JP2002106914A - 空気調和機の制御方法およびその装置 - Google Patents

空気調和機の制御方法およびその装置

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JP2002106914A
JP2002106914A JP2000297986A JP2000297986A JP2002106914A JP 2002106914 A JP2002106914 A JP 2002106914A JP 2000297986 A JP2000297986 A JP 2000297986A JP 2000297986 A JP2000297986 A JP 2000297986A JP 2002106914 A JP2002106914 A JP 2002106914A
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odor
rson
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JP2000297986A
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Hiroki Igarashi
浩樹 五十嵐
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Fujitsu General Ltd
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機において、臭いセンサによる誤検
出を低減し、臭いの検出精度を上げることを目的とす
る。 【解決手段】 空気調和機の冷房・ドライ運転での臭い
検出において、圧縮機の運転開始からオフするまで、臭
いセンサによる臭い検出の基準値Rsonを所定値A毎
に更新する(ステップST1ないしST4)。圧縮機の
オフ後、圧縮機のオン、オフを1サイクルとして所定サ
イクルにおける運転率を算出し(ステップST5)、こ
の運転率に応じて圧縮機オフ時の基準値Rsonの更新
間隔Toff、圧縮機オン時の基準値Rsonの更新間
隔Tonを表1から決定し(ステップST6)、この決
定した更新間隔Toff,Tonで基準値Rsonを更
新し、この更新した基準値Rsonをもって臭い判定を
行う(ステップST7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭いセンサを有す
る空気調和機(例えばインバータルームエアコン)の制
御技術に係り、特に詳しくは、臭いセンサによって空気
の臭いを適切に判定し、室内環境を最適なものに制御可
能とする空気調和機の制御方法およびその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機は種々の機能を備えて
おり、その1つに空気清浄機能がある。この空気の清浄
機能を果たす電気式集塵フィルタを備えた空気調和機
は、室温コントロールの他に、空気の汚れを集塵するこ
とから、室内環境をより最適なものとしている。
【0003】この場合、空気清浄機能をより適切に働か
せるには、空気の汚れを検出し、この汚れの度合に応じ
て空気清浄機能を高くすればよい。例えば、室内ファン
の回転数の上昇等を行い、室内の空気の汚れを速やかに
取り除く。ところで、空気の汚れは、タバコの煙等だけ
ではなく、種々の臭いも含まれるために、空気の汚れを
検出するには、臭いを検出する臭いセンサも必要とな
る。
【0004】臭いセンサは、空気に含まれる臭い分子が
感知部に付着すると、その感知部の抵抗値が低下するも
のである。したがって、感知部の抵抗値の低下分を電圧
値で取り出して臭いの検出をし、その臭いの検出により
空気清浄機能を働かせれば、室内の臭いを速やかに除去
することができる。
【0005】上記臭いセンサを用いる場合では、以下の
方法による臭い検出が行われる。一般的には、空気のき
れいな状態における臭いセンサの出力を基準値とし、こ
の基準値に対する空気の汚れを抵抗値の変化率で検出し
てその臭いレベルを判定する方法である。
【0006】例えば、図4に示すように、臭いセンサの
感知部で空気中の臭いを感じると、そのの抵抗値が減少
し、逆に、空気がきれいになっていくと、その抵抗値が
増加していく。つまり、抵抗変化率としては、空気中の
臭いを感じると減少していき、空気がきれいになると増
加する。
【0007】また、図5に示すように、上記臭いの判定
に用いる基準値Rsonは、例えば、タイマを利用して
所定時間Aを計時し、この所定時間A毎に前区間におけ
る臭いセンサの最大出力値(換算抵抗値Rs)を当該区
間における基準値Rsonとなして更新する。さらに、
臭い判定によりレベル1ないし3になった時点でそのタ
イマをリセットし、レベル0となった時点でそのタイマ
をスタートする。このようにして、基準とした空気に対
する相対的変化により臭いレベルを判定し、また、図4
に示す複数ゾーンのうち、何れのゾーンに該当するかを
判断して臭いの度合をLED等で表示することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記空気調和
機の制御方法においては、臭いセンサの感知部の抵抗値
Rsは温度、湿度の変動によっても変化し易いため、臭
いが殆どないにもかかわらず、臭いを検出するという誤
検出が行われることがある。例えば、温度変動時にあっ
ては、その温度が高いほど、臭いセンサの出力(抵抗値
Rs)が低い値を示すめた、空気が汚れていると判定し
たり、湿度変動時にあっては、その湿度が高いほど、臭
いセンサの出力(抵抗値Rs)が低い値を示すため、空
気が汚れていると判定することがある。
【0009】特に、冷房・ドライ運転において圧縮機が
オンからオフとなったとき、室内ファンを回転し続ける
と、室内熱交換器の結露により除湿水を再び吹き出すた
め、湿度が大きく変動し、上述したような臭いの誤検出
の原因となっている。この場合、臭いレベルの判定に用
いる基準値Rsonの更新が適切に行われれば、その誤
検出が少なくて済むが、図5に示すように、その基準値
Rsonの更新が行われないと、誤検出が生じる。
【0010】すなわち、基準値Rsonの更新は、タイ
マの所定時間(一定値;A)毎に行われるが、そのタイ
マがスタートしてから所定時間が経過する前に(タイム
アップする前に)、リセットがかかると(図5参照)、
基準値Rsonの更新が行われず、前区間における臭い
センサの最大出力値を当該区間における最適な基準値R
sonとすることができない。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、圧縮機のオン、オフ時における臭い
センサによる誤検出を低減し、臭いに対する判定精度の
向上を図ることができるようにした空気調和機の制御方
法およびその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、冷凍サイクルを利用して少なくとも冷房
・ドライ運転を行い、室内の温度や湿度を所定に制御す
る一方、臭いセンサを有し、吸い込んだ空気の臭いを検
出するとともに、この臭い検出の基準値Rsonを更新
可能としている空気調和機の制御方法であって、上記冷
凍サイクルを構成する圧縮機の運転状況に応じて上記基
準値Rsonの更新間隔を可変するようにしたことを特
徴としている。
【0013】本発明は、冷凍サイクルを利用して少なく
とも冷房・ドライ運転を行い、室内の温度や湿度を所定
に制御する一方、臭いセンサを有し、吸い込んだ空気の
臭いを検出するとともに、この臭い検出の基準値Rso
nを更新可能としている空気調和機の制御方法であっ
て、上記冷凍サイクルを構成する圧縮機の運転率を算出
する一方、この運転率が高いほど、上記圧縮機のオフ時
における基準値Rsonの更新間隔を長くし、その運転
率が低いほど、上記圧縮機のオン時における基準値Rs
onの更新間隔を短くするようにしたことを特徴として
いる。
【0014】本発明は冷凍サイクルを利用して少なくと
も冷房・ドライ運転を行い、室内の温度や湿度を所定に
制御する一方、臭いセンサを有し、吸い込んだ空気の臭
いを検出するとともに、この臭い検出の基準値Rson
を所定時間毎に更新可能としている空気調和機の制御装
置であって、予め上記冷凍サイクルを構成する圧縮機の
運転率に応じて上記基準値Rsonの更新間隔を決定し
て表形式で記憶する記憶手段と、上記運転率を所定サイ
クル毎に算出し、この算出運転率に応じて記憶手段の更
新間隔を決定し、この決定更新間隔をもって上記基準値
Rsonの更新する制御手段とを備えていることを特徴
としている。
【0015】上記所定サイクルは、上記圧縮機のオン、
オフを1サイクルとして少なくとも2サイクル以上であ
り、上記表は、運転率100%を複数に区分し、各区分
毎に圧縮機オン時の更新間隔Tonおよび圧縮機オフ時
の更新間隔Toffを決定したものであり、上記圧縮機
の運転率が高いほど、その圧縮機オン時の更新間隔To
nを長くするとともに、上記圧縮機オフ時の更新間隔T
offを短くするとよい。これにより、圧縮機の運転率
が高い場合、その圧縮機オフ時の室内の温度や湿度の変
動は大きくなるが、その更新間隔Toffが短くなるこ
とから、更新間隔Toffをセットするタイマのタイム
アップ前にリセットがかかることがなく、臭い検出のた
めの基準値Rsonが適切に更新されれることから、臭
いの誤検出、誤判定が防止できる。
【0016】上記所定サイクルは、上記圧縮機のオン、
オフを1サイクルとして少なくとも2サイクル以上であ
り、上記表は、運転率100%を複数に区分し、各区分
毎に圧縮機オン時の更新間隔Tonおよび圧縮機オフ時
の更新間隔Toffを決定したものであり、上記圧縮機
の運転率が低いほど、その圧縮機オン時の更新間隔To
nを短くするとともに、その圧縮機オフ時の更新間隔T
offを長くするとよい。これにより、圧縮機の運転率
が低い場合、その圧縮機オン時の室内の温度や湿度の変
動は大きくなるが、その更新間隔Tonが短くなること
から、更新間隔Tonをセットするタイマのタイムアッ
プ前にリセットがかかることもなく、臭い検出のための
基準値Rsonが適切に更新されることから、臭いの誤
検出、誤判定が防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図3を参照して詳細に説明する。図2において、
この空気調和機の制御方法が適用される室内機制御装置
は、臭いセンサ1からの検出信号により当該室内の臭い
を検出する際、当該冷凍サイクルを構成する圧縮機2の
オン、オフを1サイクルとして所定サイクル数毎に運転
率(オンの割合)Conを算出し、臭い検出に用いる基
準値Rsonの更新間隔をその運転率Conに応じて下
記表1により決定し、この決定した更新間隔を内部タイ
マのセット値とする室内機制御部(マイクロコンピュー
タ)3とを備えている。
【0018】
【表1】
【0019】表1について説明すると、運転率Conが
100%以下で、70%より大きい場合、圧縮機オン時
Tonにおいては更新間隔を20分とし、圧縮機オフ時
Toffにおいては更新間隔を0.5分とする。運転率
Conが70%以下で、50%より大きい場合、圧縮機
オン時Tonにおいては更新間隔を12分とし、圧縮機
オフ時Toffにおいては更新間隔を2分とする。運転
率Conが50%以下で、30%より大きい場合、圧縮
機オン時Tonにおいては更新間隔を9分とし、圧縮機
オフ時Toffにおいては更新間隔を3分とする。運転
率Conが30%以下である場合、圧縮機オン時Ton
においては更新間隔を0.5分とし、圧縮機オフ時To
ffにおいては更新間隔を10分とする。
【0020】なお、表1の更新間隔については、圧縮機
2の運転率Conが高いほど、つまりオン割合が大きい
ほど、圧縮機オフ時の更新間隔Toffを短くし、圧縮
機2の運転率Conが低いほど、圧縮機オン時の更新間
隔Tonを短くなっていればよい。また、上記表1は予
め更新間隔Ton,Toffを経験的に求めて室内機制
御部3の内部メモリ3aに記憶しておく。
【0021】さらに、室内機制御装置は、室温を検出す
るための室温センサ4、室内ファン5、室内ファンの駆
動回路(ドライバ)6および表示部(LED;空気清浄
度表示)7の他に、空調に必要な室内熱交換器等や電気
式集塵フィルタを備えている。
【0022】上記空気調和機の室外機制御装置は、制御
本体としての室外機制御部(マイクロコンピュータ)8
と、室外ファン9、室外ファン9の駆動回路10および
圧縮機2の駆動回路11の他に、空調に必要な室外機熱
交換器等を備えている。そして、リモコン12の操作
(冷房・ドライ等の運転や設定温度Ts等)にしたがっ
て室内機制御部3と室外機制御部8との間では必要な信
号の授受を行う。
【0023】例えば、室内機制御部3は、室温とその設
定温度Tsとの差に応じて圧縮機2の運転、回転数(運
転周波数コード)指令を室外機制御部8に送信し、この
室外機制御部8は、その運転周波数コードにしたがって
圧縮機2の回転数を制御し、当該冷凍サイクルを作動し
て室温コントロールを可能としている。
【0024】次に、上記構成の制御装置の動作を図1の
フローチャート図および図3のタイムチャート図を参照
して説明する。まず、リモコン12により当該空気調和
機の運転オン操作が行われ、室内機制御装部3および室
外機制御部8は、リモコン12の設定状態に応じた運転
を行い、室温コントロールを行うものとする。
【0025】このとき、室内機制御部3は、冷房・ドラ
イ運転であると(ステップST1)、臭い判定のための
基準値Rsonを算出する(ステップST2)。なお、
その基準値Rsonは、従来同様に臭いセンサ1の出力
値(電圧値)のうち前区間における最大出力値(電圧)
を抵抗値に換算して算出される。
【0026】続いて、圧縮機2の運転をオフしたか否か
を判断し(ステップST3)、圧縮機2の運転がオフに
ならない限り、ステップST4に進み、上記算出した基
準値Rsonを用いて臭い検出制御を行う。
【0027】この臭い検出制御では、従来と同様に臭い
判定を行ってその結果を表示部(LED;空気清浄度表
示)7に表示する。例えば、レベル0である場合3つの
LEDを消灯し、レベル1である場合1つのLEDを点
灯し、残り2つのLEDを消灯し、レベル2である場合
2つのLEDを点灯し、残り1つのLEDを消灯し、レ
ベル3である場合3つのLEDを点灯する。
【0028】また、基準値Rsonの更新を行うことも
あるが、この更新については、従来と同様に所定時間A
毎に行う。この場合、その所定時間A経過後に、ステッ
プST4からST2に戻って前区間における最大出力値
により新たな基準値Rsonを算出する。
【0029】続いて、圧縮機2の運転がオフになると、
例えば、運転開始から1度でも圧縮機2の運転がオフに
なると(図3(a)のタイミングt1参照)、ステップ
ST3からST5に進み、所定サイクル(例えば2サイ
クル分)の運転率Conを算出、判定する(ステップS
T5)。この場合、図3(a)に示すように、オフ、オ
ンをそれぞれ2回繰り返したタイミング(同図(a)の
タイミングt2)において、そのオンの割合(%)を算
出して運転率Conとする。
【0030】上記算出した運転率をもとにして上記表1
の基準値Rsonの更新間隔を決定する(ステップST
6)。例えば、運転率Conが高いほど、圧縮機オン時
の更新間隔Tonが長くなり、圧縮機オフ時の更新間隔
Toffが短くなる。この場合、図3(b)に示すよう
に、次の2サイクルの間(同図(b)のt2からt3の
間)においては、圧縮機オン時の更新間隔Tonと圧縮
機オフ時の更新間隔Toffが異なる。
【0031】なお、図3(a)のタイミングt1からt
2の間においては、上述した所定時間A毎に基準値Rs
onを更新する。続いて、タイミングt2からt3の間
(2サイクル分の間)においては、上記決定した更新間
隔Toff,Tonをもとにして基準値Rsonを更新
し、臭い検出を行うとともに、その臭いレベル0ないし
3を判定する(ステップST7)。
【0032】このように、運転率Conが高い状態にあ
るタイミングt2からt3の間にあっては、圧縮機2の
停止時に室内ファン5が回転していると、室内の温度や
湿度の変動がどうしても大きくなるが、圧縮機オフ時の
更新間隔Toffが短いため、内部のタイマがその更新
間隔Toffになる前にリセットされることがなくな
る。したがって、基準値Rsonが更新間隔Toff毎
に更新されることにより、臭いの誤検出を防止できるた
め、臭い判定を正確に行うことができる。
【0033】逆に、圧縮機2が運転していることから、
室内の温度や湿度が大きく変動することもなく、圧縮機
オン時の更新間隔Tonが長くとも、内部のタイマがそ
の更新間隔Tonになる前にリセットされることがな
い。したがって、臭いの誤検出の可能性は極めて低く、
臭い判定を正確にできる。
【0034】続いて、圧縮機2の運転率Conが変動し
ているか否かを判断する(ステップST8)。図3
(a)および同図(b)のt2から同図(b)のt3ま
での間の運転率が前回(t1からt2の間)の運転率と
異なるか否か、つまり、上記表1の区分が異なるか否か
を判断する。なお、その運転率Conが同じ区分内に納
まっている場合には、ステップST7に戻り、更新間隔
Toff,Tonを変更することなく、臭い検出、臭い
判定を行う。
【0035】続いて、運転率Conの変動が大きく、上
記表1の区分が異なると、ステップST5に戻り、上述
した処理を繰り返す。図3(b)のタイミングt3にお
いて、t2からt3の間の運転率Conが前回のt1か
らt2の間の運転率Conより低いと判断すると、t2
からt3の間の運転率Conを算出し(ステップST
5)、更新間隔Toff,Tonを決定し(ステップS
T6)、以下上述同様の処理を繰り返す。
【0036】この場合、運転率Conが前回より低いこ
とから、上記表1から圧縮機オン時の更新間隔Tonは
短めとなり、圧縮機オフ時の更新間隔Toffが長めと
なる。したがって、図3(b)および同図(c)のタイ
ミングt3以降はその更新間隔Ton,Toffにより
基準値Rsonが更新される。
【0037】このように、運転率Conが低い場合、圧
縮機2のオン時に室内ファンが回転していると、室内の
温度や湿度の変動がどうしても大きくなるが、その圧縮
機オン時の更新間隔Tonは短めとなるため、内部のタ
イマがその更新間隔Tonになる前にリセットされるこ
ともなくなる。
【0038】したがって、基準値Rsonが更新間隔T
on毎に更新されることになり、臭いの誤検出を防止
し、臭い判定を正確に行うことができる。逆に、圧縮機
2が停止していることから、室内の温度や湿度が大きく
変動することがなく、圧縮機オン時の更新間隔Toff
が長くとも、内部のタイマがその更新間隔Toffにな
る前にリセットされることもない。したがって、臭いの
誤検出の可能性は極めて低く、臭い判定を正確にでき
る。
【0039】ところで、運転率Conを算出するための
所定サイクル分(2サイクル分)が長時間得られない場
合、例えば図3(b)および同図(c)のタイミングt
3以降においては、圧縮機2がオン(タイミングt4)
になってから所定時間(例えば15分)が経過しても、
圧縮機2がオフにされない場合では、その15分経過し
た時点(タイミングt5)で運転率Conを100%と
判定する。そして、その運転率Conの100%に対応
する更新間隔Ton,Toffを上記表1から決定し、
上述同様にその更新間隔Ton,Toffを用いて基準
値Rsonを算出し、臭い検出、臭い判定を行う。
【0040】このように、圧縮機2の運転率Conに応
じて圧縮機オン時および圧縮機オフ時の更新間隔を可変
する。つまり、圧縮機2の運転状況に応じて圧縮機オン
時やオフ時の温度、湿度の変動を判断し、基準値Rso
nを算出するための更新間隔を適切な値に切り替える。
したがって、圧縮機2の運転状態(オン、オフ)により
室内の温度や湿度の変動が大きく、臭いセンサ1の出力
増減が大きくなっても、その圧縮機オン時の更新間隔T
on、あるいは、圧縮機オフ時の更新間隔Toffが短
い値に切り替えられるため、更新間隔Ton,Toff
をセットする内部のタイマがタイムアップする前にリセ
ットされることがなく、常に適切な基準値Rsonを得
て臭いの誤検出、臭いの誤判定を防止することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明した本発明は、以下に述べる効
果を奏する。本発明の空気調和機の制御方法は、臭いセ
ンサによる臭い検出の基準値Rsonを更新について、
冷凍サイクルを構成する圧縮機の運転状況に応じて基準
値Rsonの更新間隔を可変していることから、圧縮機
の運転率により室内の温度や湿度の変動を判断してその
更新間隔を適切なもものとする。したがって、更新間隔
をセットするタイマのタイムアップ前のリセットを回避
し、圧縮機のオン、オフ時における臭いセンサによる誤
検出を低減し、臭いに対する判定精度の向上を図ること
ができるという効果がある。
【0042】本発明の空気調和機の制御方法は、臭いセ
ンサによる臭い検出の基準値Rsonを更新について、
冷凍サイクルを構成する圧縮機の運転率を算出する一
方、この運転率が高いほど、その圧縮機のオフ時におけ
る基準値Rsonの更新間隔を長くし、その運転率が低
いほど、その圧縮機のオン時における基準値Rsonの
更新間隔を短くしていることから、運転率が高い場合の
圧縮機オフ時、あるいは、運転率が低い場合の圧縮機オ
ン時においては、室内の温度や湿度の変動が大きくな
り、臭いセンサの出力増減が大きくなるが、その更新間
隔が短くなるために、その更新間隔をセットするタイマ
のタイムアップ前のリセットを回避できることから、上
述した効果と同じ効果を発揮する。
【0043】本発明の空気調和機の制御装置は、臭いセ
ンサを用いて臭い検出を行うための基準値Rsonの更
新間隔を予め冷凍サイクルを構成する圧縮機の運転率に
応じて決定して表形式で記憶してなる記憶手段と、その
運転率を所定サイクル毎に算出し、この算出運転率に応
じて記憶手段の更新間隔を決定し、この決定更新間隔を
もって基準値Rsonの更新する制御手段を備えている
ことから、上述した効果に加え、その制御手段として
は、当該空気調和機の制御手段のマイクロコンピュータ
で実現し、またその記憶手段をマイクロコンピュータの
内部メモリとすることができることから、新たなハード
ウェアを付加する必要がなく、コストアップなしに実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、空気調和機の制
御方法を説明するための概略的フローチャート図。
【図2】本発明の空気調和機の制御方法が適用される制
御装置の概略的ブロック図。
【図3】図2に示す制御装置の動作を説明するための概
略的タイムチャート図。
【図4】従来の空気調和機における臭い判定を説明する
ための概略的模式図。
【図5】従来の空気調和機に備える臭いセンサの動作を
説明するための概略的タイムチャート図。
【図6】従来の空気調和機に備える臭い検出を説明する
ための概略的タイムチャート図。
【符号の説明】
1 臭いセンサ 2 圧縮機 3 室内機制御部(マイクロコンピュータ) 3a メモリ(マイクロコンピュータ内部の) 4 室温センサ 5 室内ファン 7 表示部(LED;空気清浄度等の表示) A 所定時間(一定値の更新間隔) Rson 基準値 Ton 更新間隔(圧縮機オン時の) Toff 更新間隔(圧縮機オフ時の)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルを利用して少なくとも冷房
    ・ドライ運転を行い、室内の温度や湿度を所定に制御す
    る一方、臭いセンサを有し、吸い込んだ空気の臭いを検
    出するとともに、該臭い検出の基準値Rsonを更新可
    能としている空気調和機の制御方法であって、前記冷凍
    サイクルを構成する圧縮機の運転状況に応じて前記基準
    値Rsonの更新間隔を可変するようにしたことを特徴
    とする空気調和機の制御方法。
  2. 【請求項2】 冷凍サイクルを利用して少なくとも冷房
    ・ドライ運転を行い、室内の温度や湿度を所定に制御す
    る一方、臭いセンサを有し、吸い込んだ空気の臭いを検
    出するとともに、該臭い検出の基準値Rsonを更新可
    能としている空気調和機の制御方法であって、前記冷凍
    サイクルを構成する圧縮機の運転率を算出する一方、該
    運転率が高いほど、前記圧縮機のオフ時における基準値
    Rsonの更新間隔を長くし、その運転率が低いほど、
    前記圧縮機のオン時における基準値Rsonの更新間隔
    を短くするようにしたことを特徴とする空気調和機の制
    御方法。
  3. 【請求項3】 冷凍サイクルを利用して少なくとも冷房
    ・ドライ運転を行い、室内の温度や湿度を所定に制御す
    る一方、臭いセンサを有し、吸い込んだ空気の臭いを検
    出するとともに、該臭い検出の基準値Rsonを所定時
    間毎に更新可能としている空気調和機の制御装置であっ
    て、予め前記冷凍サイクルを構成する圧縮機の運転率に
    応じて前記基準値Rsonの更新間隔を決定して表形式
    で記憶する記憶手段と、前記運転率を所定サイクル毎に
    算出し、該算出運転率に応じて記憶手段の更新間隔を決
    定し、該決定更新間隔をもって前記基準値Rsonの更
    新する制御手段とを備えていることを特徴とする空気調
    和機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記所定サイクルは、前記圧縮機のオ
    ン、オフを1サイクルとして少なくとも2サイクル以上
    であり、前記表は、運転率100%を複数に区分し、各
    区分毎に圧縮機オン時の更新間隔Tonおよび圧縮機オ
    フ時の更新間隔Toffを決定したものであり、前記圧
    縮機の運転率が高いほど、その圧縮機オン時の更新間隔
    Tonを長くするとともに、前記圧縮機オフ時の更新間
    隔Toffを短くしてなる請求項3に記載の空気調和機
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定サイクルは前記圧縮機のオン、
    オフを1サイクルとして少なくとも2サイクル以上であ
    り、前記表は運転率100%を複数に区分し、各区分毎
    に圧縮機オン時の更新間隔Tonおよび圧縮機オフ時の
    更新間隔Toffを決定したものであり、前記圧縮機の
    運転率が低いほど、その圧縮機オン時の更新間隔Ton
    を短くするとともに、前記圧縮機オフ時の更新間隔To
    ffを長くしてなる請求項3に記載の空気調和機の制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108644987A (zh) * 2018-05-17 2018-10-12 广东美的制冷设备有限公司 空调器及其的控制方法和计算机可读存储介质

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