JP2002111117A - 光走査装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
光走査装置およびそれを備えた画像形成装置Info
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Abstract
オフ時間に相違があっても、高品質の印字が可能な光走
査装置および光走査装置備えた画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 発光素子をスイッチングさせる出力パル
ス信号を発生するスイッチング素子が偶数段直列に接続
されているので、一方のスイッチング素子のターンオン
時間とターンオフ時間との相違により、該スイッチング
素子から出力されたパルス信号のデューティがずれて
も、他方のスイッチング素子のターンオン時間とターン
オフ時間との相違により、そのデューティがずれが打ち
消される。
Description
データに基づき変調された印字パルス信号を受けて前記
発光素子をスイッチングさせる出力パルス信号を発生す
るスイッチング素子とを備え、前記発光素子から出射さ
れた光を偏向させて感光体に照射して静電潜像を感光体
上に担持させるための光走査装置および、この光走査装
置を備えた画像形成装置の技術分野に属するものであ
る。
る光走査装置は、図6に示すように、印字パルス信号を
受けて、レーザーダイオードをスイッチングさせる出力
パルス信号を発生する出力パルス信号発生回路に、スイ
ッチング素子として1個のトランジスタが設けられた構
成となっていた。
回路から印字パルス信号が発生すると、トランジスタの
オンオフ動作に応じた出力パルス信号が出力パルス信号
発生回路から発生する。その結果、この出力パルス信号
のオンオフに応じた変調(駆動)電流がレーザーダイオ
ードに流れ、レーザ光が発生することにより、感光ドラ
ムへの露光が行なわれる。
トランジスタの特性としてターンオン時間(ton)
と、ターンオフ時間(toff)は相違するため、図7
に示すように、印字パルス信号のデューティと出力パル
ス信号のデューティは相違(デューティのずれ)してい
た。これは、細線を形成するために露光した時に顕著と
なる。
なり、印字が薄くなったり、線が細くなるという問題が
生じていた。
イッチング素子のターンオン時間とターンオフ時間に相
違があっても、高品質の印字が可能な光走査装置および
光走査装置備えた画像形成装置を提供することを課題と
している。
置は、前記課題を解決するために、発光素子と、印字デ
ータに基づき変調された印字パルス信号を受けて前記発
光素子をスイッチングさせる出力パルス信号を発生する
スイッチング素子とを備え、前記発光素子から出射され
た光を偏向させて感光体に照射して静電潜像を感光体上
に担持させるための光走査装置において、前記スイッチ
ング素子の前記印字パルス信号を受けてからのターンオ
ン時間とターンオフ時間との相違に起因する前記印字パ
ルス信号と前記出力パルス信号のデューティのずれを、
前記スイッチング素子の偶数段直列接続により補正する
ことを特徴とする。
素子をスイッチングさせる出力パルス信号を発生するス
イッチング素子が偶数段直列に接続されているので、一
方のスイッチング素子のターンオン時間とターンオフ時
間との相違により、該スイッチング素子から出力された
パルス信号のデューティがずれても、他方のスイッチン
グ素子のターンオン時間とターンオフ時間との相違によ
り、そのデューティのずれが打ち消される。従って、ス
イッチング素子を偶数段直列に接続することにより、発
光素子をスイッチングさせる出力パルス信号のデューテ
ィを印字パルス信号のデューティと等しくさせることが
できる。よって、感光ドラムへの露光時間が短くなり、
印字が薄くなったり、線が細くなるという問題を解消で
き、高品質の印字を実現することができる。
解決するために、請求項1に記載の光走査装置におい
て、それぞれのスイッチング素子の特性は、互いに同一
であることを特徴とする。
ぞれのスイッチング素子の特性は、互いに同一、例え
ば、同一生産ロットのスイッチング素子を使用すること
で、請求項1記載の光走査装置の効果を容易に得ること
ができる。同じ型番のスイッチング素子であっても、生
産ロットが異なれば特性は微妙に異なるが、同一の生産
ロットであれば特性は同じであるからである。
解決するために、請求項1に記載の光走査装置におい
て、それぞれのスイッチング素子のターンオン時間およ
びターンオフ時間は、互いに同一であることを特徴とす
る。
ぞれのスイッチング素子のターンオン時間およびターン
オフ時間は、互いに同一であるので、印字パルス信号と
出力パルス信号のデューティのずれを確実に打ち消すこ
とができる。よって、感光ドラムへの露光時間が短くな
り、印字が薄くなったり、線が細くなるという問題を解
消でき、高品質の印字を実現することができる。
解決するために、請求項1乃至3の何れかに記載の光走
査装置において、前記スイッチング素子は、入力された
パルス信号のオンオフを反転して出力するものであるこ
とを特徴とする。
段接続されたスイッチング素子により、入力されたパル
ス信号のオンオフは、反転して出力される。即ち、一方
のスイッチング素子がターンオン時間後、オン動作にな
ると、それに接続された他方のスイッチング素子がター
ンオフ時間後、オフ動作となる。次に、一方のスイッチ
ング素子がターンオフ時間後、オフ動作になると、それ
に接続された他方のスイッチング素子が、ターンオン時
間後、オン動作となる。従って、一方のスイッチング素
子に入力されたパルス信号のデューティと、他方のスイ
ッチング素子から出力されたパルス信号のデューティを
等しくすることができる。よって、感光ドラムへの露光
時間が短くなり、印字が薄くなったり、線が細くなると
いう問題を解消でき、高品質の印字を実現することがで
きる。
解決するために、発光素子と、印字データに基づき変調
された印字パルス信号を入力し前記発光素子をスイッチ
ングさせる出力パルス信号を出力する出力パルス信号発
生回路とを備え、前記発光素子から出射された光を偏向
させて感光体に照射して静電潜像を感光体上に担持させ
るための光走査装置において、前記出力パルス信号発生
回路は、前記印字パルス信号が入力される入力端子にベ
ースが接続された第1トランジスタと、前記出力パルス
信号が出力される出力端子にコレクタが接続された第2
トランジスタと、を備え、前記第1トランジスタのコレ
クタは、前記第2のトランジスタのベースに接続されて
いることを特徴とする。
パルス信号の電圧がハイレベルになると、第1トランジ
スタがオン動作となり、第2トランジスタがオフ動作と
なる。一方、印字パルス信号の電圧がローレベルになる
と、第1トランジスタがオフ動作となり、第2トランジ
スタがオン動作となる。従って、これらトランジスタの
ターンオン時間とターンオフ時間に相違があっても、第
1トランジスタと第2トランジスタは、互いに、逆の動
作をするので、印字パルス信号と出力パルス信号のデュ
ーティのずれを打ち消すことができる。よって、感光ド
ラムへの露光時間が短くなり、印字が薄くなったり、線
が細くなるという問題を解消でき、高品質の印字を実現
することができる。
を解決するために、請求項1乃至5の何れかに記載の光
走査装置と、前記静電潜像を担持する感光体と、前記感
光体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現
像装置と、その現像装置により形成された可視像を記録
媒体に転写する転写装置と、その転写装置により転写さ
れた可視像を前記記録媒体上に定着する定着装置とを備
えたことを特徴とする。
乃至5の何れかに記載の光走査装置と、静電潜像を担持
する感光体と、感光体上に形成された静電潜像を現像剤
により現像する現像装置と、その現像装置により形成さ
れた可視像を記録媒体に転写する転写装置と、その転写
装置により転写された可視像を前記記録媒体上に定着す
る定着装置とを備えているので、感光ドラムへの露光時
間が短くなり、印字が薄くなったり、線が細くなるとい
う問題を解消でき、高品質の印字を実現することができ
る。
を添付図面に基づいて説明する。以下の説明は、光走査
装置を含む画像形成装置に対して本発明を適用した場合
の実施形態である。まず、本実施形態における画像形成
装置全体の概要について説明する。
明を適用した画像形成装置としてのレーザビームプリン
タ1の概略構成を示す断面図である。図1において、レ
ーザビームプリンタ1は、本体ケース2の底部に、図示
しない用紙を給紙するフィーダユニットを備えている。
フィーダユニットは、図示しないバネによって押圧され
る用紙押圧板10と、給紙ローラ11と、摩擦分離部材
14とを備え、用紙押圧板10により用紙を給紙ローラ
11に押圧し、給紙ローラ11の回転により給紙ローラ
11と摩擦分離部材14との間で最上位の用紙を分離し
て所定のタイミングで用紙の供給を行う。
11の回転による用紙搬送方向の下流側には、1対のレ
ジストローラ12及び13が回転可能に枢支され、後述
する感光ドラム20と転写ローラ21によって形成され
る転写位置へ所定のタイミングで用紙を搬送する。
ば、正帯電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感
光体からなり、円筒スリーブを接地した状態で、本体ケ
ース2に回転自在に枢支される。また、図示しない駆動
手段により矢印方向に回転駆動される。
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯
電用のスコロトロン型の帯電器から構成される。
40は、感光ドラム20上に静電潜像を形成する為のレ
ーザ光Lを発生する発光素子としてのレーザダイオード
と、レーザダイオードをスイッチングさせる出力パルス
信号を発生する出力パルス発生装置(図4参照)と、回
転駆動される走査手段としてのポリゴンミラー41と、
光集束手段としてのfθレンズ42及びトーリックレン
ズ45と、反射ミラー43,44及び46とを含んで構
成されている。また、マルチビームスキャナ40は、レ
ーザーダイオードから発生するレーザ光Lを検出する図
示しないフォトダイオードを備えている。
リメート部の構成を示す図、図3は当該マルチビームス
キャナ40全体の光学系の構成を示す図である。図2に
示すように、本実施形態のマルチビームスキャナ40
は、複数個の光源を有するレーザーダイオード90と、
カバーガラス91と、レーザーダイオード90からの複
数個の光ビームを各々略平行光束にするコリメータレン
ズ92と、光束を絞るためのスリット93とを備えてい
る。更に、本実施形態のマルチビームスキャナ40は、
図3に示すように、前記スリット93から射出される光
束を副走査方向だけに絞り、ポリゴンミラー41の面倒
れ補正を行う蒲鉾形状のシリンドリカルレンズ94と、
光束を主走査方向に偏向走査するポリゴンミラー41
と、fθレンズ42及びトーリックレンズ45からなる
走査レンズとを備えている。なお、図1に示すように、
本実施形態においては、プリンタ装置構成上折り返しミ
ラーを配置したが、図3に示す光学系モデルとの間で基
本構成要素に変化はない。なお、マルチビームスキャナ
40の出力パルス発生装置の詳細については、後述す
る。
にトナー収容室52が形成され、トナー収容室52内に
は、アジテータ53と、清掃部材54と、遮光部材80
とが回転軸55の周りに回転自在に設けられている。こ
のトナー収容室52内には、非磁性1成分現像剤として
のトナーが収容される。トナー収容室52の側壁には光
透過窓56が設けられている。また、感光ドラム20側
には、開口部Aによってトナー収容室52と連通し現像
を行う現像室57が形成され、供給ローラ58と現像ロ
ーラ59が回転可能に枢支される。現像ローラ59上の
トナーは、薄い板状の弾性を有する層厚規制ブレード6
4により所定の層厚に規制され、現像に供される。
シリコーンゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有
する発泡弾性体から構成される。転写ローラ21は、印
加される電圧により、感光ドラム20上のトナー画像を
用紙に確実に転写するように構成されている。
及び13から感光ドラム20と転写ローラ21との圧接
部に至る用紙の搬送方向の更に下流側に設けられ、加熱
用ローラ71と押圧ローラ72を備える。用紙に転写さ
れたトナー画像は加熱用ローラ71と押圧ローラ72と
によって搬送される間に加熱されつつ押圧されて用紙に
定着される。
紙ローラ74は、定着ユニット70の搬送方向下流側に
夫々設けられており、排紙ローラ74の下流側には排紙
トレイ75が設けられている。
リンタ1において、感光ドラム20の表面が帯電器30
により一様に帯電され、マルチビームスキャナ40から
画像情報に従って変調されたレーザ光Lが副走査位置の
異なる複数のラインに照射されると、感光ドラム20の
表面には高速に静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像器カートリッジ50によってトナーで可視像化
され、感光ドラム20上に形成された可視像は感光ドラ
ム20によって転写位置へと搬送される。転写位置にお
いては、給紙ローラ11及びレジストローラ12及び1
3を介して用紙が供給され、前記可視像は転写ローラ2
1によって印加される転写バイアスにより、用紙に転写
される。なお、転写後に感光ドラム20上に残ったトナ
ーは、現像ローラ59によって現像室57に回収され
る。
れ、定着ユニット70の加熱用ローラ71と押圧ローラ
72によって挟持搬送され、用紙上の可視像は加圧及び
加熱され、用紙上に定着される。そして、用紙は一対の
搬送ローラ73及び排紙ローラ74によりレーザビーム
プリンタ1上部の排紙トレイ75に排出され、画像形成
動作が終了する。
のようなレーザービームプリンタ1におけるマルチビー
ムスキャナ40に備えた出力パルス発生装置の構成につ
いて、図4を用いて詳しく説明する。図4は当該マルチ
ビームスキャナ40の出力パルス発生装置50の構成を
説明するための図である。
ームスキャナ40に備えた出力パルス発生装置50は、
印字データに基づいて変調された印字パルス信号を発生
する印字パルス信号発生回路51と、印字パルス信号を
受けてレーザダイオード90をスイッチングさせる出力
パルス信号を発生する出力パルス信号発生回路52と、
フィードバック回路53と、レーザーパワー調整回路5
4と、を含んで構成される。
ング素子として、2個のNPN形トランジスタQ1およ
びQ2を備えている。トランジスタQ1のベースは、抵
抗R1とコンデンサC1との並列接続回路を介して印字
パルス信号発生回路51に接続される。さらに、トラン
ジスタQ1のベースは、抵抗R2を介して接地されてい
る。また、トランジスタQ1のコレクタは、抵抗R3を
介して直流電圧源Vcc(例えば、5V)に接続されて
いる。また、トランジスタQ1のエミッタは、接地され
ている。一方、トランジスタQ2のベースは、抵抗R4
とコンデンサC2との並列接続回路を介してトランジス
タQ1のコレクタに接続されている。さらに、トランジ
スタQ2のベースは、抵抗R5を介して接地されてい
る。また、トランジスタQ2のコレクタは、抵抗R6を
介してレーザーダイオード90のアノードおよび、レー
ザーパワー調整回路53に接続されている。また、トラ
ンジスタQ2のエミッタは、接地されている。本実施形
態においては、同一ロットで、ほぼ同一特性のトランジ
スタQ1とトランジスタQ2を使用しているので、トラ
ンジスタQ1とトランジスタQ2のターンオン時間およ
び、トランジスタQ1とトランジスタQ2のターンオフ
時間は同一である。トランジスタとして、異なる生産ロ
ットのものを使用する際には、各トランジスタのターン
オン時間とターンオフ時間とを測定して時間が同じもの
を選択する必要がある。一方、同一ロット同士のトラン
ジスタを使用すれば、このような測定、選択作業は不要
である。
ぞれ、トランジスタQ1およびQ2のオン動作を早める
ためのものである。また、抵抗R2およびR5は、それ
ぞれ、トランジスタQ1およびQ2のオフ動作を早める
ためのものである。
ード55にて検出されたレーザーダイオード90のレー
ザ光Lをレーザーパワー調整回路54にフィードバック
するものである。
ダイオード90に変調電流を供給する電源を有してお
り、フィードバック回路53によりフィードバックされ
たレーザ光Lのパワー値に基づいてレーザーダイオード
90から発生するレーザ光Lを一定のパワー値に調整す
るものである。
キャナ40に出力パルス発生装置50において、印字パ
ルス信号発生回路51から発生した印字パルス信号は、
出力パルス信号発生回路52に入力される。印字パルス
信号発生回路51のトランジスタQ1は、印字パルス信
号のオンオフに合わせてオンオフ動作を行う。一方、ト
ランジスタQ2は、トランジスタQ1がオン動作の時、
オフ動作となり、トランジスタQ1がオフ動作の時、オ
ン動作となる。これにより、出力パルス信号発生回路5
2から、レーザダイオード90をスイッチングさせる出
力パルス信号が発生される。レーザーパワー調整回路5
3からの変調電流は、出力パルス信号がオン(ハイレベ
ル)の時に、レーザダイオード90に流れ、出力パルス
信号がオフ(ローレベル)の時に、出力パルス信号発生
回路52のトランジスタQ2を介してGND(アース)
に流れる。こうして、出力パルス信号がオンの時に、レ
ーザダイオード90からレーザ光Lが発生する。そし
て、レーザダイオード90より発生されたレーザ光L
は、フォトダイオード55により検出され、フィードバ
ック回路54により、レーザーパワー調整回路53にフ
ィードバックされ、レーザ光Lのパワーが一定となるよ
うに変調電流が調整される。
イミングチャート)次に、マルチビームスキャナ40の
出力パルス発生装置50における信号のタイミングチャ
ートについて、図5を用いて詳しく説明する。図5は当
該マルチビームスキャナ40の出力パルス発生装置50
の信号のタイミングチャートを説明するための図であ
る。
「A点の波形」、「B点の波形」、「C点の波形」、
「D点の波形」は、それぞれ、図4に示す出力パルス発
生装置50内における「A」、「B」、「C」、「D」
における波形を示している。図5に示すように、印字パ
ルス信号発生回路51から発生した印字パルス信号の電
圧(A点の波形)がハイレベルになると(S1)、トラ
ンジスタQ1は、ターンオン時間(ton1)後、オン
動作となり、トランジスタQ1のコレクタの電圧(B点
の波形)が、ローレベルとなる(S2)。続いて、トラ
ンジスタQ2は、ターンオフ時間(toff2)後、オ
フ動作となり、トランジスタQ2のコレクタの電圧(C
点の波形:出力パルス信号の電圧)が、ハイレベルとな
る(S3)。これにより、変調電流(D点の波形)が、
レーザーパワー調整回路53からレーザダイオード90
に流れる。
形)がローレベルになると(S4)、トランジスタQ1
は、ターンオフ時間(toff1)後、オフ動作とな
り、トランジスタQ1のコレクタの電圧(B点の波形)
が、ハイレベルとなる(S5)。続いて、トランジスタ
Q2は、ターンオン時間(ton2)後、オン動作とな
り、トランジスタQ2のコレクタの電圧(C点の波形:
出力パルス信号の電圧)が、ローレベルとなる(S
6)。これにより、変調電流(D点の波形)が、レーザ
ーパワー調整回路53からトランジスタQ2を介してG
ND(アース)に流れる。以後は、図5に示すように、
上記S1〜S6と同様の動作を繰り返すこととなる。な
お、図5の例では、印字パルス信号発生回路51は、オ
ン時間(t1)とオフ時間(t2)が等しい印字パルス
信号を発生している。
Q1のターンオン時間(ton1)とターンオフ時間
(toff1)の相違により、印字パルス信号のパルス
幅のデューティと、トランジスタQ1のコレクタの信号
のパルス幅のデューティは異なっている(デューティの
ずれ)。つまり、印字パルス信号のオン時間(t1)と
トランジスタQ1のコレクタの信号のオフ時間(t3)
は相違しており、かつ、印字パルス信号のオフ時間(t
2)とトランジスタQ1のコレクタの信号のオン時間
(t4)は相違している。
おいては、トランジスタQ2をトランジスタQ1に直列
接続することにより、デューティのずれを補正してい
る。つまり、図5に示すように、印字パルス信号のパル
ス幅のデューティと、トランジスタQ2のコレクタの信
号(出力パルス信号)のパルス幅のデューティを等しく
している。これは、トランジスタQ1のターンオン時間
(ton1)とトランジスタQ2のターンオフ時間(t
off2)の和と、トランジスタQ1のターンオフ時間
(toff1)とトランジスタQ2のターンオン時間
(ton2)の和が等しくなるので、デューティのずれ
がキャンセルされるためである。つまり、トランジスタ
Q2のコレクタの信号(出力パルス信号)の電圧は、印
字パルス信号の電圧がハイレベルになると、トランジス
タQ1のターンオン時間(ton1)とトランジスタQ
2のターンオフ時間(toff2)後、ハイレベルとな
り、印字パルス信号の電圧がローレベルになると、トラ
ンジスタQ1のターンオフ時間(toff1)とトラン
ジスタQ2のターンオン時間(ton2)後、ローレベ
ルになるため、デューティのずれがキャンセルされる。
ジスタQ2を直列接続することによりデューティのずれ
を補正することで、図5に示すように、レーザダイオー
ド90に流れる変調電流の明および暗の時間を、印字パ
ルス信号のオンおよびオフ時間と等しくすることでき
る。その結果、印字パルス信号のパルス幅と同じ時間、
感光ドラム20への露光が可能となり、印字が薄くなっ
たり、線が細くなるという問題を解消することができ
る。つまり、画像形成する時、従来では印字データパル
スが示す露光時間よりも実際の露光時間(出力パルス信
号による)が短くなり、印字結果が薄くなったり、線が
細くなったりしていたが、これが確実に防止されるので
ある。
スタQ1とトランジスタQ2のターンオン時間および、
トランジスタQ1とトランジスタQ2のターンオフ時間
を同一とすることとしたが、ある程度相違しても、その
相違が許容範囲内にあれば、上記実施形態と同様の効果
を得ることができる。
ランジスタQ1およびQ2を直列接続する構成とした
が、これに限定されず、トランジスタを偶数段直列接続
するように構成してもよい。このように構成しても、上
記実施形態と同様の効果を得ることができる。
ング素子として、NPN形トランジスタを適用したが、
これに限定されず、PNP形トランジスタであってもよ
く、また、スイッチング素子としてFETを使用しても
構わない。
1、Q2のベースを抵抗を介して接地し、エミッタを接
地していたが、ベースを抵抗を介して接地せず、エミッ
タを抵抗を介して接地するエミッタフォロアとすること
も可能である。その際には、図5中のC点の波形が反転
することとなるので、A点の波形を反転させればよい。
この場合も、前述の実施形態と同じくデューティのずれ
は解消される。
が、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
光素子をスイッチングさせる出力パルス信号を発生する
スイッチング素子を偶数段直列に接続したので、一方の
スイッチング素子のターンオン時間とターンオフ時間と
の相違により、該スイッチング素子から出力されたパル
ス信号のデューティがずれても、他方のスイッチング素
子のターンオン時間とターンオフ時間との相違により、
そのデューティのずれが打ち消され、出力パルス信号の
デューティを印字パルス信号のデューティと等しくさせ
ることができる。よって、感光ドラムへの露光時間が短
くなり、印字が薄くなったり、線が細くなるという問題
を解消でき、高品質の印字を実現することができる。
ぞれのスイッチング素子の特性を互いに同一、例えば、
同一ロットのスイッチング素子を使用することとしたの
で、請求項1記載の光走査装置の効果を容易に得ること
ができる。
ぞれのスイッチング素子のターンオン時間およびターン
オフ時間は、互いに同一であるようにしたので、印字パ
ルス信号と出力パルス信号のデューティのずれを確実に
打ち消すことができる。従って、感光ドラムへの露光時
間が短くなり、印字が薄くなったり、線が細くなるとい
う問題を解消でき、高品質の印字を実現することができ
る。
段接続されたスイッチング素子により、入力されたパル
ス信号のオンオフは、反転して出力されるようにしたの
で、一方のスイッチング素子に入力されたパルス信号の
デューティと、他方のスイッチング素子から出力された
パルス信号のデューティを等しくすることができる。従
って、感光ドラムへの露光時間が短くなり、印字が薄く
なったり、線が細くなるという問題を解消でき、高品質
の印字を実現することができる。
トランジスタと第2トランジスタが、互いに逆の動作を
とるように接続したので、発光素子をスイッチングさせ
る出力パルス信号のデューティを印字パルス信号のデュ
ーティと等しくさせることができる。従って、感光ドラ
ムへの露光時間が短くなり、印字が薄くなったり、線が
細くなるという問題を解消でき、高品質の印字を実現す
ることができる。
乃至5の何れかに記載の光走査装置と、静電潜像を担持
する感光体と、感光体上に形成された静電潜像を現像剤
により現像する現像装置と、その現像装置により形成さ
れた可視像を記録媒体に転写する転写装置と、その転写
装置により転写された可視像を前記記録媒体上に定着す
る定着装置とを備えているので、感光ドラムへの露光時
間が短くなり、印字が薄くなったり、線が細くなるとい
う問題を解消でき、高品質の印字を実現することができ
る。
構成を示す断面図である。
示す斜視図である。
的に示す斜視図である。
ス発生装置の構成を示す図である。
ス発生装置の信号のタイミングチャート示す図である。
ス発生装置の構成を示す図である。
ス発生装置の信号のタイミングチャート示す図である
16)
ぞれ、トランジスタQ1およびQ2のオン動作およびオ
フ動作を早めるためのものである。また、抵抗R2およ
びR5は、それぞれ、トランジスタQ1およびQ2のオ
ン動作を安定化させるとともに、オフ動作の確実化を図
るためのものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 発光素子と、印字データに基づき変調さ
れた印字パルス信号を受けて前記発光素子をスイッチン
グさせる出力パルス信号を発生するスイッチング素子と
を備え、前記発光素子から出射された光を偏向させて感
光体に照射して静電潜像を感光体上に担持させるための
光走査装置において、 前記スイッチング素子の前記印字パルス信号を受けてか
らのターンオン時間とターンオフ時間との相違に起因す
る前記印字パルス信号と前記出力パルス信号のデューテ
ィのずれを、前記スイッチング素子の偶数段直列接続に
より補正することを特徴とする光走査装置。 - 【請求項2】 それぞれのスイッチング素子の特性は、
互いに同一であることを特徴とする請求項1に記載の光
走査装置。 - 【請求項3】 それぞれのスイッチング素子のターンオ
ン時間およびターンオフ時間は、互いに同一であること
を特徴とする請求項1に記載の光走査装置。 - 【請求項4】 前記スイッチング素子は、入力されたパ
ルス信号のオンオフを反転して出力するものであること
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光走査装
置。 - 【請求項5】 発光素子と、印字データに基づき変調さ
れた印字パルス信号を入力し前記発光素子をスイッチン
グさせる出力パルス信号を出力する出力パルス信号発生
回路とを備え、前記発光素子から出射された光を偏向さ
せて感光体に照射して静電潜像を感光体上に担持させる
ための光走査装置において、 前記出力パルス信号発生回路は、前記印字パルス信号が
入力される入力端子にベースが接続された第1トランジ
スタと、前記出力パルス信号が出力される出力端子にコ
レクタが接続された第2トランジスタと、を備え、 前記第1トランジスタのコレクタは、前記第2のトラン
ジスタのベースに接続されていることを特徴とする光走
査装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載の光走査
装置と、前記静電潜像を担持する感光体と、前記感光体
上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装
置と、その現像装置により形成された可視像を記録媒体
に転写する転写装置と、その転写装置により転写された
可視像を前記記録媒体上に定着する定着装置とを備えた
ことを特徴とする画像形成装置。
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JP3702770B2 JP3702770B2 (ja) | 2005-10-05 |
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JP2005129798A (ja) * | 2003-10-24 | 2005-05-19 | Seiko Epson Corp | 薄膜デバイス及び電子機器 |
JP2012147490A (ja) * | 2012-04-19 | 2012-08-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電圧駆動型スイッチングデバイスの駆動回路 |
JP2017191812A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 日本電信電話株式会社 | ドライバ |
JP2018186112A (ja) * | 2017-04-24 | 2018-11-22 | 日本電信電話株式会社 | Dmlドライバ |
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2000
- 2000-09-29 JP JP2000298194A patent/JP3702770B2/ja not_active Expired - Fee Related
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