JP2002124894A - 電源アダプタ - Google Patents

電源アダプタ

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JP2002124894A
JP2002124894A JP2000317389A JP2000317389A JP2002124894A JP 2002124894 A JP2002124894 A JP 2002124894A JP 2000317389 A JP2000317389 A JP 2000317389A JP 2000317389 A JP2000317389 A JP 2000317389A JP 2002124894 A JP2002124894 A JP 2002124894A
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JP
Japan
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power
power supply
adapter
cord
outlet
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JP2000317389A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Tatsumi
浩俊 辰巳
Shoichi Yamamoto
正一 山本
Masaru Onoyama
勝 小野山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電灯線搬送通信時に使用する電源アダプタで、
通信信頼性を高めつつ、容易に機器に接続できる電源ア
ダプタを提供する。 【解決手段】供給された電源を分岐線５および分岐コン
セント４により複数に分岐する機能を備え、電気機器の
電源入力部とこの電源入力部に接続される電源コードの
間に接続されるものであって、電源入力部側は電源入力
部に接続できる形状のコンセント３を有し、電源コード
側は電源コードが接続できる形状のプラグ栓刃２を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の電源入
力部とこの電源入力部に接続される電源コードの間に接
続されるもので、電灯線を用いた電灯線搬送通信に適し
た電源アダプタに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電灯線を用いた電灯線搬送通信を
する際に、通信品質を維持・向上させるため、通信の障
害となる信号減衰や同じく通信障害となるノイズを抑制
する手段がとられていた。通信の障害となる信号減衰
は、電源部の入力インピーダンスが低くなる電気機器が
原因でおこり、電灯線搬送通信の信号を出力するモデム
で発生する電圧信号が、通信経路となる電灯線のインピ
ーダンスと低インピーダンス機器との間で分圧してしま
い、通信したい相手に十分な信号レベルで送れないとい
う原理で発生する。この信号減衰は機器のインピーダン
スが低いほど顕著になる。またノイズによる通信障害
は、機器から発生したノイズが電灯線路を伝播し、この
伝播したノイズが通信に使用している信号レベルに比べ
て無視できないレベルになると本来受信したい信号が影
響を受け、正常に通信できなくなるという原理で発生す
る。一般に、信号レベルとノイズレベルの比すなわちＳ
／Ｎ比が大きいほど良好な通信ができるので、従来か
ら、機器に接続し、機器のインピーダンスを大きくする
インピーダンスアッパや、機器から発生するノイズを吸
収するノイズフィルタの発明がなされている。特開平１
０−６５５８３号においては、壁などに既設されている
電源コンセントと機器の電源コードの間に接続するフィ
ルタ装置で、一方には電源コンセントに接続するプラグ
栓刃があり、他方には電源コードを接続するコンセント
があり、その間に高インピーダンスとなるフィルタ回路
が挿入された構成となっている。また、特開平８−９８
２７７号では、４対の端子をもつ端子台で、第１の端子
は電源入力端子であり、第２の端子は出力端子でこの端
子から機器に電力を供給し、第１の端子と第２の端子の
間には高インピーダンス回路が接続され、第３の端子お
よび第４の端子は第１の端子と高インピーダンス回路の
間から分岐しており、第３の端子は機器に接続し電灯線
搬送通信の信号を渡す役割をし、第４の端子が次の機器
へのわたり配線を行う端子、という構成をとっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の特開平１０
−６５５８３号におけるフィルタ装置では、機器とフィ
ルタ装置の接続は容易であり、この機器の電源インピー
ダンスを大きくしたり、機器から外部へ流出するノイズ
を抑制することはできるが、電灯線搬送通信を考えた場
合には電源に重畳している機器に伝えたい信号成分が機
器まで伝わらないという問題があった。
【０００４】また特開平８−９８２７７号における端子
台では接続が容易でなく、電灯線搬送通信のための信号
を電源から直接分岐しているため感電などの危険がある
という問題があった。
【０００５】したがって、本発明の目的は、電源に重畳
している信号成分を容易に機器に供給できる接続容易な
電源アダプタを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の電源アダ
プタは、供給された電源を複数に分岐する機能を有し
て、電気機器の電源入力部とこの電源入力部に接続され
る電源コードの間に接続される電源アダプタであって、
電源入力部側は電源入力部に接続できる形状を有し、電
源コード側は電源コードが接続できる形状を有するもの
である。
【０００７】請求項１記載の電源アダプタによれば、電
気機器の電源入力部と電源入力部に接続される電源コー
ドの間において、電源を複数に分岐することができ、電
源そのものを必要としている機器や、電気機器本体に供
給する電源とは別に電源または電源に重畳された信号が
必要な機器に対して容易に電源または電源に重畳された
信号を供給することができる。また、電灯線搬送通信時
には電気機器内にとりつけた電灯線搬送通信用モデムへ
電源ならびに電源に重畳された信号成分を容易に入力す
ることができる。
【０００８】請求項２記載の電源アダプタは、供給され
た電源を複数に分岐した構成を有し、分岐した線のうち
少なくとも１つは途中にインピーダンス成分を持つ手段
を有し、残る分岐した線のうち少なくとも１つは供給さ
れた電源をそのまま出力する機能を有して、電気機器の
電源入力部とこの電源入力部に接続される電源コードの
間に接続される電源アダプタであって、電源入力部側は
電源入力部に接続できる形状を有し、電源コード側は電
源コードが接続できる形状を有するものである。
【０００９】請求項２記載の電源アダプタによれば、電
気機器の電源入力部とこの電源入力部に接続される電源
コードの間において、電源を複数に分岐することがで
き、電源そのものを必要としている機器や、電気機器本
体に供給する電源とは別に電源または電源に重畳された
信号が必要な機器に対して容易に電源または電源に重畳
された信号を供給することができ、加えて、電灯線搬送
通信時に障害となる低インピーダンスの電気機器を見か
け上高インピーダンスにすることにより信号の減衰を抑
制し、また同じく電灯線搬送通信時に障害となる電気機
器から発生するノイズを抑制でき、ノイズ発生量の多い
機器に対しては信頼性の高い通信システムを構築でき
る。
【００１０】請求項３記載の電源アダプタは、供給され
た電源を複数に分岐した構成を有し、分岐した線のうち
少なくとも１つは供給された電源をそのまま出力し、ま
た残る分岐した線のうち少なくとも１つは途中に供給さ
れた電源から商用電源周波分を取り除いた信号を出力す
る手段を有し、電気機器の電源入力部とこの電源入力部
に接続される電源コードの間に接続される電源アダプタ
であって、電源入力部側は電源入力部に接続できる形状
を有し、電源コード側は電源コードが接続できる形状を
有するものである。
【００１１】請求項３記載の電源アダプタによれば、電
気機器の電源入力部とこの電源入力部に接続される電源
コードの間において、電源を供給しながら電源に重畳し
た信号成分を複数に分岐することができ、電源に重畳し
ている信号成分が必要な機器に対して、容易に電源に重
畳した信号成分を供給することができる。また、電灯線
搬送通信時には電気機器内にとりつけた電灯線搬送通信
用モデムへ電源に重畳された電圧レベルの低い信号成分
だけを容易に入力することができる。電源に重畳した信
号は電源そのものに比べ電圧が低いので、電源に重畳し
た信号が必要な機器に電源アダプタからの分岐線を接続
する際に感電の可能性が減少し、また、電源に重畳した
信号が必要な機器に対しても、耐圧等の設計が容易にな
る。請求項４記載の電源アダプタは、供給された電源を
複数に分岐した構成を有し、分岐した線のうち少なくと
も１つは途中にインピーダンス成分を持つ手段を有し、
残る分岐した線のうち少なくとも１つは供給された電源
から商用電源周波分を取り除いた信号を出力する手段を
有し、電気機器の電源入力部とこの電源入力部に接続さ
れる電源コードの間に接続される電源アダプタであっ
て、電源入力部側は電源入力部に接続できる形状を有
し、電源コード側は電源コードが接続できる形状を有す
るものである。
【００１２】請求項４記載の電源アダプタによれば、電
気機器の電源入力部とこの電源入力部に接続される電源
コードの間において、電源を複数に分岐することがで
き、電源そのものを必要としている機器や、電源に重畳
している信号成分が必要な機器に対して、容易に電源ま
たは電源に重畳した信号成分を供給することができるこ
とに加えて、電灯線搬送通信で障害となる低インピーダ
ンスの機器に対してインピーダンスを高くすることによ
り信号の減衰を抑制し、また同じく電灯線搬送通信時に
障害となる電気機器から発生するノイズを抑制すること
ができ、ノイズ発生量の多い機器に対してはノイズ発生
量を抑制する信頼性の高い通信システムを構築できる。
電源に重畳した信号は電源そのものに比べ電圧が低いの
で、電源に重畳した信号が必要な機器に電源アダプタか
らの分岐線を接続する際に感電の可能性が減少し、ま
た、電源に重畳した信号が必要な機器に対しても、耐圧
等の設計が容易になる。
【００１３】請求項５記載の電源アダプタは、請求項
１、請求項２、請求項３または請求項４において、電源
コードを一体化した構造を有するものである。
【００１４】請求項５記載の電源アダプタによれば、請
求項１、請求項２、請求項３または請求項４と同様な効
果のほか、電源コードに組み込むことにより、機器アダ
プタを電源コードに接続する手間を省き、省スペースに
もなり、接続ミスも減らすことができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。
【００１６】（実施の形態１）図１は本発明の第１の実
施の形態の構成を示し、図２は本発明の第１の実施の形
態の使用例を示し、これは請求項１に対応するものであ
る。
【００１７】図１において、電源アダプタ本体１はプラ
グ栓刃２と、プラグ栓刃２とそれぞれの端子が接続され
ている第１のコンセント３と、プラグ栓刃２と第１のコ
ンセント３の間から分岐している分岐線５と、分岐線５
の先端に接続されている分岐コンセント４から構成され
ている。
【００１８】以上のように構成された電源アダプタにつ
いて、図２を用いて家庭内の電灯線を用いた電灯線搬送
通信のホストとして使用するパーソナルコンピュータに
使用した例でその動作を説明する。
【００１９】電源アダプタの第１のコンセント３はパー
ソナルコンピュータ本体１３の背面にある第１の電源イ
ンレット１４に接続され、電源アダプタのプラグ栓刃２
には電源を供給するための電源コード１１が接続されて
いる第２のコンセント１２が接続される。パーソナルコ
ンピュータ１３には電源コード１１および第２のコンセ
ント１２からプラグ栓刃２およびプラグ栓刃２にそれぞ
れの端子が接続されている第１のコンセント３を介して
電力が供給される。電源アダプタ本体１からは分岐線５
を介して分岐コンセント４が接続されており、この分岐
コンセント４を電灯線搬送通信するための電灯線モデム
１６の第２の電源インレット１５に接続することによ
り、電灯線モデム１６に電源電圧または電源電圧に重畳
した信号成分を供給することができ、家庭内の他の機器
との通信が可能となる。
【００２０】なお、本実施の形態では電灯線搬送通信の
ホストとして用いるパーソナルコンピュータを例にとっ
て説明したが、その他の目的ならびにその他の機器で
も、機器本体に電源コードが接続されたコンセントを接
続する機器に対しては同様の効果が得られることはいう
までもない。
【００２１】また、本実施の形態では第１の電源インレ
ット１４、第２の電源インレット１５、第１のコンセン
ト３、第２のコンセント１２、プラグ栓刃２、および分
岐コンセント４の形状として、３ピンの１００Ｖ接地線
つきの例で説明したが、本発明は電源インレット、コン
セント、およびプラグ栓刃などの形状に固有の発明では
ないので、同じ１００Ｖでも接地線のない２ピンのタイ
プや、電流容量や電圧が異なり形状ならびにピン数の異
なるもの、他国で使用されている形状、あるいは規格化
されていない形状なども含めてあらゆる形状について同
様の効果が得られることはいうまでもない。
【００２２】さらに、本実施の形態では電源アダプタ本
体１から直接分岐線５が分岐している例で説明したが、
電源アダプタ本体１と分岐線５が取り外しできる構成で
も同様の効果が得られることは言うまでもない。
【００２３】また、電源アダプタ本体１から分岐線５を
引き出すのではなく、分岐線５や、同様の機能をもつ接
続線や、別の機器を接続するための接続部を設けても同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【００２４】さらに、本実施の形態では分岐数１で説明
したが、複数に分岐してもよいことはいうまでもない。
【００２５】以上の構成をとることにより、電源を必要
とするパーソナルコンピュータに電源を供給しながら、
容易に電源と通信するために必要な信号を同時に電灯線
モデムに供給することができる。
【００２６】（実施の形態２）図３は本発明の第２の実
施の形態の構成を示し、これは請求項２に対応するもの
である。また本発明の使用例は本発明の第１の実施の形
態と等しくなるので、図２を用いて説明する。
【００２７】図３において、電源アダプタ本体１はプラ
グ栓刃２と、リアクトル８を介しプラグ栓刃２とそれぞ
れの端子が接続されている第１のコンセント３と、プラ
グ栓刃２とリアクトル８の間から分岐している分岐線５
と、分岐線５の先端に接続されている分岐コンセント４
から構成され、プラグ栓刃２から第１のコンセント３と
分岐コンセント４とに分岐している。
【００２８】以上のように構成された電源アダプタにつ
いて、図２を用いて家庭内の電灯線を用いた電灯線搬送
通信のホストとして使用するパーソナルコンピュータに
使用した例でその動作を説明する。
【００２９】電源アダプタの第１のコンセント３はパー
ソナルコンピュータ本体１３の背面にある第１の電源イ
ンレット１４に接続され、電源アダプタのプラグ栓刃２
には電源を供給するための電源コード１１が接続されて
いる第２のコンセント１２が接続される。パーソナルコ
ンピュータ１３には電源コード１１および第２のコンセ
ント１２からプラグ栓刃２およびプラグ栓刃２にそれぞ
れの端子が接続されているリアクトル８とリアクトル８
に接続されている第１のコンセント３を介して電力が供
給される。電灯線搬送通信においては機器の電源入力イ
ンピーダンスが低いことによる電灯線搬送通信の信号減
衰が問題となるため、リアクトル８のインピーダンスに
より外部から見た機器のインピーダンスを大きくするこ
とができ、電灯線搬送通信の信号減衰を抑制することが
できる。電源アダプタ本体１からは分岐線５を介して分
岐コンセント４が接続されており、この分岐コンセント
４を電灯線搬送通信するための電灯線モデム１６の第２
の電源インレット１５に接続することにより、電灯線モ
デム１６に電源電圧または電源電圧に重畳した信号成分
を供給することができ、家庭内の他の機器との通信が可
能となる。
【００３０】なお、本実施の形態では電灯線搬送通信の
ホストとして用いるパーソナルコンピュータを例にとっ
て説明したが、その他の目的ならびにその他の機器で
も、機器本体に電源コードが接続されたコンセントを接
続する機器に対しては同様の効果が得られることはいう
までもない。
【００３１】また、本実施の形態では第１の電源インレ
ット１４、第２の電源インレット１５、第１のコンセン
ト３、第２のコンセント１２、プラグ栓刃２、および分
岐コンセント４の形状として、３ピンの１００Ｖ接地線
つきの例で説明したが、本発明は電源インレット、コン
セント、およびプラグ栓刃などの形状に固有の発明では
ないので、同じ１００Ｖでも接地線のない２ピンのタイ
プや、電流容量や電圧が異なり形状ならびにピン数の異
なるもの、他国で使用されている形状、あるいは規格化
されていない形状なども含めて、あらゆる形状について
同様の効果が得られることはいうまでもない。
【００３２】さらに、本実施の形態では電源アダプタ本
体１から直接分岐線５が分岐している例で説明したが、
電源アダプタ本体１と分岐線５が取り外しできる構成で
も同様の効果が得られることは言うまでもない。
【００３３】また、電源アダプタ本体１から分岐線５を
引き出すのではなく、分岐線５や同様の機能をもつ接続
線や別の機器を接続するための接続部を設けても同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【００３４】さらに、本実施の形態では分岐数１で説明
したが、複数に分岐してもよいことはいうまでもない。
【００３５】また、本実施の形態では電源アダプタ本体
１内のインピーダンス成分としてリアクトル８を用いる
例で説明したが、インピーダンス成分としてはリアクト
ルとコンデンサと抵抗のいずれを組み合わせても電源ア
ダプタを機器に接続することにより外部から見たインピ
ーダンスが大きくなればよく、さらにインピーダンス成
分として、インピーダンスを大きくすることに加えて、
機器から発生するノイズを吸収する機能をもたせること
も可能である。
【００３６】以上の構成をとることにより、電源を必要
とするパーソナルコンピュータに電源を供給しながら、
容易に電源と通信するために必要な信号を同時に電灯線
モデムに供給することができ、同時に電灯線搬送通信の
障害となる電灯線搬送通信の信号減衰および機器から発
生するノイズを抑制することができ、信頼性の高い通信
システムを構築できる。
【００３７】（実施の形態３）図４は本発明の第３の実
施の形態の構成を示し、図５は本発明の第３の実施の形
態の使用例を示し、これは請求項３に対応するものであ
る。
【００３８】図４において、電源アダプタ本体１はプラ
グ栓刃２と、プラグ栓刃２とそれぞれの端子が接続され
ている第１のコンセント３と、プラグ栓刃２と第１のコ
ンセント３の間からハイパスフィルタ７を介して分岐し
ている分岐線５と、分岐線５の先端に接続されている分
岐コネクタ６から構成されている。
【００３９】以上のように構成された電源アダプタにつ
いて、図５を用いて家庭内の電灯線を用いた電灯線搬送
通信のホストとして使用するパーソナルコンピュータに
使用した例でその動作を説明する。
【００４０】電源アダプタの第１のコンセント３はパー
ソナルコンピュータ本体１３の背面にある第１の電源イ
ンレット１４に接続され、電源アダプタのプラグ栓刃２
には電源を供給するための電源コード１１が接続されて
いる第２のコンセント１２が接続される。パーソナルコ
ンピュータ１３には電源コード１１および第２のコンセ
ント１２からプラグ栓刃２およびプラグ栓刃２にそれぞ
れの端子が接続されている第１のコンセント３を介して
電力が供給される。電源アダプタ本体１からはハイパス
フィルタ７および分岐線５を介して分岐コネクタ６が接
続されており、この分岐コネクタ６を電灯線搬送通信す
るための電灯線モデム１６のコネクタ挿入部１７に接続
することにより、電灯線モデム１６に電源電圧に重畳し
た信号成分を供給することができ、家庭内の他の機器と
の通信が可能となる。
【００４１】なお、本実施の形態では電灯線搬送通信の
ホストとして用いるパーソナルコンピュータを例にとっ
て説明したが、その他の目的ならびにその他の機器で
も、機器本体に電源コードが接続されたコンセントを接
続する機器に対しては同様の効果が得られることはいう
までもない。
【００４２】また、本実施の形態では第１の電源インレ
ット１４、第１のコンセント３、第２のコンセント１
２、プラグ栓刃２の形状として３ピンの１００Ｖ接地線
つきの例で説明したが、本発明は電源インレット、コン
セント、およびプラグ栓刃などの形状に固有の発明では
ないので、同じ１００Ｖでも接地線のない２ピンのタイ
プや、電流容量や電圧が異なり形状ならびにピン数の異
なるもの、他国で使用されている形状、あるいは規格化
されていない形状なども含めてあらゆる形状について同
様の効果が得られることはいうまでもない。
【００４３】さらに、本実施の形態では分岐コネクタ６
およびコネクタ挿入部１７の一例として、丸型の端子を
示したが、端子の形状が異なっても同様の効果が得られ
ることはいうまでもない。
【００４４】また、本実施の形態ではハイパスフィルタ
７を含む電源アダプタ本体１から直接分岐線５が分岐し
ている例で説明したが、ハイパスフィルタ７を含む電源
アダプタ本体１と分岐線５が取り外しできる構成でも同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【００４５】さらに、電源アダプタ本体１のハイパスフ
ィルタ７から分岐線５を引き出すのではなく、分岐線５
や、同様の機能をもつ接続線や、別の機器を接続するた
めの接続部を設けても同様の効果が得られることは言う
までもない。この際、ハイパスフィルタ７を電源アダプ
タ本体１に含めるのではなく、電源アダプタ本体１から
分岐コネクタ６に至る経路および分岐コネクタ６にハイ
パスフィルタ機能を持たせても同様の効果がある。
【００４６】また、本実施の形態では電灯線搬送通信で
使用する周波数以下を除去するハイパスフィルタの例で
説明したが、電源の周波数と電灯線搬送通信で使用する
周波数の分離が目的なので、電源周波数のみを取り除く
バンドエリミネーションフィルタや、電灯線搬送通信で
使用する周波数のみを通過させるバンドパスフィルタで
も同様の効果があることは言うまでもない。
【００４７】さらに、本実施の形態では分岐数１で説明
したが、複数に分岐してもよいことはいうまでもない。
【００４８】以上の構成をとることにより、電源を必要
とするパーソナルコンピュータに電源を供給しながら、
容易に通信するために必要な信号を電灯線モデムに入力
することができ、また比較的高い電圧の商用電源をその
まま電灯線モデムに入力することなく、そこに含まれる
電圧レベルの低い電灯線搬送通信に使用する信号だけを
入力することができ、安全面でも効果がある。
【００４９】（実施の形態４）図６は本発明の第４の実
施の形態の構成を示し、これは請求項４に対応するもの
である。また本発明の使用例は本発明の第３の実施の形
態と等しくなるので、図５を用いて説明する。
【００５０】図６において、電源アダプタ本体１はプラ
グ栓刃２と、リアクトル９を介しプラグ栓刃２とそれぞ
れの端子が接続されている第１のコンセント３と、プラ
グ栓刃２とリアクトル９の間からハイパスフィルタ１０
を介して分岐している分岐線５と、分岐線５の先端に接
続されている分岐コネクタ６から構成されている。以上
のように構成された電源アダプタについて、図５を用い
て家庭内の電灯線を用いた電灯線搬送通信のホストとし
て使用するパーソナルコンピュータに使用した例でその
動作を説明する。
【００５１】電源アダプタの第１のコンセント３はパー
ソナルコンピュータ本体１３の背面にある第１の電源イ
ンレット１４に接続され、電源アダプタのプラグ栓刃２
には電源を供給するための電源コード１１が接続されて
いる第２のコンセント１２が接続される。パーソナルコ
ンピュータ１３には電源コード１１、第２のコンセント
１２からプラグ栓刃２、プラグ栓刃２にそれぞれの端子
が接続されているリアクトル９、およびリアクトル９に
接続されている第１のコンセント３を介して電力が供給
される。電灯線搬送通信においては機器の電源入力イン
ピーダンスが低いことによる電灯線搬送通信の信号減衰
が問題となるため、リアクトル９のインピーダンスによ
り外部から見た機器のインピーダンスを大きくすること
ができ、電灯線搬送通信の信号減衰を抑制することがで
きる。電源アダプタ本体１からはハイパスフィルタ１０
および分岐線５を介して分岐コネクタ６が接続されてお
り、この分岐コネクタ６を電灯線搬送通信するための電
灯線モデム１６のコネクタ挿入部１７に接続することに
より、電灯線モデム１６に電源電圧に重畳した信号成分
を供給することができ、家庭内の他の機器との通信が可
能となる。
【００５２】なお、本実施の形態では電灯線搬送通信の
ホストとして用いるパーソナルコンピュータを例にとっ
て説明したが、その他の目的ならびにその他の機器で
も、機器本体に電源コードが接続されたコンセントを接
続する機器に対しては同様の効果が得られることはいう
までもない。
【００５３】また、本実施の形態では第１の電源インレ
ット１４、第１のコンセント３、第２のコンセント１
２、およびプラグ栓刃２の形状として、３ピンの１００
Ｖ接地線つきの例で説明したが、本発明は電源インレッ
ト、コンセント、およびプラグ栓刃などの形状に固有の
発明ではないので、同じ１００Ｖでも接地線のない２ピ
ンのタイプや、電流容量や電圧が異なり形状ならびにピ
ン数の異なるもの、他国で使用されている形状、あるい
は規格化されていない形状なども含めてあらゆる形状に
ついて同様の効果が得られることはいうまでもない。
【００５４】さらに、本実施の形態では分岐コネクタ６
およびコネクタ挿入部１７の一例として、丸型の端子を
示したが、端子の形状が異なっても同様の効果が得られ
ることはいうまでもない。
【００５５】また、本実施の形態ではハイパスフィルタ
７を含む電源アダプタ本体１から直接分岐線５が分岐し
ている例で説明したが、ハイパスフィルタ７を含む電源
アダプタ本体１と分岐線５が取り外しできる構成でも同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【００５６】さらに、ハイパスフィルタ７を電源アダプ
タ本体１から分岐線５を引き出すのではなく、分岐線５
や、同様の機能をもつ接続線や、別の機器を接続するた
めの接続部を設けても同様の効果が得られることは言う
までもない。この際、ハイパスフィルタ７を電源アダプ
タ本体１に含めるのではなく、電源アダプタ本体１から
分岐コネクタ６に至る経路および分岐コネクタ６にハイ
パスフィルタ機能を持たせても同様の効果がある。
【００５７】また、本実施の形態では電灯線搬送通信で
使用する周波数以下を除去するハイパスフィルタの例で
説明したが、電源の周波数と電灯線搬送通信で使用する
周波数の分離が目的なので、電源周波数のみを取り除く
バンドエリミネーションフィルタや、電灯線搬送通信で
使用する周波数のみを通過させるバンドパスフィルタで
も同様の効果があることは言うまでもない。
【００５８】さらに、本実施の形態では分岐数１で説明
したが、複数に分岐してもよいことはいうまでもない。
【００５９】また、本実施の形態では電源アダプタ本体
１内のインピーダンス成分としてリアクトル９を用いる
例で説明したが、インピーダンス成分としてはリアクト
ルとコンデンサと抵抗のいずれを組み合わせても電源ア
ダプタを機器に接続することにより外部から見たインピ
ーダンスが大きくなればよく、さらにインピーダンス成
分として、インピーダンスを大きくすることに加えて、
機器から発生するノイズを吸収する機能をもたせること
も可能である。
【００６０】以上の構成をとることにより、電源を必要
とするパーソナルコンピュータに電源を供給しながら、
容易に通信するために必要な信号を電灯線モデムに入力
することができ、また比較的高い電圧の商用電源をその
まま電灯線モデムに入力することなく、そこに含まれる
電圧レベルの低い電灯線搬送通信に使用する信号だけを
入力することができ、安全面でも効果がある。同時に電
灯線搬送通信の障害となる電灯線搬送通信の信号減衰お
よび機器から発生するノイズを抑制することができ、信
頼性の高い通信システムを構築できる。
【００６１】（実施の形態５）図７は本発明の第５の実
施の形態の構成を示し、これは請求項５に対応するもの
である。本実施の形態は、本発明の請求項１、請求項
２、請求項３、請求項４記載の電源アダプタを電源コー
ドの機器側に内蔵した以外は同じ構成、同じ効果となる
ので、第１の実施の形態、第２の実施の形態、第３の実
施の形態、および第４の実施の形態に記載の電源アダプ
タ本体１と第２のコンセント１２を組み合わせて第３の
コンセント１８とした以外は、同じ構成については同じ
符号を付し、説明を省略する。
【００６２】以上の構成をとることにより、第１の実施
の形態、第２の実施の形態、第３の実施の形態、または
第４の実施の形態の効果に加え、機器アダプタを電源コ
ードに接続する手間を省き、省スペースにもなり、接続
ミスを減らすことができる。
【００６３】
【発明の効果】請求項１記載の電源アダプタによれば、
電気機器の電源入力部と電源入力部に接続される電源コ
ードの間において、電源を複数に分岐することができ、
電源そのものを必要としている機器や、電気機器本体に
供給する電源とは別に電源または電源に重畳された信号
が必要な機器に対して容易に電源または電源に重畳され
た信号を供給することができる。また、電灯線搬送通信
時には電気機器内にとりつけた電灯線搬送通信用モデム
へ電源ならびに電源に重畳された信号成分を容易に入力
することができる。
【００６４】請求項２記載の電源アダプタによれば、電
気機器の電源入力部とこの電源入力部に接続される電源
コードの間において、電源を複数に分岐することがで
き、電源そのものを必要としている機器や、電気機器本
体に供給する電源とは別に電源または電源に重畳された
信号が必要な機器に対して容易に電源または電源に重畳
された信号を供給することができ、加えて、電灯線搬送
通信時に障害となる低インピーダンスの電気機器を見か
け上高インピーダンスにすることにより信号の減衰を抑
制し、また同じく電灯線搬送通信時に障害となる電気機
器から発生するノイズを抑制でき、ノイズ発生量の多い
機器に対しては信頼性の高い通信システムを構築でき
る。
【００６５】請求項３記載の電源アダプタによれば、電
気機器の電源入力部とこの電源入力部に接続される電源
コードの間において、電源を供給しながら電源に重畳し
た信号成分を複数に分岐することができ、電源に重畳し
ている信号成分が必要な機器に対して、容易に電源に重
畳した信号成分を供給することができる。また、電灯線
搬送通信時には電気機器内にとりつけた電灯線搬送通信
用モデムへ電源に重畳された電圧レベルの低い信号成分
だけを容易に入力することができる。電源に重畳した信
号は電源そのものに比べ電圧が低いので、電源に重畳し
た信号が必要な機器に電源アダプタからの分岐線を接続
する際に感電の可能性が減少し、また、電源に重畳した
信号が必要な機器に対しても、耐圧等の設計が容易にな
る。請求項４記載の電源アダプタによれば、電気機器の
電源入力部とこの電源入力部に接続される電源コードの
間において、電源を複数に分岐することができ、電源そ
のものを必要としている機器や、電源に重畳している信
号成分が必要な機器に対して、容易に電源または電源に
重畳した信号成分を供給することができることに加え
て、電灯線搬送通信で障害となる低インピーダンスの機
器に対してインピーダンスを高くすることにより信号の
減衰を抑制し、また同じく電灯線搬送通信時に障害とな
る電気機器から発生するノイズを抑制することができ、
ノイズ発生量の多い機器に対してはノイズ発生量を抑制
する信頼性の高い通信システムを構築できる。電源に重
畳した信号は電源そのものに比べ電圧が低いので、電源
に重畳した信号が必要な機器に電源アダプタからの分岐
線を接続する際に感電の可能性が減少し、また、電源に
重畳した信号が必要な機器に対しても、耐圧等の設計が
容易になる。
【００６６】請求項５記載の電源アダプタによれば、請
求項１、請求項２、請求項３または請求項４と同様な効
果のほか、電源コードに組み込むことにより、機器アダ
プタを電源コードに接続する手間を省き、省スペースに
もなり、接続ミスも減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態における電源アダプ
タの構成図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態および第２の実施の
形態における電源アダプタの使用例の外観斜視図であ
る。
【図３】本発明の第２の実施の形態における電源アダプ
タの構成図である。
【図４】本発明の第３の実施の形態における電源アダプ
タの構成図である。
【図５】本発明の第３の実施の形態および第４の実施の
形態における電源アダプタの使用例の外観斜視図であ
る。
【図６】本発明の第４の実施の形態における電源アダプ
タの構成図である。
【図７】本発明の第５の実施の形態における電源アダプ
タの使用例の外観斜視図である。
【符号の説明】
１ 電源アダプタ本体 ２ プラグ栓刃 ３ 第１のコンセント ４ 分岐コンセント ５ 接続線 ６ 分岐コネクタ ７ ハイパスフィルタ ８ リアクトル ９ リアクトル １０ ハイパスフィルタ １１ 電源コード １２ 第２のコンセント １８ 第３のコンセント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０３Ｈ 7/46 Ｈ０３Ｈ 7/46 Ｃ 7/48 7/48 Ｚ (72)発明者 小野山 勝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 5E021 FA03 FB07 FB14 FC19 MA18 MA40 5K046 AA03 CC02 CC05 CC17 CC22 PS22 PS24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 供給された電源を複数に分岐する機能を
    有して、電気機器の電源入力部とこの電源入力部に接続
    される電源コードの間に接続される電源アダプタであっ
    て、前記電源入力部側は前記電源入力部に接続できる形
    状を有し、前記電源コード側は前記電源コードが接続で
    きる形状を有する電源アダプタ。
  2. 【請求項２】 供給された電源を複数に分岐した構成を
    有し、分岐した線のうち少なくとも１つは途中にインピ
    ーダンス成分を持つ手段を有し、残る分岐した線のうち
    少なくとも１つは供給された電源をそのまま出力する機
    能を有して、電気機器の電源入力部とこの電源入力部に
    接続される電源コードの間に接続される電源アダプタで
    あって、前記電源入力部側は前記電源入力部に接続でき
    る形状を有し、前記電源コード側は前記電源コードが接
    続できる形状を有する電源アダプタ。
  3. 【請求項３】 供給された電源を複数に分岐した構成を
    有し、分岐した線のうち少なくとも１つは供給された電
    源をそのまま出力し、また残る分岐した線のうち少なく
    とも１つは途中に供給された電源から商用電源周波分を
    取り除いた信号を出力する手段を有し、電気機器の電源
    入力部とこの電源入力部に接続される電源コードの間に
    接続される電源アダプタであって、前記電源入力部側は
    前記電源入力部に接続できる形状を有し、前記電源コー
    ド側は前記電源コードが接続できる形状を有する電源ア
    ダプタ。
  4. 【請求項４】 供給された電源を複数に分岐した構成を
    有し、分岐した線のうち少なくとも１つは途中にインピ
    ーダンス成分を持つ手段を有し、残る分岐した線のうち
    少なくとも１つは供給された電源から商用電源周波分を
    取り除いた信号を出力する手段を有し、電気機器の電源
    入力部とこの電源入力部に接続される電源コードの間に
    接続される電源アダプタであって、前記電源入力部側は
    前記電源入力部に接続できる形状を有し、前記電源コー
    ド側は前記電源コードが接続できる形状を有する電源ア
    ダプタ。
  5. 【請求項５】 電源コードを一体化した構造を有する請
    求項１、請求項２、請求項３または請求項４記載の電源
    アダプタ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040011740A (ko) * 2002-07-30 2004-02-11 삼성전기주식회사 전력선 모뎀을 위한 커플러
KR20040013542A (ko) * 2002-08-07 2004-02-14 삼성전기주식회사 전력선통신 기능을 갖는 교류-직류 어댑터
JP2004120740A (ja) * 2002-09-03 2004-04-15 Yazaki Corp 車両用電源重畳多重通信装置
US7049939B2 (en) 2002-07-31 2006-05-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd Power line carrier system
JP2006214547A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Nitto Kohki Co Ltd 防水エア分岐装置
JP2009118724A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Modnnet Co Ltd マルチアダプター

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