JP2002106834A - 燃焼状況検知方法およびその装置 - Google Patents
燃焼状況検知方法およびその装置Info
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- JP2002106834A JP2002106834A JP2000297737A JP2000297737A JP2002106834A JP 2002106834 A JP2002106834 A JP 2002106834A JP 2000297737 A JP2000297737 A JP 2000297737A JP 2000297737 A JP2000297737 A JP 2000297737A JP 2002106834 A JP2002106834 A JP 2002106834A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各バーナ36・39の燃焼状況を正確に検知
することができるように、高い周波数帯域においても大
きな変化幅で相関値を得ることを可能にする。 【解決手段】 主バーナ39および点火バーナ36を備
えたバーナ装置40に対して対をなすように配置され、
音声信号を獲得する2系統の音声検出部1・1と、各バ
ーナ39の燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を音声
信号から抽出するバンドパスフィルタ31a・31b
と、周波数帯域間における音圧レベルの差を解消するよ
うに、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で各信
号成分を増幅するメインアンプ32a・32bと、各周
波数帯域の信号成分の相関値に基づいて各バーナの燃焼
状況を検知する演算処理ボード7等とを有している。
することができるように、高い周波数帯域においても大
きな変化幅で相関値を得ることを可能にする。 【解決手段】 主バーナ39および点火バーナ36を備
えたバーナ装置40に対して対をなすように配置され、
音声信号を獲得する2系統の音声検出部1・1と、各バ
ーナ39の燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を音声
信号から抽出するバンドパスフィルタ31a・31b
と、周波数帯域間における音圧レベルの差を解消するよ
うに、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で各信
号成分を増幅するメインアンプ32a・32bと、各周
波数帯域の信号成分の相関値に基づいて各バーナの燃焼
状況を検知する演算処理ボード7等とを有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナの燃焼状況
を音声信号を基にして検知する燃焼状況検知方法および
その装置に関するものである。
を音声信号を基にして検知する燃焼状況検知方法および
その装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バーナ装置の燃焼状況を検知す
る場合には、バーナ装置の近傍にマイクを配設して音声
信号を獲得し、この音声信号の平均値を所定値と比較す
るという方法が採用されるが、この方法では、バーナ装
置の燃焼条件により音響や圧力が大きく変動したとき
に、音声信号の平均値が燃焼条件に従って大きく変動す
るため、高い信頼性でもって燃焼状況を検知することが
できない。
る場合には、バーナ装置の近傍にマイクを配設して音声
信号を獲得し、この音声信号の平均値を所定値と比較す
るという方法が採用されるが、この方法では、バーナ装
置の燃焼条件により音響や圧力が大きく変動したとき
に、音声信号の平均値が燃焼条件に従って大きく変動す
るため、高い信頼性でもって燃焼状況を検知することが
できない。
【0003】そこで、近年においては、バーナ装置の近
傍に一対のマイクを配設し、これらのマイクからそれぞ
れ得られた音声信号を十分に増幅した後、両音声信号の
相関値を求めて燃焼状況を検知する方法が提案されてい
る(特開平9−42665号公報)。また、特開平10
−318535号公報には、上記の相関値に音声信号の
エネルギーを乗算することにより相関を強調した評価値
に基づいて燃焼状況を検知する方法が提案されている。
そして、これらの方法であれば、燃焼条件の変動に伴っ
てマイクから出力される音声信号が変動した場合であっ
ても、一対のマイクから同一の変動量で音声信号が出力
されるため、両音声信号間の相関の程度を示す相関値に
変化はない。この結果、バーナ装置の燃焼条件により音
響パワーや音圧が大きく変動した場合であっても、高い
信頼性でもって燃焼状況を検知することが可能になって
いる。
傍に一対のマイクを配設し、これらのマイクからそれぞ
れ得られた音声信号を十分に増幅した後、両音声信号の
相関値を求めて燃焼状況を検知する方法が提案されてい
る(特開平9−42665号公報)。また、特開平10
−318535号公報には、上記の相関値に音声信号の
エネルギーを乗算することにより相関を強調した評価値
に基づいて燃焼状況を検知する方法が提案されている。
そして、これらの方法であれば、燃焼条件の変動に伴っ
てマイクから出力される音声信号が変動した場合であっ
ても、一対のマイクから同一の変動量で音声信号が出力
されるため、両音声信号間の相関の程度を示す相関値に
変化はない。この結果、バーナ装置の燃焼条件により音
響パワーや音圧が大きく変動した場合であっても、高い
信頼性でもって燃焼状況を検知することが可能になって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、バーナ装置が主バーナと点火バーナのよ
うに燃焼能力の異なる複数のバーナを備えている場合
に、燃焼能力の小さなバーナの燃焼状況を正確に検知す
ることが困難であるという問題がある。
来の方法では、バーナ装置が主バーナと点火バーナのよ
うに燃焼能力の異なる複数のバーナを備えている場合
に、燃焼能力の小さなバーナの燃焼状況を正確に検知す
ることが困難であるという問題がある。
【0005】即ち、例えば燃焼能力の小さな点火バーナ
は、燃焼能力の大きな主バーナと比較して、燃焼音を示
す信号成分が高い周波数帯域に存在している。また、一
般に、燃焼音の音圧レベルは、周波数が高くなるのに従
って低下し易いという性質を有している。従って、両バ
ーナの燃焼音がマイクにより一つの音声信号として検出
されると、音声信号中には、図3(a)の実線で示すよ
うに、大きな音圧レベルの低い周波数帯域に主バーナの
燃焼音に対応した信号成分が存在し、小さな音圧レベル
の高い周波数帯域に点火バーナの燃焼音に対応した信号
成分が存在した状態になる。
は、燃焼能力の大きな主バーナと比較して、燃焼音を示
す信号成分が高い周波数帯域に存在している。また、一
般に、燃焼音の音圧レベルは、周波数が高くなるのに従
って低下し易いという性質を有している。従って、両バ
ーナの燃焼音がマイクにより一つの音声信号として検出
されると、音声信号中には、図3(a)の実線で示すよ
うに、大きな音圧レベルの低い周波数帯域に主バーナの
燃焼音に対応した信号成分が存在し、小さな音圧レベル
の高い周波数帯域に点火バーナの燃焼音に対応した信号
成分が存在した状態になる。
【0006】これにより、増幅後の音声信号のピーク値
が上限値を越えないように、大きな音圧レベルの低い周
波数帯域の信号成分を基準として音声信号の増幅が行わ
れると、音声信号全体として十分に増幅した場合であっ
ても、小さな音圧レベルの高い周波数帯域の信号成分に
対する増幅が不十分なものになる。従って、図3(b)
の実線で示すように、主バーナに対応する低い周波数帯
域においては燃焼時と非燃焼時とで大きく変化する相関
値が得られるのに対し、高い周波数帯域においては小さ
な変化幅の相関値しか得られない。この結果、高い周波
数帯域に対応する点火バーナの燃焼状況を正確に検知す
ることが困難になる。
が上限値を越えないように、大きな音圧レベルの低い周
波数帯域の信号成分を基準として音声信号の増幅が行わ
れると、音声信号全体として十分に増幅した場合であっ
ても、小さな音圧レベルの高い周波数帯域の信号成分に
対する増幅が不十分なものになる。従って、図3(b)
の実線で示すように、主バーナに対応する低い周波数帯
域においては燃焼時と非燃焼時とで大きく変化する相関
値が得られるのに対し、高い周波数帯域においては小さ
な変化幅の相関値しか得られない。この結果、高い周波
数帯域に対応する点火バーナの燃焼状況を正確に検知す
ることが困難になる。
【0007】従って、本発明は、各バーナの燃焼状況を
正確に検知することができるように、高い周波数帯域に
おいても大きな変化幅で相関値を得ることができる燃焼
状況検知方法およびその装置を提供するものである。
正確に検知することができるように、高い周波数帯域に
おいても大きな変化幅で相関値を得ることができる燃焼
状況検知方法およびその装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、燃焼状況検知方法であって、複
数のバーナを備えたバーナ装置に対して対をなす複数系
統の音声検出手段により音声信号を獲得し、前記各バー
ナの燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を前記音声信
号から抽出し、前記各周波数帯域の音圧レベルに応じた
増幅率で各信号成分を増幅することによって、前記周波
数帯域間における音圧レベルの差を解消し、前記各周波
数帯域の信号成分の相関値に基づいて前記各バーナの燃
焼状況を検知することを特徴としている。上記の構成に
よれば、音声検出手段により獲得した音声信号中に、大
きな音圧レベルの低い周波数帯域の信号成分と、小さな
音圧レベルの高い周波数帯域の信号成分とが含まれ、こ
れらの各周波数帯域の信号成分が例えば主バーナおよび
点火バーナの燃焼状況をそれぞれ示していた場合であっ
ても、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で増幅
し、各帯域間の音圧レベルの差を解消した信号成分の相
関値に基づいて燃焼状況をそれぞれ検知するため、各バ
ーナの燃焼状況を確実に検知することができる。
に、請求項1の発明は、燃焼状況検知方法であって、複
数のバーナを備えたバーナ装置に対して対をなす複数系
統の音声検出手段により音声信号を獲得し、前記各バー
ナの燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を前記音声信
号から抽出し、前記各周波数帯域の音圧レベルに応じた
増幅率で各信号成分を増幅することによって、前記周波
数帯域間における音圧レベルの差を解消し、前記各周波
数帯域の信号成分の相関値に基づいて前記各バーナの燃
焼状況を検知することを特徴としている。上記の構成に
よれば、音声検出手段により獲得した音声信号中に、大
きな音圧レベルの低い周波数帯域の信号成分と、小さな
音圧レベルの高い周波数帯域の信号成分とが含まれ、こ
れらの各周波数帯域の信号成分が例えば主バーナおよび
点火バーナの燃焼状況をそれぞれ示していた場合であっ
ても、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で増幅
し、各帯域間の音圧レベルの差を解消した信号成分の相
関値に基づいて燃焼状況をそれぞれ検知するため、各バ
ーナの燃焼状況を確実に検知することができる。
【0009】請求項2の発明は、燃焼状況検知装置であ
って、複数のバーナを備えたバーナ装置に対して対をな
すように配置され、音声信号を獲得する複数系統の音声
検出手段と、前記各バーナの燃焼状況を示す周波数帯域
の信号成分を前記音声信号から抽出するフィルタ手段
と、前記周波数帯域間における音圧レベルの差を解消す
るように、前記各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅
率で各信号成分を増幅する増幅手段と、前記各周波数帯
域の信号成分の相関値に基づいて前記各バーナの燃焼状
況を検知する情報処理手段とを有することを特徴として
いる。上記の構成によれば、音声検出手段により獲得し
た音声信号中に、大きな音圧レベルの低い周波数帯域の
信号成分と、小さな音圧レベルの高い周波数帯域の信号
成分とが含まれ、これらの各周波数帯域の信号成分が例
えば主バーナおよび点火バーナの燃焼状況をそれぞれ示
していた場合であっても、各周波数帯域の音圧レベルに
応じた増幅率で増幅し、各帯域間の音圧レベルの差を解
消した信号成分の相関値に基づいて燃焼状況をそれぞれ
検知するため、両バーナの燃焼状況を確実に検知するこ
とができる。
って、複数のバーナを備えたバーナ装置に対して対をな
すように配置され、音声信号を獲得する複数系統の音声
検出手段と、前記各バーナの燃焼状況を示す周波数帯域
の信号成分を前記音声信号から抽出するフィルタ手段
と、前記周波数帯域間における音圧レベルの差を解消す
るように、前記各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅
率で各信号成分を増幅する増幅手段と、前記各周波数帯
域の信号成分の相関値に基づいて前記各バーナの燃焼状
況を検知する情報処理手段とを有することを特徴として
いる。上記の構成によれば、音声検出手段により獲得し
た音声信号中に、大きな音圧レベルの低い周波数帯域の
信号成分と、小さな音圧レベルの高い周波数帯域の信号
成分とが含まれ、これらの各周波数帯域の信号成分が例
えば主バーナおよび点火バーナの燃焼状況をそれぞれ示
していた場合であっても、各周波数帯域の音圧レベルに
応じた増幅率で増幅し、各帯域間の音圧レベルの差を解
消した信号成分の相関値に基づいて燃焼状況をそれぞれ
検知するため、両バーナの燃焼状況を確実に検知するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図3に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る燃
焼状況検知方法は、図1に示すように、燃焼状況検知装
置により実施される。燃焼状況検知装置は、音声検出部
1・1と、音声検出部1・1に直列接続された音声抽出
部30・30とを2系統有している。各音声検出部1・
1は、音声信号を検出するマイクおよびプローブからな
るマイクプローブ2を有している。そして、一方の音声
検出部1のマイクプローブ2と他方の音声検出部1のマ
イクプローブ2とは、図2に示すように、主バーナ39
および点火バーナ36を備えたバーナ装置40に対して
左右一対に配置され、先端部が火炎37の近傍に位置さ
れている。
図3に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る燃
焼状況検知方法は、図1に示すように、燃焼状況検知装
置により実施される。燃焼状況検知装置は、音声検出部
1・1と、音声検出部1・1に直列接続された音声抽出
部30・30とを2系統有している。各音声検出部1・
1は、音声信号を検出するマイクおよびプローブからな
るマイクプローブ2を有している。そして、一方の音声
検出部1のマイクプローブ2と他方の音声検出部1のマ
イクプローブ2とは、図2に示すように、主バーナ39
および点火バーナ36を備えたバーナ装置40に対して
左右一対に配置され、先端部が火炎37の近傍に位置さ
れている。
【0011】上記の音声検出部1は、図1に示すよう
に、マイクプローブ2により検出された音声信号を増幅
するプリアンプ(preamp)3と、プリアンプ3により増幅
された音声信号中の高周波成分を通過させるハイパスフ
ィルタ(HPF) 4と、ハイパスフィルタ4を通過した音声
信号中の低周波成分を通過させるローパスフィルタ(LP
F) 5とを有している。
に、マイクプローブ2により検出された音声信号を増幅
するプリアンプ(preamp)3と、プリアンプ3により増幅
された音声信号中の高周波成分を通過させるハイパスフ
ィルタ(HPF) 4と、ハイパスフィルタ4を通過した音声
信号中の低周波成分を通過させるローパスフィルタ(LP
F) 5とを有している。
【0012】上記のプリアンプ3およびフィルタ4・5
には、それぞれトリマ6が接続されており、各トリマ6
を操作することによりプリアンプ3の増幅率や各フィル
タ4・5の周波数が微調整されるようになっている。
尚、プリアンプ3およびフィルタ4・5には、増幅率お
よび周波数を段階的に切り替え可能とするディップスイ
ッチ等の切替器が接続されていることが望ましい。
には、それぞれトリマ6が接続されており、各トリマ6
を操作することによりプリアンプ3の増幅率や各フィル
タ4・5の周波数が微調整されるようになっている。
尚、プリアンプ3およびフィルタ4・5には、増幅率お
よび周波数を段階的に切り替え可能とするディップスイ
ッチ等の切替器が接続されていることが望ましい。
【0013】上記の各両音声検出部1・1における音声
信号の出力側には、上述の音声抽出部30・30が接続
されている。音声抽出部30は、主バーナ39に対応し
た低い周波数帯域の信号成分を音声信号から抽出して増
幅する低周波帯域抽出部30aと、点火バーナ36に対
応した高い周波数帯域の信号成分を音声信号から抽出し
て増幅する高周波帯域抽出部30bとを並列状態で備え
ている。
信号の出力側には、上述の音声抽出部30・30が接続
されている。音声抽出部30は、主バーナ39に対応し
た低い周波数帯域の信号成分を音声信号から抽出して増
幅する低周波帯域抽出部30aと、点火バーナ36に対
応した高い周波数帯域の信号成分を音声信号から抽出し
て増幅する高周波帯域抽出部30bとを並列状態で備え
ている。
【0014】上記の低周波帯域抽出部30aは、所定の
第1周波数帯域の信号成分のみを通過させるバンドパス
フィルタ(BPF) 31aと、バンドパスフィルタ31aか
らの信号成分を増幅するメインアンプ(main amp)32a
とを有している。バンドパスフィルタ31aには、第1
周波数帯域の下限値を設定する第1トリマ33aと、第
1周波数帯域の上限値を設定する第2トリマ34aとが
接続されており、これらのトリマ33a・34aは、第
1周波数帯域を例えば280Hz〜380Hzの範囲と
するように調整されている。また、メインアンプ32a
には、増幅率を設定する第3トリマ35aが接続されて
おり、第3トリマ35aは、第1周波数帯域の信号成分
の音圧レベルに対して最適な増幅率でメインアンプ32
aを作動させるように調整されている。
第1周波数帯域の信号成分のみを通過させるバンドパス
フィルタ(BPF) 31aと、バンドパスフィルタ31aか
らの信号成分を増幅するメインアンプ(main amp)32a
とを有している。バンドパスフィルタ31aには、第1
周波数帯域の下限値を設定する第1トリマ33aと、第
1周波数帯域の上限値を設定する第2トリマ34aとが
接続されており、これらのトリマ33a・34aは、第
1周波数帯域を例えば280Hz〜380Hzの範囲と
するように調整されている。また、メインアンプ32a
には、増幅率を設定する第3トリマ35aが接続されて
おり、第3トリマ35aは、第1周波数帯域の信号成分
の音圧レベルに対して最適な増幅率でメインアンプ32
aを作動させるように調整されている。
【0015】一方、高周波帯域抽出部30bは、所定の
第2周波数帯域の信号成分のみを通過させるバンドパス
フィルタ(BPF) 31bと、バンドパスフィルタ31bか
らの信号成分を増幅するメインアンプ(main amp)32b
とを有している。バンドパスフィルタ31bには、第2
周波数帯域の下限値を設定する第4トリマ33bと、第
2周波数帯域の上限値を設定する第5トリマ34bとが
接続されており、これらのトリマ33a・34bは、第
2周波数帯域を例えば1500Hz〜1800Hzの範
囲とするように調整されている。また、メインアンプ3
2bには、増幅率を調整する第6トリマ35bが接続さ
れており、第6トリマ35bは、第2周波数帯域の信号
成分の音圧レベルに対して最適な増幅率でメインアンプ
32bを作動させるように調整されている。
第2周波数帯域の信号成分のみを通過させるバンドパス
フィルタ(BPF) 31bと、バンドパスフィルタ31bか
らの信号成分を増幅するメインアンプ(main amp)32b
とを有している。バンドパスフィルタ31bには、第2
周波数帯域の下限値を設定する第4トリマ33bと、第
2周波数帯域の上限値を設定する第5トリマ34bとが
接続されており、これらのトリマ33a・34bは、第
2周波数帯域を例えば1500Hz〜1800Hzの範
囲とするように調整されている。また、メインアンプ3
2bには、増幅率を調整する第6トリマ35bが接続さ
れており、第6トリマ35bは、第2周波数帯域の信号
成分の音圧レベルに対して最適な増幅率でメインアンプ
32bを作動させるように調整されている。
【0016】上記のように構成された2系統の音声抽出
部30・30は、音声信号を基にして燃焼状況を判断す
る演算処理ボード7に接続されている。演算処理ボード
7は、音声信号をデジタル値の音声データに変換して取
り込むA/D変換部8と、音声データをデータ処理して
評価値を求めるCPU(Central Processing Unit)部9
と、CPU部9と協調してデータ処理中のFFT変換等
の演算処理を行うDSP(Digital Signal Processor)部
10と、外部データがパラレル入力されるPI(Paralle
l Input)部11と、データ処理後の評価値をパラレル出
力するPO(Parallel Output) 部12と、評価値をアナ
ログ値に変換して出力するD/A変換部13とを有して
いる。
部30・30は、音声信号を基にして燃焼状況を判断す
る演算処理ボード7に接続されている。演算処理ボード
7は、音声信号をデジタル値の音声データに変換して取
り込むA/D変換部8と、音声データをデータ処理して
評価値を求めるCPU(Central Processing Unit)部9
と、CPU部9と協調してデータ処理中のFFT変換等
の演算処理を行うDSP(Digital Signal Processor)部
10と、外部データがパラレル入力されるPI(Paralle
l Input)部11と、データ処理後の評価値をパラレル出
力するPO(Parallel Output) 部12と、評価値をアナ
ログ値に変換して出力するD/A変換部13とを有して
いる。
【0017】上記のA/D変換部8には、上述の音声抽
出部30の低周波帯域抽出部30aと高周波帯域抽出部
30bとが接続されており、低周波帯域抽出部30aか
ら第1周波数帯域の信号成分からなる音声信号が入力さ
れると共に、高周波帯域抽出部30bから第2周波数帯
域の信号成分からなる音声信号が入力されるようになっ
ている。そして、A/D変換部8は、第1周波数帯域お
よび第2周波数帯域の各音声信号を音声データにそれぞ
れ変換した後、CPU部9に出力する。また、PI部1
1には、ディップスイッチ等の処理切替スイッチ14が
接続されており、処理切替スイッチ14は、音声データ
の処理内容を指定する切替データ信号をPI部11を介
してCPU部9に入力する。
出部30の低周波帯域抽出部30aと高周波帯域抽出部
30bとが接続されており、低周波帯域抽出部30aか
ら第1周波数帯域の信号成分からなる音声信号が入力さ
れると共に、高周波帯域抽出部30bから第2周波数帯
域の信号成分からなる音声信号が入力されるようになっ
ている。そして、A/D変換部8は、第1周波数帯域お
よび第2周波数帯域の各音声信号を音声データにそれぞ
れ変換した後、CPU部9に出力する。また、PI部1
1には、ディップスイッチ等の処理切替スイッチ14が
接続されており、処理切替スイッチ14は、音声データ
の処理内容を指定する切替データ信号をPI部11を介
してCPU部9に入力する。
【0018】上記のA/D変換部8およびPI部11か
ら音声データおよび切替データ信号が入力されるCPU
部9は、必要に応じてDSP部10にアクセスして演算
処理を行わせながら、音声データを切替データ信号の指
定する処理内容でもってデータ処理するようになってい
る。
ら音声データおよび切替データ信号が入力されるCPU
部9は、必要に応じてDSP部10にアクセスして演算
処理を行わせながら、音声データを切替データ信号の指
定する処理内容でもってデータ処理するようになってい
る。
【0019】即ち、CPU部9は、切替データ信号によ
り各種のデータ処理を実行するようになっている。例え
ば評価値算出処理を実行した場合には、2系統の音声検
出部1・1から音声抽出部30を介して得られた第1周
波数帯域および第2周波数帯域の各音声データをFFT
(Fast Fourier Transform)変換してFFTスペクトルデ
ータをそれぞれ求める。そして、このFFTスペクトル
データを基にしてバーナの燃焼状態および非燃焼状態を
判別するための評価値を算出する。尚、評価値の算出方
法については、各種の方法が可能であり、例えば特開平
9−42665号公報に開示されているように、相関値
そのものから評価値を算出することができる。
り各種のデータ処理を実行するようになっている。例え
ば評価値算出処理を実行した場合には、2系統の音声検
出部1・1から音声抽出部30を介して得られた第1周
波数帯域および第2周波数帯域の各音声データをFFT
(Fast Fourier Transform)変換してFFTスペクトルデ
ータをそれぞれ求める。そして、このFFTスペクトル
データを基にしてバーナの燃焼状態および非燃焼状態を
判別するための評価値を算出する。尚、評価値の算出方
法については、各種の方法が可能であり、例えば特開平
9−42665号公報に開示されているように、相関値
そのものから評価値を算出することができる。
【0020】上記のCPU部9は、D/A変換部13お
よびPO部12に接続されており、これらのD/A変換
部13およびPO部12に相関値や評価値等の処理デー
タをそれぞれ出力する。D/A変換部13は、2系統の
アナログ出力系19・19に接続されており、各出力系
19に処理データをアナログ信号に変換して出力する。
各アナログ出力系19は、出力信号を増幅するアンプ(A
MP) 15と、アンプ15の増幅率を微調整するトリマ1
6と、アンプ15から出力された出力信号の電圧値等を
表示する表示器17とを備えており、出力状態を表示器
17により確認させながら外部に出力する。一方、PO
部12は、4系統のデジタル出力系20…に接続されて
おり、各出力系20に評価値をパラレルのデジタル信号
として出力する。そして、各デジタル出力系20は、ラ
ンプ18を備えることによって、出力状態をランプ18
により確認させながら外部に出力する。
よびPO部12に接続されており、これらのD/A変換
部13およびPO部12に相関値や評価値等の処理デー
タをそれぞれ出力する。D/A変換部13は、2系統の
アナログ出力系19・19に接続されており、各出力系
19に処理データをアナログ信号に変換して出力する。
各アナログ出力系19は、出力信号を増幅するアンプ(A
MP) 15と、アンプ15の増幅率を微調整するトリマ1
6と、アンプ15から出力された出力信号の電圧値等を
表示する表示器17とを備えており、出力状態を表示器
17により確認させながら外部に出力する。一方、PO
部12は、4系統のデジタル出力系20…に接続されて
おり、各出力系20に評価値をパラレルのデジタル信号
として出力する。そして、各デジタル出力系20は、ラ
ンプ18を備えることによって、出力状態をランプ18
により確認させながら外部に出力する。
【0021】上記のアナログ出力系19およびデジタル
出力系20は、図示しない表示装置や情報処理装置に接
続されている。そして、表示装置や情報処理装置は、ア
ナログ値やデジタル値の形態で入力された評価値等の処
理データを画面表示する。さらに、情報処理装置におい
ては、評価値の画面表示中にしきい値を表示する共に、
評価値としきい値とを比較し、評価値がしきい値以上で
あれば燃焼状態であると判定する一方、評価値がしきい
値未満であれば非燃焼状態であると判定してオペレータ
に報知する。
出力系20は、図示しない表示装置や情報処理装置に接
続されている。そして、表示装置や情報処理装置は、ア
ナログ値やデジタル値の形態で入力された評価値等の処
理データを画面表示する。さらに、情報処理装置におい
ては、評価値の画面表示中にしきい値を表示する共に、
評価値としきい値とを比較し、評価値がしきい値以上で
あれば燃焼状態であると判定する一方、評価値がしきい
値未満であれば非燃焼状態であると判定してオペレータ
に報知する。
【0022】上記の構成において、燃焼状況検知装置の
動作を通じて燃焼状況検知方法について説明する。
動作を通じて燃焼状況検知方法について説明する。
【0023】図2の火炎発生装置40が消火状態や燃焼
状態、失火状態であった場合において、図1に示すよう
に、各状態における音声が左右一対に配置されたマイク
プローブ2・2により検知され、電気的な音声信号とし
て音声検出部1・1に取り込まれる。各音声検出部1の
音声信号は、プリアンプ3により増幅された後、ハイパ
スフィルタ4にて燃焼状態の判定に不要な低域雑音成分
(例えば100Hz以下)が遮断され、また、ローパス
フィルタ5により、主にエリアシング誤差を低減させる
ことを目的として、高域雑音成分(例えばサンプリング
周波数が2.4kHzであれば、2kHz以上)が遮断
され、実用周波数領域のみの信号成分とされる。
状態、失火状態であった場合において、図1に示すよう
に、各状態における音声が左右一対に配置されたマイク
プローブ2・2により検知され、電気的な音声信号とし
て音声検出部1・1に取り込まれる。各音声検出部1の
音声信号は、プリアンプ3により増幅された後、ハイパ
スフィルタ4にて燃焼状態の判定に不要な低域雑音成分
(例えば100Hz以下)が遮断され、また、ローパス
フィルタ5により、主にエリアシング誤差を低減させる
ことを目的として、高域雑音成分(例えばサンプリング
周波数が2.4kHzであれば、2kHz以上)が遮断
され、実用周波数領域のみの信号成分とされる。
【0024】次に、実用周波数領域の信号成分とされた
音声信号は、音声検出部1から音声抽出部30の低周波
帯域抽出部30aと高周波帯域抽出部30bとにそれぞ
れ入力される。そして、低周波帯域抽出部30aに入力
された音声信号は、バンドパスフィルタ31aにより2
80Hz〜380Hzの第1周波数帯域の信号成分に限
定された後、この第1周波数帯域の信号成分の音圧レベ
ルにとって最適な増幅率でメインアンプ32aにより増
幅される。一方、高周波帯域抽出部30bに入力された
音声信号は、バンドパスフィルタ31bにより1500
Hz〜1800Hzの第2周波数帯域の信号成分に限定
された後、この第2周波数帯域の信号成分の音圧レベル
にとって最適な増幅率でメインアンプ32bにより増幅
される。これにより、図3(a)の実線で示すように、
第1周波数帯域における信号成分の音圧レベルと比較し
て、第2周波数帯域における信号成分の音圧レベルが相
当に小さな状態である場合であっても、両抽出部30a
・30bにおいて各増幅率で増幅された後は、図示一点
鎖線で示すように、略同等の音圧レベルの信号成分とな
る。
音声信号は、音声検出部1から音声抽出部30の低周波
帯域抽出部30aと高周波帯域抽出部30bとにそれぞ
れ入力される。そして、低周波帯域抽出部30aに入力
された音声信号は、バンドパスフィルタ31aにより2
80Hz〜380Hzの第1周波数帯域の信号成分に限
定された後、この第1周波数帯域の信号成分の音圧レベ
ルにとって最適な増幅率でメインアンプ32aにより増
幅される。一方、高周波帯域抽出部30bに入力された
音声信号は、バンドパスフィルタ31bにより1500
Hz〜1800Hzの第2周波数帯域の信号成分に限定
された後、この第2周波数帯域の信号成分の音圧レベル
にとって最適な増幅率でメインアンプ32bにより増幅
される。これにより、図3(a)の実線で示すように、
第1周波数帯域における信号成分の音圧レベルと比較し
て、第2周波数帯域における信号成分の音圧レベルが相
当に小さな状態である場合であっても、両抽出部30a
・30bにおいて各増幅率で増幅された後は、図示一点
鎖線で示すように、略同等の音圧レベルの信号成分とな
る。
【0025】この後、図1に示すように、各帯域毎に個
別に増幅された音声信号は、演算処理ボード7のA/D
変換部8に出力され、A/D変換部8によりデジタル値
の音声データに変換された後、CPU部9に出力され
る。CPU部9は、2系統の音声抽出部30・30から
の各帯域の音声データを取り込むと、処理切替スイッチ
14からの切替データ信号により指定された処理内容で
もって音声データをDSP部10と協調しながらデータ
処理する。
別に増幅された音声信号は、演算処理ボード7のA/D
変換部8に出力され、A/D変換部8によりデジタル値
の音声データに変換された後、CPU部9に出力され
る。CPU部9は、2系統の音声抽出部30・30から
の各帯域の音声データを取り込むと、処理切替スイッチ
14からの切替データ信号により指定された処理内容で
もって音声データをDSP部10と協調しながらデータ
処理する。
【0026】即ち、例えば切替データ信号が評価値を求
めるように評価値算出処理を指定していたとすると、先
ず、第1周波数帯域の両音声データをサンプリング周波
数ΔfでFFT変換してN点(例えば1024点)のF
FTスペクトルデータをそれぞれ求める。この後、FF
Tスペクトルデータを基にしてパワースペクトルと相関
値とを算出した後、パワースペクトルと相関値との乗算
値を積分することによって、第1周波数帯域の評価値を
算出する。続いて、同様の処理を第2周波数帯域の両音
声データに対して実行することによって、第2周波数帯
域の評価値を算出する。そして、このようにして算出さ
れた各帯域の評価値は、図3(a)に示すように、各帯
域の音声信号が略同等の音圧レベルとなるように増幅さ
れているため、図3(b)の一点鎖線で示すように、燃
焼状態と非燃焼状態とで略同等の変化幅を示すことにな
る。
めるように評価値算出処理を指定していたとすると、先
ず、第1周波数帯域の両音声データをサンプリング周波
数ΔfでFFT変換してN点(例えば1024点)のF
FTスペクトルデータをそれぞれ求める。この後、FF
Tスペクトルデータを基にしてパワースペクトルと相関
値とを算出した後、パワースペクトルと相関値との乗算
値を積分することによって、第1周波数帯域の評価値を
算出する。続いて、同様の処理を第2周波数帯域の両音
声データに対して実行することによって、第2周波数帯
域の評価値を算出する。そして、このようにして算出さ
れた各帯域の評価値は、図3(a)に示すように、各帯
域の音声信号が略同等の音圧レベルとなるように増幅さ
れているため、図3(b)の一点鎖線で示すように、燃
焼状態と非燃焼状態とで略同等の変化幅を示すことにな
る。
【0027】この後、図1に示すように、相関値や評価
値がCPU部9からD/A変換部13およびPO部12
を介してアナログ出力系19およびデジタル出力系20
に出力され、D/A変換部13でアナログ信号に変換さ
れた後、各アナログ出力系19に出力される。一方、P
O部12においては、相関値や評価値がパラレル形式で
各デジタル出力系20に出力される。そして、相関値や
評価値がアナログ出力系19やデジタル出力系20を介
して図示しない表示装置や情報処理装置に出力されるこ
とによって、相関値や評価値を縦軸、時間を横軸とした
グラフ等が画面表示される。
値がCPU部9からD/A変換部13およびPO部12
を介してアナログ出力系19およびデジタル出力系20
に出力され、D/A変換部13でアナログ信号に変換さ
れた後、各アナログ出力系19に出力される。一方、P
O部12においては、相関値や評価値がパラレル形式で
各デジタル出力系20に出力される。そして、相関値や
評価値がアナログ出力系19やデジタル出力系20を介
して図示しない表示装置や情報処理装置に出力されるこ
とによって、相関値や評価値を縦軸、時間を横軸とした
グラフ等が画面表示される。
【0028】また、情報処理装置においては、第1周波
数帯域用のしきい値と、第2周波数帯域用のしきい値と
が設定されており、画面表示中に各しきい値を表示する
共に、各帯域の評価値としきい値とをそれぞれ比較する
ことによって、第1周波数帯域に対応する主バーナ39
の燃焼状況と第2周波数帯域に対応する点火バーナ36
の燃焼状況とを検知する。この際、上述のように、各帯
域の評価値が燃焼状態と非燃焼状態とで略同等の変化幅
を示しているため、評価値としきい値とを比較したとき
の各帯域の判定精度が高い状態で等しいものになってい
る。この結果、主バーナ39の燃焼状況と共に、点火バ
ーナ36の燃焼状況も確実に検知されることになる。
数帯域用のしきい値と、第2周波数帯域用のしきい値と
が設定されており、画面表示中に各しきい値を表示する
共に、各帯域の評価値としきい値とをそれぞれ比較する
ことによって、第1周波数帯域に対応する主バーナ39
の燃焼状況と第2周波数帯域に対応する点火バーナ36
の燃焼状況とを検知する。この際、上述のように、各帯
域の評価値が燃焼状態と非燃焼状態とで略同等の変化幅
を示しているため、評価値としきい値とを比較したとき
の各帯域の判定精度が高い状態で等しいものになってい
る。この結果、主バーナ39の燃焼状況と共に、点火バ
ーナ36の燃焼状況も確実に検知されることになる。
【0029】以上のように、本実施形態の燃焼状況検知
装置は、主バーナ39および点火バーナ36を備えたバ
ーナ装置40に対して対をなすように配置され、音声信
号を獲得する2系統の音声検出部1・1(音声検出手
段)と、各バーナ39・36の燃焼状況を示す周波数帯
域の信号成分を音声信号から抽出するバンドパスフィル
タ31a・31b(フィルタ手段)と、周波数帯域間に
おける音圧レベルの差を解消するように、各周波数帯域
の音圧レベルに応じた増幅率で各信号成分を増幅するメ
インアンプ32a・32b(増幅手段)と、各周波数帯
域の信号成分の相関値に基づいて各バーナの燃焼状況を
検知する演算処理ボード7および情報処理装置(情報処
理手段)とを有した構成にされている。
装置は、主バーナ39および点火バーナ36を備えたバ
ーナ装置40に対して対をなすように配置され、音声信
号を獲得する2系統の音声検出部1・1(音声検出手
段)と、各バーナ39・36の燃焼状況を示す周波数帯
域の信号成分を音声信号から抽出するバンドパスフィル
タ31a・31b(フィルタ手段)と、周波数帯域間に
おける音圧レベルの差を解消するように、各周波数帯域
の音圧レベルに応じた増幅率で各信号成分を増幅するメ
インアンプ32a・32b(増幅手段)と、各周波数帯
域の信号成分の相関値に基づいて各バーナの燃焼状況を
検知する演算処理ボード7および情報処理装置(情報処
理手段)とを有した構成にされている。
【0030】そして、主バーナ39および点火バーナ3
6を備えたバーナ装置40に対して対をなす2系統の音
声検出部1により音声信号を獲得し、各バーナ39・3
6の燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を音声信号か
ら抽出し、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で
各信号成分を増幅することによって、周波数帯域間にお
ける音圧レベルの差を解消し、各周波数帯域の信号成分
の相関値に基づいて各バーナの燃焼状況を検知してい
る。
6を備えたバーナ装置40に対して対をなす2系統の音
声検出部1により音声信号を獲得し、各バーナ39・3
6の燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を音声信号か
ら抽出し、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で
各信号成分を増幅することによって、周波数帯域間にお
ける音圧レベルの差を解消し、各周波数帯域の信号成分
の相関値に基づいて各バーナの燃焼状況を検知してい
る。
【0031】これにより、大きな音圧レベルの低い周波
数帯域の信号成分と、小さな音圧レベルの高い周波数帯
域の信号成分とが音声信号中に含まれ、これらの各周波
数帯域の信号成分が主バーナ39および点火バーナ36
の燃焼状況をそれぞれ示していた場合であっても、各周
波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で増幅し、各帯域
間の音圧レベルの差を解消した信号成分の相関値に基づ
いて燃焼状況をそれぞれ検知するため、各バーナ39・
36の燃焼状況を確実に検知することができる。
数帯域の信号成分と、小さな音圧レベルの高い周波数帯
域の信号成分とが音声信号中に含まれ、これらの各周波
数帯域の信号成分が主バーナ39および点火バーナ36
の燃焼状況をそれぞれ示していた場合であっても、各周
波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で増幅し、各帯域
間の音圧レベルの差を解消した信号成分の相関値に基づ
いて燃焼状況をそれぞれ検知するため、各バーナ39・
36の燃焼状況を確実に検知することができる。
【0032】尚、本実施形態においては、バーナ装置4
0が主バーナ39と点火バーナ36とを備えた場合につ
いて説明しているが、これに限定されるものではなく、
燃焼能力が同一および異なる複数のバーナを備えていて
も良い。また、本実施形態においては、バーナに対して
一対のマイクプローブ2・2を備えた音声検出部1・1
を例示しているが、これに限定されるものではなく、バ
ーナに対して2対以上であっても良い。
0が主バーナ39と点火バーナ36とを備えた場合につ
いて説明しているが、これに限定されるものではなく、
燃焼能力が同一および異なる複数のバーナを備えていて
も良い。また、本実施形態においては、バーナに対して
一対のマイクプローブ2・2を備えた音声検出部1・1
を例示しているが、これに限定されるものではなく、バ
ーナに対して2対以上であっても良い。
【0033】また、本実施形態においては、280Hz
〜380Hzの第1周波数帯域と1500Hz〜180
0Hzの第2周波数帯域との完全に独立した周波数帯域
の信号成分を抽出しているが、重複した周波数帯域の信
号成分を抽出するようになっていても良い。さらに、本
実施形態においては、音声抽出部30の低周波帯域抽出
部30aと高周波帯域抽出部30bとをA/D変換部8
に接続し、各抽出部30a・30bから各周波数帯域の
信号成分をそれぞれA/D変換部8に直接入力するよう
になっているが、これに限定されるものでもない。即
ち、音声抽出部30とA/D変換部8との間に信号加算
部を設け、この信号加算部において各周波数帯域の信号
成分を重合させて一つの音声信号とした後にA/D変換
部8に入力させるようになっていても良い。そして、こ
の場合には、A/D変換部8への音声信号の入力数を減
少させることができるため、A/D変換部8の入力チャ
ンネル数による制限を受け難くすることができる。
〜380Hzの第1周波数帯域と1500Hz〜180
0Hzの第2周波数帯域との完全に独立した周波数帯域
の信号成分を抽出しているが、重複した周波数帯域の信
号成分を抽出するようになっていても良い。さらに、本
実施形態においては、音声抽出部30の低周波帯域抽出
部30aと高周波帯域抽出部30bとをA/D変換部8
に接続し、各抽出部30a・30bから各周波数帯域の
信号成分をそれぞれA/D変換部8に直接入力するよう
になっているが、これに限定されるものでもない。即
ち、音声抽出部30とA/D変換部8との間に信号加算
部を設け、この信号加算部において各周波数帯域の信号
成分を重合させて一つの音声信号とした後にA/D変換
部8に入力させるようになっていても良い。そして、こ
の場合には、A/D変換部8への音声信号の入力数を減
少させることができるため、A/D変換部8の入力チャ
ンネル数による制限を受け難くすることができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、燃焼状況検知方法で
あって、複数のバーナを備えたバーナ装置に対して対を
なす複数系統の音声検出手段により音声信号を獲得し、
前記各バーナの燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を
前記音声信号から抽出し、前記各周波数帯域の音圧レベ
ルに応じた増幅率で各信号成分を増幅することによっ
て、前記周波数帯域間における音圧レベルの差を解消
し、前記各周波数帯域の信号成分の相関値に基づいて前
記各バーナの燃焼状況を検知する構成である。上記の構
成によれば、音声検出手段により獲得した音声信号中
に、大きな音圧レベルの低い周波数帯域の信号成分と、
小さな音圧レベルの高い周波数帯域の信号成分とが含ま
れ、これらの各周波数帯域の信号成分が例えば主バーナ
および点火バーナの燃焼状況をそれぞれ示していた場合
であっても、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率
で増幅し、各帯域間の音圧レベルの差を解消した信号成
分の相関値に基づいて燃焼状況をそれぞれ検知するた
め、各バーナの燃焼状況を確実に検知することができ
る。
あって、複数のバーナを備えたバーナ装置に対して対を
なす複数系統の音声検出手段により音声信号を獲得し、
前記各バーナの燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を
前記音声信号から抽出し、前記各周波数帯域の音圧レベ
ルに応じた増幅率で各信号成分を増幅することによっ
て、前記周波数帯域間における音圧レベルの差を解消
し、前記各周波数帯域の信号成分の相関値に基づいて前
記各バーナの燃焼状況を検知する構成である。上記の構
成によれば、音声検出手段により獲得した音声信号中
に、大きな音圧レベルの低い周波数帯域の信号成分と、
小さな音圧レベルの高い周波数帯域の信号成分とが含ま
れ、これらの各周波数帯域の信号成分が例えば主バーナ
および点火バーナの燃焼状況をそれぞれ示していた場合
であっても、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率
で増幅し、各帯域間の音圧レベルの差を解消した信号成
分の相関値に基づいて燃焼状況をそれぞれ検知するた
め、各バーナの燃焼状況を確実に検知することができ
る。
【0035】請求項2の発明は、燃焼状況検知装置であ
って、複数のバーナを備えたバーナ装置に対して対をな
すように配置され、音声信号を獲得する複数系統の音声
検出手段と、前記各バーナの燃焼状況を示す周波数帯域
の信号成分を前記音声信号から抽出するフィルタ手段
と、前記周波数帯域間における音圧レベルの差を解消す
るように、前記各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅
率で各信号成分を増幅する増幅手段と、前記各周波数帯
域の信号成分の相関値に基づいて前記各バーナの燃焼状
況を検知する情報処理手段とを有する構成である。上記
の構成によれば、音声検出手段により獲得した音声信号
中に、大きな音圧レベルの低い周波数帯域の信号成分
と、小さな音圧レベルの高い周波数帯域の信号成分とが
含まれ、これらの各周波数帯域の信号成分が例えば主バ
ーナおよび点火バーナの燃焼状況をそれぞれ示していた
場合であっても、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増
幅率で増幅し、各帯域間の音圧レベルの差を解消した信
号成分の相関値に基づいて燃焼状況をそれぞれ検知する
ため、両バーナの燃焼状況を確実に検知することができ
る。
って、複数のバーナを備えたバーナ装置に対して対をな
すように配置され、音声信号を獲得する複数系統の音声
検出手段と、前記各バーナの燃焼状況を示す周波数帯域
の信号成分を前記音声信号から抽出するフィルタ手段
と、前記周波数帯域間における音圧レベルの差を解消す
るように、前記各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅
率で各信号成分を増幅する増幅手段と、前記各周波数帯
域の信号成分の相関値に基づいて前記各バーナの燃焼状
況を検知する情報処理手段とを有する構成である。上記
の構成によれば、音声検出手段により獲得した音声信号
中に、大きな音圧レベルの低い周波数帯域の信号成分
と、小さな音圧レベルの高い周波数帯域の信号成分とが
含まれ、これらの各周波数帯域の信号成分が例えば主バ
ーナおよび点火バーナの燃焼状況をそれぞれ示していた
場合であっても、各周波数帯域の音圧レベルに応じた増
幅率で増幅し、各帯域間の音圧レベルの差を解消した信
号成分の相関値に基づいて燃焼状況をそれぞれ検知する
ため、両バーナの燃焼状況を確実に検知することができ
る。
【図1】燃焼状況検知装置のブロック図である。
【図2】マイクプローブの配置された状態を示す説明図
である。
である。
【図3】音声信号が増幅された状態を示すものであり、
(a)は音圧と周波数との関係を示すグラフ、(b)は
相関と周波数との関係を示すグラフである。
(a)は音圧と周波数との関係を示すグラフ、(b)は
相関と周波数との関係を示すグラフである。
1 音声検出部 2 マイクプローブ 3 プリアンプ 4 ハイパスフィルタ 5 ローパスフィルタ 6 トリマ 7 演算処理ボード 8 A/D変換部 9 CPU部 10 DSP部 11 PI部 12 PO部 13 D/A変換部 15 アンプ 16 トリマ 17 表示器 18 ランプ 19 アナログ出力系 20 デジタル出力系 30 音声抽出部 30a 低周波帯域抽出部 30b 高周波帯域抽出部 31a バンドパスフィルタ 31b バンドパスフィルタ 32a メインアンプ 32b メインアンプ 33a 第1トリマ 33b 第4トリマ 34a 第2トリマ 34b 第5トリマ 35a 第3トリマ 35b 第6トリマ 36 点火バーナ 37 火炎 39 主バーナ
Claims (2)
- 【請求項1】複数のバーナを備えたバーナ装置に対して
対をなす複数系統の音声検出手段により音声信号を獲得
し、 前記各バーナの燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を
前記音声信号から抽出し、 前記各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で各信号
成分を増幅することによって、前記周波数帯域間におけ
る音圧レベルの差を解消し、 前記各周波数帯域の信号成分の相関値に基づいて前記各
バーナの燃焼状況を検知することを特徴とする燃焼状況
検知方法。 - 【請求項2】複数のバーナを備えたバーナ装置に対して
対をなすように配置され、音声信号を獲得する複数系統
の音声検出手段と、 前記各バーナの燃焼状況を示す周波数帯域の信号成分を
前記音声信号から抽出するフィルタ手段と、 前記周波数帯域間における音圧レベルの差を解消するよ
うに、前記各周波数帯域の音圧レベルに応じた増幅率で
各信号成分を増幅する増幅手段と、 前記各周波数帯域の信号成分の相関値に基づいて前記各
バーナの燃焼状況を検知する情報処理手段とを有するこ
とを特徴とする燃焼状況検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000297737A JP2002106834A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 燃焼状況検知方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000297737A JP2002106834A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 燃焼状況検知方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=18779816
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---|---|---|---|
JP2000297737A Pending JP2002106834A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 燃焼状況検知方法およびその装置 |
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101328997B1 (ko) | 2012-07-03 | 2013-11-14 | 한밭대학교 산학협력단 | 연소 불안정 점검 방법 |
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2000
- 2000-09-29 JP JP2000297737A patent/JP2002106834A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101328997B1 (ko) | 2012-07-03 | 2013-11-14 | 한밭대학교 산학협력단 | 연소 불안정 점검 방법 |
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