JP2002115655A - 電動機、全密閉型冷凍圧縮機および冷凍サイクル - Google Patents
電動機、全密閉型冷凍圧縮機および冷凍サイクルInfo
- Publication number
- JP2002115655A JP2002115655A JP2000311590A JP2000311590A JP2002115655A JP 2002115655 A JP2002115655 A JP 2002115655A JP 2000311590 A JP2000311590 A JP 2000311590A JP 2000311590 A JP2000311590 A JP 2000311590A JP 2002115655 A JP2002115655 A JP 2002115655A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric motor
- insulator
- resin
- compressor
- refrigerating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
問題を解決でき、また、冷媒R134aを使用した冷凍
サイクルの閉塞現象を防止したものである。 【解決手段】 インシュレータ13を形成する樹脂材と
して、内部離型剤を含まない樹脂、または、内部離型剤
にポリオレフィン系樹脂を使用している。
Description
される全密閉型冷凍圧縮機用電動機、全密閉型冷凍圧縮
機および冷凍サイクルに関するものである。
電動機の固定子は、樹脂成形により形成されたインシュ
レータを介して巻線が行われており、前記インシュレー
タには金型からの離型性を向上するため、原材料である
樹脂材に内部離型剤を含むものが使用されており、内部
離型材としては脂肪酸エステル系が用いられている。
を示すものである。図2において、21は端子、22は
キャビテイ、23はインシュレータ、24は固定子鉄
心、25は巻線である。
巻線25の絶縁を確保するために用いられている。
担うインシュレータ23を具備する電動機をシェル39
内部に圧縮部とともに設置し、密閉することにより構成
されている。
および冷媒が密閉されており、従来、冷媒としてR12
あるいはR600aが使用されている。
密閉型冷凍圧縮機においては、冷媒としてR12あるい
はR600aが使用されているため、特にインシュレー
タを形成する樹脂材に含まれる内部離型材が冷媒等に溶
け出すことはなく、したがって、溶け出した内部離型材
が全密閉型冷凍圧縮機に具備されているキャピラリーチ
ューブに詰る、閉塞現象は見られなかった。
ら、全密閉型冷凍圧縮機においても、環境に優しい物質
が多く用いられている。その中で、特に冷媒としてはH
FCガスがあり、また、冷凍機油としてエステル系のも
のが使用されるようになってきている。
テル系の冷凍機油を使用する全密閉型冷凍圧縮機におい
て、従来から多く用いられている内部離型材としては脂
肪酸エステル系を用いる樹脂材により成形されたインシ
ュレータを具備する電動機を用いた場合、冷媒および冷
凍機油中に内部離型材が溶け出し、キャピラリーチュー
ブを詰まらせるという課題、すなわち閉塞現象が生じる
ようになってきた。
るものであり、内部離型材が冷媒および冷凍機油中へ溶
け出さない、あるいは溶け出し量(以下、抽出量と示
す)が0.5wt%以下である電動機および全密閉型冷
凍圧縮機を提供すること、および全密閉型冷凍圧縮機に
具備されているキャピラリーチューブの閉塞現象を防止
できる冷凍システムを提供することを目的とする。
に本発明は、インシュレータを形成する樹脂材に内部離
型材を含まない樹脂、あるいは内部離型材としてポリオ
レフィン系樹脂とした樹脂材を用いることとしたもので
あり、冷媒および冷凍機油中への内部離型材の溶け出し
をなくした、あるいは抽出量を0.5wt%以下である
電動機および全密閉型冷凍圧縮機を提供することができ
る。
固定子鉄心の積層方向両端面に密着して具備されている
樹脂成形により板状に成形されたインシュレータを介し
て巻線が施された固定子と回転子からなる電動機におい
て、内部離型材を含まない樹脂材により前記インシュレ
ータが形成されていることを特徴とする電動機であり、
冷媒および冷凍機油中への内部離型材の溶け出しをなく
すことができるという作用を有する。
方向両端面に密着して具備されている樹脂成形により板
状に成形されたインシュレータを介して巻線が施された
固定子と回転子からなる電動機において、内部離型材を
ポリオレフィン系樹脂とした樹脂材により前記インシュ
レータが形成されていることを特徴とする電動機であ
り、冷媒および冷凍機油中への内部離型材の溶け出しを
なくした、あるいは抽出量を0.5wt%以下である電
動機を提供することができるという作用を有する。
請求項2記載の電動機を用いたことを特徴とする全密閉
型冷凍圧縮機であり、冷媒および冷凍機油中への内部離
型材の溶け出しをなくした、あるいは抽出量が0.5w
t%以下である電動機を用いた全密閉型冷凍圧縮機を提
供することができるという作用を有する。
機に使用する冷凍機油がエステル系であり、冷媒がHF
Cガス(水素、フッ素、炭素で構成されるガス)である
ことを特徴とする請求項3記載の全密閉型冷凍圧縮機で
あり、冷媒および冷凍機油中への内部離型材の溶け出し
をなくした、あるいは抽出量が0.5wt%以下である
電動機を用いた全密閉型冷凍圧縮機を提供することがで
きるという作用を有する。
密閉型冷凍圧縮機を用いたことを特徴とする冷凍サイク
ルであり、冷媒中雰囲気中で運転された際にインシュレ
ータより異物が抽出されない(溶け出さない)という作
用がある。
テイ、13はインシュレータ、24は固定子鉄心、25
は巻線である。
された電磁鋼鈑を積層してなる固定子鉄心24の積層方
向両端面に密着して具備されている。そして、インシュ
レータ13は樹脂成形により板状に形成したものであっ
て、板の原材料である樹脂材には内部離型剤を含まな
い、または、内部離型剤が冷媒、あるいは冷凍機油に溶
け出さない(抽出されない)樹脂を使用している。
け出さない(抽出されない)樹脂としては、内部離型剤
にポリオレフィン系樹脂を使用した樹脂を使用してい
る。したがって、樹脂成形時における、金型からの離型
性や作業性の問題を解決でき、また、冷媒R134aを
使用した冷凍サイクルの閉塞現象を防止する電動機のイ
ンシュレータを得ることができる。
1を預けるためのキャビティ12を有し、あるいは、固
定子鉄心24のスロット内部と巻線を絶縁するためのス
ロット絶縁を一体として有する場合、一定の絶縁強度が
必要であり、薄肉成形性が重要となる。したがって、イ
ンシュレータの材質としては、成形性に優れ、強度が強
い、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリフェニレンサルファイドが適している。
特に、抽出性については、ポリフェニレンサルファイド
を用いれば、極めて低い。たとえば、冷蔵庫用圧縮機の
場合0.5wt%以下に抑えることが可能である。
で、冷媒R134aを使用した冷凍サイクルの閉塞現象
を防止する電動機を提供することができる。また、前記
電動機を用いることで、冷媒R134aを使用した冷凍
サイクルの閉塞現象を防止する全密閉型冷凍圧縮機を提
供することができる。
ば、冷媒R134aを使用した冷凍サイクルにおける内
部離型材の溶け出し(抽出量)を防止することが可能な
電動機を提供することができるという有利な効果が得ら
れる。
際、金型からの離型性や作業性の問題を解決でき、ま
た、冷媒R134aを使用した冷凍サイクルにおける内
部離型材の溶け出し(抽出量)が0.5wt%以下とな
る電動機を提供することができるという有利な効果が得
られる。
塞現象を防止することが可能な全密閉型冷凍圧縮機を提
供することが可能であるという有利な効果を得ることが
できる。
ることが可能な冷凍サイクルを提供することが可能であ
るという有利な効果を得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 固定子鉄心の積層方向両端面に密着して
具備されている樹脂成形により板状に成形されたインシ
ュレータを介して巻線が施された固定子と回転子からな
る電動機において、内部離型材を含まない樹脂材により
前記インシュレータが形成されていることを特徴とする
電動機。 - 【請求項2】 固定子鉄心の積層方向両端面に密着して
具備されている樹脂成形により板状に成形されたインシ
ュレータを介して巻線が施された固定子と回転子からな
る電動機において、内部離型材をポリオレフィン系樹脂
とした樹脂材により前記インシュレータが形成されてい
ることを特徴とする電動機。 - 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載の電動機
を用いたことを特徴とする全密閉型冷凍圧縮機。 - 【請求項4】 全密閉型冷凍圧縮機に使用する冷凍機油
がエステル系であり、冷媒がHFCガス(水素、フッ
素、炭素で構成されるガス)であることを特徴とする請
求項3記載の全密閉型冷凍圧縮機。 - 【請求項5】 請求項4記載の全密閉型冷凍圧縮機を用
いたことを特徴とする冷凍サイクル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000311590A JP2002115655A (ja) | 2000-10-12 | 2000-10-12 | 電動機、全密閉型冷凍圧縮機および冷凍サイクル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000311590A JP2002115655A (ja) | 2000-10-12 | 2000-10-12 | 電動機、全密閉型冷凍圧縮機および冷凍サイクル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002115655A true JP2002115655A (ja) | 2002-04-19 |
Family
ID=18791324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000311590A Withdrawn JP2002115655A (ja) | 2000-10-12 | 2000-10-12 | 電動機、全密閉型冷凍圧縮機および冷凍サイクル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002115655A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007252176A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-09-27 | Yaskawa Electric Corp | モールドモータとその製造方法および成形金型 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6267977U (ja) * | 1985-10-18 | 1987-04-28 | ||
JPH06221266A (ja) * | 1993-01-28 | 1994-08-09 | Toshiba Corp | 密閉形圧縮機 |
JPH09111106A (ja) * | 1995-10-20 | 1997-04-28 | Toray Ind Inc | 電動機のインシュレーター成形品 |
JPH09209935A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-08-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機におけるステータの固定方法 |
JPH109139A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-01-13 | Toshiba Corp | 密閉形コンプレッサおよびこのコンプレッサを用いた冷凍サイクル |
-
2000
- 2000-10-12 JP JP2000311590A patent/JP2002115655A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6267977U (ja) * | 1985-10-18 | 1987-04-28 | ||
JPH06221266A (ja) * | 1993-01-28 | 1994-08-09 | Toshiba Corp | 密閉形圧縮機 |
JPH09111106A (ja) * | 1995-10-20 | 1997-04-28 | Toray Ind Inc | 電動機のインシュレーター成形品 |
JPH09209935A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-08-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機におけるステータの固定方法 |
JPH109139A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-01-13 | Toshiba Corp | 密閉形コンプレッサおよびこのコンプレッサを用いた冷凍サイクル |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007252176A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-09-27 | Yaskawa Electric Corp | モールドモータとその製造方法および成形金型 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102483988B (zh) | 电抗器 | |
EP2207254A2 (en) | Hermetic compressor and refrigerating cycle apparatus | |
JP5518169B1 (ja) | 電動圧縮機およびその組立方法 | |
JP2001268835A (ja) | 冷媒圧縮機 | |
CN106256072B (zh) | 压缩机用电动机、压缩机、制冷循环装置以及压缩机用电动机的制造方法 | |
US10797540B2 (en) | Stator, motor, compressor, and refrigeration air conditioner | |
WO2000033337A1 (fr) | Condensateur electrolytique | |
JP2004071512A (ja) | 開閉装置 | |
JP2006180698A (ja) | 電動機、冷凍・空調装置、電動機の製造方法、電動機の金型装置 | |
KR20010021108A (ko) | 냉매압축기 및 이를 이용하는 냉동장치 | |
CN100396925C (zh) | 封闭式压缩机的保护装置和利用该装置的封闭式压缩机 | |
JP5278956B2 (ja) | 高耐圧気密端子およびその製造方法 | |
US10833544B2 (en) | Stator, motor, compressor, and refrigeration air conditioner | |
CN105553137B (zh) | 压缩机以及压缩机制造方法 | |
JP2009250173A (ja) | 電動圧縮機 | |
JP2002115655A (ja) | 電動機、全密閉型冷凍圧縮機および冷凍サイクル | |
JP2003047188A (ja) | 電動機の固定子 | |
EP3468008B1 (en) | Ammonia-resistant electric motor for hermetic refrigeration compressor | |
JP4645854B2 (ja) | 希土類永久磁石の製造方法 | |
JP2008211129A (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
US9991756B2 (en) | Stator, motor and compressor | |
JP2000032715A (ja) | 密閉型圧縮機及びその電動機の製造方法 | |
JP2007081006A (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
CN115528844A (zh) | 一种复合槽楔及具有其的电机 | |
JP3900994B2 (ja) | 密閉型圧縮機用電動機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071012 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20071113 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20091119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101012 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20101207 |