面での計
測に比べ困難である。
【0004】このような、地中での弾性波速度計測を行
なう場合における従来の弾性波速度計測装置として、例
えば、特許番号第3053089号に開示された装置
(図6を参照)が知られている。図6に示す弾性波速度
計測装置100は、超弾性合金からなる帯状の板バネ1
01と、この板バネ101の両端部101aが取り付け
られる中空パイプ102と、中空パイプ102同士を連
結させる継手103と、中空パイプ102に前記板バネ
101の両端部101aを取り付ける板バネ取付具10
4(固定板バネ取りつけ具104a,可動板バネ取りつ
け具104b)と、前記板バネ101の内面に取り付け
られ、センサとしての役割を備える圧電素子105とに
より概略構成されたセンサ部106を備え、さらに、前
記センサ部106の前記中空パイプ102と前記板バネ
101との間の隙間を埋める中空な袋状体である隙間埋
め部材(図示せず。)と、前記可動板バネ取付具を移動
させる移動制御手段107(ピン107a,ワイヤ10
7b)を備える。そして、前記中空パイプ102内に通
したリード線を介して、前記圧電素子105とパーソナ
ルコンピュータ(図示せず。)とが接続される構成とな
っている。
【0005】そして、この弾性波速度計測装置100に
よれば、板バネ101を予め押しつぶして塑性変形させ
た状態で溝孔108内に入れると、該板バネ101が溝
孔108の壁面108aを押しつけるようにして元の状
態に戻ろうとするので、板バネ101の内面側に取り付
けられる圧電素子105が、板バネ101を介して壁面
108aに密着することになり、計測精度を高めること
ができる。そして、センサ部106を回収する際には、
ケーブル107bを操作する事により、可動板バネ取り
つけ具104bを固定しているピン107aを外し、可
動板バネ取りつけ具107aを中空パイプ102の長手
方向に沿って、固定板バネ取りつけ具104aから離れ
る方向に移動させることで板バネ101の高さが低くな
り、センサ部106の回収が容易になる。
【0006】また、板バネ101と中空パイプ102と
の間に前記隙間埋め部材を取り付け、水や空気などを充
填して膨張させることで板バネ101と中空パイプ10
2との間の隙間に岩片等が挟まることを防止でき、セン
サ部106の回収が更に容易になるという効果が得られ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の弾性波速度計測装置100では、図7に示すよう
に、地中に設けた溝孔108が自立しない場合、例え
ば、溝孔を掘削後、溝孔周囲の岩石108bの崩落等に
より該溝孔の径が小さくなったり、溝孔が塞がった場合
には、前記センサ部106を挿入できなくなり、計測不
能となってしまう。また、計測中に岩石108bの崩落
等により該溝孔108が塞がった場合には、計測後、セ
ンサ部106の回収が困難となるという問題があった。
【0008】本発明の課題は、上述の問題を考慮し、被
構築物周囲の岩盤の良否を弾性波速度計測により調査す
る際に用いられるセンサの孔内への取り付け及び回収が
容易かつ確実な弾性波速度計測装置及び弾性波速度計測
装置の設置除去方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の弾性波速度計測装置(1)は、トン
ネルなどの地下土木工事において、被構築物周囲の岩盤
の良否を判断するため、地中に設けた溝孔(40)内で
弾性波速度を計測する弾性波速度計測装置であって、前
記弾性波速度を計測可能なセンサ(6)と、前記溝孔の
内壁に押し付けて、その付勢力により前記溝孔内に前記
センサを固定する板バネ(2)と、前記板バネの両端部
が取り付けられ、長手方向に長尺な板バネ取付部材(中
空パイプ3)とを備えるセンサ部(10)と、前記溝孔
に挿入され、かつ、前記センサ部を内部に収納した状態
で、前記センサをその外周の一部分から露出させること
が可能な複数個のスリット(31)が設けられるケーシ
ングパイプ(30)とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項1記載の弾性波速度計測装置によれ
ば、溝孔内部にケーシングパイプを挿入し、該ケーシン
グパイプの内側に前記センサ部を配置するので、溝孔掘
削後の、溝孔周囲の岩石の崩落等の影響を受けることな
く、センサ部の測定地点への設置及び除去作業を容易に
行なえ、計測作業の効率化を図ることができる。
【0011】また、前記板バネとして、例えば、形状記
憶合金や超弾性合金などの加熱或いは時間の経過ととも
に元の形状に戻る性質を有する部材を用いることとすれ
ば、板バネを予め押しつぶして塑性変形させて溝孔内に
入れると、板バネが溝孔の壁面を押し付けるように作用
させることが出来ることとなり、溝孔内にセンサを容易
且つ確実に固定することが出来る。即ち、板バネの形状
復元作用により、溝孔の壁面を内側から外側に向かって
押し付ける力が働き、一定以上の押し付け力を得ること
が出来ることとなって、センサを溝孔内に容易且つ確実
に固定することができる。なお、前記センサとしては、
例えば、速度計、加速度計及び圧電素子などがあるが、
これに限るものではなく、弾性波速度が計測可能なもの
であれば、どのようなものであってもよい。
【0012】請求項2記載の弾性波速度計測装置は、請
求項1記載の弾性波速度計測装置において、前記センサ
部が、前記板バネの両端部を前記板バネ取付部材に取り
付けるとともに、少なくとも一方は前記板バネ取付部材
の長手方向に沿って移動可能な板バネ取付具(5)を備
え、移動可能な前記板バネ取付具を移動させる移動制御
手段(20)を備えることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の弾性波速度計測装置によれ
ば、請求項1記載と同様の効果を得られると共に、移動
可能な板バネ取付具の移動を移動制御手段を用いて制御
することにより、板バネの高さを任意に変更でき、セン
サ部を溝孔内に容易且つ確実に設置することができる。
また、任意の位置でセンサ部の設置が可能となる。ま
た、板バネによって溝孔内に固定されたセンサを回収す
る際、移動可能な板バネ取付具を移動制御手段により移
動させることにより、板バネをその張力によって閉じさ
せることが出来るので、板バネが溝孔の内壁から離れ、
板バネとセンサとがケーシングパイプの内側に収納され
るることとなって溝孔内から容易かつ確実にセンサ部を
回収することが出来る。なお、移動制御手段としては、
例えば、移動可能な板バネ取付具にケーブルを接続し、
ケーブルを移動させることにより板バネの高さを任意に
調節可能なものや、移動可能な板バネ取付具をピンで固
定し、このピンをケーブルでつないで、溝孔の外から引
っ張ることによりピンを外して移動させるものであって
もよいし、またピンの取り外しは外部から送られた電気
的信号に基づいて行うものであってもよい。
【0014】請求項3記載の弾性波速度計測装置の設置
除去方法は、請求項1または2記載の弾性波速度計測装
置を用いた弾性波速度計測装置の設置除去方法であっ
て、前記ケーシングパイプを前記溝孔に挿入するケーシ
ングパイプ挿入工程と、前記溝孔に挿入した前記ケーシ
ングパイプの内部に、前記センサ部を挿通し、前記セン
サ部を計測地点に移動するセンサ部移動工程と、前記計
測地点において、前記ケーシングパイプのスリットから
前記センサ部が備えるセンサを露出させ、該センサを溝
孔の内壁に密着させて設置するセンサ部設置工程と、計
測作業終了後、前記センサを前記ケーシングパイプの内
側に収納した状態で前記センサ部及び前記ケーシングパ
イプを溝孔から除去するセンサ部除去工程とを備えるこ
とを特徴とする。
【0015】請求項3記載の弾性波速度計測装置の設置
除去方法によれば、請求項1または2と同様の効果を得
られると共に、地中に設けた溝孔に、まずケーシングパ
イプを挿入し、その後で、該ケーシングパイプの内部に
前記センサ部を挿通させる。従って、溝孔掘削後の、溝
孔周囲の岩石の崩落等の影響を受けることなく、センサ
部を測定地点へ設置できる。また、測定終了後は、ケー
シングパイプの内部を通してセンサ部を回収するので、
センサ部の回収を、溝孔内部の崩落した岩石などの影響
を受けずに確実に行なえる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
弾性波速度計測装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1及び図2に示す弾性波速度計測装置1
は、帯状の板バネ2と、この板バネ2の両端部2aが取
り付けられ、中空部3aを有する板バネ取付部材として
の中空パイプ3と、該中空パイプ3を長手方向に連結さ
せる継手4と、前記中空パイプ3に前記板バネ2の両端
部2a取り付ける2つの板バネ取付具5と、前記板バネ
2の内面に取り付けられたセンサ6としての圧電素子と
により概略構成されたセンサ部10を備える。更に、前
記板バネ取付具5を移動させる移動制御手段20と、前
記センサ部10と前記移動制御手段20とをその内部に
挿通させるケーシングパイプ30とを備える。なお、前
記中空パイプ3内に通したリード線7を介してセンサ6
とパーソナルコンピュータ(図示省略)とが接続され
る。
【0018】前記板バネ2は、いわゆる超弾性合金から
出来ていて、例えば、チタン(Ti)とニッケル(N
i)が約50%の組成のものを用いる。この板バネ22
は、荷重が加えられる前の状態、つまり、通常の状態で
は、ほぼ平面を形成している。そして、例えば、図3に
示すように、高さh、長さLを有する前記板バネ2(実
線部)を一旦上方から荷重を加えて△h分だけ塑性変形
させた後(破線部)、荷重を除去すると、時間の経過と
ともに元の形状(実線部)に戻る性質(超弾性効果)を
有している。この超弾性効果を利用することにより、例
えば、図1に示すように、予め前記板バネ2に塑性変形
を加えた後、溝孔40に挿入した場合、前記板バネ2の
復元力(元の形状に戻ろうとする力)により、溝孔40
の孔壁40aに前記板バネ2が押し付けられ、前記セン
サ6を溝孔40の孔壁40aに固定出来るようになって
いる。
【0019】なお、前記板バネ2として形状記憶合金を
用いてもよい。この場合には、必要に応じて、前記ケー
シングパイプ30の中空部にニクロム線などの加熱手段
を設ける事とする。また、板バネ2に通常の合金を用い
る事としても良い。この場合には、板バネ2の高さを低
くした状態でケーシングパイプ30内に挿入し、測定位
置において、後述する移動制御手段20を用いて板バネ
取付具5を移動させることで板バネ2の高さを調整し、
溝孔40の孔壁40aに板バネ2を押し付け、前記セン
サ6を溝孔40の孔壁40aに固定することになる。
【0020】前記中空パイプ3は、例えば、丸型の金属
製パイプであって、図2に示すように、その中空部3a
に前記センサ6と接続されたリード線7等を通すことが
出来るようになっており、該リード線7を介してセンサ
6とパーソナルコンピュータとが接続される。なお、該
中空パイプ3は前記板バネ2の両端部2aと接合して、
板バネ2を支持するために設けられる部材であり、この
ように板バネ取付部材として使用可能なものであれば、
断面形状は円型に限らず、例えば、多角形のものであっ
てもよいし、それ以外の形状でもよい。そして、中空パ
イプ3の長さは継手4を継ぎ足すことにより適宜変更可
能である。また、中空部3aを備えていない棒状部材を
用いても良い。この場合には、前記リード線7は後述す
るケーシングパイプ30の中空部内に配置されることに
なる。
【0021】前記板バネ2取付具5は、図1に示すよう
に、前記板バネ2の両端部2aを前記中空パイプ3に取
り付けるための部材であり、一方は中空パイプ3に固定
される(固定板バネ取付具5a)が、もう一方は後述す
るピン21で固定されていて、ピン21を外すことによ
り前記中空パイプ3の長手方向に沿って移動出来るよう
になっている(可動板バネ取付具5b)。従って、ピン
21を外すことにより板バネ2の撓み高さを変更するこ
とが出来る(図5を参照。)ので、センサ6の溝孔40
の孔壁40aへの密着度合いの調節や溝孔40内からの
回収が容易となる。なお、可動板バネ取付具5bは、ピ
ン21で固定されずに後述する移動制御手段20が備え
るケーブル22に接合されるものとし、該ケーブル22
を移動させることで板バネ2を開閉し、板バネ2の高さ
を任意に調節できるものとしても良い。
【0022】ここで、前記可動板バネ取付具5bを移動
させる移動制御手段20としては、前記ピン21と、こ
のピン21の先端に取り付けられたケーブル22とから
なり、例えば、図4に示すように、溝孔40の外部から
このケーブル22を操作することによりピン21の着脱
が自在となり、前記可動板バネ取付具5bを移動させ、
センサ部10の設置、回収作業を行なうことが出来るよ
うになっている。また、任意の位置でのセンサ部10の
設置が可能となっている。また、弾性波速度を正確に計
測するためには、所定値以上の安定した初期到達出力を
得る必要があり、そのためには、板バネ2の押付力を適
正な範囲にしなければならない。即ち、板バネ2の押付
力が弱いと、初期到達出力の変化が大きく、また、板バ
ネ2の押付力が強すぎると、板バネ2が変形してしまう
おそれがあるためである。そこで、例えば、前記固定板
バネ取付具5aと前記可動板バネ取付具5b間の距離を
溝孔40の径に合わせて伸縮させて前記板バネ2の撓み
の高さを調節することにより、前記孔壁への押し付け力
が弱すぎたり、強すぎてM型(凹み)の形状になること
がないよう適正化が図られている。なお、可動板バネ取
付具5bを前記ピン21で固定せずに、ケーブルと一体
に移動させることでセンサ部10の設置、回収作業を行
なうものとしても良い。
【0023】なお、上述のように溝孔40の外部から前
記ケーブル22を操作する際には、例えば、該ケーブル
22の両端部のうち、ピン21に取り付けられていない
側の端部、即ち、溝孔40の外部に存する側の端部をリ
ールなどに巻きつけておくことで、ケーブル22の出し
入れが容易となり、また、ケーブル22が邪魔にならな
い。
【0024】本実施の形態に示す板バネ2においては、
圧力(押付力)が10N〜20Nの範囲内であることが
望ましく、これに合わせて板バネ2の変位量も設計され
るようになっている。なお、この適正な押し付け力或い
は板バネ変位量についても設計事項であり、センサ6の
種類や溝孔40の形状等によって適正な範囲が変更され
ることは無論である。また、ピン21は電磁式により固
定、或いは解除出来るようにされ、電気信号を溝孔40
の外からピン21に送ることにより操作出来るものであ
ってもよい。更に、可動板バネ取付具5bの中空パイプ
3との固定は、ピン21以外の手段によるものとしても
良い。
【0025】前記圧電素子は、センサ6として用いら
れ、圧力を電圧に変換させる素子である。大きさは、例
えば、約3mm角程度であり、物性として、共振周波数
は500kHz、周波数帯域は100Hzから1kHz
等を有する。そして、この圧電素子は、前記板バネ2の
内側の面に接着剤等により固定されている。なお、上記
圧電素子の寸法及び物性は設計事項であり、適宜変更可
能である。
【0026】また、前記圧電素子に接続された前記リー
ド線7は、パーソナルコンピュータ(図示省略)に組み
込まれたA/D変換ボード(図示省略)と接続され、前
記圧電素子から送られたアナログ信号はA/D変換ボー
ド(図示省略)によってデジタル信号に変換され、該デ
ジタル信号はパーソナルコンピュータ(図示省略)内の
記憶装置(例えば、ハードディスク)に記憶されるよう
になっている。また、前記リード線7にはノイズを除去
するためのハイパスフィルターとして1Mオームの抵抗
(図示省略)が接続されている。なお、ハイパスフィル
ターの仕様は、設計事項であり、調査対象やセンサ6等
に応じて適宜変更可能である。
【0027】ケーシングパイプ30は、例えば、丸型の
金属製パイプであって、地中に溝孔40を設けた後に該
溝孔40に挿入され、該ケーシングパイプ30が備える
中空部に前記センサ部10及び前記移動制御手段20を
収めるために設けられる。ケーシングパイプ30は、図
示しない継手により長手方向に連接可能となっており、
設けられる溝孔40の長さに対応して長さの調節が可能
である。そして、ケーシングパイプ30の表面にはスリ
ット31が設けられる。
【0028】スリット31は前記板バネ2及び該板バネ
2の内面側に取り付けられるセンサ6をケーシングパイ
プ30の上下左右の4箇所から露出させ、溝孔40内の
計測位置に密着させるために設けられる。スリット31
の幅は前記板バネ2の幅より若干大きいものとされ、そ
の長さは、前記板バネ2がセンサ6を溝孔40の孔壁4
0aに密着させた状態において、該板バネ2とケーシン
グパイプ30とが干渉しない程度の長さとされる。
【0029】なお、ケーシングパイプ30の断面形状は
円型に限られず、それ以外の例えば、多角形のものであ
ってもよい。また、ケーシングパイプ30の外径も、溝
孔40内部に挿入できる範囲で適宜変更可能である。ま
た、上述の場合は、溝孔40の長手方向のほぼ全域に渡
ってケーシングパイプ30が連接されるものとしたが、
他にも、溝孔40内部の計測位置付近にのみケーシング
パイプ30を配設し、それ以外の部分にはケーシングパ
イプ30とほぼ同様の内径を有し、開口部を備えていな
い通常のパイプを用いるものとしても良い。また、溝孔
40を穿孔する際に用いられるボーリングビット及びガ
イドにスリットを設けたものをケーシングパイプ30と
して用いる事としても良い。
【0030】また、本実施の形態においては、板バネ2
及び該板バネ2に取りつけられるセンサ6はケーシング
パイプ30の上下左右4箇所に配置されるとしたが、板
バネ2及びセンサ6の数は適宜変更可能であり、また、
センサ部10を溝孔40の長手方向に複数個設け、溝孔
40の複数箇所において計測可能な構造としても良い。
また、前記センサ部10に、例えばCCDカメラ等の撮
像手段を設け、前記センサ6と溝孔40の壁孔40aと
の密着状態を撮影可能とすることで、撮影された画像を
見ながら前記移動制御手段20を用いて板バネ2の押付
力の適正化をより正確に行なうことができる。
【0031】また、図4に示すように、板バネ2と中空
パイプ3との間に風船状の隙間埋め部材8を配置し、該
隙間埋め部材8を溝孔40の外に通じる注入手段として
のパイプ81と接続する。そして、図示しないポンプに
よって隙間埋め部材8の内部に水や空気等を注出入して
隙間埋め部材8の膨張及び収縮を自在に調節可能とする
ことで、前記スリット31からケーシングパイプ30の
内部に土砂が侵入して、この土砂が板バネ2と中空パイ
プ3との間に堆積して、板バネ2及びセンサ6をケーシ
ングパイプ30の内側に収納できなくなるという事態を
未然に防止できる。
【0032】つぎに、上述の弾性波速度計測装置1の設
置方法を説明する。まず、地中に設けた溝孔40にケー
シングパイプ30を挿入する。なお、必要に応じてケー
シングパイプ30を継手により長手方向に連接し、長さ
を調節する。そして、板バネ2の両端部2aに取りつけ
られている2つの板バネ取付具5a,5bを板バネ2の
長さ方向に移動させ、波形の板バネ2の高さを調節す
る。この際に、対向する2つの板バネ2の頂点部分同士
の距離が、前記ケーシングパイプ30の外径よりも若干
大きくなるようにしておく
【0033】そして、各板バネ2の上方から荷重を加え
て塑性変形させた状態、即ち、対向する二つの板バネ2
の頂点部分同士の距離が、前記ケーシングパイプ30の
内径よりも小さくなるように変形させた状態で、センサ
部10を前記ケーシングパイプ30内に挿入し、計測地
点まで移動させる。計測地点において、復元状態にある
各板バネ2の頂点部分及び該頂点部分の内面側に取り付
けられているセンサ6をケーシングパイプ30が備える
スリット31を通して外部に露出させる。板バネ2は、
上述のように超弾性効果を有するので、計測地点におけ
る溝孔40の孔壁40aに板バネ2が押し付けられ、密
着することになる。この状態で前記移動制御手段20に
より前記可動板バネ取付具5bの位置を微調整すること
で、センサ6をより計測箇所に密着させることができ
る。
【0034】この状態で弾性波の速度を計測し、計測終
了後は、まず、前記移動制御手段20により、可動板バ
ネ取付具5bを固定しているピン21の拘束を解除す
る。そして、このピン21により固定されていた可動板
バネ取付具5bを、固定板バネ取付具5aから離れる方
向に移動させ、前記板バネ2の頂点部分及びセンサ6を
ケーシングパイプ30の内部に収納する。この状態でセ
ンサ部10をケーシングパイプ30から抜き取った後、
ケーシングパイプ30を溝孔40から除去することで作
業が終了する。なお、ここでは、板バネを予め変形させ
た状態におけるセンサ部の設置及び回収方法について説
明したが、板バネを変形させない状態でセンサ部を測定
位置に移動させ、該測定位置において移動制御手段を用
いることで、板バネの高さの調節や、センサ部の設置、
回収作業を行なうこととしても良い。
【0035】本発明に係る弾性波速度計測装置1によれ
ば、地中に設けた溝孔40内部に、まずケーシングパイ
プ30を挿入し、その後、該ケーシングパイプ30の内
側に前記センサ部10を配置するので、溝孔40掘削後
の、溝孔40周囲の岩石の崩落等の影響を受けることな
く、センサ部10の測定地点への設置及び除去作業を容
易に行なえ、計測作業の効率化を図ることができる。ま
た、計測作業終了後、板バネ2によって溝孔40内に固
定されたセンサ6を回収する際、可動板バネ取付具5b
を移動制御手段20により移動させることにより、板バ
ネ2をその張力によって閉じさせることが出来る。従っ
て、板バネ2が溝孔40の孔壁40aから離れ、板バネ
2とセンサ6とがケーシングパイプ30の内側に収納さ
れることとなって、該ケーシングパイプを通して容易か
つ確実にセンサ部10を回収することができる。
【0036】また、前記板バネ2として、加熱或いは時
間の経過とともに元の形状に戻る性質を有する部材を用
いる場合、板バネ2を予め押しつぶして塑性変形させて
溝孔40内に入れると、板バネ2が溝孔40の孔壁40
aを押し付けるように作用させることが出来ることとな
って、溝孔40内にセンサ6を容易且つ確実に固定する
ことが出来る。即ち、板バネ2の形状復元作用により、
溝孔40の孔壁40aを内側から外側に向かって押し付
ける力が働き、一定以上の押し付け力を得ることが出来
ることとなって、センサ6を溝孔40内に容易且つ確実
に固定することができる。
【0037】また、センサ6として用いられる圧電素子
が板バネ2の内面側に設けられているので、溝孔40の
孔壁40aに伝播された弾性波が板バネ2を介してこの
圧電素子に伝わって弾性波速度を計測させることが出来
る。従って、従来、センサ6として用いられた加速度計
などと比べ、センサ部10を小型化することが出来るこ
とととなって、より溝孔40を小さくさせることが出来
るとともに、一本の溝孔40内に複数のセンサ6を取り
付けることが出来て弾性波速度の計測時間を短縮させる
ことが出来る。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の弾性波速度計測装置によ
れば、溝孔掘削後の、溝孔周囲の岩石の崩落等の影響を
受けることなく、センサ部の測定地点への設置及び除去
作業を容易に行なえ、計測作業の効率化を図ることがで
きる。また、溝孔内にセンサを容易且つ確実に固定する
ことが出来る。
【0039】請求項2記載の弾性波速度計測装置によれ
ば、請求項1記載と同様の効果を得られると共に、板バ
ネが溝孔の内壁から離れ、板バネとセンサとがケーシン
グパイプの内側に収納されることとなって溝孔内から容
易かつ確実にセンサ部を回収することが出来る。
【0040】請求項3記載の弾性波速度計測装置の設置
除去方法によれば、請求項1または2と同様の効果を得
られると共に、溝孔掘削後の、溝孔周囲の岩石の崩落等
の影響を受けることなく、センサ部を測定地点へ設置で
きる。また、センサ部の回収を、溝孔内部の崩落した岩
石などの影響を受けずに確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる弾性波速度計測装置の構
造を示す縦断面図である。
【図2】本実施の形態にかかる弾性波速度計測装置の構
造を示す正面図である。
【図3】上部から荷重を加えた場合の板バネのたわみ方
を示す図である。
【図4】本実施の形態にかかる弾性波速度計測装置の一
例を示す縦断面図である。
【図5】板バネによる固定を解除した状態を示す縦断面
図である。
【図6】従来の弾性波速度計測装置の構造を示す縦断面
図である。
【図7】溝孔に岩石が崩落した状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】 1 弾性波速度計測装置 2 板バネ 3 板バネ取付部材(中空パイプ) 5 板バネ取付具 6 センサ 10 センサ部 20 移動制御手段 30 ケーシングパイプ 31 スリット 40 溝孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D054 GA10 GA15 GA17 GA74 GA97 2G047 AA10 BA01 BC02 EA00 EA16 GA03 2G064 AA05 AB05 AB08 AB09 BA19 BB33 BB42 BB67 BD18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルなどの地下土木工事において、
    被構築物周囲の岩盤の良否を判断するため、地中に設け
    た溝孔内で弾性波速度を計測する弾性波速度計測装置で
    あって、 前記弾性波速度を計測可能なセンサと、前記溝孔の内壁
    に押し付けて、その付勢力により前記溝孔内に前記セン
    サを固定する板バネと、前記板バネの両端部が取り付け
    られ、長手方向に長尺な板バネ取付部材とを備えるセン
    サ部と、 前記溝孔に挿入され、かつ、前記センサ部を内部に収納
    した状態で、前記センサをその外周の一部分から露出さ
    せることが可能な複数個のスリットが設けられるケーシ
    ングパイプとを備えることを特徴とする弾性波速度計測
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾性波速度計測装置にお
    いて、 前記センサ部が、前記板バネの両端部を前記板バネ取付
    部材に取り付けるとともに、少なくとも一方は前記板バ
    ネ取付部材の長手方向に沿って移動可能な板バネ取付具
    を備え、 移動可能な前記板バネ取付具を移動させる移動制御手段
    を備えることを特徴とする弾性波速度計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の弾性波速度計測
    装置を用いた弾性波速度計測装置設置除去方法であっ
    て、 前記ケーシングパイプを前記溝孔に挿入するケーシング
    パイプ挿入工程と、 前記溝孔に挿入した前記ケーシングパイプの内部に、前
    記センサ部を挿通し、前記センサ部を計測地点に移動す
    るセンサ部移動工程と、 前記計測地点において、前記ケーシングパイプのスリッ
    トから前記センサ部が備えるセンサを露出させ、該セン
    サを溝孔の内壁に密着させて設置するセンサ部設置工程
    と計測作業終了後、前記センサを前記ケーシングパイプ
    の内側に収納した状態で前記センサ部及び前記ケーシン
    グパイプを溝孔から除去するセンサ部除去工程とを備え
    ることを特徴とする弾性波速度計測装置設置除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100742774B1 (ko) 2006-01-12 2007-07-26 고려대학교 산학협력단 날개관입식 탄성파속도 측정장치 및 그를 이용한 측정방법
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