JP2002126096A - 電極を備えたカテーテル装置 - Google Patents

電極を備えたカテーテル装置

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JP2002126096A
JP2002126096A JP2000329152A JP2000329152A JP2002126096A JP 2002126096 A JP2002126096 A JP 2002126096A JP 2000329152 A JP2000329152 A JP 2000329152A JP 2000329152 A JP2000329152 A JP 2000329152A JP 2002126096 A JP2002126096 A JP 2002126096A
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catheter
spline
electrode
tip
splines
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JP2000329152A
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Inventor
Akira Suzuki
晃 鈴木
Masaru Yamaoka
優 山岡
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端部の電極によって、先端が心房内壁や血
管内壁に触れたことが検知できるので、押し過ぎやカテ
ーテルの跳ね返りによる内壁の損傷を防ぐことができ安
全である。さらに血管深部の心電図情報が得られる電極
を備えたカテーテル装置の提供。 【解決手段】 カテーテルの近位端部は心電図解析装置
と接続されるコネクタ4、9に接続され、前記カテーテ
ルの遠位端部は複数のスプライン3が束ねられた末端部
に接続され、前記複数のスプラインには複数の電極7が
配設され、前記複数のスプラインが束ねられた先端部は
電極8が配設された先端チップと接続されていることを
特徴とする電極を備えたカテーテル装置100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各アームが複数の
離隔電極を支持する複数のアームにより形成される伸縮
自在のバスケット(かご)形に電極を備えたカテーテル
に関し、特に、心臓内壁及び肺静脈電位の測定用のカテ
ーテル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種の不整脈の治療方法として、異常
な不整脈惹起する組織または副経路を電気エネルギーで
破壊する方法、いわゆるカテーテル焼灼術が知られてい
る。その治療の前提として、異常の発生部位を特定する
ことが必要であるがその方法として、心房や心室あるい
は血管内に立体的に複数の電極を有すカテーテル(バス
ケットカテーテル、あるいはマッピングカテーテルと称
される)を挿入して、心臓の臓器内壁面に電極を接触さ
せて各電極間の心電図波形を解析して、刺激伝導路の異
常部位を特定する方法が一般的である。
【0003】これらのカテーテルは、例えば特開平06
−205837号公報に記載のように楕円球状に多数の
電極が配置されてものであり、心房あるいは心室の内壁
にできるだけ多点で接触させることねらっている。
【0004】また、血管入口部や血管内にバスケットカ
テーテルを挿入するにはサイズ的に問題があり、例えば
特開平11−000401号公報に記載のように複数の
電極を一本のカテーテルに配設したものが用いられてい
ることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
不整脈の中でも頻度の高い心房細動などの発生部位が、
心房から血管(肺静脈)への分岐部近傍に多いことが判
明しておきており、かかる部分にフォーカスした測定手
段が望まれてきた。このためには、心臓内壁からテーパ
ー状に細くなっていく血管入口部への分岐部に立体的に
接触させることが望まれ、従来の特開平06−2058
37号公報ように心臓内壁全体への接触をねらって球状
に配置される電極では限界があった。
【0006】また、特開平11−000401号公報で
は、カテーテル軸方向の深さは特定できるが、血管円周
方向の位置が特定できないので回転させて回転位置毎に
測定する必要があり、解析が複雑になるという課題があ
る。
【0007】さらに、従来のバスケットカテーテルは心
腔内壁もしくは血管入口部に電極を接触させる際、X線
透視下ではあるが接触は確認しにくく、手感により接触
を判断しているが、カテーテル自体が可撓性のためその
先端により心室壁もしくは血管を損傷する恐れがあっ
た。
【0008】本発明は、上記課題を解決したもので、
「血管入口に挿入しやすく、心臓の揺れにもかかわらず
確実な心電図が得られる。また、より深部の血管までス
プラインを挿入でき、血管深部の心電図情報が得られ
る。先端が心房内壁や血管内壁に触れたことが検知でき
るので、押し過ぎやカテーテルの跳ね返りによる内壁の
損傷を防ぐことができ安全である。さらに血管深部の心
電図情報が得られる。先端電極と各電極との間で心電図
情報を得ることにより、生体内での位置を特定しやすい
先端位置から見た半径方向、軸方向の電位を比較でき、
不整脈発生部位の解析がさらに確実になる。軸方向にき
め細かな心電図情報が得られる。」等の優れた効果を有
する電極を備えたカテーテルを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るためになされた請求項1の発明は、ガイディングカテ
ーテルと該ガイディングカテーテル内を摺動するカテー
テルとからなり、前記カテーテルの近位端部は心電図解
析装置と接続されるコネクタに接続され、前記カテーテ
ルの遠位端部は複数のスプラインが束ねられた末端部に
接続され、前記複数のスプラインには複数の電極が配設
され、前記複数のスプラインが束ねられた先端部は電極
が配設された先端チップと接続されていることを特徴と
する電極を備えたカテーテル装置である。
【0010】請求項1の発明により、先端部の電極によ
って、先端が心房内壁や血管内壁に触れたことが検知で
きるので、押し過ぎやカテーテルの跳ね返りによる内壁
の損傷を防ぐことができ安全である。さらに血管深部の
心電図情報が得られる。また、先端電極と各電極との間
で心電図情報を得ることにより、生体内での位置を特定
しやすい先端位置から見た半径方向、軸方向の電位を比
較でき、不整脈発生部位の解析がさらに確実になる。さ
らに各スプライン上の電極の軸方向位置が変化している
ため、軸方向にきめ細かな心電図情報が得られる。
【0011】上記技術的課題を解決するためになされた
請求項2の発明は、ガイディングカテーテルと該ガイデ
ィングカテーテル内を摺動するカテーテルとからなり、
前記カテーテルの近位端部は心電図解析装置と接続され
るコネクタに接続され、前記カテーテルの遠位端部は複
数のスプラインが束ねられた末端部に接続され、前記複
数のスプラインには複数の電極が配設され、湾曲状に形
成された前記スプラインの先端部側のスプラインの曲率
半径は、前記スプラインの末端部側のスプライン曲率半
径よりも大であることを特徴とする電極を備えたカテー
テル装置である。
【0012】請求項2の発明により、血管入口に挿入し
やすく、さらに円錐形状に拡がる血管入口部に電極が密
着するので、心臓の揺れにもかかわらず確実な心電図が
得られる。また、アウターチューブにスプラインの一部
を収納させると、残されたスプライン部分は直線的にな
りバスケット径が小さくなるので、より深部の血管まで
スプラインを挿入でき、血管深部の心電図情報が得られ
る。
【0013】上記技術的課題を解決するためになされた
請求項3の発明は、ガイディングカテーテルと該ガイデ
ィングカテーテル内を摺動するカテーテルとからなり、
前記カテーテルの近位端部は心電図解析装置と接続され
るコネクタに接続され、前記カテーテルの遠位端部は複
数のスプラインが束ねられた末端部に接続され、前記複
数のスプラインには複数の電極が配設され、湾曲状に形
成された前記スプラインの先端部側のスプラインの曲率
半径は、テーパ状となるような略無限大であることを特
徴とする電極を備えたカテーテル装置である。
【0014】請求項3の発明により、請求項2の効果に
加えて、さらに血管入口に挿入しやすく、円錐形状に拡
がる血管入口部に電極が密着するので、心臓の揺れにも
かかわらず確実な心電図が得られる。また、アウターチ
ューブにスプラインの一部を収納させると、残されたス
プライン部分は直線的になりバスケット径が小さくなる
ので、より深部の血管までスプラインを挿入でき、血管
深部の心電図情報が得られる。
【0015】上記技術的課題を解決するためになされた
請求項4の発明は、ガイディングカテーテルと該ガイデ
ィングカテーテル内を摺動するカテーテルとからなり、
前記カテーテルの近位端部は心電図解析装置と接続され
るコネクタに接続され、前記カテーテルの遠位端部は複
数のスプラインが束ねられた末端部に接続され、前記複
数のスプラインには複数の電極が配設され、前記複数の
スプラインが束ねられた先端部は先端チップと接続さ
れ、前記スプライン内に配設される芯線は前記カテーテ
ルと前記先端チップとの中心軸から放射線方向に対し偏
平な断面楕円形状であることを特徴とする電極を備えた
カテーテル装置である。
【0016】請求項4の発明により、スプライン3がカ
テーテル2内に収納されるときは、常に十字形状に収納
され、スプライン3がよじれることはない。さらに病変
部位にカテーテルを押し付けたときも、スプラインによ
じれがなく、常に十字形状を維持したまま密着する。そ
れゆえ、心臓内壁及び肺静脈電位を正確に測定すること
が可能となる。
【0017】上記技術的課題を解決するためになされた
請求項5の発明は、前記電極を備えたカテーテルは、心
臓内壁及び肺静脈電位の測定用のカテーテルであること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の電極を備え
たカテーテル装置である。
【0018】請求項4の発明により、心臓内壁及び肺静
脈電位の測定用のカテーテルとして、極めて正確な心電
図解析が可能となる。
【0019】また、スプラインがテーパ状に形成されて
いるため肺動脈への挿入が容易であり、入口部付近の電
位測定を選択的に行うことが可能である。さらに先端電
極により、肺動脈との接触位置が電位情報として得られ
るため、深さ方向の電位情報が増加するだけでなく、肺
動脈への過度の挿入を未然に防止することが可能とな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施について図面
を参照して説明する。図1は本発明のカテーテル装置1
00を示す斜視図であり、後述する複数のスプライン3
がカテーテル2から外部に出された状態を示している。
【0021】円筒状のガイディングカテーテル1の内腔
をスライドしうるカテーテル2の遠位端部には4本の可
撓可能な湾曲状(アーム状)のスプライン3が束ねられ
て接続固定されている。またカテーテルの近位端部は中
継コネクタ4に接続されている。ガイディングカテーテ
ル1の遠位端部は開放されている。また近位端部は医者
等が手術中に容易に把持できるような把持部材5に結合
されている。
【0022】前記のスプライン3の数は多い方がよい
が、正確に心電図情報を得る為には、少なくとも3本以
上が接続されるのが好ましい。
【0023】4本のスプライン3の先端部は先端チップ
6に結合されており、湾曲状に形成された前記スプライ
ンの先端部側のスプラインの曲率半径は、前記スプライ
ンの末端部側のスプライン曲率半径よりも大である。本
実施例では、自然状態でその末端部側は半径約12.5
mm程度の半円形状に湾曲し、遠位端部側はほぼテーパ
ー形状に湾曲している。また、スプライン3全体の軸方
向長さは約35mmである。
【0024】各スプライン3にはそれぞれ3個の電極7
が絶縁チューブ300の周縁に配設されている。なお金
属材料からなる芯線は外周を絶縁材でカバーして構成さ
れている。図2は図1のスプライン3(32)のA−A
線断面図である。電極7(72A、72B)には、図2
に示すようにリード線10が接続され、スプライン3
(32)の内部、およびカテーテル2の内部を経て、中
継コネクタ4に接続されている。
【0025】なお、これらの電極7はスプライン3の先
端部側に偏った位置に配設され、また4個の電極間距離
は5mm間隔で配設されている。第1スプライン31上
の最先端部の電極71Aは先端チップ6から4mmの位
置であり、隣接する第2スプライン32の電極72A
は、5.25mm、第3スプライン33の電極73A
は、6.5mm、第4スプラインの電極は7.75mm
のようにスプライン3の軸芯間の電極間距離5mmに対
して1/4(1.25mm)ずれて配設されている。
【0026】先端チップ6の先端には先端電極8が配設
(あるいは先端チップ自体が電極であってもよい)され
ており、この電極8に接続されたリード線は、いずれか
のスプライン3の内部を経て中継コネクタ4に接続され
る。
【0027】また、上記複数の電極7およびそれらのリ
ード線は、相互に電気的に絶縁されている。中継コネク
タ4はケーブル8と電極コネクタ9を介して図示しない
心電図解析装置に接続される。
【0028】スプライン3(32)の内部構造について
図2を使って、さらに詳しく説明する。前述の図2は、
スプライン3(32)に配設された電極7(72A、7
2B)の構造を示す。ポリウレタン樹脂からなる絶縁材
料300のスプライン3(32)の外周にリング状の電
極7(72A、72B)が接着されている。電極7(7
2A、72B)に接着されたリード線10がスプライン
3(32)に嵌設された側孔11A、11Bを経てスプ
ライン3(32)の内腔を貫通している。またスプライ
ン3(32)の内腔にはNi−Ti合金などの形状記憶
合金である弾性材料からなる芯線12が貫通している。
【0029】図3は、スプライン3がカテーテル2内に
収納され、さらにカテーテル2がガイディングカテーテ
ル1に収納された図である。図の6は先端チップも収納
された図を示す。
【0030】このように、スプライン3はインナテーテ
ル2を近位端部方向にガイディングカテーテル1内にス
ライドさせることで、ガイディングカテーテル1の中に
収納できるようなサイズ、可撓性を有している。またイ
ンナテーテル2およびガイディングカテーテル1は、血
管を経て体内に挿入するのに適したサイズであり、カテ
ーテル径6Fr(フレンチ):直径2.0mm、ガイデ
ィングカテーテル径8Fr(フレンチ):直径2.67
mmの可撓性を有した材質である。
【0031】図4は、本発明のカテーテルの遠位端部の
側面図であり、図1のB視からみた図である。図5は図
4のC視から見たカテーテルのスプラインの正面図であ
る。この図4において、スプライン3の先端部側の曲率
半径R1は、前記スプライン3の末端側の曲率半径R2
よりも大である。あるいは、スプライン3の先端部側の
曲率半径は、テーパ状となる略無限大としてもよいし、
いちじくの花のように逆曲率形状としてもよい。
【0032】このような形状にするためには、適度な弾
性を有するニッケル−チタン合金(形状記憶合金)の芯
線12を所定の曲率半径を有するスプライン形状に拘束
し、真空中あるいはAr等不活性ガス雰囲気中で400
〜500°Cに加熱し形状記憶熱処理したものを組合わ
せ、最終的なスプライン形状を得る。
【0033】なお図5に示すようにスプライン3はC視
からみて、十字形状に保っている。図6は図4のD−D
線断面図である。上記十字形状に保つためには、スプラ
イン3内に配設される芯線12はカテーテル2と先端チ
ップ6との中心軸から放射線方向に対し偏平な楕円形状
となっている。先端チップ6の外周は電極6となってお
り、スプライン3は先端部にて4本が固定パイプ6Aに
て束ねられている。
【0034】電極8にはリード線610が接続され、ス
プライン3、カテーテル2、中継コネクタ4、電極コネ
クタ9に接続されている。
【0035】図7は図4のE−E線断面図、図8は図4
のF−F線断面図である。図7、図8からも理解出来る
ように、スプライン3内のそれぞれの芯線12は、カテ
ーテル2と先端チップ6との中心軸から放射線方向に対
し偏平な楕円形状となっている。
【0036】それゆえ、スプライン3がカテーテル2内
に収納されるときは、常に図5のように十字形状に収納
され、スプライン3がよじれることはない。さらに病変
部位にカテーテルを押し付けたときも、スプラインによ
じれがなく、常に十字形状を維持したまま密着する。そ
れゆえ、心臓内壁及び肺静脈電位を正確に測定すること
が可能となる。
【0037】図9は本発明のカテーテルの使用方法を示
した図である。まず、右大腿静脈から右心房にカテーテ
ルを進め、右心房造影を行って、心房中隔穿破部位を確
認する。次に、ブロッケンブロー法(心房中隔に針で穴
をあけカテーテルが通る孔を開ける方法)により、心房
中隔を穿破しガイドワイヤーを左心房内に進める。次に
ダイレータ(孔を開ける器具)で心房中隔穿破孔を拡大
する。さらにガイディングカテーテル1を左心房内に進
める。次にガイディングカテーテル1よりカテーテル2
を左心房内に進め、肺静脈入口部にバスケット状のスプ
ライン3を押圧し電位を測定する。
【0038】図10は従来のカテーテルと本発明のカテ
ーテルを示した図である。図10のAは従来のカテーテ
ルであり、従来のカテーテルのバスケット形状では、目
的とする病変部位に電極がほとんど接触しない。図10
のB、Cは本発明のカテーテルであり、図のBでは、本
発明のバスケット形状とすることにより、目的とする病
変部位に電極を接触させることが可能となる。さらに図
のCでは先端電極8を肺静脈の血管壁に接触させること
で、更に多くの血管軸方向の電位測定が可能となる。
【0039】図11は、図2において、電極72A、7
2Bを絶縁チューブ400の外径と同径になるように、
絶縁チューブ300内に埋設した図である。図11は、
図2の対応した数字に100を足している。電極7を絞
り加工してスプライン3との段差を少なくし、さらに段
差凹部に接着材を埋め込む。それゆえ、電極7が滑らか
に配設されており、電極7とスプライン3の継目に血栓
が生じない。
【0040】上記の構造からなるカテーテルの使用方法
について次に説明する。まず本カテーテルを使用するに
先立ち、一般的な左心房アプローチ手技により、ガイデ
ィングカテーテルを大腿静脈を経て左心房まで貫通させ
る。スプライン3を折りたたんだ状態のカテーテル2を
ガイディングカテーテル1内を通して、先端を左心房ま
で到達させる。一般的な心電図解析装置に電極コネクタ
9を接続した後、カテーテル2を押しスプライン3をガ
イディングカテーテル1より押し出し、X線透視下で先
端を肺静脈入口に挿入した後、さらにカテーテル2を押
しスプライン3、すなわち電極7を心房壁から肺静脈入
り口部に押し付ける。
【0041】心電図解析装置より各電極7の臓器内壁へ
の接触を確認し、それぞれの心電図を取りこんで不整脈
発生部位の電極7を特定する。すなわち、4本のスプラ
インによりカテーテル軸に対する上下左右方向の心電図
情報が得られ、また各スプライン上の軸方向位置からカ
テーテル軸方向の心電図情報が得られる。さらに、先端
電極8を内壁に接触すれば、さらに軸方向遠位の心電図
情報が追加される。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カテー
テルの近位端部は心電図解析装置と接続されるコネクタ
に接続され、前記カテーテルの遠位端部は複数のスプラ
インが束ねられた末端部に接続され、前記複数のスプラ
インには複数の電極が配設され、前記複数のスプライン
が束ねられた先端部は電極が配設された先端チップと接
続されていることを特徴とする電極を備えたカテーテル
であるので、先端部の電極によって、先端が心房内壁や
血管内壁に触れたことが検知できるので、押し過ぎやカ
テーテルの跳ね返りによる内壁の損傷を防ぐことができ
安全である。さらに血管深部の心電図情報が得られる。
また、先端電極と各電極との間で心電図情報を得ること
により、生体内での位置を特定しやすい先端位置から見
た半径方向、軸方向の電位を比較でき、不整脈発生部位
の解析がさらに確実になる。さらに各スプライン上の電
極の軸方向位置が変化しているため、軸方向にきめ細か
な心電図情報が得られる。
【0043】また本発明は、カテーテルの近位端部は心
電図解析装置と接続されるコネクタに接続され、前記カ
テーテルの遠位端部は複数のスプラインが束ねられた末
端部に接続され、前記複数のスプラインには複数の電極
が配設され、湾曲状に形成された前記スプラインの先端
部側のスプラインの曲率半径は、前記スプラインの末端
部側のスプライン曲率半径よりも大であることを特徴と
する電極を備えたカテーテルであるので、血管入口に挿
入しやすく、さらに円錐形状に拡がる血管入口部に電極
が密着するので、心臓の揺れにもかかわらず確実な心電
図が得られる。また、ガイディングカテーテルにスプラ
インの一部を収納させると、残されたスプライン部分は
直線的になりバスケット径が小さくなるので、より深部
の血管までスプラインを挿入でき、血管深部の心電図情
報が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテル装置を示す斜視図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】スプラインがガイディングカテーテルに収納さ
れた斜視図
【図4】本発明のカテーテルの遠位端部の側面図
【図5】図4のC視から見たカテーテルのスプラインの
正面図
【図6】図4のD−D線断面図
【図7】図4のE−E線断面図
【図8】図4のF−F線断面図
【図9】図4のD−D線断面図
【図10】従来のカテーテル装置と本発明のカテーテル
装置を示した図
【図11】電極を絶縁チューブ内に埋設した他の実施例
であるスプラインの断面図
【符号の説明】
1…ガイディングカテーテル 2…カテーテル 3…スプライン 4…コネクタ(中継コネクタ) 7…電極 8…電極 9…コネクタ(電極コネクタ) 100…電極を備えたカテーテル装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61M 25/00 400

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテルの近位端部は心電図解析装置
    と接続されるコネクタに接続され、前記カテーテルの遠
    位端部は複数のスプラインが束ねられた末端部に接続さ
    れ、前記複数のスプラインには複数の電極が配設され、
    前記複数のスプラインが束ねられた先端部は電極が配設
    された先端チップと接続されていることを特徴とする電
    極を備えたカテーテル装置。
  2. 【請求項2】 カテーテルの近位端部は心電図解析装置
    と接続されるコネクタに接続され、前記カテーテルの遠
    位端部は複数のスプラインが束ねられた末端部に接続さ
    れ、前記複数のスプラインには複数の電極が配設され、
    湾曲状に形成された前記スプラインの先端部側のスプラ
    インの曲率半径は、前記スプラインの末端部側のスプラ
    イン曲率半径よりも大であることを特徴とする電極を備
    えたカテーテル装置。
  3. 【請求項3】 カテーテルの近位端部は心電図解析装置
    と接続されるコネクタに接続され、前記カテーテルの遠
    位端部は複数のスプラインが束ねられた末端部に接続さ
    れ、前記複数のスプラインには複数の電極が配設され、
    湾曲状に形成された前記スプラインの先端部側のスプラ
    インの曲率半径は、テーパ状となるような略無限大であ
    ることを特徴とする電極を備えたカテーテル装置。
  4. 【請求項4】 カテーテルの近位端部は心電図解析装置
    と接続されるコネクタに接続され、前記カテーテルの遠
    位端部は複数のスプラインが束ねられた末端部に接続さ
    れ、前記複数のスプラインには複数の電極が配設され、
    前記複数のスプラインが束ねられた先端部は先端チップ
    と接続され、前記スプライン内に配設される芯線は前記
    カテーテルと前記先端チップとの中心軸から放射線方向
    に対し偏平な断面楕円形状であることを特徴とする電極
    を備えたカテーテル装置。
  5. 【請求項5】 前記電極を備えたカテーテル装置は、心
    臓内壁及び肺静脈電位の測定用のカテーテルであること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の電極を備え
    たカテーテル装置。
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