JP2002110796A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2002110796A
JP2002110796A JP2000295900A JP2000295900A JP2002110796A JP 2002110796 A JP2002110796 A JP 2002110796A JP 2000295900 A JP2000295900 A JP 2000295900A JP 2000295900 A JP2000295900 A JP 2000295900A JP 2002110796 A JP2002110796 A JP 2002110796A
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input
semiconductor integrated
integrated circuit
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JP2000295900A
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Shinichi Kubota
新一 久保田
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LSI開発時の変更・修正の工数を削減し、L
SI開発を短期間で行う。 【解決手段】半導体集積回路に作り込まれるステートマ
シンが、従来の遷移条件入力以外に、現在の状態が如何
なる状態にあっても特定の状態へ選択的な活性レベル入
力によりそれぞれ優先的に遷移させる遷移条件予備入力
を備えることを特徴とし、次の状態を入力および保持し
現在の状態を出力する状態レジスタと、現在の状態,遷
移条件入力および遷移条件予備入力を基にして次の状態
を生成する次状態生成組合せ回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に関
し、特に、ステートマシンを備える半導体集積回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】LSIなどの半導体集積回路には、開発
時の回路設計により、顧客の要求に対応した種々の機能
が作り込まれ、同時に、これら種々の機能を作り込むた
めに、遷移条件入力に対応して内部の状態を遷移させ出
力するステートマシンが作り込まれることが多い。
【0003】図11は、このLSI開発における回路設
計工程を示す流れ図である。図11に示すように、仕様
設計を行い、RTL(レジスタ転送レベル)設計と呼ば
れる機能設計をハードウェア記述言語(以降、HDLと
云う)を用いて行い、その後、論理合成ツールを用いて
目的のデジタル回路への変換を行い、例えば、回路の接
続情報や使用している論理ゲートの情報が書かれている
ネットリストという形で回路情報を得て、LSI開発の
次工程へ移行する回路設計手法が現在主流となってい
る。
【0004】図12は、従来のステートマシンの内部構
成を示すブロック図である。この従来のステートマシン
は、次の状態を入力および保持し現在の状態を出力する
状態レジスタと、現在の状態および遷移条件入力を基に
して次の状態を生成する次状態生成組合せ回路とを備え
る。このステートマシンは、リセット入力によって初期
化され、現在の状態および遷移条件入力に対応して次の
状態が次状態生成組合せ回路から生成され、クロック入
力に同期して動作する状態レジスタから状態の出力を行
う。
【0005】次に、LSIの中に作り込む機能のうち、
特に、このステートマシンに着目して、図11に示す回
路設計工程を具体的に説明する。
【0006】このステートマシンの仕様設計では、図1
3に示すような状態遷移図を用いて、実現したい機能を
設計する。この状態遷移図は、図12のステートマシン
の動作を記述する一つの手段であり、その基本型とし
て、管理する状態を同数の円で記述し、各円を遷移条件
付きの矢印で結ぶことで、条件成立したとき矢印に従っ
て状態遷移が行われることを示し、また、五角形の記号
および円を遷移条件付きの矢印で結ぶことで、現在の状
態が如何なる状態であっても条件成立したとき矢印に従
って状態遷移が行われることを示す。
【0007】たとえば、状態S0から状態S1へ遷移条
件B=1の矢印で結ぶ記述は、「状態S0において、遷
移条件入力Bが“1”になったとき、状態S1へ遷移す
る」ことを意味し、五角形から状態S0へ遷移条件“A
=1”の矢印で結ぶ記述は、「現在の状態が如何なる状
態であっても、遷移条件入力Aが“1”になったとき、
状態S0へ遷移する」ことを意味する。
【0008】この状態遷移図以外に、現在の状態と状態
遷移条件入力の組合せに対応した次の状態をまとめた一
覧表も用いることができるが、以降の説明では、状態遷
移図を用いてステートマシンの仕様設計が行われるとし
て説明する。
【0009】次に、この状態遷移図を基に、RTL設計
が行われる。このRTL設計では、LSI内に作り込む
論理ゲートを用いた書き方ではなく、HDLの種類によ
り異なるが、比較的抽象度の高い記述で行うことが多
い。たとえば、図12に示される次状態生成組合せ回路
を「条件論理式」で書き、状態レジスタも単なる「代
入」という書き方を用い、HDL記述ファイルを生成す
る。現在では、仕様設計で設計された状態遷移図などを
用いて自動でHDLを生成してくれる設計ツールも存在
する。この設計ツールを用いることで、仕様設計からR
TL設計への変換を効率よく行うこともできる。この場
合でも、次の工程である論理合成に用いるHDL記述フ
ァイルを生成することに変わりはない。
【0010】次に、このHDL記述ファイルを基に、論
理合成が行われる。論理合成というのは、HDL記述フ
ァイルに書かれた抽象度の高い記述から目的のLSIに
作り込む論理ゲートを用いた形式に変換すると共に、動
作スピードや回路規模などのLSIの設計条件を満足す
るように、LSIに作り込む論理ゲートの最適化を行う
工程である。この論理合成には、論理合成ツールとい
う、コンピュータ上で動作するソフトウェアが用いら
れ、前述のような工程を行った後の回路情報がネットリ
ストとして得られる。
【0011】この論理合成ツールの現状として、HDL
記述ファイルから回路を合成すると、合理的な最適化
(論理の圧縮等)を行ってくれる反面、設計者でも理解
に時間のかかる複雑な回路が合成されることがある。特
に、ステートマシンにおいて、複雑な制御や遷移条件の
多い回路を高速に動作させる必要がある場合では、顕著
に複雑な回路が合成される傾向がある。また、開発中に
何らかの理由でHDLを修正し、再び論理合成して得ら
れる回路は、HDL修正を加える前に論理合成で得た回
路を変更するわけではないので、使用される論理ゲート
の種類が変わってしまう場合がある。さらに、この論理
合成に要する時間は、回路の規模や動作スピードなどの
条件が厳しいほど、多大な時間を要する。
【0012】このため、この回路設計工程において、仕
様設計が求める仕様の全てを網羅でき且つ仕様の全てを
満足する回路を設計できた後、回路の配置配線を決定す
るレイアウト工程および製造工程へ進めるというLSI
開発手法が用いられる。
【0013】しかし、実際のLSI開発では、顧客の開
発形態や要求に合わせて、LSIをできるだけ早く顧客
に納入するために、求める仕様のうち基本的な仕様設計
が終了した時点において、あるいは、全仕様を満足する
であろう回路の設計が終了しているものの全仕様を満足
することが保証できない時点において、すなわち、LS
Iの機能検証のうち、未検証の部分あるいは機能があっ
ても、基本動作が正常に動作することの確認が終了した
時点において、LSI開発の次の工程であるレイアウト
およびLSI製造を先行させる場合もある。これは、先
行して製造したLSIが最終的な製品にならないという
可能性があっても、市場への早い対応と、LSIが搭載
される実際の製品の開発を早めることの方が重視される
場合もあるためである。
【0014】このようなLSI開発手法を用いて製造さ
れたLSIでは、顧客が評価して期待通り動作すること
が確認できたが、仕様を追加・変更する必要があること
が分かったり、未検証の部分・機能が期待通りに動かな
かったりすることがある。このような場合、変更・修正
も最小の時間で納めたい。これを満足するために、可能
な限り先行して製造したLSIの回路を流用することが
重要である。
【0015】これに備えて、現状のLSI開発では、レ
イアウト工程のときに、予備の未配線の論理ゲート(以
降、ダミーゲートと言う)を作り込んでおく処置を行
い、加えて、必要とするLSIの全製造数のうち、一部
はLSIとして製造するが、残りは、LSIの製造工程
のうち、アルミなどの金属による論理ゲート間の配線を
作る手前で中断し未配線状態にしておく処置を行ってい
る。
【0016】仮に、仕様変更または不具合修正が必要に
なったとき、時間に余裕があれば、再び論理合成を行っ
て変更回路または修正回路を得ることが一般的である。
しかし、回路に予め内蔵してあるダミーゲートを含む既
形成の論理ゲートの接続配線のみの変更で回路修正でき
る場合には、論理合成からやり直すのではなく、レイア
ウト工程の処理も配線情報のみ変更することにより、短
期間で実行できる。加えて、既に製造されている未配線
状態のLSIに対して、前回の配線情報を差し替えて以
降の製造工程を進めることことにより、未配線状態まで
の工程を省略でき、始めからLSIを製造するよりも短
期間で、回路修正が完了したLSIを製造できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、再論理合成後
に得られた回路には、未配線状態のLSIに内蔵されて
いない論理ゲート、即ち、ダミーゲートを含む既形成の
論理ゲート以外の論理ゲートを含んでいる危険性があ
り、上述した、未配線状態のLSIに対して配線だけ変
更・修正する手法を適用できない。
【0018】また、再論理合成で得られた回路では、論
理ゲートを識別する名前(インスタンス名と呼ぶ)の関
係が変わってしまい、配線修正だけでは修正を行うこと
が出来なくなってしまう。例えば、前回製造したLSI
に内蔵された、あるANDゲートには、INST_Aと
いうインスタンス名が付けられていたとする。しかし、
再論理合成後に得られた回路では、INST_Aという
論理ゲートがANDゲートからORゲートに変更されて
しまうことがある。これでは、前回製造した回路構成に
おいて配線だけでなく論理ゲートそのものも置き換わっ
てしまう。このため、未配線状態のLSIに対して修正
を加える場合、前回の回路情報のうち、配線情報だけが
変更されていなければならないため、回路情報(例え
ば、ネットリスト)を手作業で修正する必要がある。
【0019】更に、もう一つ問題となるのが、論理合成
で得られたステートマシンの回路が複雑ということであ
る。このため、現状では、複雑な回路に修正を加えるた
め、修正工数の増大、加えて、間違いを作り込んでしま
うことで、本来必要としない手戻りに要する工数が発生
し、顧客(市場)の要求通りに短期間で開発を完了しL
SIを提供することができないという問題が発生してい
る。
【0020】したがって、本発明の目的は、LSI開発
時の変更・修正の工数を削減し、LSI開発を短期間で
行うことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、遷
移条件入力に対応して内部の状態を遷移させ出力するス
テートマシンを備える半導体集積回路において、前記ス
テートマシンが、特定の状態へ活性レベル入力により優
先的に遷移させ且つ不活性レベルに初期接続された遷移
条件予備入力を備えている。
【0022】また、前記ステートマシンが、次の状態を
入力および保持し現在の状態を出力する状態レジスタ
と、現在の状態、前記遷移条件入力および前記遷移条件
予備入力の組合せから次の状態を生成し前記状態レジス
タに出力する次状態生成組合せ回路とを備えている。
【0023】また、前記ステートマシンが、通常動作で
使用されない予備の状態へ活性レベル入力により優先的
に遷移させ且つ不活性レベルに初期接続された遷移条件
予備入力を備えている。
【0024】また、前記ステートマシンが、前記予備の
状態から前記特定の状態へ活性レベル入力により遷移さ
せ且つ不活性レベルに初期接続された遷移条件予備入力
を備えている。
【0025】また、未配線のダミーゲートを予め配置し
ている。
【0026】また、仕様変更時または不具合修正時に前
記遷移条件予備入力の配線情報を変更している。
【0027】また、仕様変更時または不具合修正時に、
前記ダミーゲートを含む既形成の論理ゲートの出力を前
記遷移条件予備入力に接続している。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の半導体集積回路に作り
込まれるステートマシンの内部構成を示すブロック図で
ある。図1を参照すると、本発明の半導体集積回路に作
り込まれるステートマシンは、図12に示す従来のステ
ートマシンと比較すると、従来の遷移条件入力以外に、
現在の状態が如何なる状態にあっても特定の状態へ選択
的な活性レベル入力によりそれぞれ優先的に遷移させる
遷移条件予備入力を備えることを特徴とし、次の状態を
入力および保持し現在の状態を出力する状態レジスタ
と、現在の状態,遷移条件入力および遷移条件予備入力
を基にして次の状態を生成する次状態生成組合せ回路と
を備える。
【0029】図2は、本発明の半導体集積回路の実施形
態1におけるステートマシンの状態遷移を示す状態遷移
図である。このステートマシンの状態遷移図は、図13
に示す従来のステートマシンの状態遷移図と同様の記述
方法で作成され、従来のステートマシンの状態遷移図と
比較すると、各状態S0〜S6に対し五角形の記号から
遷移条件付き矢印で結ぶ記述が新たに追加されている。
すなわち、「各遷移条件予備入力Y0〜Y6が選択的に
活性レベル“1”になったとき、現在の状態が如何なる
状態にあっても特定の状態S0〜S6にそれぞれ優先的
に遷移する」動作が追加されている。
【0030】たとえば、状態S6に対し五角形の記号か
ら遷移条件“Y6=1”の矢印で結ぶ記述が新たに追加
され、「現在の状態が如何なる状態であっても、遷移条
件予備入力Y6が“1”になったとき、状態S0へ優先
的に遷移する」動作が追加されている。
【0031】図3は、本実施形態の半導体集積回路にお
けるステートマシンの初期接続を示すブロック図であ
る。本実施形態の半導体集積回路では、上述したステー
トマシン11の各遷移条件予備入力Y0〜Y6は、LS
I開発初期の回路設計において、不活性レベルである接
地に初期接続されている。
【0032】次に、上述した本実施形態の半導体集積回
路の回路設計、LSI製造および変更・修正の手順につ
いて、図11を参照し簡単に説明する。
【0033】まず、仕様設計の段階で、ステートマシン
11に遷移条件予備入力Y0〜Y6を設け特定の状態S
0〜S6へそれぞれ優先的に遷移する設計を行い、この
仕様に基づきRTL設計を行い、生成されたHDL記述
ファイルに基づき論理合成を行い、遷移条件予備入力Y
0〜Y6を備える実際の回路に変換される。
【0034】次に、図3に示すように、遷移条件予備入
力Y0〜Y6を不活性レベルである接地に固定し、実際
の回路の通常動作に影響しないようにし、ダミーゲート
を内蔵しつつ、以降のLSI開発工程を進め、LSIが
製造される。その際、従来と同様に、未配線状態のLS
Iを残しておく。
【0035】次に、仮に、このLSIに対して、仕様変
更または不具合が発覚し、ステートマシン11におい
て、たとえば、「状態S4において遷移条件入力Fが
“1”になったとき状態S6へ遷移する」動作が必要と
なり、回路修正を行うとする。
【0036】図4は、本実施形態の半導体集積回路にお
けるステートマシンの回路修正後の接続例を示すブロッ
ク図である。LSI開発の初期設計で、図3に示すよう
に、ステートマシン11の遷移条件予備入力Y6が接地
に固定されていたが、回路修正後は、追加条件検出ゲー
ト21の出力が接続されている。
【0037】この追加条件検出ゲート21は、内蔵され
ていたダミーゲートを利用して構成され、ステートマシ
ン11の状態出力の3ビット[2:0]と遷移条件入力
Fとを入力する論理ゲートであり、状態出力の3ビット
[2:0]の値が“4”であり遷移条件入力Fが“1”
であるとき遷移条件予備入力Y6へ活性レベル“1”を
出力する。これにより、ステートマシン11は、「状態
S4において遷移条件入力Fが“1”になったとき状態
S6へ優先的に遷移する」動作を行う。
【0038】このように、状態遷移順を変更すること
が、回路設計で、複雑なステートマシン11内部の回路
を手修正するのではなく、ステートマシン11外部で修
正を行うことが可能となる。このため、レイアウト工程
の処理で配線情報のみ変更し、既に製造されている未配
線状態のLSIに対して後続の製造工程を進め、始めか
らLSIを製造するよりも短期間で、回路修正が完了し
たLSIを製造できる。
【0039】また、実際に、従来のステートマシンと本
実施形態のステートマシンとをそれぞれ論理合成して回
路規模を比較した結果、従来のステートマシンと本実施
形態のステートマシンとの回路面積比が155:217
になる結果を得た。この回路面積の増加量は、等価的に
2入力NANDゲート21個分に相当し、膨大なゲート
数を集積する現状のLSI開発では、問題にならない大
きさである。
【0040】上述した実施形態1の半導体集積回路で
は、特定の状態へ活性レベル入力により優先的に遷移さ
せる遷移条件予備入力を備えるステートマシンを予め作
り込むことを説明したが、本発明の半導体集積回路の実
施形態2として、通常動作で使用されない予備の状態へ
活性レベル入力により優先的に遷移させる遷移条件予備
入力を備えるステートマシンを予め作り込むこともでき
る。
【0041】図5は、本発明の半導体集積回路の実施形
態2におけるステートマシンの状態遷移を示す状態遷移
図である。このステートマシンの状態遷移図は、図2に
示す実施形態1におけるステートマシンの状態遷移図と
比較すると、通常動作で使用されない予備の状態S7が
新たに追加され、この予備の状態S7に対し五角形の記
号から遷移条件“Y7=1”付き矢印で結ぶ記述が新た
に追加されている。すなわち、「遷移条件予備入力Y7
が活性レベル“1”になったとき、現在の状態が如何な
る状態にあっても予備の状態S7に優先的に遷移する」
動作が追加されている。
【0042】図6は、本実施形態の半導体集積回路にお
けるステートマシンの初期接続を示すブロック図であ
る。本実施形態の半導体集積回路では、上述したステー
トマシン12の遷移条件予備入力Y0〜Y7は、LSI
開発初期の回路設計において、不活性レベルである接地
に初期接続されている。
【0043】次に、上述した本実施形態の半導体集積回
路の回路設計、LSI製造および変更・修正の手順につ
いて、簡単に説明する。
【0044】まず、仕様設計の段階で、ステートマシン
12に遷移条件予備入力Y0〜Y6およびY7を設け特
定の状態S0〜S6または予備の状態S7へそれぞれ優
先的に遷移する設計を行い、この仕様に基づきRTL設
計を行い、生成されたHDL記述ファイルに基づき論理
合成を行い、遷移条件予備入力Y0〜Y6およびY7を
備える実際の回路に変換される。
【0045】次に、図6に示すように、遷移条件予備入
力Y0〜Y6およびY7を不活性レベルである接地に固
定し、実際の回路の通常動作に影響しないようにし、ダ
ミーゲートを内蔵しつつ、以降のLSI開発工程を進
め、LSIが製造される。その際、従来と同様に、未配
線状態のLSIを残しておく。
【0046】次に、仮に、このLSIに対して、仕様変
更または不具合が発覚し、ステートマシン12におい
て、たとえば、「状態S1において新たな遷移条件入力
Gが1になったとき予備の状態S7に遷移し、さらに、
状態S7において遷移条件入力Fが“1”になったとき
状態S1へ遷移する」動作が必要となり、回路修正を行
うとする。
【0047】図7は、本実施形態の半導体集積回路にお
けるステートマシンの回路修正後の接続例を示すブロッ
ク図である。LSI開発の初期設計で、図6に示すよう
に、ステートマシン12の遷移条件予備入力Y7,Y0
が接地に固定されていたが、回路修正後は、追加条件検
出ゲート22,23の出力がそれぞれ接続されている。
【0048】追加条件検出ゲート22は、内蔵されてい
たダミーゲートを利用して構成され、ステートマシン1
2の状態出力の3ビット[2:0]と遷移条件入力Gと
を入力する論理ゲートであり、状態出力の3ビット
[2:0]の値が“1”であり遷移条件入力Gが“1”
であるとき遷移条件予備入力Y7へ活性レベル“1”を
出力する。
【0049】追加条件検出ゲート23は、内蔵されてい
たダミーゲートを利用して構成され、ステートマシン1
2の状態出力の3ビット[2:0]と遷移条件入力Fと
を入力する論理ゲートであり、状態出力の3ビット
[2:0]の値が“7”であり遷移条件入力Fが“1”
であるとき遷移条件予備入力Y0へ活性レベル“1”を
出力する。
【0050】これら追加条件検出ゲート22,23によ
り、ステートマシン12は、「状態S1において新たな
遷移条件入力Gが“1”になったとき予備の状態S7に
優先的に遷移し、さらに、状態S7において遷移条件入
力Fが“1”になったとき状態S1へ遷移する」動作を
行う。
【0051】このように、状態遷移順を変更し新しい状
態を追加することが、回路設計で、複雑なステートマシ
ン12内部の回路を手修正するのではなく、ステートマ
シン12外部で修正を行うことが可能となる。このた
め、レイアウト工程の処理で配線情報のみ変更し、既に
製造されている未配線状態のLSIに対して後続の製造
工程を進め、始めからLSIを製造するよりも短期間
で、回路修正が完了したLSIを製造できる。
【0052】また、上述した実施形態2の半導体集積回
路では、回路修正時に、内蔵されていたダミーゲートを
利用して、予備の状態から特定の状態へ遷移させる遷移
条件をステートマシン外部で生成し、ステートマシンに
与えることを説明したが、本発明の半導体集積回路の実
施形態3として、予備の状態から特定の状態へそれぞれ
遷移させる遷移条件予備入力を新たに備えるステートマ
シンを予め作り込むこともできる。
【0053】図8は、本発明の半導体集積回路の実施形
態3におけるステートマシンの状態遷移を示す状態遷移
図である。このステートマシンの状態遷移図は、図5に
示す実施形態2におけるステートマシンの状態遷移図と
比較すると、予備の状態S7から特定の状態S0〜S6
へそれぞれ遷移させる遷移条件T0〜T6=1付き矢印
で結ぶ記述が新たに追加されている。すなわち、「遷移
条件予備入力T0〜T6が選択的に活性レベル“1”に
なったとき、予備の状態S7から特定の状態S0〜S6
へそれぞれ遷移する」動作が追加されている。
【0054】図9は、本実施形態の半導体集積回路にお
けるステートマシンの初期接続を示すブロック図であ
る。本実施形態の半導体集積回路では、上述したステー
トマシン13の遷移条件予備入力Y0〜Y6,Y7およ
びT0〜T6は、LSI開発初期の回路設計において、
不活性レベルである接地に初期接続されている。
【0055】次に、上述した本実施形態の半導体集積回
路の回路設計、LSI製造および変更・修正の手順につ
いて、簡単に説明する。
【0056】まず、仕様設計の段階で、ステートマシン
13に遷移条件予備入力Y0〜Y6,Y7およびT0〜
T6を設け特定の状態S0〜S6または予備の状態S7
へそれぞれ優先的に遷移し予備の状態S7から特定の状
態S0〜S6へそれぞれ遷移する設計を行い、この仕様
に基づきRTL設計を行い、生成されたHDL記述ファ
イルに基づき論理合成を行い、遷移条件予備入力Y0〜
Y6,Y7およびT0〜T6を備える実際の回路に変換
される。
【0057】次に、図9に示すように、遷移条件予備入
力Y0〜Y6,Y7およびT0〜T6を不活性レベルで
ある接地に固定し、実際の回路の通常動作に影響しない
ようにし、ダミーゲートを内蔵しつつ、以降のLSI開
発工程を進め、LSIが製造される。その際、従来と同
様に、未配線状態のLSIを残しておく。
【0058】次に、仮に、このLSIに対して、仕様変
更または不具合が発覚し、ステートマシン13におい
て、たとえば、実施形態2で説明した「状態S1におい
て新たな遷移条件入力Gが“1”になったとき予備の状
態S7に遷移し、さらに、状態S7において遷移条件入
力Fが“1”になったとき状態S1へ遷移する」動作が
必要となり、回路修正を行うとする。
【0059】図10は、本実施形態の半導体集積回路に
おけるステートマシンの回路修正後の接続例を示すブロ
ック図である。LSI開発の初期設計で、図9に示すよ
うに、ステートマシン13の遷移条件予備入力Y7,T
0が接地に固定されていたが、回路修正後は、追加条件
検出ゲート22の出力,遷移条件予備入力Fがそれぞれ
接続されている。ここで、追加条件検出ゲート22は、
ダミーゲートを利用して構成され、実施形態2で説明し
た論理ゲートと同一である。これらの接続により、ステ
ートマシン13は、実施形態2で説明した「状態S1に
おいて新たな遷移条件入力Gが“1”になったとき予備
の状態S7に優先的に遷移し、さらに、状態S7におい
て遷移条件入力Fが“1”になったとき状態S1へ遷移
する」動作を行う。
【0060】このように、状態遷移順を変更し新しい状
態を追加することが、回路設計で、複雑なステートマシ
ン13内部の回路を手修正するのではなく、ステートマ
シン13外部で修正を行うことが更に容易になる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体集積回路は、仕様変更または不具合修正が必要になっ
たとき、ステートマシン内部の回路を一切変更する必要
が無く、回路修正が容易であり、間違いが作り込まれ難
く、修正作業の品質が向上し、LSI開発時の変更・修
正の工数が削減され、LSI開発を短期間で行え、さら
には、LSI開発コストを削減できるなどの効果があ
る。
【0062】その理由は、ステートマシンが、特定の状
態または予備の状態へ活性レベル入力により優先的に遷
移させる遷移条件予備入力を備え、この遷移条件予備入
力が、LSI開発初期に、予め不活性レベルに入力接続
されるためである。また、ステートマシンが遷移条件予
備入力を備えることによる回路面積の増加が実際の集積
規模に比較して問題にならない大きさであるためであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路に作り込まれるステー
トマシンの内部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の半導体集積回路の実施形態1における
ステートマシンの状態遷移を示す状態遷移図である。
【図3】実施形態1の半導体集積回路におけるステート
マシンの初期接続を示すブロック図である。
【図4】実施形態1の半導体集積回路におけるステート
マシンの回路修正後の接続例を示すブロック図である。
【図5】本発明の半導体集積回路の実施形態2における
ステートマシンの状態遷移を示す状態遷移図である。
【図6】実施形態2の半導体集積回路におけるステート
マシンの初期接続を示すブロック図である。
【図7】実施形態2の半導体集積回路におけるステート
マシンの回路修正後の接続例を示すブロック図である。
【図8】本発明の半導体集積回路の実施形態3における
ステートマシンの状態遷移を示す状態遷移図である。
【図9】実施形態3の半導体集積回路におけるステート
マシンの初期接続を示すブロック図である。
【図10】実施形態3の半導体集積回路におけるステー
トマシンの回路修正後の接続例を示すブロック図であ
る。
【図11】LSI開発における回路設計工程を示す流れ
図である。
【図12】従来のステートマシンの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図13】従来のステートマシンの状態遷移を示す状態
遷移図である。
【符号の説明】
11,12,13 ステートマシン 21,22,23 追加条件検出ゲート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遷移条件入力に対応して内部の状態を遷
    移させ出力するステートマシンを備える半導体集積回路
    において、前記ステートマシンが、特定の状態へ活性レ
    ベル入力により優先的に遷移させ且つ不活性レベルに初
    期接続された遷移条件予備入力を備えることを特徴とす
    る半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記ステートマシンが、次の状態を入力
    および保持し現在の状態を出力する状態レジスタと、現
    在の状態、前記遷移条件入力および前記遷移条件予備入
    力の組合せから次の状態を生成し前記状態レジスタに出
    力する次状態生成組合せ回路とを備える、請求項1記載
    の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記ステートマシンが、通常動作で使用
    されない予備の状態へ活性レベル入力により優先的に遷
    移させ且つ不活性レベルに初期接続された遷移条件予備
    入力を備える、請求項1または2記載の半導体集積回
    路。
  4. 【請求項4】 前記ステートマシンが、前記予備の状態
    から前記特定の状態へ活性レベル入力により遷移させ且
    つ不活性レベルに初期接続された遷移条件予備入力を備
    える、請求項3記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 未配線のダミーゲートを予め配置する、
    請求項1,2,3または4記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 仕様変更時または不具合修正時に前記遷
    移条件予備入力の配線情報を変更する、請求項1,2,
    3,4または5記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 仕様変更時または不具合修正時に、前記
    ダミーゲートを含む既形成の論理ゲートの出力を前記遷
    移条件予備入力に接続する、請求項1,2,3,4,5
    または6記載の半導体集積回路。
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