JP2002122400A - 廃油中水滴型エマルション爆薬の装填方法 - Google Patents

廃油中水滴型エマルション爆薬の装填方法

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JP2002122400A
JP2002122400A JP2000316327A JP2000316327A JP2002122400A JP 2002122400 A JP2002122400 A JP 2002122400A JP 2000316327 A JP2000316327 A JP 2000316327A JP 2000316327 A JP2000316327 A JP 2000316327A JP 2002122400 A JP2002122400 A JP 2002122400A
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emulsion explosive
water
explosive
oil
monopump
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Takuya Taguchi
琢也 田口
Tomohiro Ogata
智博 緒方
Yoshio Tanabe
芳雄 田辺
Tatsuo Miyazaki
達夫 宮崎
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】そのままでは使用が困難になった廃W/O型エ
マルション爆薬の再利用を可能にする装填方法の開発。 【解決手段】新しく調製された新油中水滴型エマルショ
ン爆薬1部に対して、そのまま再使用が困難な廃油中水
滴型エマルション爆薬1.5部以下を混合して装填す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は爆薬の装填方法に関
するものである。更に、詳しくは本発明は隧道掘進、採
石、採鉱等の産業用爆破作業に利用される油中水滴型エ
マルション爆薬、とりわけ廃油中水滴型エマルション爆
薬の装填方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油中水滴型エマルション爆薬(以下W/
O型という)は米国特許第3,161,551号により
初めて公開されて以来、多数の改良発明が発表されてき
た。W/O型エマルション爆薬は基本的には連続相とし
てミネラルオイル、ワックス、その他疎水性炭素質燃料
(油分)を、不連続相として硝酸アンモニウムを主体と
した酸化剤水溶液を、乳化剤としてW/O型乳化剤を、
及び鋭感剤として微小中空球体等をそれぞれ含む爆薬で
あり、ブースター起爆から雷管起爆までの広範囲の感度
を有するものが実用化されている。このようなW/O型
エマルション爆薬は、連続相として非水溶性の物質が使
用されている為、耐水性、安全性の点で従来のダイナマ
イトに代表される爆薬より好ましい性能を有し、ために
多用されていることは周知である。
【0003】また、海外ではW/O型エマルション爆薬
の個々の原材料が安全であること、あるいは得られた爆
薬も比較的安全であることから、W/O型エマルション
爆薬をエア駆動のモノポンプ等を利用して直接発破孔に
自動装填する技術が実用化されている。この方式で用い
られるエマルション爆薬は、例えば(社)日本トンネル
技術協会発行の「効果的なトンネル爆破技術に関する検
討報告書」に記載されているように、「バルクエマルシ
ョン爆薬」と呼ばれ、ダイナマイトに比べて流動性が高
いことが特徴である。
【0004】バルク形態で使用現場に納入されたW/O
型エマルション爆薬が、使用現場において不要になった
場合、またモノポンプを1回以上通過し爆薬性能が低下
した場合等においては、それらのW/O型エマルション
爆薬は、通常廃棄処分に処される。廃棄処分は使用現場
或いは製造工場で行われるが、危険或いは環境汚染に対
する充分な配慮のもとに行わなければならない。
【0005】不要になった廃W/O型エマルション爆薬
を安全上、或いは環境上、廃棄処分するに充分な施設の
ない使用現場においては、W/O型エマルション爆薬に
カチオン、アニオン、両性又はHLB値が7以上の非イ
オン界面活性剤を加えて非火薬化する方法が採用されて
いる。しかし非火薬化された場合、排水の処分には水質
汚濁防止法の観点から排水基準を厳守する必要がある。
【0006】W/O型エマルション爆薬をモノポンプを
使用して、装填ホース内に水を注入しながら発破孔に装
填した後のポンプに付随したタンク中のW/O型エマル
ション爆薬及びポンプ内あるいは装薬ホース内の残留爆
薬は、モノポンプを通して排出される。又ポンプ内ある
いは装薬ホース内の残留爆薬は水で洗い出されることも
ある。本発明ではこのように現場に持ち込まれた新しく
調製された(新)W/O型エマルション爆薬のうち、現
場においてモノポンプに1回以上通されたり、水で希釈
されたり、何らかの手が加えられたものを廃W/O型エ
マルション爆薬という。このような廃W/O型エマルシ
ョン爆薬は、通常、水をかみ込んでいたり、モノポンプ
を通過することにより爆薬性能が低下している等何らか
の品質上の変更が生じている。このような廃W/O型エ
マルション爆薬はそのまま再使用する事は爆破結果に悪
い結果を与える懸念があるのでそのまま使用する事は避
けなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そのまま使用すると問
題が起こるおそれがある廃W/O型エマルション爆薬
を、廃棄処分や界面活性剤による非火薬化などによら
ず、しかも環境汚染のない方法で処分する方法の確立が
望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、新しく調製さ
れた油中水滴型エマルション爆薬と、廃油中水滴型エマ
ルション爆薬を特定の割合で混合して装填する事により
廃油中水滴型エマルション爆薬も十分に使用出来ること
を見出し本発明を完成させたものである。
【0009】即ち本発明は、(1)油中水滴型エマルシ
ョン爆薬をモノポンプを使用して装填する際にモノポン
プを通過していない新油中水滴型エマルション爆薬1部
に対して、廃油中水滴型エマルション爆薬1.5部以下
を混合して装填することを特徴とする油中水滴型エマル
ション爆薬の装填方法、(2)新油中水滴型エマルショ
ン爆薬1部に対して、廃油中水滴型エマルション爆薬1
部以下の混合比である請求項1に記載の装填方法に関す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の廃W/O型エマルション爆薬の装填方法におい
ては、新しく調製された(新)W/O型エマルション爆
薬1部に対して、廃W/O型エマルション爆薬1.5部
以下、好ましくは1部以下を混合して使用する。混合は
特に装置、機械を用いる必要はなく、単にタンクに投入
する程度でよい。モノポンプを用いて装填する時に十分
混合効果が得られる。もちろんタンク中で撹拌機、撹拌
棒等で混合する事も十分推奨出来る。本発明はにおいて
W/O型エマルション爆薬は通常の方法により調製され
る。例えば、硝酸アンモニウム又はこれと他の酸化剤塩
とを約80〜90℃の水に溶解し、酸化剤の水溶液を得
る。約80〜90℃に加熱された油類と乳化剤の混合物
に、例えば、ラセン型攪拌機を用いて、200〜500
rpmの攪拌速度で、前記酸化剤水溶液を徐徐に添加す
る。十分に攪拌、混合してW/O型エマルション爆薬を
得る。次にこのW/O型エマルション爆薬に微小中空球
体を加えて、例えば縦型捏和機を用いて30〜60rp
mで混合する事によりW/O型エマルション爆薬が調製
される。
【0011】本発明において、廃W/O型エマルション
爆薬は次のようして取得される。例えば装填ホース中、
あるいはモノポンプ中のW/O型エマルション爆薬は少
量の水を流しながらモノポンプを運転する事により廃油
中水滴型エマルション爆薬が得られる。又ホース中の油
中水滴型エマルション爆薬は水を圧送して押し出しても
よい。これらの方法において水を多く使用した場合は得
られた廃W/O型エマルション爆薬を静置しておき、上
澄み液(水層)は廃棄した上で使用するのが好ましい。
【0012】本発明の装填方法で使用されるモノポンプ
としては低粘性の物質から高粘性の物質まで無脈動で定
量的な移送が可能な回転容積型の一軸偏心のネジポンプ
であればいずれも使用可能である。本発明の装填方法に
おけるモノポンプによるW/O型エマルション爆薬の移
送量はホ−ス先端からの吐出量が10〜30Kg/分、
より好ましくは20〜25Kg/分となるように調節す
る。モノポンプと装薬ホ−スの接続部付近に水を注入す
るためのホ−スが設置され、例えば、ギヤポンプ等で水
が送られる。水の供給量は0.1〜3.0Kg/分、よ
り好ましくは0.5〜2.0Kg/分に調節される。水
を注入することで、水が潤滑剤となり、ホ−ス内面とW
/O型エマルション爆薬の摩擦抵抗を低下させることが
できる。
【0013】本発明の方法により装填されたW/O型エ
マルション爆薬は、通常の新W/O型エマルション爆薬
と全く同様な方法で発破に処することが出来る。
【0014】本発明の装填方法により、使用が困難にな
った廃W/O型エマルション爆薬も廃棄したり、非火薬
化することなく、全く安全にしかも性能の低下を招くこ
となく、使用することが出来る。従って、現場における
発破費用の大幅な削減が可能になった。
【0015】
【実施例】本発明を実施例を挙げて更に詳しく説明する
が、本発明がこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0016】製造例(新W/O型エマルション爆薬の製
造例) 硝酸アンモニウム46重量部、硝酸カルシウム24重量
部と水19重量部からなる90℃の酸化剤水溶液を、予
め90℃に加熱したポリイソブチレンコハク酸無水物と
ジエチルアミノエタノールの縮合生成物2重量部と流動
パラフィン5重量部の混合物に撹拌しながら少量ずつ加
えてW/O型エマルションを得た。これにガラスバブル
ス4重量部を加えて撹拌混合し、W/O型エマルション
爆薬を得た。
【0017】実施例1 モノポンプに合成ゴム製の装薬ホース(内径25mm、
長さ30m)を接続し、該接続部には水を注入するため
のホースを設置した。装薬ホース内に水を毎分1kgの
速度で注入しながら、製造例1で得られたW/O型エマ
ルション爆薬をホース出口での吐出量(装薬量)が毎分
25kgになるようにした。こうして排出されたW/O
型エマルション爆薬を3日放置した廃W/O型エマルシ
ョン爆薬1.5部と製造例1で得られた新W/O型エマ
ルション爆薬1部をタンクに収納し、ホース出口の吐出
量が毎分25kgになるようにしてモノポンプを運転し
た。
【0018】比較例1 実施例1で排出された爆薬を3日放置してえた廃W/O
型エマルション爆薬を実施例1と同様、ホース出口の吐
出量が毎分25kgになるようにモノポンプを運転し
た。
【0019】製造例、実施例1及び比較例1のW/O型
エマルション爆薬の爆薬性能を確認するために爆速を測
定した。爆速は鋼管(内径35mm、外径42mm、長
さ300mm)内に各W/O型エマルション爆薬300
g装填し、ブースターとして雷管起爆性エマルション爆
薬30g(日本化薬(株)製 商品名:アルテックス)
を使用し、光ファイバー法で爆速を測定した。その結果
を表1に示す。
【0020】
【0021】表1の結果から明らかなように、本発明の
実施例1では不要となったW/O型エマルション爆薬を
使用しているにもかかわらず、爆薬性能を十分維持して
いる。
【0022】
【発明の効果】不要となった又は爆薬性能の低下した廃
W/O型エマルション爆薬を廃棄又は非火薬化する必要
なく、再使用する事が可能になった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油中水滴型エマルション爆薬をモノポンプ
    を使用して装填する際にモノポンプを通過していない新
    油中水滴型エマルション爆薬1部に対して、廃油中水滴
    型エマルション爆薬1.5部以下を混合して装填するこ
    とを特徴とする油中水滴型エマルション爆薬の装填方
    法。
  2. 【請求項2】新油中水滴型エマルション爆薬1部に対し
    て、廃油中水滴型エマルション爆薬1部以下の混合比で
    ある請求項1に記載の装填方法。
JP2000316327A 2000-10-17 2000-10-17 廃油中水滴型エマルション爆薬の装填方法 Pending JP2002122400A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102515988A (zh) * 2011-12-09 2012-06-27 煤炭科学研究总院爆破技术研究所 利用废药制备乳化炸药的方法
CN104211549A (zh) * 2014-09-04 2014-12-17 葛洲坝易普力股份有限公司 混装乳化炸药的制备方法
CN106748588B (zh) * 2017-03-03 2019-02-26 马鞍山江南化工有限责任公司 乳化炸药废药再利用的处理装置、处理系统及其处理方法

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