JP2002129627A - 衛生器の洗浄装置 - Google Patents

衛生器の洗浄装置

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JP2002129627A
JP2002129627A JP2000321494A JP2000321494A JP2002129627A JP 2002129627 A JP2002129627 A JP 2002129627A JP 2000321494 A JP2000321494 A JP 2000321494A JP 2000321494 A JP2000321494 A JP 2000321494A JP 2002129627 A JP2002129627 A JP 2002129627A
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sanitary
brush
lid plate
cleaning
rotating brush
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JP2000321494A
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English (en)
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Haruyuki Mizuno
治幸 水野
Masaru Usami
勝 宇佐美
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INAX MAINTENANCE KK
Inax Corp
Original Assignee
INAX MAINTENANCE KK
Inax Corp
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洋風便器内面に固着した頑固な汚れを簡単に除
去することのできる洗浄装置を提供する。 【解決手段】洗浄装置24を便器10の上面に載置され
て上面の開口22を閉鎖する蓋プレート36と、便器1
0の内部に挿入されて回転により便器10の内面を洗浄
する回転ブラシ26と、回転ブラシ26に連結されて回
転ブラシ26を回転駆動する駆動部40と、蓋プレート
36の上面に配設されて駆動部40を回転ブラシ26と
ともに保持する保持体42とを含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は特に洋風便器の洗
浄用として好適な陶磁器製且つ容器状の衛生器の内面を
洗浄する洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り洋風便器や和風大便器,小便器等の便器或いは洗面器
等として陶磁器製のものが一般に用いられている。これ
ら陶磁器製の衛生器の場合水が落下しても大きな音をた
てず、また表面を比較的綺麗な状態に保ち易いというと
いった利点を有している。
【0003】しかしながらこれら陶磁器製の衛生器にあ
っても使用を続けるうち表面に頑固な汚れが固着生成す
る。例えば家庭等に既に設置された洋風便器、即ち既に
使用された後の洋風便器の場合、表面に尿垢汚れや水中
微量成分に由来する珪酸スケール汚れが固着している。
【0004】特に既に使用された後の便器の場合、例え
ば図15に示しているように鉢底部の溜水部の溜水面2
00の周縁に沿って鉢内表面202に顕著な環状の汚れ
204が発生固着している。この汚れの発生固着のメカ
ニズムは以下のようなものと考えられている。
【0005】鉢内表面202の溜水面200の位置する
部分は、溜水面200の上下変動によって水濡れと乾燥
とを繰り返す。この水の中には珪素,カルシウム,鉄等
の成分が微量に含まれており、上記のように鉢内表面2
02が水濡れと乾燥とを繰り返すとその微量成分が鉢内
表面202に付着し、更に乾湿を繰り返す過程で鉢内表
面202の水酸基と化学反応を起こして次第に鉢内表面
202に析出堆積し、所謂珪酸スケールと称される汚れ
を生成させる。
【0006】この珪酸スケール汚れは鉢内表面202に
化学反応により不可逆的に固着し、通常の清掃作業では
洗い落とすことのできない頑固な汚れである。この珪酸
スケールの中には鉄分が取り込まれる場合があり、その
鉄分によって黄ばんだ環状の顕著な汚れ204が鉢内表
面202の溜水面200が位置する部分に発生するので
ある。
【0007】図16はこの汚れの発生固着のメカニズム
を模式的に表したもので、(A)(I)は汚れのもととなる
水の中の微量成分が陶磁器表面に付着した状態を、(A)
(II)は付着した微量成分が陶磁器表面の水酸基と化学反
応を起こして析出固着した状態を、また(B)はその微
量成分によって鉢内表面202の、溜水面200が位置
する部分に環状の汚れ204が生成した状態をそれぞれ
表している。尚図16(B)中200は溜水面であり、
202は鉢内表面を、また206は陶磁器製の鉢を表し
ている。
【0008】以上鉢内表面202の溜水面200が位置
する部分の環状の汚れ204について説明したが、この
部分よりも上側の鉢内表面202もまた水濡れと乾燥と
が繰り返される。同内表面は使用者が便器を使用する度
に洗浄水が流されて水濡れする部分であり、従ってこの
部分の内表面もまた水濡れと乾燥とを繰り返すことで、
上記と同様のメカニズムで同種の汚れが発生固着する。
また便器においてはその他の部分においても水の付着・
乾燥によって大なり小なり珪酸スケール汚れ(水垢)が
付着生成する。
【0009】既に使用された後の便器の場合、上記珪酸
スケール汚れの他にも尿垢汚れが固着する場合があり、
この尿垢汚れもまた比較的頑固な汚れである。
【0010】このような汚れは通常の清掃作業では容易
には除去できない汚れであり、この汚れを除去するため
には例えば研磨剤を使って手で洋風便器内面に強く擦り
付けるといったことが必要となる。しかしながら同作業
は大変な作業であって多大な手間と時間とを要してしま
う。従って一般の家庭等ではこのような汚れを除去する
作業は行っていないのが実情である。
【0011】そこで近年においては工場生産した便器表
面を新品の状態で防汚処理し出荷するといったことが行
われている。この防汚処理の方法として陶磁器製便器表
面の水酸基を利用し、その水酸基と反応して化学結合す
る防汚剤を用いて、かかる防汚剤の膜を便器表面に形成
するといったことが考えられている。
【0012】このようにすれば、便器表面の水酸基をシ
ールドし、その水酸基が水道水中の微量成分と反応して
所謂珪酸スケール汚れを生成固着せしめるのを有効に防
止できるとともに、防汚剤の膜が便器表面に強固に固着
されて剥離せず、耐久寿命が長いといった利点が得られ
る。
【0013】しかしながらこのような防汚処理は工場で
の生産段階で行うことは容易にできるものの、上記のよ
うに既に一旦家庭等に設置され、使用された洋風便器に
対してこのような防汚処理をそのまま適用することはで
きない。既に設置され使用された後の便器の場合、上記
のように便器表面に尿垢汚れや珪酸スケール汚れが固着
しており、従ってその状態のまま防汚処理をしても防汚
剤の膜は直ぐに剥れてしまう恐れがある。
【0014】以上洋風便器を例として説明したが、和風
大便器や小便器,洗面器等他の陶磁器製の衛生器におい
ても同様の問題は大なり小なり生ずる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の衛生器の洗浄装
置はこのような課題を解決するために案出されたもので
ある。而して請求項1のものは、陶磁器製且つ容器状の
衛生器の内面を洗浄する洗浄装置であって、前記衛生器
の内部に挿入されて回転により該衛生器の内面を洗浄す
る回転ブラシと該回転ブラシに連結されて該回転ブラシ
を回転駆動する駆動部と該駆動部を前記回転ブラシとと
もに保持する保持体とを備えていることを特徴とする。
【0016】請求項2のものは、請求項1において、前
記衛生器の上面に載置されて該上面の開口を閉鎖する蓋
プレートを備えており、該蓋プレートの上面に前記保持
体が配設されていることを特徴とする。
【0017】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記回転ブラシが研磨剤を前記衛生器の内面
に擦り付けて該内面を洗浄するものであることを特徴と
する。
【0018】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記蓋プレートと前記衛生器の上面との間に
且つ前記開口周りに配置されて、該蓋プレートと該上面
との間をシールする弾性シール部材を備えていることを
特徴とする。
【0019】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記保持体が枠組状をなしていることを特徴
とする。
【0020】請求項6のものは、請求項1〜5の何れか
において、前記保持体における少なくとも上部が前後方
向に移動可能となしてあり、前記駆動部及び回転ブラシ
を前後方向に位置調節可能となしてあることを特徴とす
る。
【0021】請求項7のものは、請求項1〜6の何れか
において、前記保持体における前記駆動部のチャック部
の傾き角が調節可能となしてあることを特徴とする。
【0022】請求項8のものは、請求項1〜7の何れか
において、前記蓋プレートと前記衛生器の外面とを固定
する固定手段を備えていることを特徴とする。
【0023】請求項9のものは、請求項8において、前
記固定手段が前記衛生器の外面に吸着する吸盤及び該吸
盤と前記蓋プレートとを連繋する連繋部材を備えている
ことを特徴とする。
【0024】請求項10のものは、請求項1〜9におい
て、前記衛生器が洋風便器であることを特徴とする。
【0025】請求項11のものは、請求項10におい
て、前記回転ブラシとして、衛生器における鉢内面を洗
浄する、形状の大きな第1ブラシと、該第1ブラシより
先端側に位置し、鉢底部の溜水部に嵌って該溜水部内面
を洗浄する小形状の第2ブラシとを備えていることを特
徴とする。
【0026】請求項12のものは、請求項11におい
て、前記第1ブラシの毛が断面星形状をなし且つ前記第
2ブラシの毛が長手方向にウェーブ状をなしていること
を特徴とする。
【0027】請求項13のものは、請求項1〜12の何
れかにおいて、前記駆動部が、前記回転ブラシを正逆両
方向に回転可能なものであることを特徴とする。
【0028】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、回転ブ
ラシと、これを駆動する駆動部と、その駆動部を回転ブ
ラシとともに保持する保持体とを含んで洗浄装置を構成
したもので、この洗浄装置を用いれば上記尿垢汚れ,珪
酸スケール汚れ等頑固な汚れの固着した衛生器であって
も、その内面を効率的に且つ短時間で綺麗に洗浄するこ
とができる。しかもその洗浄作業を機械的に行うため、
従来のように強い力で衛生器内面を擦るといった作業を
全部もしくは大部分省略することができる。因みに、従
来研磨剤を用いて汚れを除去するのに手作業で60分程
度要していたのが、本発明の洗浄装置によれば約10分
程度で洗浄を終了することができる。
【0029】本発明においては、衛生器の上面の開口を
閉鎖する蓋プレートを洗浄装置に備え、その蓋プレート
の上面に上記保持体を配設しておくことができる(請求
項2)。また洗浄装置は、研磨剤を衛生器の内面に擦り
付けて洗浄する際の装置として好適に用いることができ
る(請求項3)。ここで研磨剤として水を含んでいるも
のを好適に用いることができる。もちろん水と研磨剤と
を別々に供給して洗浄するようになすこともできる。
【0030】本発明においては、蓋プレートと衛生器の
上面との間に且つその衛生器の上面の開口周りに配置さ
れて蓋プレートと衛生器上面との間をシールする弾性シ
ール部材を備えておくことができる(請求項4)。この
ようにすれば、水の存在下で回転ブラシを衛生器内面で
強く回転させた場合にも、その跳ね水が外部に飛散する
のを良好に防止することができる。
【0031】本発明においては、上記保持体を枠組状に
構成することができる(請求項5)。このようにすれば
簡単に保持体を構成して蓋プレートの上面に組み付ける
ことができ且つ必要な強度を持たせることができる。
【0032】本発明においては、保持体における少なく
とも上部を前後方向に移動可能となし、これにより駆動
部及び回転ブラシを前後方向に位置調節可能となすこと
ができる(請求項6)。これによって様々な大きさの衛
生器に対して回転ブラシを前後方向の適正な位置に位置
させることができ、ひいては衛生器内面を良好に洗浄作
動することができる。
【0033】請求項7のものは、保持体における駆動部
のチャック部の傾き角を調節可能となしたもので、この
ようにした場合、衛生器の種類や形状に応じて回転ブラ
シの角度を適正な角度に調整でき、衛生器内面の洗浄を
更に良好に行うことができる。
【0034】請求項8のものは、蓋プレートと衛生器の
外面とを固定する固定手段を洗浄装置に備えたもので、
このようにしておけば回転ブラシの回転によって洗浄作
動を行っている際に蓋プレートの位置ずれを防止でき、
洗浄作動を更に良好に行うことができる。
【0035】この場合においてその固定手段は、衛生器
の外面に吸着する吸盤及びその吸盤と蓋プレートとを連
繋する連繋部材を含むように構成することができる(請
求項9)。更にまたその連繋部材の一部をスプリングに
て構成することができる。このようにすることで、その
スプリングの弾性力により蓋プレートと衛生器とを弾性
的に繋いだ状態となすことができる。
【0036】本発明は、衛生器としての洋風便器の洗浄
装置として特に好適なものである(請求項10)。この
場合において上記回転ブラシとして、鉢内面を洗う形状
の大きな第1ブラシと、鉢底部の溜水部に嵌って同部内
面を洗う小形状の第2ブラシとを備えておくことができ
る(請求項11)。このようにした場合、口径の小さな
溜水部内面をもその第2ブラシの回転によって良好に洗
浄することができるのに加えて、その第2ブラシが溜水
部に嵌った状態で回転運動するため、回転ブラシ全体の
軸心の振れを抑制でき、回転ブラシの回転による洗浄を
良好に行うことができる。
【0037】この場合において、第1ブラシの毛を断面
星形状となし、第2ブラシの毛を長手方向にウェーブ状
となすことができる(請求項12)。ここで断面星形状
をなす第1ブラシにあっては、溝の部分に水と研磨剤と
を良好に保持することができ、少量の水及び研磨剤で衛
生器内面を洗浄することができる。
【0038】本発明においてはまた、回転ブラシを正逆
両方向に回転できるように駆動部を構成しておくことが
できる(請求項13)。このように回転ブラシを正方向
のみならずその逆方向にも回転させることで、衛生器内
面をより良好に洗浄することができる。
【0039】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1及び図2において、10は洋風便器(以
下単に便器と略す)で、12はその後部上面に載置され
た洗浄タンクである。14は便器10における鉢であ
り、16は上端周縁に沿って形成されたリム、18は鉢
底部の溜水部であり、20はその溜水部18に続いて形
成された排水トラップである。
【0040】図2において、22は便器10の上端に形
成された開口を表しており、上記リム16はこの開口2
2の周辺に沿って形成されている。24は本例の洗浄装
置であってこの洗浄装置24は、便器10内部に挿入さ
れ、回転運動によってその内部を洗浄する回転ブラシ2
6を備えている。
【0041】回転ブラシ26は、図5に詳しく示してい
るように全体として形状の大きな、詳しくは1本1本の
毛の長い第1ブラシ28と、小形状の、詳しくは1本1
本の毛の長さの短い且つ全体として半球状をなす第2ブ
ラシ30とを有しており、それらが中心部の芯体32に
植設されている。
【0042】ここで第1ブラシ28は、1本1本の毛2
8Aが断面星形状をなしており、縦方向に溝34を備え
ている。また一方第2ブラシ30は、1本1本の毛30
Aが長手方向にウェーブをなしている。ここで第1ブラ
シ28は、回転時に毛の先端部分が所定長さに亘って鉢
14の内面に接する大きさとされており、また第2ブラ
シ30は、第1ブラシ28とは材質の異なる毛からなっ
ていて第1ブラシ28よりも硬く、溜水部18内部に毛
の先端部分を所定長さに亘って撓ませた状態で溜水部1
8内部に嵌まり合う形状とされている。
【0043】図3において、36は洗浄装置24におけ
る蓋プレートであって、この例では蓋プレート36は透
明なアクリル板からなっている。この蓋プレート36の
中央部には開口38が形成されており、この開口38を
通じて上記回転ブラシ26が便器10内部に挿入される
ようになっている。
【0044】蓋プレート36の上面には、回転ブラシ2
6を回転駆動する駆動部40を保持するための保持体4
2が固設されている。ここで駆動部40はドリルの本体
を回転ブラシ26の駆動部40として構成したものであ
る。
【0045】保持体42は、それぞれ各一対のフレーム
材44,46,48,及び一本のフレーム材50を枠組
みして構成したもので、下端の水平な一対のフレーム材
44が、開口38近傍においてボルト及びナットにより
蓋プレート36に固定されている。尚、一対の縦のフレ
ーム材46には図6にも示しているように上下に複数の
固定孔が形成されており、その固定孔の何れかにおいて
一本の横方向のフレーム材50がボルト及びナットによ
り固定されるようになっている。
【0046】而して複数の固定孔の何れかを選択するこ
とでフレーム材50の高さ位置を変更することができ
る。即ち、後に明らかになるように駆動部40の上下位
置を調節することができる。
【0047】フレーム材50には固定ブロック52が固
定されており、この固定ブロック52をクランプ54が
上下に挟み付けている。詳しくは、このクランプ54は
係止部56と蝶ボルト57とを有しており、その蝶ボル
ト57を締め込んでいくと係止部56と蝶ボルト57の
先端部(下端部)とが固定ブロック52を上下に両側か
ら挟み付け、これにより駆動部40が保持体42により
保持される。
【0048】詳しくはこのクランプ54にはチャック5
8が連設されており、そのチャック58は一対のアーム
60を備えていて、それらアーム60の一端部において
駆動部40を把持するとともに、他端部がクランプ54
に連結されている。而してその連結部において一対のア
ーム60、即ちチャック58が上下に角度調整可能とさ
れている。
【0049】尚、保持体42における上記下端のフレー
ム材44には前後方向の長孔62が形成されており、そ
れら長孔62において他のフレーム材46,48がボル
ト及びナットにより締結されている。即ち、保持体42
における上側の部分がその長孔62に沿って前後にスラ
イド可能とされ、そして所定のスライド位置において下
端のフレーム材44に、その上側のフレーム材46,4
8が固定されるようになっている。
【0050】尚本例の洗浄装置24は、図2及び図4に
詳しく示しているように蓋プレート36の上側に、その
蓋プレート36の開口38に沿って軟質樹脂からなる飛
散防止ブーツ64を備えており、その飛散防止ブーツ6
4の内側に駆動部40の下端部が位置させられるように
なっている。
【0051】また図2に示しているように、本例の洗浄
装置24は蓋プレート36と便器10の上面との間に挟
まれて、それらの間を水密にシールする弾性のシール部
材66を備えている。このシール部材66は、開口22
を取り巻くようにして、蓋プレート36と便器10の上
面との間に配置される。
【0052】次に本例の洗浄装置24による便器10の
洗浄の手順を図7から図9に基づいて以下に具体的に説
明する。先ず便器10内部に研磨剤を供給する。ここで
研磨剤とは予め水を含ませた状態で用いることができる
し、また水と研磨剤とを別々に便器10内部に供給する
こともできる。その後図7(I),(II)に示している
ように回転ブラシ26を便器10内部に挿入する。続い
て図8(III)に示しているように弾性のシール部材6
6を便器10の上面の開口22に沿わせるようにしてそ
の上面に巻き、これを便器10の上面に適宜の手段で固
定する。
【0053】その後、図3に示す蓋プレート36及びそ
れより上側の部分をシール部材66を介して便器10の
上面に載せ(図8(IV)参照)、そして回転ブラシ26
とその駆動部40とを連設する。しかる後に折畳み状態
の飛散防止ブーツ64を図4及び図9に示しているよう
に上側に持ち上げて、蓋プレート36の開口38の上方
部分をその飛散防止ブーツ64で囲った状態とする。
【0054】その後駆動部40によって回転ブラシ26
を一方向(正方向)に所定時間回転運動させ、その後再
び所定時間だけ回転ブラシ26を今度は逆方向に回転運
動させる。尚回転ブラシ26は、これを便器10内部に
挿入し且つ駆動部40に連結した状態で、先端側の小形
状の第2ブラシ30が鉢14底部の溜水部18に嵌り込
んだ状態となる。従ってこの状態で回転ブラシ26を回
転運動させると、小形状の第2ブラシ30が溜水部18
内部で回転運動し、そして大形状の第1ブラシ28が鉢
14内部で回転運動して、研磨剤を水とともにそれぞれ
溜水部18及び鉢14内面に擦り付けて、それら内面に
付着ないし固着していた汚れを効率的に除去する。
【0055】以上便器洗浄のための手順を説明したがこ
れはあくまで一例であって、他の手順に従って便器洗浄
を行うことも勿論可能である。
【0056】かかる本例の洗浄装置24はによれば尿垢
汚れ,珪酸スケール汚れ等頑固な汚れの固着した便器1
0であっても、その内面を効率的に且つ短時間で綺麗に
洗浄することができる。しかもその洗浄作業を機械的に
行うため、従来のように強い力で便器10内面を擦ると
いった作業を全部もしくは大部分省略することができ
る。
【0057】本例の洗浄装置24においては、保持体4
2のほぼ全体を前後方向に移動可能となし、これにより
駆動部40及び回転ブラシ26を前後方向に位置調節可
能としてあるので、様々な大きさの便器に対して回転ブ
ラシ26を前後方向の適正な位置に位置させることがで
き、ひいては便器10内面を良好に洗浄することができ
る。
【0058】更に駆動部40のチャック54の傾き角を
調節可能となしてあるので、便器10の種類や形状に応
じて回転ブラシ26の角度を適正な角度に調整でき、便
器10内面の洗浄を更に良好に行うことができる。
【0059】また本例では回転ブラシ26として、鉢1
4内面を洗う形状の大きな第1ブラシ28と、鉢14底
部の溜水部18に嵌って同部内面を洗う小形状の第2ブ
ラシ30とを備えているので、口径の小さな溜水部18
内面をも、その第2ブラシ30の回転によって良好に洗
浄することができるのに加えて、その第2ブラシ30が
溜水部18に嵌り込んだ状態で回転運動するため、回転
ブラシ26全体の軸心の振れを抑制でき、回転ブラシ2
6の回転による洗浄を良好に行わせることができる。
【0060】図10は本発明の他の実施例を示してい
る。この例は蓋プレート36を略4隅において固定手段
により便器10に固定するようになした例である。この
例においてその固定手段は、便器10の外側面に吸着す
る吸盤68と、その吸盤68及び蓋プレート36を連繋
する連繋部材70を有している。
【0061】連繋部材70は、図11に示しているよう
に鎖72とスプリング74を連結した形態をなしてお
り、吸盤68と反対側の端部に固定片76を有してい
て、その固定片76において蓋プレート36に固定され
ている。この例の洗浄装置24の場合、吸盤68を便器
10の外側面に吸着させることによって蓋プレート3
6、つまり洗浄装置24全体を便器10に対し固定状態
となすことができる。その際引張状態のスプリング74
によって、蓋プレート36を便器10に対し弾性的に押
し付けた状態となしておくことができる。
【0062】この実施例によれば、回転ブラシ26の回
転によって洗浄作動を行っている際、蓋プレート36の
位置ずれを防止でき、洗浄作動を更に良好に行うことが
できる。
【0063】図12〜図14は本発明の更に他の実施例
を示している。図14に示しているように、この例では
蓋プレート36の裏面に予め環状に成形した弾性を有す
るシール部材66が固設してあり、蓋プレート36を便
器10の上面に載せると同時に、そのシール部材66が
蓋プレート36と便器10の上面との間を水密にシール
にするようになしている。
【0064】この例ではまた、図14に詳しく示してい
るように保持体42が左右一対のフレーム材78,前後
一対のフレーム材80,上下方向の一対のフレーム材8
2,左右の一本のフレーム材84を枠組みして構成して
ある。而して上下方向の一対のフレーム材82の下端部
に固定したスライド金具86が、左右一対のフレーム材
78の側面に形成した前後方向の断面T字状のスライド
溝88に沿って前後方向にスライド可能となしてある。
即ち上下方向の一対のフレーム材82がそのフレーム材
78に形成されたスライド溝88に沿って前後方向にス
ライド移動可能となしてある。
【0065】更にまた上下方向の一対のフレーム材82
の前面には上下方向のスライド溝88が形成してあり、
その上下方向のスライド溝88に沿って、固定ブロック
52を支持するスライド金具90が上下にスライド可
能、即ち固定ブロック52が上下にスライド可能となし
てある。
【0066】本例においては、それらスライド金具8
6,90の前後方向或いは上下方向のスライド移動によ
って、駆動部40をこれに連結された回転ブラシ26と
ともに、前後方向及び上下方向に位置調節することがで
きる。
【0067】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり本発明は上記のような形態の洋風便
器以外の他の種々形態の洋風便器、或いはその他の衛生
器の洗浄装置として適用することが可能であるなど、そ
の主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態
で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である洗浄装置を洋風便器に
セットした状態で示す図である。
【図2】同じ実施例の洗浄装置を分解して示す図であ
る。
【図3】同じ実施例の洗浄装置を回転ブラシを取り除い
た状態で示す図である。
【図4】同じ実施例の洗浄装置の保持体とその周辺部を
示す側面図である。
【図5】同じ実施例の洗浄装置の回転ブラシを示す図で
ある。
【図6】同じ実施例の洗浄装置の保持体とその周辺部を
示す正面図である。
【図7】同じ実施例の洗浄装置の洗浄手順の一部を説明
する説明図である。
【図8】図7に続く手順の説明図である。
【図9】図8に続く手順の説明図である。
【図10】本発明の他の実施例の洗浄装置を便器にセッ
トした状態で示す図である。
【図11】同じ実施例の洗浄装置における固定手段を示
す図である。
【図12】本発明の更に他の実施例の洗浄装置を便器に
セットした状態で示す図である。
【図13】同じ実施例の洗浄装置を分解して示す図であ
る。
【図14】同じ実施例の洗浄装置の保持体とその周辺部
を示す図である。
【図15】洋風便器の内面に発生する汚れの説明図であ
る。
【図16】図15の汚れの発生メカニズムを模式的に表
す図である。
【符号の説明】
10 洋風便器 14 鉢 18 溜水部 22 開口 24 洗浄装置 26 回転ブラシ 28 第1ブラシ 28A 毛 30 第2ブラシ 30A 毛 36 蓋プレート 40 駆動部 42 保持体 58 チャック 66 シール部材 68 吸盤 70 連繋部材 74 スプリング
フロントページの続き (72)発明者 宇佐美 勝 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックスメンテナンス内 Fターム(参考) 2D036 BA01 BA41 DA22 2D038 ZA00 3B202 AA44 BA03 BC01 BD01 BE09 GA11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器製且つ容器状の衛生器の内面を洗
    浄する洗浄装置であって、(イ)前記衛生器の内部に挿
    入されて回転により該衛生器の内面を洗浄する回転ブラ
    シと(ロ)該回転ブラシに連結されて該回転ブラシを回
    転駆動する駆動部と(ハ)該駆動部を前記回転ブラシと
    ともに保持する保持体とを備えていることを特徴とする
    衛生器の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記衛生器の上面に
    載置されて該上面の開口を閉鎖する蓋プレートを備えて
    おり、該蓋プレートの上面に前記保持体が配設されてい
    ることを特徴とする衛生器の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記回
    転ブラシが研磨剤を前記衛生器の内面に擦り付けて該内
    面を洗浄するものであることを特徴とする衛生器の洗浄
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記蓋
    プレートと前記衛生器の上面との間に且つ前記開口周り
    に配置されて、該蓋プレートと該上面との間をシールす
    る弾性シール部材を備えていることを特徴とする衛生器
    の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記保
    持体が枠組状をなしていることを特徴とする衛生器の洗
    浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記保
    持体における少なくとも上部が前後方向に移動可能とな
    してあり、前記駆動部及び回転ブラシを前後方向に位置
    調節可能となしてあることを特徴とする衛生器の洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記
    保持体における前記駆動部のチャック部の傾き角が調節
    可能となしてあることを特徴とする衛生器の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記蓋
    プレートと前記衛生器の外面とを固定する固定手段を備
    えていることを特徴とする衛生器の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記固定手段が前記
    衛生器の外面に吸着する吸盤及び該吸盤と前記蓋プレー
    トとを連繋する連繋部材を備えていることを特徴とする
    衛生器の洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9において、前記衛生器が
    洋風便器であることを特徴とする衛生器の洗浄装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記回転ブラシ
    として、衛生器における鉢内面を洗浄する、形状の大き
    な第1ブラシと、該第1ブラシより先端側に位置し、鉢
    底部の溜水部に嵌って該溜水部内面を洗浄する小形状の
    第2ブラシとを備えていることを特徴とする衛生器の洗
    浄装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記第1ブラシ
    の毛が断面星形状をなし且つ前記第2ブラシの毛が長手
    方向にウェーブ状をなしていることを特徴とする衛生器
    の洗浄装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12の何れかにおいて、前
    記駆動部が、前記回転ブラシを正逆両方向に回転可能な
    ものであることを特徴とする衛生器の洗浄装置。
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