JP2002116296A - アスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法 - Google Patents
アスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法Info
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アスベストおよび金属を含み、両物質少なく
とも一方が放射性物質によって汚染されている混合廃棄
物を分別することなく容易に処理可能であり、さらに、
資源の有効利用を図ることが可能になるアスベストおよ
び金属を含む混合廃棄物の処理方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 アスベストおよび金属を含み、両物質の
少なくとも一方が放射性物質によって汚染されている混
合廃棄物の処理方法であって、以下の工程を含むことを
特徴とするアスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処
理方法。。 (1)前記混合廃棄物1を溶融し、前記アスベストを含
む溶融スラグ3を生成する溶融工程。 (2)前記溶融スラグ3を除去する溶融スラグ除去工
程。
とも一方が放射性物質によって汚染されている混合廃棄
物を分別することなく容易に処理可能であり、さらに、
資源の有効利用を図ることが可能になるアスベストおよ
び金属を含む混合廃棄物の処理方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 アスベストおよび金属を含み、両物質の
少なくとも一方が放射性物質によって汚染されている混
合廃棄物の処理方法であって、以下の工程を含むことを
特徴とするアスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処
理方法。。 (1)前記混合廃棄物1を溶融し、前記アスベストを含
む溶融スラグ3を生成する溶融工程。 (2)前記溶融スラグ3を除去する溶融スラグ除去工
程。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスベストおよび
金属を含む混合廃棄物の処理方法に関するものである。
金属を含む混合廃棄物の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アスベストは建築物の各種機器や配管な
どの周囲に保温材として多く使用されているため、建築
物の解体作業では各種機器や配管などによる金属廃棄物
と、保温材によるアスベスト廃棄物が混合した状態で発
生していた。そして、従来のアスベスト廃棄物および金
属廃棄物の処理方法には、以下の処理方法が用いられて
いた。まず、アスベスト廃棄物の処理は、発ガン性の有
害物質であるアスベストを安定化させる必要があった。
このアスベストの安定化とは、アスベストを溶融固化す
ることで、アスベストの飛散を防止することであり、こ
の安定化を行った後に処分場に廃棄するのが好ましい
が、アスベストは熱伝導および熱伝達の効率が悪く、溶
融化が困難なため、アスベストを安定化する処理方法の
実施を妨げていた。また、金属廃棄物の処理は、金属廃
棄物を溶融固化して金属体を生成し、この金属体を再利
用または廃棄していた。このとき、金属体の再利用を考
慮すると、不純物を除去した金属体であることが好まし
いため、解体作業時にアスベストと金属を分別し、金属
のみを溶融固化して金属体を生成していた。
どの周囲に保温材として多く使用されているため、建築
物の解体作業では各種機器や配管などによる金属廃棄物
と、保温材によるアスベスト廃棄物が混合した状態で発
生していた。そして、従来のアスベスト廃棄物および金
属廃棄物の処理方法には、以下の処理方法が用いられて
いた。まず、アスベスト廃棄物の処理は、発ガン性の有
害物質であるアスベストを安定化させる必要があった。
このアスベストの安定化とは、アスベストを溶融固化す
ることで、アスベストの飛散を防止することであり、こ
の安定化を行った後に処分場に廃棄するのが好ましい
が、アスベストは熱伝導および熱伝達の効率が悪く、溶
融化が困難なため、アスベストを安定化する処理方法の
実施を妨げていた。また、金属廃棄物の処理は、金属廃
棄物を溶融固化して金属体を生成し、この金属体を再利
用または廃棄していた。このとき、金属体の再利用を考
慮すると、不純物を除去した金属体であることが好まし
いため、解体作業時にアスベストと金属を分別し、金属
のみを溶融固化して金属体を生成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原子力
発電所やその関連施設などの解体作業は、高放射線量率
の作業環境下で行われるので、これらの施設において廃
棄物の処理を行う場合には、その作業は遠隔作業とな
る。そのため、細かい作業を必要とするアスベストと金
属の分別が困難となり、分別作業の効率が悪かった。さ
らに、高放射線量率の環境下において発生する廃棄物
は、放射性廃棄物である場合が多く、特別な処理を必要
としていた。そして、アスベスト廃棄物が放射性廃棄物
である場合には、アスベストの溶融が困難なため、安定
化を行わずに処理するアスベストは有害廃棄物となり、
一般の放射性廃棄物として処理することが困難となり、
その処理工程が複雑になっていた。また、金属廃棄物が
放射性廃棄物である場合には、溶融金属を固化して生成
した金属体を一般の放射性廃棄物として処理することが
可能であったが、再利用の可能性を高めるには、金属体
の放射線量率を低減させる必要があった。そのため、溶
融金属に造滓材と酸化剤を投入し、造滓材によって生成
された溶融スラグに、酸化剤によって酸化物となった放
射性物質の一部を移行させることで、溶融金属の放射線
量率を低減していた。
発電所やその関連施設などの解体作業は、高放射線量率
の作業環境下で行われるので、これらの施設において廃
棄物の処理を行う場合には、その作業は遠隔作業とな
る。そのため、細かい作業を必要とするアスベストと金
属の分別が困難となり、分別作業の効率が悪かった。さ
らに、高放射線量率の環境下において発生する廃棄物
は、放射性廃棄物である場合が多く、特別な処理を必要
としていた。そして、アスベスト廃棄物が放射性廃棄物
である場合には、アスベストの溶融が困難なため、安定
化を行わずに処理するアスベストは有害廃棄物となり、
一般の放射性廃棄物として処理することが困難となり、
その処理工程が複雑になっていた。また、金属廃棄物が
放射性廃棄物である場合には、溶融金属を固化して生成
した金属体を一般の放射性廃棄物として処理することが
可能であったが、再利用の可能性を高めるには、金属体
の放射線量率を低減させる必要があった。そのため、溶
融金属に造滓材と酸化剤を投入し、造滓材によって生成
された溶融スラグに、酸化剤によって酸化物となった放
射性物質の一部を移行させることで、溶融金属の放射線
量率を低減していた。
【0004】したがって、従来のアスベスト廃棄物と金
属廃棄物の処理方法では、分別したアスベストと金属の
各々に対応した処理方法を行う必要があるため、作業期
間が長く必要となり、さらに、再利用の可能性が高い金
属体の生成に造滓材や酸化剤を必要とするので、作業費
用が増加するため、効果的な処理方法の開発が望まれて
いた。
属廃棄物の処理方法では、分別したアスベストと金属の
各々に対応した処理方法を行う必要があるため、作業期
間が長く必要となり、さらに、再利用の可能性が高い金
属体の生成に造滓材や酸化剤を必要とするので、作業費
用が増加するため、効果的な処理方法の開発が望まれて
いた。
【0005】そこで本発明は、アスベストおよび金属を
含み、両物質の少なくとも一方が放射性物質によって汚
染されている混合廃棄物を分別することなく容易に処理
可能であり、さらに、資源の有効利用を図ることが可能
になるアスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方
法を提供することを課題とする。
含み、両物質の少なくとも一方が放射性物質によって汚
染されている混合廃棄物を分別することなく容易に処理
可能であり、さらに、資源の有効利用を図ることが可能
になるアスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方
法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決すべく構成されるものであり、アスベストおよび金属
を含み、両物質の少なくとも一方が放射性物質によって
汚染されている混合廃棄物の処理方法であって、以下の
工程を含むことを特徴とする。 (1)前記混合廃棄物を溶融し、前記アスベストを含む
溶融スラグを生成する溶融工程。 (2)前記溶融スラグを除去する溶融スラグ除去工程。
決すべく構成されるものであり、アスベストおよび金属
を含み、両物質の少なくとも一方が放射性物質によって
汚染されている混合廃棄物の処理方法であって、以下の
工程を含むことを特徴とする。 (1)前記混合廃棄物を溶融し、前記アスベストを含む
溶融スラグを生成する溶融工程。 (2)前記溶融スラグを除去する溶融スラグ除去工程。
【0007】これによれば、(1)溶融工程では、解体
作業時にアスベストと金属の分別作業を行う必要がな
く、また、アスベストの溶融において、金属が介在する
ことにより、アスベストの熱伝導及び熱伝達の効率が向
上するため、容易に溶融することが可能になる。そし
て、金属より比重の軽いアスベストを溶融金属から溶融
スラグとして容易に分離させることが可能になる。
作業時にアスベストと金属の分別作業を行う必要がな
く、また、アスベストの溶融において、金属が介在する
ことにより、アスベストの熱伝導及び熱伝達の効率が向
上するため、容易に溶融することが可能になる。そし
て、金属より比重の軽いアスベストを溶融金属から溶融
スラグとして容易に分離させることが可能になる。
【0008】ここで、アスベストの化学成分である(S
iO2,MgO,FeO,Fe2O3など)は造滓材およ
び酸化剤としての作用効果があり、溶融金属中の不純物
である非金属物質の酸化が促進され、不純物である非金
属物質が酸化物になる。そして、溶融金属に生成した溶
融スラグは酸化物を取り込み、拘束するため、酸化物と
なった不純物を溶融スラグに移行させることが可能にな
る。さらに、放射性金属物質中の放射性核種の非金属元
素(Sr−85,Cs−137等)が酸化されて酸化物
として溶融スラグに移行するため、溶融金属中の放射性
物質の一部を溶融スラグに移行させることが可能にな
る。これにより、アスベストなどの不純物や放射性物質
の一部を含む溶融スラグを生成することが可能になる。
また、溶融金属中の非金属の酸化が促進されることで、
溶融金属の酸化を防止させることが可能になる。
iO2,MgO,FeO,Fe2O3など)は造滓材およ
び酸化剤としての作用効果があり、溶融金属中の不純物
である非金属物質の酸化が促進され、不純物である非金
属物質が酸化物になる。そして、溶融金属に生成した溶
融スラグは酸化物を取り込み、拘束するため、酸化物と
なった不純物を溶融スラグに移行させることが可能にな
る。さらに、放射性金属物質中の放射性核種の非金属元
素(Sr−85,Cs−137等)が酸化されて酸化物
として溶融スラグに移行するため、溶融金属中の放射性
物質の一部を溶融スラグに移行させることが可能にな
る。これにより、アスベストなどの不純物や放射性物質
の一部を含む溶融スラグを生成することが可能になる。
また、溶融金属中の非金属の酸化が促進されることで、
溶融金属の酸化を防止させることが可能になる。
【0009】そして、(2)溶融スラグ除去工程によ
り、溶融スラグを除去した溶融金属を固化することで、
アスベストなどの不純物や放射性物質の一部を除去した
金属体を容易に生成することが可能になる。さらに、除
去されたアスベストを含む溶融スラグを固化すること
で、アスベストを容易に安定化することが可能になり、
アスベストを一般の放射性廃棄物として処理することが
可能になる。
り、溶融スラグを除去した溶融金属を固化することで、
アスベストなどの不純物や放射性物質の一部を除去した
金属体を容易に生成することが可能になる。さらに、除
去されたアスベストを含む溶融スラグを固化すること
で、アスベストを容易に安定化することが可能になり、
アスベストを一般の放射性廃棄物として処理することが
可能になる。
【0010】したがって、本発明のアスベストおよび金
属を含む混合廃棄物の処理方法では、アスベストおよび
金属を含み、両物質の少なくとも一方が放射性物質によ
って汚染されている混合廃棄物を分別することなく、溶
融した溶融金属からアスベストを容易に分離して安定化
することで、作業工程が簡易化されるため、作業期間の
短縮及び作業費用の低減が実現可能になり、さらに、溶
融金属から放射性物質の一部を容易に除去することで、
放射線量率が低減され、再利用の可能性が高い金属体が
容易に生成されるため、資源の有効利用が実現可能にな
る。
属を含む混合廃棄物の処理方法では、アスベストおよび
金属を含み、両物質の少なくとも一方が放射性物質によ
って汚染されている混合廃棄物を分別することなく、溶
融した溶融金属からアスベストを容易に分離して安定化
することで、作業工程が簡易化されるため、作業期間の
短縮及び作業費用の低減が実現可能になり、さらに、溶
融金属から放射性物質の一部を容易に除去することで、
放射線量率が低減され、再利用の可能性が高い金属体が
容易に生成されるため、資源の有効利用が実現可能にな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態を詳細に説明する。
の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】本発明に係るアスベストおよび金属を含む
混合廃棄物の処理方法は、アスベストおよび金属の少な
くとも一方が放射性物質によって汚染されている混合廃
棄物に適用可能であり、この実施の形態では、原子力発
電所の解体作業において、原子炉圧力容器の炭素鋼と、
当該容器周辺の保温材アスベスト(ともに図示せず)を
一体として切断することにより発生する、アスベストお
よび金属を含む混合廃棄物を対象とし、アスベストおよ
び金属の両方が放射性物質に汚染されている場合を例に
して説明する。
混合廃棄物の処理方法は、アスベストおよび金属の少な
くとも一方が放射性物質によって汚染されている混合廃
棄物に適用可能であり、この実施の形態では、原子力発
電所の解体作業において、原子炉圧力容器の炭素鋼と、
当該容器周辺の保温材アスベスト(ともに図示せず)を
一体として切断することにより発生する、アスベストお
よび金属を含む混合廃棄物を対象とし、アスベストおよ
び金属の両方が放射性物質に汚染されている場合を例に
して説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態に係るアスベス
トおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法を示した系統
図である。
トおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法を示した系統
図である。
【0014】ここで、本発明の実施の形態に係るアスベ
ストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法では、図1
に示す溶融炉5を使用する。この溶融炉5はアスベスト
および金属を含む混合廃棄物1を溶融する役割を果たす
ものであり、同様の作用効果を果たすものであれば、そ
の構成は限定されるものではない。
ストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法では、図1
に示す溶融炉5を使用する。この溶融炉5はアスベスト
および金属を含む混合廃棄物1を溶融する役割を果たす
ものであり、同様の作用効果を果たすものであれば、そ
の構成は限定されるものではない。
【0015】次に、本発明の実施の形態に係るアスベス
トおよび金属の混合廃棄物の処理方法について説明す
る。まず、(1)溶融工程では、図1に示すように、金
属およびアスベストを含む混合廃棄物1を溶融炉5内に
充填することが可能な大きさに切断する。(ステップ1
−1,1−2) 次に、切断した混合廃棄物1’を溶融炉5に充填して溶
融し、溶融金属2を生成する。このとき、アスベストの
溶融における熱伝導および熱伝達の効率は、金属が介在
することにより向上するため、アスベストは容易に溶融
される。(ステップ1−3)
トおよび金属の混合廃棄物の処理方法について説明す
る。まず、(1)溶融工程では、図1に示すように、金
属およびアスベストを含む混合廃棄物1を溶融炉5内に
充填することが可能な大きさに切断する。(ステップ1
−1,1−2) 次に、切断した混合廃棄物1’を溶融炉5に充填して溶
融し、溶融金属2を生成する。このとき、アスベストの
溶融における熱伝導および熱伝達の効率は、金属が介在
することにより向上するため、アスベストは容易に溶融
される。(ステップ1−3)
【0016】次に、比重の軽いアスベストが溶融スラグ
3として上方に移動し、下方に溶融金属2が残るため、
溶融スラグ3と溶融金属2が二層に分離する。(ステッ
プ1−4) ここで、アスベストは造滓材および酸化剤としての効果
があるため、溶融金属2中の非金属物質の酸化が促進さ
れ、不純物である非金属物質が酸化物となる。そして、
酸化物となった不純物を溶融スラグ3に取り込み、拘束
することにより、不純物が溶融スラグ3に移行する。こ
のとき、放射性金属物質中の放射性核種の非金属元素
(Sr−85,Cs−137など)も酸化され、放射性
物質の一部が酸化物として溶融スラグ3に移行する。さ
らに、溶融金属2中の非金属物質の酸化が促進されるた
め、溶融金属2の酸化が防止される。
3として上方に移動し、下方に溶融金属2が残るため、
溶融スラグ3と溶融金属2が二層に分離する。(ステッ
プ1−4) ここで、アスベストは造滓材および酸化剤としての効果
があるため、溶融金属2中の非金属物質の酸化が促進さ
れ、不純物である非金属物質が酸化物となる。そして、
酸化物となった不純物を溶融スラグ3に取り込み、拘束
することにより、不純物が溶融スラグ3に移行する。こ
のとき、放射性金属物質中の放射性核種の非金属元素
(Sr−85,Cs−137など)も酸化され、放射性
物質の一部が酸化物として溶融スラグ3に移行する。さ
らに、溶融金属2中の非金属物質の酸化が促進されるた
め、溶融金属2の酸化が防止される。
【0017】次に、(2)溶融スラグ除去工程では、図
1に示すように、溶融金属2から分離した溶融スラグ3
を除去して冷却固化する。(ステップ2−1) これにより、アスベストは容易に安定化され、アスベス
トの飛散を防止するため、一般の放射性廃棄物として処
理することが可能になる。そして、溶融金属2を冷却固
化して金属体4を生成し、再利用または廃棄する。(ス
テップ2−2,2−3) このとき、溶融金属2中のアスベストなどの不純物や放
射性物質の一部は溶融スラグ3に移行することで除去さ
れているため、放射線量率が低減された金属体4が生成
される。
1に示すように、溶融金属2から分離した溶融スラグ3
を除去して冷却固化する。(ステップ2−1) これにより、アスベストは容易に安定化され、アスベス
トの飛散を防止するため、一般の放射性廃棄物として処
理することが可能になる。そして、溶融金属2を冷却固
化して金属体4を生成し、再利用または廃棄する。(ス
テップ2−2,2−3) このとき、溶融金属2中のアスベストなどの不純物や放
射性物質の一部は溶融スラグ3に移行することで除去さ
れているため、放射線量率が低減された金属体4が生成
される。
【0018】したがって、アスベストの分離および安定
化に係る作業工程が簡略化されるため、作業期間の短縮
および作業費用の低減が実現可能になる。さらに、アス
ベストなどの不純物が除去され、放射線量率が低減され
ているため、再利用の可能性が高い金属体5の生成が実
現可能になる。
化に係る作業工程が簡略化されるため、作業期間の短縮
および作業費用の低減が実現可能になる。さらに、アス
ベストなどの不純物が除去され、放射線量率が低減され
ているため、再利用の可能性が高い金属体5の生成が実
現可能になる。
【0019】以上、本発明を前記実施の形態によって説
明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもので
はない。前記本発明のアスベストおよび金属を含む混合
廃棄物の処理方法と実質的に同一な構成を有し、同様な
作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発
明の技術的範囲に包含される。
明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもので
はない。前記本発明のアスベストおよび金属を含む混合
廃棄物の処理方法と実質的に同一な構成を有し、同様な
作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発
明の技術的範囲に包含される。
【0020】
【発明の効果】本発明のアスベストおよび金属を含む混
合廃棄物の処理方法では、アスベストおよび金属を含
み、両物質の少なくとも一方が放射性物質によって汚染
されている混合廃棄物を分別することなく、溶融した溶
融金属からアスベストを容易に分離して安定化すること
で、作業工程が簡易化されるため、作業期間の短縮及び
作業費用の低減が実現可能になり、さらに、溶融金属か
ら放射性物質の一部を容易に除去することで、放射線量
率が低減され、再利用の可能性が高い金属体が容易に生
成されるため、資源の有効利用が実現可能になる。
合廃棄物の処理方法では、アスベストおよび金属を含
み、両物質の少なくとも一方が放射性物質によって汚染
されている混合廃棄物を分別することなく、溶融した溶
融金属からアスベストを容易に分離して安定化すること
で、作業工程が簡易化されるため、作業期間の短縮及び
作業費用の低減が実現可能になり、さらに、溶融金属か
ら放射性物質の一部を容易に除去することで、放射線量
率が低減され、再利用の可能性が高い金属体が容易に生
成されるため、資源の有効利用が実現可能になる。
【図1】本発明の実施の形態に係るアスベストおよび金
属を含む混合廃棄物の処理方法を示した系統図である。
属を含む混合廃棄物の処理方法を示した系統図である。
1.......混合廃棄物 1’......切断した混合廃棄物 2.......溶融金属 3.......溶融スラグ 4.......金属体 5.......溶融炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 章 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA17 AA21 AB09 BB09 CA02 CA12 CA29 CA32 CA45 CB12 CB31
Claims (1)
- 【請求項1】 アスベストおよび金属を含み、両物質の
少なくとも一方が放射性物質によって汚染されている混
合廃棄物の処理方法であって、以下の工程を含むことを
特徴とするアスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処
理方法。 (1)前記混合廃棄物を溶融し、前記アスベストを含む
溶融スラグを生成する溶融工程。 (2)前記溶融スラグを除去する溶融スラグ除去工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000307216A JP2002116296A (ja) | 2000-10-06 | 2000-10-06 | アスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000307216A JP2002116296A (ja) | 2000-10-06 | 2000-10-06 | アスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002116296A true JP2002116296A (ja) | 2002-04-19 |
Family
ID=18787764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000307216A Pending JP2002116296A (ja) | 2000-10-06 | 2000-10-06 | アスベストおよび金属を含む混合廃棄物の処理方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002116296A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019020256A (ja) * | 2017-07-18 | 2019-02-07 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 溶融除染されたクリアランス金属の放射能濃度推定方法 |
JP2020064032A (ja) * | 2018-10-19 | 2020-04-23 | 株式会社東芝 | 金属溶融方法および金属溶融システム |
-
2000
- 2000-10-06 JP JP2000307216A patent/JP2002116296A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019020256A (ja) * | 2017-07-18 | 2019-02-07 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 溶融除染されたクリアランス金属の放射能濃度推定方法 |
JP2020064032A (ja) * | 2018-10-19 | 2020-04-23 | 株式会社東芝 | 金属溶融方法および金属溶融システム |
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