JP2002114708A - Dnaワチンに対するアジュバント剤 - Google Patents

Dnaワチンに対するアジュバント剤

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JP2002114708A
JP2002114708A JP2000307674A JP2000307674A JP2002114708A JP 2002114708 A JP2002114708 A JP 2002114708A JP 2000307674 A JP2000307674 A JP 2000307674A JP 2000307674 A JP2000307674 A JP 2000307674A JP 2002114708 A JP2002114708 A JP 2002114708A
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JP
Japan
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dna vaccine
adjuvant
antigen
gene encoding
dna
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English (en)
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Yasuhiro Yasutomi
康宏 保富
Yukihiko Adachi
幸彦 足立
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PURAIMYUUN CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DNAワクチンのアジュバント剤を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 抗酸菌由来のα抗原をコードする遺伝子
を、DNAワクチンと共に投与した場合には、DNAワ
クチンの細胞性免疫誘導効果、特に細胞障害性T細胞の
誘導効果が強力に増強される。α抗原をコードする遺伝
子中に、免疫原性ペプチドをコードする遺伝子が挿入さ
れた遺伝子からなるキメラDNAワクチンの細胞性免疫
誘導効果、特に細胞障害性T細胞の誘導効果は強力に増
強される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗酸菌由来のα抗原遺
伝子を有効成分とする、DNAワチンに対するアジュバ
ント剤に関する。更に詳細には、DNAワクチンである
免疫原性ペプチドをコードする遺伝子を含む発現ベクタ
ーからなるDNAワクチンと共に投与するためのアジュ
バント剤であって、抗酸菌由来のα抗原をコードする遺
伝子を含む発現ベクターを有効成分とするアジュバント
剤、並びに抗酸菌由来のα抗原をコードする遺伝子中
に、DNAワクチンとして用いる免疫原性ペプチドをコ
ードする遺伝子が挿入されている、DNAワクチンと一
体化したキメラDNAワクチンの形態にあるアジュバン
ト剤に関する。本発明のアジュバント剤は、DNAワク
チンによる細胞性免疫応答、特に抗原に対する細胞障害
性T細胞の惹起・誘導を効率的に高めることができ、ま
たCD4+ヘルパーT細胞のTh1細胞へのシフトを強
力に促進することができる。
【0002】
【従来の技術】抗原蛋白遺伝子を組み込んだプラスミド
DNAを筋肉や皮膚に注射することにより細胞中にプラ
スミドDNAが取り込まれて抗原蛋白が発現し、発現蛋
白に対して免疫を誘導する、いわゆるDNAワクチンの
研究が最近注目されている。DNAワクチンは細胞性免
疫及び液性免疫の両方を誘導できること、また大量生産
が容易であり、安全性も高いことから近年臨床への適用
が期待されている。しかしながら、DNAワクチンは、
すべての抗原に対して充分な免疫反応を誘導できるわけ
ではない。例えばエイズウイルスのenv/rev遺伝
子をレトロルウイルスベクターに挿入し得られる組換え
ベクターを能動免疫するDNAワクチン療法が提案され
ている(Chadas, et al., J. Virol., 67: 3409-3417,
1993)が、このようなワクチン療法の場合には、更に種
々のサイトカイン遺伝子、あるいは組換え蛋白などを併
用することが必要とされている。
【0003】他方、BCGワクチンは、牛型結核菌の弱
毒株を用いたワクチンであり、ヒトに対するワクチンと
して唯一認められている生菌ワクチンである。BCGワ
クチンは、アジュバント活性が強く副作用が非常に少な
いため、安全なワクチンとして、今日世界中で多くの人
々に使用されている。現在では、BCGワクチンは、C
D4+ヘルパ-T細胞を、インターフェロン-γやインタ
ーロイキン-2を産生し細胞性免疫に関与するTh1細
胞にシフトさせる効果があることが報告されている(Mc
Maveny, K.M. et al., Camcer Immunol. Immunother. 3
9: 401-406, 1994; Thanhauser, A. et al., ibid., 4
0: 103-108, 1995)。更に現在では、結核菌の培養上精
よりツベルクリン反応性蛋白質として、α抗原が分離・
精製され、その分子中に抗原決定基が存在することが明
らかにされ(Am. Rev. Respir.Dis., 130, 647(1984),
ibid., 132, 173(1985)、このα抗原が上記したTh1
細胞にシフトさせる効果を引き起こすものであることが
報告されている(Wiker, H.G.et al., Microbiological
Reviews, 56: 648-661, 1992; Aung, H. et al., J.Cl
in. Invest., 98:1261-1268, 1996)。また、BCG菌を
組換えDNA技術を利用して改良し、これを種々の病原
体に対するワクチンに利用する試みも行われている。例
えば、α抗原をコードする遺伝子中にエイズウイルス表
面抗原をコードする遺伝子を組み込んだ発現ベクターを
構築し、このベクターでBCG菌を形質転換し、この形
質転換体をBCGワクチンとして用いることが報告され
ている(WO96/4009号公報)。しかしながら、
今日まで、α抗原をコードする遺伝子そのものをワクチ
ンあるいはアジュバントに利用する試みはなされていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、BCG菌などの抗酸菌由来のα抗原をコードする遺
伝子を用いた、DNAワクチンに対するアジュバント剤
を提供することにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、抗酸菌由
来のα抗原遺伝子を、例えばエイズウイルス、C型肝炎
ウイルスなどに対するDNAワクチンと併用した場合の
有効性について鋭意研究した結果、エイズウイルスの免
疫原性ペプチドをコードする遺伝子を含む発現ベクター
からなるDNAワクチンと共に、α抗原をコードする遺
伝子を含む発現ベクターを投与して免疫した場合、及び
α抗原をコードする遺伝子中に、C型肝炎ウイルスの免
疫原性ペプチドをコードする遺伝子が挿入された発現ベ
クターを投与して免疫した場合に、エイズウイルスある
いはC型肝炎ウイルスの抗原性ペプチドをコードする遺
伝子のDNAワクチンとしての細胞性免疫誘導効果、特
に細胞障害性T細胞の誘導効果を強力に増強することが
でき、従ってこれらの発現ベクターがDNAワクチンの
アジュバントとして極めて有効であることを見出し、本
発明を完成させた。
【0006】従って、本発明は、抗酸菌由来のα抗原遺
伝子を有効成分とするDNAワクチンに対するアジュバ
ント剤に関する。好ましい態様としては、本発明は、抗
酸菌由来のα抗原をコードする遺伝子を含む発現ベクタ
ーを有効成分とする、DNAワクチンに対するアジュバ
ント剤であって、免疫原性ペプチドをコードする遺伝子
を含む発現ベクターを有効成分とするDNAワクチンと
共に投与するためのアジュバント剤に関する。好ましい
他の態様としては、本発明は、抗酸菌由来のα抗原をコ
ードする遺伝子中に、DNAワクチンとして用いる免疫
原性ペプチドをコードする遺伝子が挿入されている、D
NAワクチンと一体化したキメラDNAワクチンの形態
にあるアジュバント剤に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のアジュバント剤の有効成
分として用いる抗酸菌由来のα抗原遺伝子とは、α抗原
蛋白を発現可能な遺伝子を指す。具体的には、α抗原を
コードする遺伝子を含む発現ベクターの形態にある遺伝
子が挙げられる。α抗原をコードする遺伝子としては、
マイコバクテリウム・カンサシ(Infect. Immun., 58,
550, 1990)、マイコバクテリウム・アビウム(Infect.
Immun., 61, 1173, 1993)、マイコバクテリウム・イ
ントラセルラーレ(Biochem. Biophys. Res. Commun.,1
96, 1466, 1993)、マイコバクテリウム・レプラエ(Mo
l. Microbiol. 6, 153,1992)などの抗酸菌由来のα抗
原をコードする遺伝子が挙げられる。これらの遺伝子の
いずれも本発明に用いることができ、例えばマイコバク
テリウム・カンサシ由来のα抗原をコードする遺伝子と
して、配列番号1に示す390番目〜1244番目まで
の塩基配列を有するDNAがある。このDNA以外に
も、このDNAとストリンジェントな条件下でハイブリ
ダイズするDNAや、このDNAによりコードされる蛋
白質のアミノ酸配列に対して1若しくは複数(好ましく
は数個)のアミノ酸が置換、欠失及び/又は付加された
アミノ酸配列からなる蛋白質をコードするDNAであっ
て、α抗原と同様の機能を有する蛋白質をコードする変
異体であってもよい。マイコバクテリウム・カンサシ以
外の抗酸菌由来のα抗原をコードする遺伝子の場合に
も、同様にそれらの変異体であってもよい。
【0008】これらのDNAは、前記文献に記載されて
いる配列情報、Genbank等の配列情報等に基づき適当な
DNA部分をPCRのプライマーとして用い、抗酸菌由
来のmRNAに対してRT−PCR反応を行うことなど
により、クローニングすることができる。また、アミノ
酸配列情報に基づき化学的に合成することも可能であ
る。また上記したDNAの変異体は、例えば部位特異的
突然変異誘発法、PCR法、又は通常のハイブリダイゼ
ーション法などにより容易に得ることができる。
【0009】本発明のアジュバント剤は、抗酸菌由来の
α抗原遺伝子を有効成分とするものであり、具体的に
は、抗酸菌由来のα抗原をコードする遺伝子を含む発現
ベクターを有効成分とするものが挙げられる。そして、
本発明のアジュバント剤は、α抗原をコードする遺伝子
を含む発現ベクターを有効成分とするアジュバント剤で
あって、DNAワクチンと共に投与するためのアジュバ
ント剤と、α抗原をコードする遺伝子中に、DNAワク
チンとして用いる抗原性ペプチドをコードする遺伝子が
挿入されている、DNAワクチンと一体化したキメラD
NAワクチンの形態にあるアジュバント剤とに大別でき
る。以下に、これらのアジュバント剤について説明す
る。
【0010】DNAワクチンと共に投与するためのアジ
ュバント剤について DNAワクチンと共に投与するためのアジュバント剤の
有効成分である、α抗原をコードする遺伝子を含む発現
ベクターとしては、非ウイルスベクターを用いた場合
と、ウイルスベクターを用いた場合の二つに大別され
る。非ウイルスベクターとしては、生体内でα抗原をコ
ードする遺伝子を発現させ分泌させることのできるベク
ターであれば如何なる発現ベクターであっても良いが、
例えばpCAGGS(Gene 108,193-200(1991))や、p
BK−CMV、pcDNA3.1、pZeoSV(イン
ビトロゲン社、ストラタジーン社)などの発現ベクター
が挙げられる。ウイルスベクターとしては、組換えアデ
ノウイルス、レトロウイルス等のウイルスベクターが代
表的なものである。より具体的には、例えば、無毒化し
たレトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイル
ス、ヘルペスウイルス、ワクシニアウイルス、ポックス
ウイルス、ポリオウイルス、シンビスウイルス、センダ
イウイルス、SV40、免疫不全症ウイルス(HIV)
等のDNAウイルスまたはRNAウイルスが挙げられ
る。これらのベクターに、α抗原をコードする遺伝子を
発現可能なように導入にすることにより、発現ベクター
が構築できる。
【0011】これらの発現ベクターは、生体内への導入
法にもよるが、通常、注射剤の形態としてヒトに投与さ
れる。なお、ウイルスベクターの場合にはそのままの形
態で投与することもできる。注射剤は常法により調製す
ることができ、例えば適切な溶剤(PBS等の緩衝液、
生理食塩水、滅菌水等)に溶解した後、必要に応じてフ
ィルター等で濾過滅菌し、次いで無菌的な容器に充填す
ることにより調製することができる。注射剤には必要に
応じて慣用の担体等を加えても良い。また、後述するよ
うにリポソーム製剤の形態とすることもできる。
【0012】かくして得られるアジュバント剤は、DN
Aワクチンと共にヒトに投与されて、DNAワクチンの
免疫誘導効果、特に細胞性免疫誘導効果を増強すること
ができる。DNAワクチンとしては、例えば、エイズウ
イルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルスな
どのウイルスのエンべロープ蛋白、核蛋白等から得られ
る免疫原性ペプチドをコードする遺伝子を含む発現ベク
ターからなる、通常よく知られたDNAワクチン(Chad
as, et al,. J. Virol., 67: 3409-3417, 1993; Ulrik
e, H. M. et al., AIDS, 9: 43-50, 1995; Ulmer J. B.
et al., Science 259: 1745- 1749, 1993)などが挙げ
られる。また、MAGEファミリー、MART−1、チ
ロシナーゼ、gp100などの腫瘍特異抗原をコードす
る遺伝子を発現ベクターに組み込んで得られる、腫瘍免
疫療法用DNAワクチンでもよい(Parker, J.H. et a
l., Mol. Cells 1999. 9: 384-391; Durrant L. G. et
al., Anticancer Drugs. 1997. 727-733; Stevenson,
F. K. et al., Hematologica1999. 84: 11-13; Lee, S.
W. et al., J. Immunother. 23: 379-386; Stevenson,
F. K. et al., Immunol. Today 21: 170-171; Brinker
hoff, L. H. et al.,Curr. Opin. Oncol, 2000. 12: 16
3-173; Stevenson, F. K. et al., Ann. Oncol. 10: 14
13-1418)。
【0013】本発明のアジュバント剤は、DNAワクチ
ンと共に投与される。実際に投与する際には、アジュバ
ント剤とDNAワクチンとを混合した後に投与してもよ
く、あるいは両者を別々に同一部位に投与してもよい。
投与方法、即ち、細胞への遺伝子導入法としては、アジ
ュバント剤あるいはDNAワクチンが非ウイルスベクタ
ーの場合には、リポフェクション法、リン酸−カルシウ
ム共沈法、DEAE−デキストラン法、エレクトロポレ
ーション法、微小ガラス管を用いたDNAの直接注入法
などが挙げられる。また、組織への遺伝子導入法として
は、内包型リポソーム(internal type liposome)によ
る遺伝子導入法、静電気型リポソーム(electrostatic
type liposome)による遺伝子導入法、HVJ−リポソ
ーム法、改良型HVJ−リポソーム法(HVJ-AVEリポソ
ーム法)、レセプター介在性遺伝子導入法、パーティク
ル銃で担体(金属粒子)とともにDNA分子を細胞に移
入する方法、in vivoエレクトロポレーション法
などが挙げられる。また、非ウイルスベクターである発
現プラスミドを生理食塩水に溶解してそのまま投与す
る、いわゆるnaked−DNAの直接導入法、正電荷
ポリマーによる導入法等の方法を採用することもでき
る。
【0014】アジュバント剤あるいはDNAワクチンが
ウイルスベクターである場合には、そのまま投与するこ
ともでき、また、前記した注射剤の形態にして投与する
こともできる。本発明のアジュバント剤及びDNAワク
チンは、通常ヒトの皮膚、筋肉等に投与される。投与量
としては、アジュバント剤及びDNAワクチンの種類、
投与形態、投与方法、対象患者、疾患の種類などにより
変動しうるが、通常、それぞれ発現ベクターとして、
0.1〜2mg、好ましくは0.5〜1mgであり、こ
れをそれぞれ数日ないし数ヶ月に亘って1日1回、合計
2〜3回投与するのが好ましい。また、対象とする患者
は、BCG接種により、あらかじめα抗原に対する感受
性を有している患者が、本発明のアジュバント剤として
の効果がより有効に発揮されるので好ましい。
【0015】DNAワクチンと一体化したキメラDNA
ワクチンの形態にあるアジュバント剤について DNAワクチンと一体化したキメラDNAワクチンの形
態にある本発明のアジュバント剤は、α抗原をコードす
る遺伝子中に、DNAワクチンとして用いる免疫原性ペ
プチドをコードする遺伝子が挿入されており、α抗原蛋
白と免疫原性ペプチドを融合蛋白として発現分泌する発
現ベクターを有効成分とする。α抗原をコードする遺伝
子中に挿入する免疫原性ペプチドとしては、前記したエ
イズウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイ
ルスなどのウイルスのエンべロープ蛋白、核蛋白等から
得られる免疫原性ペプチド、あるいは、MAGEファミ
リー、MART−1、チロシナーゼ、gp100などの
腫瘍特異抗原などが挙げられる。より具体的には、例え
ば、エイズウイルスのエンベロープ蛋白のgp120や
gp160中のペプチド部分であって細胞障害性T細胞
エピトープペプチド、C型肝炎ウイルスの非構造蛋白領
域内のペプチド部分であって細胞障害性T細胞エピトー
プペプチド、例えば、配列番号2及び3に示したアミノ
酸配列からなるペプチドなどが挙げれる。これら以外に
も、各種ウイルスのエンベロープ蛋白、核蛋白由来の細
胞障害性T細胞エピトープも、免疫原性ペプチドとして
好ましいものである。
【0016】免疫原性ペプチドをコードする遺伝子をα
抗原をコードする遺伝子中に挿入する際の挿入部位は、
α抗原の親水性領域内が好ましい。具体的には、α抗原
の184番目のSer残基と185番目のAsp残基に
対応する遺伝子のXhoI部位が挙げられる。免疫原性
ペプチドをコードする遺伝子が挿入された発現ベクター
としては、前記したと同様の非ウイルスベクター及びウ
イルスベクターから構築される発現ベクターが挙げられ
る。また、これらの発現ベクターの投与形態、投与方法
も前記したと同様の例が挙げられる。投与量としては、
通常、発現ベクターとして、0.1〜2mg、好ましく
は0.5〜1mgであり、これを数日ないし数ヶ月に亘
って1日1回、合計2〜3回投与するのが好ましい。ま
た、対象とする患者は、BCG接種により、あらかじめ
α抗原に対する感受性を有している患者が、本発明のア
ジュバント剤としての効果がより有効に発揮されるので
好ましい。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定される
ものではない。 実施例1DNAワクチンと共に投与するためのアジュバント剤 (1)発現ベクターの構築 配列番号1に示した390番目〜1244番目の塩基配
列からなるマイコバクテリウム・カンサシのα抗原遺伝
子(α−K)を、pcDNA3.1(Invitrogen CA)の
KpnI−ApaI部位に挿入して、MCVプロモータ
ー及びTPAシグナルペプチドの下流に組み込んだ、図
1に示した構成を有する発現ベクターpcDNA−α−
Kを、本発明のアジュバント剤として構築した(Matsu
o, K. etal., Infect. Immun. 58: 550-556, 1996)。
また、pNL432のHIV-1 IIIBのエンベロープタ
ンパクgp120遺伝子(Starich, B.R. et al., Cell
1986. 45: 637-648)のシグナル配列の3’末端及びg
p120とgp41の開列部位にそれぞれNheI部位
とBamHIb部位をPCRを使って導入した後、pJ
W−4303(Edomons, P.F. et al.,Nucleic Acids R
es. 20: 4933. 1992)のTPAリーダー配列下流に挿入
して、MCVプロモーター及びTPAリーダーの下流に
gp120を組み込んだ、図1に示した構成を有する発
現べクターpJW−HIVenvをDNAワクチンとし
て構築した。
【0018】(2)マウスに対する免疫 i)方法 マウスにはBCGに耐性(bgcr)な系統と感受性
(bcgs)な系統があり、耐性のものはBCG感作
後、CD4+ヘルパーT細胞はTh1細胞に、感受性の
ものはTh2細胞に移行する傾向があることが知られて
いる。そこで、HIV−1 IIIB エンベロープ蛋
白の細胞障害性T細胞(CTL)エピトープが明らかに
なっているBALB/cとBCGに耐性なC3H/He
NのF1であるCC3H(Schurr, E. et al., J. Immun
ol. 142: 4507-4513)を用い、図2に示したように、こ
のマウスをBCG感作群、未感作群に分け、上記(1)
で構築したアジュバント剤とDNAワクチンの両方をそ
れぞれ100μgずつ、あるいはDNAワクチン単独を
100μg、筋肉内にエレクトロポレーション法により
三週間隔で三回免疫を行った。免疫により、HIVに対
するCTLが誘導されているかを確かめるため、最終免
疫より3週後の脾細胞を取り出し、配列番号2に示した
アミノ酸配列からなるHIV CTLエピトープペプチ
ド(Takahashi, H. et al., Proc. Natl. Acad.Sci. USA
85: 3105-3109)をラベルした同種マウスの脾細胞と混
合し、5日間培養した後51Cr releaseass
ay(Pro. Natl. Acad. Sci. USA 85,3105, 1988)に
よりHIV CTLエピトープに特異的な細胞障害性反
応を測定した。
【0019】ii)結果 得られた結果を図3に示した。図3の結果から判るよう
に、BCG非感作群やDNAワクチン単独(HIVen
v)で免疫したものに比べ、BCG感作群、さらにDN
Aワクチンとアジュバント剤免疫群(HIVenv+α
−K)において、HIVに対する強い細胞障害活性がみ
られた。 (3)Th1細胞へのシフトの検証 i)方法 また、BCG、アジュバント剤によりCD4+ヘルパーT
細胞がTh1細胞にシフトしていることを証明するため
に、次の実験を行った。免疫後のマウスの脾細胞を、i
n vitroにおいてHIV CTLエピトープペプ
チドで再刺激を行い、3日後の培養上清中に産生され
る、Th1細胞の指標でもあるIFN−γの濃度をEL
ISAにて測定した。 ii)結果 得られた結果を図4に示した。この結果よりBCG感作
によりIFN-γの産生が増加していること、さらにそ
れはDNAワクチン(HIV)とアジュバント剤(α−
K)とを免疫することによりさらに増強していることが
わかった。
【0020】(4)in vivoでの検証 i)方法 さら目に、これらの反応をin vivoで検証するた
め、免疫後のマウスのfootpadにHIVエンベロ
ープ蛋白gp120もしくはHIV CTLエピトープ
ペプチドを接種し、24時間後のDTH反応を測定し
た。 ii)結果 得られた結果を図5に示した。この結果から判るよう
に、エンベロープ蛋白、CTLエピトープペプチドのい
ずれに対しても、BCG感作、さらにDNAワクチン
(HIV)とアジュバント剤(α−K)との免疫によ
り、その反応が増強されていることがわかった。これら
の結果より、図3でみられた細胞障害性反応の増強は、
α抗原によりCD4+ヘルパーT細胞がTh1細胞に強
くシフトした結果であることが考えられ、さらにその作
用はあらかじめBCGを感作された個体において非常に
顕著であることがわかった。
【0021】(5)ワクシニアウイルスに対する排除能 i)方法 またこれらDNAワクチン及びアジュバント剤接種によ
り誘導された免疫反応がウイルスの排除にも効果的であ
るかを確かめるために次の実験をおこなった。まずワク
シニアウイルスは卵巣で非常に高率に増殖し、分離され
るということが明らかになっている。そこでHIV−1
IIIBエンベロープ蛋白gp120を発現するリコン
ビナントワクシニアウイルス(Takahashi, H. et al., P
roc. Natl. Acad. Sci. USA 85: 3105-3109)を、免疫後
のマウスの腹腔内に接種し、5日後のそれぞれの卵巣に
おけるウイルスの量を測定した。 ii)結果 得られた結果を図6に示した。その結果から、非免疫群
に比べDNAワクチン(HIV)を免疫したものでは、
卵巣より分離されるウイルス量が少なく、これらの免疫
反応はウイルスの排除にも有効であることがわかった。
さらにその効果はBCG感作群、さらにDNAワクチン
とアジュバント剤免疫群(HIV+α−K)において顕
著であることがわかった。
【0022】(6)まとめ 以上の結果より、世界中の多くの人々がBCGの感作を
受けていることを考慮すると、本発明のアジュバント剤
とその他のDNAワクチンと併用することは、そのDN
Aワクチンによる細胞性免疫誘導効果の増強に非常に有
効であることが示された。
【0023】実施例2DNAワクチンと一体化したキメラDNAワクチンの形
態にあるアジュバント剤 (1)キメラDNAワクチンの構築 α抗原をコードする遺伝子にCTLエピトープペプチド
をコードするDNAを挿入した、DNAワクチンと一体
化したキメラDNAワクチンの形態にあるアジュバント
剤を以下のようにして構築した。α抗原をコードするD
NAのXhoI部位にC型肝炎ウイルス(HCV)の非
構造蛋白(NS5)領域内のCTLエピトープペプチドで
ある配列番号3に示すアミノ酸配列からなるペプチドを
挿入し、図7に示したキメラDNAワクチンを構築し
た。コントロールとしてNSS CTLエピトープペプ
チドを含む配列番号4に示すアミノ酸配列からなるペプ
チドを用いて図7に示すコントロールDNAワクチンを
構築した。
【0024】(2)マウスへの免疫 i)方法 CC3HF1マウスを用いBCG感作群、非感作群を作
製しキメラDNAワクチンおよびコントロールDNAワ
クチンをエレクトロポレーション法にて図8に示したプ
ロトコールで免疫した。DNAワクチンの免疫により、
HIVに対する細胞障害性T細胞が誘導されているかを
確かめるため、最終免疫より3週後の脾細胞を取り出
し、配列番号3に示すアミノ酸配列からなるHCV C
TLエピトープペプチドをラベルした同種マウスの脾細
胞と混合し、5日間培養した後51Cr relaese
assayによりHCV CTLエピトープペプチド
(Shirai, M. et al., J. Virol. 1992. 66: 4908-4104)
に特異的な細胞障害性反応を測定した。 ii)結果 得られた結果を図9に示した。この結果から判るよう
に、BCG非感作群やコントロールDNAワクチン単独
(BCG(−)−NS)で免疫したものに比べ、BCG
感作キメラDNAワクチン(BCG(+)−NSα)免
疫群において、HIVに対する強い細胞障害活性がみら
れた。
【0025】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明のα抗原をコードする遺伝子からなるアジュバント剤
は、DNAワクチンの細胞性免疫誘導効果、特に細胞障
害性T細胞の誘導効果を強力に増強することができ、ま
た、CD4+ヘルパーT細胞をTh−1細胞に強力にシフ
トさせることができる。また、α抗原をコードする遺伝
子中に、免疫原性ペプチドをコードする遺伝子が挿入さ
れた遺伝子からなる、DNAワクチンと一体化されたキ
メラDNAワクチンの形態にある本発明のアジュバント
剤も、本来のDNAワクチンの細胞性免疫誘導効果、特
に細胞障害性T細胞の誘導効果を強力に増強することが
できる。従って、本発明のアジュバント剤によって、様
々なウイルス、細菌、寄生虫などの感染を防御するため
に必要なDNAワクチンの免疫誘導能を強力に増強する
ことができる。また、腫瘍免疫療法に用いるDNAワク
チンの免疫誘導能も増強することができる。
【0026】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Primmune Cooperation Inc. <120> Ajuvant for DNA Vaccine <130> DA-02999 <160> 4 <210> 1 <211> 1396 <212> DNA <213> Mycobacterium kansassi <400> gttaactatt ctttgtaccg ctccccgcct gccgccttct gccctgctcc gggtgcatag 60 cacccgtttg cgctccggat tatccgggcc gcaacggggc aacgggggaa gcggtggagt 120 ccgtcgccga ctcgcatagc accgttgctg tgttggcggg ggtaaccgat atcgaaatgg 180 aatgacttcg cgtcccgatc gacatttgcc ctactcacac ggtaagttct gccgggagca 240 cgcgagcaca tacggacaag gggcagggta tgacagacgt gagcgggaag attcgggcgt 300 ggggccgacg ccttctggtc ggcgcggccg ctgctgcggc ccttcctggc ctggtcggac 360 tcgccggcgg agcggcgacc gcgggagcgt tctcccgtcc cggcctgccg gtggagtacc 420 tccaggtgcc gtcggctgcg atgggtcgca gtatcaaggt tcaattccaa agtggcgggg 480 acaactcgcc ggcggtgtac ctgctcgacg gtctccgcgc tcaagacgac tacaacggct 540 gggacatcaa caccccggcc ttcgagtggt actaccaatc gggcctgtcg gtcatcatgc 600 cggtcggcgg acagtccagt ttctacagtg actggtacag cccggcctgc ggcaaggccg 660 gctgcacgac ctacaagtgg gagaccttcc tgaccagcga gctgccgcaa tggctgtccg 720 cgaaccggag tgtcaagccc accggaagcg ccgcggtcgg catctcgatg gccggctcgt 780 cggccctgat cctgtccgtc taccacccgc agcagttcat ctacgcgggt tcgttgtcgg 840 ccctgatgga cccctcccag gggatggggc cgtctctgat cggcttggcg atgggtgacg 900 ccggtggtta caaggcctcg gacatgtggg gaccctcgag tgacccagcc tggcagcgta 960 acgacccgtc gctgcacatt ccggagctgg tcgccaacaa cacccgcctg tggatctact 1020 gcggcaacgg caccccgtcc gagttgggcg gtgccaatgt tccggccgaa ttcctggaga 1080 acttcgttcg cagcagcaac ctgaaattcc aggacgccta caacgccgcg ggcggccaca 1140 acgccgtgtt caatttggac gccaacggaa cgcacagctg ggagtactgg ggcgcgcag 1200 tcaacgccat gaagggtgac ctgcaggcca gcctgggcgc ccgctgatcg cgcaacggtt 1260 gccgctactg ggcttgacgg caagacgccg tcaagccagt agtgtgttcg gcaccttga 1320 cgctggtccg ccatgttcaa cgagccggtc tacctgcccg caccgaacaa gctggtgaca 1380 tcgacccatg cggtgc 1396 <210> 2 <211> 15 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Amino acid sequence of HIV CTL epitope peptide <400> Arg Ile Gln Arg Gly Pro Gly Arg Ala Phe Val Thr Ile Gly Lys 1 5 10 15 <210> 3 <211> 12 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Amino acid sequence of HCV NS5 CTL epitope peptide <400> Met Ser Tyr Ser Trp Thr Gly Ala Leu Tyr Thr Pro 1 5 10 <210> 4 <211> 17 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Amino acid sequence of HCV NS5 CTL epitope peptide <400> Met Ser Tyr Ser Trp Thr Gly Ala Leu Tyr Thr Pro Cys Ala Ala Glu 1 5 10 15 Glu
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で構築した、本発明のアジュ
バント剤として用いる発現ベクター、及びDNAワクチ
ンとして用いる発現ベクターの構成を示す。
【図2】図2は、DNAワクチン単独で、あるいは本発
明のアジュバント剤と共に、マウスを免疫した実施例1
のプロトコールを示す。
【図3】実施例1で実施した、本発明のアジュバント剤
と共に、あるいはDNAワクチン単独で免疫した場合の
HIVに対する細胞障害活性の測定結果を示す。
【図4】図4は、実施例1で実施した、本発明のアジュ
バント剤と共に、あるいはDNAワクチン単独で免疫し
た場合のIFN−γ産生誘導能の測定結果を示す。
【図5】図5は、実施例1で実施した、本発明のアジュ
バント剤と共に、あるいはDNAワクチン単独で免疫し
た場合のDTH反応の測定結果を示す。
【図6】図6は、実施例1で実施した、本発明のアジュ
バント剤と共に、あるいはDNAワクチン単独で免疫し
た場合のワクシニアウイルスに対する排除能の測定結果
を示す。
【図7】図7は、実施例2で構築した、DNAワクチン
と一体化したキメラDNAワクチンの形態にある本発明
のアジュバント剤として用いられる発現ベクター、及び
コントロールベクターの構成を示す。
【図8】図8は、キメラDNAワクチン、あるいはコン
トロールDNAワクチンでマウスを免疫した実施例2の
プロトコールを示す。
【図9】図9は、実施例2で実施した、キメラDNAワ
クチン、あるいはコントロールDNAワクチンでマウス
を免疫した場合の細胞障害活性の測定結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/195 C07K 14/195 19/00 19/00 C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA Fターム(参考) 4B024 AA01 BA31 BA80 CA02 CA07 DA02 EA04 FA02 FA18 HA01 4C076 CC06 CC31 EE30 4C084 AA13 MA66 ZB351 ZB352 4C085 AA02 AA38 BA09 BA69 BA92 CC08 EE06 FF18 4H045 AA10 AA11 AA30 BA10 BA41 CA02 CA03 CA11 DA86 EA31 EA53 FA71

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗酸菌由来のα抗原遺伝子を有効成分と
    するDNAワクチンに対するアジュバント剤。
  2. 【請求項2】 抗酸菌由来のα抗原をコードする遺伝子
    を含む発現ベクターを有効成分とする請求項1のアジュ
    バント剤。
  3. 【請求項3】 DNAワクチンが、免疫原性ペプチドを
    コードする遺伝子を含む発現ベクターを有効成分とする
    請求項1又は2のアジュバント剤。
  4. 【請求項4】 DNAワクチンと共に投与するための請
    求項1から3のいずれかのアジュバント剤。
  5. 【請求項5】 抗酸菌由来のα抗原をコードする遺伝子
    中に、DNAワクチンとして用いる抗原性ペプチドをコ
    ードする遺伝子が挿入されている、DNAワクチンと一
    体化したキメラDNAワクチンの形態にある請求項1又
    は2のアジュバント剤。
  6. 【請求項6】 抗酸菌由来のα抗原をコードする遺伝子
    が、マイコバクテリウム・カンサシ由来の遺伝子又はそ
    れと同様の機能を有するその変異体である請求項1から
    5のいずれかのアジュバント剤。
  7. 【請求項7】 DNAワクチンとして、エイズウイルス
    又はC型肝炎ウイルス由来の免疫原性ペプチドをコード
    する遺伝子を用いる請求項1から6のいずれかのアジュ
    バント剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011504173A (ja) * 2007-11-14 2011-02-03 ブイジーエックス ファーマシューティカルズ,リミティド ライアビリティー カンパニー 電気穿孔により送達されるdnaワクチンにより誘導される抗体の産生
WO2024048793A1 (ja) * 2022-09-02 2024-03-07 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 感染を治療するための弱毒化ウイルス

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WO1996004009A1 (fr) * 1994-07-29 1996-02-15 Ajinomoto Co., Inc. Vaccin b.c.g. de recombinaison secretoire contre le sida

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