JP2002118859A - 撮影装置及び撮影方法 - Google Patents

撮影装置及び撮影方法

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JP2002118859A
JP2002118859A JP2000306874A JP2000306874A JP2002118859A JP 2002118859 A JP2002118859 A JP 2002118859A JP 2000306874 A JP2000306874 A JP 2000306874A JP 2000306874 A JP2000306874 A JP 2000306874A JP 2002118859 A JP2002118859 A JP 2002118859A
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light
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JP2000306874A
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English (en)
Inventor
Koji Ashizaki
浩二 芦崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体に使用されている色に拘泥せずに、高
精度にクロマキー合成処理を行う。 【解決手段】 撮影装置1は、少なくとも被写体を撮影
する撮影部10と、この撮影部10により少なくとも被
写体OBを撮影して得られる被写体画像と背景画像とを
クロマキー合成処理を用いて合成するために、撮影の際
に撮影部10に対向して被写体OBの後方に配置され、
一様な色を表示する背景部30と、被写体画像に応じ
て、背景部30に表示させる色を制御する制御部40と
を備える。撮影装置1は、背景部30に第1の色を表示
させ、被写体OBと第1の色が表示された背景部30と
を予備撮影を行い、予備撮影して得られた第1の被写体
画像データに基づいて、背景部30に表示させる第2の
色を決定して表示させ、被写体OBと第2の色が表示さ
れた背景部30とを撮影する本撮影を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも被写体
を撮影する撮影装置及び撮影方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば登録実用新案第30147
33号公報に記載されている映像プリント供給装置のよ
うに、被写体の撮影から撮影結果の印刷までのサービス
を同一場所で提供可能である撮影システムが普及してい
る。このような撮影システムとしては、撮影した被写体
画像に対して、フレームと呼ばれる前景画像を合成する
ことができるものがある。
【0003】ここで、スーパーインポーズ等の画像合成
を行う方法としては、肌色の補色とされる青色の背景面
を用い、被写体画像と背景画像との合成を行うクロマキ
ー合成処理がよく知られている。また最近では、クロマ
キー合成処理の方法として、背景色に青色を用いず、例
えば緑色といった有彩色であり彩度の高い色、すなわ
ち、飽和度の高い色を用いて行うものも確立されてい
る。さらに、クロマキー合成処理と類似する画像合成の
方法としては、任意の輝度レベルをキーとして切抜信号
を生成するルミナンスキー合成処理も知られている。
【0004】上述した撮影システムは、被写体画像と前
景画像とを合成する場合には、前景画像に対して、クロ
マキー合成処理やルミナンスキー合成処理を施すことを
前提として合成用の画像を用意したり、他のキー画像を
用意することにより、画像合成を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述した従来
の撮影システムによって被写体画像と背景画像とをクロ
マキー合成処理を用いて合成することを考える。この場
合、撮影システムは、クロマキー合成処理を行うために
必要な一様な色の壁等を設置し、これを背景面として被
写体を撮影すれば、問題なく画像合成を行うことができ
るかに思われる。
【0006】しかしながら、被写体となるユーザの服装
は多種多様にわたり、青色や緑色の場合もある。このよ
うな場合、撮影システムは、クロマキー合成処理による
背景画像の画像合成を正確に行うことができない。すな
わち、撮影システムは、背景色が固定であることから、
被写体の服装色が背景色と同色若しくは類似色であった
場合には、背景のみならず被写体の服装をもキーとして
切り抜いてしまうことになる。勿論、撮影システムは、
被写体の服装のみならず、被写体が身に付けている背景
色と同色若しくは類似色のものを全て切り抜いてしまう
ことになる。
【0007】このような理由から、撮影システムにおい
ては、被写体画像と背景画像とをクロマキー合成処理に
よって合成することは困難をともなうといった問題があ
った。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、服装等の被写体に使用されている色に拘
泥せずに、高精度にクロマキー合成処理を行うことがで
きる撮影装置及び撮影方法を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる撮影装置は、少なくとも被写体を撮影す
る撮影手段と、この撮影手段により少なくとも被写体を
撮影して得られる被写体画像と所望の背景画像とをクロ
マキー合成処理を用いて合成するために、撮影の際に撮
影手段に対向して被写体の後方に配置され、一様な色を
表示する背景手段と、被写体画像に応じて、背景手段に
表示させる色を制御する制御手段とを備えることを特徴
としている。
【0010】このような本発明にかかる撮影装置は、制
御手段による制御の下に、背景手段に表示させる色を切
り換える。
【0011】また、本発明にかかる撮影方法は、少なく
とも被写体を撮影して得られる被写体画像と所望の背景
画像とをクロマキー合成処理を用いて合成するために、
撮影の際に撮影手段に対向して被写体の後方に配置され
る背景手段に第1の色を表示させる第1の色表示工程
と、被写体と第1の色が表示された背景手段とを撮影す
る予備撮影工程と、この予備撮影工程にて得られた第1
の被写体画像データに基づいて、背景手段に表示させる
第2の色を決定する第2の色決定工程と、背景手段に第
2の色を表示させる第2の色表示工程と、被写体と第2
の色が表示された背景手段とを撮影する本撮影工程とを
備えることを特徴としている。
【0012】このような本発明にかかる撮影方法は、背
景手段に第1の色を表示させて予備撮影を行い、この予
備撮影により得られた第1の被写体画像データに基づい
て決定された第2の色を背景手段に表示させ、本撮影を
行う。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0014】この実施の形態は、例えば図1に示すよう
に、人物等の被写体OBを撮影して静止画像及び/又は
動画像を生成する撮影装置1である。特に、この撮影装
置1は、撮影によって得られた被写体画像と背景画像と
をクロマキー合成処理を用いて合成するために、撮影の
際に撮影部10に対向して被写体OBの後方に配置され
る背景部30に表示される背景色を、被写体OBの服装
色といった、被写体OBに使用されている色に応じて背
景色を変化させることができるものである。
【0015】撮影装置1は、図1及び図2に示すよう
に、少なくとも被写体OBを撮影する撮影部10と、撮
影の際の照明光を供給する照明部20と、一様な色を表
示する背景部30と、この背景部30が表示する背景色
を決定する他、各部を制御する制御部40とを備える。
【0016】撮影部10は、例えばカメラ及び必要な光
学系から構成され、制御部40の制御又は外部からの制
御の下に、背景部30の前面に存在する被写体OB及び
背景部30における背景面31を撮影する。この撮影部
10によって撮影して得られた静止画像及び/又は動画
像である被写体画像データには、被写体OBの背景とし
て、背景部30における背景面31に表示されていた一
様な無彩色又は有彩色が写し込まれる。撮影部10は、
撮影して得られた被写体画像データを制御部40に供給
する他、必要に応じて外部に出力する。
【0017】照明部20は、例えば蛍光灯や白熱灯とい
った照明器具から構成され、被写体OBを撮影するため
に必要となる照明光を供給する。照明部20は、少なく
とも被写体OB及び背景部30における背景面31を照
射する。なお、照明部20は、必要に応じて設けられる
ものであり、撮影装置1としては、この照明部20を設
けなくてもよい。また、照明部20は、制御部40によ
る制御の下に動作するようにしてもよい。この場合に
は、照明部20は、制御部40の制御の下に、照明のオ
ン/オフ動作が行われたり、照明の明るさ・色合い等の
調整が行われる。
【0018】背景部30は、背景面31に表示させる色
光を発光する光源部50と、この光源部50からの色光
を拡散する拡散背景部70と、外部からの光、すなわ
ち、外光の影響を低減する外光低減部90とを有する。
【0019】光源部50は、互いに異なる複数の色光を
発光する。光源部50は、制御部40から供給される光
源制御信号に応じて、発光する色光の輝度及び/又は色
相を変化させ、複数の色光を切り換えて発光する。
【0020】拡散背景部70は、光源部50から発光さ
れた色光を拡散し、一様な色を表示する。すなわち、拡
散背景部70は、上述した背景面31として設けられる
ものである。
【0021】外光低減部90は、例えば照明部20から
照射される照明光といった外光による背景面31におけ
る反射及び/又は拡散を低減する。例えば、外光低減部
90は、外光が拡散背景部70において反射し、そのま
ま外部へと出射するのを低減し、背景面31におけるコ
ントラストの低下を回避する。
【0022】このような背景部30は、制御部40から
供給される光源制御信号に応じて、任意の無彩色又は有
彩色を背景面31に表示する。この光源制御信号は、後
述するように、被写体OBに使用されている色に応じて
生成される。そのため、背景部30は、有彩色を背景面
31に表示する場合には、被写体OBに使用されていな
い有彩色を表示する。なお、背景部30の具体例につい
ては後述するものとする。
【0023】制御部40は、撮影部10に対して撮影開
始を指示するための制御信号を供給するとともに、撮影
部10によって撮影されて得られた被写体画像データを
受け取る。制御部40は、撮影部10から供給された被
写体画像データを必要に応じて外部に出力する他、後述
するように、被写体画像データを解析する。また、制御
部40は、背景部30における光源の輝度及び/又は色
相を指示する光源制御信号を生成する。例えば、制御部
40は、後述するように、背景部30が赤色光を発光す
る光源、緑色光を発光する光源、及び、青色光を発光す
る光源を有している場合には、これらの各光源の輝度を
指示する光源制御信号を生成し、背景部30における背
景面31に表示させる背景色を決定する。制御部40
は、生成した光源制御信号を背景部30に供給する。
【0024】このような撮影装置1は、被写体OBの後
方に一様な無彩色又は有彩色が写し込まれた被写体画像
データを得ることができる。このとき、撮影装置1にお
いては、有彩色を背景部30における背景面31に表示
する場合には、光源制御信号として、被写体OBに使用
されていない色を指示する。すなわち、撮影装置1にお
いては、背景部30における背景面31に表示させる背
景色を、被写体OBに使用されている色に応じて変化さ
せ、被写体OBに使用されていない任意の有彩色とする
ことができる。撮影装置1によって撮影され、背景に有
彩色が写し込まれた被写体画像データは、例えば、画像
処理ソフトウェアやスイッチャ等を用いてクロマキー合
成処理が施され、一様な有彩色が写し込まれている部分
に任意の背景画像が合成されることになる。
【0025】ここで、背景部30の具体例について説明
する。なお、以下では、光源部50の例として、赤色光
を発光する光源、緑色光を発光する光源、及び、青色光
を発光する光源を挙げるが、これらの各色と図中におけ
る表示との対応は、それぞれ、縦線部(|)、横線部
(−)、及び、斜線部(/)とする。
【0026】まず、背景部30の第1の具体例について
説明する。第1の具体例として図3及び図4に示す背景
部301は、光源部50として、互いに異なる3種類の
色光を発光する白熱電球、すなわち、赤色光を発光する
白熱電球51R、緑色光を発光する白熱電球51G、及
び、青色光を発光する白熱電球51Bと、これらの白熱
電球51R,51G,51Bから発光される色光を拡散す
る拡散板52とを有する。また、背景部301は、拡散
背景部70及び外光低減部90として、それぞれ、アク
リル板71,91を有する。
【0027】光源部50における白熱電球51R,5
G,51Bは、それぞれ、例えば図3に示すように、支
持部材53により背景部301の筐体等に固着され、赤
色、緑色、青色、赤色、緑色、青色といったように、各
色が等間隔で発光されるように横列に配置される。そし
て、これらの横列に配置された一連の白熱電球51R
51G,51Bは、例えば図4に示すように、縦列方向に
複数段にわたって設けられる。すなわち、白熱電球51
R,51G,51Bは、それぞれ、背景部301における背
景面31と平行な平面上において各色が均等に分散され
るように配置される。勿論、白熱電球51R,51G,5
Bの配置としては、これに限定されることはなく、例
えば各色毎にまとめて配置するといったように、任意の
ものが考えられる。白熱電球51R,51G,51Bは、
それぞれ、制御部40から供給される光源制御信号に応
じて発光する色光の輝度が調整される。その結果、背景
部301は、これらの白熱電球51R,51G,51Bのい
ずれか又は組み合わせにより、3色の色度点内における
任意の色光を発光することができる。
【0028】光源部50における拡散板52は、例えば
図3及び図4に示すように、背景部301における背景
面31と略同一の断面積の主面を有し、白熱電球5
R,51 G,51Bから所定の間隔だけ離隔された位置
に支持部材54により支持されて配置される。拡散板5
2は、白熱電球51R,51G,51Bによって発光され
た点状の色光を拡散し、拡散背景部70に対して一様な
色光を照射する。なお、背景部301は、多数の白熱電
球51R,51G,51Bが配置されることで拡散背景部
70に十分に拡散された色光が照射される場合には、こ
の拡散板52を敢えて設ける必要はない。
【0029】拡散背景部70に相当するアクリル板71
としては、乳白色を呈し、光学的に半透明であるものを
用いる。アクリル板71は、例えば図3及び図4に示す
ように、拡散板52の主面と略同一の断面積の主面を有
し、光源部50から所定の間隔だけ離隔された位置に支
持部材72により支持されて配置される。アクリル板7
1は、光源部50から照射される一様な色光を拡散す
る。背景部301は、このアクリル板71によって拡散
されて得られる一様な有彩色を背景面31に表示するこ
とになる。
【0030】外光低減部90に相当するアクリル板91
としては、透過率が50%前後であり、灰色を呈し、光
学的に透明であるものを用いる。すなわち、このアクリ
ル板91は、通常“スモーク板”と称されるものであ
る。アクリル板91は、例えば図3及び図4に示すよう
に、拡散板52の主面と略同一の断面積の主面を有し、
拡散背景部70であるアクリル板71と一方の主面を接
触させるとともに、他方の主面を外部に露呈させ、支持
部材72により支持されて配置される。アクリル板91
は、外光を吸収することにより、アクリル板71による
光の反射及び/又は拡散を低減し、光源部50からの色
光を目立たせ、コントラストの低下を回避する。
【0031】このように、背景部301は、光源部50
として、白熱電球51R,51G,51B及び拡散板52
を有し、拡散背景部70及び外光低減部90として、そ
れぞれ、アクリル板71,91を有するものとして実現
することができる。背景部301は、制御部40から供
給される光源制御信号に応じて、白熱電球51R,5
G,51Bのそれぞれの輝度を調整することにより、背
景面31に所望の色を表示することができる。そのた
め、背景部301は、クロマキー合成処理に必要な一様
な背景色として、被写体OBに使用されていない任意の
色を表示することができる。
【0032】つぎに、背景部30の第2の具体例につい
て説明する。第2の具体例として図5及び図6に示す背
景部302は、光源部50として、互いに異なる3種類
の色光を発光する蛍光灯、すなわち、赤色光を発光する
蛍光灯55R、緑色光を発光する蛍光灯55G、及び、青
色光を発光する蛍光灯55Bを有する。また、背景部3
2は、拡散背景部70として、アクリル板73及びレ
ンチキュラーレンズ74を有する。さらに、背景部30
2は、外光低減部90として、図7にレンチキュラーレ
ンズ74の要部拡大図を示すように、レンチキュラーレ
ンズ74の一方の主面に形成された凹部に埋め込まれた
ブラックストライプ92を用いる。
【0033】光源部50に相当する蛍光灯55R,5
G,55Bは、それぞれ、例えば図5に示すように、支
持部材56により背景部302の筐体等に固着され、各
色が等間隔で発光されるように横列に配置される。そし
て、これらの横列に配置された一連の蛍光灯55R,5
G,55Bは、例えば図6に示すように、縦列方向に複
数段にわたって設けられる。すなわち、蛍光灯55R
55G,55Bは、それぞれ、上述した第1の具体例とし
て示した白熱電球51R,51G,51Bと同様に、背景
部302における背景面31と平行な平面上において各
色が均等に分散されるように配置される。勿論、蛍光灯
55R,55G,55Bの配置としては、これに限定され
ることはなく、例えば各色毎にまとめて配置するといっ
たように、任意のものが考えられる。蛍光灯55R,5
G,55Bは、それぞれ、制御部40から供給される光
源制御信号に応じて発光する色光の輝度が調整される。
その結果、背景部302は、これらの蛍光灯55R,55
G,55Bのいずれか又は組み合わせにより、3色の色度
点内における任意の色光を発光することができる。この
とき、背景部302は、光源部50として、蛍光灯5
R,55G,55Bを複数本有することにより、拡散背
景部70に対して一様な色光を照射することができる。
【0034】拡散背景部70におけるアクリル板73と
しては、上述した第1の具体例として示したアクリル板
71と同様に、乳白色を呈し、光学的に半透明であるも
のを用いる。アクリル板73は、例えば図5及び図6に
示すように、背景部302における背景面31と略同一
の断面積の主面を有し、蛍光灯55R,55G,55B
ら所定の間隔だけ離隔された位置に支持部材55により
支持されて配置される。アクリル板73は、光源部50
から照射される一様な色光を上下左右方向に拡散する。
【0035】拡散背景部70におけるレンチキュラーレ
ンズ74は、一方の主面に形成された凹部にいわゆるブ
ラックストライプが埋め込まれたものである。レンチキ
ュラーレンズ74は、例えば図5及び図6に示すよう
に、アクリル板73の主面と略同一の断面積の主面を有
し、アクリル板73と一方の主面を接触させるととも
に、ブラックストライプ92が埋め込まれた他方の主面
を外部に露呈させ、支持部材75により支持されて配置
される。レンチキュラーレンズ74は、アクリル板73
によって上下左右方向に拡散された色光を、さらに左右
方向に拡散する。背景部302は、このレンチキュラー
レンズ74によって拡散されて得られる一様な有彩色を
背景面31に表示することになる。
【0036】外光低減部90に相当するブラックストラ
イプ92は、レンチキュラーレンズ74に入射される外
光の一部を吸収するとともに、レンチキュラーレンズ7
4の主面に形成された凸部を通過しない光を遮断し、光
源部50からの色光を目立たせ、コントラストの低下を
回避する。
【0037】このように、背景部302は、光源部50
として、蛍光灯55R,55G,55Bを有し、拡散背景
部70として、アクリル板73及びレンチキュラーレン
ズ74を有し、さらに、外光低減部90として、レンチ
キュラーレンズ74におけるブラックストライプ92を
用いるものとして実現することができる。背景部302
は、第1の具体例として示した背景部301と同様に、
制御部40から供給される光源制御信号に応じて、蛍光
灯55R,55G,55Bのそれぞれの輝度を調整するこ
とにより、背景面31に所望の色を表示することができ
る。そのため、背景部302は、クロマキー合成処理に
必要な一様な背景色として、被写体OBに使用されてい
ない任意の色を表示することができる。
【0038】なお、ここでは、背景部302における拡
散背景部70として、乳白色透明のアクリル板73とレ
ンチキュラーレンズ74との組み合わせを用いるものと
して説明したが、レンチキュラーレンズに拡散材が混入
されたもの、すなわち、いわゆるヘイズ入りレンチキュ
ラーレンズを用い、光源部50から照射される色光を上
下左右方向に拡散するようにしてもよい。
【0039】つぎに、背景部30の第3の具体例につい
て説明する。第3の具体例として図8及び図9に示す背
景部303は、光源部50として、互いに異なる3種類
の色光を発光する発光ダイオード(Light Emitting Dio
de;以下、LEDと略称する。)、すなわち、赤色光を
発光するLED57R、緑色光を発光するLED57G
及び、青色光を発光するLED57Bを有する。また、
背景部303は、拡散背景部70として、光学的に透明
な基材上に、ガラスビーズやプラスチックビーズ等の光
学的に透明な微小球体が2次元的に配置された構造を有
するスクリーン状のレンズ(以下、ビーズスクリーンと
称する。)76を有する。さらに、背景部303は、外
光低減部90として、図10にビーズスクリーン76の
要部拡大図を示すように、ビーズスクリーン76の一方
の主面に形成された着色層である光吸収層93を用い
る。
【0040】光源部50に相当するLED57R,5
G,57Bは、それぞれ、例えば図8に示すように、支
持部材58により背景部303の筐体等に固着され、各
色が等間隔で発光されるように横列に配置される。そし
て、これらの横列に配置された一連のLED57R,5
G,57Bは、例えば図9に示すように、縦列方向に複
数段にわたって設けられる。すなわち、LED57R
57G,57Bは、それぞれ、上述した第1の具体例とし
て示した白熱電球51R,51G,51Bと同様に、背景
部303における背景面31と平行な平面上において各
色が均等に分散されるように配置される。勿論、LED
57R,57G,57Bの配置としては、これに限定され
ることはなく、例えば各色毎にまとめて配置するといっ
たように、任意のものが考えられる。LED57R,5
G,57Bは、それぞれ、制御部40から供給される光
源制御信号に応じて発光する色光の輝度が調整される。
その結果、背景部303は、これらのLED57R,57
G,57Bのいずれか又は組み合わせにより、3色の色度
点内における任意の色光を発光することができる。この
とき、背景部303は、光源部50として、LED5
R,57G,57Bを縦列方向に線状に配列したモジュ
ールを複数個有することにより、拡散背景部70に対し
て平行光に近い一様な色光を照射することができる。
【0041】拡散背景部70に相当するビーズスクリー
ン76は、米国特許第2378252号公報や特開平1
0−048404号公報に記載されているものである。
具体的には、ビーズスクリーン76は、例えば図10に
示すように、光入射側及び/又は光出射側に透明基材7
8が配置され、この透明基材78の上に、透明微小球体
79が、2次元的に単粒子層配置をもって隣り合う透明
微小球体79と相互に接触又は近接して配置され、光入
射側において透明微小球体79の一部を外部に露呈させ
る着色層である光吸収層93を少なくとも有してなる透
明微小球体配置層80を有する。また、透明微小球体配
置層80は、透明微小球体79の光出射側端部において
光透過性を高めた構成とされる。ビーズスクリーン76
は、例えば図8及び図9に示すように、背景部303
おける背景面31と略同一の断面積の主面を有し、LE
D57R,57G,57Bから所定の間隔だけ離隔された
位置に支持部材77により支持されて配置される。ビー
ズスクリーン76においては、光源部50から照射され
る一様な色光が、露出した透明微小球体79に入射され
ると、この色光が透明微小球体79によるレンズ効果に
よって収束され、その後発散する。そのため、ビーズス
クリーン76は、光源部50から照射される一様な色光
を上下左右方向に拡散することができる。背景部303
は、このビーズスクリーン76によって拡散されて得ら
れる一様な有彩色を背景面31に表示することになる。
【0042】外光低減部90に相当する光吸収層93
は、ビーズスクリーン76に入射される外光の一部を吸
収するとともに、ビーズスクリーン76における透明微
小球体79を通過しない光を遮断し、光源部50からの
色光を目立たせ、コントラストの低下を回避する。
【0043】このように、背景部303は、光源部50
として、LED57R,57G,57Bを有し、拡散背景
部70として、ビーズスクリーン76を有し、さらに、
外光低減部90として、ビーズスクリーン76における
光吸収層93を用いるものとして実現することができ
る。背景部303は、第1の具体例として示した背景部
301と同様に、制御部40から供給される光源制御信
号に応じて、LED57R,57G,57Bのそれぞれの
輝度を調整することにより、背景面31に所望の色を表
示することができる。そのため、背景部303は、クロ
マキー合成処理に必要な一様な背景色として、被写体O
Bに使用されていない任意の色を表示することができ
る。
【0044】つぎに、背景部30の第4の具体例につい
て説明する。第4の具体例として図11及び図12に示
す背景部304は、光源部50として、白色光を発光す
るメタルハライド電球59と、互いに異なる3種類の色
フィルタ、すなわち、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及
び、青色フィルタを切り換え可能とされるカラーホイー
ル60とを有する。また、背景部304は、拡散背景部
70として、フレネルレンズ81及び上述した第3の具
体例として示したビーズスクリーン76と同様のビーズ
スクリーン82を有する。さらに、背景部304は、外
光低減部90として、ビーズスクリーン82の一方の主
面に形成された光吸収層94を用いる。
【0045】光源部50におけるメタルハライド電球5
9は、例えば図11及び図12に示すように、背景部3
4の筐体等に固着される。メタルハライド電球59
は、制御部40から供給される光源制御信号に応じて、
オン/オフ動作が行われたり、発光する白色光の輝度が
調整される。
【0046】光源部50におけるカラーホイール60
は、例えば図11及び図12に示すように、支持部材6
1により背景部304の筐体等に固着されるとともに、
例えば図13に示すように、主面中央部に設けられた支
軸62を介して回転自在とされ、主面には、赤色フィル
タ63R、緑色フィルタ63G、及び、青色フィルタ63
Bの他、メタルハライド電球59から出射される白色光
をそのまま透過させる光学的に透明なフィルタ63C
設けられる。勿論、カラーホイール60に設けられるフ
ィルタとしては、これに限定されることはなく、任意の
組み合わせが考えられる。カラーホイール60は、制御
部40から供給される光源制御信号に応じて回転駆動
し、メタルハライド電球59の前面に配置させる色フィ
ルタを、拡散背景部70に対して照射する色光に対応す
る色フィルタに切り換えることで、所望の色光を照射す
ることができる。
【0047】このような光源部50から出射される色光
は、メタルハライド電球59からの白色光の放射と図示
しないリフレクタからの反射とによって放射状となる。
この光源部50から放射状に出射された色光は、拡散背
景部70に対して照射される。
【0048】拡散背景部70におけるフレネルレンズ8
1は、例えば図11及び図12に示すように、背景部3
4における背景面31と略同一の断面積の主面を有
し、光源部50から所定の間隔だけ離隔された位置に支
持部材83により支持されて配置される。フレネルレン
ズ81は、光源部50から照射される放射状の色光を屈
折して略平行光とし、ビーズスクリーン82に入射させ
る。
【0049】拡散背景部70におけるビーズスクリーン
82は、上述した第3の具体例として示したビーズスク
リーン76と同様のものである。ビーズスクリーン82
は、例えば図11及び図12に示すように、フレネルレ
ンズ81と略同一の断面積の主面を有し、フレネルレン
ズ81と一方の主面を接触させるとともに、光吸収層9
4が設けられた他方の主面を外部に露呈させ、支持部材
83により支持されて配置される。ビーズスクリーン8
2においては、フレネルレンズ81によって略平行光と
された一様な色光を上下左右方向に拡散する。背景部3
4は、このビーズスクリーン82によって拡散されて
得られる一様な有彩色を背景面31に表示することにな
る。
【0050】外光低減部90に相当する光吸収層94
は、ビーズスクリーン82に入射される外光の一部を吸
収するとともに、ビーズスクリーン82における透明微
小球体を通過しない光を遮断し、光源部50からの色光
を目立たせ、コントラストの低下を回避する。
【0051】このように、背景部304は、光源部50
として、メタルハライド電球59及びカラーホイール6
0を有し、拡散背景部70として、フレネルレンズ81
及びビーズスクリーン82を有し、さらに、外光低減部
90として、ビーズスクリーン82における光吸収層9
4を用いるものとして実現することができる。背景部3
4は、制御部40から供給される光源制御信号に応じ
て、メタルハライド電球59の輝度を調整するととも
に、カラーホイール60において、メタルハライド電球
59から出射される白色光を透過する色フィルタを切り
換えることにより、背景面31に所望の色を表示するこ
とができる。そのため、背景部304は、クロマキー合
成処理に必要な一様な背景色として、被写体OBに使用
されていない任意の色を表示することができる。
【0052】なお、ここでは、背景部304における光
源部50として、回転式のカラーホイール60を用いる
ものとして説明したが、例えば米国のWybron I
nc.が製造している色フィルタのように、色フィルタ
がスクロールする巻取式のものを用い、拡散背景部70
に対して照射される色光を切り換えるようにしてもよ
い。
【0053】このように、背景部30としては、種々の
構成が考えられる。この背景部30を適用した撮影装置
1は、被写体OBに使用されている色がいかなるもので
あっても、被写体画像と所望の背景画像とを高精度にク
ロマキー合成処理することに寄与することができる。
【0054】このような撮影装置1は、図14に示すよ
うな一連の処理を行うことにより、被写体OBを撮影し
て被写体画像データを生成する。なお、同図において
は、撮影部10、背景部30及び制御部40のそれぞれ
の処理内容を示すとともに、これらの各部間で行われる
制御信号及びデータの受け渡しのタイミングを併せて示
している。
【0055】まず、撮影装置1においては、例えばユー
ザの操作により制御部40に対して撮影開始の指示が与
えられると、制御部40から背景部30に対して、背景
面31に第1の色を表示する旨を指示する光源制御信号
C1が供給される。この第1の色は、被写体OBに使用
されている色と背景面31に表示される色とを比較する
際に識別可能なものであればよく、例えば、白色若しく
は黒色といった無彩色又は所定の有彩色である。なお、
撮影装置1においては、被写体OBとして人物が想定さ
れる場合には、第1の色として無彩色を採用するのが望
ましく、撮影に適した背景色を決定するのが容易とな
る。ここでは、第1の色として白色を採用したものとし
て説明する。
【0056】これにともない、撮影装置1においては、
ステップSBA1において、背景部30によって背景面3
1に白色(第1の色)を表示する。すなわち、背景部3
0は、上述したように、光源制御信号C1に応じて光源
部50が制御され、光源部50から発光される色光の輝
度及び/又は色相が変化されることで、背景面31に白
色(第1の色)を表示する。
【0057】続いて、撮影装置1においては、背景部3
0から制御部40に対して、背景面31に白色(第1の
色)を表示したことを示す制御信号C2が供給される。
撮影装置1においては、この制御信号C2に基づいて、
又は、所定の待機時間後に、制御部40から撮影部10
に対して、背景部30の前面に存在する被写体OB及び
白色(第1の色)が表示された背景面31を予備撮影す
る旨を指示する制御信号C3が供給される。
【0058】これにともない、撮影装置1においては、
ステップSCA1において、撮影部10によって被写体O
B及び背景面31を予備撮影する。すなわち、撮影部1
0は、制御信号C3に応じて、白色(第1の色)が表示
された背景面31を背景として被写体OBを撮影する。
そして、撮影装置1においては、撮影部10から制御部
40に対して、撮影して得られた第1の被写体画像デー
タD1が供給される。このとき、第1の被写体画像デー
タD1は、例えば図15に示すように、ITU−R(In
ternational Telecommunications Union Radiocommunic
ation Sector)BT. 601−5に規定されるYCb
r信号における4:2:2フォーマットに準じた形式
で制御部40における図示しない記憶部等に保存され
る。なお、同図は白黒画像を示しているが、実際には、
第1の被写体画像データD1はカラー画像であることは
いうまでもない。
【0059】続いて、撮影装置1においては、ステップ
CO1において、制御部40によって第1の被写体画像
データD1の色分析を行い、背景面31に表示された白
色(第1の色)を考慮しつつ、被写体OBに使用されて
いる色を判別する。ここで、第1の被写体画像データの
色分布としては、例えば図16に示すように、YCbr
色度座標系のうち、色差信号Cb,Crからなる有彩色を
表すCbr空間に対して各色の出現頻度を求め、対数表
示の等高線で表したものが考えられる。制御部40は、
このような第1の被写体画像データD1の色分布を求め
ることにより色分析を行い、被写体OBに使用されてい
る色を判別する。
【0060】そして、撮影装置1においては、ステップ
CO2において、制御部40によって色分析結果に基づ
いて背景面31に表示する撮影に適した背景色を決定す
る。具体的には、例えば図16に示した第1の被写体画
像データD1の色分布の場合には、同図中下方の領域に
は分布がほとんどなく、この領域に相当する色を背景と
すれば被写体OBと背景とを分離しやすいことから、制
御部40は、この領域に相当する有彩色を背景色として
選択する。撮影装置1においては、制御部40から背景
部30に対して、背景面31に表示されている白色(第
1の色)を変更し、背景色として決定した第2の色を表
示する旨を指示する光源制御信号C4が供給される。な
お、ここでは、第2の色として緑色を採用したものとし
て説明する。
【0061】これにともない、撮影装置1においては、
ステップSBA2において、背景部30によって背景面3
1に緑色(第2の色)を表示する。すなわち、背景部3
0は、上述したように、光源制御信号C4に応じて光源
部50が制御され、光源部50から発光される色光の輝
度及び/又は色相が変化されることで、背景面31に緑
色(第2の色)を表示する。
【0062】続いて、撮影装置1においては、背景部3
0から制御部40に対して、背景面31に緑色(第2の
色)を表示したことを示す制御信号C5が供給される。
撮影装置1においては、この制御信号C5に基づいて、
又は、所定の待機時間後に、制御部40から撮影部10
に対して、被写体OB及び緑色(第2の色)が表示され
た背景面31を本撮影する旨を指示する制御信号C6が
供給される。
【0063】これにともない、撮影装置1においては、
ステップSCA2において、撮影部10によって被写体O
B及び背景面31を本撮影する。すなわち、撮影部10
は、制御信号C6に応じて、緑色(第2の色)が表示さ
れた背景面31を背景として被写体OBを撮影する。そ
して、撮影装置1においては、撮影部10から制御部4
0に対して、撮影して得られた第2の被写体画像データ
D2が供給される。このとき、第2の被写体画像データ
D2は、第1の被写体画像データD1と同様に、所定の
形式で制御部40における図示しない記憶部等に保存さ
れる。この第2の被写体画像データD2は、例えば図1
7に示すように、第1の被写体画像データD1において
白色(第1の色)を呈していた背景が、同図中破線部に
示す緑色(第2の色)に変更されたものとなる。なお、
同図は白黒画像を示しているが、実際には、第2の被写
体画像データD2はカラー画像であることはいうまでも
ない。ここで、図16に示した第1の被写体画像データ
D1の色分布と同様に、C br空間における第2の被写
体画像データD2の色分布を求めると、例えば図18に
示すようになる。すなわち、第2の被写体画像データD
2の色分布は、被写体OBに相当する分布に加えて、図
16では色分布が存在しなかった下方の領域に、背景面
31に表示された緑色(第2の色)に相当する分布を呈
するものとなる。
【0064】そして、撮影装置1においては、ステップ
CO3において、制御部40によって第2の被写体画像
データD2と、例えば図18に示した色分布といった背
景面31に表示した緑色(第2の色)に関する背景色情
報とを、一連の情報としてデータ化した後、ステップS
CO4において、データ化して得られた撮影データを外部
に送出し、一連の処理を終了する。
【0065】なお、外部に送出された撮影データは、例
えば、画像処理ソフトウェアを実行する装置やスイッチ
ャ等に供給され、クロマキー合成処理に用いられる。す
なわち、撮影データを処理する装置は、撮影データから
第2の被写体画像データD2と背景色情報とを分離し、
背景色情報に基づいて切抜信号を生成する。そして、撮
影データを処理する装置は、生成した切抜信号に基づい
て、第2の被写体画像データD2に対して、所望の背景
画像データを合成する。
【0066】このように、撮影装置1は、被写体OBに
使用されている色に応じて背景色を決定し、被写体画像
データを生成することができる。そのため、撮影装置1
によって生成された被写体画像は、所望の背景画像をク
ロマキー合成処理を用いて合成する際に、被写体OBの
一部が切り抜かれることはなく、得られる合成画像は、
正確に背景画像が合成された精度の高いものとなる。
【0067】さて、撮影装置1において、図14に示し
た一連の処理によって被写体画像データを生成した場合
には、第2の被写体画像データD2における背景色は、
実際には一様とならないことが多い。これは、背景部3
0における背景面31に表示される色は、例えば、照明
部20から照射される照明光等の照明条件や、背景部3
0における光源部50の発光条件、さらには、その他の
撮影条件等により、空間的なムラや時間的な変動が生じ
ることに起因するものである。そのため、理想的には、
第2の被写体画像データD2の色分布は、被写体OBに
相当する分布の他に、緑色(第2の色)に相当する点状
の分布を呈するものとなるところを、このような現象に
起因して、図18に示したように、背景色に相当する色
範囲が生じ、緑色(第2の色)に類似する色を含む分布
を呈するものとなる。
【0068】そこで、撮影装置1は、図19に示すよう
な一連の処理を行うことにより、被写体OBを撮影して
被写体画像データを生成することもでき、第2の被写体
画像データD2の色分布を是正することができる。
【0069】まず、撮影装置1においては、例えばユー
ザの操作により制御部40に対して撮影開始の指示が与
えられると、制御部40から背景部30に対して、上述
した光源制御信号C1と同様の旨を示す光源制御信号C
11が供給される。なお、ここでも、第1の色として白
色を採用したものとして説明する。
【0070】これにともない、撮影装置1においては、
ステップSBA11において、上述したステップSBA1と
同様に、背景部30によって背景面31に白色(第1の
色)を表示する。
【0071】続いて、撮影装置1においては、背景部3
0から制御部40に対して、上述した制御信号C2と同
様の旨を示す制御信号C12が供給される。撮影装置1
においては、この制御信号C12に基づいて、又は、所
定の待機時間後に、制御部40から撮影部10に対し
て、上述した制御信号C3と同様の旨を示す制御信号C
13が供給される。
【0072】これにともない、撮影装置1においては、
ステップSCA11において、上述したステップSCA1と
同様に、撮影部10によって被写体OB及び背景面31
を予備撮影する。そして、撮影装置1においては、撮影
部10から制御部40に対して、撮影して得られた第1
の被写体画像データD11が供給される。
【0073】続いて、撮影装置1においては、ステップ
CO11において、上述したステップSCO1と同様に、
制御部40によって第1の被写体画像データD11の色
分析を行い、背景面31に表示された白色(第1の色)
を考慮しつつ、被写体OBに使用されている色を判別す
る。
【0074】そして、撮影装置1においては、ステップ
CO12において、上述したステップSCO2と同様に、
制御部40によって色分析結果に基づいて背景面31に
表示する撮影に適した背景色を決定する。撮影装置1に
おいては、制御部40から背景部30に対して、上述し
た光源制御信号C4と同様の旨を示す光源制御信号C1
4が供給される。なお、ここでも、第2の色として緑色
を採用したものとして説明する。
【0075】これにともない、撮影装置1においては、
ステップSBA12において、上述したステップSBA2と
同様に、背景部30によって背景面31に緑色(第2の
色)を表示する。
【0076】続いて、撮影装置1においては、背景部3
0から制御部40に対して、上述した制御信号C5と同
様の旨を示す制御信号C15が供給される。撮影装置1
においては、この制御信号C15に基づいて、又は、所
定の待機時間後に、制御部40から撮影部10に対し
て、上述した制御信号C6と同様の旨を示す制御信号C
16が供給される。
【0077】これにともない、撮影装置1においては、
ステップSCA12において、上述したステップSCA2と
同様に、撮影部10によって被写体OB及び背景面31
を本撮影する。そして、撮影装置1においては、撮影部
10から制御部40に対して、撮影して得られた第2の
被写体画像データD12が供給される。
【0078】ここで、撮影装置1においては、ステップ
CA13において、制御部40によって第2の被写体画
像データD12の色分析を行う。そして、撮影装置1に
おいては、ステップSCO14において、制御部40によ
り、第2の被写体画像データD12の色分析結果と、ス
テップSCO11において求めた第1の被写体画像データ
D11の色分析結果とを比較し、実際に背景面31に表
示された色の色範囲を決定する。換言すれば、上述した
ように、背景面31に表示される色は、空間的なムラや
時間的な変動に起因して一様とならないことから、撮影
装置1は、制御部40によってこれらの現象を色範囲と
して検知する。
【0079】続いて、撮影装置1においては、ステップ
CO15において、制御部40により、求めた色範囲に
基づいて、第2の被写体画像データD12における背景
色を第3の色に置換し、第3の被写体画像データD13
を生成する。この第3の色は、第2の色として当初想定
したものが望ましく、被写体OBに使用されていない有
彩色のうち、特定の1色である。すなわち、制御部40
は、例えば、画像ファイル形式の1種であるいわゆるG
IFファイル形式において“透明色”と称され、画像に
おける所定の範囲に任意の1色を割り当てることと等価
な処理を行う。なお、ここでは、第3の色としてムラの
ない緑色を採用したものとして説明する。
【0080】そして、撮影装置1においては、ステップ
CO16において、制御部40によって第3の被写体画
像データD13と、置換した緑色(第3の色)に関する
背景色情報とを、一連の情報としてデータ化した後、ス
テップSCO17において、データ化して得られた撮影デ
ータを外部に送出し、一連の処理を終了する。
【0081】このようにすることによって、撮影装置1
は、背景色のムラをなくし且つ被写体OBと背景とを明
確に識別可能となる被写体画像データを生成することが
できる。そのため、撮影装置1によって生成された被写
体画像を用いてクロマキー合成処理して得られる合成画
像は、より正確に背景画像が合成された精度の高いもの
となる。
【0082】以上説明したように、本発明の実施の形態
として示す撮影装置1は、背景部30に表示する背景色
を、被写体OBに使用されている色に応じて変化させる
ことができるため、被写体OBに使用されていない所望
の色を背景色として選択して表示することができる。そ
のため、撮影装置1は、被写体OBを撮影して得られた
被写体画像と所望の背景画像とをクロマキー合成処理を
用いて合成する際に、高精度に合成処理を行うことを可
能とするものである。
【0083】特に、撮影装置1は、被写体OBの撮影か
ら撮影結果の印刷までのサービスを同一場所で提供可能
であるシステムに適用することにより、被写体OBに使
用されている色に拘泥せずに、撮影して得られた被写体
画像と所望の背景画像とを高精度に合成することができ
る。このように、本発明は、娯楽性に富むシステムを提
供するものである。
【0084】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、上述した第1の実施の形態乃至
第4の実施の形態のうち、任意のものを組み合わせても
よい。例えば、撮影装置1は、背景部30における光源
部50として、第4の実施の形態として示したメタルハ
ライド電球59及びカラーホイール60を用い、拡散背
景部70及び外光低減部90として、それぞれ、第2の
実施の形態として示したアクリル板73及びブラックス
トライプ92が埋め込まれたレンチキュラーレンズ74
を用いるといったように、各実施の形態として示したも
ののうち、可能な範囲での組み合わせが可能である。
【0085】また、上述した実施の形態では、原則とし
て、背景部30における光源部50からは赤色、緑色及
び青色のいずれか又は組み合わせによって得られる色光
を発光するものとして説明したが、本発明は、これらの
3色以外の複数の任意の色を発光するようにしてもよ
い。
【0086】さらに、上述した実施の形態では、被写体
画像データに関する色空間としてYCbr色度座標系を
用いて説明したが、本発明は、色空間として、例えば、
いわゆるRGB色度座標系、sRGB色度座標系、CI
E RGB色度座標系、CIE XYZ色度座標系、C
IE L*a*b*色度座標系、又は、CIE L*u
*v*色度座標系といった任意の表色系を用い、被写体
画像データの色分析、背景色のデータ表示、及び、被写
体画像データの表現等を行ってもよい。
【0087】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0088】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる撮影装置は、少なくとも被写体を撮影する撮影手段
と、この撮影手段により少なくとも被写体を撮影して得
られる被写体画像と所望の背景画像とをクロマキー合成
処理を用いて合成するために、撮影の際に撮影手段に対
向して被写体の後方に配置され、一様な色を表示する背
景手段と、被写体画像に応じて、背景手段に表示させる
色を制御する制御手段とを備える。
【0089】したがって、本発明にかかる撮影装置は、
制御手段による制御の下に、背景手段に表示させる色を
切り換えることにより、被写体に使用されている色に応
じて背景手段に表示させる色を変化させ、被写体に使用
されていない所望の色を背景色として選択し、撮影を行
うことができる。そのため、撮影装置は、被写体画像と
所望の背景画像とをクロマキー合成処理を用いて合成す
る際に、高精度に合成処理を行うことに寄与するもので
ある。
【0090】特に、本発明にかかる撮影装置は、被写体
の撮影から撮影結果の印刷までのサービスを同一場所で
提供可能であるシステムに適用することにより、被写体
に使用されている色に拘泥せずに、被写体画像と所望の
背景画像とを高精度に合成することができ、娯楽性に富
むシステムを提供することができる。
【0091】また、本発明にかかる撮影方法は、少なく
とも被写体を撮影して得られる被写体画像と所望の背景
画像とをクロマキー合成処理を用いて合成するために、
撮影の際に撮影手段に対向して被写体の後方に配置され
る背景手段に第1の色を表示させる第1の色表示工程
と、被写体と第1の色が表示された背景手段とを撮影す
る予備撮影工程と、この予備撮影工程にて得られた第1
の被写体画像データに基づいて、背景手段に表示させる
第2の色を決定する第2の色決定工程と、背景手段に第
2の色を表示させる第2の色表示工程と、被写体と第2
の色が表示された背景手段とを撮影する本撮影工程とを
備える。
【0092】したがって、本発明にかかる撮影方法は、
背景手段に第1の色を表示させて予備撮影を行い、この
予備撮影により得られた第1の被写体画像データに基づ
いて決定された第2の色を背景手段に表示させ、本撮影
を行うことにより、被写体に使用されている色に応じて
背景手段に表示させる色を変化させ、被写体に使用され
ていない所望の色を背景色として選択し、本撮影を行う
ことを可能とする。そのため、本発明にかかる撮影方法
は、被写体画像と所望の背景画像とをクロマキー合成処
理を用いて合成する際に、高精度に合成処理を行うこと
に寄与するものである。
【0093】特に、本発明にかかる撮影方法は、被写体
の撮影から撮影結果の印刷までのサービスを同一場所で
提供可能であるシステムに適用することができ、被写体
に使用されている色に拘泥せずに、被写体画像と所望の
背景画像とを高精度に合成することができ、娯楽性に富
むシステムを提供することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す撮影装置の外観
を説明する図である。
【図2】同撮影装置の構成を説明するブロック図であ
る。
【図3】同撮影装置が備える背景部の第1の具体的構成
を説明するための横断面図である。
【図4】同背景部の構成を説明するための縦断面図であ
る。
【図5】同撮影装置が備える背景部の第2の具体的構成
を説明するための横断面図である。
【図6】同背景部の構成を説明するための縦断面図であ
る。
【図7】同背景部が有するレンチキュラーレンズの要部
拡大図であって、外光低減部として用いるブラックスト
ライプについて説明するための図である。
【図8】同撮影装置が備える背景部の第3の具体的構成
を説明するための横断面図である。
【図9】同背景部の構成を説明するための縦断面図であ
る。
【図10】同背景部が有するビーズスクリーンの要部拡
大図である。
【図11】同撮影装置が備える背景部の第4の具体的構
成を説明するための横断面図である。
【図12】同背景部の構成を説明するための縦断面図で
ある。
【図13】同背景部が有するカラーホイールの正面図で
ある。
【図14】同撮影装置における一連の処理工程を説明す
る図である。
【図15】同撮影装置により撮影して得られた第1の被
写体画像データの例を示す図である。
【図16】同第1の被写体画像データの色分布を示す図
である。
【図17】同撮影装置により撮影して得られた第2の被
写体画像データの例を示す図である。
【図18】同第2の被写体画像データの色分布を示す図
である。
【図19】同撮影装置における他の一連の処理工程を説
明する図である。
【符号の説明】
1 撮影装置、 10 撮影部、 20 照明部、 3
0,301,302,303,304 背景部、 31 背
景面、 40 制御部、 50 光源部、 51R,5
G,51B 白熱電球、 52 拡散板、 55R,5
G,55B 蛍光灯、 57R,57G,57B LE
D、 59 メタルハライド電球、 60カラーホイー
ル、 63R 赤色フィルタ、 63G 緑色フィルタ、
63B青色フィルタ、 70 拡散背景部、 71,
73,91 アクリル板、 74レンチキュラーレン
ズ、 76 ビーズスクリーン、 78 透明基材、
79 透明微小球体、 80 透明微小球体配置層、
81 フレネルレンズ、82 ビーズスクリーン、 9
0 外光低減部、 92 ブラックストライプ、93,
94 光吸収層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/02 G03B 15/02 S 15/08 15/08 Z 15/10 15/10 H04N 5/222 H04N 5/222 Z 5/225 5/225 Z 5/275 5/275 9/04 9/04 Z Fターム(参考) 5C022 AA00 AB15 AB68 AC69 CA01 5C023 AA11 AA17 AA37 BA01 BA11 CA08 DA04 EA03 5C065 BB30 BB41 BB48 CC01 FF01 FF07 FF11 GG13 GG22 GG30 GG44 5C066 AA01 AA12 CA25 ED02 GA01 GA21 HA02 KD06 KM10

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも被写体を撮影する撮影手段
    と、 上記撮影手段により少なくとも上記被写体を撮影して得
    られる被写体画像と所望の背景画像とをクロマキー合成
    処理を用いて合成するために、撮影の際に上記撮影手段
    に対向して上記被写体の後方に配置され、一様な色を表
    示する背景手段と、 上記被写体画像に応じて、上記背景手段に表示させる上
    記色を制御する制御手段とを備えることを特徴とする撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記背景手段に第1の
    色が表示されると、予備撮影として、上記被写体と上記
    第1の色が表示された上記背景手段とを上記撮影手段に
    撮影させ、撮影により得られた第1の被写体画像データ
    に基づいて、本撮影の際に上記背景手段に表示させる第
    2の色を決定することを特徴とする請求項1記載の撮影
    装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記第1の被写体画像
    データの色分析を行い、上記第2の色を決定することを
    特徴とする請求項2記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記背景手段に上記第
    2の色を表示させると、本撮影として、上記被写体と上
    記第2の色が表示された上記背景手段とを上記撮影手段
    に撮影させ、第2の被写体画像データを生成させること
    を特徴とする請求項2記載の撮影装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記第2の被写体画像
    データと、上記第2の色に関する背景色情報とを、一連
    の情報として外部に送出することを特徴とする請求項4
    記載の撮影装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記第2の被写体画像
    データに基づいて、当該第2の被写体画像データにおけ
    る背景色を第3の色に置換し、第3の被写体画像データ
    を生成することを特徴とする請求項4記載の撮影装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、上記第1の被写体画像
    データの色分析を行って上記第2の色を決定するととも
    に、上記第2の被写体画像データの色分析を行い、上記
    第1の被写体画像データの色分析結果と、上記第2の被
    写体画像データの色分析結果とを比較し、上記背景手段
    に表示された色の色範囲を決定することを特徴とする請
    求項6記載の撮影装置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、上記色範囲に基づい
    て、上記第2の被写体画像データにおける背景色を上記
    第3の色に置換することを特徴とする請求項7記載の撮
    影装置。
  9. 【請求項9】 上記制御手段は、上記第3の被写体画像
    データと、上記第3の色に関する背景色情報とを、一連
    の情報として外部に送出することを特徴とする請求項6
    記載の撮影装置。
  10. 【請求項10】 上記第3の色は、上記被写体に使用さ
    れていない有彩色のうち、特定の1色であることを特徴
    とする請求項6記載の撮影装置。
  11. 【請求項11】 上記第1の色は、上記被写体に使用さ
    れている色と上記背景手段に表示される色とを比較する
    際に識別可能な無彩色又は所定の有彩色であることを特
    徴とする請求項2記載の撮影装置。
  12. 【請求項12】 上記第2の色は、上記被写体に使用さ
    れていない有彩色であることを特徴とする請求項2記載
    の撮影装置。
  13. 【請求項13】 上記背景手段は、 互いに異なる複数の色光を発光することが可能であり、
    上記制御手段による制御に応じて、複数の色を切り換え
    て発光する光源手段と、 上記光源手段から発光された色光を拡散し、一様な色を
    表示する拡散背景手段と、 外部から入射される光の反射及び/又は拡散を低減する
    外光低減手段とを有することを特徴とする請求項1記載
    の撮影装置。
  14. 【請求項14】 上記光源手段は、上記制御手段から供
    給される輝度及び/又は色相を指示する光源制御信号に
    応じて、発光する色光の輝度及び/又は色相を変化させ
    ることを特徴とする請求項13記載の撮影装置。
  15. 【請求項15】 上記光源手段は、互いに異なる複数の
    色光を発光する白熱電球を有することを特徴とする請求
    項13記載の撮影装置。
  16. 【請求項16】 上記光源手段は、上記白熱電球から発
    光される色光を拡散する拡散板を有することを特徴とす
    る請求項15記載の撮影装置。
  17. 【請求項17】 上記光源手段は、互いに異なる複数の
    色光を発光する蛍光灯を有することを特徴とする請求項
    13記載の撮影装置。
  18. 【請求項18】 上記光源手段は、互いに異なる複数の
    色光を発光する発光ダイオードを有することを特徴とす
    る請求項13記載の撮影装置。
  19. 【請求項19】 上記光源手段は、白色光を発光する電
    球と、上記電球から発光される光を透過させる互いに異
    なる複数の色フィルタとを有することを特徴とする請求
    項13記載の撮影装置。
  20. 【請求項20】 上記電球は、メタルハライド電球であ
    ることを特徴とする請求項19記載の撮影装置。
  21. 【請求項21】 上記拡散背景手段は、乳白色を呈し、
    光学的に半透明であるアクリル板を有することを特徴と
    する請求項13記載の撮影装置。
  22. 【請求項22】 上記拡散背景手段は、上記アクリル板
    により拡散された色光を、さらに拡散するレンチキュラ
    ーレンズを有することを特徴とする請求項21記載の撮
    影装置。
  23. 【請求項23】 上記レンチキュラーレンズには、一方
    の主面に形成された凹部にブラックストライプが埋め込
    まれており、 上記ブラックストライプは、上記外光低減手段として用
    いられることを特徴とする請求項22記載の撮影装置。
  24. 【請求項24】 上記拡散背景手段は、光学的に透明な
    基材上に、光学的に透明な微小球体が2次元的に配置さ
    れた構造を有するスクリーン状のレンズを有することを
    特徴とする請求項13記載の撮影装置。
  25. 【請求項25】 上記レンズは、光入射側及び/又は光
    出射側に上記基材が配置され、上記基材上に、上記微小
    球体が、2次元的に単粒子層配置をもって隣り合う微小
    球体と相互に接触又は近接して配置され、光入射側にお
    いて上記微小球体の一部を外部に露呈させる着色層であ
    る光吸収層を少なくとも有してなる微小球体配置層を有
    し、 上記微小球体配置層は、上記微小球体の光出射側端部に
    おいて光透過性を高めた構成とされることを特徴とする
    請求項24記載の撮影装置。
  26. 【請求項26】 上記光吸収層は、上記外光低減手段と
    して用いられることを特徴とする請求項25記載の撮影
    装置。
  27. 【請求項27】 上記拡散背景手段は、上記光源手段か
    ら発光された色光を屈折して略平行光とする他のレンズ
    を有し、 上記レンズは、上記他のレンズにより略平行光とされた
    一様な色光を拡散することを特徴とする請求項24記載
    の撮影装置。
  28. 【請求項28】 上記他のレンズは、フレネルレンズで
    あることを特徴とする請求項27記載の撮影装置。
  29. 【請求項29】 上記外光低減手段は、灰色を呈し、光
    学的に透明であるアクリル板を有することを特徴とする
    請求項13記載の撮影装置。
  30. 【請求項30】 少なくとも被写体を撮影して得られる
    被写体画像と所望の背景画像とをクロマキー合成処理を
    用いて合成するために、撮影の際に撮影手段に対向して
    上記被写体の後方に配置される背景手段に第1の色を表
    示させる第1の色表示工程と、 上記被写体と上記第1の色が表示された上記背景手段と
    を撮影する予備撮影工程と、 上記予備撮影工程にて得られた第1の被写体画像データ
    に基づいて、上記背景手段に表示させる第2の色を決定
    する第2の色決定工程と、 上記背景手段に上記第2の色を表示させる第2の色表示
    工程と、 上記被写体と上記第2の色が表示された上記背景手段と
    を撮影する本撮影工程とを備えることを特徴とする撮影
    方法。
  31. 【請求項31】 上記本撮影工程にて得られた第2の被
    写体画像データと、上記第2の色に関する背景色情報と
    を、一連の情報として外部に送出する送出工程を備える
    ことを特徴とする請求項30記載の撮影方法。
  32. 【請求項32】 上記予備撮影工程にて得られた第1の
    被写体画像データの色分析を行う第1の色分析工程を備
    え、 上記第2の色決定工程では、上記第1の色分析工程にて
    得られた色分析結果に基づいて、上記第2の色が決定さ
    れることを特徴とする請求項30記載の撮影方法。
  33. 【請求項33】 上記本撮影工程にて得られた上記第2
    の被写体画像データに基づいて、当該第2の被写体画像
    データにおける背景色を第3の色に置換する背景色置換
    工程を備えることを特徴とする請求項30記載の撮影方
    法。
  34. 【請求項34】 上記予備撮影工程にて得られた第1の
    被写体画像データの色分析を行う第1の色分析工程と、 上記本撮影工程にて得られた第2の被写体画像データの
    色分析を行う第2の色分析工程と、 上記第1の色分析工程にて得られた色分析結果と、上記
    第2の色分析工程にて得られた色分析結果とを比較し、
    上記背景手段に表示された色の色範囲を決定する色範囲
    決定工程とを備え、 上記第2の色決定工程では、上記第1の色分析工程にて
    得られた色分析結果に基づいて、上記第2の色が決定さ
    れ、 上記背景色置換工程では、上記色範囲決定工程にて求め
    られた色範囲に基づいて、上記第2の被写体画像データ
    における背景色が上記第3の色に置換されることを特徴
    とする請求項33記載の撮影方法。
  35. 【請求項35】 上記背景色置換工程にて背景色が置換
    されて生成された第3の被写体画像データと、上記第3
    の色に関する背景色情報とを、一連の情報として外部に
    送出する送出工程を備えることを特徴とする請求項33
    記載の撮影方法。
  36. 【請求項36】 上記第3の色は、上記被写体に使用さ
    れていない有彩色のうち、特定の1色であることを特徴
    とする請求項33記載の撮影方法。
  37. 【請求項37】 上記第1の色は、上記被写体に使用さ
    れている色と上記背景手段に表示される色とを比較する
    際に識別可能な無彩色又は所定の有彩色であることを特
    徴とする請求項30記載の撮影方法。
  38. 【請求項38】 上記第2の色は、上記被写体に使用さ
    れていない有彩色であることを特徴とする請求項30記
    載の撮影方法。
JP2000306874A 2000-10-05 2000-10-05 撮影装置及び撮影方法 Withdrawn JP2002118859A (ja)

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