JP2002118849A - 動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号化装置及びそれらを備えた動画像通信システム - Google Patents

動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号化装置及びそれらを備えた動画像通信システム

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JP2002118849A
JP2002118849A JP2000308127A JP2000308127A JP2002118849A JP 2002118849 A JP2002118849 A JP 2002118849A JP 2000308127 A JP2000308127 A JP 2000308127A JP 2000308127 A JP2000308127 A JP 2000308127A JP 2002118849 A JP2002118849 A JP 2002118849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像の水平方向と垂直方向のそれぞれの解
像度を個別に変換することができる動画像符号化装置を
提供する。 【解決手段】 動画像の水平方向と垂直方向との解像度
変換を個別に制御する動画像符号化装置であって、前記
動画像の水平方向と垂直方向との少なくとも一方向の解
像度を変換する第1解像度変換手段と、前記第1解像度
変換手段によって解像度変換する際の解像度レベルを決
定する決定手段と、前記決定手段によって決定された解
像度レベルに応じて前記第1解像度変換手段で前記解像
度が変換された場合の該第1解像度変換手段への入力信
号の電力損失又は交流電力成分を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された各電力損失又は各交流
電力成分に基づいて前記第1解像度変換手段で解像度変
換する際に用いる解像度情報を作成する作成手段とを備
えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像符号化方
法、動画像符号化装置、動画像復号化装置及びそれらを
備えた動画像通信システムに関し、特に、動画像の水平
方向と垂直方向との解像度変換を個別に制御する動画像
符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号化装置及び
それらを備えた動画像通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動画像を符号化する際に用いる発
生符号量は、量子化幅を調節することによって制御され
る。しかし、符号化レートを下げていくと、そのままで
は量子化幅を広くしなければならず、後に復号化された
動画像の画質が大幅に低下する場合があった。これを緩
和する方法として、入力画像の解像度を低下させ、発生
情報量を減少させる動画像符号化方式が、従来、例え
ば、特開平9−271026号公報に開示されている。
この公報の記載によると、発生情報量を減少させること
により、量子化幅の増大を防止し、主観画質を向上させ
ることができる。
【0003】図20は、従来の解像度変換を行う動画像
符号化装置の構成を示すブロック図である。図21は、
図20に示す動画像符号化装置において符号化された動
画像を復号化する動画像復号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0004】まず、図20に示す動画像符号化装置につ
いて説明する。図20に示すように、従来の動画像符号
化装置は、入力された動画像信号から予測画像生成手段
1010で生成された予測画像信号を減算することによ
り予測誤差画像信号を生成する減算手段1001と、減
算手段1001から出力された予測誤差画像信号に係る
動画像の解像度を解像度情報作成手段1014で決定さ
れた解像度情報に従って変換することにより低解像度予
測誤差画像信号を生成する解像度変換手段1002と、
解像度変換手段1002から出力された低解像度予測誤
差画像信号をブロック化して周波数成分等に分解して各
成分毎に直交変換を施すことにより変換係数信号を求め
る離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform :以
下、DCT)手段1003と、DCT変換手段1003
から出力された変換係数信号を制御部1011から出力
された量子化パラメータに従って量子化することにより
量子化変換係数信号を生成する量子化手段1004と、
量子化手段1004から出力された量子化変換係数信号
をたとえば一次元信号に変換することによって可変長符
号化する可変長符号化手段1012と、可変長符号を速
度平滑化することにより伝送路速度に整合化して符号列
して動画像を出力するとともにバッファ占有量を出力す
るバッファ1013と、バッファ1013のバッファ占
有量に応じて符号化制御を行う制御部1011とを備え
ている。
【0005】また、従来の動画像符号化装置は、可変長
符号化手段1012から出力された発生符号量と制御部
1011から出力された量子化パラメータとバッファ1
013から出力されたバッファ占有量とに基づいて次に
符号化する動画像の解像度を決定する解像度情報作成手
段1014と、解像度情報作成手段1014で作成され
た解像度情報に従って動画像の解像度を変換する解像度
変換手段1007と、解像度変換手段1007で解像度
変換された動画像と予測画像生成手段1010で生成さ
れた予測画像信号とを加算して局所復号画像信号を算出
する加算手段1008と、制御部1011から出力され
た量子化パラメータに従って量子化変換手段1004か
ら出力された量子化変換係数信号を逆量子化する逆量子
化手段1005と、逆量子化手段1005から出力され
た逆量子化変換係数信号に対してブロック毎に逆DCT
変換を行い低解像度復号予測誤差画像信号を生成する逆
DCT手段1006と、加算手段1008から出力され
た局所復号画像信号をたとえばフレーム単位で蓄積する
フレームメモリ1009とを備えている。
【0006】次に、図20に示す動画像符号化装置動作
について説明する。動画像符号化装置に動画像信号が入
力されると、この動画像信号は、予測パラメータ算出手
段1015及び減算手段1001にそれぞれへ入力され
る。また、予測パラメータ算出手段1015には、この
他に、フレームメモリ1009に蓄積されている過去に
符号化されている動画像信号と解像度情報作成手段10
14から出力される解像度情報も入力される。
【0007】予測パラメータ算出手段1015は、解像
度情報によって定まる大きさの各ブロックごとに動き推
定を行い、各ブロックの符号化モード情報及び動きベク
トル(以下、符号化モード情報及び動きベクトルを「予
測パラメータ」と称する。)を算出し、予測画像生成手
段1010及び可変長符号化手段1012へ出力する。
【0008】次に、予測画像生成手段1010は、フレ
ームメモリ1009に蓄積されている動画像信号を、算
出された予測パラメータと解像度情報作成手段1014
から出力された解像度情報とに基づいて、ブロック毎に
動き補償を行い、予測画像信号を取得して、加算手段1
008及び減算手段1001へ出力する。
【0009】減算手段1001は、入力された動画像信
号から、予測画像信号を減算することによって、予測誤
差画像信号を生成して、解像度変換手段1002へ出力
する。
【0010】解像度変換手段1002は、減算手段10
01から出力された予測誤差画像信号に係る動画像の解
像度を、解像度情報作成手段1014から出力された解
像度情報に従って変換することにより、低解像度予測誤
差画像信号を生成して、DCT変換手段1003へ出力
する。
【0011】DCT変換手段1003は、動画像からた
とえば8×8画素のように正方形ブロックに分割し、画
素ブロック毎にDCT演算を行い変換係数信号を求めて
量子化手段1004へ出力する。
【0012】量子化手段1004は、DCT変換手段1
003から出力された変換係数信号を、制御部1011
から出力された量子化パラメータに従って量子化するこ
とにより、量子化変換係数信号を生成し、可変長符号化
手段1012及び逆量子化手段1005へ出力する。
【0013】可変長符号化手段1012は、量子化手段
1004から出力された量子化変換係数信号を走査し
て、一次元信号に変換してから可変長符号化するととも
に、制御部1011から出力された量子化パラメータ、
解像度情報作成手段1014から出力された解像度情報
及び予測パラメータ算出手段1015から出力された予
測パラメータも同時に可変長符号化して、これらを含む
符号列を作成してバッファ1013へ出力するととも
に、出力した符号列の長さを表す発生符号量を制御部1
011及び解像度情報作成手段1014へ出力する。
【0014】バッファ1013は、可変長符号化手段1
012から出力された符号列を速度平滑化することによ
り、伝送路速度に整合化して伝送路及び制御部1011
へ出力するとともに、バッファ占有量情報を制御部10
11及び解像度情報作成手段1014へ出力する。
【0015】制御部1011は、可変長符号化手段10
12から出力された発生符号量とバッファ1013から
バッファ占有量情報とに基づいて、量子化パラメータを
算出して、量子化手段1004、解像度情報作成手段1
014、逆量子化手段1005及び可変長符号化手段1
012へそれぞれ出力する。
【0016】解像度情報作成手段1014は、制御部1
011から出力された量子化パラメータと、可変長符号
化手段1012から出力された発生符号量と、バッファ
1013から出力されたバッファ占有情報とに基づい
て、解像度情報を作成して、解像度変換手段1002、
解像度変換手段1007、可変長符号化手段1012、
予測画像生成手段1010及び予測パラメータ算出手段
1015へそれぞれ出力する。解像度情報を作成する手
法については、後述する。
【0017】一方、逆量子化手段1005は、量子化手
段1004から出力された量子化変換係数信号を、制御
部1011から出力された量子化パラメータに従って逆
量子化することによって逆量子化変換係数信号を生成
し、逆DCT変換手段1006へ出力する。すなわち、
逆量子化手段1005は、量子化手段1004において
量子化に際し用いた量子化パラメータと同じ量子化パラ
メータを用いて逆量子化する。
【0018】逆DCT手段1006は、逆量子化手段1
005から出力された逆量子化変換係数信号を、画素ブ
ロック毎に逆DCT変換を行うことによって、低解像度
復号予測誤差画像信号を生成し、解像度変換手段100
7へ出力する。
【0019】解像度変換手段1007は、逆DCT手段
1006から出力された低解像度復号予測誤差画像信号
に係る動画像の解像度を、解像度情報作成手段1014
から出力された解像度情報に基づいて変換することによ
って、復号予測誤差画像信号を生成し、加算手段100
8へ出力する。すなわち、復号予測誤差画像信号に係る
動画像の解像度は、動画像符号化装置に入力された動画
像信号に係る解像度と同じであり、解像度変換手段10
07における解像度変換は、解像度変換手段1002で
変更された解像度を元に戻すために行われる。例えば、
解像度変換手段1002で、CIF解像度からQCIF
解像度に変換された場合には、解像度変換手段1007
では、QCIF解像度からCIF解像度へ変換する。
【0020】加算手段1008は、予測画像生成手段1
010から出力された予測画像信号に、解像度変換手段
1007から出力された復号予測誤差画像信号を加算す
ることによって、局所復号画像信号を生成し、フレーム
メモリ1009へ出力する。
【0021】フレームメモリ1009は、出力された局
所復号画像信号を一時的に蓄積し、予測パラメータを算
出する際に、予測パラメータ算出手段1015へ出力す
る。
【0022】次に、解像度情報作成手段1014の動作
を説明する。解像度情報作成手段1014では、制御部
1011から出力されたブロック毎の量子化パラメータ
の平均値QP、算出した量子化パラメータの平均値QP
と可変長符号化手段1012から出力された発生符号量
Bとの積並びに高解像度から低解像度に切り替わる量子
化パラメータの閾値QTH1及び低解像度から高解像度
に切り替わる量子化パラメータの閾値QTH2とターゲ
ットのビットレートB0との積をそれぞれ求める。
【0023】そして、高解像度で動画像信号を符号化す
る場合には、バッファ占有量Δが予め定めた閾値ΔTH
1を超え、かつ、[QP×B]が[QTH1×B0]を
超えたときに、解像度を下げさせるための解像度情報を
出力する。次のフレームの符号化時には、解像度変換手
段1002において、この解像度情報に基づいて解像度
変換が行われる。すなわち、低解像度で符号化される。
一方、解像度変換手段1007では、逆に、この解像度
情報に基づいて、低下した解像度を元の解像度に戻す変
換が行われる。
【0024】低解像度で動画像信号を符号化する場合に
は、バッファ占有量Δが予め定めた閾値ΔTH2よりも
小さく、かつ、[QP×B]が[QTH2×B0]より
も小さいときに、動画像の解像度を上げさせる解像度情
報を出力する。次のフレームの符号化時には、解像度変
換手段1002において、この解像度情報に基づいて解
像度変換が行われる。すなわち、高解像度で符号化され
る。
【0025】つぎに、図21に示す動画像復号化装置に
ついて説明する。図21に示すように、従来の動画像復
号装置は、動画像符号化装置から送信された符号列を受
信して可変長復号する可変長復号化手段2001と、復
号化された動画像信号を逆量子化する逆量子化手段20
02と、逆量子化された動画像信号を逆DCT変換する
逆DCT変換手段2003と、逆DCT変換された動画
像信号に係る動画像の解像度を変換する解像度変換手段
2004と、解像度変換された動画像信号と可変長復号
化された動画像信号に基づく予測画像信号とを加算する
加算手段2005と、加算結果を記憶するフレームメモ
リ2007と、フレームメモリに記憶されている加算結
果とに基づいて上記予測画像信号を生成する予測画像信
号生成手段2006とを備えている。
【0026】次に、図21に示す動画像復号化装置の動
作について説明する。動画像復号化装置は、動画像符号
化装置から送信された符号列を受信して可変長復号化手
段2001へ出力する。
【0027】可変長復号手段2001は、出力された符
号列に対して可変長復号を行うことにより、量子化変換
係数信号、量子化パラメータ、予測パラメータ及び解像
度情報を復号化し、量子化変換係数信号を逆量子化手段
2002へ出力し、予測パラメータを予測画像生成手段
2006へ出力し、解像度情報を解像度変換手段200
4及び予測画像生成手段2006へ出力し、量子化パラ
メータを逆量子化手段2002へ出力する。
【0028】逆量子化手段2002は、図20に示した
逆量子化手段1005と同様に、出力された量子化変換
係数信号に対し、同じく出力された量子化パラメータに
基づいて逆量子化を行うことによって取得した逆量子化
変換係数信号を逆DCT変換手段2003へ出力する。
【0029】逆DCT変換手段2003は、図20に示
した逆DCT変換手段1006と同様に、出力された逆
量子化変換係数信号を逆DCT変換することにより低解
像度復号予測誤差画像信号を生成して、解像度変換手段
2004へ出力する。
【0030】解像度変換手段2004は、図20に示し
た解像度変換手段1007と同様に、出力された低解像
度復号予測誤差画像信号に係る動画像の解像度を、解像
度変換情報によって特定された解像度から元の動画像の
解像度に戻すように変換して得られる、復号予測誤差画
像信号を加算手段2005へ出力する。
【0031】加算手段2005は、図20に示した加算
手段1008と同様に、出力された復号予測誤差画像信
号に予測画像生成手段2006から出力されている予測
画像信号を加算して得られた動画像信号をフレームメモ
リ2007及び外部に出力する。
【0032】フレームメモリ2007は、図20に示し
たフレームメモリ1009と同様に、加算手段2005
から出力された動画像信号を一時的に蓄積し、予測画像
信号を生成する際に予測画像生成手段2006へ出力す
る。
【0033】予測画像生成手段2006は、図20に示
した予測画像生成手段1010と同様に、フレームメモ
リ2007から出力された動画像信号を用いて、可変長
復号手段2001から出力されている予測パラメータと
解像度情報とに基づいて予測画像信号を生成して加算手
段2005へ出力する。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術
は、動画像の水平方向と垂直方向との各解像度を、量子
化パラメータの平均値に基づいて決定された解像度情報
に応じて変換しており、たとえば、動画像の水平方向の
解像度を1/2とし、垂直方向の解像度を1/3という
ようにすることができなかったので、発生符号量が少な
い場合であっても、一律に、動画像の水平方向と垂直方
向とを同じ割合で解像度変換しなければならず、画質が
劣化する場合があった。
【0035】また、特に量子化幅が広い場合には、量子
化幅と画質劣化との度合いが必ずしも比例しないため、
量子化幅で解像度間の遷移を制御すると、量子化雑音が
小さいにもかかわらず解像度が低下し、不要に復号した
動画像の画質が劣化する場合があった。
【0036】そこで、本発明は、動画像の水平方向と垂
直方向のそれぞれの解像度を個別に変換することができ
る動画像符号化装置を提供することを課題とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、動画像の水平方向と垂直方向との解像度
変換を個別に制御する動画像符号化装置であって、前記
動画像の水平方向と垂直方向との少なくとも一方向の解
像度を変換する第1解像度変換手段と、前記第1解像度
変換手段によって解像度変換する際の解像度レベルを決
定する決定手段と、前記決定手段によって決定された解
像度レベルに応じて前記第1解像度変換手段で前記解像
度が変換された場合の該第1解像度変換手段への入力信
号の各電力損失又は各交流電力成分を算出する算出手段
と、前記算出手段によって算出された各電力損失又は各
交流電力成分に基づいて前記第1解像度変換手段で解像
度変換する際に用いる解像度情報を作成する作成手段と
を備えることを特徴とする。
【0038】また、本発明の動画像復号化装置は、上記
動画像符号化装置において符号化された符号列を復号化
する復号化手段と、前記復号化手段によって復号化され
た量子化係数信号を前記パラメータに応じて逆量子化す
る逆量子化手段と、前記逆量子化手段によって逆量子化
された量子化係数信号を逆周波数変換することによって
変換係数信号を求める逆周波数変換手段と、前記逆周波
数変換手段によって求められた変換係数信号に係る動画
像の解像度を変換する第3解像度変換手段と、前記第3
解像度変換手段によって変換された解像度に係る動画像
信号を格納するメモリと、前記メモリに記憶されていた
過去の動画像信号と前記パラメータと前記解像度変換手
段の変換結果とに基づく動画像信号を前記第3解像度変
換手段によって変換された解像度に係る動画像信号に加
算する加算手段とを備えることを特徴とする。
【0039】さらに、本発明の動画像通信システムは、
上記動画像符号化装置と、上記動画像復号化装置とを伝
送路で接続してなることを特徴とする。
【0040】さらにまた、本発明の動画像符号化方法
は、動画像の水平方向と垂直方向との解像度変換を個別
に制御する動画像符号化方法であって、前記動画像の水
平方向と垂直方向との少なくとも一方向の解像度を第1
解像度変換手段によって変換し、前記第1解像度変換手
段によって解像度変換する際の解像度レベルを決定手段
によって決定し、前記決定手段によって決定された解像
度レベルに応じて前記第1解像度変換手段で前記解像度
が変換された場合の該第1解像度変換手段への入力信号
の各電力損失又は各交流電力成分を算出手段によって算
出し、前記決定手段によって決定された解像度レベルと
前記算出手段によって算出された各電力損失又は各交流
電力成分とに基づいて前記第1解像度変換手段で解像度
変換する際に用いる解像度情報を作成手段によって作成
することを特徴とする。
【0041】また、本発明の記憶媒体は、上記動画像符
号化方法をコンピュータに実行させる命令を含むプログ
ラムを格納したことを特徴とする。
【0042】具体的には、本発明の動画像符号化装置
は、図1,図9〜図12に示すように、過去に符号化さ
れた画像の局所復号画像信号を記憶するメモリ109
と、メモリ109に記憶されている局所復号画像信号を
参照画像として用いてこれと入力された動画像信号と解
像度情報とに基づいて解像度の変換に用いる予測パラメ
ータを算出する予測パラメータ算出手段1015と、算
出された予測パラメータと解像度情報とに基づいて参照
画像から予測画像信号を生成する予測画像生成手段10
10と、入力された動画像信号から予測画像信号を減じ
て予測誤差画像信号を生成する減算手段1001と、生
成された予測誤差画像信号の解像度を解像度情報によっ
て特定される解像度になるように変換して低解像度予測
誤差画像信号を得る解像度変換手段102と、得られた
低解像度予測誤差画像信号を周波数成分に投影する周波
数変換を行い変換係数信号として出力する周波数変換手
段103と、出力された変換係数信号を量子化パラメー
タに従って量子化して量子化変換係数信号として出力す
る量子化手段104と、出力された量子化変換係数信号
と量子化パラメータと予測パラメータと解像度情報とを
それぞれ可変長符号化して符号列を生成するとともに符
号列の長さを表す発生符号量情報を出力する可変長符号
化手段112と、生成された符号列を一時的に蓄えた後
に伝送路に出力するとともにバッファ占有量情報を出力
するバッファと、発生符号量情報とバッファ占有量情報
とを用いて量子化パラメータを算出する制御部111
と、量子化変換係数信号を量子化パラメータに従って逆
量子化し逆量子化変換係数信号を算出する逆量子化手段
105と、算出された逆量子化変換係数信号を周波数変
換手段で行う変換の逆変換あるいは逆変換を近似する変
換を行うことによって低解像度復号予測誤差画像を生成
する逆周波数変換手段105と、生成された低解像度復
号予測誤差画像信号に対して解像度情報で特定される解
像度から動画像の解像度へ戻す解像度変換を行うことに
よって復号予測誤差画像を生成する解像度変換手段10
7と、予測画像と復号予測誤差画像とを加算して局所復
号画像を生成する加算手段108と、少なくとも量子化
パラメータと予測誤差画像信号又は低解像度予測誤差画
像信号又は変換係数信号又は逆量子化変換係数信号とを
用いて解像度情報を作成する解像度情報作成手段12
0,130,150,160,170とを備えている。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。
【0044】(実施形態1) [構成の説明]図1は、本発明の実施形態1の動画像符
号化装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の
動画像符号化装置は、入力された動画像信号から予測画
像生成手段1010で生成された予測画像信号を減算す
ることにより予測誤差画像信号を生成する減算手段10
01と、減算手段1001から出力された予測誤差画像
信号に係る動画像の解像度を解像度情報作成手段120
で決定された解像度情報に従って変換することにより低
解像度予測誤差画像信号を生成する第1解像度変換手段
である解像度変換手段102と、解像度変換手段102
から出力された低解像度予測誤差画像信号をたとえば8
×8画素ごとにブロック化して周波数成分等に分解して
各成分毎に離散コサイン変換(Discrete Cosine Transf
orm :以下、DCT),アダマール変換,ウェーブレッ
ト変換などを行うことにより変換係数信号を求める周波
数変換手段103と、周波数変換手段103から出力さ
れた変換係数信号を制御部111から出力された量子化
パラメータに従って量子化することにより量子化変換係
数信号を生成する量子化手段104と、量子化手段10
4から出力された量子化変換係数信号をたとえば一次元
信号に変換することによって可変長符号化するとともに
発生符号量を出力する可変長符号化手段112と、可変
長符号を蓄積するとともにバッファ占有量を出力するバ
ッファ113と、バッファ113から出力されたバッフ
ァ占有量と可変長符号化手段112から出力された発生
符号量に応じて符号化制御を行う制御部111とを備え
ている。
【0045】また、本実施形態の動画像符号化装置は、
制御部111から出力された量子化パラメータなどに基
づいて次に符号化する動画像の解像度変換に用いる解像
度情報を作成する作成手段であるところの解像度情報作
成手段120と、解像度情報作成手段120で作成され
た解像度情報に従って動画像の解像度を変換する解像度
変換手段107と、解像度変換手段107で解像度変換
された動画像と予測画像生成手段1010で生成された
予測画像信号とを加算して局所画像信号を算出する加算
手段1008と、制御部111から出力された量子化パ
ラメータに従って量子化変換手段104から出力された
量子化変換係数信号を逆量子化する逆量子化手段105
と、逆量子化手段105から出力された逆量子化変換係
数信号をたとえばブロック毎に逆周波数変換することに
よって低解像度復号予測誤差画像信号を生成する逆周波
数変換手段106と、加算手段1008から出力された
局所復号画像信号を蓄積するメモリ109とを備えてい
る。
【0046】なお、解像度情報作成手段120は、変換
係数に対して同じ周波数の変換係数間で二乗平均や絶対
値平均などの統計処理を行うことにより各周波数に対す
る変換係数の平均値を算出して予測誤差分布情報として
出力する予測誤差分布算出手段121と、予測誤差分布
算出手段121から出力された予測誤差分布情報と制御
部111から出力された量子化パラメータなどとに基づ
いて動画像の水平方向と垂直方向とのいずれの解像度を
変換するかを選択する選択手段122とを備えている。
【0047】図2は、図1に示す動画像符号化装置にお
いて符号化された動画像を復号化する動画像復号化装置
の構成を示すブロック図である。動画像符号化装置から
送信された符号列を受信して可変長復号する可変長復号
化手段901と、可変長復号化手段901で復号化され
た動画像信号を逆量子化する逆量子化手段902と、逆
量子化手段902で逆量子化された動画像信号を逆DC
T変換などの逆周波数変換を行う逆周波数変換手段90
3と、逆周波数変換手段903で逆周波数変換された動
画像信号に係る動画像の解像度を変換する解像度変換手
段904と、解像度変換手段904で解像度変換された
動画像と可変長復号化された動画像信号に基づく予測画
像信号とを加算する加算手段2005と、加算結果を記
憶するメモリ207と、メモリに記憶されている加算結
果とに基づいて上記予測画像信号を生成する予測画像信
号生成手段2006とを備えている。
【0048】[動作の説明]次に、図1に示す動画像符
号化装置の動作について説明する。動画像符号化装置に
動画像信号が入力されると、この動画像信号は、予測パ
ラメータ算出手段1015及び減算手段1001へそれ
ぞれ入力される。また、予測パラメータ算出手段101
5には、この他に、メモリ109に蓄積されている過去
に符号化されている動画像信号と解像度情報作成手段1
20から出力された解像度情報も入力される。
【0049】予測パラメータ算出手段1015は、解像
度情報によって定まる大きさの各ブロックごとに動き推
定を行い、各ブロックの符号化モード情報及び動きベク
トル(以下、符号化モード情報及び動きベクトルを「予
測パラメータ」と称する。)を算出し、予測画像生成手
段1010及び可変長符号化手段112へ出力する。
【0050】次に、予測画像生成手段1010は、メモ
リ109に蓄積されている動画像信号を読み出して、予
測パラメータ算出手段1015から出力された予測パラ
メータと解像度情報作成手段120から出力された解像
度情報とに基づいて、ブロック毎に動き補償を行い、予
測画像信号を生成して、加算手段1008及び減算手段
1001へ出力する。
【0051】ここで、解像度情報作成手段120から出
力された解像度情報は、動画像の水平方向と垂直方向と
のいずれを変換するかを制御したり、解像度をどの程度
変更するかを制御する情報であり、例えば、解像度変換
後の動画像の水平方向又は垂直方向の解像度(サイズ)
そのもの、変換前後の動画像の解像度の比率やこれに上
記サイズを含めたもの又はこれらの情報を特定するため
に予め定められたインデックスを用いている。あるい
は、現在の解像度から動画像の水平方向、垂直方向のい
ずれかの解像度を変換させるかを指定する情報であって
もよい。
【0052】そして、減算手段1001は、入力された
動画像信号から、予測画像信号を減算することによっ
て、予測誤差画像信号を生成して、解像度変換手段10
2へ出力する。
【0053】解像度変換手段102は、減算手段100
1から出力された予測誤差画像信号に係る動画像の解像
度を、動画像全体あるいは動画像を複数のブロックに分
割して各ブロック毎に解像度情報作成手段120から出
力された解像度情報に従って変換することにより、低解
像度予測誤差画像を生成して、周波数変換手段103へ
出力する。具体的には、解像度変換手段1002は、解
像度変換用の複数のフィルタを有しており、解像度情報
に従って水平方向と垂直方向とで個別にフィルタをいく
つか選択し、選択したフィルタを用いてフィルタ処理を
行うことで、解像度を変換する。
【0054】なお、解像度情報作成手段120から出力
された解像度情報が、動画像の水平方向と垂直方向との
いずれの解像度も変換しない旨の情報である場合もあ
り、この場合には、解像度変換を行わず、減算手段10
01から出力された予測誤差画像信号をそのまま低解像
度予測誤差画像信号として出力する。
【0055】また、ブロック毎に解像度変換を行うため
には、解像度情報作成手段120側で各解像度情報にブ
ロックを特定できるような情報を含めて解像度変換手段
102へ出力し、解像度変換手段102側で解像度を特
定できるようにしたり、解像度情報を各分割動画像の水
平方向と垂直方向とのそれぞれの解像度を予め定まった
ルールに従って並べて表現するようにして、解像度変換
手段102側でどの分割動画像に対応する解像度である
かを特定できるようにしている。
【0056】なお、解像度変換は、フレーム毎に行って
もよく、さらにフレームの種別に基づいて行うようにし
てもよい。例えば、Iフレームの画質は他のフレームの
画質にも大きな影響を与えるので、後述する量子化パラ
メータの閾値Qth1の値を大きくするなどしてIフレー
ムを高解像度に維持する。また、Bフレームの画質は多
少劣化しても、他の種別のフレームの画質が劣化するこ
とがないので、閾値Q th1の値を小さくするなどしてB
フレームを低解像度とするようにしてもよい。
【0057】周波数変換手段103では、解像度変換手
段102から出力された低解像度予測誤差画像信号を周
波数変換することにより変換係数信号を求めて量子化手
段104及び解像度情報作成手段120へ出力する。な
お、周波数変換としてDCTを行う場合には、たとえば
動画像をブロック毎に分割してから、各ブロック毎にD
CTを行い変換係数信号を求める。
【0058】量子化手段104は、周波数変換手段10
3から出力された変換係数信号を、制御部111から出
力された量子化パラメータに従って量子化することによ
り、量子化変換係数信号を生成し、可変長符号化手段1
12及び逆量子化手段105へ出力する。ここで、量子
化パラメータとは、変換係数の量子化の粗さを定めるパ
ラメータであり、この値が大きいほど量子化幅が長く、
粗く量子化される。
【0059】可変長符号化手段112は、量子化手段1
04から出力された量子化変換係数信号を走査して、た
とえば一次元信号に変換してから可変長符号化するとと
もに、制御部111から出力された量子化パラメータ、
解像度情報作成手段120から出力された解像度情報及
び予測パラメータ算出手段1015から出力された予測
パラメータ情報も同時に可変長符号化して、これらを含
む符号列を作成してバッファ1013へ出力するととも
に、出力した符号列の長さを表す発生符号量を制御部1
11及び選択手段122へ出力する。
【0060】バッファ1013は、可変長符号化手段1
12から出力された符号列を速度平滑化するためにこれ
を蓄積し、伝送路速度に整合化してから伝送路及び制御
部111へ出力する。そして、バッファ占有量情報を制
御部111及び解像度情報作成手段120へ出力する。
【0061】制御部111は、可変長符号化手段112
から出力された発生符号量とバッファ1013から出力
されたバッファ占有量情報とに基づいて、量子化パラメ
ータを算出して、量子化手段104、選択手段122、
逆量子化手段105及び可変長符号化手段112へそれ
ぞれ出力する。
【0062】解像度情報作成手段120は、後述するよ
うに、少なくとも制御部111から出力された量子化パ
ラメータと周波数変換手段103から出力された変換係
数信号とに基づいて、次に符号化する動画像の水平方向
と垂直方向とのいずれの解像度を変換するかを示す解像
度情報を作成して、解像度変換手段102、解像度変換
手段107、可変長符号化手段112、予測画像生成手
段1010及び予測パラメータ算出手段1015へそれ
ぞれ出力する。
【0063】一方、逆量子化手段105は、量子化手段
104から出力された量子化変換係数信号を、制御部1
11から出力された量子化パラメータに従って逆量子化
することによって逆量子化変換係数信号を生成し、逆周
波数変換手段106へ出力する。すなわち、逆量子化手
段105は、量子化手段104において量子化の際に用
いた量子化パラメータと同じ量子化パラメータを用いて
逆量子化を行う。
【0064】逆周波数変換手段106は、逆量子化手段
105から出力された逆量子化変換係数信号を、周波数
変換手段103で行った変換の逆変換を行うことによっ
て、低解像度復号予測誤差画像信号を生成し、解像度変
換手段107へ出力する。
【0065】解像度変換手段107は、逆周波数変換手
段106から出力された低解像度復号予測誤差画像信号
に係る動画像の解像度を、解像度情報作成手段120か
ら出力された解像度情報に基づいて変換することによっ
て、復号予測誤差画像信号を生成し、加算手段1008
へ出力する。すなわち、復号予測誤差画像信号に係る動
画像の解像度は、動画像符号化装置に入力された動画像
信号に係る解像度と同じであり、解像度変換手段107
における解像度変換は、解像度変換手段102で変更さ
れた解像度を元に戻すために行われる。たとえば、解像
度変換手段102で、CIF解像度からQCIF解像度
に変換された場合には、解像度変換手段107では、Q
CIF解像度からCIF解像度へ変換する。
【0066】加算手段1008は、予測画像生成手段1
010から出力された予測画像信号に、解像度変換手段
107から出力された復号予測誤差画像信号を加算する
ことによて、局所復号画像信号を生成し、メモリ109
に蓄積する。
【0067】メモリ109は、メモリ109に蓄積され
た局所復号画像信号を、予測パラメータを算出する際
に、予測パラメータ算出手段1015へ出力する。
【0068】次に、解像度情報作成手段120の動作を
説明する。解像度情報作成手段120では、周波数変換
手段103から出力された変換係数情報を、予測誤差分
布算出手段121によって同じ周波数間で二乗平均や絶
対値平均などの統計処理を行い各周波数における変換係
数の平均値を求め、予測誤差分布情報として選択手段1
22へ出力する。
【0069】選択手段122は、予測誤差分布算出手段
121から出力された予測誤差分布情報と、たとえば制
御部111から出力された量子化パラメータとに基づい
て、動画像の水平方向と垂直方向とのいずれの解像度を
変換するかを選択して、可変長符号化手段112,解像
度変換手段107,102及び予測パラメータ算出手段
1015へそれぞれ出力する。なお、解像度変換する方
向は、制御部111から出力された量子化パラメータだ
けでなく、バッファ1013から出力されたバッファ占
有量情報や可変長符号化手段112から出力された発生
符号量を用いて選択することもできる。
【0070】具体的には、選択手段122は、量子化パ
ラメータなどを用いて解像度の変更の有無を決定する。
そして、解像度を変更させると決定した場合には、予測
誤差分布算出手段121からの各周波数における変換係
数の平均値に基づいて、動画像の水平方向と垂直方向と
のいずれの解像度を変換するかを決定する。
【0071】なお、本実施形態では、たとえば動画像の
水平方向の解像度を変換する場合には、動画像の水平方
向に対しては、その解像度をたとえば1/2とさせるよ
うな情報を作成するとともに、動画像の垂直方向に対し
ては解像度を変換させないような情報を作成するように
している。
【0072】図3は、図1の選択手段122の動作を説
明するための遷移図である。図3において、楕円内の数
字は、動画像の水平方向と垂直方向との解像度に基づく
インデックスを意味している。ここでは、楕円内の数字
が±1又は0になるように遷移するようにしており、た
とえば(m,n)=(0,0)から(m,n)=(0,
1)へ遷移することは、動画像の垂直方向の解像度だけ
をたとえば1/2だけ低下させることを意味している。
このように、m,nの値が大きくなるにつれ、解像度が
低下するようにしている。
【0073】なお、本実施形態では、解像度を1/2と
する場合を例としているが、一般的には、たとえば解像
度を以下のようにすることができる。すなわち、動画像
の水平方向と垂直方向との解像度は、それぞれm,nの
関数で表現できるので、動画像の水平方向の解像度をr
h(m)、垂直方向の解像度をrv(n)とすると、r h
(m)、rv(n)は、 rh(m)=αmv(n)=αn (但し、0<α<1とする。) とすることができる。
【0074】また、図3では、[m+n]を解像度レベ
ルkと定義して、解像度レベルkが等しい領域を破線で
区切っている。解像度レベルkが等しい領域では、動画
像に係る画素の総数が同数になるので動画像の解像度は
同じになる。
【0075】但し、rh(m),rv(n)は、それぞれ
αのべき乗ではなくてもよく、たとえばrh(0)=
1,rh(1)=2/3,rh(2)=1/2,r
h(3)=1/3,rh(4)=1/4とし、rv(n)
もこれと同様に設定してもよい。この場合kの値が同じ
でも、m,nの組み合わせにより画素数が完全には一致
しないが、kが等しい状態間では近い値になり、ほぼ同
等の解像度と見なすことができる。
【0076】図4は、図1の選択手段122の動作を示
すフローチャートである。図5,図6は、それぞれ図4
のステップS3005,S3006の手順を示すフロー
チャートである。以下、遷移前の解像度レベルkをk0
として説明する。
【0077】まず、選択手段122は、制御部111か
ら出力されたブロック毎の量子化パラメータなどを用い
て、動画像内での量子化パラメータの平均値Qaveを算
出する(ステップS3001)。つづいて、動画像内で
の量子化パラメータの平均値Qaveと解像度レベルkが
0の場合の閾値Qth1(k0)との大小を比較し(ステ
ップS3002)し、QaveがQth1(k0)より大きい
場合にはステップS3005へ移行し、そうでなければ
ステップS3003へ移行する。
【0078】ステップS3003では、解像度レベルk
がk0の場合の閾値Qth0(k0)と動画像内での量子化
パラメータの平均値Qaveとの大小を比較し、さらに、
解像度変更を行わない動画像の数、すなわち図3におい
て元の楕円に遷移した回数(Count)と所定の閾値Cth
との大小を比較する。そして、Qaveが、Qth1(k0
よりも小さい場合であって、CountがCthより大きい場
合には、ステップS3006へ移行し、そうでなければ
ステップS3004へ移行する。
【0079】なお、ここでは、解像度変換が頻繁にされ
すぎたり、逆にほとんどされないような事態が生じない
ように、閾値Cthを、たとえば過去の解像度変換が行わ
れる程度に応じて設定している。すなわち、解像度変換
が頻繁にされる場合には、閾値Cthの値を大きくして、
Countが増えるようにする。一方、解像度変換がほとん
どされない場合には、閾値Cthの値を小さくして、Coun
tが増えないようにしている。なお、閾値Qth(k0)な
どの値を変えて、Countを制御してもよい。
【0080】ステップS3004では、Countに1を加
える。こうして、図4に示す手順を終了する。なお、Co
untは、動画像の解像度を変更させた後に、すぐに直前
の解像度に戻すことにより、解像度変換が頻繁に行われ
て画質の低下などが生じないようにするために用いてい
る。
【0081】一方、ステップS3005に移行した場合
には、解像度を低下させる処理を行う。具体的には、図
5に示すように、まず、ステップS3101において、
図3の遷移図上で、遷移元が一番右下の楕円であるかど
うかを判定する。具体的には、m=M−1かつn=N−
1であるかどうかを判定して、この条件を満たす場合に
は、ステップS3109へ移行し、そうでなければステ
ップS3102へ移行する。
【0082】ステップS3109に移行したということ
は、動画像の水平方向と垂直方向とのいずれの解像度も
低下させることができないのでCount値に1を加える。
こうして、図4に示す手順を終了する。
【0083】一方、ステップS3102に移行した場合
には、まだ動画像の水平方向と垂直方向とのいずれかの
解像度を低下させることができるので、いずれの方向の
解像度を低下させることができるか判定するために、図
3の遷移図上で、遷移元が一番右列の楕円であるかどう
かを判定する。具体的には、m=M−1であるかどうか
を判定して、この条件を満たす場合には、ステップS3
106へ移行し、そうでない場合には、ステップS31
03へ移行する。
【0084】ステップS3103では、図3の遷移図上
で、遷移元が一番下行の楕円であるかどうかを判定す
る。具体的には、n=N−1であるかどうかを判定し
て、この条件を満たす場合には、ステップS3108へ
移行し、そうでなければステップS3104へ移行す
る。なお、ステップS3102とステップS3103と
で行う処理の順序を互いに入れ替えて、先に遷移元が一
番下行の楕円であるかどうかを判定し、それから遷移元
が一番右列の楕円であるかどうかを判定してもよい。
【0085】ステップS3104では、予測誤差分布算
出手段121からの各周波数における変換係数の平均値
を用いて、右側の楕円に遷移させたと仮定したときに、
解像度変換手段102から出力される低解像度予測誤差
画像信号の電力が現在の解像度状態の場合よりもどれだ
け損失するかを表す損失電力Ph、下側の楕円に遷移さ
せたと仮定したときに、低解像度予測誤差画像信号の電
力が現在の解像度状態の場合よりもどれだけ損失するか
を表す損失電力Pv及び水平方向と垂直方向とのいずれ
の解像度を低下させるべきかの選択に用いる閾値P
th(m,n)算出して、ステップS3105へ移行す
る。
【0086】なお、閾値Pth(m,n)は、本実施形態
では、たとえば[m−n=0]若しくは[m−n=
1]、すなわち水平方向の解像度と垂直方向の解像度と
の比が、1:1又は2:1若しくは1:2になるように
して、動画像の水平方向と垂直方向とで、極端に解像度
が異ならないようにしている。これにより、画質が劣化
することを防ぐことができる。なお、たとえば閾値Pth
(m,n)≡1とすると、Ph/Pvのみによって遷移が
決まる。閾値Pth(m,n)を算出する手法については
後述する。
【0087】ステップS3105では、動画像の水平方
向と垂直方向との、解像度変換による予測誤差画像信号
の損失電力の少ない方の解像度を低下させるために、算
出した損失電力PhとPvとの比であるPh/Pvと閾値P
th(m,n)との大小を比較して、Ph/Pvが閾値Pth
(m,n)よりも小さい場合には、ステップS3108
へ移行し、そうでなければステップS3106へ移行す
る。
【0088】図7(a)は、隣接している楕円へ遷移さ
せる場合のQaveと閾値Qth0(k0)等との関係を示す
図である。図7(b)は、後述する隣接していない楕円
へ遷移させる場合のQaveと閾値Qth0(k0)等との関
係を示す図である。
【0089】図7(a)を用いて図4のステップS30
02,ステップS3003及び図5のステップS310
5の動作について説明を捕捉すると、まず、Qaveの値
と閾値Qth0(k0)又はQth1(k0)との大小を比較し
て、解像度レベルkがk0からk0へ遷移するのか、k
0+1又はk0−1へ遷移するかを求める。次に、解像度
レベルkがk0からk0+1又はk0−1へ遷移する場合
には、Ph/Pvの値と閾値Pth(m,n)との大小を比
較して、解像度レベルkがk0+1とk0−1とのいずれ
に遷移するかを決定する。
【0090】また、ステップS3108では、mに1を
加え、さらに、後に説明するDirection(k)の値を1とす
ることによって、動画像の水平方向の解像度を低下させ
る解像度情報を作成してステップS3107へ移行す
る。ステップS3106では、nに1を加え、さらに、
Direction(k)の値を0とすることによって、動画像の垂
直方向の解像度を低下させる解像度情報を作成してステ
ップS3107へ移行する。ステップS3107では、
解像度レベルkに1を加え、Countの値をリセットす
る。こうして、図5に示す処理を終了する。
【0091】ここで、Direction(k)は、それぞれ解像度
レベルkに1を加えたときに動画像の水平方向と垂直方
向とのいずれの解像度を低下させる解像度情報を作成し
たかという履歴を生成するためのものであり、動画像の
水平方向の解像度を低下させる解像度情報を作成した場
合には、たとえばDirection(k)の値を1とし、動画像の
垂直方向の解像度を低下させる解像度情報を作成した場
合には、たとえばDirection(k)の値を0にすることで、
遷移状態の履歴を生成する。生成した履歴は、後の処理
で解像度を元に戻す際に用いる。
【0092】つぎに、閾値Pth(m,n)を算出する手
法について説明する。まず、閾値P th(m,n)を、 Pth(m,n)=f(Sign(rh(m)−rv(n))d(rh(m) ,rv(n))) …(1) とおく。ここで、関数f(x)はf(0)=1を満たす
単調非減少関数としており、またd(x,y)はxとy
との距離を示す関数、Sign(x)は[x≧0]の場
合に1、[x<0]の場合に−1を満たす関数としてい
る。
【0093】特に、[rh(i)=rv(i)]が成り立
つ場合には、数式(1)において、Sign(r
h(m)−rv(n))に代えて、Sign(n−m)を
用い、d(rh(m),rv(n))に代えてd(m,
n)を用いると、 Pth(m,n)=f(Sign(n−m)d(m,n)) …(2) が得られるが、数式(2)を用いて閾値Pth(m,n)
を算出してもよい。
【0094】また、例えば、aを正の定数として、 f(t)=exp(at) …(3) d(x,y)=|x−y| …(4) とおき、数式(3),(4)を数式(2)に代入する
と、 Pth(m,n)=exp(a(n−m)) …(5) が得られる。
【0095】図8は、数式(5)を対数スケールで示す
図である。図8に示すように、横軸を[n−m]とし、
縦軸を[logPth(m,n)]とすると、 logPth(m,n)=a(n−m) が成立する。
【0096】次に、図4のステップS3006に移行し
た場合の動作について図6を用いて説明する。まず、ス
テップS3201において、図3の遷移図上で、遷移元
が一番左上の楕円であるかどうかを判定する。具体的に
は、m=0かつn=0であるかどうかを判定して、この
条件を満たす場合には、ステップS3207へ移行し、
そうでなければステップS3204へ移行する。
【0097】ステップS3207では、解像度をもう上
げることができないのでCountに1を加えて、図5に示
す手順を終了する。一方、ステップS3204では、動
画像の水平方向又は垂直方向の解像度をまだ上げること
ができるのでDirection(k-1)の値が1であるかどうかを
判定し、判定の結果、Direction(k-1)の値が1である場
合には、ステップS3208へ移行し、そうでなければ
ステップS3205へ移行する。
【0098】ここで、図5のステップS3106で説明
したように、解像度レベルkに1が加えられるときに
は、動画像の水平方向の解像度を低下させる解像度情報
を作成したことを意味するため、Direction(k-1)が1の
場合には、現在の遷移元から、動画像の水平方向の解像
度を上げさせるような解像度情報を作成し、一方、Dire
ction(k-1)が1でない場合には、動画像の垂直方向の解
像度を上げさせるような解像度情報を作成している。
【0099】ステップS3208では、mから1を減ら
すことによって、動画像の水平方向の解像度を上げさせ
るような解像度情報を作成してステップS3206へ移
行する。一方、ステップS3205では、nから1を減
らすことによって、動画像の垂直方向の解像度を上げさ
せるような解像度情報を作成してステップS3206へ
移行する。ステップS3206では、kから1を減し
て、さらにCountをリセットして、図6に示す処理を終
了する。
【0100】つぎに、図3〜図6を用いつつ具体的な解
像度を決定する手法について説明する。初期状態を[m
=n=0]としておき、この状態で、制御部111から
出力された量子化パラメータなどを用いて、(m,n)
=(0,1)又は(1,0)の楕円に遷移するのか、又
は(m,n)=(0,0)の楕円に遷移するのかを算出
する。
【0101】そして、解像度を低下させる解像度情報を
作成する場合には、画像予測誤差分布算出手段121か
ら出力の各周波数における変換係数の平均値に基づい
て、動画像の水平方向と垂直方向とのいずれの解像度を
低下させる解像度情報を作成するかを算出する(ステッ
プS3105)。
【0102】一方、初期状態をm=n=0としていて
も、何度目かの解像度の変更時には、解像度を上げさせ
る解像度情報を作成する場合もある(ステップS300
3)。この場合には、解像度を低下させる解像度情報を
作成したときの状態遷移の経路を逆行することにより解
像度を上げさせる解像度情報を作成している。このよう
な手順の繰り返すことによって、各動画像ごとに水平方
向又は垂直方向の解像度が変換できるように解像度情報
を作成している。
【0103】なお、制御部111から出力された量子化
パラメータと予測誤差分布算出手段121から出力され
た予測誤差分布情報とに加え、たとえば発生符号量も用
いて解像度を決定する場合には、図4のステップS30
02及びステップS3003において、それぞれQave
と発生符号量との積と、閾値Qth0(k0)及びQ
th1(k0)との大小を比較するようにすればよい。
【0104】さらに、バッファ占有量情報も用いて解像
度を決定する場合には、図4のステップS3002及び
ステップS3003において、それぞれQaveと発生符
号量とバッファ占有量との積と、閾値Qth0(k0)及び
th1(k0)との大小を比較するようにすればよい。
【0105】以上、本実施形態では、図3において隣接
している楕円へ遷移する場合を例に説明したが、Qave
とPh/Pvに対する閾値とをそれぞれ複数設定すること
により、隣接していない楕円へ遷移させてもよい。
【0106】図7(b)に示すように、まず、Qave
値とたとえば各閾値Qth-2(k0)〜Qth3(k0)との
大小を比較して、解像度レベルkがk0からk0へ遷移す
るのか、k0以外のk0+3〜k0−3のいずれかへ遷移
するかを求める。すなわち、求めた解像度レベルkの変
位量をpとすると、変位量pが0かどうかを求める。
【0107】つぎに、解像度レベルkがk0以外のk
0+3〜k0−3のいずれかへ遷移する場合、すなわち、
変位量pが0でない場合には、解像度レベルkがk
0+pのいずれかへ遷移するということを決定する。
【0108】つづいて、解像度レベルkがk0+pの楕
円のうち、いずれの楕円に遷移するかを決定する。具体
的には、各楕円の遷移した場合に解像度変換手段102
への入力信号の電力損失を算出して、基本的には、算出
した値が最小になる楕円を遷移先と決定する。但し、動
画像の水平方向と垂直方向との各解像度が極端に異なら
ないようにするために、[m−n]の差に従って各算出
値に重み付けをするようにしている。
【0109】この重み付けは、たとえば、数式(1)の
関数f(x),d(x,y)を用いて、 f(d(m,n)) によって、算出した数値を用いればよい。
【0110】ここで、p<0の場合、すなわち、解像度
を上げさせるような解像度情報を作成する場合には、動
画像の水平方向と垂直方向との解像度の差が最も小さい
状態のうちいずれかに遷移するようにする。なお、隣接
していない楕円へ遷移させる場合には、解像度情報作成
手段120において、解像度そのものを含む解像度情報
が作成される。
【0111】次に、図2の動画像復号化装置の動作につ
いて説明する。動画像復号化装置は、動画像符号化装置
から送信された符号列を受信して可変長復号化手段90
1へ出力する。
【0112】可変長復号手段901は、出力された符号
列に対して可変長復号を行うことにより、量子化変換係
数信号、量子化パラメータ、予測パラメータ及び解像度
情報を復号化し、量子化変換係数信号を逆量子化手段9
02へ出力し、予測パラメータを予測画像生成手段20
06へ出力し、解像度情報を解像度変換手段904及び
予測画像生成手段2006へ出力し、量子化パラメータ
を逆量子化手段902へ出力する。
【0113】逆量子化手段902は、図1に示した逆量
子化手段1005と同様に、出力された量子化変換係数
信号に対し、同じく出力された量子化パラメータに基づ
いて逆量子化を行うことによって取得した逆量子化変換
係数信号を逆周波数変換手段903へ出力する。
【0114】逆周波数変換手段903は、図1に示した
逆周波数変換手段1006と同様に、出力された逆量子
化変換係数信号を逆周波数変換することにより低解像度
復号予測誤差画像信号を生成して、解像度変換手段90
4へ出力する。
【0115】解像度変換手段904は、図1に示した解
像度変換手段1007と同様に、出力された低解像度復
号予測誤差画像信号に係る動画像の解像度を、解像度変
換情報によって特定された解像度から元の動画像の解像
度に戻すように変換して得られる、復号予測誤差画像信
号を加算手段2005へ出力する。
【0116】加算手段2005は、図1に示した加算手
段1008と同様に、出力された復号予測誤差画像信号
に予測画像生成手段2006から出力されている予測画
像信号を加算して得られた動画像信号をメモリ207及
び外部に出力する。
【0117】メモリ207は、図1に示したメモリ10
9と同様に、加算手段2005から出力された動画像信
号を一時的に蓄積し、予測画像信号を生成する際に予測
画像生成手段2006へ出力する。
【0118】予測画像生成手段2006は、図1に示し
た予測画像生成手段1010と同様に、メモリ207か
ら出力された動画像信号を用いて、可変長復号手段90
1から出力されている予測パラメータと解像度情報とに
基づいて予測画像信号を生成して加算手段2005へ出
力する。
【0119】(実施形態2)図9は、本発明の実施形態
2の動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
図9において、150は逆量子化手段105から出力さ
れた逆量子化変換係数信号と制御部111から出力され
た量子化パラメータとバッファ113から出力されたバ
ッファ占有量と可変長符号化手段112から出力された
発生符号量とに基づいて次に符号化する動画像の解像度
の変換に用いる解像度情報を作成する解像度情報作成手
段である。
【0120】解像度情報作成手段150は、逆量子化手
段105から出力された逆量子化変換係数信号に対して
同じ周波数の逆量子化変換係数信号間で二乗平均などの
統計処理を行うことにより各周波数に対する逆量子化変
換係数信号の平均値を算出して予測誤差分布情報として
出力する予測誤差分布算出手段151と、予測誤差分布
算出手段151から出力された予測誤差分布情報と制御
部111から出力された量子化パラメータなどとに基づ
いて動画像の水平方向と垂直方向との解像度変換を個別
に制御するための選択手段152とを備えている。な
お、図9において図1と同様の部分には同一符号を付し
ている。
【0121】また、図9に示す動画像符号化装置の動作
は、実施形態1の動画像符号化装置の動作と同様である
が、解像度情報作成手段150に備えている予測誤差分
布算出手段151は、逆量子化変換係数信号の平均値を
算出している。なお、この算出結果には、符号化歪みが
含まれるため、実際の周波数分布とは異なるが、それに
近い分布が得られるので、それを用いて次に符号化する
動画像の解像度の変換に用いる解像度情報を作成してい
る。
【0122】(実施形態3)図10は、本発明の実施形
態3の動画像符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図10において、130は解像度変換手段102か
ら出力された低解像度予測誤差画像信号と、制御部11
1から出力された量子化パラメータとバッファ113か
ら出力されたバッファ占有量と可変長符号化手段112
から出力された発生符号量とに基づいて次に符号化する
動画像の解像度の変換に用いる解像度情報を作成する解
像度情報作成手段である。
【0123】解像度情報作成手段130は、解像度変換
手段102から出力された低解像度予測誤差画像信号か
ら、方向毎にアクティビティ(交流電力成分)を求め
て、これを方向別予測誤差推定情報として出力する方向
別予測誤差推定手段131と、方向別予測誤差推定手段
131から出力された予測誤差分布情報と制御部111
から出力された量子化パラメータなどとに基づいて動画
像の水平方向と垂直方向との解像度変換を個別に制御す
るための選択手段選択手段132とを備えている。な
お、図10において図1と同様の部分には同一符号を付
している。
【0124】また、図10に示す動画像符号化装置の動
作は、実施形態1の動画像符号化装置の動作と同様であ
るが、選択手段132は、方向別予測誤差推定手段13
1から出力された方向別予測誤差推定情報に基づいて解
像度を選択し、具体的には、アクティビティの振幅の小
さい方向の解像度を変換するようにしている。
【0125】(実施形態4)図11は、本発明の実施形
態4の動画像符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図11において、160は解像度変換手段102か
ら出力された低解像度予測誤差画像信号と、制御部11
1から出力された量子化パラメータとバッファ113か
ら出力されたバッファ占有量と可変長符号化手段112
から出力された発生符号量とに基づいて次に符号化する
動画像の解像度の変換に用いる解像度情報を作成する解
像度情報作成手段である。
【0126】解像度情報作成手段160は、低解像度予
測誤差画像信号を周波数成分に射影する周波数変換を行
うことによって第2の変換係数信号を生成する周波数変
換手段163と、周波数変換手段163で生成された第
2の変換係数信号を変換係数に対して同じ周波数の変換
係数間で二乗平均などの統計処理を行うことにより各周
波数に対する変換係数の平均値を算出して予測誤差分布
情報として出力する予測誤差分布算出手段161と、予
測誤差分布算出手段161から出力された予測誤差分布
情報と制御部111から出力された量子化パラメータな
どとに基づいて動画像の水平方向と垂直方向との解像度
変換を個別に制御するための選択手段162とを備えて
いる。なお、図11において図1と同様の部分には同一
符号を付している。
【0127】周波数変換手段163では、周波数変換手
段103と同様の手法によって周波数変換を行っても異
なる手法によって周波数変換を行ってもよく、例えば、
周波数変換手段103ではDCTを行い、周波数変換手
段163ではDFT(離散フーリエ変換)を行ってもよ
い。
【0128】また、図11に示す動画像符号化装置の動
作は、実施形態1の動画像符号化装置の動作と同様であ
るが、予測誤差分布算出手段161では、周波数変換手
段163から出力された第2の変換係数信号に基づいて
予測誤差分布を求め、予測誤差分布情報として出力す
る。選択手段162では、予測誤差分布算出手段161
から出力された予測誤差分布情報と制御部111から出
力された量子化パラメータなどとに基づいて解像度を決
定するようにしている。
【0129】(実施形態5)図12は、本発明の実施形
態5の動画像符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図12において、170は減算手段1001から出
力された予測誤差画像信号と、制御部111から出力さ
れた量子化パラメータとバッファ113から出力された
バッファ占有量とに基づいて次に符号化する動画像の解
像度の変換に用いる解像度情報を作成する解像度情報作
成手段である。
【0130】解像度情報作成手段170は、予測誤差画
像信号の周波数変換を行うことにより第3の変換係数信
号を生成する周波数変換手段173と、周波数変換手段
173で生成された第3の変換係数信号を変換係数に対
して同じ周波数の変換係数間で二乗平均などの統計処理
を行うことにより各周波数に対する変換係数の平均値を
算出して予測誤差分布情報として出力する予測誤差分布
算出手段171と、予測誤差分布算出手段171から出
力された予測誤差分布情報と制御部111から出力され
た量子化パラメータなどとに基づいて動画像の水平方向
と垂直方向との解像度変換を個別に制御するための選択
手段172とを備えている。なお、図12において図1
と同様の部分には同一符号を付している。
【0131】また、図12に示す動画像符号化装置の動
作は、実施形態1の動画像符号化装置の動作と同様であ
るが、図5のステップS3104においてPh及びPv
値を算出せず、入力された動画像信号に係る動画像の解
像度を変換したときの各電力損失を求めている。具体的
には、後に図13のステップS3304で説明する処理
と同じで、インデックス(m,n)がインデックス(m
+1,n)及び(m,n+1)で表せる解像度に変換し
た際の、インデックス(0,0)を基準とした電力損失
を算出して、この算出結果に基づいて解像度を変換する
方向を決定している。
【0132】また、図12に示す動画像符号化方式の場
合、図6を用いて説明した手法の他に、以下説明する図
7に示す手法によって解像度を上げてもよい。なお、図
13に示す手法を用いる場合には、Direction(k)の値を
記憶する(ステップS3106,S3108)という動
作が不要となる。
【0133】図13は、図12に示す動画像符号化装置
における解像度を上げる動作を説明するフローチャート
であり、図6に相当するものである。まず、ステップS
3301において、図3の遷移図上で、遷移元が一番左
上の楕円であるかどうかを判定する。具体的には、m=
0かつn=0であるかどうかを判定して、この条件を満
たす場合には、ステップS3309へ移行し、そうでな
ければステップS3302へ移行する。
【0134】ステップS3309では、解像度をもう上
げることができないのでCountに1を加えて、図13に
示す手順を終了する。一方、ステップS3302では、
動画像の水平方向又は垂直方向の解像度をまだ上げるこ
とができるので、いずれの方向の解像度を低下させるこ
とができるか判定するために、図3の遷移図上で、遷移
元が一番左列の楕円であるかどうかを判定する。具体的
には、m=0であるかどうかを判定して、この条件を満
たす場合には、ステップS3306へ移行し、そうでな
い場合には、ステップS3303へ移行する。
【0135】ステップS3303では、図3の遷移図上
で、遷移元が一番上行の楕円であるかどうかを判定す
る。具体的には、n=0であるかどうかを判定して、こ
の条件を満たす場合には、ステップS3308へ移行
し、そうでなければステップS3304へ移行する。な
お、ステップS3302とステップS3303とで行う
処理の順序を互いに入れ替えて、先に遷移元が一番上行
の楕円であるかどうかを判定し、それから遷移元が一番
左列の楕円であるかどうかを判定してもよい。
【0136】ステップS3304では、予測誤差分布算
出手段121から出力された予測誤差分布情報を用い
て、インデックス(m,n)を、(m+1,n)又は
(m,n+1)で表せる解像度に変換した際の、(m,
n)=(0,0)に対する水平方向の電力損失P’h
垂直方向の電力損失P’v及び水平方向と垂直方向との
いずれの解像度を上げるべきかの決定に用いる閾値P’
th(m,n)を算出して、ステップS3305へ移行す
る。
【0137】なお、閾値P’th(m,n)は、図5のス
テップS3104で算出する閾値P th(m,n)と同様
に算出する。簡単には、閾値P’th(m,n)=閾値P
th(m,n)としてもよい。
【0138】ステップS3305では、動画像の水平方
向と垂直方向との、解像度変換による損失電力の少ない
方の解像度を低下させるために、算出した損失電力P’
vとP’hとの比であるP’v/P’hと閾値P’th(m,
n)との大小を比較して、P’v/P’hが閾値P’
th(m,n)よりも大きい場合には、ステップS330
8へ移行し、そうでなければステップS3306へ移行
する。
【0139】ステップS3308では、mから1を減ら
すことによって、動画像の水平方向の解像度を上げさせ
る解像度情報を作成してステップS3307へ移行す
る。ステップS3306では、nから1を減らすことに
よって垂直方向の解像度を上げさせる解像度情報を作成
してステップS3307へ移行する。ステップS310
7では、解像度レベルkから1を減らして、Countの値
をリセットする。こうして、図13に示す処理を終了す
る。
【0140】なお、本実施形態においても、図7(b)
を用いて説明したように、図3における隣接しない楕円
に遷移するようにしてもよい。この場合において、p<
0のとき、すなわち、解像度を上げるような解像度情報
を作成するときには、算出したP’h及びP’vに基づい
て遷移するようすればよい。
【0141】(実施形態6)図14は、本発明の実施形
態6の動画像符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図14において、221は周波数変換手段103か
ら出力された変換係数信号と、逆量子化手段105から
出力された逆量子化変換係数信号とに基づいて算出した
量子化によって生じた量子化誤差の統計処理を行うこと
によって、量子化誤差の大きさを表す統計量を算出し
て、量子化誤差情報として解像度情報作成手段220へ
出力する量子化誤差算出手段である。
【0142】また、220は周波数変換手段103から
出力された変換係数信号と制御部111から出力された
量子化パラメータとバッファ113から出力されたバッ
ファ占有量とに基づいて次に符号化する動画像の解像度
の変換に用いる解像度情報を作成する解像度情報作成手
段である。
【0143】解像度情報作成手段220は、変換係数に
対して同じ周波数の変換係数間で二乗平均などの統計処
理を行うことにより各周波数に対する変換係数の平均値
を算出して予測誤差分布情報として出力する予測誤差分
布算出手段221と、予測誤差分布算出手段221から
出力された予測誤差分布情報と制御部111から出力さ
れた量子化パラメータなどとに基づいて動画像の水平方
向と垂直方向との解像度変換を個別に制御するための選
択手段222とを備えている。なお、図14において図
1と同様の部分には同一符号を付している。
【0144】図14に示す動画像符号化装置の動作は、
実施形態1の動画像符号化装置の動作と同様であるが、
量子化誤差算出手段221は、周波数変換手段103か
ら出力された変換係数信号と逆量子化手段105から出
力された逆量子化変換係数信号とをそれぞれ入力して、
これらの信号を差分することによって、量子化によって
生じたブロック毎の量子化誤差を算出する。さらに、算
出した各量子化誤差から例えば二乗平均値や絶対値平均
値に基づく量子化誤差電力などの統計量を算出するため
に統計処理を行って、算出した統計量を量子化誤差情報
として解像度情報作成手段220へ出力する。
【0145】解像度情報作成手段220では、選択手段
222によって、量子化誤差算出手段221から出力さ
れた量子化誤差情報と周波数変換手段103から出力さ
れた変換係数信号とに基づいて、将来符号化する動画像
の解像度が決定され、解像度情報として、解像度変換手
段102,解像度変換手段107,可変長符号化手段1
12,予測画像生成手段1010及び予測パラメータ算
出手段1015へそれぞれ出力される。
【0146】図15は、図14の選択手段222の動作
を示すフローチャートであり、図4に相当するものであ
る。現在の解像度の状態における解像度レベルkの値が
1である場合には、図15に示すように、まず、解像
度レベルkがk1の場合の量子化誤差情報Eと量子化誤
差情報Eの閾値Eth1(k1)との大小を比較し(ステッ
プS3502)、EがEth1(k1)より大きい場合に
は、ステップS3505へ移行し、そうでなければステ
ップS3503へ移行する。なお、ステップS3505
における処理は、図5と同様としている。
【0147】ステップS3503では、量子化誤差情報
Eと閾値Eth0(k1)との大小を比較し、さらに、解像
度を変更しない動画像の数、すなわち図3で元の楕円に
遷移した回数(Count)と所定の閾値cthとの大小を比
較する。そして、EがEth0(k1)より小さい場合であ
って、Countがcthより大きい場合には、ステップS3
506へ移行し、そうでなければステップS3504へ
移行する。なお、ステップS3506における処理は、
図6と同様としている。
【0148】また、ステップS3504では、Countに
1を加える。こうして、図15に示す処理を終了する。
なお、Countは、実施形態1と同様に、動画像の解像度
を変更させた後に、すぐに直前の解像度に戻さないよう
に制御するために用い、解像度間のばたつきが生じない
ようにしている。
【0149】(実施形態7)図16は、本発明の実施形
態7の動画像符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図16において、250は逆量子化手段105から
出力された逆量子化変換係数信号と量子化誤差算出手段
221とに基づいて次に符号化する動画像の解像度の変
換に用いる解像度情報を作成する解像度情報作成手段で
ある。
【0150】解像度情報作成手段250は、逆量子化手
段105から出力された逆量子化変換係数信号に対して
同じ周波数の逆量子化変換係数信号間で二乗平均などの
統計処理を行うことにより各周波数に対する逆量子化変
換係数信号の平均値を算出して予測誤差分布情報として
出力する予測誤差分布算出手段251と、予測誤差分布
算出手段251から出力された予測誤差分布と量子化誤
差算出手段221から出力された量子化誤差情報とに基
づいて動画像の水平方向と垂直方向とのいずれの解像度
を変更するかを選択する選択手段252とを備えてい
る。
【0151】図16に示す動画像符号化装置の動作は、
実施形態6の動画像符号化装置の動作と同様であるが、
解像度情報作成手段250では、逆量子化手段105か
ら出力された逆量子化変換係数信号を用いて予測誤差画
像信号の周波数分布を算出して、解像度情報として解像
度変換手段102,解像度変換手段107,可変長符号
化手段112,予測画像生成手段1010及び予測パラ
メータ算出手段1015へそれぞれ出力するようにして
いる。
【0152】(実施形態8)図17は、本発明の実施形
態8の動画像符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図17において、230は解像度変換手段102か
ら出力された低解像度予測誤差画像信号と量子化誤差算
出手段221から出力された逆量子化変換係数信号とに
基づいて次に符号化する動画像の解像度の変換に用いる
解像度情報を作成する解像度情報作成手段である。
【0153】解像度情報作成手段230は、図10で説
明した方向別予測誤差推定手段131と同様の方向別予
測誤差推定手段231と、方向別予測誤差推定手段23
1から出力された方向別予測誤差推定情報と量子化誤差
算出手段221から出力された量子化誤差情報とに基づ
いて解像度を選択する選択手段232とを備えている。
なお、図17において図14と同様の部分には同一符号
を付している。
【0154】図17に示す動画像符号化装置の動作は、
実施形態6の動画像符号化装置の動作と同様であるが、
選択手段232では、量子化誤差算出手段221から出
力された量子化誤差情報と方向別予測誤差推定手段23
1から出力された方向別予測誤差推定情報を用いて解像
度を選択し、解像度情報として解像度変換手段102,
解像度変換手段107,可変長符号化手段112,予測
画像生成手段1010及び予測パラメータ算出手段10
15へそれぞれ出力するようにしている。
【0155】(実施形態9)図18は、本発明の実施形
態9の動画像符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図18において、260は解像度変換手段102か
ら出力された低解像度予測誤差画像信号と量子化誤差算
出手段221から出力された逆量子化変換係数信号とに
基づいて次に符号化する動画像の解像度の変換に用いる
解像度情報を作成する解像度情報作成手段である。
【0156】解像度情報作成手段260は、図11で説
明した周波数変換手段163及び予測誤差分布算出手段
121と、予測誤差分布算出手段121から出力された
方向別予測誤差推定情報と量子化誤差算出手段221か
ら出力された量子化誤差情報とに基づいて解像度を選択
する選択手段262とを備えている。
【0157】図18に示す動画像符号化装置の動作は、
実施形態6の動画像符号化装置の動作と同様であるが、
選択手段262では、量子化誤差算出手段221から出
力された量子化誤差情報と、予測誤差分布算出手段16
1から出力された予測誤差分布情報とに基づいて解像度
を選択し、解像度情報として解像度変換手段102,解
像度変換手段107,可変長符号化手段112,予測画
像生成手段1010及び予測パラメータ算出手段101
5へそれぞれ出力するようにしている。
【0158】(実施形態10)図19は、本発明の実施
形態10の動画像符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。図19において、270は減算手段1001から
出力された予測誤差画像信号と量子化誤差算出手段22
1から出力された逆量子化変換係数信号とに基づいて次
に符号化する動画像の解像度の変換に用いる解像度情報
を作成する解像度情報作成手段である。
【0159】解像度情報作成手段270は、図12で説
明した周波数変換手段163及び予測誤差分布算出手段
161と、予測誤差分布算出手段161から出力された
予測誤差分布情報と量子化誤差算出手段221から出力
された量子化誤差情報とに基づいて解像度を選択する選
択手段272とを備えている。
【0160】図19に示す動画像符号化装置の動作は、
実施形態6の動画像符号化装置の動作と同様であるが、
選択手段272では、量子化誤差算出手段221から出
力された量子化誤差情報と、予測誤差分布算出手段16
1から出力された予測誤差分布情報とを用いて、解像度
を選択して、解像度情報として解像度変換手段102,
解像度変換手段107,可変長符号化手段112,予測
画像生成手段1010及び予測パラメータ算出手段10
15へそれぞれ出力するようにしている。
【0161】以上、本発明の各実施形態で説明した動画
像符号化装置の動作を実現できるプログラムを、CD−
ROMやフロッピー(登録商標)ディスク、不揮発性メ
モリカードなどの記憶媒体に記憶し、記憶媒体に記憶し
ているプログラムをコンピュータによって読み取り実行
するようにしてもよい。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
動画動の水平方向と垂直方向とで個別に解像度を変換す
ることができるので、動画像の画質を向上することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の動画像符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す動画像符号化装置において符号化さ
れた動画像を復号化する動画像復号化装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】図1の選択手段の動作を説明するための遷移図
である。
【図4】図1の選択手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】図4のステップS3005の手順を示すフロー
チャートである。
【図6】図4のステップS3006の手順を示すフロー
チャートである。
【図7】Qaveと閾値Qth0(k0)等との関係を示す図
である。
【図8】数式(5)を対数スケールで示す図である。
【図9】本発明の実施形態2の動画像符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施形態3の動画像符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施形態4の動画像符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施形態5の動画像符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図13】図12に示す動画像符号化装置における解像
度を上げる動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態6の動画像符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図15】図14の選択手段の動作を示すフローチャー
トである。
【図16】本発明の実施形態7の動画像符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施形態8の動画像符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施形態9の動画像符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図19】本発明の実施形態10の動画像符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図20】従来技術の解像度変換を行う動画像符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図21】図20に示す動画像符号化装置において符号
化された動画像を復号化する動画像復号化装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
102,107,1002,904,2004 解像度
変換手段 103,163 周波数変換手段 104,1004 量子化手段 105,1005,2002 逆量子化手段 106 逆周波数変換手段 109 メモリ 111,1011 制御部 112,1012 可変長符号化手段 120,130,150,160,170,220,2
30,250,260,270,1014 解像度情報
作成手段 121,131,151,161,171,221,2
31,251 予測誤差分布算出手段 122,132,152,162,172,222,2
32,252,262,272 選択手段 131,231 方向別予測誤差推定手段 221 量子化誤差算出手段 901,2001 可変長復号手段 1001 減算手段 1003 DCT変換手段 1008,2005 加算手段 1010,2006 予測画像生成手段 1013 バッファ 1015 予測パラメータ算出手段 2003 逆DCT変換手段 2007 フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK01 MA01 MA23 MC11 MC31 ME01 PP04 SS20 TA41 TA45 TA46 TA50 TA57 TB04 TC08 TC18 TC20 TC36 TD10 TD11 UA02 UA05 UA32 UA39 5C063 BA03 CA09 CA40 5J064 BA01 BA09 BC01 BC08 BC16 BC25 BD02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像の水平方向と垂直方向との解像度
    変換を個別に制御する動画像符号化装置であって、 前記動画像の水平方向と垂直方向との少なくとも一方向
    の解像度を変換する第1解像度変換手段と、 前記第1解像度変換手段によって解像度変換する際の解
    像度レベルを決定する決定手段と、 前記決定手段によって決定された解像度レベルに応じて
    前記第1解像度変換手段で前記解像度が変換された場合
    の該第1解像度変換手段への入力信号の各電力損失又は
    各交流電力成分を算出する算出手段と、 前記算出手段によって算出された各電力損失又は各交流
    電力成分に基づいて前記第1解像度変換手段で解像度変
    換する際に用いる解像度情報を作成する作成手段とを備
    えることを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1解像度変換手段から出
    力された予測誤差画像信号を変換することによって第1
    変換係数信号を求める第1周波数変換手段と、前記第1
    周波数変換手段で求められた第1変換係数信号を量子化
    して量子化係数信号を求める量子化手段と、前記量子化
    手段で求められた量子化係数信号を符号化して符号列を
    作成する符号化手段と、前記符号化手段によって作成さ
    れた符号列を蓄積するバッファとを備え、 前記量子化手段は、前記符号化手段で作成された符号列
    の符号化発生量と前記バッファの符号列の占有量とに基
    づくパラメータに従って変換係数信号を量子化すること
    を特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記算出手段は、前記第1周波数変換手
    段で求められた第1変換係数信号に応じて各電力損失又
    は各交流電力成分を算出し、 前記作成手段は、さらに前記パラメータに基づいて前記
    解像度情報を作成することを特徴とする請求項2記載の
    動画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記算出手段は、前記量子化手段で求め
    られた量子化係数信号に基づいて各電力損失又は各交流
    電力成分を算出し、 前記作成手段は、さらに前記パラメータに基づいて前記
    解像度情報を作成することを特徴とする請求項2記載の
    動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記第1解像度変換手段の入力又は出力
    信号を変換することによって第2変換係数信号を求める
    第2周波数変換手段を備え、 前記算出手段は、前記第2周波数変換手段で求められた
    第2変換係数信号に応じて各電力損失又は各交流電力成
    分を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の動
    画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記作成手段は、さらに、前記第1又は
    第2変換係数信号と前記量子化係数信号とに基づいて算
    出された量子化の際の量子化誤差に基づいて前記解像度
    情報を作成することを特徴とする請求項2から5のいず
    れか1項記載の動画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記量子化手段によって求められた量子
    化係数信号を前記パラメータに基づいて逆量子化するこ
    とによって第2変換係数信号を求める逆量子化手段と、
    前記逆量子化手段によって求められた第2変換係数信号
    を前記第1周波数変換手段で行われた変換に対する逆変
    換を行うことによって第2予測誤差画像信号を求める逆
    周波数変換手段と、前記逆周波数変換手段によって求め
    られた第2予測誤差画像信号に係る動画像の解像度を前
    記第1解像度変換手段の変換結果に基づいて変換する第
    2解像度変換手段と、前記第2解像度変換手段によって
    変換された動画像に係る動画像信号を格納するメモリ
    と、前記メモリに格納されている動画像信号に基づく信
    号を動画像符号化装置本体に入力される動画像信号から
    減算する減算手段とを備えることを特徴とする請求項3
    又は4記載の動画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の動画像符号化装置におい
    て符号化された符号列を復号化する復号化手段と、前記
    復号化手段によって復号化された量子化係数信号を前記
    パラメータに応じて逆量子化することによって変換係数
    信号を求める逆量子化手段と、前記逆量子化手段によっ
    て求められた変換係数信号を逆周波数変換することによ
    って予測誤差画像信号を求める逆周波数変換手段と、前
    記逆周波数変換手段によって求められた予測誤差画像信
    号に係る動画像の解像度を変換する第3解像度変換手段
    と、前記第3解像度変換手段によって変換された動画像
    に係る動画像信号を格納するメモリと、前記メモリに記
    憶されていた過去の動画像信号と前記パラメータと前記
    解像度変換手段の変換結果とに基づく動画像信号を前記
    第3解像度変換手段によって変換された解像度に係る動
    画像信号に加算する加算手段とを備えることを特徴とす
    る動画像復号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の動画像符号化装置と、請
    求項8記載の動画像復号化装置とを伝送路で接続してな
    ることを特徴とする動画像通信システム。
  10. 【請求項10】 動画像の水平方向と垂直方向との解像
    度変換を個別に制御する動画像符号化方法であって、 前記動画像の水平方向と垂直方向との少なくとも一方向
    の解像度を第1解像度変換手段によって変換し、 前記第1解像度変換手段によって解像度変換する際の解
    像度レベルを決定手段によって決定し、 前記決定手段によって決定された解像度レベルに応じて
    前記第1解像度変換手段で前記解像度が変換された場合
    の該第1解像度変換手段への入力信号の各電力損失又は
    各交流電力成分を算出手段によって算出し、 前記決定手段によって決定された解像度レベルと前記算
    出手段によって算出された各電力損失又は各交流電力成
    分とに基づいて前記第1解像度変換手段で解像度変換す
    る際に用いる解像度情報を作成手段によって作成するこ
    とを特徴とする動画像符号化方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の動画像符号化方法を
    コンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納
    したことを特徴とする記憶媒体。
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