JP2002125701A - 下 駄 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、鼻緒の取り付けを簡易にした下駄を
提供することを目的としている。 【解決手段】下駄Ａは、足を乗せる台１と、この台の１
前方に設けられた第１の穴１ａと台１の後方に設けられ
た第２、第３の穴１ｂ、１ｃに差し込まれた単一の帯状
の鼻緒２とを有し、第１の穴１ａには、鼻緒２の中途を
折ったものが挿し込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、下駄に係り、特に、鼻緒の取り
付けを簡易にした下駄に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
下駄においては、足を乗せる台の前方に設けられた穴に
挿し込まれる「前つぼ」と称される部材は、鼻緒本体と
は別部材で、しかも、「前つぼ」と称される部材は鼻緒
本体の中途に取り付け部材（例えば、糸）により取り付
けねばならず、鼻緒を下駄に簡易に取り付けることがで
きないという問題点が生じた。本発明は、上述した問題
点を除去するようにした下駄を提供するものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の下駄は、足を乗せる台と、この台の
前方に設けられた第１の穴と前記台の後方に設けられた
第２、第３の穴に差し込まれた単一の帯状の鼻緒とを有
し、前記第１の穴には、前記鼻緒の中途を折ったものが
挿し込まれている。

【０００４】また、請求項２記載の下駄は、足を乗せる
と共に、前方に設けられた第１の穴と後方に設けられた
第２、第３の穴とを有する台と、前記第１の穴と前記第
２の穴に差し込まれた帯状の第１の鼻緒と、前記第１の
穴と前記第３の穴に差し込まれた帯状の第２の鼻緒とを
有している。

【０００５】また、請求項３記載の下駄は、請求項１記
載の下駄において、第１の穴より台の表面側に突出した
前記鼻緒の一部は接合され、前記第１の穴より前記台の
表面側に前記鼻緒が立設している。

【０００６】また、請求項４記載の下駄は、請求項１記
載の下駄において、第１の穴より台の表面側に突出した
第１の鼻緒の一部と第２の鼻緒の一部を接合して前記第
１の穴より台の表面側に前記第１の鼻緒と前記第２の鼻
緒が立設している。

【０００７】また、請求項５記載の下駄は、請求項１記
載の下駄において、第１の穴に挿し込まれる帯状の鼻緒
の部分の幅の寸法は、第２、第３の穴に挿し込まれる鼻
緒の部分の幅の寸法より小さく、前記第１の穴に挿し込
まれる帯状の鼻緒の部分の幅方向が長手形状の台の長手
方向に沿うように設けられ、前記幅は前記鼻緒の長手方
向を横断する距離である。

【０００８】また、請求項６記載の下駄は、請求項１記
載の下駄において、第１の穴に挿し込まれる帯状の第１
の鼻緒、第２の鼻緒の部分の幅の寸法は、第２、第３の
穴に挿し込まれる第１の鼻緒、第２の鼻緒の部分の幅の
寸法より小さく、前記第１の穴に挿し込まれる前記帯状
の第１の鼻緒、第２の鼻緒の部分の幅方向が長手形状の
台の長手方向に沿うように設けられ、前記幅は前記第１
の鼻緒、第２の鼻緒の長手方向を横断する距離である。

【０００９】また、請求項７記載の下駄は、請求項１記
載の下駄において、第２の穴は、長手形状の穴であり、
第３の穴は、長手形状の穴であり、これら長手形状の穴
は、これら長手形状の穴の長手方向が長手形状の台の長
手方向に沿うように設けられ、前記第２、第３の穴に挿
し込まれる帯状の鼻緒の部分の幅方向が長手形状の台の
長手方向に沿うように設けられ、前記幅は前記鼻緒の長
手方向を横断する距離である。

【００１０】また、請求項８記載の下駄は、請求項１記
載の下駄において、第２の穴は、長手形状の穴であり、
第３の穴は、長手形状の穴であり、これら長手形状の穴
は、これら長手形状の穴の長手方向が長手形状の台の長
手方向に沿うように設けられ、前記第２、第３の穴に挿
し込まれる帯状の鼻緒の部分の幅方向が長手形状の台の
長手方向に沿うように設けられ、前記幅は前記鼻緒の長
手方向を横断する距離である。

【００１１】また、請求項９記載の下駄は、請求項１記
載の下駄において、鼻緒の中途を折ったＵタ−ン部は台
の裏面側の第１の穴より突出し、該Ｕタ−ン部に第１の
穴に跨がる長さを有する鼻緒抜け防止部材が位置して、
前記鼻緒が前記第１の穴より前記台の表面側への抜けを
防止する。

【００１２】

【実施例】Ａは下駄で、下駄Ａは、足を乗せる木製の台
１と、単一の帯状の鼻緒２とから概略的に構成されてい
る（図１乃至図８参照）。台１の表面側には、前方に設
けられた単一の第１の穴１ａ、後方に設けられた一対の
第２、第３の穴１ｂ、１ｃとを有している。これら第２
の穴１ｂ、第３の穴１ｃは、台１の先端から、略等距離
にあって間隔を有して設けられている。

【００１３】また、第２の穴１ｂ及び第３の穴１ｃは、
例えば、長手形状の穴（例えば、略長方形の角部に丸み
を付けた穴）であり、これら長手形状の穴１ｂ、１ｃの
長手方向Ｘ、Ｙが、図４に示すように、長手形状の台１
の長手方向Ｚに沿う（略平行）ように設けられている。
なお、図６乃至図８に示すように、第１の穴１ａの裏面
側には、第１の穴１ａに連通し第１の穴１ａより大きい
穴を有する第１の座ぐり穴１ｄが、第２の穴１ｂと第３
の穴１ｃの裏面側には、第２の穴１ｂと第３の穴１ｃに
連通し第２の穴１ｂ、第３の穴１ｃのそれぞれより大き
い穴を有する第２の座ぐり穴１ｅがそれぞれ形成されて
いる。

【００１４】そして、単一の鼻緒２は、第１の穴１ａに
挿し込まれる帯状の鼻緒２の部分の幅の寸法Ｈ₁ は、第
２、第３の穴１ｂ、１ｃに挿し込まれる鼻緒２の部分の
幅の寸法Ｈ₂ より小さくなるように、図５に示すよう
に、鼻緒２の略中央部が狭くなっている。なお、幅は鼻
緒２の長手方向Ｌを横断する距離（例えば、Ｈ₁ 、Ｈ
₂ ）である。

【００１５】単一の鼻緒２は鼻緒２の中途、例えば、鼻
緒２の略中央が折られＵタ−ン部２ａが形成され、第１
の穴１ａには、鼻緒２の中途を折ったもの、つまり、Ｕ
タ−ン部２ａが挿し込まれるようになっている。そし
て、台１の裏面側に第１の穴１ａより突出し、該Ｕタ−
ン部２ａに第１の穴１ａに跨がる長さを有する鼻緒抜け
防止部材４が位置して、鼻緒２が第１の穴１ａより台１
の表面側への抜けを防止するようになっている。また、
第１の穴１ａより台１の表面側に鼻緒２が立設するよう
に、第１の穴１ａより台１の表面側に突出した鼻緒２同
士の一部は接合（接合は、例えば、糸による縫い付けで
あり、接合箇所をＳで示す。）されている。

【００１６】単一の鼻緒２の中途を折ったものを第１の
穴１ａに挿し込む関係上、第１の穴１ａより台１の表面
側に突出した鼻緒２がそれぞれ第２、第３の穴１ｂ、１
ｃに向かうように分岐し、足の指に装着しにくくなる不
都合を生じるが、第１の穴１ａより台１の表面側に突出
した鼻緒２の一部を接合して第１の穴１ａより台１の表
面側に鼻緒２が立設するため、上述の不都合を解消する
ことができる。

【００１７】また、第１の穴１ａに挿し込まれる帯状の
鼻緒２の部分の幅の寸法Ｈ₁ は、第２、第３の穴１ｂ、
１ｃに挿し込まれる鼻緒２の部分の幅の寸法Ｈ₂ より小
さく、図３に示すように、第１の穴１ａに挿し込まれる
帯状の鼻緒２の部分の幅方向が長手形状の台１の長手方
向Ｚに沿うように設けられており、足の指の間に位置す
る鼻緒２の部分を小さくして、下駄Ａを装着し易くして
いる。また、第２、第３の穴１ｂ、１ｃに挿し込まれる
帯状の鼻緒２の部分の幅方向が長手形状の台１の長手方
向Ｚに沿うように設けられているため、第２、第３の穴
１ｂ、１ｃより台１の表面側に突出した鼻緒２の幅方向
も長手形状の台１の長手方向Ｚに沿い、鼻緒２の裏面側
と足とが広く面接触し、足が痛くなることを防ぐことが
できる。なお、鼻緒２は、内部に、芯材を入れて所定形
状を保持するようにすると共に、スポンジ、紙等を内在
して、足に当接する部分が痛くならないようにしてい
る。

【００１８】なお、鼻緒２のＵタ−ン部２ａは台１の裏
面側の第１の穴１ａより突出し、該Ｕタ−ン部２ａに第
１の穴１ａに跨がる長さを有する鼻緒抜け防止部材４が
位置して、鼻緒２が第１の穴１ａより台１の表面側への
抜けを防止している。

【００１９】また、第２の穴１ｂに差し込まれた鼻緒２
の一方の端部は折曲されて台１の裏面に固着されてい
る。固着は、例えば、接着剤、釘等である。第３の穴１
ｃに差し込まれた鼻緒２の他方の端部も、同様に、折曲
されて台１の裏面に固着されている。固着は、例えば、
接着剤、釘等である。また、場合により 固着に代わっ
て、鼻緒２の端部にそれぞれ図示しない紐を設け、該紐
を結ぶようにしても良い。なお、３は滑り止め部材で、
滑り止め部材３は、例えば、ゴム質のシ−ト状のもの
で、滑り止め部材３は、台１の裏面に接着剤で固着され
ている。

【００２０】従って、従来の下駄においては、鼻緒本体
とは別部材の前つぼを鼻緒本体の中途に取り付け部材に
より取り付けていたが、この実施例の下駄Ａによれば、
鼻緒２の中途を折ったものを第１の穴１ａに挿し込むこ
とにより、鼻緒２とは別部材の「前つぼ」のみならず、
該前つぼを鼻緒２に取り付ける「取り付け部材」をも不
要とすることができ、鼻緒２の取り付けが簡易な下駄Ａ
を得ることができる。

【００２１】なお、上述の実施例においては、単一の鼻
緒２を使用したが、本発明にあっては、これに限らず、
２本の帯状の鼻緒（第１の鼻緒２’、第２の鼻緒２”）
を使用しても良い。（図９乃至図１２においては、第２
の穴１ｂ、第３の穴１ｃに差し込まれる鼻緒２、２’
は、上述の実施例と同一と同様であるので、上述の実施
例と同一部分に同一符号を付して、その説明を一部省略
している。）

【００２２】即ち、図９及び図１０に示すように、第１
の鼻緒２’の先端は第１の穴１ａに、第１の鼻緒２’の
後端は第２の穴１ｂに差し込まれると共に、第２の鼻緒
２”の先端は第１の穴１ａに、第２の鼻緒２”の後端は
第３の穴１ｃに差し込まれ、台１の裏面側の第１の穴１
ａより突出した第１の鼻緒２’及び第２の鼻緒２”の端
部は、折られて台１の裏面に接着剤、くぎ等により固着
される。

【００２３】なお、固着以外には、例えば、図１１に示
すように、第１の鼻緒２’と第２の鼻緒２”の端部同士
を縫製により結合したり、また、図１２に示すように、
第１の鼻緒２’と第２の鼻緒２”の端部のそれぞれに設
けられた紐２’ａ，２”ａを結ぶようにしても良い。ま
た、図示しないが、台１の裏面側の第２の穴１ｂより突
出した第１の鼻緒２’の端部は、上述の実施例と同様
に、台１の裏面に接着剤、釘等により固着される。ま
た、台１の裏面側の第３の穴１ｃより突出した第２の鼻
緒２”の端部は、上述の実施例と同様に、台１の裏面に
接着剤、釘等により固着される。

【００２４】なお、図９に示す第１の鼻緒２’及び第２
の鼻緒２”の先端が第１の穴１ａに差し込まれた状態に
おいては、第１の穴１ａより台１の表面側に突出した第
１の鼻緒２’の一部と第２の鼻緒２”の一部は接合（接
合は、例えば、糸による縫い付けであり、接合箇所は図
９に示すＳである。）されて、第１の穴１ａより台１の
表面側に第１の鼻緒２’と第２の鼻緒２”が立設するよ
うになっている。

【００２５】この実施例（図９乃至図１２）の下駄Ａに
よれば、第１の穴１ａと第２の穴１ｂに第１の鼻緒２’
を、第１の穴１ａと第３の穴１ｃに第２の鼻緒２”を、
それぞれ挿し込むことにより、上述の実施例（図１乃至
図８）と同様に、鼻緒本体とは別部材の「前つぼ」のみ
ならず、該前つぼを鼻緒本体に取り付ける「取り付け部
材」をも不要とすることができ、鼻緒の取り付けが簡易
な下駄を得ることができる。

【００２６】

【発明の効果】従来の下駄においては、鼻緒本体とは別
部材の前つぼを鼻緒本体の中途に取り付け部材により取
り付けていたが、請求項１記載の下駄によれば、鼻緒の
中途を折ったものを第１の穴に挿し込むことにより、鼻
緒とは別部材の「前つぼ」のみならず、該前つぼを鼻緒
に取り付ける「取り付け部材」をも不要とすることがで
き、鼻緒の取り付けが簡易な下駄を得ることができる。

【００２７】従来の下駄においては、鼻緒本体とは別部
材の前つぼを鼻緒本体の中途に取り付け部材により取り
付けていたが、請求項２記載の下駄によれば、第１の穴
と第２の穴に第１の鼻緒を、第１の穴と第３の穴に第２
の鼻緒を、それぞれ挿し込むことにより、鼻緒とは別部
材の「前つぼ」のみならず、該前つぼを鼻緒に取り付け
る「取り付け部材」をも不要とすることができ、鼻緒の
取り付けが簡易な下駄を得ることができる。

【００２８】また、請求項３記載の下駄によれば、前述
した請求項１記載の発明の効果に加え、単一の鼻緒の中
途を折ったものを第１の穴に挿し込む関係上、第１の穴
より台の表面側に突出した鼻緒がそれぞれ第２、第３の
穴に向かうように分岐し、足の指に装着しにくくなる不
都合を生じるが、第１の穴より台の表面側に突出した鼻
緒の一部を接合して第１の穴より台の表面側に鼻緒が立
設するため、上述の不都合を解消することができる。

【００２９】また、請求項４記載の下駄によれば、前述
した請求項１記載の発明の効果に加え、第１の鼻緒と第
２の鼻緒を第１の穴に挿し込む関係上、第１の穴より台
の表面側に突出した第１の鼻緒、第２の鼻緒がそれぞれ
第２、第３の穴に向かうように分岐し、足の指に装着し
にくくなる不都合を生じるが、第１の穴より台の表面側
に突出した第１の鼻緒の一部と第２の鼻緒の一部を接合
して第１の穴より台の表面側に第１の鼻緒と第２の鼻緒
が立設するため、上述の不都合を解消することができ
る。

【００３０】また、請求項５記載の下駄によれば、前述
した請求項１記載の発明の効果に加え、第１の穴に挿し
込まれる帯状の鼻緒の部分の幅の寸法は、第２、第３の
穴に挿し込まれる鼻緒の部分の幅の寸法より小さく、し
かも、第１の穴に挿し込まれる帯状の鼻緒の部分の幅方
向が長手形状の台の長手方向に沿うように設けられてい
るため、足の指の間に位置する鼻緒の部分が小さく、下
駄を装着し易い。

【００３１】また、請求項６記載の下駄によれば、前述
した請求項１記載の発明の効果に加え、第１の穴に挿し
込まれる帯状の第１の鼻緒、第２の鼻緒の部分の幅の寸
法は、第２、第３の穴に挿し込まれる第１の鼻緒、第２
の鼻緒の部分の幅の寸法より小さく、しかも、第１の穴
に挿し込まれる帯状の第１の鼻緒、第２の鼻緒の部分の
幅方向が長手形状の台の長手方向に沿うように設けられ
ているため、足の指の間に位置する第１の鼻緒、第２の
鼻緒の部分が小さく、下駄を装着し易い。

【００３２】また、請求項７記載の下駄によれば、前述
した請求項１記載の発明の効果に加え、第２、第３の穴
に挿し込まれる帯状の鼻緒の部分の幅方向が長手形状の
台の長手方向に沿うように設けられているため、第２、
第３の穴より台の表面側に突出した鼻緒の幅方向も長手
形状の台の長手方向に沿い、鼻緒の裏面側と足とが広く
面接触し、足が痛くなることを防ぐことができる。

【００３３】また、請求項８記載の下駄によれば、前述
した請求項１記載の発明の効果に加え、第２、第３の穴
に挿し込まれる帯状の第１の鼻緒、第２の鼻緒の部分の
幅方向が長手形状の台の長手方向に沿うように設けられ
ているため、第２、第３の穴より台の表面側に突出した
第１の鼻緒、第２の鼻緒の幅方向も長手形状の台の長手
方向に沿い、鼻緒の裏面側と足とが広く面接触し、足が
痛くなることを防ぐことができる。

【００３４】また、請求項９記載の下駄によれば、前述
した請求項１記載の発明の効果に加え、Ｕタ−ン部に第
１の穴に跨がる長さを有する鼻緒抜け防止部材を位置さ
せるという簡易な手段により、鼻緒の中途を台の裏面側
に設けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の一実施例の下駄の概略的斜視
図である。

【図２】図２は、図１の下駄の概略的側断面図である。

【図３】図３は、図１の下駄の概略的平面図である。

【図４】図４は、図１の下駄の概略的分解斜視図であ
る。

【図５】図５は、図４の鼻緒の接合前の状態を展開して
示す鼻緒の概略的平面図である。

【図６】図６は、図１の下駄の概略的底面図である。

【図７】図７は、図６のＸ−Ｘ線による概略的断面図で
ある。

【図８】図８は、図６のＹ−Ｙ線による概略的断面図で
ある。

【図９】図９は、本発明の他の実施例の下駄の概略的分
解斜視図である。

【図１０】図１０は、図９の鼻緒を下駄に取り付けた状
態の鼻緒の先端側の概略的断面図である。

【図１１】図１１は、図１０と異なる他の実施例の鼻緒
の先端側の概略的断面図である。

【図１２】図１２は、図１１と異なる他の実施例の鼻緒
の先端側の概略的断面図である。

【符号の説明】

Ａ 下駄 １ 台 １ａ 第１の穴 １ｂ 第２の穴 １ｃ 第３の穴 ２ 鼻緒

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】足を乗せる台と、 この台の前方に設けられた第１の穴と前記台の後方に設
   けられた第２、第３の穴に差し込まれた単一の帯状の鼻
   緒とを有し、 前記第１の穴には、前記鼻緒の中途を折ったものが挿し
   込まれていることを特徴とする下駄。
2. 【請求項２】足を乗せると共に、前方に設けられた第１
   の穴と後方に設けられた第２、第３の穴とを有する台
   と、 前記第１の穴と前記第２の穴に差し込まれた帯状の第１
   の鼻緒と、 前記第１の穴と前記第３の穴に差し込まれた帯状の第２
   の鼻緒と、 を有していることを特徴とする下駄。
3. 【請求項３】第１の穴より台の表面側に突出した前記鼻
   緒の一部は接合され、前記第１の穴より前記台の表面側
   に前記鼻緒が立設していることを特徴とする請求項１記
   載の下駄。
4. 【請求項４】第１の穴より台の表面側に突出した第１の
   鼻緒の一部と第２の鼻緒の一部を接合して前記第１の穴
   より台の表面側に前記第１の鼻緒と前記第２の鼻緒が立
   設していることを特徴とする請求項２記載の下駄。
5. 【請求項５】第１の穴に挿し込まれる帯状の鼻緒の部分
   の幅の寸法は、第２、第３の穴に挿し込まれる鼻緒の部
   分の幅の寸法より小さく、 前記第１の穴に挿し込まれる前記帯状の鼻緒の部分の幅
   方向が長手形状の台の長手方向に沿うように設けられ、 前記幅は前記鼻緒の長手方向を横断する距離であること
   を特徴とする請求項１記載の下駄。
6. 【請求項６】第１の穴に挿し込まれる帯状の第１の鼻
   緒、第２の鼻緒の部分の幅の寸法は、第２、第３の穴に
   挿し込まれる第１の鼻緒、第２の鼻緒の部分の幅の寸法
   より小さく、 前記第１の穴に挿し込まれる前記帯状の第１の鼻緒、第
   ２の鼻緒の部分の幅方向が長手形状の台の長手方向に沿
   うように設けられ、 前記幅は前記第１の鼻緒、第２の鼻緒の長手方向を横断
   する距離であることを特徴とする請求項１記載の下駄。
7. 【請求項７】第２の穴は、長手形状の穴であり、 第３の穴は、長手形状の穴であり、 これら長手形状の穴は、これら長手形状の穴の長手方向
   が長手形状の台の長手方向に沿うように設けられ、前記
   第２、第３の穴に挿し込まれる帯状の鼻緒の部分の幅方
   向が長手形状の台の長手方向に沿うように設けられ、 前記幅は前記鼻緒の長手方向を横断する距離であること
   を特徴とする請求項１記載の下駄。
8. 【請求項８】第２の穴は、長手形状の穴であり、 第３の穴は、長手形状の穴であり、 これら長手形状の穴は、これら長手形状の穴の長手方向
   が長手形状の台の長手方向に沿うように設けられ、前記
   第２、第３の穴に挿し込まれる帯状の鼻緒の部分の幅方
   向が長手形状の台の長手方向に沿うように設けられ、前
   記幅は前記鼻緒の長手方向を横断する距離であることを
   特徴とする請求項１記載の下駄。
9. 【請求項９】鼻緒の中途を折ったＵタ−ン部は台の裏面
   側の第１の穴より突出し、該Ｕタ−ン部に第１の穴に跨
   がる長さを有する鼻緒抜け防止部材が位置して、前記鼻
   緒が前記第１の穴より前記台の表面側への抜けを防止す
   ることを特徴とする請求項１記載の下駄。