JP2002128499A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JP2002128499A
JP2002128499A JP2000329076A JP2000329076A JP2002128499A JP 2002128499 A JP2002128499 A JP 2002128499A JP 2000329076 A JP2000329076 A JP 2000329076A JP 2000329076 A JP2000329076 A JP 2000329076A JP 2002128499 A JP2002128499 A JP 2002128499A
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power supply
lever
control device
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JP2000329076A
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Hiroaki Mizuguchi
裕朗 水口
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Aichi Corp
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降装置の操作入力を行う操作手段が「中立
ずれ」を起こした場合であっても始業前にこれを発見
し、作業の安全を確保する。 【解決手段】 コントローラ60は制御バルブV1〜V
4を駆動してアクチュエータを作動させる制御を行うバ
ルブ制御部61のほか、コントローラ60の電源がオン
にされたと同時に操作信号出力器55〜58より操作信
号が出力されたことを検知したときに、この電源オンと
同時に出力された操作信号に基いた上記アクチュエータ
の作動を禁止する規制を行う規制部62を備える。規制
部62は、コントローラ60の電源オンと同時に操作信
号出力器55〜58より操作信号が出力されたことを検
知したときに、この電源オンと同時に出力された操作信
号がバルブ制御部61へ入力されるのを禁止することに
より上記規制を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体上にブーム等
の昇降装置を介して作業台が設けられてなる高所作業車
の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、作業台上に設けたレバー
等の操作手段を操作することにより昇降装置(ブームや
シザース装置等)を作動させ、これにより作業台を移動
させて所望位置での作業を行うことができるようになっ
ている。この昇降装置を作動させる構成としては、操作
手段の操作に応じて出力される操作信号に基づいて、車
体内に設けられたコントローラがバルブ制御を行い、こ
れによりエンジンに駆動される油圧ポンプより供給され
る圧油の供給路を切り換えて昇降装置のアクチュエータ
を作動させるものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成においては、操作手段の操作に応じて操作信号
を出力する操作信号出力器の内部において生じた短絡
(ショート)や、操作レバーを中立位置に復帰させる装
置の故障等により、作業者が操作手段を操作していない
にも拘わらず操作信号が出力されてしまう不具合(「中
立ずれ」)が起きた場合には、昇降装置を作動させる意
志がないにも拘わらず、コントローラの電源オンと同時
に操作信号がコントローラへ出力されて昇降装置が作動
してしまい、作業者の姿勢が不安定になったり、昇降装
置や作業台を他の構造物に接触させてしまう虞があっ
た。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、昇降装置の操作入力を行う操作手段が「中
立ずれ」を起こした場合であっても始業前にこれを発見
することができ、作業の安全を確保することが可能な構
成の高所作業車の安全装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る高所作業車の安全装置は、車体上
に昇降装置(例えば実施形態における旋回台20及びブ
ーム30)を介して作業台が設けられ、昇降装置を作動
させて作業台を所望に移動させることが可能な高所作業
車において、昇降装置の操作入力を行う操作手段(例え
ば実施形態における操作レバー51〜54)と、操作手
段の操作に応じて操作信号を出力する操作信号出力器
と、操作信号に基づいて昇降装置を作動させる制御を行
う制御装置(例えば実施形態におけるコントローラ60
のバルブ制御部61及び制御バルブV1〜V4)と、制
御装置への電力供給停止を切換える電力供給停止切換手
段(例えば、実施形態における電源スイッチSW)と、
電力供給停止切換手段による制御装置への電力供給開始
と同時に操作信号出力器より操作信号が出力されたこと
を検知したときに、電力供給開始と同時に出力された操
作信号に基いた昇降装置の作動を禁止する規制を行う規
制装置(例えば実施形態におけるコントローラ60の規
制部62)とを備える。
【0006】本発明の安全装置では、昇降装置の操作入
力を行う操作手段の操作に応じて出力される操作信号
が、電力供給停止切換手段による制御装置への電力供給
開始と同時に出力されたときには、この操作信号(制御
装置への電力供給開始と同時に出力された操作信号)に
基づく昇降装置の作動が禁止される。このため、操作信
号出力器内において生じた短絡等により、操作手段が操
作されていない状態で操作信号が出力される不具合
(「中立ずれ」)が生じていたときには、これを始業前
に発見することができ、制御装置への電力供給開始と同
時に昇降装置が作動してしまう事態が防止され、作業の
安全が確保される。また、このような操作手段の「中立
ずれ」が生じていなくても、制御装置への電力供給を開
始する際に、操作手段に体や物が触れており、これによ
り操作手段が操作状態にされていた場合においても、制
御装置への電力供給開始と同時に昇降装置が作動してし
まう非安全な事態を防止することができる。
【0007】ここで、上記規制装置は、電力供給停止切
換手段による制御装置への電力供給開始と同時に操作信
号出力器より操作信号が出力されたことを検知したとき
に、電力供給開始と同時に出力された操作信号が制御装
置へ入力されるのを禁止し、或いは電力供給開始と同時
に出力された操作信号に基づく昇降装置の作動信号が制
御装置より出力されるのを禁止して上記規制を行うよう
になっていることが好ましい。或いは、昇降装置が、エ
ンジンにより駆動される油圧ポンプより供給される圧油
を受けて作動するようになっており、規制装置は、電力
供給停止切換手段による制御装置への電力供給開始と同
時に操作信号出力器より操作信号が出力されたことを検
知したときに、エンジンが作動している場合にはこれを
停止させ、エンジンが停止している場合にはその始動を
禁止して上記規制を行うようになっているのであっても
よい。更に、上記構成に加え、電力供給停止切換手段に
よる制御装置への電力供給開始と同時に操作信号出力器
より操作信号が出力されたことを検知したときに、警報
作動を行う警報装置(例えば実施形態におけるコントロ
ーラ60の規制部62、警報ブザー91及び警報ランプ
92)を備えていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図2は本発明に係る
安全装置の一実施形態が適用された高所作業車の側面図
であり、図1はこの実施形態における安全装置の構成を
示すブロック図である。
【0009】図2に示す高所作業車1は、車体10の前
後左右にタイヤ車輪11を備えており、運転席12から
の運転により道路走行が可能である。車体10の後部に
はブーム旋回モータ23を油圧駆動して水平旋回させる
ことが可能な旋回台20が設けられており、この旋回台
20から上方に延びた支柱21の端部には入れ子式に構
成されたブーム30の基端部がフートピン22により枢
支されている。ブーム30は内蔵された伸縮シリンダ3
1を油圧駆動して長手方向に伸縮させることが可能であ
るとともに、旋回台20の支柱21との間に設けられた
ブーム起伏シリンダ24を油圧駆動してブーム30自身
の中心軸を通る上下面内で起伏させることが可能であ
る。
【0010】作業台40はブーム30の先端部に取り付
けられた垂直ポスト32の上部に取り付けられており、
内蔵された作業台旋回モータ41を油圧駆動して水平面
内で旋回させることが可能である。ここで、垂直ポスト
32はレベリングシリンダ33の作動により垂直状態が
保たれるようになっており、これにより作業台40の床
面は常時水平面内に保持される。
【0011】車体10の前後左右4箇所には油圧式のア
ウトリガジャッキ13が設けられており、車体10の後
方に設けられた操作装置14からのレバー操作により作
動させて車体10を持ち上げ支持させた状態にすること
ができるようになっている。また、これらアウトリガジ
ャッキ13は操作装置14からのレバー操作により車体
10の側方へ張り出させることも可能であり、これによ
りブーム30から受ける大きな転倒モーメントにも抗す
ることができるようになっている。また、車体10上に
はブーム30の格納時にブーム30を載置するブーム受
け15が設けられている。
【0012】作業台40に備えられた操作ボックス50
には、図1に示すように、ブーム30の起伏操作を行う
ブーム起伏操作レバー51と、ブーム30の伸縮操作を
行うブーム伸縮操作レバー52と、旋回台20の旋回操
作を行うブーム旋回操作レバー53と、作業台40の旋
回操作を行う作業台旋回操作レバー54とが設けられて
いる。ブーム起伏操作レバー51はブーム30の起伏作
動に対応する前後方向への傾動操作が、ブーム伸縮操作
レバー52はブーム30の伸縮作動に対応する前後方向
への傾動操作が、ブーム旋回操作レバー53は旋回台2
0の(ブーム30)の旋回作動に対応する左右方向への
傾動操作がそれぞれ可能であり、作業台旋回操作レバー
54は作業台40の垂直ポスト32まわり順逆方向の旋
回作動に対応する左右方向への傾動操作が可能である。
【0013】これら4つの操作レバー51〜54をそれ
ぞれ前後若しくは左右方向へ傾動操作すると、その操作
状態(傾動方向及び傾動量)に応じたブーム30の起
伏、伸縮、旋回操作信号(ブーム起伏シリンダ24、ブ
ーム伸縮シリンダ31、ブーム旋回モータ23の各駆動
信号)及び作業台40の旋回操作信号(作業台旋回モー
タ41の駆動信号)が、レバー51〜54それぞれの基
端部に設けられた操作信号出力器55,56,57,5
8より出力され、車体10内に設けられたコントローラ
60に入力される。
【0014】図3(A)はブーム旋回操作レバー53の
平面図(図の上方が前方に相当)であり、図3(B)は
このレバー53の正面図である。以下、このブーム旋回
操作レバー53の操作により操作信号(傾動方向信号と
傾動量信号)が出力されてコントローラ60に入力され
る構成について説明するが、この構成は他のレバー、す
なわちブーム起伏操作レバー51、ブーム伸縮操作レバ
ー52及び作業台旋回操作レバー54についても同様で
ある(但し、ブーム起伏操作レバー51とブーム伸縮操
作レバー52については、その傾動方向が異なる)。
【0015】ブーム旋回操作レバー53(以下、レバー
53と称する)は図3に示すように、操作ボックス50
上の基部53aに立設されており、その上端部にはグリ
ップGが設けられている。このレバー53はその下端部
が基部53a内を前後方向に延びて設けられた軸部材5
3bに取り付けられているが、この軸部材53bは基部
53a内において図示しないベアリングにより軸回り回
動自在に支持されているため、図の中立位置から左右方
向(図のL方向又はR方向)に傾動させることができ
る。なお、このとき軸部材53bはレバー53と一体と
なって揺動し、レバー53の傾動した角度と同じ角度だ
け軸回りに回転する。
【0016】基部53a内にはレバー53を常時中立位
置方向へ付勢する複数のばねからなる中立位置復帰装置
(図示せず)が設けられており、グリップGから手を放
したときにはレバー53は自動的に中立位置に復帰する
ようになっている。基部53aの前方側面部に位置する
ポテンショメータ収納部70にはレバー53の傾動量
(傾動角)を検出するポテンショメータ71が設けられ
ており、基部53aの後方側面部に位置するセレクタス
イッチ収納部80にはレバー53の傾動方向を検出する
セレクタスイッチ81が設けられている。
【0017】図4は図3の矢視IVより見たポテンショメ
ータ収納部70内の様子を示している。ポテンショメー
タ収納部70内には、レバー53と一体となって回転す
る上記軸部材53bの一端部が突出しており、その突出
した部分には上下に延びた摺動子72の上端部が固設さ
れている。このため摺動子72は軸部材53bを介して
レバー53と同じ揺動動作をし、レバー53が図3のL
方向に傾動されたときにはこれに伴って図4のL方向へ
揺動し、レバー53が図3のR方向に傾動されたときに
はこれに伴って図4のR方向へ揺動する。
【0018】摺動子72の内面側に設けられた接触突起
72a,72bと接触する位置には樹脂製の基板73が
設けられており、この基板73上には接触突起72aと
常時接触する摺動子側端子74と、接触突起72bと常
時接触する抵抗体76とがそれぞれ左右方向に延びて設
けられている。また、摺動子側端子74の端部からは摺
動子側導電路75が基板73上を延びて設けられてお
り、抵抗体76のL側端部(図の左側の端部)、R側端
部(図の右側の端部)及び中央部からはそれぞれ抵抗体
側導電路77,78,79が基板73上を延びて設けら
れている。
【0019】図5は図3の矢視Vより見たセレクタスイ
ッチ収納部80内の様子を示している。セレクタスイッ
チ収納部80内には上記軸部材53bの他端部が突出し
ており、その突出した部分には上下に延びた摺動子82
の上端部が固設されている。このため摺動子82は軸部
材53bを介してレバー53と同じ揺動動作をし、レバ
ー53が図3のL方向に傾動されたときにはこれに伴っ
て図5のL方向へ揺動し、レバー53が図3のR方向に
傾動されたときにはこれに伴って図5のR方向へ揺動す
る。
【0020】摺動子82の内面側に設けられた接触突起
82a,82bと接触する位置には樹脂製の基板83が
設けられており、この基板83上には接触突起82aと
常時接触する摺動子側端子84と、レバー53が中立位
置からL方向に傾動されたときに接触突起82bと接触
するL側選択端子86(図の右側の端子)及びレバー5
3が中立位置からR方向に傾動されたときに接触突起8
2bと接触するR側選択端子88(図の左側の端子)が
それぞれ左右方向に延びて設けられている。このため摺
動子82は操作レバー53の傾動操作に応じて両選択端
子86,88のうちの一方と選択的に接触することが可
能である。また、摺動子側端子84の端部からは摺動子
側導電路85が基板上83を延びて設けられており、L
側選択端子86及びR側選択端子88からはそれぞれ選
択端子側導電路87,89が基板83上を延びて設けら
れている。
【0021】図6にこれらポテンショメータ71及びセ
レクタスイッチ81からなる操作信号出力器57を含ん
だ電気回路の構成を示す。ポテンショメータ71におけ
る抵抗体76の両端部と繋がる導電路77,78及びセ
レクタスイッチ81における摺動子側端子84と繋がる
導電路85はブーム30内を延びる電気ケーブルD1,
D2を介してコントローラ60と繋がっており、ポテン
ショメータ71における抵抗体76の中央部と繋がる導
電路79は接地されている。また、ポテンショメータ7
1における摺動子側端子74と繋がる導電路75はブー
ム30内を延びる電気ケーブルD3を介してコントロー
ラ60と繋がっており、セレクタスイッチ81における
両選択端子86,88と繋がる導電路87,89もブー
ム30内を延びる電気ケーブルD4,D5を介してコン
トローラ60と繋がっている。
【0022】ここで、レバー53が図3のL方向(左方
向)に傾動されると、これに伴ってポテンショメータ7
1側の摺動子72は図4のL方向に揺動し、セレクタス
イッチ81側の摺動子82は図5のL方向へ揺動する。
このときポテンショメータ71側の摺動子72は抵抗体
76上をL側へ摺動移動し、セレクタスイッチ81側の
摺動子82はL側選択端子86側へ摺動移動してこれと
接触する。これによりセレクタスイッチ81側の摺動子
側端子84とL側選択端子86とは摺動子82を介して
導通し、レバー53のL側への操作信号がコントローラ
60に入力される(コントローラ60はこれによりレバ
ー53がL側へ傾動操作されたことを検知する)。ま
た、ポテンショメータ71側の摺動子72を流れる電流
は、摺動子72の位置すなわちレバー53の傾動量(傾
動角)に対応した値となり、コントローラ60はこの電
流値に基づいてレバー53のL方向への傾動量を検知す
る。
【0023】一方、レバー53が図3のR方向(右方
向)に傾動されると、これに伴ってポテンショメータ側
71の摺動子72は図4のR方向に揺動し、セレクタス
イッチ81側の摺動子82は図5のR方向へ揺動する。
このときポテンショメータ71側の摺動子72は抵抗体
76上をR側へ摺動移動し、セレクタスイッチ81側の
摺動子82はR側選択端子88側へ摺動移動してこれと
接触する。これによりセレクタスイッチ81側の摺動子
側端子84とR側選択端子88とは摺動子82を介して
導通し、レバー53のR側への操作信号がコントローラ
60に入力される(コントローラ60はこれによりレバ
ー53がR側へ傾動操作されたことを検知する)。ま
た、ポテンショメータ71側の摺動子72を流れる電流
は、摺動子72の位置すなわちレバー53の傾動量(傾
動角)に対応した値となり、コントローラ60はこの電
流値に基づいてレバー53のR方向への傾動量を検知す
る。
【0024】このようにレバー53が図3のL方向若し
くはR方向へ傾動操作されると、その傾動方向がセレク
タスイッチ81により検出されるとともにレバー53の
傾動量がポテンショメータ71により検出され、これら
両信号がレバー53の操作信号としてコントローラ60
に認識される。なお、図5に示すセレクタスイッチ81
の構成からも判るように、レバー53の中立位置には遊
び相当の傾動角度幅があり、レバー53がこの遊び幅程
度傾動しただけではレバー53が操作されたものとは認
識されない(傾動方向信号が出力されないため)。
【0025】図1に示すように、車体10内に設けられ
たエンジンEの動力はトランスミッションTMを介して
タイヤ車輪11に伝達されるが、エンジンEとトランス
ミッションTMとの間にはパワーテイクオフ装置PTO
が介在しており、運転席12内に設けられた切換レバー
16を手動操作してパワーテイクオフ装置PTOの機構
部を機械的に作動させることにより、エンジンによる駆
動先をタイヤ車輪11から油圧ポンプPへ切り換えるこ
とができる。また、この切換レバー16の操作はコント
ローラ60の電源BTをオンオフさせる(すなわちコン
トローラ60への電力供給停止を切換える)電源スイッ
チSWと連動しており、切換レバー16をタイヤ車輪駆
動側のポジションに位置させているときには上記電源ス
イッチSWはオフであり、切換レバー16を油圧ポンプ
駆動側のポジションに位置させているときには上記電源
スイッチSWはオンとなる。
【0026】このように、コントローラ60の電源スイ
ッチSWのオンオフ動作が切換レバー16のポジション
切り換え操作と連動しており、切換レバー16が油圧ポ
ンプ駆動側のポジションに切り換えられているときのみ
電源スイッチSWがオンとなるようになっているのは、
コントローラ60の動作は、油圧ポンプPが駆動されて
旋回台20やブーム30を作動させることができる状態
になっているときにのみ必要となるからである。このよ
うな構成では、油圧ポンプPが駆動されておらず、コン
トローラ60の動作が必要ないときにはコントローラ6
0への電力供給が遮断されるので、電源BTの電力消費
量が抑えられる。
【0027】切換レバー16が油圧ポンプ駆動側のポジ
ションに位置されている状態では、エンジンEにより駆
動される油圧ポンプPからの圧油は制御バルブV1〜V
4を介してブーム起伏シリンダ24、ブーム伸縮シリン
ダ31、ブーム旋回モータ23及び作業台旋回モータ4
1へ供給可能である。また、この状態ではコントローラ
60の電源はオンになっており、コントローラ60のバ
ルブ制御部61は、各操作レバー51〜54の操作によ
り操作信号(操作レバーの傾動方向信号及び傾動量信
号)が出力されたときには、この操作信号に基づいて制
御バルブV1〜V3を電磁駆動してブーム起伏シリンダ
24、ブーム伸縮シリンダ31及びブーム旋回モータ2
3を作動させ、或いは制御バルブV4を電磁駆動して作
業台旋回モータ41を作動させる。このため作業台40
に搭乗した作業者は、操作ボックス50からレバー操作
を行うことにより、自らの意志で所望の位置に移動して
作業を行うことが可能である。
【0028】また、コントローラ60は制御バルブV1
〜V4を駆動してアクチュエータ(ブーム起伏シリンダ
24、ブーム伸縮シリンダ31、ブーム旋回モータ23
及び作業台旋回モータ41)を作動させる制御(すなわ
ちブーム30を起伏、伸縮、旋回作動させ、作業台40
を旋回作動させる制御)を行う上記バルブ制御部61の
ほか、切換レバー16が操作され、コントローラ60の
電源がオンにされた(コントローラ60への電力供給が
開始された)と同時に操作信号出力器55〜58より操
作信号が出力された(傾動方向信号と傾動量信号とが同
時に出力された)ことを検知したときに、この電源オン
と同時に出力された操作信号に基いた上記アクチュエー
タの作動(旋回台20、ブーム30及び作業台40の作
動)を禁止する規制を行う規制部62を備えている。
【0029】このように、コントローラ60の電源オン
と同時に操作信号出力器55〜58より操作信号が出力
されるのは、電源オンの前(切換レバー16のポジショ
ン切り換え操作前)から作業者が意識的に操作レバーを
操作していた場合を除いては(通常このような操作は行
わない)、コントローラ60の電源をオンにする際に、
操作レバー51〜55に体や物が触れてレバーが傾動さ
れてしまっていた場合か、操作信号出力器55〜58の
各セレクタスイッチ81において摺動子82と選択端子
側導電路87(又は89)とが短絡(ショート)し、或
いは操作レバー51〜55の中立位置復帰装置(ばね)
が故障して操作レバー51〜55が中立位置に自動復帰
しなくなり、操作レバー51〜54を操作していないの
に操作信号出力器55〜58より操作信号が出力されて
しまう「中立ずれ」と呼ばれる不具合が生じた場合であ
る。
【0030】ここで、規制部62は、コントローラ60
の電源オンと同時に操作信号出力器55〜58より操作
信号が出力されたことを検知したときに、この電源オン
と同時に出力された操作信号がバルブ制御部61へ入力
されるのを禁止することにより上記規制を行う(図1参
照)のであるが、このような構成に代えて、コントロー
ラ60の電源オンと同時に出力された操作信号に基づく
各アクチュエータの作動信号(旋回台20、ブーム30
及び作業台40の作動信号)がバルブ制御部61より出
力されるのを禁止して上記規制を行うようになっていて
もよい。また、これらの規制とともに、或いはこれらの
規制に代えて、コントローラ60の電源オンと同時に操
作信号出力器55〜58より操作信号が出力されたこと
を検知したときに、エンジンEが作動している場合には
これを停止させ、エンジンEが停止している場合にはそ
の始動を禁止して上記規制を行うようになっていてもよ
い(図1参照)。
【0031】このように本発明に係る安全装置では、各
操作レバー51〜54の操作に応じて出力される操作信
号が、コントローラ60の電源オンと同時に出力された
ときには、この操作信号(コントローラ60の電源オン
と同時に出力された操作信号)に基づく上記アクチュエ
ータの作動(すなわち旋回台20、ブーム30及び作業
台40の作動)が禁止される。このため、操作信号出力
器55〜58内において生じた短絡等により、操作レバ
ー51〜54が操作されていない状態で操作信号出力器
55〜58より操作信号が出力される不具合(「中立ず
れ」)が生じていたときには、これを始業(作業台を移
動させて行う高所作業の始業)前に発見することがで
き、コントローラ60の電源オンと同時に旋回台20や
ブーム30等が作動してしまう事態が防止され、作業の
安全が確保される。また、このような操作レバー51〜
54の「中立ずれ」が生じていなくても、コントローラ
60の電源をオンにする際(切換レバー16のポジショ
ンを油圧ポンプ駆動側に切り換える際)に、操作レバー
51〜55に体や物が触れており、これにより操作レバ
ー51〜54が操作状態にされていた場合においても、
コントローラ60の電源オンと同時に旋回台20やブー
ム等が作動してしまう非安全な事態を防止することがで
きる。
【0032】また、図1に示すように規制部62は、コ
ントローラ60の電源オンと同時に操作信号出力器55
〜58より操作信号が出力されたことを検知したとき
に、操作ボックス50内に設けられた警報ブザー91及
び警報ランプ92を作動させて聴覚的及び視覚的な警報
作動を行うようになっている。このため、上記操作レバ
ー51〜55の「中立ずれ」などの不具合が生じている
場合には、それが作業者に報知されることとなり、不具
合対策を迅速に講じることが可能となる。
【0033】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定さ
れない。例えば、本発明の適用される高所作業車は、上
述の実施形態に示した直伸式のブーム(入れ子式に構成
して長手方向に伸縮するブーム)を備えたものに限られ
るわけではなく、屈伸式のブームを備えたもの等であっ
ても構わない。
【0034】また、上記実施形態では、作業台を昇降移
動等させる昇降装置として、作業台を三次元的に移動さ
せることが可能な旋回台とブームとからなるものが示さ
れていたが、この昇降装置は作業台を三次元的に移動さ
せることができるものに限られるわけではなく、作業台
を上下に昇降移動のみさせることができるシザース装置
等であっても構わない。
【0035】また、上記実施形態では、コントローラ6
0への電力供給停止を切換える電源スイッチSWは、パ
ワーテイクオフ装置PTOの切換レバー16の操作と連
動して電源BTとの接続をオンオフする構成であった
が、この電源スイッチSWは必ずしもパワーテイクオフ
装置PTOの切換レバー16と連動していなければなら
ないわけではなく、このレバー16との連動から切り離
して独立して設けられているのであってもよい。
【0036】また、上記実施形態では、操作レバー51
〜54は作業台40上に設けられる構成であったが、こ
れら操作レバー51〜54は作業台40上のみならず車
体10上にも設けることが可能であり、この車体10上
に設けた場合の操作レバー51〜54に関しても、本発
明の安全装置が適用されることが好ましい。
【0037】また、上述の実施形態では、この昇降装置
の操作入力を行う手段はレバー(操作レバー51〜5
4)であったが、これはレバーに限られず、つまみ等で
あってもよい。なお、このように操作手段がつまみであ
る場合には、操作信号出力器は、つまみの捻り操作に応
じた操作信号を出力する構成となる。
【0038】また、上記実施形態においては、操作信号
が出力されたか否かは、傾動方向信号と傾動量信号とが
同時に出力されたか否かにより判定していたが、これは
操作信号出力器がポテンショメータの他にセレクタスイ
ッチを備えていたためであり、セレクタスイッチを備え
ずにポテンショメータのみを備え、このポテンショメー
タにより検出される操作レバーの傾動量が所定量以下で
あるときには中立位置であると判断する構成である場合
には、請求項でいう操作信号とは、この中立位置を超え
て出力されたポテンショメータからの信号を意味するこ
ととなる。
【0039】また、上記実施形態では、操作信号出力器
55〜58は、操作レバー51〜54の傾動量に応じた
操作信号を出力する構成であったが、本発明における操
作信号出力器は操作手段の操作に応じて操作信号が出力
されるものであればよく、必ずしも上記実施形態のよう
に、操作手段の操作量に応じた操作信号(操作量に比例
する操作信号)が出力されるタイプのものでなくてもよ
く、操作手段が操作されたときに一定の操作信号(すな
わちオンオフ操作信号)が出力されるタイプのものであ
ってもよい。
【0040】また、上記実施形態では、昇降装置のアク
チュエータは油圧により作動するものであったが、これ
は電気力を受けて作動する電気アクチュエータあっても
構わない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高所
作業車の安全装置によれば、操作信号出力器内において
生じた短絡等により、操作手段が操作されていない状態
で操作信号が出力される不具合(「中立ずれ」)が生じ
ていたときには、これを始業前に発見することができ、
制御装置への電力供給開始と同時に昇降装置が作動して
しまう事態が防止され、作業の安全が確保される。ま
た、このような操作手段の「中立ずれ」が生じていなく
ても、制御装置への電力供給を開始する際に、操作手段
に体や物が触れており、これにより操作手段が操作状態
にされていた場合においても、制御装置への電力供給開
始と同時に昇降装置が作動してしまう非安全な事態を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全装置の一実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図2】この安全装置が適用された高所作業車一例の側
面図である。
【図3】(A)はブーム旋回操作レバーの平面図、
(B)はこのレバーの正面図である。
【図4】図3における矢視IVから見たポテンショメータ
収納部の内部構成を示す図である。
【図5】図3における矢視Vから見たセレクタスイッチ
収納部の内部構成を示す図である。
【図6】操作信号出力器を含んだ電気回路の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 高所作業車 10 車体 20 旋回台(昇降装置) 30 ブーム(昇降装置) 40 作業台 51〜54 操作レバー(操作手段) 55〜58 操作信号出力器 60 コントローラ 61 バルブ制御部(制御装置) 62 規制部(規制装置、警報装置) 91 警報ブザー(警報装置) 92 警報ランプ(警報装置) V1〜V4 制御バルブ(制御装置) E エンジン BT バッテリ SW 電源スイッチ(電力供給停止切換手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に昇降装置を介して作業台が設け
    られ、前記昇降装置を作動させて前記作業台を所望に移
    動させることが可能な高所作業車の安全装置であって、 前記昇降装置の操作入力を行う操作手段と、 前記操作手段の操作に応じて操作信号を出力する操作信
    号出力器と、 前記操作信号に基づいて前記昇降装置を作動させる制御
    を行う制御装置と、 前記制御装置への電力供給停止を切換える電力供給停止
    切換手段と、 前記電力供給停止切換手段による前記制御装置への電力
    供給開始と同時に前記操作信号出力器より前記操作信号
    が出力されたことを検知したときに、前記電力供給開始
    と同時に出力された前記操作信号に基いた昇降装置の作
    動を禁止する規制を行う規制装置とを備えたことを特徴
    とする高所作業車の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記規制装置は、前記電力供給停止切換
    手段による前記制御装置への電力供給開始と同時に前記
    操作信号出力器より前記操作信号が出力されたことを検
    知したときに、前記電力供給開始と同時に出力された前
    記操作信号が前記制御装置へ入力されるのを禁止し、或
    いは前記電力供給開始と同時に出力された前記操作信号
    に基づく前記昇降装置の作動信号が前記制御装置より出
    力されるのを禁止して前記規制を行うようになっている
    ことを特徴とする請求項1記載の高所作業車の安全装
    置。
  3. 【請求項3】 前記昇降装置が、エンジンにより駆動さ
    れる油圧ポンプより供給される圧油を受けて作動するよ
    うになっており、前記規制装置は、前記電力供給停止切
    換手段による前記制御装置への電力供給開始と同時に前
    記操作信号出力器より前記操作信号が出力されたことを
    検知したときに、前記エンジンが作動している場合には
    これを停止させ、前記エンジンが停止している場合には
    その始動を禁止して前記規制を行うようになっているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の高所作業車の安全
    装置。
  4. 【請求項4】 前記電力供給停止切換手段による前記制
    御装置への電力供給開始と同時に前記操作信号出力器よ
    り前記操作信号が出力されたことを検知したときに、警
    報作動を行う警報装置を備えたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の高所作業車の安全装置。
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