JP2002128633A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2002128633A
JP2002128633A JP2000355029A JP2000355029A JP2002128633A JP 2002128633 A JP2002128633 A JP 2002128633A JP 2000355029 A JP2000355029 A JP 2000355029A JP 2000355029 A JP2000355029 A JP 2000355029A JP 2002128633 A JP2002128633 A JP 2002128633A
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citrus
skin care
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Takashi Igawa
隆 井川
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Est Kk
ESUTO KK
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Est Kk
ESUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】合成の抗菌剤を使用することなく、皮膚が敏感
な人、とくにパラオキシ安息香酸エステルに敏感なひと
にも適用でき、保湿性も高い皮膚外用剤を得る。 【解決手段】柑橘系植物の果実の種子あるいは表皮から
抽出された天然成分と1,2−ペンタンジオール、1,
3ブチレングリコール、プロピレングリコールより選ば
れた1種以上(あるいは2種以上)の多価アルコールを
含む皮膚外用剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安全性が高く、合成
の抗菌剤を使用しない化粧料や医薬品などの皮膚に外用
する製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料や医薬品などの皮膚外用剤には各
種の抗菌剤を利用している。とくに汎用されているのは
パラオキシ安息香酸エステル類である。パラオキシ安息
香酸エステル類は安全性や抗菌性能がよいため広い範囲
で利用されているが、一部の人に刺激が発生する場合が
あり、また、環境ホルモンとしての作用も考えられ、人
によっては合成の抗菌剤に関して精神的にも敏感な考え
をもつ人もいる。抗菌性は容器や保存方法によってある
程度保つことが可能である。しかし、使用性や用途に限
定があり、合成の抗菌剤を使用しない皮膚外用剤の開発
が望まれいた。
【0003】柑橘系植物の果実の種子および表皮の抗菌
性は特開平6−40834号、特開平7−292290
号、特開平9−40516号公報にスプレー、コート剤
や濡れティッシュなどに応用されている。また、特開平
7−126142号公報ではシワ改善剤として利用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】柑橘系植物の果実の種
子の抗菌性は単独でもある程度抗菌性を示すが、皮膚外
用剤には幅広い抗菌スペクトルが求められ、且つ、皮膚
外用剤、特に最近では、アトピー性皮膚炎や老人性乾皮
症などドライスキンの人が増加しつつあり、皮膚の水分
保持は重要な求められる要素の1つである。
【0005】本発明は、植物性で安全性もよく、皮膚に
とって穏やかな効果を示し、且つ保湿性も充分な製剤を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、鋭意検討した
結果、柑橘系植物の果実の種子から抽出された天然成分
と1,2−ペンタンジオール、1,3ブチレングリコー
ル、プロピレングリコールより選ばれた1種以上の多価
アルコールを含む皮膚外用剤が本発明の目的に最適なこ
とがわかった。
【0007】柑橘系の植物とはミカン科ミカン亜科のミ
カン属、キンカン属、カラタチ属を指し、例示すれば、
グレープフルーツ、夏蜜柑、レモン、カボス、スダチ、
温州蜜柑、伊予柑、オレンジ、マンダリン、ハッサク、
ネーブル、ポンカン等がある。柑橘系植物の果実の種子
及び、または皮から抽出した成分をいうが、これらを抽
出する方法は従来の方法でよい。例えば、抽出する方法
は圧搾や溶媒抽出等によって本発明で使用する天然成分
を取り出すことができる。例えば圧搾での方法は、一般
の圧搾機を用いて柑橘系植物の果実からエキスを絞り出
し、市販のデカンター等で分離製造し成分を取り出すこ
とができる。また溶媒抽出エキスは、柑橘系植物の果実
をボールミルやホモジナイザー等の粉砕機によって粉砕
した後、水やエタノールなど人体に対して安全な溶剤を
用いてソックスレー抽出や濾別などの方法によって分離
製造することができる。又この後添加した水分やアルコ
ール分を蒸発などによって取り除き、天然成分を取り出
す際に使用した溶剤を95%以上除去した濃縮エキスと
することは一つの選択としてある。
【0008】上記した方法等で得られた柑橘系植物の果
実の種子や皮から抽出した成分の本発明中での使用目的
は、抗菌性を主な目的であるので、皮から抽出した成分
の抗菌性より果実の種子から得られた成分の抗菌性の方
が高く、抗菌性の効果を考えた場合には、果実の種子か
らの抽出物が好ましいが、一方、その他の効果として柑
橘系の果実からの抽出物は、いわゆる柑橘系の香りがす
る事によって、香料としての役割や原料臭のマスキング
剤としての効果があるので、使用用途によって種子、表
皮単独あるいは両方を配合する。
【0009】本発明中で柑橘系植物の果実の種子及び、
または皮から抽出された天然成分を含有させた水溶液の
成分含有濃度は、原料になる柑橘系の種類、産地、植物
の部位(種子か表皮)、多価アルコールの量や種類、製
剤の目的、容器などによって変化するが、特に規定はな
いが、好ましくは製剤に対して0.001重量%〜10
重量%がよい。
【0010】また、1,2−ペンタンジオール、1,3
ブチレングリコール、プロピレングリコールの配合は1
種類の配合でも2種以上の配合でも問題なく、また、グ
リセリンや他の保湿剤との併用もなんら問題ない。1,
2−ペンタンジオール、1,3ブチレングリコール、プ
ロピレングリコールの配合量は、柑橘系植物の果実の種
子あるいは表皮から抽出された天然成分の諸条件と、製
剤が要求する保湿性や他の保湿剤の種類や量、製剤の目
的等々によって変化するが、好ましくは製剤に対して
2.0重量%〜50重量%がよい。
【0011】これらを他の皮膚外用剤の基材、添加剤な
どと組み合わせて必要な製剤を作製すればよい。特に配
合禁忌は特にないが、種類によっては抗菌性を弱める物
質があるので、その物質の配合量によっては、柑橘系植
物の果実の種子あるいは表皮から抽出された天然成分や
1,2−ペンタンジオール、1,3ブチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどの配合量を充分検討する
必要がある。しかしながら本発明では、安全性の高い天
然剤を用いて抗菌性を付与することに一番の目的がある
ので、人体に対して安全性・衛生上好ましくない成分は
使用しない方か少量にとどめることが望ましい。また、
合成の抗菌剤やカチオン界面活性剤も本発明の趣旨に沿
わない面があり、これらに抗菌性の主たる部分を担わせ
ることは本発明の趣旨に反するので、配合する場合で
も、その量には自ずと制限があることは言うまでもな
い。
【0012】また、剤型も軟膏、ローション、乳液、ク
リーム、パック、ゲル等様々な剤型を選択でき特に限定
さることはない。以下に柑橘系植物の果実の種子あるい
は表皮からの抽出方法の製造例と実際の皮膚外用剤の製
造方法である実施例を挙げるが特にこれに限定されるこ
とは当然ない。
【0013】製造例1 乾燥したグレープフルーツの種子1Kgをボールミルで
粉砕し、エタノール500mlを添加し、これをソック
スレー抽出器に仕込んだ後20時間加熱還流した。得ら
れたエキスを減圧濃縮することによって、約35gのグ
レープフルーツの種子の濃縮エキスを得た。
【0014】製造例2 グレープフルーツの表皮1Kgをボールミルで粉砕し、
エタノール500mlを添加し、これをソックスレー抽
出器に仕込んだ後20時間加熱還流した。得られたエキ
スを減圧濃縮することによって、約80gのグレープフ
ルーツの表皮の濃縮エキスを得た。
【0015】製造例3 乾燥した夏蜜柑の種子1Kgをボールミルで粉砕し、エ
タノール500mlを添加し、これをソックスレー抽出
器に仕込んだ後20時間加熱還流した。得られたエキス
を減圧濃縮することによって、約30gの夏蜜柑の種子
の濃縮エキスを得た。
【0016】実施例1(クリーム剤型) 油相 スクワラン8.0重量部、ミツロウ4.0重量部、セタ
ノール3.0重量部、ステアリン酸3.0重量部、ステ
アリン酸ポリオキシエチレン(5E.0)セチルエーテ
ル2.0重量部、ポリオキシエチレン(5E.0)ステ
アリルエーテル1.2重量部、ポリオキシエチレン(8
E.0)ステアリルエーテル0.6重量部、ポリオキシ
エチレン(15E.0)ラウリルエーテル0.3重量
部、 水相 水酸化ナトリウム0.1重量部、プロピレングリコール
1.0重量部、1,2−ペンタンジオール2.0重量
部、製造例1−0.1重量部、水74.7重量部製造方
法は油相、水相を別々に加温し、攪拌しつつ油相に水相
を徐々に加えて45℃まで徐々に冷却した。
【0017】実施例2(ローション剤型) 油相 香料0.2重量部、オリーブ油0.1重量部、ソルビタ
ンモノステアレート0.5重量部、ポリオキシエチレン
(20E.0)ソルビタンモノステアレート1.0重量
部、ポリオキシエチレン(60E.0)硬化ヒマシ油
1.0重量部 水相 1,2−ペンタンジオール1.5重量部、1,3ブチレ
ングリコール7.0重量部、製造例2−0.15重量
部、水88.75重量部
【0018】実施例3 実施例1の製造例1の0.1重量部を製造例3−0.1
重量部に置き換え他は実施例1と同様に製造したもの。
【0019】実施例4 実施例2の製造例2の0.15重量部をグレープフルー
ツ種子エキス(Chemie Brasileira社
製、サンパウロ、ブラジル)0.15重量部に置き換え
他は実施例1と同様に製造したもの。
【0020】実施例5 実施例1の製造例1の0.1重量部をグレープフルーツ
オイル(高砂香料社製)0.05と製造例3−0.05
重量部に置き換え他は実施例1と同様に製造したもの。
【0021】実施例6 実施例2の製造例2の0.15重量部をグレープフルー
ツ種子エキス(Chemie Brasileira社
製、サンパウロ、ブラジル)0.05重量部と製造例2
−0.10に置き換え他は実施例1と同様に製造したも
の。
【0022】抗菌性試験 大腸菌(Escherichia coli ATCC
16404)、黄色葡萄状球菌(Staphyloco
ccus aureus ATCC6538)、緑膿菌
(Pseudomonas aeruginosa A
TCC9027)、カンジダ菌(Candida al
bicans ATCC10231)、カビ(Aspe
rgillus niger ATCC16404)を
それぞれ菌種ごとに、実施例に10gに大腸菌、黄色葡
萄状球菌、緑膿菌は1g当たり約106個接種した後、
37℃で培養し、接種直後、1日後、2日後、1週間後
の生菌数を測定した。(接種直後は接種した菌液の生菌
数を測定し希釈倍率から求めた) カンジダ菌、カビは1g当たり105個接種した後、は
25℃で培養し、接種直後、1週間後、2週間後、3週
間後の生菌数を測定した。結果を表1〜10示す。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】皮膚刺激感試験 皮膚の敏感な人、18才〜49才の女性5名と33〜4
9才の男性3名計9名で目の下の頬部の皮膚に約2cm
四方に左右に実施例及び比較例を塗布し、皮膚に刺激感
が次の基準で評価した。特に刺激を感じなかった=0、
少し刺激を感じた=1、刺激を感じた=2、強い刺激を
感じた=3比較例は実施例に配合した製造例を同程度の
抗菌性を示す量のパラオキシ安息香酸メチルに置き換え
た。結果を表11に示すが数値は評価点の合計である。
【0034】
【0035】
【効果】柑橘系植物の果実の種子あるいは表皮から抽出
された天然成分と1,2−ペンタンジオール、1,3ブ
チレングリコール、プロピレングリコールより選ばれた
1種以上(あるいは2種以上)の多価アルコールを含む
皮膚外用剤は合成の抗菌剤を使用することなく、皮膚が
敏感な人、とくにパラオキシ安息香酸エステルに敏感な
人にも適用できる。また、1,2−ペンタンジオール、
1,3ブチレングリコール、プロピレングリコールと併
用することによって保湿性と抗菌の向上が計られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 K 47/10 47/10 A61P 17/00 A61P 17/00 101 101

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柑橘系植物の果実の種子あるいは表皮か
    ら抽出された天然成分と1,2−ペンタンジオール、
    1,3ブチレングリコール、プロピレングリコールより
    選ばれた1種以上の多価アルコールを含む皮膚外用剤
  2. 【請求項2】 柑橘系植物の果実の種子あるいは表皮か
    ら抽出された天然成分と1,2−ペンタンジオール、
    1,3ブチレングリコール、プロピレングリコールより
    選ばれた2種以上の多価アルコールを含む皮膚外用剤
  3. 【請求項3】 柑橘系植物の果実がグレープルフルーツ
    である請求項1または請求項2の皮膚外用剤
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019186A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Mandom Corp 防腐殺菌剤、該防腐殺菌剤を配合した化粧品、医薬品又は食品
JP2008214206A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Nof Corp 皮膚化粧料
JP2009011702A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Meiko Shoji Kk 包装型身体清拭タオル及びその製造方法
JP2014234352A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 日油株式会社 皮膚化粧料

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