JP2002118789A - 撮像装置および方法 - Google Patents

撮像装置および方法

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JP2002118789A JP2000307082A JP2000307082A JP2002118789A JP 2002118789 A JP2002118789 A JP 2002118789A JP 2000307082 A JP2000307082 A JP 2000307082A JP 2000307082 A JP2000307082 A JP 2000307082A JP 2002118789 A JP2002118789 A JP 2002118789A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画のように時々刻々と光量が変化する画像
を正確に撮像できるようにする。 【解決手段】 CCDイメージセンサがAND型であるとき、
最初のタイミングで第2相電源2cと第3相電源3aか
ら読出しパルスが、印加されると第2相電極5b,5d
と第3相電極6b,6dに接続されたPD8b,8dから
蓄積された電荷が垂直転送CCD7aに出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置および方
法に関し、特に、動画のように時々刻々と光量が変化す
る画像を正確に撮像できるようにした撮像装置および方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD(Charged Coupled Device)イメー
ジセンサを用いた撮像装置が一般に普及しつつある。
【0003】CCDイメージセンサは、固体撮像素子であ
り、ビデオカメラやデジタルスチルカメラといった撮像
機器に用いられている。このCCDイメージセンサを用い
た撮像機器は、FA(Factory Automation)における部品
検査装置や、ME(Medical Electronics)における電子
内視鏡といった光学計測装置に幅広く利用されている。
【0004】図1は、従来の撮像装置におけるインター
ライン方式のCCDイメージセンサの電気的構成を示す図
である。
【0005】第1相電源1、第2相電源2、および、第
3相電源3は、各々第1相電極4a乃至4d(以下、こ
れらをここに区別する必要がない場合、単に、第1相電
極4と称する。他の装置についても同様とする)、第2
相電極5a乃至5d、および、第3相電極6a乃至6d
を介して、垂直転送CCD(垂直転送レジスタ)7a,7
bに転送パルス(駆動電圧)を供給する。また、第2相
電源2は、垂直転送CCD7a,7bに、PD(Photo Diod
e:フォトダイオード)8a乃至8hに蓄積された電荷
の読み出しを指令する読出しパルス(駆動電圧)を供給
する。
【0006】PD8は、映像を構成する光を光電変換して
電荷を蓄積する。PD8に蓄積された電荷は、第2相電源
2から供給される読出しパルスに応じて、垂直転送CCD
7a,7bに読み出される。尚、図1において、PD8
は、説明の関係上4行×2列に配列された場合を示して
いるが、実際には、PD8は、水平方向、および、垂直方
向に対してもっと多くの数だけ配列されている。
【0007】垂直転送CCD7a,7bには、各PD8に対
して、3つのポリシリコン電極が配置され、これが各PD
8から読み出した電荷を蓄積するレジスタとして機能す
る。また、このポリシリコン電極は、垂直方向にセル状
に連結されており、第1相電極4、第2相電極5、およ
び、第3相電極6より供給される転送パルスにより、ポ
リシリコン電極上に蓄積した電荷を、順次、図中下方向
に連結されたポリシリコン電極に転送して、垂直転送CC
D7の端部に接続された水平転送CCD9に出力する。この
とき、垂直転送CCD7は、各PD8より出力された電荷が
混ざり合わないよう制御しながら、水平転送CCD9に出
力する。
【0008】第1相電極4、第2相電極5、および、第
3相電極6は、図中水平方向に配置されている。このた
め、例えば、第2相電極5aより供給される読出しパル
スに基づいて、水平方向に並んでいるPD8a,8eに蓄
積された電荷は、同期したタイミングで垂直転送CCD7
a,7bに読み出されることになる。すなわち、PD8
は、水平方向に伸びるように配置された各電極に共通に
接続されているので、水平方向に並ぶPD8の電荷は、同
期したタイミングで(同時に)垂直転送CCD7に読み出
される。また、垂直転送CCD7a,7bが各PD8より出
力された電荷を水平転送CCD9に転送する際の転送パル
スも、第1相電極4a乃至4d、第2相電極5a乃至5
d、および、第3相電極6a乃至6d毎に、水平方向に
対して同期したタイミングで供給される。
【0009】水平転送CCD9は、駆動電源10a,10
bにより供給される転送パルスにより駆動され、垂直転
送CCD7a,7bより転送されてきた、各PD8より読み
出された電荷を出力端子11に出力する。
【0010】ところで、上述のCCDイメージセンサを用
いて、ダイナミックレンジを向上させるため、異なる感
度のPD8を利用して画像を撮像し、合成させる手法が提
案されている。
【0011】第1の手法として、光学的に複数の透過率
の異なる光軸に分岐させた入射光をそれぞれの光軸上に
配置させたCCDイメージセンサで計測することが、特開
平8−223491、特開平7−254965、特開平
7−254966、特開平8−340486、特開平1
0−069011、または、U.S. Patent 580177
3に記載されている。
【0012】また、第2の手法として、1つのCCDイメ
ージセンサを用いて、露光時間を分割し、異なる時刻
で、かつ、異なる時間幅で、複数枚の画像を撮像した
後、それらを合成する手法が、特開平8−33146
1、特開平7−254965、U.S.Patent 54206
35、U.S. Patent 5455621、特開平6−141
229、U.S. Patent 5801773、U.S. Patent 5
638118、または、U.S.Patent 5309243に
記載されている。
【0013】ここで、図2を参照して、第2の手法を用
いた発明について説明する。尚、図2(A)は、図示せ
ぬシャッタの開放タイミングを示しており、Highのと
き、シャッタが開いた状態(各PD8が露出された状態)
を示している。図2(B)は、基板電圧制御信号のパル
スを示しており、Highのとき、全てのPD8上に蓄積され
た電荷は基板に開放されて、電荷が掃出される。図2
(C)は、第2相電源2から第2相電極5を介して各PD
8に出力される読出しパルスを示しており、この読出し
パルスによりPD8に蓄積された電荷が、垂直転送CCD7
に読み出される。図2(D)は、各PD8に蓄積される電
荷量を示している。尚、ここでは、受光される光の強度
は、一定であるものとする。
【0014】図2(B)に示すように時刻taで基板電
圧制御信号が印加されると、PD8の電荷量はゼロとな
り、同時に、図2(A)に示すように、シャッタが開
き、露出が開始されるので、各PD8は電荷の蓄積を開始
する。図2(C)に示すように、時刻tbの直前で、読
出しパルスが入力されると、時刻ta乃至tb間で、PD8
に蓄積された電荷が、垂直転送CCD7に読み出され、さ
らに、図2(B)に示すように、時刻tbの直後に入力
された基板電圧制御信号のパルスにより、PD8に蓄積さ
れた電荷は掃出され蓄積された電荷はゼロに戻る。そし
て、PD8は、再び電荷の蓄積を開始する。時刻tcの直
前において、図2(C)に示すように読出しパルスが入
力されると、時刻tb乃至tcの間にPD8に蓄積された電
荷が、垂直転送CCD7に読み出される。このとき、図2
(A)に示すように露出が終了する。
【0015】一回の露出期間における時刻ta乃至tb
期間を第1の撮像期間とし、時刻t b乃至tcの期間を第
2の撮像期間とすれば、上記の発明では、この第1の撮
像期間は、第2の撮像期間の数倍乃至数十倍の長さとな
るように設定されており、これらの2回の撮像期間によ
り撮像された画像を合成することにより、ダイナミック
レンジの広い撮像が可能であるとされている。
【0016】ところで、図3(A)に示すように物体1
5aが、図中の物体15bの位置まで左方向に移動する
シーンを撮像するとき、理想的には、図3(B)に示す
ように画像がぶれて撮像されることになる。この撮像を
上記の手法を用いて行うと、第1の撮像期間では、図4
(A)に示すように、時刻ta乃至tbの期間に移動す
る、物体15aから物体15cまでの映像が撮像され、
図4(B)に示すような画像が撮像されることになる。
また、第2の撮像期間においては、図5(A)に示すよ
うに、時刻tb乃至tcの期間に移動する、物体15cか
ら物体15bまでの映像が撮像され、図5(B)に示す
ような画像が撮像されることになる。
【0017】結果として、図4(B)に示した画像と、
図5(B)に示した画像が合成されて、図3(B)の画
像が得られることになる。これが、第2の手法を用いた
発明の原理である。
【0018】さらに、第3の手法として、1つのCCDイ
メージセンサを用いて、CCDイメージセンサの各受光素
子の感度を異なるようにして撮像した後、複数の異なる
感度の受光素子で計測された信号を合成させる手法が、
U.S. Patent 5789737、特開昭59−21735
8、または、U.S. Patent 5420635に記載されて
いる。これらにおいては、1つのCCDイメージセンサ内
の受光素子の感度を変える手段として、各受光素子上に
透過率の異なるフィルタを張る方法が提案されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
手法は、複数のCCDイメージセンサと、光を分岐させる
複雑な光学系が必要となるため、製造コストや装置規模
が大きくなってしまうと言う課題があった。
【0020】また、第2の手法は、撮像する画像が全体
的に暗いような場合、第1の撮像期間においては、露出
時間が長いため、高感度で撮影でき、図4(B)のよう
な、画像を撮像することができるが、第2の撮像期間に
おいては、露出時間が短いので、暗い画像を撮像して
も、蓄積される電荷はわずかであり、ノイズレベルに埋
もれてしまうことがあるため、結果として、第1の撮像
期間と第2の撮像期間に撮像された画像を合成しても、
図5(B)に示す画像が、欠落してしまう恐れがある。
また、撮像される画像が全体的に明るい画像であると
き、第1の撮像期間では、感度が高すぎるため、PD8に
蓄積される電荷量が飽和してしまい、データとして処理
できなくなることがある。この場合、第2の撮像期間に
撮像される画像は、露出時間が短いので、低感度で撮像
することができ、図5(B)に示すような画像は、撮像
されることになる。結果として、これらの画像を合成し
ても、図5(B)の画像のみが撮像されることになり、
図4(B)に示す画像が欠落してしまう恐れがある。
【0021】すなわち、これらの手法では、異なる感度
で計測された情報が異なる時刻で、かつ、異なる時間幅
で得られることになるため、時々刻々と光強度が変化す
る動的なシーン(画像)を正しく撮像することができな
いことがあるという課題があった。
【0022】さらに、第3の手法は、CCDイメージセンサ
の各受光素子(図1のPD8)には、1つの感度で計測さ
れた情報しかなく、複数の受光素子で計測された信号を
合成することにより広ダイナミックレンジな画像を得る
ようにしているので、CCDイメージセンサの持っている
解像度の数分の一程度の解像度しか得られない。
【0023】すなわち、例えば、図1に示すPD8a,8
c,8e,8gを高感度として、残りのPD8b,8d,
8f,8hを低感度として、撮像したとしても、それぞ
れに蓄積された電荷は、垂直転送CCD7中で、加算され
ることになり、結局、隣接する感度の異なる2つのPD8
からの情報に基づいて、1つのPD8の情報が生成される
ことになるので、以上のように感度を2段階に分けた場
合は、解像度が1/2になり、感度を複数の段階に分けた
場合は、解像度がさらに低下してしまうという課題があ
った。
【0024】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、動画のように時々刻々と光量が変化する画
像を正確に、高ダイナミックレンジで撮像できるように
するものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像装置は、光
を受光し、受光した光を光電変換して電荷を蓄積する複
数の受光素子と、受光素子により蓄積された電荷を読み
出す読出し手段と、受光素子毎に、受光素子が光を受光
している期間を、任意の時間の組み合わせとなるように
分割し、分割された期間毎に、受光素子により蓄積され
た電荷を、読出し手段に読み出させるように制御する制
御手段とを備えることを特徴とする。
【0026】前記制御手段には、隣接する受光素子の組
について、相互に任意の時間の組み合わせの順序が異な
るように、受光素子が光を受光している期間を分割し、
分割された期間毎に、受光素子により蓄積された電荷
を、読出し手段に読み出させるように制御させるように
することができる。
【0027】前記読出し手段により読み出された電荷
を、垂直方向に転送する垂直転送手段をさらに設けるよ
うにすることができ、制御手段には、垂直転送手段によ
る電荷の転送を停止させるように制御させ、かつ、受光
素子毎に、受光素子が光を受光している期間を、任意の
時間の組み合わせとなるように分割させ、分割された期
間毎に、受光素子により蓄積された電荷を、読出し手段
に読み出させるように制御させるようにすることができ
る。
【0028】前記制御手段には、垂直転送手段による電
荷の転送を停止させるように制御させ、かつ、隣接する
受光素子の組について、相互に任意の時間の組み合わせ
の順序が異なるように、受光素子が光を受光している期
間を分割し、分割された期間毎に、受光素子により蓄積
された電荷を、読出し手段に読み出させるように制御さ
せるようにすることができる。
【0029】本発明の撮像方法は、受光素子により蓄積
された電荷を読み出す読出しステップと、受光素子毎
に、受光素子が光を受光している期間を、任意の時間の
組み合わせとなるように分割し、分割された期間毎に、
受光素子により蓄積された電荷を、読出しステップの処
理で読み出させるように制御する制御ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0030】本発明の撮像装置および方法においては、
受光素子が光を受光している期間が、任意の時間の組み
合わせとなるように分割され、分割された期間毎に、受
光素子により蓄積された電荷が、読み出されるように制
御される。
【0031】
【発明の実施の形態】図6は、本発明に係るデジタルス
チルカメラの一実施の形態の構成を示す図である。図示
せぬ被写体からの光Lは、シャッタ21、および、レン
ズ22を透過し、絞り23により調整されて、適度な明
るさでCCDイメージセンサ24に入射する。このとき、
レンズ22は、図示せぬ被写体からの光Lからなる映像
が、CCDイメージセンサ24上で結像されるように焦点
位置を調整する。
【0032】CCDイメージセンサ24は、複数の受光素
子(後述する図18のPD8)により構成されており、レ
ンズ22および絞り23を介して入射された光Lを光電
変換し、映像を電気信号に変換して、後段のCDS回路(C
orrelated Double Sampling:相関2重サンプリング回
路)25に出力する。
【0033】CDS回路25は、CCDイメージセンサ24よ
り入力される信号を基準信号と比較し、その差電圧をサ
ンプリングし、これを映像信号としてA/D変換回路(Ana
log/Digital変換回路)26に出力する。A/D変換回路2
6は、CDS回路25より入力されたアナログ信号をデジ
タル信号に変換し、DSP(Digital Signal Processor)
27に出力する。
【0034】DSP27は、CPU(Central Processing Uni
t)34により制御され、A/D変換回路26より入力され
た信号を所定の映像データに変換し、D/A変換回路(Dig
ital/Analog変換回路)30、または、CODEC(Coder De
coder)28に出力する。また、DSP27は、CODEC28
より入力された映像データをD/A変換回路30に出力す
る。CODEC28は、DSP27より入力された映像データを
所定の方法でコーディングし、メモリ29に記憶させる
と共に、メモリ29に記憶されているデータを読み出
し、デコードしてDSP27に出力する。
【0035】D/A変換回路30は、DSP27より入力され
た映像データのデジタル信号をアナログ信号に変換し、
ビデオエンコーダ31に出力する。ビデオエンコーダ3
1は、D/A変換回路30より入力されたアナログ信号の
映像データを所定のビデオ信号に変換し、ビデオモニタ
32に出力し、映像を表示させる。
【0036】CPU34は、デジタルスチルカメラのバス
33に接続されたDSP27、CODEC28、メモリ29、絞
りコントローラ35、および、タイミングジェネレータ
36を制御している。
【0037】絞りコントローラ35は、DSP27に送ら
れた画像の明るさが適度な明るさを保つようにその制御
値がCPU34により設定され、その制御値に従って絞り
23を制御する。具体的には、CPU34がDSP27に保持
されている画像から適当な個数の輝度値のサンプルを獲
得し、その平均値があらかじめ定められた適当とされる
輝度の範囲に収まるように絞り23の制御値を設定す
る。
【0038】タイミングジェネレータ36は、CPU34
により制御され、CCDイメージセンサ24、CDS回路2
5、A/D変換回路26、および、DSP27の動作に必要と
されるタイミングパルスを発生し、供給する。操作部3
6は、ユーザが、デジタルスチルカメラを動作させると
き操作され、図7に示すような構成となっている。
【0039】図7に示すように、操作部36のキャプチ
ャボタン41は、プッシュボタンで構成され、静止画を
撮像するとき、ユーザにより押下される。アクションモ
ード切替スイッチ42は、アクションモードを設定する
ための上下にスライドする切替スイッチであり、図中上
段から“record”、“off”、および、“play”の文字
が表示されており、セットされた位置のアクションモー
ドに設定される。今の場合、アクションモード切替スイ
ッチ42は、“off”の位置にセットされている。尚、
アクションモードについては、後述する。
【0040】露出モード切替スイッチ43は、露出モー
ドを切替えるスイッチであり、図中上段から“SVE(Spa
tially Varying Exposure)”、および、“normal”の
文字が表示されており、スイッチがセットされた位置の
露出モードに設定される。今の場合、露出モード切替ス
イッチ43は、“normal”の位置にセットされている。
尚、露出モードについては、後述する。
【0041】次に、図8乃至図14を参照して、各アク
ションモードと、アクションモード毎のデジタルスチル
カメラの動作について説明する。図7に示すように、ア
クションモード切替スイッチ42が、“off”の位置に
セットされているとき、アクションモードは、図8の状
態遷移図の「off状態」となっており、デジタルスチル
カメラは停止した状態になっている。
【0042】この状態から、アクションモード切替スイ
ッチ42が、上方向にスライドされて、図9に示すよう
に“record”の位置にセットされると、アクションモー
ドは、図8の番号1に示すように、「off状態」から
「モニタ状態」に遷移する。
【0043】「モニタ状態」のとき、デジタルスチルカ
メラは、図10に示すように、CPU34が、タイミング
ジェネレータ36を制御してドラフト読出用のタイミン
グパルスを出力させる。これに基づいて、CCDイメージ
センサ24、CDS回路25、A/D変換回路26、DSP27
は、シャッタ21、レンズ22、および、絞り23を透
過した光Lからなる映像を、画像信号としてドラフト読
出しし、D/A変換回路30に出力する。D/A変換回路30
は、入力された画像信号をデジタル信号からアナログ信
号に変換し、ビデオエンコーダ31に出力する。さら
に、ビデオエンコーダ31は、入力されたアナログ信号
をビデオ信号に変換し、ビデオモニタ32に表示させ
る。また、同様にして、アクションモード切替スイッチ
42が、“off”の位置に戻されると、図8の番号2に
示すように「モニタ状態」から「off状態」に戻る。
【0044】尚、ドラフト読出しについては、後述す
る。また、図10においては、「モニタ状態」で、デジ
タルスチルカメラの動作に関与している回路は、実線で
示されており、直接動作に関与していない回路は、点線
で示されている。以下の説明においても同様に図示が行
われる。
【0045】アクションモード切替スイッチ42が、
“record”の位置にセットされた状態で、すなわち、図
8中の「モニタ状態」のとき、図11に示すようにキャ
プチャボタン41が押下されると、図8の番号3に示す
ように、「モニタ状態」から「キャプチャ状態」に状態
が遷移する。
【0046】「キャプチャ状態」のとき、デジタルスチ
ルカメラは、図12に示すように、CPU34が、タイミ
ングジェネレータ36を制御して全画素読出用のタイミ
ングパルスを出力させる。これに基づいて、CCDイメー
ジセンサ24、CDS回路25、A/D変換回路26、DSP2
7は、レンズ22、および、絞り23を透過した光Lか
らなる映像を、1フレーム分だけ全画素読出しし、DSP
27によりガンマ補正等の処理が施された後、CODEC2
8に出力する。CODEC28は、DSP27より入力された1
フレーム分の画像データを所定の形式で圧縮符号化し
(コーディングし)、メモリ29に記憶させる。さら
に、「キャプチャ状態」は、この画像データがメモリ2
9に書き込まれた時点で終了し、図8の番号4に示すよ
うに、「キャプチャ状態」から「モニタ状態」に戻る。
【0047】「モニタ状態」で、ユーザが、アクション
モード切替スイッチ42を操作して、図13に示すよう
に、“play”の位置にセットすると、デジタルスチルカ
メラは、図8中の番号5に示すように「モニタ状態」か
ら「再生状態」に遷移する。同様にして、「off状態」
で、ユーザが、アクションモード切替スイッチ42を操
作して、“play”の位置にセットしても、デジタルスチ
ルカメラは、図8中の番号7に示すように「off状態」
から「再生状態」に遷移する。
【0048】「再生状態」のとき、デジタルスチルカメ
ラは、図14に示すように、CPU34がタイミングジェ
ネレータ36を停止させて、CCDイメージセンサ24か
らの読出しを停止させる。さらに、CPU34は、CODEC2
8を制御して、メモリ29に記憶されている画像データ
を読み出して、復号処理させた後、DSP27に出力させ
る。DSP27は、CPU34により制御されて、CODEC28
から出力された画像データをビデオ信号のフォーマット
に合せるためのダウンサンプリング処理を施し、D/A変
換回路30に出力する。D/A変換回路30は、DSP27よ
り入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、ビ
デオエンコーダ31に出力する。ビデオエンコーダ31
は、D/A変換回路30より入力されたアナログ信号をビ
デオ信号に変換し、ビデオモニタ32に表示させる。
【0049】もちろん、「再生状態」のときに、ユーザ
が、アクションモード切替スイッチ42を操作して、
“record”の位置にセットすると、デジタルスチルカメ
ラは、図8中の番号6に示すように「再生状態」から
「モニタ状態」に遷移し、また、同様に、“off”の位
置にセットすれば、図8中の番号8に示すように「再生
状態」から「off状態」に遷移する。
【0050】次に、図15を参照して、露出モードにつ
いて説明する。露出モードは、上記の「キャプチャ状
態」の時に有効な、CCDイメージセンサ24の露出状態
を設定するもので、アクションモードとは独立に設定さ
れるモードである。露出モードには、「Normalモード」
と「SVEモード」の2つのモードがある。「Normalモー
ド」は、CCDイメージセンサ24の各受光素子(後述す
る図18のPD8)の露出時間を全て一定にする(全ての
受光素子の感度を一定にする)露出モードである。これ
に対して、「SVEモード」は、各受光素子の露出時間
を、受光素子毎に、いくつかのパターンで変化させる露
出モードである。
【0051】図7に示すように、ユーザが、露出モード
切替スイッチ43を操作して、“normal”の位置にセッ
トすると、露出モードは、図15の「Normalモード」に
セットされる。また、図7に示す露出モード切替スイッ
チ43が、図中下方向にスライドされて、“SVE”の位
置にセットされると、図15の番号21に示すように、
露出モードは「SVEモード」に遷移する。同様に、「SVE
モード」のとき、露出モード切替スイッチ43が、図7
に示すように“normal”の位置に戻されると、番号22
に示すように、露出モードは、「SVEモード」から「Nor
malモード」に遷移する。
【0052】次に、図16を参照して、CCDイメージセ
ンサ24の電極構成の詳細について説明する。尚、図1
6以降の図面の説明においては、従来の場合と対応する
部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略
する。
【0053】第1相電極4(図中破線で表示)、およ
び、第2相電極5(図中点線で表示)は、水平方向に伸
びるように配置されており、さらに、第2相電極5は、
転送ゲート61に接続されている。すなわち、図中、例
えば、第1相電極4aと第2相電極5aは、PD8a,8
e,8iを上下から挟み込むように水平方向に配置され
ている。また、同様にして、第1相電極4bと第2相電
極5bは、PD8b、8f、8jを上下から挟み込むよう
に水平方向に配置されている。
【0054】第3相電極6(図中実線で表示)は、垂直
方向に伸びるように配置され、垂直方向に並ぶPD8の転
送ゲート61に接続されている。すなわち、例えば、第
3相電極6aは、垂直方向に並ぶPD8e,8f,8g,
8hの転送ゲート61a,61b,61c,61dに接
続されている。第2相電極5は、第3相電極6との交差
部分に上方向に突出する凸部が設けられており、その一
部分が転送ゲート61に接触するように構成されている
(接続されている)。
【0055】図17は、図16に示されているCCDイメ
ージセンサ24の線分AA'で示される部分の図16中
左側面方向から見た断面を示している。図17に示すよ
うに、第2相電極5は、側面から見ると階段状の形状を
しており、図16中の上下方向で(図17中の左右方向
で)段差のある構造となっている。第2相電極5の図1
6中の下方(図17中の右方)では、第2相電極5の下
層に第1相電極4が配置されている。さらに、図17中
の垂直方向(厚さ方向)に対して、第1相電極5と第2
相電極6を覆うように、最上層として第3相電極6が設
けられている。
【0056】転送ゲート61は、第2相電極5または第
3相電極6から印加される読出しパルスに基づいて、PD
8で、光電変換されて蓄積された電荷を垂直転送CCD7
に送り出す。図16に示すように、転送ゲート61は、
PD8との接合面に対して垂直方向に、第2相電極5と第
3相電極6によって、分割される構造となっている。こ
のため、転送ゲート61は、第2相電極5、または、第
3相電極6のいずれか一方から、電荷読出しパルスが印
加されるとPD8の電荷を垂直転送CCD7に転送する。図
16に示すように、第2相電極5、または、第3相電極
6のいずれか一方から電荷読出しパルスが印加されたと
きに、PD8の電荷が垂直転送CCD7出力されるCCDイメー
ジセンサ24は、以下の説明において、特にOR型CCDイ
メージセンサと呼ぶものとする。
【0057】これに対して、図18に示すように、転送
ゲート61上でPD8との接合面に平行に、第2相電極5
と第3相電極6によって分割される構造となっている場
合、転送ゲート61は、第2相電極5と第3相電極6の
両電極から読出しパルスが印加されたときにのみPD8の
電荷を垂直転送CCD7に転送させる。図18に示された
ように、第2相電極5、および、第3相電極6の両電極
から電荷読出しパルスが印加されたときにPD8の電荷を
出力させるCCDイメージセンサは、特に、AND型CCDイメ
ージセンサと呼ぶものとする。
【0058】次に、CCDイメージセンサ24のドラフト
読出しと全画素読出しについて説明する。CCDイメージ
センサ24の各PD8の電荷の読出し方法には、上記のよ
うにドラフト読出しと全画素読出しがあり、全画素読出
しは、CCDイメージセンサ24の全てのPD8で受光し、
蓄積された電荷を出力させるものである。これに対し
て、ドラフト読出しは、全てのPD8の中の一部から電荷
を出力させるものである。
【0059】図19は、ドラフト読出しをするときのCC
Dイメージセンサ24の電気的構成を示している。基本
的には、図1の構成と同様であるが、従来の構成と異な
るのは、第2相電源2が、第2相電源2a,2bの2つ
に分けられており、第2相電源2aは、第2相電極5c
に接続され、第2相電源2bは、第2相電極5a,5
b,5dに接続されている。すなわち、第2相電源2a
と第2相電源2bは、1:3の比率で第2相電極5に接
続されている。尚、図19においては、第2相電源2
が、物理的に、第2相電源2aと第2相電源2bの2つ
に分けられているように表示されているが、実際には、
各電極への読出しパルスの印加タイミングが上記の構成
となるように制御される。
【0060】CCDイメージセンサ24が上述のOR型(図
16のような構成)であるとき、第2相電源2a(第2
相電極5c)のみが、読出しパルスを出力すると、全PD
8のうち、対応するライン上のPD8c,8gのみから電
荷が出力されることになる。従って、このとき、CCDイ
メージセンサ24の全体のPD8の1/4から、電荷が出
力されることになるので、垂直転送CCD7の転送速度は
4倍となり、高速処理を実現させることができる。
【0061】このドラフト読出しは、上述のように「モ
ニタ状態」において使用されるモードである。このとき
デジタルスチルカメラは、ビデオモニタ32に、CCDイ
メージセンサ24により撮像される被写体を表示させる
だけなので(記録させないので)、CCDイメージセンサ
24の全体のPD8の1/4の電荷から画像を構成するこ
とで、画質は低下するが、被写体の映像を高速で表示さ
せることが可能となる。
【0062】また、CCDイメージセンサ24が上述のAND
型(図18のような構成)である場合、第2相電源2a
と第3相電源3の両方が読出しパルスを出力すると、OR
型CCDイメージセンサ24と同様に、やはり、対応する
ラインのPD8c,8gからのみ電荷が出力されることに
なる。
【0063】次に、全画素読出しについて説明する。全
画素読出しは、さらに、NormalモードとSVEモードの2
つの露出モードによりその動作が分けられる。Normalモ
ードの全画素読出しは、上述のように従来のCCDイメー
ジセンサにより実行されてきた読出し方式と同様の読出
し方式である。すなわち、この方式は、図8における
「キャプチャ状態」のとき、CCDイメージセンサ24の
全てのPD8に対して、一定の露光時間により蓄積される
電荷を読み出す方式である。
【0064】これに対して、露出モードが、SVEモード
である場合の全画素読出しでは、各PD8の露出時間がい
くつかのパターンに分けて受光され、それぞれの露光時
間に基づいた電荷が読み出される。
【0065】図20は、SVEモードのときのCCDイメージ
センサ24の電気的構成を示している。SVEモードにお
いても、基本的には、図1の構成と同様であるが、従来
の構成と異なるのは、第2相電源2が、第2相電源2
a,2b,2cの3相に分けられており、さらに、第3
相電源3も、第3相電源3a,3bの2相に分けられて
いることである。
【0066】図20に示すように、第2相電源2aは、
第2相電極5cに、第2相電源2bは、第2相電極5a
に、第2相電源2cは、第2相電極5b,5dにそれぞ
れ接続されている。また、第3相電源3aは、第3相電
極6a,6b,6c、および、6dに、第3相電源3b
は、第3相電源3aが接続されている第3相電極6a,
6b,6c、および、6dの列に隣接する列の第3相電
極6a',6b',6c'、および、6d'に、それぞれ接
続されている。
【0067】このように接続されることにより、第2相
電極2に接続されるPD8を水平方向に対して1行おきに
制御することができると共に、第3相電極3に接続され
るPD8を垂直方向に1列おきに制御することが可能とな
る。このため、PD8の露出時間をいくつかのパターンに
変化させて、蓄積された電荷を垂直転送CCD7に出力さ
せることが可能となる。
【0068】次に、図21のタイミングチャートを参照
して、アクションモード切替スイッチ42が、“recor
d”の位置にセットされて、かつ、露出モード切り替え
スイッチ43が“normal”の位置にセットされた状態
で、キャプチャボタン41が押下されたときのCCDイメ
ージセンサ24の動作を説明する。
【0069】ここで、図21(A)は、図8に対応する
状態を示しており、図21(B)は、CCDイメージセン
サ24の動作内容を示している。図21(C)は、キャ
プチャボタン41が押下されたタイミングを示してい
る。図21(D)は、タイミングジェネレータ36から
出力された垂直同期パルスを示している。図21(E)
は、基板電圧制御信号(リセットパルス)を示してお
り、Highが、リセットパルスが印加された状態を示して
いる。図21(F)は、シャッタ21の開閉タイミング
を示しており、Highはシャッタが開いた状態を示し、Lo
wはシャッタが閉じた状態を示している。図21(G)
乃至図21(L)は、第1相電源1、第2相電源2a,
2b,2c、第3相電源3a,3bから出力される読出
しパルス、および、転送パルスを示している。なお、基
準位置より高い信号(上方に示される信号)が読出しパ
ルスを示し、基準位置より低い信号(下方に示される信
号)が転送パルスを示している。図21(M)は、CCD
イメージセンサ24から画像データが出力されるタイミ
ングを示している。
【0070】時刻t0において、ユーザが、アクション
モード切替スイッチ42を操作して、“record”の位置
にセットすると、デジタルスチルカメラは、図8の「モ
ニタ状態」に入り、同時に、ドラフト読出しが始まる。
このとき、図21(D)に示すように、読み込まれる画
像の1フレームに対応するタイミングで、垂直同期パル
スが、時刻t0,t12,t14において、タイミングジェ
ネレータ36より出力される。また、同時に、図21
(G)乃至図21(L)に示すように、第1相電源1、
第2相電源2a,2b,2c、第3相電源3a,3bか
ら転送パルスが出力される。また、図21(E),図2
1(H)に示すように、この垂直同期パルスに同期し
て、基板電圧制御信号と、第2相電極2aからの読出し
パルスが出力される。基板電圧制御信号は、タイミング
ジェネレータ36から出力される信号である。この基板
電圧制御信号が、出力されている間(例えば、時刻t0
乃至t3 1)は、PD8で生じた(光電変換された)電荷
は、基板方向に開放されるように制御されるので、蓄積
されない状態となる(蓄積された電荷がリセットされ
る)。この基板電圧制御信号により、撮像される映像の
各フレーム毎に一定の期間だけPD8が電荷を蓄積するよ
うに制御される。
【0071】図22は、図21(A)の「モニタ状態」
の期間を拡大して表示したものである。ここで、図22
(A)は、図8に対応するデジタルスチルカメラの状態
を示しており、図22(B)は、CCDイメージセンサ2
4の動作内容を示している。図22(C)は、タイミン
グジェネレータ36から出力された垂直同期パルスを示
している。図22(D)は、タイミングジェネレータ3
6から出力された水平同期パルスを示している。図22
(E)は、基板電圧制御信号を示している。図22
(F)は、シャッタ21の開閉タイミングを示してい
る。図22(G)乃至図22(L)は、第1相電源1、
第2相電源2a,2b,2c、第3相電源3a,3bか
ら出力される読出しパルス、および、転送パルスを示し
ている。図22(M)は、CCDイメージセンサ24から
画像データが出力されるタイミングを示している。
【0072】図22(H)に示すように、ドラフト読出
しの場合、電荷読出しパルスは、垂直同期パルスに同期
して第2相電極2aにのみ供給される。従って、CCDイ
メージセンサ24は、図19に示す構造となるので、例
えば、時刻t11のタイミングで供給される。読出しパル
スにより、CCDイメージセンサ24の総水平ライン数の1
/4のライン上のPD8から電荷が垂直転送CCD7に出力さ
れる。水平転送CCD9の駆動を制御する水平同期パルス
は、図22(D)に示すように、垂直同期パルスが出力
された直後の時刻(例えば、時刻t11)から出力され、
1フレームの間に総水平ライン数の1/4の数だけ出力され
る。垂直転送CCD7を駆動する各相の電荷転送パルス
は、水平同期パルスの1つのインターバルにおいて、4
回出力される。
【0073】図22(M)に示すように、CCDイメージ
センサ24からの信号出力は、最初の水平ラインのPD8
の転送が終了した直後(例えば、時刻t41=時刻t62
から開始され、次の垂直転送パルスの直前の時刻(例え
ば、時刻t12)に終了する。すなわち、例えば、時刻t
11において、PD8から出力された、垂直方向に1/4に間
引きされた電荷は、4ライン分に転送され、その直後か
ら高速水平転送され、さらに、この処理が水平同期パル
スの数(総水平ラインの1/4)だけ繰り返される。この
ような処理により、時刻t41乃至時刻t62間に、全画素
数に対して1/4に間引きされた1フレーム分の画像デー
タが出力され、さらに、この処理が繰り返される。
【0074】次に、図23は、図21の「キャプチャ状
態」の期間を拡大して表示したタイミングチャートであ
る。ここで、図23(A)は、図8に対応する状態を示
しており、図23(B)は、CCDイメージセンサ24の
動作内容を示している。図23(C)は、キャプチャボ
タン41が押下されたタイミングを示している。図23
(D)は、タイミングジェネレータ36から出力された
垂直同期パルスを示している。図23(E)は、タイミ
ングジェネレータ36から出力された水平同期パルスを
示している。図23(F)は、基板電圧制御信号を示し
ている。図23(G)は、シャッタ21の開閉タイミン
グを示している。図23(H)乃至図23(M)は、第
1相電源1、第2相電源2a,2b,2c、第3相電源
3a,3bから出力される読出しパルス、および、転送
パルスを示している。図23(N)は、CCDイメージセ
ンサ24から画像データが出力されるタイミングを示し
ている。
【0075】「キャプチャ状態」は、図23(C)に示
すように、キャプチャボタン41が押下されたことを示
すパルスが終了する時刻t2から開始される。「キャプ
チャ状態」では、「掃出し動作」、「露出動作」、およ
び、「全画素読出し動作」が順次実行されることにな
る。「掃出し動作」は、PD8に蓄積された電荷と、垂直
転送CCD7、および、水平転送CCD9に蓄積されている電
荷(ドラフト読出し中に転送していた電荷)を全て放出
する動作であり、図23(F)に示すように、時刻t16
(=t2)乃至t33において、基板電圧制御信号が印加
されて、PD8の蓄積電荷が基板に開放されると共に、図
23(H)乃至図23(M)に示すように垂直転送CCD
7、および、水平転送CCD9で転送中の電荷を全て掃出
させる。
【0076】「露出動作」は、図23(F)に示すよう
に、「掃出し動作」が終了する時刻t 33から開始される。
このとき、基板電圧制御信号がLowの状態になることに
より、PD8は電荷の蓄積を開始する。タイミングジェネ
レータ36は、CCDイメージセンサ24へのパルスの出
力を停止するように制御されるので、図23(H)乃至
図23(M)に示すように、第1相電源1、第2相電源
2a,2b,2c、第3相電源3a,3bから読出しパ
ルス、および、転送パルスが出力されない。このため、
垂直転送CCD7は、電荷の転送を停止する(「掃出し動
作」で電荷が掃出されているので垂直転送CCD7上には
電荷は無い)。また、「露出動作」は、図23(G)に
示すように、予め設定されたタイミングでシャッタが閉
じる状態まで継続される。
【0077】「全画素読出し動作」は、図23(G)に
示すように、シャッタが閉じたタイミングから開始され
る。また、シャッタが閉じるタイミングに対応して、時
刻t 81において、PD8の読出しパルスが、第2相電極2
a,2b,2cより、全てのPD8に対して、同時に出力
される(OR型の場合)(AND型の場合は、第3相電極3
a,3bからも読出しパルスが出力される)。これを受
けて、PD8は、蓄積していた電荷を垂直転送CCD7に出
力する。また、基板電圧制御信号がHighの状態となるの
で、PD8には、新たに電荷が蓄積されない状態になる。
【0078】この状態で、シャッタが閉じる時刻t18
り、第1相電源1、第2相電源2a,2b,2c、第3
相電源3a,3bは、PD8の水平ラインの数だけ、転送
パルスを出力し、垂直転送CCD7にPD8から出力された
電荷を順次水平転送CCD9に転送させる。尚、第1相電
極1、第2相電極2a,2b,2c、第3相電源3a,
3bから出力する転送パルスが、図23(H)に示すよ
うに、第1相電極の最初の立上りパルスが、時刻t71
立上り、図23(I),図23(J),図23(K)に
示すように、第2相電極2a,2b,2cの立下りパル
スが、時刻t82(=時刻t91=時刻t101)に立下り、
図23(L)に示すように、第3相電極3a,3bの立
上りパルスが、時刻t111(=時刻t121)に立上ってい
るように、パルスにずれが存在するのは、垂直転送CCD
7に電荷を転送させるためである。また、CCDイメージ
センサ24の出力は、図23(N)に示すように、シャ
ッタが閉じられた時刻t19から開始される。
【0079】次に、アクションモード切替スイッチ42
が、“record”の位置にセットされて、かつ、露出モー
ド切り替えスイッチ43が“SVE”の位置にセットされ
た状態で、キャプチャボタン41が押下されたときのCC
Dイメージセンサ24の動作を説明する。
【0080】基本的な動作は、上述の露出モードが“no
rmal”に設定されたときの動作と同様であるが、露出動
作のみが異なるので、ここでは、露出モードがSVEモー
ドの場合の露出動作について説明する。
【0081】図24を参照して、CCDイメージセンサ2
4が、OR型であるときのSVEモードの「露出動作」につ
いて説明する。ここで、図24(A)は、CCDイメージ
センサ24の動作内容を示している。図24(B)は、
タイミングジェネレータ36から出力された垂直同期パ
ルスを示している。図24(C)は、タイミングジェネ
レータ36から出力された水平同期パルスを示してい
る。図24(D)は、基板電圧制御信号を示している。
図24(E)は、シャッタ21の開閉タイミングを示し
ている。図24(F)乃至図24(K)は、第1相電源
1、第2相電源2a,2b,2c、第3相電源3a,3
bから出力される読出しパルスと転送パルスを示してい
る。尚、以下の説明においては、説明の便宜上、露出動
作の期間を水平同期パルス16個分とする。また、1個
のPD8が、水平同期パルスの1個のインターバルの間に
蓄積できる電荷量を1Qと表すものとする(ただし、露
出動作中に受光される光強度は変化しないものとす
る)。
【0082】露出動作が、時刻t33において、開始され
ると、全てのPD8で電荷の蓄積が開始される。図25
は、PD8毎の電荷量を示している。ここで、図25
(A)は、CCDイメージセンサ24の動作内容を示して
いる。図25(B)は、タイミングジェネレータ36か
ら出力された垂直同期パルスを示している。図25
(C)は、タイミングジェネレータ36から出力された
水平同期パルスを示している。図25(D)は、基板電
圧制御信号を示している。図25(E)は、PD8a乃至
8d、図25(F)は、PD8e乃至8hがそれぞれ蓄積
している電荷量を示している。尚、図中の太実線で示す
電荷量が、各PD8が、垂直転送CCD7に出力される電荷
量を示している。
【0083】図24(K)に示すように、2個目の垂直
同期パルスが出力される時刻t131の直前に、第3相電
源3bから読出しパルスを出力させると、第3相電極6
a'乃至6d'に接続されたPD8e乃至8hから電荷が出
力されるとともに、第3相電極6a乃至6dに接続され
た、PD8a乃至8dから電荷が出力される。従って、
図25(F)に示すように、2Qの電荷量が、PD8e乃
至8hより垂直転送CCD7により読み出される。このと
き、転送パルスは、出力されていないので、PD8e乃至
8hにより出力された電荷は垂直転送CCD7上のそれぞ
れのPD8に対応するポリシリコン電極に蓄積される。
【0084】その後、図24(K)に示すように、4個
目、6個目の垂直同期パルスが出力される時刻t132
133の直前に、上記と同様に第3相電源3bから読出
しパルスが出力され、図25(F)に示すように、それ
ぞれ2Qの電荷量が垂直転送CCD7b上に蓄積される。
【0085】図24(J),図24(K)に示すよう
に、8個目の垂直同期パルスが出力される時刻t134
直前に、第3相電源3a,3bから読出しパルスが出力
されて、全てのPD8a乃至8hから蓄積された電荷が垂
直転送CCD7に出力される。このとき、PD8a乃至8d
は、時刻t33より読出しパルスを受信しなかったので、
時刻t33乃至時刻t134の間に蓄積された8Qの電荷を垂
直転送CCD7aに出力する。一方、PD8e乃至8hは、
電荷2Qを垂直転送CCD7bに出力する。
【0086】図24(J)に示すように、10個目の垂
直同期パルスが出力される時刻t13 5の直前に、第3相
電源3bから読出しパルスが出力され、第3相電極6a
乃至6dに接続されたPD8a乃至8dから電荷が出力さ
れる。従って、図25(E)に示すように、2Qの電荷
量が、PD8a乃至8dより垂直転送CCD7により読み出
される。このとき、転送パルスは、出力されていないの
で、PD8a乃至8dにより出力された電荷は垂直転送CC
D7上のそれぞれのPD8に対応するポリシリコン電極に
蓄積される。
【0087】その後、図24(J)に示すように、12
個目、14個目の垂直同期パルスが出力される時刻t
136,t137の直前に、上記と同様に第3相電源3bから
読出しパルスが出力され、上記と同様の処理が繰り返さ
れる。
【0088】図24(J),図24(K)に示すよう
に、16個目の垂直同期パルスが出力される時刻t138
の直前に、第3相電源3a,3bから読出しパルスが出
力されて、全てのPD8a乃至8hから蓄積された電荷が
垂直転送CCD7に出力される。このとき、PD8a乃至8
dは、電荷2Qを垂直転送CCD7aに出力する。また、PD
8e乃至8hは、時刻t134より読出しパルスを受信し
なかったので、時刻t134乃至時刻t138の間に蓄積され
た8Qの電荷を垂直転送CCD7bに出力する。このように
して、時刻t33乃至時刻t38の間に分割して蓄積された
電荷は、垂直転送CCD7において全て加算される。この
とき、垂直転送CCD7は、PD8の電荷蓄積能力の分割数
倍の電荷蓄積能力を必要とする。
【0089】この結果、図20の左側に垂直に並ぶPD8
a乃至8dは、時刻t33乃至t134の期間に高感度の撮
像をすることになり、時刻t134乃至時刻t138の期間に
低感度の撮像することになる。一方、図20中右側に並
ぶPD8e乃至8hは、時刻t 33乃至t134の期間に低感
度の撮像をすることになり、時刻t134乃至時刻t138
期間に高感度の撮像することになる。
【0090】結果として、上記の図3に示すような移動
する物体15を撮像した場合、全体として暗い画像であ
るとき、PD8a乃至8hは、それぞれの高感度の撮像タ
イミングで物体15を撮像することになる。すなわち、
PD8a乃至8dは、時刻t33乃至t134の期間(図25
(E))に、図26(A)に示すように、物体15a'
が物体15c'に移動する画像を撮像し、PD8e乃至8
hは、時刻t134乃至時刻t138の期間(図25(F))
に物体15c'が物体15b'に移動する画像を撮像する
ことになる。従って、このように隣接するPD8a乃至8
dとPD8e乃至8hにより撮像される画像を合成するこ
とにより、図26(B)に示すような画像が得られるこ
とになる。
【0091】また、全体として明るい画像であるとき、
PD8a乃至8hは、それぞれの低感度の撮像タイミング
で物体15を撮像することになる。すなわち、PD8a乃
至8dは、時刻t134乃至t138の期間(図25(F))
に、図27(A)に示すように、物体15a"が物体1
5c"に移動する画像を撮像し、PD8e乃至8hは、時
刻t33乃至時刻t134の期間(図25(E))に、物体
15c"が物体15b"に移動する画像を撮像することに
なる。従って、このように隣接するPD8a乃至8dとPD
8e乃至8hにより撮像される画像を合成することによ
り、図27(B)に示すような画像が得られることにな
る。
【0092】このように、撮像することにより、時々刻
々と光強度が変化するような動画のシーンにおいても、
あらゆる感度で正確な撮像をすることができる。
【0093】尚、以上においては、OR型のCCDイメージ
センサ24の場合について説明してきたが、AND型のCCD
イメージセンサであっても良い。また、以上の説明で
は、PD8の蓄積電荷の制御には、読出しパルスのみを使
用してきたが、基板電圧制御信号のパルスを使用するよ
うにしてもよい。
【0094】さらに、以上の例においては、PD8の感度
(露出時間)の変化のパターンを2段階に分ける場合に
ついて説明してきたが、PD8の感度の変化のパターンの
数をさらに増やすようにすることもでき、例えば、4段
階の変化のパターンに分けるように制御することもでき
る。
【0095】次に、PD8を4段階の感度の変化のパター
ンに制御する例について説明する。図28は、CCDイメ
ージセンサ24が、AND型であるときのSVEモードの露出
動作により、PD8の感度のパターンを4段階に制御する
ときのタイミングチャートである。
【0096】ここで、図28(A)は、CCDイメージセ
ンサ24の動作内容を示している。図28(B)は、タ
イミングジェネレータ36から出力された垂直同期パル
スを示している。図28(C)は、タイミングジェネレ
ータ36から出力された水平同期パルスを示している。
図28(D)は、基板電圧制御信号を示している。図2
8(E)は、シャッタ21の開閉タイミングを示してい
る。図28(F)乃至図28(K)は、第1相電源1、
第2相電源2a,2b,2c、第3相電源3a,3bか
ら出力される読出しパルスと転送パルスを示している。
【0097】露出動作が、時刻t33において、開始され
ると、全てのPD8で電荷の蓄積が開始される。図29
は、PD8毎の電荷の蓄積の様子を示している。ここで、
図29(A)は、CCDイメージセンサの動作内容を示し
ている。図29(B)は、タイミングジェネレータ36
から出力された垂直同期パルスを示している。図29
(C)は、タイミングジェネレータ36から出力された
水平同期パルスを示している。図29(D)は、基板電
圧制御信号を示している。図29(E)乃至図29
(H)は、PD8a,8e,8b、および、8fが蓄積し
ている電荷量を示している。
【0098】図28(I),図28(J)に示すよう
に、1個目の垂直同期パルスが出力される直前の時刻t
151に、第2相電源2cと第3相電源3aから読出しパ
ルスを出力させると、第2相電極5b,5dと第3相電
極6b,6dに接続された、PD8bから電荷が出力され
る。従って、図29(G)に示すように、1Qの電荷
が、PD8bより垂直転送CCD7に読み出される。
【0099】図28(G),図28(H),図28
(K)に示すように、2個目の垂直同期パルスが出力さ
れる直前の時刻t152に、第2相電源2a,2bと第3
相電源3bから読出しパルスを出力させると、第2相電
極5a,5cと第3相電極6a'に接続された、PD8e
から電荷が出力される。従って、図29(F)に示すよ
うに、2Qの電荷が、PD8eより垂直転送CCD7に読み出
される。
【0100】以下、第2相電源2cと第3相電源3aか
ら読出しパルスが出力される時刻t 153,t156,t18
おいて、PD8bから電荷がそれぞれ、2Q、4Q、9Qずつ
出力される。また、第2相電源2a,2bと第3相電源
3bから読出しパルスが出力される時刻t155,t162
18において、PD8eから電荷がそれぞれ、4Q、9Q、
1Qだけ出力される。さらに、第2相電極2a,2bと
第3相電極3aから読出しパルスが出力される時刻t
154,t160,t161、および時刻t18において、PD8a
から電荷がそれぞれ、4Q、9Q、1Q、および、2Qだけ
出力される。また、第2相電極2cと第3相電極3bか
ら読出しパルスが出力される時刻t157,t1 58
159、および時刻t18において、PD8fから電荷がそ
れぞれ、4Q、9Q、1Q、および、2Qだけ出力される。
【0101】尚、上述の例においては、PD8の電荷の変
位を説明するのに、PD8a,8b,8e、および8fに
ついて説明してきたが、上記の制御により、PD8a,8
b,8e、および8fからなる2行×2列の変化のパタ
ーンで、全てのPD8が制御されることになる。すなわ
ち、PD8c,8d,8g、および、PD8hにより構成さ
れる2行×2列のPD8においても、同様なパターンとな
る。
【0102】次に、図30を参照して、以上のようなCC
Dイメージセンサ24により生成された画像信号を処理
するDSP27について説明する。
【0103】DSP27のキャプチャイメージデータスト
レージ81は、CCDイメージセンサ24で取り込まれ、C
DS回路25、A/D変換回路26で処理された画素データ
Icを格納する。スイッチ82は、CPU34により制御
され、SVEモードのとき、端子82aに接続されること
により、キャプチャイメージデータストレージ81に記
憶された画像データIcを平均化演算器83に出力し、
normalモードのとき、端子82bに接続されることによ
り輝度補正処理部86に出力する。
【0104】平均化演算器83は、SVEモードにおい
て、キャプチャイメージデータストレージ81に格納さ
れた画素データIcのうち、隣接する2つの画素データ
Icを読み込み、その平均値を演算し、ポジションジェ
ネレータ84からの座標データにより画素データIi
(x,y)を生成して輝度補正処理部86に出力する。
【0105】ポジションジェネレータ84は、DSP27
に読み込まれた画素データIcのx,y方向の座標のカ
ウンタを内蔵しており、これにより画素位置を順次生成
する。尚、平均化演算器83および輝度補正処理部86
のいずれにも供給するのは、Normalモードでは、輝度補
正処理部86に供給し、SVEモードでは平均化演算器8
3に供給するためである。
【0106】LUT(Look-up table)85は、キャプチャ
イメージデータストレージの画素データIc、または、
平均化演算器83により演算された画素データIiにガ
ンマ補正処理を実行するためのデータを格納している。
【0107】輝度補正処理部86は、キャプチャイメー
ジデータストレージ81に格納されている画素データI
c、または、平均化演算器83から入力される画像デー
タIiから、LUT83を参照して、ガンマ補正した画素
データIo(x,y)を生成し、出力画素データストレ
ージ87に画素データIo(x,y)を出力する。
【0108】次に、図31のフローチャートを参照し
て、Normalモード時のDSP27の動作について説明す
る。尚、以下の説明においては、画像の幅をxSize、高
さをySizeとし、各画素の縦横を1として表示するもの
とする。また、各画素の座標は、その中心とする。すな
わち、例えば、画像の左下を原点とすれば、左下の画素
の座標は、(0.5,0.5)となる。また、画素データは、
CCDイメージセンサ24の各PD8により取得されたデー
タであるものとする。
【0109】ステップS1において、露出モード切替ス
イッチ43が“normal”の位置にセットされた時点で、
スイッチ82が端子82bに接続される。
【0110】ステップS2において、ポジションジェネ
レータ84は、内蔵するx,yのカウンタ値を、それぞ
れ0.5に初期化する。ステップS3において、輝度補正
処理部84は、キャプチャイメージデータストレージ8
1に記憶されている画素データIcを読出し、ポジショ
ンジェネレータ84より生成される座標情報を合成させ
て、画素データIc(x,y)を生成する。すなわち、
例えば、最初に出力されるデータは、画素データIc
(0.5,0.5)ということになる。
【0111】ステップS4において、輝度補正処理部8
6は、画素データIc(x,y)の輝度値に対応するガ
ンマ補正用のデータをLUT85より読み出す。ステップ
S5において、輝度補正処理部86は、LUT85より読
み出した補正データに基づいて、画素データIc(x,
y)にガンマ補正を施し、出力画素データIo(x,
y)を生成し、画素データストレージ87に出力する。
【0112】ステップS6において、ポジションジェネ
レータ84は、内蔵されているxのカウンタ値を1だけ
インクリメントする。ステップS7において、ポジショ
ンジェネレータ82は、x>xSize−0.5であるか否かを判
定する。すなわち、xのカウンタ値が、画像の幅方向の
最大値を越えたか否かを判定し、xがxSize−0.5を超え
ていないと判定した場合、その処理は、ステップS3に
戻る。
【0113】ステップS7において、xのカウンタ値がx
Size−0.5を超えたと判定された場合、ステップS8に
おいて、ポジションジェネレータ84は、xのカウンタ
値を0.5に戻す。ステップS9において、ポジションジ
ェネレータ82は、yのカウンタ値を1だけインクリメ
ントする。ステップS10において、ポジションジェネ
レータ82は、y>ySize−0.5であるか否か、すなわ
ち、yのカウンタ値が、画像の高さ方向の最大値を超え
たか否かを判定し、超えていないと判定した場合、その
処理は、ステップS3の処理に戻りそれ以降の処理が、
繰り返される。ステップS10において、yがySize−
0.5を超えたと判定された場合、その処理は終了され
る。
【0114】以上のように、“normalモード”における
DSPの処理は、各画素について、LUT85を用いて、ガン
マ補正を施して出力するものである。
【0115】次に、図32のフローチャートを参照し
て、SVEモード時のDSP27の動作について説明する。
【0116】ステップS21において、露出モード切替
スイッチ43が“SVE”の位置にセットされた時点で、
スイッチ82が端子82aに接続される。
【0117】ステップS22において、ポジションジェ
ネレータ84は、内蔵するx,yのカウンタ値を、それ
ぞれ0.5に初期化する。ステップS23において、平均
化演算器83は、キャプチャイメージデータストレージ
81に格納された画素データIc(x,y)と、隣接す
る画素データIc(x+1,y)を読み出す。
【0118】ステップS24において、平均化演算器8
3は、画素データIc(x,y)と、画素データIc
(x+1,y)の平均値(=1/2×(Ic(x,y)+
Ic(x+1,y)))を求めて、新たな画素データI
i(x,y)として生成し、輝度補正処理部86に出力
する。
【0119】ステップS25において、輝度補正処理部
86は、画素データIi(x,y)の輝度値に対応する
ガンマ補正用のLUTデータをLUT85より読み出す。ステ
ップS26において、輝度補正処理部86は、LUT85
より読み出したLUTデータに基づいて、画素データIi
(x,y)にガンマ補正を施し、出力画素データIo
(x,y)を生成し、画素データストレージ87に出力
する。
【0120】ステップS27において、ポジションジェ
ネレータ84は、内蔵されているxのカウンタ値を1だ
けインクリメントする。ステップS28において、ポジ
ションジェネレータ82は、x>xSize−1.5であるか否か
を判定する。すなわち、xのカウンタ値が、画像の幅方
向の最大値を越えたか否かを判定し、xがxSize−1.5
(x方向に隣接する画素が存在する座標位置がx方向の
最大値となるので、xの最大値は、xSize−0.5ではな
い)を超えていないと判定した場合、その処理は、ステ
ップS23に戻る。
【0121】ステップS28において、xがxSize−1.5
を超えたと判定された場合、ステップS29において、
ポジションジェネレータ84は、xのカウンタ値を0.5
に戻す。ステップS30において、ポジションジェネレ
ータ84は、yのカウンタ値を1だけインクリメントす
る。ステップS31において、ポジションジェネレータ
82は、y>ySize−0.5であるか否か、すなわち、yの
カウンタ値が、画像の高さ方向の最大値を超えたか否か
を判定し、超えていないと判定した場合、その処理は、
ステップS23の処理に戻りそれ以降の処理が、繰り返
される。ステップS31において、yがySize−0.5を超
えたと判定された場合、その処理は終了される。
【0122】このように、“SVEモード”におけるDSPの
処理は、各画素について、隣接する画素との平均を求め
た後、LUT85を用いて、ガンマ補正を施して出力する
ものである。
【0123】以上においては、第2相電極を3相に分
け、第3相電極を2相に分けた場合について説明してき
たが、第2相電極および第3相電極を、それ以上に複数
に分けるようにして、さらに、多くの感度のパターンを
生成するようにしても良い。
【0124】以上によれば、隣接する画素(PD8)毎に
露出のタイミングを変化させて、画像を撮像するように
したので、動画のように時々刻々と光量が変化する画像
を正確に撮像することが可能となる。
【0125】
【発明の効果】本発明の撮像装置および方法によれば、
受光素子により蓄積された電荷を読み出し、受光素子が
光を受光している期間に、任意のタイミングで、受光素
子により蓄積された電荷を、読み出させるように制御す
るようにしたので、隣接する画素毎に露出のタイミング
を変化させて、画像を撮像することができ、動画のよう
に時々刻々と光量が変化する画像を正確に撮像すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のCCDイメージセンサの電気的構成を示す
図である。
【図2】従来のCCDイメージセンサによる電荷の蓄積を
示す図である。
【図3】従来のCCDイメージセンサにより撮像した、動
く物体の画像の例を示す図である。
【図4】従来のCCDイメージセンサにより撮像した、動
く物体の画像の例を示す図である。
【図5】従来のCCDイメージセンサにより撮像した、動
く物体の画像の例を示す図である。
【図6】本発明を適用したデジタルスチルカメラのブロ
ック図である。
【図7】図6の操作部を示す図である。
【図8】図6のデジタルスチルカメラのアクションモー
ドを説明する状態図である。
【図9】図6の操作部を示す図である。
【図10】本発明を適用したデジタルスチルカメラのブ
ロック図である。
【図11】図6の操作部を示す図である。
【図12】本発明を適用したデジタルスチルカメラのブ
ロック図である。
【図13】図6の操作部を示す図である。
【図14】本発明を適用したデジタルスチルカメラのブ
ロック図である。
【図15】図6のデジタルスチルカメラの露出モードを
説明する状態図である。
【図16】図6のCCDイメージセンサの電極構成を示す
図である。
【図17】図6のCCDイメージセンサの電極構成を示す
図である。
【図18】図6のCCDイメージセンサの電極構成を示す
図である。
【図19】図6のCCDイメージセンサの電気的構成を示
す図である。
【図20】図6のCCDイメージセンサの電気的構成を示
す図である。
【図21】図6のCCDイメージセンサの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図22】図6のCCDイメージセンサの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図23】図6のCCDイメージセンサの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図24】図6のCCDイメージセンサの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図25】図6のCCDイメージセンサの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図26】図6のCCDイメージセンサにより撮像され
た、動く物体の画像の例を示す図である。
【図27】図6のCCDイメージセンサにより撮像され
た、動く物体の画像の例を示す図である。
【図28】図6のCCDイメージセンサの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図29】図6のCCDイメージセンサの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図30】図6のDSPの構成を示すブロック図である。
【図31】NormalモードでのDSPの処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図32】SVEモードでのDSPの処理を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 第1相電源,2,2a,2b,2c 第2相電源,
3,3a,3b 第3相電源,4,4a乃至4d 第1
相電極,5,5a乃至5d 第2相電極,6,6a乃至
6d 第3相電極,7,7a,7b 垂直転送CCD,
8,8a乃至8lPD,9 水平転送CCD,21 レン
ズ,22 絞り,23 CCDイメージセンサ,24 CD
S,26 DSP,33 CPU,35 タイミングジェネレ
ータ,41キャプチャボタン,42 アクションモード
切替スイッチ,43 露出モード切替スイッチ,61,
61a乃至61h 転送ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 耕一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C024 BX01 CX47 CX53 CX65 GX03 GY04 HX15 HX23 HX28 JX24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサを用いた撮像装置におい
    て、 光を受光し、受光した光を光電変換して電荷を蓄積する
    複数の受光素子と、 前記受光素子により蓄積された電荷を読み出す読出し手
    段と、 前記受光素子毎に、前記受光素子が光を受光している期
    間を、任意の時間の組み合わせとなるように分割し、分
    割された期間毎に、前記受光素子により蓄積された電荷
    を、前記読出し手段に読み出させるように制御する制御
    手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、隣接する受光素子の組
    について、相互に前記任意の時間の組み合わせの順序が
    異なるように、前記受光素子が光を受光している期間を
    分割し、分割された期間毎に、前記受光素子により蓄積
    された電荷を、前記読出し手段に読み出させるように制
    御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記読出し手段により読み出された電荷
    を、垂直方向に転送する垂直転送手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記垂直転送手段による前記電荷の転
    送を停止させるように制御し、かつ、前記受光素子毎
    に、前記受光素子が光を受光している期間を、任意の時
    間の組み合わせとなるように分割し、分割された期間毎
    に、前記受光素子により蓄積された電荷を、前記読出し
    手段に読み出させるように制御することを特徴とする請
    求項1に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記垂直転送手段によ
    る電荷の転送を停止させるように制御し、かつ、隣接す
    る受光素子の組について、相互に前記任意の時間の組み
    合わせの順序が異なるように、前記受光素子が光を受光
    している期間を分割し、分割された期間毎に、前記受光
    素子により蓄積された電荷を、前記読出し手段に読み出
    させるように制御することを特徴とする請求項3に記載
    の撮像装置。
  5. 【請求項5】 光を受光し、受光した光を光電変換して
    電荷を蓄積する複数の受光素子を備えるイメージセンサ
    を用いた撮像装置の撮像方法において、 前記受光素子により蓄積された電荷を読み出す読出しス
    テップと、 前記受光素子毎に、前記受光素子が光を受光している期
    間を、任意の時間の組み合わせとなるように分割し、分
    割された期間毎に、前記受光素子により蓄積された電荷
    を、前記読出しステップの処理で読み出させるように制
    御する制御ステップとを含むことを特徴とする撮像方
    法。
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