JP2002112039A - 画像符号化/復号化処理装置 - Google Patents

画像符号化/復号化処理装置

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JP2002112039A
JP2002112039A JP2000298620A JP2000298620A JP2002112039A JP 2002112039 A JP2002112039 A JP 2002112039A JP 2000298620 A JP2000298620 A JP 2000298620A JP 2000298620 A JP2000298620 A JP 2000298620A JP 2002112039 A JP2002112039 A JP 2002112039A
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zero tree
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Naohito Shiraishi
尚人 白石
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真画像や文字画像の符号化効率を上げ、少
ないのラインメモリでハードウエア規模の小さい画像符
号化/復号化処理装置を提供すること。 【解決手段】 DC成分圧縮処理装置92は、Wave
let処理後のDC成分をハフマン符号化し、AC成分
圧縮処理装置91は、最上位の親ノードLLHL値のA
C値をSSS値に変換し、さらにハフマンコードに変換
してSSS値が3以上の場合、ハフマンコードの次にA
C値を追加する(S1001〜1003)。ゼロツリー
フラグの1BITを追加し(S1005)、ゼロツリー
フラグの値が1であれば(S1007;Y)、HL0〜
3の値のACハフマン符号化を行わ図、ゼロツリーフラ
グの値が0であれば(S1007;N)、HL0〜3の
値のACハフマン符号化を行う(S1009)。同様
に、最上位の親ノードLLLH値、LLHH値のACハ
フマン符号化処理(S1003〜1025)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像符号化/復号
化処理装置に係り、例えば、ディジタル画像データをデ
ータ圧縮、伸長するディジタル複写機、スキャナ画像の
ファイリングなどの画像処理装置や画像記録装置内の画
像圧縮処理装置で利用する画像符号化/復号化処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から画像データ圧縮技術は、画像デ
ータを保持するためのメモリ量を低減したり、画像デー
タの送信時間を短縮したりする目的で画像処理分野で一
般に使用されている。圧縮方式としては、静止画画像圧
縮としてDCT(Discret Cosine Tr
ansform;離散コサイン変換)を使用したJPE
G(Joint Photograpfic Expe
rts Group)などが広く使用されている。JP
EGなどのDCTによる符号化では、8×8画素ブロッ
クのDCT係数を図17のようにジグザグスキャンして
1次元化した後、「0ランのランレングス+有意係数」
で2次元ハフマン符号化する。このJPEGは8ライン
のラインメモリを必要とし、解像度の高い、ディジタル
複写機、スキャナ画像ファイリングなどの機器にて使用
する場合、多くのワークメモリを必要としてしまうの
で、ラインメモリの本数を少なくし、4×4画素サイズ
のように小さなサイズで行うと、上述の「0ランのラン
レングス+有意係数」の効率が落ちてしまい、CPUな
どでソフトウエア処理する場合、DCT処理スピードが
低下してしまう。
【0003】また、整数Wavelet変換を行う際、
CPUなどでソフトウエア処理する場合には演算処理が
少なく、ハードウエア処理する場合にはゲート規模が小
さく、DCTで使用される「0ランのランレングス+有
意係数」での2次元ハフマン符号化が整数Wavele
t変換後のデータに対しての効率が落ちてしまう。特
に、4×4画素サイズのように小さい画素で行う場合に
は、上述の「0ランのランレングス+有意係数]の効率
が落ちてしまう。このようにDCTによる画像符号化
は、ある程度の圧縮率では変換処理の単位であるブロッ
ク境界が不連続となるブロック歪みや、急峻なエッジ部
周辺に発生するモスキートノイズなどの画質劣化が生じ
ることがあり、この画質劣化を回避する符号化方式とし
て従来からWavelet変換を使用した符号化法が種
々検討されている。そこで、Wavelet変換による
符号化の効率を上げる方式としては、ゼロツリー(Wa
velet変換された値に対して全ての子孫のノードが
有為係数を持たない部分木)を使用した画像圧縮方式
や、Wavelet変換後、ハフマン符号化する方式が
ある。
【0004】ところで、特開平8−116265号公報
には、Wavelet変換後、ビットプレーン(bit
plane)ごとエントロピー符号化(算術符号化な
ど)し、周波数バンドのビットプレーンごとゼロツリー
を使用し、例えば、HHの周波数バンドのあるビットプ
レーンの全て値が“0”であれば、コンテキストを発生
する符号化方法、符号化/復号方法および復号方法が記
載されている。特開平11−191153号公報には、
Wavelet変換後、ゼロツリーマップを作成し、そ
のゼロツリーマップによりスキャン順を変更し、「0ラ
ンのランレングス+有意係数」の条件で2次元ハフマン
符号化し、ゼロツリーマップを符号化するウェーブレッ
ト変換係数の符号化方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−116265号公報記載の符号化方法、符号化/復
号方法および復号方法では、4×4画素などの小さい画
素で演算する際に効率が低下してしまい、ビットプレー
ンごとのエントロピー符号化はハードウエアの場合、処
理スピードの低下とスピードを上げる為のゲート数の増
加が避けることができず、またCPUなどでソフトウエ
ア処理する場合、処理スピードの低下をまねくことにな
ってしまう。また、特開平11−191153号公報記
載のウェーブレット変換係数の符号化方法では、4×4
画素などの小さい画素で演算する場合に効率が低下し、
ゼロツリーマップの符号量も必要となってしまう。
【0006】そこで、本発明の目的は、ディジタル複写
機、スキャナ画像ファイリングなどの機器にて使用する
写真画像や文字画像をWavelet変換後、エントロ
ピー符号などで符号化する画像の符号化効率を上げ、少
ないのラインメモリでハードウエア規模の小さい画像符
号化/復号化処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、受領した画像信号をN×Nの画像ブロックに分割す
る分割手段と、前記分割格納手段によって分割されたN
×Nの画像ブロックの各画像信号に対してウエーブレッ
ト変換を行うウエーブレット変換手段と、前記ウエーブ
レット変換手段によってウエーブレット変換された画像
信号に対して量子化処理を行い、各画像ブロックの画像
信号の量子化係数を算出する量子化処理手段と、前記量
子化処理手段によって算出された量子化係数の垂直成
分、水平成分、斜め成分の各成分ごとを階層的な4分木
構造として全ての子孫のノードが0の部分木であるゼロ
ツリーを検索するゼロツリー処理手段と、前記量子化処
理手段によって量子化処理された画像信号に対してエン
トロピー符号化処理を行うエントロピー符号化処理手段
と、を備え、前記エントロピー符号化処理手段は、前記
ゼロツリー処理手段によってゼロツリーであると判断さ
れた子ノードに対してはエントロピー符号化処理を行わ
ないことにより、前記の目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図1ないし図16を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像圧縮処理装置の構成を
示したブロック図である。この画像圧縮処理装置は、一
例としてディジタル複写機、スキャナ画像ファイリング
などの機器に使用するものとする。画像圧縮処理装置
は、スキャナ部11、メモリ部12、画像符号化/復号
化処理装置13、ハードディスク14、CPU(中央処
理装置)15およびプリンタ部16を備えている。CP
U15は、画像圧縮処理装置の各部の制御・コントロー
ルを行う。
【0009】図1(a)の各矢印は、画像圧縮処理装置
において符号化する場合のデータの流れを示している。
スキャナ部11は、原稿などのデータを読み込み、その
読み込んだ画像データを矢印に示すようにメモリ部1
2へ転送する。メモリ部12は、スキャナ部11からの
画像データを一時格納し、矢印に示すように画像符号
化/復号化処理装置13へ転送している。画像符号化/
復号化処理装置13は、メモリ部12からの画像データ
を受け取り、圧縮処理を行って符号化し、矢印のよう
に符号化した画像データをハードディスク14へ転送す
る。ハードディスク14は、画像符号化/復号化処理装
置13からの符号化されたデータを格納する。
【0010】図1(b)の各矢印は、画像圧縮処理装置
において復号化する場合のデータの流れを示している。
ハードディスク14は、符号化されたデータを格納し、
矢印に示すように符号化されたデータを画像符号化/
復号化処理装置13へ転送する。画像符号化/復号化処
理装置13は、ハードディスク14から受け取ったデー
タに復号化処理を行い、矢印に示すように画像データ
をメモリ部12へ転送する。メモリ部12は、画像デー
タを一時格納し、矢印に示すようにプリンタ部16へ
転送する。プリンタ部16は、メモリ部12からの画像
データをプリントアウトする。
【0011】図2は、画像符号化/復号化処理装置の構
成を示したブロック図である。画像符号化/復号化処理
部13は、バスインタフェース(BUS I/F)2
1、4ラインメモリ22、画像符号化処理部23、MU
X(Multiplexer)24および画像復号化処
理部25を備えている。バスインタフェース21は、メ
モリ部12やハードディスク14やCPU15などから
のアクセスやデータ転送やデータ受信のためのバスコン
トロールを行う。4ラインメモリ22は、画像データを
格納し、符号化時にはメモリなどからの画像データを一
時格納して画像符号化処理部23へデータを転送する。
復号化時には、画像復号化処理部25からの画像データ
を一時格納し、バスインタフェース21を介してメモリ
部12などへデータを転送する。
【0012】画像符号化処理部23は、4ラインメモリ
22からのデータを圧縮して符号化し、MUX24へ送
る。MUX24は、符号化時(エンコード時)には画像
符号化処理部23からの符号データをバスインタフェー
ス21へ転送し、復号化時(デコード時)にはバスイン
タフェース21からの符号データを画像復号化処理部2
5へ転送する。画像復号化処理部25は、MUX24か
らのデータを復号化して符号化し、4ラインメモリ22
へ送る。
【0013】図3は、画像符号化/復号化処理装置の画
像符号化処理部の構成を示したブロック図である。画像
符号化処理部23は、4×4バッファ31、Wavel
et(ウエーブレット)処理装置32、量子化処理装置
33、ゼロツリー処理装置34およびエントロピー符号
化装置35を備えている。4×4バッファ31は、外部
から入力される4×4のCMYK(シアン、マゼンダ、
イエロー、ブラック)系、RGB(レッド、グリーン、
ブルー)系、またはYUV(輝度)系のいずれかの4×
4画素ブロックの画像データ(画像情報)を格納する。
Wavelet処理装置32は、4×4画素ブロックの
画像データを図4のような演算によりWavelet変
換処理する。
【0014】図4は、Wavelet処理装置の構成お
よびWavelet変換処理の一例を示したブロック図
である。図4(a)に示すようにWavelet処理装
置32は、MUX41、Wavelet演算器42、L
Lデータバッファ43および4×4Waveletデー
タバッファ44を備えている。MUX41は、4×4バ
ッファ31から入力される画像データとLLデータバッ
ファ43から入力されるWavelet処理後のLLデ
ータとを切り替えて、Wavelet演算器42に出力
する。Wavelet演算器42は、4×4バッファ3
1から入力される、例えば図4(b)のような画素ブロ
ックの画像データに対して、以下のようなWavele
t変換の演算を行う。 LL=((a+b)/2+(c+b)/2)/2 HL=(a+b)/2−(c−d)/2 LH=((a−b)+(c−d))/2 HH=(a−b)−(c−d)
【0015】図5は、Wavelet演算器42に入力
される画像データおよびWavelet演算器42から
出力される画像データの一例を示した図である。ここ
で、例えば図5(a)に示すような4×4の画素a0、
b0、c0、d0、a1、b1、c1、d1、a2、b
2、c2、d2、a3、b3、c3、d3のブロックが
入力された場合、Wavelet演算器42は、以下の
ような演算を行い、図5(b)に示すようなDC成分
(LLLL)と、AC成分(LLHL、LLLH、LL
HH、HL0、HL1、HL2、HL3、LH0、LH
1、LH2、LH3、HH1、HH2、HH3、HH
4)のブロックに分解する。
【0016】LL0=[([(a0+b0)/2])+
([(c0+d0)/2])/2]; HL0=[(a0−b0+c0−d0)/2] LH0=[(a0+b0)/2]−[(c0+d0)/
2]; HH0=(a0−b0)−(c0−d0); LL1=[([(a1+b1)/2])+([(c1+
d1)/2])/2]; HL1=[(a1−b1+c1−d1)/2]; LH1=[(a1+b1)/2]−[(c1+d1)/
2]; HH1=(a1−b1)−(c1−d1); LL2=[([(a2+b2)/2])+([(c2+
d2)/2])/2]; HL2=[(a2−b2+c2−d2)/2]; LH2=[(a2+b2)/2]−[(C2+d2)/
2]; HH2=(a2−b2)−(c2−d2); LL3=[([(a3+b3)/2])+([(c3+
d3)/2])/2]; HL3=[(a3−b3+c3−d3)/2]; LH3=[(a3+b3)/2]−[(C3+d3)/
2]; HH3=(a3−b3)−(c3−d3); LLLL=[([(LL0+LL1)/2])+
([(LL2+LL3)/2])/2]; LLHL=[(LL0−LL1+LL2−LL3)/
2]; LLLH=[(LL0+LL1)/2]−[(LL3+
LL4)/2]; LLHH=(LL0−LL1)−(LL2−LL3);
【0017】LLデータバッファ43は、Wavele
t演算器42で生成される4つのLLデータ(LL0、
LL1、LL2、LL3)を格納する。4×4Wave
letデータバッファ44は、Wavelet演算器で
演算された上述の図5(b)のような、4×4のWav
eletデータを格納する。量子化処理装置33は、W
avelet処理装置32からWavelet処理後の
画像データを受け取り、量子化を行う。図6は、量子化
処理装置33によって処理された画像データの一例を示
した図である。ここでは、図6に示したように16個の
量子化係数により、Wavelet変換処理された画像
データをシフトさせている。
【0018】図7は、ゼロツリー処理装置34の構成を
示したブロック図である。また、図8は、図7のゼロツ
リー処理装置34の出力タイミングチャートを示した図
である。図7に示すように、ゼロツリー処理装置34
は、レジスタ71、74,77、MUX72、75、7
6および比較器73を備えている。レジスタ71は、量
子化処理装置33からの量子化後のWaveletデー
タのLLLL値を受け取り、一時格納する。この処理に
より、図8のように1ブロックの処理期間LLLL値を
出し続ける。MUX72は、量子化処理装置33からの
量子化後のWaveletデータのLLHL値、LLL
H値、LLHH値を受け取り、そのうち1つを選択し、
比較器73へ転送する。比較器73は、MUX72から
のLLHL値、LLLH値、またはLLHH値を受け取
り、“0”と比較し、“0”と等しい場合には“1”を
出力し、“0”と等しくない場合には“0”を出力して
レジスタ74へ転送する。
【0019】レジスタ74は、MUX72および比較器
73により求められたゼロツリーフラグを一時格納す
る。この処理により、図8のようにゼロツリーフラグは
LLHL値、LLLH値、またはLLHH値とその子ノ
ードを処理している期間、それらのゼロツリーフラグを
出力する。MUX75は、量子化処理装置33からの量
子化後のWaveletデータのHL0〜3値、LH0
〜3値、HH0〜3値を受け取り、そのうち1つを選択
し、MUX76へ転送する。MUX76は、LLHL
値、LLLH値、またはLLHH値の出力期間のMUX
72のデータをレジスタ77へ転送し、その後、その子
ノードのデータをレジスタ77へ転送する。レジスタ7
6は、MUX72、75、76により求めたAC Wa
veletデータを一時格納し、図8のように出力す
る。
【0020】以上のように、ゼロツリー処理装置34
は、量子化処理装置33により、求められた量子化後の
Waveletデータのうち階層の高いWavelet
データからゼロツリーを検出し、ゼロツリーフラグを求
め、エントロピー符号化装置35へ転送する。ここで、
ゼロツリーとは、N×Nに分割された各画像ブロックの
量子化後の係数を、垂直成分(HL)、水平成分(L
H)、斜め成分(HH)の各成分ごとに最も低周波のバ
ンドの係数を根に持つ階層的な4分木構造として扱い、
自分の根以外に有意係数を持たない部分木、すなわち全
ての子孫のノードが有為係数を持たない部分木のことを
いう。ゼロツリーフラグは、ここでは一例として、LL
LHL、LLLH、LLHHがゼロであるかどうかを判
定し、フラグをエントロピー符号化処理装置35へ転送
することにより、LLLHL、LLLH、LLHHがゼ
ロであれば、これらの子ノードであるHL0〜3、LH
0〜3、HH0〜3のデータの符号化を行わないように
なっている。
【0021】図9は、エントロピー符号化処理装置35
の構成を示したブロック図である。図10は、エントロ
ピー符号化処理装置35におけるエントロピー符号化処
理の処理手順を示したフローチャートである。エントロ
ピー符号化処理装置35は、AC成分圧縮処理装置91
およびDC成分圧縮処理装置92を備えている。エント
ロピー符号化処理装置35は、ゼロツリー処理装置34
からの量子化後のWaveletデータとゼロツリーフ
ラグからエントロピー符号化する。
【0022】以下、図10の処理手順を参照してエント
ロピー符号化処理装置35の動作について説明する。D
C成分圧縮処理装置92は、図11のようなSSS値テ
ーブルと図12のようなハフマンテーブルを備えてお
り、Wavelet処理後成分をハフマン符号化する。
Wavelet処理後のLLLLデータと1つまえのL
LLLデータとの差分を求め、DC=LLLL(n)−
LLLL(N−1)としてDC値を算出し、ハフマン符
号化する(ステップ1001)。その際、まずDC成分
圧縮処理装置92は、算出されたDC値を図11のSS
S値テーブルで対応するSSS値に変換し、このSSS
値を図12に示すハフマン符号テーブルでハフマンコー
ドに変換し、このハフマンコードの次にDC値を追加す
る。
【0023】次に、AC成分圧縮処理装置91は、図1
3のようなSSS値テーブルと図14のようなハフマン
テーブルを備えており、Wavelet処理後のデータ
のAC成分をハフマン符号化する(ステップ100
3)。AC成分をハフマン符号化する際、最上位の親ノ
ードLLHL値、LLLH値、LLHH値ごとに続く、
それぞれの子ノードをその親ノードのゼロツリーフラグ
の値によってステップ1003〜1025のように子ノ
ード符号化をコントロールする。まず、AC成分圧縮処
理装置91は、ゼロツリー処理装置34で算出されたL
LHL値のAC値を図12のSSS値テーブルで対応す
るSSS値に変換し、このSSS値を図13に示すハフ
マン符号テーブルでハフマンコードに変換し、SSS値
が3以上の値の場合、このハフマンコードの次にAC値
を追加する(ステップ1003)。そして、ゼロツリー
フラグの1BITを符号に追加し(ステップ100
5)、そのゼロツリーフラグの値が“1”であれば(ス
テップ1007;Y)、HL0〜3の値のACハフマン
符号化を行わない。ゼロツリーフラグの値が“0”であ
れば(ステップ1007;N)、HL0〜3の値のAC
ハフマン符号化を行う(ステップ1009)。
【0024】次に、AC成分圧縮処理装置91は、ゼロ
ツリー処理装置34で算出されたLLLH値のAC値を
図12のSSS値テーブルで対応するSSS値に変換
し、このSSS値を図13に示すハフマン符号テーブル
でハフマンコードに変換し、SSS値が3以上の値の場
合、このハフマンコードの次にAC値を追加する(ステ
ップ1011)。そして、ゼロツリーフラグの1BIT
を符号に追加し(ステップ1013)、そのゼロツリー
フラグの値が“1”であれば(ステップ1015;
Y)、HL0〜3の値のACハフマン符号化を行わな
い。ゼロツリーフラグの値が“0”であれば(ステップ
1015;N)、HL0〜3の値のACハフマン符号化
を行う(ステップ1017)。
【0025】同様に、AC成分圧縮処理装置91は、ゼ
ロツリー処理装置34で算出されたLLHH値のAC値
を図12のSSS値テーブルで対応するSSS値に変換
し、このSSS値を図13に示すハフマン符号テーブル
でハフマンコードに変換し、SSS値が3以上の値の場
合、このハフマンコードの次にAC値を追加する(ステ
ップ1019)。そして、ゼロツリーフラグの1BIT
を符号に追加し(ステップ1021)、そのゼロツリー
フラグの値が“1”であれば(ステップ1023;
Y)、HL0〜3の値のACハフマン符号化を行わな
い。ゼロツリーフラグの値が“0”であれば(ステップ
1023;N)、HL0〜3の値のACハフマン符号化
を行う(ステップ1025)。
【0026】図15は、画像符号化/復号化処理装置の
符号化処理の処理手順を示したフローチャートである。
画像符号化/復号化処理装置の4×4データバッファ3
1が4ラインメモリ22から画像データを読み込むと
(ステップ1500)、Wavelet処理装置32は
図4や図5に示したようなWavelet処理を行う。
そして、Wavelet処理後のWaveletデータ
を受け取った量子化処理装置33は、量子化処理を行い
(ステップ1504)、ゼロツリー処理装置34におい
て求められた量子化後のWaveletデータからゼロ
ツリーを検出してエントロピー符号化処理装置35へ転
送する。エントロピー符号化処理装置35では、図10
のような処理手順でハフマン処理を行い(ステップ15
06)、4ラインメモリ22の全てのデータについて符
号化処理(ステップ1500〜1506)が終了するま
で繰り返す。
【0027】図16は、画像符号化/復号化処理装置の
復号化処理の処理手順を示したフローチャートである。
復号化処理は符号化処理手順を逆に行う処理であり、ま
ず、エントロピー符号化処理装置35においてハフマン
処理が施されたデータにWavelet処理を行い(ス
テップ1600〜1602)、得られたデータを4×4
バッファの4ラインメモリへ書き込み(ステップ160
4)、4ラインメモリ全てのデータについて復号化処理
(ステップ1600〜1604)が終了するまで繰り返
す。
【0028】以上のように、本実施の形態の画像圧縮処
理装置の画像符号化/復号化処理装置によると、Wav
elet処理後の親ノードの値がゼロの場合、その子ノ
ードの値がすべてゼロであるかどうか判断し、その判定
BITの1BITを符号の中に埋め込み、全てゼロの場
合、その子ノードの符号化を行わないので、小さなN×
Nの画像ブロックにおいても画像の符号化率、圧縮率を
向上することができ、少しのラインメモリで画像符号化
/復号化処理装置を実現することができる。また、ライ
ンメモリの容量を小さくすることができるので、ハード
ウエア構成の際のLSIなどのコストを抑えることがで
き、ソフトウエア構成の際には処理スピードが早く、画
質を良くすることができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、エントロピー
符号化処理手段は、ゼロツリー処理手段によってゼロツ
リーであると判断された子ノードに対してはエントロピ
ー符号化処理を行わないので、画像圧縮率を向上するこ
とができ、ラインメモリの容量を小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像圧縮処理装置の構成を
示したブロック図である。
【図2】画像符号化/復号化処理装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図3】画像符号化/復号化処理装置の画像符号化処理
部の構成を示したブロック図である。
【図4】Wavelet処理装置の構成およびWave
let変換処理の一例を示したブロック図である。
【図5】Wavelet演算器に入力される画像データ
およびWavelet演算器から出力される画像データ
の一例を示した図である。
【図6】量子化処理装置によって処理された画像データ
の一例を示した図である。
【図7】ゼロツリー処理装置の構成を示したブロック図
である。
【図8】図7のゼロツリー処理装置の出力タイミングチ
ャートを示した図である。
【図9】エントロピー符号化処理装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図10】エントロピー符号化処理装置におけるエント
ロピー符号化処理の処理手順を示したフローチャートで
ある。
【図11】DC成分圧縮処理装置が有するSSS値テー
ブルを示した図である。
【図12】DC成分圧縮処理装置が有するハフマンテー
ブルを示した図である。
【図13】AC成分圧縮処理装置が有するSSS値テー
ブルを示した図である。
【図14】AC成分圧縮処理装置が有するハフマンテー
ブルを示した図である。
【図15】画像符号化/復号化処理装置の符号化処理の
処理手順を示したフローチャートである。
【図16】画像符号化/復号化処理装置の復号化処理の
処理手順を示したフローチャートである。
【図17】低周波成分から高周波成分へのジグザグスキ
ャンを示した図である。
【符号の説明】
11 スキャナ部 12 メモリ部 13 画像符号化/復号化処理装置 14 ハードディスク 15 CPU(中央処理装置) 16 プリンタ部 21 バスインタフェース(BUS I/F) 22 4ラインメモリ 23 画像符号化処理部 24、41 MUX(Multiplexer) 25 画像復号化処理部 31 4×4バッファ 32 Wavelet処理装置 33 量子化処理装置 34 ゼロツリー処理装置 35 エントロピー符号化装置 42 Wavelet演算器 43 LLデータバッファ 44 4×4Waveletデータバッファ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受領した画像信号をN×Nの画像ブロッ
    クに分割する分割手段と、 前記分割手段によって分割されたN×Nの画像ブロック
    の各画像信号に対してウエーブレット変換を行うウエー
    ブレット変換手段と、 前記ウエーブレット変換手段によってウエーブレット変
    換された画像信号に対して量子化処理を行い、各画像ブ
    ロックの画像信号の量子化係数を算出する量子化処理手
    段と、 前記量子化処理手段によって算出された量子化係数の垂
    直成分、水平成分、斜め成分の各成分ごとを階層的な4
    分木構造として全ての子孫のノードが0の部分木である
    ゼロツリーを検索するゼロツリー処理手段と、 前記量子化処理手段によって量子化処理された画像信号
    に対してエントロピー符号化処理を行うエントロピー符
    号化処理手段と、を備え、 前記エントロピー符号化処理手段は、前記ゼロツリー処
    理手段によってゼロツリーであると判断された子ノード
    に対してはエントロピー符号化処理を行わないことを特
    徴とする画像符号化/復号化処理装置。
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