JP2002125294A - 動電形スピーカ - Google Patents

動電形スピーカ

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JP2002125294A
JP2002125294A JP2000317247A JP2000317247A JP2002125294A JP 2002125294 A JP2002125294 A JP 2002125294A JP 2000317247 A JP2000317247 A JP 2000317247A JP 2000317247 A JP2000317247 A JP 2000317247A JP 2002125294 A JP2002125294 A JP 2002125294A
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caulking
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voice coil
wire
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JP2000317247A
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English (en)
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Joji Inamoto
穣二 稲本
Yoshiyuki Kubo
義之 久保
Junichi Totani
準一 戸谷
Takashi Suzuki
隆司 鈴木
Tetsuji Koura
哲司 小浦
Kazuro Okuzawa
和朗 奥沢
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OPT DENKO KK
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
OPT DENKO KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイスコイルのリード部分と給電線を、はん
だを用いることなく安定した品質で電気的に接続するこ
とが出来ると共に、接続部位の強度や耐久性も有利に且
つ安定して得ることの出来る、直接リード方式の動電形
スピーカを提供すること。 【解決手段】 動電形スピーカ10に音電流を給電する
給電線として金糸線64を用いて、金糸線64とボイス
コイル26のリード部分38との接続部位にかしめ金具
66を用いてかしめ固定すると共に、かしめ金具66を
含む金糸線64とリード部分38の接続部位を、接着材
74を用いて、ボビン34に直接に接着固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ステレオやラジオ,テレビ,コ
ンピュータ等の各種音響機器に用いられるスピーカに係
り、特に、ボイスコイルのリード部分を給電線に対し
て、はんだを用いることなく、優れた強度と耐久性で接
続することの出来る、新規な構造の動電形スピーカに関
するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、各種の音響機器に用いられるス
ピーカの一種として、磁界中に配設したコイルに通電せ
しめた際に生ずる電磁力を利用した、ダイナミックスピ
ーカと称される動電形スピーカが知られている。この動
電形スピーカは、テーパ筒状乃至は漏斗状のコーン(振
動板)に固着したボビンに対して巻回固定されたボイス
コイルを、永久磁石によって形成された磁界中に配設せ
しめた構造とされたおり、ボイスコイルに音電流を通電
することにより、ボイスコイルに生ぜしめられる電磁加
振力を、ボビンを介してコーンに伝達し、コーンを加振
して音としての空気振動を発生するようになっている。
【0003】ところで、このような動電形スピーカで
は、数十μm〜数百μmの極めて細いボイスコイルの両
端のリード部分に対して、外部のアンプ等から音電流を
給電するための給電線を接続する必要があるが、ボイス
コイルは、コーンと共に高周波で振動を繰り返すことに
よって音を発するものであることから、かかるリード部
分と給電線の接続部位には、安定した通電性に加えて、
十分な強度と耐久性が要求されることとなり、しかも、
ボイスコイルやコーンの振動に悪影響を及ぼすものであ
ってはならないという条件が課される。
【0004】そこで、動電形スピーカにおけるボイスコ
イルのリード部分と給電線の接続部位には、従来から、
各種の工夫が施されており、その一種として、実開平5
−60092号公報等に記載されているように、コイル
ボビンの表面上で、ボイスコイルのリード部分に給電線
をはんだ付けしてコイルボビンに固定する、所謂直接リ
ード方式の給電構造が、知られている。
【0005】ところが、かかる直接リード方式の給電構
造においては、ボイスコイルのリード部分と給電線の接
続に際して、はんだ付けが採用されていたのであり、そ
のために、鉛の使用や処理などの点に関して、社会的な
環境問題や資源問題につながり易いという問題があっ
た。
【0006】また、数十μm程度のリード部分のはんだ
付けは、細かい作業であると共に温度等の条件変化に対
応する必要があることから自動化が難しく、専ら手作業
で行われているために、作業に熟練を要すると共に、安
定した強度と信頼性が得られ難いという性能上の問題も
あった。
【0007】更にまた、手作業でのはんだ付けでは、付
着するはんだ量も一定し難いことから、はんだが付着さ
れたコイルボビンの振動質量が変化するおそれがあると
共に、はんだ付けに際して加えられる熱によってコイル
ボビンに焼けが生じるおそれもあり、スピーカの振動特
性、延いては音響特性に悪影響が及ぼされ易いという問
題もあったのである。
【0008】さらに、前記公報にも記載されているよう
に、直接リード方式の給電構造においては、細線で低強
度なリード部分の耐久性を確保するために、金属薄板を
予めコイルボビンに固着して、リード部分と給電線の接
続部位を、該金属薄板にはんだ付け固定する必要がある
ことから、かかる金属薄板の製造と固着のために特別な
製造工程が必要となり、構造が複雑となると共に、コイ
ルボビンを含む可動部分の重量増加にもつながるという
問題もあった。
【0009】加えて、はんだ付けに際しては、極細のリ
ード部分に対してもかなりの熱量が及ぼされることか
ら、リード部分に熱細りが生じて、リード部分の耐久性
の低下や断線などの問題が発生し易いという不具合もあ
ったのである。
【0010】このような問題に鑑み、ボイスコイルのリ
ード線と給電線を、はんだを用いないでかしめ金具によ
るかしめ固定で接続することも考えられる。ところが、
ボイスコイルのリード線は数十μm程度と極めて細いた
めに、リード線と給電線を要求される接続強度でかしめ
固定しようとすると、リード線が切断され易いという問
題があり、一方、リード線の切断を防止するためにかし
め力を小さくすると、リード線と給電線の接続強度が十
分に確保され難くなって抜け(断線)や導電不良が発生
し易くなるという問題があるために、実用化が困難であ
ったのである。
【0011】なお、本出願人の一人は、先に特開平1−
269397号公報において、給電線として撚り線構造
の金糸線を採用し、該金糸線の撚り線の間にボイスコイ
ルのリード線の先端部を刺し通した後、該リード線を金
糸線の外周面に数回巻き付け、更にかかるリード線が巻
き付けられた金糸線の外周面に別金具を巻き付けてかし
め加工した、直接リード方式における給電線の接続構造
を、提案した。
【0012】ところが、かかる接続構造を採用すると、
極めて細くて強度の低いリード線を、金糸線の細い隙間
に刺し通し、更に該リード線を金糸線に巻き付けるとい
う、非常に困難な作業が必要となるために、作業性やコ
スト性が著しく低下してしまうことが避けられなかった
のであり、実際に採用することが難しく、未だ、改良の
余地を有していたのである。
【0013】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景とし、本出願人の一人が先に出願した特開平1−
269397号公報の技術を更に改良することによって
完成されたものであって、その解決課題とするところ
は、ボイスコイルのリード部分と給電線を、はんだを用
いることなく安定した品質で電気的に接続することが出
来ると共に、接続部位の強度や耐久性も有利に且つ安定
して得ることを可能とした、実施が容易な直接リード方
式の動電形スピーカを提供することにある。
【0014】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0015】本発明の第一の態様は、コーンに固着せし
めたボビンに巻回固定されたボイスコイルを磁界中に配
設すると共に、該ボイスコイルのリード部分の先端部に
給電線を接続して、該給電線を通じて音電流を該ボイス
コイルに給電することにより、該コーンを加振せしめる
ようにした直接リード方式の動電形スピーカにおいて、
前記給電線として金糸線を用いて、該金糸線を前記ボイ
スコイルのリード部分の先端部に沿わせて配した接続部
位に対してかしめ金具を巻き付けてかしめ固定すると共
に、該かしめ金具を含む金糸線とリード部分の接続部位
を、前記ボビンに対して接着剤で固定したことを、特徴
とする。
【0016】このような本態様に従う構造とされた動電
形スピーカにおいては、給電線に金糸線を採用して、か
かる金糸線とボイスコイルのリード部分を共締め状態で
かしめ固定したことにより、金糸線の有する弾性的な変
形特性に基づいて、リード部分が給電線としての金糸線
に対して弾性的に圧接されることとなる。そして、これ
により、細くて低強度のリード部分の断線を回避しつ
つ、リード部分と給電線を電気的に効果的に接続するこ
とが出来るのであり、また、目的とする電気的な接続状
態を安定して得ることも可能となる。
【0017】しかも、リード部分と金糸線の接続部位
を、かしめ金具を含んで、直接に、ボビンに接着固定せ
しめたことにより、かしめ金具によるかしめ固定力と接
着剤の接合力が協働的に作用して、リード部分と金糸線
を高強度に接続することが出来るのであり、接続部位の
信頼性と耐久性も有利に確保され得るのである。特に、
リード部分と金糸線の接続部位において、かしめ固定構
造と接着構造を併せて採用したことにより、金糸線に対
してリード部分を刺し通したり巻き付けたりすることな
く、金糸線とリード部分を十分な固着強度で接続するこ
とが可能となったのであり、それによって、リード部分
と金糸線の接続に際しての作業性とコスト性が飛躍的に
向上され得るのである。
【0018】加えて、リード部分が、かしめ金具を含ん
でボビンやコーンに接着固定されることから、スピーカ
使用時のボビンの変位に伴うリード部分のかしめ金具か
らの引き出し部分における変形も、接着剤によるボビン
への接着固定によって防止されることとなり、それによ
って、特に応力集中が問題となり易いリード部分のかし
め金具からの引き出し部分の耐久性が十分に確保され得
るのである。
【0019】要するに、本態様に係る動電形スピーカに
おいては、金糸線を採用したかしめ金具によるかしめ固
定構造と、接着剤を用いたかしめ固定部位の接着構造
を、併せて採用し、更に、かかる接着剤を利用してかし
め固定部位をボビンに対して直接に接着固定せしめた構
造も、組み合わせて採用したことによって、ボイスコイ
ルのリード部分と給電線を、はんだを用いることなく、
電気的に安定して且つ高強度に接続することを可能と為
し得たのであり、そこに本態様の顕著な技術的意義が存
するのである。
【0020】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた動電形スピーカにおいて、前記
かしめ金具に対して、その一方の開口側から前記金糸線
が差し込まれた状態で組み付けられていると共に、他方
の開口側から前記ボイスコイルのリード部分が差し込ま
れた状態で組み付けられていることを、特徴とする。こ
のような本態様に従う構造とされた動電形スピーカにお
いては、かしめ金具に差し込まれてかしめ固定される金
糸線とリード部分が、かしめ金具における各別の開口部
から差し込まれた状態でかしめ固定されることから、人
が作業する場合に、左右の一方の手で金糸線を把持する
と同時に、左右の他方の手でリード部分を把持して作業
ずることが出来るのであり、それ故、かしめ作業が容易
となると共に、作業の精度も向上され得ることとなり、
特に極細で目視しにくいリード部分も、より確実にかし
め固定することが可能となる。
【0021】また、本発明の第三の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた導電形スピーカにおいて、前記
かしめ金具に対して、その一方の開口側から、前記金糸
線と前記ボイスコイルのリード部分の先端部が何れも差
し込まれた状態で組み付けられていることを、特徴とす
る。このような本態様に従う構造とされた動電形スピー
カにおいては、金糸線とボイスコイルのリード部分を予
め相互に沿わせて保持した状態で、それらをかしめ金具
に対して同時に挿し入れることも、可能となる。
【0022】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に従う構造とされた動電形スピー
カにおいて、前記かしめ金具における少なくとも前記ボ
イスコイルのリード部分が差し込まれた側の開口端縁部
を、開口方向に向かって拡開せしめたことを、特徴とす
る。このような本態様に従う構造とされた動電形スピー
カにおいては、かしめ金具の開口端縁部が拡開されてい
ることにより、かかる開口部から外方に延びるリード部
分に対して、かしめ金具のかしめ加工や接着などに際し
て及ぼされる集中的な荷重や、局部的な変形が軽減乃至
は回避され得ることとなる。それ故、問題となり易い、
かしめ金具の開口部付近でのリード部分の断線が、一層
有利に軽減乃至は回避され得るのであり、それによっ
て、リード部分、延いてはスピーカの製作性や耐久性の
更なる向上が図られ得る。なお、本態様において、前記
第二の態様を組み合わせて採用する場合には、かしめ金
具における金糸線が差し込まれた側の開口端部を開口方
向に向かって拡開させる必要はなく、反対に、かかる開
口端部を径方向内方に向かって金糸線に食い込ませるよ
うに屈曲させることにより、金糸線に対するかしめ金具
の固着強度を向上させることも可能である。
【0023】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に従う構造とされた動電形スピー
カにおいて、前記かしめ金具における巻き方向の両端面
を、板面に対して略直角で板厚方向に延びる突き合わせ
面とすると共に、それらの突き合わせ面を全面に亘って
突き合わせることにより、かかるかしめ金具を閉塞せし
めたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造
とされた動電形スピーカにおいては、かしめ固定される
リード部分と金糸線に及ぼされるかしめ荷重の、かしめ
金具における巻き方向の突き合わせ部での局部的な集中
が、有利に軽減乃至は回避され得るのであり、それによ
って、特にリード部分の断線が一層有利に防止されて、
耐久性や品質安定性の更なる向上が図られ得る。即ち、
かしめ金具における巻き方向の両端部だけを特に内周側
に押さえ込んで内周側に山状に突出させたり、巻き方向
の一方の端縁部を他方の端縁部の内周側に巻き込んだか
しめ構造を採用した場合には、かしめ金具の一部(端縁
部)が局部的に内周側に突出するために、そこに配され
たリード部分や金糸線に対して局部的な応力集中が生ず
るおそれがあるが、本態様のかしめ構造に従えば、その
ようなかしめ部位における応力集中が効果的に軽減乃至
は回避され得るのである。
【0024】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の何れかの態様に従う構造とされた動電形スピー
カにおいて、前記ボイスコイルにおける少なくともリー
ド部分の先端部を、前記金糸線とは異なる色に着色する
と共に、前記かしめ金具を貫通して配設して、該リード
部分の先端部を該かしめ金具から外方に突出させたこと
を、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた
動電形スピーカにおいては、リード部分を金糸線と重ね
合わせた際に、リード部分の存在を目視で容易に確認す
ることが可能となると共に、かしめ固定するに際して、
リード金具がかしめ金具に挿し入れられているか否かを
容易に目視確認することが出来ることから、リード部分
の位置や配設状態を確認しつつ、かしめ固定作業を行う
ことが出来るのであり、それによって、リード部分の配
設忘れや長さ不足等に起因する接続不良が効果的に防止
され得て、作業性と品質安定性の更なる向上が達成され
得る。
【0025】また、本発明の第七の態様は、前記第一乃
至第六の何れかの態様に従う構造とされた動電形スピー
カであって、前記かしめ金具による前記金糸線と前記ボ
イスコイルのリード部分との接続部位において、該リー
ド部分を、該かしめ金具における巻き方向の突き合わせ
部を避けて配設位置せしめたことを、特徴とする。この
ような本態様においては、かしめ金具の突き合わせ部を
避けてリード部分が配設されることにより、リード部分
に対するかしめ力の局部的な集中作用や、かしめ金具の
端縁部間での挟み込みなどが回避され得るのであり、そ
れによって、リード部分のかしめ固定状態の更なる安定
化が図られて、強度や耐久性がより一層向上され得る。
【0026】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0027】先ず、図1〜2には、本発明の一実施形態
としての動電形スピーカ10が、示されている。かかる
スピーカ10は、電気エネルギを機械エネルギに変換す
る電磁ユニット12を中央下部に備えていると共に、電
磁ユニット12から上方に広がる支持フレーム14が該
電磁ユニット12に固設されており、かかる支持フレー
ム14で可動支持されたコーン16を電磁ユニット12
で加振することによって空気振動(音)を発するように
なっている。
【0028】より詳細には、電磁ユニット12は、永久
磁石18に対して第一及び第二のヨーク部材20,22
が重ね合わせられて固着された磁路部材24に対して、
ボイスコイル26が組み付けられた構造とされている。
磁路部材24を構成する永久磁石18は、円環ブロック
形状を有しており、フェライト磁石や焼結磁石,鋳造磁
石などの公知の永久磁石材で形成されて、軸方向両端部
に磁極を有するように着磁されている。また、第一のヨ
ーク部材20は、鉄系金属などの強磁性材で形成されて
おり、中実円柱形状のセンタポール28の下端部に厚肉
円板形状の下部プレート30が一体形成されている。ま
た一方、第二のヨーク部材22は、第一のヨーク部材2
0と同様な強磁性材で形成されており、厚肉の円環板形
状を有している。そして、第一のヨーク部材20のセン
タポール28に対して、永久磁石18と第二のヨーク部
材22がそれぞれ外挿されており、下部プレート30上
に永久磁石18と第二のヨーク22部材が、順次、重ね
合わされて、相互に略密接状態で固着されている。ま
た、第一のヨーク部材20のセンタポール28の外形寸
法に比して、永久磁石18の内径寸法が十分に大きくさ
れていると共に、第二のヨーク部材22の内径寸法が該
センタポール28の外形寸法よりも僅かに大きくされて
いる。
【0029】これにより、かかる磁路部材24には、永
久磁石18と第一及び第二のヨーク部材20,22によ
って協働して、ドーナツ状を有する略閉状の磁路が形成
されていると共に、第一のヨーク部材20のセンタポー
ル28の上端外周面と、第二のヨーク部材22の内周面
の径方向対向面間には、略一定の隙間寸法をもって周方
向に連続して延びる環状の磁気ギャップ32が形成され
ている。
【0030】さらに、磁路部材24と協働して電磁ユニ
ット12を構成するボイスコイル26は、図3に示され
ているように、少なくとも外周面が紙や繊維、合成樹脂
等の絶縁材で形成された円筒形状のボビン34に対し
て、その下端部外周面にコイルワイヤが多数回、巻回さ
れることにより、下端部にコイル(線輪)36が固定的
に形成されている。なお、コイルワイヤとしては、絶縁
層が被覆された軟銅線などが好適に採用されて、電気短
絡が防止される。また、コイル36を形成するコイルワ
イヤの周方向両端部分は、ボビン34の外周面に沿って
上方に延び出されて一対のリード部分38,38とされ
ている。そこにおいて、各リード部分38のコイル36
からの延び出し部分は、ボビン34に張り付けられた絶
縁性のテープ40によって固定されている。
【0031】そして、かかるボイスコイル26は、その
下端部が磁路部材24における第一のヨーク部材20の
センタポール28に外挿された状態で、ダンパ42によ
って支持されている。ダンパ42は、波打状に広がる円
環板形状を有する弾性支持部材であって、例えば、フェ
ノール系等の合成樹脂を含浸した化繊糸を折り込んだ円
環板形状の織布に対して、加熱および加圧プレス加工等
によってコルゲーション成形を施すことにより、同心状
に延びる複数の波状凹凸を形成したものが、採用され
る。即ち、このようなダンパ42の外周縁部が、磁路部
材24における第二のヨーク部材22に対して直接的
に、或いは支持フレーム14を介して間接的に、接着剤
等で固着されている一方、ダンパ42の中央孔にボイス
コイル26が挿通されて、該ダンパ42の内周縁部が、
ボイスコイル26を形成するボビン34の軸方向中間部
分の外周面に対して、接着剤等で固着されており、それ
によって、ボイスコイル26が、磁路部材24に対して
弾性的に連結支持されており、ダンパ42の弾性変形に
基づいて、ボイスコイル26の磁路部材24に対する軸
方向の相対変位が許容されるようになっている。そし
て、ボイスコイル26のコイル36が、磁路部材24の
磁気ギャップ32に配設位置せしめられており、コイル
36の内外周面が磁気ギャップ32の内外対向面に対し
て径方向に僅かな距離を隔てて対向せしめられている。
これにより、コイル36に通電すると、通電電流の方向
と大きさに対応した軸方向の加振力がコイル36に及ぼ
されて、ボイスコイル26が加振変位されるようになっ
ている。
【0032】さらに、このような磁路部材24の上方に
は、支持フレーム14が固設されている。かかる支持フ
レーム14は、金属のプレス成形品や合成樹脂の射出成
形品などによって一体成形されており、中央の小径リン
グ部44と、外周の大径リング部46が、互いに軸方向
に離間して同一中心軸上に配設されていると共に、それ
ら両リング部44,46が、径方向斜め外方に向かって
延びる複数本(本実施形態では4本)の連結脚部48に
よって連結された構造とされている。そして、小径リン
グ部44が、第二のヨーク部材22の上面に重ね合わせ
られて固着されることにより、大径リング部46が、磁
路部材24の軸方向上方に離間して、同一中心軸上に配
設されている。
【0033】また、磁路部材24の上方には、漏斗状に
広がる薄肉のコーン16が、同一中心軸上に配設されて
おり、支持フレーム14の内周側に位置せしめられてい
る。このコーン16は、紙や合成樹脂,カーボン配合樹
脂等の材質で形成された振動板であって、その中央孔5
0において、ボイスコイル26のボビン34に外挿され
ており、ボビン34の軸方向上端部に対して、接着剤に
より、全周に亘って密着状態で固着されている。また、
コーン16の外周縁部には、ゴム弾性体や発泡ウレタン
等の弾性材で形成された環状の弾性エッジ部52が固着
されており、この弾性エッジ部52を介して、コーン1
6の外周縁部が、支持フレーム14の大径リング部46
によって弾性的に支持されている。これにより、コイル
36への通電によってボイスコイル26に生ぜしめられ
る軸方向の加振力が、コーン16に及ぼされて、コーン
16が加振変位することにより、コーン16前方(図1
中の上方)に空気振動が伝達されて、それが音として認
識されるようになっているのである。
【0034】なお、支持フレーム14の大径リング部4
6の軸方向外面には、図示しないスピーカハウジングに
当接される環状の当接ブロック54が固着されている。
また、コーン16の中央部分(中央孔50)には、合成
樹脂や紙等によって形成されたドーム状のダストキャッ
プ56が重ね合わされて、外周縁部をコーン16の表面
に接着されており、かかるダストキャップ56によっ
て、ボイスコイル26のボビン34の上側開口部が覆蓋
されている。
【0035】一方、支持フレーム14には、周方向に隣
接位置する連結脚部48,48間に形成された窓部58
内に、合成樹脂等の絶縁材で形成された端子板60が配
設されて支持フレーム14に固着されており、この端子
板60に設けられた一対の電気端子62,62と、ボイ
スコイル26のコイル36における両端のリード部分3
8,38の間に跨がって、給電線としての金糸線64,
64が、それぞれ配設されている。
【0036】かかる金糸線64は、耐熱性を有する化学
繊維からなる多数の細い繊維を束ねた芯線に対して、銅
や錫入銅合金からなる電気抵抗が小さい、略一定幅のテ
ープ状の金属箔を螺旋状に巻き付けた構造のものであっ
て、例えば、直径が0.5〜2.0mmφの金属線材を圧
延加工で帯板状とした金属箔を、芯線に対して、一重に
螺旋状に巻き付けたものや、同一方向(平行方向)乃至
は逆方向(交差する方向)となるように二〜四重に螺旋
状に巻き付けたもの等が、適宜に採用され得る。また、
金糸線64は、一本だけを単線として用いることも可能
であるが、好ましくは、複数本、好適には3〜20本の
金糸線64を、互いに編み込むようにして束ねた構造の
ものが採用される。このような金糸線64においては、
曲げ方向の剛性を抑えつつ、引張強度などの耐久性を有
利に確保することが可能であり、しかも、電気抵抗を小
さくすることが出来る。
【0037】そして、金糸線64,64は、各一方の端
部において、端子板60の電気端子62,62に対して
かしめ固定やはんだ付け等によって、電気的に接続固定
されている。また、金糸線64,64の各他方の端部
が、図3に示されているように、ボイスコイル26のコ
イル36における両端のリード部分38,38に対し
て、それぞれ、かしめ金具66を用いて、電気的に接続
固定されている。
【0038】かかるかしめ金具66は、銅や真鍮などの
電気抵抗が小さい金属材で形成されており、図4に示さ
れているように、コイル36のリード部分38と、金糸
線64との、各端部同士の重ね合わせ部分において、そ
れらを纏めて巻き込むようにして、それらリード部分3
8と金糸線64の外周面に巻き付けられて加圧状態でか
しめ固定されている。なお、かしめ金具66の寸法は、
採用されるコイル36や金糸線64のサイズ等に応じて
適宜に変更されるべきであって、特に限定されるもので
ないが、一般に、かしめ後の筒体の中心軸方向の寸法
が、好ましくは1.0〜5.0mmに設定され、より好適
には1.5〜2.5mmとされる。蓋し、中心軸方向の寸
法が短すぎると、安定したかしめ固定力を得難くなるか
らであり、中心軸方向の寸法が長すぎると、重量やサイ
ズの増大が問題となり易いからである。
【0039】なお、かかるかしめ加工は、例えば、先
ず、図5(a)に示されているように、略U字状にプレ
ス成形したかしめ金具66に対して、一方の側に延び出
すようにリード部分38を差し入れると共に、他方の側
に延び出すように金糸線64を差し入れた後、図5
(b)に示されているように、プレス金型67を用いて
かしめ金具66を、リード部分38および金糸線64を
巻き込むようにして円筒形状にかしめ加工することによ
り、有利に実施され得る。
【0040】特に、本実施形態では、図5(b)に示さ
れているように、プレス金型67の成形面が略真円形状
とされており、かしめ金具66の周方向の両端面68,
68が、互いに略全面に亘って相互に突き合わせられて
おり、かかる突き合わせ部位70(所謂、かしめ部位)
を含む周方向の全体が、略一定の曲率半径とされた円筒
形状のかしめ金具66によって、リード部分38と金糸
線64がかしめ固定されている。また、図5(a)に示
されているように、U字断面とされたかしめ金具66の
底部にリード部分38が配設されて、その上、即ち、か
しめ金具66の開口側に金糸線64が重ねあわされて配
設されることにより、図5(b)に示されているよう
に、リード部分38が、かしめ金具66における突き合
わせ部位70を避けて、該突き合わせ部位70とは反対
側に配設されている。これにより、かしめ金具66の突
き合わせ部位70によってリード部分38に及ぼされる
局部的な集中荷重が軽減乃至は回避されて、かしめ加工
に際してのリード部分38の断線等が防止されるように
なっている。
【0041】加えて、本実施形態では、図4に示されて
いるように、かしめ金具66の軸方向両側の開口部分
が、軸方向所定長さに亘って、開口側に向かって次第に
拡開したテーパ筒形状とされて、ベルマウス72が形成
されている。かかるベルマウス72によって、かしめ金
具66の開口部分によってリード部分38や金糸線64
に及ぼされるかしめ力乃至は締付力が軽減されているの
であり、以て、突き合せ部位70によってリード部分3
8に及ぼされる局部的な集中荷重が軽減乃至は回避され
て、かしめ加工に際してのリード部分38の断線等が一
層有利に防止されるようになっている。
【0042】また、かくの如く電気的に接続された、コ
イル36のリード部分38,38と金糸線64,64の
かしめ固定部位は、図3に示されているように、ボビン
34の外周面において、互いに径方向で略対向位置せし
められており、それぞれ、かしめ金具66を含む接続部
分が、ボビン34に対して、接着剤74によって接着固
定されている。なお、かかる接着には、導電性接着剤を
採用してリード部分38と金糸線64の電気的な接続状
態を補助することも可能であるが、他部材との電気的短
絡を防止するためには、絶縁性接着剤が好適に採用され
ることとなり、例えば、ゴム状乃至はゲル状のシリコン
系接着剤などを採用して接着部位を電気的に保護シール
することも可能である。
【0043】このようなかしめ構造においては、コイル
36のリード部分38にかしめ固定する給電線として金
糸線64が採用されていることから、かしめ金具66に
よって両者38,64を共締めしてかしめ固定せしめた
際に、金糸線64の中央に配設された繊維質の芯材が、
その弾性に基づいて外力(かしめ荷重)に対する緩衝効
果を発揮し得ることとなり、その結果、一般に40〜9
0μm程度の極細線からなるリード部分38に適度なか
しめ荷重を、安定して及ぼすことが可能となって、リー
ド部分38の断線を防止しつつ、リード部分38を金糸
線64に対して電気的に安定して接続することが出来る
のである。
【0044】しかも、リード部分38と金糸線64の接
続部位を、かしめ金具66を含めて、ボイスコイル26
のボビン34に接着固定せしめたことにより、かかる接
続部位における接続強度を、かしめ金具66によるかし
め固定力と接着剤74による接着力で総合的に有利に得
ることが出来るのであり、金糸線64の芯材によるかし
め力の緩衝作用に起因するかしめ固定力の低下も問題と
なるようなことがない。
【0045】特に、かしめ固定部位を接着剤74によっ
てボビン34に接着固定せしめたことにより、かしめ固
定部位における屈曲等の変形が防止されることから、か
しめ金具66によるかしめ固定力をそれ程大きく設定し
なくても、リード部分38と金糸線64を十分な強度と
耐久性をもって接続することが出来るのである。
【0046】そして、特に、このような構造とされた動
電形スピーカ10においては、コイル36のリード部分
38を給電線としての金糸線64に対して、はんだを使
わないで、電気的に接続することが出来ることから、環
境的に優れた製品とされる。
【0047】また、コイル36のリード部分38と金糸
線64の接続に際して、従来のはんだ付けに代えてかし
め金具64によるかしめ固定を、特定の接着構造と組み
合わせて採用したことにより、はんだ付けよりも熟練を
必要とすることなく、かしめ金型(プレス金型67)を
用いたかしめ加工によって、目的とするかしめ固定を容
易に且つ安定した品質で行うことが出来るのであり、製
品の信頼性の向上も図られ得るのである。
【0048】更にまた、かしめ金具66によるかしめ固
定と接着の組み合わせ構造によれば、従来のはんだ付け
に比して、コイル36のリード部分38と金糸線64の
接続部位における質量を、略一定とすることが出来るの
であり、それによって、従来のはんだ付けによる接続構
造に比して、ボイスコイル26やコーン16を含む振動
部材の質量が略一定化されて、動電形スピーカ10の音
響特性の安定化が達成され得る。
【0049】さらに、上述の如き構造の動電形スピーカ
10においては、コイル36のリード部分38と金糸線
64の接続に際して、高熱を加える必要がないのであ
り、それ故、従来のはんだ付け接続で問題となっていた
ボイスコイル26の焼けによる不具合や、リード部分3
8における熱細りも、完全に回避され得ることとなり、
良好なる耐久性と目的とする性能を、安定して得ること
が可能となるのである。
【0050】以上、本発明の一実施形態としての動電形
スピーカ10について詳述してきたが、これはあくまで
も例示であって、本発明は、かかる実施形態における具
体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるもので
ない。
【0051】例えば、前記実施形態では、かしめ金具6
6の軸方向両端部分にベルマウス72,72が形成され
ていたが、かかるベルマウス72は、必ずしも設ける必
要はない。また、ベルマウス72を、かしめ金具66に
おいてコイル36のリード部分38が差し込まれた側
(図4中、左側)の開口端部だけに形成することも可能
であり、それによって、コイル36のリード部分38の
断線の防止効果が有効に発揮され得る。
【0052】また、図6に示されているように、かしめ
金具76における周方向の両端面78,78を互いに重
ね合わせることなく、内方に入り込むように湾曲させて
ハート形断面のかしめ構造としたり、図7に示されてい
るように、矩形断面のかしめ金具80を採用したり、或
いは、図8に示されているように、かしめ金具82の周
方向の一端部の外周側に他端部を重ね合わせて巻き込ん
だかしめ構造を採用することも可能である。なお、図
7,8に示されたかしめ金具80,82においては、周
方向の突き合わせ部分だけが、軸方向外方に向かって拡
開されてベルマウス72が形成されている。
【0053】更にまた、前記実施形態では、かしめ金具
66に対して、コイル36のリード部分38と金糸線6
4が、互いに異なる側の開口部から差し込まれた構造と
されていたが、図9〜10に示されているように、それ
らリード部分38と金糸線64を、同一方向からかしめ
金具66に対して差し込んでかしめ固定することも、可
能である。
【0054】さらに、前記実施形態では、コイル36の
リード部分38と金糸線64のかしめ金具66によるか
しめ固定部位が、ボイスコイル26のボビン34の外周
面に対して直接に接着された直接リード方式が採用され
ていたが、例えば、図11に示されているように、ボビ
ン34に対して、その外周面から径方向外方に突出する
円環板形状乃至はテーパ筒形状の支持部材84を固設せ
しめて、かかる支持部材84に対して、かしめ固定部位
86を接着固定することも可能である。このような支持
部材84を採用すれば、金糸線64の全長を短くするこ
とが出来、金糸線64の共振に伴う他部材への緩衝や音
響特性への影響などの問題が、軽減乃至は回避され得
る。
【0055】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた直接リード方式の動電形スピーカに
おいては、給電線としての金糸線を用い、該金糸線をボ
イスコイルのリード部分に対してかしめ金具でかしめ固
定すると共に、かかるかしめ金具を含む接続部位を接着
剤によってボビンに接着固定したことにより、かしめ加
工時におけるリード部分の断線を防止しつつ、リード部
分と給電線を電気的に安定して、且つ十分な強度と安定
性をもって接続することが可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての動電形スピーカを
示す縦断面図である。
【図2】図1に示された動電形スピーカのコーンとダス
トキャップを取り外した状態を示す正面図である。
【図3】本発明に従う構造とされたボイスコイルを示す
モデル図である。
【図4】本発明に従う構造とされたコイルのリード部分
と金糸線にかしめ金具をかしめ固定させた状態を示す縦
断面説明図である。
【図5】図4に示されたかしめ固定におけるかしめ工程
を概略的に示す縦断面図である。
【図6】本実施形態において採用され得るかしめ金具の
別の具体例を示すモデル図である。
【図7】本実施形態において採用され得るかしめ金具の
更に別の具体例を示すモデル図である。
【図8】本実施形態において採用され得るかしめ金具の
更に別の具体例を示すモデル図である。
【図9】本実施形態において採用され得るかしめ金具の
更に別の具体例を示す、図4に対応する縦断面説明図で
ある。
【図10】本実施形態において採用され得るボイスコイ
ルの別の具体例を示す、図3に対応するモデル図であ
る。
【図11】本発明に係る動電形スピーカの別の実施形態
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 動電形スピーカ 16 コーン 26 ボイスコイル 34 ボビン 36 コイル 64 金糸線 66 かしめ金具 74 接着剤
フロントページの続き (72)発明者 久保 義之 三重県津市高茶屋小森町1335番地の2 オ プト電工株式会社内 (72)発明者 戸谷 準一 三重県津市高茶屋小森町1335番地の2 オ プト電工株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小浦 哲司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 奥沢 和朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D012 BC01 BC02 FA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーンに固着せしめたボビンに巻回固定
    されたボイスコイルを磁界中に配設すると共に、該ボイ
    スコイルのリード部分の先端部に給電線を接続して、該
    給電線を通じて音電流を該ボイスコイルに給電すること
    により、該コーンを加振せしめるようにした直接リード
    方式の動電形スピーカにおいて、 前記給電線として金糸線を用いて、該金糸線を前記ボイ
    スコイルのリード部分の先端部に沿わせて配した接続部
    位に対してかしめ金具を巻き付けてかしめ固定すると共
    に、該かしめ金具を含む金糸線とリード部分の接続部位
    を、前記ボビンに対して接着剤で固定したことを特徴と
    する動電形スピーカ。
  2. 【請求項2】 前記かしめ金具に対して、その一方の開
    口側から前記金糸線が差し込まれた状態で組み付けられ
    ていると共に、他方の開口側から前記ボイスコイルのリ
    ード部分の先端部が差し込まれた状態で組み付けられて
    いる請求項1に記載の動電形スピーカ。
  3. 【請求項3】 前記かしめ金具に対して、その一方の開
    口側から、前記金糸線と前記ボイスコイルのリード部分
    の先端部が何れも差し込まれた状態で組み付けられてい
    る請求項1に記載の動電形スピーカ。
  4. 【請求項4】 前記かしめ金具における少なくとも前記
    ボイスコイルのリード部分が差し込まれた側の開口端縁
    部を、開口方向に向かって拡開せしめた請求項1乃至3
    の何れかに記載の動電形スピーカ。
  5. 【請求項5】 前記かしめ金具における巻き方向の両端
    面を、板面に対して略直角で板厚方向に延びる突き合わ
    せ面とすると共に、それらの突き合わせ面を全面に亘っ
    て突き合わせることにより、かかるかしめ金具を閉塞せ
    しめた請求項1乃至4の何れかに記載の動電形スピー
    カ。
  6. 【請求項6】 前記ボイスコイルにおける少なくともリ
    ード部分の先端部を、前記金糸線とは異なる色に着色す
    ると共に、前記かしめ金具を貫通して配設して、該リー
    ド部分の先端部を該かしめ金具から外方に突出させた請
    求項1乃至5の何れかに記載の動電形スピーカ。
  7. 【請求項7】 前記かしめ金具による前記金糸線と前記
    ボイスコイルのリード部分との接続部位において、該リ
    ード部分を、該かしめ金具における巻き方向の突き合わ
    せ部を避けて配設位置せしめた請求項1乃至6の何れか
    に記載の動電形スピーカ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100488655B1 (ko) * 2002-05-28 2005-05-11 에스텍 주식회사 스피커용 틴셀와이어의 고정구조
US7062061B2 (en) 2003-04-04 2006-06-13 Pioneer Corporation Speaker apparatus
KR101032308B1 (ko) 2007-08-27 2011-05-06 닛뽕빅터 가부시키가이샤 보이스 코일 및 스피커

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100488655B1 (ko) * 2002-05-28 2005-05-11 에스텍 주식회사 스피커용 틴셀와이어의 고정구조
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