JP2002124210A - 高圧放電灯およびそのバルブの封止方法 - Google Patents

高圧放電灯およびそのバルブの封止方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間動作した場合でも、石英バルブの破裂
や黒化を防止でき、石英バルブ封止部でのクラックの発
生、電極抜け等、不良発生のない高圧放電灯およびその
バルブの封止技術の提供。 【解決手段】石英バルブと、一対の電極とを有し、該一
対の電極は対向配置され、かつ該石英バルブが電極の一
部とともに、該石英バルブの封止部で気密封止された高
圧放電灯において、電極の先端部分の表面粗さの最大値
が、5μm以下であることを特徴とする高圧放電灯、お
よび、封止部における電極と石英バルブとの接触部分の
長さが特定の範囲内にある高圧放電灯並びにそのバルブ
の封止技術。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電灯および
そのバルブの封止技術に関し、さらに詳しくは、製造に
あたっての不良率が小さく、かつ、長時間動作した場合
でも、石英ガラス製バルブがクラックの発生により破裂
したり、石英ガラス製バルブが黒化するのを防止できる
高圧放電灯およびそのバルブの封止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】キセノンランプ、高圧水銀灯、メタルハ
ライドランプなどに代表される高圧放電灯は、輝度が高
く、演色性も良いことから、一般に、複写機やプロジェ
クター等の光源として用いられている。高圧放電灯は、
例えば、発光空間膨出部と封止部とからなる管状の石英
ガラス製バルブ(以下、「石英バルブ」という。)内に
一対の電極が対向配置され、それぞれの電極が、モリブ
デン箔と溶接等の手段により接合された構造をしてい
る。また、石英バルブの封止部において、電極の一部お
よびモリブデン箔とともに気密封止されている。気密封
止された石英バルブの発光空間膨出部には、例えば水銀
および不活性ガスが封入されている。
【0003】石英バルブの気密封止を行う手法として
は、ピンチシールとシュリンクシールがある。ピンチシ
ールは、石英バルブの外周部を金型等の押し型を用いた
押圧による圧潰封止を行う手法である。しかし、このピ
ンチシールは、押圧後に残留歪みが生じ易いことに加え
て、押圧後の石英バルブと封止用金属との接触形状が均
一にはならないために応力集中が生じ易く、上述の高圧
放電灯の封止に適用した場合、石英バルブが破裂する恐
れがある。
【0004】シュリンクシールは、石英バルブの内外に
圧力差を生じさせた状態で、石英バルブの両端の外周を
加熱し、その後、石英バルブを自然収縮させて気密封止
を行う、という手法である。この方法によれば、封止時
には、石英バルブを自然収縮させるため、ピンチシール
のようにバルブに無理な圧力が加わることがなく、残留
歪みも生じにくい。また、石英バルブと封止金属箔との
接触形状もはぼ均一であるため応力集中も生じない。こ
のような理由から、このシュリンクシールを上述の高圧
放電灯の封止に用いることが多い。
【0005】上記の高圧放電灯では、石英バルブの両端
で封止されたモリブデン箔にそれぞれ外部リード線が接
合されており、これら外部リード線に所定のトリガー電
圧が印加される。トリガー電圧が印加されると、石英バ
ルブ内の不活性ガスの雰囲気下で両電極間にグロー放電
が誘発され、これにより封入された水銀が気化し、高圧
の水銀ガス中でプラズマ放電が生じる。このプラズマ放
電による発光は、輝度が高く、演色性も良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる高圧放電灯は、
動作時のスパッタリングが激しく、石英バルブの黒化が
短時間で発生するという問題を有する。また、かかる電
極スパッタリングによる黒化を防止するため、高圧放電
灯内のハロゲン含有量を多くしてハロゲンサイクル効果
を高めようとすると、電極封止部がハロゲンガスによっ
て浸食されてクラックが発生し、石英バルブが破裂する
という問題を有する。
【0007】また、従来は、シュリンクシールにより高
圧放電灯のバルブ封止を行う際に、石英バルブと電極と
の熱膨張係数の違いを何等考慮していなかった。更に、
従来は、気密封止時の石英ガラスの加熱は、職人による
手作業で行われており、封止部分における電極と石英バ
ルブとの接触部分を特定の長さに、正確に形成すること
は困難であった。そのため、封止部分における電極と石
英バルブとの接触部分が長い場合は、気密封止時に、電
極と石英バルブの熱膨張係数の違いにより、封止部分
に、図8に示すようなクラックが生じていた。このよう
なクラックは、高圧放電灯を動作させて石英バルブの内
部圧力が上昇すると、亀裂となり、石英バルブが破裂す
る原因となる。なお、封止部分における電極と石英バル
ブとの接触部分の長さを短くすることによりクラックの
発生を抑制することができるが、その場合は、電極抜け
などの不良が発生する恐れがある。
【0008】したがって、本発明は、長時間動作した場
合でも、石英バルブが破裂したり、石英バルブが黒化す
るのを防止でき、また、封止の際のクラックの発生を抑
制することができ、かつ、電極抜けなどの不良が発生す
ることのない、高圧放電灯およびそのバルブ封止方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、電極の先端部分の表面
粗さ、石英バルブの発光空間膨出部内の電極部分で先端
部分以外の部分の表面粗さ、および、封止部における電
極と石英バルブとが接触する部分の長さと該封止部にお
ける石英バルブとの接触面における表面粗さに着目し
た。そして、かかる先端部分の表面粗さ(以下「R1
という)の最大値(以下「R1max」という)を特定
値以下とすれば、電極のスパッタリングを顕著に減少さ
せることができ、その結果、石英バルブの黒化を防止す
ることができること、さらに、電極の先端部分以外の部
分の表面粗さ(以下「R2」という)の最大値(以下
「R2max」という)を特定範囲とすれば、石英バル
ブの破裂等を防止することができることを見出し、ま
た、封止部における石英バルブと電極の熱膨張係数の違
いによるクラックの発生および電極抜けなどの不良は、
封止部分における電極と石英バルブとの接触部分の長さ
をある範囲に規定することにより抑制できることをこれ
までの実験の結果から見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明における第1の発明の要
旨は、管状の石英ガラス製バルブ内に一対の電極が対向
配置され、該石英ガラス製バルブの両端部が前記一対の
電極の一部と該電極に接合されたモリブデン箔とともに
気密封止されてなる高圧放電灯において、電極の先端部
分の表面粗さの最大値が、5μm以下であることを特徴
とする高圧放電灯を提供するものであり、また、上記高
圧放電灯において、石英バルブの発光空間膨出部内の電
極の先端部分以外の部分の表面粗さの最大値が、5〜1
2μmである高圧放電灯を提供するものである。なお、
表面粗さの最大値は、電極の軸中心から表面までの距離
と、その距離の平均値との差の絶対値の最大値を表す。
【0011】また、本発明における第2の発明の要旨
は、管状の石英ガラス製バルブ内に一対の電極が対向配
置され、該石英バルブの両端の封止部において石英ガラ
ス製バルブが前記一対の電極の一部とともに封止されて
なる高圧放電灯において、前記一対の電極の直径をD、
該電極に供給される電力をPとし、前記封止部における
電極と石英ガラス製バルブとが接触する部分の長さLの
最大長が、 Lmax≦200÷(P×D) で与えられ、最短長Lminを、 Lmin≧0.8÷(D2×π) および、 Lmin≧0.7 のうち、長い方で与えられることを特徴とする高圧放電
灯を提供するものである。
【0012】更に、本発明における第3の発明の要旨
は、電極を挿入するための一対の挿入口が対向位置に形
成された石英ガラス製バルブの一方の挿入口に第1の電
極を軸方向位置が規定の位置になるようにセッティング
し、前記石英ガラス製バルブの内外に所定の圧力差を生
じさせた状態で、前記石英ガラス製バルブの一方の挿入
口の所定の部分を加熱し、自然収縮させて前記第1の電
極の一部とともに石英ガラス製バルブを封止するステッ
プと、前記石英ガラス製バルブの他方の挿入口に第2の
電極を軸方向位置が規定の位置になるようにセッティン
グし、前記石英ガラス製バルブの内外に所定の圧力差を
生じさせた状態で、前記石英ガラス製バルブの他方の挿
入口の所定の部分を加熱し、自然収縮させて前記第2の
電極の一部とともに石英ガラス製バルブを封止するステ
ップとを含み、前記第1および第2の電極の直径をD、
該各電極に供給される電力をPとし、前記石英バルブの
各挿入口の封止される部分における電極と石英ガラス製
バルブとが接触する部分の長さLの最大長Lmaxが、 Lmax≦200÷(P×D) で与えられ、最短長Lminを、 Lmin≧0.8÷(D2×π) および、 Lmin≧0.7 のうち、長い方で与えられることを特徴とする高圧放電
灯のバルブ封止方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】複合電解研磨法等により研磨し、
電極表面を平滑化する技術は、従来より知られていた
が、電極の先端部分のR1maxを、特定の値以下とす
ることによって、電極のスパッタリング発生による石英
バルブの黒化等を防止できること、また、電極の先端部
分以外の部分のR3maxを、特定の範囲とすることに
よって、高圧放電灯の破裂等を防止することができるこ
とは全く知られていなかった。また、熱膨張係数の違い
によるクラックの発生および電極抜けなどの不良は、封
止部分における電極と石英バルブとの接触部分の長さを
ある範囲に規定することで抑制できること、封止部分に
おける電極の石英バルブとの接触面における表面粗さ
(以下「R3」という)の最大値(以下「R3max」と
いう)を特定の値以下とすると、高圧放電灯で一般に要
求されている、寿命終止においての不良率を1%以下に
することを達成できることも知られていなかった。
【0014】次に、本発明の実施形態について図面を参
照して説明する。図1は、本発明の高圧放電灯の一実施
形態を示す概略断面説明図であり、直流電源を用いる高
圧放電灯の例である。一体成形された合成石英ガラス製
バルブ1の発光空間膨出部11の形状は、球状、楕円球
状等いずれでもよい。陽極2および陰極3の形状は、同
一でも異なっていてもよい。両電極の間隔に特に制限は
ない。陽極2および陰極3は、モリブデン箔4、4’と
溶接等の手段で接合されている。石英バルブ1は、封止
部12で、モリブデン箔4、4’と気密封止されてい
る。発光空間膨出部11内には、水銀および不活性ガス
等が封入されている。
【0015】本発明において、電極の先端とは、電極の
長さ方向の、対向する電極側の末端をいう。電極の先端
部分21、31とは、電極の放電に寄与する部分を意味
し、該電極の先端から、該電極の先端から長さ方向に特
定の距離までの範囲をいう。長さ方向に特定の距離は、
高圧放電灯への供給電力により変動するものであり、具
体的には、高圧放電灯に供給する電力をP(W)とした
とき、P/150〜P/100(mm)であることが好
ましい。さらに具体的には、例えばP=120(W)の
とき0.8〜1.2(mm)、P=150(W)のとき
1.0〜1.5(mm)、P=180(W)のとき1.
2〜1.8(mm)、P=200(W)のとき1.33
〜2.0(mm)である。なお、陽極と陰極の形状が同
じである場合は、電極の先端部分の範囲は同じである
が、形状が異なる場合は、電極の先端部分の範囲も異な
る。
【0016】本発明においては、電極の先端部分21、
31のR1maxが、5μm以下であることが必要であ
る。R1maxを5μm以下とすることにより、電極の
スパッタリングを従来より顕著に減少させることがで
き、長時間(例えば2000時間以上)の動作でも石英
バルブの黒化等を防止することができる。本発明におい
ては、電極の先端部分のR1maxが小さいほど、電極
のスパッタリングの減少効果はより顕著であり、電極の
先端部分のR1maxが、3μm以下であることが好ま
しく、1μm以下であることがより好ましく、0.5μ
m以下であることが特に好ましい。1μm以下であれ
ば、3000時間以上の動作でも石英バルブの黒化等を
防止することができる。
【0017】本発明においては、電極の先端部分以外の
部分のR2maxが、5〜12μmであることが好まし
く、7〜9μmであることが特に好ましい。高圧放電灯
製造の際、この石英バルブ1の封止は、シュリンクシー
ルにより行っている。すなわち、石英バルブ1の内外に
所定の圧力差を生じさせた状態で石英ガラスを加工温度
領域まで加熱した後、石英バルブ1を自然収縮させるこ
とにより石英バルブと電極の封止部近傍をシールする
が、その後石英ガラスが冷え、石英ガラスの徐冷点付近
で実質の固化が始まる。このとき、電極の先端部分以外
の部分の電極のR 2maxが5〜12μmであれば、電
極と石英バルブとが強固にシールされ、長時間(例えば
2000時間以上)動作しても、高圧放電灯の破裂を防
止することができる。また、7〜9μmであれば、例え
ば2500時間以上動作しても、高圧放電灯の破裂を防
止することができる。ここで、電極の先端部分以外の部
分とは、発光空間膨出部内の電極、すなわち石英ガラス
と離れている電極部分のうち、電極の先端部分21、3
1以外の部分をいう。
【0018】本発明においては、発光空間膨出部11の
内部に水銀が封入され、かつその封入量が0.12〜
0.3mg/mm3であることが好ましく、0.18〜
0.24mg/mm3であることが特に好ましい。封入
量が0.12〜0.3mg/mm3であることにより、
発光効率を高くすることができるとともに、高圧放電灯
動作時の黒化や破裂等を防止することができる。
【0019】本発明においては、高圧放電灯内部にハロ
ゲンガスが封入され、かつその封入量が10-8〜10-2
μmol/mm3であることが好ましく、10-6〜10
-4μmol/mm3であることが特に好ましい。10-8
〜10-2μmol/mm3であれば、発光効率を高くす
ることができるとともに、高圧放電灯動作時の黒化や破
裂等を防止することができる。ここで、ハロゲンガスと
しては、塩素ガス、臭素ガス、ヨウ素ガス等が挙げら
れ、これらを1種以上封入することができる。なお、2
種以上のハロゲンガスを封入する場合は、その合計封入
量が、10-8〜10 -2μmol/mm3となることが好
ましい。
【0020】本発明においては、発光空間膨出部11の
内部に不活性ガスが封入され、かつその封入圧が6kP
a以上であることが好ましく、20〜50kPaである
ことが特に好ましい。20kPa以上であれば、発光効
率を高くすることができるとともに、高圧放電灯動作時
の黒化や破裂等を防止することができる。ここで、不活
性ガスとしては、ヘリウムガス、ネオンガス、アルゴン
ガス、クリプトンガス、キセノンガス等が挙げられ、こ
れらを1種以上封入することができる。なお、2種以上
の不活性ガスを封入する場合は、その合計封入圧が50
kPa以下であることが好ましい。
【0021】本発明においては、高圧放電灯内部の管壁
負荷が0.8W/mm2以上であることが好ましく、
1.2〜1.8W/mm2であることが特に好ましい。
0.8W/mm2以上であれば、発光効率を高くするこ
とができるとともに、高圧放電灯動作時の黒化や破裂等
を防止することができる。
【0022】本発明においては、高圧放電灯の陽極およ
び陰極の材質は、タングステン、モリブデンおよびタン
タルが好ましく、タングステンがより好ましく、酸化カ
リウムを含有するタングステンが特に好ましい。酸化カ
リウムのタングステン中の含有量は、30ppm以下で
あることが好ましい。酸化カリウムを含有するタングス
テンであれば、発光効率を高くすることができるととも
に、高圧放電灯動作時のリークや破裂を防止することが
できる。
【0023】本発明において、電極の先端部分の研磨
は、R1maxを5μm以下とすることができる方法で
あれば特に制限はなく、電解研磨法、複合電解研磨法等
が挙げられる。このうち、精度よくかつ効率的に電極を
研磨することができるため複合電解研磨法が好ましい。
【0024】次に、本発明における第2および第3の発
明につき、説明する。熱膨張係数の違いによるクラック
の発生および電極抜けなどの不良と、封止部分における
電極と石英バルブとの接触部分の長さの関係に関する実
験の結果に基づく知見から、本発明の高圧放電ランプお
よび封止方法では、封止部分における電極と石英バルブ
との接触部分の最大長が熱膨張係数の違いによるクラッ
クが生じない長さに規定され、また、最短長が電極抜け
が生じない長さに規定される。よって、従来のようなク
ラック発生による破裂や電極抜けによる不良は生じな
い。
【0025】図2は、本発明の一実施形態である高圧放
電灯の部分断面構造図である。この高圧放電灯は、その
封止部12における電極2aと石英バルブ1との接触部
分の長さLが、石英バルブと電極の熱膨張係数の違いに
よるクラックの発生を抑制する長さで、かつ、電極抜け
が生じないような長さに規定されている。
【0026】本形態の高圧放電灯において、電極2a、
2bはそれぞれモリブデン箔4、4’と接合されてお
り、電極2a、2bの一部およびモリブデン箔4、4’
が石英バルブ1の両端で封着されている。この石英バル
ブ1の封止は、シュリンクシールにより行っている。
【0027】封止部分における電極2aと石英バルブ1
との接触部分の長さLは、電極2aの直径をD(m
m)、高圧放電灯の供給電力をP(W)とした場合に、
以下のように規定される。 (最大長) Lmax(mm)≦200÷(P×D) (最短長) Lmin(mm)≧0.8÷(D2×π) および、 Lmin(mm)≧0.7 のうち、いずれか長い方 電極2bと石英バルブ1との接触部分の長さについて
も、上記条件を満たすように規定される。
【0028】各電極2a、2bと石英バルブ1との接触
部分の長さLが、それぞれ上記条件で規定された高圧放
電灯では、石英バルブ1と電極2a、2bの接触部が強
度的に弱くなることがなく、その接触部におけるクラッ
クの発生も抑制されるので、例えば内部気圧を8MPa
以上として動作させても石英バルブ1が破裂することは
ない。
【0029】次に、上記条件の導出の仕方について具体
的に説明する。以下の説明では、石英バルブ1内に、
0.12〜0.30mg/mm3の水銀と10-8〜10
-2μmol/mm3の不活性ガスを封入したサンプルを
用いて条件の導出を行っている。
【0030】図3は、高圧放電灯の供給電力を200W
固定として、電極径φを0.4、0.6、0.8(m
m)と変化させたときの、電極と石英バルブとの接触部
分の長さLと不良率の関係を示す図である。図4は、電
極径φを0.6(mm)固定として、高圧放電灯の供給
電力を200W、150W、120Wと変化させたとき
の、電極と石英バルブとの接触部分の長さLと不良率の
関係を示す図である。ここで、不良率は、初期的および
寿命終止(ここでは、2000時間としている)までの
動作時に発生する石英バルブの破裂、電極抜けなどの不
良、および作製不良など全ての不良を含む。
【0031】高圧放電灯は、一般に、寿命終止において
その不良率が1%であることが要求されることから、こ
こでは、図3および図4のデータに基づいて、不良率が1
%以下となる、電極と石英バルブとの接触部分の長さL
最大長Lmaxおよび最短長Lminを求める。
【0032】電極2a、2bと石英バルブ1のとの接触
部分の長さLが長い場合は、石英バルブの気密封止加工
時に、電極と石英バルブとの熱膨張係数の違いによるク
ラックが生じる。よって、このクラックの発生による不
良を抑制するために、電極と石英バルブとの接触部分の
長さLの最大長を規定する必要がある。図3および図4
のデータによれば、不良率は、電極の直径および高圧放
電灯の供給電力の大きさに比例して大きくなるが、電極
と石英バルブとの接触部分の長さLは、電極の直径およ
び高圧放電灯の供給電力が小さくなるほどその値を大き
くとることができる。すなわち、電極と石英バルブとの
接触部分の長さLの最大長は、電極の直径Dおよび高圧
放電灯の供給電力の大きさPに反比例し、その係数は図
3および図4のデータから200と求まる。よって、電
極と石英バルブとの接触部分の長さLの最大長Lmax
を以下のように規定することができる。 Lmax(mm)≦200÷(P×D)
【0033】他方、電極と石英バルブとの接触部分の長
さが短い場合は、電極を支持する部分が強度的に弱くな
り、電極抜け等の不良が発生する。この電極抜け等によ
る不良を防止するために、電極と石英バルブとの接触部
分の長さLの最短長を規定する必要がある。電極抜け等
の不良が生じない強度を得ることのできる、電極と石英
バルブとの接触部分の長さLの最短長は、電極の直径に
依存し、電極の断面積に反比例し、その係数は図3およ
び図4のデータから0.8と求まる。よって、電極と石
英バルブとの接触部分の長さLの最短長Lminを以下
のように規定することができる。 Lmin(mm)≧0.8÷(D2×π)
【0034】なお、石英バルブ製作上、電極と石英バル
ブとの接触部分は、最低0.7mmの溶接しろが必要と
され、接触部分の長さをこの値以下にすると、不良率は
激増することになる。よって、電極と石英バルブとの接
触部分の長さLの最短長Lminは、上記条件で、か
つ、以下の条件を満たすことが必要となる。 Lmin.(mm)≧0.7
【0035】図5に、電極径Dが0.4〜0.8mmの
範囲における最短長Lminと高圧放電灯の供給電力が
200W、150W、120Wのときのそれぞれの最大
長Lmaxとを示す。この図5に示した範囲内に、電極
と石英バルブとの接触部分の長さLを規定することによ
り、電極と石英バルブとの接触部分が強度的に弱くなる
ことがなく、かつ、その接触部分におけるクラックの発
生を抑制することができる。実験的には、バルブ内部圧
を8MPa以上として動作させても石英バルブ1の破裂
が全くない結果が得られている。
【0036】図6は、高圧放電灯の電力供給システムの
概略構成を示す図である。高圧放電灯の両封止端部に
は、モリブデン箔4、4’とそれぞれ電気的に接続され
た外部リード線5、5’が設けられており、これら外部
リード線5、5’に電源(交流)6から所定の電力が供
給される(なお、本例は交流電源の例であるが、直流電
源を用いても構わない。)。高圧放電灯を点灯する際
は、まず外部リード線5、5’にトリガー電圧を印加し
て電極2a、2b(または2、3)の間にグロー放電を
誘発させる。これにより、石英バルブ1内に封入されて
いる水銀が気化し、高圧の水銀ガス中にプラズマ放電を
発生させることで、高い輝度で、演色性の良好な光が放
射される。高圧放電灯が安定に光を放射する状態になる
と、高圧放電灯への供給電力が一定となるように不図示
の制御部により制御される。通常、安定状態では、直流
または交流で50〜100V程度の電圧が外部リード線
5、5’に印加され、高圧放電灯に120〜200Wの
電力が供給される。
【0037】封止加工による電極と石英バルブの接触は
物理的なものであり、封止時は、加熱により溶融した石
英ガラスが電極の表面の凹凸形状(表面粗さ)に沿う形
で接触して固化する。封止後、接触部分が常温に戻る
と、電極と石英ガラスの熱膨張係数の違いにより、固化
した石英ガラスの接触面の形状と電極の表面形状とが微
妙に異なってしまい、それにより封止部において応力が
発生していた。このような応力の発生もクラック発生の
原因の1つになっていた。
【0038】図7に、電極の石英バルブとの接触面にお
ける表面粗さR3と不良率の関係を示す。この図7の例
は、供給電力を200W、電極径φを0.6mm、電極
と石英バルブの接触部の長さを1.2mmとする石英バ
ルブについて、電極の石英バルブとの接触面における表
面粗さの最大値R3maxに対する不良率をとったもの
である。表面粗さの測定には、接触型の表面粗さ計を用
いており、電極の表面粗さの最大値R3maxは、石英
バルブとの接触部における電極の軸中心から表面までの
距離とその距離の平均値との差の絶対値の最大値であ
る。
【0039】図7に示す結果から、電極の接触面の表面
粗さが小さいほど不良率が低下することが分かる。先に
も述べたとおり、高圧放電灯では、寿命終止において不
良率を1%以下にすることが要求されることから、電極
の接触面の表面粗さの最大値R3maxは5μm以下と
することが望ましく、より好ましくは2〜3μmであ
る。電極の表面をそのような表面粗さに形成すること
で、上述した電極の表面粗さが原因となるクラックの発
生を抑制することができる。
【0040】本発明の高圧放電灯の特性の一例を示す
と、以下の通りである。 放電灯電力:120〜200W 放電灯電圧:50〜100V 電極間距離:1.0〜2.0mm 発光効率:40〜70lm/W 管壁負荷:0.8〜1.5W/mm2 放射波長:360〜700nm
【0041】次に、バルブ封止手順について具体的に説
明する。本発明で示した高圧放電灯は、電極を挿入する
ための一対の挿入口が対向位置に形成された石英バルブ
を用いており、気密封止は各電極毎に第一ステップ、第
二ステップの二段階で行う。
【0042】第一ステップでは、一方の挿入口に一方の
電極を軸方向位置が規定の位置になるようにセッティン
グし、酸素(O)分圧2.5×10-3Pa以下まで排気
を行う。このとき、石英バルブ内に封入圧6kPa〜6
0kPaの不活性ガスを導入する場合もある。排気後、
石英バルブ内は酸素(O)分圧2.5×10-3Pa以下
の真空状態または、封入圧6kPa〜60kPaの不活
性ガスが封入されており、石英バルブ内外には、大気圧
との圧力差として、真空状態の場合で101kPa、不
活性ガス封入状態の場合で41kPa〜95kPaの圧
力差が生じている。このような圧力差において、モリブ
デン箔が挿入されている部分の石英バルブ外周を加熱す
ることで、石英バルブを自然収縮させ、モリブデン箔と
石英バルブを気密封止する。
【0043】第二ステップでは、開口している他方の挿
入口から、石英バルブ内に水銀および他方の電極を軸方
向位置が規定の位置になるようにセッティングし、酸素
(O)分圧2.5×10-3Pa以下まで排気を行う。そ
の後、石英バルブ内にハロゲンガスおよび不活性ガスを
導入する。排気後、石英バルブ内には、封入圧6kPa
〜60kPaのハロゲンガスおよび不活性ガスが封入さ
れており、石英バルブ内外には、大気圧との圧力差とし
て41kPa〜95kPaの圧力差が生じている。この
ような圧力差において、第一ステップと同様にモリブデ
ン箔が挿入されている部分の石英バルブ外周を加熱する
ことで、石英バルブを自然収縮させ、モリブデン箔と石
英バルブを気密封止する。
【0044】
【実施例】次に実施例を示して本発明における第1の発
明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に
限定されるものではない。
【0045】実施例1〜3および比較例1 図1に示す構造の高圧放電灯を用いて、高圧放電灯が黒
化するまでの時間(黒化により輝度が50%まで低下す
る時間)を測定した。陽極2と陰極3は、20ppmの
酸化カリウムを含有したタングステン製である。水銀封
入量は0.2mg/mm3であり、臭素ガスの封入量は
1×10-4μmol/mm3であり、アルゴンガスの封
入圧は30kPaである。高圧放電灯への供給電力は1
80Wとした。電極の先端部分(先端から、電極の先端
から長さ方向に1.5(mm)までの範囲)のR1ma
xを、複合電極研磨法により、実施例1の高圧放電灯は
0.5μm、実施例2の高圧放電灯は2μm、実施例3
の高圧放電灯は4μm、比較例1の高圧放電灯は7μm
に研磨した。また、電極の先端部分以外の部分のR2
axは、いずれも8μmとした。上記各高圧放電灯が黒
化するまでの点灯時間を測定した。
【0046】その結果、実施例1の高圧放電灯は300
0時間、実施例2の高圧放電灯は2650時間、実施例
3の高圧放電灯は2200時間、比較例1の高圧放電灯
は1000時間であり、電極の先端部分のR1maxを
5μm以下とすることにより、黒化までの時間を200
0時間以上とすることができることが確認された。特
に、R1maxが0.5μmである実施例1の高圧放電
灯が、かかる効果が最も優れていた。
【0047】実施例4〜6および比較例2、3 実施例1において、電極の先端部分以外の部分のR2
axを、比較例2の高圧放電灯は3μm、実施例4の高
圧放電灯は6μm、実施例5の高圧放電灯は8μm、実
施例6の高圧放電灯は10μm、比較例3の高圧放電灯
は14μmとした以外は実施例1と同様の条件で、各高
圧放電灯のクラック発生までの点灯時間を測定した。
【0048】その結果、実施例4〜6のいずれも、クラ
ック発生までの時間を2000時間以上とすることがで
きた。そのうち、R2maxが8μmである実施例5の
高圧放電灯が最も優れていた。これに対し、比較例2お
よび3は、クラック発生までの時間がそれぞれ1800
時間、1500時間であり、クラック発生の時間を延長
することができなかった。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高圧放電灯を長時間動作した場合でも、石英バルブが黒
化するのを防止することができる。また、封止時のクラ
ックおよび電極抜けを抑制することができるので、不良
率を低く抑えることができ、その結果として低コスト化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高圧放電灯の一実施形態を示す概略
断面説明図である。
【図2】 本発明の一実施形態である高圧放電灯の部分
断面構造図である。
【図3】 高圧放電灯の供給電力を固定として電極径を
変化させたときの、電極と石英バルブとの接触部分の長
さと不良率の関係を示す図である。
【図4】 電極径を固定として、高圧放電灯の供給電力
を変化させたときの、電極と石英バルブとの接触部分の
長さと不良率の関係を示す図である。
【図5】 電極径が0.4〜0.8mmの範囲における
最短長と供給電力が200W、150W、120Wのと
きのそれぞれの最大長とを示す図である。
【図6】 高圧放電灯の電力供給システムの概略構成を
示す図である。
【図7】 電極の表面粗さと不良率の関係を示す図であ
る。
【図8】 封止部分に発生するクラックの模式図であ
る。
【符号の説明】
1:石英バルブ 11:発光空間膨出部 12:封止部 2:電極(陽極) 21:電極の先端部分 3:電極(陰極) 31:電極の先端部分 2a、2b:電極(交流) 4、4’:モリブデン箔 5、5’:外部リード線 6: 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 61/36 H01J 61/36 B 61/88 61/88 C Fターム(参考) 5C012 JJ03 5C015 JJ06 JJ08 PP01 PP02 PP03 PP04 PP05 PP07 RR04 RR05 SS03 5C039 HH02 HH04 HH05 HH06 5C043 AA06 AA14 CC02 DD03 DD12 EC20

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の石英ガラス製バルブ内に一対の電
    極が対向配置され、該石英ガラス製バルブの両端の封止
    部において石英ガラス製バルブが前記一対の電極の一部
    と該電極に接合されたモリブデン箔とともに気密封止さ
    れてなる高圧放電灯において、 電極の先端部分の表面粗さの最大値が、5μm以下であ
    ることを特徴とする高圧放電灯。
  2. 【請求項2】 電極の先端部分が、高圧放電灯への供給
    電力をPとしたとき、電極の先端から、電極の先端から
    長さ方向にP/150〜P/100(mm)までの範囲
    である請求項1記載の高圧放電灯。
  3. 【請求項3】 電極の先端部分の表面粗さの最大値が、
    3μm以下である請求項1または2記載の高圧放電灯。
  4. 【請求項4】 電極の先端部分の表面粗さの最大値が、
    1μm以下である請求項1または2記載の高圧放電灯。
  5. 【請求項5】 電極の先端部分の表面粗さの最大値が、
    0.5μm以下である請求項1または2記載の高圧放電
    灯。
  6. 【請求項6】 石英ガラス製バルブの発光空間膨出部内
    の電極のうち、先端部分以外の部分の表面粗さの最大値
    が、5〜12μmである請求項1〜5のいずれか1項記
    載の高圧放電灯。
  7. 【請求項7】 発光空間膨出部内の電極のうち、先端部
    分以外の部分の電極の表面粗さの最大値が、7〜9μm
    である請求項1〜5のいずれか1項記載の高圧放電灯。
  8. 【請求項8】 発光空間膨出部内に水銀が封入され、か
    つその封入量が0.12〜0.3mg/mm3である請
    求項1〜7のいずれか1項記載の高圧放電灯。
  9. 【請求項9】 発光空間膨出部内にハロゲンガスが封入
    され、かつその封入量が10-8〜10-2μmol/mm
    3である請求項1〜8のいずれか1項記載の高圧放電
    灯。
  10. 【請求項10】 発光空間膨出部内に不活性ガスが封入
    され、かつその封入圧が6kPa以上である請求項1〜
    9のいずれか1項記載の高圧放電灯。
  11. 【請求項11】 電極が、酸化カリウムを含有したタン
    グステンからなる請求項1〜10のいずれか1項記載の
    高圧放電灯。
  12. 【請求項12】 高圧放電灯の管壁負荷が、0.8W/
    mm2以上である請求項1〜11のいずれか1項記載の
    高圧放電灯。
  13. 【請求項13】 電極の先端部分が、電極の表面を複合
    電解研磨法により研磨したものである請求項1〜12の
    いずれか1項記載の高圧放電灯。
  14. 【請求項14】 管状の石英ガラス製バルブ内に一対の
    電極が対向配置され、該石英ガラス製バルブの両端の封
    止部において石英ガラス製バルブが前記一対の電極の一
    部とともに封止されてなる高圧放電灯において、 前記電極の直径をD、高圧放電灯への供給電力をPと
    し、前記封止部における電極と石英ガラス製バルブとが
    接触する部分の長さLの最大長Lmaxが、 Lmax≦200÷(P×D) で与えられ、最短長Lminを、 Lmin≧0.8÷(D2×π) および、 Lmin≧0.7 のうち、長い方で与えられることを特徴とする高圧放電
    灯。
  15. 【請求項15】 前記電極は、電極の軸中心から表面ま
    での距離とその距離の平均値との差の絶対値で表わされ
    る、前記石英ガラス製バルブとの接触面における表面粗
    さの最大値が5μm以下である請求項14に記載の高圧
    放電灯。
  16. 【請求項16】 前記ガラス製石英バルブとの接触面に
    おける電極の表面粗さの最大値が2〜3μmである請求
    項15に記載の高圧放電灯。
  17. 【請求項17】 電極を挿入するための一対の挿入口が
    対向位置に形成された石英ガラス製バルブの一方の挿入
    口に第1の電極を軸方向位置が規定の位置になるように
    セッティングし、前記石英ガラス製バルブの内外に所定
    の圧力差を生じさせた状態で、前記石英ガラス製バルブ
    の一方の挿入口の所定の部分を加熱し、自然収縮させて
    前記第1の電極の一部とともに石英ガラス製バルブを封
    止するステップと、 前記石英ガラス製バルブの他方の挿入口に第2の電極を
    軸方向位置が規定の位置になるようにセッティングし、
    前記石英ガラス製バルブの内外に所定の圧力差を生じさ
    せた状態で、前記石英ガラス製バルブの他方の挿入口の
    所定の部分を加熱し、自然収縮させて前記第2の電極の
    一部とともに石英ガラス製バルブを封止するステップと
    を含み、 前記第1および第2の電極の直径をD、該電極に供給さ
    れる電力をPとし、前記石英バルブの各挿入口の封止さ
    れる部分における電極と石英ガラス製バルブとが接触す
    る部分の長さLの最大長Lmaxが、 Lmax≦200÷(P×D) で与えられ、最短長Lminを、 Lmin≧0.8÷(D2×π) および、 Lmin≧0.7 のうち、長い方で与えられることを特徴とする高圧放電
    灯のバルブ封止方法。
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