JP2002123804A - 無線を介して質問・応答を行う近接交信システム、情報保持装置および質問装置 - Google Patents

無線を介して質問・応答を行う近接交信システム、情報保持装置および質問装置

Info

Publication number
JP2002123804A
JP2002123804A JP2000315512A JP2000315512A JP2002123804A JP 2002123804 A JP2002123804 A JP 2002123804A JP 2000315512 A JP2000315512 A JP 2000315512A JP 2000315512 A JP2000315512 A JP 2000315512A JP 2002123804 A JP2002123804 A JP 2002123804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
unit
response
holding device
interrogation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000315512A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Nonaka
洋一 野中
Junichi Hamano
順一 浜野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000315512A priority Critical patent/JP2002123804A/ja
Publication of JP2002123804A publication Critical patent/JP2002123804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】交信を行うべき情報保持装置を質問装置により
確実に選択することできる技術を提供する。 【解決手段】無線による問いかけに応答して情報を無線
出力する1個以上の情報保持装置100と、情報保持装
置100に対して無線により問いかけを行い、それに応
答して無線で送信される情報を受信する少なくとも1台
の質問装置200とで、無線を介して近接交信により質
問・応答を行う。この場合に、1個以上の情報保持装置
100と少なくとも1台の質問装置200とが、それぞ
れ両者が近接すると互いに引き合う作用を起こす部材1
60、250を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線を介して質問
・応答を行って、一方の情報を他方に伝達する技術に係
り、特に、近接して無線交信を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】物や場所の識別のために、個別情報を、
番号、バーコード等の代わりに、無線で情報伝達するこ
とにより識別する技術がある。この技術は、情報を保持
する装置の小型化、低価格化に伴って、これまで適用さ
れていなかった多くの分野に適用されることが考えられ
る。例えば、生産現場で適用することが考えられる。
【0003】従来、文献:「モノに情報を貼り付ける
RFIDタグとその応用」情報処理学会誌40巻8号p84
6〜850(1999年8月)にあるように、個別情報
を、番号、バーコード等によって識別するデータキャリ
ア技術がある。この技術において、最近、個別情報を電
子的に保持して、電磁誘導等により非接触で情報伝達す
るRFID(Radio Frequency IDentification)技術が開発
され、物の識別管理のために応用され始めている。
【0004】番号、バーコード等を専用の読み取り機に
より読み取って識別する視覚的なデータキャリア技術
は、物に番号、バーコード等を印刷するだけで運用でき
る。このため、安価で占有容積が小さい(薄い)利点が
ある。しかし、番号、バーコード等を物の表面に露出し
なければならないという問題がある。このため、次のよ
うな問題が指摘されている。(1) バーコードを付すべき
対象物の意匠に制約を加える。(2) 専用の読み取り機を
近接させて読み取る必要があるため、読取専用の動作が
必要である。(3) 格納するデータの容量が番号やバーコ
ードの容量で制限されており、多くの情報を伝達するこ
とができない。
【0005】RFIDは、上記の課題を解決するデータキャ
リア技術として、現在、応用が試みられている。バーコ
ードのように読み取り専用のRFIDのほか、書き込み
可能なRFIDもある。格納する情報もバーコードと比較し
て多い。また、電磁誘導による情報伝達のため物の意匠
に制約を加えることがない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、RFIDを
用いた交信システムは、RFIDを情報保持装置とし、
これに無線で質問を送り、応答を受信する質問装置とで
構成される。RFIDが小型化され、大量に使用される
と、質問装置とこれに応答する情報保持装置との対応関
係が精度よく行われる必要が生じてくる。すなわち、近
接無線による交信であっても、複数の情報保持装置が近
い範囲に存在する場合、すなわち、質問装置が質問を発
し、応答を受信している対象が、確かに質問すべき相手
であるかが必ずしも保証されない。特に、質問装置側
に、情報保持装置を識別するための情報が用意されてい
ない場合、すなわち、情報保持装置側から一方的に識別
情報を取得しなければならない場合には、その傾向が顕
著となり得る。そのため、質問装置からの質問が、目指
す情報保持装置に向けられ、それからの応答を受信でき
るようにすることが求められる。すなわち、質問装置と
情報保持装置とが互いに交信すべき相手であることが質
問装置を操作する人に容易に分かるようにすることが求
められる。
【0007】本発明の目的は、交信を行うべき情報保持
装置を質問装置により確実に選択することできる技術を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線入力に応
答して情報を無線出力する1個以上の情報保持装置と、
情報保持装置に対して無線出力を行い、無線で送信され
る情報を受信する少なくとも1台の質問装置とで、無線
を介して近接交信により質問・応答を行う。また、本発
明は、1個以上の情報保持装置と少なくとも1台の質問
装置とが、それぞれ両者が近接すると互いに引き合う作
用を起こす部材をそれぞれ有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。以下の各図面に示される
実施形態では、無線入力に応答して情報を無線出力する
1個以上の情報保持装置100と、いずれかの情報保持
装置100に対して無線送信を行い、無線で送信される
情報を受信する少なくとも1台の質問装置200とが用
いられる。情報保持装置100と質問装置200とは、
無線を介して近接交信により質問・応答を行う。本発明
では、1個以上の情報保持装置100と少なくとも1台
の質問装置とが、それぞれ両者が近接すると互いに引き
合う作用を起こす部材をそれぞれ有する。以下に述べる
実施形態では、両者が近接すると互いに引き合う作用を
起こす部材が、一方が磁力を生じさせる起磁部材であ
り、他方がそれに応じて引き合う磁気感応部材で構成さ
れる場合、および、共に起磁部材で構成される場合を、
例として説明する。なお、磁界をどのように発生させる
かについては、本発明では限定しない。ただし、小型化
を考慮すると、起磁部材として、永久磁石が第一の候補
に挙げられる。一方、磁気感応部材としては、例えば、
強磁性体が挙げられる。また、磁気感応部は、アンテナ
を兼ねることができる。もちろん、これに限られない。
【0010】図1および図2に示す例では、互いに引き
合う作用を起こす部材として、情報保持装置100が磁
気感応部160が用いられる。
【0011】図1および図2に示す近接無線交信システ
ムは、情報保持装置100と、質問装置200とで構成
される。情報保持装置100には、外部から目視可能な
状態で、磁気感応部材160が取り付けられている。
【0012】情報保持装置100は、図1に示すよう
に、固有の識別子等の各種情報を記憶するメモリを有す
る情報格納部(メモリ部)110と、無線による問いか
けに応答し、メモリ部110から情報を読み出して送信
する応答部120と、磁界が存在すると、それに応答し
て変位する磁気感応部160と、電源回路130とを有
する。
【0013】メモリ部110は、読み出し専用型および
読み書き可能型のいずれであってもよい。本実施形態で
は、説明を簡単にするため、読み出し専用型を用いるこ
ととする。メモリ部110は、半導体メモリが用いられ
る。また、後述する応答部120と共に、一つの半導体
チップに設けることができる。この半導体チップは、ケ
ースに収容されることができる。また、対象物に直接埋
設することができる。例えば、製品に直接取り付けるこ
とができる。
【0014】応答部120は、送受信制御、情報読み出
し制御等を行う制御部121と、受信電波の復調、およ
び、送信電波の変調を行う変調・復調回路122と、無
線周波数の信号の送受を行うRF回路123と、無線の
送受信に用いられる高周波信号を生成する発振回路12
4と、磁気感応部160とを有する。
【0015】磁気感応部160は、本実施形態では、前
述した半導体チップの外側に設けられる。具体的には、
磁性を帯びた材料で形成される。本実施形態では、外部
アンテナ125としても機能するため、導電性を有する
部材で構成される。また、磁気感応部160およびアン
テナ125として機能させるため、例えば、強磁性金属
の線材、強磁性金属の芯材に金等の良導電性金属をコー
ティングした線材、良導電性金属の芯材に強磁性体をコ
ーティングした線材等を用いることができる。
【0016】磁気感応部160は、一例を挙げると、線
径0.01mm、長さ2mm〜10cm程度の可撓性を
持つ線材とすることができる。特に、柔軟な微細毛のよ
うな構造とすることが好ましい。このような構造とする
と、磁気感応部160が浮遊可能となる。その結果、磁
界が存在すると、容易に、磁界に反応して、磁力線に倣
うようにその姿勢を変えることが可能となる。例えば、
図1において、実線の状態にあった磁気感応部160
が、起磁部250が近接することで、その磁界によっ
て、二点鎖線で示すように、磁力線に倣うよう変位す
る。その結果、当該磁気感応部160を有する情報保持
装置100に、質問装置200が近接していることが肉
眼で確認できるようになる。
【0017】なお、磁気感応部160としては、この他
に、例えば、図6、図7に示すように、アンテナの先端
に磁性体粒を取り付ける構造としてもよい。なお、線材
として、帯状形態のものを用いてもよい。
【0018】この例では、磁気感応部160の線材をア
ンテナとして使用しているが、これに限られない。アン
テナは別途コイルを用いることとして、磁気感応部16
0のみの機能とすることもできる。この場合には、線材
として、非金属の芯材、または、非金属のフィルム状の
材料に磁気材料をコーティングしたもの等を用いること
ができる。アンテナ125の長さは、送受信する電波の
周波数に応じて決定される。
【0019】また、メモリ部110および応答部122
を半導体チップで構成する場合には、磁気感応部160
は、半導体チップが置かれている部材に磁性を有する部
材を装着して構成することができる。例えば、磁気感応
部は、製品に固定することができる。そのようにする
と、固定強度が確保できる。
【0020】また、半導体チップを紙に漉き込むことが
できる。この場合、当該紙に、磁性材料を付着させるこ
とで、磁気感応部を構成してもよい。図10は、その一
例である。すなわち、用紙1000の一部に、情報保持
装置100を漉き込んである。そして、その周りに、磁
性材料膜からなる起磁部150が配置されている。これ
は、紙に限らず、容器の一部、製品の一部に同様に設け
ることができる。
【0021】通信距離は、主に電磁波の周波数によって
決まる。低周波のものは、占有容積が大きく、コストも
高い。しかし、通信距離が10m程度まで可能であるた
め遠隔通信に向く。一方、高周波のものは、通信距離が
1mmから数cmと短い。しかし、シート状に加工可能
であり、占有容積が小さく、コストも小さい。このため
大量運用に向く。
【0022】電源回路130は、いずれも図示していな
いが、バッテリないしコンデンサと、RF回路123で
受信された信号を整流して前記バッテリに充電する充電
回路と、バッテリの電力を各部に供給する電圧供給回路
とを有する。この電源回路130は、質問装置200か
ら送信される信号の電力を用いてバッテリを充電し、バ
ッテリの充電電力により、応答信号を送信する。
【0023】質問装置200は、例えば、図1に示すよ
うに、情報を保存するメモリ部210と、問いかけを無
線送信すると共に、無線で送られる情報を受信して、該
情報を取り出す質問部220と、電源回路230とを有
する。
【0024】メモリ部210は、読み書き可能な型のも
のが用いられる。本実施形態では、情報保持装置から取
得した情報を一旦格納するために用いられる。後、メモ
リに格納された情報は、外部に出力される。情報の出力
は、図示していないインタフェースを介して行われる。
なお、通信回線を介して出力するようにしてもよい。ま
た、メモリ部210を着脱可能な可搬型メモリとするこ
とで、メモリ自体を取り外して、情報を外部に出力する
ことも可能である。
【0025】質問部220は、送受信制御、情報読み出
し制御等を行う制御部221と、受信電波の復調、およ
び、送信電波の変調を行う変調・復調回路222と、無
線周波数の信号の送受を行うRF回路223と、無線の
送受信に用いられる高周波信号を生成する発振回路22
4と、内蔵アンテナ225と、磁界を発生させる起磁部
250とを有する。
【0026】起磁部250は、本実施形態では、質問装
置200に内蔵される。起磁部250を構成する材料に
は、具体的には、永久磁石が用いられる。もちろん、こ
れに限定されない。例えば、ソレノイド等により構成す
ることも可能である。本実施形態では、アンテナ225
部分に配置される磁性体を永久磁石として、起磁部25
0としたものである。具体的には、永久磁石である磁性
体に銅線を巻いて形成されるコイル、または、永久磁石
を囲むように、印刷された導電体をアンテナ225とし
て用いる。
【0027】ここで、起磁部250が生成する磁化の強
さは、前述した磁気感応部160に近接した際、変位を
起こさせるに十分な強さであればよい。また、起磁部の
磁界は、アンテナ225の指向性と合うように生成す
る。すなわち、当該磁界に反応して変位する磁気感応部
の変位の向きと、アンテナ225の主ローブの方位とが
合致するように磁界が分布するように設けられる。
【0028】なお、本実施形態では、起磁部250が質
問装置200に固定的に設けられている。しかし、これ
に限られない。例えば、図9に示すように、起磁部25
0を可動支持機構270により変位可能に支持する構成
としてもよい。可動支持機構270は、例えば、弾性部
材、チルト機構等により構成することができる。このよ
うにすることで、起磁部250が変位可能となる。その
結果、情報保持装置100に対して、電波の指向性をよ
り適切に活かすことが可能となる。
【0029】質問装置200の通信距離は、主に電磁波
の周波数によって決まる。一方、送信電力は、前述した
情報保持装置100に給電が可能な電界強度とする。
【0030】電源回路230は、いずれも図示していな
いが、バッテリを備えている。質問装置200は、ある
程度の大きさを有することができるため、大容量の二次
電池、一次電池を用いることが可能である。
【0031】次に、本実施形態による近接交信の動作に
ついて説明する。まず、情報保持装置100を多数用意
する。その際、各情報保持装置100のメモリ部11に
は、それぞれにユニークな識別子が記憶されているもの
とする。複数の対象物、例えば、製品の一つ一つに情報
保持装置100を取り付ける。取り付け方は前述したよ
うに種々可能である。ここでは、製品の梱包箱に、情報
保持装置100を取り付けるものとする。そして、製品
を、例えば、倉庫においておくものとする。なお、ここ
で、対象とする梱包箱は、比較的小型のもの、例えば、
縦、横、高さがそれぞれ数十cm以内の大きさであるも
のとする。
【0032】この状態で、特定の製品の存在を確認する
場合、前述した質問装置200を各製品の、情報保持装
置100に近接させる。例えば、数十センチメートルか
ら数センチメートル程度に近接させる。ここで、起磁部
250による磁界によって、情報保持装置の磁気感応部
160が、例えば、図1に示す実線の状態から二点鎖線
の状態に変位するまで、近接させる。このような状態に
なると、複数存在する対象物の内、特定の対象物に取り
付けられている情報保持装置100の磁気感応部160
が変位していることが確認できる。従って、質問装置2
00は、対象物を目標として確実に捉えることができ
る。
【0033】そこで、図示しない操作部を介して、質問
送出を支持する。これを受けて、制御部221は、メモ
リ部210から質問電文を読み出して、変調・復調回路
222で変調した後、RF回路223を経てアンテナ2
25から放射する。これに対して、情報保持装置100
は、放射された電波をアンテナ125が受信すると、R
F回路123を経て変調・復調回路122に受信信号が
送られる。また、この際、電源回路130にも受信信号
が送られ、整流されて、バッテリを充電する。そして、
このバッテリによる電力で、各部が動作可能となる。
【0034】制御部は、復調された受信信号から、識別
子を問い合わせる情報を取得して、メモリ部212に格
納されている識別子を含む返信電文を生成する。そし
て、変調・復調回路122で変調した後、RF回路12
3を経てアンテナ125から放射する。これを受けて、
情報保持装置100は、放射された電波をアンテナ22
5が受信すると、RF回路223を経て変調・復調回路
2122に受信信号が送られる。制御部221は、復調
された受信信号から識別子を抽出してメモリ部210に
格納する。これにより、質問装置200による質問と、
情報保持装置100による応答とからなる一連の交信が
終了する。
【0035】なお、制御部221は、要求に応じて、メ
モリ部210に格納される識別子を示す情報を出力する
ことができる。
【0036】このように、本実施形態では、質問装置を
対象とする情報保持装置に近接させると、磁気感応部が
これに応答して変位する。その結果、質問装置と、目的
の情報保持装置との近接関係が確認できることとなる。
また、浮遊できるアンテナが質問装置のアンテナに近接
するため、微弱電波による情報通信の精度をより向上さ
せることができる。なお、複数の情報保持装置100が
近接して配置されている場合、質問装置200を近接さ
せる際、複数の情報保持装置100の磁気感応部160
の内、いずれか一つのみが変位する状態となるように近
接させる。これにより、目的の情報保持装置とのみ交信
できることが可能となる。
【0037】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。本実施形態は、図3に示すように、情報保持装置
100側に起磁部150が設けられ、質問装置200側
に磁気感応部260が設けられる例である。
【0038】起磁部150は、前述した起磁部250と
同様に構成することができる。従って、同様に機能する
ことが可能である。アンテナ125についても同様であ
る。また、磁気感応部260は、前述した磁気感応部1
60と同様に構成することができる。従って、これにつ
いても、同様に機能することができる。相違点は、質問
装置200を目的の情報保持装置100に近接させる
際、質問装置200側の磁気感応部250が、情報保持
装置100の起磁部150による磁界の作用によって変
位する点である。その他については、図1に示す実施形
態と同様であるので、重複した説明は省略する。
【0039】なお、図3に示す例では、情報保持装置1
00のアンテナ125は、情報保持装置装置100に内
蔵されている。しかし、これに限定されない。例えば、
図4に示すように、装置の外部に配置することも可能で
ある。これは、情報保持装置自体が半導体チップで構成
され、数ミリメートル角以下の極めて小さい構造であっ
て、それより大きな領域を要するアンテナを用いる必要
がある場合の形態の一例である。具体的には、情報保持
装置100が何らかの媒体、例えば、製品の梱包箱等に
取り付けられた場合、その取り付け箇所の周囲にアンテ
ナ125が併せて取り付けられる。
【0040】また、図3に示す例では、質問装置1台
で、情報保持装置100との交信を行う例を示してい
る。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、図
4および図5に示すように、複数の質問装置を用いる構
成とすることができる。
【0041】図4に、図3に示す実施形態の質問装置2
00を、複数配列した例を示す。この例は、一列に配列
した複数の質問装置200を用いて、一つの情報保持装
置100に質問を発し、応答を検出するものである。こ
のような構造とすることで、広い範囲に散らばって存在
する情報保持装置100を探索する場合に、探索が能率
的に行える。また、情報保持装置が質問装置200の配
列方向に移動する場合に、移動する情報保持装置と交信
することが容易となる。
【0042】図5に、図3に示す実施形態の質問装置2
00を、複数配列した例を示す。この例は、複数列に配
列した複数の質問装置200を用いて、一つの情報保持
装置100に質問を発し、応答を検出するものである。
このような構造とすることで、前述した図4に示す場合
と同様に、広い範囲に散らばって存在する情報保持装置
100を探索する場合に、探索が能率的に行える。ま
た、情報保持装置が面上を移動する場合に、移動する情
報保持装置と交信することが容易となる。
【0043】次に、図8に示す本発明の他の実施形態に
ついて説明する。本実施形態は、情報保持装置100お
よび質問装置200の両者が共に起磁部を有する例であ
る。
【0044】この例では、質問装置200は、既に図1
に示したものと同じ構造である。一方、情報保持装置1
00は、起磁部150を有する点において、図1に示す
例とは相違する。ただし、起磁部150の構造は、質問
装置200のものと基本的には同じである。また、アン
テナ125についても、アンテナ225と同様である。
従って、重複した説明はくり返さない。
【0045】本実施形態では、永久磁石の極性をどのよ
うに配置するかによって、異なる態様が可能である。例
えば、情報保持装置100と、質問装置200とを、互
いに引き合うように、それぞれの起磁部150、250
の対向する面の極性を異なる極性、すなわち、NとSと
なるように設定することができる。また、互いに反発す
るようにしてもよい。また、対向する面に、N、S両極
が現れるようにし、その向きを同じ、または、逆となる
ように設定することもできる。なお、ある情報保持装置
100について、ある質問装置200とは、互い引き合
うようにし、それとは異なる質問装置とは、反発し合う
ようにして、情報保持装置100と質問装置200との
適合関係を設定するようにしてもよい。
【0046】本実施形態のように、情報保持装置100
と質問装置100とを互いに引き合うようにすること、
また、反発し合うようにすることで、互いの近接状態を
磁力により感知することが可能となる。また、両者を引
き合うようにした場合、両者がほとんど接触する程度ま
で近接させて交信することを、磁力により行うことがで
きる。この場合、電波強度を微弱にしても確実に交信で
きるようになる。従って、混信を防ぐことが容易とな
る。また、情報保持装置側の電力が小さくてすむ。
【0047】ここで、起磁部250を、図9に示すよう
に、可動支持機構270により支持することで、質問装
置200の姿勢をあまり変えなくとも、起磁部250、
すなわち、アンテナ部225の向きを、情報保持装置1
00と、質問装置200とが生成する磁界の向きに容易
に倣わせることができる。なお、図示を省略したが、こ
の可動支持機構を、情報保持装置側に設けるようにして
もよい。また、両者に設けるようにしてもよい。
【0048】以上に述べたように、本発明の各実施形態
によれば、情報保持装置100と質問装置200とを、
磁気力を利用して近接状態が容易に確認できるようにす
ることができる。その結果、交信を行うべき情報保持装
置を質問装置により確実に選択し得る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、交信を行うべき情報保
持装置を質問装置により確実に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施形態における情報保
持装置および質問装置の構成の概要を示すブロック図。
【図2】 図2は、本発明の一実施形態における情報保
持装置および質問装置の外観の概要を示す斜視図。
【図3】 図3は、本発明の他の実施形態における情報
保持装置および質問装置の構成の概要を示すブロック
図。
【図4】 図4は、上記図3に示す実施形態の質問装置
を、複数台、一列に配列して用いる場合の例を示す説明
図。
【図5】 図5は、上記図3に示す実施形態の質問装置
を複数台複数列に配列して用いる場合の例を示す説明
図。
【図6】 図6は、本発明において用いることができる
磁気感応部の他の形態を示す説明図。
【図7】 図7は、図6に示す磁気感応部ヲ有する質問
装置を、複数台、一列に配置した例を示す説明図。
【図8】 図8は、本発明のさらに他の実施形態におけ
る情報保持装置および質問装置の構成の概要を示すブロ
ック図。
【図9】 図9は、起磁部を可動支持機構で支持する例
を示したブロック図。
【図10】 図10は、用紙に、情報保持装置を漉き込
んだ例を示す説明図。
【符号の説明】
100…情報保持装置、110…情報格納部(メモリ
部)、120…応答部、121…制御部、122…変調
・復調回路、123…RF回路、124…発振回路、1
25…アンテナ、150…起磁部、160…磁気感応
部、130…電源回路、200…質問装置、210…メ
モリ部、220…質問部、221…制御部、222…変
調・復調回路、223…RF回路、224…発振回路、
225…アンテナ、250…起磁部、260…磁気感応
部、270…可動支持機構。1000…用紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 5/02 G06K 19/00 N Q Fターム(参考) 5B035 AA00 BB09 BC00 CA01 CA23 5B058 CA17 KA02 KA04 KA13 KA24 YA20 5K012 AB03 AC08 AC10 BA02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線を介して質問・応答を行う近接交信
    システムにおいて、 無線に応答して情報を無線出力する1個以上の情報保持
    装置と、 情報保持装置に対して無線送信を行い、それに応答して
    無線で送信される情報を受信する少なくとも1台の質問
    装置とを含み、 前記1個以上の情報保持装置と少なくとも1台の質問装
    置とは、それぞれ両者が近接すると互いに引き合う作用
    を起こす部材をそれぞれ有することを特徴とする近接交
    信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の近接交信システムにお
    いて、 前記両者が近接すると互いに引き合う作用を起こす部材
    は、一方が磁力を生じさせるものであり、他方がそれに
    応じて引き合うものであることを特徴とする近接交信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の近接交信システムにお
    いて、 前記互いに引き合う作用を起こす部材のうち、情報保持
    装置および質問装置のいずれか一方が有する部材は、引
    き合いに応じて変位を生じるものであることを特徴とす
    る近接交信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の近接交信システムにお
    いて、 前記変位を生じる部材は、可撓性を有する線材で構成さ
    れることを特徴とする近接交信システム。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の近接交信システムにお
    いて、 前記変位を生じる部材は、可撓性を有するフィルムで構
    成されることを特徴とする近接交信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の近
    接交信システムにおいて、 前記質問装置を複数台配列することを特徴とする近接交
    信システム。
  7. 【請求項7】 無線入力に応答して情報を無線出力する
    情報保持装置において、 情報を格納する情報格納部と、 無線入力に応答し、前記情報格納部から情報を読み出し
    て送信する応答部と、 磁界が存在すると、それに応答して変位する磁気感応部
    とを有することを特徴とする情報保持装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の情報保持装置におい
    て、 情報格納部と応答部とは半導体チップで構成され、磁気
    感応部は磁性を有する部材で構成されることを特徴とす
    る情報保持装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の情報保持装置におい
    て、 情報格納部と応答部とは一体に設けられ、前記磁気感応
    部の磁性を有する部材は可撓性を有することを特徴とす
    る情報保持装置。
  10. 【請求項10】 請求項8および9のいずれか一項に記
    載の情報保持装置において、 前記磁気感応部の磁性を有する部材は、前記応答部に接
    続されるアンテナとして機能することを特徴とする情報
    保持装置。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の情報保持装置におい
    て、 情報格納部と応答部とは半導体チップで構成され、磁気
    感応部は、前記半導体チップが置かれている部材に磁性
    を有する部材を装着して構成されることを特徴とする情
    報保持装置。
  12. 【請求項12】 無線入力に応答して情報を無線出力す
    る情報保持装置において、 情報を格納する情報格納部と、 無線入力に応答し、前記情報格納部から情報を読み出し
    て送信する応答部と、 磁界を生成させる起磁部とを有することを特徴とする情
    報保持装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の情報保持装置にお
    いて、 起磁部は磁性体で構成されることを特徴とする情報保持
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項12および13のいずれか一項
    に記載の情報保持装置において、 前記起磁部は、前記情報格納部および応答部に対して変
    位可能に取り付けられていることを特徴とする情報保持
    装置。
  15. 【請求項15】 情報を保持する保持装置に対して無線
    により問いかけを行い、それに応答して無線で送信され
    る情報を受信する質問装置において、 問いかけを無線送信すると共に、無線で送られる情報を
    受信して、該情報を取り出す質問部と、 磁界が存在すると、それに応答して変位する磁気感応部
    とを有することを特徴とする質問装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の質問装置におい
    て、 磁気感応部は磁性を有する部材で構成されることを特徴
    とする質問装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の質問装置におい
    て、 情報格納部と応答部とは一体に設けられ、前記磁気感応
    部の磁性を有する部材は可撓性を有することを特徴とす
    る質問装置。
  18. 【請求項18】 請求項16および17のいずれか一項
    に記載の質問装置において、 前記磁気感応部の磁性を有する部材は、前記応答部に接
    続されるアンテナとして機能することを特徴とする質問
    装置。
  19. 【請求項19】 情報を保持する保持装置に対して無線
    により問いかけを行い、無線で送信される情報を受信す
    る質問装置において、 問いかけを無線送信すると共に、無線で送られる情報を
    受信して、該情報を取り出す質問部と、 磁界を生成する起磁部とを有することを特徴とする質問
    装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の質問装置におい
    て、 起磁部は磁性体で構成されることを特徴とする質問装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項19および20のいずれか一項
    に記載の質問装置において、 前記起磁部は、前記質問部に対して変位可能に取り付け
    られていることを特徴とする質問装置。
JP2000315512A 2000-10-16 2000-10-16 無線を介して質問・応答を行う近接交信システム、情報保持装置および質問装置 Pending JP2002123804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000315512A JP2002123804A (ja) 2000-10-16 2000-10-16 無線を介して質問・応答を行う近接交信システム、情報保持装置および質問装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000315512A JP2002123804A (ja) 2000-10-16 2000-10-16 無線を介して質問・応答を行う近接交信システム、情報保持装置および質問装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002123804A true JP2002123804A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18794605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000315512A Pending JP2002123804A (ja) 2000-10-16 2000-10-16 無線を介して質問・応答を行う近接交信システム、情報保持装置および質問装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002123804A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006033143A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Sharp Corp 無線識別デバイスと無線識別デバイス処理装置
JP2008259144A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Sony Corp 通信装置および通信方法、並びにプログラム
JP2010010763A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Sony Corp 通信装置、通信方法、通信システム及びコンピュータプログラム
US7783255B2 (en) 2008-08-06 2010-08-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus and fixation control method

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006033143A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Sharp Corp 無線識別デバイスと無線識別デバイス処理装置
JP2008259144A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Sony Corp 通信装置および通信方法、並びにプログラム
JP2010010763A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Sony Corp 通信装置、通信方法、通信システム及びコンピュータプログラム
JP4650524B2 (ja) * 2008-06-24 2011-03-16 ソニー株式会社 通信装置、通信方法、通信システム及びコンピュータプログラム
US7783255B2 (en) 2008-08-06 2010-08-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus and fixation control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5426667A (en) System for the contactless exchange of data, and responder for use in such a system
US7855646B2 (en) Inductive coupling in documents
Dobkin The rf in RFID: uhf RFID in practice
US6774865B1 (en) Portable electronic device comprising several contact-free integrated circuits
US9024725B2 (en) Communication terminal and information processing system
AU2003220174B2 (en) Integrated circuit with enhanced coupling
US6078258A (en) Tag system
EP1120733A1 (en) Apparatus for identifying article
US20080252426A1 (en) Intelligent Rfid System For Low Powered Reader-Tag Communication and Method Thereof
JP2001022905A (ja) Icカード装置
JP2007524942A (ja) 電磁波により与えられる受動送信機受信機装置
JPH10293828A (ja) データキャリア、コイルモジュール、リーダライタ及び衣服データ取得方法
JP2022547585A (ja) 多目的rfidトランスポンダとそれを読み取るためのシステム
JP2005323019A (ja) Rfidタグ用ブースターアンテナ
JP4578728B2 (ja) 携帯型機器
CN114465641B (zh) 紧邻的电子装置之间的无线通信
JP2002123804A (ja) 無線を介して質問・応答を行う近接交信システム、情報保持装置および質問装置
KR20080079143A (ko) 보안 기능을 구비한 무선 주파수 인식 카드
WO2001082221A1 (fr) Etiquette electronique
US7932642B2 (en) Method and system for reading a transponder
EP0955616A1 (en) Electronic tag
RU2713864C1 (ru) Комбинированная сенсорная RFID-метка
JP2008186327A (ja) Rfidリーダ装置
KR20080013215A (ko) Rfid 태그
KR101858639B1 (ko) 보안기능이 향상된 태그의 동작 제어 장치