JP2002118648A - ネットワーク間接続制御装置 - Google Patents

ネットワーク間接続制御装置

Info

Publication number
JP2002118648A
JP2002118648A JP2000305901A JP2000305901A JP2002118648A JP 2002118648 A JP2002118648 A JP 2002118648A JP 2000305901 A JP2000305901 A JP 2000305901A JP 2000305901 A JP2000305901 A JP 2000305901A JP 2002118648 A JP2002118648 A JP 2002118648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
gateway
message
destination
inter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000305901A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Okuda
日出治 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2000305901A priority Critical patent/JP2002118648A/ja
Publication of JP2002118648A publication Critical patent/JP2002118648A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 資源の利用効率を高め、通信の信頼性を高め
る。 【解決手段】 複数の要素ネットワークを有し、各要素
ネットワークをネットワーク間接続装置によって相互接
続することにより構成された複合ネットワーク中で、発
信側通信装置から供給された宛先指定情報をもとに、着
信側通信装置を含む要素ネットワークに対応しているネ
ットワーク接続装置を選択する着信要素ネットワーク選
択手段を備えたネットワーク間接続制御装置において、
前記着信要素ネットワーク選択手段は、集合管理部と、
宛先管理部と、帯域使用情報管理部と、選択処理部とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネットワーク間接続
制御装置に関し、例えば、ITU−T勧告H.323に
準拠したゲートキーパ、端末、ゲートウェイから構成さ
れるローカルネットワークもしくはグローバルネットワ
ーク内で、ゲートキーパが端末からの呼の宛先であるゲ
ートウェイのアドレスを選択する場合などに適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】この種のネットワーク間接続制御装置に
関連する従来技術としては、次の文献1、2に記載した
ものがある。
【0003】 文献1:特開平11−284728号公報 文献2:ITU−T勧告H.323(09/99) 例えば文献1の網間経路制御装置では、電話網とインタ
ーネット(当該インターネットのなかに複数のゲートウ
ェイが存在する)とを接続した交換システムにおいて、
複数の交換機制御装置間や、交換機制御装置と網間経路
制御装置(ゲートキーパを搭載している)のあいだで新
規呼の発生などを通知し合い、呼のクラスに応じて再配
置や迂回制御を行う。
【0004】すなわち文献1の網間経路制御装置は、シ
ステム全体の各網につき、伝送路の輻輳および障害状況
に応じた再配置または迂回制御を行うことで、呼損率を
低下し、通話品質を向上することを目的としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した文
献2に基づいて構成したネットワーク接続制御システム
5は、一般的に、図2に示すような構成を持つものと考
えられる。
【0006】図2において、当該システム5は、端末6
と、ゲートキーパ7と、複数のゲートウェイ1〜4を備
えている。
【0007】このうちゲートキーパ7は、例えば図3に
示す宛先テーブルDT1の形式で、電話番号等の端末識
別子と各ゲートウェイ1〜4のネットワークアドレスN
A1〜NA4との対応情報を持っており、端末6から発
呼の要求があった場合この対応情報に基づいて、ゲート
ウェイ1〜4のなかから宛先(着信先)ゲートウェイを
択一的に決定する。
【0008】端末6が例えば“03−31”で始まる電
話番号をかけた場合は、宛先テーブルDT1中で当該電
話番号に対応する宛先ゲートウェイネットワークアドレ
スがNA1であることから、ゲートキーパ7は、当該ネ
ットワークアドレスNA1に対応するゲートウェイ1を
宛先ゲートウェイとして選択して、呼接続を行う。
【0009】同様に、端末6がかけた電話番号が“03
−32”で始まる番号の場合は、宛先テーブルDT1中
で当該電話番号に対応する宛先ゲートウェイネットワー
クアドレスがNA2であることから、ゲートキーパ7
は、当該ネットワークアドレスNA2に対応するゲート
ウェイ2を宛先ゲートウェイとして選択し、呼接続を実
行することになる。
【0010】しかしながら当該システム5では、前記宛
先テーブルDT1に基づいて宛先ゲートウェイが固定的
に選択されるため、呼が一つのゲートウェイに集中した
場合、呼が繋がりにくくなり、資源を有効に利用できな
い可能性がある。
【0011】例えば呼が前記宛先テーブルDT1の電話
番号“03−31**−****”に集中しゲートウェ
イ1の負荷が大きくなった場合、他のゲートウェイに余
裕があってもそのゲートウェイ1に対する呼が繋がりに
くくなって資源を有効に利用できず、各呼における初期
の通信に関して通信品質が劣化する可能性がある。ここ
で、記号「*」は、0〜9の間の任意の整数を示す。
【0012】一方、前記文献1の網間経路制御装置で
は、巨大な交換システムのなかに点在する複数の交換機
制御装置間や、交換機制御装置と網間経路制御装置のあ
いだで新規呼の発生などを通知し合い、呼のクラスに応
じて再配置や迂回制御を行うものなので、再配置や迂回
制御のための制御手順が複雑で、制御に要する時間が長
く、手数も多い。
【0013】制御に要する時間が長いということは、伝
送路の輻輳状況等が時々刻々と動的に変化するものであ
ることを考慮すると、伝送路の輻輳状況の変動に高精度
に対応した効率的な制御が難しいことを意味する。例え
ば、ある輻輳状況の発生に対応して迂回制御を開始した
ところ、当該迂回制御が終了したときには、すでにその
輻輳状況が解消しており、迂回路の輻輳度のほうがもと
の経路の輻輳度よりも高くなっている可能性もある。
【0014】また、インターネット内の複数ゲートウェ
イ間で迂回制御を行うことについては、当該文献1には
記載されていない。
【0015】さらに、文献1のように呼接続中に再配置
を行うと、当該再配置処理のあいだの通信品質を維持す
ることが難しいものと考えられる。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、複数の要素ネットワークを有し、各要素
ネットワークをネットワーク間接続装置によって相互接
続することにより構成された複合ネットワーク中で、発
信側通信装置から供給された宛先指定情報をもとに、着
信側通信装置を含む要素ネットワークに対応しているネ
ットワーク接続装置を選択する着信要素ネットワーク選
択手段を備えたネットワーク間接続制御装置において、
前記着信要素ネットワーク選択手段は、(1)共通の着
信側通信装置を含む複数の要素ネットワークから構成さ
れる要素ネットワーク集合を生成し、各要素ネットワー
クと各要素ネットワーク集合との対応関係を管理する集
合管理部と、(2)前記宛先指定情報と各要素ネットワ
ーク集合との対応関係を管理する宛先管理部と、(3)各
ネットワーク間接続装置の通信帯域につき、その帯域使
用情報を各運用時点で検出し、各帯域使用情報と前記集
合管理部が管理している要素ネットワークとの対応関係
を管理する帯域使用情報管理部と、(4)前記発信側通
信装置から宛先指定情報が供給されたときには、前記宛
先管理部が管理している対応関係をもとに当該宛先指定
情報に対応する要素ネットワーク集合を検索し、検索結
果として得た要素ネットワーク集合に属する各要素ネッ
トワークに対応する各ネットワーク間接続装置の中か
ら、前記帯域使用情報に基づいて最適なネットワーク間
接続装置を選択する選択処理部とを備えることを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明のネットワーク接続制御装置を、ITU−
T勧告H.323(09/99)に適用した場合を例
に、実施形態について説明する。
【0018】ここで、ITU−T勧告H.323(09
/99)は、ISDN用のビデオ会議の仕様を示したI
TU−T勧告H.320を拡張したものであり、イーサ
ネット(登録商標)のような非同期LAN(ローカルエ
リアネットワーク)環境で、音声、映像などの通信を行
うための標準仕様である。
【0019】本実施形態は、複数のゲートウェイ装置を
グループ化し、一つの宛先端末識別子(例えば電話番
号)に対し、複数のゲートウェイ装置を対応させること
で、ゲートウェイに対する負荷の集中を減らすことを特
徴とする。
【0020】(A−1)実施形態の構成 本実施形態のネットワーク間接続制御システム20の構
成を図11に示す。当該ネットワーク間接続制御システ
ム20は、インターネット上に配置されているものとす
る。
【0021】図11において、ネットワーク間接続制御
システム20は、端末21,23,24と、ゲートキー
パ装置22と、ゲートウェイ装置11〜14と、ネット
ワークNW1〜NW5とを備えている。
【0022】ここで、端末21(端末21はH.323
端末)は発呼側端末(発呼端末)であり、端末23,2
4は着呼側端末であるものとし、発呼側と着呼側の端末
間の通信では、音声、映像、データなどの送受信が行わ
れ得る。
【0023】そして当該端末21はネットワークNW1
に属し、端末23はネットワークNW2とNW3に属
し、端末24はネットワークNW4とNW5に属するも
のとする。当該ネットワークNW1〜NW5はそれぞれ
異なるプロトコルを備えたLAN(ローカルエリアネッ
トワーク)であってよく、例えばNW2、NW3、NW
4、NW5のなかにはPBX(構内交換機)などが含ま
れていてよい。前記端末23,24がアナログ端末であ
る場合には、当該PBXなどを介してゲートウェイ装置
11〜14に接続されることになる。
【0024】また、ネットワークNW2とNW1を相互
接続するのはゲートウェイ装置11であり、ネットワー
クNW3とNW1を相互接続するのはゲートウェイ装置
12であり、ネットワークNW4とNW1を相互接続す
るのはゲートウェイ装置13であり、ネットワークNW
5とNW1を相互接続するのはゲートウェイ装置14で
ある。
【0025】ネットワークNW2とNW3は少なくとも
1つは共通のノード(着呼端末23は当該共通ノードに
接続されている)および共通のリンクを有するネットワ
ークであることを要するが、全ノードおよび全リンクが
共通、すなわちNW2とNW3がまったく同一のネット
ワークであってもよい。
【0026】同様に、ネットワークNW4とNW5は少
なくとも1つは共通のノード(着呼端末24は当該共通
ノードに接続されている)および共通のリンクを有する
ネットワークであることを要し、全ノードおよび全リン
クが共通、すなわちNW4とNW5がまったく同一のネ
ットワークであってもよい。
【0027】また、本実施形態のゲートウェイ装置11
〜14は論理的にグループ化されていて、ゲートウェイ
装置11と12は同じゲートウェイグループGW1に属
しており、ゲートウェイ装置13と14とは同じゲート
ウェイグループGW2に属している。
【0028】そしてゲートウェイ装置11〜14のおの
おのはITU−T勧告H.323準拠のゲートウェイ装
置で、H.323プロトコルに対応したネットワークと
他のプロトコルに対応したネットワークを接続する機能
を持つものである。例えばゲートウェイ装置11は、プ
ロトコルの異なるネットワークNW1とNW2間を接続
する機能を装備している。
【0029】ただし同一のゲートウェイグループ(例え
ばGW1)に属する2つのゲートウェイ装置(例えば1
1と12)は、共通の着呼端末(例えば23)に着呼す
ることができるように配置されている必要がある。これ
はまた、ネットワークNW2、NW3、NW4、NW5
がハードウエア的、ソフトウエア的にそのような配置が
可能な構造を備えているということを前提とする。
【0030】すなわち、例えば端末21から端末23に
発呼した場合、その呼接続はゲートウェイ装置11を介
して行うことができるだけでなく、同じゲートウェイグ
ループGW1に属するゲートウェイ装置12を介して行
うこともできるように、ネットワークNW2およびNW
3が構成されている。
【0031】図2に示した従来のゲートウェイ1〜4お
よびその右側のネットワーク(図示せず)は必ずしもこ
のような機能を持つ必要はないので、本実施形態のネッ
トワーク間接続制御システム20と前記システム5との
関係では、各ゲートウェイ1〜4に対応するのは本実施
形態の各ゲートウェイ装置11〜14ではなく、各ゲー
トウェイグループであるとみることもできる。
【0032】なお、図11から明らかなように、ネット
ワーク接続制御システム20上を転送される各種のメッ
セージは、ゲートキーパ装置22からみた転送方向に着
目して、ネットワークNW1側からゲートキーパ装置2
2に入力されるメッセージMS11と、ネットワークN
W1側に対しゲートキーパ装置22が出力するメッセー
ジMS12と、ネットワークNW2(またはNW3〜N
W5)側からゲートキーパ装置22に入力されるメッセ
ージMS21と、ネットワークNW2(またはNW3〜
NW5)側に対しゲートキーパ装置22が出力するメッ
セージMS22に大別することができる。
【0033】一方、当該ゲートキーパ装置22は、アド
レス変換、呼制御、帯域幅管理などの各機能をソフトウ
エア的に実装している装置で、図8に示す内部構成を備
えている。
【0034】(A−1−1)ゲートキーパ装置の内部構
成 図8において、ゲートキーパ装置22は、プロトコル部
30と、サービス部31と、データベース32とを備え
ている。
【0035】このうちプロトコル部30は呼制御を行
い、サービス部31はその他のサービスを行い、データ
ベース32は各種設定やログ情報を蓄積している。
【0036】また、当該サービス部31は、アドレス解
決部33と、帯域幅管理部34と、呼管理部35と、課
金判定部36とを有している。
【0037】そして、当該帯域幅管理部34は、前記ゲ
ートウェイ装置11〜14の使用可能帯域幅をほぼリア
ルタイムで検出し、管理している部分であり、呼管理部
35は呼の接続や切断の状況を管理している部分であ
り、課金判定部36は発呼端末21が要求しているサー
ビスが有料サービスであるか無料サービスであるかを判
定し、必要に応じて課金情報を管理する部分である。要
求サービスが無料サービスである場合には、課金の必要
がなく、ゲートキーパ装置22の負荷を軽減できる点で
も有利なので後述する非経由ルーティングを行い、有料
サービスである場合には課金するためにQ.931ルー
ティング(経由ルーティング)を行う。
【0038】また、前記アドレス解決部33は、本実施
形態のゲートキーパ装置22内でもっとも特徴的な部分
であり、図1に示す内部構成を備えている。
【0039】(A−1−2)アドレス解決部の内部構成 図1において、アドレス解決部33は、設定部40、4
2と、宛先テーブル格納部41と、登録テーブル格納部
43と、帯域幅書換部44と、ゲートウェイ選択・通信
制御部45と、電話番号メモリ46とを備えている。
【0040】このうち宛先テーブル格納部41は図9に
示す宛先テーブルDT2を格納し管理している部分であ
る。宛先テーブルDT2は、IDと、宛先端末識別子
と、宛先ゲートウェイグループ名(例えば前記GW1)
とを対応付けて格納しているテーブルである。この宛先
テーブルDT2の実体を構成する各データは、前記デー
タベース32中に格納されている各データであってよ
い。
【0041】宛先テーブルDT2中のIDは、当該宛先
テーブルDT2中のレコードと後述する登録テーブルR
T中のレコードとの対応関係を指定するための情報であ
る。
【0042】また宛先端末識別子は、発呼端末(例えば
端末21)が着呼端末(例えば端末23)を指定するた
めに使用する識別子である。宛先端末識別子としては着
呼端末をユニークに指定することができるものであれば
どのような情報を用いてもよい(例えば、文字列や電子
メールアドレスなどを用いてもよい)が、本実施形態で
は、電話番号を用いるものとする。
【0043】当該宛先テーブル格納部41に接続された
設定部40は、必要に応じて、宛先テーブルDT2のI
D、宛先端末識別子としての電話番号、宛先ゲートウェ
イグループ名の設定、変更を行う部分である。このよう
な設定は通常、静的なもので、いったん設定されるとそ
れほど頻繁に変更されるものではない。
【0044】一方、登録テーブル格納部43は、図10
に示す登録テーブルRTを格納し管理している部分であ
る。登録テーブルRTは、IDと、ゲートウェイネット
ワークアドレスと、使用可能帯域幅とを対応付けて格納
しているテーブルである。この登録テーブルRTの実体
を構成する各データは、前記宛先テーブルDT2の場合
と同様に、前記データベース32中に格納されている各
データであってよい。
【0045】このうちIDは、各テーブルDT2、RT
ごとにその内部で、レコードの一意性を確保するための
情報である。これは本実施形態にとって必須の情報では
ないので省略してもよい。
【0046】また、前記ゲートウェイネットワークアド
レスは、各ゲートウェイ装置11〜14にユニークに割
当てられたアドレスを示し、同時に各ネットワークNW
2〜NW5のネットワークアドレス(各ネットワークN
W2〜NW5に付与されたアドレス)を示している。
【0047】さらに、前記使用可能帯域幅は、現時点に
おいて各ゲートウェイ装置(例えば11)が使用可能な
帯域幅を示している。使用可能帯域幅は、ゲートウェイ
装置を介して行われる呼接続が0の場合に最大値を示す
が、当該最大値は、各ゲートウェイ装置の性能に応じて
異なる。各ゲートウェイ装置を介して行われている呼接
続が増加し、各呼接続のために消費される帯域幅が増加
するほど、当該使用可能帯域幅は減少する傾向にある。
【0048】登録テーブル格納部43に接続された設定
部42は、登録テーブル格納部43に対する静的な設定
を行う部分である。
【0049】すなわち、当該設定部42によって、登録
テーブルRT中のID、ゲートウェイグループ名、ゲー
トウェイネットワークアドレスの設定が行われる。
【0050】登録テーブル格納部43に接続された帯域
幅書換部44のほうは、前記帯域幅管理部34から受け
取ったリアルタイムな使用可能帯域幅に応じて、登録テ
ーブル格納部43中の使用可能帯域幅を動的に書き換え
る部分である。
【0051】使用可能帯域幅は通常、ネットワーク接続
制御システム20の運用中、時々刻々と変動するものな
ので、その変動に応じて登録テーブルRT中の使用可能
帯域幅も、登録テーブル格納部43のハードウエア的、
ソフトウエア的な仕様が許容する限り、できるだけ速や
かに書き換えることが望ましい。
【0052】また、前記ゲートウェイ選択・通信制御部
45は、前記発呼端末21が送信し、ネットワークNW
1、プロトコル部30を介して受信したメッセージMS
11としてのARQ(アドミッションリクエスト:Admi
ssion Request)に含まれた電話番号(例えば着呼端末
23を指定する電話番号)に応じて、宛先テーブル格納
部41中の宛先テーブルDT2と、登録テーブル格納部
43中の登録テーブルRTとを検索し、4つのゲートウ
ェイ装置11〜14のなかからいずれか1つのゲートウ
ェイ装置を選択し、またはいずれのゲートウェイ装置も
選択しないことで、所定のゲートウェイ選択処理(すな
わちルーティング)を実行し、当該ゲートウェイ選択処
理の結果に応じたゲートウェイ選択信号RCをプロトコ
ル部30に供給する部分である。
【0053】これを受けて、前記プロトコル部30は、
当該ゲートウェイ選択信号RCが指定するゲートウェイ
装置(例えば11)に対して前記メッセージMS22を
送信することになる。通常は、当該メッセージMS22
と反対方向に転送されるメッセージMS21は、同一の
ゲートウェイ装置(例えば11)とゲートキーパ装置2
2とのあいだで送受されるので、メッセージMS11と
してのARQに応じてゲートウェイ選択信号RCが指定
するゲートウェイ装置は、メッセージMS21としての
ARQに応じてゲートウェイ選択信号RCが指定するゲ
ートウェイ装置と一致する。
【0054】本実施形態では、ITU−T勧告H.32
3に規定されている呼の確立までのプロトコルとして、
ゲートキーパ装置22と通信するためのRAS(Reg
istration/Admission/Statu
s)プロトコルと、端末間の呼制御のためのQ.931
プロトコルが使われるが、当該ARQは、RASプロト
コルに対応するメッセージの1つである。RASプロト
コルで使用されるRASメッセージはゲートキーパ装置
と他の通信装置(例えば、発呼端末やゲートウェイ装
置)とのあいだでやり取りされるメッセージであり、
Q.931プロトコルで使用されるQ.931メッセー
ジはゲートキーパ装置を経由して転送される場合と経由
しないで転送される場合がある。
【0055】RASメッセージとしては、当該ARQの
ほかに、後述するACF(アドミッション コンファー
ム:Admission Confirmation)やARJ(アドミッシ
ョンリジェクト:Admission Rejection)がある。
【0056】また、Q.931メッセージには、SETUP
(セットアップ:呼設定)メッセージ、ALERT(アラー
ト:呼出)メッセージ、CONNECT(コネクト:応答)メ
ッセージがある。
【0057】前記ゲートウェイ選択・通信制御部45
は、前記ゲートウェイ選択信号RCを生成し出力するゲ
ートウェイ選択機能のほかに、プロトコル部30が行う
メッセージ通信を制御する通信制御機能を備えている。
当該通信制御機能は、プロトコル部30に供給する通信
制御信号CCによって実現される。
【0058】なお、前記ゲートウェイ選択・通信制御部
45に接続された電話番号メモリ46は、前記Q.93
1ルーティングにおいて(ステップP31で受け取っ
た)ARQメッセージから得た(宛先)電話番号を、一
時的に記憶しておくためのメモリである。
【0059】各種のサービスに対応した端末装置の中に
は、ITU−T勧告H.323(09/99)を基準と
すると標準的ではない端末装置も存在し得る。これら非
標準の端末装置は、SETUPメッセージに収容することが
標準となっている宛先端末識別子を、SETUPメッセージ
に収容しないが、当該電話番号メモリ46はこのような
非標準端末装置に対応するために設けられている。
【0060】以下、上記のような構成を有する本実施形
態の動作について説明する。
【0061】(A−2)実施形態の動作 前記ゲートウェイ選択処理は、発呼端末21が最初のメ
ッセージ(ARQ)を送信してから、呼が確立するまで
のメッセージ交換の過程で実行されるものであり、上述
したようにQ.931メッセージがゲートキーパ装置
(22)を経由して転送される場合のゲートウェイ選択
処理をQ.931ルーティングと呼び、ゲートキーパ装
置(22)を経由しないで転送される場合のゲートキー
パ選択処理を非経由ルーティングと呼ぶ。
【0062】非経由ルーティングにおけるネットワーク
接続制御システム20のメッセージシーケンスを図4に
示し、ゲートキーパ装置22の動作シーケンスを図6に
示す。図4のメッセージシーケンスは、S10〜S16
の各ステップから構成されており、図6の動作シーケン
スは、P10〜P21の各ステップから構成されてい
る。
【0063】(A−2−1)非経由ルーティング 図4および図6において、通常、ゲートキーパ装置22
は前記メッセージMS11としてのARQメッセージを
待ち受ける待ち状態を維持している(P10)。
【0064】発呼端末としての端末21がゲートウェイ
装置(11〜14)を経由して他の端末(例えば23)
と呼接続を行いたいときは、端末21が宛先端末識別子
としての前記(宛先)電話番号を含むARQメッセージ
をゲートキーパ装置22に送信し(S10)、ゲートキ
ーパ装置22はこのARQメッセージを受け取る(P1
1)。
【0065】当該ARQメッセージには、端末21が要
求しているサービスが有料サービスであるか無料サービ
スであるかを識別することができる要求サービス識別情
報(本実施形態では、電話番号が、当該要求サービス識
別情報として機能するものとする)や、要求しているサ
ービスのために必要な帯域幅の大きさを示す要求帯域幅
情報なども含まれている。
【0066】そして、当該要求サービス識別情報をもと
に前記課金判定部36が要求サービスが無料サービスで
あることを検出すると、ゲートキーパ装置25はこれか
ら端末21やゲートウェイ装置(例えば11)とのあい
だで行うメッセージ交換として、非経由ルーティングに
対応するメッセージ交換を選択し、前記プロトコル部3
0が非経由ルーティングに対応する各メッセージの送受
信を行うようにすることができる。課金の必要がない非
経由ルーティングでは、SETUPメッセージなどのQ.9
31メッセージの転送をゲートキーパ装置22が仲介し
ないため、ゲートキーパ装置22にかかる負荷が軽減で
きる。
【0067】次にゲートキーパ装置22内のゲートウェ
イ選択・通信制御部45は、当該発呼が可能であるか否
かを判断し(P12)、当該判断結果に応じた通信制御
信号CCを出力する。
【0068】すなわち、可能であると判断した場合には
プロトコル部30がSETUPメッセージ(S12)の宛先
となるネットワークアドレスを含むACFメッセージを
メッセージMS12として端末21に返し、可能でない
と判断した場合はARJメッセージを返す(S11、P
16)ような通信制御信号CCが出力される。
【0069】ここで、ゲートウェイ選択・通信制御部4
5が発呼の可否を判定する条件(発呼可否条件)は、宛
先端末識別子としての電話番号が前記宛先テーブルDT
2に登録されているか否か(P13)、あるいは前記要
求帯域幅情報が指定する帯域幅の大きさが使用可能帯域
幅未満であるか否か(P15)を検出すること等であ
る。
【0070】例えば、前記宛先テーブルDT2の状態が
図9に示す通りであるとすると、当該ゲートウェイ選択
・通信制御部45は、ARQメッセージに含まれている
(宛先)電話番号が、前記宛先テーブルDT2に登録さ
れていない番号(例えば“03−33”で始まる番号。
これは例えば着呼端末24を指定する番号であってよ
い)であるときは、ステップP13のN(No)側の分
岐を選択して発呼端末21にARJメッセージを送信し
(P16、S11)、当該宛先テーブルDT2に登録さ
れている番号(例えば“03−31”で始まる番号。こ
れは例えば着呼端末23を指定する番号であってよい)
であるときは、ステップP13のY(Yes)側の分岐
を選択して処理をステップP14に進める。
【0071】ステップP14では、宛先電話番号(例え
ば“03−31”で始まる電話番号)をもとに宛先テー
ブルDT2を検索することで該当する宛先ゲートウェイ
グループ名(図9ではGW1)を取得する。
【0072】次にステップP15では、ステップP14
で求めた宛先ゲートウェイグループ名(GW1)をもと
に登録テーブルRTを検索して該当する複数のゲートウ
ェイネットワークアドレス(図10ではNA1、NA
2)を求め、これら複数のゲートウェイネットワークア
ドレスの中に前記使用可能帯域幅が前記要求帯域幅情報
で指定する帯域幅以上のものが少なくとも1つ存在する
かどうかを検査し、存在しない場合(すべてのゲートウ
ェイ装置の使用可能帯域幅が0の場合も含む)にはN側
に分岐して前記ARJメッセージを送信し(P16)、
1つでも存在する場合にはY側に分岐して処理をステッ
プP17に進める。
【0073】例えば、受け取ったARQメッセージ中の
宛先電話番号が着呼端末24を指定する“06−33”
で始まる電話番号である場合には当該電話番号は宛先テ
ーブルDT2に登録されているのでステップP13はY
側に分岐してゲートウェイグループ名GW2を取得する
(P14)。このケースで要求帯域幅情報が示す帯域幅
が64kbpsであって、前記宛先テーブルDT2の状
態が図9に示す通りであり、なおかつ前記登録テーブル
RTの状態が図10に示す通りであるとすると、当該D
T2とRTを対応付けて検査することによりゲートウェ
イ選択・通信制御部45は、着呼端末24と通信可能な
ゲートウェイネットワークアドレスNA3のゲートウェ
イ装置13についても、NA4のゲートウェイ装置14
についても、現時点の使用可能帯域幅は当該64kbp
s未満である(NA3は40kbps、NA4は10k
bpsである)ことを認識し、ステップS11で返すメ
ッセージはARJとなる。
【0074】このとき、もしも、NA3またはNA4の
いずれか一方でも使用可能帯域幅が64kbps以上あ
れば、処理はステップP15からP17に進み、プロト
コル部30はACFメッセージを返すことになる。
【0075】ステップP17ではステップP18で送信
するACFメッセージに収容するために、ステップP1
5で使用可能帯域幅が要求帯域幅以上であると判定され
た1または複数のゲートウェイネットワークアドレスの
中から、現時点における最も大きな使用可能帯域幅に対
応するゲートウェイネットワークアドレスを選択する。
【0076】例えば、受け取ったARQメッセージ中の
(宛先)電話番号が着呼端末23を指定する“03−3
1”で始まる電話番号で、要求帯域幅情報が示す帯域幅
が64kbpsであれば、ステップP15における要求
帯域幅以上の使用可能帯域幅に対応するゲートウェイネ
ットワークアドレスはNA1とNA2の2つであるが、
現時点ではNA1に対応する使用可能帯域幅(300k
bps)のほうがNA2に対応する使用可能帯域幅(2
00kbps)よりも大きいので、ゲートウェイ選択・
通信制御部45が選択するのはゲートウェイ装置11を
指定するNA1である。
【0077】このように各時点における使用可能帯域幅
が大きいほうのゲートウェイ装置を選択するようにゲー
トウェイ選択処理を行うことにより、呼設定当初のSETU
Pメッセージ(S12)の転送処理時点から負荷を分散
することができ、通信の途中で仲介するゲートウェイ装
置を切替える必要もないので、安定的な負荷分散を行う
ことが可能である。
【0078】なお、ここで示したステップP13、P1
5以外の発呼可否条件を判定する必要がある場合には、
前記ステップP12の内部で判定を行い、その判定結果
が否定的となる場合にステップP12がN側に分岐する
ようにしてもよい。もしもステップP12の内部で何も
検査しない場合には、P12は無条件にY側に分岐する
ことになる。
【0079】ステップP18では、ステップP17で選
択したゲートウェイネットワークアドレス(NA1)を
収容したACFメッセージを発呼端末21に送信する
(S11)。
【0080】当該ACFメッセージを受け取った発呼端
末21は、ACFメッセージに収容されていたゲートウ
ェイネットワークアドレス(NA1)で指定されるゲー
トウェイ装置(11)に対して、SETUPメッセージを送
信する(S12)が、この送信は、当該非経由ルーティ
ングの場合、ゲートキーパ装置22を経由することなく
ゲートウェイ装置(11)に対して行われる。
【0081】このSETUPメッセージは端末間の呼制御の
ためのQ.931プロトコルに対応するものなので、ネ
ットワークNW2(NW3)内のプロトコル内容にも依
存するものの、通常は、ゲートウェイ装置11を介して
着呼端末23まで転送されることになる。
【0082】引き続いてゲートウェイ装置11とゲート
キーパ装置22のあいだで行われるステップS13(P
19)、S14(P20)のメッセージ転送は、それぞ
れ前記ステップS10(P11)、S11(P16また
はP18)のメッセージ転送に対応するものである。
【0083】なお、ステップS13のARQメッセージ
における要求帯域幅情報が指定する帯域幅の大きさは、
前記ステップS10のARQメッセージの要求帯域幅情
報で指定される大きさと同じであることも多いが、一般
的には必ずしも同じではない。
【0084】ステップS14でARJメッセージがゲー
トキーパ装置22からゲートウェイ装置11に転送され
るのは、ステップS13のARQメッセージに収容して
着呼側(例えば着呼端末23)が要求してきた要求帯域
幅情報が示す帯域幅が、その時点のゲートウェイ装置1
1の使用可能帯域幅以上である場合などである。
【0085】ステップS14でACFメッセージがゲー
トキーパ装置22からゲートウェイ装置11に送信され
ると、ゲートウェイ装置11から発呼端末21へALERT
メッセージが転送され(S15)、最後にCONNECTメッ
セージが転送されて呼が確立され、通話状態となる(P
21)。
【0086】ALERTメッセージも、CONNECTメッセージも
端末間の呼制御のためのQ.931プロトコルに対応す
るものなので、ネットワークNW2(NW3)内のプロ
トコル内容にも依存するものの、通常は、着呼端末23
がゲートウェイ装置11を介して転送してくるものであ
る。
【0087】一方、前記Q.931ルーティングにおけ
るネットワーク接続制御システム20のメッセージシー
ケンスを図5に示し、ゲートキーパ装置22の動作シー
ケンスを図7に示す。図5のメッセージシーケンスは、
S20〜S29の各ステップから構成されており、図7
の動作シーケンスは、P30〜P48の各ステップから
構成されている。
【0088】前記非経由ルーティングの場合と反対に、
このQ.931ルーティングでは、ステップS20のA
RQメッセージに収容されて送られてきた要求サービス
識別情報をもとに前記課金判定部36が要求サービスが
有料サービスであることを検出することで、ゲートキー
パ装置25はこれから端末21やゲートウェイ装置(例
えば11)とのあいだで行うメッセージ交換として、
Q.931ルーティングに対応するメッセージ交換を選
択し、前記プロトコル部30がQ.931ルーティング
に対応する各メッセージの送受信を行うことができる。
【0089】Q.931ルーティングでは、SETUPメッ
セージなどのQ.931メッセージの転送をすべてゲー
トキーパ装置22が仲介するため、ゲートキーパ装置2
2にかかる負荷が大きくなるが、必要な課金機能をゲー
トキーパ装置22が実現することが可能である。以下で
は、Q.931ルーティングが前記非経由ルーティング
と相違する点についてのみ説明する。
【0090】(A−2−2)Q.931ルーティング 図5および図7において、多くのステップは上述した図
4および図6の各ステップに対応している。
【0091】すなわち、図5では、ステップS20は前
記S10に対応し、ステップS21は前記S11に対応
し、ステップS22とS23は前記S12に対応し、ス
テップS24は前記S13に対応し、ステップS25は
前記S14に対応し、ステップS26とS27は前記S
15に対応し、ステップS28とS29は前記S16に
対応している。
【0092】また、図7では、ステップP30は前記P
10に対応し、ステップP31は前記P11に対応し、
ステップP32は前記P12に対応し、ステップP35
は前記P13に対応し、ステップP36は前記P14に
対応し、ステップP37は前記P15に対応し、ステッ
プP40は前記P17に対応し、ステップP42は前記
P19に対応し、ステップP43は前記P20に対応
し、ステップP48は前記P21に対応する。
【0093】ただしQ.931ルーティングでは、SETU
PメッセージなどのQ.931メッセージの転送をすべ
てゲートキーパ装置22が仲介するために、図7と図6
間、図5と図4間でいくつかの相違点が存在する。
【0094】すなわち、図4上では1つのステップであ
ったSETUPメッセージの転送を示すステップS12が図
5上では2つのステップS22とS23に対応し、発呼
端末21から送信されたSETUPメッセージはいったんゲ
ートキーパ装置22に受け取られ、当該ゲートキーパ装
置22からゲートウェイ装置(例えば11)へ転送され
ることになる。このため、図6上には存在しなかったス
テップP34とP41が図7上に設けられている。
【0095】SETUPメッセージ以外のQ.931メッセ
ージについても同様で、ALERTメッセージのためにはス
テップS26、S27、P44、P45を要し、CONNEC
TメッセージのためにはステップS28、S29、P4
6、P47を要している。
【0096】また、図7中のステップP33(図5のス
テップS21に対応)の処理は、MS12方向のACF
メッセージの転送に関する処理である点で、図6中のス
テップP18に対応するものとみることもできるが、当
該ステップP33で送信されるACFメッセージには、
前記ACFメッセージ(S14)のようにSETUPメッセ
ージ(S12)の宛先となるゲートウェイネットワーク
アドレス(例えばNA1)を収容せず、当該ゲートウェ
イネットワークアドレスの代わりに、ゲートキーパ装置
22自身のアドレスを収容する。
【0097】そしてこのアドレスを利用することで、端
末21は、ステップS22のSETUPメッセージをゲート
キーパ装置22宛てに送信することになり、ゲートキー
パ装置22を介したSETUPメッセージの転送(S22、
S23)が行われる。
【0098】すなわちステップP33の処理ではACF
メッセージにゲートウェイネットワークアドレス(例え
ばNA1)を収容する必要がないため、当該ステップP
33の前に配置されたステップP32では、何らかの検
査を実行するとしても、前記ステップP13〜P17に
相当するテーブルDT2やRTの検索は必ずしも必要で
はない。
【0099】もちろん、ステップP32では何らの検査
も行わずに無条件にY側に分岐するようにしてもよい。
各ゲートウェイ装置の使用可能帯域幅の大きさ等の実質
的な検査は、後で実行されるステップP35、P37、
P40等に委ねることができるからである。
【0100】また、図7の動作シーケンスにおいてステ
ップP35またはP37がN側に分岐した場合に行うス
テップP38の処理では、ゲートキーパ装置22が、RE
LEASE COMPLETE(解放完了)メッセージを発呼端末2
1に送信して、自動的に呼の切断復旧処理を行い、終了
処理を実行する(P39)。
【0101】これにより、発呼端末21は、呼処理を継
続できないことを認識する。
【0102】(A−3)実施形態の効果 以上のように、本実施形態によれば、ネットワーク接続
制御システム中の各ゲートウェイ装置を論理的にグルー
プ分けしておき、当該グループ内の各ゲートウェイ装置
間で呼を分散して処理するため、一つのゲートウェイ装
置に呼が集中することなく負荷が分散され、従来と比べ
て呼が繋がりやすくなり、限られた資源を効率的に利用
することができる。
【0103】また、本実施形態では、呼設定当初のSETU
Pメッセージ(S12、S22、S23)の転送処理時
点から負荷を分散することができ、通信の途中で仲介す
るゲートウェイ装置を切替える必要もないので、従来に
比べて安定的な負荷分散を行うことが可能で、信頼性が
高く、各呼における初期の通信ついての通信品質が高
く、継続中の通信に関しても通信品質が向上する。
【0104】さらに、本実施形態の制御は、ほとんどゲ
ートキーパ装置だけで実行することが可能なので、前記
文献1の網間経路制御装置などに比べて制御手順が簡単
で、制御に要する時間が短く手数も少ない。
【0105】したがって、本実施形態では、従来よりも
効率的な制御(負荷分散)を、インターネットの内部で
実行することができる。
【0106】(B)他の実施形態 なお、上記実施形態ではその主要部を、ゲートキーパ装
置内のソフトウェアとして実装したが、本発明はハード
ウエア的に実装することも可能である。
【0107】また、上記実施形態では、メッセージMS
22と反対方向に転送されるメッセージMS21は、同
一のゲートウェイ装置(例えば11)とゲートキーパ装
置22とのあいだで送受されるものとし、メッセージM
S11としてのARQに応じてゲートウェイ選択信号R
Cが指定するゲートウェイ装置は、メッセージMS21
としてのARQに応じてゲートウェイ選択信号RCが指
定するゲートウェイ装置と一致するものとした。
【0108】しかしながら本発明はこれに限定されず、
必要な場合には、メッセージMS11としてのARQに
応じてゲートウェイ選択信号RCが指定するゲートウェ
イ装置と、メッセージMS21としてのARQに応じて
ゲートウェイ選択信号RCが指定するゲートウェイ装置
が、一致しないケースをも許容する。
【0109】したがって、例えば、着呼端末23に対す
るメッセージMS22はゲートウェイ装置11を介して
転送し、着呼端末23が送信するメッセージMS21は
ゲートウェイ装置12を介して転送することも可能であ
る。
【0110】これにより、同一グループ内のゲートウェ
イ装置(例えば11と12)の使用可能帯域幅が同程度
の大きさである場合(例えば、わずかにゲートウェイ装
置11のほうが大きい)に、MS11、MS22方向の
メッセージ転送によって帯域幅が消費されたことで当該
グループ内の使用可能帯域幅の大きさに基づく順位が入
れ替わり(例えば、ゲートウェイ装置12の使用可能帯
域幅のほうが大きくなる場合)、MS21方向のARQ
メッセージ(S13またはS24)をゲートキーパ装置
22が受け取った時点では、前記MS11、MS22方
向とは異なるゲートウェイ装置(例えば12)を選択す
るほうが適当となるようなケースに対応することができ
る。
【0111】また、上記実施形態では、前記ゲートキー
パ装置22は、要求サービスが有料サービスであるか無
料サービスであるかに応じてQ.931ルーティングま
たは非経由ルーティングに対応するメッセージ交換を選
択するものであったが、本発明は、必ずしも要求サービ
スの有料、無料に応じて対応するルーティングを選択す
るものでなくてもよく、どちらか一方のルーティングに
のみ対応可能な構成としてもよい。
【0112】なお、上記実施形態では、1つのゲートウ
ェイグループ内には2つのゲートウェイ装置が存在した
が、3つ以上のゲートウェイ装置が存在するようにして
もよいことは当然である。
【0113】さらに、本発明は、ローカルネットワー
ク、グローバルネットワークを問わずあらゆるネットワ
ークにおいて適用可能である。
【0114】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来に
比べて安定的な負荷分散を行うことが可能で、呼が繋が
りやすく、資源を効率的に利用することができ、信頼性
が高く、通信品質も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかるゲートキーパ装置が装備する
アドレス解決部の主要部の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】従来のネットワーク接続制御システムの構成を
示すブロック図である。
【図3】従来のネットワーク接続制御システム中のゲー
トキーパ装置で使用するテーブルの構成を示す概略図で
ある。
【図4】実施形態の非経由ルーティングに関する動作シ
ーケンスである。
【図5】実施形態のQ.931ルーティングに関する動
作シーケンスである。
【図6】実施形態の非経由ルーティングに関するメッセ
ージシーケンスである。
【図7】実施形態のQ.931ルーティングに関するメ
ッセージシーケンスである。
【図8】実施形態にかかるゲートキーパ装置の主要部の
構成を示す概略図である。
【図9】実施形態にかかるゲートキーパ装置で使用する
テーブルの構成を示す概略図である。
【図10】実施形態にかかるゲートキーパ装置で使用す
るテーブルの構成を示す概略図である。
【図11】実施形態にかかるネットワーク接続制御シス
テムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4、11〜14…ゲートウェイ装置、5,20…ネ
ットワーク接続制御システム、6,21…発呼端末、
7,22…ゲートキーパ装置、23,24…着呼端末、
30…プロトコル部、31…サービス部、32…データ
ベース、33…アドレス解決部、34…帯域幅管理部、
35…呼管理部、36…課金判定部、41…宛先テーブ
ル格納部、43…登録テーブル格納部、44…帯域幅書
換部、45…ゲートウェイ選択・通信制御部、46…電
話番号メモリ、NW1〜NW5…ネットワーク、DT
1、DT2…宛先テーブル、RT…登録テーブル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の要素ネットワークを有し、各要素
    ネットワークをネットワーク間接続装置によって相互接
    続することにより構成された複合ネットワーク中で、発
    信側通信装置から供給された宛先指定情報をもとに、着
    信側通信装置を含む要素ネットワークに対応しているネ
    ットワーク接続装置を選択する着信要素ネットワーク選
    択手段を備えたネットワーク間接続制御装置において、 前記着信要素ネットワーク選択手段は、 共通の着信側通信装置を含む複数の要素ネットワークか
    ら構成される要素ネットワーク集合を生成し、各要素ネ
    ットワークと各要素ネットワーク集合との対応関係を管
    理する集合管理部と、 前記宛先指定情報と各要素ネットワーク集合との対応関
    係を管理する宛先管理部と、 各ネットワーク間接続装置の通信帯域につき、その帯域
    使用情報を各運用時点で検出し、各帯域使用情報と前記
    集合管理部が管理している要素ネットワークとの対応関
    係を管理する帯域使用情報管理部と、 前記発信側通信装置から宛先指定情報が供給されたとき
    には、前記宛先管理部が管理している対応関係をもとに
    当該宛先指定情報に対応する要素ネットワーク集合を検
    索し、検索結果として得た要素ネットワーク集合に属す
    る各要素ネットワークに対応する各ネットワーク間接続
    装置の中から、前記帯域使用情報に基づいて最適なネッ
    トワーク間接続装置を選択する選択処理部とを備えるこ
    とを特徴とするネットワーク間接続制御装置。
JP2000305901A 2000-10-05 2000-10-05 ネットワーク間接続制御装置 Pending JP2002118648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305901A JP2002118648A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 ネットワーク間接続制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305901A JP2002118648A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 ネットワーク間接続制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002118648A true JP2002118648A (ja) 2002-04-19

Family

ID=18786678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000305901A Pending JP2002118648A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 ネットワーク間接続制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002118648A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004259183A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信支援方法、管理サーバ、映像配信サーバ、双方向映像通信用サーバ、受信用端末、発信用端末及び通信支援システム装置
JP2006526297A (ja) * 2003-05-16 2006-11-16 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) VoIPシステムにおける呼承認制御
JP2007088992A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Nippon Telegraph & Telephone West Corp ゲートウェイ選択システムおよびゲートウェイ選択装置
JP2009089326A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Hitachi Communication Technologies Ltd 負荷分散機能パケット転送システム
US7668100B2 (en) 2005-06-28 2010-02-23 Avaya Inc. Efficient load balancing and heartbeat mechanism for telecommunication endpoints
JP2010103968A (ja) * 2008-09-26 2010-05-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> リソース管理装置およびリソース管理方法
JP2010109575A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク間相互接続方法、通信システム、および中継呼制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004259183A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信支援方法、管理サーバ、映像配信サーバ、双方向映像通信用サーバ、受信用端末、発信用端末及び通信支援システム装置
JP2006526297A (ja) * 2003-05-16 2006-11-16 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) VoIPシステムにおける呼承認制御
US8971308B2 (en) 2003-05-16 2015-03-03 Unwired Planet, Llc Call admission control in VoIP systems
US7668100B2 (en) 2005-06-28 2010-02-23 Avaya Inc. Efficient load balancing and heartbeat mechanism for telecommunication endpoints
US8089872B2 (en) 2005-06-28 2012-01-03 Avaya Inc. Efficient load balancing and heartbeat mechanism for telecommunication endpoints
JP2007088992A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Nippon Telegraph & Telephone West Corp ゲートウェイ選択システムおよびゲートウェイ選択装置
JP4593418B2 (ja) * 2005-09-26 2010-12-08 西日本電信電話株式会社 ゲートウェイ選択システムおよびゲートウェイ選択装置
JP2009089326A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Hitachi Communication Technologies Ltd 負荷分散機能パケット転送システム
JP2010103968A (ja) * 2008-09-26 2010-05-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> リソース管理装置およびリソース管理方法
JP2010109575A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク間相互接続方法、通信システム、および中継呼制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1386455B1 (en) Method and apparatus to perform network routing
US7724671B2 (en) Architecture for resource management in a telecommunications network
US8451716B2 (en) System and method for assisting in controlling real-time transport protocol flow through multiple networks
US7024487B2 (en) Assistant server and path connection control method for service provider&#39;s network
US7113581B2 (en) Methods and systems for providing dynamic routing key registration
US7028092B2 (en) System and method for assisting in controlling real-time transport protocol flow through multiple networks via media flow routing
US8340083B2 (en) Border control system, method, and software
CN100488134C (zh) 网际协议上的话音网络系统
US6608831B1 (en) Breakout/break-in hybrid network system
US6560326B1 (en) Service brokering system for intelligent telecommunications network
UA46055C2 (uk) Спосіб функціонування системи зв&#39;язку (варіанти), система зв&#39;язку (варіанти) та мультиплексор режиму асинхронної передачі (варіанти)
EP1342348A2 (en) System and method for assisting in controlling real-time transport protocol flow through multiple networks via use of a cluster of session routers
JPH07212405A (ja) ゲートウェイ及び基本リンク単位伝達方法
JP2526695B2 (ja) オンライン情報処理装置
CA2541388A1 (en) System and method for converging circuit switched and packed switched communications
US20070071202A1 (en) Server apparatus
US20030002487A1 (en) Selection system, its selection method for voice channels, and switchboard for use therein
JP2002118648A (ja) ネットワーク間接続制御装置
WO2007036068A1 (fr) Dispositif pour la gestion de chemins communs a protocoles multiples et procede associe
JP2002290450A (ja) 帯域管理装置、アドレス解決支援装置、帯域管理方法およびアドレス解決支援方法
JP2000232484A (ja) ノード装置、端末装置およびこれらの装置を実現するプログラムが格納された記憶媒体
JP2001285342A (ja) 音声呼管理制御方法およびそのためのゲートウェイ装置
US7512119B2 (en) Method for establishing communication paths between access points of a communication system and a communication system using said method
JP3637893B2 (ja) ネットワークアドレス変換装置の分離方式および分離方法
JP2002064559A (ja) 通信接続制御ネットワーク