JP2002108632A - 既存システム連携制御装置 - Google Patents

既存システム連携制御装置

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JP2002108632A
JP2002108632A JP2000297138A JP2000297138A JP2002108632A JP 2002108632 A JP2002108632 A JP 2002108632A JP 2000297138 A JP2000297138 A JP 2000297138A JP 2000297138 A JP2000297138 A JP 2000297138A JP 2002108632 A JP2002108632 A JP 2002108632A
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JP2000297138A
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Takahiro Nakajima
孝浩 中島
Yoshinori Kawakami
能徳 川上
Toshiyuki Negami
俊幸 根上
Hiroaki Kasai
裕昭 葛西
Yoshie Nosaka
祥江 野坂
Misa Saitou
美佐 斎藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】企業や部門で各々独立に開発され運営されてき
たシステムから、それらを連携させた統合システムを構
築する際の統合化コスト、および、統合化した後の保守
コストを可能な限り小さくすることが可能な既存システ
ム連携制御装置を提供することを課題とする。 【解決手段】ユーザーサービス制御部20とフロー制御
部10と、1つ以上の外部システム中継接続装置40と
を備えて、これらの構成要素が汎用記法で記述された情
報をやり取りすることにより複数の既存の情報処理シス
テム50を連携させてより複雑な連携処理動作を行う複
合情報処理システムを簡単に実現させることを可能とす
る既存システム連携制御装置1により上記課題を解決す
る。前記フロー制御部10は、与えられた処理要求に応
えるための動作手順を定めた処理フローファイル15に
従って動作する。処理要求、処理結果の汎用記法にタグ
付き構造化言語を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】独立に開発された複数の情報
処理システムを連携させるシステム制御技術またはその
ような技術を用いた装置に関する。
【0002】
【従来技術】各々独立に開発されたシステム間の連携を
行う為には、従来は、システムどうしで対話を行う為の
フォーマットを独自に取り決め、システム毎にその取り
決めに従ったプログラムの修正及び追加を行っていた。
従来単一の企業や単一の業務ごとにシステムが構築され
運用されている。近年、業務形態の変化やネットワーク
の普及などにより、企業間や業務間で既存のシステムを
連携して新しいサービスを提供する機会が増えている。
従来こうしたシステム間連携を実現するにあたっては、
システム毎に処理要求やデータの授受の方法を独自に決
めて開発し、その後の拡張や変更はあまり考慮されるこ
とがなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のシ
ステム連携手法では、独自の交換データのフォーマット
を用いることと、その交換データフォーマットに合わせ
たプログラム修正を施すことから、新たに連携を行うシ
ステムを追加したい場合やそのシステム間の処理の流れ
を変更したい場合には、全てのシステムのプログラムの
修正が発生するなど、開発時間及びコストが膨大にかか
っていた。
【0004】本発明はこのような従来技術の問題点を考
慮して考案されたものであって、企業や部門で各々独立
に設計され開発され運用されてきたシステムから、それ
らを連携させた統合システムを構築する際の統合化コス
ト、および、統合化した後の保守コストを可能な限り小
さくすることを可能とする既存システム連携制御装置を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、ユーザ
ーサービス制御部とフロー制御部と、1つ以上の外部シ
ステム中継接続装置とを備えて、既存の情報処理システ
ムを連携させて動作させる既存システム連携制御装置で
あって、前記ユーザーサービス制御部は、利用者からの
処理要求を汎用記法で記述された形式に変換して前記フ
ロー制御部に渡すとともに、フロー制御部から汎用記法
で記述された処理結果を受取り、これを利用者のクライ
アント装置に適合した形式に変換して利用者に返すもの
であり、前記フロー制御部は、汎用記法で記述された処
理要求を解釈して、既存の情報処理システムと連絡する
それぞれの外部システム中継接続装置に必要な処理要求
令を適切な順序で発行し、それらの処理結果を受取り、
必要なデータ変換を行いこれを集約して最終的に汎用記
法で記述された処理結果を作成しユーザーサービス制御
部に返すものであり、前記外部システム中継接続装置
は、既存の情報処理システム毎に設計され用意されるも
のであって、汎用記法で記述された処理要求を受取り、
これにしたがって担当する既存の情報処理システムに対
して、そのシステムに依存する形式の処理要求を発行
し、得られた結果を汎用記法で記述して前記フロー制御
部に返すものであり、これらの構成要素が汎用記法で記
述された情報をやり取りすることにより複数の既存の情
報処理システムを連携させてより複雑な連携処理動作を
行う複合情報処理システムを簡単に実現させることを可
能とする既存システム連携制御装置により上記課題を解
決することを要旨とする。
【0006】本発明の好ましい実施態様の一つは、前記
フロー制御部は、与えられた処理要求に応えるための動
作手順を定めた処理フローファイルに従って動作するも
のであって、処理要求の種類に応じた複数の処理フロー
ファイルを備えた既存システム連携制御装置である。処
理フローを実行するエンジン部分と処理フローの手順を
記述する処理フローファイルを分離する事により、処理
フローの変更に柔軟に対応できるようになる。また、処
理フローファイルの記述方法に一定の規則が必要となる
ことにより、結果的に既存情報処理システムの連携動作
を統一的に記述することが可能となる。
【0007】前記実施態様を実現するため、より具体的
には、前記フロー制御部は、ユーザーサービス制御部か
ら与えられた処理要求から適切な処理フローファイルを
選択する処理フロー選択部と、選択された処理フローフ
ァイルを解釈して、必要な処理要求を発行し、あるいは
データ変換を実行し、得られた結果をユーザーサービス
制御部に返す処理フロー実行部と、適切な外部システム
中継接続装置を選択して、前記処理フロー実行部の発行
した処理要求をそこへ転送するアダプタ制御部を備える
ように構成することが望ましい。
【0008】本発明の好ましい実施態様の一つは、前記
ユーザーサービス制御部は、ユーザーからの処理要求を
汎用記法で記述された処理要求に変換する処理要求変換
部と、予め用意された処理結果変換規則を記述した処理
結果変換ファイルの内容にしたがって、前記フロー制御
部から返された処理結果をユーザーのクライアント装置
に合わせたデータ形式に変換する処理結果変換部と、か
ら構成されるようにした既存システム連携制御装置であ
る。変換規則を処理結果変換ファイルの形で、変換処理
ロジックから分離させることで、様々なユーザークライ
アント装置への対応を柔軟に実現させる事が可能とな
る。
【0009】本発明の好ましい実施態様の一つは、前記
外部システム中継接続装置は、与えられた処理要求を、
担当する既存システムに依存する処理要求に変換するた
めの変換規則を定めた処理要求変換ファイルと、この既
存システムより得られた処理結果を、汎用記法で記述す
るための変換規則を定めた結果変換ファイルとを備え、
これらのファイルを参照して必要な変換を施して、既存
システムとの中継接続を行うように構成した既存システ
ム連携制御装置である。変換規則を処理要求変換ファイ
ルおよび結果変換ファイルの形で、変換処理ロジックか
ら分離させることで、様々な既存情報処理システムへの
対応を柔軟に実現させる事が可能となる。
【0010】本願発明の既存システム連携制御装置が扱
う処理要求、処理結果の汎用記法の記述および前記処理
フローファイルの記述は、タグ付きの構造化言語で行う
ことが望ましい。処理要求や処理結果の表現は、一般
に、何らかの構造を持っているからである。また、各種
の変換規則を記述しやすいからである。特に、タグ付け
構造化文書記述言語の標準の一つであるXML(eXtens
ible Markup Language)を用いることができる。XML
は、WWWブラウザなどのインターネット技術と親和性
が高いので、本発明の既存システム連携制御装置ではX
MLを用いることがより好ましい。
【0011】構造化データ表現としてXMLを用いる場
合には、各種変換規則を表すファイルは、XML文書の
スタイル記述言語であるXSL(eXtensible Styleshee
t Language)のサブセットであるXSLT(XLS Transl
ator)で記述すると都合がよい。XSLTは、XML文
書の文書構造の変換処理を記述する言語である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明に係
る既存システム連携制御装置の実施形態を説明してゆ
く。図1は、本発明に係る既存システム連携制御装置1
の全体構成図である。既存システム連携制御装置1は、
ユーザーからの処理要求を受付け、既存の情報処理シス
テム50a、50b、‥を連携させて処理を実行し、そ
の結果をユーザーに返答する。そのために、既存の情報
処理システム50と連絡する外部システム中継接続装置
40a、40b、‥、複数の既存情報処理システムを連
携させるロジックを実行するフロー制御部10、ユーザ
ーとのインターフェースを担うユーザーサービス制御部
20を備える。
【0013】20はユーザーサービス制御部であって、
遠隔地のコンピュータ8や既存システム連携制御装置1
に備えられたグラフィカルユーザーインターフェース
(以下GUI)手段30から受付けた利用者からの処理
要求を、構造化データで記述された処理要求に変換して
フロー制御部10に伝えるとともに、フロー制御部10
が得た処理結果をユーザー端末装置である遠隔地のコン
ピュータ8やローカルのGUI手段30に伝える働きを
する。尚51、52はそれぞれローカルのグラフィック
ディスプレイとキーボード・マウス等の入力装置であ
る。
【0014】ユーザー端末装置は、コンピュータに限ら
れるものではなく、既存システム連携制御装置1とデー
タ通信ネットワーク9を構成することができる携帯電話
端末であってもよい。ユーザサービス制御部と端末装置
との間の処理要求のデータの受渡しに必要な通信手段と
しては、インターネットをはじめとして、様々なネット
ワーク環境の利用が考えられる
【0015】外部システム中継接続装置(以下アダプタ
と記載)40は、それぞれ独立に開発され稼動している
既存のアプリケーションシステム50a、50b、…、
例えば、特定のデータベースデータを利用するアプリケ
ーションや、特定の業務処理を実行するアプリケーショ
ンなどのうちのどれかに対応しており、フロー制御部1
0から受付けた動作命令にしたがって担当するアプリケ
ーションシステムを駆動し、結果を汎用記法の表現にし
てフロー制御部10に返す。アダプタ40と対応する既
存のアプリケーションシステムとは、同一のコンピュー
タ上に存在することもあるし、一つのローカルエリアネ
ットワーク上の異なるコンピュータ上に存在することも
ある。
【0016】図2は、ユーザーサービス制御部20の構
造をさらに詳細に示した図である。ユーザーサービス制
御部20は、処理要求変換部21と処理結果変換部22
から構成され、処理結果変換部22は、変換索引ファイ
ル23と適切に選択した処理結果変換ファイル24を参
照して必要な変換処理を実行する。図4は、ユーザーサ
ービス制御部20の行うユーザーサービス処理の流れを
説明するフローチャートである。以下、図4にしたがっ
てユーザーサービス制御部20の動作を説明する。
【0017】まず、ユーザサービス制御部は、個人の端
末装置から送られて来る処理要求のデータを受け取る。
端末装置から送られて来る処理要求のデータは、端末装
置の仕様に依存した専用の記法によって記述されてい
る。受け取った処理要求のデータは、処理要求変換部2
1に渡され、汎用記法の処理要求へ変換される(S2
1)。端末装置の仕様に依存した専用の記法で表現され
た処理要求のデータを、本装置に合わせた汎用記法に変
換する。この専用記法から汎用記法に変換する機能は、
端末装置の仕様に依存した形で実装される。
【0018】端末装置の操作画面のイメージと、そこか
ら受けた専用記法による処理要求を処理要求変換部によ
って汎用記法の処理要求に変換した結果を、それぞれ図
5の(a)、(b)に示す。処理要求の汎用記法による
記述方法は特に規定はしないが、例えば、XMLの記法
を用いた場合は、図5の(b)に示すような形での記述
が考えられる。図5(a)は端末装置の画面上でユーザ
(個人)が「商品分類が日用品」という条件で、商品を
検索する際のイメージを表している。図5(b)は端末
装置から受け取った専用記法による処理要求を、処理要
求変換部21が汎用記法に変換した結果を表している。
図中の「商品検索」とそれを囲むタグ部分は、「処理命
令」といい、この処理要求が商品を検索するものである
ことをフロー制御部10に伝える。「日用品」とそれを
囲むタグの部分は、検索条件が「商品分類が日用品」で
あることを、それぞれ表している。
【0019】ステップS21で生成した汎用記法による
処理要求のデータを、後述のフロー制御部10に送る
(S22)。フロー制御部10では、この処理要求に従
って様々なデータ処理(ここでは条件に合致する商品の
検索と、在庫情報の抽出)が行われ、その結果が、同じ
く汎用記法の形で、ユーザサービス制御部に返される。
【0020】ステップS21で送った処理要求の内容に
従ってフロー制御部が行った処理の結果を、汎用記法の
形で処理結果変換部22が受け取り、処理結果変換部2
2は、汎用記法で表現された処理結果を、端末装置に合
わせた表現に変換する。そのためにまず、変換処理に適
用する処理結果変換ファイル24を選択する(S2
3)。処理結果変換ファイル24の選択は、受け取った
汎用記法の処理結果と、予め用意された変換索引ファイ
ル23の内容に従って行われる。
【0021】図6に、汎用記法の処理結果と変換索引フ
ァイル23の内容を示す。処理結果の汎用記法による記
述方法は特に規定はしないが、例えば、XMLの記法を
用いた場合は、図6の(b)に示すような形での記述が
考えられる。変換索引ファイル23は、図6(a)に示
すCSVファイルの形をとっており、ここには処理命令の
文字列と、それに対応する処理結果変換ファイル24の
ファイル名が、記述されている。処理結果の汎用記法か
ら専用記法へ変換は、この処理命令に対応した処理結果
変換ファイルに従って行われる。
【0022】フロー制御部が返してくる処理結果は、図
6(b)の部分に示すように、<request>〜</request>
のユーザサービス制御部が送った汎用記法の処理要求
に、<responce>〜</response>のフロー制御部側で行っ
た処理の結果が追加された形になっている。フロー制御
部側で追加した処理の結果の中の、<product id ="0000
1">〜</product>までが、検索条件に合致した商品1件
分の情報を表しており、<name>〜</name>と<price>〜</
price>が既存の情報処理システムの一つである商品情報
データベースから取り出された商品名と価格を、<stock
s>〜</stocks>が既存の情報処理システムの一つである
在庫管理システムから取り出された、商品の在庫数を表
している。
【0023】処理結果変換部22は、処理結果の中の処
理命令を取出し、これをキーとして、処理結果に適用す
る処理結果変換ファイル24を選択する(S23)。
【0024】次に、処理結果変換部22は、ステップS
23で選択した処理結果変換ファイル24を、フロー制
御部10から受け取った汎用記法の処理結果に適用し、
ユーザの端末の仕様に合わせた専用記法の処理結果に変
換する(S24)。ここでは、ユーザの端末をWWW
(World Wide Web)ブラウザ、専用記法をHTML(HyperT
ext Markup Language)とした場合を想定して説明す
る。処理結果変換ファイル24の記述方法は特に規定は
しないが、例えば、XSLTの記法を用いた場合は、図
7に示すような形での記述が考えられる。図中の斜め↓
部分が、汎用記法の処理結果の中のタグで囲まれた部分
のテキストデータ(図6(b)の太字部分)を抽出する
ことを表している。前頁の図6(b)の汎用記法の処理
結果に対し、図7の処理結果変換ファイルに記述された
変換ルールにしたがって、端末(WWWブラウザ)の専
用記法(HTML)に変換した結果を図8に示す。図中の太
字の部分が、結果変換ファイル(XSLT)の記述にし
たがって、汎用記法(XML)の処理結果から抽出され
たデータである。処理結果変換部で変換された図8の処
理結果を、WWWブラウザで表示すると、図9のように
なる。
【0025】図3は、フロー制御部10の構造をさらに
詳細に示した図である。フロー制御部10は、ユーザー
サービス制御部20からの処理要求を受け、適切な処理
フローを選択する処理フロー選択部11と、適切に選択
した処理フローファイル15に従い、必要に応じて構造
変換ファイル16を参照して、連携処理ロジックを実行
し、処理結果をユーザーサービス制御部20に返す処理
フロー実行部12と、既存の情報処理システム用の各ア
ダプタ40とのインターフェースをとるアダプタ制御部
13とから構成される。
【0026】図10は、フロー制御部10の行うフロー
制御処理の流れを説明するフローチャートである。以
下、図10にしたがってフロー制御部10の動作を説明
する。
【0027】まず、ユーザサービス制御部20からの汎
用記法で記述された処理要求を受け取り、適切な処理フ
ローファイル15を選択する(S11)。実際に処置要
求を受け取るのは、フロー制御部の中の処理フロー選択
部11である。処理フローの選択は、処理フロー索引フ
ァイル14を参照して行われる。処理フロー索引ファイ
ル14は、図11に示すように、処理命令の文字列と対
応する処理フローファイルのファイル名が記述されてい
る。処理フロー選択部11は、ユーザサービス制御部2
0から受け取った汎用記法の処理要求の中の処理命令
(<instruction>と</instruction>で挟まれた文字列)
の値と一致する処理命令に対応する処理フローファイル
を選択する。
【0028】処理フローファイル15には、受け取った
処理要求に対して、実際にどのような処理を行うかの手
順が記述されている。処理フローファイル15は、処理
命令の種類に対応して予め複数個用意されており、処理
フロー索引ファイル14により、処理要求中に記述され
た処理命令の値をキーとして、実際の処理要求と関係付
けられる。
【0029】処理フロー実行部12は、ステップS11
で選択された処理フローファイル15と、汎用記法によ
る処理要求を受け取り、選択された処理フローファイル
15の中に記述された手順に従って、受け取った処理要
求に対する様々な処理を行う。実際には処理フローファ
イル15の内容にしたがって、次の1)〜3)のような
処理を行う。 1)既存システムとの仲介を行うアダプタを制御するア
ダプタ制御部13(後述)に処理を依頼するために、新
たな処理要求を生成し(S131)、これをアダプタ制
御部13に渡す(S132)。 2)アダプタ制御部13から処理結果を受取り、受け取
った処理結果から、さらに別の既存システムに対する処
理要求を生成し(S131)、再びアダプタ制御部13
に渡す(S132)。 3)必要に応じて、受け取った処理要求やアダプタ制御
部13から受け取った処理結果などのマージや構造変換
などの加工処理を施す(S133)。
【0030】処理フローファイルの記法は特に規定しな
いが、例えばXMLの記法を用いた場合は、図12のよ
うになる。図12の処理フローの中の(1)〜(5)の
各行が、実際に処理フロー実行部12で行われる処理の
内容を記述した部分である。以下、各行に対応する処理
の内容を順に説明する。尚、「商品情報DB」、「在庫
管理システム」は、既存システム連携制御装置1が連携
させる既存の情報処理システムである。
【0031】(1):「商品情報DB」への処理の依頼 記述:<AdapterCtl name = "商品情報DB”request ="!R
EUEST" result ="prodlist.xml"/> ‐この行では、本装置に接続されている既存システムの
中の「商品情報DB」に、ユーザサービス制御部20から
受け取った処理要求を渡し、商品情報の検索を依頼して
いる。 ‐実際には、この行の記述の内容が、アダプタ制御部1
3(後述)に渡され、そこで「商品情報DB」に接続され
ているアダプタが選択され、選択されたアダプタの中で
処理要求が実行され、その処理結果が返ってくる。 ‐「name = "商品情報DB"」の部分が、処理を行うアダ
プタを特定するための情報である。 ‐「request ="!REUEST"」の「request =""」は、アダ
プタ制御部を経由して、アダプタに送られる処理要求を
指定する記述で、通常は「""」の部分に処理要求を格納
したファイルのファイル名が記述されるが、「"!REUES
T"」と記述されていた場合は、アダプタ制御部13を経
由して、アダプタに送られる処理要求が、フロー制御部
が最初にユーザサービス制御部から受けとったものであ
ることを表している。 ‐「result = "prodlist.xml"」の「result = ""」は、
アダプタ制御部を経由して返ってくるアダプタによる処
理結果を格納する先のファイルを指定する記述
で、「""」の部分に記述されたファイル名で指定された
ファイルに、アダプタによる処理結果が格納される。 ‐この行の記述によってアダプタ制御部に送られる処理
要求(!REUEST)と、アダプタ制御部から受け取る処理
結果(prodlist.xml)の内容を、図13(a)、(b)
に示す。 ‐図13(a)の、アダプタ制御部に送られる処理要求
(!REUEST)は、図5(b)のユーザサービス制御部が
生成する処理要求と同様の内容である。 ‐図13(b)の、アダプタ制御部から受け取る処理結
果には、「日用品」という条件で、「商品情報DB」を検
索した結果(商品名、価格)が格納されている。
【0032】(2):「在庫管理システム」に送る処理
要求の生成 記述:<Convert in="prodlist.xml" out = "reqstocks.
xml" xslt="tostock.xsl"/> ‐この行は、図13(b)の検索結果に含まれている商
品の在庫情報を、本装置に接続されている既存システム
の中の「在庫管理システム」に問い合わせるために、新
たな処理要求を生成することを記述したものである。 ‐行中の<Convert〜は、「xslt="・・"」で指定される
ファイルに記述されたルールに従って、「in="・・"」
で指定されるファイルを、「out = "・・"」で指定され
るファイルに変換することを表している。 ‐ここでは、先の(1)で得られた商品検索結果"prodl
ist.xml"を、XSLTファイル"tostock.xsl"の内容に
従って変換した結果を、ファイル"reqstocks.xmlに格納
することを意味している。 ‐図14(a)、(b)に、変換ルールを記述したXS
LTファイル"tostock.xsl"と、変換結果"reqstocks.xm
l"の内容を示す。 ‐図14(b)に示すように、「商品情報DB」から受け
取った商品情報(図13(b))が、図14(a)の変
換ルールを適用することによって、「在庫管理システ
ム」への在庫問い合わせのための処理要求に変換されて
いる。
【0033】(3):「在庫管理システム」への処理の
依頼 記述:<AdapterCtl name = "在庫管理システム" reques
t="reqstocks.xml"result = "stocklist.xml"/> ‐この行では、本装置に接続されている既存システムの
1つである「在庫管理システム」に、先の(2)で生成
された在庫問い合わせのための処理要求を渡し、商品の
在庫情報の取得を依頼している。 ‐実際には、この行の記述の内容が、アダプタ制御部1
3(後述)に渡され、そこで既存システムに接続されて
いるアダプタが選択され、選択されたアダプタの中で処
理要求が実行され、その処理結果が返ってくる。 ‐「name = "在庫管理システム"」の部分が、処理を行
うアダプタを特定するための情報である。 ‐「request ="reqstocks.xml"」の「request =""」
は、アダプタ制御部13を経由して、アダプタに送られ
る処理要求を指定する記述で、「""」の部分にファイル
名で指定されたファイルの内容が、アダプタ制御部13
を経由してアダプタに送られる。 ‐「result = "stocklist.xml"」の「result = ""」
は、アダプタ制御部を経由して返ってくるアダプタによ
る処理結果を格納する先のファイルを指定する記述で、
「""」の部分に記述されたファイル名で指定されたファ
イルに、アダプタによる処理結果が格納される。 ‐この行の記述によってアダプタ制御部13から受け取
る処理結果(stocklist.xml)の内容を、図15に示
す。
【0034】(4):商品情報と在庫情報のマージ 記述:<Marge in1= "prodlist.xml" in2 = "stocklist.
xml" out = "marged.xml"unit = "product" key = "@i
d" /> ‐この行では、ユーザサービス制御部20に返すため
の、最終的な処理結果を生成するために、(2)で得ら
れた「商品情報DB」の検索結果(図13(b))と、
(3)で得られた「在庫管理システム」の在庫情報をひ
とつにまとめることを表している。 ‐行中の<Marge〜は、「in1="・・"」と「in2="・・"」
で指定されるファイルをひとつにまとめた結果を、、
「out = "・・"」で指定されるファイルに格納すること
を意味している。 ‐ここでは、商品情報を格納したファイル"prodlist.xm
l"と在庫情報を格納したファイル"stocklist.xml"をま
とめた結果を、ファイル"marged.xml"に格納することを
表している。 ‐「unit = "・・" key = "・・"」は、2つのファイル
をまとめる際に、ファイル中のデータをどのように突合
せるかを指定するための記述で、ここでは2つのファイ
ルの要素"product"同士を、属性"id"の値で突合せるこ
とを表している。 ‐2つのファイル"prodlist.xml"と"stocklist.xml"を
まとめた結果を格納したファイル"marged.xml"の内容
を、図16に示す。 ‐このファイル"marged.xml"が、最終的にユーザサービ
ス制御部に返される処理結果となる(図6(b)と内容
が同じである)。
【0035】(5):処理結果を返す 記述:<Return result = "marged.xml" /> ‐この行では、「result xml = "・・"」で指定された
ファイルの内容を、ユーザサービス制御部20に返すこ
とを意味している。 ‐したがってここでは、(4)で商品情報と在庫情報を
ひとつにまとめた結果を格納したファイル"marged.xml"
の内容が、フロー制御部10の処理結果として、ユーザ
サービス制御部20に返される。
【0036】アダプタ制御部13の働きについて説明す
る。アダプタ制御部13は、処理フロー実行部12から
受けた処理要求ステートメントから適切なアダプタ40
を選択して、処理要求ステートメントを選択したアダプ
タに発行することである。処理フロー実行部12が発行
した処理要求ステートメント、 <AdapterCtl name = "アダプタ名" request="処理要求
が格納されたファイル" result = "処理結果が格納されたファ
イル"/> から「name = "アダプタ名"」をキーとして、対応する
既存システムに接続されているアダプタ40を選択す
る。アダプタの選択は、予め用意されたアダプタ索引フ
ァイル17の中から、上記の処理フローの記述の中の
「name = "アダプタ名"」に対応するアダプタのモジュ
ール名を取得することによって行われる。アダプタ索引
ファイル17の例を図17に示す、
【0037】アダプタ40が処理した結果は、処理要求
ステートメント <AdapterCtl name = "アダプタ名" request="処理要求
が格納されたファイル" result = "処理結果が格納された"/
> の中の、「result = "・・"」で指定されたファイル
に、アダプタによって格納される。
【0038】処理結果を返す(S16)。処理フロー実
行部が実行する処理フローの中の <Return result = "処理結果が格納されたファイル" /> という記述に従って、「result = "・・"」で指定された
ファイルの内容を、ユーザサービス制御部20に返す。
【0039】次に、外部システム中継接続装置(アダプ
タ)40の詳細を説明する。図18はアダプタ40の詳
細構成図である。アダプタ40は、処理要求変換実行部
41、処理結果変換部42、XSLT処理エンジン1
3、処理要求変換ファイル46、結果変換ファイル4
7、変換索引ファイル48を備える。
【0040】処理要求変換実行部41は、汎用記法で記
述された処理要求を、実際の既存の情報処理システムに
アクセスするための専用要求に変換し、これを発行す
る。処理要求変換ファイル46は、その変換の際に用い
られる変換手順を記載したファイルである。
【0041】処理結果変換部42は、既存の情報処理シ
ステムから受けた処理結果を汎用記法で記述されたアク
セス結果に変換してフロー制御部10に返す。結果変換
ファイル47は、その変換の際に用いられる変換手順を
記載したファイルである。
【0042】この実施形態では、問合せ変換ファイル1
6および結果変換ファイル17はXSLTによって表記
しているものとする。XSLT処理エンジン13は、X
SLTの表記ルールを解釈するインタープリターであっ
て、汎用記法で表記されたデータを、XSLTで記述さ
れた問合せ変換ファイル16および結果変換ファイル1
7にしたがって文書構造変換を行う。市販または無償で
入手可能なXSLT処理ソフトウエアを利用して実現で
きる。
【0043】変換索引ファイル48は、フロー制御部1
0から発せられた汎用記法で記述された処理要求に対し
て適切な処理要求変換ファイル46、結果変換ファイル
47を選択するために必要な索引表である。
【0044】図25は、アダプタ40が行う既存システ
ム連絡処理の動作を説明するフローチャートである。以
下、図25にしたがって、アダプタ40の動作を説明す
る。
【0045】まず、アダプタはフロー制御部から送られ
てくる、汎用記法による処理要求を受け取る。実際に処
置要求を受け取るのは、アダプタ40の中の処理要求変
換実行部41である。そして、変換索引ファイルを参照
し、汎用記法の処理要求(図13(a)、図14
(b))の中の処理命令の値に対応する処理要求変換フ
ァイルを選択する(S41)。図19は、変換索引ファ
イルの一例を示したものである。図19に示すように、
処理命令の文字列名と対応する処理要求変換ファイル及
び、処理結果変換ファイル(後述)のファイル名が記述
されている。処理要求変換ファイル(複数個)および処
理結果変換ファイル(複数個)と変換索引ファイルは、
各アダプタ(商品情報DB用、在庫管理システム用)ごと
に、それぞれ用意される。
【0046】次に、ステップS41で受け取った汎用記
法の処理要求を、選択した処理要求変換ファイルの内容
にしたがって、アダプタ40が接続している既存システ
ムに合わせた専用記法の処理要求に変換する(S4
2)。例えば、既存システムのひとつである「商品情報
DB」がリレーショナルデータベースであると想定し、そ
こに格納されている、商品情報のテーブルが図20のよ
うな構造をしていた場合、「商品情報DB」に対する専用
記法の処理要求は、このテーブルから必要な情報を取り
出すための、SQL文になる。選択された処理要求変換
ファイルには、汎用記法の処理要求(10頁の図13
(a))を、このテーブルの構造に合わせたSQL文に
変換するためのルールが記述されている。変換ルールの
記述方法は特に規定しないが、例えばXSLTの記法を
用いた場合は、図21に示すような形での記法が考えら
れる。前頁の処理要求変換ファイルの内容に従って、汎
用記法の処理要求(10頁の図13(a))を変換する
と、 select 商品ID,商品名,価格from 商品テーブル where
分類 ='日用品' のかたちの、「商品情報DB」専用の処理要求であるSQ
L文に変換される。
【0047】上記ステップS42で生成された既存シス
テム専用の記法による処理要求(SQL文)を実行する
(S43)。前頁図20の商品情報テーブルに対して、
このSQL文を実行すると、図22の結果が得られる。
【0048】アダプタ40は、アダプタに接続されてい
る既存システムの処理結果を受取ると、ステップS41
で行ったのと同様に、変換索引ファイル48を参照し、
初めにフロー制御部10から受け取った処理要求の中の
処理命令の値に対応する結果変換ファイル47を選択す
る(S44)。
【0049】ステップS44で選択した結果変換ファイ
ル47には、図22に示す既存システム「商品情報DB」
に依存した構造の処理結果を、汎用記法による処理結果
に変換するためのルールが記述されている。変換ルール
の記述方法は特に規定しないが、例えばXSLTの記法
を用いた場合は、図23に示すような形での記法が考え
られる。この処理結果変換ファイルの内容に従って、図
22のSQL文の実行結果を汎用記法の実行結果表示に
変換する(S45)。すると図24に示す汎用記法によ
る処理結果が得られる。これを、フロー制御部10に返
答する(S46)。ここで説明した、アダプタ40内で
の処理の流れは、既存システムのうちのひとつである
「商品情報DB」(RDB)を例にしたものであるが、もう
ひとつの既存システムである在庫管理システムに接続さ
れたアダプタ40内での処理の流れも同様である。
【0050】以上、詳しく説明した既存システム連携制
御装置1によれば、連携処理フローの処理の流れが変更
・追加された場合は、処理フロー索引ファイル14、処
理フローファイル15を変更・追加するだけでよく、フ
ロー制御部10の制御プログラムを書き換える必要はな
い。
【0051】また、既存システム連携制御装置1に接続
される既存の情報処理システムの仕様が変更された場合
は、その既存システムに接続されているアダプタ内で使
用する変換索引ファイル48、処理要求変換ファイル4
6、結果変換ファイル47を変更追加するだけで対応で
き、アダプタ40の制御プログラムを変更する必要はな
い。
【0052】また、既存システム連携制御装置1に接続
される新たなユーザークライアント装置に対応する場合
やのユーザーインターフェースが変更される場合は、ユ
ーザーサービス制御部内の処理要求変換部21、処理結
果変換ファイル24を変更するだけでよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明に係
る既存システム連携制御装置1の構成をとることによ
り、既存の、それぞれ独立に設計され開発された情報処
理装置を最小のコストで統合化して、より複雑な処理を
行う複合情報処理システムとして稼動させることができ
る。しかも統合化したあとの機能追加や変更などに要す
る保守コストを可能な限り小さくするようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る既存システム連携制御装置の全
体構成ブロック図である。
【図2】 ユーザーサービス制御部20の詳細な構成を
説明するブロック図である。
【図3】 フロー制御部10の詳細な構成を説明するブ
ロック図である。
【図4】ユーザーサービス制御処理を説明するフローチ
ャートである。
【図5】 端末操作画面イメージおよび処理要求の汎用
記法の例を示す図である。
【図6】 変換索引ファイルおよび処理結果の汎用記法
の例を示す図である。
【図7】 処理結果変換ファイルの記述例を示す図であ
る。
【図8】 処理結果の専用記法の例を示す図である。
【図9】 処理結果の画面表示例を示す図である。
【図10】フロー制御処理を説明するフローチャートで
ある。
【図11】処理フロー索引ファイルの例を示す図であ
る。
【図12】XMLによる処理フローファイルの例を示す
図である。
【図13】アダプタ制御部に送られる処理要求とアダプ
タ制御部から受ける処理結果の例を示す図である。
【図14】XSLTによる変換ファイルの記述例と変換
処理結果を示す図である。
【図15】アダプタ制御部から受け取る処理結果の例を
示す図である。
【図16】2つのファイルをまとめた結果を示す図であ
る。
【図17】アダプタ索引ファイルの例を示す図である。
【図18】アダプタの詳細な構成を説明するブロック図
である。
【図19】変換索引ファイルの例を示す図である。
【図20】商品情報テーブルの構造を示す図である。
【図21】XSLTによる処理要求変換ファイルの記述
例を示す図である。
【図22】SQL文の実行結果を示す表である。
【図23】XSLTによる処理結果変換ファイルの記述
例を示す図である。
【図24】汎用記法による処理結果を示す図である。
【図25】既存システム連絡処理処理を説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 既存システム連携制御装置 8 クライアントコンピュータ端末 9 ネットワーク 10 フロー制御部 11 処理フロー選択部 12 処理フロー実行部 13 アダプタ制御部 14 処理フロー索引ファイル 15 処理フローファイル 16 構造変換ファイル 17 アダプタ索引ファイル 20 ユーザーサービス制御部 21 処理要求変換部 22 処理結果変換部 23 変換索引ファイル 24 処理結果変換ファイル 30 グラフィカルユーザーインターフェース手段 40(40a、40b、・・) 外部システム中継接
続装置(アダプタ) 41 処理要求変換実行部 42 処理結果変換部 43 変換エンジン 46 処理要求変換ファイル 47 結果変換ファイル 48 変換索引フィル 51 グラフィックディスプレイ 52 キーボードなどの入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根上 俊幸 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 葛西 裕昭 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 野坂 祥江 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 斎藤 美佐 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5B085 BG07 5B098 AA10 GC01 GC16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザーサービス制御部とフロー制御部
    と、1つ以上の外部システム中継接続装置とを備えて、
    既存の情報処理システムを連携させて動作させる既存シ
    ステム連携制御装置であって、前記ユーザーサービス制
    御部は、利用者からの処理要求を汎用記法で記述された
    形式に変換して前記フロー制御部に渡すとともに、フロ
    ー制御部から汎用記法で記述された処理結果を受取り、
    これを利用者のクライアント装置に適合した形式に変換
    して利用者に返すものであり、前記フロー制御部は、汎
    用記法で記述された処理要求を解釈して、既存の情報処
    理システムと連絡するそれぞれの外部システム中継接続
    装置に必要な処理要求を適切な順序で発行し、それらの
    処理結果を受取り、必要なデータ変換を行いこれを集約
    して最終的に汎用記法で記述された処理結果を作成しユ
    ーザーサービス制御部に返すものであり、前記外部シス
    テム中継接続装置は、既存の情報処理システム毎に設計
    され用意されるものであって、汎用記法で記述された処
    理要求を受取り、これにしたがって担当する既存の情報
    処理システムに対して、そのシステムに依存する形式の
    処理要求を発行し、得られた結果を汎用記法で記述して
    前記フロー制御部に返すものであり、これらの構成要素
    が汎用記法で記述された情報をやり取りすることにより
    複数の既存の情報処理システムを連携させてより複雑な
    連携処理動作を行う複合情報処理システムを簡単に実現
    させることを可能とする既存システム連携制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フロー制御部は、与えられた処理要
    求に応えるための動作手順を定めた処理フローファイル
    に従って動作するものであって、処理要求の種類に応じ
    た複数の処理フローファイルを備えたものである請求項
    1に記載の既存システム連携制御装置。
  3. 【請求項3】 前記フロー制御部は、ユーザーサービス
    制御部から与えられた処理要求から適切な処理フローフ
    ァイルを選択する処理フロー選択部と、選択された処理
    フローファイルを解釈して、必要な処理要求を発行し、
    あるいはデータ変換を実行し、得られた結果をユーザー
    サービス制御部に返す処理フロー実行部と、適切な外部
    システム中継接続装置を選択して、前記処理フロー実行
    部の発行した処理要求をそこへ転送するアダプタ制御部
    を備えるものである請求項2に記載の既存システム連携
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ユーザーサービス制御部は、ユーザ
    ーからの処理要求を汎用記法で記述された処理要求に変
    換する処理要求変換部と、予め用意された処理結果変換
    規則を記述した処理結果変換ファイルの内容にしたがっ
    て、前記フロー制御部から返された処理結果をユーザー
    のクライアント装置に合わせたデータ形式に変換する処
    理結果変換部と、から構成されるものである請求項1に
    記載の既存システム連携制御装置。
  5. 【請求項5】 前記外部システム中継接続装置は、与え
    られた処理要求を、担当する既存システムに依存する処
    理要求に変換するための変換規則を定めた処理要求変換
    ファイルと、この既存システムより得られた処理結果
    を、汎用記法で記述するための変換規則を定めた結果変
    換ファイルとを備え、これらのファイルを参照して必要
    な変換を施して、既存システムとの中継接続を行うもの
    である請求項1に記載の既存システム連携制御装置。
  6. 【請求項6】 前記既存システム連携制御装置が扱う処
    理要求、処理結果の汎用記法の記述および前記処理フロ
    ーファイルの記述をタグ付きの構造化言語で行うことを
    特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の既
    存システム連携制御装置。
  7. 【請求項7】 前記既存システム連携制御装置が扱う処
    理要求、処理結果の汎用記法の記述および前記処理フロ
    ーファイルの記述をXMLで行い、各種の変換ファイル
    中の変換手順の記述をXSLTで行うことを特徴とする
    請求項6に記載の既存システム連携制御装置。
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