JP2002124173A - サーマルプロテクタ - Google Patents

サーマルプロテクタ

Info

Publication number
JP2002124173A
JP2002124173A JP2000317885A JP2000317885A JP2002124173A JP 2002124173 A JP2002124173 A JP 2002124173A JP 2000317885 A JP2000317885 A JP 2000317885A JP 2000317885 A JP2000317885 A JP 2000317885A JP 2002124173 A JP2002124173 A JP 2002124173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bimetal
case
thermal protector
contact
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000317885A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamamoto
潔 山本
Takeshi Nagai
健史 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Precision Engineering Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Precision Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Furukawa Precision Engineering Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2000317885A priority Critical patent/JP2002124173A/ja
Publication of JP2002124173A publication Critical patent/JP2002124173A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Thermally Actuated Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、薄型化されたサーマルプロテクタを
提供する。 【解決手段】ケース(2)の一方の端側の側面(2c)
に固定片(1)を設け、固定接点(6)を接合し、また
もう一方の端側の側面(2a)には保持端子(4)が設
けられている。可動接点(7)を接合したバイメタル
(3)は保持端子(4)に接合部(15)で接合され、
固定接点(1)に伸びている。蓋(5)には突起(8)
が設けられており、バイメタル(3)の反転がスムーズ
に進められ、サーマルプロテクタの薄型化が図られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、回路に過電流が
流れた場合や周辺部が過熱したとき、回路に流れる電流
を遮断するサーマルプロテクタに関する。特に小型・薄
さが要求される用途に適するサーマルプロテクタに関す
るもので、例えばノートパソコン、携帯電話などに用い
られる小型2次電池のサーマルプロテクタ、あるいは小
型モータに使われるサーマルプロテクタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、ノートパソコン、携帯電話な
どに使われる小型2次電池のサーマルプロテクタとして
PTC物質(特定の温度範囲以上において固有抵抗が増
大する導電物質)を用いた保護回路が知られているが、
PTC物質は定常時の固有抵抗が高いために電力消費量
が大きく、バッテリーの寿命が短くなるという欠点があ
った。そこで電力消費量の少ない機械式のサーマルプロ
テクタに変更することが期待されている。
【0003】従来の機械式のサーマルプロテクタは、図
7(a)(b)に示すように、固定接点(6)はケース
(2)の壁面(2c)側に位置している固定片(1)に
接合されている。可動接点(7)はバイメタル(3)に
接合されている。バイメタル(3)はケース(2)の壁
面(2a)側で端子(4)に接合され、固定接点(6)
に伸びているものである。なお(5)はケースの蓋、
(2e)はケース底面である。図7(a)は、固定接点
(6)にバイメタル(3)の可動接点(7)が接触して
電流が流れている状態で、バイメタル(3)のバネ作用
で可動接点(7)が固定接点(6)に押し付けられて接
触しているものであり、図7(b)は異常な電流が流れ
て所定温度より高くなり、その温度変化によりバイメタ
ル(3)が反転し、可動接点(7)が固定接点(6)か
ら離反している状態である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PTC物質を用いた保
護回路に変わる機械式のサーマルプロテクタは、小型
化、薄型化が望まれているが、従来のサーマルプロテク
タでは、図7(b)のように、異常な電流が流れて所定
温度より高くなり、バイメタル(3)が反転して可動接
点(7)を固定接点(6)から離反させるためには、ケ
ース(2)の内部の高さ(H)をバイメタル(3)が反
転するのに必要な高さにしなければならず、薄型化を図
ることができなかった。また、無理にケース(2)を薄
型にしてケース内部高さ(H)を小さくすれば、バイメ
タル(3)が反転したとき、蓋(5)に当ってバイメタ
ル(3)が完全に反転しきれない状態となり、チャタリ
ング現象が生じる。このチャタリング現象により接点が
激しく消耗し、電流を遮断することができなくなり、サ
ーマルプロテクタとしての十分な機能が果せなくなり、
十分な製品寿命が得られないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のサーマルプロテクタは、ケース内の一方
の端側に固定接点を設け、ケースのもう一方の端側に設
けられた保持端子に接合され、かつ固定接点に伸びてい
る可動接点を持ったバイメタルをケースに封入し、バイ
メタルのバネ作用と温度変化による反転作用により可動
接点を固定接点に対して接触離反させるサーマルプロテ
クタにおいて、前記ケースの上部に反転したバイメタル
の凹面が接する突起を設けたことを特徴とするものであ
る。また、本発明の上記サーマルプロテクタは、反転し
たバイメタルの凹面が接するケースの上部に設けられた
突起が反転したバイメタルのほぼ中央部とバイメタル保
持端子側の間に設けたことを特徴とするものである。ま
た、本発明の上記サーマルプロテクタは、ケースのもう
一方の端側に設けられた保持端子に接合され、かつ固定
接点に伸びている可動接点を持ったバイメタルが、その
設置時に固定接点に対するバイメタルの可動接点の接圧
を確保するため押し付けて設置することを特徴とするも
のである。さらに、本発明の上記サーマルプロテクタ
は、ケースがその下部に反転してわん曲するバイメタル
のための空間を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明は、可動接点を接合しているバイメタル
のバネ作用と温度変化による反転作用により可動接点を
固定接点に対して接触離反させるサーマルプロテクタに
おいて、ケースの上部に反転したバイメタルの凹面が接
する突起を設けたことにより、従来例のように反転した
バイメタルの接点側端部がケースの上部である蓋に当っ
て、蓋から反転したバイメタルにかかる押圧がなくなる
ので、チャタリング現象を起こすこともなく、サーマル
プロテクタの小型化、薄型化を図ることができる。
【0007】特に、ケース上部の反転したバイメタルの
凹面が接する突起が、反転したバイメタルのほぼ中央部
とバイメタル保持端子側の間に設けたことにより、従来
は蓋からバイメタルにかかる押圧がバイメタルのバイメ
タル接点側端部で起っていたためバイメタルが変形して
しまうことがチャタリング現象の原因であったが、突起
により、押圧はバイメタルの中心より保持端子側ので支
えることになるためバイメタルの反転温度に影響を与え
る変形はバイメタルに起こらないことになる。このため
サーマルプロテクタ内部の高さが、従来では不可能な薄
さでも正常な反転を可能にすることができるものであ
る。また、本発明のサーマルプロテクタは、突起に反転
したバイメタルが接触するためにバイメタルの保持端子
との接合部近傍で下側に反ることになるが、ケースの下
部に反転してわん曲するバイメタルのための空間を設け
たことによりバイメタルの反転がいっそうスムーズに進
むことが可能となる。
【0008】本発明のサーマルプロテクタについて、そ
の動作を図3〜図6を参照して説明する。まず、図3
(a)(b)(c)でバイメタルの反転について説明す
る。図3(a)はサーマルプロテクタを説明する図で、
ケース(2)の壁面(2c)側に位置している固定接点
(6)に対してバイメタル(3)の可動接点(7)が離
反している状態を示している。固定接点(6)は固定片
(1)に接合されており、バイメタル(3)はケース
(2)の壁面(2a)側で保持端子(4)に接合されて
いるものである。なお図3(a)ではケース(2)の蓋
を省略して示している。
【0009】図3(b)はサーマルプロテクタのバイメ
タルの変位、図3(c)は、サーマルプロテクタのバイ
メタルの変位と温度の関係を示したものである。図3
(b)(c)に示すように、保持端子(4)に接合され
ているバイメタル(3)は、低い温度T1ではz1のよ
うに湾曲している。z1の湾曲している状態は、バイメ
タル(3)の可動接点(7)が固定接点に接する状態で
ある。温度が上がるとバイメタル(3)は徐々に変形
し、温度T2ではz2になる。温度T2になるとバイメ
タル(3)は一気に反転し、z4まで変位する。変位z
4の状態で、温度が降下すると、バイメタル(3)は徐
々に変形し、温度T1で変位z3になり、バイメタル
(3)は一気に反転して変位z1になる。バイメタル
(3)は温度の上昇、降下によって以上のようなサイク
ルを持つものである。
【0010】図4(a)(b)は、固定接点に対してバ
イメタルの可動接点がバネ力で荷重がかかるように設定
されている場合を示す図である。図4(a)に示すよう
に、ケース(2)の壁面(2a)側で端子(4)に接合
されてるバイメタル(3)は、バイメタルがフリーな状
態では鎖線(31)のような位置となっている。鎖線
(31)のように位置しているバイメタル(3)の可動
接点(7)は、固定接点(6)に対してバイメタル
(3)のバネ力で荷重がかかるように設けられている。
可動接点(7)は固定接点(6)と接触することによ
り、バイメタル(3)が変形し荷重がかかっているわけ
である。なおサーマルプロテクタの構成は上述した図3
(a)と同様のものである。
【0011】これは、バイメタル(3)を設置する時
に、固定接点(6)に対するバイメタルの可動接点
(7)の接圧を確保するため押し付けて設置しているも
ので、フリーな状態では鎖線(31)のような状態のも
のを、バイメタル(3)のような状態で可動接点(7)
が固定接点(6)に対して押し付けることにより接圧を
確保することができる。このように、押し付けられてい
るバイメタル(3)はフリーな状態の鎖線(31)の状
態よりもわん曲を少くなっているものであり(なお、わ
ん曲の少くない状態(3)とフリーな状態のわん曲(3
1)は、その違いが微差である)、可動片設置時に、接
点の接圧を確保するためフリーな状態の鎖線(31)よ
りもわん曲を少なくなるように設置することにより接点
の接圧が確保される。
【0012】図4(a)のように、バイメタル(3)が
変形し荷重がかかって押し付けている場合、バイメタル
の変位と温度の関係は図4(b)に示すようになる。バ
イメタルの可動接点(7)は固定接点(6)に押圧され
て接しているので、温度T1でバイメタルの変位z1´
であり、温度が上がっても変位z1´は一定となってい
る。T2に近いT2´の温度になったとき、固定接点
(6)に押圧されている圧力は、バイメタルの反転の補
助となるため、押圧のないバイメタルの反転温度T2よ
り低い温度で、バイメタルは反転する。バイメタルが反
転した後では、バイメタルは変位z1´からz4´に変
位する。この状態ではバイメタルの接点(7)と固定接
点(6)は離反するため、電流が切れ、発熱がなくな
る。このような状態でバイメタル(3)の温度が下がる
と、バイメタルは徐々に変形し、温度T1で変位z3に
なり、温度T1となるとバイメタルは反転し、z3から
z1´に変位が変わることになる。このように、バイメ
タルの可動接点がバネ力で押し付けられるように設定さ
れている場合には、バイメタル(3)は図3(b)に示
すようなサイクルを持つものである。
【0013】次いで、サーマルプロテクタのケースの内
部高さが低くて、反転したバイメタルの可動接点側の端
部が蓋に接触する場合について、2つの動作を説明す
る。ここでは、上述した図4(a)のように固定接点に
バイメタルの可動接点がバネ力で荷重がかかるように設
定されている場合のものである。図5(a)(b)は、
ケースの内部高さh1の場合である。この高さh1は、
バイメタルが高温側の反転温度で反転することが可能な
場合であるが、完全には反転できない場合である。図5
(a)のサーマルプロテクタは、ケース(2)の壁面
(2c)側に位置している固定接点(6)に対して、バ
イメタル(3)の可動接点(7)が離反している状態で
ある。ケース(2)には蓋(5)が接合され、その内部
高さh1である。内部高さh1は、図5(b)の変位z
3の位置(鎖線で示したバイメタルと可動接点(7))
より少し高いところに蓋(5)が設けられている場合で
あり、バイメタルは反転するが、蓋(5)に接して反転
しきれない場合である。なお、サーマルプロテクタの構
成は上述した図3(a)と同様のものである。
【0014】図5(b)のバイメタルの変位と温度の関
係に示すように、バイメタル(3)の可動接点(7)は
固定接点(6)に押圧されて接しているので、温度T1
でバイメタルは変位z1´であり、温度が上がっても変
位z1´は一定となっている。バイメタルの高温側の反
転温度T2´となると反転するが、蓋(5)に接して、
変位z4´´の位置でバイメタルの反転は止まる。温度
が下がるときは、バイメタル(3)は蓋(5)より、押
圧を受けているため、押圧がなくなる温度T3まで変位
z4´´が維持される。その後、蓋(5)よりの押圧が
なくなるため、バイメタルは変位して、温度T1で変位
はz3となり、反転し、z1´に変位が変わる。
【0015】図6(a)(b)は、ケースの内部高さh
2の場合である。この高さh2は、バイメタルが高温側
の反転温度で反転を仕切れない場合である。図6(a)
は、ケース(2)の内部高さh2のものである。内部高
さh2は、図6(b)の変位z3の位置(図6(a)に
鎖線で示したバイメタルと可動接点)より低いところに
蓋(5)が設けられている場合である。なおサーマルプ
ロテクタの構成は上述した図3(a)と同様のものであ
る。図6(b)はバイメタルの変位と温度の関係に示す
もので、バイメタル(3)の可動接点(7)は固定接点
(6)に押圧をもって接しているので、温度T1でバイ
メタルは変位z1´であり、温度が上がっても変位z1
´は一定となっている。温度T1から徐々に温度が上昇
し、T2´になるとバイメタルは反転しようとするが、
蓋(5)が低いためバイメタルはz3の変位を越えるこ
とができない。バイメタル(3)はz3の変位を越える
ことはできないが、バイメタル(3)の接点(7)は固
定接点(6)から離反しているため、電流が切れ、発熱
がなくなり、温度がバイメタルの反転温度より下がり、
温度T2´´となる。この状態では、バイメタル(3)
はz1´の変位になってしまう。変位z1´になるとバ
イメタル(3)の接点(7)と固定接点(6)が接触
し、電流が流れ発熱し温度が上昇する。このサイクルを
繰り返すことになる。温度T2´と温度T2´´の温度
差は非常に狭いため、チャタリング現象となり、接点が
激しく消耗し、接点の寿命が大変短いものとなり、大き
な問題となる。
【0016】そこで、本発明例の図2(a)(b)に示
すように、蓋(5)に突起(8)をバイメタル(3)の
中心より保持端子(4)側に設けることにより、バイメ
タルの反転が定常時と同様に行うことが可能になる。な
お図2(a)(b)では、蓋(5)の突起(8)はバイ
メタル(3)の中心より保持端子(4)側へ少し寄って
いるものである。従来は、図5、図6のように蓋からか
かる押圧がバイメタルのバイメタル接点側端部で起こっ
ているため、バイメタルが変形してしまうことがチャタ
リング現象等の原因であった。しかし、突起(8)によ
り、押圧はバイメタル(3)の中心より保持端子(4)
側で支えることになるため、バイメタルの反転温度に影
響を与える変形はバイメタルに起こらないことになる。
このためサーマルプロテクタ内部の高さが従来では不可
能な薄さでも正常な反転を可能にすることができる。ま
た、図2(a)(b)に示すように、ケースの蓋に突起
(8)を設けたとき、突起(8)にバイメタルが接触す
るために、バイメタル(3)は保持端子(4)との接合
部近傍(9)で、図2(c)のように、バイメタル
(3)が保持端子(4)の面(X)の線より下側にそる
ので、ケース(2)の下部(2)を(X)の線より低く
して、反転してわん曲するバイメタル(3)の部分
(9)のための空間を設けたことにより、バイメタル
(3)の反転がいっそうスムーズに進めることが可能と
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のサーマルプロテクタは、
装置、機器の小型化が要求され、それらの部品となるサ
ーマルプロテクタについても、小型・薄さを要求される
用途に適する。例えば、ノートパソコン、携帯電話など
に使われるニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の
小型2次電池に使われるサーマルプロテクタとして、あ
るいは小型モータのサーマルプロテクタとして使われ
る。また自動車用モータ、充電器保護の直流回路用サー
マルプロテクタ、エアコンのファン、洗濯機などの汎用
モータ保護の交流回路用サーマルプロテクタなどとして
用いられるものである。本発明のサーマルプロテクタに
おいて、固定接点、可動接点は、ニッケル−銀合金が好
ましく、具体的にはニッケル10%を含む銀合金が好ま
しい。また銅−銀合金、金−銀合金、炭素−Ag合金、
タングステン−銀合金などの接点材料でもよい。
【0018】ケースは、耐熱性に優れたポリフェニレン
サルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂が用いら
れる。インサート成形工法等を用いて固定片、保持端子
をケース埋め込みで設けるケースと蓋は超音波溶接によ
り溶着し、固定接点、可動接点を持つバイメタルをケー
スに封入する。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図1を参照して説明する。
図1は実施例のサーマルプロテクタの構成を分解して示
した斜視図である。図1に示すように、サーマルプロテ
クタは、側面(2a)〜(2d)のケース(2)の一方
の端側である側面(2c)に固定片(1)を設け、固定
接点(6)は固定片(1)に接合されている。ケース
(2)のもう一方の端側である側面(2a)には保持端
子(4)が設けられている。またケース(2)の底面
(2e)は保持端子(4)の面より低くして、反転して
わん曲するバイメタルのための空間を設けている。また
固定片(1)のケース(2)の外に伸びている部分は2
つに分割されている。これは溶接のためであり、保持端
子(4)のケース外に伸びている部分についても2つに
分割してもよい。
【0020】バイメタル(3)には可動接点(7)が接
合されている。バイメタル(3)は保持端子(4)に接
合部(15)で接合され、接合部(15)から固定接点
(1)に伸びているものである。ここで固定接点(6)
に対するバイメタル(3)の可動接点(7)の接圧を確
保するため、押し付けて設置する。蓋(5)には突起
(8)がバイメタル(3)の中心より保持端子(4)側
に設けられている。固定片(1)、固定接点(6)、保
持端子(4)、可動接点(7)が接合されいるバイメタ
ル(3)が設けられたケース(2)に、突起(8)が設
けられた蓋(5)を超音波溶着して封入するものであ
る。
【0021】このように、蓋(5)に突起(8)をバイ
メタル(3)の中心より保持端子(4)側に設け、また
固定接点(6)に可動接点(7)の接圧を確保するため
に押し付けて設置し、さらにケース(2)の底面(2
e)をより低くして反転してわん曲するバイメタルのた
めの空間を設けていることにより、バイメタル(3)の
反転がスムーズに進められるので、薄型化が図られた。
サーマルプロテクタの薄型化について表1に示す。蓋
(5)に突起(8)を設けたサーマルプロテクタは、そ
の厚さ(内部高さ)が1mm、2mmの薄いものでもバ
イメタルの反転は良好であった。これに対して突起がな
い場合に、バイメタルの反転を良好にするためには、厚
さ(内部高さ)を3mmにしなければならなかった。
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バイメタルを完全に反転させることができるので、従来
のように反転したバイメタルの接点側端部がケースの蓋
に当って、蓋からバイメタルにかかる押圧がかかって、
チャタリング現象を起こすというようなことがなく、サ
ーマルプロテクタの小型化、薄型化を図ることができる
という効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施例を示す図
【図2】 本願発明の作動を説明する図
【図3】 サーマルプロテクタのバイメタルの作動を説
明する図
【図4】 サーマルプロテクタのバイメタルの作動を説
明する図
【図5】 サーマルプロテクタのバイメタルの作動を説
明する図
【図6】 サーマルプロテクタのバイメタルの作動を説
明する図
【図7】 従来例を示す図
【符号の説明】
1 固定片 2 ケース 3 バイメタル 4 保持端子 5 蓋 6 固定接点 7 可動接点 8 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 健史 栃木県日光市清滝新細尾町528−5古河精 密金属工業株式会社内 Fターム(参考) 5G023 AA04 CA11 5G041 AA13 BB11 DA12 DB01 DC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内の一方の端側に固定接点を設
    け、ケースのもう一方の端側に設けられた保持端子に接
    合され、かつ固定接点に伸びている可動接点を持ったバ
    イメタルをケースに封入し、バイメタルのバネ作用と温
    度変化による反転作用により可動接点を固定接点に対し
    て接触離反させるサーマルプロテクタにおいて、前記ケ
    ースの上部に反転したバイメタルの凹面が接する突起を
    設けたことを特徴とするサーマルプロテクタ。
  2. 【請求項2】 反転したバイメタルの凹面が接するケー
    スの上部に設けられた突起が、反転したバイメタルのほ
    ぼ中央部とバイメタル保持端子側の間に設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のサーマルプロテクタ。
  3. 【請求項3】 ケースのもう一方の端側に設けられた保
    持端子に接合され、かつ固定接点に伸びている可動接点
    を持ったバイメタルが、その設置時に、固定接点に対す
    るバイメタルの可動接点の接圧を確保するため押し付け
    て設置することを特徴とする請求項1または2に記載の
    サーマルプロテクタ。
  4. 【請求項4】 ケースが、その下部に反転してわん曲す
    るバイメタルのための空間を設けたことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載のサーマルプロテクタ。
JP2000317885A 2000-10-18 2000-10-18 サーマルプロテクタ Pending JP2002124173A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000317885A JP2002124173A (ja) 2000-10-18 2000-10-18 サーマルプロテクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000317885A JP2002124173A (ja) 2000-10-18 2000-10-18 サーマルプロテクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002124173A true JP2002124173A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18796597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000317885A Pending JP2002124173A (ja) 2000-10-18 2000-10-18 サーマルプロテクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002124173A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6251037B2 (ja) ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池パック
JP3779865B2 (ja) バッテリーブレーカ
JP6085116B2 (ja) ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池
JP2005129471A (ja) サーマルプロテクタ
JP2012160317A (ja) ブレーカー
JP2013127870A (ja) ブレーカー
JP5941301B2 (ja) ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池
JP5886609B2 (ja) ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池パック
JP6997689B2 (ja) ブレーカー、安全回路及び2次電池パック
JP2003297204A (ja) サーマルプロテクタ
JP6457810B2 (ja) ブレーカー及びそれを備えた安全回路並びに2次電池回路。
JP2017103118A (ja) ブレーカー並びにそれを備えた安全回路及び2次電池回路。
JP2002124173A (ja) サーマルプロテクタ
JP2004220944A (ja) サーマルプロテクタ
JP7083742B2 (ja) 熱応動素子、ブレーカー、安全回路及び2次電池パック
JP6997687B2 (ja) ブレーカー及び安全回路
JP2002289077A (ja) サーマルプロテクタ
JP3632754B2 (ja) バッテリーブレーカ
JP2003115246A (ja) サーマルプロテクタ
JP6979127B2 (ja) ブレーカー、安全回路及び2次電池パック
JP2005347225A (ja) サーマルプロテクタ,それを使用した携帯電話機及び電子機器
JP7406279B2 (ja) モータプロテクタ
JP2003162947A (ja) 熱応動部材及びサーマルプロテクタ
JP7425768B2 (ja) ブレーカー、安全回路及び2次電池パック
JP2003187684A (ja) サーマルプロテクタ