JP2002122739A - 偏光板及びこれを備えた液晶表示装置 - Google Patents
偏光板及びこれを備えた液晶表示装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】偏光子の保護層のＭＤ方向の線膨張系数と偏光
板を構成する粘着剤の弾性率の積を特定の範囲にするこ
とにより、光抜けの減少を緩和させた偏光板とこれを用
いた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）フィルム
を、２色性の性質をもつヨウ素または染料で染色し、架
橋剤により架橋し、かつ延伸された偏光板において、偏
光子の保護層のＭＤ方向の線膨張系数と偏光板を構成す
る粘着剤の弾性率の積を１．０×１０-5［℃-1・ＭＰ
ａ］以下、さらに好ましくは３．０×１０ -6［℃-1・Ｍ
Ｐａ］以下とする。
板を構成する粘着剤の弾性率の積を特定の範囲にするこ
とにより、光抜けの減少を緩和させた偏光板とこれを用
いた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）フィルム
を、２色性の性質をもつヨウ素または染料で染色し、架
橋剤により架橋し、かつ延伸された偏光板において、偏
光子の保護層のＭＤ方向の線膨張系数と偏光板を構成す
る粘着剤の弾性率の積を１．０×１０-5［℃-1・ＭＰ
ａ］以下、さらに好ましくは３．０×１０ -6［℃-1・Ｍ
Ｐａ］以下とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置（以
下、ＬＣＤと略称することがある。）に使用する偏光板
とこれを備えた液晶表示装置に関する。さらに詳しく
は、大型液晶表示装置またはハイコントラスト表示用液
晶表示装置に有用な偏光板及び液晶表示装置に関する。
下、ＬＣＤと略称することがある。）に使用する偏光板
とこれを備えた液晶表示装置に関する。さらに詳しく
は、大型液晶表示装置またはハイコントラスト表示用液
晶表示装置に有用な偏光板及び液晶表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＬＣＤは、パソコン等に使用されてお
り、近年、急激に増加している。ＬＣＤの用途は広がっ
てきており、近年モニター用途にも使用される様になっ
てきている。
り、近年、急激に増加している。ＬＣＤの用途は広がっ
てきており、近年モニター用途にも使用される様になっ
てきている。
【０００３】偏光板は、ＰＶＡフィルムを二色性を有す
るヨウ素又は染料で染色した後、ほう酸やほう砂等で架
橋して偏光板を作製する。尚、染色工程および架橋工程
にて一軸延伸を行うが、この延伸は工程中に行ってもよ
いし、その工程の前後にて行ってもよい。染色工程およ
び架橋工程の後、通常、乾燥機等を用いて乾燥し、接着
剤を用いてトリアセチルセルロース（ＴＡＣ）フィルム
等の保護層と貼り合わせて製造される。
るヨウ素又は染料で染色した後、ほう酸やほう砂等で架
橋して偏光板を作製する。尚、染色工程および架橋工程
にて一軸延伸を行うが、この延伸は工程中に行ってもよ
いし、その工程の前後にて行ってもよい。染色工程およ
び架橋工程の後、通常、乾燥機等を用いて乾燥し、接着
剤を用いてトリアセチルセルロース（ＴＡＣ）フィルム
等の保護層と貼り合わせて製造される。
【０００４】ところで近年ＬＣＤの大型化、ハイコント
ラスト化が進み、偏光板の高品質化が要請されている。
特に、偏光板をＬＣＤパネルに装着（貼り合わせ）後
に、オートクレイブ、エージング処理を行うが、この時
に若干なりとも偏光板の膨張・収縮が生じる。この膨張
・収縮により、偏光黒表示時のパネル端部で光抜けを発
生させ、表示品位を著しく低下させるという問題があ
る。
ラスト化が進み、偏光板の高品質化が要請されている。
特に、偏光板をＬＣＤパネルに装着（貼り合わせ）後
に、オートクレイブ、エージング処理を行うが、この時
に若干なりとも偏光板の膨張・収縮が生じる。この膨張
・収縮により、偏光黒表示時のパネル端部で光抜けを発
生させ、表示品位を著しく低下させるという問題があ
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題を解決するため、偏光板を構成する保護層の加
熱時の膨張系数と粘着剤の弾性率に注目し、光抜けの減
少を緩和させた偏光板とこれを用いた液晶表示装置を提
供することを目的とする。
術の問題を解決するため、偏光板を構成する保護層の加
熱時の膨張系数と粘着剤の弾性率に注目し、光抜けの減
少を緩和させた偏光板とこれを用いた液晶表示装置を提
供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の偏光板は、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）フ
ィルムを、２色性の性質をもつヨウ素または染料で染色
し、架橋剤により架橋し、かつ延伸された偏光板におい
て、偏光子の保護層のＭＤ方向（製膜時の長さ方向）の
線膨張系数と粘着剤層の弾性率の積が１．０×１０
-5［℃-1・ＭＰａ］以下であることを特徴とする。
本発明の偏光板は、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）フ
ィルムを、２色性の性質をもつヨウ素または染料で染色
し、架橋剤により架橋し、かつ延伸された偏光板におい
て、偏光子の保護層のＭＤ方向（製膜時の長さ方向）の
線膨張系数と粘着剤層の弾性率の積が１．０×１０
-5［℃-1・ＭＰａ］以下であることを特徴とする。
【０００７】前記においては、ＭＤ方向の線膨張系数と
粘着剤層の弾性率の積が３．０×１０-6［℃-1・ＭＰ
ａ］以下であることが好ましい。
粘着剤層の弾性率の積が３．０×１０-6［℃-1・ＭＰ
ａ］以下であることが好ましい。
【０００８】前記においては、偏光子の保護層のＭＤ方
向の線膨張系数と粘着剤層の弾性率の積が０［℃-1・Ｍ
Ｐａ］以上が好ましく、さらに好ましくは１．０×１０
-6［℃-1・ＭＰａ］以上である。
向の線膨張系数と粘着剤層の弾性率の積が０［℃-1・Ｍ
Ｐａ］以上が好ましく、さらに好ましくは１．０×１０
-6［℃-1・ＭＰａ］以上である。
【０００９】また前記偏光板においては、偏光板の表面
にさらにハードコート層を有していてもよい。耐摩耗性
を向上させるためである。ハードコート層はアクリル系
樹脂であることが好ましい。
にさらにハードコート層を有していてもよい。耐摩耗性
を向上させるためである。ハードコート層はアクリル系
樹脂であることが好ましい。
【００１０】また前記の偏光板に反射板または半透過反
射板を貼り合せ、反射型偏光板または半透過反射板型偏
光板を形成しても良い。
射板を貼り合せ、反射型偏光板または半透過反射板型偏
光板を形成しても良い。
【００１１】また前記の偏光板に位相差板またはλ板を
貼り合せ、楕円または円偏光板を形成しても良い。
貼り合せ、楕円または円偏光板を形成しても良い。
【００１２】また前記の偏光板に視角補償フィルム貼り
合せ、偏光板を形成しても良い。
合せ、偏光板を形成しても良い。
【００１３】また偏光板に接着剤または粘着剤を用いて
輝度向上フィルム貼り合せ、偏光板を形成しても良い。
輝度向上フィルム貼り合せ、偏光板を形成しても良い。
【００１４】次に本発明の液晶表示装置は、前記の偏光
板を液晶セルの少なくとも片側に備えたことを特徴とす
る。
板を液晶セルの少なくとも片側に備えたことを特徴とす
る。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明は、偏光板の保護層フィル
ムの膨張係数及び粘着剤の弾性率を特定の範囲とするこ
とにより、光抜けの現象を緩和させることができた。す
なわち、偏光子の保護層のＭＤ方向の線膨張系数と偏光
板を構成する粘着剤の弾性率の積を1.0×１０-5［℃-1
・ＭＰａ］以下とする。さらに好ましくは、ＭＤ方向の
線膨張系数と偏光板を構成する粘着剤の弾性率の積を
３．０×１０-6［℃-1・ＭＰａ］以下とする。
ムの膨張係数及び粘着剤の弾性率を特定の範囲とするこ
とにより、光抜けの現象を緩和させることができた。す
なわち、偏光子の保護層のＭＤ方向の線膨張系数と偏光
板を構成する粘着剤の弾性率の積を1.0×１０-5［℃-1
・ＭＰａ］以下とする。さらに好ましくは、ＭＤ方向の
線膨張系数と偏光板を構成する粘着剤の弾性率の積を
３．０×１０-6［℃-1・ＭＰａ］以下とする。
【００１６】本発明の偏光板は、偏光板の原材料である
ＰＶＡフィルムを、膨潤、染色、延伸、架橋、乾燥等の
工程を経て偏光機能を有する偏光子が得られ、その後、
その偏光子に接着剤又は、粘着剤を用いて、トリアセチ
ルセルロース（ＴＡＣ）や、ポリエチレンテレフタレー
ト（ＰＥＴ）等のフィルムを保護層として貼り合せて、
偏光板を得る。
ＰＶＡフィルムを、膨潤、染色、延伸、架橋、乾燥等の
工程を経て偏光機能を有する偏光子が得られ、その後、
その偏光子に接着剤又は、粘着剤を用いて、トリアセチ
ルセルロース（ＴＡＣ）や、ポリエチレンテレフタレー
ト（ＰＥＴ）等のフィルムを保護層として貼り合せて、
偏光板を得る。
【００１７】偏光子の製造工程において、膨潤、染色、
延伸、架橋の４工程は、工程の順番は、特に規定される
ものではなく、また４工程を別々または組み合わせて行
っても、一向に構わない。すなわち、「延伸工程」は、
通常「染色工程」および「架橋工程」と同時に行われる
ことが多いが、別工程にて行ってもよい。また、染色工
程と架橋工程も同時に行ってもよい。偏光膜は、上記３
工程の後、乾燥を行い、保護層となる、ＴＡＣ（トリア
セチルセルロース）フィルムや、ＰＥＴフィルム等のフ
ィルムと貼り合わせて製造される。
延伸、架橋の４工程は、工程の順番は、特に規定される
ものではなく、また４工程を別々または組み合わせて行
っても、一向に構わない。すなわち、「延伸工程」は、
通常「染色工程」および「架橋工程」と同時に行われる
ことが多いが、別工程にて行ってもよい。また、染色工
程と架橋工程も同時に行ってもよい。偏光膜は、上記３
工程の後、乾燥を行い、保護層となる、ＴＡＣ（トリア
セチルセルロース）フィルムや、ＰＥＴフィルム等のフ
ィルムと貼り合わせて製造される。
【００１８】偏光子（偏光フィルム）の片側又は両側に
設ける透明保護層となる保護フィルム素材としては、適
宜な透明フィルムを用いうる。そのポリマーの例として
トリアセチルセルロースの如きアセテート系樹脂が一般
的に用いられるが、これに限定されるものではない。
設ける透明保護層となる保護フィルム素材としては、適
宜な透明フィルムを用いうる。そのポリマーの例として
トリアセチルセルロースの如きアセテート系樹脂が一般
的に用いられるが、これに限定されるものではない。
【００１９】偏光特性や耐久性などの点より、特に好ま
しく用いうる透明保護フィルムは、表面をアルカリなど
でケン化処理したトリアセチルセルロースフィルムであ
る。なお偏光フィルムの両側に透明保護フィルムを設け
る場合、その表裏で異なるポリマー等からなる透明保護
フィルムを用いてもよい。
しく用いうる透明保護フィルムは、表面をアルカリなど
でケン化処理したトリアセチルセルロースフィルムであ
る。なお偏光フィルムの両側に透明保護フィルムを設け
る場合、その表裏で異なるポリマー等からなる透明保護
フィルムを用いてもよい。
【００２０】保護層に用いられる透明保護フイルムは、
本発明の目的を損なわない限り、ハードコート処理や反
射防止処理、スティッキングの防止や拡散ないしアンチ
グレア等を目的とした処理などを施したものであっても
よい。ハードコート処理は、偏光板表面の傷付き防止な
どを目的に施されるものであり、例えばシリコーン系な
どの適宜な紫外線硬化型樹脂による硬度や滑り性等に優
れる硬化皮膜を透明保護フィルムの表面に付加する方式
などにて形成することができる。
本発明の目的を損なわない限り、ハードコート処理や反
射防止処理、スティッキングの防止や拡散ないしアンチ
グレア等を目的とした処理などを施したものであっても
よい。ハードコート処理は、偏光板表面の傷付き防止な
どを目的に施されるものであり、例えばシリコーン系な
どの適宜な紫外線硬化型樹脂による硬度や滑り性等に優
れる硬化皮膜を透明保護フィルムの表面に付加する方式
などにて形成することができる。
【００２１】一方、反射防止処理は偏光板表面での外光
の反射防止を目的に施されるものであり、従来に準じた
反射防止膜などの形成により達成することができる。ま
たスティッキング防止は隣接層との密着防止を目的に、
アンチグレア処理は偏光板の表面で外光が反射して偏光
板透過光の視認を阻害することの防止などを目的に施さ
れるものであり、例えばサンドブラスト方式やエンボス
加工方式等による粗面化方式や透明微粒子の配合方式な
どの適宜な方式にて透明保護フィルムの表面に微細凹凸
構造を付与することにより形成することができる。
の反射防止を目的に施されるものであり、従来に準じた
反射防止膜などの形成により達成することができる。ま
たスティッキング防止は隣接層との密着防止を目的に、
アンチグレア処理は偏光板の表面で外光が反射して偏光
板透過光の視認を阻害することの防止などを目的に施さ
れるものであり、例えばサンドブラスト方式やエンボス
加工方式等による粗面化方式や透明微粒子の配合方式な
どの適宜な方式にて透明保護フィルムの表面に微細凹凸
構造を付与することにより形成することができる。
【００２２】前記の透明微粒子には、例えば平均粒径が
０．５〜２０μｍのシリカやアルミナ、チタニアやジル
コニア、酸化錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸
化アンチモン等が挙げられ、導電性を有する無機系微粒
子を用いてもよく、また、架橋又は未架橋のポリマー粒
状物等からなる有機系微粒子などを用いうる。透明微粒
子の使用量は、透明樹脂１００重量部あたり２〜７０重
量部、とくに５〜５０重量部が一般的である。
０．５〜２０μｍのシリカやアルミナ、チタニアやジル
コニア、酸化錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸
化アンチモン等が挙げられ、導電性を有する無機系微粒
子を用いてもよく、また、架橋又は未架橋のポリマー粒
状物等からなる有機系微粒子などを用いうる。透明微粒
子の使用量は、透明樹脂１００重量部あたり２〜７０重
量部、とくに５〜５０重量部が一般的である。
【００２３】透明微粒子配合のアンチグレア層は、透明
保護層そのものとして、あるいは透明保護層表面への塗
工層などとして設けることができる。アンチグレア層
は、偏光板透過光を拡散して視角を拡大するための拡散
層（視角補償機能など）を兼ねるものであってもよい。
なお上記した反射防止層やスティッキング防止層、拡散
層やアンチグレア層等は、それらの層を設けたシートな
どからなる光学層として透明保護層とは別体のものとし
て設けることもできる。
保護層そのものとして、あるいは透明保護層表面への塗
工層などとして設けることができる。アンチグレア層
は、偏光板透過光を拡散して視角を拡大するための拡散
層（視角補償機能など）を兼ねるものであってもよい。
なお上記した反射防止層やスティッキング防止層、拡散
層やアンチグレア層等は、それらの層を設けたシートな
どからなる光学層として透明保護層とは別体のものとし
て設けることもできる。
【００２４】本発明において偏光子（偏光フィルム）と
保護層である透明保護フィルムとの接着処理は、特に限
定されるものではないが、例えば、ビニルアルコール系
ポリマーからなる接着剤、あるいは、ホウ酸やホウ砂、
グルタルアルデヒドやメラミン、シュウ酸などのビニル
アルコール系ポリマーの水溶性架橋剤から少なくともな
る接着剤などを介して行うことができる。かかる接着層
は、水溶液の塗布乾燥層などとして形成しうるが、その
水溶液の調製に際しては必要に応じて、他の添加剤や、
酸等の触媒も配合することができる。
保護層である透明保護フィルムとの接着処理は、特に限
定されるものではないが、例えば、ビニルアルコール系
ポリマーからなる接着剤、あるいは、ホウ酸やホウ砂、
グルタルアルデヒドやメラミン、シュウ酸などのビニル
アルコール系ポリマーの水溶性架橋剤から少なくともな
る接着剤などを介して行うことができる。かかる接着層
は、水溶液の塗布乾燥層などとして形成しうるが、その
水溶液の調製に際しては必要に応じて、他の添加剤や、
酸等の触媒も配合することができる。
【００２５】また液晶セルの両側に偏光板や光学部材を
設ける場合、それらは同じものであってもよいし、異な
るものであってもよい。さらに液晶表示装置の形成に際
しては、例えばプリズムアレイシートやレンズアレイシ
ート、光拡散板やバックライトなどの適宜な部品を適宜
な位置に１層又は２層以上配置することができる。
設ける場合、それらは同じものであってもよいし、異な
るものであってもよい。さらに液晶表示装置の形成に際
しては、例えばプリズムアレイシートやレンズアレイシ
ート、光拡散板やバックライトなどの適宜な部品を適宜
な位置に１層又は２層以上配置することができる。
【００２６】
【実施例】以下実施例及び比較例を用いて本発明をさら
に具体的に説明する。
に具体的に説明する。
【００２７】実施例及び比較例は、それぞれのトリアセ
チルセルロース（ＴＡＣ）フィルムを、単体透過率＝４
３．０％、偏光度＝９９．９％の偏光子（ポリビニルア
ルコール（ＰＶＡ）フィルムを水に浸しある程度膨潤さ
せたのち、ヨウ素水溶液に浸し、ＰＶＡ中にヨウ素を定
着させ、このフィルムを一軸延伸し、次に３〜６％のホ
ウ酸で架橋することにより得られた偏光子）の両面にポ
リビニルアルコール系接着剤を用いて貼り合わせ、偏光
板を作成し、この偏光板の片面にアクリル系粘着剤を乾
燥後の厚みが２０μｍとなるように形成した。
チルセルロース（ＴＡＣ）フィルムを、単体透過率＝４
３．０％、偏光度＝９９．９％の偏光子（ポリビニルア
ルコール（ＰＶＡ）フィルムを水に浸しある程度膨潤さ
せたのち、ヨウ素水溶液に浸し、ＰＶＡ中にヨウ素を定
着させ、このフィルムを一軸延伸し、次に３〜６％のホ
ウ酸で架橋することにより得られた偏光子）の両面にポ
リビニルアルコール系接着剤を用いて貼り合わせ、偏光
板を作成し、この偏光板の片面にアクリル系粘着剤を乾
燥後の厚みが２０μｍとなるように形成した。
【００２８】また、粘着剤層から見た状態で吸収軸角度
を４５度で１５インチ大の偏光板を作成し、ガラス板の
両面にクロスニコルに貼り合わせた。
を４５度で１５インチ大の偏光板を作成し、ガラス板の
両面にクロスニコルに貼り合わせた。
【００２９】そのガラス板に貼り合わせた偏光板を５０
００ｃｄ／ｃｍ2のライトテーブルの上に設置し目視に
て暗室で確認を行った。また、周辺抜けを促進させるた
めに、８０℃の恒温機に２４時間投入後に同様な確認を
行った。
００ｃｄ／ｃｍ2のライトテーブルの上に設置し目視に
て暗室で確認を行った。また、周辺抜けを促進させるた
めに、８０℃の恒温機に２４時間投入後に同様な確認を
行った。
【００３０】以上の結果を表３〜５に示す。表３〜５に
おいて、偏光子保護層〜は表１に示すように線膨張
係数の異なるものを示し、粘着剤Ａ〜Ｃは表２に示すよ
うに弾性率の異なるものを示す。
おいて、偏光子保護層〜は表１に示すように線膨張
係数の異なるものを示し、粘着剤Ａ〜Ｃは表２に示すよ
うに弾性率の異なるものを示す。
【００３１】
【表１】
【００３２】
【表２】
【００３３】
【表３】
【００３４】
【表４】
【００３５】
【表５】
【００３６】表１〜５から明らかなとおり、本発明の範
囲であれば光抜けの減少を緩和させた偏光板とこれを用
いた液晶表示装置とすることができる。
囲であれば光抜けの減少を緩和させた偏光板とこれを用
いた液晶表示装置とすることができる。
【００３７】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、ポ
リビニルアルコール（ＰＶＡ）フィルムを、２色性の性
質をもつヨウ素または染料で染色し、架橋剤により架橋
し、かつ延伸された偏光板において、偏光子の保護層の
ＭＤ方向の線膨張系数と偏光板を構成する粘着剤の弾性
率の積を１．０×１０-5［℃-1・ＭＰａ］以下とするこ
とにより、光抜けの減少を緩和させた偏光板とこれを用
いた液晶表示装置を提供できる。
リビニルアルコール（ＰＶＡ）フィルムを、２色性の性
質をもつヨウ素または染料で染色し、架橋剤により架橋
し、かつ延伸された偏光板において、偏光子の保護層の
ＭＤ方向の線膨張系数と偏光板を構成する粘着剤の弾性
率の積を１．０×１０-5［℃-1・ＭＰａ］以下とするこ
とにより、光抜けの減少を緩和させた偏光板とこれを用
いた液晶表示装置を提供できる。
フロントページの続き (72)発明者 濱本 英二 大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 杉野 洋一郎 大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 吉川 せんり 大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 三原 尚史 大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号 日東 電工株式会社内 Ｆターム(参考） 2H049 BA02 BA03 BA04 BA07 BA26 BA27 BB33 BB43 BB51 BB62 BC10 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA31Z FA37X FA37Z FA41Z FB02 FB12 FC14 GA16 GA17 KA10 LA16 2K009 AA02 AA12 AA15 BB28 CC03 CC09 CC24 CC42 DD02 DD05
Claims (9)
- 【請求項１】ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）フィルム
を、２色性の性質をもつヨウ素または染料で染色し、架
橋剤により架橋し、かつ延伸された偏光板において、偏
光子の保護層のＭＤ方向（製膜時の長さ方向）の線膨張
系数と粘着剤層の弾性率の積が１．０×１０-5［℃-1・
ＭＰａ］以下であることを特徴とする偏光板。 - 【請求項２】ＭＤ方向（製膜時の長さ方向）の線膨張系
数と粘着剤層の弾性率の積が、３．０×１０-6［℃-1・
ＭＰａ］以下である請求項１に記載の偏光板。 - 【請求項３】偏光板の表面にさらにハードコート層を有
する請求項１または２に記載の偏光板。 - 【請求項４】ハードコート層がアクリル系樹脂である請
求項３に記載の偏光板。 - 【請求項５】請求項１〜４のいずれかに記載の偏光板
に、反射板または半透過反射板を貼り合せ、反射型偏光
板または半透過反射板型偏光板を形成した偏光板。 - 【請求項６】請求項１〜４のいずれかに記載偏光板に、
位相差板またはλ板を貼り合せ、楕円または円偏光板を
形成した偏光板。 - 【請求項７】請求項１〜４のいずれかに記載の偏光板
に、視角補償フィルム貼り合せ、偏光板を形成した偏光
板。 - 【請求項８】請求項１〜４のいずれかに記載の偏光板
に、接着剤または粘着剤を用いて輝度向上フィルム貼り
合せ、偏光板を形成した偏光板。 - 【請求項９】請求項１〜８に記載の偏光板を液晶セルの
少なくとも片側に備えたことを特徴とする液晶表示装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000317715A JP2002122739A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 偏光板及びこれを備えた液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000317715A JP2002122739A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 偏光板及びこれを備えた液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002122739A true JP2002122739A (ja) | 2002-04-26 |
Family
ID=18796458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000317715A Pending JP2002122739A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 偏光板及びこれを備えた液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002122739A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100959266B1 (ko) | 2005-10-21 | 2010-05-26 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 광학 보상층 부착 편광판 및 그것을 사용한 화상 표시 장치 |
| US7767286B2 (en) | 2006-12-28 | 2010-08-03 | Fujifilm Corporation | Polarizing plate and liquid crystal display device |
| US7982826B2 (en) | 2006-02-28 | 2011-07-19 | Fujifilm Corporation | Polarizing plate and liquid crystal display |
| JP2013072951A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 偏光板およびその製造方法 |
-
2000
- 2000-10-18 JP JP2000317715A patent/JP2002122739A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100959266B1 (ko) | 2005-10-21 | 2010-05-26 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 광학 보상층 부착 편광판 및 그것을 사용한 화상 표시 장치 |
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