JP2002114334A - 二次元コードを使用した取引システム及びそれに使用される情報端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誰にでもできる簡単な操作で、入手したい商
品、又は商品に関する情報を情報端末装置の通信機能を
利用して即座に注文又は入手できるようにする。 【解決手段】 商品に対応付けして配置され該商品につ
いての商品情報及び販売業者情報が記録された二次元コ
ードをスキャナで読取り、情報端末装置は、スキャナか
ら伝送された二次元コードの販売業者情報に基づいて販
売業者の情報提供システムと通信機能により通信ネット
ワークを介してデータ通信し、情報端末装置の入力装置
からの入力情報及び前記商品情報に基づいて該商品に関
する取引処理を前記情報提供システムとの間で行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
を利用した商品の注文販売、商品に関する情報の要求提
供等を行う取引システム及びそれに使用される情報端末
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子モールのようなインターネット上で
商取引を行うシステムは既に行われている。また、カタ
ログ等で購入を希望する商品を探し出し、商品番号、送
付先等を葉書又は電話で連絡して注文する通信販売も広
く行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、電子モールを
利用する場合、パソコンをインターネットに接続し、購
入を希望する商品を販売している電子ショップのホーム
ページにアクセスし、商品を選んでその商品番号を入力
するという煩雑な作業が必要であり、特に、高齢者等パ
ソコンに馴染みの薄い人には利用不可能であった。ユー
ザがカタログ等で気に入った商品を見つけて通信販売で
購入する場合、電話又は葉書で販売業者に商品番号を知
らせて注文する必要があった。

【０００４】また、インターネットを利用した情報検索
においても、入手したい情報を検索するのに、ある程度
のパソコンの知識と面倒な操作が必要であった。通信技
術が進歩した現在では、新聞、テレビからのニュース等
の情報、音楽、ビデオ等のアミューズメント情報、カー
ナビゲーションにおける最新地図情報、名所、宿泊先、
食べ物等のタウン情報、その他の必要情報を簡単な操作
でタイムリーに入手することが強く求められている。

【０００５】本発明は、係る従来の不具合を解消するた
めになされたもので、誰にでもできる簡単な操作で、入
手したい商品、又は商品に関する情報を通信ネットワー
クを利用して即座に注文又は入手することを可能にした
ものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項１に記載の発明の構成上の特徴は、文書情報
体中の商品に関する記載に対応付けして配置されて該商
品についての商品情報及び販売業者情報が記録された二
次元コードと、該二次元コードを読取るスキャナと、該
スキャナに接続可能で通信手段及び情報処理手段を有す
る情報端末装置と、該情報端末装置と通信ネットワーク
を介して接続される前記商品の販売業者に装備された情
報提供システムとを備え、前記情報端末装置は、前記ス
キャナにより読取られて伝送された前記販売業者情報に
基づいて前記通信手段により通信ネットワークを介して
前記販売業者の情報提供システムとデータ通信可能に接
続する手段と、前記情報端末装置の入力装置からの入力
情報及び前記商品情報に基づいて前記情報処理手段によ
り前記情報提供システムとの間で該商品に関する取引処
理を行う手段とを有することである。

【０００７】請求項２に係る発明の構成上の特徴は、請
求項１に記載の二次元コードを使用した取引システムに
おいて、前記情報提供システムは、各二次元コードに対
応した各商品の供給業者の情報提供システムと通信ネッ
トワークを介して接続可能であり、前記商品供給業者か
ら提供されて前記取引処理で取扱われる電子情報商品又
は商品詳細情報を記憶装置に格納したことである。

【０００８】請求項３に係る発明の構成上の特徴は、請
求項１又は請求項２に記載の二次元コードを使用した取
引システムにおいて、前記情報端末装置が、無線通信手
段を有した携帯情報端末装置であることである。

【０００９】請求項４に係る発明の構成上の特徴は、請
求項１乃至請求項３のいずれかに記載の二次元コードを
使用した取引システムにおいて、前記情報端末装置を電
子情報機器にローカル通信手段を介して接続可能とし、
又は前記情報端末装置を電子情報機器に搭載したことで
ある。

【００１０】請求項５に係る発明の構成上の特徴は、通
信手段、キーボード及び情報処理手段並びに電話機能を
有し、文書情報体中の商品に関する記載に対応付けして
配置されて該商品についての商品情報及び販売業者情報
が記録された二次元コードを読取るスキャナと接続さ
れ、該スキャナにより読取られて伝送された前記販売業
者情報に基づいて前記通信手段により通信ネットワーク
を介して販売業者に装備された情報提供システムとデー
タ通信可能に接続する手段と、前記キーボードからの入
力情報及び前記商品情報に基づいて前記情報処理手段に
より前記情報提供システムとの間で該商品に関する取引
処理を行う手段とを備えたことである。

【００１１】

【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項１に
係る発明においては、文書情報体中の商品に関する記載
に対応付けして配置されて該商品についての商品情報及
び販売業者情報が記録された二次元コードをスキャナで
読取り、情報端末装置は、スキャナから伝送された販売
業者情報に基づいて販売業者の情報提供システムと通信
手段により通信ネットワークを介してデータ通信し、情
報端末装置の入力装置からの入力情報及び前記商品情報
に基づいて前記情報提供システムとの間で該商品に関す
る取引処理を行うようにしたので、誰にでもできる簡単
な操作で、入手したい商品、又は商品に関する情報を即
座に注文又は入手することができる。

【００１２】上記のように構成した請求項２に係る発明
においては、請求項１に記載の二次元コードを使用した
取引システムにおいて、前記情報提供システムは、各二
次元コードに対応した各商品の供給業者の情報提供シス
テムと通信ネットワークを介して接続可能であり、前記
商品供給業者から提供されて前記取引処理で取扱われる
電子情報商品又は商品詳細情報を記憶装置に格納したの
で、商品の販売業者は電子情報商品又は各商品に関する
詳細情報を即座に提供することができる。

【００１３】上記のように構成した請求項３に係る発明
においては、請求項１又は請求項２に記載の二次元コー
ドを使用した取引システムにおいて、前記情報端末装置
を無線通信手段を有した携帯情報端末装置としたので、
請求項１又は請求項２に記載の発明の効果に加え、外出
中であっても、購入したい商品のカタログ等の文書情報
体中の該商品に関する記載に対応付けして配置された二
次元コードをスキャナで読取るだけで、該商品又は商品
に関する情報を即座に注文又は入手することができる。

【００１４】上記のように構成した請求項４に係る発明
においては、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の
二次元コードを使用した取引システムにおいて、情報端
末装置を電子情報機器にローカル通信手段を介して接続
するか、又は情報端末装置を電子情報機器に搭載するよ
うにしたので、大量の電子情報を該電子情報を最終的に
使用する電子情報機器に直接ダウンロードすることがで
きる。

【００１５】上記のように構成した請求項５に係る発明
においては、通信手段及び情報処理手段を使用する情報
端末モード並びに電話機として使用する電話機モードと
を備える情報端末装置において、文書情報体中の商品に
関する記載に対応付けして配置されて該商品についての
商品情報及び販売業者情報が記録された二次元コードを
スキャナで読取り、該スキャナで読取った販売業者情報
に基づいて販売業者の情報提供システムとの間でデータ
通信を行って、前記商品情報に基づいて前記商品に関す
る取引処理を行うようにしたので、電話機のキーボード
の簡単な操作で、入手したい商品、又は商品に関する情
報を簡単な操作で即座に注文又は入手することができ
る。

【００１６】

【実施の形態】図１は本発明に係る二次元コードを使用
した取引システムの全体構成を示した図である。１は、
雑誌に広告された商品に対応付けして配置されてこの広
告ページ２に印刷された二次元コードである。二次元コ
ードは、マトリックス状のパターンであって、行列に数
個のドットで構成されているセルをマトリックスの各行
列に配列して各種データを表現している。二次元コード
については、例えば、株式会社デンソーが開発し、自動
認識技術を専門に扱う工業会であるＡＩＭインターナシ
ョナルにおいて技術規格として国際的に承認されたQRコ
ードを使用するとよい。QRコードは、例えば、１７７セ
ル×１７７セルのセルパターンの場合であれば、最大デ
ータ容量が英数字で４２９６文字となる。また、１辺が
９．５４ｍｍの正方形のスペースのコード領域の場合、
２１セル×２１セルとなり英数字で２５文字のデータ容
量となる。二次元コードには、図２に示すように、ヘッ
ダ情報３、商品情報４、販売業者情報５が含まれてい
る。ヘッダ情報３は二次元コード１の全体に係わる情
報、例えばこの二次元コード１が本発明に係る取引シス
テムに利用するためのものであることを識別する二次元
コード使用情報等が記入されている。商品情報４には、
商品名、商品番号、価格、主要仕様等商品に関する情報
が記入されている。販売業者情報５には、このシステム
における商品を販売している販売業者６、即ち商品を注
文し、或いは商品に関する詳細情報を要求する商品の販
売業者の名称、インターネット等の通信ネットワーク上
のアドレス、電話・ファクシミリ番号等が記録されてい
る。

【００１７】１０は情報端末装置としての携帯情報端末
装置で、二次元コード１を読取るスキャナ１１が一体的
に取付けられている。携帯情報端末装置１０は通常の携
帯電話機にスキャナ１１を付加し、情報処理装置１２の
能力を増強したものである。情報処理装置１２は、図３
に示すように、中央処理装置（ＣＰＵ）１３、ＲＯＭ１
４、ＲＡＭ１５、外部記憶装置１８、入力装置１６及び
表示装置１７を有する。情報処理装置１２はスキャナ１
１の制御部２０としても機能し、入力装置１６としての
キーボードの操作により携帯情報端末装置１０が二次元
コード１による商品取引モードにセットされると、商品
取引プログラムが実行され、スキャナ１１により二次元
コードが読取られ、読取られた二次元コードは外部記憶
装置１８に記憶される。携帯情報端末装置１０は、通信
装置及び情報処理装置を使用する情報端末モード並びに
電話機として使用する電話機モードを備え、本発明に係
る取引システムを実行する情報端末モードにおいて通信
装置１９は、電話機の通信回線との接続制御機能を利用
し、伝送制御機能によりデータ通信を行うようになって
いる。

【００１８】２１は携帯情報端末装置１０の基地局で、
携帯情報端末装置１０は、基地局２１を経由後、株式会
社ＮＴＴドコモのｉモードセンタのような運用管理サー
バシステムによりインターネット等の通信ネットワーク
２２につながれ商品の販売業者６に装備されたサーバマ
シンを含む情報提供システム２３に接続されるようにな
っている。本取引システム上で取引される商品として
は、生活用品、嗜好品等の物品商品、及び新聞社、放送
局のニュース等の情報、音楽、ビデオ等のアミューズメ
ント情報、カーナビゲーションにおける最新地図、旅行
先での名所、宿泊先、食べ物等のタウン情報などの電子
化された電子情報商品がある。商品の販売業者は、多種
類の物品商品を本取引システムで販売する通信販売業者
２４、多種類の電子情報商品を本取引システムを使って
販売する文書・音声・画像等の電子情報配信業者２５で
ある。家電等の物品商品の供給業者であるメーカ各社２
６は、自社の物品商品の販売を通信販売業者２４に委託
し、メーカ各社２６の情報提供システム６６を通信販売
業者２４の情報提供システム２３に通信ネットワーク２
２を介してデータ通信可能に接続し、物品商品の詳細情
報を送受信する。音楽・ゲームソフト、ニュース情報な
どの電子情報商品の供給業者であるソフトメーカ各社２
７或いはメディア各社２８は、自社の電子情報商品の販
売を電子情報配信業者２５に委託し、ソフトメーカ各社
２７或いはメディア各社２８の情報提供システム６７，
６８を電子情報配信業者２５の情報提供システム２３に
通信ネットワーク２２を介してデータ通信可能に接続
し、電子情報商品及び電子情報商品の詳細情報を送受信
する。

【００１９】なお、物品商品のメーカ各社２６、ソフト
メーカ各社２７或いはメディア各社２８が、自社の物品
商品、又は電子情報商品を本取引システムで直接に販売
する場合は、物品商品のメーカ各社２６、ソフトメーカ
各社２７、メディア各社２８等が商品の販売業者６とな
る。販売業者６の情報提供システム６６〜６８は、携帯
情報端末装置１０からの商品の注文或いは商品に関する
詳細情報の要求に応じて確認情報、電子情報商品、詳細
情報を送信するなど応答し、携帯情報端末装置１０との
間で取引処理を行う。

【００２０】２９は携帯情報端末装置１０に着脱可能接
続される文書・音声・画像等の電子情報を取扱うパーソ
ナルコンピュータ、オーディオ装置、デジタルテレビジ
ョン受像機、カーナビゲーション装置等の電子情報機器
である。携帯情報端末装置１０と電子情報機器２９と
は、ローカル通信装置を介してケーブルで着脱可能に接
続してもよく、又は赤外線通信或いはブルートゥース
（近距離無線通信規格）により無線通信装置で接続する
ようにしてもよい。

【００２１】次に、本取引システムの作動について、ユ
ーザが旅行先で聞きたい音楽を購入する場合を例にして
説明する。音楽を電子情報として通信ネットワーク２２
を介して購入するために、ユーザは携帯情報端末装置１
０を携帯のオーディオ装置に接続する。音楽のカタログ
には、電子情報商品である音楽を示す曲名、歌手名、イ
メージ写真等に加え、この商品に対応付けして二次元コ
ード１が配置され印刷されている。ユーザは、カタログ
で音楽を選択し、携帯情報端末装置１０の入力装置１６
であるキーボードの操作により携帯情報端末装置１０を
電子情報商品取引モードにセットする。これにより図４
に示す電子情報商品取引プログラム３０が実行され、ス
キャナ１１が二次元コード１を読取り可能な状態にセッ
トされる（ステップ３１）。スキャナ１１で二次元コー
ド１をスキャンして二次元コード１が読取られ、読取ら
れた二次元コード１は外部記憶装置１８に記憶される
（ステップ３２）。二次元コード１に記録されたヘッダ
情報３、商品情報４、販売業者情報５はデコードプログ
ラムによりコンピュータ言語のヘッダ情報、商品情報、
販売業者情報に変換されて外部記憶装置１８に記憶され
る（ステップ３３）。曲名、歌手名、価格等の商品情報
は携帯情報端末装置１０の表示装置１７に表示され（ス
テップ３４）、ユーザは商品情報を見て詳細情報を要求
するか、注文するか判断する。

【００２２】詳細情報を要求する場合、ユーザが携帯情
報端末装置１０の入力装置１６を操作して詳細情報の要
求を入力すると、携帯情報端末装置１０の情報処理装置
１２は、この詳細情報要求入力を識別し（ステップ３
５）、通信ネットワーク２２に接続し（ステップ３
６）、販売業者情報５に記入されたアドレスを送信し、
この商品の販売業者６の情報提供システム２３とデータ
通信を行う（ステップ３７）。これらステップ３６，３
７により、携帯情報端末装置１０が、スキャナ１１によ
り読取られて伝送された販売業者情報５に基づいて通信
装置１９により通信ネットワーク２２を介して販売業者
の情報提供システム２３とデータ通信可能に接続する手
段が構成されている。そして、ヘッダ３に含まれる二次
元コード使用情報、及び商品情報４に含まれる商品番号
を送信するとともに（ステップ３８）、この商品の詳細
情報を情報提供システム２３に要求する（ステップ３
９）。情報提供システム２３は、この商品番号の詳細情
報を商品供給業者から予め受信して格納してある記憶装
置のデータベースから検索し、携帯情報端末装置１０に
送信する。情報提供システム２３は、携帯情報端末装置
１０の電話番号、送信した詳細情報の種類等を二次元コ
ード使用情報とともに記憶し、ユーザが興味を持ってい
る商品の把握、宣伝活動、商品企画、二次元コード使用
状況の把握等に使用する。携帯情報端末装置１０は、詳
細情報を受信、記憶し、表示装置１７に表示する（ステ
ップ４０）。この詳細情報には、作詞、作曲者、歌手の
紹介等が含まれる。ステップ３５，３８，３９，４０及
びこれに応じた情報提供システム２３からの詳細情報の
送信により、携帯情報端末装置１０が、入力装置１６か
らの入力情報及び商品情報４に基づいて該商品に関する
取引処理を情報提供システム２３との間で行う手段が構
成されている。

【００２３】注文する場合、ユーザが携帯情報端末装置
１０の入力装置１６を操作してこの電子情報商品の発注
を入力すると、情報処理装置１２は、この発注入力を識
別し（ステップ４１）、詳細情報の要求の場合と同様
に、通信ネットワーク２２に接続し（ステップ４２）、
販売業者情報５に基づいてこの商品の販売業者６の情報
提供システム２３とデータ通信を行う（ステップ４
３）。これらステップ４２，４３により、携帯情報端末
装置１０が、スキャナ１１により読取られて伝送された
販売業者情報５に基づいて通信装置１９により通信ネッ
トワーク２２を介して販売業者の情報提供システム２３
とデータ通信可能に接続する手段が構成されている。情
報処理装置１２は、二次元コード使用情報及び商品番号
を送信して（ステップ４４）、この商品を注文する（ス
テップ４５）。情報提供システム２３はこの商品番号の
商品を検索し、電子情報商品の音楽を携帯情報端末装置
１０に送信する。情報提供システム２３は、携帯情報端
末装置１０の電話番号、受注した商品コード等を二次元
コード使用情報とともに記憶し、後日、受注した商品仕
様の把握、宣伝活動、商品企画、二次元コード使用状況
の把握等に使用する。携帯情報端末装置１０は、電子情
報商品の音楽を受信し（ステップ４６）、接続されたオ
ーディオ装置２９の記憶装置にダウンロードする（ステ
ップ４７）。ステップ４１，４４，４５，４６，４７、
及びこれに応じた情報提供システム２３からの電子情報
商品の送信により、携帯情報端末装置１０が、入力装置
１６からの入力情報及び商品情報４に基づいて該商品に
関する取引処理を情報提供システム２３との間で行う手
段が構成されている。

【００２４】この注文は、詳細情報を見た後に続けて行
うことができるが、詳細情報を見た後に、ユーザが終了
を入力装置１６で入力すると、終了入力がステップ４８
で認識されて終了する。販売業者６の情報提供システム
２３は、上記受注発信処理を行った後に、会計処理を行
い、商品代金を携帯情報端末装置１０の使用料に加算す
ることもできる。この会計処理は販売業者６の情報提供
システム２３から代金回収業者４９の決済処理システム
６５に通信ネットワーク２２を介して送受信された取引
処理情報に基づいて代金回収業者４９が行うようにして
もよい。

【００２５】電子情報商品としては、新聞、雑誌等の記
事の全文、抄録、或いは音声化されたものでもよい。こ
の場合、新聞、雑誌の各記事に対応付けしてタイトルの
近くに二次元コードを配置して印刷し、ユーザは、例え
ば、出勤前に読みたい記事に対応付けされた二次元コー
ドをスキャナで読取って購入し、携帯情報端末装置又は
携帯用の所望の電子情報機器にダウンロードする。そし
て、通勤途中等において、携帯情報端末装置又は携帯用
の電子情報機器で、新聞、雑誌等の記事を画像、音声で
読み、又は聞くようにしてもよい。これにより、ユーザ
は忙しい中、最新情報を効率的に得ることができる。ナ
ビゲーション用の地図の場合は、用紙に印刷された地図
の各地区に対応付けして二次元コードを印刷し、所望地
区の最新のナビゲーション地図を購入する場合、携帯情
報端末装置とナビゲーション装置とをケーブル等で接続
し、携帯情報端末装置のスキャナで所望地区の二次元コ
ードをスキャンして購入指令を入力すればよい。これに
より、必要な地区の最新の地図を即座に入手することが
できるので、不要な地区の地図を常に更新するという経
済的、時間的損失を防止することができる。ゲームソフ
ト、ビデオ等の画像商品、音楽、英会話等のオーディオ
商品、タウン情報等の各種電子情報商品についても、分
野別にカタログを発行し、各商品に対応付けして二次元
コードを配置するようにするとよい。

【００２６】なお、携帯情報端末装置１０に高音質のヘ
ッドホーン或いはスピーカ及び充分な容量の外部記憶装
置１８が装備されている場合、携帯情報端末装置１０に
携帯オーディオ装置を接続する必要はなく、情報提供シ
ステム２３から送信された電子情報商品の音楽を外部記
憶装置１８にダウンロードすればよい。

【００２７】次に、家電商品等の物品商品を購入する場
合について説明する。家電商品に関する大量の詳細情報
をインターネットを介して入手したい場合、ユーザは携
帯情報端末装置をパーソナルコンピュータ等に接続す
る。家電商品のカタログには、家電商品の名称、写真、
価格、簡単な仕様に加え、各家電商品に対応付けして二
次元コードが配置され印刷されている。ユーザは、電子
情報商品の場合と同様に、カタログで家電商品を選択
し、携帯情報端末装置１０の入力装置１６であるキーボ
ードの操作により携帯情報端末装置１０を物品商品取引
モードにセットする。これにより図５に示す物品商品取
引プログラム５０が実行され、スキャナ１１が二次元コ
ード１を読取り可能な状態にセットされる（ステップ５
１）。スキャナ１１で二次元コード１をスキャンして二
次元コード１が読取られて記憶される（ステップ５
２）。二次元コード１に記録されたヘッダ情報３、商品
情報４、販売業者情報５はコンピュータ言語に変換され
て外部記憶装置１８に記憶される（ステップ５３）。ユ
ーザが携帯情報端末装置１０の入力装置１６を操作して
詳細情報の要求、ダウンロードを入力すると、携帯情報
端末装置１０の情報処理装置１２は、この詳細情報要求
入力を識別し（ステップ５４）、通信ネットワーク２２
に接続し（ステップ５５）、販売業者情報５に記入され
たアドレスを送信し、この商品の販売業者６の情報提供
システム２３とデータ通信を行う（ステップ５６）。こ
れらステップ５５，５６により、携帯情報端末装置１０
が、スキャナ１１により読取られて伝送された販売業者
情報５に基づいて通信装置１９により通信ネットワーク
２２を介して販売業者の情報提供システム２３とデータ
通信可能に接続する手段が構成されている。そして、ヘ
ッダ３に含まれる二次元コード使用情報、及び商品情報
４に含まれる商品番号を送信し（ステップ５７）、この
商品の詳細情報を要求する（ステップ５８）。情報提供
システム２３はこの商品番号の詳細情報を商品供給業者
から予め受信して格納してある記憶装置のデータベース
から検索し、携帯情報端末装置１０に送信する。情報提
供システム２３は、携帯情報端末装置１０の電話番号、
送信した詳細情報の種類等を二次元コード使用情報とと
もに記憶し、ユーザが興味を持っている商品の把握、宣
伝活動、商品企画、二次元コード使用状況の把握等に使
用する。携帯情報端末装置１０は、詳細情報を受信し、
パーソナルコンピュータにダウンロードする（ステップ
５９）。ユーザは同様の操作を繰返して数種類の家電商
品に関する詳細情報を収集し、比較検討して購入機種を
決定する。ステップ５４，５７，５８，５９、及びこれ
に応じた情報提供システム２３からの詳細情報の送信に
より、携帯情報端末装置１０が、入力装置１６からの入
力情報及び商品情報４に基づいて該商品に関する取引処
理を情報提供システム２３との間で行う手段が構成され
ている。

【００２８】購入機種を注文する場合、最初は詳細情報
を要求する場合と同様のステップが実行され、ユーザが
携帯情報端末装置１０の入力装置１６を操作し、詳細情
報の要求に代えて商品の発注を入力すると、物品商品取
引プログラム５０のステップ６０において、携帯情報端
末装置１０の情報処理装置１２は、この発注入力を識別
し、通信ネットワーク２２に接続し（ステップ６１）、
販売業者情報５に記入されたアドレスを送信し、この商
品の販売業者６の情報提供システム２３とデータ通信を
行う（ステップ６２）。これらステップ６１，６２によ
り、携帯情報端末装置１０が、スキャナ１１により読取
られて伝送された販売業者情報５に基づいて通信装置１
９により通信ネットワーク２２を介して販売業者の情報
提供システム２３とデータ通信可能に接続する手段が構
成されている。そして、ヘッダ情報３に含まれる二次元
コード使用情報、商品情報４に含まれる商品番号及び外
部記憶装置１８に予め登録されたユーザの自宅住所を商
品の送り先として情報提供システム２３に送信して（ス
テップ６３）この商品を注文する（ステップ６４）。ス
テップ６０，６３，６４、及び詳細説明は省略したこれ
に応じた情報提供システム２３からの一般的な応答によ
り、携帯情報端末装置１０が、入力装置１６からの入力
情報及び商品情報４に基づいて該商品に関する取引処理
を情報提供システム２３との間で行う手段が構成されて
いる。情報提供システム２３は、携帯情報端末装置１０
の電話番号、受注した商品コード等を二次元コード使用
情報とともに記憶し、後日、受注した商品仕様の把握、
宣伝活動、商品企画、二次元コード使用状況の把握等に
使用する。続いて、情報提供システム２３は、受注処
理、発送処理、会計処理を行い、納品書、請求書を作成
して商品の発送指令を出力する。

【００２９】なお、携帯情報端末装置１０に充分な容量
の外部記憶装置１８が装備されている場合、携帯情報端
末装置１０にパーソナルコンピュータを接続する必要は
なく、情報提供システム２３から送信された数種類の家
電商品に関する詳細情報を外部記憶装置１８にダウンロ
ードすればよい。

【００３０】上記実施形態では、スキャナ１１を携帯情
報端末装置１０に一体的に組込んでいるが、スキャナと
携帯情報端末装置とを別体にし、スキャナの出力端子と
携帯情報端末装置の入力端子とをケーブル、赤外線通信
或いはブルートゥース（近距離無線通信規格）等でデー
タ通信可能とし、二次元コード１による商品取引モード
にセットする前に、スキャナを携帯情報端末装置にデー
タ通信可能に接続するようにしてもよい。この場合、ス
キャナは、読取った二次元コードをコンピュータ言語に
変換してメモリに記憶し、携帯情報端末装置は、スキャ
ナのメモリに記憶されたコンピュータ言語の商品情報、
販売業者情報を取込むようにしてもよい。

【００３１】上記実施形態においては、情報端末装置と
して携帯電話機にスキャナを接続するようにしたが、通
信ネットワークに接続可能な通信装置及び情報処理装置
を搭載したデジタルテレビジョン受像機、デジタルビデ
オ装置、オーディオ装置、パーソナルコンピュータ又は
カーナビゲーション装置等の電子情報機器２９にスキャ
ナを接続するようにしてもよい。この場合、例えば、見
落としたテレビ放送のニュース、スポーツ中継、ドラマ
等をデジタル映像として購入する場合、通信装置を搭載
するデジタルテレビジョン受像機又はデジタルビデオ装
置にスキャナを接続し、新聞のテレビ番組欄に各番組に
対応付けして二次元コードを配置、印刷し、スキャナで
所望番組に対応付けされた二次元コードをスキャンし、
デジタルテレビジョン受像機又はデジタルビデオ装置の
入力装置で購入指令を入力すれば、所望番組のデジタル
映像がデジタルテレビジョン受像機又はデジタルビデオ
装置の記憶装置にダウンロードされるようにすればよ
い。

【図面の簡単な説明】

【図1】 本発明に係る二次元コードを使用した取引シ
ステムを示す図である。

【図２】 二次元コードに含まれる情報を示す図であ
る。

【図３】 本発明に係る携帯情報端末装置を示す図であ
る。

【図４】 電子情報商品取引プログラムを示すフロー図
である。

【図５】 物品商品取引プログラムを示すフロー図であ
る。

【符号の説明】

１・・・二次元コード、２・・・広告ページ、３・・・
二次元コード情報、４・・・商品情報、５・・・販売業
者情報、６・・・販売業者、１０・・・携帯情報端末装
置（情報端末装置）、１１・・・スキャナ、１２・・・
情報処理装置、１３・・・中央処理装置、１４・・・Ｒ
ＯＭ、１５・・・ＲＡＭ、１６・・・入力装置（携帯電
話機のキーボード等）、１７・・・表示装置、１８・・
・外部記憶装置、２１・・・基地局、２２・・・通信ネ
ットワーク、２３、６６〜６８・・・情報提供システ
ム、６５・・・決済処理システム、２６，２７，２８・
・・商品供給業者（物品商品のメーカ各社、ソフトメー
カ各社、メディア各社）、２９・・・電子情報機器、４
９・・・代金回収業者。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文書情報体中の商品に関する記載に対応
   付けして配置されて該商品についての商品情報及び販売
   業者情報が記録された二次元コードと、該二次元コード
   を読取るスキャナと、該スキャナに接続可能で通信手段
   及び情報処理手段を有する情報端末装置と、該情報端末
   装置と通信ネットワークを介して接続される前記商品の
   販売業者に装備された情報提供システムとを備え、前記
   情報端末装置は、前記スキャナにより読取られて伝送さ
   れた前記販売業者情報に基づいて前記通信手段により通
   信ネットワークを介して前記販売業者の情報提供システ
   ムとデータ通信可能に接続する手段と、前記情報端末装
   置の入力装置からの入力情報及び前記商品情報に基づい
   て前記情報処理手段により前記情報提供システムとの間
   で該商品に関する取引処理を行う手段とを有することを
   特徴とする二次元コードを使用した取引システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の二次元コードを使用し
   た取引システムにおいて、前記情報提供システムは、各
   二次元コードに対応した各商品の供給業者の情報提供シ
   ステムと通信ネットワークを介して接続可能であり、前
   記商品供給業者から提供されて前記取引処理で取扱われ
   る電子情報商品又は商品詳細情報を記憶装置に格納した
   ことを特徴とする二次元コードを使用した取引システ
   ム。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載の二次元コ
   ードを使用した取引システムにおいて、前記情報端末装
   置が、無線通信手段を有した携帯情報端末装置であるこ
   とを特徴とする二次元コードを使用した取引システム。
4. 【請求項４】 請求項１乃至請求項３のいずれかに記載
   の二次元コードを使用した取引システムにおいて、前記
   情報端末装置を電子情報機器にローカル通信手段を介し
   て接続可能とし、又は前記情報端末装置を電子情報機器
   に搭載したことを特徴とする二次元コードを使用した取
   引システム。
5. 【請求項５】 通信手段、キーボード及び情報処理手段
   並びに電話機能を有し、文書情報体中の商品に関する記
   載に対応付けして配置されて該商品についての商品情報
   及び販売業者情報が記録された二次元コードを読取るス
   キャナと接続され、該スキャナにより読取られて伝送さ
   れた前記販売業者情報に基づいて前記通信手段により通
   信ネットワークを介して販売業者に装備された情報提供
   システムとデータ通信可能に接続する手段と、前記キー
   ボードからの入力情報及び前記商品情報に基づいて前記
   情報処理手段により前記情報提供システムとの間で該商
   品に関する取引処理を行う手段とを備えたことを特徴と
   する情報端末装置。