JP2002111576A - 路車間無線通信システムおよび路車間無線通信で用いられる移動局無線装置 - Google Patents

路車間無線通信システムおよび路車間無線通信で用いられる移動局無線装置

Info

Publication number
JP2002111576A
JP2002111576A JP2000301491A JP2000301491A JP2002111576A JP 2002111576 A JP2002111576 A JP 2002111576A JP 2000301491 A JP2000301491 A JP 2000301491A JP 2000301491 A JP2000301491 A JP 2000301491A JP 2002111576 A JP2002111576 A JP 2002111576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio
mobile station
channel
communication
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000301491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3628248B2 (ja
Inventor
Shuichi Obayashi
秀一 尾林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000301491A priority Critical patent/JP3628248B2/ja
Publication of JP2002111576A publication Critical patent/JP2002111576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3628248B2 publication Critical patent/JP3628248B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 路車間無線通信システムにおいて、シャドー
イングの影響を低減する。 【解決手段】制御局と、道路沿いに所定間隔で設置され
た複数の無線ポートと、これらの無線ポートと無線通信
を行なう移動局無線機とを含む路車間無線通信システム
において、各無線ポートは、当該無線ポートから前記移
動局無線機への下り専用のマルチキャストチャネルと、
個別周波数で送信を行なう個別送信チャネルとを有し、
少なくとも2以上の無線ポートが同一のマルチキャスト
チャネルで同一情報を同時に送信する。移動局無線機
は、2系列の受信回路を有し、2系列の受信回路のうち
1系列において、前記無線ポートからマルチキャストチ
ャネルで送信される同一情報を定常的に受信する。各無
線ポートは、マルチキャストチャネルでの送信時の変調
方式として、OFDM(直交周波数分割多重)方式を用
い、無線ポート間の間隔をLメートルとしたときに、
(L/300)マイクロ秒以上のガードタイムを有する
送信フレーム構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路沿に所定間隔
で配置された無線ポートと、道路上を走行する車との間
で通信を行う路車間無線通信システムと、このような路
車間無線通信システムで用いられる移動局無線装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、主として道路沿に配置された無線
ポートと、道路上を走行する車との間で通信を行う路車
間無線通信システムの開発が進んでいる。図10に、既
存の路車間無線通信システムの典型的な例を示す。
【0003】複数の無線ポート1001〜1004が道
路に沿って所定の間隔で配置され、これらを管轄する無
線制御局1008と伝送路によって結ばれている。各無
線ポートは、道路上を走行する車1005〜1007
と、無線で送受信を行う。
【0004】ここで、道路上を走行する車1006と、
車1006に対して送受信を行う無線ポート1002と
の間に大型車両1009が位置する場合、この大型車両
1009によるシャドーイングにより、走行車1006
と無線ポート1002との間の通信品質が劣化するとい
う問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】無線ポートから車への
ダウンリンクの劣化を解決する方法として、走行車10
06から障害物なしに見通せる場所に位置する別の無線
ポート1003のアンテナのパターンを適応的に変化さ
せて、走行車1006が受信できるようにすることが考
えられる。しかし、無線ポートや無線制御局がすばやく
シャドウイングの発生を検出して、無線ポート1003
のアンテナ制御を行うことは、複雑な制御処理が必要で
あるという問題点がある。
【0006】このような問題を克服するために、同一の
制御局の管轄エリア内に設置された複数の無線ポートか
ら、同時に同一内容の信号を送信するという構成も提案
されている。これによると、一の無線ポートからの信号
が障害物によって遮られても、近隣の無線ポートからの
同一内容の信号を受信することによって、シャドウイン
グを回避する。しかしこの方法では、シャドウイングが
発生していない間は、異なる方向から異なる伝送距離で
送られてくる複数の信号を移動局側で受信することにな
る。このため、フェージングの影響が大きく、通信品質
の劣化した状態での無線通信が続くという問題点があ
る。
【0007】さらに、従来の路車間無線通信システムで
は、各制御局の管轄エリアの境界を通過するたびに、毎
回その制御局の管轄エリア内の無線ポートが使用してい
る通信チャネルにチャネリングしなければならないとい
う問題がある。
【0008】さらに、路車間無線通信システムがITS
(高度道路交通システム)に適用される場合は、同一周
波数で無線通信が行なわれている領域を車に追従させて
移動させる試みもなされているが、従来の無線通信シス
テムでは、車の走行速度が領域の移動速度と一致しなく
なった場合に、その都度ランダムチャネルサーチを行な
わなければならないという問題がある。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決すべく、
フェージングを回避しつつシャドウイングの影響を低減
できる路車間無線通信システムを提供することを第1の
目的とする。
【0010】本発明の第2の目的は、無線ポート群がサ
ービスするエリアの境界におけるチャネルサーチを不要
とする路車間無線通信システムを提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、走行中の車両の速
度が、同一周波数で通信する領域の移動速度からはずれ
た場合にも、ランダムチャネルサーチを行なうことな
く、対応する個別通信チャネルに移行することができる
路車間無線通信システムを提供することにある。
【0012】本発明の第4の目的は、エリア境界でのチ
ャネルサーチを不要とする、路車間無線通信システム用
の移動局無線装置を提供することにある。
【0013】本発明の第5の目的は、走行車両の速度
が、同一周波数で通信を行なう領域の移動速度に合わな
くなった場合にも、ランダムチャネルサーチの必要な
く、対応する周波数の個別チャネルに移行することがで
きる、路車間無線通信システム用の移動局無線装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の路車間無線通信システムは、制御局
と、この制御局が管轄するエリア内に所定間隔で設置さ
れた複数の無線ポートと、これらの無線ポートと無線通
信を行なう移動局無線機とを含み、各無線ポートは、無
線ポートから車両への下り専用のマルチキャストチャネ
ルと、個別周波数で送信を行なう個別送信チャネルとを
有し、各移動局無線機は、2系列の受信回路を有する。
上記複数の無線ポートのうち、2以上の無線ポートから
マルチキャストチャネルを用いて同一情報を同時送信
し、移動局無線機は、2系列の受信回路のうち1系列に
おいて、マルチキャストチャネルを定常的に受信する。
【0015】マルチキャストチャネルでの送信の際の変
調方式として、OFDM(直交周波数分割多重)方式を
用い、無線ポート間の所定間隔をLメートルとしたとき
に、(L/300)マイクロ秒以上のガードタイムを有
するフレーム構成をとる。(L/300)マイクロ秒以
上のガードタイムとしたのは、互いに隣接する2つの無
線ポートからマルチキャストチャネルで光の速さで到来
する同一信号には、(L/300)マイクロ秒以下の伝
播相対遅延差が発生するからである。
【0016】OFDMのサブキャリヤに通常のPSK
(phase shift keying)やQAM(quadrature amplitu
de modulation)を用いる場合には、周波数選択性フェ
ージングの影響がでないように、ガードタイムの長さを
Ts×0.2秒以下、好ましくはTs×0.05秒以下
に設定する。ここで、Tsは、OFDMのサブキャリア
の変調シンボルレートの逆数であり、シンボル周期と呼
ばれる。Ts×0.2秒以下のガードタイムとしたの
は、この範囲が、周波数選択性フェージングの影響がそ
れほど大きくない範囲だからである。
【0017】このようなフレーム構成を有するマルチキ
ャストチャネルには、たとえば、ITS(高度道路交通
システム)特有の自動運転などで必要とされる緊急信号
などをのせる。これにより、フェージングの影響を回避
するとともに、効果的にシャドウイングの影響を低減す
ることが可能になる。
【0018】上記第2の目的を達成するために、路車間
無線通信システムは、制御局と、複数の無線ポートと、
これらの無線ポートと無線通信を行なう移動局無線機を
含み、無線ポートから移動局無線機への1以上の下り専
用マルチキャストチャネルを用いる。複数の無線ポート
のうち少なくとも2以上の無線ポートは、同一のマルチ
キャストチャネルで同一情報を同時送信する。同一情報
の中には、この情報を同時送信する無線ポートが属する
グループを識別するカラーコードが含まれる。移動局無
線機は2系列の受信回路を有し、このうちの1系列で、
カラーコードを定常的に受信する。移動局無線機は、今
回受信したカラーコードと前回受信したカラーコードと
を比較し、比較の結果、異なるカラーコードに変化した
場合(すなわち、同一のマルチキャストチャネルで同一
情報を送信する無線ポートのグループが変わった場合)
に、変化後のカラーコードに基づき、新たなカラーコー
ドに対応する無線ポートのグループがサービスするエリ
アの始点でその時刻に用いられている通信チャネルに自
動設定する。
【0019】無線ポートがマルチキャストチャネルで送
信する同一情報の中には、上述したカラーコードに加え
て、同一のカラーコードで表わされるグループがサービ
スするエリアの始点でその時刻に用いられている通信チ
ャネルの識別番号も含まれる。
【0020】このような路車間無線通信システムによ
り、異なるマルチキャストチャネルを用いるエリアに侵
入した場合にも、チャネルサーチの制御が不要になり、
インフラ側(移動局側)の制御負荷が低減される。
【0021】また、ITSなどで、同一周波数の通信チ
ャネルで通信する領域自体が任意の速度で移動する場合
には、各無線ポートは、移動局の移動にしたがってアン
テナのビームパターンを切り替える機能をさらに有す
る。これにより、同一のチャネルで通信が継続できるこ
とになり、無線通信の質が向上する。
【0022】上記第3の目的を達成するために、路車間
無線通信システムにおいて、各無線ポートは、移動局の
移動にしたがってアンテナのビームパターンを切り替え
る機能を有し、同一周波数の通信チャネルで通信できる
領域の移動速度を示す識別コードを、マルチキャストチ
ャネルにのせて同時送信する。移動局無線機は、移動局
自体の移動速度を検出し、移動局の移動速度をマルチキ
ャストチャネルで送られてきた同一周波数領域の移動速
度と比較し、速度差を求める。速度差がしきい値よりも
プラス側に大きくなった場合に、無線ポートに対して、
ひとつ先の通信チャネル(すなわち移動局の進行方向側
の次の通信チャネル)への変更要求を送信する。速度差
がしきい値よりもマイナス側に大きくなった場合には、
無線ポートに対して、ひとつ後ろの通信チャネル(移動
局の後方の通信チャネル)への変更要求を送信する。
【0023】このような構成により、ITSなどで、走
行車両の移動速度が同一周波数で通信する領域の移動速
度と合わなくなった場合にも、スムースに適切な通信チ
ャネルに移行することが可能になる。
【0024】上記第4の目的を達成するために、本発明
の移動局無線機は、無線ポートからマルチキャストチャ
ネルで送られてきた情報の中から、同一のマルチキャス
トチャネルで同一情報を同時送信する無線ポートのグル
ープを表わすカラーコードを抽出するカラーコード抽出
回路と、この無線ポートのグループがサービスするエリ
アの始点でその時刻に用いられている通信チャネルの識
別番号を抽出する通信チャネル識別番号抽出回路と、今
回抽出されたカラーコードを前回抽出されたカラーコー
ドと比較する比較回路と、今回のカラーコードが前回の
カラーコードから変化した場合に、変化後のカラーコー
ドに対応する通信チャネルで通信を開始させる通信チャ
ネル設定回路とを有する。
【0025】本発明の第5の目的を達成するために、本
発明の移動局無線機は、無線ポートからマルチキャスト
チャネルで送られてきた情報の中から、同一周波数で通
信が行なわれる領域の移動速度を表わす領域速度コード
を抽出する領域速度コード抽出回路と、この移動局無線
機が搭載された車両の速度を検出する車速検出回路と、
検出された車速と領域移動速度との差を求め、速度差を
しきい値と比較する比較回路と、比較結果に基づいて、
車速に適した周波数の通信チャネルへの変更要求を生成
する通信チャネル加減命令生成回路とを有する。
【0026】本発明のその他の特徴は、以下で図面を参
照して述べる詳細な説明によっていっそう明確になるも
のである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0028】<第1実施形態>図1は本発明の第1実施
形態にかかる路車間無線通信システムの構成例を示す図
である。図1の路車間無線通信システムは、無線制御局
108と、道路沿いに所定間隔Lで設置された複数の無
線ポート101〜104と、道路上を走行する車両10
5〜107に搭載された移動局無線機105A〜107
Aとを含む。
【0029】図2は、図1に示す無線ポートから移動局
無線機への下り通信で用いられるマルチキャストチャネ
ル201と個別送信チャネルF1〜F4、およびマルチ
キャストチャネル201のフレーム構成を示す。同一制
御局108が管轄するエリア内の複数の無線ポート10
1〜104のうち少なくとも2つの無線ポートは、たと
えば周波数がFmである下りのマルチキャストチャネル
201を用いて、移動局無線機105A〜107Aに対
して、同時に同一のペイロード202を送信する。その
送信の際の変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequ
ency DivisionMultiplex:直交周波数分割多重)方式を
用いる。すなわち、一定の周波数Fmを時分割して、互
いに直交関係にある数百の搬送波(サブキャリア)を使
用する。各搬送波は直交関係にあるため、その周波数成
分を相互に重ね合うことができ、通常の周波数分割多重
方式に比べて、はるかに多くの搬送波を詰め込むことが
できる。
【0030】一方、個別送信チャネルF1〜F4は、位
置、時刻等に応じて、制御局108により割り当てられ
る。
【0031】各移動局無線機105A〜107Aは、2
系列の受信回路を有し、2系列の受信回路のうち1系列
において、前記無線ポートからマルチキャストチャネル
で送信される同一情報を定常的に受信し、他の1系列
で、個別周波数チャネルの通信を行なう。マルチキャス
トチャネルのペイロード202には、たとえば、ITS
特有の自動運転などのシステムで必要とされる緊急信号
などをのせる。これにより、移動局無線機106Aに大
型車109によるシャドーイングが発生した場合であっ
ても、隣接する無線ポート103からマルチキャストチ
ャネルにより緊急信号などを確実に受信することができ
る。なお、2式の受信回路を有する移動局無線機の詳細
な構成については、図4および図8を参照して後述す
る。
【0032】本発明のマルチキャストチャネルのフレー
ム構成として、図2に示すように、フレームとフレーム
の間に、特定の長さのガードタイム203を有する。す
なわち、隣接する無線ポート間の距離をLメートルとす
ると、(L/300)マイクロ秒以上のガードタイムを
有する。
【0033】電波の伝搬速度は3×10[m/s]で
あることから、隣接する2つの無線ポートから、同一内
容のマルチキャストチャネル信号が走行車106に到達
する伝搬相対遅延差は、走行車106の道路上の位置に
かかわらず(L/300)マイクロ秒以下になる。そこ
で、マルチキャストチャネルの変調方式にOFDMを用
い、(L/300)マイクロ秒以上のガードタイムを設
けて、2つの信号が抵触しないようにする。
【0034】これに加え、OFDMのサブキャリアに通
常のPSK(phase shift keying)やQAM(quadratu
re amplitude modulation)を用いる場合には、周波数
選択性フェージングの影響がでないように、ガードタイ
ムの長さをTs×0.2秒以下、好ましくはTs×0.
05秒以下に設定する。ここで、TsはOFDMのサブ
キャリアの変調シンボルレートの逆数であり、シンボル
周期と呼ばれている。上記の範囲内のガードタイムであ
れば、複数の電波を受信した場合でも、周波数選択性フ
ェージングによる劣化を防ぐことができる。OFDM方
式を用いることにより、高速伝送が必要な場合でも、サ
ブキャリア分割数を調節することにより、上記の条件、
すなわち、ガードタイム203が(L/300)マイク
ロ秒以上、かつ、Ts×0.2秒以下(好ましくはTs
×0.05秒以下)という条件を実現することが可能と
なる。ここでは、PSKやQAMをサブキャリアの変調
方式とした例を示したが、DSKやPSK−RZ、PS
K−VPなどの耐多重波変調方式を用いた場合には、ガ
ードタイムの上限は(Ts×1)秒〜(Ts×2)秒程
度に広げることも考えられる。
【0035】なお、本実施例は、路車間通信のITSへ
の適用例を示したが、緊急時に高い信頼度で信号を通知
する必要がある通信、放送システムに適用することも可
能である。
【0036】<第2実施形態>図3は本発明の第2実施
形態にかかる路車間無線通信システムの構成を示す図で
あり、図4は図3のシステムで用いられる移動局無線機
を示す図である。
【0037】第2実施形態の特徴として、図2に示す下
り専用のマルチキャストチャネルのペイロードとして、
同一のマルチキャストチャネルを用いて同時送信する無
線ポートのグループを識別するためのグループコード
(ここではカラーコードと呼ぶ)と、これら同時送信す
る無線ポートのグループがサービスするエリアの始点
で、その時刻に用いている通信チャネル(たとえば図2
の下りの個別通信チャネルや上りの個別通信チャネル)
の識別番号を含む。
【0038】図3の例では、無線ポート303、304
は、無線制御局301に接続されており、同一のマルチ
キャストチャネル信号を送信する。このマルチキャスト
チャネル信号には、ペイロードの一つとして、同一のマ
ルチキャストを用いて信号を送信する無線ポート30
3、304が所属するグループを識別するためのカラー
コード#aが含まれている。このカラーコード#aは、
これらの無線ポートが接続されている無線制御局301
にあらかじめ割り当てられている。
【0039】なお、図3では、無線制御局301に接続
される無線ポートとして、303、302の2つのポー
トが描かれているが、制御局301には複数の無線ポー
トが接続され、制御局301は、少なくとも2つの無線
ポートから成る1以上の無線ポートのグループを管轄す
る。無線ポートの各グループは、同一のマルチキャスト
チャネルを用いて、同一の情報を同時に送信する。した
がって、無線制御局301には、無線ポート303、3
04が所属するグループのカラーコード#aだけではな
く、別のマルチキャストチャネルを用いる他の無線ポー
トグループのカラーコードも、あらかじめ割り当てられ
ている。
【0040】マルチキャストチャネル信号に含まれる他
のペイロードとして、無線ポート303、304が所属
するグループがサービスを行なうエリアの始点(図3の
左手側に位置し、図3では図示しない)でその時刻に用
いている通信チャネルの認識番号が含まれる。
【0041】一方、無線ポート305、306は、無線
制御局302に接続され、これらの2つの無線ポートは
同一のマルチキャストチャネル信号を送信する。無線ポ
ート305、306が所属するグループを表わすカラー
コード#bは、あらかじめ無線制御局302に割り当て
られている。無線ポート305、306から移動局30
7に送信されるマルチキャストチャネル信号のペイロー
ドには、カラーコード#bが含まれる。ペイロードの他
の1つとして、無線ポート305、306が属するグル
ープがサービスするエリアの始点308でその時刻に用
いられている通信チャネルの認識番号(図3では周波数
F1の通信チャネルの認識番号)が含まれる。
【0042】無線ポートが属するグループのカラーコー
ドと、このグループがサービスするエリアの始点でその
時刻に用いられている通信チャネルの識別番号とを含む
マルチキャストチャネル信号は、移動局無線機308で
受信される。
【0043】図4は、図3の路車間無線通信システムで
用いられる移動局無線機308の構成例を示す。移動局
無線機308は、アンテナ401、高周波回路402、
マルチキャストチャネル用の受信回路403、および個
別送信チャネル用の受信回路412とを有する。移動局
無線機308は2式(2系列)の受信回路403、41
2のうち、マルチキャストチャネル用の受信回路403
で、マルチキャストチャネル信号を定常的に受信し、他
方の受信回路412で、下りの個別周波数の通信チャネ
ルで送られてくる信号を受信する。
【0044】受信回路403で復調、検波されたマルチ
キャストチャネルからのデジタル信号は、制御回路40
5に入力される。制御回路405において、カラーコー
ド抽出回路407は、復調されたマルチキャストチャネ
ルのディジタル信号から、送信元の無線ポートが属する
グループを表わすカラーコードを抽出する。抽出された
カラーコードは、カラーコード比較回路410に入力さ
れる。カラーコード記憶回路406は、前回抽出された
カラーコードを格納しており、前回のカラーコードも同
時にカラーコード比較回路410に入力される。
【0045】カラーコード比較回路410は、今回抽出
されたカラーコードと、前回のカラーコードとを比較す
る。比較の結果、今回受信したカラーコードが、前回の
カラーコードと異なる場合には、カラーコード比較回路
410は変化情報信号を通話チャネル設定回路411に
出力する。この変化情報信号は、通話チャネル設定回路
411にトリガをかける。
【0046】一方、通信チャネル認識番号抽出回路40
8は、復調されたマルチキャストディジタル信号から、
このマルチキャストチャネル信号を送信した無線ポート
が属するグループがサービスするエリアの始点で、その
時刻に用いられている通信チャネルの認識番号を抽出す
る。抽出された通信チャネル識別番号は、通話チャネル
設定回路411に入力される。カラーコード比較回路4
10からの変化情報信号によってトリガされた通話チャ
ネル設定回路411は、通信チャネルの認識番号に基づ
き、この認識番号に相当する通信チャネルで通信を開始
するように、送信回路404へコマンドを送る。送信回
路404は、上記コマンドで指定された通信チャネルで
送信信号生成回路409から送られた送信信号を送信で
きるよう、高周波回路402を制御しアンテナ401を
通じて送信を行う。このような構成により、異なるマル
チキャストチャネルを用いるエリアに進入した場合に
も、対応する通信チャネルへの設定が自動的にスムース
に行なわれる。
【0047】このような構成の移動局無線機は、マルチ
キャストチャネル信号を定常的に受信し、このマルチキ
ャストチャネル信号を送信した無線ポートが属するグル
ープのカラーコードと、このグループがサービスするエ
リアの始点でその時刻に用いられている周波数を表わす
通信チャネル情報とを利用することができる。したがっ
て、移動局無線機308が、カラーコードが#aの通信
エリアから#bの通信エリアに進入した場合、その変化
を即座に検出し、カラーコードの変化に基づいて、新た
な通信エリアの始点でその時刻に用いられている周波数
F1に迅速に切り替えることができる。すなわち、ラン
ダムサーチなどのチャネルサーチ制御が不要になり、路
車間無線通信システムのインフラ側の制御負荷が低減さ
れるという利点がある。
【0048】同一のマルチキャストチャネルを表わすカ
ラーコードは、図2に示すマルチキャストチャネルのフ
レームの先頭、あるいは、フレームの先頭にある同期用
ビット列の直後、あるいは、末尾にある誤り制御用ビッ
ト列の直前に配置するのが好ましい。このような配置に
より、異なるグループに属する(すなわち異なるマルチ
キャストチャネルを用いる)無線ポートの境界308
(図3)で、同一チャネル干渉によりカラーコードを送
信するバーストの一部分が壊れることによる影響を、低
減することができる。
【0049】第2実施形態のように、複数の無線ポート
のグループにまたがる場合にも、スーパーフレーム中の
ある特定の位置のフレームに緊急信号のペイロードをの
せる構成とすることで、移動局無線機に緊急信号を確実
に受信させることができることは、第1実施形態と同様
である。
【0050】第2実施形態の路車間無線通信システムの
変形例として、図3および図4に示す構成、機能に加
え、各無線ポートに、移動局無線機の移動にしたがって
アンテナのビームパターンを切り替える機能を持たせる
ことが可能である。
【0051】図5は、このような各無線ポートのアンテ
ナ切り替え機能を説明するための図である。図5に示す
ように、各無線ポート501,502,503,504
は、上記道路上のサービス領域内である移動局(例え
ば、505,506,507,508,509)が同一
の通信チャネルで通信を継続できるように、移動局の移
動に沿ってアンテナのビームパターンを切替える機能を
有する。図5では、同一周波数を用いる領域は、速度5
11で移動しているものとする。ビームパターンの切り
替えは、アレイ状に配列したアンテナ素子の各信号に対
する重み付けを必要に応じて電子的に変更するアダプテ
ィブアレイアンテナを用いてアンテナの指向性を変える
など、公知の方法で行なうことができる。
【0052】図6は、図5に示す同一周波数を用いる領
域の移動速度を説明するための図である。たとえば、あ
る時刻t1において、無線ポート503の直下付近で周
波数F3で通信が行なわれている領域があり、その隣接
領域では、周波数F2で通信が行なわれている。次の時
刻t2では、周波数F3で通信が行なわれている領域
は、移動局の移動とともに、移動局の進行方向(図6で
は右方向)に移動する。この間の領域の移動距離をdと
すると、領域の移動速度vは、d/(t2−t1)で表
わされる。
【0053】無線ポートのアンテナのビームパターン
を、移動局の移動に沿って切り替えることにより、移動
局無線機は、無線ポートのサービス領域内で継続して同
一の通信チャネルで通信できるようになり、通信の品質
が向上する。なお、図5のように同一周波数で通信する
領域が移動する場合にも、同一のマルチキャストチャネ
ルで同一情報を送信する無線ポートのグループがサービ
スするエリアの始点で、ある特定の時刻に用いられてい
る通信チャネルの識別番号を、マルチキャストチャネル
信号のペイロードに載せて報知することにより、スムー
スに個別通信チャネルの移行ができる。
【0054】<第3実施形態>図7は本発明の第3実施
形態に係る路車間無線通信システムの図であり、図8
は、図7の通信システムで用いられる移動局無線機の構
成図である。
【0055】第3実施形態では、図6と関連して述べた
ように、同一周波数で無線通信を行なう領域が、移動局
の移動にしたがって移動するシステムにおいて、移動局
の速度(すなわち移動局無線機を搭載した走行車の速
度)が、領域の移動速度からはずれた場合に、適切に対
処し、高品質の無線通信を維持することができるシステ
ムを提供する。同一周波数で通信を行なう領域の移動速
度は、制御局の監視により、走行車の速度に応じて適宜
変更される。しかし、リアルタイムで車両の移動速度と
領域の移動速度とを一致させることは困難であり、車速
と領域の移動速度との間にずれが生じる場合があるから
である。
【0056】第3実施形態の特徴として、無線ポートか
ら同時送信するマルチキャストチャネルのペイロードと
して、同一のマルチキャストチャネルで同一情報を送信
する無線ポートのグループがサービスする通信エリアの
始点でその時刻に用いられている通信チャネルの識別番
号と、この通信エリアで同一の通信チャネルで通信が継
続できる領域の移動速度vを識別するためのコードが含
まれる。
【0057】図7の例では、移動局707−1が、エリ
ア境界708を越えて、無線ポート703、704が属
するグループがサービスするエリアから、無線ポート7
05、706の属するグループがサービスするエリアに
進入して、707−2の状態になったとする。移動局7
07に搭載した移動局無線機708−2は、新たなエリ
アの無線ポート705からマルチキャストチャネル信号
を受信する。このマルチキャストチャネル信号のペイロ
ードには、このグループがサービスするエリアの始点で
その時刻に用いられている通信チャネルF3を表わす通
信チャネル識別コードと、同一の通信チャネルで通信が
継続できる領域の移動速度vを表わす領域速度コードと
が含まれる。
【0058】このようなマルチキャストチャネル信号
は、2式の受信回路を有する移動局無線機708によっ
て定常的に受信される。
【0059】また、図7において、各無線ポート70
3,704,705,706は、移動局無線機が同一の
通信チャネルで通信を継続できるように、移動局の移動
に沿ってアンテナのビームパターンを切替える機能を有
する。このような機能は、第2実施形態で説明したもの
と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0060】図8は、図7の路車間無線通信システムで
用いられる移動局無線機708の構成図である。移動局
無線機708は、アンテナ801、高周波回路802、
マルチキャストチャネル用の受信回路803、および個
別送信チャネル受信回路811を有し、無線ポートから
の信号を受信する。マルチキャストチャネル用の受信回
路803で、マルチキャストチャネル信号が受信、復
調、検波され、検波されたマルチキャストチャネルのデ
ジタル信号は、制御回路805に入力される。
【0061】制御回路805において、領域速度コード
抽出回路707は、検波されたマルチキャストのデジタ
ル信号から、領域速度コードを抽出する。一方、車速測
定回路806は、この移動局無線機708が搭載された
車両の走行速度を検出する。抽出された領域速度コード
と、検出された車速は、しきい値付速度比較回路809
に入力され比較される。すなわち、比較回路809は、
領域速度コードに表わされる領域の移動速度と、車速と
を比較してその差を求め、求めた差をしきい値とさらに
比較する。比較の結果、速度差がしきい値を超えた場合
に、その旨が通話チャネル番号加減命令回路810に出
力されて、通話チャネル番号加減命令回路810にトリ
ガをかける。通話チャネル番号加減命令回路810は、
車速差がプラス方向にしきい値を超えたか、マイナス方
向にしきい値を超えたかに応じて(すなわち、移動局の
速度が領領速度より速くなったか遅くなったかに応じ
て)、無線ポートへの上りチャネルを用いて、通信チャ
ネルの認識番号を変更させる変更要求コマンドを送信信
号生成回路808に送出する。送信回路804は、送信
信号生成回路808から送られた送信信号を送信できる
ように高周波回路802を制御し、アンテナ801を通
じて変更要求を無線ポートに送信する。
【0062】図7の例では、車速が領域移動速度より速
くなった場合には、個別通信チャネルをF2に変更する
ように変更要求が送信され、車速が領域移動速度よりも
遅くなった場合は、個別通信チャネルをF4に変更する
ように変更命令を送信する。
【0063】このような移動局無線機の機能により、走
行車が同一周波数で通信を行なっている領域の移動速度
に合わせきれなくなった場合でも、ランダムチャネルサ
ーチをおこなうことなく、スムーズに個別通信チャネル
の移行ができる。
【0064】また、第2実施形態同様に、マルチキャス
トチャネル信号に移動先のグループエリアの始点でその
時刻に用いられている通信チャネルの識別コードが含ま
れているため、エリアの境界においても、スムースにチ
ャネル変更が行なわれる。
【0065】第1〜第3実施形態においては、マルチキ
ャストチャネルの変調方法として、ガードタイムを設け
たOFDM方式を用いた例を説明してきたが、DSKや
PSK−RZ、PSK−VPなどの耐多重波変調方式を
用いることも考えられる。この場合は、ガードタイムの
上限を(Ts×1)秒〜(Ts×2)秒程度にまで拡張
することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の特
徴として、各無線ポートが、マルチキャストチャネルと
個別通信チャネルとを用い、少なくとも2以上の無線ポ
ートが同一のマルチキャストチャネルで同一の情報を同
時に送信する。移動局無線機は、2系列の受信回路を有
し、1の系列で無線ポートからのマルチキャストチャネ
ル信号をを定常的に受信する。これにより、シャドウィ
ングの影響を低減できる。
【0067】本発明の第2の特徴として、各無線ポート
は、マルチキャストチャネル信号に、その無線ポートが
属するグループを識別するカラーコードと、そのグルー
プがサービスするエリアの始点でその時刻に用いられて
いる通信チャネルの識別番号とを載せて、送信する。移
動局無線機は、今回のカラーコードを前回受信したカラ
ーコードと比較する。比較の結果、カラーコードが異な
る場合は、新たなカラーコードに対応するグループがサ
ービスするエリアの始点でその時刻に用いられている通
信チャネルに個別通信チャネルを設定する。したがっ
て、エリア境界において、ハンドオフ先でのチャネルサ
ーチが不要になる。
【0068】本発明の第3の特徴として、各無線ポート
は、マルチキャストチャネルに、同一チャネルで通信が
継続できる領域の移動速度を認識する領域速度コードを
載せて送信する。移動局無線機は、この移動局無線機が
搭載された車両の走行速度と、送信されてきた領域移動
速度とを比較して、その差を求める。速度差がしきい値
を超えた場合に、通信チャネルを車速に応じたチャネル
に設定する。これにより、移動局無線機の速度が、同一
チャネルで通信される領域の移動速度とずれた場合に
も、迅速に最適な通信チャネルへ移行することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る路車間無線通信シ
ステムを示す図である。
【図2】図1の無線通信システムで用いられる下りマル
チキャストチャネルのフレーム構成を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る路車間無線通信シ
ステムを示す図である。
【図4】図3の無線通信システムで用いられる移動局無
線機の構成図である。
【図5】図3のシステムにおいて、同一周波数で通信が
継続される領域が、移動局の移動に合わせて移動する場
合を説明するための図である。
【図6】領域の移動速度を説明するための図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る路車間無線通信シ
ステムを示す図である。
【図8】図7の無線通信システムで用いられる移動局無
線機の構成図である。
【図9】従来の路車間無線通信システムを示す図であ
る。
【符号の説明】
108、301、302、510、701、702 無
線制御局 101〜104、303〜306、501〜504、7
03〜706 無線ポート 105A〜107A、308、708 移動局無線機 201 マルチキャストチャネル 202 ペイロード 203 ガードタイム 403、803 マルチキャストチャネル用受信回路 412、811 個別送信チャネル用受信回路 407 カラーコード抽出回路 410 カラーコード比較回路 411 通話チャネル設定回路 807 領域速度コード抽出回路 809 速度比較回路 810 通話チャネル番号加減命令生成回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御局と、 前記制御局が管轄するエリア内に所定間隔で設置された
    複数の無線ポートと、 前記無線ポートと無線通信を行なう移動局無線機とを含
    み、 前記各無線ポートは、当該無線ポートから前記移動局無
    線機への下り専用のマルチキャストチャネルと、個別周
    波数で送信を行なう個別送信チャネルとを用いて信号を
    送信し、前記複数の無線ポートのうち少なくとも2以上
    の無線ポートが同一のマルチキャストチャネルで同一情
    報を同時に送信し、 各移動局無線機は、2系列の受信回路を有し、前記2系
    列の受信回路のうち1系列において、前記無線ポートか
    らマルチキャストチャネルで送信される同一情報を定常
    的に受信することを特徴とする路車間無線通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記各無線ポートは、前記マルチキャス
    トチャネルでの送信時の変調方式として、OFDM(直
    交周波数分割多重)方式を用い、無線ポート間の所定間
    隔をLメートルとしたときに、(L/300)マイクロ
    秒以上のガードタイムを有する送信フレーム構成を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の路車間無線通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 制御局と、 各々が対応の無線ゾーンを有する複数の無線ポートと、 前記無線ポートと無線通信を行なう移動局無線機とを含
    み、 前記複数の各無線ポートは、当該無線ポートから前記移
    動局無線機への下り専用のマルチキャストチャネルと、
    個別周波数で送信を行なう個別送信チャネルとを用いて
    信号を送信し、前記複数の無線ポートのうち少なくとも
    2以上の無線ポートが、同一のマルチキャストチャネル
    で同一信号を同時に送信し、 前記移動局無線機は2系列の受信回路を有し、前記2系
    列の受信回路のうち1系列において、前記無線ポートか
    らマルチキャストチャネルで送信される同一情報を定常
    的に受信し、 前記マルチキャストチャネルで送信される同一情報は、
    当該同一情報を同時に送信する2以上の無線ポートが属
    するグループを識別する識別コードと、前記グループが
    サービスするエリアの始点でその時刻に用いられている
    通信チャネルの識別番号とを含むことを特徴とする路車
    間無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記グループの識別コードは、通信バー
    ストの先頭、先頭にある同期用ビット列の直後、末尾に
    ある誤り制御用ビット列の直前のいずれかに配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の路車間無線通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記移動局無線機は、今回受信した識別
    コードと、前回受信した識別コードを比較する比較器
    と、比較の結果、異なる識別コードに変化した場合に、
    変化後の識別コードに対応するグループがサービスする
    エリアの始点でその時刻に用いられている通信チャネル
    に切り替える通信チャネル設定回路とを有することを特
    徴とする請求項3または4に記載の路車間無線通信シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記各無線ポートは、前記移動局無線機
    の移動にしたがって、当該無線ポートのアンテナのビー
    ムパターンを切り替えるビームパターン切り替え手段を
    備えることを特徴とする請求項3に記載の路車間無線通
    信システム。
  7. 【請求項7】 制御局と、 それぞれ前記制御局が管轄するエリア内に所定間隔で設
    置された複数の無線ポートと、 前記無線ポートと無線通信を行なう移動局無線機とを含
    み、 前記各無線ポートは、当該無線ポートから前記移動局無
    線機への下り専用のマルチキャストチャネルと、個別周
    波数で送信を行なう個別送信チャネルとで信号を送信
    し、前記無線ポートのうち少なくとも2以上の無線ポー
    トが、同一のマルチキャストチャネルで同一情報を同時
    に送信し、 前記各無線ポートは、前記移動局無線機が同一の通信チ
    ャネルで通信を継続できるように、前記移動局無線機の
    移動にしたがって、当該無線ポートのアンテナのビーム
    パターンを切り替えるビームパターン切り替え手段を有
    し、 前記同一のマルチキャストチャネルで送信される同一情
    報は、同一の通信チャネルで通信が継続できる領域の移
    動速度を表わす領域速度コードを含むことを特徴とする
    路車間無線通信システム。
  8. 【請求項8】 前記移動局無線機は、当該移動局無線機
    が搭載された車両の速度を検出する車速検出回路と、検
    出された車速を、前記マルチキャストチャネルで送られ
    てきた領域の移動速度と比較して速度差を求める比較回
    路と、前記比較結果に基づき、前記車速に応じた通信チ
    ャネルへの変更命令を生成する通信チャネル変更命令生
    成回路とを備えることを特徴とする請求項7に記載の路
    車間無線通信システム。
  9. 【請求項9】 所定間隔で配置された無線ポートからマ
    ルチキャストチャネルで送信されるマルチキャストチャ
    ネル信号を受信する第1受信回路と、 前記受信したマルチキャストチャネル信号の中から、同
    一のマルチキャストチャネルで同一情報を同時に送信す
    る2以上の無線ポートが属するグループを表わすグルー
    プコードを抽出するグループコード抽出回路と、 前記受信したマルチキャストチャネル信号の中から、前
    記グループがサービスするエリアの始点でその時刻に用
    いられている通信チャネルの識別番号を抽出する通信チ
    ャネル識別番号抽出回路と、 今回抽出されたグループコードを、前回抽出されたグル
    ープコードと比較する比較回路と、 今回のグループコードが前回のグループコードと異なる
    場合に、前記通信チャネル識別番号抽出回路によって抽
    出された識別番号に基づいて、変化後のグループコード
    に対応する通信チャネルに設定する通信チャネル設定回
    路とを備えることを特徴とする移動局無線装置。
  10. 【請求項10】 所定間隔で配置された無線ポートとの
    間で無線通信を行なう移動局無線装置であって、 前記無線ポートからマルチキャストチャネルで送信され
    るマルチキャストチャネル信号を受信する第1受信回路
    と、 前記受信したマルチキャストチャネル信号の中から、同
    一周波数で通信が継続できる領域の移動速度を表わす領
    域速度コードを抽出する領域速度コード抽出回路と、 前記移動局無線機が搭載された車両の速度を検出する車
    速検出回路と、 検出された車速と、前記領域移動速度との差を求め、速
    度差をしきい値と比較する比較回路と、 比較結果に基づいて、車速に適した周波数の通信チャネ
    ルへの変更要求を生成する通信チャネル加減命令生成回
    路とを備えることを特徴とする移動局無線装置。
JP2000301491A 2000-09-29 2000-09-29 路車間無線通信システムおよび路車間無線通信で用いられる移動局無線装置 Expired - Fee Related JP3628248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000301491A JP3628248B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 路車間無線通信システムおよび路車間無線通信で用いられる移動局無線装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000301491A JP3628248B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 路車間無線通信システムおよび路車間無線通信で用いられる移動局無線装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004300663A Division JP4044089B2 (ja) 2004-10-14 2004-10-14 路車間無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002111576A true JP2002111576A (ja) 2002-04-12
JP3628248B2 JP3628248B2 (ja) 2005-03-09

Family

ID=18783025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000301491A Expired - Fee Related JP3628248B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 路車間無線通信システムおよび路車間無線通信で用いられる移動局無線装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3628248B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006187005A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Mitsubishi Electric Information Technology Centre Europa Bv スペクトル資源の高度化された割り当てを含む情報送信方法
JP2006518894A (ja) * 2003-02-26 2006-08-17 エンベディッド・テクノロジーズ・コーポレイション・プロプライエタリー・リミテッド プロセス制御システムおよびプロセス制御システムを設定するための方法
JP2006352189A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システムおよび基地局装置
JP2007189619A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Toshiba Corp マルチキャリア無線通信システム、制御局、基地局およびマルチキャリア無線通信方法
WO2008129845A1 (ja) * 2007-03-28 2008-10-30 Panasonic Corporation 無線通信装置および緊急信号送信方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518894A (ja) * 2003-02-26 2006-08-17 エンベディッド・テクノロジーズ・コーポレイション・プロプライエタリー・リミテッド プロセス制御システムおよびプロセス制御システムを設定するための方法
JP2006187005A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Mitsubishi Electric Information Technology Centre Europa Bv スペクトル資源の高度化された割り当てを含む情報送信方法
JP2006352189A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システムおよび基地局装置
JP4641218B2 (ja) * 2005-06-13 2011-03-02 三菱電機株式会社 無線通信システムおよび基地局装置
JP2007189619A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Toshiba Corp マルチキャリア無線通信システム、制御局、基地局およびマルチキャリア無線通信方法
JP4602259B2 (ja) * 2006-01-16 2010-12-22 株式会社東芝 基地局およびマルチキャリア無線通信方法
WO2008129845A1 (ja) * 2007-03-28 2008-10-30 Panasonic Corporation 無線通信装置および緊急信号送信方法
US8340033B2 (en) 2007-03-28 2012-12-25 Panasonic Corporation Wireless communication device and emergency signal transmission method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3628248B2 (ja) 2005-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8665816B2 (en) Wireless communication method in traffic system, wireless base station, and wireless terminal
US4955082A (en) Mobile communication system
JP3127918B1 (ja) 路車間通信システム並びに路上通信局及び車載移動局
CN1099823C (zh) 采用频率转换中继站的时分蜂窝系统中的小区扩展
US10951353B2 (en) Wireless telecommunications
JP2532784B2 (ja) セルラ―移動無線システム内で専用制御チャンネルおよびこれに関連する基地局を選択する方法
US10959073B2 (en) Wireless vehicular communications according to vehicular communications protocols using reservation times
CN103516637A (zh) 高速铁路系统中的下行链路通信方法和装置
US6600758B1 (en) Methods and apparatus for measuring control carrier signal strength in wireless communications systems employing discontinuous control carrier transmissions
US6452914B2 (en) Mobile TDMA/GSM system which uses a plurality of bits for the steal symbols/flags
US8199765B2 (en) Interference-detecting wireless communication method and apparatus
US8279082B2 (en) Intelligent transport (IT) system using wireless communication between a roadside device and an in-vehicle device
CN107046457B (zh) 业务信息的发送方法、接收方法及终端
US11304110B2 (en) Antenna keyhole management in wireless radio communication
JP3628248B2 (ja) 路車間無線通信システムおよび路車間無線通信で用いられる移動局無線装置
CN108924901B (zh) 通信链路切换方法及装置
JP4044089B2 (ja) 路車間無線通信システム
JP2006319447A (ja) 無線局装置
JP4086788B2 (ja) 無線通信システム
US8542631B2 (en) Communication device and method for internally redirecting control information
WO2001006690A1 (fr) Recepteur embarque
AU700092B2 (en) Multilayer cellular radio network
KR20060025422A (ko) 핸드오버를 지원하는 wave 차량 탑재장치 및 그 방법
JP3026364B2 (ja) 路車間通信システム
WO2010131513A1 (ja) 無線通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121217

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121217

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees