JP2002102267A - 潤滑剤を塗布したコンドーム - Google Patents

潤滑剤を塗布したコンドーム

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JP2002102267A JP2000300518A JP2000300518A JP2002102267A JP 2002102267 A JP2002102267 A JP 2002102267A JP 2000300518 A JP2000300518 A JP 2000300518A JP 2000300518 A JP2000300518 A JP 2000300518A JP 2002102267 A JP2002102267 A JP 2002102267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水に溶けやすく、違和感を与えず、ゴムの白
化を防止し、コンドーム内への空気の混入を防止し、殺
精子効果をもつ潤滑剤を得ることを課題とする。 【解決手段】 シリコーンオイル、水および界面活性剤
により構成される乳化物をゲル中に分散させた潤滑剤を
コンドームに塗布し、界面活性剤として、メンフェゴー
ル、ノノキシノールのうち、いずれか一種または二種を
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の皮膚を保護
するための潤滑剤を付与したコンドームに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、コンドームの潤滑剤として用いら
れているものの主流はシリコーンオイルであり、これを
コンドームに塗布し付着させている。しかしながらシリ
コーンオイルは油性であるために、身体に付着した際に
は、洗剤などにより洗い落とす必要がある。
【0003】その解決方法として、特開平7−2678
49号公報に記載のコンドーム用潤滑剤がある。この技
術は、潤滑剤にスクワランを配合するというものであ
る。しかしながら、このスクワラン配合のコンドーム用
潤滑剤は、コンドームの巻き上げ部への浸入性の不足よ
りゴム膜同士が粘着する可能性がある。また、スクワラ
ン配合のコンドーム用潤滑剤は、粘度を高くしていくと
溶液のぬめり感を増すことはできる。ただし、それに伴
って糸ひき現象が発生する。このほかに、殺精子剤とし
て、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の界面活性剤が使
用されている。これらは、性行為前において人体の陰部
に、塗布あるいは注入されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況においてなされたもので、身体に付着しても簡単に
水で洗い落とすことができ、巻き上げ部への浸入性およ
び使用時のぬめり性に優れているとともに、コンドーム
を使用することによる違和感をより一層低減して自然な
感じを抱かせるようにする、しっとり感を付与する湿潤
性に優れたコンドーム用潤滑剤、およびこのコンドーム
用潤滑剤を塗布したコンドームを提供することを目的と
している。また、従来の技術においては、油性もしくは
水性のみの潤滑剤が使用されており、使用できる添加剤
が限定され、コンドームの白化防止と塗布時およびコン
ドーム装着時のぬめり性を兼ね備えた潤滑剤を構成する
ことが困難である。さらに、殺精子剤を性行為前に、塗
布あるいは注入する場合、殺精子剤が精子以外のもの
(皮膚等)に吸着し、有効に作用するものが減少し、殺
精子効果が減少する可能性がある。しかし、殺精子剤で
ある界面剤等の量を増した場合には、皮膚に対して、肌
荒れなどの影響を考慮する必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決すべく、発明者らが行った研究および、数多くの実
験に基づき、次のような手段を提示するものである。殺
精子剤、殺菌剤を含む溶液をゲル中に分散させた潤滑剤
を構成し、コンドームに塗布するものである。上記の溶
液を分散させるゲルとしては、体温により溶融するも
の、機械的な力により崩れるものを用いることにより、
ゲル内に分散された溶液を作用させることができるもの
である。ゲルを構成する高分子物質は、低分子物質のご
とく鋭い融点を示さず、一定の温度範囲にわたって融解
するものである。また、温度により粘性が変化するもの
であり、この性質を利用して、薬剤の作用する時期を調
節することができるものである。
【0006】高分子物質に増粘された溶液中に、殺精子
剤等の薬剤を含む溶液を分散させた潤滑剤を例にとり説
明する。潤滑剤を人体に使用した場合、潤滑剤の高分子
溶液が人体に接触し、室温から体温付近にまで暖められ
る。これにより、高分子溶液の物性が変化し、高分子溶
液の粘度が低下する。すなわち、粘性の高い液体から流
れ易い液体に、ゴム状から液状に変化するものである。
【0007】この高分子溶液の物性の変化により、高分
子溶液中に分散されていた、薬剤を含む溶液が高分子溶
液の外に放出されたり、高分子溶液と混じり易くなるも
のである。このため、薬剤が潤滑剤に接触した人体表面
に作用するものである。高分子溶液としては、体温付近
において溶解もしくは粘性が低下し、流動しやすくなる
ものを用いることが可能である。高分子溶液を構成する
高分子としては、単一の高分子物質を用いることも可能
であるが、数種の高分子物質を混合し、一定の温度範囲
において溶解もしくは粘度の低下がおきるものを用いる
ことが可能である。
【0008】機械的な力により崩れるゲル中に薬剤を含
む溶液を分散させる場合について説明する。機械力によ
り崩れるゲルの例としては、寒天等を用いることができ
る。寒天のゲルは、力を加えることにより、容易に崩壊
するものである。このようなゲル中に薬剤を含む溶液を
分散させることにより、使用時にゲルを崩壊させ、薬剤
をゲル外に放出し、該薬剤を作用させることができるも
のである。すなわち、人体に用いる場合には、皮膚にこ
すりつけることにより、ゲル中の薬剤がゲル外に出て、
皮膚に作用するものである。
【0009】次に、ゲル中に分散させるものとしては、
油と、水と、界面活性剤とを混合乳化させたものを用い
ることが可能である。なお、油、水および界面活性剤の
割合は、用途および使用状況に応じて適宜調節すること
が可能であり、必要に応じて混合比率を調節するもので
ある。上記乳化物をゲル中において保持することによ
り、乳化物の性状を維持し易く、乳化物が仮に分離した
場合においても、流動性の低いゲルにより、乳化物を構
成していた水と油がゲル外に流出するのを防ぐことがで
きる。
【0010】そして、上記乳化物は、ミセル形成された
状態となっているので、油分子間の相互作用がミセルに
より阻害され、粘度の高い油を使用する際においても、
乳化により潤滑剤としての粘度を低くすることができ、
潤滑剤の伸びがよくなるものである。これにより、使用
する油の選択範囲を拡張することが可能である。さら
に、この乳化物は水を含有するため、水溶性の成分を含
ませることができる。水溶性の成分はミセルにより油と
隔離されるため、容易に潤滑剤に混合することができ、
安定した性状を得ることができるものである。また、ゲ
ル中に含まれる、乳化物が油、界面活性剤および水によ
り構成されるものであるので、容易に水洗いすることが
できる。そして、タオルやティッシュによりふき取るこ
とによっても、油ぎった感触を残すことなく取り去るこ
とができるものである。
【0011】乳化物をゲル内に分散させたものを潤滑剤
として、コンドームに使用することにより、コンドーム
内への空気の混入を防止できるとともに、コンドームの
性状維持および避妊効果を向上でき、コンドーム挿入時
における女性陰部に対する保護を行うことができるもの
である。乳化物をゲル内に分散させた潤滑剤をコンドー
ムのコンドーム精液ため嚢部内側に塗布することによ
り、潤滑剤により精子を精液溜めにおいて死滅させるこ
とが可能である。特に、乳化物中に殺精子剤を含ませ、
ゲルを陰茎へのコンドームの装着により、溶融もしくは
崩壊するべく構成することにより、射精時もしくはコン
ドームの装着時まで、有効な殺精子成分を保持すること
が可能であり、潤滑剤の殺精子効果を向上できるもので
ある。
【0012】乳化物をゲル内に分散させた潤滑剤を、コ
ンドームの先端部に塗布することにより、コンドームを
装着した陰茎を女性性器に挿入する際に、女性陰部の皮
膚を保護することが可能である。潤滑剤が皮膚に接触す
ることにより、ゲルが崩壊もしくは溶解し、ゲル内部の
乳化物が広がり、皮膚を保護するものである。特に、コ
ンドームが女性用コンドームである場合には、該コンド
ームの挿入を円滑にするとともに、皮膚を保護するもの
である。乳化物をゲル内に分散させた潤滑剤を、コンド
ームの後部に塗布する場合にはコンドーム全体に潤滑剤
を付着させることができる。コンドームの成形後に該コ
ンドームの後部に潤滑剤を塗布もしくは付着させ、コン
ドームの巻き上げを行うと、コンドーム後部に付着した
潤滑剤が先端側に押し出され、コンドーム全体に行き渡
るものである。さらに、仮に、コンドーム後部より精子
が漏れる可能性があっても精子を死滅させることが可能
である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者は数多くの実験を重ねた
結果、皮膚に油っこさを与えず、しっとり感を与えると
ともに、コンドームなどに使用されるゴムを白化させな
い潤滑剤を得たものである。ゴムの粘着および白化を防
止する油と、皮膚にしっとり感を与える水とをまぜた乳
化物を、ゲル中に分散させ、潤滑剤を得るものである。
図1は、ゲルより乳化物の流出する構成を示す模式図で
ある。図1に示すごとく、加熱もしくは機械的な力によ
り、ゲルを溶融、流動化もしくは崩壊させ、ゲル内部に
分散された乳化物を作用させるものである。ゲル11が
温度上昇により、流動化し、乳化物12を保持できなく
なる際には、図1(a)に示すごとく、乳化物12がゲ
ル11の外に流出するものである。これにより、ゲル1
1により保持されていた乳化物12を作用させることが
可能となるものである。ゲル13が機械力(力学的力)
により崩壊し易いものである場合には、図1(b)に示
すごとく、ゲル13が崩壊し、ゲル13内部に保持され
ている乳化物12がゲル13の外に流出し、乳化物12
が作用するものである。
【0014】潤滑剤は、油が0.3〜15重量部、界面
活性剤が0.01〜15重量部、ゲルを構成する高分子
物質(ゲル化剤)が0.2〜12重量部であり、これに
適量の水により構成されるのであり、少量の保存料等が
添加されるものである。
【0015】潤滑剤に使用する油は、使用される状況に
応じて、シリコーンオイル、ポリブテン、α−オレフィ
ン、ポリアルキレングリコール、ジエステル、ポリオー
ルエステル、流動パラフィン、パラフィンワックス、脂
肪酸、高級アルコール、ツバキ油、ナタネ油、ゴマ油、
サフラワー油、綿実油、ヒマシ油、大豆油、ヤシ油、パ
ーム油、ミツロウ、モンタンロウ、ラノリン、スクワラ
ン、合成エステル、イクタモール、イソプロピルメチル
フェノール、クロロブタノール、酢酸-dl-α-トコフ
ェノール、酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコー
ル、酢酸ラノリン、酢酸ラノリンアルコール、サリチル
酸フェニル、ステアリルアルコール、セタノール、セラ
ック、トラガント、トリエタノールアミン、パラオキシ
安息香酸エステル、プロピレングリコール、ベンジルア
ルコール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸塩類、ポリオキシエチレンラノ
リン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ミリス
チン酸イソプロピル、液状ラノリン、還元ラノリン、硬
化ラノリン、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンア
ルコール、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪
酸ポリエチレングリコール、ポリエトキシレート化ヒマ
シ油、ポリエトキシレート化硬化ヒマシ油、ミネラルオ
イル、ポリアルキレングリコール誘導体のうち、いずれ
か一種または二種以上を用いることができる。
【0016】コンドームに付与する潤滑剤に用いる油成
分としては、ゴムへの影響を考慮して、シリコーンオイ
ルやスクワランを用いることができる。潤滑油の油成分
としてスクワランを用いた場合には、スクワランの糸引
きを抑制することが可能である。潤滑油の油成分として
シリコーンオイルを用いたものは、ゴムに対する性状が
安定しており、コンドームの接着を防止し、コンドーム
の性状を長期にわたり維持することが可能である。シリ
コーン油としては、医療用の注射針および注射筒等の潤
滑剤等、従来のコンドームの潤滑に用いられているもの
を使用することにより、生体への安全性を確保できる。
また、ロジンを添加することにより、潤滑剤の粘度調整
を行うことも可能である。
【0017】油に水および界面活性剤を配合して乳化さ
せることにより、潤滑剤自体の性状として粘性が少な
く、さらさら感を与えるものである。しかも、コンドー
ムを装着した際には良好なフィット感を得られるもので
ある。この乳化物は、界面活性剤を含むとともに水分も
多量に含むため、水に溶ける速度が速く、水により容易
に洗い流すことができる。さらに、皮膚に接触する際に
は、接触面のすべてが油で覆われるわけではなく、一部
に水分が付着するため、接触した際に違和感がなく、べ
たつきを抑える。
【0018】乳化物は上記のごとく、親水性である皮膚
に接触した際には、ミセルが壊れ、水分が皮膚に付着す
るが、疎水性であるゴムなどに接触した際にはミセルが
壊れることなく、水分がゴムに接触することがない。こ
れにより、ゴムの白化現象を防止できるものである。シ
リコーンオイルに水および界面活性剤を配合して乳化物
を構成することにより、乳化物自体の性状として粘り気
が少なく、さらさら感を与えるものである。この乳化物
をコンドームに使用することにより、コンドームの装着
をスムーズに行うことが可能であり、装着後にはフィッ
ト感を得られるものである。さらに、この乳化物はゴム
との親和性があり浸透性に優れるため、巻き上げられた
状態のコンドームへの浸入性に優れ、コンドームを白化
させない。コンドームにしっとり感を付与するととも
に、コンドームにぬめり性を付与する。
【0019】乳化物および乳化物をゲル中に分散させた
潤滑剤の他の用法としては、性交時に使用するローショ
ンとしても用いることができ、性器挿入の際の潤滑に用
いることができる。ゴム製品に対して安定であるため、
ウエットスーツの装着時に用いる潤滑剤として、ゴムの
シーリングを有する機器の潤滑剤としても用いることが
できる。さらに、胎児のエコー撮影のために母体の腹部
に塗布する潤滑剤として、胃カメラを人体に挿入する際
の潤滑剤として、髭剃り用の潤滑剤として使用すること
ができる。
【0020】次に、乳化物に使用する界面活性剤として
は、メンフェゴール、ノノキシノール、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エ
ステル、アルキル硫酸エステル、アルカンスルホン酸
塩、アルキルエトキシカルボン酸塩、コハク酸誘導体、
アルキルアミンオキサイド、イミダゾリン型化合物、ポ
リオキシエチレンアルキルまたはアルキニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂
肪酸アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキサイ
ド付加物、セチル硫酸ナトリウム、ウンデシレン酸(ウ
ンデシレン酸塩)、ウンデシレン酸モノエタノールアミ
ド、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステ
アリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリル
ジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメ
チルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウ
ム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニ
ウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩酸クロ
ルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、グルコン酸
クロルヘキシジン、クレゾール、クロラミンT、クロル
キシレノール、クロルクレゾール、クロルフェネシン、
サリチル酸(サリチル酸塩)、臭化アルキルイソキノリ
ニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ドミ
フェン、チモール、チラム、デヒドロ酢酸(デヒドロ酢
酸塩)、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、パラ
クロロフェノール、ハロカルバン、フェノール、ラウロ
イルサルコシンナトリウム、レゾルシン、ドデカエチレ
ングリコールモノラウレート、ラウレス、メトキシプロ
ピルオキシエチレングリコールラウレートのうち、いず
れか一種または二種以上を用いることができる。界面活
性剤は、乳化剤として用いられるので、使用する油に応
じて選択されるものである。また、界面活性剤の含有量
を調節することにより、油の湿潤浸透性を向上すること
も可能である。
【0021】コンドームの潤滑に用いる場合には、メン
フェゴールやノノキシノールを用いることができる。メ
ンフェゴールおよびノノキシノールには殺精子効果があ
り、避妊率を向上することができるためである。特にメ
ンフェゴールを使用することにより、膣内へ影響を最小
限にとどめることができる。また、メンフェゴールやノ
ノキシノールを使用した乳化物、もしくは該乳化物を分
散したゲルにより構成される潤滑剤は、生殖を目的とし
ない性交時のローションとして用いることもできる。乳
化物、潤滑剤には、殺精子剤もしくは殺菌剤を添加する
ことができる。殺菌剤の多くは界面活性作用を示すもの
であり、界面活性剤として潤滑剤に添加されながら、殺
精子剤もしくは殺菌剤としての効力を発揮させることも
可能である。このため、カテキン、セチル硫酸ナトリウ
ム、ウンデシレン酸(ウンデシレン酸塩)、ウンデシレ
ン酸モノエタノールアミド、塩化アルキルトリメチルア
ンモニウム、塩化ジステアリルジメチルベンジルアンモ
ニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウ
ム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチ
ルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ラウ
リルトリメチルアンモニウム、塩酸アルキルジアミノエ
チルグリシン、塩酸クロルヘキシジン、オルトフェニル
フェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾー
ル、クロラミンT、クロルキシレノール、クロルクレゾ
ール、クロルフェネシン、サリチル酸(サリチル酸
塩)、臭化アルキルイソキノリニウム、臭化セチルトリ
メチルアンモニウム、臭化ドミフェン、チモール、チラ
ム、デヒドロ酢酸(デヒドロ酢酸塩)、トリクロサン、
トリクロロカルバニリド、パラクロロフェノール、ハロ
カルバン、フェノール、ラウロイルサルコシンナトリウ
ム、レゾルシン、ドデカエチレングリコールモノラウレ
ート、ラウレス、メトキシプロピルオキシエチレングリ
コールラウレートのうちの一種もしくは二種以上を殺菌
もしくは殺精子剤として添加することができる。この場
合、殺菌殺精子剤が潤滑剤における界面活性成分を兼ね
ることも可能である。
【0022】乳化物もしくはゲルに含有される水中に、
湿化剤、保湿剤、ゲル化剤、中和剤、香料、着色剤のよ
うな種々の任意成分を添加することができる。本発明の
乳化剤もしくは潤滑剤には、保湿剤を含有することがで
きる。ここで用いられる適当な保湿剤は、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール、ブチレングリコール、ヘ
キシレングリコール、エトキシ化グルコース誘導体、ヘ
キサントリオール、グリセリン、水溶性ポリグリセリル
メタクリレート潤滑剤およびパンテノールなどである。
また、乳化物は白色を呈しており、着色剤を混合した場
合に発色がよいのである。赤色106号、青色2号、黄
色5号などの食用色素を添加することも可能である。乳
化物もしくは潤滑剤に蛍光剤を添加することも可能であ
る。
【0023】乳化物もしくは潤滑剤には、香料を添加す
ることも可能であり、フトモモ科オオフトモモ属、パン
ジロウ属、ユーカリ属、ネズモドキ属、もしくはカユプ
テ属の植物由来の精油成分であるティーツリーオイルを
用いることもできるものである。さらに、前記ティーツ
リーオイル、アニス油、オレンジ油、クローブ油、シト
ロネラ油、ジャスミン油、ショウノウ油、スペアミント
油、ゼラニウム油、テレピン油、ビャクダン油、ペパー
ミント油、ベルガモット油、ボアドローズ油、ユーカリ
油、ラベンダー油、レモングラス油、レモン油、ローズ
油、ムスク、シベット、カストル、アンバーグリス、ア
ネトール、オイゲノール、ゲラニオール、シトロネオー
ル、ハッカ油のうち一種または二種以上を添加すること
ができる。コンドームに使用する潤滑剤にハッカ油を添
加することにより、コンドームに清潔感を与えることが
できる。また、ローズ油を添加することにより、性交時
の感情の高揚を助長することができる。ティーツリーオ
イルは殺菌効果を有すると共に、皮膚に対しての刺激性
がなく、陰部に塗布した場合においても、皮膚に影響を
与えないことが知られているものである。
【0024】次に、ゲルを構成する増粘剤もしくはゲル
化剤について説明する。ゲルを構成する物質としては、
天然系増粘多糖類、天然系増粘たんぱく質等を用いるこ
とができる。ゲルとしては、30℃〜37℃の範囲に、
融解温度域を有する物を利用することができる。前述の
ごとく、高分子物質により構成されるものは、鋭い融点
をもたず、一定の温度範囲にわたって融解するものであ
る。そして、温度の上昇に伴い粘度が低下するものであ
り、温度の上昇によりゴム状から粘い液体、流れやすい
液体に変化するものである。ゲルは室温において、乳化
物を保持可能な状態であればよく、体温により暖められ
ることにより、融解もしくは粘度低下するものを選択す
ることができるものである。ここにおいて、乳化物を保
持するものとして、ゲル以外に上記の性質を示す高分子
溶液を用い、体温付近において流れやすい液体となるも
のを用いることができるものである。そして、崩壊する
ゲルとしては、強度的に一般的な寒天と同様な性質を示
すものを用いることができるものである。
【0025】乳化物の保持するものとしては、例えば、
ゼラチン、カラギーナン、ペクチン、寒天、でんぷん、
プルラン、デキストラン、シゾフィラン、グルコース、
キサンタンガム(またはザンサンガム)、ジェランガ
ム、グアーガム 、ヒドロキシプロピル化グアーガム(H
Pグアー)、カチオン化グアーガム 、カチオンセルロー
ス、グアーガム加水分解物、カルボキシメチルセルロー
ス(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシ
プロピルセルロース(HPC)、エチルセルロース 、エチ
ルセルロース(EC)、アルギン酸ナトリウム、ローカス
トビーンガム、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレ
ンオキサイド、メラミンスルフォネート等の一種もしく
は2種以上を用いたゲルもしくは溶液を用いることが可
能である。
【0026】特に、ゼラチンを用いたゲルは軟らかい弾
力性と粘りがあり、口内温度で溶ける性質をもつもので
ある。ゼラチンを用いたものは、肌触りもよく、本発明
の潤滑剤を構成するものとして適しており、ゼラチンに
より構成されるゲル中に乳化物を分散させることによ
り、ゲルが体温により溶解し、乳化物が皮膚に作用する
ものである。同様に、カラギーナンを用いたゲルを使用
することもできるものである。また、寒天を用いること
により、崩壊し易いゲルを構成することが可能である。
上記のゲルまたは高分子溶液の選択は、乳化物の性状を
調節することにより、さらに広めることができるもので
ある。乳化物に多糖類などを添加し、粘度もしくは浸透
圧を調節し、乳化物のゲルもしくは高分子溶液中におけ
る安定性を向上することができる。乳化物に白糖を加え
粘度もしくは浸透圧、あるいは表面張力を調節する場合
には、乳化物が人体に影響を与えることが無く、容易に
乳化物の調整を行えるものである。
【0027】潤滑剤をコンドームに塗布する構成につい
て図を用いて説明する。図2は巻き上げ状態のコンドー
ムの側面断面図である。コンドームに潤滑剤を塗布する
方法としては、コンドームの潤滑剤中への浸漬や、ノズ
ル等よりコンドームに潤滑剤を射出する方法がある。
【0028】潤滑剤中にコンドームを浸漬する場合に
は、コンドームを巻き上げた状態で行うものである。コ
ンドームは胴部、先端部および精液溜により構成されて
いる。胴部は筒状に構成されており、陰茎根を被装する
ものである。先端部は半球状に構成されており、陰茎の
亀頭部を被装するものである。そして、精液溜は嚢状に
構成され、先端部に設けられており、コンドームの外側
に突出した構成になっている。コンドームは、巻き上げ
られた状態において、図2に示すごとく、胴部2および
先端部3の一部が巻き上げられるものである。そして、
この巻き上げられた状態で、コンドーム1が潤滑剤中に
浸漬されるものである。
【0029】これにより、潤滑剤5が精液溜4内に塗布
されるとともに、先端部3の表裏に塗布される。しか
し、コンドーム1の胴部2は巻き上げられた状態にある
ので、潤滑剤が多量に付着することがない。特に、コン
ドーム1の後部9は、巻き上げられた状態において、内
側に位置するので、潤滑剤が過剰に付着しない構成とな
っている。コンドーム1の精液溜4内に潤滑剤5が塗布
されるため、コンドーム1を装着する際に、精液溜4を
押しつぶすことにより余剰した潤滑剤が空気とともに精
液溜4内より排出される。これにより、精液溜4の空気
抜きを容易に行うことができる。また、コンドーム1の
先端部3にも潤滑剤5が塗布されるため、コンドームの
装着および女性性器への陰茎の挿入を円滑に行うことが
できる。コンドーム1の胴部2への潤滑剤の塗布量を少
なくできるので、陰茎根とコンドーム1の間における潤
滑剤の介在を防ぐことができる。これにより、コンドー
ム1の陰茎よりの脱落を防止することができる。さら
に、精液溜4に潤滑剤5を射出する場合には、該精液溜
4を収縮した状態に保ち、精液溜4への空気の侵入を防
ぐこともできるものである。この際に、精液溜4の内側
面同士が潤滑剤5により貼着された状態となるものであ
り、これにより、精液溜4へ空気が入りにくくなるもの
である。
【0030】図3はコンドームの側面一部切欠図、図4
は先端部の側面一部切欠図である。図3および図4にお
いて示すごとく、潤滑剤5はコンドーム先端部3の内側
面6および外側面7の全域に拡散する。そして、乳化物
中の油成分による被膜8がコンドーム1を被装するもの
である。これにより、コンドームの酸化および粘着を防
止し、巻き戻しを容易に行うことができるものである。
しかし、潤滑剤5(水溶性物質を包含したミセル)はコ
ンドーム1の先端部3もしくは精液溜4に残留し、陰茎
挿入時の潤滑を確保できるものである。なお、油成分と
しては、従来コンドームの保護に用いられているシリコ
ーンオイル使用することができる。シリコーンオイルに
より、従来の酸化防止効果および粘着防止効果を維持し
ながら、身体から取り除きやすい潤滑剤を構成すること
ができる。
【0031】次に、潤滑剤とシリコーンオイルを混和さ
せたものをコンドームに用いることも可能である。図5
は、シリコーンオイル中の潤滑剤の状態を示す模式図で
ある。潤滑剤とシリコーンオイルを混和することによ
り、図5に示すごとく、シリコーンオイル8中に潤滑剤
が分散した状態となるものである。この場合ゲル11中
に乳化物12が保持される。ゲル12が流動性の低い状
態にあることにより、乳化物12がゲル11内に保持さ
れるものである。潤滑剤とシリコーンオイルを混和した
ものを、コンドーム1に塗布することにより、潤滑剤は
塗布位置に残るが、余剰したシリコーンオイル8がコン
ドーム1の全体に皮膜を形成して、該コンドーム1を保
護するものである。コンドームが巻き上げられた状態に
おいても、シリコーンオイルはコンドーム全体に広が
り、該コンドームに皮膜を形成するものである。
【0032】潤滑剤とシリコーンオイルを混ぜる方法と
しては、潤滑剤をシリコーンオイルに加え、ミキサーに
より混和する。この過程で潤滑剤がシリコーンオイルに
被覆される。潤滑剤においては、乳化物がゲルに被覆さ
れた状態にあり、ゲルがシリコーンオイルに被覆される
状態にある。このため、潤滑剤とシリコーンオイルの効
果がそれぞれ維持されるものである。
【0033】次に、図6を用いて、潤滑剤の構成方法に
ついて説明する。図6は、潤滑剤の調製構成を示す模式
図である。まず、混合槽21において、水および界面活
性剤が混合される。この際に、水溶液の性状を調節すべ
く、グリセリンおよび糖を加えることも可能である。混
合槽22においては、油(シリコーンオイル等)が溜め
られており、混合槽21において調製された水溶液と油
が混合槽23に導入され、乳化がおこなわれるものであ
る。
【0034】混合槽24においては、ゲル化剤(ゼラチ
ン等)に水が加えられ、ゲルが調製されるものである。
この際に、ゲルの性状を調節すべく、グリセリンおよび
糖を加えることも可能である。混合槽23において調製
された乳化物とゲルは、混合槽25に導入され、混合さ
れるものである。これにより、ゲル内に乳化物が保持さ
れた潤滑剤を構成するものである。乳化物とゲルの混合
比としては、ゲルにより乳化物を包むことができれば良
いものである。すなわち、ゲルは乳化物を保持させるべ
く混合するものであり、乳化物に含まれる薬剤の有効濃
度範囲を維持する範囲であればよい。この際には、融解
時のゲルの性状も考慮するものである。一般的なゲルを
用いる場合には、乳化物をほぼ同量のゲルと混合するこ
とにより、潤滑剤を得ることができる。
【0035】
【実施例】本発明者は数多くの知見に基づいて実験を重
ねた結果、コンドームの巻き上げ部への浸入性に優れ、
かつ、コンドームを白化させない潤滑剤を、以下に記載
のような条件のもとで、適宜混合あるいは溶解して使用
することにより、コンドームの巻き上げ部への浸入性、
湿潤性およびぬめり性に優れた複数のコンドーム用潤滑
剤が得られることを確認した。乳化物を構成する油成分
としてシリコーンオイル、界面活性剤としてメンフェゴ
ール、そして精製水を用い、このほかに少量の防腐剤、
pH調整剤もしくは増粘剤等の添加剤を加えるものであ
る。なお、上記の調製過程において、潤滑剤の性状を整
えるべく、一定の界面活性剤、糖などの添加剤を加える
ものである。
【0036】まず、シリコーンオイル、水、界面活性剤
を攪拌機により攪拌して乳化物とするものである。ここ
において、シリコーンオイルが1〜5重量部、メンフェ
ゴールが1〜5部重量部であり、これに適量の精製水が
加えられるものである。そして、ミキサーもしくはホモ
ジナイザーにより乳化されるものである。得られた乳化
物の性状は、クリーム状であり、水に溶ける速度が速
く、ソフトな感触を有しており、人体に付着した際に
も、違和感がなく容易に除去できるものであった。さら
に、上記の潤滑剤に、防腐剤、pH調整剤、香料を添加
することも可能である。pH調整剤や界面活性剤の種類
により、潤滑剤を弱酸性とし、皮膚への影響をさらに抑
制することも可能である。また、酸性にすることによ
り、膣内の自浄作用を活性化する。
【0037】シリコーンオイル含有量は0.3〜15重
量部、メンフェゴール含有量が0.01〜15重量部で
ある範囲において上記の性状に近い潤滑剤を得ることが
できるものである。また、メンフェゴール含有量は、グ
リセリン、ノノキシノール、アルキルポリオキシエチレ
ンエーテルなどの他の界面活性剤を混合して、減量する
ことも可能である。
【0038】上記の操作により得られた乳化物とゲルを
混合する。ゲルとして、本実施例において、ゼラチン、
水、そして砂糖およびグリセリン等により構成されたゲ
ルを用いるものである。ここにおいて、ゼラチンは、
0.2〜5重量部である。なお、ゼラチンは0.2〜1
2重量部の範囲において、含有量を調節することが可能
である。
【0039】これにより、シリコーンオイルが1〜5
部、界面活性剤が1〜5部、ゼラチンが0.2〜5部で
ある潤滑剤を構成するものである。構成された潤滑剤に
おいて、乳化物はゲル中に保持されているものである。
そして、潤滑剤を人間の体温付近まで暖めると、ゲルが
溶解し、乳化物がゲルのそとに広がるものである。潤滑
剤は、シリコーンオイルが0.3〜15部重量、界面活
性剤が0.01〜15部重量、ゼラチンが0.2〜12
部重量である範囲において、近似した性質のものを得る
ことができるものである。
【0040】上記実施例の潤滑剤をコンドームに使用す
場合には、コンドームの内側には上記実施例の潤滑剤
を、外側にはシリコーンオイルを付着させるものであ
る。このように構成されたコンドームは、長期保存が可
能であり、装着に違和感がなく、取り外した後にも陰茎
に付着する潤滑剤を水洗いで容易に洗い流すことができ
る。コンドーム内で射精が行われた場合にも、潤滑剤の
ゲルが体温により溶融しており、潤滑剤と精子が混ざり
やすく、潤滑剤に含まれる界面活性剤により迅速に精子
の機能が停止させられる。これにより、避妊の効果も向
上できるものである。
【0041】
【発明の効果】上記発明の実施の形態および実施例にお
いて詳細に説明したように、皮膚に対して安全であり、
水に溶ける速度が速く、感触がソフトであり、皮膚に付
着した際に違和感を与えず、皮膚から容易にふき取るこ
とのできる潤滑剤を構成することができる。
【0042】また、潤滑剤をコンドームに使用すること
により、コンドームの潤滑性および保湿性、手触り感を
向上でき、コンドームの白化を防止できる。コンドーム
の巻き上げ部への浸入性に優れた浸入剤として、使用時
にぬめり感を付与するぬめり剤として潤滑剤を用いるこ
とができる。身体に付着しても簡単に水で洗い落とすこ
とができる。
【0043】ゲル中に潤滑効果をもたらす乳化物を保持
するので、長期間にわたり性状を一定に保つことができ
る。さらに、乳化物が不安定である場合においても、該
乳化物がゲルにより保持されるので、品質を維持できる
ものである。さらに、ゲルが体温により溶融もしくはコ
ンドーム装着時あるいは性行為時のピストン運動により
崩壊するので、潤滑剤によりコンドームの装着まで、コ
ンドーム内への空気の混入を防ぐことができる。そし
て、コンドームの装着により、溶融もしくは崩壊するの
で、違和感無くコンドームを装着することができるもの
である。乳化物中に殺精子剤を含めることにより、殺精
子剤をコンドームの装着時に作用させることができ、避
妊の確率を向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲルより乳化物の流出する構成を示す模式図。
【図2】巻き上げ状態のコンドームの側面断面図。
【図3】コンドームの側面一部切欠図。
【図4】先端部の側面一部切欠図。
【図5】シリコーンオイル中の潤滑剤の状態を示す模式
図。
【図6】潤滑剤の調製構成を示す模式図。
【符号の説明】
1 コンドーム 2 胴部 3 先端部 4 精液溜 5 潤滑剤 6 内側面 7 外側面 8 シリコーンオイル被膜 9 後部 11 ゲル 12 乳化物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 40:00 A61F 5/43 (72)発明者 利光 勝久 大阪市中央区糸屋町2丁目4番6号 ジェ クス株式会社内 (72)発明者 石渡 幹夫 東京都文京区本郷3丁目27番12号 オカモ ト株式会社内 Fターム(参考) 4C098 AA06 EE11 EE12 4H104 AA01C CJ02A DA01C EB04 LA08 LA11 PA50 RA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンオイル、水および界面活性剤
    により構成される乳化物をゲル中に分散させた潤滑剤を
    用いたことを特徴とする潤滑剤を塗布したコンドーム。
  2. 【請求項2】 界面活性剤として、メンフェゴール、ノ
    ノキシノールのうち、いずれか一種または二種を用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の潤滑剤を塗布したコン
    ドーム。
  3. 【請求項3】 シリコーンオイルが0.3〜15部、界
    面活性剤が0.01〜15部、ゼラチンが0.2〜12
    部である潤滑剤を用いたことを特徴とする潤滑剤を塗布
    したコンドーム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の潤滑剤を塗
    布したコンドームの潤滑剤を塗布する部位が、コンドー
    ム精液ため嚢部内側、先端部もしくは後部のいずれか一
    箇所もしくは二箇所以上としたことを特徴とする潤滑剤
    を塗布したコンドーム。
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