JP2002113815A - 医療分野等で利用される非アレルギー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物 - Google Patents
医療分野等で利用される非アレルギー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物Info
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- JP2002113815A JP2002113815A JP2000310541A JP2000310541A JP2002113815A JP 2002113815 A JP2002113815 A JP 2002113815A JP 2000310541 A JP2000310541 A JP 2000310541A JP 2000310541 A JP2000310541 A JP 2000310541A JP 2002113815 A JP2002113815 A JP 2002113815A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴム又はプラスチックに含まれるタンパ
ク質の作用による人体のアレルギーの発生を防止又は低
減させる。 【解決手段】 活性水素を有するゴムの表面に、ケイ素
化合物を接触付与することにより、シリコン構造を有す
る表面層皮膜を形成し、ゴムの表面からのタンパク質粒
子又は配合化学物質の表出を低減させる。
ク質の作用による人体のアレルギーの発生を防止又は低
減させる。 【解決手段】 活性水素を有するゴムの表面に、ケイ素
化合物を接触付与することにより、シリコン構造を有す
る表面層皮膜を形成し、ゴムの表面からのタンパク質粒
子又は配合化学物質の表出を低減させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アレルギー防止機
能を有する非アレルギー処理の施されたゴム又はプラス
チック成形物に関し、特に、人体と直接接触して使用さ
れる酸素吸引マスク(蘇生用マスク)や麻酔用バッグ、
手術用手袋等医療目的、あるいは腕時計のバンド等装飾
目的として使用された非アレルギー処理の施されたゴム
又はプラスチック成形物に関する。
能を有する非アレルギー処理の施されたゴム又はプラス
チック成形物に関し、特に、人体と直接接触して使用さ
れる酸素吸引マスク(蘇生用マスク)や麻酔用バッグ、
手術用手袋等医療目的、あるいは腕時計のバンド等装飾
目的として使用された非アレルギー処理の施されたゴム
又はプラスチック成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境、化学物質、食品等の諸原因
で引き起こされる様々なアレルギーが問題となってい
る。手術用マスク、麻酔用バッグ、手術用手袋等医療目
的で使用されるゴム又はプラスチック成形物、あるいは
腕時計バンド、腕輪等装飾目的として使用されるゴム又
はプラスチック成形物は、人体と直接接触して使用され
る場合、肌や人体器官にアレルギー症状を発生するケー
スがあり医療分野、装飾分野等では問題となっている。
で引き起こされる様々なアレルギーが問題となってい
る。手術用マスク、麻酔用バッグ、手術用手袋等医療目
的で使用されるゴム又はプラスチック成形物、あるいは
腕時計バンド、腕輪等装飾目的として使用されるゴム又
はプラスチック成形物は、人体と直接接触して使用され
る場合、肌や人体器官にアレルギー症状を発生するケー
スがあり医療分野、装飾分野等では問題となっている。
【0003】これを解決するためには、従来、例えば、
ゴム又はプラスチック成形物を本体に利用していても肌
に接触する部分については、アレルギーを発症させな
い、繊維や金属薄板(装飾製品について)等のカバーで
被覆する手段等があった。
ゴム又はプラスチック成形物を本体に利用していても肌
に接触する部分については、アレルギーを発症させな
い、繊維や金属薄板(装飾製品について)等のカバーで
被覆する手段等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに繊維や金属薄板で被覆する手段等は、その製造コス
トがかかりコスト的にも問題であるだけでなく、ゴム又
はプラスチック成形物の本来有する柔軟性、軽さ等の機
能を阻害するものである。
うに繊維や金属薄板で被覆する手段等は、その製造コス
トがかかりコスト的にも問題であるだけでなく、ゴム又
はプラスチック成形物の本来有する柔軟性、軽さ等の機
能を阻害するものである。
【0005】又、特に医療目的のゴム又はプラスチック
製品の場合は、その特性、機能を活かして肌や人体器官
に直接接触する場合が多く、金属薄板等のカバーは装着
できない。
製品の場合は、その特性、機能を活かして肌や人体器官
に直接接触する場合が多く、金属薄板等のカバーは装着
できない。
【0006】特に、ゴム成形物の場合は、通常その成形
過程においてタンパク質抽出工程を設け、50〜60℃
の温水中に12〜15時間かけて浸漬し、ゴム内に含ま
れているタンパク質や不純物を抽出しているが、それで
も残っているいわゆる残タンパク質がアレルギーの原因
となっている。しかし、このような残タンパク質は、完
璧に抽出して除去することは、技術的にも、コスト的に
も不可能であった。
過程においてタンパク質抽出工程を設け、50〜60℃
の温水中に12〜15時間かけて浸漬し、ゴム内に含ま
れているタンパク質や不純物を抽出しているが、それで
も残っているいわゆる残タンパク質がアレルギーの原因
となっている。しかし、このような残タンパク質は、完
璧に抽出して除去することは、技術的にも、コスト的に
も不可能であった。
【0007】又、プラスチックについても配合化学物質
等でアレルギーの原因となっている。本発明は、上記従
来の問題を解決することを目的とし、人体へ直接接触さ
せて使用した場合でもアレルギー症状を低減させるアレ
ルギー低減効果を有するゴム又はプラスチック成形物を
実現することを課題とする。
等でアレルギーの原因となっている。本発明は、上記従
来の問題を解決することを目的とし、人体へ直接接触さ
せて使用した場合でもアレルギー症状を低減させるアレ
ルギー低減効果を有するゴム又はプラスチック成形物を
実現することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、ゴムの表面層に、上記ゴムの表面からのタ
ンパク質粒子又は配合化学物質の表出を低減するシリコ
ン構造を有する表面層皮膜が形成されることで、非アレ
ルギー処理が施されていることを特徴とするゴム成形物
を提供する。
するために、ゴムの表面層に、上記ゴムの表面からのタ
ンパク質粒子又は配合化学物質の表出を低減するシリコ
ン構造を有する表面層皮膜が形成されることで、非アレ
ルギー処理が施されていることを特徴とするゴム成形物
を提供する。
【0009】本発明は上記課題を解決するために、活性
水素を有するゴムの表面層に、上記ゴムの表面からのタ
ンパク質粒子又は配合化学物質の表出を低減する表面層
皮膜が形成されることで、非アレルギー処理の施された
ゴム成形物であって、上記表面層皮膜は、上記活性水素
と、上記ゴムの表面に接触付与されたケイ素化合物が反
応して形成されたシリコン構造を有することを特徴とす
る非アレルギー処理の施されたゴム成形物を提供する。
水素を有するゴムの表面層に、上記ゴムの表面からのタ
ンパク質粒子又は配合化学物質の表出を低減する表面層
皮膜が形成されることで、非アレルギー処理の施された
ゴム成形物であって、上記表面層皮膜は、上記活性水素
と、上記ゴムの表面に接触付与されたケイ素化合物が反
応して形成されたシリコン構造を有することを特徴とす
る非アレルギー処理の施されたゴム成形物を提供する。
【0010】上記ケイ素化合物は、シリルイソシアネー
ト化合物を酢酸エチル溶媒で溶かして成る処理液が、上
記ゴム成形物の表面に塗布されることにより、又は上記
処理液中に上記ゴム成形物が浸漬されることにより、上
記ゴムの表面に接触付与されたものである構成としても
よい。
ト化合物を酢酸エチル溶媒で溶かして成る処理液が、上
記ゴム成形物の表面に塗布されることにより、又は上記
処理液中に上記ゴム成形物が浸漬されることにより、上
記ゴムの表面に接触付与されたものである構成としても
よい。
【0011】本発明は上記課題を解決するために、プラ
スチックの表面層に、上記プラスチックの表面からの配
合化学物質の表出を低減するシリコン構造を有する表面
層皮膜が形成されることで、非アレルギー処理が施され
ていることを特徴とするプラスチック成形物を提供す
る。
スチックの表面層に、上記プラスチックの表面からの配
合化学物質の表出を低減するシリコン構造を有する表面
層皮膜が形成されることで、非アレルギー処理が施され
ていることを特徴とするプラスチック成形物を提供す
る。
【0012】本発明は上記課題を解決するために、活性
水素を有するプラスチックの表面層に、上記プラスチッ
クの表面からの配合化学物質の表出を低減する表面層皮
膜が形成されることで、非アレルギー処理の施されたプ
ラスチック成形物であって、上記表面層皮膜は、上記活
性水素と、上記プラスチックの表面に接触付与されたケ
イ素化合物が反応して形成されたシリコン構造を有する
ことを特徴とする非アレルギー処理の施されたプラスチ
ック成形物を提供する。
水素を有するプラスチックの表面層に、上記プラスチッ
クの表面からの配合化学物質の表出を低減する表面層皮
膜が形成されることで、非アレルギー処理の施されたプ
ラスチック成形物であって、上記表面層皮膜は、上記活
性水素と、上記プラスチックの表面に接触付与されたケ
イ素化合物が反応して形成されたシリコン構造を有する
ことを特徴とする非アレルギー処理の施されたプラスチ
ック成形物を提供する。
【0013】上記ケイ素化合物は、シリルイソシアネー
トを酢酸エチル溶媒で溶かして成る処理液が、上記プラ
スチック成形物の表面に塗布されることにより、又は上
記処理液中に上記プラスチック成形物が浸漬されること
により、上記プラスチックの表面に接触付与されたもの
としてよい。
トを酢酸エチル溶媒で溶かして成る処理液が、上記プラ
スチック成形物の表面に塗布されることにより、又は上
記処理液中に上記プラスチック成形物が浸漬されること
により、上記プラスチックの表面に接触付与されたもの
としてよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る非アレルギー処理の
施されたゴム又はプラスチック成形物の実施の形態を実
施例に基づいて説明する。
施されたゴム又はプラスチック成形物の実施の形態を実
施例に基づいて説明する。
【0015】本発明者は、ゴム又はプラスチック成形物
の人体に及ぼすアレルギーを防止する技術を鋭意研究開
発した。その結果、ゴム成形物については、そのゴム成
形物が人体に接触した際に生じるアレルギーの原因は、
ゴムのタンパク質粒子又は配合化学物質が表面に出て
(表出して)人体にアレルギー症状を生ぜしめることが
原因である点に着目し、このゴム材料のタンパク質粒子
又は配合化学物質が表面に出る(表出する)ことを阻止
するようにすることが効果的な解決手段であるという点
を想起するに至った。
の人体に及ぼすアレルギーを防止する技術を鋭意研究開
発した。その結果、ゴム成形物については、そのゴム成
形物が人体に接触した際に生じるアレルギーの原因は、
ゴムのタンパク質粒子又は配合化学物質が表面に出て
(表出して)人体にアレルギー症状を生ぜしめることが
原因である点に着目し、このゴム材料のタンパク質粒子
又は配合化学物質が表面に出る(表出する)ことを阻止
するようにすることが効果的な解決手段であるという点
を想起するに至った。
【0016】又、プラスチック成形物については、その
プラスチック成形物が人体に接触した際に生じるアレル
ギーの原因は、合成不十分の低分子量のプラスチックが
存在するような場合には、ホルムアルデヒト、その他の
有機溶剤等の配合化学物質が表面に表出して人体にアレ
ルギー症状を生ぜしめることが原因である点に着目し、
このプラスチック成形物の配合化学物質がプラスチック
表面に出る(表出する)ことを阻止するようにすること
が効果的な解決手段であるという点を想起するに至っ
た。
プラスチック成形物が人体に接触した際に生じるアレル
ギーの原因は、合成不十分の低分子量のプラスチックが
存在するような場合には、ホルムアルデヒト、その他の
有機溶剤等の配合化学物質が表面に表出して人体にアレ
ルギー症状を生ぜしめることが原因である点に着目し、
このプラスチック成形物の配合化学物質がプラスチック
表面に出る(表出する)ことを阻止するようにすること
が効果的な解決手段であるという点を想起するに至っ
た。
【0017】そしてその解決手段として、本発明者は、
タンパク質粒子又は配合化学物質がゴムやプラスチック
材料の表面層への表出を阻止し、ゴムやプラスチック材
料の表面層へ表出するタンパク質粒子又は配合化学物質
を低減させるようにするシリコン構造を有する表面層皮
膜を形成する処理(本明細書中ではこれを、「非アレル
ギー処理」という。)が施されて成るゴム又はプラスチ
ックの成型物を想到した。
タンパク質粒子又は配合化学物質がゴムやプラスチック
材料の表面層への表出を阻止し、ゴムやプラスチック材
料の表面層へ表出するタンパク質粒子又は配合化学物質
を低減させるようにするシリコン構造を有する表面層皮
膜を形成する処理(本明細書中ではこれを、「非アレル
ギー処理」という。)が施されて成るゴム又はプラスチ
ックの成型物を想到した。
【0018】以下、具体的な構成として、非アレルギー
処理が施こされたゴム成型物について説明する。本発明
に係る非アレルギー処理の施されたゴム成形物は、活性
水素を有するゴムの表面層に、上記ゴムの表面からのタ
ンパク質粒子又は配合化学物質の表出を低減する表面層
皮膜が形成されていることを特徴とするものである。
処理が施こされたゴム成型物について説明する。本発明
に係る非アレルギー処理の施されたゴム成形物は、活性
水素を有するゴムの表面層に、上記ゴムの表面からのタ
ンパク質粒子又は配合化学物質の表出を低減する表面層
皮膜が形成されていることを特徴とするものである。
【0019】そして、この表面層皮膜は、ゴムが有する
活性水素にケイ素化合物を接触付与させて、活性水素の
一部をケイ素化合物のケイ素含有基で置換して形成され
たシリコン構造を有する。
活性水素にケイ素化合物を接触付与させて、活性水素の
一部をケイ素化合物のケイ素含有基で置換して形成され
たシリコン構造を有する。
【0020】活性水素を有するゴムとしては、ゴムの組
成物自体が活性水素を有するものであってもよいし、あ
るいは加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、界面活性剤等
をゴムに添加した結果、活性水素を有するものものとな
ったものでもよい。
成物自体が活性水素を有するものであってもよいし、あ
るいは加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、界面活性剤等
をゴムに添加した結果、活性水素を有するものものとな
ったものでもよい。
【0021】ケイ素化合物は、次の化学式1で示すケイ
素含有化合物であるシリルイソシアネートを有する化合
物を使用する。このシリルイソシアネート化合物を酢酸
エチル溶媒で溶かして希釈して成る処理液を、上記ゴム
の表面に接触付与する。この接触付与は、ゴム成形物の
表面にはけ等で塗布するか、又はこの処理液中にゴム成
形物を浸漬することにより行う。
素含有化合物であるシリルイソシアネートを有する化合
物を使用する。このシリルイソシアネート化合物を酢酸
エチル溶媒で溶かして希釈して成る処理液を、上記ゴム
の表面に接触付与する。この接触付与は、ゴム成形物の
表面にはけ等で塗布するか、又はこの処理液中にゴム成
形物を浸漬することにより行う。
【0022】
【化1】
【0023】具体的な例として、天然ゴムに、−NH2
を配位して成る次の化学式2のゴム材料から成形したゴ
ム成形物に、シリルイソシアネート化合物を塗布した場
合について説明する。
を配位して成る次の化学式2のゴム材料から成形したゴ
ム成形物に、シリルイソシアネート化合物を塗布した場
合について説明する。
【0024】
【化2】
【0025】このゴム成形物の表面に、次の化学式3で
示すシリルイソシアネート化合物であるトリエチルシリ
ルイソシアネート[(C2H5)3SiNCO]を酢酸
エチル溶媒で溶かして成る処理液を、複数回に分けて刷
毛塗り等して塗布し乾燥させる。
示すシリルイソシアネート化合物であるトリエチルシリ
ルイソシアネート[(C2H5)3SiNCO]を酢酸
エチル溶媒で溶かして成る処理液を、複数回に分けて刷
毛塗り等して塗布し乾燥させる。
【0026】
【化3】
【0027】すると、溶媒として使用している酢酸エチ
ルによりゴムの表面層が膨潤し、シリルイソシアネート
が浸透して反応して、ゴムの表面層内に次の化学式4で
示すシリコン構造を有する均一な表面層皮膜を形成す
る。
ルによりゴムの表面層が膨潤し、シリルイソシアネート
が浸透して反応して、ゴムの表面層内に次の化学式4で
示すシリコン構造を有する均一な表面層皮膜を形成す
る。
【0028】
【化4】
【0029】この表面層被膜によって、ゴム内に含まれ
るタンパク質粒子又は配合化学物質の表出を阻止し、そ
の表出を低減させる。しかも、シリルイソシアネートが
ゴムの組成と反応して一体に表面層被膜を形成している
から、剥離等の問題もなく、表面層皮膜が摩耗や外力に
よる削り取り等により消失する等、特別の原因がない限
り長期間その効果を発揮する。
るタンパク質粒子又は配合化学物質の表出を阻止し、そ
の表出を低減させる。しかも、シリルイソシアネートが
ゴムの組成と反応して一体に表面層被膜を形成している
から、剥離等の問題もなく、表面層皮膜が摩耗や外力に
よる削り取り等により消失する等、特別の原因がない限
り長期間その効果を発揮する。
【0030】上記のとおり、表面層被膜の形成作業にお
いては、処理液の塗布は複数回行うが、表面層被膜の厚
さは、厚ければ厚いほどタンパク質粒子又は配合化学物
質の表出を阻止する効果が大きい。しかし、表面層被膜
の形成作業における処理液の塗布回数が増えて作業性が
悪くなる。作業性等を考慮すると、表面層被膜構造の厚
さは、10μm程度が良く、1回の塗布の厚さが2〜3
μm程度が良い。
いては、処理液の塗布は複数回行うが、表面層被膜の厚
さは、厚ければ厚いほどタンパク質粒子又は配合化学物
質の表出を阻止する効果が大きい。しかし、表面層被膜
の形成作業における処理液の塗布回数が増えて作業性が
悪くなる。作業性等を考慮すると、表面層被膜構造の厚
さは、10μm程度が良く、1回の塗布の厚さが2〜3
μm程度が良い。
【0031】なお、本発明の処理の施されたゴム成形物
は、タンパク質粒子又は配合化学物質の表出を阻止する
機能を有するだけでなく、一般のゴム製品に要求される
固着防止性、滑り性、ブリード性、ブルーム性について
も顕著な機能を発揮する。
は、タンパク質粒子又は配合化学物質の表出を阻止する
機能を有するだけでなく、一般のゴム製品に要求される
固着防止性、滑り性、ブリード性、ブルーム性について
も顕著な機能を発揮する。
【0032】上記例では、−NH2を配位して成るゴム
材料のゴム成形物について説明したが、次に示すような
活性水素を有するゴムについても適用可能である。ゴム
組成物自体が活性水素を有するゴムとしては、例えば、
フッ素ゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム
等がある。
材料のゴム成形物について説明したが、次に示すような
活性水素を有するゴムについても適用可能である。ゴム
組成物自体が活性水素を有するゴムとしては、例えば、
フッ素ゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム
等がある。
【0033】又、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、脂
肪酸系界面活性剤等をゴムに適宜組み合わせて配合した
結果、活性水素を有する化合物の含まれるゴムでも良
い。
肪酸系界面活性剤等をゴムに適宜組み合わせて配合した
結果、活性水素を有する化合物の含まれるゴムでも良
い。
【0034】加硫促進剤としては、2−メルカプトベン
ゾチアゾールなどのチアゾール系、スルフェンアミド
系、グアニジン系の加硫促進剤がある。又、老化防止剤
としては、モノフェノール系、ビスフェノール系、又は
ベンツイミダゾール系、アミン系の老化防止剤がある。
ゾチアゾールなどのチアゾール系、スルフェンアミド
系、グアニジン系の加硫促進剤がある。又、老化防止剤
としては、モノフェノール系、ビスフェノール系、又は
ベンツイミダゾール系、アミン系の老化防止剤がある。
【0035】又、ケイ素化合物(シリルイソシアネート
化合物)としては、トリエチルシリルイソシアネート、
トリエチルシリルイソシアネート、ブトキシシラントリ
イソシアネート 、テトライソシアネートシラン等を単
独又は組み合わせて使用する。
化合物)としては、トリエチルシリルイソシアネート、
トリエチルシリルイソシアネート、ブトキシシラントリ
イソシアネート 、テトライソシアネートシラン等を単
独又は組み合わせて使用する。
【0036】希釈用の溶媒としては、上記酢酸エチル以
外にも、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸ブチル、酢酸メチル等を使用することができ
る。
外にも、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸ブチル、酢酸メチル等を使用することができ
る。
【0037】(実施例)以下、具体的な実施例について
説明する。この実施例は、天然ゴムに添加材料配合して
成る配合ゴムラテックス材料で成形したゴム成形物に処
理液を塗布してとして非アレルギー処理配合ゴムラテッ
クス麻酔用バッグ成形物を形成する例である。
説明する。この実施例は、天然ゴムに添加材料配合して
成る配合ゴムラテックス材料で成形したゴム成形物に処
理液を塗布してとして非アレルギー処理配合ゴムラテッ
クス麻酔用バッグ成形物を形成する例である。
【0038】使用した配合ゴムラテックス材料の組成は
次の通りである。 NRラテックス(天然ゴム) 100g(DRC、即ち乾燥ゴム分) S(加硫剤) 1g ZnO(加硫助剤) 2g −NH2(老化防止剤) 1.5g −SH(加硫促進剤) 0.5g
次の通りである。 NRラテックス(天然ゴム) 100g(DRC、即ち乾燥ゴム分) S(加硫剤) 1g ZnO(加硫助剤) 2g −NH2(老化防止剤) 1.5g −SH(加硫促進剤) 0.5g
【0039】処理液は、酢酸エチール溶媒を使用した5
%シリルイソシアコートを利用し、1回の塗布で約2μ
の厚さで5回塗布した。
%シリルイソシアコートを利用し、1回の塗布で約2μ
の厚さで5回塗布した。
【0040】ゴム成形物の成形乃至本発明の処理液の塗
布を含めた具体的な一連の製造工程について、例えば麻
酔用バッグを例にして次の(1)〜(7)の工程で説明
する。
布を含めた具体的な一連の製造工程について、例えば麻
酔用バッグを例にして次の(1)〜(7)の工程で説明
する。
【0041】(1)金型を凝固液内に浸漬して引き上
げ、その後乾燥する。 (2)凝固液が塗布されて乾燥された金型を、配合ゴム
ラテックス材料液槽内に浸漬して引き上げ、その後乾燥
・加硫する。 (3)金型から、麻酔用バッグ成形物を離型する。 (4)麻酔用バッグ成形物を50〜60℃の湯の中に1
2〜15時間入れて、タンパク質、不純物を抽出する。 (5)麻酔用バッグ成形物を塩素処理して、その表面の
粘着防止を図り、その後乾燥し、麻酔用バッグ成形物を
最終製品として完成する。以上が通常の麻酔用バッグ成
形物の製造工程である。次の(5)、(6)が、本発明
に係る非アレルギー処理に係る工程である。
げ、その後乾燥する。 (2)凝固液が塗布されて乾燥された金型を、配合ゴム
ラテックス材料液槽内に浸漬して引き上げ、その後乾燥
・加硫する。 (3)金型から、麻酔用バッグ成形物を離型する。 (4)麻酔用バッグ成形物を50〜60℃の湯の中に1
2〜15時間入れて、タンパク質、不純物を抽出する。 (5)麻酔用バッグ成形物を塩素処理して、その表面の
粘着防止を図り、その後乾燥し、麻酔用バッグ成形物を
最終製品として完成する。以上が通常の麻酔用バッグ成
形物の製造工程である。次の(5)、(6)が、本発明
に係る非アレルギー処理に係る工程である。
【0042】(6)この最終製品である麻酔用バッグ成
形物にシリルイソシアコートを塗布し、乾燥を行い、こ
の塗布、乾燥を数回繰り返す。 (7)シリルイソシアコートが塗布された麻酔用バッグ
成形物を40〜100℃、12〜20分又は常温で24
時間放置し架橋する。これにより、非アレルギー処理麻
酔用バッグ成形物が完成する。
形物にシリルイソシアコートを塗布し、乾燥を行い、こ
の塗布、乾燥を数回繰り返す。 (7)シリルイソシアコートが塗布された麻酔用バッグ
成形物を40〜100℃、12〜20分又は常温で24
時間放置し架橋する。これにより、非アレルギー処理麻
酔用バッグ成形物が完成する。
【0043】(試験例)次に、本発明に係る非アレルギ
ー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物の効果と
して、ゴム成形物中のタンパク質が表面に表出を低減し
ていることを確認するための試験を行ったので、これに
ついて以下、説明する。
ー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物の効果と
して、ゴム成形物中のタンパク質が表面に表出を低減し
ていることを確認するための試験を行ったので、これに
ついて以下、説明する。
【0044】具体的には、比較例としての非アレルギー
処理の施されていない手術用天然ゴムラテックス製マス
ク(試料)、非アレルギー処理の施された手術用天然
ゴムラテックス製マスク(試料)、の計2点の試料を
用意し、試料中の水溶性タンパク質の定量測定試験を行
った。
処理の施されていない手術用天然ゴムラテックス製マス
ク(試料)、非アレルギー処理の施された手術用天然
ゴムラテックス製マスク(試料)、の計2点の試料を
用意し、試料中の水溶性タンパク質の定量測定試験を行
った。
【0045】その試験方法は、上記試料、を、夫々
2Lビーカー内に置き、それに、リン酸緩衝生理食塩水
(JIS T 9010:1999 ゴム製品の生物学的安
全性に関する試験方法3.6.4 c)Lowry法
参照。)200mlを加え、60℃にて24時間静置
し、溶出液を試験液とし上記のJISに準じ水溶性タン
パク質の定量を行った。
2Lビーカー内に置き、それに、リン酸緩衝生理食塩水
(JIS T 9010:1999 ゴム製品の生物学的安
全性に関する試験方法3.6.4 c)Lowry法
参照。)200mlを加え、60℃にて24時間静置
し、溶出液を試験液とし上記のJISに準じ水溶性タン
パク質の定量を行った。
【0046】この試験結果は次の表1に示すが、この試
験結果によると、非アレルギー処理の施された試料
は、非アレルギー処理の施されていない試料に比較し
て、水溶性タンパク質の量がほぼ半減していることが分
かった。
験結果によると、非アレルギー処理の施された試料
は、非アレルギー処理の施されていない試料に比較し
て、水溶性タンパク質の量がほぼ半減していることが分
かった。
【0047】
【表1】
【0048】以上、本発明に係る非アレルギー処理の施
されたゴム又はプラスチック成形物の実施の形態を、特
にゴムの実施例に基づいて説明したが、プラスチックに
ついても同様であり、又、本発明は、特に上記実施例に
限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項
の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもな
い。
されたゴム又はプラスチック成形物の実施の形態を、特
にゴムの実施例に基づいて説明したが、プラスチックに
ついても同様であり、又、本発明は、特に上記実施例に
限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項
の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもな
い。
【0049】
【発明の効果】以上の構成から成る本発明に係る非アレ
ルギー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物によ
れば、アレルギーの原因となる成形物内のタンパク質や
配合化学物質等がその表面に出ずらくなり、これによっ
て、このような成形物を人体に直接接触しても、タンパ
ク質や配合化学物質等による人体のアレルギーの発生を
防止又は低減させることができる。
ルギー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物によ
れば、アレルギーの原因となる成形物内のタンパク質や
配合化学物質等がその表面に出ずらくなり、これによっ
て、このような成形物を人体に直接接触しても、タンパ
ク質や配合化学物質等による人体のアレルギーの発生を
防止又は低減させることができる。
【0050】併せて、ゴム成形物の場合には、一般のゴ
ム製品に要求される固着防止性、滑り性、ブリード性、
ブルーム性についても顕著な効果が生じる。
ム製品に要求される固着防止性、滑り性、ブリード性、
ブルーム性についても顕著な効果が生じる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61M 16/06 A61M 16/06 A B32B 27/00 101 B32B 27/00 101 C08J 7/12 CEQ C08J 7/12 CEQC // C08L 21:00 C08L 21:00 Fターム(参考) 4C081 AC16 BA15 CA271 DC03 EA06 4F073 AA05 BA04 BA09 BA15 BB03 BB09 EA01 EA25 EA64 EA71 4F100 AK52B AK52C AN00A AN01 BA02 BA03 BA10B BA10C DD31 EH46B EH46C EJ82B EJ82C GB66 JC00
Claims (6)
- 【請求項1】 ゴムの表面層に、上記ゴムの表面から
のタンパク質粒子又は配合化学物質の表出を低減するシ
リコン構造を有する表面層皮膜が形成されることで、非
アレルギー処理が施されていることを特徴とするゴム成
形物。 - 【請求項2】 活性水素を有するゴムの表面層に、上
記ゴムの表面からのタンパク質粒子又は配合化学物質の
表出を低減する表面層皮膜が形成されることで、非アレ
ルギー処理の施されたゴム成形物であって、 上記表面層皮膜は、上記活性水素と、上記ゴムの表面に
接触付与されたケイ素化合物が反応して形成されたシリ
コン構造を有することを特徴とする非アレルギー処理の
施されたゴム成形物。 - 【請求項3】 上記ケイ素化合物は、シリルイソシア
ネート化合物を酢酸エチル溶媒で溶かして成る処理液
が、上記ゴム成形物の表面に塗布されることにより、又
は上記処理液中に上記ゴム成形物が浸漬されることによ
り、上記ゴムの表面に接触付与されたものであることを
特徴とする請求項2記載の非アレルギー処理の施された
ゴム成形物。 - 【請求項4】 プラスチックの表面層に、上記プラス
チックの表面からの配合化学物質の表出を低減するシリ
コン構造を有する表面層皮膜が形成されることで、非ア
レルギー処理が施されていることを特徴とするプラスチ
ック成形物。 - 【請求項5】 活性水素を有するプラスチックの表面
層に、上記プラスチックの表面からの配合化学物質の表
出を低減する表面層皮膜が形成されることで、非アレル
ギー処理の施されたプラスチック成形物であって、 上記表面層皮膜は、上記活性水素と、上記プラスチック
の表面に接触付与されたケイ素化合物が反応して形成さ
れたシリコン構造を有することを特徴とする非アレルギ
ー処理の施されたプラスチック成形物。 - 【請求項6】 上記ケイ素化合物は、シリルイソシア
ネートを酢酸エチル溶媒で溶かして成る処理液が、上記
プラスチック成形物の表面に塗布されることにより、又
は上記処理液中に上記プラスチック成形物が浸漬される
ことにより、上記プラスチックの表面に接触付与された
ものであることを特徴とする請求項2記載の非アレルギ
ー処理の施されたプラスチック成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000310541A JP2002113815A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | 医療分野等で利用される非アレルギー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000310541A JP2002113815A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | 医療分野等で利用される非アレルギー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002113815A true JP2002113815A (ja) | 2002-04-16 |
Family
ID=18790487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000310541A Pending JP2002113815A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | 医療分野等で利用される非アレルギー処理の施されたゴム又はプラスチック成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002113815A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6914126B2 (en) | 2002-04-10 | 2005-07-05 | Keraplast Technologies, Ltd. | Methods for producing, films comprising, and methods for using heterogenous crosslinked protein networks |
US6989437B2 (en) | 2002-04-10 | 2006-01-24 | Keraplast Technologies, Ltd. | Methods for producing, films comprising, and methods for using heterogeneous crosslinked protein networks |
US7001988B2 (en) | 2001-09-25 | 2006-02-21 | Keraplast Technologies, Ltd. | Methods for controlling peptide solubility, chemically modified peptides, and stable solvent systems for producing same |
US7001987B2 (en) | 2002-04-22 | 2006-02-21 | Keraplast Technologies, Ltd. | Hydrogel with controllable mechanical, chemical, and biological properties and method for making same |
-
2000
- 2000-10-11 JP JP2000310541A patent/JP2002113815A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7001988B2 (en) | 2001-09-25 | 2006-02-21 | Keraplast Technologies, Ltd. | Methods for controlling peptide solubility, chemically modified peptides, and stable solvent systems for producing same |
US6914126B2 (en) | 2002-04-10 | 2005-07-05 | Keraplast Technologies, Ltd. | Methods for producing, films comprising, and methods for using heterogenous crosslinked protein networks |
US6989437B2 (en) | 2002-04-10 | 2006-01-24 | Keraplast Technologies, Ltd. | Methods for producing, films comprising, and methods for using heterogeneous crosslinked protein networks |
US7001987B2 (en) | 2002-04-22 | 2006-02-21 | Keraplast Technologies, Ltd. | Hydrogel with controllable mechanical, chemical, and biological properties and method for making same |
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