JP2002125115A - 電子透かしの表示および印刷 - Google Patents

電子透かしの表示および印刷

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JP2002125115A
JP2002125115A JP2000316339A JP2000316339A JP2002125115A JP 2002125115 A JP2002125115 A JP 2002125115A JP 2000316339 A JP2000316339 A JP 2000316339A JP 2000316339 A JP2000316339 A JP 2000316339A JP 2002125115 A JP2002125115 A JP 2002125115A
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JP2000316339A
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Tsukane Ono
束 小野
Takeki Egawa
雄毅 江川
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Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整する手間を要することなく、不可視状態
で埋め込まれていた電子透かしを視覚によって認識でき
るように画面上に表示または印刷媒体上に印刷させるこ
とを可能にする。 【解決手段】 電子透かし抽出部104bは、署名済み
画像Uと原画像Sとの差分を取ることによって、差分画
像Δを作成し、その差分画像Δを、所定の閾値thを用
いて2値化することによって、抽出画像Tthとして、
電子透かしを抽出する。このとき、電子透かし抽出部1
04bは、閾値thの値をth1,th2,th3,t
h4と変えることにより、各閾値の値についてそれぞれ
2値化を行って、4つの抽出画像Tth1,Tth2,
Tth3,Tth4を得る。表示制御部104cは、抽
出した4つの抽出画像Tth1,Tth2,Tth3,
Tth4を合成して、表示装置112の画面上に、画面
4分割にて同時に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像に不可視状態
で埋め込まれている電子透かしを、その画像から抽出し
て、画面上に表示または印刷媒体上に印刷するための技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、コンテンツ(画像など)の品質を
劣化させることなく容易に複製できる環境が訪れ、マル
チメディアの著作権の管理が緊急課題となっている。そ
の対策の1つとして電子透かしが提案されている。対象
とするメディアの種類、埋め込みデータ量、透かしの耐
性と画質への影響度の間には、強い相関関係があり、こ
れらの違いによりさまざまな特徴を持った電子透かし技
術が提案されている。
【0003】このような電子透かしは、大きく分ける
と、電子透かしを不可視状態で埋め込む不可視透かし
と、可視状態で埋め込む可視透かしと、に分類され、そ
の目的により多様な利用形態がある。なお、本明細書に
おいて、電子透かしが可視状態にあるとは、視覚によっ
て認識できる状態にあることを言い、不可視状態にある
とは、視覚による認識が困難である状態を言う。
【0004】これらのうち、不可視透かしは、データの
冗長性を利用して、人間には検知できない程度に著作権
情報(所有者情報、ID、商標、ロゴマークなど)をコ
ンテンツに埋め込むものである。この不可視透かしは、
主に著作権保護を目的とし、公開された画像等の不正コ
ピーの発見、追跡や改ざん防止などに利用されている。
【0005】具体的には、例えば、画像の不正コピーを
発見した場合に、その画像から不可視透かしを抽出し、
その透かしをモニタなどの画面上に表示したり、印刷用
紙などの印刷媒体上に印刷したりして、視覚で認識でき
るようにすることにより、その画像に不可視透かしとし
て著作権情報が埋め込まれていることを確認することが
でき、その画像の著作権を有効に主張することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、不可
視透かしを抽出して画面上に表示または印刷媒体上に印
刷する場合、不可視透かしの抽出の仕方によっては、抽
出した透かしが画面上または印刷媒体上において視覚に
よって認識しにくい場合があった。
【0007】そのような場合には、例えば、不可視透か
しを抽出する際に用いるパラメータの値を試行錯誤で変
えるなどして、抽出した電子透かしが視覚によって認識
できるように調整する必要があった。
【0008】このような試行錯誤を伴った調整は、画像
から不可視透かしを抽出して画面上に表示または印刷媒
体上に印刷するたびに、毎回、行う必要があり、利用者
にとっては非常な手間となっていた。
【0009】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、画像に埋め込まれている不可視透
かしを抽出して画面上に表示または印刷媒体上に印刷す
る際には、調整する手間を要することなく、電子透かし
を視覚によって認識できるように画面上に表示または印
刷媒体上に印刷させることができる技術を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明
の第1の電子透かし表示方法は、画像に不可視状態で埋
め込まれている電子透かしを、前記画像から抽出して、
画面上に表示する電子透かし表示方法であって、(a)
前記画像から前記電子透かしを所定のパラメータを用い
て抽出し、その際、前記パラメータの値を変えて、該パ
ラメータの値毎に前記電子透かしを抽出する工程と、
(b)前記パラメータの値毎に抽出された前記電子透か
しを、それぞれ、前記画面上に画面分割または時分割で
表示する工程と、を備えることを要旨としている。
【0011】従って、第1の電子透かし表示方法によれ
ば、電子透かしを抽出する際に用いるパラメータの値を
変えて、各パラメータの値毎に電子透かしを抽出し、抽
出して得られた電子透かしを画面上に画面分割または時
分割にて表示することにより、パラメータの値毎に抽出
された電子透かしのうち、或るパラメータの値を用いて
抽出された電子透かしについては、視覚によって認識し
にくい場合でも、同一の画面上に表示される、他のパラ
メータの値を用いて抽出された電子透かしについては、
視覚によって十分認識できる可能性が高いので、従来行
われていたように、パラメータの値を試行錯誤で変える
などして、抽出される電子透かしが視覚によって認識で
きるように調整する必要がない。
【0012】本発明の第1の電子透かし表示方法におい
て、前記工程(a)は、(a−1)前記電子透かしを埋
め込む前の前記画像を原画像として用意する工程と、
(a−2)前記電子透かしの埋め込まれている前記画像
と用意された前記原画像との差分を得る工程と、(a−
3)閾値を前記パラメータとし、得られた前記差分を前
記閾値で2値化して、前記電子透かしを導き出し、その
際、前記閾値の値を変えて、該閾値の値毎に前記電子透
かしを導き出す工程と、を備えることが好ましい。
【0013】このように、電子透かし抽出方法として、
電子透かし埋め込み後の画像と埋め込み前の画像との差
分を取って、その差分を2値化する方法を採用すること
より、容易に電子透かしを抽出することができる。ま
た、このような抽出方法を採用する場合、2値化の際に
用いる閾値を前記パラメータとし、その閾値の値を変え
ることにより、その値毎に電子透かしを抽出することが
可能となる。
【0014】本発明の第2の電子透かし表示方法は、所
定の表色系によって表されたカラー画像に不可視状態で
埋め込まれている電子透かしを、前記カラー画像から抽
出して、画面上に表示する電子透かし表示方法であっ
て、(a)前記カラー画像から、前記表色系を構成する
成分毎に、前記電子透かしを抽出する工程と、(b)前
記成分毎に抽出された前記電子透かしを、それぞれ、前
記画面上に画面分割または時分割で表示する工程と、を
備えることを要旨としている。
【0015】従って、第2の電子透かし表示方法によれ
ば、表色系を構成する成分毎に電子透かしを抽出し、抽
出して得られた電子透かしを画面上に画面分割または時
分割にて表示することにより、成分毎に抽出された電子
透かしのうち、色彩領域の特性などによって、或る成分
について抽出された電子透かしについては、視覚によっ
て認識しにくい場合でも、同一の画面上に表示される、
他の成分について抽出された電子透かしについては、視
覚によって十分認識できる可能性が高いので、従来行わ
れていたように、パラメータの値を試行錯誤で変えるな
どして、抽出画像が視覚によって認識できるように調整
する必要がない。
【0016】本発明の第2の電子透かし表示方法におい
て、前記工程(a)は、(a−1)前記電子透かしを埋
め込む前の前記カラー画像を原カラー画像として用意す
る工程と、(a−2)前記電子透かしの埋め込まれてい
る前記カラー画像と用意された前記原カラー画像との差
分を、前記表色系を構成する成分毎に得る工程と、(a
−3)前記成分毎に得られた前記差分を、それぞれ、2
値化して、前記電子透かしを前記成分毎に導き出す工程
と、を備えるが好ましい。
【0017】このように、電子透かし抽出方法として、
電子透かし埋め込み後のカラー画像と埋め込み前のカラ
ー画像との差分を、表色系を構成する成分毎に得て、そ
れら差分をそれぞれ2値化する方法を採用することよ
り、容易に成分毎に電子透かしを抽出することができ
る。
【0018】本発明の第1または第2の電子透かし表示
方法において、前記工程(b)では、抽出された前記電
子透かしを、該電子透かしを埋め込む前の前記画像に重
畳して、前記画面上に表示することが好ましい。
【0019】また、本発明の第1または第2の電子透か
し表示方法において、前記工程(b)では、抽出された
前記電子透かしを、該電子透かしを埋め込む前の前記画
像と併せて、前記画面上に表示することが好ましい。
【0020】このように、抽出された電子透かしを、電
子透かし埋め込み前の画像(原画像)に重畳して画面上
に表示したり、抽出された電子透かしを原画像と併せて
画面上に表示したりすることにより、原画像内のどの部
分に電子透かしが埋め込まれていたかを一目で知ること
ができる。また、原画像や電子透かしが動画像である場
合には、どのような場面でどのような電子透かしが埋め
込まれていたかを容易に検出することも可能となる。
【0021】本発明の第1の電子透かし印刷方法は、画
像に不可視状態で埋め込まれている電子透かしを、前記
画像から抽出して、印刷媒体上に印刷する電子透かし印
刷方法であって、(a)前記画像から前記電子透かしを
所定のパラメータを用いて抽出し、その際、前記パラメ
ータの値を変えて、該パラメータの値毎に前記電子透か
しを抽出する工程と、(b)前記パラメータの値毎に抽
出された前記電子透かしを、それぞれ、前記印刷媒体上
に印刷面分割で印刷する工程と、を備えることを要旨と
している。
【0022】従って、第1の電子透かし印刷方法によれ
ば、電子透かしを抽出する際に用いるパラメータの値を
変えて、各パラメータの値毎に電子透かしを抽出し、抽
出して得られた電子透かしを印刷媒体上に印刷面分割に
て印刷することにより、パラメータの値毎に抽出された
電子透かしのうち、或るパラメータの値を用いて抽出さ
れた電子透かしについては、視覚によって認識しにくい
場合でも、同一の印刷媒体上に印刷される、他のパラメ
ータの値を用いて抽出された電子透かしについては、視
覚によって十分認識できる可能性が高いので、従来行わ
れていたように、パラメータの値を試行錯誤で変えるな
どして、抽出される電子透かしが視覚によって認識でき
るように調整する必要がない。
【0023】本発明の第1の電子透かし表示方法におい
て、前記工程(a)は、(a−1)前記電子透かしを埋
め込む前の前記画像を原画像として用意する工程と、
(a−2)前記電子透かしの埋め込まれている前記画像
と用意された前記原画像との差分を得る工程と、(a−
3)閾値を前記パラメータとし、得られた前記差分を前
記閾値で2値化して、前記電子透かしを導き出し、その
際、前記閾値の値を変えて、該閾値の値毎に前記電子透
かしを導き出す工程と、を備えることが好ましい。
【0024】前述した場合と同様に、電子透かし抽出方
法としては、電子透かし埋め込み後と埋め込み前の画像
の差分を取って、その差分を2値化する方法を採用する
ことより、容易に電子透かしを抽出することができる。
また、2値化の際に用いる閾値を前記パラメータとし、
その閾値の値を変えることにより、その値毎に電子透か
しを抽出することが可能となる。
【0025】本発明の第2の電子透かし印刷方法は、所
定の表色系によって表されたカラー画像に不可視状態で
埋め込まれている電子透かしを、前記カラー画像から抽
出して、印刷媒体上に印刷する電子透かし印刷方法であ
って、(a)前記カラー画像から、前記表色系を構成す
る成分毎に、前記電子透かしを抽出する工程と、(b)
前記成分毎に抽出された前記電子透かしを、それぞれ、
前記印刷媒体上に印刷面分割で印刷する工程と、を備え
ることを要旨としている。
【0026】従って、第2の電子透かし印刷方法によれ
ば、表色系を構成する成分毎に電子透かしを抽出し、抽
出して得られた電子透かしを印刷媒体上に印刷面分割に
て印刷することにより、成分毎に抽出された電子透かし
のうち、色彩領域の特性などによって、或る成分につい
て抽出された電子透かしについては、視覚によって認識
しにくい場合でも、同一の印刷媒体上に印刷される、他
の成分について抽出された電子透かしについては、視覚
によって十分認識できる可能性が高いので、従来行われ
ていたように、パラメータの値を試行錯誤で変えるなど
して、抽出画像が視覚によって認識できるように調整す
る必要がない。
【0027】本発明の第2の電子透かし印刷方法におい
て、前記工程(a)は、(a−1)前記電子透かしを埋
め込む前の前記カラー画像を原カラー画像として用意す
る工程と、(a−2)前記電子透かしの埋め込まれてい
る前記カラー画像と用意された前記原カラー画像との差
分を、前記表色系を構成する成分毎に得る工程と、(a
−3)前記成分毎に得られた前記差分を、それぞれ、2
値化して、前記電子透かしを前記成分毎に導き出す工程
と、を備えることが好ましい。
【0028】前述した場合と同様に、電子透かし抽出方
法としては、電子透かし埋め込み後と埋め込み前のカラ
ー画像の差分を、表色系を構成する成分毎に得て、それ
ら差分をそれぞれ2値化する方法を採用することより、
容易に成分毎に電子透かしを抽出することができる。
【0029】本発明の第1または第2の電子透かし印刷
方法において、前記工程(b)では、抽出された前記電
子透かしを、該電子透かしを埋め込む前の前記画像に重
畳して、前記印刷媒体上に印刷することが好ましい。
【0030】また、本発明の第1または第2の電子透か
し印刷方法において、前記工程(b)では、抽出された
前記電子透かしを、該電子透かしを埋め込む前の前記画
像と併せて、前記印刷媒体上に印刷することが好まし
い。
【0031】このように、抽出された電子透かしを、電
子透かし埋め込み前の画像(原画像)に重畳して、印刷
媒体上に印刷したり、抽出された電子透かしを原画像と
併せて、印刷媒体上に印刷したりすることにより、原画
像のどの部分に電子透かしが埋め込まれていたかを一目
で知ることができる。
【0032】なお、本発明は、電子透かし表示方法およ
び電子透かし表示制御装置、電子透かし印刷方法および
電子透かし印刷制御装置、それらの方法または装置の機
能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコン
ピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュ
ータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信
号、等の種々の態様で実現することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.第1の実施例: A−1.装置の全体構成: A−2.不可視透かしの埋め込み処理: A−3.電子透かしの抽出・表示処理: A−4.電子透かしの抽出・表示処理の変形例1: A−5.電子透かしの抽出・表示処理の変形例2: A−6.電子透かしの抽出・表示処理の変形例3: B.第2の実施例: B−1.電子透かしの抽出・印刷処理: B−2.電子透かしの抽出・印刷処理の変形例: C.第3の実施例: C−1.不可視透かしの埋め込み処理: C−2.電子透かしの抽出・表示処理: C−3.電子透かしの抽出・表示処理の変形例1: C−4.電子透かしの抽出・表示処理の変形例2: C−5.電子透かしの抽出・表示処理の変形例3: D.第4の実施例: D−1.電子透かしの抽出・印刷処理 D−2.電子透かしの抽出・印刷処理の変形例: E.その他:
【0034】A.第1の実施例: A−1.装置の全体構成:はじめに、本発明の一実施例
としての電子透かし処理装置100の構成について図1
を用いて説明する。図1は、本実施例において電子透か
し抽出・表示処理を実行する電子透かし処理装置100
の構成を示すブロック図である。この電子透かし処理装
置100は、CPU102と、ROM及びRAMを含む
内部記憶装置であるメインメモリ104と、キーボード
106と、マウス108と、外部記憶装置であるハード
ディスク110と、CRTなどから成る表示装置112
と、プリンタなどから成る印刷装置114と、CD−R
OMドライブ116と、ネットワークカードやモデムな
どから成る通信装置120と、これら各構成要素を接続
するバス122と、を備えている。なお、図1では各種
のインターフェイス回路は省略されている。通信装置1
20は、通信回線を介してネットワークに接続されてい
る。
【0035】メインメモリ104には、対象となる画像
に電子透かしを埋め込むための電子透かし埋め込み部1
04aと、不可視状態で埋め込まれた電子透かしを画像
から抽出するための電子透かし抽出部104bと、抽出
した電子透かしを表示装置112の画面上に表示させる
ための表示制御部104cと、抽出した電子透かしを印
刷装置114で印刷用紙上に印刷させるための印刷制御
部104dの、各機能を実現するためのコンピュータプ
ログラムが格納されている。電子透かし埋め込み部10
4a、電子透かし抽出部104b、表示制御部104c
および印刷制御部104dの機能については後で詳しく
説明する。
【0036】このように、本実施例においては、対象と
なるデータは画像であり、それに埋め込まれる電子透か
しは、知覚可能な状態において、視覚によって認識でき
る情報である。例えば、文字や図形、形状や模様や色彩
などが含まれる。
【0037】また、電子透かし埋め込み部104a、電
子透かし抽出部104b、表示制御部104cおよび印
刷制御部104dの機能を実現するコンピュータプログ
ラムは、CD−ROM118などのコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。コン
ピュータは、その記録媒体からCD−ROMドライブ1
16などによってコンピュータプログラムを読み取っ
て、直接、またはハードディスク110などの外部記憶
装置に格納した後に、メインメモリ104などの内部記
憶装置に転送する。あるいは、ネットワーク上に図示し
ないプログラム供給装置を設け、通信回線を介してコン
ピュータにコンピュータプログラムを供給するようにし
てもよい。コンピュータプログラムの機能を実現する時
には、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラ
ムがコンピュータのCPU102等のマイクロプロセッ
サによって実行される。また、記録媒体に記録されたコ
ンピュータプログラムをコンピュータが読み取って直接
実行するようにしてもよい。
【0038】なお、この発明における「記録媒体」とし
ては、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−
ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリ
ッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷され
た印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやRO
Mなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュー
タが読取り可能な種々の媒体を利用することができる。
【0039】この明細書において、コンピュータとは、
ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概
念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作す
るハードウェア装置を意味している。また、オペレーシ
ョンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独
またはファームウェア単独でハードウェア装置を動作さ
せるような場合には、そのハードウェア装置自体がコン
ピュータに相当する。ハードウェア装置は、CPU等の
マイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムを読み取るための手段とを少なくとも備
えている。例えば、モニタやテレビやプリンタなどの電
子機器に、CPUやROMなどが組み込まれていて、こ
れら電子機器がコンピュータとしての機能を有する場合
も、これら電子機器はコンピュータの概念に当然に含ま
れる。コンピュータプログラムは、このようなコンピュ
ータに、上述の各手段の機能を実現させるプログラムコ
ードを含んでいる。なお、上述の機能の一部は、アプリ
ケーションプログラムでなく、オペレーションシステム
によって実現されていても良い。更に、電子透かしの埋
め込み処理や抽出処理や表示処理や印刷処理を行なうプ
ログラムは、画像処理を行なうプログラムに対して、プ
ラグインの形式で付加されるものとしてもよい。
【0040】A−2.不可視透かしの埋め込み処理:本
実施例では、画像に不可視透かしを埋め込むために、離
散コサイン変換(DCT変換)を利用するようにしてい
る。ここで、DCT変換について簡単に説明する。
【0041】DCT変換は、信号を周波数成分に変換す
る直交変換の一手法である。離散コサイン変換(DCT
変換)及び逆変換(IDCT変換)は、以下の式(1)
〜(3)で表される。
【0042】
【数1】
【0043】
【数2】
【0044】
【数3】
【0045】ここで、g(n)は入力データ、G(m)
は変換係数であり、また、変換対象となる入力データブ
ロックのサイズはNである。
【0046】DCT変換は、一般に2次元の画像を対象
として、動画像圧縮の国際標準であるMPEGや静止画
像圧縮の国際標準であるJPEGに使われており、画像
ごとに大きく違う画素値の分布を、画像依存性の少ない
一定の性質をもつ変換係数に変換する性質をもってい
る。DCT変換はこのような性質を有しているので、変
換係数に透かし情報を埋め込むと、これを逆変換して得
られる画像においては、透かし情報が画像全体に拡散す
ることになる。
【0047】Nの大きさを有するブロックに対する変換
係数は、1個の直流成分G(0)と、N2−1個の交流
成分とで構成される。また、直流成分の係数値が最大と
なり、それに近い交流成分ほどその係数値は大きくなる
傾向にある。すなわち、画像を形成するエネルギーの大
部分が低周波に集中する。このとき、各ブロックに対す
る変換係数値の分布は、直流成分をピークにもつラプラ
ス分布により近似できる。このような変換係数に、透か
し情報を自然な形で埋め込むためには、このようなラプ
ラス分布を大きく変化させないように透かし情報を埋め
込めばよい。
【0048】ところで、透かし情報をDCT変換すれ
ば、そのエネルギの大部分は低周波に集中し、ラプラス
分布により近似できる分布を有するはずである。そこ
で、原画像の変換係数と、透かし情報の変換係数とにそ
れぞれ所定の比を乗じて加算すれば、自然なかたちで透
かし情報を変換係数に埋め込むことが可能である。ま
た、この変換係数を空間領域に逆変換すると、透かし情
報が画像全体に分散されることになる。従って、周波数
領域と空間領域のいずれにおいても、第三者が、電子透
かしの埋め込まれている画像から電子透かしを不正に除
去することは困難である。
【0049】さて、それでは、対象となる画像に、不可
視状態で電子透かしを埋め込む、即ち、不可視透かしを
埋め込む処理について説明する。
【0050】電子透かし埋め込み部104aは、図2に
示す埋め込み処理の手順に従って、不可視透かしの埋め
込みを行う。図2は図1の電子透かし処理装置100が
行う埋め込み処理の手順を示す説明図である。電子透か
し埋め込み部104aは、まず、不可視透かしを埋め込
むべき対象となる画像(原画像)Sと、埋め込むべき電
子透かしである透かし画像Tと、を特定する処理を行な
う。これらの処理は、ハードディスク110に記憶され
た画像ファイルを指定することにより行なわれる。
【0051】ここで、原画像Sおよび透かし画像Tは、
それぞれ、静止画像であっても良く、動画像であっても
良く、また、一方が静止画像、他方が動画像であっても
良い。
【0052】なお、以下の議論のために、原画像Sに電
子透かしである透かし画像Tを埋め込んだ後の画像(以
下、署名済み画像と呼ぶ)をUとする。
【0053】両画像S,Tを用意した後、次に、原画像
SをDCT変換することによって、第1のDCT変換係
数Xsを得る。また、透かし画像Tを同様にDCT変換
することによって、第2のDCT変換係数Xtを得る。
【0054】次に、式(4)に従って、第1と第2のD
CT変換係数の対応する周波数成分同士を合成し、第3
のDCT変換係数Xuを生成する。
【0055】
【数4】
【0056】すなわち、対応する各周波数成分ごとに、
第1のDCT係数Xsに重み係数a/nを乗じ、第2の
DCT係数Xtに重み係数b/mを乗じて加算(または
減算)することによって、第3のDCT変換係数Xuが
生成される。
【0057】なお、2つの重み係数a/n,b/mは、
それぞれ、0でない任意の値であり、しかも、透かし画
像を不可視状態で埋め込むために、a/n≫b/mであ
る必要がある。さらにまた、2つの重み係数a/n,b
/mは、有理数であること(すなわち、a,b,n,m
が整数であること)が好ましく、その和を1に設定する
ことが好ましい。これらの2つの重み係数a/n,b/
mは、原画像Sと透かし画像TのDCT係数を合成する
際の相対比を表すものと考えることも可能である。
【0058】第3のDCT係数Xuには透かし情報が含
まれているので、「透かし付きDCT係数」とも呼ぶ。
この透かし付きDCT係数Xuを逆変換(IDCT)す
ると、署名済み画像Uが得られる。すなわち、この署名
済み画像Uは、原画像Sに電子透かしである透かし画像
Tが不可視状態で埋め込まれた画像である。従って、こ
の署名済み画像Uを表示装置112の画面上に表示して
も、あるいは印刷装置114で印刷用紙上に印刷して
も、透かし画像Tは不可視透かしであるので、視覚で認
識することは困難であり、原画像Sのみが視覚によって
認識されることになる。
【0059】A−3.電子透かしの抽出・表示処理:上
記のようにして電子透かしを不可視状態で埋め込んだ署
名済み画像を、一般に公開し、その後、不正コピーを発
見した場合において、所有者の著作権を主張するために
は、不可視状態にある電子透かし、即ち、不可視透かし
を署名済み画像から抽出し、画面上に表示して、視覚で
認識できるようにする必要がある。そこで、本実施例で
は、次のようにして、署名済み画像から不可視透かしを
抽出して、画面上に表示するようにしている。
【0060】図3は図1の電子透かし処理装置100が
行う抽出・表示処理の手順を示す説明図である。この処
理は、電子透かし抽出部104bおよび表示制御部10
4cの処理として実現されている。
【0061】電子透かし抽出部104bは、まず、電子
透かしの埋め込まれた署名済み画像Uと、原画像Sと、
を特定する処理を行なう。これらの処理は、ハードディ
スク110に記憶された画像ファイルを指定することに
より行なわれる。
【0062】次に、電子透かし抽出部104bは、特定
した署名済み画像Uと、原画像Sとの差分を取ることに
よって、差分画像Δを作成する。そして、その差分画像
Δを、所定の閾値thを用いて2値化することによっ
て、抽出画像Tthとして、電子透かしを抽出する。具
体的には、差分画像Δの各画素について、それぞれ、そ
の画素値を閾値thと比較し、その画素値が閾値thに
満たない場合には0とし、画素値が閾値th以上である
場合には1として、抽出画像Tthを得る。
【0063】また、このとき、電子透かし抽出部104
bは、閾値thの値を予め設定されている通りにth
1,th2,th3,th4と変えることにより、各閾
値の値についてそれぞれ2値化を行って、4つの抽出画
像Tth1,Tth2,Tth3,Tth4を得る。
【0064】こうして、各閾値thの値毎に、それぞ
れ、抽出画像Tthとして、電子透かしを抽出すると、
次に、表示制御部104cが、抽出した4つの抽出画像
Tth1,Tth2,Tth3,Tth4を合成して、
表示装置112の画面上に、画面4分割にて同時に表示
させる。
【0065】図4は図1における表示装置112の画面
上に画面分割で表示された抽出画像を示す説明図であ
る。上記した抽出・表示処理によって、表示装置112
の画面112a上には、図4に示すように、左上に抽出
画像Tth1が、右上に抽出画像Tth2が、左下に抽
出画像Tth3が、右下に抽出画像Tth4が、それぞ
れ、画面分割で表示されることになる。
【0066】以上のように、電子透かしを抽出する際に
用いる閾値の値を変えて、各閾値の値毎に電子透かしを
抽出し、抽出して得られた4つの抽出画像を同一の画面
上に画面分割にて表示することにより、4つの抽出画像
のうち、或る閾値の値によって得られた抽出画像につい
ては、視覚によって認識しにくい場合でも、同時に表示
されている、他の閾値の値によって得られた抽出画像に
ついては、視覚によって十分認識できる可能性が高いの
で、従来行われていたように、閾値の値を試行錯誤で変
えるなどして、抽出画像が視覚によって認識できるよう
に調整する必要がない。
【0067】A−4.電子透かしの抽出・表示処理の変
形例1:図3に示した抽出・表示処理では、抽出画像と
して得られた電子透かしをそのまま画面上に表示するよ
うにしていたが、図5に示すように、得られた抽出画像
を元の原画像に重畳して、画面上に表示するようにして
も良い。
【0068】図5は図1の電子透かし処理装置100が
行う他の抽出・表示処理の手順の主要部を示す説明図で
ある。この処理は、電子透かし抽出部104bおよび表
示制御部104cの処理として実現されている。
【0069】前述したように、電子透かし抽出部104
bが、各閾値thの値毎に、それぞれ、抽出画像Tth
として、電子透かしを抽出すると、次に、表示制御部1
04cは、図5に示すように、抽出した4つの抽出画像
Tth1,Tth2,Tth3,Tth4を、それぞ
れ、原画像Sに重畳して、4つの重畳画像Uth1,U
th2,Uth3,Uth4を生成する。そして、その
4つの重畳画像Uth1,Uth2,Uth3,Uth
4を合成して、表示装置112の画面上に、画面4分割
にて同時に表示させる。
【0070】図6は図1における表示装置112の画面
上に画面分割で表示された重畳画像の具体例を示す説明
図である。上記した処理によって、表示装置112の画
面112a上には、図6に示すように、左上に重畳画像
Uth1が、右上に重畳画像Uth2が、左下に重畳画
像Uth3が、右下に重畳画像Uth4が、それぞれ、
画面分割で表示されることになる。この具体例では、原
画像Sとして樹木を写した風景画像を用いており、元の
透かし画像Tとしては「KOWA」のロゴが入った画像
を用いている。従って、各々の重畳画像は、原画像Sで
ある樹木を写した風景画像に、抽出画像Tthである
「KOWA」のロゴが入った画像が重畳されたものにな
っている。
【0071】図6から明らかなように、電子透かしを抽
出する際に用いる閾値の値を変えて、各閾値の値毎に電
子透かしを抽出し、抽出して得られた4つの抽出画像を
各々原画像Sに重畳した上で同一の画面上に画面分割に
て表示することにより、4つの抽出画像のうち、例え
ば、左下の重畳画像Uth3に含まれる抽出画像Tth
3については、「KOWA」のロゴが視覚によって認識
しにくいが、同時に表示されている、他の抽出画像(例
えば、右上の重畳画像Uth2に含まれる抽出画像Tt
h2)については、「KOWA」のロゴが視覚によって
十分認識することができるので、従来行われていたよう
に、閾値の値を試行錯誤で変えるなどして、抽出画像が
視覚によって認識できるように調整する必要がない。
【0072】また、この変形例によれば、抽出画像Tt
hを原画像Sに重畳させて表示しているので、原画像S
内のどの部分に不可視透かしが埋め込まれていたかを一
目で知ることができる。また、原画像Sや透かし画像T
が動画像である場合には、どのような場面でどのような
透かしが埋め込まれていたかを容易に検出することも可
能となる。
【0073】A−5.電子透かしの抽出・表示処理の変
形例2:図5に示した抽出・表示処理では、得られた抽
出画像を元の原画像に重畳して、画面上に表示するよう
にしていたが、図7に示すように、得られた抽出画像と
元の原画像とを、画面上に併置して画面分割にて表示す
るようにしても良い。
【0074】図7は図1の電子透かし処理装置100が
行う別の抽出・表示処理の手順を示す説明図である。こ
の処理は、電子透かし抽出部104bおよび表示制御部
104cの処理として実現されている。
【0075】この変形例では、図7に示すように、電子
透かし抽出部104bは、閾値thの値をth1,th
2,th3,th4と変えるのではなく、予め設定され
ている通りにth1,th2,th3と変えて、3つの
閾値の値について2値化を行い、3つの抽出画像Tth
1,Tth2,Tth3を得ている。そして、表示制御
部104cが、抽出した3つの抽出画像Tth1,Tt
h2,Tth3と、原画像Sとを合成して、表示装置1
12の画面上に、画面4分割にて同時に表示させる。
【0076】このように、抽出して得られた3つの抽出
画像と原画像Sとを同一の画面上に画面分割にて表示す
ることにより、原画像S内のどの部分に不可視透かしが
埋め込まれていたかを一目で知ることができる。また、
原画像Sや透かし画像Tが動画像である場合には、どの
ような画像が表示されているときに、どのような透かし
が埋め込まれていたかを容易に検出することも可能とな
る。
【0077】A−6.電子透かしの抽出・表示処理の変
形例3:図3に示した抽出・表示処理では、閾値の値毎
に得られた4つの抽出画像を、画面上に画面分割にて表
示するようにしていたが、図8に示すように、得られた
4つの抽出画像を、画面上に時分割にて表示するように
しても良い。
【0078】図8は図1の電子透かし処理装置100が
行うさらに別の抽出・表示処理の手順の主要部を示す説
明図である。この処理は、電子透かし抽出部104bお
よび表示制御部104cの処理として実現されている。
【0079】前述したように、電子透かし抽出部104
bが、各閾値thの値毎に、それぞれ、抽出画像Tth
として、電子透かしを抽出すると、次に、表示制御部1
04cは、図8に示すように、抽出した4つの抽出画像
Tth1,Tth2,Tth3,Tth4を、それぞ
れ、一定の時間間隔で切り替えて、表示装置112の画
面上に、時分割にて順次に表示させる。
【0080】図9は図1における表示装置112の画面
上に時分割で表示された抽出画像を模式的に示す説明図
である。上記した処理によって、表示装置112の画面
112a上には、図9に示すように、抽出画像がTth
1,Tth2,Tth3,Tth4の順に、一定の時間
間隔で繰り返し表示されることになる。
【0081】このように、電子透かしを抽出する際に用
いる閾値の値を変えて、各閾値の値毎に電子透かしを抽
出し、抽出して得られた4つの抽出画像を同一の画面上
に時分割にて表示することにより、4つの抽出画像のう
ち、或る瞬間に表示される抽出画像は、視覚によって認
識しにくい場合でも、それに続いて表示される抽出画像
は、視覚によって十分認識できる可能性が高いので、従
来行われていたように、閾値の値を試行錯誤で変えるな
どして、抽出画像が視覚によって認識できるように調整
する必要がない。
【0082】B.第2の実施例:上記した実施例では、
不可視状態にある電子透かし、即ち、不可視透かしを、
視覚で認識できるようにするために、署名済み画像から
その不可視透かしを抽出し、抽出画像として得られた電
子透かしを表示装置112の画面上に表示するようにし
ていた。しかし、本発明は、これに限定されるものでは
なく、上記した抽出画像として得られた電子透かしを印
刷用紙などの印刷媒体上に印刷して、視覚で認識できる
ようにしても良い。以下、そのような実施例について詳
細に説明する。
【0083】なお、本実施例では、図1に示した電子透
かし処理装置100と同一の装置が用いられる。電子透
かし処理装置100の構成は、前述したとおりであるの
で、ここでの説明は省略する。
【0084】B−1.電子透かしの抽出・印刷処理:図
3は、前述したとおり、第1の実施例における抽出・表
示処理の手順を説明するために用いたが、本実施例にお
ける抽出・印刷処理の手順を説明するためにも用いるこ
とが可能である。本実施例における抽出・印刷処理は、
電子透かし抽出部104bおよび印刷制御部104dの
処理として実現される。
【0085】本実施例において、図3に示した処理のう
ち、電子透かし抽出部104bが、署名済み画像Uと原
画像Sとの差分から差分画像Δを作成し、その差分画像
Δを、閾値thの値をth1,th2,th3,th4
と変えて2値化することにより、4つの抽出画像Tth
1,Tth2,Tth3,Tth4を得るという処理に
ついては、第1の実施例の場合と同様であるので、詳細
な説明は省略する。
【0086】このようして、電子透かし抽出部104b
が、各閾値thの値毎に抽出画像Tthを得ると、次
に、印刷制御部104dが、印刷装置114を制御し
て、印刷装置114に装着されている印刷用紙(図示せ
ず)上に、抽出した4つの抽出画像Tth1,Tth
2,Tth3,Tth4を、それぞれ、印刷面を4分割
するようにして印刷させる。
【0087】図10は図1における印刷装置114によ
って印刷用紙115上に印刷面分割で印刷された抽出画
像を示す説明図である。図10に示すように、印刷装置
114は、印刷用紙115上において、印刷面115a
を4つに分割して、左上には抽出画像Tth1を、右上
には抽出画像Tth2を、左下には抽出画像Tth3
を、右下には抽出画像Tth4を、それぞれ印刷する。
【0088】以上のように、電子透かしを抽出する際に
用いる閾値の値を変えて、各閾値の値毎に電子透かしを
抽出し、抽出して得られた4つの抽出画像を同一の印刷
用紙上に印刷面を分割して印刷することにより、4つの
抽出画像のうち、或る閾値の値によって得られた抽出画
像については、視覚によって認識しにくい場合でも、同
時に印刷されている、他の閾値の値によって得られた抽
出画像については、視覚によって十分認識できる可能性
が高いので、従来行われていたように、閾値の値を試行
錯誤で変えるなどして、抽出画像が視覚によって認識で
きるように調整する必要がない。
【0089】B−2.電子透かしの抽出・印刷処理の変
形例:上記した抽出・印刷処理においては、抽出して得
られた抽出画像をそのまま印刷用紙上に印刷するように
していたが、図5や図7で説明した変形例と同様に、得
られた抽出画像を元の原画像に重畳して、印刷用紙上に
印刷するようにしても良いし、得られた抽出画像と元の
原画像とを、印刷用紙上に印刷面分割にて印刷するよう
にしても良い。
【0090】C.第3の実施例:上記した第1および第
2の実施例では、電子透かしを抽出する際に用いる閾値
の値を変えて、各閾値の値毎に電子透かしを抽出して、
4つの抽出画像を得るようにしていたが、本発明は、こ
のような電子透かしの抽出方法に限定されるものではな
い。例えば、対象となる画像がカラー画像である場合に
は、そのカラー画像を表すのに用いる表色系を構成する
成分に着目し、その成分毎に電子透かしを抽出するよう
にしても良い。以下、そのような実施例について詳細に
説明する。
【0091】なお、本実施例では、図1に示した電子透
かし処理装置100と同一の装置が用いられる。電子透
かし処理装置100の構成は、前述したとおりであるの
で、ここでの説明は省略する。
【0092】C−1.不可視透かしの埋め込み処理:上
記した第1および第2の実施例では、画像に不可視透か
しを埋め込むために、離散コサイン変換(DCT変換)
を利用したが、本実施例では、カラー画像に不可視透か
しを埋め込むために、変換行列を利用するようにしてい
る。
【0093】図11は図1の電子透かし処理装置100
が行う他の埋め込み処理の手順を示すフローチャートで
ある。電子透かし埋め込み部104aは、まず、電子透
かしを埋め込むべき対象となるカラー画像Sと、埋め込
むべき電子透かしである透かし画像Tと、を特定する処
理を行なう(ステップS105)。これらの処理は、ハ
ードディスク110に記憶された画像ファイルを指定す
ることにより行なわれる。
【0094】本実施例では、対象となるカラー画像Sと
して、RGB(赤,緑,青)表色系で表され、大きさm
×n画素から成り、各画素の色が、それぞれ、各8ビッ
ト(即ち、256階調)の三刺激値R,G,B(以下、
RGB成分という)で表されるカラー画像を用いた。こ
こで、 S={sij|i=0,1,2・・・・m-1;j=0,1,
2・・・・n-1} で表わすものとする。
【0095】また、透かし画像Tとしては、大きさがカ
ラー画像Sと同じm×n画素から成り、各画素の色が黒
または白である二値画像を用いた。ここで、 T={tij|tij=1,0:i=0,1,2・・・・m-
1;j=0,1,2・・・・n-1} で表わすものとする。即ち、画素の値は、マーク部分
(黒の部分)を1とし、非マーク部分(白の部分)を0
とした。
【0096】但し、透かし画像Tは、カラー画像Sと同
一の大きさを有している必要は必ずしもない。
【0097】また、カラー画像Sに電子透かしである透
かし画像Tを埋め込んだ後の画像、即ち、署名済み画像
Uも、大きさがカラー画像Sや透かし画像Tと同じm×
n画素から成る。従って、これを、 U={uij|i=0,1,2・・・・m-1;j=0,1,
2・・・・n-1} で表わすものとする。
【0098】両画像S,Tを用意した後、次に、画像処
理用の変数i,jを初期値0にセットする(ステップS
110,115)。そして、その変数i,jについて、
透かし画像Tの画素tijの値が1(即ち、マーク部分)
であるか否かの判断を行なう(ステップS120)。
【0099】判断の結果、画素tijの値が0(即ち、非
マーク部分)である場合には、その画素tijに対応する
カラー画像Sの画素sijを選択し、その画素sijのRG
B成分をそのまま署名済み画像Uの対応する画素uijの
RGB成分とする(ステップS130)。
【0100】即ち、カラー画像Sにおける画素sijのR
GB成分を(rij,gij,bij)とし、これを3次元ベ
クトルで表すと、図12に示すように、Sij=[rij,
gij,bij]tとなる。また、署名済み画像Uにおける
画素uijのRGB成分を(Rij,Gij,Bij)とし、こ
れを3次元ベクトルで表すと、uij=[Rij,Gij,B
ij]tとなる。但し、添字tは転置を表す。従って、画
素tijの値が0の場合は、式(5)のように表される。
【0101】
【数5】
【0102】一方、画素tijの値が1(即ち、マーク部
分)である場合には、その画素tijに対応するカラー画
像Sの画素sijを選択し、その画素sijのRGB成分を
式(6)に示す変換行列Bによって変換し、得られたR
GB成分を署名済み画像Uの対応する画素uijのRGB
成分とする(ステップS125)。
【0103】
【数6】
【0104】即ち、画素tijの値が1の場合は、式
(7)のように表される。
【0105】
【数7】
【0106】式(6),(7)に示すように、変換行列
Bは、3次の正方行列であって、対角成分の全てが値z
(但し、zは任意の実数)から成り、その他の成分が値
x(但し、xは0以外の任意の実数)または−xから成
る。そして、各行及び各列の成分の和はそれぞれzとな
っている。このうち、対角成分である値zは、各画素の
輝度成分に対して著しい影響を与えるため、本明細書で
は、この値zを明るさ係数と呼ぶ。また、残りの係数x
は、透かし情報を生成するための秘密の係数であり、本
明細書では、この値xを透かし係数と呼ぶ。この透かし
係数の演算結果によって透かし信号となる色差信号が得
られる。
【0107】但し、前述したように、本実施例におい
て、透かし画像T、即ち、電子透かしは、不可視状態で
埋め込むようにするため、変換行列Bにおける明るさ係
数zを1の値に設定する。すると、式(7)に基づい
て、署名済み画像Uにおけるマーク部分の画素のRGB
成分は、式(8)の如くになる。
【0108】
【数8】
【0109】式(8)の右辺を見ると、第1項では、原
画像であるカラー画像Sにおける画素sijのRGB成分
がそのまま維持されることになり、第2項では、透かし
信号である色差信号のみが新たに加算されることにな
る。この結果、各画素の輝度成分はそのまま維持される
ことになり、透かし信号として透かし係数xに基づく透
かし情報のみが埋め込まれることになり、よって、透か
し情報が不可視状態で埋め込まれることになる。
【0110】なお、変換行列Bによって変換した結果、
得られたRGB成分が整数でない場合には、小数点以下
を四捨五入して整数化する。
【0111】以上のような演算処理を行なった後、変数
i,jを順次インクリメントしつつ(ステップS13
5,S145)、透かし画像Tの全画素について処理が
完了したか否かを判断し(ステップS140,S15
0)、完了するまで、カラー画像Sに電子透かしである
透かし画像Tを埋め込む上記処理を繰り返す。全画素に
ついての処理が完了すれば、透かし画像の埋め込み処理
を終了する。
【0112】このようにして、電子透かしの埋め込まれ
た署名済み画像Uは、表示装置112の画面上に表示し
ても、あるいは印刷装置114で印刷用紙上に印刷して
も、透かし画像Tは不可視透かしであるので、視覚で認
識することは困難であり、原画像であるカラー画像Sの
みが視覚によって認識されることになる。
【0113】C−2.電子透かしの抽出・表示処理:上
記のようにして得られた署名済み画像を公開し、その
後、不正コピーを発見した場合には、所有者の著作権を
主張するために、本実施例では、次のようにして、署名
済み画像から不可視透かしを抽出し、画面上に表示し
て、視覚で認識できるようにしている。
【0114】図13は図1の電子透かし処理装置100
が行う抽出・表示処理の手順を示す説明図である。この
処理は、電子透かし抽出部104bおよび表示制御部1
04cの処理として実現されている。
【0115】電子透かし抽出部104bは、まず、電子
透かしの埋め込まれた署名済み画像Uと、原画像である
カラー画像Sと、を特定する処理を行なう。これらの処
理は、ハードディスク110に記憶された画像ファイル
を指定することにより行なわれる。
【0116】次に、電子透かし抽出部104bは、特定
した署名済み画像UをR,G,B成分毎に分離し、署名
済みR成分画像Ur、署名済みG成分画像Ug、署名済
みB成分画像Ubをそれぞれ得ると共に、原画像である
カラー画像SもR,G,B成分毎に分離し、原R成分画
像Sr、原G成分画像Sg、原B成分画像Sbをそれぞ
れ得る。そして、R,G,B成分毎に、署名済み画像U
と原画像Sとの差分を取り、R,G,B成分それぞれに
ついて差分画像ΔR,ΔG,ΔBを得る。その後、それ
ら差分画像ΔR,ΔG,ΔBを、それぞれ、所定の閾値
を用いて2値化して、R,G,B成分毎に電子透かしを
抽出し、抽出画像Trth、Tgth,Tbthを得
る。
【0117】なお、電子透かしの抽出処理は、上記した
ように画像単位で行う必要はなく、次のように画素単位
で行うようにしても良い。
【0118】即ち、電子透かし抽出部104bは、画像
処理用の変数i,jを初期値0にセットし、その変数
i,jについて、署名済み画像Uにおける画素uijの各
R,G,B成分(Rij,Gij,Bij)と、原画像である
カラー画像Sにおける画素qijの各R、G、B成分(r
ij,gij,bij)と、の差分Δrij(=Rij−rij),
Δgij(=Gij−gij),Δbij(=Bij−bij)をそ
れぞれ算出する。そして、R,G,Bの各成分について
算出した差分Δrij,Δgij,Δbijを、所定の閾値を
用いて0または1の値に2値化する。こうして、上記変
数i,jについて、差分演算及び2値化処理を行なった
後、その変数i,jを順次インクリメントしつつ、上記
処理を繰り返す。そして、署名済み画像Uの全画素につ
いて、上記処理が完了した時点で、R,G,B成分毎
に、それぞれ、抽出画像Trth、Tgth,Tbth
が得られる。
【0119】以上のようにして、R,G,B成分毎に、
それぞれ、抽出画像Tthとして、電子透かしを抽出す
ると、次に、表示制御部104cが、抽出したR,G,
B成分の3つの抽出画像Trth,Tgth,Tbth
を合成して、表示装置112の画面上に、画面分割にて
同時に表示させる。
【0120】図14は図1における表示装置112の画
面上に画面分割で表示された抽出画像を示す説明図であ
る。上記した抽出・表示処理によって、表示装置112
の画面112a上には、図14に示すように、左上にR
成分の抽出画像Trthが、右上にG成分の抽出画像T
gthが、中央下にB成分の抽出画像Tbthが、それ
ぞれ、画面分割で表示されることになる。
【0121】以上のように、R,G,B成分毎に電子透
かしを抽出し、R,G,B成分の3つの抽出画像を同一
の画面上に画面分割にて表示することにより、3つの抽
出画像のうち、色彩領域の特性などによって、或る成分
の抽出画像については、或る部分または全体が視覚によ
って認識しにくい場合でも、同時に表示されている、他
の成分の抽出画像については、上記部分または全体が視
覚によって十分認識できる可能性が高いので、従来行わ
れていたように、パラメータの値を試行錯誤で変えるな
どして、抽出画像が視覚によって認識できるように調整
する必要がない。
【0122】C−3.電子透かしの抽出・表示処理の変
形例1:図13に示した抽出・表示処理では、得られた
R,G,B成分の3つの抽出画像をそのまま画面上に表
示するようにしていたが、図5で説明した変形例の場合
と同様に、R,G,B成分の3つの抽出画像をそれぞれ
元の原画像に重畳して、画面上に表示するようにしても
良い。
【0123】図15は図1の電子透かし処理装置100
が行う他の抽出・表示処理の手順の主要部を示す説明図
である。この処理は、電子透かし抽出部104bおよび
表示制御部104cの処理として実現されている。
【0124】電子透かし抽出部104bが、前述の如
く、R,G,B成分毎に、それぞれ抽出画像Tthを得
ると、次に、表示制御部104cは、図15に示すよう
に、抽出したR,G,B成分の3つの抽出画像Trt
h,Tgth,Tbthを、それぞれ、原画像であるカ
ラー画像Sに重畳して、3つの重畳画像Urth,Ug
th,Ubthを生成する。そして、この3つの重畳画
像Urth,Ugth,Ubthを合成して、表示装置
112の画面上に、画面分割にて同時に表示させる。
【0125】このように、R,G,B成分の3つの抽出
画像Trth,Tgth,Tbthをそれぞれ原画像で
あるカラー画像Sに重畳して表示させているので、カラ
ー画像S内のどの部分に不可視透かしが埋め込まれてい
たかを一目で知ることができる。また、カラー画像Sや
透かし画像Tが動画像である場合には、どのような場面
でどのような電子透かしが埋め込まれていたかを容易に
検出することも可能となる。
【0126】なお、この変形例では、R,G,B成分の
抽出画像をそれぞれカラー画像Sに重畳させて、重畳画
像を得るようにしたが、カラー画像SをR,G,B成分
毎に分離して、原R成分画像Sr、原G成分画像Sg、
原B成分画像Sbをそれぞれ得た上で、それらR,G,
B成分の原画像に、対応する成分の抽出画像を重畳させ
て、重畳画像を得るようにしても良い。
【0127】C−4.電子透かしの抽出・表示処理の変
形例2:また、図7で説明した変形例の場合と同様に、
R,G,B成分の得られた抽出画像と元の原画像とを、
画面上に併置して画面分割にて表示するようにしても良
い。
【0128】図16は図1の電子透かし処理装置100
が行う別の抽出・表示処理の手順の主要部を示す説明図
である。この処理は、電子透かし抽出部104bおよび
表示制御部104cの処理として実現されている。
【0129】この変形例では、表示制御部104cが、
先に抽出されたR,G,B成分の3つの抽出画像Trt
h,Tgth,Tbthと、原画像であるカラー画像S
とを合成して、表示装置112の画面上に、画面4分割
にて同時に表示させる。
【0130】このように、抽出されたR,G,B成分の
3つの抽出画像と原画像Sとを同一の画面上に画面分割
にて表示することにより、カラー画像S内のどの部分に
不可視透かしが埋め込まれていたかを一目で知ることが
できる。また、カラー画像Sや透かし画像Tが動画像で
ある場合には、どのような画像が表示されているとき
に、どのような透かしが埋め込まれていたかを容易に検
出することも可能となる。
【0131】なお、この変形例では、原画像であるカラ
ー画像SをR,G,B成分の3つの抽出画像と併置し
て、画面上に画面分割にて表示するようにしていたが、
原画像の代わりに、R,G,B成分の3つの抽出画像を
互いに重ね合わせて得られる画像を、R,G,B成分の
3つの抽出画像と併置して、画面上に画面分割にて表示
するようにしても良い。または、R,G成分、G,B成
分もしくはB,R成分の2つの抽出画像を互いに重ね合
わせて得られる画像を表示するようにしても良い。
【0132】C−5.電子透かしの抽出・表示処理の変
形例3:また、図8に示した変形例の場合と同様に、得
られたR,G,B成分の3つの抽出画像を、画面上に時
分割にて表示するようにしても良い。
【0133】図17は図1の電子透かし処理装置100
が行うさらに別の抽出・表示処理の手順の主要部を示す
説明図である。この処理は、電子透かし抽出部104b
および表示制御部104cの処理として実現されてい
る。
【0134】この変形例では、表示制御部104cが、
図17に示すように、先に抽出されたR,G,B成分の
3つの抽出画像Trth,Tgth,Tbthを、それ
ぞれ、一定の時間間隔で切り替えて、表示装置112の
画面上に、時分割にて順次に表示させる。
【0135】図18は図1における表示装置112の画
面上に時分割で表示された抽出画像を示す説明図であ
る。上記した処理によって、表示装置112の画面11
2a上には、図18に示すように、抽出画像がTrt
h,Tgth,Tbthの順に、一定の時間間隔で繰り
返し表示されることになる。
【0136】このように、R,G,B成分毎に電子透か
しを抽出し、R,G,B成分の3つの抽出画像を同一の
画面上に時分割にて表示することにより、3つの抽出画
像のうち、或る瞬間に表示される或る成分の抽出画像
は、視覚によって認識しにくい場合でも、それに続いて
表示される他の成分の抽出画像は、視覚によって十分認
識できる可能性が高いので、従来行われていたように、
閾値の値を試行錯誤で変えるなどして、抽出画像が視覚
によって認識できるように調整する必要がない。
【0137】D.第4の実施例:上記した第3の実施例
では、R,G,B成分毎にそれぞれ抽出された電子透か
しを表示装置112の画面上に表示するようにしていた
が、前述の第2の実施例と同様に、これら電子透かしを
印刷用紙などの印刷媒体上に印刷するようにしても良
い。以下、そのような実施例について簡単に説明する。
【0138】なお、本実施例でも、図1に示した電子透
かし処理装置100と同一の装置が用いられる。電子透
かし処理装置100の構成は、前述したとおりであるの
で、ここでの説明は省略する。
【0139】D−1.電子透かしの抽出・印刷処理:図
13は、前述したとおり、第3の実施例における抽出・
表示処理の手順を説明するために用いたが、本実施例に
おける抽出・印刷処理の手順を説明するためにも用いる
ことが可能である。本実施例における抽出・印刷処理
は、電子透かし抽出部104bおよび印刷制御部104
dの処理として実現される。
【0140】本実施例において、図13に示した処理の
うち、電子透かし抽出部104bが、署名済み画像Uと
原画像であるカラー画像SとをそれぞれR,G,B成分
に分離して、R,G,B成分毎に、署名済み画像Uと原
画像Sとの差分を取り、得られた差分画像ΔR,ΔG,
ΔBを2値化して、R,G,B成分の抽出画像Trt
h、Tgth,Tbthを得るという処理ついては、第
3の実施例の場合と同様であるので、それらの説明は省
略する。
【0141】次に、印刷制御部104dが、印刷装置1
14を制御して、印刷装置114に装着されている印刷
用紙(図示せず)上に、抽出したR,G,B成分の3つ
の抽出画像Trth、Tgth,Tbthを、それぞ
れ、印刷面を3分割するようにして印刷させる。
【0142】図19は図1における印刷装置114によ
って印刷用紙115上に印刷面分割で印刷された抽出画
像を示す説明図である。図19に示すように、印刷装置
114は、印刷用紙115上において、印刷面115a
を分割して、左上にはR成分の抽出画像Trthを、右
上にはG成分の抽出画像Tgthを、左下にはB成分の
抽出画像Tbthを、それぞれ印刷する。
【0143】以上のように、R,G,B成分毎に電子透
かしを抽出し、R,G,B成分の3つの抽出画像を同一
の印刷用紙上に印刷面を分割して印刷することにより、
3つの抽出画像のうち、色彩領域の特性などによって、
或る成分の抽出画像については、或る部分または全体が
視覚によって認識しにくい場合でも、同時に印刷されて
いる、他の成分の抽出画像については、上記部分または
全体が視覚によって十分認識できる可能性が高いので、
従来行われていたように、閾値の値を試行錯誤で変える
などして、抽出画像が視覚によって認識できるように調
整する必要がない。
【0144】D−2.電子透かしの抽出・印刷処理の変
形例:上記した抽出・印刷処理においては、抽出して得
られた抽出画像をそのまま印刷用紙上に印刷するように
していたが、図15や図16で説明した変形例と同様
に、得られた抽出画像を元の原画像に重畳して、印刷用
紙上に印刷するようにしても良いし、得られた抽出画像
と元の原画像とを、印刷用紙上に印刷面分割にて印刷す
るようにしても良い。
【0145】E.その他:なお、本発明は上記した実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様にて実施することが可能
である。
【0146】(1)上記した実施例において、ハードウ
ェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェア
に置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアに
よって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き
換えるようにしてもよい。例えば、図1においてコンピ
ュータプログラムで実現されていた電子透かし埋め込み
部104aや電子透かし抽出部104bや表示制御部1
04cや印刷制御部104dの機能を、それぞれ専用の
ハードウェア回路で実現することも可能である。
【0147】(2)上記した第1および第2の実施例で
は、DCT変換を用いていたが、FFTやウエーブレッ
ト変換などの他の種類の直交変換を採用することが可能
である。
【0148】(3)上記した第3および第4の実施例で
は、カラー画像の表色系として、RGB表色系を用いる
ようにしたが、他の表色系であっても良い。また、表色
値はR,G,Bの3つの値の組み合わせによって表され
ていたが、他の表色系を用いる場合、表色値は、例え
ば、Y,M,C,Kなど、4つ以上の値の組み合わせに
よって表されても良い。その場合には、変換行列Bは4
次以上の正方行列となる。
【0149】(4)上記した第1および第2の実施例で
は、閾値thとして4つの値を用い、電子透かしとして
4つの抽出画像を得ていたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、電子透かしとして2つ以上の抽出画像
を得て、画面上に画面分割,時分割で表示または印刷媒
体上に印刷面分割で印刷することができれば、本発明の
効果は十分奏し得る。その場合、得られた抽出画像の数
に対応して、画面分割や印刷面分割の分割数は変える必
要がある。
【0150】また、画面上に表示する場合には、得られ
た抽出画像の数と画面分割の分割数とは必ずしも一致し
ていなくて良い。例えば、前者の数が後者の数より多い
場合には、分割された小画面に時分割で抽出画像を順番
に表示するようにすれば良く、この場合、抽出画像を画
面分割と時分割の併用で表示することになる。
【0151】(5)上記した第1および第2の実施例で
は、2値化の際に利用する閾値をパラメータとして用い
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、署名済
み画像から電子透かしを抽出する際に用いるパラメータ
であれば、どのような値も用いても良い。
【0152】(6)上記した第2および第4の実施例で
は、印刷媒体として印刷用紙を例に挙げて説明したが、
印刷できるものであれば、どのようなものを用いても構
わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての電子透かし処理装置
100の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電子透かし処理装置100が行う埋め込
み処理の手順を示す説明図である。
【図3】図1の電子透かし処理装置100が行う抽出・
表示処理の手順を示す説明図である。
【図4】図1における表示装置112の画面上に画面分
割で表示された抽出画像を示す説明図である。
【図5】図1の電子透かし処理装置100が行う他の抽
出・表示処理の手順の主要部を示す説明図である。
【図6】図1における表示装置112の画面上に画面分
割で表示された重畳画像の具体例を示す説明図である。
【図7】図1の電子透かし処理装置100が行う別の抽
出・表示処理の手順を示す説明図である。
【図8】図1の電子透かし処理装置100が行うさらに
別の抽出・表示処理の手順の主要部を示す説明図であ
る。
【図9】図1における表示装置112の画面上に時分割
で表示された抽出画像を模式的に示す説明図である。
【図10】図1における印刷装置114によって印刷用
紙115上に印刷面分割で印刷された抽出画像を示す説
明図である。
【図11】図1の電子透かし処理装置100が行う他の
埋め込み処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】埋め込み対象となるカラー画像Sの一例を示
す説明図である。
【図13】図1の電子透かし処理装置100が行う抽出
・表示処理の手順を示す説明図である。
【図14】図1における表示装置112の画面上に画面
分割で表示された抽出画像を示す説明図である。
【図15】図1の電子透かし処理装置100が行う他の
抽出・表示処理の手順の主要部を示す説明図である。
【図16】図1の電子透かし処理装置100が行う別の
抽出・表示処理の手順の主要部を示す説明図である。
【図17】図1の電子透かし処理装置100が行うさら
に別の抽出・表示処理の手順の主要部を示す説明図であ
る。
【図18】図1における表示装置112の画面上に時分
割で表示された抽出画像を示す説明図である。
【図19】図1における印刷装置114によって印刷用
紙115上に印刷面分割で印刷された抽出画像を示す説
明図である。
【符号の説明】
100…電子透かし処理装置 102…CPU 104…メインメモリ 104a…電子透かし埋め込み部 104b…電子透かし抽出部 104c…表示制御部 104d…印刷制御部 106…キーボード 108…マウス 110…ハードディスク 112…表示装置 112a…画面 114…印刷装置 115…印刷用紙 115a…印刷面 116…CD−ROMドライブ 118…CD−ROM 120…通信装置 122…バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/79 H04N 9/79 H 5C079 Fターム(参考) 2H113 AA04 CA39 CA40 5B057 AA11 BA26 BA29 BA30 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE08 CE09 CE16 CG07 CH08 CH18 DA16 DA17 5C053 FA04 FA13 GB12 HA33 KA24 LA03 LA04 LA11 5C055 CA15 EA16 FA05 GA44 5C076 AA11 AA14 AA19 AA36 BA06 CA02 5C079 HB01 HB03 LA08 LA27 LA31 LA34 LA39 LA40 MA17 NA18

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像に不可視状態で埋め込まれている電
    子透かしを、前記画像から抽出して、画面上に表示する
    電子透かし表示方法であって、 (a)前記画像から前記電子透かしを所定のパラメータ
    を用いて抽出し、その際、前記パラメータの値を変え
    て、該パラメータの値毎に前記電子透かしを抽出する工
    程と、 (b)前記パラメータの値毎に抽出された前記電子透か
    しを、それぞれ、前記画面上に画面分割または時分割で
    表示する工程と、 を備える電子透かし表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子透かし表示方法に
    おいて、 前記工程(a)は、 (a−1)前記電子透かしを埋め込む前の前記画像を原
    画像として用意する工程と、 (a−2)前記電子透かしの埋め込まれている前記画像
    と用意された前記原画像との差分を得る工程と、 (a−3)閾値を前記パラメータとし、得られた前記差
    分を前記閾値で2値化して、前記電子透かしを導き出
    し、その際、前記閾値の値を変えて、該閾値の値毎に前
    記電子透かしを導き出す工程と、 を備える電子透かし表示方法。
  3. 【請求項3】 所定の表色系によって表されたカラー画
    像に不可視状態で埋め込まれている電子透かしを、前記
    カラー画像から抽出して、画面上に表示する電子透かし
    表示方法であって、 (a)前記カラー画像から、前記表色系を構成する成分
    毎に、前記電子透かしを抽出する工程と、 (b)前記成分毎に抽出された前記電子透かしを、それ
    ぞれ、前記画面上に画面分割または時分割で表示する工
    程と、 を備える電子透かし表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子透かし表示方法に
    おいて、 前記工程(a)は、 (a−1)前記電子透かしを埋め込む前の前記カラー画
    像を原カラー画像として用意する工程と、 (a−2)前記電子透かしの埋め込まれている前記カラ
    ー画像と用意された前記原カラー画像との差分を、前記
    表色系を構成する成分毎に得る工程と、 (a−3)前記成分毎に得られた前記差分を、それぞ
    れ、2値化して、前記電子透かしを前記成分毎に導き出
    す工程と、 を備える電子透かし表示方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうちの任意の
    1つに記載の電子透かし表示方法において、 前記工程(b)では、抽出された前記電子透かしを、該
    電子透かしを埋め込む前の前記画像に重畳して、前記画
    面上に表示することを特徴とする電子透かし表示方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のうちの任意の
    1つに記載の電子透かし表示方法において、 前記工程(b)では、抽出された前記電子透かしを、該
    電子透かしを埋め込む前の前記画像と併せて、前記画面
    上に表示することを特徴とする電子透かし表示方法。
  7. 【請求項7】 画像に不可視状態で埋め込まれている電
    子透かしを、前記画像から抽出して、印刷媒体上に印刷
    する電子透かし印刷方法であって、 (a)前記画像から前記電子透かしを所定のパラメータ
    を用いて抽出し、その際、前記パラメータの値を変え
    て、該パラメータの値毎に前記電子透かしを抽出する工
    程と、 (b)前記パラメータの値毎に抽出された前記電子透か
    しを、それぞれ、前記印刷媒体上に印刷面分割で印刷す
    る工程と、 を備える電子透かし印刷方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電子透かし印刷方法に
    おいて、 前記工程(a)は、 (a−1)前記電子透かしを埋め込む前の前記画像を原
    画像として用意する工程と、 (a−2)前記電子透かしの埋め込まれている前記画像
    と用意された前記原画像との差分を得る工程と、 (a−3)閾値を前記パラメータとし、得られた前記差
    分を前記閾値で2値化して、前記電子透かしを導き出
    し、その際、前記閾値の値を変えて、該閾値の値毎に前
    記電子透かしを導き出す工程と、 を備える電子透かし印刷方法。
  9. 【請求項9】 所定の表色系によって表されたカラー画
    像に不可視状態で埋め込まれている電子透かしを、前記
    カラー画像から抽出して、印刷媒体上に印刷する電子透
    かし印刷方法であって、 (a)前記カラー画像から、前記表色系を構成する成分
    毎に、前記電子透かしを抽出する工程と、 (b)前記成分毎に抽出された前記電子透かしを、それ
    ぞれ、前記印刷媒体上に印刷面分割で印刷する工程と、 を備える電子透かし印刷方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の電子透かし印刷方法
    において、 前記工程(a)は、 (a−1)前記電子透かしを埋め込む前の前記カラー画
    像を原カラー画像として用意する工程と、 (a−2)前記電子透かしの埋め込まれている前記カラ
    ー画像と用意された前記原カラー画像との差分を、前記
    表色系を構成する成分毎に得る工程と、 (a−3)前記成分毎に得られた前記差分を、それぞ
    れ、2値化して、前記電子透かしを前記成分毎に導き出
    す工程と、 を備える電子透かし印刷方法。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし請求項10のうちの任
    意の1つに記載の電子透かし印刷方法において、 前記工程(b)では、抽出された前記電子透かしを、該
    電子透かしを埋め込む前の前記画像に重畳して、前記印
    刷媒体上に印刷することを特徴とする電子透かし印刷方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし請求項10のうちの任
    意の1つに記載の電子透かし印刷方法において、 前記工程(b)では、抽出された前記電子透かしを、該
    電子透かしを埋め込む前の前記画像と併せて、前記印刷
    媒体上に印刷することを特徴とする電子透かし印刷方
    法。
  13. 【請求項13】 画像に不可視状態で埋め込まれている
    電子透かしを、前記画像から抽出して、画面上に表示さ
    せる電子透かし表示制御装置であって、 前記画像から前記電子透かしを所定のパラメータを用い
    て抽出し、その際、前記パラメータの値を変えて、該パ
    ラメータの値毎に前記電子透かしを抽出する電子透かし
    抽出部と、 前記パラメータの値毎に抽出された前記電子透かしを、
    それぞれ、前記画面上に画面分割または時分割で表示さ
    せる表示制御部と、 を備える電子透かし表示制御装置。
  14. 【請求項14】 所定の表色系によって表されたカラー
    画像に不可視状態で埋め込まれている電子透かしを、前
    記カラー画像から抽出して、画面上に表示させる電子透
    かし表示制御装置であって、 前記カラー画像から、前記表色系を構成する成分毎に、
    前記電子透かしを抽出する電子透かし抽出部と、 前記成分毎に抽出された前記電子透かしを、それぞれ、
    前記画面上に画面分割または時分割で表示させる表示制
    御部と、 を備える電子透かし表示制御装置。
  15. 【請求項15】 画像に不可視状態で埋め込まれている
    電子透かしを、前記画像から抽出して、印刷媒体上に印
    刷させる電子透かし印刷制御装置であって、 前記画像から前記電子透かしを所定のパラメータを用い
    て抽出し、その際、前記パラメータの値を変えて、該パ
    ラメータの値毎に前記電子透かしを抽出する電子透かし
    抽出部と、 前記パラメータの値毎に抽出された前記電子透かしを、
    それぞれ、前記印刷媒体上に印刷面分割で印刷させる印
    刷制御部と、 を備える電子透かし印刷制御装置。
  16. 【請求項16】 所定の表色系によって表されたカラー
    画像に不可視状態で埋め込まれている電子透かしを、前
    記カラー画像から抽出して、印刷媒体上に印刷させる電
    子透かし印刷制御装置であって、 前記カラー画像から、前記表色系を構成する成分毎に、
    前記電子透かしを抽出する電子透かし抽出部と、 前記成分毎に抽出された前記電子透かしを、それぞれ、
    前記印刷媒体上に印刷面分割で印刷させる印刷制御部
    と、 を備える電子透かし印刷制御装置。
  17. 【請求項17】 画像に不可視状態で埋め込まれている
    電子透かしを、前記画像から抽出して、画面上に表示さ
    せるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記画像から前記電子透かしを所定のパラメータを用い
    て抽出し、その際、前記パラメータの値を変えて、該パ
    ラメータの値毎に前記電子透かしを抽出する機能と、 前記パラメータの値毎に抽出された前記電子透かしを、
    それぞれ、前記画面上に画面分割または時分割で表示さ
    せる機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。
  18. 【請求項18】 所定の表色系によって表されたカラー
    画像に不可視状態で埋め込まれている電子透かしを、前
    記カラー画像から抽出して、画面上に表示させるための
    コンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体であって、 前記カラー画像から、前記表色系を構成する成分毎に、
    前記電子透かしを抽出する機能と、 前記成分毎に抽出された前記電子透かしを、それぞれ、
    前記画面上に画面分割または時分割で表示させる機能
    と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。
  19. 【請求項19】 画像に不可視状態で埋め込まれている
    電子透かしを、前記画像から抽出して、印刷媒体上に印
    刷させるためのコンピュータプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記画像から前記電子透かしを所定のパラメータを用い
    て抽出し、その際、前記パラメータの値を変えて、該パ
    ラメータの値毎に前記電子透かしを抽出する機能と、 前記パラメータの値毎に抽出された前記電子透かしを、
    それぞれ、前記印刷媒体上に印刷面分割で印刷させる機
    能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。
  20. 【請求項20】 所定の表色系によって表されたカラー
    画像に不可視状態で埋め込まれている電子透かしを、前
    記カラー画像から抽出して、印刷媒体上に印刷させるた
    めのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であって、 前記カラー画像から、前記表色系を構成する成分毎に、
    前記電子透かしを抽出する機能と、 前記成分毎に抽出された前記電子透かしを、それぞれ、
    前記印刷媒体上に印刷面分割で印刷させる機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。
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