JP2002101729A - 多目的の乗用型茶園作業車 - Google Patents

多目的の乗用型茶園作業車

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JP2002101729A
JP2002101729A JP2000296325A JP2000296325A JP2002101729A JP 2002101729 A JP2002101729 A JP 2002101729A JP 2000296325 A JP2000296325 A JP 2000296325A JP 2000296325 A JP2000296325 A JP 2000296325A JP 2002101729 A JP2002101729 A JP 2002101729A
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JP2000296325A
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Junichi Terada
順一 寺田
Yasushi Okamura
靖 岡村
Tadao Uchida
忠夫 内田
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Terada Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Terada Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摘採された茶葉の入った茶袋を運び出す作業
の機械化を計ること。茶袋の運搬、防除、裾刈、耕起、
施肥等の多目的な作業を1台の作業車で行なう乗用型の
茶園作業車を提供すること。 【解決手段】 茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠で
つなぎ、一方の走行装置上へ運転席を設け、他方に走行
駆動装置を設けることによって、門型枠の上面に平らな
荷台を設け、多量の茶袋を運ぶことを可能とする。この
作業車に、防除、裾刈、耕起、施肥等の機械を装着する
ことで、1台の乗用型茶園作業車で各種の作業を行なう
ことを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、作業員が搭乗して運
転し、茶樹を跨いだ車体を畝間に沿って移動しながら、
茶園での各種の作業を行う乗用型茶園作業車に関するも
のである。詳しくは、摘採した茶葉の運搬、防除、裾
刈、施肥、耕起(浅耕、中耕、深耕)等茶葉の摘採以外
の各種作業に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人が乗って茶園の畝間を移動しながら茶
葉の摘採を行なう乗用型摘採機としては、特開平10−
178863に示すものが使用されている。茶袋の運搬
作業をするものとしては、特開平8−256563に示
すものがある。防除作業を行なうものとしては、特開平
8−242743に示すような大型の乗用型防除機があ
る。裾刈作業を行なうものとしては、実公平6−213
12に示すような作業者が手で支えながら裾刈作業を行
なうものがある。深耕作業を行なうものとしては、特許
第3027356号に示すような大型の乗用型深耕機が
ある。施肥作業を行なうものとしては、特開平9−31
3018に示すような小型の自走式肥料散布機がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題は、前記の
特開平10−178863に示すような簡易乗用型摘採
機は、摘採した茶袋を収容する装置を備えていない。従
って、茶葉の入った茶袋を茶畝の途中に置いてくること
になる。これらの重い茶袋を茶畝の端まで運び出し、搬
送用のトラックまで積み込むのが大変な重労働となって
いる。これらの運搬作業のため、前記特開平8−256
563に示すような運搬車があるが、一度にほんの少し
の茶袋しか運ぶことが出来ない。
【0004】第2の課題は、前記の茶袋の運搬、防除、
裾刈、施肥、耕起といった茶園での各作業には、それぞ
れに対応した機械が開発されている。しかし、各々別々
の機械として開発されているので、農家はこれらの茶園
作業を行なうためには、非常に多種類の機械をそろえね
ばならない。この発明は、茶葉が摘採され、茶袋に収容
されたものを運び出す運搬作業用の作業車を開発し、こ
れをベースにして、摘採作業以外の前記の茶園での各種
作業を行なうことが可能な乗用型茶園作業車を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決する為
に、請求項1記載の発明では、茶畝を挟んだ2本の走行
装置を門型枠でつなぎ、一方の走行装置上へ走行駆動装
置を設け、反対側の走行装置とは動力伝達機構でつな
ぎ、走行駆動装置のない側の走行装置上へ運転席を設
け、双方を結ぶ門型枠の上面を平らな平面状の荷台とし
たことを特徴とした多目的の乗用型茶園作業車を用いる
という手段をとる。前記の簡易乗用型摘採機は、茶畝に
沿って前進しながら茶葉を摘採し、摘採機にセットされ
た茶袋に摘採した茶葉を収容する。この発明の乗用型茶
園作業車(以下、単に作業車と称す)は、簡易乗用型摘
採機の後に続いて走行させる。茶袋が満杯になると、摘
採機から茶袋をはずし、後続の作業車の上へ載せ換え
る。この作業車は、茶畝を挟んで門型枠を設け、茶園内
の走行を自在とし、運転席と走行駆動用エンジンを左右
の端に寄せてあり、中央部の平らな面を荷台として広く
取ることが出来るので、多数の茶袋を搭載できると共
に、載せ降しが容易に出来るようになっている。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
茶園作業車において、上記運転席の操縦装置を2セット
とし、運転席の前部と後部に設け、前進用、後退用とす
るという手段を用いる。簡易乗用型摘採機に追従して茶
葉の入った茶袋を受け取って摘み込んだ作業車は、茶袋
が一杯になると、1度茶畝の端まで後退して、茶袋を運
び出し、トラックへ積み換えねばならない。この作業者
は前進と後退をほぼ同じ頻度で行うことになる。操縦装
置を前進、後退と双方に設けることによって、後退時で
も容易に運転操作をすることが出来る。
【0007】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
茶園作業車において、前記荷台の前後に補助板を設け、
補助板と荷台の平面の接続部を回動自在とするという手
段をとる。この作業車は、摘採機のすぐ後にくっついて
走っていく。摘採した茶袋をそのまま作業車に載せる
為、作業車の前方に補助板を張り出しておけば、容易に
袋の受け渡しが出来る。この時、後の補助板を立ててお
けば、袋が後からこぼれるのを防ぐことが出来る。次い
で、多数の袋を運び出すときは、前方の補助板も立てて
おけば、途中でこぼれ落ちることはない。茶袋を満載し
た作業車が搬送用トラックのところまで後退して来る
と、後方の補助板を倒せば、トラックへの載せ換えが容
易に出来る。
【0008】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
茶園作業車において、前記荷台の前後に補助板を設け、
補助板を脱着自在とし、荷台の平面と略同一平面となる
ような位置と斜めの位置を取ることが可能な取付具を荷
台の平面の端に設けるという手段をとる。前記の補助板
は略水平にセットする場合と、斜めにセットする場合が
ある。このようにすれば、請求項3記載のように回動さ
せなくても、補助板を脱着して略水平、斜め、どちらか
にセットすればよい。運搬作業以外の作業を行うとき
は、補助板を外しておくことも出来る。
【0009】第2の課題を解決する為に、請求項5記載
の発明では、請求項1記載の茶園作業車において、前記
荷台の平面上に薬液タンクと薬液散布のポンプを設け、
前部の門型枠又は後部の門型枠に散布ノズルの取付部を
設け、散布ノズルを取付けるという手段をとる。茶園の
防除作業は、通常は摘採作業が終わってから行なう。従
って、茶袋の運搬作業と同時になることはない。従っ
て、茶袋を搭載する門型枠の上の荷台に防除用の薬液タ
ンクと薬液散布のためのポンプユニットをセットする。
次いで、門型枠の前、又は後ろに、茶樹の形状に合わせ
て円弧状に曲げ、多数の噴霧ノズルを設けた散布装置を
取付ける。この散布装置は、茶樹の高さに合わせて上下
調節可能としておく。このようにすれば、この作業車を
用いて、防除作業を行なうことが出来る。
【0010】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
茶園作業車において、畝間を走行する茶園作業車の走行
装置の前、又は後に茶園の裾刈機を取付けるという手段
を用いる。裾刈作業とは、茶樹の畝間に沿った部分を刈
落として、畝間の間隔を適正に確保し、茶樹の形を整え
る作業である。この作業車の走行装置の後に裾刈機を取
り付ければ、作業車を走行させながら正確な裾刈が出来
る。畝間を挟んだ両側に取り付ければ、1度に2本の畝
間の裾刈が出来、畝間の間隔を正確に仕上げることが出
来る。
【0011】請求項7記載の発明では、請求項1記載の
茶園作業車において、左右の走行装置の後に茶園の畝間
の耕起機を設けるという手段をとる。耕起作業の機械と
しては、放射状に取付けた刃を回転させ、土の表面を浅
く耕起していくもの、耕起鍬を畝間に深く突っ込み、土
を起こしていくもの(中耕、深耕)等がある。特許第3
027356号に記載の深耕機は、非常に大型で重量の
ある専用機であって、他の用途に用いることは出来な
い。耕起鍬によるものは手で押していくものや、小型の
自走式のものであって、能率が悪い。しかし、これら小
型の耕起機をこの発明の作業車に取付けることによっ
て、作業者の負担を軽くし、能率を上げることが出来
る。
【0012】請求項8記載の発明では、請求項1記載の
茶園作業車において、前記荷台にエアーコンプレッサー
を設置し、左右の走行装置の後又は前に上下機構を介し
て噴気式の深耕機を設けるという手段を用いる。深耕用
の手段として、実公昭55−38328に示すような噴
気式の深耕機が開発されている。しかし、従来、これは
作業者が手で持って畝間に機械を持ち込んで作業を行な
い、1ヶ所作業が終わると次に移すというやり方のた
め、作業が困難で非能率なため普及していない。しか
し、この発明の作業車に取付ければ、作業車を移動させ
ながら、1度に2本の畝間の深耕をすることが出来る。
この作業車の荷台に大型のコンプレッサーを設ければ、
能率よく深耕作業をすることが出来る。
【0013】請求項9記載の発明では、請求項1記載の
茶園作業車において、左右の走行装置の前又は後に、肥
料散布装置を設けるという手段をとる。この茶園作業車
の走行装置は、茶園の畝間を走行する。従って、走行装
置の前又は後に下方に散布口を設けた肥料散布装置を設
ければ、走行しながら施肥作業を行なうことが出来る。
また、前記の荷台に肥料の貯槽を設ければ、多量の施肥
を一度に行なうことが出来る。更に、肥料散布装置の後
方に耕耘刃を設ければ、散布された肥料を土の中によく
混ぜる作業を同時に行なうことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って説明する。図
1、2、3は請求項1、2、3、4に記載の茶袋運搬用
の乗用型茶園作業車であって、請求項5、6、7、8、
9記載の用途に使用する時の基本となるものである。図
1は側面図、図2は正面図、図3は平面図である。1、
2は茶畝3を挟んで畝間を走行する無限輸送帯で出来た
走行装置である。左右の走行装置は門型枠4、5で結ん
である。前後の門型枠に囲まれた上面は平面状の高床の
荷台6となっている。荷台6は最も高い茶樹が触らない
高さ(約1m)になるように門型枠の高さを決める。走
行装置2の上には、エンジンによって動く走行駆動装置
7を設置する。走行装置1の上には運転席8を設ける。
走行駆動装置7から走行装置1及び2へは、動力伝達機
構(図中に記載しない)により、動力を伝達する。運転
席8の前方及び後方に操作盤9、10が設けてあり、ど
ちらの操作盤でも運転可能となっている。荷台6の前と
後ろには、補助板11、12が取り付けてあり、補助板
11、12と荷台6の取付部は回動自在となっており、
水平状態あるいは傾斜状態で止めることが可能としてあ
る。また、この取付部は、補助板11、12の脱着が容
易な構造としておく。13、14は荷台の左右から茶袋
15がこぼれ落ちないようにする為の柵である。
【0015】まず、作業者16は運転席8に前向きにす
わり、操作盤9のハンドル17を操作して畝間に沿って
走行し、乗用摘採機19に追従して前進する。このと
き、前側の補助板11は水平に倒して、前部から茶袋を
受入れしやすくしておく。又、後側の補助板12は斜め
に上げておき、茶袋15がこぼれ落ちないようにする。
乗用摘採機19の茶袋20が満杯になると、摘採機の作
業者は茶袋20をはずし、後続している作業車の補助板
11の上へ載せる。作業車の運転者16はこれを荷台6
の上に積み上げていく。荷台6の上が茶袋15で一杯に
なると、補助板11の先端を斜め上に上げ、後ろ向きの
操作盤10のハンドル18を操作して、車体を後退させ
る。枕地まで後退し、搬送用トラック21のところまで
来ると、補助板12を水平に倒し、茶袋15を搬送用ト
ラック21の荷台に下ろす。積み下ろしが終わったら、
再び補助板12を斜め上に上げ、前向きになって操作盤
9のハンドル17を操作して、乗用摘採機19の後まで
戻って行く。
【0016】次に、請求項5記載の防除用の乗用型茶園
作業車の実施例を図4、5、6で示す。32は薬液タン
クであり、防除用の薬液を入れる。約500リットル入
りで一般に市販されているものを用いて、門型枠上の荷
台6に設置する。22は薬液散布用のポンプユニットで
あり、動力としてエンジンが組み込まれている。23は
散布用のノズルセットであり、茶樹表面に合わせた円弧
となっており、後部の門型枠5に取り付けた散布ノズル
取付部25を介して取付ける。これは、前部の門型枠4
に取付けてもよい。散布ノズル取付部25は、ノズルセ
ット23、24を茶樹に合わせて上下に位置を調節する
ことが可能な構造となっている.ノズルセット23、2
4は、その周囲をカバー26で囲ってあり、噴霧ノズル
27から噴霧された薬液は、下方にのみ噴霧され、外へ
飛び散らないようにしてある。ノズルセットは、茶畝の
巾に合わせた寸法にしてあり、1台の車体に2〜3セッ
トが取り付けてあり、1回の走行で2〜3本の茶畝の防
除を行なう。この実施例では、ノズルセット23の横に
24を並べ、2本の茶畝の防除が一度で出来るようにし
てある。ノズルセット24は、旋回時には24'の位置
まで折りたたむことが出来るようにしてある。28、2
9は。それぞれポンプユニット22からノズルセット2
3、24へ薬液を送るホースである。30は薬液タンク
32からポンプユニット22に薬液を吸い上げるホース
であり、31は余った薬液を薬液タンク32へ戻すホー
スである。
【0017】防除は、摘採作業が終了して、幾日かたっ
てから行なわれる。摘採作業が終了すると、この発明の
作業車の前後の補助板11、12を取り外す。次いで、
門型枠5に散布ノズル取付部25をセットし、これに噴
霧用ノズルセット23、24を取付ける.薬液タンク3
2を荷台6の上にセットし、次いで、ポンプユニット2
2をセットし、ホース28、29、30、31で接続す
る。これで、防除用の茶園作業車の準備ができたことに
なる。薬液タンク32へ薬液を満杯にし、作業車を茶園
の畝間へ走らせる。茶畝の端の枕地でノズルセット24
を横に張り出し、ノズルセット23、24の高さを茶樹
の高さに合わせる。ノズルセット23、24への薬液供
給コック(図示してない)を開くと、薬液がノズル27
から茶樹へ噴霧される。作業者16は前向きにすわり、
ハンドル17により枕地から畝間に合わせて作業車をゆ
っくりと前進させる。茶畝の終端に枕地がない場合は、
後向きにすわり直し、後退用のハンドル18を操作して
もとの枕地まで戻り、横に張り出したノズルセット24
を上方に折りたたみ、次の茶畝へ移動する。茶畝の両端
に枕地があれば、枕地まで出て、車体を旋回して、次の
茶畝に移動する。このようにして、2列づつの茶畝の防
除を行なうことができる。
【0018】次に、請求項6記載の裾刈用の乗用型茶園
作業車の実施例を図10、11に従って説明する。図1
0は側面図、図11は正面図である。46、47は両面
裾刈機であって、裾刈機取付具48、49を介して、車
体の門型枠4に取付ける。裾刈機取付具48、49はネ
ジ機構等で取付けた裾刈機46、47の高さを茶樹に合
わせて調節可能としてある。50、51は裾刈機の刈
刃、52、53は刈刃を駆動するエンジンである。
【0019】作業車は、まず、裾刈機取付具48、49
の上下調節機構によって、裾刈機46、47を茶樹の高
さに合わせる。ついで、エンジン52、53を始動させ
て、操作ハンドル17によって車体をゆっくりと畝間に
進めていけば、裾刈作業を自動的に行なうことが出来
る。この実施例では、裾刈機を車体の前側に取付けてあ
るが、後側でもよい。後側の場合は、刈落した枝葉を走
行装置が踏みつけなくてよい利点がある。
【0020】次に、請求項7記載の耕起用の乗用型茶園
作業車と、請求項9記載の施肥用の乗用型茶園作業車の
実施例を図12、13、14、15に従って説明する。
耕起機としては、浅耕、中耕、深耕を行なう各種のもの
が開発されている。中耕機、深耕機の実施例としては、
耕起鍬を土中に突込む形式のものが各種開発されている
が、本図の実施例の浅耕機を取り換えれば、同様の作業
を行なうことが出来るので、中耕用、深耕用の実施例は
省略する。深耕機の他の型式の例として、噴霧式の深耕
機を請求項8の実施例として別途図7、8、9で説明す
る。図12は施肥及び、耕起用作業車の側面図、図13
は前から見た正面図、図14は後から見た立面図、図1
5は平面図である。この実施例では、車体の前に肥料散
布機を設け、車体の後に浅耕機を設けて散布された肥料
を土中によく混ぜる作業を同時に行なっている。
【0021】54、55は、前部の門型枠4に取付けら
れた肥料散布機であり、その下部の散布羽根56、57
によって、肥料を茶樹の下や畝間に散布をする。58は
肥料の貯槽であって、荷台6の上に設置する。59は貯
槽内の肥料60を送り出すコンベヤ、61は掻き落し装
置、62はスクリューコンベヤである。スクリューコン
ベヤ62は中央部で左右のねじりが反対にしてあり、貯
槽58から供給される肥料を左右に分けて送ることが出
来る。63、64は浅耕機であって、後部の門型枠5に
耕起機取付部材65、66を介して取付けてある。耕起
機取付部材65、66は、取付けられた耕起機を上下さ
せることが可能な構造となっている。浅耕機63、64
の下部には、回転する浅耕爪67、68が付いている。
【0022】作業者は貯槽58に肥料を積み込み、車体
を畝間に進める。畝間に入ると、肥料散布機54、55
を作動させ、後部の浅耕爪67、68を土中へ突き刺さ
るように下げる。貯槽58内の肥料60は、コンベヤ5
9によってゆっくりと前方に運ばれ、掻き落し装置61
で少しづつ掻き落されて、スクリューコンベヤ62内へ
落下する。スクリューコンベヤ62は中央部でねじり方
向が反対にしてあるので、中央部より右へ落ちた肥料は
右へ送られ、肥料散布機54へ供給される。左へ落ちた
ものは左へ送られ、肥料散布機55へ供給される。それ
ぞれ散布羽根56、57で畝間へ施肥される。車体が進
行するに従って、散布された肥料は浅耕爪67、68に
よって、土中によく混ぜられる。浅耕作業が終われば、
浅耕爪は67'、68'の位置へ引き上げて、車体の走行
の邪魔にならないようにする。耕起作業だけの時は、肥
料散布機は取付けない。
【0023】次に、請求項8記載の噴気式装置を用いた
深耕用の乗用型茶園作業車の実施例を図面7、8、9に
従って、説明する。図7は側面図、図8は後方より見た
立面図、図9は平面図である。畝間に沿って走行する左
右の走行装置1、2の後に、実公昭55−38328記
載の噴気式深耕機33、34を深耕機保持具35、36
を介して、門型枠5に取付ける。この実施例では車体の
後に取付けてあるが、前でもよい。深耕機保持具35、
36は、深耕機33、34を保持したまま上下させるこ
とが可能な構造とする。この実施例では、エアーシリン
ダー(図示しない)を用いるものとする。次いで、高圧
の圧縮空気を得るために、エンジン付のエアーコンプレ
ッサーユニット37を荷台6の上に設置する。38、3
9は圧縮空気を噴気式深耕機33、34に送るためのエ
アーホース、40、41は深耕機保持具35、36のエ
アーシリンダーに圧縮空気を送るためのエアホースであ
る。
【0024】次に、作業手順について説明する。車体を
畝間に進入させて停止し、噴気式深耕機33、34を降
下させ、噴気管42、43を土中に挿入する。エアーコ
ンプレッサーユニット37から高圧タンク44、45に
ためてある圧縮空気を噴気管の先端から爆発的に噴射す
る。次いで、深耕機保持具35、36のエアーシリンダ
ーを作動させて深耕機本体を上昇させ、噴気管42、4
3を土中より引抜く。1回の噴射で、直径約3mの範囲
の深耕作業が出来るので、車体を約1〜2m前進させ
て、再び噴気管を土中に打ち込み、深耕作業を行なう。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の多目的の乗用型茶園作業
車によれば荷台が高床式となっているので、茶園の畝間
に作業車を自由に乗り入れることが出来る。2本の走行
装置のうち、1本の走行装置上へ運転席を設け、他方へ
走行装置を設けてあるので、門型枠の上の荷台を広く取
ることが出来る。荷台の前後に障害物がないので、物の
乗せ降しが前後から自由に行なうことが出来る。従来の
この種の乗用型作業車は、門型枠の上に運転席と走行駆
動装置が設けてあるので、門型枠の上には空スペースが
まったくないので、茶袋や他の作業機器を載せることが
出来なかった。また、運転席が高いので車体の重心が高
く、不安定で危険であったが、この発明の作業車では重
心が低くなり、安全となった。この種の作業車は長い茶
畝の途中では向きを変えることが出来ないので、前進だ
けでなく、後退で運転することも多い。請求項2記載の
発明によれば、操縦装置が前後に設けてあるので、容易
に後退運転をする事が出来る。この多目的の作業車は主
として、茶葉摘採時に茶袋を運搬するために使用するこ
とが多い。この作業車は摘採機と少し間を置いて追従し
て行くことになる。
【0026】請求項3記載の発明のように補助板をつけ
ることによって、摘採機から茶袋を容易に載せ換えるこ
とが出来る。また、トラックに載せ替えるときも、後の
補助板を使用すれば、容易にのせ替えが出来る。
【0027】茶袋を満載して移動するとき、まっ平な荷
台では端の袋がこぼれてしまう。請求項4記載の発明の
ように前記補助板を立てることにより、荷台の端まで茶
袋を積むことが出来る。また、補助板が脱着自在となっ
ているので、この補助板を外せば、他の作業用の機器を
取付けるのも容易に出来る。以上請求項1から4までの発
明により、茶袋を運ぶという作業を容易に行なうことが
出来るようになった。
【0028】請求項5記載の発明により、この作業車を
防除作業に使用することが可能となった。
【0029】請求項6記載の発明により、この茶園作業
車を裾刈作業に使用することが可能となった。請求項7
記載の発明により、この茶園作業車を耕起作業に使用す
ることが可能となった。請求項8記載の発明により、こ
の茶園作業車をエアーコンプレッサーを用いた深耕作業
に使用することが可能となった。請求項9記載の発明に
より、この茶園作業車を施肥作業に使用することが可能
となった。
【0030】2人用の可搬型摘採機が開発されてから、
茶葉の摘採は非常に楽になり、能率も上がるようになっ
た。この為、茶葉の入った重い茶袋を茶園の中から運び
出すのが重労働として残っている。近年、軽乗用型摘採
機が開発されてから、摘採の能率はますます上がり、茶
袋の運搬の合理化が大きな問題となっている。この多目
的の乗用型茶園作業車により、この問題が一気に解決で
きるだけでなく、防除、裾刈、耕起、施肥といった作業
も特別の専用作業車を個々に用意しなくても実施できる
ので、農家の負担を軽くすることが出来、非常に経済的
効果を期待出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、3、4に記載の乗用型茶園作業
車の側面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】請求項5記載の防除用乗用型茶園作業車の側面
図。
【図5】図4の正面図。
【図6】図4の平面図。
【図7】請求項8記載の噴気式の深耕用の乗用型茶園作
業車の側面図。
【図8】図7を後方より見た立面図。
【図9】図7の平面図。
【図10】請求項6記載の裾刈用の乗用型茶園作業車の
側面図。
【図11】図10の正面図。
【図12】請求項7、9記載の施肥、耕起用の乗用型茶
園作業車の側面図。
【図13】図12を前から見た正面図。
【図14】図12を後から見た立面図。
【図15】図12の平面図。
【符号の説明】
1 走行装置 2 走行装置 3 茶畝 4 門型枠 5 門型枠 6 荷台 7 走行駆動装置 8 運転席 9 操作盤 10 操作盤 11 補助板 12 補助板 13 柵 14 柵 15 茶袋 16 作業者 17 ハンドル 18 ハンドル 19 乗用摘採機 20 茶袋 21 搬送用トラック 22 ポンプユニット 23、23' ノズルセット 24、24' ノズルセット 25 散布ノズル取付部 26 カバー 27 噴霧ノズル 28 ホース 29 ホース 30 吸込みホース 31 リターンホース 32 薬液タンク 33 噴気式深耕機 34 噴気式深耕機 35 深耕機保持具 36 深耕機保持具 37 エアーコンプレッサーユニット 38 エアーホース 39 エアーホース 40 エアーホース 41 エアーホース 42 噴気管 43 噴気管 44 高圧タンク 45 高圧タンク 46 両面裾刈機 47 両面裾刈機 48 裾刈機取付具 49 裾刈機取付具 50 刈刃 51 刈刃 52 エンジン 53 エンジン 54 肥料散布機 55 肥料散布機 56 散布羽根 57 散布羽根 58 貯槽 59 コンベヤ 60 肥料 61 掻き落し装置 62 スクリューコンベヤ 63 浅耕機 64 浅耕機 65 耕起機取付部材 66 耕起機取付部材 67、67' 浅耕爪 68、68' 浅耕爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01C 19/02 A01C 19/02 Z A01M 7/00 A01M 7/00 J D Fターム(参考) 2B032 DA05 DA06 DB12 2B034 AA01 AA07 BA10 BB03 BC06 CA07 HB02 2B052 BA03 BB06 BC05 BC07 BC13 DB01 EA03 EC18 2B075 HA15 HD01 2B121 CB02 CB20 CB24 CB33 CB42 CB47 CB61 EA26 FA13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠で
    つなぎ、一方の走行装置上へ走行駆動装置を設け、反対
    側の走行装置とは動力伝達機構でつなぎ、走行駆動装置
    のない側の走行装置上へ運転席を設け、双方を結ぶ門型
    枠の上面を平らな平面状の荷台としたことを特徴とした
    多目的の乗用型茶園作業車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の茶園作業車において、上
    記運転席の操縦装置を2セットとし、運転席の前部と後
    部に設け、前進用、後退用としたことを特徴とした多目
    的の乗用型茶園作業車。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の茶園作業車において、前
    記荷台の前後に補助板を設け、補助板と荷台の平面の接
    続部を回動自在としたことを特徴とした茶袋運搬用の乗
    用型茶園作業車。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の茶園作業車において、前
    記荷台の前後に補助板を設け、補助板を脱着自在とし、
    荷台の平面と略同一平面となるような位置と斜めの位置
    を取ることが可能な取付具を荷台の平面の端に設けたこ
    とを特徴とした茶袋運搬用の乗用型茶園作業車。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の茶園作業車において、前
    記荷台の平面上に薬液タンクと薬液散布のポンプを設
    け、前部の門型枠又は後部の門型枠に散布ノズルの取付
    部を設け、散布ノズルを取付けた事を特徴とした防除用
    の乗用型茶園作業車。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の茶園作業車において、畝
    間を走行する茶園作業車の走行装置の前、又は後に茶園
    の裾刈機を取付けた事を特徴とした裾刈用の乗用型茶園
    作業車。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の茶園作業車において、左
    右の走行装置の後に茶園の畝間の耕起機を設けたことを
    特徴とした耕起用の乗用型茶園作業車。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の茶園作業車において、前
    記荷台にエアーコンプレッサーを設置し、左右の走行装
    置の後又は前に上下機構を介して噴気式の深耕機を設け
    たことを特徴とした茶園の畝間の深耕用の乗用型茶園作
    業車。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の茶園作業車において、左
    右の走行装置の前又は後に、肥料散布装置を設けたこと
    を特徴とした施肥用の乗用型茶園作業車。
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