JP2002125299A - マイクロホン装置 - Google Patents

マイクロホン装置

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JP2002125299A
JP2002125299A JP2001195821A JP2001195821A JP2002125299A JP 2002125299 A JP2002125299 A JP 2002125299A JP 2001195821 A JP2001195821 A JP 2001195821A JP 2001195821 A JP2001195821 A JP 2001195821A JP 2002125299 A JP2002125299 A JP 2002125299A
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oscillator
microphone device
film
planar inductor
vibrating
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JP2001195821A
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Takashi Konno
隆 今野
Atsushi Yoshida
篤至 吉田
Norio Akamatsu
則男 赤松
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Aoi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Aoi Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度が良好で且つコンパクトな、電磁波を用
いたマイクロホン装置を提供する。 【解決手段】 一方の面に音波を受けて振動し、且つ他
方の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電
磁波を反射する振動膜2に電磁波を照射し且つ受けるア
ンテナ兼発振器の帰還ループを形成する平面インダクタ
10のコイル10aが接続された集積回路14を備えた
マイクロホン装置の平面インダクタ10は、中央部に振
動膜支持部材固定孔10d及び通気孔10eを有する基
板10bの上面にコイル10aが形成されており、コイ
ル10aと0.1〜0.5mmの間隔をおいて振動膜支
持部材17で振動膜2の中央部を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波を利用した
マイクロホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロホン装置として音波を受
けて振動する振動膜の変位を動電的または静電的に検出
して電気信号に変換するもの、振動膜の変位をレーザ光
を用いて光学的に検出するものが知られている。
【0003】前記振動膜の変位をレーザ光を用いて光学
的に検出するマイクロホン装置として、半導体レーザと
光検出器を用いて振動膜に当たるレーザ光の反射出力を
測定して電気信号に変換するマイクロホン装置が提案さ
れている(特開昭57ー202197号公報、特開昭5
8ー50899号公報、特開昭60ー46198号公
報、など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体レーザを用いた
マイクロホン装置は、振動膜の変位の検出をリード線な
しで検出できるという利点はあるが、光の送受光部とと
もに、半導体レーザと振動膜との距離を微調整する微調
整手段を必要とし、また光学的要素を多数必要とするた
め構造が複雑になる。また、振動膜面の付着物によって
光反射の特性が変化し、マイクロホン特性が変化し、特
に、湿度が高い場合は光の送受が不可能となる場合があ
り、マイクロホンの機能が停止してしまうことがある。
さらに、レーザ光の周波数が1012Hzよりも高いの
で、周波数が高すぎて直接的に集積化したロジック回路
を用いて信号処理を行うことは困難である。
【0005】本出願人は、前記問題点を克服し、振動膜
の変位を検出するためのリード線を必要としない、電磁
波を利用したマイクロホン装置を提案したが(特開20
01−16695、特願2000−109243)、本
発明は該マイクロホン装置の改良に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロホン装
置は、一方の面に音波を受けて振動し、且つ他方の面に
向けて照射された周波数が1012Hz以下の電磁波を反
射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照射し且つ
受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成する平面イ
ンダクタと、該平面インダクタを帰還ループに接続され
た発振器とを備えてなるマイクロホン装置であって、前
記平面インダクタは、中央部に振動膜支持部材固定孔及
び通気孔を有する基板の一方の面にコイルが形成されて
おり、前記基板の一方の面又は他方の面に前記コイルの
端子と接続された集積回路が取り付けられており、前記
基板の一方の面上に、前記コイルと所定間隔をおいて前
記振動膜支持部材固定孔に挿入された振動膜支持部材で
前記振動膜の中央部が支持されており、前記振動膜がリ
ング状部材で囲まれており、前記基板の他方の面が保護
板で保護されている。前記構成により全体としてコンパ
クトなマイクロホン装置が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、先に提案したマイクロホン
装置を図1及び図2を参照しながら説明する。図1に示
すように、マイクロホン装置1は、一方の面に音波3を
受けて振動し且つ他方の面に向けて照射された周波数が
1012Hz以下の電磁波、好適には108 Hz〜1010
Hzの電磁波を反射する振動膜2を備えている。該振動
膜2として、0℃における抵抗率が20×10-6〔Ω・
cm〕より小さい導電性物質からなる振動膜、又は該0
℃における抵抗率が20×10-6〔Ω・cm〕より小さ
い導電性物質を絶縁膜に付着してなる振動膜を使用す
る。具体的にはアルミニウム、金、ニッケルなどの導電
性膜又は該導電性膜を絶縁膜に付着したものを使用する
のが好適である。
【0008】さらに、前記マイクロホン装置1は、前記
振動膜2に向けてマイクロ波、ミリ波、サブミリ波など
のレーザ光よりも周波数が低く、周波数が1012Hz以
下の非コヒーレントな電磁波を照射し且つ前記振動膜2
からの反射波を受けるアンテナ6を備えた電磁波送受信
装置4、該電磁波送受信装置4が受信した膜振動信号を
受けて信号処理する信号処理回路5を備えている。ま
た、前記振動膜2は、前記電磁波送受信装置4のアンテ
ナ6に0.1〜0.5mm程度に接近して配置されてい
る。なお、前記アンテナ6は後述するように、平面イン
ダクタ10(図2)で構成される。
【0009】前記構成を備えたマイクロホン装置1は、
音波3等の空気振動により前記振動膜2が振動する。こ
こで前記電磁波送受信装置4が発生した電磁波を前記振
動膜2に照射して振動膜2から反射波を受信すると、振
動膜2の変位に応じて前記電磁波送受装置4が発生する
電磁波の周波数が変化する。つまり、振動膜2と電磁波
送受装置4のアンテナ6間の距離に応じて周波数が変化
し、振動膜2が近づいた場合は周波数が増加し、振動膜
2が遠ざかると周波数が減少して、電磁波送受信装置4
から周波数変調された信号が出力される。
【0010】ここで、前記電磁波送受信装置4について
詳述すると、図2に示すように、電磁波送受信装置4
は、集積化したPチャネルMOSFET7及びNチャネ
ルMOSFET8からなるCMOS増幅器9、該CMO
S増幅器9の入出力端子間に帰還ループとして接続され
た平面インダクタ10を備えており、該平面インダクタ
10が電磁波の送受を行う前記アンテナ6を兼ねてい
る。そして、前記平面インダクタ10は、正帰還ループ
を形成し、全体として発振器11を構成している。
【0011】前記発振器11が定常状態になって発振周
波数が高くなると、前記平面インダクタ10から電磁エ
ネルギが該平面インダクタ10に近い空間に放射され、
前記振動膜2(図1)に電磁波が照射される。振動膜2
には誘電率、透磁率、導電率などの物理定数があり、こ
れらの物理定数により発振器11の発振周波数、位相が
影響を受け、振動膜2の前記物理定数で定まる状態と平
面インダクタ10で構成される回路が共振状態になり、
周波数変調された信号が出力される。該周波数変調され
た出力信号を図1の信号処理回路5で復調等の信号処理
することによりマイクロホン装置1から音声電気信号を
得る。
【0012】以下、前記発振器11により振動膜2の音
波による振動が電気信号に変換される動作について説明
する。前記発振器11を構成する前記集積化されたCM
OS増幅器9のゲートGはPチャネルMOSFET7の
ドレインD及びNチャネルMOSFET8ソースS間に
静電容量Cが存在して静電結合している。該静電容量C
の効果によりCMOS増幅器9の入力と出力間に位相差
が発生する。該位相差に起因する信号遅延時間を以下ゲ
イト遅延時間TGという。さらに前記平面インダクタ1
0に電流が流れるとその2端にも位相差が発生する。該
位相差に起因する信号遅延時間をインダクタ遅延時間T
Lという。
【0013】すると、信号の総遅延時間(TG+TL)
がCMOS増幅器9の入力と出力間に生じるが、この
内、前記遅延時間TGは増幅器が構成されると、その回
路構成で決定され、殆ど一定である。一方、遅延時間T
Lは、前記平面インダクタ10と振動膜2が0.1〜
0.5mm程度離れて空間的に接近していると、振動膜
2と平面インダクタ10が電磁的に結合して遅延時間T
Lが変化する。この遅延時間TLが変化すると発振器1
1の出力信号の周波数が変化し、これらの変化は振動膜
2の振動状態に対応する。このように、前記信号処理回
路5に入力するマイクロホン装置1の出力は、周波数変
調された信号である。前記発振器及び信号処理回路を一
個の集積回路で構成する。
【0014】本発明は、第1に前記マイクロホン装置1
の振動膜2の支持に係るもので、以下、振動膜周辺部支
持型と振動膜中央部支持型の2つの実施の形態について
順次説明する。
【0015】まず、振動膜の周辺を支持する振動膜周辺
部支持型マイクロホン装置(第1の実施の形態)につい
て図3を参照しながら説明する。なお、図1、図2に示
す構成要素と同一の要素には同一の符号を付している。
図3(A)の分解図に示すように、マイクロホン装置
は、図の上から支持リング12、振動膜2、スペーサ1
3、中央部に通気孔10cが形成された基板10bの上
面にコイル10aが印刷された平面インダクタ10、前
記基板10bの下面に取り付けられ且つコイル10bの
端子が接続される集積回路14、振動膜保護部材15で
構成される。ここでは、前記集積回路14を基板10b
の下面に取り付けたが基板10bの上面に取り付けても
良い。
【0016】ここで、前記支持リング12は、振動膜2
の変形を防止するためのもので、金属やプラスチックで
形成されている。前記スペーサ13は、前記振動膜2と
前記コイル10aの間隔を一定にするための板である。
また、前記集積回路14は、発振器11を構成する増幅
器や前記信号処理回路5を含んでおり、前記コイル10
aの端子と接続されて前記基板10bに取り付けられ
る。
【0017】ここでマイクロホン装置1は、一方の面に
音波を受けて振動し、且つ他方の面に向けて照射された
周波数が1012Hz以下の電磁波を反射する振動膜と、
前記振動膜に前記電磁波を照射し且つ受けるアンテナ兼
発振器の帰還ループを形成する平面インダクタと、該平
面インダクタを帰還ループに接続された発振器とを備え
てなることは前記した通りである。
【0018】以下、前記マイクロホン装置の組立手順に
ついて説明する。まず、前記平面インダクタ10の基板
10b下面にコイル10aの端子が接続される集積回路
14を取り付けて、前記コイル10aが形成された前記
基板10bの面上にリング状のスペーサ13を介して前
記振動膜2を重ね、前記振動膜2上の周辺を支持リング
12と後述する振動膜保護部材18で挟んで支持する。
さらに、基板10bの前記集積回路14が取り付けられ
た面側を、円形の溝15aの中央部に通気孔15bを有
する振動膜保護部材15で保護し、全体として図3
(B)の断面図に示すコンパクトなマイクロホン装置を
得る。
【0019】前記基板10bや振動膜保護部材15に通
気孔10c、15bを設けたのは、密閉を避けて内外の
圧力が一様になるようにするためである。ここで、実際
の組み立てでは、前記平面インダクタ10に前記集積回
路14を予め取り付けて前記コイル10aの端子と接続
した半製品を予め用意しておいて組み立てる。
【0020】ところで、振動膜の周辺全体を固定して支
持した前記構成の振動膜を利用したマイクロホン装置
は、次のような問題点があることを知見した。つまり、
(1)振動膜の周辺全体を固定して支持すると、振動膜
にテンションを一様にかける必要がある。(2)音圧に
対する振動膜の振幅量が大きくならないため、感度が十
分に上がらず、出力の最大周波数偏移も5kHz程度で
あった。(3)ケース内の音響流を制御する構造が必要
である。
【0021】次に、前記振動膜周辺部支持型マイクロホ
ン装置の前記問題点を解決した実施の形態を以下説明す
る。図4(A)の分解図に示すように、振動膜の中央部
を支持する振動膜中央部支持型マイクロホン装置は、ガ
イドリング16、中央部に支持用孔2aが形成された振
動膜2、中央部に突起17aを有する振動膜支持部材1
7、中央部に前記振動膜支持部材17の挿入部17bを
挿入する孔(以下、振動膜支持部材固定孔という。)1
0d及びその周囲に通気孔10eが形成された基板10
bにコイル10aが印刷された平面インダクタ10、該
基板10bの下面に取り付けられ且つコイル10bの端
子が接続される集積回路14、溝18aと通気孔18b
が形成された振動膜保護部材18より構成されている。
【0022】前記構成要素を備えたマイクロホン装置
も、一方の面に音波を受けて振動し、且つ他方の面に向
けて照射された周波数が1012Hz以下の電磁波を反射
する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照射し且つ受
けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成する平面イン
ダクタと、該平面インダクタを帰還ループに接続された
発振器とを備えている点で前記第1の実施の形態と変わ
るところはない。
【0023】以下、前記振動膜中央部支持型マイクロホ
ン装置の組立手順について説明する。まず、前記平面イ
ンダクタ10の基板10bの下面に集積回路14を取り
付け、前記基板10bの振動膜支持部材固定孔10dに
振動膜支持部材17の挿入部17bを挿入して基板10
bに振動膜支持部材17を固定する。そして、前記振動
膜支持部材17の突起17aを振動膜2の中央部に形成
した孔2aに挿入して固定部材17cで固定して振動膜
2を中央部で支持し、前記振動膜2を囲むようにガイド
リング16を基板10bに取り付ける。これによって前
記振動膜2と前記平面インダクタ10との間に0.1〜
0.5mmの間隔を有する隙間を形成する。
【0024】さらに、前記基板10bの集積回路14が
取り付けられた面側を、円形溝18aを有する振動膜保
護部材18で保護する。そして、前記ガイドリング10
と前記平面インダクタ10、前記平面インダクタ10と
前記振動膜保護部材18とはそれぞれ整列して接着剤で
接着され、全体として図4(B)に示すコンパクトなマ
イクロホン装置を得る。この場合も、実際の組み立ては
前記平面インダクタ10に前記集積回路14を取り付け
てコイル10aの端子と接続した半製品を予め用意して
組み立てる。
【0025】この振動膜中央部支持型の実施の形態は、
前記振動膜周辺部支持型の実施の形態のようにスペーサ
を設けることなく振動膜を一枚の金属箔で作成すること
が可能であり、また、振動膜の固定部分が少ないため、
音波に対する振幅が大きくなって感度が向上し、一例と
して出力の最大周波数偏移が500kHzであった。さ
らに、コイルと振動膜間の間隔調整が容易で感度調整を
簡単に行うことができる。
【0026】先に周辺部支持型の問題点を指摘したが、
これら問題点を回避できる周辺部支持型の振動膜の変形
を図5を参照しながら説明する。振動膜は、図5(D)
に示すように、円形の樹脂フィルム19の一方の面上に
該樹脂フィルム19よりも面積の小さい、例えば径の小
さい金属薄膜20を同心状に形成して構成される。そし
て、他方の面の周辺上に前記円形の樹脂フィルム19を
支持するリング状支持体21が形成されている。図5
(A)乃至(C)に示すように、ポリエステル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン等の円形の樹脂フィルム1
9上に蒸着法やスパッタ真空蒸着法などの薄膜形成法で
金属薄膜20aを形成し、該樹脂フィルム19を金属製
のリング状支持体21に貼り付ける。そして振動膜20
となる中央部の金属薄膜のみを同心状に残し、他はエッ
チング法で除去して図5(D)に示す振動膜ユニット2
2を作製する。また他の方法として真空蒸着時に高分子
フィルムにマスクをして所望部分にのみ金属を付着して
金属薄膜を形成しても良い。
【0027】以下、この実施の形態をより具体的に説明
する。第1の例として、厚さ10μmのポリエステルフ
ィルム上に蒸着法で1μmの金を付着させる。直径10
mmの金属製リングにポリエステルフィルム面側を貼り
付ける。その後、前記金属制リングに同心円状に直径5
mmの円形の金の薄膜を残して他はエッチングにより除
去して振動膜ユニット22を製造する。
【0028】振動膜の第2の例として、厚さ11μmの
ポリ塩化ビニリデンフィルム上に蒸着法により直径5m
mの円形のニッケル膜を形成し、直径10mmの金属製
リングに同心円状に取り付ける。
【0029】次に振動膜の第3の例として図6に示すよ
うに、円形金属薄膜23と、該円形金属薄膜23の周囲
から等角度で放射状に延び金属薄膜で形成された複数の
支持バー24と、これら支持バー24の端部に繋がる金
属薄膜で形成されたリング状支持体25とで振動膜ユニ
ット26を構成する。この例の場合、材料として厚さ1
0μm程度のリン青銅、チタン、ジュラルミンが好適で
あり、エッチングで図示の形状に振動膜ユニット26を
作製する。前記各例はいずれも振動膜の周辺の全部又は
大半が固定されていないため、前記問題点を回避できる
振動膜が得られた。
【0030】前記マイクロホン装置において、平面イン
ダクタの基板に局所的に通気孔を設けた例を説明した
が、前記例よりも空気抵抗を低減できる平面インダクタ
の例を説明する。図7に示すように、平面インダクタ2
7は、円形の絶縁板28の一方の面上に印刷等で形成さ
れたスパイラルコイル29の線間に沿った円形の絶縁板
部分に所定間隔で複数の通気孔30が形成されている。
このようにすると、振動膜と平面インダクタ27がかな
り接近しても、例えば0.1μm以下の距離に設定して
も通気性が高まり、振動膜と前記絶縁板28間を流れる
空気の粘性抵抗を小さくすることができ、振動膜を一様
に振動させることが可能となる。
【0031】ここで、振動膜と該振動膜が対向する平面
インダクタのスパイラルコイルが占める面に着目する
と、感度を高めるために、平面インダクタのコイルが占
める面を振動膜の内側に設けるか、振動膜の径を平面イ
ンダクタのコイルの径以上にするのが好適である。
【0032】前記例では平面インダクタとして単独の絶
縁基板にスパイラルコイルを形成して構成したが、次に
プリント配線板を利用してマイクロホン装置を実現した
例を図8の断面図を参照しながら説明する。図8に示す
ように、プリント配線板31の一方の面に前記発振器1
1(図2)を構成する集積回路14を搭載し、前記プリ
ント配線板31の他方の面に平面インダクタを構成する
スパイラルコイル32を印刷して設け、該スパイラルコ
イル32と所定間隔をおいて振動膜33を設ける。さら
に、前記集積回路14と前記スパイラルコイル32の始
端及び終端がスルーホール34及びワイヤ35を介して
それぞれ接続されている。ここで感度を高めるために、
前記スパイラルコイル32の占める面が前記振動膜33
の内側になるように設ける。
【0033】そして、前記スパイラルコイル32側は中
央に通気孔36aを有する金属製のカバー36で覆われ
ており、該カバー36の内周に例えば図6に示すような
振動膜26が支持され、両者は電気的に接続されてい
る。
【0034】さらに、前記金属製のカバー33はプリン
ト配線板31に設けられたアースライン(図示せず)に
接続されて電気的にアースされており、これによって振
動膜もアースされる。このアースする理由は、前記スパ
イラルコイル32から放射される電磁波が前記金属製カ
バー36でシールドし、電磁波が外部に漏れないように
するためである。ここで前記金属製のカバー36の中央
に通気孔36aが設けられていても、その直径を電磁波
の波長よりも小さくすることで電磁波は通気孔36aで
遮断され電磁波が外部に漏れることはない。前記通気孔
は中央に一個設ける他、その周囲に複数個設けても良
い。
【0035】以上、本発明マイクロホン装置は、ワイヤ
レスマイク、カラオケ用マイクとして使用するのに好適
の他、コンパクトにできるため携帯電話用、補聴器用な
ど幅広い分野で使用できるマイクロホン装置を提供する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明により電磁波を利用した前記マイ
クロホン装置を好感度でコンパクトに実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波を利用したマイクロホン装置の
ブロック図である。
【図2】マイクロホン装置の電磁波送受信装置の回路図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図5】本発明の電磁波を利用したマイクロホン装置の
ブロック図である。
【図6】マイクロホン装置の電磁波送受信装置の回路図
である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【符号の説明】
1・・マイクロホン装置 2・・振動膜 4・・電磁波
送受信装置 5・・信号処理回路 10・・平面インダクタ 17・
・振動膜支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤松 則男 徳島県徳島市中常三島町2丁目9番地の2 常三島住宅2ー105 Fターム(参考) 5D020 BB00 5D021 DD03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他方
    の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電磁
    波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照射
    し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成する
    平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに接
    続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であっ
    て、 前記平面インダクタは、中央部に通気孔を有する基板の
    一方の面にコイルが形成されており、 前記基板の一方の面又は他方の面に前記コイルの端子と
    接続された集積回路が取り付けられており、 前記基板の一方の面上にスペーサを介して前記振動膜が
    設けられており、 前記振動膜の周辺が支持手段で支持されており、 前記基板の他方の面が振動膜保護板で覆われていること
    を特徴とするマイクロホン装置 。
  2. 【請求項2】前記振動膜保護板が通気孔を有することを
    特徴とする請求項1のマイクロホン装置。
  3. 【請求項3】前記スペーサ及び前記支持手段はリング状
    であることを特徴とする請求項1又は2のマイクロホン
    装置。
  4. 【請求項4】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他方
    の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電磁
    波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照射
    し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成する
    平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに接
    続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であっ
    て、 前記平面インダクタは、中央部に振動膜支持部材固定孔
    及び通気孔を有する基板の一方の面にコイルが形成され
    ており、 前記基板の一方の面又は他方の面に前記コイルの端子と
    接続された集積回路が取り付けられており、 前記基板の一方の面上に、前記コイルと所定間隔をおい
    て前記振動膜支持部材固定孔に挿入された振動膜支持部
    材で前記振動膜の中央部が支持されており、 前記振動膜がリング状部材で囲まれており、 前記基板の他方の面が振動膜保護板で覆われていること
    を特徴とするマイクロホン装置。
  5. 【請求項5】前記振動膜保護板が通気孔を有することを
    特徴とする請求項4のマイクロホン装置。
  6. 【請求項6】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他方
    の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電磁
    波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照射
    し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成する
    平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに接
    続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であっ
    て、 前記振動膜は、円形の樹脂フィルムの一方の面上に該樹
    脂フィルムよりも面積の小さい金属薄膜で形成されてな
    ることを特徴とするマイクロホン装置。
  7. 【請求項7】前記円形の樹脂フィルムの他方の面の周辺
    上に前記円形の樹脂フィルムを支持するリング状支持体
    を設けたことを特徴とする請求項6のマイクロホン装
    置。
  8. 【請求項8】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他方
    の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電磁
    波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照射
    し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成する
    平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに接
    続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であっ
    て、 前記振動膜は、円形の樹脂フィルムの一方の面上に該円
    形の樹脂フィルムよりも径の小さい金属薄膜が同心状に
    形成されてなることを特徴とするマイクロホン装置。
  9. 【請求項9】前記円形の樹脂フィルムの他方の面の周辺
    上に前記円形の樹脂フィルムを支持するリング状支持体
    を設けたことを特徴とする請求項8のマイクロホン装
    置。
  10. 【請求項10】前記金属薄膜は、金又はニッケルの蒸着
    膜であることを特徴とする請求項6、7、8又は9のマ
    イクロホン装置。
  11. 【請求項11】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他
    方の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電
    磁波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照
    射し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成す
    る平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに
    接続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であ
    って、 前記振動膜は、円形の金属薄膜と、該円形の金属薄膜の
    周囲から等角度で放射状に延び金属薄膜で形成された複
    数の支持バーと、これら支持バーの端部に連なる金属薄
    膜で形成されたリング状支持体とを備えてなることを特
    徴とするマイクロホン装置。
  12. 【請求項12】前記円形の金属薄膜及び前記複数の支持
    バーは、同一金属で一体に形成されてなることを特徴と
    する請求項11のマイクロホン装置。
  13. 【請求項13】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他
    方の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電
    磁波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照
    射し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成す
    る平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに
    接続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であ
    って、 前記平面インダクタは、絶縁基板の一方の面上に形成さ
    れたスパイラルコイルの線間に沿った絶縁基板部分に所
    定間隔で複数の通気孔を形成してなることを特徴とする
    マイクロホン装置。
  14. 【請求項14】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他
    方の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電
    磁波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照
    射し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成す
    る平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに
    接続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であ
    って、 前記平面インダクタのコイルを前記振動膜が占める面の
    内側に設けたことを特徴とするマイクロホン装置。
  15. 【請求項15】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他
    方の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電
    磁波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照
    射し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成す
    る平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに
    接続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であ
    って、 前記振動膜の径を前記平面インダクタのコイルの径より
    も大きくしたことを特徴とするマイクロホン装置。
  16. 【請求項16】一方の面に音波を受けて振動し、且つ他
    方の面に向けて照射された周波数が1012Hz以下の電
    磁波を反射する振動膜と、前記振動膜に前記電磁波を照
    射し且つ受けるアンテナ兼発振器の帰還ループを形成す
    る平面インダクタと、該平面インダクタを帰還ループに
    接続された発振器とを備えてなるマイクロホン装置であ
    って、 プリント配線板の一方の面に前記発振器を構成する集積
    回路を搭載し、前記プリント配線板の他方の面に前記平
    面インダクタを構成するスパイラルコイルを印刷して設
    け、前記スパイラルコイルと所定間隔をおいて前記振動
    膜を設けたことを特徴とするマイクロホン装置。
  17. 【請求項17】前記発振器を構成する集積回路と前記ス
    パイラルコイルを前記プリント配線板のスルーホールを
    通して接続したことを特徴とする請求項16のマイクロ
    ホン装置。
  18. 【請求項18】前記振動膜及び前記スパイラルコイルを
    覆う、通気孔を有する金属製カバーを設けたことを特徴
    とする請求項16又は17のマイクロホン装置。
  19. 【請求項19】前記振動膜の周囲を前記金属製カバーで
    支持してなることを特徴とする請求項18のマイクロホ
    ン装置。
  20. 【請求項20】前記金属製カバーをアースしてなること
    を特徴とする請求項19のマイクロホン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100550924C (zh) * 2003-08-01 2009-10-14 索尼爱立信移动通讯股份有限公司 包括内部天线和平板扬声器组件的移动终端
US8260194B2 (en) 2007-07-25 2012-09-04 Sony Corporation Information communication method, information communication system, information reception apparatus, and information transmission apparatus
JP2015154374A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 株式会社オーディオテクニカ デジタルマイクロホンおよび位置−周波数変換器

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