JP2002129198A - ディーゼルエンジン吸気系統の洗浄用エアゾール製品及び洗浄方法 - Google Patents

ディーゼルエンジン吸気系統の洗浄用エアゾール製品及び洗浄方法

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JP2002129198A
JP2002129198A JP2000329442A JP2000329442A JP2002129198A JP 2002129198 A JP2002129198 A JP 2002129198A JP 2000329442 A JP2000329442 A JP 2000329442A JP 2000329442 A JP2000329442 A JP 2000329442A JP 2002129198 A JP2002129198 A JP 2002129198A
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Akio Horie
昭雄 堀江
Koji Tadokoro
功次 田所
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TECHNOMAX KAKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディーゼルエンジンを分解せずに、吸気系統
より良好に洗浄し得るのみならず、ディーゼルエンジン
の異常高回転、ノッキングを軽減したディーゼルエンジ
ン吸気系統洗浄用エアゾール製品およびそれを用いた洗
浄方法を得る。 【解決手段】 好ましくは芳香族溶剤を含む洗浄剤成分
と噴射剤とを含むエアゾール型洗浄剤組成物を噴射用出
口を有する容器に充填して成り、前記洗浄剤組成物の前
記出口からの噴射量(但し、噴射剤として用いた場合の
不燃性圧縮ガスを除く。)が6〜3g/10sec (25
℃)の範囲内であり、ディーゼルエンジン吸気系統にエ
ンジンをかけたまま投入して該吸気系統を洗浄すること
が可能である、ディーゼルエンジン吸気系統洗浄用エア
ゾール製品。ディーゼルエンジン吸気系統の洗浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン吸気系統の洗浄用エアゾール製品及び洗浄方法に係
り、より詳しくはディーゼルエンジンのインテークマニ
ホールド内部に直接発泡投入して使用可能であり、ディ
ーゼルエンジンの異常高回転、ノッキング、ウォーター
ハンマーを引き起こしにくく、より安全に使用すること
のできるディーゼルエンジン吸気系統の洗浄用エアゾー
ル製品及び洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジン吸気系統を洗
浄する方法としては、(1)吸気系統部品を分解し、洗
浄する、(2)燃料供給系部品をはずし、エンジン停止
時において洗浄剤をインテークマニホールドからなる洗
浄剤を投入し、セルモーターのみを始動させ洗浄剤を燃
焼室に導入することにより洗浄する方法があったが、
(1)の方法では、確実ではあるが、吸気系統の分解、
組立などに熟練と多大な時間を必要とし、(2)の方法
では、作業に入るまでに燃料供給系をはずす等が必要と
なり、熟練と多大な手間を必要とし、セルモーターを駆
動する必要から作業員1名では行えない場合等があり、
また洗浄剤が燃焼室内部に残留する恐れもあるので、実
際には、ディーゼルエンジン吸気系統の洗浄は殆ど行わ
れていなかった。
【0003】これに対して、ガソリンエンジン吸気系統
の洗浄では洗浄剤をインテークマニホールドよりエンジ
ンをかけたまま投入し洗浄する方法が実用化されてい
る。ガソリンエンジンでは、燃焼物となる洗浄剤が燃焼
室内部に投入された場合にも、燃焼に必要な空気量が不
足し不完全燃焼となるか、濃度が爆発範囲を超えてしま
うため、引火しない形となり、ノッキングは引き起こし
にくいので、エンジンをかけたままで洗浄する方法が可
能であるからである。
【0004】しかし、ディーゼルエンジンでは、燃焼物
となる洗浄剤が燃焼室内部に投入された場合、多量の空
気が存在し燃焼に必要な空気量は不足しずらく、また空
気圧縮による高温化により発火させるため内部温度が徐
々に上昇するので圧縮工程中での発火によりノッキング
を引き起こしやすいという問題があるために、ディーゼ
ルエンジン吸気系統ではエンジンをかけたまま洗浄剤を
インテークマニホールドより投入して洗浄する方法を実
用化することは実際には困難であった。
【0005】最近、(3)洗浄剤をメカニカルブレーク
アップチップ付きノズル等を用いてインテークマニホー
ルド内部に均一に広がるように霧状に投入することによ
り、ディーゼルエンジンをかけたままでディーゼルエン
ジン吸気系統を洗浄する方法が提案された(特開2000−
213367号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開20
00−213367号公報の教示に従って実際に各種のディーゼ
ルエンジン吸気系統の洗浄を試みたところ、(3)の洗
浄方法でも、投入されるディーゼルエンジンによって
は、インテークマニホールドが短く、かつ込み入った構
造の場合、ノッキングを引き起こす場合があり、またイ
ンテークマニホールドにつながるエアダクト部位をはず
すことが出来ず、経路がより細い部位から導入せざるを
得ない場合があり、十分に霧状に投入することが出来な
い結果、異常高回転やノッキング等を引き起こす恐れが
あるのみならず、さらに、根本的な問題として、特開20
00−213367号公報に教示された技術でも、ディーゼルエ
ンジンの種類、汚れの状態、注入の仕方、エンジン運転
の仕方などの各種の条件によって、異常高回転やノッキ
ング等、またウォーターハンマー現象を引き起こすこと
が完全には避けられず、誰でも簡単に安定な洗浄を行う
ことができるようにするという課題を解決できていな
い、また洗浄能力においても更なる改良が望ましいとい
う問題があることが見出された。
【0007】そこで、本発明者らはこれらの問題点を解
決し、インテークマニホール内部に直接発泡投入して使
用可能であり、ディーゼルエンジンのウォーターハンマ
ー現象、異常高回転およびノッキングを引き起こしにく
く、より安全に使用することのできる、さらに好ましく
は洗浄性能を高めた、ディーゼルエンジン吸気系統の洗
浄用エアゾール製品及び洗浄方法を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件発明は、上記目的を
達成するために鋭意検討した結果、下記発明を完成した
ものである。 (1)洗浄剤成分と噴射剤とを含むエアゾール型洗浄剤
組成物を噴射用出口を有する容器に充填して成り、前記
洗浄剤組成物の前記出口からの噴射量(但し、噴射剤と
して用いた場合の不燃性圧縮ガスを除く。)が6〜3g
/10sec (25℃)であり、ディーゼルエンジン吸気
系統にエンジンをかけたまま投入して該吸気系統を洗浄
することが可能である、ディーゼルエンジン吸気系統洗
浄用エアゾール製品。 (2)前記洗浄剤成分が有機溶剤と水を含む(1)記載
のディーゼルエンジン吸気系統洗浄用エアゾール製品。 (3)前記洗浄剤成分が石油系溶剤、水および脂肪酸の
鹸化物を含む(1)(2)記載のディーゼルエンジン吸
気系統洗浄用エアゾール製品。 (4)前記洗浄剤成分が更に石油系溶剤と水の相溶化剤
及び/又は界面活性剤を含む(3)記載のディーゼルエ
ンジン吸気系統洗浄用エアゾール製品。
【0009】(5)前記洗浄剤成分が芳香族系溶剤を含
む(1)〜(4)に記載のディーゼルエンジン吸気系統
洗浄用エアゾール製品。 (6)前記洗浄剤成分が、洗浄剤成分全量を基準とし
て、石油系溶剤として芳香族系溶剤5〜50重量%、相
溶化剤としてグリコールエーテル及び/またはグリコー
ルエーテルアセテート系溶剤5〜25重量%、脂肪酸5
〜25重量%、非イオン界面活性剤5〜25重量%、脂
肪酸の鹸化剤としてアンモニア水および/またはアミン
1〜15重量%、および水10〜40重量%を含むもの
である(4)(5)に記載のディーゼルエンジン吸気系
統洗浄用エアゾール製品。 (7)前記芳香族系溶剤が引火点40℃以上150℃以
下の成分である(5)(6)に記載のディーゼルエンジ
ン吸気系統洗浄用エアゾール製品。 (8)前記芳香族系溶剤として1−メチルナフタレンを
含む(5)〜(7)に記載のディーゼルエンジン吸気系
統洗浄用エアゾール製品。 (9)洗浄剤を6〜3g/10sec (25℃)の量(但
し、噴射剤として用いた場合の不燃性圧縮ガスを除
く。)で、ディーゼルエンジン吸気系統に、エンジンを
かけたまま投入して、該ディーゼルエンジン吸気系統を
洗浄することを特徴とする、ディーゼルエンジン吸気系
統の洗浄方法。 (10)(1)〜(8)に記載のエアゾール型洗浄剤組
成物を6〜3g/10sec (25℃)の噴射量(但し、
噴射剤として用いた場合の不燃性圧縮ガスを除く。)
で、ディーゼルエンジン吸気系統に、エンジンをかけた
まま投入して、該ディーゼルエンジン吸気系統を洗浄す
ることを特徴とする、ディーゼルエンジン吸気系統の洗
浄方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
ディーゼルエンジンでは、特にNOxの排出量を下げる
ためにEGR(排気ガス再循環)を行う場合、吸気系統
にはカーボン、油、ごみ、埃などの汚れが多く付着し、
この汚れはディーゼルエンジンの燃焼条件を悪化させ、
排ガス中のカーボンの量を増加させ、またディーゼルエ
ンジンの出力を低下させるので、本発明はこれを洗浄す
ることを目的としている。本発明は、この目的を、エン
ジンをかけながら吸気系統に洗浄剤を投入して洗浄して
も、投入量を6〜3g/10sec (25℃)の範囲内に
制御すれば、ディーゼルエンジン吸気系統を、安定し
て、洗浄することができるというものである。
【0011】前に述べたように、ガソリンエンジンで
は、燃焼物となる洗浄剤が燃焼室内部に投入された場合
にも、燃焼に必要な空気量が不足して不完全燃焼となる
か、濃度が爆発範囲を超えてしまうため引火しない形と
なり、ノッキングは引き起こしにくいし、ウォーターハ
ンマー現象も圧縮比が高くないので実際上問題にならな
い。しかし、ディーゼルエンジンでは、エンジンをかけ
ながら洗浄剤(燃焼物)を投入して、ノッキング、異常
高速回転、ウォーターハンマー現象などの問題を解決す
ることが不可欠である。エンジンの燃焼室内に洗浄剤が
多量に投入された場合、燃焼室内部には多量の空気が存
在するので燃焼に必要な空気量が不足して不完全燃焼に
なることはなく、エンジンの内部温度が徐々に上昇して
圧縮工程中での発火によりノッキングが起こるようにな
る。また、洗浄剤成分として水などの液体を含む場合、
通常のディーゼルエンジンでは空気の圧縮比はガソリン
エンジンと比べて高いので燃焼室内に僅かでも液体が入
ると圧縮比が大きく変化して、ひどい場合はウォーター
ハンマー現象を引き起こす。しかも、洗浄剤は複数ある
燃焼室内に均一な量で投入されるわけではなく、最悪の
場合には3気筒ないし6気筒のうちの1気筒内に数行程
分の洗浄剤がまとまって入るということもあり得ること
が考慮されなければならない。
【0012】本発明は、このような問題が、洗浄剤の投
入量を6〜3g/10sec (25℃)の範囲内に制御す
れば解決できること、それによって他の洗浄条件が変化
してもエンジンをかけながらディーゼルエンジン吸気系
統を安定して洗浄することができることを見出したもの
である。
【0013】洗浄剤の投入量は6g/10sec (25
℃)を超えても使用できないわけではないが、洗浄剤の
投入量が多くなるほどディーゼルエンジンの種類、吸気
系統の汚れの状態、洗浄時のエンジンの運転条件、洗浄
剤の投入状態などの変化に依存して、ノッキング、異常
高速回転、ウォーターハンマー現象などのトラブルが発
生する恐れがあるので、安全をみて、6g/10sec
(25℃)以下とすべきである。一方、洗浄剤の投入量
が3g/10sec (25℃)未満では洗浄能力が充分で
ない。より好適には5.5〜3.5g/10sec (25
℃)の範囲内である。このように洗浄剤の投入量(エア
ゾール型では噴射量)を6〜3g/10sec(25℃)
の範囲内に制御することにより、従来実用化が遅れてい
たディーゼルエンジン吸気系統の簡易且つ安全な洗浄が
可能になる。なお、噴射剤として不燃性圧縮ガスを用い
る場合の噴射量については後で説明する。
【0014】本発明で使用する洗浄剤成分の種類は、洗
浄剤の投入量(噴射量)が上記範囲内に制御されていれ
ば限定されない。一般的には有機溶剤系あるいは有機溶
剤-水混合系のいずれかの洗浄剤成分が用いられ、従来
ガソリンエンジン用として使用されていた各種の洗浄剤
組成物(典型的な噴射量は数10g/10sec (25
℃)のオーダーである)であっても投入量(噴射量)を
上記範囲内に変更すれば使用することが可能である。代
表的には、混合有機溶剤系、または有機溶剤-水混合系
において有機溶剤と水の混合を促進するための相溶化剤
及び/又は界面活性剤を添加したもの、さらに脂肪酸と
脂肪酸をケン化するための塩基を添加したものが挙げら
れる。
【0015】本発明によれば、洗浄剤の投入量(噴射
量)を上記のように制約したので特にカーボンの付着物
の洗浄能力の高い洗浄剤成分を用いることが好ましく、
その意味で有機溶剤系あるいは有機溶剤-水混合系のい
ずれであっても芳香族系溶剤を含むことが好ましい。デ
ィーゼルエンジンの吸気系統にEGRにより付着したエ
ンジンオイル燃焼物やスス等の汚れは、ほぼグリースの
ような粘度で全面にべっとりと付着しており、これを溶
解、または膨潤し、金属表面より剥離する働きにおい
て、芳香族系溶剤はカーボンの分散性、オイルの溶解能
力が高いので、優れている。
【0016】芳香族系溶剤は石炭、石油等から変性およ
び分留により得られたものが市販されている。例えば、
後記するナフタレン系のほか、エチルベンゼン、ジエチ
ルベンゼン、イソプロピルベンゼン、アミルベンゼン、
ジアミルベンゼン、トリアミルベンゼン、アミルトルエ
ン、メチルイソプロピルベンゼン、ドデシルベンゼンな
どを挙げることができる。上記の芳香族系溶剤として
は、溶解性の観点からアニリン点が25℃以下のものが
好ましい。
【0017】上記の芳香族系溶剤としては、引火点があ
まりに低い場合および高い場合には吸気と同時に洗浄剤
が燃焼室内部に供給された場合、想定外の時点で引火等
を引き起こしてしまいノッキング等の原因となる可能性
がある。以上の事から、芳香族系溶剤は引火点40℃以
上150℃以下のものが好ましい。従って、この観点か
らは従来のガソリンエンジン洗浄剤では使用されること
があるトルエン、キシレン、イソプロピルベンゼンなど
は避けることが好ましい。
【0018】前記の芳香族系溶剤としては、ナフタレン
系、例えば、テトラヒドロナフタレン、メチル、エチル
などのアルキル置換ナフタレンなどが好適である。ナフ
タレン系溶剤は、芳香族系溶剤の5重量%以上、さらに
は20重量%以上含まれることが好ましい。ナフタレン
系溶剤は洗浄能力がベンゼン系と同等に優れながら引火
点が高いので好ましい。特に1−メチルナフタレンを主
成分としたものが適している。1−メチルナフタレン
は、ディーゼルエンジン燃料の着火効率をあらわすセタ
ン価が基準値0の物質であり、燃料として使用する場合
において、発火不良やノッキングを引き起こすため使用
に向かない。しかし、逆に洗浄剤として燃焼室内部に入
る場合、その性質のために、想定外の時点で着火、燃焼
が起こりにくい点および、洗浄性能が優れている点のた
め、他の溶剤に比較して有効に使用できる。1−メチル
ナフタレンは、芳香族系溶剤のうち少なくとも20重量
%、さらには少なくとも40重量%含まれることが好ま
しい。
【0019】芳香族系溶剤以外の有機溶剤としては、非
芳香族系、特に脂肪族系の石油系溶剤の外、アルコール
系溶剤、グリコール系溶剤、エステル系溶剤などを使用
することができる。これらの有機溶剤を洗浄力、燃焼性
などを考慮して選択して、混合有機溶剤として使用し、
あるいは水と混合して有機溶剤-水混合系を構成するこ
とができる。
【0020】本発明の好適な洗浄剤成分組成物として、
洗浄剤成分全量を基準にして、芳香族系溶剤5〜50重
量%、グリコールエーテル及び/またはグリコールエス
テル系溶剤5〜25重量%、脂肪酸5〜25重量%、非
イオン界面活性剤5〜25重量%、鹸化剤としての塩
基、特にアンモニア水および/またはアミンが1〜15
重量%、水10〜40重量%からなるものを挙げること
ができる。この洗浄剤組成物は特に洗浄性の面から適し
ている。
【0021】芳香族系溶剤については、先に述べたが、
この組成物では5〜50重量%の配合量がよい。5重量
%より少ないと洗浄能力が低下し、50重量%より多い
と燃焼物であるので異常高速回転の原因になる恐れがあ
る。有機溶剤としては芳香族系溶剤とともに脂肪族系溶
剤などの非芳香族系溶剤を混合して使用してもよいが、
その場合にも芳香族系溶剤の量がこの範囲内にあるよう
にする。より好適には10重量%以上、さらに20重量
%以上、特に30重量%以上で、50重量%以下あるい
は45重量%以下がよい。
【0022】グリコールエーテル系溶剤及び/またはグ
リコールエーテルアセテート系溶剤は、水の相溶化剤あ
るいはカップリング剤として働くとともに溶剤としても
機能する。油性溶剤と水とを可溶化させる場合、両者に
溶解するカップリング剤(相溶化剤)を用いることによ
り、温度に対する洗浄液の安定性を向上させることが出
来る。
【0023】また、これらグリコールエーテル及び/ま
たはグリコールエーテルアセテートは容量を調整するこ
とにより、界面活性剤に対する制泡剤としても働き、多
量な泡が導入経路に一時溜まり、一気にエンジン内部に
供給され、異常高回転及びノッキングの発生する事態を
抑制する。
【0024】グリコールエーテル系溶剤及び/またはグ
リコールエーテルアセテート系溶剤は、炭素数3〜20
のものが優れた安定化作用が得られるので好ましい。こ
のようなグリコールエーテル及び/またはグリコールエ
ーテルアセテートには、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノアル
キルエーテル、およびこれらのアセテート等があり、こ
れらはカップリング剤のなかから、任意の組み合わせで
使用できる。
【0025】グリコールエーテル系溶剤及び/またはグ
リコールエーテルアセテート系溶剤の配合量は、5〜2
5重量%がよい。5重量%より少ないと低温での可溶化
バランスが悪くなる。25重量%より多くても効果が飽
和し、他の成分の量を制約するので25重量%以下がよ
い。より好ましくは10〜20重量%の範囲内である。
【0026】脂肪酸は、乳化剤、分散剤、発泡剤及び洗
浄剤の働きをするものであり、芳香族炭化水素系溶剤に
水を可溶化状態にすることにより十分な洗浄能力を得る
ことができる。用いることができる脂肪酸としては、オ
レイン酸が最も好ましいが、その他ではラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸などを例示することができ
る。また、これらの脂肪酸はヤシ油、牛油などに主成分
として存在し、任意の混合物としても使用できる。この
ような脂肪酸は陰イオン系界面活性剤として働き、この
洗浄剤中に5〜25重量%含有される。これが5重量%
以下では十分な可溶化能力及び洗浄能力が得られない
し、25重量%を超えても効果が飽和し、また他の成分
の量を制約するので25重量%がよい。より好ましくは
5〜10重量%の範囲内である。
【0027】また、燃焼時生成物等の問題から、陰イオ
ン界面活性剤としてリンや硫黄が含まれるもの、およ
び、対イオンがナトリウム、カリウム等のものは含まれ
ないことが好ましい。燃焼時に固形燃焼残分が残り、機
関に悪影響を及ぼす恐れがあるからである。
【0028】非イオン界面活性剤は、乳化剤、分散剤、
発泡剤、洗浄剤および、脂肪酸との割合を調整すること
により、芳香族系溶剤を可溶化させる働きをする。非イ
オン界面活性剤には、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等がある。こ
のような非イオン界面活性剤は本洗浄剤中に5〜25重
量%使用する事が出来る。これが、5重量%以下では好
ましい性能は得られず、また、25重量%を超えると、
それ以上増やしても効果は変わらなくなる。より好まし
くは10〜20重量%の範囲内である。
【0029】さらに、鹸化剤としての塩基、特にアンモ
ニア水および/またはアミンは、陰イオン性界面活性剤
を使用した場合の対イオンとして、また、pHを9.0〜
11.0近辺に保つことにより金属に対する安全性を上
げるために1〜10重量%の範囲内にて使用することが
好ましい。より好ましくは1〜5重量%の範囲内であ
る。この範囲に調整することにより、ブリキ缶への充填
も可能となる。またこれらのアンモニア水および/また
はアミンが添加後にpHが11を超えるようになると、臭
いがきつくなり、pHが9.0を下回るとスズ等にたいし
て悪影響を及ぼす恐れがある。
【0030】また、洗浄剤成分としての水は、水溶性の
汚れの成分を除去する効果があり、さらに上述の界面活
性剤が発泡することを補助する。また、水分は洗浄液の
燃焼性を調整することにより、ディーゼルエンジンの異
常高回転およびノッキングを抑制することを補助する。
水は、噴射量を調整することにより、最も安全に使用で
きる物質のひとつである。この水は洗浄剤中に10〜4
0重量%使用できる。これが、10重量%以下では発泡
性が低下し好ましい洗浄効果が得られず、40重量%を
超えると油溶性の汚れに対する洗浄性能が低下する。よ
り好ましくは20〜30重量%の範囲内である。
【0031】上記洗浄剤組成物は泡として経路に導入さ
れるように調整される。泡状洗浄剤は同重量の液状洗浄
剤に対してディーゼルエンジンの導入空気により吸引さ
れやすく、良好な洗浄性能を示す。投入量が安全面から
制限されるディーゼルエンジン吸気系統用洗浄剤として
は、泡状の方がより好ましい。また逆に、泡が硬く消泡
性が少ない場合においては、泡が導入経路に一時溜ま
り、一度に燃焼室内部に供給される恐れがあるため、好
ましくない。
【0032】また、本発明の洗浄剤組成物は、上記の好
適な組成物の場合に限らず、エアゾール型として構成さ
れることが好ましく、そのためには洗浄剤成分とともに
噴射剤を含む。噴射剤としては、従来はもっぱら液化プ
ロパンガス(LPG)、即ち、液化ガスが用いられてき
た。液化ガスは洗浄液剤成分に溶解し、最後まで安定し
た噴射形状を維持できる利点がある。しかし、液化ガス
は燃焼物になるので量にもよるが回転上昇若しくはノッ
キングの原因になる可能性がある。本発明では液化ガス
のほか、圧縮ガスを用いてもよい。圧縮ガスは燃焼物で
ないことが可能である一方、低温時に噴射圧力が低下す
る問題がある。また液化ガスと圧縮ガスを任意に組み合
わせて使用してもよい。代表的な液化ガスとしては、液
化プロパンガス(LPG)のほか、液化ブタンガス、D
ME(ジメチルエーテル)などがある。液化ガスの量
は、洗浄剤成分との合計量を基準にして、一般的には1
0〜50重量%、とくに15〜30重量%、特に約20
重量%前後で使用される。噴射剤の量が多くなると洗浄
剤成分の量が相対的に減少して洗浄能力が低下し、噴射
剤の量が少なすぎるとエアゾール製品として使い易いも
のでなくなる。
【0033】噴射剤として用いる液化ガスは一般に燃焼
物であるが、窒素ガスや二酸化炭素ガスを圧縮して容器
に充填して噴射剤とする場合には、燃焼物ではなくかつ
完全なガス成分である。したがって、このような圧縮ガ
スを噴射剤として含むものをディーゼルエンジン吸気系
統の洗浄剤として使用するときはディーゼルエンジンの
ノッキング、異常高速回転、ウォーターハンマー現象な
どの原因になりにくい。したがって、本発明では、不燃
性圧縮ガスを噴射剤として使用する場合は、洗浄剤の投
入量(噴射量)は不燃性圧縮ガスを除いた量を6〜3g
/10sec(25℃)の範囲内とすることができ、ま
たそれが好ましい。
【0034】本発明のエアゾール型洗浄剤組成物は、容
器に充填し、噴射出口からディーゼルエンジン吸気系統
内に噴射して使用する。エアゾール製品用の容器、典型
的には缶は公知である。本発明のエアゾール製品の噴射
出口の構造は、ディーゼルエンジン吸気系統内に噴射し
て使用することができればよい。
【0035】本発明に係る洗浄剤を用いてディーゼルエ
ンジン吸気系統を洗浄する場合、泡状の噴射でも十分洗
浄は行えるが、霧状に噴霧するようにすると安全面およ
び洗浄液が細部にわたって拡散するためより良い洗浄性
を得ることが出来る。エンジン回転数はアイドリング時
よりも若干上昇させた状態で使用すると、一気筒あたり
の洗浄剤の量を減少させる効果からより安全に使用でき
る。また単位時間あたりの導入空気量が増えるため、洗
浄液を吸引する効果も高くなる。しかしながら、上昇さ
せすぎると回転上昇が起きた時に、エンジンの回転上限
に達してしまうため好ましくない。エアゾール型洗浄剤
組成物の噴射量は、噴射剤の圧力、量、噴射出口(バル
ブ、ボタン、ノズルなど)の寸法などを調整して制御す
ることが可能である。
【0036】以上の成分からなる本発明の好適な洗浄剤
組成物は以下の特徴を有する。 発泡性を有することにより、特にエアゾールとして
使用する場合に、こみいったインテークマニホールド細
部にわたって洗浄でき、液状より優れた洗浄性能を得る
ことができる。 特に芳香族系溶剤を主成分とする場合、ディーゼル
エンジン特有の汚染物質に対する洗浄効果が高い。 エンジンをかけたまま使用できるため、分解の手間
が比較的かからず、容易に使用できる。 噴射量を調整している事により、ディーゼルエンジ
ンの異常高回転やノッキングを比較的引き起こさずに、
より安全に使用できる。
【0037】本発明において、ディーゼル車のディーゼ
ルエンジン吸気系統を洗浄する態様としては、エアゾー
ルでなくても、噴射量を本発明の範囲内に調整できれば
使用できる。例えば、コンプレサーによる噴霧やハンド
スプレーなどでもよい。ただし、発泡性が正しく発せら
れないような投入方法は洗浄面から好ましくない。
【0038】ディーゼルエンジンを5分間程度、通常に
始動し暖気運転を行う。その後、ディーゼルエンジンを
一時停止させ、インテークマニホールドとエアーダクト
の連結部位をはずす。エアーダクトをはずした状態で、
ディーゼルエンジンを再度始動し、エンジン回転数を15
00rpm(エンジンにより異なるが、アイドリング時の
1.5倍程度の回転数がめやすで、回転上限までは充分
にゆとりを持たせること。)程度に保ち、本発明の洗浄
剤をインテークマニホールドに噴射入する。注入終了
後、2〜3分間はエンジンを駆動したままとする。その
後、インテークマニホールドにエアーダクトの連結部位
を取り付ける。本発明のディーゼルエンジン吸気系統の
洗浄方法および洗浄用エアゾール製品は、特に小型およ
び普通乗用車(一般的には排気量600〜2500cc程度)
のディーゼルエンジン吸気系統の洗浄に好適である。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)ウォーターハンマー現象を防ぐために1回
の圧縮工程にどの位の液体の混入が許容できるかを、コ
スト、危険性、理論的正確性(汎用性)などの観点か
ら、実験ではなく、計算で求めた。ウォーターハンマー
現象とは、エンジン燃焼室内に一定以上の質量の物質が
混入すると圧縮比が異常に上昇してピストンが圧縮不能
に陥り、吸気及び排気バルブ、ピストン、コンロッドの
破損を引き起こす現象をいう。
【0040】実際の車両での実験データをもとに1回の
燃焼における最大注入量と回転数の上昇を計測して、ウ
ォーターハンマー現象の理論数値内での最良の量を求め
た。ウォーターハンマー現象を防ぐために1回の圧縮行
程で混入すると破損の可能性のある物質の量は、1気筒
あたりの排気量に依存するが、エンジンの耐久性を110
%とすると、3気筒600cc排気量の最小型エンジンの場
合0.6ccで圧縮比が2(25から27へ)上昇する
ので危険である。アイドリング(600rpm)での1秒間の
吸入行程は5回あるが、実際には洗浄剤がある程度まと
まってエンジンの1気筒内に入る場合があるので、危険
回避の観点からは1秒間に注入した洗浄剤の全部が1気
筒内に入る場合を想定する必要がある。従って、1秒あ
たり0.6cc(即ち、6cc/10sec)以下の投
入量(噴射量)にすると、現在生産されている全ての自
動車ディーゼルエンジンにウォーターハンマー現象に関
して安全に使用できると考えることができることがわか
る。また、投入量(噴射量)が6g/10sec (25
℃)以下であれば異常高回転やノッキング並びに洗浄能
力の観点からも問題をなくすことが可能であることも、
実験及び洗浄剤成分の各種の検討から確認された。
【0041】(実施例2)芳香族系溶剤としてドデシル
ベンゼン、グリコールエーテル、界面活性剤、アンモニ
ア水、水を以下の配合比にて配合した洗浄剤組成物より
なる洗浄剤を準備した。この洗浄剤は容量比で洗浄剤:
LPG=8:2の状態でエアゾールとした。噴射量は
5.8g/10secとした。
【0042】 ドデシルベンゼン :40重量% 水 :21重量% エチレングリコールモノブチルエーテル : 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル : 5重量% プロピレングリコールモノメチルエーテル : 5重量% オレイン酸 : 8重量% ノニルフェノールエトキシレート :13重量% アンモニア水(28重量%) : 3重量%
【0043】(実施例3)芳香族系溶剤として1−メチ
ルナフタレン、グリコールエーテル、界面活性剤、アン
モニア水、水を以下の配合比にて配合した洗浄剤組成物
よりなる洗浄剤を準備した。この洗浄剤は容量比で洗浄
剤:LPG=8:2の状態でエアゾールとした。噴射量
は5.8g/10secとした。
【0044】 1−メチルナフタレン :40重量% 水 :24重量% エチレングリコールモノブチルエーテル : 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル : 5重量% プロピレングリコールモノメチルエーテル : 5重量% オレイン酸 : 6重量% ノニルフェノールエトキシレート :13重量% アンモニア水(28重量%) : 2重量%
【0045】(参考例)容量比にて水:LPG=8:2
にし、エアゾールとした。噴射量は4.0g/10se
cとした。 水 :100重量% (実施例4)軽油、グリコールエーテル、界面活性剤、
アンモニア水、水を以下の配合比にて配合した洗浄剤組
成物よりなる洗浄剤を準備した。この洗浄剤は容量比で
洗浄剤:LPG=8:2の状態でエアゾールとした。噴
射量は5.6g/10secとした。
【0046】 軽油(出光2号軽油) :40重量% 水 :24重量% エチレングリコールモノブチルエーテル : 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル : 5重量% プロピレングリコールモノメチルエーテル : 5重量% オレイン酸 : 6重量% ノニルフェノールエトキシレート :13重量% アンモニア水(28重量%) : 2重量%
【0047】(比較例)従来の液状ガソリンエンジン用
吸気系統洗浄剤である洗浄剤を調整した。この洗浄剤は
容量比で洗浄剤:LPG=8:2の状態でエアゾールと
した。噴射量は10g/10secとした。 トルエン :20重量% キシレン :40重量% メタノール :20重量% ジアセトンアルコール :20重量%
【0048】(評価)上記実施例2〜5ならびに参考例
及び比較例の洗浄剤についてそれぞれ以下の評価を行っ
た。
【0049】(洗浄性)EGR付きディーゼルエンジン
の汚れを再現するため、実際のディーゼルエンジン吸気
系に堆積した黒色ペースト状の汚れを採取し(トヨタ、
エスティマ2.4Lディーゼルターボ、吸気バルブ周辺
より採集)試験片に塗布、その上から試験液を2秒間噴
射塗布し汚染物の除去性を調べた。その結果を良い場合
には○、溶解はするが完全ではない場合には△、劣る場
合は×を用いて、表1に示す。
【0050】表1からも明らかなように、水100%以
外の洗浄剤は一定以上の洗浄能力を有するが、芳香族系
溶剤を含んでいるものは洗浄能力がディーゼルエンジン
吸気系に堆積した黒色ペースト状の汚れに対して特に優
れている。
【0051】(実車試験)N−AGF24(エンジン形
式TD27:排気量約2900cc)を10分間暖気運転
し、インテークマニホールド部位より、エンジン回転数
を車積メーターで1500rpm に保ち、各洗浄剤を投入
した。異常が全く起こらなかった場合には○を、回転数
の上昇が顕著にみられた場合には△、激しいノッキング
を引き起こした場合に×を用いて、表1に示す。
【0052】表1からも明らかなように、噴射量が6g
/10sec以下の場合には回転数上昇および、ノッキ
ングを引き起こさずに安全に使用することができた。噴
射量が10g/10sec以下の比較例1については、
異常な回転数上昇及びノッキングを引き起こし使用には
向かなかった。
【0053】(実車試験)ディーゼルエンジンMT13
6(エンジン型式2F156:)を10分間暖気し、イ
ンテークマニホールド部位より、エンジン回転数を車積
メーターで1500rpm に保ち、各洗浄剤を投入した。
その結果を、異常が全く起こらなかった場合には○を、
回転数の上昇が顕著にみられた場合には△、激しいノッ
キングを引き起こした場合に×を用いて、表1に示す。
【0054】表1からも明らかなように、排気量が比較
的に小さいディーゼルエンジンであっても、噴射量が6
g/10sec以下の実施例2〜4および参考例では回
転数上昇および、ノッキングを引き起こさずに安全に使
用することができた。比較例については、異常な回転数
上昇及びノッキングを引き起こし使用には向かなかっ
た。
【0055】(実車試験/一気筒強制投入試験)ディー
ゼルエンジンMT136(エンジン型式2F156:)
を10分間暖気し、インテークマニホールド部位をはず
し、一気筒に全洗浄液が投入されるようにし、エンジン
回転数を車積メーターで1500rpm に保ち、各洗浄剤
を投入した。その結果を、異常が全く起こらなかった場
合には○を、回転数の上昇が顕著にみられた場合には
△、激しいノッキングを引き起こした場合に×を用い
て、表1に示す。
【0056】表1からも明らかなように、排気量が比較
的に小さいディーゼルエンジンであっても、噴射量が6
g/10sec以下の実施例2〜4および参考例では回
転数上昇および、ノッキングを引き起こさずに安全に使
用することができた。比較例については、極度のノッキ
ングおよび異常高回転を引き起こし、使用できなかっ
た。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に記述したように、本発明のデ
ィーゼルエンジンの吸気系統洗浄用エアゾール製品は、
ディーゼルエンジン車であってもノッキングや異常高回
転やウォーターハンマー現象を引き起こしにくいと共
に、良好な洗浄性を示すことができる。したがって、本
発明のエアゾール製品は、特に乗用車の如く小型でもま
た普通の人でもディーゼルエンジン車のエンジン吸気系
統内部を良好に洗浄し得る洗浄剤として安全かつ、好適
に利用することが可能である。
【0058】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/66 C11D 1/66 3/04 3/04 3/18 3/18 3/20 3/20 3/30 3/30 7/24 7/24 7/50 7/50 (72)発明者 田所 功次 東京都町田市森野1丁目11番16号 渋谷第 1ビル4F 株式会社テクノマックス化研 内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AC11 BA20 DA11 DA14 EA23 ED02 ED04 ED29 FA17 FA21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄剤成分と噴射剤とを含むエアゾール
    型洗浄剤組成物を噴射用出口を有する容器に充填して成
    り、前記洗浄剤組成物の前記出口からの噴射量(但し、
    噴射剤として用いた場合の不燃性圧縮ガスを除く。)が
    6〜3g/10sec (25℃)の範囲内であり、ディー
    ゼルエンジン吸気系統にエンジンをかけたまま投入して
    該吸気系統を洗浄することが可能である、ディーゼルエ
    ンジン吸気系統洗浄用エアゾール製品。
  2. 【請求項2】 前記洗浄剤成分が有機溶剤と水を含む請
    求項1に記載のディーゼルエンジン吸気系統洗浄用エア
    ゾール製品。
  3. 【請求項3】 前記洗浄剤成分が石油系溶剤、水および
    脂肪酸の鹸化物を含む請求項2に記載のディーゼルエン
    ジン吸気系統洗浄用エアゾール製品。
  4. 【請求項4】 前記洗浄剤成分が芳香族系溶剤を含む請
    求項1〜3のいずれかに記載のディーゼルエンジン吸気
    系統洗浄用エアゾール製品。
  5. 【請求項5】 洗浄剤成分が、洗浄剤成分全量を基準と
    して、芳香族系溶剤5〜50重量%、グリコールエーテ
    ル及び/またはグリコールエーテルアセテート系溶剤5
    〜25重量%、脂肪酸5〜25重量%、非イオン界面活
    性剤5〜25重量%、アンモニア水および/またはアミ
    ン1〜15重量%、および水10〜40重量%を含むも
    のである請求項1〜4のいずれかに記載のディーゼルエ
    ンジン吸気系統洗浄用エアゾール製品。
  6. 【請求項6】 前記芳香族系溶剤が引火点40℃以上1
    50℃以下の成分である請求項4〜5のいずれかに記載
    のディーゼルエンジン吸気系統洗浄用エアゾール製品。
  7. 【請求項7】 前記芳香族系溶剤として1−メチルナフ
    タレンを含む請求項4〜6のいずれかに記載のディーゼ
    ルエンジン吸気系統洗浄用エアゾール製品。
  8. 【請求項8】 洗浄剤を6〜3g/10sec (25℃)
    の量(但し、噴射剤として用いた場合の不燃性圧縮ガス
    を除く。)で、ディーゼルエンジン吸気系統に、エンジ
    ンをかけたまま投入して、該ディーゼルエンジン吸気系
    統を洗浄することを特徴とする、ディーゼルエンジン吸
    気系統の洗浄方法。
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