JP2002115411A - 不法駐輪車の撤去処理システムとその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は駅または商店界周辺等における不
法駐輪を解消し、しかも前記地域の環境整備を行うため
不法駐輪車の撤去のみならず駐輪場の整備と撤去自転車
の格納管理を正確にしかも撤去自転車の還付作業を迅速
に行うことで自転車公害を除去しようとするものであ
る。 【解決手段】 複数台の自転車を固定収納できるように
した基盤とこの基盤に立設した保持柱とによって堅固な
構築物として撤去装置を形成し、しかもこの装置を移動
自在とすると共に、重ね合わ並びに吊下げ移動できるよ
うに構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は不法駐輪車または
放置自転車の撤去システムとその装置に関し、更に具体
的には、放置自転車による弊害例えば駅周辺では交通渋
滞，歩行困難あるいは商店界空間を整備することで歩行
者あるいは買物客の利便性を確保しようとするものであ
り、その上、この発明は放置自転車の撤去手段として経
済的でしかも時間をかけることなく行なえる撤去装置と
撤去自転車を受領する場合の受取り時間のかからない手
段を提供しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】公共の駐輪禁止区域に放置されていた自
転車は行政区の職員によって放置自転車に所定事項を記
載したタッグを貼付して警告を発した後、この警告を無
視して放置されていた自転車は自転車回収用の自動車に
よって所定場所に集積され、放置自転車の持ち主はこの
集積場所で自転車の返還を受けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の放置自転車の集
積場所は１カ所に限られておらず、数個に及ぶ場合もあ
り、特に数個所に及ぶ場合には、放置自転車の持ち主は
それぞれの場所に足を運びしかも自分の自転車を探す手
間ひまをかけなければならなかった。この発明は撤去自
転車の撤去場所および撤去自転車の特徴を把握し、これ
を撤去自転車の所有者に明示することで撤去自転車の受
渡しを迅速に行なえる自転車還付手段を提供しようとす
るものである。

【０００４】またこの発明は、不法駐車を根絶すること
で駅周辺および商店界周辺の交通環境を改善しようとす
るもので、前記した不法駐輪は、主として自転車の駐輪
設備の不備に起因していることに鑑み、所用場所に例え
ばＰＦＩ手法を活用した駐輪場を整備することとし、撤
去自転車を前記駐輪場に格納整備することのできる撤去
手段を提供することで自転車利用環境整備を行うとする
ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は前記目的に適
用するため、不法駐輪車に対して、タッグ等を添着して
警告し、所定時間経過後いぜんとして不法駐留している
自転車をこの発明に係る自転車撤去手段によって所定場
所に撤去する。撤去した自転車は行政府の還付担当者ま
たは行政府より委託された還付担当者の管理する自転車
に関する必要事項を表示した撤去表を閲覧して自身の自
転車を確認し、その格納場所を確認しその場所へ行って
自転車の還付を受ける。

【０００６】

【実施例】（そのＩ）この発明に係る不法駐輪車の撤去
手段のうち撤去装置につき添付図面を参照して説明すれ
ば次のとおりである。図１にこの発明に係る撤去装置が
符号１０として示されており、この撤去装置１０は長方
形の基盤１の四方角部に所定長さの保持柱２，２を立設
し、この保持柱の上部には枠桟３，３が固定されており
全体が堅固な構造物として形成されている。そして基盤
１には、特に正面図および側面図から明らかなように、
自転車の車輪溝３１と車輪止め３２が自転車の固定部３
３として複数個形成されている。また保持柱２，２はそ
れぞれ基部にキャスター２１がまたは上記にはフック２
２とが設けられている。

【０００７】図２に保持柱２の詳細が示されており、保
持柱２の基部に保持柱２の他の径より大きな大径部４が
形成されており、この大径部より外方に走行輪を突出さ
せたキャスター２１が設けられている。前記大径部４に
は他の保持柱２（鎖線図参照）を重ねた時の嵌着穴とし
て機能するものである。この発明に係る撤去装置の使用
態様を図３により説明すれば次のとおりである。この使
用態様は、２個の撤去装置１０，２０のそれぞれの装置
に複数の撤去自転車を自転車の固定部３３，３３に固定
し（自転車の車の表示は省略）、これを重ね合わせたも
ので、この重ね合わせたものを車輌荷台に搬入する場合
には各保持柱２，２の上部に設けたフック２２の係止孔
２３にロープ５，５等を取付けこのロープを巻き上げ機
６を介して行うものである。なお、この発明に係る撤去
装置は上記実施例に限定されるものでなく、基盤及び保
持柱並びに枠桟等の形状等は任意に設計できるものであ
り、しかも複数段を積層した場合の安定化のために保持
柱に対する別部材による固定手段を付加する等の安定化
手段は容易に選択できるものである。また自転車の固定
部構造についても公知の技術手段を採用できるものであ
る。

【０００８】（そのII）不法駐輪車に対する警告手段に
ついて；不法駐輪車に対してはタッグ等を車体に添着し
て行うが、その態様は、例えば駅周辺の場合は１４時〜
１７時の駐輪車に対して行い、２日後前記時間内にタッ
グを添着したままのものについては、午前１時〜４時頃
まで比較的交通量の少ない時に本発明に係る撤去装置を
用いて撤去し所定場所に格納する。

【０００９】（そのIII ）還付をスムーズに行う手段に
ついて；タッグ等の付票の表示内容； （１）不法駐輪日時 （２）不法駐輪場所 （３）自転車の特徴 （４）撤去自転車の格納保管場所 （注）所有者の所在が確認できる場合にはその住所の表
記あるいはカメラ（デジタル方式の場合はディスプレイ
が容易であり好適）による撮影。不法駐輪車に添着した
タッグの付票には上記した事項を表示した撤去表を担当
部署で保管しておき、撤去自転車の所有者は前記部署に
出頭した上で、前記各事項を閲覧した上で自分の自転車
と保管場所とを確認し、保管場所に行って還付を受け
る。

【００１０】

【発明の効果】この発明は不法駐輪車を単に強制撤去す
ることのみを目的とするものでなく、駐輪場の確保をは
かることで自転車の利用環境を整備しようとするもので
あり、従って撤去自転車の撤去作業および還付作業を迅
速に行うための撤去手段と還付手段を開発したものであ
り、この両手段によって上記目的の達成をはかり得るも
のである。更に具体的には、この発明は撤去装置を移動
可能とし、その上撤去装置の積重ねできるので撤去作業
を迅速に行うことができるものである。

【００１１】その上、この発明に係る撤去装置は、駐輪
場内の所定位置にそのまま保管できるので整理と保管位
置の確認を正確に行うことができるものである。また具
体的には、この発明は不法駐輪車に添着するタッグの付
票として自転車の特徴、特にデジタルカメラによる写真
を還付請求者に提示することで自転車の受け渡しをスム
ーズに行えるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る撤去装置の説明図である。

【図２】この発明に撤去装置の保持柱の説明図である。

【図３】この発明に係る撤去装置の使用態様の説明図で
ある。

【符号の説明】

１０ 撤去装置 １ 基盤 ２ 保持柱 ２１ キャスター ２２ フック ３ 枠桟 ３１ 車輪溝 ３２ 車輪止め ３３ 固定部 ４ 大径部 ５ ロープ ６ 巻きあげ機

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ６５Ｇ 1/14 Ｂ６２Ｂ 3/00 Ｃ Ｆターム(参考） 3D050 AA20 BB01 CC01 DD03 EE08 EE15 GG01 3F022 FF19 MM22

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 不法駐輪車を撤去する撤去装置とこの撤
   去装置に撤去自転車を格納した状態で保管できる駐輪場
   とで構成したことを特徴とする不法駐輪車の撤去システ
   ム。
2. 【請求項２】 複数個の自転車固定部を形成した基盤と
   この基盤の周辺に立設した保持柱とで形成したことを特
   徴とする自転車の撤去装置。
3. 【請求項３】 請求項２記載の撤去装置において、保持
   柱の基部にキャスターを上部にフックをそれぞれ取付け
   しかも各撤去装置を積重ねて巻きあげできるようにした
   ことを特徴とする撤去装置。
4. 【請求項４】 不法駐輪車に添着する警告タッグの付票
   として特に自転車の特徴を表示して撤去自転車の格納場
   所と保管位置を明示することで撤去自転車の受渡をスム
   ーズに行えるように構成したことを特徴とする不法駐輪
   車に添着するタッグ。