JP2002115529A - Dpfヒーターの制御システム - Google Patents

Dpfヒーターの制御システム

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JP2002115529A JP2000309304A JP2000309304A JP2002115529A JP 2002115529 A JP2002115529 A JP 2002115529A JP 2000309304 A JP2000309304 A JP 2000309304A JP 2000309304 A JP2000309304 A JP 2000309304A JP 2002115529 A JP2002115529 A JP 2002115529A
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線の軽量化・省力化が図れ、しかもヒータ
ーに印加する電圧を高く設定することができるDPFヒ
ーターの制御システムを提供することにある。 【解決手段】 ディーゼルパティキュレートフィルタ2
を、ヒーター3の通電制御により再生するDPFヒータ
ーの制御システム1において、車載用交流発電機4から
の交流を整流する整流部5と、整流された直流で充電さ
れるバッテリー6と、整流部5とバッテリー6に接続さ
れた電装負荷7とを備え、上記車載用交流発電機4と上
記整流部5の間の電源ライン8間に、サイリスタ9、1
0を介してDPFヒーター3を接続し、発電された交流
電圧を位相制御してDPFヒーター3の通電制御を行う
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルパティ
キュレートフィルタを、ヒーターの通電制御により再生
するDPFヒーターの制御システムに係り、特に、配線
の軽量化・省力化を図ったDPFヒーターの制御システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルパティキュレートフィルタ
(DPF:Diesel Particulate Filter)は、ディーゼ
ルエンジンから排出される黒煙を中心とするパティキュ
レート(微粒子状物質)を捕集低減するものである。
【0003】一般に、DPFは、使用するうちに捕集し
たパティキュレートが目詰まりして捕集能力が落ちるた
め、所定時間ごとに内蔵したDPFヒーターの通電制御
を行い、パティキュレートをヒーターで燃焼してフィル
タの捕集能力を再生することが行われている。
【0004】従来のDPFヒーターの制御システムは、
DPFヒーターの通電制御を直流で行ってDPFを再生
するものである。
【0005】図4に示すように、従来のDPFヒーター
の制御システム40は、車載用交流発電機41からの交
流を整流する整流部42、整流された直流で充電される
バッテリー43、整流部42とバッテリー43に接続さ
れた電装負荷44およびDPFヒーター45などを備え
ている。
【0006】バッテリー43と電装負荷44間には、電
装負荷44を過電圧から保護するリレー46が接続さ
れ、電装負荷44とDPFヒーター45間にも、DPF
ヒーター45を過電圧から保護するリレー47が接続さ
れる。整流部42、バッテリー43、リレー46、47
には、電力制御回路48が接続される。
【0007】従来の制御システム40では、電力制御回
路48により、電装負荷44とDPFヒーター45の直
流電力を制御しており、電装負荷44とDPFヒーター
45に印加される直流電圧は同じである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DPF
ヒーター45の消費電力は、電装負荷44の消費電力に
比べて大きいため、従来の制御システム40では、発電
機41からDPFヒーター45に至る配線を全て太くす
る必要があり、配線の軽量化・省力化が図れないという
問題がある。
【0009】また、DPFを再生するために、DPFヒ
ーター45に印加する電圧は高い方が望ましいが、制御
システム40では、バッテリー43や電装負荷44の定
格を考慮する必要があり、しかも整流部42で電圧降下
が生じるので、DPFヒーター45に印加する電圧を高
く設定することが難しいという問題がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、配線の軽量化・
省力化が図れ、しかもヒーターに印加する電圧を高く設
定することができるDPFヒーターの制御システムを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために創案されたものであり、請求項1の発明
は、ディーゼルパティキュレートフィルタを、ヒーター
の通電制御により再生するDPFヒーターの制御システ
ムにおいて、車載用交流発電機からの交流を整流する整
流部と、整流された直流で充電されるバッテリーと、整
流部とバッテリーに接続された電装負荷とを備え、上記
車載用交流発電機と上記整流部の間の電源ライン間に、
サイリスタを介してDPFヒーターを接続し、発電され
た交流電圧を位相制御してDPFヒーターの通電制御を
行うDPFヒーターの制御システムである。
【0012】請求項2の発明は、車載用交流発電機を単
相巻線とし、整流部に至る電源ライン間に、互いに逆向
きに並列に接続された2個のサイリスタを介してDPF
ヒーターに直列に接続し、サイリスタのそれぞれのゲー
ト端子に、発電された交流電圧の位相制御を行うべくト
リガ電流を与えるトリガ制御回路を接続した請求項1記
載のDPFヒーターの制御システムである。
【0013】請求項3の発明は、ヒーターに印加する交
流実効電圧を電装負荷に印加する直流制御電圧より高く
なるように設定すると共に、DPFヒーター通電のタイ
ミングより電装負荷通電のタイミングを遅らせるように
した請求項2記載のDPFヒーターの制御システムであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適実施の形態
を添付図面にしたがって説明する。
【0015】図1は、本発明の好適実施の形態であるD
PFヒーターの制御システムを示す回路図である。
【0016】図1に示すように、本発明のDPFヒータ
ーの制御システム1は、ディーゼルパティキュレートフ
ィルタ(DPF)2を、DPFヒーター3の通電制御に
より再生するものであり、車載用交流発電機4からの交
流を整流する整流部5と、整流された直流で充電される
バッテリー6と、整流部5とバッテリー6に接続された
電装負荷7とを備え、車載用交流発電機4と整流部5の
間の電源ライン8間に、サイリスタ9、10を介してD
PFヒーター3を接続し、発電された交流電圧を位相制
御してDPFヒーター3の通電制御を行うものである。
【0017】DPFヒーター3には、例えば、約25V
〜28.5Vの電圧が印加されたときの消費電力が約
2.3kW〜3.5kWのものを使用している。
【0018】車載用交流発電機4は、車のエンジンに装
着されており、プーリとベルトを介してエンジンで駆動
され、電装負荷7に電力を供給すると共に、バッテリー
6を充電するものである。車載用交流発電機4として
は、例えば、単相巻線のACG(Alternating Current G
enerator) を用いており、系電圧で分類すると24V系
であり、出力電流は約60〜300Aである。
【0019】この車載用交流発電機4は、整流部5に至
る電源ライン8間に、互いに逆向きに並列に接続された
2個のサイリスタ9、10を介してDPFヒーター3に
直列に接続されている。車載用交流発電機4は、整流部
5に至る電源ライン8間に、1個のトライアックを介し
てDPFヒーター3に直列に接続するようにしてもよ
い。
【0020】整流部5は、例えば、2個のサイリスタ1
1、12と2個のダイオード13、14とからなるブリ
ッジ回路で構成されており、車載用交流発電機4からの
交流を直流に整流する。
【0021】バッテリー6は、電装負荷7に電力を供給
するものである。バッテリー6には、公称電圧が24
V、定格電圧が27Vのものを使用している。このバッ
テリー6は、約27〜30Vの定電圧充電によって充電
される。
【0022】バッテリー6と電装負荷7間には、電装負
荷7を過電圧から保護する保護リレー15が接続されて
いる。
【0023】本発明のDPFヒーターの制御システム1
には、サイリスタ9、10のそれぞれのゲート端子に、
発電された交流電圧の位相制御を行うべくトリガ電流を
与えるトリガ制御回路16が接続されている。このトリ
ガ制御回路16は、整流部5のサイリスタ11、12と
も接続されており、サイリスタ11、12のそれぞれの
ゲート端子に、整流された直流電圧の位相制御を行うべ
くトリガ電流を与えるようにもしている。すなわち、交
流制御は、主にトリガ制御回路16とサイリスタ9、1
0により行い、一方、直流制御は、主にトリガ制御回路
16とサイリスタ11、12により行うようにしてい
る。
【0024】本発明では、後述するように、トリガ制御
回路16によるトリガを与えるタイミングによって、D
PFヒーター3の通電電力と直流電力の出力比を変更可
能としている。
【0025】さらに、本発明のDPFヒーターの制御シ
ステム1には、システム全体の電力を制御する電力制御
回路17が接続されている。この電力制御回路17は、
上述したトリガ制御回路16の他に、電圧/電流検出部
18、過電圧検出部19、制御回路20、インターフェ
ース回路21などを備えている。
【0026】電圧/電流検出部18は、一方が整流部5
とバッテリー6間に設けられた電流センサ22に接続さ
れ、他方がバッテリー6の正極側となる接点Xに接続さ
れている。
【0027】この電圧/電流検出部18は、バッテリー
6の充放電の際の電圧値・電流値を検出して制御回路2
0に信号を送り、バッテリー6に過不足なく電力が供給
されるようにしている。さらに、電圧/電流検出部18
は、電圧値・電流値を検出して制御回路20に信号を送
ることで、制御回路20がDPFヒータ3によるパティ
キュレートの燃焼加減を把握できるようにしている。
【0028】過電圧検出部19は、保護リレー15と接
続されており、電装負荷7に過剰な電圧が印加されない
ようにしている。
【0029】インターフェース回路21は、制御回路2
0と外部機器の回路間とを結ぶものであり、外部機器の
回路と各種信号の送受信を行ってDPFヒーターの制御
システム1と外部機器間を接続している。
【0030】制御回路20は、トリガ制御回路16、電
圧/電流検出部18、過電圧検出部19の全てを統括し
て制御している。この制御回路20には、図示はしてい
ないが、発電された交流電圧波形の電圧ゼロ点を検出し
て同期をとるための回路が備えられている。
【0031】この制御回路20は、通常、電圧/電流検
出部18からの信号に基づいてパティキュレートの燃焼
加減を把握し、そのときに発電されている交流電圧波形
の電圧ゼロ点を検出し、最適な電圧値・電流値でDPF
ヒーター3を通電するようにトリガのタイミングを決定
する。そして、制御回路20は、決定したタイミングで
トリガ制御回路16がサイリスタ9、10のゲート端子
にトリガ電流を与えるように、トリガ制御回路16に信
号を送るようにしている。
【0032】また、パティキュレートは、車両の運転状
況によってエンジンから排出される量が異なり、例え
ば、車両が低速ギア運転する際に比較的多く、高速ギア
運転する際には比較的少ない。よって本発明では、外部
機器からインターフェース回路21を介して車両の運転
状況に基づいた信号が制御回路20に送られるようにも
しており、制御回路20により、例えば、低速ギア運転
時にはDPFヒーター3の通電量を増大させ、高速ギア
運転時にはDPFヒーター3の通電量を減少させるよう
にしている。
【0033】次に、本発明の作用を説明する。
【0034】図2は、図1に示した回路の各部動作の概
略図を示したものであり、図2(a)は交流制御の動作
を示し、図2(b)は直流制御の動作を示したものであ
る。
【0035】図2(a)の上のグラフは、横軸を時間T
にとり、縦軸を電圧値Vにとって交流電圧の位相制御の
様子を電圧波形vA で表しており、図2(a)の下のグ
ラフは、そのときの電流波形iA を横軸を時間Tにと
り、縦軸を電流値Iにとって表している。同様に、図2
(b)の上のグラフは、整流部5で整流された直流電圧
の位相制御の様子を電圧波形vD で表しており、図2
(b)の下のグラフは、そのときの電流波形iD を表し
ている。
【0036】まず、交流制御の動作を説明する。
【0037】交流制御は、主にトリガ制御回路16とサ
イリスタ9、10により行っている。制御開始から所定
時間(図では時間t0 から時間t1 まで)の間、サイリ
スタ9、10は両方ともOFF状態である。
【0038】図2(a)に示すように、時間t0 のと
き、発電機4で発電された交流電圧波形vA が電源ライ
ン8間に印加される。このとき、DPFヒーター3に電
流は流れていない。
【0039】時間t1 のとき、サイリスタ10のゲート
端子に、トリガ制御回路16からトリガ電流が与えられ
てサイリスタ10のみがONされる。サイリスタ10
は、時間t1 から時間t2 までの間ON状態となり、D
PFヒーター3には、電圧波形vA のうち、面積a(図
では斜線部分)の電圧が印加される。このとき、DPF
ヒーター3に、電流波形iA に応じた電流(ただし、電
装負荷7に流れる電流分だけ差し引いた電流)が接点α
から接点βへ向かって流れ、DPFヒーター3を通電し
てDPF2を再生する。
【0040】時間t2 から時間t3 までの間、サイリス
タ9、10は両方ともOFF状態である。
【0041】時間t3 のとき、今度はサイリスタ9のゲ
ート端子に、トリガ制御回路16からトリガ電流が与え
られてサイリスタ9のみがONされる。サイリスタ9
は、時間t3 から時間t4 までの間ON状態となり、D
PFヒーター3には、電圧波形vA のうち、面積b(図
では斜線部分)の電圧が印加される。このとき、DPF
ヒーター3に、電流波形iA と同じ形で逆向きの電流波
形iB に応じた電流(ただし、電装負荷7に流れる電流
分だけ差し引いた電流)が接点βから接点αへ向かって
流れ、DPFヒーター3を通電してDPF2を再生す
る。
【0042】時間t4 以降の交流制御の動作は、同様に
して行われる。
【0043】次に、直流制御の動作を説明する。
【0044】直流制御は、主にトリガ制御回路16とサ
イリスタ11、12により行っている。
【0045】図2(b)に示すように、時間t1 から時
間t2 の間の時間t12のとき、トリガ制御回路16によ
りサイリスタ11のゲート端子にトリガ電流が与えら
れ、サイリスタ11がONする。サイリスタ11は、時
間t12から時間t2 までの間ON状態となり、電装負荷
7には、整流部5で整流された電圧波形vD のうち、面
積c(図では斜線部分)の電圧が印加される。このと
き、電装負荷7に、電流波形iD に応じた電流(ただ
し、DPFヒーター3に流れる電流分だけ差し引いた電
流)が流れる。
【0046】また、時間t3 から時間t4 の間の時間t
34のとき、トリガ制御回路16によりサイリスタ12の
ゲート端子にトリガ電流が与えられ、サイリスタ12が
ONする。サイリスタ12は、時間t34から時間t4
での間ON状態となり、電装負荷7には、整流部5で整
流された電圧波形vD のうち、面積d(図では斜線部
分)に応じた電圧が印加される。このとき、電装負荷7
に、電流波形iD に応じた電流(ただし、DPFヒータ
ー3に流れる電流分だけ差し引いた電流)が流れる。
【0047】時間t4 以降の直流制御の動作は、同様に
して行われる。
【0048】このように、本発明のDPFヒーターの制
御システム1は、電装負荷7に比べて消費電力の大きい
DPFヒーター3を、直流制御側から切り離して交流制
御側に接続しているので、システム全体の配線をDPF
ヒーター3の消費電力に合わせて太くする必要がなく、
配線の軽量化・省力化を図ることができる。これに伴っ
て使用するリレー容量の小型化も図ることができる。
【0049】本発明では、DPFヒーター3の通電制御
を交流電圧で制御する一方で、バッテリー6と電装負荷
7を直流電圧で制御しており、しかも整流部5での電圧
降下を考慮する必要もないことから、DPFヒーター3
に印加する電圧(再生電圧)を高く設定することが可能
となり、DPFを効率よく再生することができる。
【0050】また、DPFヒーター3への通電制御は、
発電された交流電圧の位相制御で行っているので、従来
のようにバッテリー6の充放電や電装負荷7の影響を考
えながら直流電圧で制御する必要がない。すなわち、サ
イリスタ9、10のゲート端子に、トリガ制御回路16
によるトリガ電流を与えるON・OFFのタイミングを
決定しさえすればよいので、制御の簡略化も図ることが
できる。
【0051】次に、DPFヒーターの通電制御の一例を
説明する。
【0052】図3は、本発明に係るDPFヒーターの通
電制御の一例を示し、図3(a)は発電された交流電圧
の位相制御の概略図、図3(b)はDPFヒーターの電
流波形図、図3(c)は電装負荷の電流波形図を示した
ものである。
【0053】図3(a)に示すように、本発明のDPF
ヒーターの通電制御の一例として、DPFヒーター3に
印加する交流実効電圧VR を電装負荷に印加する直流制
御電圧VD より高くなるように設定すると共に、DPF
ヒーター通電のタイミングより電装負荷通電のタイミン
グを遅らせるようにしている。
【0054】まず、時間T0 のとき、発電機4で発電さ
れた実効電圧VR の交流電圧波形VA が電源ライン8間
に印加される。このとき、DPFヒーター3は通電され
ていない。
【0055】発電された交流の1/4周期となる時間T
1 のとき、DPFヒーター3の通電を開始すると、発電
された交流の1/4周期から1/2周期にあたる時間T
1 から時間T4 の間DPFヒーター3が通電される。一
方、発電された交流の約3/4周期となる時間T2 のと
き、電装負荷7の通電を開始し、時間T4 前の時間T3
に通電を終了するようにする。時間T4 から発電された
交流の1周期となる時間T8 までの制御は、交流電圧波
形VA が負であることを考慮しつつ以上の手順と同様に
して行う。
【0056】発電された交流電圧を上記の手順で位相制
御すると、時間T0 からT1 までと交流電圧波形VA
で囲む面積Aの電圧は、バッテリー6に印加されてバッ
テリー6を充電する。時間T1 からT2 までと交流電圧
波形VA とで囲む面積Bの電圧(図では左側の斜線部
分)は、DPFヒーター3に印加される。時間T2 から
3 までと交流電圧波形VA とで囲む面積Cの電圧(図
では格子状部分)は、DPFヒーター3と電装負荷7の
両方に印加される。時間T3 からT4 までと交流電圧波
形VA とで囲む面積Dの電圧(図では右側の斜線部分)
は、DPFヒーター3に印加される。
【0057】このときのヒーター電流波形IH は、図3
(b)に示すように、時間T2 から時間T3 の間には電
装負荷7が通電されているので、電装負荷7に流れる電
流分(図では面積Eに当たる)だけ差し引いた電流波形
(図では太線で囲った部分)となる。このヒーター電流
波形IH は、時間T1 からT4 までの正の波形と時間T
5 から時間T8 までの負の波形とを1サイクルとするも
のである。
【0058】一方、電装負荷電流波形IL は、図3
(c)に示すように、時間T2 から始まる連続した略の
こぎり波状の電流波形である。この電装負荷電流波形I
L は、時間T2 から時間T3 の間に電装負荷7が通電さ
れることで発電機4から供給される電流分F(図では時
間T2 から時間T3 間の白抜きされた面積)と、バッテ
リー6からの供給電流分G(図では斜線部分)との合成
波形を1/2サイクルとするものである。
【0059】このように、本発明によれば、トリガ制御
回路16によるトリガを与えるタイミングによって、D
PFヒーター3の通電電力と直流電力の出力比を変更可
能とすることができる。
【0060】本実施の形態においては、車載用交流発電
機4が単相巻線の場合について説明したが、本発明は、
例えば三相三線式の発電機の場合にも適用可能である。
この場合、回路構成としては、例えば、図1の1組のサ
イリスタ9、10を3組並列接続したものを用い、整流
部5として6個のサイリスタからなる三相ブリッジ整流
回路などを用いればよい。また、各サイリスタのゲート
端子に与えるトリガ電流のタイミングも適宜決定するよ
うにすればよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のごとき優れた効果を発揮する。
【0062】(1)配線の軽量化、省力化を図ることが
でき、リレー容量の小型化も図ることができる。
【0063】(2)DPFヒーターへの再生電圧を高く
設定することができる。
【0064】(3)DPFヒーターへの通電制御を交流
で行うことで、制御の簡略化を図ることができる。
【0065】(4)ヒーター通電電力と直流電力の出力
比を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す回路図である。
【図2】図1に示した回路の交流制御の動作を示す概略
図(a)、直流制御の動作を示す概略図(b)である。
【図3】発電された交流電圧の位相制御の一例を示す概
略図(a)、DPFヒーターの電流波形図(b)、電装
負荷の電流波形図(c)である。
【図4】従来のDPFヒータの制御システムを示す回路
図である。
【符号の説明】
1 DPFヒーターの制御システム 2 ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF) 3 DPFヒーター 4 車載用交流発電機(ACG) 5 整流部 6 バッテリー 7 電装負荷 8 電源ライン 9、10 サイリスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルパティキュレートフィルタ
    を、ヒーターの通電制御により再生するDPFヒーター
    の制御システムにおいて、車載用交流発電機からの交流
    を整流する整流部と、整流された直流で充電されるバッ
    テリーと、整流部とバッテリーに接続された電装負荷と
    を備え、上記車載用交流発電機と上記整流部の間の電源
    ライン間に、サイリスタを介してDPFヒーターを接続
    し、発電された交流電圧を位相制御してDPFヒーター
    の通電制御を行うことを特徴とするDPFヒーターの制
    御システム。
  2. 【請求項2】 車載用交流発電機を単相巻線とし、整流
    部に至る電源ライン間に、互いに逆向きに並列に接続さ
    れた2個のサイリスタを介してDPFヒーターに直列に
    接続し、サイリスタのそれぞれのゲート端子に、発電さ
    れた交流電圧の位相制御を行うべくトリガ電流を与える
    トリガ制御回路を接続した請求項1記載のDPFヒータ
    ーの制御システム。
  3. 【請求項3】 ヒーターに印加する交流実効電圧を電装
    負荷に印加する直流制御電圧より高くなるように設定す
    ると共に、DPFヒーター通電のタイミングより電装負
    荷通電のタイミングを遅らせるようにした請求項2記載
    のDPFヒーターの制御システム。
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