JP2002103144A - ワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置

Info

Publication number
JP2002103144A
JP2002103144A JP2000292101A JP2000292101A JP2002103144A JP 2002103144 A JP2002103144 A JP 2002103144A JP 2000292101 A JP2000292101 A JP 2000292101A JP 2000292101 A JP2000292101 A JP 2000292101A JP 2002103144 A JP2002103144 A JP 2002103144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutout
electromagnet
auxiliary electromagnet
magnetic attraction
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000292101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4126861B2 (ja
Inventor
Takeshi Irino
武志 入野
Kenji Sato
健二 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000292101A priority Critical patent/JP4126861B2/ja
Publication of JP2002103144A publication Critical patent/JP2002103144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4126861B2 publication Critical patent/JP4126861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 切り抜き材取り出しの高信頼化を図る。 【解決手段】 永久磁石5bと、補助電磁石9と、永久
磁石5bと被加工物母材3との相対位置決め及び切り抜
き材4の取り出しを行う駆動手段と、補助電磁石9の永
久磁石5bとの相対位置を可変とする直線駆動手段と、
切り抜き材4の吸着時に補助電磁石9を切り抜き材4の
近傍に配置し、永久磁石5bの磁束の方向G1と補助電
磁石9の磁束の方向G2とを合わせるように補助電磁石
9を励磁する第1の制御と、切り抜き材4の被加工物母
材3からの取り出しの所定の中間状態から取り出し完了
までの間に補助電磁石9を被加工物母材3近傍に配置
し、永久磁石5b及び切り抜き材4周りの磁束の方向G
3と補助電磁石9の磁束の方向G4とを逆にするように
補助電磁石9を励磁する第2の制御を行う制御手段とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤ放電加工
により被加工物から切り抜いた切り抜き材を磁気吸引力
により吸着して取り出す、ワイヤ放電加工機の切り抜き
材取り出し装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工機により加工する被加工
物の材質は合金工具鋼又は超硬合金等であり、そのほと
んどが磁性体の素材であるため、切り抜き材の取り出し
は磁石の磁気吸引力による吸着を利用して行われるのが
通常である。
【0003】図4は、従来のワイヤ放電加工機の切り抜
き材取り出し装置における切り抜き材を吸着する電磁石
まわりの構成図であり、図において、1は磁石ホルダ、
2は磁石ホルダ1に保持された磁気吸着手段である電磁
石、3は被加工物母材、4はワイヤ放電加工により被加
工物母材3から切り抜かれ電磁石2により吸着された切
り抜き材である。磁石ホルダ1は、図示しないエアシリ
ンダ及びサーボモータ等のアクチュエータ、ボールねじ
及びスプライン軸等の伝達機構並びに直線案内等により
構成された駆動手段により駆動され、電磁石2と被加工
物母材3との相対位置決め及び電磁石2により吸着した
切り抜き材4の取り出しが可能な構成となっている。
【0004】次に動作について説明する。前記駆動手段
により磁石ホルダ1に保持された電磁石2と被加工物母
材3との相対位置決めを行った後、電磁石2を直流電流
で励磁し、被加工物母材3からワイヤ放電加工により切
り抜かれた切り抜き材4の上面に接触させて切り抜き材
4を吸着する。次に前記駆動手段により切り抜き材4を
被加工物母材3から取り出した後、図示しない切り抜き
材ストッカの上部まで搬送する。この状態において、電
磁石2の励磁電流をオフとして、切り抜き材ストッカ内
に切り抜き材を落下させる。
【0005】このような従来のワイヤ放電加工機の切り
抜き材取り出し装置として、特開昭63−185531
号公報には、複数個の電磁石を全面に固定し、通電する
範囲を制御することにより、切り抜き材の形状に合わせ
た電磁吸引力を得るワイヤ放電加工機の切り抜き材取り
出し装置が開示されている。
【0006】また、特開平4−129615号公報に
は、ノズルに電磁石を組み込んだ構成のワイヤ放電加工
機の切り抜き材取り出し装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のワ
イヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置の磁気吸着手
段は、電磁石若しくは永久磁石又は電磁石及び永久磁石
の組み合わせにより構成されている。
【0008】図5は、切り抜き材4を吸着する磁気吸着
手段として用いられる電磁石及び永久磁石の構成例を示
す説明図であり、2a及び2bは電磁石、4は切り抜き
材、4aは切り抜き材4の吸着面、5a及び5bは永久
磁石、6は鉄心、7はコイル、8はヨークである。
【0009】図5の(a)又は(b)は吸着面4aにN
極とS極の両極を接触させて吸着する磁気吸着手段の構
成を示している。N極とS極との間隔を狭くすると、N
極及びS極の自由磁極から磁力線が放出され磁気エネル
ギの損失を伴い、切り抜き材4内部を通る磁束が減少し
て磁気吸引力が低下するため、N極とS極との間隔を狭
くすることはできない。従って、このような構成の磁気
吸着手段は吸着面4aの面積が小さい場合には適してい
ない。
【0010】図5の(c)又は(d)は吸着面4aにN
極又はS極を接触させて吸着する磁気吸着手段の構成を
示している。このような構成の磁気吸着手段は吸着面4
aの面積が小さい場合にも適している。例えば、吸着面
4aの面積が20mm2程度の場合でも吸着可能であ
る。
【0011】図6は、被加工物母材3から切り抜き材4
を取り出す過程を示す説明図であり、図5の(c)又は
(d)のようにN極又はS極を接触させて吸着する構成
の磁気吸着手段である電磁石2b又は永久磁石5bを用
いた場合を示している。また、Gは磁力線の方向を模式
的に示したものである。
【0012】切り抜き材4は磁性体であるため、図6の
ように電磁石2b又は永久磁石5bのN極により吸着さ
れた状態において、切り抜き材4は一次磁石となり、磁
力線の方向はGのようになる。従って、切り抜き材4と
被加工物母材3との間に磁気吸引力が発生する。
【0013】このような構成の従来のワイヤ放電加工機
の切り抜き材取り出し装置では、切り抜き材4と被加工
物母材3との間の磁気吸引力と切り抜き材4の自重が加
算され、その力が電磁石2b又は永久磁石5bと切り抜
き材4との間の磁気吸引力より大きくなると、切り抜き
材4は電磁石2b又は永久磁石5bから離脱し、切り抜
き材4の取り出しに失敗することになる。また、特に被
加工物の厚さが厚く切り抜き材の重量が重い場合等で
は、図6のように切り抜き材4を被加工物母材3から取
り出す過程において、切り抜き材4と被加工物母材3と
の間隙(図中A)が全周で均一にはならないため、切り
抜き材4と被加工物母材3との間の磁気吸引力により切
り抜き材4にモーメント(例えば、図中のX軸まわりの
モーメント)が発生し、このモーメントが増大して切り
抜き材4が落下する等、切り抜き材4の取り出しの信頼
性が低下するという問題点があった。
【0014】この発明は、前記のような課題を解決する
ためになされたものであり、切り抜き材の吸着面積が小
さい場合にも適用できると共に切り抜き材取り出しの高
信頼化を図ることができるワイヤ放電加工機の切り抜き
材取り出し装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るワイヤ放
電加工機の切り抜き材取り出し装置は、ワイヤ放電加工
により被加工物から切り抜いた切り抜き材を磁気吸引力
により吸着して取り出すワイヤ放電加工機の切り抜き材
取り出し装置において、前記切り抜き材の吸着面にN極
又はS極を接触させて吸着する磁気吸着手段と、少なく
とも1個の補助電磁石と、前記磁気吸着手段と前記被加
工物との相対位置決め及び前記磁気吸着手段により吸着
した前記切り抜き材の取り出しを行う駆動手段と、前記
補助電磁石の前記磁気吸着手段に対する相対位置を可変
とする直線駆動手段と、前記切り抜き材の前記磁気吸着
手段による吸着時に前記補助電磁石を前記切り抜き材の
近傍に配置し、前記磁気吸着手段の磁束の方向と前記補
助電磁石の磁束の方向とを合わせて前記磁気吸着手段と
前記切り抜き材との間の磁束が増加するように前記補助
電磁石を励磁する第1の制御と、前記切り抜き材の前記
被加工物からの取り出しの所定の中間状態から取り出し
完了までの間に前記補助電磁石を前記被加工物近傍に配
置し、前記磁気吸着手段及び前記切り抜き材周りの磁束
の方向と前記補助電磁石の磁束の方向とを逆にして前記
切り抜き材と前記被加工物との間の磁束が減少するよう
に前記補助電磁石を励磁する第2の制御を行う制御手段
とを備えたものである。
【0016】また、この発明に係るワイヤ放電加工機の
切り抜き材取り出し装置は、前記磁気吸着手段が電磁石
又は永久磁石であるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の切り抜き材取
り出し装置の構成図であり、図において、1は磁石ホル
ダ、3は被加工物母材、4はワイヤ放電加工により被加
工物母材3から切り抜かれた切り抜き材、4aは切り抜
き材4の吸着面、9は補助電磁石、9aはコイル、9b
はヨーク、10は図示しないワイヤ電極をガイドする下
部ノズルである。また、2b及び5bは従来技術の図5
の(c)及び(d)と同様であり、即ち、2bはN極又
はS極を接触させて吸着する構成の磁気吸着手段として
用いられる電磁石、5bはN極又はS極を接触させて吸
着する構成の磁気吸着手段として用いられる永久磁石で
ある。図1の構成では、磁気吸着手段として電磁石2b
又は永久磁石5bを用いている。
【0018】磁石ホルダ1は、図示しないエアシリンダ
及びサーボモータ等のアクチュエータ、ボールねじ及び
スプライン軸等の伝達機構並びに直線案内等により構成
された駆動手段により駆動され、磁気吸着手段である電
磁石2b又は永久磁石5bと被加工物母材3との相対位
置決め及び吸着した切り抜き材4の取り出しが可能な構
成となっている。
【0019】補助電磁石9は、図1の(a)のように切
り抜き材4の吸着時においては電磁石2b又は永久磁石
5bの周囲を覆うように吸着面4aの近傍に配置され、
切り抜き材4の被加工物母材3からの取り出し途中から
図1の(b)のような取り出し完了時点までにおいては
切り抜き材4の周囲を覆うように被加工物母材3の近傍
に配置される。
【0020】このように補助電磁石9と磁気吸着手段で
ある電磁石2b又は永久磁石5bとの相対位置を切り抜
き材4の取り出し方向(図中B方向)に可変とできるよ
うに、補助電磁石9は例えば図示しないエアシリンダ及
び直線案内、又はボールねじ、サーボモータ及び直線案
内により構成される直線駆動手段により磁気吸着手段で
ある電磁石2b又は永久磁石5bに対して駆動される。
【0021】また、前記駆動手段及び直線駆動手段の駆
動制御並びに電磁石2b及び補助電磁石9の励磁等所定
の制御は図示しない制御手段により行われる。
【0022】次に動作について説明する。図2は、この
発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の切り抜き
材取り出し装置の動作説明図であり、図において、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示している。図2にお
いて、Aは切り抜き材4と被加工物母材3との間隙、G
1は電磁石2b又は永久磁石5bによる磁力線、G2は
切り抜き材4吸着時における補助電磁石9による磁力
線、G3は電磁石2b又は永久磁石5b及び切り抜き材
4周りの磁力線、G4は切り抜き材4の被加工物母材3
からの取り出し完了間際における補助電磁石9による磁
力線を示しており、磁力線の方向は模式的に示してい
る。
【0023】図2の(a)は、被加工物母材3から切り
抜き材4を取り出すために電磁石2b又は永久磁石5b
により切り抜き材4を吸着する直前の状態を示してい
る。電磁石2b又は永久磁石5bと補助電磁石9を切り
抜き材4の近傍に配置し、かつ、電磁石2b又は永久磁
石5bによる磁束の方向(磁力線G1)と補助電磁石9
による磁束の方向(磁力線G2)とを合わせるように
(磁束が増加するように)電磁石を励磁する。このよう
にすることにより、切り抜き材4に作用する磁気吸引力
が電磁石2b又は永久磁石5bのみの場合の例えば数倍
程度に増加し、図2の(a)に示すように下部ノズル1
0の上に切り抜き材4が落ちている場合においても、よ
り確実に切り抜き材4の磁気吸引力による吸着を行うこ
とができる。
【0024】図2の(b)は、切り抜き材4の被加工物
母材3からの取り出し完了間際の状態を示している。前
記直線駆動手段により、補助電磁石9と磁石ホルダ1及
び電磁石2b又は永久磁石5bとの相対位置を変化させ
ることができるため、切り抜き材4の被加工物母材3か
らの取り出しの所定の中間状態から取り出し完了までの
間、補助電磁石9を被加工物母材3近傍に配置してい
る。切り抜き材4の被加工物母材3からの取り出しの所
定の中間状態から取り出し完了までにおいて、電磁石2
b又は永久磁石5b及び切り抜き材4周りの磁束の方向
(磁力線G3)と補助電磁石9による磁束の方向(磁力
線G4)とを逆にするように(磁束が減少するよう
に)、補助電磁石9を励磁する。このようにすることに
より、切り抜き材4と切り抜き材4と被加工物母材3と
の間隙(図2の(b)中のA)に働く磁気吸引力を抑制
することができる。従って、発明が解決しようとする課
題の図6で説明したような切り抜き材4の落下に結びつ
くモーメントを低減することができる。また、切り抜き
材4と被加工物母材3との間隙に働く磁気吸引力が抑制
されるため、この磁気吸引力に切り抜き材4の自重を加
算しても、電磁石2b又は永久磁石5bと切り抜き材4
との間に働く磁気吸引力より大きくなることはない。従
って、切り抜き材4を被加工物母材3から確実に取り出
すことができる。
【0025】前記のように電磁石2b又は永久磁石5b
及び切り抜き材4周りの磁束の方向(磁力線G3)と補
助電磁石9による磁束の方向(磁力線G4)とを逆にす
るように補助電磁石9の励磁を開始する、切り抜き材4
の被加工物母材3からの取り出しの所定の中間状態位置
については、被加工物母材3の板厚、ワイヤ電極の直径
及び加工形状等により最適な位置が異なるため、切り抜
き材4を取り出す実験により予め求めておくことができ
る。あるいは、切り抜き材4の被加工物母材3からの取
り出し完了前の所定位置(例えば被加工物母材3の板厚
の1/5乃至1/10程度)を前記所定の中間状態位置
としてもよい。このように、切り抜き材4が被加工物母
材3から抜き出る前から、電磁石2b又は永久磁石5b
及び切り抜き材4周りの磁束の方向(磁力線G3)と補
助電磁石9による磁束の方向(磁力線G4)とを逆にす
るように補助電磁石9の励磁を行うことにより、切り抜
き材取り出しの高信頼化を図ることができる。
【0026】このようにして被加工物母材3から確実に
取り出された切り抜き材4は、前記駆動手段により例え
ば図示しない切り抜き材ストッカの上部まで搬送され
る。この状態において、磁気吸着手段として電磁石2b
を用いる場合は、電磁石2bの励磁電流をオフにして切
り抜き材ストッカ内に切り抜き材4を落下させる。ま
た、磁気吸着手段として永久磁石5bを用いる場合は、
前記直線駆動手段により補助電磁石9を永久磁石5b近
傍に移動させ、永久磁石5bの磁束の方向と逆の方向の
磁束を発生させるように補助電磁石9の励磁することに
より、切り抜き材4に作用する磁気吸引力を切り抜き材
4の自重以下とし、切り抜き材ストッカ内に切り抜き材
4を落下させる。この場合において、永久磁石5bが減
磁しないように前記制御手段によって補助電磁石9に流
す電流の方向、時間及び最大値を制御する。
【0027】以上のように、切り抜き材4に作用する磁
気吸引力を吸着時に大きくし、切り抜き材4の端部が被
加工物母材3から抜け出る時には切り抜き材4と被加工
物母材3との間に働く磁気吸引力を小さくしたので、切
り抜き材4の吸着不能又は取り出し途中での切り抜き材
4の落下を無くすことができる。従って、被加工物母材
3からの切り抜き材4の取り出しの高信頼化を図ること
ができる。例えば、切り抜き材4の吸着面4aの面積が
20mm2程度と小さく、切り抜き材4の長さ(被加工
物母材3の厚さ)が50mm程度と長い場合でも、切り
抜き材4の被加工物母材3からの取り出しを確実に行う
ことができる。
【0028】以上において、磁気吸着手段として永久磁
石5bを用いた場合には、停電時における切り抜き材4
の落下を防止することができるという効果もある。
【0029】また、以上においては、磁気吸着手段とし
て電磁石2b又は永久磁石5bを用いる場合について説
明したが、磁化された電磁軟鉄等の電磁石以外の一次磁
石を磁気吸着手段として用いてもよい。
【0030】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2に係るワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装
置の構成図であり、実施の形態1の図1と同一符号は同
一又は相当部分を示している。図3において、11は第
2の補助電磁石、11aはコイル、11bはヨークであ
り、磁気吸着手段としては永久磁石5bを用いている。
【0031】補助電磁石9の動作は、実施の形態1の図
2と同様である。第2の補助電磁石11は、図3の
(a)のような切り抜き材4の吸着時においては永久磁
石5b及び補助電磁石9の近傍に配置され、永久磁石5
bによる磁束の方向及び補助電磁石9による磁束の方向
に加えてさらに磁束が増加するように励磁される。この
ようにすることにより、切り抜き材4に作用する磁気吸
引力がさらに増加し、切り抜き材4の重量がより重い場
合等においても、より確実に切り抜き材4の吸着を行う
ことができるため、切り抜き材4取り出しの信頼性がさ
らに向上する。
【0032】また、このように第2の補助電磁石11を
用いる場合には、図3の(a)及び(b)のように第2
の補助電磁石11と永久磁石5bとの相対位置を固定と
して、例えば、切り抜き材4を取り出し後、切り抜き材
ストッカ上部へ搬送し、永久磁石5bの磁束の方向と逆
の方向の磁束を発生させるように第2の補助電磁石11
を励磁することにより切り抜き材4を切り抜き材ストッ
カ内への落下させることができる。
【0033】また、第2の補助電磁石11と永久磁石5
bとの相対位置を可変として補助電磁石9と同様に移動
可能としてもよい。
【0034】以上においては、補助電磁石として、補助
電磁石9及び第2の補助電磁石11の2個を用いる場合
について説明したが、補助電磁石の数は2個に限定され
るものではなく、3個以上の補助電磁石を用いてもよ
い。
【0035】
【発明の効果】この発明に係るワイヤ放電加工機の切り
抜き材取り出し装置は、以上説明したように構成されて
いるので、切り抜き材の吸着面積が小さい場合又は切り
抜き材の重量が重い場合等にも適用できると共に切り抜
き材取り出しの高信頼化を図ることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加
工機の切り抜き材取り出し装置の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加
工機の切り抜き材取り出し装置の動作説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加
工機の切り抜き材取り出し装置の構成図である。
【図4】 従来のワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出
し装置における切り抜き材を吸着する電磁石まわりの構
成図である。
【図5】 磁気吸着手段として用いられる電磁石及び永
久磁石の構成例を示す説明図である。
【図6】 切り抜き材を被加工物母材から取り出す過程
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 磁石ホルダ、2b 電磁石、3 被加工物母材、4
切り抜き材、4a吸着面、5b 永久磁石、9 補助
電磁石、9a コイル、9b ヨーク、10下部ノズ
ル、G1、G2、G3、G4 磁力線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ放電加工により被加工物から切り
    抜いた切り抜き材を磁気吸引力により吸着して取り出す
    ワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置において、 前記切り抜き材の吸着面にN極又はS極を接触させて吸
    着する磁気吸着手段と、 少なくとも1個の補助電磁石と、 前記磁気吸着手段と前記被加工物との相対位置決め及び
    前記磁気吸着手段により吸着した前記切り抜き材の取り
    出しを行う駆動手段と、 前記補助電磁石の前記磁気吸着手段に対する相対位置を
    可変とする直線駆動手段と、 前記切り抜き材の前記磁気吸着手段による吸着時に前記
    補助電磁石を前記切り抜き材の近傍に配置し、前記磁気
    吸着手段の磁束の方向と前記補助電磁石の磁束の方向と
    を合わせて前記磁気吸着手段と前記切り抜き材との間の
    磁束が増加するように前記補助電磁石を励磁する第1の
    制御と、前記切り抜き材の前記被加工物からの取り出し
    の所定の中間状態から取り出し完了までの間に前記補助
    電磁石を前記被加工物近傍に配置し、前記磁気吸着手段
    及び前記切り抜き材周りの磁束の方向と前記補助電磁石
    の磁束の方向とを逆にして前記切り抜き材と前記被加工
    物との間の磁束が減少するように前記補助電磁石を励磁
    する第2の制御を行う制御手段とを備えたことを特徴と
    するワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気吸着手段が電磁石又は永久磁石
    であることを特徴とする請求項1記載のワイヤ放電加工
    機の切り抜き材取り出し装置。
JP2000292101A 2000-09-26 2000-09-26 ワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置 Expired - Fee Related JP4126861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292101A JP4126861B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 ワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292101A JP4126861B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 ワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002103144A true JP2002103144A (ja) 2002-04-09
JP4126861B2 JP4126861B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=18775088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000292101A Expired - Fee Related JP4126861B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 ワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4126861B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11285556B2 (en) * 2018-08-07 2022-03-29 Sodick Co., Ltd. Core moving device of wire electric discharge machine
US11311954B2 (en) * 2018-10-12 2022-04-26 Sodick Co., Ltd. Core moving device of wire electric discharge machine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11285556B2 (en) * 2018-08-07 2022-03-29 Sodick Co., Ltd. Core moving device of wire electric discharge machine
US11311954B2 (en) * 2018-10-12 2022-04-26 Sodick Co., Ltd. Core moving device of wire electric discharge machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP4126861B2 (ja) 2008-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2515440B2 (ja) 突合せ溶接される薄板の隣接縁部を自動的に整列するための装置及び方法
JP2019535522A (ja) 工作機械のためのローディング方法
KR20210093182A (ko) 툴링 핀 배치 시스템
US6807724B2 (en) Motor assembling apparatus
JP5319317B2 (ja) 永電磁式マグネットチャック
JP4126861B2 (ja) ワイヤ放電加工機の切り抜き材取り出し装置
US4350379A (en) Universal lifting magnet
TWI255212B (en) Micro-wire tension control mechanism
JP2002246226A (ja) 電磁石ユニット及びこの電磁石ユニットを用いた電磁弁
JPH10328959A (ja) 永電磁吸着装置
EP2712059A1 (en) Method for manufacturing rotor and cutting apparatus
JPH03131499A (ja) 穿孔装置
EP0513377B1 (en) Core treating apparatus and method
CN114260583A (zh) 复合能量场辅助激光诱导等离子体加工装置及方法
JP3904663B2 (ja) 磁気吸着保持装置
CN112461576A (zh) 一种小行程高频线性往复运动装置
JP3361984B2 (ja) リニアモータ駆動装置の保護装置
JPH047913Y2 (ja)
JPH0531592A (ja) レーザ切断機のレーザノズルヘツドおよびその制御方法
JPH0240455B2 (ja) Waiyakatsutohodenkakosochi
CN117681215A (zh) 用于可磁化的螺纹钻头的钻头支架
JP6712127B2 (ja) 剥離治具及び剥離装置
JPH05228766A (ja) チャック用の機械力と磁気吸着力との複合止め方法及びその装置
JP2002172548A (ja) 高速レシプロ研削装置
JPS60131174A (ja) 壁面歩行機

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040701

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080422

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080505

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees