JP2002128529A - ガラスゴブの成形方法 - Google Patents
ガラスゴブの成形方法Info
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- JP2002128529A JP2002128529A JP2000321198A JP2000321198A JP2002128529A JP 2002128529 A JP2002128529 A JP 2002128529A JP 2000321198 A JP2000321198 A JP 2000321198A JP 2000321198 A JP2000321198 A JP 2000321198A JP 2002128529 A JP2002128529 A JP 2002128529A
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- gas
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B7/00—Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
- C03B7/10—Cutting-off or severing the glass flow with the aid of knives or scissors or non-contacting cutting means, e.g. a gas jet; Construction of the blades used
- C03B7/12—Cutting-off or severing a free-hanging glass stream, e.g. by the combination of gravity and surface tension forces
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Melting And Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガラス溶融炉の流出ノズルの開口(オリフィ
ス)から流出してくるガラス流に働く自重、表面張力に
加えて、前記開口の下で溶融ガラスを括れさせる外力を
加えることにより、高精度で、小重量化ができ、しか
も、高効率生産を可能とするガラスゴブの成形方法を提
供する。 【解決手段】 流出ノズルの開口(オリフィス)から溶
融ガラスを滴下流出し、これをガラスゴブ受け型で受け
て、所定重量のガラスゴブを得る工程において、前記開
口下端部から流出してくるガラス流に、そのガラス流に
働く自重、表面張力に加えて、ガラス流を開口下端部の
近傍から積極的に括れさせる外力を加えることにより、
所要の溶融ガラスを分離・切断する。
ス)から流出してくるガラス流に働く自重、表面張力に
加えて、前記開口の下で溶融ガラスを括れさせる外力を
加えることにより、高精度で、小重量化ができ、しか
も、高効率生産を可能とするガラスゴブの成形方法を提
供する。 【解決手段】 流出ノズルの開口(オリフィス)から溶
融ガラスを滴下流出し、これをガラスゴブ受け型で受け
て、所定重量のガラスゴブを得る工程において、前記開
口下端部から流出してくるガラス流に、そのガラス流に
働く自重、表面張力に加えて、ガラス流を開口下端部の
近傍から積極的に括れさせる外力を加えることにより、
所要の溶融ガラスを分離・切断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、レン
ズ、プリズムなどの高精度光学ガラス素子を製造するた
めに、光学ガラス素材を、溶融るつぼを使って溶融し、
その流出ノズルから流出させ、これをゴブ受け型で受け
て、予め、精密なガラスゴブを成形する方法に関する。
ズ、プリズムなどの高精度光学ガラス素子を製造するた
めに、光学ガラス素材を、溶融るつぼを使って溶融し、
その流出ノズルから流出させ、これをゴブ受け型で受け
て、予め、精密なガラスゴブを成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガラスレンズは、所定寸法の
ガラスブロックを研削、研磨により所定形状に加工して
得られる。しかし、この手法では、非球面形状を有する
レンズの製造に、非常に高精度な加工技術が必要であ
り、また、研削、研磨には、何れも多くの加工時間を費
やし、多大な費用を要していた。
ガラスブロックを研削、研磨により所定形状に加工して
得られる。しかし、この手法では、非球面形状を有する
レンズの製造に、非常に高精度な加工技術が必要であ
り、また、研削、研磨には、何れも多くの加工時間を費
やし、多大な費用を要していた。
【0003】そこで、近年においては、非球面形状の成
形面を有する成形型を用いて、加熱軟化したガラス素材
を、非酸化性の雰囲気中で、プレス加工することによ
り、低コストの非球面形状レンズを得る方法が提唱され
ている。
形面を有する成形型を用いて、加熱軟化したガラス素材
を、非酸化性の雰囲気中で、プレス加工することによ
り、低コストの非球面形状レンズを得る方法が提唱され
ている。
【0004】また、更に安価なプレス成形品を得るため
に、ガラス素材を、溶融るつぼ内で高均質なガラスに溶
融し、このるつぼに接続されたガラス流出槽の流出ノズ
ル(パイプ)を外部加熱、あるいは、直接通電加熱し、
その温度制御によって、前記流出ノズルから所定量の溶
融ガラス流を滴下、流出し、受け型などで受けて、高精
度な光学素子成形品を得る製造方法も提唱されている。
に、ガラス素材を、溶融るつぼ内で高均質なガラスに溶
融し、このるつぼに接続されたガラス流出槽の流出ノズ
ル(パイプ)を外部加熱、あるいは、直接通電加熱し、
その温度制御によって、前記流出ノズルから所定量の溶
融ガラス流を滴下、流出し、受け型などで受けて、高精
度な光学素子成形品を得る製造方法も提唱されている。
【0005】即ち、例えば、特開平2−34525号公
報、特開平3−137025号公報などには、そのガラ
スゴブの製造方法が記載されている。
報、特開平3−137025号公報などには、そのガラ
スゴブの製造方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、溶融ガラス流をノズルの開口から滴下流出し、
光学素子成形品を得る製造方法では、溶融された光学ガ
ラスを、より高精度に分離し、かつ、効率的に流出を行
う上で、下記のような問題点があった。
ように、溶融ガラス流をノズルの開口から滴下流出し、
光学素子成形品を得る製造方法では、溶融された光学ガ
ラスを、より高精度に分離し、かつ、効率的に流出を行
う上で、下記のような問題点があった。
【0007】1.所定量の溶融ガラス流を、流出ノズル
より滴下流出させ、そのガラス流の流出量を制御するに
際に、ノズルを外部加熱、あるいは、直接通電加熱させ
ることだけで、ガラス流の粘性制御を行うので、そのガ
ラス流出量の最小(液滴)重量は、ガラス流の自重と表
面張力、および、ノズル下端のガラス濡れ面積により制
限される。
より滴下流出させ、そのガラス流の流出量を制御するに
際に、ノズルを外部加熱、あるいは、直接通電加熱させ
ることだけで、ガラス流の粘性制御を行うので、そのガ
ラス流出量の最小(液滴)重量は、ガラス流の自重と表
面張力、および、ノズル下端のガラス濡れ面積により制
限される。
【0008】このことは、ゴブの小重量化の重量限界を
意味し、ガラス流を滴下流出させて安価な光学素子成形
品を、特に、微小な光学素子成形品を得る際の、対象領
域を狭めることになる。また、同時に、所望の微小光学
成形品を製造する上で、溶融ガラスのゴブ成形後に、研
削、研磨加工工程を追加するなど、加工コストの増加に
もつながる。
意味し、ガラス流を滴下流出させて安価な光学素子成形
品を、特に、微小な光学素子成形品を得る際の、対象領
域を狭めることになる。また、同時に、所望の微小光学
成形品を製造する上で、溶融ガラスのゴブ成形後に、研
削、研磨加工工程を追加するなど、加工コストの増加に
もつながる。
【0009】2.さらに、流出ノズルのガラス流出量
が、ノズル温度制御(外部、直接加熱共に)の範囲内で
しか変更できないことにより、ゴブの連続生産を行った
場合、成形時の滴下流出タクトの変更バリエーションが
乏しく、量産性の低下を招く。
が、ノズル温度制御(外部、直接加熱共に)の範囲内で
しか変更できないことにより、ゴブの連続生産を行った
場合、成形時の滴下流出タクトの変更バリエーションが
乏しく、量産性の低下を招く。
【0010】3.また、同上の理由により、流量バリエ
ーションに乏しく、多品種小ロットの生産に不向きであ
る。
ーションに乏しく、多品種小ロットの生産に不向きであ
る。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、ガラス溶融炉の
流出ノズルの開口(オリフィス)から流出してくるガラ
ス流に働く自重、表面張力に加えて、前記開口の下で溶
融ガラスを括れさせる外力を加えることにより、高精度
で、小重量化ができ、しかも、高効率生産を可能とする
ガラスゴブの成形方法を提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、ガラス溶融炉の
流出ノズルの開口(オリフィス)から流出してくるガラ
ス流に働く自重、表面張力に加えて、前記開口の下で溶
融ガラスを括れさせる外力を加えることにより、高精度
で、小重量化ができ、しかも、高効率生産を可能とする
ガラスゴブの成形方法を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的とするところは、
流出ノズルの開口から垂れ下がった状態の流出ガラスに
外力を加えるのに、ガスを用い、このガスの温度を、溶
融ガラスの軟化点温度以上にさせることで、高精度で、
小重量化ができると共に、重量およびガラス材料バリエ
ーションの拡大を可能とするガラスゴブの成形方法を提
供することにある。
流出ノズルの開口から垂れ下がった状態の流出ガラスに
外力を加えるのに、ガスを用い、このガスの温度を、溶
融ガラスの軟化点温度以上にさせることで、高精度で、
小重量化ができると共に、重量およびガラス材料バリエ
ーションの拡大を可能とするガラスゴブの成形方法を提
供することにある。
【0013】更に、本発明の他の目的とするところは、
流出ノズルの開口から垂れ下がった状態で、前記流出ノ
ズルに振動を与えることで、高精度で、小重量化がで
き、しかも、重量およびガラス材料バリエーションの拡
大を可能とするガラスゴブの成形方法を提供することに
ある。
流出ノズルの開口から垂れ下がった状態で、前記流出ノ
ズルに振動を与えることで、高精度で、小重量化がで
き、しかも、重量およびガラス材料バリエーションの拡
大を可能とするガラスゴブの成形方法を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガラスゴブの成形方法では、流出ノズルの
開口(オリフィス)から溶融ガラスを滴下流出し、これ
をガラスゴブ受け型で受けて、所定重量のガラスゴブを
得る工程において、前記開口下端部から流出してくるガ
ラス流に、そのガラス流に働く自重、表面張力に加え
て、ガラス流を開口下端部の近傍から積極的に括れさせ
る外力を加えることにより、所要の溶融ガラスを分離・
切断することを特徴とする。
め、本発明のガラスゴブの成形方法では、流出ノズルの
開口(オリフィス)から溶融ガラスを滴下流出し、これ
をガラスゴブ受け型で受けて、所定重量のガラスゴブを
得る工程において、前記開口下端部から流出してくるガ
ラス流に、そのガラス流に働く自重、表面張力に加え
て、ガラス流を開口下端部の近傍から積極的に括れさせ
る外力を加えることにより、所要の溶融ガラスを分離・
切断することを特徴とする。
【0015】この場合、本発明の実施の形態として、前
記流出ノズルの開口下端の近傍に位置して、前記開口か
ら垂れ下がった状態の流出ガラスに、ガス圧力を加える
手段を設け、その手段により、前記ノズルの開口下端部
と溶融ガラス流との間に括れを生じさせ、前記溶融ガラ
スを分離・切断すること、更には、前記流出ガラスに圧
力を加えるガスの温度を、前記溶融ガラスの軟化点温度
以上に制御することは有効である。
記流出ノズルの開口下端の近傍に位置して、前記開口か
ら垂れ下がった状態の流出ガラスに、ガス圧力を加える
手段を設け、その手段により、前記ノズルの開口下端部
と溶融ガラス流との間に括れを生じさせ、前記溶融ガラ
スを分離・切断すること、更には、前記流出ガラスに圧
力を加えるガスの温度を、前記溶融ガラスの軟化点温度
以上に制御することは有効である。
【0016】また、本発明では、前記流出ノズルの開口
下端の近傍に位置して、前記開口から垂れ下がった状態
の流出ガラスに、流出ノズルに振動を与える手段を設
け、その手段により、前記ノズルの開口下端部と溶融ガ
ラス流との間に括れを生じさせ、前記溶融ガラスを分離
・切断することを特徴とする。
下端の近傍に位置して、前記開口から垂れ下がった状態
の流出ガラスに、流出ノズルに振動を与える手段を設
け、その手段により、前記ノズルの開口下端部と溶融ガ
ラス流との間に括れを生じさせ、前記溶融ガラスを分離
・切断することを特徴とする。
【0017】このような構成では、溶融ガラスが、その
流出ノズルの開口(オリフィス)から自重と表面張力に
よって滴下流出する過程で、ガラス流に対して、積極的
に外力を加えて、前記開口下の溶融ガラスに括れを生じ
させることができ、高精度で、極めて小重量のガラスゴ
ブの成形が可能となる。
流出ノズルの開口(オリフィス)から自重と表面張力に
よって滴下流出する過程で、ガラス流に対して、積極的
に外力を加えて、前記開口下の溶融ガラスに括れを生じ
させることができ、高精度で、極めて小重量のガラスゴ
ブの成形が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明に係わる実施の形態を、添付図面を参照して、具体的
に説明する。
明に係わる実施の形態を、添付図面を参照して、具体的
に説明する。
【0019】図1は、第1の実施の形態における、ガラ
ス溶融流出部の構成を示した断面図である。ここで、符
号1はガラス溶融るつぼであり、2はパイプ状のガラス
流出ノズルであって、溶融るつぼ1に接続されている。
3は受け型、4は受け型支持ロッドである。5は溶融る
つぼ1の加熱用のヒータであり、6は流出ノズル2の加
熱用のヒータであり、各々、溶融るつぼ1、流出ノズル
2の外周に配置され、適宜、所望の温度を満足する加熱
温度を与えられるようになっている。
ス溶融流出部の構成を示した断面図である。ここで、符
号1はガラス溶融るつぼであり、2はパイプ状のガラス
流出ノズルであって、溶融るつぼ1に接続されている。
3は受け型、4は受け型支持ロッドである。5は溶融る
つぼ1の加熱用のヒータであり、6は流出ノズル2の加
熱用のヒータであり、各々、溶融るつぼ1、流出ノズル
2の外周に配置され、適宜、所望の温度を満足する加熱
温度を与えられるようになっている。
【0020】また、符号7は溶融ガラス、8は流出ノズ
ルから流出した溶融ガラス流、9は受け型に受取られた
溶融ガラス塊(ゴブ成形品)である。また、10は撹拌
ペラであり、溶融ガラス7の均質化のために、駆動機構
(図示せず)によって駆動されて、撹拌が可能となる。
ルから流出した溶融ガラス流、9は受け型に受取られた
溶融ガラス塊(ゴブ成形品)である。また、10は撹拌
ペラであり、溶融ガラス7の均質化のために、駆動機構
(図示せず)によって駆動されて、撹拌が可能となる。
【0021】また、11はガス吹付け装置であり、12
は溶融ガラス流8の外周方向より吹付けられるガスであ
る。前記ガス吹付け装置11は、流出ノズル2の開口
(流出口)下端付近に配置され、流出ガラス流の外周方
向より、溶融ガラス流8に適宜、所望の温度に制御され
たガス12を吹付ける働きをする(詳細については、後
述する)。なお、溶融るつぼ1、流出ノズル2の各部材
は、白金および白金合金製である。
は溶融ガラス流8の外周方向より吹付けられるガスであ
る。前記ガス吹付け装置11は、流出ノズル2の開口
(流出口)下端付近に配置され、流出ガラス流の外周方
向より、溶融ガラス流8に適宜、所望の温度に制御され
たガス12を吹付ける働きをする(詳細については、後
述する)。なお、溶融るつぼ1、流出ノズル2の各部材
は、白金および白金合金製である。
【0022】前記、ガラス溶融装置でのガラス溶融、流
出工程として、まず、溶融るつぼ1の投入部(図示せ
ず)より、内部へ投入されたガラス原料は、加熱ヒータ
5で、所定の溶融温度に制御され、溶解・清澄の各工程
を経て、要求する溶融状態になる。その後、撹拌ペラ1
0により、十分に均質化された後、加熱ヒータ6で所定
の流出温度に制御された流出ノズル2から、溶融ガラス
8として、滴下流出(詳細については、後述する)され
る。
出工程として、まず、溶融るつぼ1の投入部(図示せ
ず)より、内部へ投入されたガラス原料は、加熱ヒータ
5で、所定の溶融温度に制御され、溶解・清澄の各工程
を経て、要求する溶融状態になる。その後、撹拌ペラ1
0により、十分に均質化された後、加熱ヒータ6で所定
の流出温度に制御された流出ノズル2から、溶融ガラス
8として、滴下流出(詳細については、後述する)され
る。
【0023】その後、滴下流出されたガラス8は、流出
ノズル2の下方にて受け型3により所定量の溶融ガラス
塊9として受け取られる。この時、受け型3は、受け型
支持ロッド4に連結したゴブ受取り装置(NCにより上
下駆動および位置制御が可能な装置:図示せず)によ
り、受け取り動作および位置を制御されている。
ノズル2の下方にて受け型3により所定量の溶融ガラス
塊9として受け取られる。この時、受け型3は、受け型
支持ロッド4に連結したゴブ受取り装置(NCにより上
下駆動および位置制御が可能な装置:図示せず)によ
り、受け取り動作および位置を制御されている。
【0024】次に、前述した、流出ノズル2から流出し
た溶融ガラス流8の外周方向より、ガス12の吹付けを
行うガス吹付け装置11について、その吹付け方法を含
め、図2を参照しながら説明する。図2は、図1のA−
A線に沿う断面図であり、ガス吹付け装置11におい
て、符号13はガスホルダー、14はガス吹き出し口で
あり、16は配管通路、15は配管分岐通路(この場
合、2分岐型)であり、前者の配管通路16から供給さ
れたガスは、後者の配管分岐通路15を経て、ガス吹き
出し口14へ分配されている。また、この時、各通路
は、ガスホルダー13の軸中心に対して、等分の角度で
配設されており、複数のガス吹き出し口14(この場
合、8分岐)から同軸中心方向に、ガスを吹き出させる
ようになっている。
た溶融ガラス流8の外周方向より、ガス12の吹付けを
行うガス吹付け装置11について、その吹付け方法を含
め、図2を参照しながら説明する。図2は、図1のA−
A線に沿う断面図であり、ガス吹付け装置11におい
て、符号13はガスホルダー、14はガス吹き出し口で
あり、16は配管通路、15は配管分岐通路(この場
合、2分岐型)であり、前者の配管通路16から供給さ
れたガスは、後者の配管分岐通路15を経て、ガス吹き
出し口14へ分配されている。また、この時、各通路
は、ガスホルダー13の軸中心に対して、等分の角度で
配設されており、複数のガス吹き出し口14(この場
合、8分岐)から同軸中心方向に、ガスを吹き出させる
ようになっている。
【0025】また、ガスホルダー13は、流出ノズル2
の流出口下端付近に配置され、平面的に流出ノズル2と
同軸もしくはその近傍位置に、位置だし機構(治具な
ど:図示せず)により、位置決めがなされている。この
ため、流出ノズル2より流出してくる溶融ガラス流8に
対して、その外周方向から中心方向に向かって、等分配
された吹き出しガス12が吹き付けられるように、供給
されている。
の流出口下端付近に配置され、平面的に流出ノズル2と
同軸もしくはその近傍位置に、位置だし機構(治具な
ど:図示せず)により、位置決めがなされている。この
ため、流出ノズル2より流出してくる溶融ガラス流8に
対して、その外周方向から中心方向に向かって、等分配
された吹き出しガス12が吹き付けられるように、供給
されている。
【0026】また、ガスホルダー13の上下方向の配置
については、流出ノズル2の開口下端部2a近傍の高さ
に、ガス吹き出し口14が位置するように設定され、平
面位置同様、位置だし機構(治具など:図示せず)によ
り、上下位置決めがなされている。このため、流出ノズ
ル2より流出してくる溶融ガラス流8の上方向8a、も
しくは、開口下端部2a近傍の溶融ガラス流に対して、
その外周方向から吹き出しガス12が供給される。
については、流出ノズル2の開口下端部2a近傍の高さ
に、ガス吹き出し口14が位置するように設定され、平
面位置同様、位置だし機構(治具など:図示せず)によ
り、上下位置決めがなされている。このため、流出ノズ
ル2より流出してくる溶融ガラス流8の上方向8a、も
しくは、開口下端部2a近傍の溶融ガラス流に対して、
その外周方向から吹き出しガス12が供給される。
【0027】また、17はガス流量調節器、18は供給
ガス圧力制御機であり、吹付けガスの元圧力を、供給ガ
ス圧力制御機18にて、所望の圧力に設定した後、吹付
けガス12を、ガス供給管19を通して、それぞれのガ
ス流量調節器17へ送る。次に、各ガス流量調節器17
にて、最適な流量に調節された吹付けガス12が、前記
配管通路16、配管分岐通路15、ガス吹き出し口14
を通じて、溶融ガラス流8の周囲に対して、連続的ある
いは間欠的に吹き出し供給される。
ガス圧力制御機であり、吹付けガスの元圧力を、供給ガ
ス圧力制御機18にて、所望の圧力に設定した後、吹付
けガス12を、ガス供給管19を通して、それぞれのガ
ス流量調節器17へ送る。次に、各ガス流量調節器17
にて、最適な流量に調節された吹付けガス12が、前記
配管通路16、配管分岐通路15、ガス吹き出し口14
を通じて、溶融ガラス流8の周囲に対して、連続的ある
いは間欠的に吹き出し供給される。
【0028】また、20は加熱ヒータであり、ガスホル
ダー13の中に、その軸中心に対して、等配分で設置さ
れており、複数(この場合8分岐)のガス吹き出し口1
4から吹き出されるガス12の温度を、所定の温度に制
御して、ガスを吹き出させることが可能となっている。
ダー13の中に、その軸中心に対して、等配分で設置さ
れており、複数(この場合8分岐)のガス吹き出し口1
4から吹き出されるガス12の温度を、所定の温度に制
御して、ガスを吹き出させることが可能となっている。
【0029】次に、前述した装置システムを使用して、
溶融ガラスを流出口(オリフィス)から滴下流出させ、
小重量のガラスゴブを成形する方法について、即ち、流
出ノズル先端より流出してくる溶融ガラス流の上部と、
パイプ下端部との間にガスを供給し、溶融ガラス流のく
びれを助長し、小重量滴下ゴブを得るガス圧力、ガス温
度、タイミング、位置などの関係を制御することを具体
的に説明する。
溶融ガラスを流出口(オリフィス)から滴下流出させ、
小重量のガラスゴブを成形する方法について、即ち、流
出ノズル先端より流出してくる溶融ガラス流の上部と、
パイプ下端部との間にガスを供給し、溶融ガラス流のく
びれを助長し、小重量滴下ゴブを得るガス圧力、ガス温
度、タイミング、位置などの関係を制御することを具体
的に説明する。
【0030】なお、本工程の溶融ガラスには、カメラ、
ビデオカメラなどの光学特性を持つ光学ガラスを使用し
た。また、バッチ式ガラス溶融るつぼ1、流出ノズル2
については、円筒形状のものを使用し、撹拌ペラ10は
ヘリカル状のものを使用した。
ビデオカメラなどの光学特性を持つ光学ガラスを使用し
た。また、バッチ式ガラス溶融るつぼ1、流出ノズル2
については、円筒形状のものを使用し、撹拌ペラ10は
ヘリカル状のものを使用した。
【0031】ここで、バッチ式ガラス溶融、および流出
ノズルのガラス流出条件について、下記する。
ノズルのガラス流出条件について、下記する。
【0032】・加熱ヒータ仕様;セラミックヒータ ・るつぼ加熱ヒータ制御温度; 投入・溶解・清澄工程段階:1,200℃〜1,500
℃ 均質・流出工程段階:1,000℃〜1,300℃ ・流出ノズル断面形状;内径:d1=φ2mm、外径:
d2=φ4mm ・流出ノズル制御温度;850℃〜900℃ なお、流出ノズルの制御条件でガラス滴下流出が行わ
れ、その時のガラス滴下流出重量が、W=0.3gr/
1滴であり、ガラス流出量が、Q=8.0gr/分であ
った。
℃ 均質・流出工程段階:1,000℃〜1,300℃ ・流出ノズル断面形状;内径:d1=φ2mm、外径:
d2=φ4mm ・流出ノズル制御温度;850℃〜900℃ なお、流出ノズルの制御条件でガラス滴下流出が行わ
れ、その時のガラス滴下流出重量が、W=0.3gr/
1滴であり、ガラス流出量が、Q=8.0gr/分であ
った。
【0033】また、ガス吹付け装置11の寸法仕様、お
よび、吹付けガス12の吹付け条件について下記する。
よび、吹付けガス12の吹付け条件について下記する。
【0034】・ガスホルダー形状;内径:D0=φ6m
m ・ガスホルダー材質;アルミナ ・ガス吹き出し口形状;内径:d3=φ0.5〜1.0
mm ・ガス吹き出し口個数;8ケ(45゜等配分) ・ガス配管分岐通路幅;W1=3mm(4ケ共通) ・ガス配管通路幅;W0=4mm(4ケ共通) ・ガス元圧力;P0=0.1〜1.0kg/cm2 ・使用ガス種;N2 ・ガス流量(吹き出し口実流量測定値);Q0=0.5
〜4.0リッター/分 ・ガス温度(吹き出しガス実温度測定値);T0=60
0℃〜1100℃ ・ガス加熱ヒータ仕様;カルタル線ヒータ 上記吹き出しガス温度は、ホルダー内に設置された熱電
対(図示せず)により、温度制御されている。また、ガ
ス吹き出し口14からは、上記の圧力、流量、温度に制
御された、ガス12が、下記のタイミングで、間欠的に
溶融ガラス流8に対して、吹き出しされる。
m ・ガスホルダー材質;アルミナ ・ガス吹き出し口形状;内径:d3=φ0.5〜1.0
mm ・ガス吹き出し口個数;8ケ(45゜等配分) ・ガス配管分岐通路幅;W1=3mm(4ケ共通) ・ガス配管通路幅;W0=4mm(4ケ共通) ・ガス元圧力;P0=0.1〜1.0kg/cm2 ・使用ガス種;N2 ・ガス流量(吹き出し口実流量測定値);Q0=0.5
〜4.0リッター/分 ・ガス温度(吹き出しガス実温度測定値);T0=60
0℃〜1100℃ ・ガス加熱ヒータ仕様;カルタル線ヒータ 上記吹き出しガス温度は、ホルダー内に設置された熱電
対(図示せず)により、温度制御されている。また、ガ
ス吹き出し口14からは、上記の圧力、流量、温度に制
御された、ガス12が、下記のタイミングで、間欠的に
溶融ガラス流8に対して、吹き出しされる。
【0035】ガス吹き出しタイミングを、図3を用いて
説明する。まず、前述した、流出ノズル2からパイプ内
壁に沿って溶融ガラス流8が流出してくる。この溶融ガ
ラス流8は、流出するに際し、滴下流出のメカニズムと
して、前記、流出ノズルの出口下端部2aの下端面を濡
らし、ノズル下端部の外径付近へと回り込む、その後、
前記下端面に回り込んだガラス流は、液だまりとなり、
下方へ垂れ下がる。自重と表面張力により、液だまりと
なった溶融ガラス流8は、その上部と、パイプ下端部2
aとの間にくびれを生じ、滴下していく。
説明する。まず、前述した、流出ノズル2からパイプ内
壁に沿って溶融ガラス流8が流出してくる。この溶融ガ
ラス流8は、流出するに際し、滴下流出のメカニズムと
して、前記、流出ノズルの出口下端部2aの下端面を濡
らし、ノズル下端部の外径付近へと回り込む、その後、
前記下端面に回り込んだガラス流は、液だまりとなり、
下方へ垂れ下がる。自重と表面張力により、液だまりと
なった溶融ガラス流8は、その上部と、パイプ下端部2
aとの間にくびれを生じ、滴下していく。
【0036】このガラス流(液だまり)の下端部8b
が、流出ノズルの出口下端部2aから垂れ下がった距離
をLとした時、ガラス流(液だまり)の上部にくびれを
生じる前の状態、つまり、図3に示すL0の距離まで、
垂れ下がった時に、前記吹き出しガス12を吹き付け始
める。その後、前述したように、溶融ガラス流8のくび
れを、ガス圧力、ガス温度により、助長させて、ノズル
下端部2aとガラス流8とを切り離し、滴下させる。
が、流出ノズルの出口下端部2aから垂れ下がった距離
をLとした時、ガラス流(液だまり)の上部にくびれを
生じる前の状態、つまり、図3に示すL0の距離まで、
垂れ下がった時に、前記吹き出しガス12を吹き付け始
める。その後、前述したように、溶融ガラス流8のくび
れを、ガス圧力、ガス温度により、助長させて、ノズル
下端部2aとガラス流8とを切り離し、滴下させる。
【0037】吹き出しガス12は、図3に示すL1の距
離まで下端部8bが落下した時(即ち、ガラス流8が完
全に、流出ノズル2から離脱した状態)に、ガス供給を
停止する。この時、非接触検知センサー(光透過型ある
いは反射型:図示せず)を用いて、下端部8bの距離L
の計測を行った。
離まで下端部8bが落下した時(即ち、ガラス流8が完
全に、流出ノズル2から離脱した状態)に、ガス供給を
停止する。この時、非接触検知センサー(光透過型ある
いは反射型:図示せず)を用いて、下端部8bの距離L
の計測を行った。
【0038】以上の成形条件にて、小重量のガラスゴブ
成形を連続的に行った結果、そのガラス滴下流出重量が
W=0.1〜0.28gr/1滴であるガラスゴブを、
適宜成形することができた。この際、ガラスゴブ成形品
は、その重量バラツキ:±1%以内の重量精度であり、
所定のゴブ形状、外観精度(キズ、カケなどの不良がな
い)を満足する歩留り97%以上の良品で、小重量のガ
ラスゴブ成形を行うことができた。
成形を連続的に行った結果、そのガラス滴下流出重量が
W=0.1〜0.28gr/1滴であるガラスゴブを、
適宜成形することができた。この際、ガラスゴブ成形品
は、その重量バラツキ:±1%以内の重量精度であり、
所定のゴブ形状、外観精度(キズ、カケなどの不良がな
い)を満足する歩留り97%以上の良品で、小重量のガ
ラスゴブ成形を行うことができた。
【0039】また、流出ノズル2の制御条件でガラス流
出を行った際の、吹き出しガス12の各制御パラメータ
と、ゴブ成形品重量との結果は、表1の通りであった。
出を行った際の、吹き出しガス12の各制御パラメータ
と、ゴブ成形品重量との結果は、表1の通りであった。
【0040】
【表1】 なお、本実施の形態では、バッチ式のガラス溶融装置を
用いて、ガラス溶融を行ったが、連続式のガラス溶融装
置、ゴブ受け取り装置と連動させて、前述した小重量ゴ
ブを連続的に製造させる方式でもよい。
用いて、ガラス溶融を行ったが、連続式のガラス溶融装
置、ゴブ受け取り装置と連動させて、前述した小重量ゴ
ブを連続的に製造させる方式でもよい。
【0041】そして、ここでは、ガス吹き出し口の形
状、個数については、丸孔、8ケとしたが、他の形状、
楕円、矩形、多角形などの口形状、および、複数以上の
孔口数であっても、勿論かまわない。また、ここでは、
ガス吹き出し口の高さ位置については、流出ノズル2の
流出口下端付近に、固定された状態で、ガス吹き付けを
実施したが、溶融ガラス流8の垂れ下がりに応じて、ガ
ス吹き出し口の高さ位置を、引き下げ方向に連動させる
ような構成も勿論、可能である。
状、個数については、丸孔、8ケとしたが、他の形状、
楕円、矩形、多角形などの口形状、および、複数以上の
孔口数であっても、勿論かまわない。また、ここでは、
ガス吹き出し口の高さ位置については、流出ノズル2の
流出口下端付近に、固定された状態で、ガス吹き付けを
実施したが、溶融ガラス流8の垂れ下がりに応じて、ガ
ス吹き出し口の高さ位置を、引き下げ方向に連動させる
ような構成も勿論、可能である。
【0042】このような本実施の形態においては、ガラ
スの溶融炉の流出ノズルから流出された溶融ガラスを、
受け型を用いてゴブ受け取り成形する際に、下記の特有
な効果がある。
スの溶融炉の流出ノズルから流出された溶融ガラスを、
受け型を用いてゴブ受け取り成形する際に、下記の特有
な効果がある。
【0043】・流出ノズルの先端部から滴下流出する溶
融ガラス流に対して、制御された外力を加えて、ノズル
開口下端部とガラス流との間に括れを生じさせ、ノズル
からガラス流を引き離すことにより、高精度で、極めて
小重量のガラスゴブの成形が可能となる。
融ガラス流に対して、制御された外力を加えて、ノズル
開口下端部とガラス流との間に括れを生じさせ、ノズル
からガラス流を引き離すことにより、高精度で、極めて
小重量のガラスゴブの成形が可能となる。
【0044】(第2の実施の形態)ここでは、第1の実
施の形態で述べた、バッチ式のガラス溶融装置、ゴブ受
け成形装置に加えて、流出ノズル部に振動力付加装置を
用いている。これにより、小重量ゴブの成形を行った態
様については、以下に説明する。
施の形態で述べた、バッチ式のガラス溶融装置、ゴブ受
け成形装置に加えて、流出ノズル部に振動力付加装置を
用いている。これにより、小重量ゴブの成形を行った態
様については、以下に説明する。
【0045】図4は、本発明に係わる第2の実施の形態
を説明する構成の側面断面図である。また、図5は、図
4のA−Aに沿う断面(平面)図である。なお、ガラス
溶融るつぼ、ガラス流出ノズル、および、各々の加熱用
ヒータの形態は、第1の実施の形態と同様のものを使用
し、そのガラス溶融、流出のため温度制御の方法、流出
のためのガラス素材についても、同様のものを用いた。
を説明する構成の側面断面図である。また、図5は、図
4のA−Aに沿う断面(平面)図である。なお、ガラス
溶融るつぼ、ガラス流出ノズル、および、各々の加熱用
ヒータの形態は、第1の実施の形態と同様のものを使用
し、そのガラス溶融、流出のため温度制御の方法、流出
のためのガラス素材についても、同様のものを用いた。
【0046】図4、図5において、符号22は流出ノズ
ル、23は流出ノズル22の加熱用ヒータである。ま
た、24は振動力付加装置、25は断熱部材、26は積
層状態に支持されたピエゾ素子(圧電セラミック素子)
であり、27は弾性部材、28は固定支持部材、29は
締結部材である。
ル、23は流出ノズル22の加熱用ヒータである。ま
た、24は振動力付加装置、25は断熱部材、26は積
層状態に支持されたピエゾ素子(圧電セラミック素子)
であり、27は弾性部材、28は固定支持部材、29は
締結部材である。
【0047】図5に示すように、ピエゾ素子26は、そ
の後方に配設されたコの字形状の固定支持部材28と、
弾性部材27(両者は、締結部材29により、締結され
ている)によって、前述した断熱部材25に対して、所
望の圧力により支持がなされている。
の後方に配設されたコの字形状の固定支持部材28と、
弾性部材27(両者は、締結部材29により、締結され
ている)によって、前述した断熱部材25に対して、所
望の圧力により支持がなされている。
【0048】また、積層ピエゾ素子26には、電源部
(図示せず)が接続されており、所定の電圧を印加させ
ることにより、所望の周波数、振幅で振動力を発生させ
ることが可能である。そして、上記構成による振動力付
加装置24は、支持構造体(図示せず)により、流出ノ
ズル22に対して、所定の、高さ位置および平面方向の
位置に配置されるように、支持されている。
(図示せず)が接続されており、所定の電圧を印加させ
ることにより、所望の周波数、振幅で振動力を発生させ
ることが可能である。そして、上記構成による振動力付
加装置24は、支持構造体(図示せず)により、流出ノ
ズル22に対して、所定の、高さ位置および平面方向の
位置に配置されるように、支持されている。
【0049】また、断熱部材25は、積層ピエゾ素子2
6の振動力が流出ノズル22に伝播されるように、例え
ば、締結部材(図示せず)を利用して、密着固定された
状態で、保持されており、前述した積層ピエゾ素子26
の振動力を、流出ノズル22に伝達させている。
6の振動力が流出ノズル22に伝播されるように、例え
ば、締結部材(図示せず)を利用して、密着固定された
状態で、保持されており、前述した積層ピエゾ素子26
の振動力を、流出ノズル22に伝達させている。
【0050】以上、説明した装置を用いて、第1の実施
の形態と同様の、小重量溶融ガラスゴブの成形を行った
結果について下記する。
の形態と同様の、小重量溶融ガラスゴブの成形を行った
結果について下記する。
【0051】まず、振動力付加装置の仕様、および、振
動発生条件について下記する。
動発生条件について下記する。
【0052】・ピエゾ積層形状;30mm×30mm×
全長150mm ・ピエゾ素子材質;チタン酸ジルコン酸鉛(略称:PZ
T) ・駆動電圧;0〜300DCV ・振幅(振動変位量);数μm〜数100μm ・駆動周波数;数10Hz〜数kHz 上記、積層ピエゾ素子26の振動変位量については、振
動力付加装置24内に設置された変位計(図示せず)に
より、計測が行われており、適宜、駆動電圧を制御する
ことによって、その変位量および振動タイミングを自在
に変えることが可能である。
全長150mm ・ピエゾ素子材質;チタン酸ジルコン酸鉛(略称:PZ
T) ・駆動電圧;0〜300DCV ・振幅(振動変位量);数μm〜数100μm ・駆動周波数;数10Hz〜数kHz 上記、積層ピエゾ素子26の振動変位量については、振
動力付加装置24内に設置された変位計(図示せず)に
より、計測が行われており、適宜、駆動電圧を制御する
ことによって、その変位量および振動タイミングを自在
に変えることが可能である。
【0053】また、流出ノズル2を振動させるタイミン
グについては、第1の実施の形態と同様に、流出ノズル
2からガラス流(液だまり)の上部にくびれを生じる前
の状態、即ち、図3に示すL0の距離まで、溶融ガラス
が垂れ下がった時に、流出ノズル2へ振動力を付加し始
める。その後、前述したように、溶融ガラス流8のくび
れを振動力により、助長させて、パイプ下端部2aのガ
ラス流8を切り離し、滴下させる。そして、図3に示す
ように、L1の距離まで、下端部8bが落下した時(即
ち、ガラス流8が完全に、流出ノズル2から離脱した状
態)に、振動力の付加を停止する。この時、第1の実施
の形態と同様、非接触検知センサー(光透過型あるいは
反射型:図示せず)を用いて、下端部8bの距離Lの計
測を行った。
グについては、第1の実施の形態と同様に、流出ノズル
2からガラス流(液だまり)の上部にくびれを生じる前
の状態、即ち、図3に示すL0の距離まで、溶融ガラス
が垂れ下がった時に、流出ノズル2へ振動力を付加し始
める。その後、前述したように、溶融ガラス流8のくび
れを振動力により、助長させて、パイプ下端部2aのガ
ラス流8を切り離し、滴下させる。そして、図3に示す
ように、L1の距離まで、下端部8bが落下した時(即
ち、ガラス流8が完全に、流出ノズル2から離脱した状
態)に、振動力の付加を停止する。この時、第1の実施
の形態と同様、非接触検知センサー(光透過型あるいは
反射型:図示せず)を用いて、下端部8bの距離Lの計
測を行った。
【0054】以上、上記成形条件にて、前記の、小重量
のガラスゴブ成形を連続的に行った結果、そのガラス滴
下流出重量が、W=0.05〜0.25gr/1滴のガ
ラスゴブを、適宜成形することができ、また、ガラスゴ
ブ成形品の重量バラツキ:±1%以内の重量精度であ
り、所定のゴブ形状、外観精度(キズ、カケ不良レスな
ど)を満足する、歩留り:90%以上の良品で、小重量
のガラスゴブ成形を行うことができた。
のガラスゴブ成形を連続的に行った結果、そのガラス滴
下流出重量が、W=0.05〜0.25gr/1滴のガ
ラスゴブを、適宜成形することができ、また、ガラスゴ
ブ成形品の重量バラツキ:±1%以内の重量精度であ
り、所定のゴブ形状、外観精度(キズ、カケ不良レスな
ど)を満足する、歩留り:90%以上の良品で、小重量
のガラスゴブ成形を行うことができた。
【0055】なお、この実施の形態において、ガラスの
溶融炉の流出ノズルから流出された溶融ガラスを、受け
型を用いて受け取り、成形する際に、下記の特有な効果
が得られる。
溶融炉の流出ノズルから流出された溶融ガラスを、受け
型を用いて受け取り、成形する際に、下記の特有な効果
が得られる。
【0056】・流出ノズルの先端部から滴下流出する溶
融ガラス流に対し、制御された振動力を加えて、ノズル
開口の下端部とガラス流との間に括れを生じさせ、ノズ
ルからガラス流を引き離す方法により、高精度でかつ、
極めて小重量のガラスゴブの成形が可能となる。
融ガラス流に対し、制御された振動力を加えて、ノズル
開口の下端部とガラス流との間に括れを生じさせ、ノズ
ルからガラス流を引き離す方法により、高精度でかつ、
極めて小重量のガラスゴブの成形が可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
流出ノズルの先端オリフィスの下端部から流出してくる
ガラス流に対して、そのガラス流に働く自重、表面張力
に加えて、ガラス流に括れを生じさせる外力を積極的に
働かせることで、極めて小重量の、高精度なガラスゴブ
の成形を可能とする。
流出ノズルの先端オリフィスの下端部から流出してくる
ガラス流に対して、そのガラス流に働く自重、表面張力
に加えて、ガラス流に括れを生じさせる外力を積極的に
働かせることで、極めて小重量の、高精度なガラスゴブ
の成形を可能とする。
【0058】この際、前記効果に加えて、流出ノズルか
ら流出してくるガラス流に対して、ガス圧力を制御し、
そのノズルの開口下端部とガラス流との間に、確実にか
つ簡易に、括れを生じさせることで、より高効率で、小
重量ガラスゴブ生産を可能とする。また、本発明によれ
ば、流出ノズルから流出してくるガラス流に対して、ガ
ス温度を制御することが有効である。
ら流出してくるガラス流に対して、ガス圧力を制御し、
そのノズルの開口下端部とガラス流との間に、確実にか
つ簡易に、括れを生じさせることで、より高効率で、小
重量ガラスゴブ生産を可能とする。また、本発明によれ
ば、流出ノズルから流出してくるガラス流に対して、ガ
ス温度を制御することが有効である。
【0059】更に、本発明によれば、前記効果に加え
て、流出ノズルから流出してくるガラス流に対して、振
動力を与え、これを制御することで、ガラス材料バリエ
ーションの広い、高効率な、小重量ガラスゴブ生産を可
能とする。
て、流出ノズルから流出してくるガラス流に対して、振
動力を与え、これを制御することで、ガラス材料バリエ
ーションの広い、高効率な、小重量ガラスゴブ生産を可
能とする。
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態について、ガ
ラス溶融装置での溶融流出ならびに成形装置の構成を説
明するための概略断面図である。
ラス溶融装置での溶融流出ならびに成形装置の構成を説
明するための概略断面図である。
【図2】同じく、ガラス溶融装置での溶融流出ならびに
成形装置の構成を説明するための概略断面図である。
成形装置の構成を説明するための概略断面図である。
【図3】本発明に係わる実施の形態での、ガラス溶融装
置の流出ノズルと、溶融ガラスの変位位置関係を説明す
るための概略側面図である。
置の流出ノズルと、溶融ガラスの変位位置関係を説明す
るための概略側面図である。
【図4】本発明に係わる第2の実施の形態について、そ
のガラス流出ノズルならびに成形装置の構成を説明する
ための概略側面図である。
のガラス流出ノズルならびに成形装置の構成を説明する
ための概略側面図である。
【図5】同じく、ガラス流出ノズルならびに成形装置の
構成を説明するための概略平面図である。
構成を説明するための概略平面図である。
1 溶融るつぼ 2,22 流出ノズル 3 受け型 4 支持ロッド 5,6,20,23 ヒーター 7 溶融ガラス 8 溶融ガラス流 9 溶融ガラス塊(ゴブ) 10 撹拌ペラ 11 ガス吹付け装置 12 吹付けガス 13 ガスホルダー 14 ガス吹き出し口 15,16 配管通路 17 ガス流量調節器 18 ガス圧力制御機 19 ガス供給管 24 振動力付加装置 25 断熱部材 26 ピエゾ素子 27 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 執行 勇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 冨田 昌之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 流出ノズルの開口(オリフィス)から溶
融ガラスを滴下流出し、これをガラスゴブ受け型で受け
て、所定重量のガラスゴブを得る工程において、前記開
口下端部から流出してくるガラス流に、そのガラス流に
働く自重、表面張力に加えて、ガラス流を開口下端部の
近傍から積極的に括れさせる外力を加えることにより、
所要の溶融ガラスを分離・切断することを特徴とする、
ガラスゴブの成形方法。 - 【請求項2】 前記流出ノズルの開口下端の近傍に位置
して、前記開口から垂れ下がった状態の流出ガラスに、
ガス圧力を加える手段を設け、その手段により、前記ノ
ズルの開口下端部と溶融ガラス流との間に括れを生じさ
せ、前記溶融ガラスを分離・切断することを特徴とす
る、請求項1に記載のガラスゴブの成形方法。 - 【請求項3】 前記流出ノズルの開口下端の近傍に位置
して、前記流出ガラスに圧力を加えるガスの温度を、前
記溶融ガラスの軟化点温度以上に制御することを特徴と
する、請求項2に記載のガラスゴブの成形方法。 - 【請求項4】 前記流出ノズルの開口下端の近傍に位置
して、前記開口から垂れ下がった状態の流出ガラスに、
流出ノズルに振動を与える手段を設け、その手段によ
り、前記ノズルの開口下端部と溶融ガラス流との間に括
れを生じさせ、前記溶融ガラスを分離・切断することを
特徴とする、請求項1に記載のガラスゴブの成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000321198A JP2002128529A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | ガラスゴブの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000321198A JP2002128529A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | ガラスゴブの成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002128529A true JP2002128529A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18799370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000321198A Pending JP2002128529A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | ガラスゴブの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002128529A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009073718A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-09 | Konica Minolta Opto Inc | ガラス基板の製造方法、情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及び情報記録媒体の製造方法 |
JP2009203123A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Ohara Inc | 略球状体製造装置および略球状体の製造方法 |
JP2014076930A (ja) * | 2012-10-12 | 2014-05-01 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラスプリフォームの製造方法及びガラスプリフォームの製造装置 |
-
2000
- 2000-10-20 JP JP2000321198A patent/JP2002128529A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009073718A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-09 | Konica Minolta Opto Inc | ガラス基板の製造方法、情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及び情報記録媒体の製造方法 |
JP2009203123A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Ohara Inc | 略球状体製造装置および略球状体の製造方法 |
JP2014076930A (ja) * | 2012-10-12 | 2014-05-01 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラスプリフォームの製造方法及びガラスプリフォームの製造装置 |
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