JP2002122478A - 移動中物品の温度不適合品の除去方法 - Google Patents

移動中物品の温度不適合品の除去方法

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JP2002122478A
JP2002122478A JP2000311766A JP2000311766A JP2002122478A JP 2002122478 A JP2002122478 A JP 2002122478A JP 2000311766 A JP2000311766 A JP 2000311766A JP 2000311766 A JP2000311766 A JP 2000311766A JP 2002122478 A JP2002122478 A JP 2002122478A
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Tatsuya Kasanuki
達也 笠貫
Yuko Tojo
祐孝 東條
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度処理を施した物体を充てんする物品の温
度不適合品を特定して搬送ラインから除去する、移動中
物品の温度不適合品の除去方法を提供する。 【解決手段】 搬送経路を所定速度で継続移動する多数
個の物品の全数の温度を、搬送経路途中で該物品の近傍
に設置する放射温度計により非接触で1個宛継続して検
出し、放射温度計近傍に配置するセンサにより移動する
全物品の通過を1個宛継続して検知し、検出した物品温
度と該物品の通過検知とを同期させて個々の物品の温度
を特定し、特定した物品温度と予め設定した基準温度と
を対比し、基準温度を下回る物品又は基準温度を上回る
物品を温度不適合品として搬送経路から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動中物品の温
度不適合品の除去方法、より詳細には、搬送経路に沿い
列をなして高速移動する多数個の物品の中から温度不適
合品を特定して搬送経路外に確実に除去する方法に関
し、特に、飲食品や医薬品などの加熱物体乃至冷却物体
を容器に充てんし密封した物品の温度不適合品を高速高
精度で特定し、これを高速搬送中に的確に除去する、移
動中物品の温度不適合品の除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、飲料、固形食品、医薬品などの
加熱体乃至冷却体を多数個の容器に順次継続して充てん
し蓋で密封した、多数個の液体充てん容器又は多数個の
固体充てん容器を搬送ライン上で次工程に縦列搬送する
に当り、例えば、タンク内で加熱殺菌処理を施した各種
飲料の場合は、HACCPに対応するための下限温度管
理を要し、コーヒーや茶が代表する高温抽出液飲料又は
加熱固形食品の場合は、容器内の圧力が出荷ラインで大
気圧(101.325kPa)未満となる不都合を避けるための上
限温度管理を要する。そこで、従来は、以下に述べる二
通りの手段でこれらの温度管理を実施している。
【0003】その一は、所定時間毎に搬送ラインから液
体乃至固体充てん容器をサンプリングして取出し、取出
したサンプル中の液体乃至固体の温度を、例えば、熱電
対で測定し、測定温度が規定温度以上乃至規定温度以下
にあるか否かを判定する管理手段である。
【0004】その二は、所定個数以上、例えば、中速〜
低速搬送の場合は十個以上、高速搬送の場合は数十個以
上の液体乃至固体充てん容器の温度を搬送ライン上で放
射温度計により測定し、測定結果を平均値で纏め、この
平均値が規定温度以上乃至規定温度以下にあるか否かを
判定する管理手段である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その一の管理
手段は、規定温度要件を満たしているか否かに関わりな
く、サンプリング間の全生産ロット個々の容器の温度を
保証していることにはならない。また、規定温度要件を
満たしていない場合、前のサンプリングから当該サンプ
リングに至る間の全充てん容器を特定し、特定した全充
てん容器の内容物に再度熱処理を施さなければならな
い、余分な手間と工数増加とを要する問題が存在する。
それにも増して、サンプリング間に搬送した全充てん容
器の温度保証は一切ないのが大きな問題である。
【0006】これに対し、その二の管理手段は、搬送す
る殆ど全ての充てん容器の温度を測定する点で優れてい
る。しかし、十個以上乃至数十個以上の平均温度計測で
は、規定温度から外れる不適合品グループを検出したと
き、不適合品グループを特定するためには、検出時点で
直に搬送動作を一旦停止させなければならない。搬送動
作の停止は、前工程の充てん工程の不本意な停止に繋が
るのは必然であり、工程の混乱と多大な損失時間とを生
じ、生産性の大幅な低下を招く。
【0007】搬送停止を行わなければ、不適合品グルー
プをどの時点で検出したのか、いずれのグループなのか
を特定することができないため、搬送完了品の中から、
不適合品グループと考えられるグループとその前後グル
ープとを含め、十分な余裕をもつ膨大な個数の充てん容
器を取除く必要があり、この取除き作業と再処理とには
著しい無駄と余分な工数とが生じる。加えて、多数基の
温度処理・充てん装置を一基の搬送ラインに連結してい
る場合、いずれの温度処理・充てん装置に不具合がある
のかを特定することができない不都合も併存する。
【0008】従って、この発明の請求項1〜8に記載し
た発明は、前述した問題を全て解決する方法、より具体
的には、加熱処理又は冷却処理した液体又は固体を容器
に充てん密封した物品を継続して縦列搬送する間に、搬
送ライン上にて規定温度から外れる温度不適合品を1個
単位で検出し、検出した不適合品を1個単位で搬送ライ
ン外に除去し、これにより、物品の生産性を高度に保持
すると共に、製造ラインを正常な状態に保持し、かつ、
搬送完了品全数の温度保証を確実にすることが可能な、
移動中物品の温度不適合品の除去方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、所定の搬送
経路に沿って所定速度で継続移動する多数個の物品に対
し、搬送経路途中の所定位置で該物品の近傍に設置する
放射温度計により移動する全物品の温度を非接触で1個
宛継続して検出し、併せて、放射温度計近傍に配置する
センサにより移動する全物品の通過を1個宛継続して検
知し、検出した物品の温度と、該物品の通過検知とを同
期させて個々の物品の温度を特定し、特定した物品温度
と予め設定した基準温度とを対比し、基準温度を下回る
物品及び基準温度を上回る物品のいずれか一方の温度不
適合品を搬送経路から除去することを特徴とする、移動
中物品の温度不適合品の除去方法である。
【0010】請求項1に記載した発明に関し、請求項2
に記載した発明のように、予め基準温度を記憶させた制
御装置に、物品温度の検出信号と物品の通過検知信号と
を入力し、これら信号を同期させた上で制御装置に温度
不適合品を検定させ、放射温度計の後方で搬送経路脇に
配置する排出装置に制御装置から上記温度不適合品を特
定する信号を送信し、該信号を入力した排出装置により
温度不適合品を搬送経路外に除去する。
【0011】請求項1又は2に記載した発明に関し、請
求項3に記載した発明のように、物品の検出温度情報を
直線勾配の電圧に変換する放射温度計のリニアライザか
らのアナログ出力を制御装置に入力し、リニアライザ出
力の最高電圧の95%以上となる時点以降に物品の検知
信号を制御装置に入力し、検知信号入力以降にリニアラ
イザからの頂部電圧出力をA/D変換し、この変換後の
デジタル電圧を制御装置が記憶する基準温度情報と対比
させる。
【0012】請求項3に記載した発明に関し、請求項4
に記載した発明のように、リニアライザからの頂部電圧
出力を時間軸方向に2回以上に分けてA/D変換し、変
換後の2個以上のデジタル電圧の最大値、最小値及び平
均値のいずれかの値を制御装置が記憶する基準温度情報
と対比させる。
【0013】請求項1〜4に記載した発明に関し、請求
項5に記載した発明のように、制御装置内にて、温度不
適合品の検定信号を遅延回路装置に送信し、該検定信号
を受ける遅延回路装置に、物品搬送の所定速度と、上記
センサ検知位置と排出装置の排出動作位置との間の搬送
距離とから排出動作の遅延時間を演算させ、演算した遅
延時間に同期させて制御装置からトリガ信号を排出装置
に送信する。
【0014】また、請求項1〜5に記載した発明に関
し、請求項6に記載した発明のように、排出装置位置及
び該装置の後方位置のいずれか一方位置で搬送経路脇に
配置する第二のセンサに、温度不適合品の除去を確認さ
せる。
【0015】また、請求項1〜6に記載した発明に関
し、請求項7に記載した発明のように、所定時間内に複
数個の温度不適合品を検出するとき、制御装置よりイン
タロック装置に信号を送信し、インタロック装置を稼動
させて物品の搬送を停止させる。
【0016】ここに、請求項1〜7に記載した発明に関
し、請求項8に記載した発明のように、金属缶、紙パッ
ク、ガラス瓶及び樹脂瓶のうちから選ぶ一の容器に、加
熱処理及び冷却処理のいずれか一方の処理を施した液体
及び固体のいずれか一方を充てんした物品を適用し、該
充てん物品を、その横幅以下の間隔で搬送装置上に縦列
状に並べて1分間当り350〜1000個の範囲内で高
速搬送し、高速搬送の間に温度不適合品を搬送装置外に
除去する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図5に示す例に基づき説明する。図1は、この発明
の移動中物品の温度不適合品の除去方法を実行する装置
全体の概要を示す側面図であり、図2は、稼働中の放射
温度計装置の検出器とセンサとの側面図であり、図3
は、図2に示す放射温度計装置の検出器とセンサとの正
面図であり、図4は、この発明の除去方法に用いる装置
全体のブロック図であり、図5は、物品温度を特定する
ときの同期チャートである。
【0018】図1において、コンベア1は、所定経路に
沿って所定速度で多数個の物品2を継続して所定位置ま
で矢印X方向に縦列搬送する。多数個の物品2は、図示
を省略した温度処理装置と充てん装置とを経て、加熱処
理又は冷却処理を施した液体物質又は固体物質を充てん
して蓋で密封した物体である。
【0019】図1〜図3において、コンベア1による多
数個物品2の搬送経路途中の所定位置に放射温度計装置
3、好適にはサーモパイル型検出器4を有する赤外線放
射温度計装置3を設置する。赤外線放射温度計装置3
は、特に、図2及び図3に示すように検出器4を搬送中
の物品2の近傍に位置させ、検出器4により移動する全
物品2の温度を非接触で1個宛継続して検出する。
【0020】赤外線放射温度計装置3近傍、特に検出器
4の近傍にセンサ5を配置し、センサ5により移動する
全物品2の通過を1個宛継続して検知させる。これによ
り、温度を検出した物品2と通過を検知した物品2とは
同一とし、検出した物品2の温度と、当該物品2の通過
検知とを同期させて、個々の物品2の温度を特定させ
る。
【0021】特定した物品2の温度情報を制御装置6に
入力し、制御装置6に予め設定した基準温度と物品2の
温度情報とを対比し、物品2の種類に従い、基準温度を
下回る温度不適合品2A又は基準温度を上回る温度不適
合品(以下、不適合品という)2Aを、放射温度計3の
矢印X方向後方でコンベア1の搬送経路脇に配置する排
出装置7により搬送経路から除去する。
【0022】以上述べたところが移動中物品2の不適合
品2Aの除去方法の骨子であり、これによれば、搬送中
物品2のなかから不適合品2Aを1個単位で特定し、特
定した不適合品2Aを1個単位で搬送ライン上でライン
外に除去することができ、これにより、物品2の製造ラ
インに混乱を生じさせることなく、物品2の生産性を高
度に保持し、搬送完了物品2の温度を完全に保証するこ
とが可能となる。
【0023】また、前工程の加熱処理・充てん装置又は
冷却処理・充てん装置の複数基を1基のコンベア1に連
結する場合、装置を特定する情報を物品2に付しておけ
ば、不適合品2Aから直ちに前工程の不具合装置に的確
な改善措置を講ずることができる二次効果を得ることが
できる。
【0024】以下、前述の除去方法の詳細を説明する。
図1〜図4において、放射温度計装置3は、検出器4と
リニアライザ10とを有し、制御装置6は、電源モジュ
ール、CPUモジュール、Ai (アナログ信号入力)モ
ジュール、A/D変換モジュール、Di (ディジタル信
号入力)モジュール及びDo (ディジタル信号出力)モ
ジュールを有する。但し、モジュール化せず固定構成要
素としてもよい。
【0025】まず、制御装置6のCPUに物品2の基準
温度情報を、例えば外部のPCから入力し記憶させる。
物品2に対する検出器4の温度検出情報はリニアライザ
10を介し温度検出信号として制御装置6のAi モジュ
ールに入力させる。検出器4の温度検出と略同時にセン
サ5の物品2の通過検知信号をコネクタ11を介し制御
装置のDi モジュールに入力させる。
【0026】これら温度検出信号と通過検知信号とを同
期させた上で(詳細は後述)、制御装置6のCPUに検
出温度と基準温度とを対比させる。このとき、CPU
は、物品2の種類により、基準温度を下回る物品2を不
適合品2Aとする検定結果を出力する場合と、基準温度
を上回る物品2を不適合品2Aとする検定結果を出力す
る場合との双方が存在する。CPUには、いずれの場合
を採用するかを予め記憶させておき、CPUが、両温度
対比の結果、物品2を不適合品2Aと検定するとき、こ
の不適合品2Aを特定するNG信号をDo モジュールと
コネクタ11とを介し排出装置7に送信する。NG信号
を入力した排出装置7により該当不適合品2Aをコンベ
ア1の搬送経路外に除去する。排出装置7は、除去動作
を時間遅れなく正確に行うため、電磁式アクチュエータ
を備える。
【0027】上記の温度検出信号と通過検知信号との同
期を、以降、さらに詳細に説明する。放射温度計装置3
が有するリニアライザ10は、図5の中段に示すアナロ
グ電気信号を出力する。すなわち、リニアライザ10
は、物品2の検出器4による温度情報を、時間軸(横
軸)と電圧軸(縦軸)とに関し直線勾配のアナログ電圧
に変換し、この変換出力を制御装置6のAi モジュール
に入力させる。
【0028】その一方で、図5の上段と中段とを合わせ
参照し、通過検知センサ5の出力は、コネクタ11を介
し、リニアライザ10出力の最高電圧Vmax の95%以
上となる時点以降に制御装置6に入力する。図5の下段
も合わせ参照し、この入力開始から所定の遅延時間Dを
経た後に、リニアライザ10出力の最高電圧Vmax の頂
部電圧をA/D変換モジュールにてデジタル電圧に変換
する。このデジタル電圧をCPUに入力し、CPUが記
憶する基準温度情報と対比させ、適合、不適合を検定さ
せる。なお、所定時間Dは調整可能である。
【0029】最高電圧Vmax の95%以上となる時点の
通過検知センサ5の出力同期は、検出器4とセンサ5と
の間の距離と、検出器4の応答特性(時間軸に対する電
圧立ち上がり特性)との2要素から調整して決定する。
また、所定時間Dは、前記2要素に物品2の搬送方向寸
度及び搬送速度の要素を加え、制御装置6のCPUが、
センサ5の出力遅延時間を調整し、頂部電圧のA/D変
換の開始時間(タイミング)を決定する。
【0030】最高電圧Vmax の頂部電圧は、時間経過に
対し、図5の中段に実線で示すように常に一定(平坦)
であるとは限らず、二点鎖線で示すようにドリフトする
場合もあるので、この点において、頂部電圧を時間軸方
向に2回以上、図5に示す例では3回の測定点P1 、P
2 、P3 に分けてA/D変換し、2個以上、図示例では
3個のデジタル電圧の最大値、最小値(二点鎖線で示
す)及び平均値のいずれかの値を選択し、選択したデジ
タル電圧をCPUが記憶する基準温度情報と対比させる
のが好ましい。いずれの値を選択させるかは、物品2の
種類に従う。これにより所望の不適合品2Aを特定する
ことができる。2回以上に分ける場合の測定間隔時間T
は調整可能とする。
【0031】ここで、制御装置6と排出装置7との間で
下記の動作を実行させる。すなわち、まず、制御装置6
が不適合品2Aを特定するとき、制御装置6は該不適合
品2Aの検定信号を遅延回路装置に送信する。遅延回路
装置は、制御装置6に内蔵させても、外部に独立させて
おいてもよい。図4では、遅延回路装置をモジュールと
して内蔵する制御装置6を示す。
【0032】次に、不適合品2Aの検定信号を受けた遅
延モジュールは、物品2の所定の一定搬送速度と、セン
サ5の当該物品2の検知位置と排出装置7の排出動作位
置、例えば、電磁式アクチュエータの動作中心軸線位置
との間の搬送距離とに基づき、排出動作の遅延時間を演
算し、そして、演算した遅延時間に同期させて制御装置
6のCPUから、Do モジュールとコネクタ11とを介
し、トリガ信号を排出装置7に送信する。これにより、
トリガ信号を入力した排出装置7は、直に、例えば、電
磁式アクチュエータを動作させ、搬送中の除去すべき不
適合品2Aのみをコンベア1の搬送経路外に排出し除去
する。
【0033】また、何らかの理由により物品2の搬送速
度を途中で変える必要が生じる場合は、上記とは異な
り、図4に記載は省略したが、検出器4の隣接後方に光
電タイプの排出センサを設け、該排出センサに不適合品
2Aの検定信号を入力し、排出センサからのトリガ信号
を排出装置(図示省略)に発信し、不適合の検定直後、
例えば検定位置の次の位置にて不適合品2Aをコンベア
1の搬送経路外に排出し除去する。
【0034】また、排出装置7の位置又は排出装置7の
搬送後方位置で搬送経路脇に配置する第二のセンサ12
に不適合品2Aの除去を確認させる。これにより、搬送
完了位置に不適合品2Aが混在していないことを保証す
ることができる。第二のセンサ12による除去信号はコ
ネクタ11を介し制御装置6にフィードバックさせる。
【0035】また、制御装置6が、所定時間内、例えば
5〜10秒内に複数個、例えば2個又は3個の不適合品
2Aを検出するとき、それが引き続くか否かを問わず、
制御装置6からインタロック装置13(図4参照)に信
号を送信し、インタロック装置13を稼働させて、物品
2の搬送を一時停止させる。これにより、不適合品2A
を送りだす川上工程に改善の手を打つことができる。
【0036】また、不適合品2Aを検出する度毎に、制
御装置6に度数をカウントさせる。また、このカウント
信号を制御装置6に設ける3色の検出表示ランプ14に
送信し、搬送中の物品2の不適合品2Aの有無及び継続
が目視可能なようにするのが好ましい。すなわち、不適
合品2Aを検出していないときは緑ランプを点灯させ、
1個の不適合品2Aを検出しカウントしたときは緑色を
消灯して黄色ランプを点灯させ、所定時間内に複数個の
不適合品2Aを検出しカウントしたときは赤色を点灯さ
せて他のランプは全て消灯する。
【0037】ここに、物品2には、金属缶、紙パック、
ガラス瓶及び樹脂瓶のうちから選ぶ一の容器に、加熱処
理及び冷却処理のいずれか一方の処理を施した液体及び
固体のいずれか一方を充てんした物体を適用する。液体
は主として飲料、医薬品であり、固体は主として食品、
医薬品である。これら液体や固体の充てん物品2を、そ
の横幅以下、例えば5〜15mmの間隔でコンベア1上
に縦列状に並べて1分間当り350〜1000個の範囲
内で高速搬送するものとし、この高速搬送の間に不適合
品2Aをコンベア1外に除去する。
【0038】ここで、図2及び図3を用い、赤外線放射
温度計装置3の検出器4とセンサ5との詳細につき説明
する。この発明の除去方法に好適に適合するサーモパイ
ル型検出器4は、取付け台20から垂直に上方に延びる
支柱21に、両端矢印aが示す上下方向に摺動自在に装
着する基部22から搬送経路に向かって延びる1本のア
ーム23に固定する。なお、赤外線放射温度計装置3の
リニアライザ10は検出器4と同じ位置(図1に示す位
置)においても、別位置においてもよい。
【0039】図1〜図3に例示する物品2は、加熱殺菌
済の飲料を充てんした大型ペットボトル(実線)であ
り、検出器4は、このボトルの肩部にレンズ開口部を向
けて位置させる。なお、検出器4の光学系はレンズ集光
固定焦点方式である。レンズ開口部を向ける位置は正確
な温度測定が可能な位置なら何処でもよい。また、温度
測定対象物品2が図2、3に二点鎖線で示す小型物品で
あれば、昇降ノブ24を操作して検出器4を降下させ、
さらに対象物品2によっては、ねじ25により検出器4
の傾斜角度を調整する。
【0040】検出器4の検出素子にはサーモパイルが適
合し、それも、搬送速度350〜1000個/分に合わ
せ、最高出力の95%に相当する出力までの応答時間が
54/1000秒以下、好ましくは30/1000秒以
下のものが適合する。
【0041】その一方、センサ5は、コストと信頼性と
の2点で光電センサ(光電スイッチ)が適合し、図示の
センサ5は対向型であり、光軸が一致する投光器と受光
器とで構成する。図示例のセンサ5は、ペットボトルの
キャップが光を遮断する位置に固定し、誤差動を防止さ
せている。
【0042】センサ5は、基部22から搬送経路に向か
って延びる別途のブラケット26に、両端矢印b方向
(図2参照)に位置調整可能なように固定する2本の吊
り下げアーム27に投光器と受光器とを固定する。セン
サ5の固定位置は検出器4の僅かX方向後方がよい。投
光器と受光器とはアーム27に沿って両端矢印c方向に
高さが調整可能なように取付ける。
【0043】以上述べた検出器4とセンサ5とにより、
物品2の形状に左右されず、中速搬送から高速搬送に至
るあらゆる搬送条件に対応可能な、移動中物品2の不適
合品の除去方法を実現することができる。
【0044】
【発明の効果】この発明の請求項1〜請求項8に記載し
た発明によれば、高速搬送する温度処理物品全数の温度
と該物品の通過とを1個宛継続して検出検知し、これら
を同期させることで温度不適合品を特定し、該温度不適
合品を搬送ラインから除去することが可能となり、その
結果、搬送完了品の適正な温度保証と、物品製造ライン
の常時正常化及び高生産性の保持とを可能とする、移動
中物品の温度不適合品の除去方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の移動中物品の温度不適合品の除去
方法を実行する装置全体の概要を示す側面図である。
【図2】 この発明による稼働中の放射温度計装置の検
出器とセンサとの側面図である。
【図3】 図2に示す放射温度計装置の検出器とセンサ
との正面図である。
【図4】 この発明の除去方法に用いる装置全体のブロ
ック図である。
【図5】 物品温度を特定するときの同期チャートであ
る。
【符号の説明】
1 コンベア 2 物品 2A 温度不適合品 3 赤外線放射温度計装置 4 検出器 5 センサ 6 制御装置 7 排出装置 10 リニアライザ 11 コネクタ 12 第二のセンサ 13 インタロック装置 14 検出表示ランプ 20 取付け台 21 支柱 22 基部 23、27 アーム 24 昇降ノブ 25 ねじ 26 ブラケット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送経路に沿って所定速度で継続
    移動する多数個の物品に対し、搬送経路途中の所定位置
    で該物品の近傍に設置する放射温度計により移動する全
    物品の温度を非接触で1個宛継続して検出し、 併せて、放射温度計近傍に配置するセンサにより移動す
    る全物品の通過を1個宛継続して検知し、 検出した物品の温度と、該物品の通過検知とを同期させ
    て個々の物品の温度を特定し、 特定した物品温度と予め設定した基準温度とを対比し、
    基準温度を下回る物品及び基準温度を上回る物品のいず
    れか一方の温度不適合品を搬送経路から除去することを
    特徴とする、移動中物品の温度不適合品の除去方法。
  2. 【請求項2】 予め基準温度を記憶させた制御装置に、
    物品温度の検出信号と物品の通過検知信号とを入力し、
    これら信号を同期させた上で制御装置に温度不適合品を
    検定させ、放射温度計の後方で搬送経路脇に配置する排
    出装置に制御装置から上記温度不適合品を特定する信号
    を送信し、該信号を入力した排出装置により温度不適合
    品を搬送経路外に除去する請求項1に記載した除去方
    法。
  3. 【請求項3】 物品の検出温度情報を直線勾配の電圧に
    変換する放射温度計のリニアライザからのアナログ出力
    を制御装置に入力し、リニアライザ出力の最高電圧の9
    5%以上となる時点以降に物品の検知信号を制御装置に
    入力し、検知信号入力以降にリニアライザからの頂部電
    圧出力をA/D変換し、この変換後のデジタル電圧を制
    御装置が記憶する基準温度情報と対比させる請求項1又
    は2に記載した除去方法。
  4. 【請求項4】 リニアライザからの頂部電圧出力を時間
    軸方向に2回以上に分けてA/D変換し、変換後の2個
    以上のデジタル電圧の最大値、最小値及び平均値のいず
    れかの値を制御装置が記憶する基準温度情報と対比させ
    る請求項3に記載した除去方法。
  5. 【請求項5】 制御装置内にて、温度不適合品の検定信
    号を遅延回路装置に送信し、該検定信号を受ける遅延回
    路装置に、物品搬送の所定速度と、上記センサ検知位置
    と排出装置の排出動作位置との間の搬送距離とから排出
    動作の遅延時間を演算させ、演算した遅延時間に同期さ
    せて制御装置からトリガ信号を排出装置に送信する請求
    項1〜4のいずれか一項に記載した除去方法。
  6. 【請求項6】 排出装置位置及び該装置の後方位置のい
    ずれか一方位置で搬送経路脇に配置する第二のセンサ
    に、温度不適合品の除去を確認させる請求項1〜5のい
    ずれか一項に記載した除去方法。
  7. 【請求項7】 所定時間内に複数個の温度不適合品を検
    出するとき、制御装置よりインタロック装置に信号を送
    信し、インタロック装置を稼動させて物品の搬送を停止
    させる請求項1〜6のいずれか一項に記載した除去方
    法。
  8. 【請求項8】 金属缶、紙パック、ガラス瓶及び樹脂瓶
    のうちから選ぶ一の容器に、加熱処理及び冷却処理のい
    ずれか一方の処理を施した液体及び固体のいずれか一方
    を充てんした物品を適用し、該充てん物品を、その横幅
    以下の間隔で搬送装置上に縦列状に並べて1分間当り3
    50〜1000個の範囲内で高速搬送し、高速搬送の間
    に温度不適合品を搬送装置外に除去する請求項1〜7の
    いずれか一項に記載した除去方法。
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