JP2002118847A - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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JP2002118847A
JP2002118847A JP2000310082A JP2000310082A JP2002118847A JP 2002118847 A JP2002118847 A JP 2002118847A JP 2000310082 A JP2000310082 A JP 2000310082A JP 2000310082 A JP2000310082 A JP 2000310082A JP 2002118847 A JP2002118847 A JP 2002118847A
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Japan
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JP2000310082A
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Koji Mori
浩二 森
Yoichi Fujiwara
陽一 藤原
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体への符号化データの記録効率を向上
させる。 【解決手段】 動画像符号化装置で用いられ、出力バッ
ファのオーバーフローを防止するレート制御回路58
は、GOPの発生ビット数固定長化のための調整マージ
ンを減少させるための出力バッファオーバーフロー防止
判定しきい値制御部20と、出力バッファの入力ビット
数と出力ビット数とを監視し出力バッファ占有ビット数
を得る出力バッファ占有ビット数監視部23と、出力バ
ッファオーバーフロー防止判定しきい値制御部20から
得られる出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値
と出力バッファ占有ビット数監視部23から得られる占
有ビット数とを比較し、オーバーフローの判定を行な
い、かつ、出力バッファオーバーフロー防止判定しきい
値と占有ビット数との差分値を次符号化フレームの割当
ビット数の上限値として出力するオーバーフロー判定部
25とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像符号化装置
に関し、特に、動画像データのデータ量をフレーム間符
号化方式で圧縮する際に、ブロックごとの発生符号量を
予め設定した目標符号量以下に制御する動画像符号化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像データはデータ量が非常に多い。
このため、動画像データを記録または伝送する際には、
画像圧縮や高能率符号化といわれる手法を用いて、視覚
的に検知できる画質劣化を抑えつつ、符号化後のデータ
レートを記録可能なレートもしくは転送可能なレート、
または十分記録時間が得られるレートまで下げることが
一般的に行われている。
【0003】高能率符号化方式の代表的な方式として
は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式が
知られている。MPEGはISO(International Orga
nization for Standardization)/IEC(Internatio
nal Electrotechnical Commission)11172や13
818として規格化されている方式であり、動画像の高
能率符号化方式としてフレーム間符号化と可変長符号化
とを組合せた方式である。
【0004】図4を参照して、従来の動画像符号化装置
は、デジタル映像信号を記憶する符号化画像メモリ1
と、動きベクトル検出回路2に接続され、デジタル映像
信号に基づいて動きベクトルを検出する動きベクトル検
出回路2と、動きベクトル検出回路2および後述する加
算器11に接続され、動きベクトルおよび加算器11の
出力を記憶する復号画像メモリ10と、復号画像メモリ
10に接続され、復号画像メモリ10の出力に基づいて
予測画像を生成する予測画像生成回路9と、動きベクト
ル検出回路2および減算器3に接続され、符号化画像か
ら予測画像を減算する減算器3とを含む。
【0005】動画像符号化装置は、さらに、減算器3に
接続され、減算結果をDCT(離散コサイン変換)する
DCT回路4と、DCT回路4に接続され、後述するレ
ート制御回路8からの信号に従い、DCT係数を量子化
する量子化回路5と、量子化回路5に接続され、量子化
回路5の出力を可変長符号化する可変長符号化回路6
と、可変長符号化回路6に接続され、可変長符号化デー
タを一時的に保持する出力バッファ7とを含む。
【0006】動画像符号化装置は、さらに、量子化回路
5に接続され、量子化回路5の出力を逆量子化する逆量
子化回路12と、逆量子化回路12に接続され、逆量子
化回路12の出力を逆DCT(逆離散コサイン変換)す
る逆DCT回路13と、逆DCT回路13および予測画
像生成回路9に接続され、逆DCT回路13の出力と予
測画像生成回路9から出力される予測画像とを加算し、
加算結果を復号画像データとして復号画像メモリ10に
蓄積する加算器11と、復号画像メモリ10に接続さ
れ、復号画像メモリ10に記憶されたデータに基づいて
予測画像を生成する予測画像生成回路9と、出力バッフ
ァ7および量子化回路5に接続され、出力バッファ7に
記憶されているデータに基づいて、量子化回路5の出力
を制御するレート制御回路8とを含む。
【0007】次に、図4の動画像符号化装置の動作につ
いて説明する。符号化画像メモリ1には、たとえば、
4:2:0フォーマットのディジタル映像信号が入力さ
れ、マクロブロック単位で記憶される。マクロブロック
とは、輝度信号は16×16画素のブロック、色差信号
は8×8画素のブロックである。以下の処理は、このマ
クロブロック単位に行われる。
【0008】動きベクトル検出回路2は、符号化画像メ
モリ1から、これから符号化する符号化画像のマクロブ
ロックデータと動きベクトル検索時の参照データとを読
出し、動きベクトルを検出する。検出された動きベクト
ルは復号画像メモリ10に記憶される。
【0009】予測画像生成回路9は、復号画像メモリ1
0から予測画像を生成するのに必要な画素データを読出
し、予測画像を生成する。減算器3は、動きベクトル検
出回路2および予測画像生成回路9より符号化画像およ
び予測画像をそれぞれ受け、符号化画像から予測画像を
減算する。
【0010】DCT回路4は減算器3より出力される減
算結果を受け、減算結果を8×8画素のブロックごとに
DCTし、DCT係数を出力する。量子化回路5は、レ
ート制御回路8から出力される信号に従って量子化マト
リックス(後述)を選択し、DCT係数を量子化し、量
子化値を出力する。量子化マトリックスとは、8×8の
DCT係数に対応した量子化ステップサイズの集まりで
ある。
【0011】可変長符号化回路6は、量子化回路5より
量子化値を受け、量子化値の0が連続する個数とそれに
続く非0の量子化値との組を可変長符号化する。可変長
符号化データは出力バッファ7に一旦蓄えられた後に出
力される。
【0012】量子化回路5から出力された量子化値は、
逆量子化回路12にも供給され、逆量子化回路12で逆
量子化される。逆DCT回路13は、逆量子化された結
果を逆DCTする。加算器11は、逆DCT回路13の
出力と予測画像生成回路9から出力される予測画像とを
加算する。加算した結果は、復号画像データとして復号
画像メモリ10に蓄積される。復号画像データは予測画
像として用いられる。
【0013】発生符号量の制御はレート制御回路8で行
われる。すなわち、レート制御回路8は、出力バッファ
7の占有率を監視し、次に符号化するフレームの割当ビ
ット数を求め、符号化データが割当ビット数に近づくよ
うに量子化マトリックスを制御する。量子化マトリック
スの制御は、たとえば出力バッファ7の空きが少なくな
れば量子化マトリックスの値を大きくし発生符号量を抑
制し、空きが大きくなれば量子化マトリックスの値を小
さくし発生符号量を多くする。
【0014】ただし、MPEGにおいては可変長符号を
用いていることから、フィードバック制御でレート制御
を行なう図4の構成の動画像符号化装置においては、出
力バッファ7のオーバーフローを防ぐことは困難であ
る。したがって、出力バッファ7の占有率が所定のオー
バーフロー防止判定しきい値を超えた場合、出力データ
を強制的にカットし、出力バッファ7の破綻を防ぐ機構
をレート制御回路8に持たせることが一般的である。
【0015】特開平7−184196号公報には、これ
から符号化するフレームの割当ビット数を算出する際、
現在の出力バッファの占有率と上記オーバーフロー防止
判定しきい値との差分を、割当ビット数の上限値とする
ことによって、出力データの強制カットという事態を発
生しにくくするレート制御方式が開示されている。
【0016】図5は、上記動画像符号化装置にて符号化
した場合のGOP(Group of Pictures)当りの出力バ
ッファの占有ビット数の経緯と出力バッファオーバーフ
ロー防止判定しきい値との関係を示したものである。こ
の図において、実線32は、GOP内の出力バッファの
占有ビット数経緯を示しており、フレームごとの符号化
により占有ビット数が増加し、一定のビットレートで符
号化データが出力され、占有ビット数が減少している様
子がうかがえる。点線36(B)は出力バッファ容量を
示し、出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値
は、一点鎖線34(Th)で示される固定値として設定
されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】この動画像符号化装置
においてGOPの発生ビット数固定長化を行なう場合、
GOPの発生ビット数は、レート制御回路8により以下
のように管理される。
【0018】出力バッファがオーバーフローしない条件
下で発生し得るGOPの発生ビット数の上限値(Gma
x)は次式(1)で表わされる。
【0019】 Gmax=N×max_bit_rate/picture_rate +B−max_bit_rate/picture_rate…(1) N:GOP内のフレーム数 max_bit_rate:最大ビットレート picture_rate:ピクチャレート B:出力バッファ7容量 ここで、ピクチャレート(picture_rate)
は、1秒当りの符号化フレーム数を表わす。
【0020】実際のGOPの発生ビット数(G)は、次
式(2)を満足する。このため、次式(3)に示すよう
にGOPの発生ビット数の上限値(Gmax)と実際の
GOPの発生ビット数(G)との差に相当するビット
(Gov)をパディングすることにより、GOPの発生
ビット数をGmaxに固定長化することができる。
【0021】 G≦Gmax …(2) Gov=Gmax−G …(3) 式(1)において、右辺の第1項がGOPへの割当ビッ
ト数であり、右辺の第2項および第3項が固定長化のた
めの調整マージンと解釈することができる。
【0022】すなわち、GOPの発生ビット数を固定長
化する場合、1GOPのデータ量として式(1)を使用
し、データの不足分をパディングで埋める必要がある。
【0023】また、レート制御回路8より出力される発
生ビット数情報に基づき、図示しないコントローラで上
記関係の通り付加するダミーデータ量を演算し、後段に
設けられるたとえば図6に示されるダミーデータ付加部
で、ダミーデータを付加し符号化データの固定長化を行
なう。
【0024】一例として式(1)を用いた計算では、m
ax_bit_rate=5000000,B=917
504,picture_rate=30,gop_l
ength(=N)=15としたとき、GOP当りの割
当ビット数(式(1)の右辺第1項)は250000
0、固定長化の調整マージン(式(1)の右辺第2項お
よび第3項)は750837となり、約30%のオーバ
ーヘッドが必要となる。符号化データを記録媒体へ記録
を行なう際、調整マージンが大きいため記録効率を悪化
させる。
【0025】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、符号化データの記録媒体へ
の記録効率を向上させる動画像符号化装置を提供するこ
とである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面に従う
動画像符号化装置は、動画像シーケンスの各プログラム
をブロックに分割して符号化する。動画像符号化装置
は、ブロックに対応する情報を量子化する量子化回路
と、量子化回路に接続され、量子化回路の出力を可変長
符号化する可変長符号化回路と、可変長符号化回路に接
続され、可変長符号化回路の出力である符号化データを
一時的に記憶し所定のビットレートで出力する出力バッ
ファと、出力バッファおよび量子化回路に接続され、出
力バッファ内のデータ量に基づいてこれから符号化する
フレームに対する割当ビット数を演算し、割当ビット数
と出力バッファ内のデータ量とから量子化回路における
量子化幅をブロック単位に演算・調整することにより、
符号化データの符号化データ量を制御するレート制御回
路とを含む。レート制御回路は、出力バッファの容量に
基づいて、出力バッファ内のデータ量に対する第1のし
きい値を生成する第1のしきい値生成部と、出力バッフ
ァの出力ビットレートに基づいて、出力バッファ内のデ
ータ量に対する第2のしきい値を生成する第2のしきい
値生成部と、第1および第2のしきい値生成部に接続さ
れ、第1および第2のしきい値を比較し、予め定められ
た基準に従い一方を選択し、オーバーフロー防止判定し
きい値として出力するしきい値比較部と、出力バッファ
に接続され、出力バッファ内の占有ビット数を監視する
占有ビット数監視部と、占有ビット数監視部およびしき
い値比較部に接続され、占有ビット数監視部の出力およ
びオーバーフロー防止判定しきい値に基づいて、量子化
回路の出力を制御するオーバーフロー判定部とを含む。
【0027】出力バッファの容量または出力バッファの
出力ビットレートに基づいて、しきい値が決定され、決
定されたしきい値と出力バッファ内の占有ビット数とに
基づいて、量子化回路の出力が制御される。このため、
実際の発生ビット数に対しオーバーフロー防止判定しき
い値がかけ離れたものになることを回避することができ
る。
【0028】好ましくは、オーバーフロー判定部は、オ
ーバーフロー防止判定しきい値から占有ビット数を減じ
た値を割当ビット数の上限値として算出し、当該フレー
ム符号化中に占有ビット数がオーバーフロー防止判定し
きい値を超過したとき、量子化回路の出力を強制的にカ
ットし占有ビット数の増加を抑制するよう量子化回路を
制御する。
【0029】さらに好ましくは、第1のしきい値生成部
は、出力バッファ容量から第1の定数を減じた値を第1
のしきい値とする。
【0030】さらに好ましくは、符号化データ量の制御
は複数フレームから構成されるフレーム群を単位として
実行され、第2のしきい値生成部は、出力ビットレート
から算出される該フレーム群内の未符号化フレームに対
する割当ビット数の和と第2の定数とを加算した値を第
2のしきい値とする。
【0031】さらに好ましくは、第1および第2の定数
は、フレーム内のブロック数にそれぞれ所定の定数を乗
じることによって算出される。
【0032】さらに好ましくは、オーバーフロー判定部
は、ダミーデータ付加量情報を外部機構に出力し、外部
機構にて、当該ダミーデータ付加量情報に基づいて、ダ
ミーデータ付加が行なわれることによって、フレーム群
における符号化データ量を所定の大きさに固定長化す
る。
【0033】さらに好ましくは、オーバーフロー判定部
は、ダミーデータ付加のために設定されるフレーム群符
号化データ量固定長化のための調整マージンを、第1お
よび第2の定数から算出する。
【0034】調整マージンの算出にあたり、最大ビット
レート、ピクチャーレートおよび出力バッファ容量に依
存する演算を行なわない。このため、複雑な演算を必要
とせず、動画像符号化装置の回路規模を小さくすること
ができる。
【0035】さらに好ましくは、オーバーフロー判定部
は、フレーム群符号化データ量固定長化のための調整マ
ージンを、第1の定数と第2の定数との和以上の値に設
定する。
【0036】このため、実際の発生ビット数に対し調整
マージンも小さくすることができる。よって、記録媒体
への記録効率を向上させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の
形態に係る動画像符号化装置は、図4を参照して説明し
た従来の動画像符号化装置においてレート制御回路8の
代わりにレート制御回路58を用いたものである。
【0038】その他の構成部品は、図4に示したものと
同様である。このため、その詳細な説明はここでは繰返
さない。
【0039】また、動画像符号化装置の基本的な動作も
従来と同様である。このため、その詳細な説明はここで
は繰返さない。
【0040】図2を参照して、出力バッファ7のオーバ
ーフローを防止するレート制御回路58は、GOPの発
生ビット数固定長化のための調整マージンを減少させる
ための出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値制
御部20と、出力バッファ7の入力ビット数と出力ビッ
ト数とを監視し出力バッファ占有ビット数を得る出力バ
ッファ占有ビット数監視部23と、出力バッファオーバ
ーフロー防止判定しきい値制御部20および出力バッフ
ァ占有ビット数監視部23に接続され、出力バッファオ
ーバーフロー防止判定しきい値制御部20から得られる
出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値と出力バ
ッファ占有ビット数監視部23から得られる占有ビット
数とを比較し、オーバーフローの判定を行ない、かつ、
出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値と占有ビ
ット数との差分値を次符号化フレームの割当ビット数の
上限値として出力するオーバーフロー判定部25とを含
む。
【0041】出力バッファオーバーフロー防止判定しき
い値制御部20は、式(4)で示される出力バッファオ
ーバーフロー防止判定しきい値Th1を生成するTh1
生成部21と、式(5)で示される出力バッファオーバ
ーフロー防止判定しきい値Th2を生成するTh2生成
部22と、Th1生成部21およびTh2生成部22に
接続され、しきい値Th1およびTh2を比較し、小さ
い方を選択して出力するしきい値比較部24とを含む。
【0042】 Th1=B−K1×NUMMB …(4) B:出力バッファ容量 K1:定数 NUMMB:フレームあたりのマクロブロック数 Th2=Gr+K2×NUMMB …(5) Gr:フレーム符号化時点でのGOP内割当ビット数残
量 K2:定数 NUMMB:フレームあたりのマクロブロック数 このような構成の符号化装置において、GOPの発生ビ
ット数固定長化を実現するには、レート制御回路58か
ら出力される発生ビット数情報をもとに、図示しないコ
ントローラにてGOPの発生ビット数固定長化のための
調整マージンとなるダミーデータ付加量を演算する。ダ
ミーデータ付加の方法としては、図6に示すようにダミ
ーデータ生成部14により生成されるダミーデータと、
出力バッファ7からの符号化データ出力を、図示しない
コントローラからのコントロール信号16によりスイッ
チ15で切換え、ダミーデータを付加する。
【0043】または、図示しないコントローラにて、発
生ビット数固定長化のためのダミーデータ付加量情報
を、後段の図示していないAV(Audio-Visual)マルチ
プレクサ部(AVシステム部)に送り、この情報に基づ
いて、AVマルチプレクサ部は、固定長化に必要な量の
ダミーデータ(パディング)パケットを挿入する。
【0044】図3は、動画像符号化装置で符号化した場
合の出力バッファ7のGOP当りの占有ビット数経緯と
本発明のしきい値制御を示したものである。この図にお
いて、点線36(B)は出力バッファ容量を示し、中実
線32がGOP当りの出力バッファ7の占有ビット数の
実際の経緯であり、細実線44は、GOPで割当てられ
たビット総数(G)を瞬時に発生させた後、最大ビット
レートで出力するイメージであり、これはGOP内割当
ビット数の残量経緯イメージを示す。また、細一点鎖線
40(Gov)は固定長化のため調整マージンを表わ
す。太一点鎖線38は、Th1生成部21より出力され
る出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値Th1
を示す。太破線42は、Th2生成部22より出力され
る出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値Th2
を示す。太実線46は、しきい値比較部24より出力さ
れる出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値を示
す。
【0045】図3で示される出力バッファオーバーフロ
ー防止判定しきい値の制御は、動画像符号化装置のレー
ト制御回路8内の出力バッファオーバーフロー防止判定
しきい値制御部20にて以下にように行われる。
【0046】出力バッファ容量から定数を減じ算出され
る出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値Th1
は、図2のTh1生成部21にて、式(4)で表わされ
る値に設定される。
【0047】しきい値Th1は図3の太実線46および
太一点鎖線38で示されるようにGOPを通して一定の
値である。ここで、式(4)のフレーム当りのマクロブ
ロック数(NUMMB)にかけられる定数K1は、マク
ロブロック単位ごとでの符号化上、発生し得るビット数
の最大値にある一定値を加えた値としてある。
【0048】一方、出力ビットレートから算出されるG
OP内の未符号化フレームに対する割当ビット数の和と
定数とを加算し算出される出力バッファオーバーフロー
防止判定しきい値Th2は、図2のTh2生成部22に
て式(5)に基づいて算出される。
【0049】しきい値Th2は、フレーム符号化時点で
のGOP割当ビット数残量(Gr)に、フレーム当りの
マクロブロック数(NUMMB)に定数(K2)を乗じ
た値を加算したものであり、図3の太破線42で示され
るように減少していく。ここで式(5)のフレーム符号
化時点でのGOP内割当ビット数残量(Gr)は式
(6)で示され、最大ビットレート(max_bit_
rate)をピクチャレート(picture_rat
e)で除した値がフレーム当りの割当ビット数である。
また、出力バッファ7の出力ビットレートは最大ビット
レート(max_bit_rate)に相当する。
【0050】 Gr=(N−I)×max_bit_rate /picture_rate …(6) N:GOP内フレーム数 I:GOP内符号化完了フレーム数(N>I≧0) max_bit_rate:最大ビットレート picture_rate:ピクチャーレート しきい値比較部24は、上記算出されたしきい値Th1
としきい値Th2との大小比較を行ない、小さい方をオ
ーバーフロー防止判定しきい値として出力する。GOP
の後半で割当ビット数の残量が減少し、上記出力バッフ
ァオーバーフロー防止判定しきい値がTh1からTh2
へ切換えられる。このことにより、実際の発生ビット数
に対し出力バッファオーバーフロー防止判定しきい値が
かけ離れたものに成ることを回避できる。オーバーフロ
ー判定部25は、出力バッファ7の出力バッファ占有ビ
ット数監視部23から出力される占有ビット数と、しき
い値比較部24から得られる出力バッファオーバーフロ
ー防止判定しきい値とに基づいて、出力バッファオーバ
ーフローの判定を行ないレート制御を行なう。
【0051】GOPの発生ビット数固定長化のための調
整マージン(Gov)は、出力バッファオーバーフロー
防止判定しきい値Th1およびTh2を求める際に用い
た定数から求められ、式(7)で定義される。
【0052】 Gov=K3×NUMMB …(7) K3:定数 ただし、K3≧K1+K2 NUMMB:フレームあたりのマクロブロック数 GOP当り割当てられたビット総数(G)は図3の細実
線44で示され、式(6)で算出されるGOPの発生ビ
ット数固定長化のための調整マージン(Gov)は図3
の細一点鎖線40で示される。GOPの後半で割当てビ
ット数の残量が減少し、出力バッファオーバーフロー防
止判定しきい値を切換えることで、フレーム当りのマク
ロブロック数(NUMMB)にかけられる定数K3は、
しきい値制御で使用した定数をもとに、K3≧K1+K
2の関係を満たす設定とすることができる。このため、
実際の発生ビット数に対し調整マージンも小さくするこ
とができる。
【0053】式(7)を用いたGOPの発生ビット数固
定長化のための調整マージン(Gov)は、一例として
NUMMB=1350,K3=192としたとき、Go
v=259200となり、式(1)で算出したGOPの
発生ビット数(G)の約10%のオーバーヘッドとな
り、式(1)使用の一例での結果のオーバーヘッド約3
0%と比べ大きく減少していることがうかがえる。
【0054】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0055】
【発明の効果】記録媒体への記録効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る動画像符号化装置
のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】 レート制御回路のハードウェア構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 動画像符号化装置で符号化した場合の出力バ
ッファのGOP当りの占有ビット数経緯としきい値制御
とを示した図である。
【図4】 従来の動画像符号化装置のハードウェア構成
を示すブロック図である。
【図5】 従来の動画像符号化装置にて符号化した場合
のGOP当りの出力バッファの占有ビット数の経緯と出
力バッファオーバーフロー防止判定しきい値との関係を
示した図である。
【図6】 従来の固定長化のためのダミーデータ付加部
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 符号化画像メモリ、2 動きベクトル検出回路、3
減算器、4 DCT回路、5 量子化回路、6 可変
長符号化回路、7 出力バッファ、8,58レート制御
回路、9 予測画像生成回路、10 復号画像メモリ、
11 加算器、12 逆量子化回路、13 逆DCT回
路、14 ダミーデータ生成部、15スイッチ、16
コントロール信号、20 出力バッファオーバーフロー
防止判定しきい値制御部、21 Th1生成部、22
Th2生成部、23 出力バッファ占有ビット数監視
部、24 しきい値比較部、25 オーバーフロー判定
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK34 KK35 MA00 MA05 MA23 MC11 MC38 ME01 PP04 PP16 RC07 TA46 TB03 TC15 TD06 TD12 UA02 UA33 5J064 AA01 BA01 BA09 BA16 BC01 BC08 BC16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像シーケンスの各プログラムをブロ
    ックに分割して符号化する動画像符号化装置であって、 前記ブロックに対応する情報を量子化する量子化回路
    と、 前記量子化回路に接続され、前記量子化回路の出力を可
    変長符号化する可変長符号化回路と、 前記可変長符号化回路に接続され、前記可変長符号化回
    路の出力である符号化データを一時的に記憶し所定のビ
    ットレートで出力する出力バッファと、 前記出力バッファおよび前記量子化回路に接続され、前
    記出力バッファ内のデータ量に基づいてこれから符号化
    するフレームに対する割当ビット数を演算し、前記割当
    ビット数と前記出力バッファ内のデータ量とから前記量
    子化回路における量子化幅をブロック単位に演算・調整
    することにより、前記符号化データの符号化データ量を
    制御するレート制御回路とを含み、 前記レート制御回路は、 前記出力バッファの容量に基づいて、前記出力バッファ
    内のデータ量に対する第1のしきい値を生成する第1の
    しきい値生成部と、 前記出力バッファの出力ビットレートに基づいて、前記
    出力バッファ内のデータ量に対する第2のしきい値を生
    成する第2のしきい値生成部と、 前記第1および第2のしきい値生成部に接続され、前記
    第1および第2のしきい値を比較し、予め定められた基
    準に従い一方を選択し、オーバーフロー防止判定しきい
    値として出力するしきい値比較部と、 前記出力バッファに接続され、前記出力バッファ内の占
    有ビット数を監視する占有ビット数監視部と、 前記占有ビット数監視部および前記しきい値比較部に接
    続され、前記占有ビット数監視部の出力および前記オー
    バーフロー防止判定しきい値に基づいて、前記量子化回
    路の出力を制御するオーバーフロー判定部とを含む、動
    画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記オーバーフロー判定部は、前記オー
    バーフロー防止判定しきい値から前記占有ビット数を減
    じた値を前記割当ビット数の上限値として算出し、当該
    フレーム符号化中に前記占有ビット数が前記オーバーフ
    ロー防止判定しきい値を超過したとき、前記量子化回路
    の出力を強制的にカットし占有ビット数の増加を抑制す
    るよう前記量子化回路を制御する、請求項1に記載の動
    画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のしきい値生成部は、出力バッ
    ファ容量から第1の定数を減じた値を前記第1のしきい
    値とする、請求項1または2に記載の動画像符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 前記符号化データ量の制御は複数フレー
    ムから構成されるフレーム群を単位として実行され、前
    記第2のしきい値生成部は、出力ビットレートから算出
    される該フレーム群内の未符号化フレームに対する割当
    ビット数の和と第2の定数とを加算した値を前記第2の
    しきい値とする、請求項3に記載の動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の定数は、フレーム
    内のブロック数にそれぞれ所定の定数を乗じることによ
    って算出される、請求項4に記載の動画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記オーバーフロー判定部は、ダミーデ
    ータ付加量情報を外部機構に出力し、 外部機構にて、当該ダミーデータ付加量情報に基づい
    て、ダミーデータ付加が行なわれることによって、前記
    フレーム群における符号化データ量を所定の大きさに固
    定長化する、請求項1〜5のいずれかに記載の動画像符
    号化装置。
  7. 【請求項7】 前記オーバーフロー判定部は、前記ダミ
    ーデータ付加のために設定されるフレーム群符号化デー
    タ量固定長化のための調整マージンを、前記第1および
    第2の定数から算出する、請求項6に記載の動画像符号
    化装置。
  8. 【請求項8】 前記オーバーフロー判定部は、前記フレ
    ーム群符号化データ量固定長化のための調整マージン
    を、前記第1の定数と前記第2の定数との和以上の値に
    設定する、請求項7に記載の動画像符号化装置。
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