JP2002101244A - 通信装置および通信システム、それらの制御方法 - Google Patents

通信装置および通信システム、それらの制御方法

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JP2002101244A
JP2002101244A JP2001210217A JP2001210217A JP2002101244A JP 2002101244 A JP2002101244 A JP 2002101244A JP 2001210217 A JP2001210217 A JP 2001210217A JP 2001210217 A JP2001210217 A JP 2001210217A JP 2002101244 A JP2002101244 A JP 2002101244A
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JP2001210217A
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Yoshiyuki Hirai
佳行 平井
Makoto Mikuni
誠 三国
Michihiro Izumi
通博 泉
Muneki Nakao
宗樹 中尾
Koji Okamura
孝二 岡村
Naomi Nakamura
直巳 中村
Tomoyuki Takeda
智之 武田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信装置と携帯型スキャナとを無線回線で接続
する場合、携帯型スキャナにおいて、画像データのコピ
ーまたは送信動作を実行することができる通信装置およ
び通信システム、それらの制御方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 スキャナと、画像通信装置とを具備する
通信システムにおいて、上記画像通信装置と上記スキャ
ナとの間を無線回線を介して通信し、上記スキャナで読
み取った画像を印刷することが選択された場合、待機モ
ードを解除することを通知するコマンドを、上記スキャ
ナが上記画像通信装置に送信し、待機モード解除後に
は、上記スキャナから上記画像通信装置へ印刷データを
送信する動作の開始を要求するコマンドを送信し、上記
スキャナが上記画像通信装置から、印刷データを送信す
る動作の開始を許可するコマンドを受信すると、メモリ
に格納している画像データの送信を、上記スキャナが開
始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線により他の装
置と接続可能な通信装置および該通信装置を有する通信
システムおよびそれらの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ装置が家庭に普及
し、スキャナ、特に、着脱可能な携帯型スキャナで読み
取った画像データを、通信回線に送信したり、コピーし
たりする提案がなされている。
【0003】さらに、ファクシミリ装置本体と携帯型ス
キャナとの間を、無線回線で接続する方法についても提
案されている。たとえば、特開平05−083431号
公報において、携帯型スキャナで読み取った画像データ
をファクシミリ装置に格納し、ファクシミリ装置におけ
る操作によって、上記格納されたデータを、印刷した
り、通信回線に送信したりする点が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、画像データのコピーまたは送信動作を、ファクシミ
リ装置本体のみにおいて行うことができ、携帯型スキャ
ナにおいて、画像データのコピーまたは送信動作を実行
することができない。
【0005】したがって、ファクシミリ装置本体から離
れた場所で携帯型スキャナを使用している場合には、動
作モードを選択するために、ファクシミリ装置本体が設
置されている場所までオペレータが移動し、動作モード
を選択し、その後に、携帯型スキャナで画像データをコ
ピーするために、または、送信用原稿を読み取るため
に、携帯型スキャナに戻る必要があり、携帯型スキャナ
とファクシミリ装置本体との間をオペレータが往復しな
ければならず、煩雑であるという問題がある。
【0006】また、携帯型スキャナのバッテリ消費につ
いては全く考慮されていない。
【0007】上記問題は、ファクシミリ装置以外の通信
装置を使用した場合でも生じる問題である。
【0008】つまり、従来例は、通信装置本体と携帯型
スキャナとを無線回線で接続する場合、携帯型スキャナ
において、画像データのコピーまたは送信動作を実行す
ることができないという問題がある。
【0009】また、携帯型スキャナは無線通信部により
無駄な電力を消費してしまう可能性があった。
【0010】本発明は、通信装置と携帯型スキャナとを
無線回線で接続する場合、携帯型スキャナにおいて、画
像データのコピーまたは送信動作を実行することができ
る通信装置および通信システム、それらの制御方法を提
供することを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、無線による消
費電力を削減することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、携帯型スキャ
ナ等の他の装置でコピー動作または送信動作等を行うた
めに画像を送信する場合に、無線のモードを変更できる
ようにする。たとえば、待機モードを解除できるように
するものである。
【0013】具体的には、請求項1記載の発明は、印刷
することが選択された場合、スキャナは、待機モードを
解除することを通知するコマンドを画像通信装置に送信
する手段と、待機モード解除後に、スキャナから画像通
信装置に印刷データ送信開始を要求するコマンドを送信
する手段とを設けることによって、スキャナで無線コピ
ー操作を実行できるようにするものである。
【0014】請求項2記載の発明は、スキャナの操作に
よって、画像データを通信回線に送信する指示がされた
ときには、待機モードを解除することを通知するコマン
ドを、スキャナが画像通信装置に送信する手段と、待機
モード解除後に、スキャナから画像通信装置に送信する
要求コマンドを画像通信装置に送信する手段を設けるこ
とによって、スキャナで無線ファクシミリ送信操作を実
行できるようにするものである。
【0015】請求項3記載の発明は、画像通信装置から
画像送信許可データをスキャナが受信すると、メモリに
格納されている画像データを送信する手段を有し、画像
データの送信が終了すると、画像通信装置が通信回線に
発信する手段と、通信回線と接続すると、スキャナから
受信した画像データを通信回線に送信する手段とを設け
ることによって、画像データ通信時に無線回線状況が悪
くなった場合にでも、公衆通信回線の接続時間が長くな
ることを防ぐものである。
【0016】請求項4記載の発明は、スキャナでの画像
読み取り終了を検出する手段と、スキャナが画像読み取
りを終了すると、待機モードを解除することを通知する
コマンドを画像通信装置に送信する手段とを設けること
によって、データを送信できる状態になったときに、無
線リンクの確立を実行できるようにするものである。
【0017】請求項5記載の発明は、印刷することが選
択された場合、待機モード解除後に、スキャナから画像
通信装置に、印刷データ送信開始を要求するコマンドを
送信する手段を設けることによって、コピー動作を行う
ときの電波送信時間を短くするものである。
【0018】請求項6記載の発明は、通信回線へ送信す
ることが選択された場合、待機モード解除後に、スキャ
ナから画像通信装置に送信データ送信開始を要求するコ
マンドを送信する手段を設けることによって、ファクシ
ミリ送信動作を行うときの電波送信時間を短くするもの
である。
【0019】請求項7記載の発明は、画像通信装置とス
キャナとの間を通信する無線通信手段は、初期接続手順
を経て無線リンクを確立するものであり、無線リンクを
確立して所定の通信を行った後、一定時間待機状態が継
続すると、無線リンクを開放し、再度無線リンクを確立
する際に初期接続手順が不要な低消費電力接続状態へ移
行するものである。
【0020】請求項8記載の発明は、画像通信装置とス
キャナとの間を通信する無線通信手段は、初期接続手順
を経て無線リンクを確立するものであり、無線リンクを
確立して所定の通信を行った後、一定時間待機状態が継
続すると、無線接続を開放し、再度無線リンクを確立す
る際には、初期接続手順を実行するものである。
【0021】請求項9記載の発明は、画像通信装置とス
キャナとの間を通信する無線通信手段は、初期接続手順
を経て無線リンクを確立するものであり、無線リンクを
確立して所定の通信を行った後、一定時間待機状態が継
続すると、無線リンクを開放し、再度無線リンクを確立
する際に初期接続手順が不要な低消費電力接続状態へ移
行し、さらに一定時間待機状態が継続すると、無線接続
を開放し、再度無線リンクを確立する際には、初期接続
手順を実行するものである。
【0022】請求項10、17〜19記載の発明は、ス
キャナの所定の操作に応じてスキャナで読み取った画像
を画像通信装置に送信する際に、画像通信装置とスキャ
ナとの間を無線接続することが可能な無線通信手段のモ
ードを変更するようにするものである。
【0023】請求項16、20記載の発明は、画像を読
み取るための原稿の有無の判別結果を条件に、他の装置
と無線通信可能な状態に制御するようにするものであ
る。
【0024】請求項21〜22記載の発明は、スキャナ
を画像通信装置に着脱可能な携帯型スキャナにするもの
である。
【0025】請求項23、24記載の発明は、スキャナ
を携帯型スキャナにするものである。
【0026】
【発明の実施の形態および実施例】[第1の実施例]図
1は、本発明の一実施例であるファクシミリ装置201
を示すブロック図である。
【0027】ファクシミリ装置201は、画像形成装置
の一例である。
【0028】ファクシミリ装置201において、CPU
101は、システム制御部であり、ファクシミリ装置2
01の全体を制御する。ROM102は、CPU101
の制御プログラムやオペレーティングシステム(OS)
プログラム等を格納するものである。RAM103は、
SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納す
るものである。また、オペレータが登録した設定値や装
置の管理データ等や各種ワーク用バッファも、RAM1
03に格納される。画像メモリ104は、DRAM等で
構成され、画像データを蓄積するものである。
【0029】上記実施例では、ROM102に格納され
ている各制御プログラムは、ROM102に格納されて
いるOS(オペレーティングシステム)の管理下で、ス
ケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御
が行われる。操作部108は、各種キー、LED、LC
D等で構成され、オペレータによる各種入力操作や、画
像形成装置の動作状況の表示等を行うものである。
【0030】読取制御部106は、読取部107におい
てCSイメージセンサ(密着型イメージセンサ)で原稿
を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換した画
像信号を、画像処理制御部によって2値化処理、中間調
処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出
力するものである。なお、上記実施例における読取制御
部106は、原稿を搬送しながら読取を行うシート読取
制御と、原稿台に載せた原稿をスキャンするブック読取
制御との両方式に対応している。
【0031】記録制御部113では、レーザビームプリ
ンタやインクジェットプリンタ等のカラープリンタ11
4において記録する画像データに対し、画像処理制御部
によって、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補
正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換
し、カラープリンタに出力する。
【0032】通信制御部109は、MODEM(変復調
装置)、NCU(網制御装置)等によって構成されてい
る。上記実施例における通信制御部109は、アナログ
の通信回線(PSTN)203に接続され、ITU−T
規格T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する
発呼と着呼等の回線制御を行うものである。また、留守
録制御部110は、音声ICや音声録音再生制御部等に
よって構成され、留守番電話機能を提供するものであ
る。
【0033】符号復号化処理部112は、画像形成装置
で扱う画像データの符号復号化処理や拡大縮小処理を行
うものである。また、解像度変換処理部111は、画像
データのミリ−インチ解像度変換等の解像度変換制御を
行うものである。なお、解像度変換部111において
も、画像データの拡大縮小処理が可能である。さらに、
データ変換部105は、ぺージ記述言語(PDL)等の
解析、キャラクタデータのCG展開等、画像データの変
換を行うものである。
【0034】Bluetooth制御部115は、Bl
uetoothの通信制御を行い、Bluetooth
の規格に沿ってプロトコル制御を行い、CPU101の
Bluetooth制御タスクからのコマンドをパケッ
トにし、Bluetoothべースバンド処理部116
に送ったり、逆にBluetoothべースバンド処理
部116からパケットをコマンドとしてCPUに送った
りする。
【0035】Bluetoothベースバンド処理部1
16は、Bluetoothの周波数ホッピング処理
や、フレームの組立・分解処理を行う。また、電波を送
受信するための2.4GHz高周波部117が設けられ
ている。
【0036】拡張スロット118は、画像形成装置とし
てのファクシミリ装置201にオプションボードを挿入
するスロットであり、拡張画像メモリやSCSIインタ
フェースボード、ビデオインタフェースボード等の各種
オプションボードを取り付けることが可能である。
【0037】図2は、上記実施例のシステム構成を示す
図である。
【0038】このシステムでは、ファクシミリ装置20
1と、PC(パソコン)等の情報処理端末202と、P
STN等の通信回線203と、相手側端末204とが設
けられている。
【0039】ファクシミリ装置201は、通信回線20
3に接続され、ファクシミリ通信を行うことができ、ま
た、無線で情報処理端末202と接続することができ
る。上記実施例では、無線部分はBluetoothと
しているので、情報処理端末202に、Bluetoo
th通信用のユニットが内蔵されているか、または、B
luetooth通信用のユニットが情報処理端末20
2に接続されていれば、情報処理端末202との間で、
画像の送受や、データやプログラムのやりとりもでき
る。
【0040】さらに、上記実施例では、ファクシミリ装
置201の代わりに、たとえばスキャナ、プリンタ機能
を有するマルチファンクション装置等の画像形成装置を
設けるようにしてもよく、または、スキャナやプリント
機能のついたE−Mail端末等、他の画像形成装置を
設けるようにしてもよい。
【0041】図3は、ファクシミリ装置201における
ソフトウエア階層を示す図である。
【0042】Scanner制御タスク301、Pri
nter制御タスク302、Fax制御タスク303、
MMI(マン・マシン・インタフェース)制御タスク3
04、Phone制御タスク305は、ファクシミリ装
置201の最上位レイヤの制御タスクであり、ファクシ
ミリのデバイス制御やユーザ操作部分の制御を行ってい
る。
【0043】ジョブコントロールタスク306は、下位
レイヤであるイベントコントロールタスク307からの
ジョブを解析して振り分け、上記最上位レイヤの制御タ
スクにキューイングする。
【0044】イベントコントロールタスク307は、下
位のBluetooth制御タスク308から受け取っ
たイベントを解析し、上記最上位レイヤのうちで、対応
する制御タスクに対してのコマンドをキューイングす
る。
【0045】Bluetooth制御タスク308で
は、上位のイベントコントロールタスク307から情報
処理端末202へ送信しようとする情報を受け取ると、
下位のBluetoothコントローラ309ヘ、その
情報を引き渡す。
【0046】また、下位のBluetoothコントロ
ーラ309から上位レイヤ宛ての情報を受け取ると、上
位のイベントコントロールタスク307へ情報を引き渡
す。このように、Bluetooth制御タスク308
が、上位のイベントコントロールタスク307からの情
報を受け取るとその情報を下位のBluetoothコ
ントローラ309に渡し、下位のBluetoothコ
ントローラ309からの情報を受け取るとその情報を上
位のイベントコントロールタスク307に渡す動作モー
ドを、以下、コマンドスルーモードとする。
【0047】また、Bluetooth制御タスク30
8では、上位のイベントコントロールタスク307から
情報処理端末202へ送信しようとする情報を受け取っ
た場合でも、本タスク自身の判断で、上位レイヤヘ直ち
にレスポンスを返すことができると判断した場合は、下
位レイヤヘ情報を渡すことなく、上位レイヤヘレスポン
スを返すことができる。この動作モードを以下、コマン
ドリターンモードとする。
【0048】Bluetoothコントローラ309と
Bluetoothドライバ310とに関し、Blue
toothコントローラ309の上位レイヤから受け取
った情報を、BluetoothのGeneric A
ccess Profileとその下位概念であるSe
rial Port Profileとに従い、無線情
報としてエアーインタフェースを形成する。
【0049】OS311は、ファクシミリ装置201の
機器組み込み型のオペレーティングシステムであり、本
実施例で使用する上記ソフトウエア階層のタスクスイッ
チングやイベント管理、メモリ管理を行う。
【0050】図4は、情報処理端末202内における実
施例であるソフトウエア階層を示す図である。
【0051】インタフェースモジュール408、Blu
etooth制御タスク409、Bluetoothコ
ントローラ410、Bluetoothドライバ411
を経由し、情報処理端末202とファクシミリ装置20
1との間の動作構造を示している。
【0052】情報処理端末202とファクシミリ装置2
01との間の制御情報は、上位レイヤにあるファクシミ
リマネージャ401、プリンタアプリケーション40
4、スキャナアプリケーション406等の情報を、イン
ボックス402、アウトボックス403、プリンタドラ
イバ405、スキャナドライバ407を経由し、情報処
理端末202とファクシミリ装置201との間における
情報のやり取りを、インタフェースモジュール408が
制御する。
【0053】制御が、ファクシミリマネージャ401に
よって行われているのか、ドライバの1つによって行わ
れているのかに関わらず、送信するファクシミリ画像や
スキャンする画像等のファイルの転送、ファクシミリ受
信画像の読み込み、プリントする画像の転送を、インタ
フェースモジュール408が管理する。
【0054】Bluetooth制御タスク409で
は、上位のインタフェースモジュール408からファク
シミリ装置201へ送信しようとする情報を受け取る
と、下位のBluetoothコントローラ410ヘ、
その情報を引き渡す。また、下位のBluetooth
コントローラ410からインタフェースモジュール40
8宛ての情報を受け取ると上位のインタフェースモジュ
ール408にその情報を引き渡す。以下、この動作モー
ドをコマンドスルーモードとする。
【0055】また、Bluetooth制御タスク40
9では、上位のインタフェースモジュールからファクシ
ミリ装置201へ送信しようとする情報を受け取った場
合でも、上位レイヤに直ちにレスポンスを返すことがで
きることを、本タスク自身が判断した場合は、下位レイ
ヤヘ情報を渡すことなく、上位レイヤヘレスポンスを返
すことができ、この動作モードを以下、コマンドリター
ンモードとする。
【0056】Bluetoothコントローラ410と
Bluetoothドライバ411とに関し、Blue
toothコントローラ410の上位レイヤから受け取
った情報を、BluetoothのGeneric A
ccess Profileとその下位概念であるSe
rial Port Profilとに従い、無線情報
として、エアーインタフェースを形成する。
【0057】OS412は、情報処理端末202内のオ
ペレーティングシステムであり、上記実施例で使用する
上記ソフトウエア階層MMIやアプリケーションの制御
サービスにおける基盤部分において、情報処理端末20
2上でのMMIやアプリケーションの制御のサービスを
受ける。
【0058】図5は、上記実施例の立ち上げ時の動作を
示す図であり、情報処理端末202の電源を立ち上げた
ときにおいて、ファクシミリ装置201との初期化処理
と、待機状態に移行するまでの処理とを示す図である。
【0059】このときに、ファクシミリ装置201は、
既に電源が立ち上げられているものとする。
【0060】情報処理端末202の電源が立ち上がる
と、Bluetooth対応のファクシミリマネージャ
401が起動し、ファクシミリ装置201と接続する処
理を行う。
【0061】接続先のファクシミリ装置201が通信で
きる状態にあることを確認するために、Bluetoo
th制御タスク409は、Inquiry送出要求を、
Bluetoothコントローラ410に送信する。こ
のときに、Inquiryコマンド内のClass o
f Device情報を、シリアル通信端末として送信
する。Inquiry送出要求を受けると、Bluet
oothコントローラ410は、Bluetooth接
続手順に従い、Inquiry手順を行い、その結果
(Inquiry Result)をBluetoot
h制御タスク409に通知する。
【0062】Bluetooth制御タスク409は、
Inquiry Resultを受けると、その内容か
ら、ファクシミリ装置201と接続可能か否かを判断
し、接続可能であるときには、ファクシミリ装置201
のアドレスを指定し、Bluetoothコントローラ
410に対して接続要求を行う。Inquiry Re
sultの内容から、接続が失敗、または、接続先のフ
ァクシミリ装置が見つからなければ、その旨を示すメッ
セージを、情報処理端末202の表示部に表示する。
【0063】Bluetoothコントローラ410
は、接続要求を受けると、ファクシミリ装置201のB
luetoothコントローラ309とBluetoo
thの規格とに基づき、Serial Port Pr
ofileを使用するコネクションを確立し、ピコネッ
トを形成する。
【0064】コネクションが張られたら、その結果を、
Bluetooth制御タスク409に通知する。Bl
uetooth制御タスク409は、接続結果から、フ
ァクシミリ装置201とのコネクションが確立できた旨
を検知すると、Ready信号をファクシミリマネージ
ャ401に通知し、ファクシミリマネージャ401から
のコマンドをBluetoothコントローラ410に
そのまま渡すコマンドスルーモードに、状態を移行す
る。
【0065】また、Bluetooth制御タスク40
9は、接続結果から、コネクションの確立に失敗した旨
のメッセージを受け取ると、それを情報処理端末202
の表示部に表示する。
【0066】ファクシミリ装置201のBluetoo
thコントローラ309は、情報処理端末202とのコ
ネクション確立手順の結果を、Bluetooth制御
タスク308に通知する。Bluetooth制御タス
ク308は、コネクション確立手順の結果から、コネク
ションが張られたことを確認すると、情報処理端末20
2からのコマンドを、そのままイベントコントロールタ
スク307に渡すために、コマンドスルーモードに入
り、情報処理端末202からのコマンドを待つ。コネク
ションに失敗したときには、Bluetooth制御タ
スク308は、コネクションが張られるまで待ち状態と
なる。
【0067】ファクシミリマネージャ401は、Blu
etooth制御タスク409からReady信号を受
信すると、情報処理端末202の日付やファクシミリマ
ネージャ401に登録されている名称等のデータを、フ
ァクシミリ装置201に転送するコマンドを、Blue
tooth制御タスク409に送る。
【0068】Bluetooth制御タスク409は、
受けたコマンドをそのままBluetoohコントロー
ラ410に転送し、Bluetoohコントローラ41
0は、Serial Port Profileを使
い、ファクシミリ装置201に転送する。
【0069】ファクシミリ装置201のBluetoo
thコントローラ309は、情報処理端末202から送
られたコマンドを、Bluetooth制御タスク30
8に送り、Bluetooth制御タスク308は、コ
マンドをそのままイベントコントロールタスク307に
渡す。イベントコントロールタスク307は、受けたコ
マンドを解析し、その結果をBluetooth制御タ
スク308に送る。
【0070】初期化処理が終了すると、ファクシミリマ
ネージャ401は、ファクシミリ装置201に受信画像
があるか否かをチェックするために、受信情報取得コマ
ンドを発行する。受信情報取得コマンドを受けたイベン
トコントロールタスク307は、RAM103に記憶さ
れている画像管理レコードに対して受信した画像がある
か否かを検索する。
【0071】受信した画像があれば、Bluetoot
h制御タスク308が発行する受信情報取得コマンドに
対し、「画像有り」のレスポンスを返し、受信した画像
が無いときには、「画像無し」のレスポンスを返す。
【0072】ファクシミリマネージャ401は、受信情
報取得コマンドのレスポンスで、画像があることを判断
すると、図6の処理に従い、受信画像転送処理を行う。
【0073】受信画像が無い場合、ファクシミリマネー
ジャ401は、ファクシミリ装置201の状態を記憶し
ておくために、状態情報取得コマンドを発行する。状態
情報取得コマンドを受けたイベントコントロールタスク
307は、プリンタの状態、スキャナの状態、メモリの
状態等のファクシミリ装置201に関する状態をチェッ
クし、その旨のレスポンスを返す。
【0074】ファクシミリマネージャ401は、状態情
報取得コマンドのレスポンスから、エラー状態であると
判断した場合、そのエラー状態を示すメッセージを、情
報処理端末202の表示部に表示し、エラーが直るまで
受信情報取得コマンドと状態情報取得コマンドとを、周
期的に、イベントコントロールタスク307に発行す
る。
【0075】受信画像が無く、ファクシミリ装置201
の状態が正常である場合、ファクシミリ装置201に受
信があるまでは、情報処理端末202とファクシミリ装
置201との間の通信を接続しておく必要が無いので、
ファクシミリ装置201は、Parkモードに移行す
る。「Parkモード」は、Bluetooth規格に
基づく低消費電力モードであるParkモードであり、
Bluetooth規格に基づくマスタである情報処理
端末202のスレーブ端末であるファクシミリ装置20
1が一定間隔ごとだけマスタからの信号を受け取り、ピ
コネット内同期の維持を行うモードである。また、Pa
rkモードに移行しているときは、マスタとスレーブ間
のデータ通信はできず、データ通信を行う場合は、Pa
rkモードを解除してActiveモードに移行する必
要がある。
【0076】次に、ファクシミリ装置201がPark
モード(低消費電力モード)に移行する動作について説
明する。この動作を、図5の後半部分に示してある。
【0077】まず、ファクシミリ装置201のBlue
tooth制御タスク308が、Bluetoothコ
ントローラ309に、Parkモード移行要求を行う。
Parkモード移行要求を受けたBluetoothコ
ントローラ309は、Bluetoothの規格に従
い、Bluetoothコントローラ410とともに、
Parkモード移行手順を行う。
【0078】Parkモード移行手順が終了すると、B
luetoothコントローラ309、410は、ファ
クシミリ装置201がParkモードに移行した旨を、
それぞれ、Bluetooth制御タスク308、40
9に通知する。
【0079】Parkモードに移行したことを受ける
と、Bluetooth制御タスク308、409は、
それぞれコマンドリターンモードとなる。
【0080】コマンドリターンモードになった情報処理
端末202のBluetooth制御タスク409は、
RS232C等のシリアルインタフェースや、セントロ
ニクス(IEEE1284等に既定の標準インタフェー
ス)等のパラレルインタフェースといった有線で接続さ
れたファクシミリ装置201のイベントコントロールタ
スク307における処理と同様の処理を行う。Blue
tooth制御タスク409は、ファクシミリマネージ
ャ401から周期的に発行される情報取得コマンドと受
信情報取得コマンドとに対し、情報処理端末202のR
AM103に記憶しているファクシミリステータス情報
に基づいて、「画像の有無情報」や「正常/異常状態」
等のレスポンスを返す。
【0081】ファクシミリ装置201のBluetoo
th制御タスク308は、上記有線で接続されたときの
情報処理端末202におけるファクシミリマネージャ4
01における動作と同様の動作を行う。ファクシミリ装
置201のBluetooth制御タスク308は、フ
ァクシミリ装置201の状態変化や、他のファクシミリ
装置から、通信回線203を通じて画像を受信したか否
かを常に監視するために、イベントコントロールタスク
307に受信情報取得コマンド、状態情報取得コマンド
を周期的に発行する。イベントコントロールタスク30
7は、Bluetooth制御タスク308から受信情
報取得コマンド、状態情報取得コマンドを受け取ると、
受信情報(たとえば、画像「無」)や状態情報(たとえ
ば、「正常状態」)をレスポンスとして返す。
【0082】初期化処理時、または、情報処理端末20
2で登録データを変更し、ファクシミリ装置201に登
録データを転送したときに、受信画像を情報処理端末2
02に転送しないことが設定されている場合、ファクシ
ミリマネージャ401とファクシミリ装置201のBl
uetooth制御タスク308とは、受信情報取得コ
マンドと状態情報取得コマンドとを発行しない。
【0083】図6は、ファクシミリ装置201が通信回
線203を通して他のファクシミリ装置から画像を受信
し、その画像データを情報処理端末202に転送する受
信画像転送処理時における通信動作を示す図である。
【0084】ファクシミリ装置201のBluetoo
th制御タスク308は、待機時、すなわちParkモ
ード時には、コマンドリターンモードになっており、フ
ァクシミリ装置201の状態を監視するために、状態情
報所得コマンドと受信情報取得コマンドとを、周期的に
イベントコントロールタスク307に発行している。イ
ベントコントロールタスク307は、RAM103に記
憶されている画像管理レコードに対して受信した画像が
あるか否かを検索する。受信した画像があるときには、
Bluetooth制御タスク308が発行する受信情
報取得コマンドに対し、「画像有り」のレスポンスを返
す。
【0085】「画像有り」のレスポンスを受けると、B
luetooth制御タスク308は、情報処理端末2
02に、受信した画像データを転送するために、Par
kモードを解除してピコネットを再度形成し、ファクシ
ミリ装置201と情報処理端末202との通信を復帰さ
せる。
【0086】通信を復帰させるために、Bluetoo
thコントローラ309に、Active復帰要求を送
る。Active復帰要求を受けたBluetooth
コントローラ309は、Bluetoothの通信復帰
手順に従い、情報端末処理202のBluetooth
コントローラ410と通信を行う。通信が復帰すると、
Bluetoothコントローラ309は、Bluet
ooth制御タスク308にモード変更通知を行う。モ
ード変更通知を受けたBluetooth制御タスク3
08は、その内容から、通信が復帰したと判断すると、
コマンドリターンモードからコマンドスルーモードに移
行する。通信が復帰できないと判断すると、そのままコ
マンドリターンモードの状態を維持する。
【0087】上記と同様に、情報処理端末202のBl
uetoothコントローラ410は、Bluetoo
th制御タスク409にモード変更通知を行う。モード
変更通知を受けたBluetooth制御タスク409
は、その内容から、通信が復帰したと判断すると、コマ
ンドリターンモードからコマンドスルーモードに移行す
る。通信が復帰できないと判断すると、そのままコマン
ドリターンモードの状態を維持し、情報処理端末202
の表示部に、その旨のメッセージを表示する。
【0088】通信が復帰し、それぞれのBluetoo
th制御タスク308、409がコマンドスルーモード
になると、Bluetooth規格に基づきファクシミ
リ装置201、情報処理端末202間の通信が行われ受
信画像データの転送処理が行われる。尚、この時のコマ
ンドインタフェースとしては、RS232C等のシリア
ルインタフェースや、セントロニクス(IEEE128
4等に既定の標準インタフェイス)等のパラレルインタ
フェースといった有線で接続されたときにおけるコマン
ドインタフェースと同じコマンドインタフェースで、受
信画像データ転送処理を行う。
【0089】受信画像データ転送処理が終了すると、フ
ァクシミリマネージャ401は、受信画像があるか否か
をチェックするために、受信情報取得コマンドをファク
シミリ装置201に発行する。受信情報取得コマンドを
受けたイベントコントロールタスク307は、RAM1
03に記憶されている画像管理レコードに対して受信し
た画像があるか否かを検索する。受信した画像がある
と、「画像有り」のレスポンスを返し、受信した画像が
無いと、「画像無し」のレスポンスを返す。
【0090】ファクシミリマネージャ401は、受信情
報取得コマンドのレスポンスで画像ありと判断すると、
受信画像転送処理を、再度、実行する。
【0091】受信画像が無い場合、ファクシミリマネー
ジャ401は、ファクシミリ装置201の状態を記憶し
ておくために、状態情報取得コマンドを発行する。状態
情報取得コマンドを受けたイベントコントロールタスク
307は、プリンタの状態、スキャナの状態、メモリの
状態等のファクシミリ装置201に関する状態をチェッ
クし、その旨のレスポンスを返す。
【0092】ファクシミリマネージャ401は、状態情
報取得コマンドのレスポンスに基づいて、エラー状態で
あると判断した場合、そのエラー状態を示すメッセージ
を、情報処理端末202の表示部に表示し、エラーが直
るまで、受信情報取得コマンドと状態情報取得コマンド
とを、周期的に、イベントコントロールタスク307に
発行する。ファクシミリ装置201の状態が正常である
と判断すると、再び、低消費電力モードであるPark
モードに移行するまで、状態情報取得コマンドと受信情
報取得コマンドとを、周期的に発行する。
【0093】ファクシミリ装置201は、状態が正常で
あると判断すると、再び、低消費電力モードであるPa
rkモードに移行する。
【0094】ファクシミリ装置201のBluetoo
th制御タスク308が、Bluetoothコントロ
ーラ309に、上記Parkモード移行要求を行う。P
arkモード移行要求を受けたBluetoothコン
トローラ309は、Bluetoothの仕様に従い、
Bluetoothコントローラ410との間で、Pa
rkモード移行手順を実行する。
【0095】Parkモード移行手順が終了すると、各
Bluetoothコントローラ309、410は、B
luetooth制御タスク308、409に、Par
kモードに移行した旨をそれぞれ通知する。
【0096】Parkモードに移行したことを受ける
と、Bluetooth制御タスク308、409は、
それぞれコマンドリターンモードとなる。
【0097】再び、情報処理端末202で、ユーザがフ
ァクシミリ送信、スキャン、または、プリント等のサー
ビスを開始するか、ファクシミリ装置201に受信があ
るまで、コマンドリターンモードを維持する。
【0098】図7は、受信画像データ転送処理におい
て、情報処理端末202とファクシミリ装置201との
間で、コマンドとデータとを転送制御する概略動作を示
す図である。
【0099】受信画像データ転送サービスの動作では、
最初に、ファイルID取得コマンドが情報処理端末20
2から送られてくる。ファイルID取得コマンドを受信
すると、ファクシミリ装置201は、RAM103を調
べ、RAM103に蓄積されている管理情報から、受信
画像データに関する受け付け番号をファイルIDとして
パラメータに設定し、情報処理端末202にOKの返答
と共に送る。
【0100】ファイルID取得コマンドの返答パラメー
タでファイルIDが設定されていると、情報処理端末2
02は、転送するファイルIDを設定し、ファイル情報
取得コマンドを送る。ファイル情報取得コマンドを受信
すると、ファクシミリ装置201は、指定されたファイ
ルIDのファイル属性と、ページ数とをパラメータに設
定し、OKの返答と共に、上記パラメータを情報処理端
末202に送る。指定されたファイルIDが無い場合に
は、NGの返答を返す。
【0101】次に、ファクシミリ装置201は、ファイ
ルIDとページ番号が指定されたページ情報取得コマン
ドとを受信すると、RAM103の管理情報から指定さ
れたページの主/副走査解像度等の情報をパラメータに
設定し、OKの返答を送る。指定されたファイルID、
ページが無い場合には、NGの返答を送る。
【0102】ページ情報取得コマンドでOKの返答を受
け取ると、情報処理端末202は、ページ転送要求コマ
ンドを送り、続いて、転送対象となるファイルID、ペ
ージ番号を設定したパラメータを送る。指定されたファ
イルIDのページが、画像メモリ104に蓄積されてい
れば、ファクシミリ装置201は、OKの返答を送り、
画像メモリ104に無ければ、NGの返答を送る。
【0103】情報処理端末202は、ページ転送要求コ
マンドに対してOKの返答を受け取ると、要求ぺージ指
定コマンドを送り、続いて、ページ情報取得コマンドで
取得した主/副走査解像度やデータ形式を設定したパラ
メータを、ファクシミリ装置201に送る。ファクシミ
リ装置201は、受信したパラメータとRAM103の
管理情報の内容とが一致しているか否かを調査し、内容
が一致していれば、OKの返答を送り、一致していなけ
れば、NGの返答を送る。
【0104】その後、情報処理端末202は、画像デー
タ転送要求を発行する。ファクシミリ装置201は、画
像メモリ104から情報処理端末202に、所定サイズ
の画像データを転送し、これとともに、OKの返答も送
る。
【0105】1ページ分の転送が終了した後に、情報処
理端末202は、転送した受信画像データをインボック
ス402におき、受信画像を転送終了した旨と、受信画
像の内容とがわかるように画像表示を行う。
【0106】そして、ページ消去コマンドを発行する。
ページ消去コマンドを受け取ったファクシミリ装置20
1は、指定されたページの画像データを、画像メモリ1
04から消去し、RAM103の管理情報を修正し、O
Kの返答を送る。
【0107】上記操作を、全ページ分の受信画像データ
が転送するまで繰り返し、全ページ分の受信画像データ
を転送すると、ファイル消去指示コマンドを受け、指定
されたファイルの管理情報を消去し、当該処理を終了す
る。
【0108】図8は、ファクシミリ装置201の電源を
ONしたときのフローチャートである。
【0109】図8において、ファクシミリ装置201の
電源をONすると、ステップS701において、Blu
etooth制御タスク308の初期化処理を行う。こ
こで、動作モードを「コマンドスルーモード」にする。
また、Bluetooth制御タスク308が管理する
受信画像のあり/なしを記憶する変数を、画像なしにす
る。
【0110】上記「コマンドスルーモード」は、Blu
etooth制御タスク409が、ファクシミリマネー
ジャ401からコマンドを受け取ったときに、このコマ
ンドをBluetoothコントローラ410へ送出
し、Bluetoothコントローラ410からレスポ
ンスを受け取ったときに、ファクシミリマネージャ40
1に送出する動作モードである。
【0111】以上の処理を行い、情報処理端末202の
立ち上がりを待つ。
【0112】図9は、上記実施例において、情報処理端
末202側Bluetooth制御タスク409の電源
ON処理の動作を示すフローチャートである。
【0113】情報処理端末202の電源をONすると、
ファクシミリマネージャ401が起動され、ステップS
801で、Bluetooth制御タスク409は、B
luetoothコントローラ410を介して、ファク
シミリ装置201にInquiryを送出する。
【0114】S802では、送出したInquiryに
ファクシミリ装置201が応答したか否かを判断し、正
常に応答した場合は、S804へ進み、正常に応答しな
かった場合は、S803に進む。
【0115】S803では、接続可能なファクシミリ装
置がない旨を、情報処理端末202の表示装置に表示す
ることによって、通知し、処理を終了する。
【0116】S804では、Bluetoothコント
ローラ410に接続要求を出し、S805に進む。
【0117】S805では、接続要求に対する応答を待
ち、Bluetoothコントローラ410を介して、
ファクシミリ装置201から接続要求失敗が通知される
と、S806へ進み、接続成功が通知されると、S80
7へ進む。
【0118】S806では、ファクシミリ装置201と
の接続に失敗した旨を、情報処理端末202の表示装置
で通知し、処理を終了する。
【0119】S807では、ファクシミリ装置との接続
が確立できたことを知らせるReadyを、Bluet
ooth制御タスク409が、ファクシミリマネージャ
401に通知し、S808では、「コマンドスルーモー
ド」ヘ移行する。
【0120】「コマンドスルーモード」は、上記のよう
に、Bluetooth制御タスク409が、ファクシ
ミリマネージャ401からコマンドを受け取ったとき
に、このコマンドをBluetoothコントローラ4
10へ送出し、Bluetoothコントローラ410
からレスポンスを受け取ったときに、ファクシミリマネ
ージャ401に送出する動作モードである。
【0121】ファクシミリマネージャ401は、上記R
eady信号を受けると、Serial Port P
rofileを使用して、ファクシミリマネージャ40
1とファクシミリ装置201のイベントコントロールタ
スク307との間の初期化処理を行う。
【0122】初期化処理が終了すると、ファクシミリマ
ネージャ401は、定期的に受信情報取得コマンドを、
Bluetooth制御タスク409、Bluetoo
thコントローラ410を介してファクシミリ装置20
1へ送出し、ファクシミリ装置201に受信画像がある
か否かを監視する。S809では、この受信情報取得コ
マンドに対するレスポンスを受けたか否かを判定し、B
luetooth制御タスク409、Bluetoot
hコントローラ410を介して、ファクシミリ装置20
1からレスポンスを受け取ったときには、S810で、
その中にある受信画像あり/なしの情報を、Bluet
ooth制御タスク409内部に記憶する。
【0123】S811では、図5の後半で説明したよう
に、ファクシミリ装置201主導でParkモードに移
行した通知を、Bluetoothコントローラ410
から受け取ったか否かを判定し、通知を受け取っていな
い場合は、S809へ進み、コマンドスルーモードを継
続し、通知を受け取った場合は、S812へ進み、コマ
ンドリターンモードに移行し、電源ON処理を終了す
る。
【0124】次に、「Bluetooth制御タスク4
09のコマンドリターンモード」について説明する。
【0125】図10は、上記実施例において、ファクシ
ミリ装置201側Bluetooth制御タスク308
の受信画像アップロード処理を示すフローチャートであ
る。
【0126】Bluetooth制御タスク308は、
受信画像がない状態では、コマンドリターンモードにな
っている。
【0127】コマンドリターンモードのS901では、
受信情報取得コマンドをイベントコントロールタスク3
07へ送出し、S902で、イベントコントロールタス
ク307からのレスポンスを受信する。レスポンスを受
信すると、S903で、レスポンスに格納された受信情
報(画像あり/なし)を、Bluetooth制御タス
ク308内部に記憶する。
【0128】S904では、受信情報が画像ありである
か否かを判断し、画像ありの場合は、S906へ進み、
コマンドリターンモードからコマンドスルーモードヘ移
行する。画像なしの場合は、S905で、受信情報取得
コマンドを定期的に送出するためにウェイトし、S90
1へ戻る。
【0129】S906では、Active復帰要求をB
luetoothコントローラ309へ送出し、S90
7では、コマンドを受信したか否かを判定する。このコ
マンドは、図7で説明したようなファクシミリマネージ
ャ401からイベントコントロールタスク307への動
作指示コマンドである。コマンドを受信した場合は、S
908へ進んでイベントコントロールタスク307ヘ受
信したコマンドを送出し、受信していない場合は、S9
11へ進む。
【0130】S911では、レスポンスを受信したか否
かを判定する。このレスポンスは、図7で説明したよう
なイベントコントロールタスク307からファクシミリ
マネージャ401への応答(レスポンス)である。受信
していない場合は、S907へ進み、受信した場合は、
S912で、受信したレスポンスが受信情報取得コマン
ドに対するレスポンスか否かを判定し、受信情報取得コ
マンドのレスポンスであった場合には、S913で受信
情報(画像あり/なし)を、Bluetooth制御タ
スク308内部に記憶する。
【0131】S914では、受信したレスポンスをBl
uetoothコントローラ309へ送出し、S915
で、Bluetooth制御タスク308が記憶してい
る受信情報が画像なしか否かを判定し、画像なしの場合
は、S916へ進み、コマンドリターンモードヘ移行
し、画像ありの場合は、S907へ戻り、コマンドスル
ーモードを継続する。
【0132】S916では、Parkモード移行要求
を、Bluetoothコントローラ309に送出し、
コマンドリターンモードに移行する。
【0133】S917では、情報処理端末202側から
のMode移行通知を受けた場合にコマンドリターンモ
ードに移行する。
【0134】図11は、上記実施例において、情報処理
端末202側Bluetooth制御タスク409の受
信画像アップロード処理を示すフローチャートである。
【0135】Bluetooth制御タスク409は、
受信画像がない状態では、コマンドリターンモードにな
っている。
【0136】コマンドリターンモードのS1001で
は、ファクシミリマネージャ401から受信情報取得コ
マンドを受信したか否かを判定し、受信した場合は、S
1002へ進み、受信していない場合は、S1003へ
進む。
【0137】S1002では、Bluetooth制御
タスク409に記憶している受信情報(画像あり/な
し)を、レスポンスにし、ファクシミリマネージャ40
1に送出する。
【0138】S1003では、ファクシミリ装置201
主導によるActive復帰手順(図6に示すActi
ve復帰手順)が実行され、Bluetoothコント
ローラ410からのMode移行通知をBluetoo
th制御タスク409が受信したか否かを判定し、受信
していない場合は、S1001へ進み、受信した場合
は、S1004へ進み、コマンドスルーモードに移行す
る。
【0139】S1004では、ファクシミリ装置201
主導によるParkモード移行が実行され、Bluet
ooth410からのMode移行通知をBlueto
oth制御タスク409が受信したか否かを判定し、受
信していない場合は、S1005へ進み、受信した場合
は、S1001へ進み、コマンドリターンモードに移行
する。
【0140】S1005では、コマンドを受信したか否
かを判定する。このコマンドは、図7で説明したような
ファクシミリマネージャ401からイベントコントロー
ルタスク307への動作指示コマンドである。受信して
いれば、S1006に進み、Bluetoothコント
ローラ410ヘ受信したコマンドを送出し、受信してい
なければ、S1009へ進む。S1009で、レスポン
スを受信したか否かを判定し、レスポンスを受信した場
合は、S1010へ進み、レスポンスを受信していない
場合は、S1004へ進む。このレスポンスは、図7で
説明したようなイベントコントロールタスク307から
ファクシミリマネージャ401への応答(レスポンス)
である。
【0141】S1010では、上記レスポンスが、受信
情報取得コマンドのレスポンスであるか否かを判定し、
受信情報取得コマンドのレスポンスである場合は、S1
011へ進み、そうでないときは、S1012へ進む。
S1011では、レスポンスに含まれる受信情報(画像
あり/なし)を、Bluetooth制御タスク409
内部に記憶し、S1012で、レスポンスをファクシミ
リマネージャ401に送出する。
【0142】S1013では、コマンドスルーモードで
所定時間内に有効なデータがない場合にタイムアウトと
なり、S1014でPark Mode移行要求をファ
クシミリ装置へ送信する。
【0143】図12は、送信画像の転送処理時の動作手
順を示したシーケンス図であって、本シーケンスは、情
報処理端末202に記憶されている画像データをファク
シミリ装置201に転送し、該ファクシミリ装置201
が、指定された相手端末204にファクシミリ送信する
場合を示している。
【0144】すなわち、情報処理端末202のBlue
tooth制御タスク409は、Parkモードである
待機時はコマンドリターンモードHになっており、図示
は省略するが、ファクシミリマネージャ401から定期
的に送られてくる受信情報取得コマンドおよび状態情報
所得コマンドに対する返答を行っている。
【0145】同様に、ファクシミリ装置201のBlu
etooth制御タスク308も、Parkモードであ
る待機時は、コマンドリターンモードJになっており、
受信情報取得コマンドおよびファクシミリ装置201の
状態を監視するために状態情報所得コマンドを定期的に
イベントコントロールタスク307に発行している。
【0146】そして、ユーザが、情報処理端末202の
操作部を操作して送信サービスを選択すると、ファクシ
ミリマネージャ401は、送信指示コマンドおよび相手
端末204のファクシミリ番号が指定されたパラメータ
をBluetooth制御タスク409に送信する。
【0147】次いで、送信指示コマンドおよびパラメー
タ(ファクシミリ番号)を受信したBluetooth
制御タスク409は、送信サービスを行うためにファク
シミリ装置201と情報処理端末202との間をデータ
通信可能なActiveモード(通常動作モード)に復
帰させる。
【0148】すなわち、情報処理端末202のBlue
tooth制御タスク409は、Bluetoothコ
ントローラ410にActive復帰要求コマンドを送
出し、Active復帰要求コマンドを受信したBlu
etoothコントローラ410は、Bluetoot
hコントローラ309との間でBluetooth規格
に準拠したActive復帰手順を実行し、Activ
eモードに復帰させる。そしてこの後、Bluetoo
thコントローラ309、410はBluetooth
制御タスク308、409に対し、夫々モード変更通知
を行い、動作モードをコマンドリターンモードH、Jか
らコマンドスルーモードI、Kに移行させる。
【0149】尚、通信が復帰できなかった場合は、Bl
uetoothコントローラ309、410はBlue
tooth制御タスク308、409に対し、復帰でき
なかったことを通知する。この時、Bluetooth
制御タスク308、409はコマンドリターンモードの
状態を維持する。また、Bluetooth制御タスク
409は、ファクシミリマネージャ401にNGの返答
を送信し、ファクシミリマネージャ401はNGの返答
を受信すると、送信サービスができない旨のメッセージ
を表示する。
【0150】また、通信が復帰できた場合は、情報処理
端末202のBluetooth制御タスク409は、
ファクシミリマネージャ401から受信した送信指示コ
マンドおよびパラメータ(ファクシミリ番号)をそのま
まファクシミリ装置201のイベントコントロールタス
ク307に送信する。
【0151】そして、送信指示コマンドおよびパラメー
タを受信したイベントコントロールタスク307は、現
在、ファクシミリ装置201が通信中でなく、送信予約
が満杯ではないことを確認すると「OK」のレスポンス
を情報処理端末202のファクシミリマネージャ401
に送信する。尚、ファクシミリ装置201が通信中又は
送信予約が満杯のときは「NG」のレスポンスをファク
シミリマネージャ401に送る。
【0152】次いで、ファクシミリマネージャ401
は、イベントコントロールタスク307から「OK」の
レスポンスを受信すると、有線I/Fと同様のコマンド
インターフェースで送信画像データ転送処理Gを行う。
【0153】そして、送信画像データ転送処理Gが終了
すると、ファクシミリマネージャ401は送信結果を知
るために、ファクシミリ装置201に送信結果取得コマ
ンドと受付番号が指定されたパラメータを発行する。次
いで、送信結果取得コマンドを受信したイベントコント
ロールタスク307は、RAM103に記憶されている
管理情報を検索し、指示された受付番号の送信結果をチ
ェックする。その後、イベントコントロールタスク30
7は、送信結果と共に送信終了した旨のレスポンスをフ
ァクシミリマネージャ401に送出する。
【0154】尚、ファクシミリマネージャ401は、送
信結果取得コマンドに対するレスポンスから送信終了と
わかるまで、送信結果取得コマンドをファクシミリ装置
201に発行する。
【0155】そして、情報処理端末202のBluet
ooth制御タスク409は、送信が終了したと判断す
ると、無線通信回線は再びParkモードとなる。
【0156】すなわち、Bluetooth制御タスク
409がBluetoothコントローラ410にPa
rkモード移行要求コマンドを送出する。Parkモー
ド移行要求コマンドを受けたBluetoothコント
ローラ410は、Bluetoothコントローラ30
9との間でParkモード移行手順を実行し、該移行手
順が終了するとBluetoothコントローラ30
9、410は、Bluetooth制御タスク308、
409に夫々Parkモードへの移行通知を行う。
【0157】そして、Bluetooth制御タスク3
08、409がParkモードへの移行通知を受信する
と動作モードは再びコマンドリターンモードH、Jとな
る。すなわち、情報処理端末202でユーザがファクシ
ミリ送信、画像読取処理、或いは、印刷処理等のサービ
スを開始するか、ファクシミリ装置201が画像データ
を受信するまでコマンドリターンモードH、Jを継続す
ることとなる。そして、このコマンドリターンモードで
はファクシミリマネージャ401およびBluetoo
th制御タスク409間、およびBluetooth制
御タスク308およびイベントコントロールタスク30
7間でのみコマンドとレスポンスのやりとりが行われ、
情報処理端末202とファクシミリ装置201との間で
はコマンドとレスポンスのやりとりは行われない。
【0158】図13は、上記送信画像の転送リダイヤル
処理時の動作手順を示したシーケンス図であって、本シ
ーケンスは、送信サービスのリダイヤル処理時の動作を
示している。
【0159】すなわち、図12と同様、動作モードがコ
マンドリターンモードJ、Hからコマンドスルーモード
K、Iに移行することにより、受信画像データ転送処理
Gが行われる。
【0160】そして、送信画像データ転送処理Gが終了
すると、ファクシミリマネージャ401は送信結果を知
るために、ファクシミリ装置201に送信結果取得コマ
ンドおよび受付番号を指定したパラメータを発行する。
送信結果取得コマンドおよび前記パラメータを受信した
イベントコントロールタスク307は、RAM103に
記憶されている管理情報を検索し、指示された受付番号
の送信結果を取得してレスポンスを送出する。このレス
ポンスは情報処理端末202のファクシミリマネージャ
401に通知される。ファクシミリマネージャ401
は、レスポンスからリダイヤル待機状態であると判断す
ると、その旨をユーザに通知するために表示する。
【0161】また、Bluetooth制御タスク30
8は、ファクシミリマネージャ401に送ったイベント
コントロールタスク307からのレスポンスにより、リ
ダイヤル待機状態であると判断すると、Bluetoo
thコントローラ309に対しParkモードへの移行
要求コマンドを送出する。次いで、Parkモードへの
移行要求コマンドを受けたBluetoothコントロ
ーラ309は、Bluetoothコントローラ410
との間でParkモード移行手順を実行し、該移行手順
が終了するとBluetoothコントローラ309、
410はBluetooth制御タスク308、409
に夫々Parkモードへの移行通知を行い、該Park
モードの移行した後、動作モードはコマンドリターンモ
ードJ、Hに移行する。
【0162】その後、ファクシミリマネージャ401は
Bluetooth制御タスク409に対し、定期的に
送信結果取得コマンドおよびパラメータを送出し、Bl
uetooth制御タスク409はファクシミリマネー
ジャ401に対し、リダイヤル待機中を示すレスポンス
を送る。
【0163】また、Bluetooth制御タスク30
8は、イベントコントロールタスク307に送信結果取
得コマンドおよびパラメータを定期的に送出し、送信結
果を記憶していく。そして、イベントコントロールタス
ク307は、リダイヤル待機中を示すレスポンスをBl
uetooth制御タスク308に送る。
【0164】そしてこの後、リダイヤル待機中であった
送信画像が正常に相手に送られると、イベントコントロ
ールタスク307はBluetooth制御タスク30
8からの送信結果取得コマンドおよびパラメータに対す
るレスポンスとして送信終了を返す。Bluetoot
h制御タスク308はイベントコントロールタスク30
7からのレスポンスにより送信処理が正常に終了したと
判断すると、情報処理端末202との間をActive
モードに復帰させ、ファクシミリマネージャ401から
の送信結果取得コマンドおよびパラメータが受信される
のを待つ。
【0165】この時、Bluetooth制御タスク3
08、Bluetooth制御タスク409は、Act
iveモードに復帰したことを認識し、コマンドスルー
モードに移行する。Bluetooth制御タスク30
8は、ファクシミリマネージャ401からの送信結果取
得コマンドおよびパラメータを受信すると、その送信結
果取得コマンドおよびパラメータをイベントコントロー
ルタスク307に送信する。イベントコントロールタス
ク307は、送信結果取得コマンドおよびパラメータを
受信し、送信結果取得コマンドに上記リダイヤル待機中
であった送信処理の送信結果を示すパラメータがある
と、送信処理が正常に終了したことを示すレスポンスを
返す。
【0166】ファクシミリマネージャ401は、イベン
トコントロールタスク307からのレスポンスによりリ
ダイヤル待機中であった送信処理が正常に終了したこと
を認識すると、その旨を表示してユーザに通知する。
【0167】また、Bluetooth制御タスク30
8は、イベントコントロールタスク307から送られた
レスポンスに内容によりリダイヤル待機中であった送信
処理が正常に終了したことを認識すると、情報処理端末
202との間を再びParkモードに移行させる。そし
て、Bluetooth制御タスク308、Bluet
ooth制御タスク409は、コマンドリターンモード
に移行する。
【0168】尚、上記図13の送信画像の転送リダイヤ
ル処理時の動作として、転送処理後はファクシミリ装置
201から情報処理端末202に対してParkモード
への移行の要求を行っていたが、図30のように情報処
理端末202からファクシミリ装置201に対してPa
rkモードへの移行の要求を行うようにしてもよい。
【0169】以下、図30を用いて送信画像の転送リダ
イヤル処理終了後に情報処理端末202からファクシミ
リ装置201に対してParkモードへの移行の要求を
行う場合について説明する。
【0170】図30において、図12と同様、動作モー
ドがコマンドリターンモードJ、Hからコマンドスルー
モードK、Iに移行することにより、受信画像データ転
送処理Gが行われる。
【0171】そして、送信画像データ転送処理Gが終了
すると、ファクシミリマネージャ401は送信結果を知
るために、ファクシミリ装置201に送信結果取得コマ
ンドおよび受付番号を指定したパラメータを発行する。
送信結果取得コマンドおよび前記パラメータを受信した
イベントコントロールタスク307は、RAM103に
記憶されている管理情報を検索し、指示された受付番号
の送信結果を取得してレスポンスを送出する。
【0172】そして、Bluetooth制御タスク4
09は、イベントコントロールタスク307からのレス
ポンスにより、リダイヤル待機状態であると判断する
と、Bluetoothコントローラ410に対しPa
rkモードへの移行要求コマンドを送出する。次いで、
Parkモードへの移行要求コマンドを受けたBlue
toothコントローラ410は、Bluetooth
コントローラ309との間でParkモード移行手順を
実行し、該移行手順が終了するとBluetoothコ
ントローラ309、410はBluetooth制御タ
スク308、409に夫々Parkモードへの移行通知
を行い、該Parkモードの移行した後、動作モードは
コマンドリターンモードJ、Hに移行する。
【0173】その後、ファクシミリマネージャ401は
Bluetooth制御タスク409に対し、定期的に
送信結果取得コマンドおよびパラメータを送出し、Bl
uetooth制御タスク409はファクシミリマネー
ジャ401に対し、リダイヤル待機中を示すレスポンス
を送る。
【0174】また、Bluetooth制御タスク30
8は、イベントコントロールタスク307に送信結果取
得コマンドおよびパラメータを定期的に送出し、送信結
果をRAM103に記憶していく。そして、イベントコ
ントロールタスク307は、リダイヤル待機中を示すレ
スポンスをBluetooth制御タスク308に送
る。
【0175】尚、リダイヤル待機中であった送信画像が
正常に送信できた場合は、上述した処理と同様である。
【0176】図14は、図12および図13、図30の
送信画像データ転送処理Gの処理手順を示す図である。
【0177】まず、情報処理端末202は、受付番号取
得コマンドをファクシミリ装置201に送信する(S1
401)。ファクシミリ装置201は、受付番号取得コ
マンドを受信すると、RAM103に記憶されている受
付番号を「OK」の返答と共に情報処理端末202に送
出する(S1402)。
【0178】次に、情報処理端末202は、ページ情報
指示コマンドをファクシミリ装置201に送信し、更に
送信する画像データの主/副走査解像度や画像サイズ情
報を設定したパラメータをファクシミリ装置201に送
信する(S1403)。ファクシミリ装置201は、受
信したパラメータに基づき送信可能か否かを判断し、送
信可能ならばRAM103の管理情報に各パラメータを
設定し、「OK」の返答を情報処理端末202に送る
(S1404)。一方、送信不可の時は「NG」の返答
を情報処理端末202に送る。
【0179】そして、情報処理端末202は、ページ情
報指示コマンドに対し「OK」の返答を受信すると、画
像データ転送指示コマンドおよび画像データ、画像デー
タサイズをファクシミリ装置201に送る(S140
5)。
【0180】次いで、ファクシミリ装置201は、画像
データ転送指示コマンドにより画像データを受信し、画
像メモリ104に蓄積し、「OK」の返答を情報処理端
末202に送信する(S1406)。尚、この場合、画
像メモリ104に空容量がない場合は「NG」の返答を
送って処理を終了する。
【0181】次に、情報処理端末202は、画像データ
転送指示コマンドに対し「OK」の返答を受け取ってい
る間中、1ページ分の画像データをファクシミリ装置2
01に送信する。また、画像データ転送指示コマンドに
対し「OK」の返答を受け取ると、画像データの送信を
中止し、異常終了を表示部に表示する。
【0182】そして、画像メモリ104に所定量の送信
画像データが蓄積されるとファクシミリ装置201は、
送信指示コマンドで受信した宛先ファクシミリ番号に発
呼し、ファクシミリ送信を行う。尚、ファクシミリ送信
の1ページ終了毎に、画像メモリ104の該当する領域
を消去する。
【0183】次いで、1ページの画像データ送信が終了
したか否かを判断し(S1407)、終了した場合は、
全ページの画像データ送信が終了したか否かを判断し
(S1408)、その答が否定(No)の場合は、ステ
ップS1403に戻って上述の処理を繰り返し、その答
が肯定(Yes)となると処理を終了する。
【0184】図15は、送信画像の転送処理時の動作手
順の他の実施例を示したシーケンス図であって、本実施
例では、送信画像データ転送処理Gが終了すると、情報
処理端末202のBluetooth制御タスク409
は、送信結果をファクシミリ装置201に問い合わせる
ことなく、受付番号と送信中という送信結果を記憶した
後、直ちにParkモードに移行している。
【0185】すなわち、図12と同様、動作モードをコ
マンドリターンモードJ、Hからコマンドスルーモード
K、Iに移行した後、図14と同様の送信画像データ転
送処理Gを実行する。
【0186】そして、送信画像データ転送処理Gが終了
すると、Bluetooth制御タスク409がBlu
etoothコントローラ410にParkモード移行
要求コマンドを送出し、該Parkモード移行要求コマ
ンドを受信したBluetoothコントローラ410
は、Bluetoothコントローラ309との間でP
arkモード移行手順を実行し、該移行手順が終了する
とBluetoothコントローラ309、410はB
luetooth制御タスク308、409に対し、P
arkモードに移行した旨を夫々通知し、動作モードは
コマンドリターンモードJ、Hとなる。
【0187】そして、コマンドリターンモードJ、Hに
なるとBluetooth制御タスク409は、情報処
理端末202のRAM(不図示)に記憶されている送信
情報(送信結果取得コマンド、受付番号等)を読み出
し、ファクシミリマネージャ401にレスポンスを送出
する。
【0188】また、ファクシミリ装置201のBlue
tooth制御タスク308は、定期的に送信結果取得
コマンドおよび取得したい送信結果の受付番号を指定し
たパラメータをイベントコントロールタスク307に送
る。そして、イベントコントロールタスク307は、R
AM103に記憶されている管理情報から該当する受付
番号の送信結果を検索しレスポンスとして返す。Blu
etooth制御タスク308は、この処理は画像デー
タの送信処理が終了と判定されるまで続ける。
【0189】そして、Bluetooth制御タスク3
08は、イベントコントロールタスク307から画像デ
ータの送信処理の終了を示す送信終了レスポンスを受信
すると、Bluetooth制御タスク308は、情報
処理端末202との通信を復帰させるために、Blue
toothコントローラ309にActive復帰要求
コマンドを送出する。
【0190】Active復帰要求を受けたBluet
oothコントローラ309は、Bluetoothコ
ントローラ410との間でActive復帰手順を実行
し、Active通信が復帰するとBluetooth
コントローラ309、410はBluetooth制御
タスク308、409に夫々モード変更通知を行い、コ
マンドスルーモードK、Iに移行する。
【0191】このようにしてコマンドスルーモードK、
Iに移行すると、Bluetooth制御タスク409
はファクシミリマネージャ401からの送信結果取得コ
マンドと取得したい送信結果の受付番号を指定したパラ
メータをそのままBluetoothコントローラ41
0に送出し、Bluetoothコントローラ410を
介してBluetoothコントローラ309に送信さ
れ、Bluetooth制御タスク308を介してイベ
ントコントロールタスク307に送信される。また、イ
ベントコントロールタスク307では指定された受付番
号の送信結果をレスポンスとしてファクシミリマネージ
ャ401に送信し、処理を終了している。
【0192】次に、上記送信画像転送時の処理手順を転
送元である情報処理端末202および転送先であるファ
クシミリ装置201に分けて説明する。
【0193】図16は、転送元である情報処理端末20
2の転送時処理手順を示したフローチャートであって、
本プログラムはBluetooth制御タスク409で
実行される。
【0194】Bluetooth制御タスク409は受
信画像がない場合、又はファクシミリマネージャ401
からの送信指示コマンドを受信していない状態では、コ
マンドリターンモードHになっている。
【0195】そして、ステップS1601でファクシミ
リマネージャ401からのコマンドを受信すると、続く
ステップS1602では受信したコマンドが送信指示コ
マンドか否かを判断し、その答が否定(No)の場合は
ステップS1603に進み、受信したコマンドに従い、
RAMに記憶されている情報から必要なレスポンスをフ
ァクシミリマネージャ401に送出し、ステップS16
01に戻ってファクシミリマネージャ401からのコマ
ンドを待つ。
【0196】一方、ファクシミリマネージャ401から
のコマンドが送信指示コマンドの場合は、ステップS1
602の答が肯定(Yes)となってステップS160
4に進み、ファクシミリマネージャ401から受信した
送信指示コマンドおよびパラメータをRAMに記憶した
後、Active復帰要求コマンドをBluetoot
hコントローラ410に送出する。そして、続くステッ
プS1615ではモード移行通知を受信してActiv
e復帰できたか否かを判断し、その答が否定(No)の
場合は、ファクシミリマネージャ401に「NG」レス
ポンスを送出しステップS1601に戻って上述のコマ
ンドリターンモードを実行する。
【0197】また、ステップS1615の答が肯定(Y
es)のとき、すなわち、Active復帰でき、モー
ド移行通知を受信した場合には、動作モードはコマンド
スルーモードIに移行し、ステップS1605に進む。
【0198】次に、ステップS1605では、RAMに
記憶されているファクシミリマネージャ401からの送
信指示コマンドおよびパラメータをBluetooth
コントローラ410に送信し、ステップS1606に進
む。
【0199】ステップS1606ではコマンドを受信し
たか否かを判断し、コマンドを受信した場合はステップ
S1607に進んでBluetoothコントローラ4
10にコマンドを送出した後、ステップS1606に戻
って上述の処理を繰り返す。一方、コマンド受信がなか
った場合はステップS1610に進み、Bluetoo
thコントローラ410からレスポンスを受信したか否
かを判断する。そして、その答が否定(No)のときは
ステップS1606に戻って上述の処理を繰り返す一
方、その答が肯定(Yes)のときは、ステップS16
11に進み、受信したレスポンスをファクシミリマネー
ジャ401に送出し、続くステップS1612では、前
記レスポンスが送信結果取得コマンドに対するレスポン
スか否かを判断する。そして、その答が否定(No)の
場合はステップS1606に戻って上述の処理を繰り返
す一方、その答が肯定(Yes)のときは当該レスポン
スをRAMに記憶してステップS1613に進む。
【0200】そして、ステップS1613では、RAM
に記憶されている送信結果から、送信状態がリダイヤル
待機中又は送信終了か否かを判断し、その答が否定(N
o)の場合はステップS1606に戻ってコマンドスル
ーモードIを継続する一方、その答が肯定(Yes)の
場合は、ステップS1614に進んでParkモード移
行要求コマンドをBluetoothコントローラ41
0に送出し、その後ステップS1601に戻ってコマン
ドリターンモードHに移行する。
【0201】図17は、転送先であるファクシミリ装置
201の転送時処理手順を示したフローチャートであっ
て、本プログラムはBluetooth制御タスク30
8で実行される。
【0202】Bluetooth制御タスク308は受
信画像がなく、情報処理端末202からの送信指示要求
もない状態では、コマンドリターンモードJになってい
る。
【0203】すなわち、ステップS1701では送信結
果が既に情報処理端末202に通知されているか否かを
判断し、その答が肯定(Yes)の場合はステップS1
705に進む一方、その答が否定(No)の場合はステ
ップS1702に進み、送信情報取得コマンドをイベン
トコントロールタスク307に送り、続くステップS1
703でイベントコントロールタスク307からの送信
情報取得コマンドに対するレスポンスをRAM103に
記憶し、レスポンスの内容を解析して送信状態が送信終
了に変化したか否かを判断する。そして、送信状態が変
化していない場合はステップS1705に進んで、情報
処理端末202主導によるActiveモードへの移行
が実行され、斯かるモード移行の通知がなされたか否か
を判断する。そして、その答が否定(No)の場合は送
信情報取得コマンドや受信情報取得コマンド等のコマン
ドをイベントコントロールタスク307に定期的に送出
するために所定時間待機し、その後ステップS1701
に戻ってコマンドリターンモードJを継続する。一方、
その答が肯定(Yes)の場合はステップS1707に
進みコマンドリターンモードKに移行する。
【0204】また、ステップS1703の答が肯定(Y
es)となって送信状態が変化した場合は、ステップS
1704に進みBluetoothコントローラ309
にActive復帰要求コマンドを送出し、情報処理端
末202との接続を復帰させてステップS1707に進
みコマンドリターンモードKに移行する。
【0205】すなわち、ステップS1707では情報処
理端末202主導によるParkモードへの移行通知が
なされたか否かを判断し、その答が否定(No)の場合
はステップS1708に進んでコマンド受信したか否か
を判断し、コマンド受信した場合はステップS1709
に進んでイベントコントロールタスク307にコマンド
を送出した後、ステップS1707に戻って上述の処理
を繰り返す。一方、コマンド受信がなかった場合はステ
ップS1710に進み、イベントコントロールタスク3
07からのレスポンスを受信したか否かを判断する。そ
して、その答が否定(No)のときはステップS170
7に戻って上述の処理を繰り返す一方、その答が肯定
(Yes)のときは、続くステップS1711に進む。
ステップS1711では、受信したレスポンスをRAM
103に記憶すると共にBluetoothコントロー
ラ309に送出し、ステップS1712に進む。
【0206】ステップS1712では、RAM103に
記憶されている送信結果状態を見て、送信がリダイヤル
待機状態か否かを判断し、リダイヤル待機状態でないと
きはステップS1707に戻って上述の処理を繰り返
す。この場合、たとえば送信終了のときは情報処理端末
202主導によるParkモードへの移行手順が実行さ
れてBluetooth制御タスク308にはBlue
toothコントローラ309からParkモードへの
移行通知がなされ、したがってステップS1707の答
は肯定(Yes)となってステップS1701に戻り、
動作モードはコマンドリターンモードJに移行する。
【0207】また、ステップS1712の答が肯定(Y
es)、すなわちリダイヤル待機状態と判断された場合
は、ステップS1713に進み、ファクシミリ装置20
1主導によりParkモードへの移行を実行するために
Bluetoothコントローラ309にParkモー
ド移行要求コマンドを送信し、Parkモードに移行し
たことが確認されるとステップS1701に戻り、動作
モードはコマンドリターンモードJに移行する。
【0208】図17では、ファクシミリ装置201の送
信結果情報を取得する場合について説明したが以下図3
1を用いて情報処理端末202からファクシミリ装置2
01に送信画像を転送する際の処理について説明する。
【0209】図31は、情報処理端末202からファク
シミリ装置201に送信画像を転送する際の処理を示し
たフローチャートであって、本プログラムはBluet
ooth制御タスク308で実行される。
【0210】Bluetooth制御タスク308は受
信画像がなく、情報処理端末202からの送信指示要求
もない状態では、コマンドリターンモードJになってい
る。
【0211】すなわち、ステップS3101では受信情
報取得コマンドをイベントコントロールタスク307に
送出し、ステップS3102でイベントコントロールタ
スク307からのレスポンスを受信すると、続くステッ
プS3103ではレスポンス内の受信画像情報(画像有
無情報)をRAM103に記憶し、ステップS3104
に進む。
【0212】ステップS3104では情報処理端末20
2主導によるActiveモードへの移行が実行され、
斯かるモード移行の通知がなされたか否かを判断する。
そして、その答が否定(No)の場合は送信情報取得コ
マンドや受信情報取得コマンド等のコマンドをイベント
コントロールタスク307に定期的に送出するために所
定時間待機した後、ステップS3101に戻ってコマン
ドリターンモードJを継続する。一方、ステップS31
04の答が肯定(Yes)の場合はステップS3106
に進みコマンドスルーモードKに移行する。
【0213】すなわち、ステップS3106では情報処
理端末202主導によるParkモードへの移行通知が
なされたか否かを判断し、その答が否定(No)の場合
はステップS3107に進んでコマンド受信したか否か
を判断し、コマンド受信した場合はステップS3108
に進んでイベントコントロールタスク307にコマンド
を送出した後、ステップS3106に戻って上述の処理
を繰り返す。一方、コマンド受信がなかった場合はステ
ップS3109に進み、イベントコントロールタスク3
07からのレスポンスを受信したか否かを判断する。そ
して、その答が否定(No)のときはステップS310
6に戻って上述の処理を繰り返す一方、その答が肯定
(Yes)のときは、続くステップS3110で受信し
たレスポンスをRAM8に記憶すると共にBlueto
othコントローラ309に送出し、ステップS310
6に戻る。
【0214】そしてこの後、送信画像がない場合等の理
由により、情報処理端末202主導でParkモードへ
の移行手順が実行され、その結果Bluetoothコ
ントローラ309からParkモードへの移行通知がな
されるとステップS3106の答は肯定(Yes)とな
ってステップS3101に戻り、動作モードはコマンド
リターンモードJに移行する。
【0215】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、上記コマンドリターンモード時の無線状態
をParkモードでは無く、無線リンクを開放したスタ
ンバイ状態やBluetooth規格におけるSnif
fモードやHoldモード等の他の低消費電力モードで
あってもよい。
【0216】また、ファクシミリ装置に代わりに画像通
信機能を有するパソコン等の他の画像形成装置を上記実
施例に適用するようにしてもよい。
【0217】また、たとえば、画像処理装置が、上記諸
機能に加えて電子メール送受信機能を備えたものであっ
てもよい。
【0218】上記実施例によれば、スタンバイ状態にお
いて、ファクシミリ装置等の画像形成装置の状態をポー
リングするコマンドとそのレスポンスの送受によって電
力を消費することがなくなり、しかも、無線チャネルを
占有することがなくなる。
【0219】また、サービスを行っていない状態では自
動的に低消費電力の状態になるので、低消費電力状態へ
移行する取り決めやコマンドに依存しなくても、無線接
続処理部が低消費電力状態になり、無線通信のトラフィ
ックを低減することができ、他の装置と無線による他の
サービスを行うための制限を少なくすることができ、ま
た待機状態時の消費電力を少なくすることができるとい
う効果を奏する。
【0220】[第2の実施例]本実施例におけるファク
シミリ装置の構成は上記第1の実施例と同じなので説明
は省略する。
【0221】図18は、本実施例におけるシステム構成
の一例を示すブロック図である。
【0222】尚、図2と同じ構成については図2と同じ
符号をつけている。
【0223】同図に示すように、本実施例におけるシス
テムは、ファクシミリ装置201と、パーソナルコンピ
ュータ(PC)に代表される、複数(本実施例では、3
つ)の情報処理端末202a〜202cと、前記通信回
線203と、この通信回線203に接続された相手側端
末(たとえばファクシミリ装置やPCなど)204とに
よって構成されている。
【0224】ファクシミリ装置201は、通信回線20
3に接続されていて、相手側端末204とファクシミリ
通信を行うことができる。また、ファクシミリ装置20
1は、無線で各情報処理端末202a〜202cとも接
続することができる。本実施例では、無線部分はBlu
etoothとしているので、各情報処理端末202a
〜202cに、それぞれBluetooth通信用のユ
ニットが内蔵されているか、もしくはBluetoot
h通信用のユニットが各情報処理端末202a〜202
cに接続されていれば、各情報処理端末202a〜20
2cとの間で画像データの送受信や、各種データやプロ
グラムのやりとりもできる。さらに本実施例では、画像
処理装置201としてファクシミリ装置を採用している
が、これに限らず、たとえばスキャナ機能およびプリン
タ機能を備えたマルチファンクション装置であってもよ
いし、あるいはスキャナやプリンタ機能が付加されたE
−Mail端末など、他の画像処理装置であっても、本
発明の本質からはずれるものではない。
【0225】また、本実施例におけるファクシミリ装置
201のソフトウエアの階層構造や情報処理端末202
a〜202cのソフトウエアの階層構造も図3、図4で
説明したソフトウエアの階層構造と同様であるので説明
は省略する。
【0226】さらに、情報処理端末202a〜202c
のそれぞれが電源を立ち上げたときの処理やファクシミ
リ装置201が電源を立ち上げたときの処置も上述の実
施例と同様なので説明は省略する。
【0227】尚、以下の説明では、情報処理端末202
a〜202cの電源を立ち上げ時の処理が終了し、情報
処理端末202a〜202cの夫々はParkモードに
なっているものとする。
【0228】図19は、ファクシミリ装置201におい
てユーザが原稿をセットしスキャンキーを押下して、ス
キャンした原稿を情報処理端末202aに転送するスキ
ャンデータ転送処理時の通信フローを示す図である。
【0229】ファクシミリ装置201のBluetoo
th制御タスク308は、待機時、コマンドリターンモ
ードになっており、ファクシミリ装置201の状態を監
視するために、状態情報取得コマンドを周期的にイベン
トコントロールタスク307に発行している。
【0230】イベントコントロールタスク307は、フ
ァクシミリ装置の状態に変化があったか否かをチェック
する。ファクシミリ装置201では、もし読取部107
に原稿がセットされ、スキャンキーが押下されれば、ス
キャンした画像をアップロードする転送先を選択するた
めの表示を行い、ユーザに転送先の入力を要請する。ユ
ーザが転送先を、たとえばPC(a)(情報処理端末2
02a)と選択すれば、スキャンする画像があることを
示すフラグとスキャン画像のアップロード先としてPC
(a)をRAM103に記憶する。イベントコントロー
ルタスク307はこのエリアをチェックして、PC
(a)へ転送する画像があることを認識し、状態情報取
得コマンドに対してスキャン原稿ありのレスポンスとパ
ラメータを返す。
【0231】スキャン原稿ありのレスポンスを受ける
と、Bluetooth制御タスク308は、スキャン
した画像データを情報処理端末202aに転送するため
に、ファクシミリ装置201と情報処理端末202aと
の通信を復帰させる。このとき、情報処理端末202
b、202cからのActive復帰要求などのコマン
ドは無視することになる。
【0232】Bluetooth制御タスク308は、
通信を復帰させるために、Bluetooth制御コン
トローラ309にActive復帰要求を送る。Act
ive復帰要求を受信したBluetoothコントロ
ーラ309は、Bluetoothの通信復帰手順に従
い、情報端末処理202aのBluetoothコント
ローラ410と通信を行う。通信が復帰すると、Blu
etoothコントローラ309は、Bluetoot
h制御タスク308にモード変更通知を行う。モード変
更通知を受けたBluetooth制御タスク308
は、その内容から通信が復帰したと判断したときには、
コマンドリターンモードからコマンドスルーモードに移
行する一方、通信が復帰できないと判断したときには、
そのままコマンドリターンモードの状態を維持する。
【0233】同様に、情報処理端末202aのBlue
toothコントローラ410は、Bluetooth
制御タスク409にモード変更通知を行う。モード変更
通知を受信したBluetooth制御タスク409
は、その内容から通信が復帰したと判断したときには、
コマンドリターンモードからコマンドスルーモードに移
行する一方、通信が復帰できないと判断したときには、
そのままコマンドリターンモードの状態を維持し、情報
処理端末202aの前記表示部にその旨のメッセージを
表示する。
【0234】通信が復帰し、各Bluetooth制御
タスク308、409がそれぞれコマンドスルーモード
になると、セントロニクス(IEEE1284などに既
定の標準インタフェース)などのパラレスインタフェー
スといった有線で接続されたときと同じコマンドインタ
フェースで、スキャン画像データ転送処理を行う。な
お、スキャン画像データ転送処理は後述する。
【0235】スキャン画像データ転送処理が終了する
と、ファクシミリマネージャ401は、ファクシミリ装
置201に状態情報取得コマンドを発行する。状態情報
取得コマンドを受信したイベントコントロールタスク3
07は、RAM103に記憶されているフラグなどによ
ってスキャン画像があるか否か検索を行い、スキャン画
像があるときには、「スキャン画像あり」のレスポンス
を返す。
【0236】ファクシミリマネージャ401は、状態情
報取得コマンドに対するレスポンスから、スキャン画像
ありと判断したときには後述するスキャン画像データ転
送処理に従い、再度、スキャン画像転送処理を行う。
【0237】スキャン画像がない場合、状態情報取得コ
マンドを受信したイベントコントロールタスク307
は、プリンタの状態、スキャナの状態、メモリの状態等
の、ファクシミリ装置201に関する状態をチェックし
正常状態のレスポンスを返す。
【0238】ファクシミリマネージャ401は、状態情
報取得コマンドに対するレスポンスから、エラー状態と
判断した場合には、そのエラー状態を示すメッセージ
を、情報処理端末202aの前記表示部に表示し、エラ
ー状態が解消されるまで受信情報取得コマンドと状態情
報取得コマンドを周期的に、イベントコントールタスク
307に発行する。一方、ファクシミリマネージャ40
1は、ファクシミリ装置201の状態が正常であると判
断すると、再び、消費電力モードであるParkモード
に移行するまで、状態情報取得コマンドと受信情報取得
コマンドを周期的に発行する。
【0239】ファクシミリ装置201は、状態が正常で
あると判断すると、再び、消費電力モードであるPar
kモードに移行する。
【0240】そして、ファクシミリ装置201のBlu
etooth制御タスク308は、Bluetooth
コントローラ309にParkモード移行要求を行う。
Parkモード移行要求を受けたBluetoothコ
ントローラ309は、Bluetoothの仕様に従
い、Bluetoothコントローラ410とPark
モード移行手順を行う。
【0241】この移行手順が終了すると、各Bluet
oothコントローラ309、410は、それぞれ各B
luetooth制御タスク308、409にPark
モードに移行した旨を通知する。
【0242】Parkモードに移行した旨の通知を受信
すると、各Bluetooth制御タスク308、40
9は、それぞれコマンドリターンモードとなる。
【0243】そして、再び、情報処理端末202a〜2
02cにおいてユーザがファクシミリ送信、スキャン指
示、あるいは、プリントなどのサービスを開始するか、
ファクシミリ装置201でスキャン操作、ファクシミリ
受信があるまで、コマンドリターンモードを維持する。
【0244】図20は、図19のスキャン画像データ転
送処理におけるファクシミリ装置201および情報処理
端末202a間のコマンドおよびデータの転送制御の概
略を示す図である。
【0245】ファクシミリ装置201では、スキャンす
る原稿が読取部107にセットされて、スキャンキーが
押下されると、スキャン原稿があることを表すフラグを
セットする。そして、操作部108の表示部に、アップ
ロードする転送先を選択するための表示を行い、ユーザ
に転送先の選択を要請する。転送先が選択されると、そ
の転送先は、前記フラグと同様に、RAM103の所定
エリアに記憶される。
【0246】情報処理端末202aからの状態情報取得
コマンドに対して、前記エリアからスキャン原稿がある
ことがわかった場合には、「スキャン原稿あり」のレス
ポンスを返す。
【0247】次に、情報処理端末202aからスキャン
指示コマンドが送信され、このコマンドを受信したファ
クシミリ装置201は、読取部107が動作可能状態の
ときには、「OK」の返答を返し、動作不可状態のとき
には、「NG」の返答を送信する。スキャン指示コマン
ドに対する返答が「OK」のときには、情報処理端末2
02aは、スキャン設定指示コマンドを送信し、続いて
読み取り主/副走査解像度等の設定パラメータを送信す
る。これを受信したファクシミリ装置201は、パラメ
ータに従った読み取り制御が可能であれば、「OK」の
返答を送信する一方、パラメータに従った読み取り制御
が不可能であれば、「NG」の返答を返信する。
【0248】「OK」の返答を送信した場合には、ファ
クシミリ装置201は、読取部107で原稿を読み取
り、画像メモリ(DRAM)104に符号化したデータ
を蓄積し、情報処理端末202aから画像データ転送要
求があれば、所定サイズの画像データを画像メモリ(D
RAM)104から情報処理端末202に「OK」の返
答とともに転送する。この間に、操作部108から停止
キー(図示せず)による中断、あるいは原稿ジャムなど
の読み取り系エラーが発生した場合には、ファクシミリ
装置201は、「NG」の返答を送信する。そして、フ
ァクシミリ装置201は、1ページ分の原稿読み取り画
像データの転送を行い、1ページの転送終了後、次の読
み取り原稿があるか否かを調べ、情報処理端末202a
に通知し、次の原稿がある場合には、情報処理端末20
2aからのスキャン設定指示コマンドを待つ。一方、次
の読み取り原稿がない場合には、当該処理を終了する。
【0249】図21は、ファクシミリ装置201のBl
uetooth制御タスク308が実行するスキャン画
像アップロード処理の手順を示すフローチャートであ
る。なお、ファクシミリ装置201と情報処理端末20
2aの間はParkモードとなっており、Blueto
oth制御タスク308はコマンドリターンモードにな
っているものとする。
【0250】同図において、ステップS2101では、
Bluetoothコントローラ309からのモード変
更通知によって、情報処理端末202aとの間のPic
onetが解消されたか否かを判断する。もしPico
netが解消されていれば、イベントコントロールタス
ク307へのコマンドの送出を停止し、本スキャン画像
アップロード処理を終了する。
【0251】一方、もしPiconetが解消されてい
なければ、ステップS2102に進み、Bluetoo
thコントローラ309からのモード変更通知によっ
て、Active移行要求があるか否かを判断する。A
ctive復帰要求があれば、ステップS2110に進
み、後述するコマンドスルーモードの処理に移る一方、
Active復帰要求がなければ、ステップS2103
に進む。
【0252】ステップS2103では、状態情報取得コ
マンドをイベントコントロールタスク307へ送出し、
ステップS2104では、レスポンスを受信する。
【0253】レスポンスを受信すると、ステップS21
05でレスポンスに含まれる状態情報をBluetoo
th制御タスク308内部に記憶しておく。
【0254】ステップS2106では、記憶された状態
情報からスキャン要求があるか否かを判断し、スキャン
要求がない場合には、ステップS2107に進み、情報
取得コマンドを定期的に送出するためにウェイトした
後、ステップS2101へ戻る。一方、スキャン要求が
ある場合には、ステップS2108へ進み、記憶した状
態情報から転送先の情報処理端末(たとえば、情報処理
端末202a)を読み出し、ステップS2109では、
その転送先の情報処理端末に対してActive復帰要
求を行うために、当該Active復帰要求をBlue
toothコントローラ309へ送出する。そして、ス
テップS2110に進み、コマンドリターンモードから
コマンドスルーモードへ移行する。
【0255】ステップS2110では、コマンドを受信
したか否かを判定し、コマンドを受信した場合にはステ
ップS2116へ進んでイベントコントールタスク30
7へコマンドを送出し、受信していない場合にはステッ
プS2111へ進む。
【0256】ステップS2111では、画像を受信した
か否かを判定し、画像を受信した場合にはステップS2
117へ進んで、画像をBluetoothコントロー
ラ309へ送出し、受信していな場合にはステップS2
112へ進む。
【0257】ステップS2112では、レスポンスを受
信したか否かを判定し、受信していない場合にはステッ
プS2110に戻る一方、受信した場合にはステップS
2113へ進む。
【0258】レスポンスを受信すると、ステップS21
14でレスポンスに含まれる状態情報をBluetoo
th制御タスク308内部に記憶しておく。そしてステ
ップS2115においてイベントコントロールタスク3
07から受信したレスポンスをBluetoothコン
トローラ309へ送出する。
【0259】次に、ステップS2118においてスキャ
ンした画像のアップロードが終了したか否かを判定し、
まだ終了していなければステップS2110に戻り、終
了していればステップS2119に進む。
【0260】ステップS2119ではBluetoot
hコントローラ309へParkモード移行要求を送出
してParkモードに移行し、コマンドリターンモード
に移行して、ステップS2101に戻る。
【0261】図22は、ファクシミリ装置201側から
のスキャン要求に応じて画像のスキャンを行う場合にフ
ァクシミリ装置201のCPU101が実行するスキャ
ン処理の手順を示すフローチャートである。
【0262】同図において、まず、ステップS2201
では、読取部107に原稿があるか否かを検知し、原稿
がなければステップS2201を繰り返し、原稿があれ
ばステップS2202に進む。
【0263】ステップS2202では、操作部108に
あるスキャンキー(図示せず)が押下されたか否かを判
定し、スキャンキーが押下されていなければステップS
2201に戻り、押下されていればステップS2203
に進む。
【0264】ステップS2203では、RAM103に
記憶されている接続先リストから、現在Bluetoo
thで接続されている情報処理端末があるか否かを判断
する。もし接続先がなければ、ステップS2204へ進
み、「転送できません」の表示を操作部108のLCD
表示部(図示せず)に行い、本画像スキャン処理を終了
する。なお、接続先がないことを示す表示は、LCD表
示部での表示に限らず、たとえばエラーランプの点灯で
あってもよい。
【0265】ステップS2203で、接続先がある場合
には、ステップS2205に進み、接続先が1つだけか
否かを判断する。接続先が複数の場合にはステップS2
207に進み、操作部108のLCD表示部に現在の接
続先を表示し、ユーザにどの情報処理端末にスキャンし
た画像を転送するかの選択を促す。
【0266】そして、ステップS2208では、操作部
108における操作によって転送先の情報処理端末が選
択されたか否かを確認し、転送先の情報処理端末が選択
されていなければステップS2207に戻る一方、転送
先の情報処理端末が選択されていれば、ステップS22
09に進み、選択された転送先の情報処理端末を転送先
として登録する。
【0267】そして、ステップS2210では、Blu
etooth制御タスク308からの状態情報取得コマ
ンドを待ち、状態情報取得コマンドを受信すれば、ステ
ップS2211に進み、状態情報取得コマンドのレスポ
ンスとして、「スキャン要求あり」と転送先の情報処理
端末の情報をBluetooth制御タスク308に返
送し、上述したFAXスキャンサービスの処理(スキャ
ン画像データ転送処理)を行う。
【0268】前記ステップS2205で、接続先が1つ
だけの場合にはステップS2206に進み、接続先の表
示などの処理をせずに、現在の接続先の情報処理端末を
転送先として登録してステップS2210に進み、前述
の処理を行う。
【0269】図23は、情報処理端末202aのBlu
etooth制御タスク409が実行するスキャン画像
アップロード処理の手順を示すフローチャートである。
なお、Bluetooth制御タスク409は、受信画
像がない状態では、コマンドリターンモード(S230
1〜S2303)になっている。
【0270】同図において、ステップS2301では、
ファクシミリマネージャ401から状態情報取得コマン
ドを受信したか否かを判定し、受信した場合にはステッ
プS2302へ進む一方、受信していない場合にはステ
ップS2303へ進む。
【0271】ステップS2302では、Bluetoo
th制御タスク409に記憶している状態情報をレスポ
ンスにしてファクシミリマネージャ401に送出する。
【0272】ステップS2303では、ファクシミリ装
置201主導によるActiveモードへの移行が実行
され、モード移行通知が受信されたか否かを判定し、受
信していない場合にはステップS2301へ戻り、受信
した場合にはステップS2304へ進み、コマンドスル
ーモードに移行する。
【0273】ステップS2304では、ファクシミリ装
置201主導によるParkモードへの移行が実行さ
れ、モード移行通知が受信されたか否かを判定し、受信
していない場合にはステップS2305へ進み、受信し
た場合にはステップS2301へ戻り、コマンドリター
ンモードに移行する。
【0274】ステップS2305では、コマンドを受信
したか否かを判定し、受信した場合にはステップS23
06に進んで、Bluetoothコントローラ410
へコマンドを送出し、受信していない場合にはステップ
S2307へ進む。
【0275】ステップS2307では、画像を受信した
か否かを判断し、受信した場合にはステップS2308
に進み、ファクシミリマネージャ401に画像を送出
し、受信していない場合にはステップS2309へ進
む。
【0276】ステップS2309では、レスポンスを受
信したか否かを判定し、受信した場合にはステップS2
310へ進み、受信していない場合にはステップS23
04へ戻る。
【0277】ステップS2310では、レスポンスが状
態情報取得コマンドのレスポンスか否かを判定し、状態
情報取得コマンドのレスポンスである場合にはステップ
S2311へ進み、状態情報取得コマンドのレスポンス
でない場合にはステップS2312へ進む。
【0278】ステップS2311では、レスポンスに含
まれる状態情報をBluetooth制御タスク409
内部に記憶し、ステップS2312に進む。
【0279】ステップS2312では、レスポンスをフ
ァクシミリマネージャ401に送出する。
【0280】図24は、ファクシミリ装置201とBl
uetoothで接続して、Piconetを確立して
いる情報処理端末202a〜202cのうち、情報処理
端末202bとの間のPiconetが、たとえば、情
報処理端末202bが電源オフになったり、無線が届く
圏外に移動したなどの要因により、解消された場合の通
信フローを示す図である。
【0281】尚、Parkモードに移行している時は、
ファクシミリ装置201は、マスタ端末である情報処理
端末202a〜202cのそれぞれから送信されるビー
コンを受信することによりピコネット同期を維持してい
る。
【0282】ファクシミリ装置201のBluetoo
th制御タスク308は、待機時、コマンドリターンモ
ードになっており、ファクシミリ装置201の状態を監
視するために状態情報取得コマンドと受信情報取得コマ
ンドを周期的にイベントコントロールタスク307に発
行している。状態情報取得コマンドを受信したイベント
コントロールタスク307は、プリンタの状態、スキャ
ナの状態、メモリの状態等の、ファクシミリ装置201
に関する状態をチェックし、その旨のレスポンスを返信
する。また、Bluetooth制御タスク308が発
行する受信情報取得コマンドに対しては、イベントコン
トロールタスク307は、RAM103に記憶されてい
る画像管理レコードに受信した画像があるか検索を行
い、そのレスポンスを返信する。
【0283】同様に、情報処理端末202bのファクシ
ミリマネージャ401は待機時、コマンドリターンモー
ドになっており、状態情報取得コマンドと受信情報取得
コマンドを周期的にBluetooth制御タスク40
9に発行している。状態情報取得コマンドを受信したB
luetooth制御タスク409は、記憶しているフ
ァクシミリ装置201に関する状態をレスポンスとして
返信する。受信情報取得コマンドに対しては、記憶され
ている画像管理レコードに受信した画像があるか検索を
行い、そのレスポンスを返信する。
【0284】さて、情報処理端末202bが電源オフに
なったり、無線が届く圏外に移動したなどの要因によ
り、ビーコンの受信ができず、Parkモードが維持で
きなくなった場合には、ファクシミリ装置201のBl
uetoothコントローラ309は、Piconet
解消のモード変更通知をBluetooth制御タスク
308に送出する。
【0285】Bluetooth制御タスク308は、
これを受信して、情報処理端末202bをRAM103
の接続先リストから削除する。このとき、他の接続先情
報処理端末(本実施例では、情報処理端末202aまた
は202c)があれば、引き続き状態情報取得コマンド
と受信情報取得コマンドを周期的にイベントコントロー
ルタスク307に発行する。一方、情報処理端末202
bが接続先から削除されたことで接続先がなくなった場
合には、Bluetooth制御タスク308は、状態
情報取得コマンドと受信情報取得コマンドの送出を停止
する。
【0286】また、情報処理端末側のBluetoot
hコントローラ410でも、Bluetooth制御タ
スク409にPiconet解消のモード変更通知を送
出し、それ以降は、状態情報取得コマンドと受信情報取
得コマンドの送出を停止する。ただし、Piconet
の解消が情報処理端末の電源オフによる場合には、この
処理を行わない(行うことができない)。
【0287】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、上記コマンドリターンモード時の無線状態をPa
rkモードでは無く、無線リンクを開放したスタンバイ
状態やBluetoothにおけるSniffモードや
Holdモード等の他のモードであってもよい。
【0288】[第3の実施例]上述の各実施例は、ファ
クシミリ装置と情報処理端末との間でコマンドをやりと
りしないときはParkモードになる例であったが、こ
こではファクシミリ装置と情報処理端末との間でコマン
ドをやりとりしないときはStandbyモードになる
例を説明する。ここでいうStandbyモードではマ
スターとスレーブの間でクロックの同期を維持しないの
で、もはやPiconetを維持することは不可能とな
る。以下、本実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0289】本実施例の画像処理システムを構成する画
像処理装置、画像処理システムの構成、制御ソフトウェ
アの階層構成は、上記実施例と同様であるので説明は省
略する。
【0290】図25は、本実施例の画像処理システムを
起動させたときの通信フローを示す図であり、同図に
は、前記図18の複数の情報処理端末202a〜202
cのうちいずれかの情報処理端末(たとえば、情報処理
端末202a)の電源を立ち上げたときに、情報処理端
末202aとファクシミリ装置201とで共働してなさ
れる初期化処理および待機状態に移行するまでの処理が
示されている。図5と違うところのみを説明する。
【0291】情報処理端末202aの電源が立ち上が
り、ファクシミリ装置201と接続する処理を行うまで
は図5と同じである。接続された後、受信画像がなく、
ファクシミリ装置201の状態も正常な場合には、ファ
クシミリ装置201はStandbyモードに移行す
る。すなわち、まず、ファクシミリ装置201のBlu
etooth制御タスク308がBluetoothコ
ントローラ309にStandbyモード移行要求を行
う。Standbyモード移行要求を受けたBluet
oothコントローラ309は、Detachメッセー
ジを情報処理端末202aのBluetoothコント
ローラ410に送出して、Standbyモードに移行
し、Bluetooth制御タスク308にStand
byモードに移行したことを通知する。
【0292】また、Detachメッセージを受けたB
luetoothコントローラ410もStandby
モードに移行し、Bluetooth制御タスク409
にStandbyモードに移行したことを通知する。
【0293】Standbyモードに移行した旨の通知
を受けると、各Bluetooth制御タスク308、
409は、それぞれコマンドリターンモードになる。
【0294】図26は、スキャンデータ転送処理時の通
信フローを示す図である。
【0295】ファクシミリ装置201のBluetoo
th制御タスク308は、待機時、コマンドリターンモ
ードになっており、ファクシミリ装置201の状態を監
視するために、状態情報取得コマンドを周期的にイベン
トコントロールタスク307に発行している。
【0296】イベントコントロールタスク307は、フ
ァクシミリ装置の状態に変化があったか否かをチェック
する。ファクシミリ装置201では、もし読取部107
に原稿がセットされ、スキャンキーが押下されれば、ス
キャンした画像をアップロードする転送先を選択するた
めの表示を行い、ユーザに転送先の入力を要請する。ユ
ーザが転送先を、たとえばPC(a)(情報処理端末2
02a)と選択すれば、スキャンする画像があることを
示すフラグとスキャン画像のアップロード先としてPC
(a)をRAM103に記憶する。イベントコントロー
ルタスク307はこのエリアをチェックして、PC
(a)へ転送する画像があることを認識し、状態情報取
得コマンドに対してスキャン原稿ありのレスポンスをパ
ラメータとして返す。
【0297】スキャン原稿ありのレスポンスを受ける
と、Bluetooth制御タスク308は、情報処理
端末202aに受信した画像データを転送するために、
ファクシミリ装置201と情報処理端末202aとの通
信を復帰させる。このとき、情報処理端末202b、2
02cからのコマンドは無視することになる。
【0298】通信を復帰させるために、Bluetoo
th制御コントローラ309にInquiry送出要求
を送る。Inquiry送出要求を受信したBluet
oothコントローラ309は、Bluetoothの
接続手順に従いInquiry手順を行い、その結果を
Bluetooth制御タスク308に通知する。Bl
uetooth制御タスク308は「Inquiry
Result」を受信すると、その内容から情報処理端
末202aと接続可能か否かを判断して、接続可能の時
は情報処理端末202aのアドレスを指定してBlue
toothコントローラ309に対して接続要求を行
う。
【0299】Bluetoothコントローラ309は
接続要求を受けると、情報処理端末202aのBlue
toothコントローラ410に対してBluetoo
thの規格に基づき「Serial Port Pro
file」を使用するコネクションの確立を行う。そし
て、コネクションが確立したときには、Bluetoo
thコントローラ309はその結果をBluetoot
h制御タスク308に通知する。
【0300】Bluetooth制御タスク308は接
続結果からコネクションが確立できたことを検知すると
コマンドスルーモードに移行する。
【0301】情報処理端末202aのBluetoot
hコントローラ410も接続結果をBluetooth
制御タスク409に通知する。Bluetooth制御
タスク409は接続結果からコネクションが確立したこ
とを確認すると、コマンドスルーモードに移行する。
【0302】通信が復帰し、各Bluetooth制御
タスク308、409がそれぞれコマンドスルーモード
になると、上述したようにスキャンデータ転送処理を行
う。
【0303】スキャンデータ処理が終了し、ファクシミ
リ装置201の状態が正常であると判断されると、ファ
クシミリ装置201は、図25で説明したようStan
dbyモードに移行し、情報処理端末202aもSta
ndbyモードに移行する。Standbyモードに移
行した旨の通知を受信すると、各Bluetooth制
御タスク308、409は、それぞれコマンドリターン
モードとなる。
【0304】スキャン画像データ転送処理におけるファ
クシミリ装置201および情報処理端末202a間のコ
マンドおよびデータの転送制御は、上述した転送制御の
処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0305】また、ファクシミリ装置201の電源オン
時の処理も上記実施例と同様であるので説明を省略す
る。
【0306】図27は、情報処理端末202aのBlu
etooth制御タスク409が実行する電源オン処理
の手順を示すフローチャートである。
【0307】ステップS2711でParkモードへの
移行通知ではなく、Standbyモードへの移行通知
を受信したか否かを判定する以外は、前記図9と同じで
ある。
【0308】図28は、ファクシミリ装置201のBl
uetooth制御タスク308が実行するスキャン画
像アップロード処理の手順を示すフローチャートであ
る。なお、ファクシミリ装置201と情報処理端末20
2aの間はStandbyモードとなっており、Blu
etooth制御タスク308はコマンドリターンモー
ドになっているものとする。
【0309】ステップS2801において、Bluet
oothコントローラ309から「Inquiry」を
受信した旨の通知があるか否かを判断する。Bluet
oothコントローラ309が「Inquiry」を受
信していれば、ステップS2807に進み、前述したよ
うにBluetoothの規格に基づいて「Inqui
ry」を送出してきた相手と接続手順を行う。そして、
「Inquiry」を送出してきた相手が接続先リスト
にあるか否かをステップS2808で判定し、接続先リ
ストになければステップS2809に進み、「Inqu
iry」を送出してきた相手を接続先リストに追加し
て、後述するコマンドスルーモードの処理に移る。既に
接続先リストにある場合はステップS2809をスキッ
プして後述するコマンドスルーモードの処理に移る。一
方、ステップS2801において、Bluetooth
コントローラ309から「Inquiry」を受信した
旨の通知がなければステップS2802に進む。
【0310】ステップS2802では、状態情報取得コ
マンドをイベントコントロールタスク307へ送出し、
ステップS2803では、レスポンスを受信する。
【0311】レスポンスを受信すると、ステップS28
04でレスポンスに含まれる状態情報をBluetoo
th制御タスク308内部に記憶しておく。
【0312】ステップS2805では、記憶された状態
情報からスキャン要求があるか否かを判断し、スキャン
要求がない場合には、ステップS2806に進み、情報
取得コマンドを定期的に送出するためにウェイトした
後、ステップS2801へ戻る。
【0313】一方、スキャン要求がある場合には、ステ
ップS2810へ進み、記憶した状態情報から転送先の
情報処理端末(たとえば、情報処理端末202a)を読
み出し、ステップS2811では、その転送先の情報処
理端末に対して「Inquiry」を送出するために、
Inquiry送出要求をBluetoothコントロ
ーラ309へ送出する。そして、ステップS2812に
おいてコネクションが確立したか否かを判定する。コネ
クションが確立すればステップS2813に進み、コマ
ンドリターンモードからコマンドスルーモードへ移行す
る。
【0314】ステップS2812でコネクションが確立
した通知を受信せず、接続に失敗した場合はステップS
2822に進み、接続失敗を通知して、ステップS28
23で接続しようとした転送先の情報処理端末を接続先
リストから削除し、ステップS2801に戻る。
【0315】コマンドスルーモードでの処理ステップS
2813からステップS2821は、前記図21のステ
ップS2110からステップS2118と同じである。
【0316】ステップS2821において、ステップS
2118と同様にスキャンした画像のアップロードが終
了したか否かを判定し、まだ終了していなければステッ
プS2813に戻り、終了していればステップS282
4に進む。
【0317】ステップS2824ではBluetoot
hコントローラ309へStandbyモード移行要求
を送出してStandbyモードに移行し、コマンドリ
ターンモードに移行して、ステップS2801に戻る。
【0318】ファクシミリ装置201側からのスキャン
要求に応じて画像のスキャンを行う場合にファクシミリ
装置201のCPU101が実行するスキャン処理の手
順は、前記図22と同じであるので説明を省略する。
【0319】図29は、情報処理端末202aのBlu
etooth制御タスク409が実行するスキャン画像
アップロード処理の手順を示すフローチャートである。
なお、Bluetooth制御タスク409は、受信画
像がない状態では、コマンドリターンモードになってい
る。
【0320】同図において、ステップS2901では、
ファクシミリマネージャ401から状態情報取得コマン
ドを受信したか否かを判定し、受信した場合にはステッ
プS2902へ進む一方、受信していない場合にはステ
ップS2903へ進む。
【0321】ステップS2902では、Bluetoo
th制御タスク409に記憶している状態情報をレスポ
ンスにしてファクシミリマネージャ401に送出する。
【0322】ステップS2903では、Bluetoo
thコントローラ410が「Inquiry」を受信し
たか否かを判定し、受信していない場合にはステップS
2901へ戻り、受信した場合にはステップS2904
へ進み、Bluetoothの規格に基づいてコネクシ
ョン確立の接続手順を行い、コマンドスルーモードに移
行する。
【0323】ステップS2905では、Bluetoo
thコントローラ410がファクシミリ装置201から
Standbyモードへの移行を指示するDetach
コマンドを受信したか否かを判定し、受信していない場
合にはステップS2906へ進み、受信した場合にはス
テップS2901へ戻り、コマンドリターンモードに移
行する。
【0324】続くステップS2906以降は、前記図2
3のステップS2305からステップS2312と同じ
である。
【0325】以上説明したように上記第2、第3の実施
例によれば、複数の情報処理装置が画像処理装置に無線
で接続されている状態でスキャン画像を情報処理装置に
転送する場合に、どの情報処理装置にスキャン画像を転
送するかを選択することが可能となる。
【0326】また、画像処理装置に無線で接続されてい
る情報処理装置が1つになった場合に、これを検知し
て、自動的にこの情報処理装置にスキャン画像を転送す
るので、無駄な操作をせずに、即座にスキャン画像を転
送することが可能となる。
【0327】さらに、画像処理装置に無線で接続されて
いる情報処理装置がなくなった場合に、これを検知し
て、画像をスキャンする前に転送する情報装置がないこ
とを表示するので、ユーザの無駄なスキャンをなくすこ
とができる。
【0328】また、画像のスキャンの指示と転送する情
報処理装置の選択が決まった後で、その情報処理装置と
のBluetoothのPiconetでの接続モード
を消費電力モードやPiconetを解消した状態から
通信可能状態に復帰させるので、情報処理装置との接続
が消費電力モードやPiconetを解消した状態であ
ってもスキャン画像の指定先情報処理装置への転送を滞
りなく行うことが可能となる。また、情報処理装置との
接続を消費電力モードやPiconetを解消した状態
にできるため、無線のトラフィックを抑え、低消費電力
にすることも可能となる。
【0329】さらに、複数の情報処理装置との間のPi
conetにおいて、少なくとも1つの情報処理装置と
の間でParkモードを維持していれば、画像処理装置
内の擬似的な情報処理装置側とのコマンドのやり取りを
続けるが、全ての情報処理装置との間のPiconet
が解消された場合には、前記画像処理装置内の擬似的な
情報処理装置側とのコマンドのやり取りを停止するの
で、無駄な処理を防止するとともに、画像処理装置の負
荷を軽減させることが可能となる。
【0330】[第4の実施例]本実施例では、上記実施
例で説明したファクシミリ装置201をさらに使いやす
くするために、ファクシミリ装置201において各種状
態を表示するようにする。尚、上記各実施例と同様な動
作の説明は省略し、異なる動作を以下に説明する。
【0331】図32は、ファクシミリ装置201の操作
部108を示す図である。
【0332】操作部108は、各種キー、LED、LC
D等で構成され、オペレータによる各種入力操作や、画
像処理装置の動作状況の表示等を行うものである。
【0333】つまり、操作部108は、時刻やダイヤル
番号、Bluetoothピコネットにおけるファクシ
ミリ装置201のモード(Standby、Park、
Active)等を表示するLCD3201と、ダイヤ
ル番号の入力等を行うテンキー3202と、送信の開始
やコピーの開始、さらには強制プリントアウトを行うた
めの「スタートキー」3203と、通信の強制終了等の
ための「ストップキー」3204と、各種登録のための
「登録キー」3205と、登録モードではデータ登録に
も使用する「ワンタッチキー」3206と、画像メモリ
に画像があるときに点灯する「メモリランプ」3207
とを有する。
【0334】尚、上記LCD3201は、たとえば、フ
ァクシミリ装置201がコマンドスルーモードになった
ときは、Bluetoothの通信としてはActiv
eモードになるため、Activeモードであることを
表示し、コマンドスルーモードからコマンドリターンモ
ードに変わったときは、Activeモードの表示から
Parkモードの表示に切り替わる。
【0335】上記実施例では、ファクシミリ装置がスタ
ンバイ状態(読取部に原稿がなく、送受信中でもなく、
スキャン中でもなく、プリント中でもなく、ダイヤルや
登録情報の入力中でもない状態)では、スタートキー3
203は、強制プリントアウトキーとして動作する。ス
タンバイにおいて、メモリランプ3207が点灯してい
る状態、すなわち画像メモリに画像が格納されている状
態でスタートキー3203が入力されれば、画像メモリ
内の画像をプリントアウトすることができる。
【0336】図33は、ファクシミリ装置201の電源
をONしたときのフローチャートである。
【0337】図33において、ファクシミリ装置201
の電源をONすると、ステップS3301において、B
luetooth制御タスク308の初期化処理を行
う。ここで、動作モードを「コマンドスルーモード」に
する。
【0338】そして、Bluetooth制御タスク3
08が管理する、受信画像の有り/無しを記憶する変数
を、画像無しにする。さらに、電源オン時、ファクシミ
リ装置201はまだBluetoothのPicone
tの参加していないので、ファクシミリ装置のBlue
tooth制御部115はスタンバイモードである。し
たがって、操作部108のLCD3201にスタンバイ
モードであることを表示する。
【0339】以上の処理を行い、情報処理端末202の
立ち上がりを待つ。
【0340】図34は、本実施例において、ファクシミ
リ装置201側Bluetooth制御タスク308の
受信画像アップロード処理を示すフローチャートであ
る。以下、図10と異なる処理についてのみ説明する。
【0341】図10において説明したように、S901
からS906までの処理を行い、S906でActiv
e復帰要求をBluetoothコントローラ309へ
送出すると、S3401では、Active復帰要求に
対するモード変更通知をBluetoothコントロー
ラ309が受信したか否かをチェックする。もし、モー
ド変更通知を受信すれば、S3402で、Active
モードであることをLCD3201に表示し、S907
に移る。逆に、モード変更通知を受信しなければ、何ら
かの理由によってActiveモードへの移行ができな
かったことになるので、画像メモリに画像を格納したま
ま、次の処理に移る。したがって、S3403では、メ
モリランプ3207を点灯させ、S901に戻る。
【0342】以降、S907からS915までの処理を
図10と同様に行い、S915で、Bluetooth
制御タスク308が記憶している受信情報が画像なしか
否かを判定し、画像なしの場合は、S3404で、Pa
rkモードをLCD3201に表示し、メモリランプ3
207を消灯した後に、S916へ進み、コマンドリタ
ーンモードヘ移行する。S915で画像があり、Mod
e移行通知がなければ、S907へ戻り、コマンドスル
ーモードを継続し、S915で画像があり、Mode移
行通知があれば、S901に戻る。
【0343】本実施例によれば、ファクシミリ装置の無
線部のモードを表示するので、無線チャネルを使用でき
ない理由等をユーザが容易に把握することができるとい
う効果を奏する。
【0344】また、何らかの要因によって、情報処理端
末へ転送すべき画像が、ファクシミリ装置内に残ってい
る場合には、この状態をわかりやすく表示することがで
きるという効果を奏する。
【0345】さらに、何らかの要因によって、情報処理
端末へ転送すべき画像が、ファクシミリに残っているこ
とが表示によってわかった場合、この画像を強制的にプ
リントアウトすることができるという効果を奏する。
【0346】[第5の実施例]次に、第5の実施例を説
明する。
【0347】ファクシミリ装置201と情報処理端末2
02の構成やソフトウェア構成は第1の実施例と同様で
ある。
【0348】図35は、情報処理端末202の電源を立
ち上げた時の、情報処理端末202およびファクシミリ
装置201間の通信フローを示す図であり、同図には、
各装置201、202が初期化処理から待機状態に移行
するまでの、各装置201、202の各動作状態の遷移
が示されている。このとき、ファクシミリ装置201の
電源は既に立ち上げられているものとする。
【0349】情報処理端末202の電源が立ち上がる
と、Bluetooth対応のファクシミリマネージャ
401が起動し、ファクシミリ装置201と接続するた
めの処理を行う。
【0350】すなわち、接続先のファクシミリ装置20
1が通信できる状態にあることを確認するために、Bl
uetooth制御タスク409は、Inquiry送
出要求をBluetoothコントローラ410に送信
する。このとき、Inquiryコマンド内の「Cla
ss of Device」情報を「シリアル通信端
末」として送信する。
【0351】Inquiry送出要求を受けると、Bl
uetoothコントローラ410は、Bluetoo
thの接続手順に従い「Inquiry」手順を行い、
その結果(「Inquiry Result」)をBl
uetooth制御タスク409に通知する。Blue
tooth制御タスク409は、「InquiryRe
sult」を受信すると、その内容からファクシミリ装
置201と接続可能か否かを判断し、接続可能なときに
は、ファクシミリ装置201のアドレスを指定してBl
uetoothコントローラ410に対して接続要求を
行う一方、「Inquiry Result」の内容か
ら、接続が失敗、あるいは、接続先のファクシミリ装置
が見つからないときには、その旨のメッセージを情報処
理端末202の表示部(図示せず)に表示する。
【0352】Bluetoothコントローラ410
は、接続要求を受けると、ファクシミリ装置201のB
luetoothコントローラ309に対して、Blu
etoothの規格に基づき「Serial Port
Profile」を使用するコネクションの確立を行
う。そして、コネクションが確立したときには、Blu
etoothコントローラ410は、その結果をBlu
etooth制御タスク409に通知する。
【0353】Bluetooth制御タスク409は、
接続結果から、ファクシミリ装置201とのコネクショ
ンが確立できたことを検知すると、Ready信号をフ
ァクシミリマネージャ401に送信し、ファクシミリマ
ネージャ401からのコマンドをBluetoothコ
ントローラ410にそのまま渡し、コマンドスルーモー
ドに状態を移行する。
【0354】また、Bluetooth制御タスク40
9は、接続結果から、コネクションの確立に失敗した旨
のメッセージを受け取ると、それを情報処理端末202
の前記表示部に表示する。
【0355】ファクシミリ装置201のBluetoo
thコントローラ309は、情報処理端末202とのコ
ネクション確立手順の結果をBluetooth制御タ
スク308に通知する。Bluetooth制御タスク
308は、コネクション確立手順の結果からコネクショ
ンが確立されたことを確認すると、情報処理端末202
からのコマンドをそのままイベントコントロールタスク
307に渡すために、コマンドスルーモードに入り、情
報処理端末202からのコマンドを待つ。一方、コネク
ションに失敗したときには、Bluetooth制御タ
スク308は、コネクションが確立するまで待ち状態と
なる。
【0356】ファクシミリマネージャ401は、Blu
etooth制御タスク409からReady信号を受
信すると、情報処理端末202が有する日付情報やファ
クシミリマネージャ401に登録されている名称等のデ
ータをファクシミリ装置201に転送するためのコマン
ドをBluetooth制御タスク409に送信する。
【0357】Bluetooth制御タスク409は、
受信したコマンドをそのままBluetoothコント
ローラ410に転送し、Bluetoothコントロー
ラ410は、「Serial Port Profil
e」を使い、ファクシミリ装置201に転送する。
【0358】ファクシミリ装置201のBluetoo
thコントローラ309は、情報処理端末202から送
信されてきたコマンドをBluetooth制御タスク
308に送信し、Bluetooth制御タスク308
は、そのコマンドをそのままイベントコントロールタス
ク307に渡す。
【0359】イベントコントロールタスク307は、受
信したコマンドを解析し、その結果をBluetoot
h制御タスク308に送信する。
【0360】このようにして、初期化処理が終了する
と、Bluetooth制御タスク409は、ファクシ
ミリ装置201の状態を取得するための状態情報取得コ
マンドをファクシミリ装置201に送信する。この状態
情報取得コマンドを受信すると、イベントコントロール
タスク307は、受信した画像があるか否か、プリンタ
の状態、スキャナの状態、メモリの状態等の、ファクシ
ミリ装置201に関する状態をチェックし、そのチェッ
ク結果に応じた情報をレスポンスとして情報処理端末2
02側へ返す。Bluetooth制御タスク409
は、状態情報取得コマンドに対するレスポンスを受ける
と、この状態情報を、たとえばRAM(図示せず)に記
憶する。
【0361】状態情報を記憶すると、Bluetoot
h制御タスク409は、低消費電力モードの1つである
Parkモードに入るために、Bluetoothコン
トローラ410にParkモード移行要求を行う。Pa
rkモード移行要求を受けたBluetoothコント
ローラ410は、Bluetoothの規格に従い、B
luetoothコントローラ309とともに、Par
kモード移行手順を行う。移行手順が終了すると、各B
luetoothコントローラ309、410は、それ
ぞれ各Bluetooth制御タスク308、409に
Parkモードに移行した旨を通知する。Parkモー
ドに移行した通知を受信すると、各Bluetooth
制御タスク308、409は、それぞれコマンドリター
ンモードとなる。
【0362】なお、本実施例では、低消費電力モードと
してParkモードを選択しているが、これに限らず、
他の低消費電力モード、すなわちSniffモードまた
はHoldモードやPiconetを解放してしまうモ
ードのいずれかを選択するようにしてもよい。
【0363】コマンドリターンモードになると、情報処
理端末202のBluetooth制御タスク409
は、RS40132Cなどのシリアルインタフェース
や、セントロニクス(IEEE1284などに既定の標
準インタフェース)などのパラレルインタフェースとい
った有線で接続されたときのファクシミリ装置201の
イベントコントロールタスク307と同様の処理を行
う。すなわち、Bluetooth制御タスク409
は、ファクシミリマネージャ401から周期的に発行さ
れる状態取得コマンドに対し、情報処理端末202の前
記RAMに記憶している状態情報に基づいてレスポンス
を返す。
【0364】ファクシミリ装置201のBluetoo
th制御タスク308は、上述した有線で接続されたと
きの情報処理端末202のファクシミリマネージャ40
1と同様の動作を行う。ファクシミリ装置201のBl
uetooth制御タスク308は、ファクシミリ装置
201の状態変化や、他のファクシミリ装置から通信回
線203を通じて画像を受信したか否かを常に監視する
ために、イベントコントロールタスク307に対して状
態情報取得コマンドを周期的に発行する。
【0365】図36は、ファクシミリ装置201が画像
を受信することによりその動作状態が変化し、この動作
状態の変化を情報処理端末202のBluetooth
制御タスク409に通知するときの、ファクシミリ装置
201および情報処理端末202間の通信フローを示す
図である。
【0366】同図において、ファクシミリ装置201の
Bluetooth制御タスク308は、待機時、コマ
ンドリターンモードになっており、ファクシミリ装置2
01の状態を監視するために、状態取得コマンドを周期
的にイベントコントロールタスク307に発行してい
る。イベントコントロールタスク307は、RAM10
3に記憶されている画像管理レコードに対して受信した
画像があるか否かを検索するとともに、ファクシミリ装
置201の使用状況および異常の検知を行い、受信画像
の有無、受信の可否、送信の可否、スキャンの可否等の
状態情報を、状態情報取得コマンドに対するレスポンス
としてBluetooth制御タスク308に返信す
る。Bluetooth制御タスク308は、受信した
レスポンスから、ファクシミリ装置201の状態に変化
があったか否かを判断する。変化がない場合には、Bl
uetooth制御タスク308は、状態情報取得コマ
ンドを周期的に発行し、ファクシミリ装置201の監視
を続ける。一方、変化があった場合、たとえば画像を受
信することにより受信画像が「なし」から「あり」に変
化した場合には、Bluetooth制御タスク308
は、情報処理端末202に状態情報を通知するために、
ファクシミリ装置201と情報処理端末202との通信
を復帰させる。
【0367】Bluetooth制御タスク308は、
通信を復帰させるために、Bluetoothコントロ
ーラ309にActive復帰要求を送信する。Act
ive復帰要求を受信したBluetoothコントロ
ーラ309は、Bluetoothの通信復帰手順に従
って、情報処理端末202のBluetoothコント
ローラ410と通信を行う。通信が復帰すると、Blu
etoothコントローラ309は、Bluetoot
h制御タスク308にモード変更通知を行う。モード変
更通知を受けたBluetooth制御タスク308
は、その内容から通信が復帰したと判断したときには、
コマンドリターンモードからコマンドスルーモードに移
行する一方、通信が復帰できないと判断したときには、
そのままコマンドリターンモードの状態を維持する。
【0368】同様に、情報処理端末202のBluet
oothコントローラ410は、Bluetooth制
御タスク409にモード変更通知を行う。モード変更通
知を受けたBluetooth制御タスク409は、そ
の内容から通信が復帰したと判断したときには、コマン
ドリターンモードからコマンドスルーモードに移行する
一方、通信が復帰できないと判断したときには、そのま
まコマンドリターンモードの状態を維持する。コマンド
スルーモードに移行したBluetooth制御タスク
409は、ファクシミリマネージャ401から状態情報
取得コマンドを受信すると、その状態情報取得コマンド
をBluetoothコントローラ410に渡してファ
クシミリ装置201へ送出する。状態情報取得コマンド
を受信したファクシミリ装置201のイベントコントロ
ールタスク307は、RAM103に記憶されている画
像管理レコードに対して受信した画像があるか否かを検
索するとともに、ファクシミリ装置201の使用状況お
よび異常の検知を行い、受信画像の有無、受信の可否、
送信の可否、スキャンの可否等の状態情報を、状態情報
取得コマンドに対するレスポンスとしてBluetoo
th制御タスク409に返信する。状態情報取得コマン
ドのレスポンスを受信したBluetooth制御タス
ク409は、その受信した状態情報を一時的な領域(た
とえば前記RAMのワークエリア)に記憶しておく。状
態情報を受信したBluetooth制御タスク409
は、低消費電力モードであるParkモードに移行する
ために、Bluetoothコントローラ410に対し
てParkモード移行要求を行い、Parkモード移行
要求を受けたBluetoothコントローラ410
は、Bluetoothコントローラ309とPark
モード移行手順を行う。各Bluetoothコントロ
ーラ309、410は、それぞれ各Bluetooth
制御タスク308、409にParkモードに移行した
旨を通知する。Parkモードに移行した旨の通知を受
けると、Bluetooth制御タスク308は、コマ
ンドリターンモードに移行し、再び受信情報取得コマン
ドを周期的にイベントコントロールタスク307に送出
し、ファクシミリ装置201の状態を監視する。
【0369】また、Parkモードに移行した旨の通知
を受けたBluetoothコントローラ410は、前
記一時的な領域に記憶していた状態情報を正規の領域に
書き込み、ファクシミリ装置201の状態情報を更新す
る。
【0370】図示例では、画像を受信したという状態変
化であり、この時点でBluetooth制御タスク4
09が記憶している状態情報の受信画像の部分が「画像
なし」から「画像あり」に更新される。この以後のファ
クシミリマネージャ401からの状態情報取得コマンド
に対するレスポンスの受信画像の部分は「画像あり」と
なる。
【0371】図37は、情報処理端末202のBlue
tooth制御タスク409の状態情報のうちで、受信
画像が「なし」から「あり」に変化したときに、その受
信画像データを情報処理端末202に転送する受信画像
転送処理時の、ファクシミリ装置201および情報処理
端末202間の通信フローを示す図である。
【0372】図36を用いて説明したようにして、ファ
クシミリ装置201が画像を受信し、受信画像があるこ
とが情報処理端末202のBluetooth制御タス
ク409に通知され、記憶された後に、情報処理端末2
02のBluetooth制御タスク409がファクシ
ミリマネージャ401から状態情報取得コマンドを受信
すると、Bluetooth制御タスク409は、ファ
クシミリマネージャ401に対して、記憶している状態
情報をレスポンスとして返信する。ファクシミリマネー
ジャ401は、Bluetooth制御タスク409か
ら「受信画像あり」の情報を受信したときに、受信画像
をアップロードする設定になっていれば、受信画像のア
ップロード処理を開始するために、Bluetooth
制御タスク409に受信アップロードコマンドを送出す
る。
【0373】Bluetooth制御タスク409は、
受信アップロードコマンドを受信すると、記憶している
ファクシミリ装置201の状態情報から、受信アップロ
ードが可能か否かを判断する。状態情報の受信画像の部
分が「画像なし」の場合には、Bluetooth制御
タスク409は、受信アップロードが不可能であると判
断し、ファクシミリ装置201にコマンドを送信するこ
となく、そのままファクシミリマネージャ401へレス
ポンス「NG」を返信する。一方、状態情報の受信画像
の部分が「画像あり」の場合には、Bluetooth
制御タスク409は、受信アップロード可能と判断し、
ファクシミリ装置201との通信ができるように、低消
費電力モードであるParkモードから、通信可能なA
ctiveモードへの復帰を、Bluetoothコン
トローラ410に対して要求する。
【0374】Activeモードへの復帰要求を受けた
Bluetoothコントローラ410は、Bluet
oothコントローラ309との間で、Bluetoo
thの通信復帰手順を実行する。通信が復帰すると、B
luetoothコントローラ309は、Blueto
oth制御タスク308へモード変更通知を行い、モー
ド変更通知を受けたBluetooth制御タスク30
8は、コマンドスルーモードに移行する。また、Blu
etoothコントローラ410も、Bluetoot
h制御タスク409へモード変更通知を行い、モード変
更通知を受けたBluetooth制御タスク409
は、コマンドスルーモードに移行し、先にファクシミリ
マネージャ401から受信していた受信アップロードコ
マンドをファクシミリ装置201に送出する。
【0375】受信アップロードコマンドを受信したイベ
ントコントロールタスク307は、受信画像があるので
レスポンス「OK」を情報処理端末202へ返信する。
【0376】このようにして、各Bluetooth制
御タスク308、409がそれぞれコマンドスルーモー
ドになると、RS40132Cなどのシリアルインタフ
ェースや、セントロニクス(IEEE1284などに既
定の標準インタフェース)などのパラレルインタフェー
スといった有線で接続されたときと同じコマンドインタ
フェースでBluetoothの規格に基づく「Ser
ial Port Profile」を使用し受信画像
データ転送処理を行う。なお、受信画像データ転送処理
におけるファクシミリ装置201と情報処理装置202
間のコマンドおよびデータの転送制御は上述した図7と
同様である。
【0377】受信画像データ転送処理が終了すると、B
luetooth制御タスク409は、ファクシミリ装
置201の動作状態と同期をとるために、状態情報取得
コマンドをファクシミリ装置201に送出する。状態情
報取得コマンドを受信したイベントコントロールタスク
307は、受信画像の有無、送信・受信・スキャンの可
否等の状態情報を調べ、レスポンスとして情報処理端末
202へ送出する。
【0378】Bluetooth制御タスク409は、
受信した状態情報を記憶する。状態情報を受信したBl
uetooth制御タスク409は、一連の処理が終了
したと判断し、定常状態に戻るために、低消費電力モー
ドであるParkモードへの移行をBluetooth
コントローラ410へ要求する。Parkモード移行要
求を受けたBluetoothコントローラ410は、
Bluetoothの仕様に従い、Bluetooth
コントローラ309とParkモード移行手順を行う。
【0379】移行手順が終了すると、各Bluetoo
thコントローラ309、410は、それぞれ各Blu
etooth制御タスク308、409にParkモー
ドに移行した旨を通知する。
【0380】Parkモードに移行した旨の通知を受け
ると、各Bluetooth制御タスク308、409
は、それぞれコマンドリターンモードとなる。
【0381】図38は、情報処理端末202に記憶され
ている画像データをファクシミリ装置201に転送し、
ファクシミリ装置201が、指定された宛先にファクシ
ミリ送信するときの、ファクシミリ装置201および情
報処理端末202間の通信フローを示す図である。
【0382】図示例では、ファクシミリ装置201は送
信可能状態であり、図36を用いて説明した処理によっ
て情報処理端末202のBluetooth制御タスク
409が記憶している状態情報の送信可否部分は送信可
能になっている。ここで、ファクシミリマネージャ40
1に対して送信指示操作がなされると、ファクシミリマ
ネージャ401は、Bluetooth制御タスク40
9に対して送信指示コマンドを送出する。
【0383】Bluetooth制御タスク409は、
動作指示要求である送信指示コマンドを受信すると、実
行可能か否かを記憶している状態情報から判断する。状
態情報の送信可否部分が「不可」のときには、Blue
tooth制御タスク409は、ファクシミリ装置20
1にコマンドを送信せずに、直接ファクシミリマネージ
ャ401にレスポンス「NG」を送出し、ファクシミリ
マネージャ401は、レスポンス「NG」を受信する
と、「送信不能」を表示する。状態情報の送信可否部分
が「可能」のときには、Bluetooth制御タスク
409は、ファクシミリ装置201と通信するために、
Bluetoothコントローラ410にActive
復帰要求を送出する。
【0384】Active復帰要求を受けたBluet
oothコントローラ410は、Bluetoothの
通信復帰手順に従い、ファクシミリ装置201のBlu
etoothコントローラ309と通信を行う。通信が
復帰すると、Bluetoothコントローラ410
は、Bluetooth制御タスク409にモード変更
通知を送出する。モード変更通知を受けたBlueto
oth制御タスク409は、その内容から通信が復帰し
たと判断したときには、送信指示コマンドをファクシミ
リ装置201に送出し、その後、コマンドリターンモー
ドからコマンドスルーモードに移行する。
【0385】モード変更通知の内容から通信が復帰でき
ないと判断したとき、あるいは所定の時間以上Blue
toothコントローラ410から応答がないときに
は、Bluetooth制御タスク409は、そのまま
コマンドリターンモードの状態を維持し、ファクシミリ
マネージャ401に「NG」の返答を送信する。ファク
シミリマネージャ401は、「NG」の返答を受信する
と、送信サービスができない旨のメッセージを表示部に
表示する。
【0386】同様に、ファクシミリ装置201のBlu
etoothコントローラ309は、Bluetoot
h制御タスク308にモード変更通知を送出する。モー
ド変更通知を受けたBluetooth制御タスク30
8は、その内容から通信が復帰したと判断したときに
は、コマンドリターンモードからコマンドスルーモード
に移行し、情報処理端末202からのコマンド待ち状態
となる。一方、通信が復帰できないと判断したときに
は、Bluetooth制御タスク308は、そのまま
コマンドリターンモードの状態を維持する。
【0387】送信指示コマンドを受信したイベントコン
トロール307は、現在、ファクシミリ装置201が通
信中でなく、送信予約が一杯でないことを確認したとき
には、「OK」のレスポンスを情報処理端末202に送
出する一方、これらの条件が満たされていないときに
は、「NG」のレスポンスを送出する。
【0388】ファクシミリ装置201から「OK」のレ
スポンスを受信すると、ファクシミリマネージャ401
は、RS40132Cなどのシリアルインタフェース
や、セントロニクス(IEEE1284などに既定の標
準インタフェース)などのパラレルインタフェースとい
った有線で接続されたときと同じコマンドインタフェー
スで送信画像データ転送処理を行う。なお、送信画像デ
ータ転送処理についても上述した図14と同様なので説
明は省略する。
【0389】情報処理端末202のBluetooth
制御タスク409は、送信が終了したと判断すると、状
態情報取得コマンドをファクシミリ装置201に送出
し、そのレスポンスに含まれる状態情報を記憶すること
によって、動作指示後のファクシミリ装置201の状態
変化に、記憶している状態情報を追従させる。このレス
ポンスを受信すると、Bluetooth制御タスク4
09は、ファクシミリ装置201との通信を、再び低消
費電力モードであるParkモードに移行させるため、
Bluetoothコントローラ410にParkモー
ド移行要求を行う。Parkモード移行要求を受けたB
luetoothコントローラ410は、Blueto
othの仕様に従い、ファクシミリ装置201のBlu
etoothコントローラ309とParkモード移行
手順を行う。移行手順が終了すると、各Bluetoo
thコントローラ309、410は、それぞれ各Blu
etooth制御タスク308、409にParkモー
ドに移行した旨を通知する。Parkモードに移行した
旨の通知を受けると、各Bluetooth制御タスク
308、409は、それぞれコマンドリターンモードに
移行する。
【0390】再び、情報処理端末202でユーザがファ
クシミリ送信、スキャン、あるいは、プリントなどのサ
ービスを開始するか、ファクシミリ装置201の状態に
変化があるまで、コマンドリターンモードは維持され
る。
【0391】図39は、本実施例におけるファクシミリ
装置201のBluetooth制御タスク308が実
行する電源オン処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【0392】ファクシミリ装置201の電源をオンする
と、図39の処理が起動され、Bluetooth制御
タスク308の初期化処理を行う(S3901)。この
初期化処理には、動作モードをコマンドスルーモードに
移行させる処理も含まれている。ファクシミリ装置20
1は、この初期化処理を終了し、動作モードがコマンド
スルーモードの状態で、情報処理端末202の立ち上が
りを待つこととなる。
【0393】図40は、情報処理端末202のBlue
tooth制御タスク409が実行する電源オン処理の
手順を示すフローチャートである。
【0394】情報処理端末202の電源をオンするとフ
ァクシミリマネージャ401が起動され、ステップS4
001で、Bluetooth制御タスク409は、B
luetoothコントローラ410に「Inquir
y」を送出する。
【0395】ステップS4002では、送出した「In
qury」にファクシミリ装置201が応答したか否か
を判断し、正常に応答した場合にはステップS4004
へ進み、正常に応答しなかった場合には、ステップS4
003に進む。
【0396】ステップS4003では、接続できるファ
クシミリ装置がない旨を情報処理端末202の表示装置
に通知した後に、本処理を終了する。
【0397】ステップS4004では、Bluetoo
thコントローラ410に接続要求を送出して、ステッ
プS4005に進む。
【0398】ステップS4005では、接続要求に対す
る応答を待ち、Bluetoothコントローラ410
から「接続要求失敗」が通知されたときにはステップS
4006へ進み、「接続成功」が通知されたときにはス
テップS4007へ進む。
【0399】ステップS4006では、ファクシミリ装
置201との接続に失敗した旨を情報処理端末202の
表示装置に通知した後に、本処理を終了する。
【0400】ステップS4007では、ファクシミリ装
置201との接続が確立できたことを知らせる「Rea
dy」をファクシミリマネージャ401に通知してステ
ップS4008へ進み、ステップS4008では、コマ
ンドスルーモードへ移行する。ここで、コマンドスルー
モードとは、Bluetooth制御タスク409が、
ファクシミリマネージャ401からコマンドを受信した
ときには、これをBluetoothコントローラ41
0へ送出し、Bluetoothコントローラ410か
らレスポンスを受信したときには、これをファクシミリ
マネージャ401に送出する動作モードをいう。
【0401】ファクシミリマネージャ401は、上記R
eady信号を受けると、「Serial Port
Profile」を使用して、ファクシミリマネージャ
401とファクシミリ装置201のイベントコントロー
ルタスク307との間の初期化処理を行う。
【0402】ステップS4009では、初期化処理の終
了を待ち、初期化処理が終了すると、ステップS401
0に進む。
【0403】ステップS4010では、Bluetoo
th制御タスク409が受信情報取得コマンドを送出
し、ステップS4011では、そのレスポンスを受信
し、その中に含まれる状態情報を記憶する。ステップS
4012では、ファクシミリ装置201との通信を低消
費電力モードであるParkモードに移行させるよう
に、Bluetoothコントローラ410へPark
モード移行要求を行う。ステップS4013では、Pa
rkモードへの移行通知を受信したか否かを判定し、移
行通知を受信していない場合には、ステップS4012
へ進んで、Parkモード移行要求を再度行う。このと
き、数回のリトライの後、エラー表示を行って処理を終
了してもよい。
【0404】Parkモードへの移行通知を受信した場
合には、ステップS4014へ進んでコマンドリターン
モードに移行し、本電源オン処理を通知する。
【0405】なお、Bluetooth制御タスク40
9のコマンドリターンモードについては、図42を用い
て後述する。
【0406】図41は、ファクシミリ装置201のBl
uetooth制御タスク308が実行する処理の手順
を示すフローチャートである。本フローチャートによれ
ば、図36の「状態変化の通知」、図37の「受信画像
アップロード」、図38の「送信サービス」の動作を全
て説明できる。
【0407】図41において、スタンバイ状態において
Bluetooth制御タスク308はコマンドリター
ンモードになっており、ファクシミリ装置201と情報
処理端末202との間は低消費電力モードのParkモ
ードになっている。コマンドリターンモードでは、ステ
ップS4106でのウエイト間隔ごとに、ステップS4
101でイベントコントロールタスク307へ状態情報
取得コマンドを送出し、ステップS4102でこのレス
ポンスを待ち、レスポンスを受信すると、ステップS4
103で状態情報を記憶する。
【0408】まず、「状態変化の通知」について説明す
る。
【0409】ファクシミリ装置201の状態が変化した
か否かを知るため、前記記憶した状態情報がそれまで記
憶していた状態情報から変化したか否かを判断し(S4
104)、変化があった場合には、情報処理端末202
に状態情報を通知するために、ステップS4106へ進
む。ステップS4106では、情報処理端末202との
通信ができるよう、Activeモードへの復帰要求を
Bluetoothコントローラ309に行う。
【0410】情報処理端末202との通信が可能になる
と、コマンドスルーモードに移行し、ステップS410
8、ステップS4110、ステップS4114の各チェ
ックを繰り返す。コマンドスルーモードでは、その名の
通り、ステップS4108でBluetoothコント
ローラ310から受信したコマンドやデータをイベント
コントロールタスク307へ送出し(S4109)、イ
ベントコントロールタスク307から受信したレスポン
スやデータをBluetoothコントローラ310へ
送出している(S4113)。
【0411】ファクシミリ装置201からActive
復帰要求があるのは、「状態変化の通知」の場合のみで
あり、情報処理端末202は、これに対して状態情報取
得コマンドを送出する。ファクシミリ装置201がこの
コマンドのレスポンスを返すとき、ステップS4111
でこれを検出し、レスポンスに含まれる状態情報を記憶
した(S4112)後、情報処理端末202に送出す
る。このコマンドのレスポンスを情報処理端末202が
受信すると、情報処理端末202は、通信モードをPa
rkモードに移行するよう要求する。Parkモードへ
の移行が終了すると、モード変更通知がBluetoo
th制御タスク308へ通知されるので、ステップS4
114でこれを検出し、コマンドリターンモードに戻り
スタンバイ状態となる。
【0412】以上がファクシミリ装置201の「状態変
化の通知」処理であり、ファクシミリ装置201に状態
の変化があると、ファクシミリ装置201のBluet
ooth制御タスク308と情報処理端末202のBl
uetooth制御タスク409の両方に状態の変化が
通知される。
【0413】次に、「受信画像アップロード」および
「送信指示コマンド」、すなわち「動作指示要求コマン
ド」が情報処理端末201から送出される場合について
説明する。
【0414】「動作指示要求コマンド」の送出の前に、
情報処理端末201はActive復帰要求を行う。フ
ァクシミリ装置201は、Active復帰要求を受け
ると、Bluetoothコントローラ309、410
間でActive復帰手順が実行される。Active
モードに復帰すると、Bluetoothコントローラ
309は、Bluetooth制御タスク308にモー
ド変更通知を送出する。ファクシミリ装置201のBl
uetooth制御タスク308は、スタンバイ状態、
つまりコマンドリターンモードにおいてモード変更通知
を受信すると、ステップS4105でこれを検出し、ス
テップS4107へ進んで、コマンドスルーモードに移
行する。
【0415】コマンドスルーモードに移行した後は、情
報処理端末202から送出されるコマンドおよびデータ
を、ステップS4108でBluetoothコントロ
ーラ309から受信して、ステップS4109でイベン
トコントロールタスク307へ送出し、それに対するレ
スポンスおよびデータを、ステップS4110でイベン
トコントロールタスク307から受信し、ステップS4
113でBluetoothコントローラ309へ送出
する。これにより、情報処理端末202のファクシミリ
マネージャ401とファクシミリ装置201のイベント
コントロールタスク307との間で、要求された動作の
一連のコマンドおよびデータのやり取りが可能になる。
【0416】この処理が終了すると、状態情報を更新す
るために、情報処理端末202のBluetooth制
御タスク409から状態情報取得コマンドが送出され
る。これに対するレスポンスをイベントコントロールタ
スク307がBluetooth制御タスク308に送
出すると、ステップS4111でこれを検出し、ステッ
プS4112で記憶する。この処理により、Bluet
ooth制御タスク308は要求された動作後に最新の
状態情報を記憶することができる。
【0417】情報処理端末202のBluetooth
制御タスク409は、状態情報取得コマンドに対するレ
スポンスを受信すると、Bluetoothコントロー
ラ410へParkモード移行要求を行い、Bluet
oothコントローラ309、410間でParkモー
ド移行処理が行われる。Parkモードへの移行が完了
すると、Bluetoothコントローラ309からB
luetooth制御タスク308へモード変更通知が
送出される。Bluetooth制御タスク308はこ
れをステップS4114で検出してコマンドリターンモ
ードに戻り、スタンバイ状態になる。
【0418】図42は、情報処理端末202のBlue
tooth制御タスク409が実行する処理の手順を示
すフローチャートである。本フローチャートによれば、
図36の「状態変化の通知」、図37の「受信画像アッ
プロード」、図38の「送信サービス」の動作を全て説
明できる。
【0419】図42において、スタンバイ状態において
Bluetooth制御タスク409はコマンドリター
ンモードになっており、ファクシミリ装置201と情報
処理端末202との間は低消費電力モードのParkモ
ードになっている。スタンバイ状態においてファクシミ
リマネージャ401から送出されるコマンドは、ファク
シミリ装置201の状態情報を取得するための「状態情
報取得コマンド」と、ファクシミリ装置201に動作を
指示する「受信画像アップロードコマンド」や「送信指
示コマンド」等の「動作指示コマンド」の2つである。
【0420】ステップS4204で「状態情報取得コマ
ンド」を受信すると、Bluetooth制御タスク4
09は記憶している状態情報でレスポンスを作成し、ス
テップS4205でファクシミリマネージャ401に送
出する。
【0421】ここで用いる状態情報は、ファクシミリ装
置201との接続が復帰した際にファクシミリ装置20
1から通知されて記憶しておいたものである。ファクシ
ミリ装置201に状態の変化があると、これを通知する
ためにファクシミリ装置201側からActive復帰
要求が行われる。「Active」状態に復帰すると、
モード変更通知がBluetoothコントローラ41
0からBluetooth制御タスク409に送出され
る。
【0422】Bluetooth制御タスク409は、
ファクシミリ装置201側からActive復帰要求を
受信すると、ファクシミリ装置201の状態が変化した
か否かを調べるため、ステップS4206でモード変更
通知を検出すると、ステップS4207で状態状態取得
コマンドをBluetoothコントローラ410へ送
出する。ステップS4208ではファクシミリ装置20
1からのレスポンスを待ち、レスポンスを受けると、ス
テップS4209で状態情報を記憶する。状態情報の更
新が終了すると、ステップS4210でParkモード
移行要求を行い、スタンバイ状態へ移行する。
【0423】次に、ファクシミリマネージャ401から
「受信画像アップロードコマンド」や「送信指示コマン
ド」等の「動作指示コマンド」が送出された場合につい
て説明する。
【0424】ステップS4201で「動作指示コマン
ド」を受信すると、Bluetooth制御タスク40
9は、ステップS4202で、記憶しているファクシミ
リ装置201の状態情報から、指示された動作が実行可
能か否かを判断する。実行不可能と判断した場合には、
ファクシミリ装置201に「動作指示コマンド」を送出
することなく、ステップS4203でファクシミリマネ
ージャ401へ「NG」レスポンスを送出する。一方、
実行可能と判断した場合には、ステップS4211でA
ctive復帰要求をBluetoothコントローラ
410に送出し、「Active」に復帰すると、コマ
ンドスルーモードへ移行し、ステップS4212でBl
uetoothコントローラ410に動作指示コマンド
を送出する。
【0425】コマンドスルーモードでは、ステップS4
213でファクシミリマネージャ401から受信した指
示動作の一連のコマンドおよびデータを、ステップS4
214でBluetoothコントローラ410へ送出
し、ステップS4215でBluetoothコントロ
ーラ410から受信したレスポンスおよびデータを、ス
テップS4216でファクシミリマネージャ401へ送
出する。
【0426】ここで、指示動作の一連のコマンド、レス
ポンスおよびデータのやり取りが終了すると、この終了
を、ステップS4217で検出し、ステップS4207
へ進む。
【0427】ステップS4207では状態情報取得コマ
ンドをBluetoothコントローラ410へ送出
し、ステップS4208ではレスポンスを受信し、ステ
ップS4209では状態情報を記憶し、ステップS42
10ではBluetoothコントローラ410へPa
rkモード移行要求を行い、コマンドリターンモードに
移行し、スタンバイ状態に戻る。
【0428】このように、電源投入時には図39および
図40を用いて説明した処理により、ファクシミリ装置
201の状態情報が各Bluetooth制御タスク3
08、409に記憶され、ファクシミリ装置の状態が変
化したとき、たとえば画像を受信したときやスキャンボ
タンが押下されたとき等は、図41および図42を用い
て説明した処理により、各Bluetooth制御タス
ク308、409に記憶されている状態情報が変化した
状態に更新され、ファクシミリマネージャ401から
「状態情報取得コマンド」がBluetooth制御タ
スク409に送出されたときには、図42を用いて説明
した処理により、ファクシミリ装置21にコマンドを送
出することなく、記憶している状態情報でレスポンスを
返し、ファクシミリマネージャ40から「受信画像アッ
プロードコマンド」や「送信指示コマンド」等の「動作
指示コマンド」がBluetooth制御タスク409
に送出されたときには、図41および図42を用いて説
明した処理により、動作が実行不可能の場合にはファク
シミリ装置201にコマンドを送出することなく「N
G」レスポンスをファクシミリマネージャ401に返
し、動作可能の場合にはファクシミリ装置201に動作
指示コマンドを送出するようにしているので、無線チャ
ネルを占有せず、かつ電力消費を低減させることができ
る。
【0429】以上のように本実施例においても無線チャ
ネルを占有せず、画像処理装置の状態をポーリングする
コマンドおよびそのレスポンスの送受による電力消費を
低減させることが可能となる。
【0430】[第6の実施例] <装置全体の構成>図43は、本発明の一実施例である
ファクシミリ装置FS1を示すブロック図である。
【0431】図44は、ファクシミリ装置FS1を示す
斜視図である。
【0432】ファクシミリ装置FS1は、コードレスハ
ンドスキャナ430と、本体部Bとによって構成され、
ITU−T勧告G3規格を満足する機能を有し、カラー
読取りとカラー記録とが可能であり、カラーコピー機能
やカラー画像の送受信機能を有する。コードレスハンド
スキャナ430は、脱着可能なスキャナである。
【0433】コードレスハンドスキャナ430は、本体
部Bから完全に分離して読取りが可能なコードレスハン
ドスキャナである。
【0434】ファクシミリ装置FS1において、図44
に示すように、用紙ガイド4401は、記録紙の幅に合
わせてセットするガイド機構を有する。用紙入り口44
02から記録紙が差し込まれ、原稿ガイド4403は、
原稿の幅に合わせてセットされ、原稿ガイド4403に
は、位置センサが付加され、原稿のセット位置に応じ
て、原稿サイズを検知する。
【0435】原稿入り口4404から原稿が差し込ま
れ、搬送されて装置内に滞留した原稿・記録紙を取り出
すときや、プリンタ部のカートリッジを交換するとき
に、上カバー4405を上方に開けることができる。上
カバー部には、本体操作パネルとハンドセット台とが含
まれる。
【0436】ハンドセット4318は、通話時に使用さ
れる。コードレスハンドスキャナ430における密着型
カラーイメージセンサCIS(Contact Ima
geSensor)4303は、線順次でRGB各色を
出力する読取り幅B4、主走査方向読取り解像度8pe
l/mmの密着型カラーイメージセンサであり、上カバ
ーを開けると、本体部Bから取り出すことができる。
【0437】原稿排出口4409は、本体部Bでシート
読みされた原稿を排出する。用紙排出口4410は、プ
リンタ部4325で印刷された記録紙を排出する。
【0438】図45は、本実施例における本体操作パネ
ル4324を示す平面図である。
【0439】本体操作パネル4324において、機能ボ
タン4501は、設定や登録を始めるときに用いるボタ
ンであり、録音ボタン4502は、音声メモを録音する
ときに用いるボタンであり、再生ボタン4503は、留
守録、音声メモを聞くときに用いるボタンである。消去
ボタン4504は、留守録や音声メモ、ファックスをメ
モリから消すときに用いるボタンであり、電話帳/セッ
トボタン4505は、電話帳でダイヤルする場合、設定
を確定するときに用いるボタンである。
【0440】左/右ボタン4506は、機能項目を選択
する場合、文字を入れるときに用いるボタンであり、上
/下ボタン4507は、電話帳を検索する場合、機能項
目を表示するときや、音量を調整するときに用いるボタ
ンであり、スピーカホンボタン4509は、受話器を取
らずに話すときに用いるボタンであり、マイク4510
は、受話器を取らずに話すときに用いるマイクである。
【0441】ストップボタン4511は、ファックス送
受信、コピー、再生、設定等の動作を止めるときや、操
作を途中で止めるときに用いるボタンであり、コピーボ
タン4512は、コピーを実行するときに用いるボタン
であり、画質ボタン4513は、小さい文字や写真を送
信するときに用いるボタンである。受信/プリントボタ
ン4514は、ファックスを受信したり、プリントする
ときに用いるボタンであり、送信ボタン4515は、フ
ァックスを送信するときに用いるボタンであり、カラー
/白黒ボタン4516は、コピーやファックスのカラー
モードを切り替えるときに用いるボタンである。
【0442】カラーランプ4517は、カラーモードを
選んだときに点灯する。ディスプレイ4518は、装置
の現在の状態や、登録メニュー等が表示され、通常は日
付、時刻、留守録の件数が表示される。
【0443】図46は、ファクシミリ装置FS1の本体
部Bから、取り出した状態におけるコードレスハンドス
キャナ430の上面図である。
【0444】なお、図46に示す面は、コードレスハン
ドスキャナ430の使用時には、上面になり、本体部B
装着時には、下面になる。
【0445】コードレスハンドスキャナ430は、スキ
ャナ操作パネル4307を有する。スキャナ操作パネル
4307において、「液晶LCD」4601は、ハンド
スキャナ430の様々な情報を表示するものである。な
お、ハンドスキャナ430の様々な情報として、メモリ
残量、読取幅、Bluetoothリンク状態、読取速
度、画像カラー情報等が考えられる。
【0446】「スタート/決定」ボタン4602は、読
取りを開始、または停止(確定終了)するときに使用す
るボタンであり、また、機能メニューで選択し、決定時
に使用する。
【0447】「ストップ/キャンセル」ボタン4603
は、読取を中止、また、機能メニューでの選択をキャン
セルするときに使用するボタンである。「機能」ボタン
4604は、待ち受け状態から、画像の消去やFAX送
信、コピー等を実行する機能メニューへ移行するときに
使用するボタンである。「上下左右カーソル」ボタン4
605は、機能メニュー中の選択操作時に使用するボタ
ンである。
【0448】図47は、ファクシミリ装置FS1の本体
部Bから取り出されたコードレスハンドスキャナ430
を示す下面図である。
【0449】なお、図47に示す面は、使用時に、下面
になり、本体部B装着時に、上面になる。
【0450】コードレスハンドスキャナ430におい
て、図47に示す面が原稿上を滑っていくと、ローラ4
701が回転し、図示しないロータリエンコーダ部が、
回転情報を検出する機構になっている。コンタクトセン
サガラス面4702が原稿に密着し、ガラス面4702
の裏に配置されているイメージセンサによって、画像情
報を光学的に読み取る。
【0451】次に、ファクシミリ装置FS1におけるコ
ードレスハンドスキャナ430について説明する。
【0452】コードレスハンドスキャナ430は、本体
部Bとともに、ファクシミリ装置FS1を構成する。
【0453】コードレスハンドスキャナ430は、図4
3に示すように、ミドルウェアによってデジタル画像デ
ータをJPEG圧縮/伸長する機能を有する第1CPU
4300と、第1CPU4300の各種プログラムや固
定データを格納している第1ROM4301と、第1C
PU4300の各種プログラムのワークメモリや、コー
ドレスハンドスキャナ430における画像データ等の蓄
積メモリとして使用される第1RAM4302と、ライ
ン単位にイメージデータを読み取る密着型カラーイメー
ジセンサCIS(Contact Image Sen
sor)4303とを有する。
【0454】密着型カラーイメージセンサCIS430
3は、赤(R)、緑(G)、青(B)のLEDアレイを
内蔵し、読み取りタイミング信号が入力されると、タイ
ミング信号に同期してビデオ信号が出力される。
【0455】画像処理部4304は、CIS4303へ
読み取りタイミング信号を出力したり、CIS4303
が出力するビデオ信号をA/D変換した上で、シェーデ
ィング補正、輝度/濃度のガンマ変換を行い、デジタル
多値/2値データに変換したり、画像の拡大縮小や解像
度変換を行う画像処理部である。デジタルデータに変換
された画像データは、第1RAM4302に格納され、
その後、必要に応じて、無線回線を介して、本体部Bに
送信される。
【0456】本体インタフェース4305は、本体部B
と接続するコネクタによって構成され、バッテリー43
08の充電は、このコネクタを通じて行われる。
【0457】検出出力部4306は、コードレスハンド
スキャナ430の読取りローラの回転状態を監視するロ
ータリエンコーダの検出出力部であり、読取り時に、第
1CPU4300は、上記検出出力からコードレスハン
ドスキャナ430の移動距離データ(ロータリエンコー
ダの回転数情報)を算出し、画像処理部4304によっ
て画像読取を実行する。
【0458】スキャナ操作パネル4307は、上述した
ようにコードレスハンドスキャナ430の状態や各種デ
ータを表示する液晶表示部や、読取りモードの選択や、
メモリの画像の消去等の各種設定を行うためのキー入力
部等によって構成されている。
【0459】バッテリー4308は、コードレスハンド
スキャナ430が本体部Bから取り出されて単独で使用
されるときに、コードレスハンドスキャナ430の全シ
ステムを駆動する蓄電池であり、コードレスハンドスキ
ャナ430が本体部Bに装着された状態では、絶えず本
体部Bから電力の供給を受けて充電されている。
【0460】無線インタフェース部は、Bluetoo
thベースバンド処理部4309と、2.4GHz帯の
高周波部4310とによって構成され、コードレスハン
ドスキャナ430と本体部Bとの無線インタフェース部
であり、本体部Bとコードレスハンドスキャナ430と
の間でBluetooth規格に基づく無線通信を実行
してパケットの送受信を行うものであり、また、動作モ
ードの指定や状態情報のやり取りを行うコマンド/レス
ポンスインタフェースと、画像データを双方向でやり取
りする画像データインタフェースとによって構成され、
本体部Bがマスターになり、コードレスハンドスキャナ
430がスレーブになる。
【0461】Bluetoothベースバンド処理部4
309は、Bluetoothの周波数ホッピング処理
やフレームの組立・分解処理を行うBluetooth
ベースバンド処理部である。また、2.4GHz帯の高
周波部4310は、電波を送受信する。
【0462】次に、本実施例における本体部Bについて
説明する。
【0463】本体部Bは、その制御部である第2CPU
4311と、第2CPU4311の各種プログラムや固
定データを格納する第2ROM4312と、システムに
必要な登録データ(各種ソフトスイッチ、通信宛先デー
タ、装置の電話番号や略称等のID情報)を登録記録す
るSRAM4313とを有する。SRAM4313は、
主電源断によって該データが失われないように、一次電
池4326でバックアップされている。
【0464】プリンタ画像処理部4314は、多値画像
データを2値画像に変換する2値化処理や画像の拡大縮
小等、本体部B側で必要となる画像処理を行うととも
に、画像データの解像度を、プリンタ4325の解像度
360dpiに変換する解像度変換を行い、印刷データ
をカラープリンタに転送する。第2RAM4315は、
第2CPU4311の各種プログラムのワークメモリや
本体部B側における音声データや画像データ等を蓄積す
る蓄積メモリとして使用される。第2RAM4315
は、ここでは、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを
想定している。
【0465】モデム4316は、公知のG3モード等で
ファクシミリ通信を行うためのモデムであり、本実施例
では、V.29、V.21、V.27terの他に、D
TMF信号認識機能と、第2RAM4315への音声録
音と第2RAM4315からの音声再生とのための音声
コーデック機能とを具備している。
【0466】ファクシミリ通信時には、最大9600b
psの伝送速度で、ITU−T勧告G3規格に則り、モ
ノクロ画像とカラー画像とを通信する。カラー画像通信
については、G3規格(以下「ITU−Tカラーモー
ド」という)の他に、本装置同士が持つ「独自モード」
でカラー画像通信することが可能である。
【0467】ここでの「独自モード」とは、たとえば、
後述のようなBFT(BinaryFile Tran
sfer)を用いるカラー通信である。G3規格でのカ
ラー通信では、画像規格として伝送路上で、主副200
dpiの解像度と、Lab色空間でのJPEG符号化と
が求められる。また、上記独自モードでのカラー通信で
は、画像について、主副90dpiの解像度と、RGB
色空間でのDPCM符号化との機能を有している。
【0468】本体操作パネル4324は、ダイヤル操作
や各種の動作指示を行ったり、各種設定を行ったりする
キー入力部と、装置の状態や各種データを表示する液晶
表示部と、LEDとによって構成されている。スピーカ
4319は、各種アラーム音や呼び出し音、回線上の音
声信号を出力させる。NCU4320は、アナログ電話
回線と装置とのインタフェースを司る。ハンドセット4
318は、本装置を使用して通話を行うための音声入出
力部を有する。アナログ信号用接続スイッチ(クロスポ
イントスイッチ)4317は、第2CPU4311から
の設定によって、ハンドセット、スピーカ、NCU、モ
デムの間のアナログ信号の接続を自在に切り替える公知
の回路である。
【0469】カラープリンタ4325は、本装置のプリ
ンタ部であるインク吐出方式の公知のカラープリンタで
あり、インクタンクとインク吐出部とが一体になってい
るカートリッジを記録紙の主走査方向に移動させなが
ら、360dpiの記録解像度で記録紙に2値データを
記録するものである。
【0470】CMYK各色のインクタンクとインク吐出
部とを組み合わせたカラーカートリッジと、モノクロイ
ンクのみのインクタンクとインク吐出部とを組み合わせ
たモノクロカートリッジとがあり、カラーカートリッジ
とモノクロカートリッジとのいずれが装着されているか
は、上記カートリッジの電気的接点の構成によって、第
2CPU4311が判別できるようになっている。
【0471】モノクロ記録時の記録幅は、最大B4まで
であり、カラーカートリッジ装着時のカラー記録時に
は、最大記録幅はA4になる。
【0472】一次電池4326は、SRAM4313の
登録データや時計用IC4327の動作をバッテリーバ
ックアップする一次電池である。RTC4327は、1
秒単位で計時可能であり、主電源断のときでも動作可能
な時計用ICであり、スキャナインタフェースコネクタ
4323は、本体部Bからコードレスハンドスキャナ4
30への電源供給路になるとともに、ハンドスキャナ4
30の装着/未装着を検出するスキャナインタフェース
コネクタである。
【0473】無線インタフェース部は、Bluetoo
thベースバンド処理部4321と、2.4GHz帯の
高周波部4322とによって構成され、コードレスハン
ドスキャナ430と本体部Bとの無線インタフェース部
であり、本体部Bとコードレスハンドスキャナ430と
の間でBluetooth規格に基づく無線通信を実行
してパケットの送受信を行うものである。また、動作モ
ードの指定や状態情報のやり取りを行うコマンド/レス
ポンスインタフェース等により構成される。
【0474】Bluetoothベースバンド処理部4
321は、Bluetoothの周波数ホッピング処理
やフレームの組立・分解処理を行うBluetooth
ベースバンド処理部である。また、2.4GHz帯の高
周波部4322は、電波を送受信する。
【0475】<コードレスハンドスキャナ430の初期
化動作>次に、本実施例におけるコードレスハンドスキ
ャナ430の初期化動作について説明する。
【0476】図48は、コードレスハンドスキャナ43
0の電源がオンされた時の初期化動作を示すフローチャ
ートである。
【0477】まず、図43に示す第1RAM4302内
のワークエリアを初期化し(S4801)、次に、周辺
のハードウェアを初期化する(S4802)。その後、
OSが制御する各タスクを初期化し(S4803)、さ
らに、第1RAM4302内の画像メモリを初期化し
(S4804)、続いて、Bluetooth制御タス
クを初期化し(S4805)、Bluetoothのリ
ンク確立待ちの状態になる(S4806)。
【0478】この状態で、本体部BからBluetoo
th規格に基づくInquiryコマンドを受信する
と、コマンド内の本体部BのID番号(Bluetoo
thデバイスアドレス)と、予め記憶してある接続可能
な本体部BのID番号(Bluetoothデバイスア
ドレス)とを比較する(S4807)。この比較結果が
一致すると、ハンドスキャナのInquiryアクセス
コードを入れたInquiry Responseを本
体部Bに送信する(S4808)。
【0479】次に、本体部Bから、ハンドスキャナ43
0のデバイス・アクセスコードが入ったPagingメ
ッセージ(無線接続要求信号)を受信すると(S480
9)、無線接続応答信号を、本体部Bに送信し(S48
10)、無線リンクが確立する。なお、本実施例で使用
するリンクタイプは、非同期コネクションレス型リンク
(ACL)である。無線リンクが確立してから一定時間
の間に本体部Bから有効なコマンドが受信されなけれ
ば、Bluetoothベースバンド処理部4309、
2.4GHz高周波部4310はParkモードに入る
(S4811)。
【0480】なお、「Parkモード」は、Bluet
oothのコネクションを確立したままの状態である低
消費電力待機状態である。
【0481】図49は、上記説明において、ハンドスキ
ャナ430のParkモード移行動作を説明するフロー
チャートである。
【0482】図48で説明したようにハンドスキャナ4
30と本体部Bの間で無線リンクが確立した後、ハンド
スキャナ430は本体部Bから有効なコマンドを一定時
間(本実施例では30秒)受信しなければ(S490
1、S4902)、Parkモードに移行するために本
体部Bへ、Park_reqメッセージを送信する(S
4903)。本体部Bから移行不許可を示すNot_a
cceptedメッセージを受信したら(S490
4)、コマンド待機状態へ戻る(S4901)。また、
移行許可を示すParkメッセージを、本体部Bから受
信したら(S4905)、Parkモードヘ移行する
(S4906)。
【0483】<本体部Bの初期化動作>次に、本実施例
における本体部Bの初期化動作について説明する。
【0484】図50は、本体部Bの初期化動作を示すフ
ローチャートである。
【0485】本体部Bの電源を立ち上げると、以下の手
順で電源立ち上げ動作を行う。
【0486】主電源をオン(S5001)すると、ワー
クRAMを初期化し(S5002)、周辺ハードを初期
化する(S5003)。これによって、本体操作パネル
4324の表示が初期化される。
【0487】次に、SRAM4313内のバックアップ
データや、第2RAM内の画像メモリ、音声メモリのチ
ェックを行う(S5004)。続いて、Bluetoo
th制御タスクを初期化し(S5005)、コードレス
ハンドスキャナ430との間でBluetoothのリ
ンクを確立するために、本体部BのInquiryアク
セスコードを入れたInquiryコマンドを送信する
(S5006)。
【0488】ここで、コードレスハンドスキャナ430
が、Bluetoothのリンク確立待ちの状態であれ
ば、コードレスハンドスキャナ430のInquiry
アクセスコードの入ったInquiry Respon
seが送信される。所定時間内にInquiry Re
sponseが受信されると(S5007〜S500
8)、本体部Bは、予め記憶している接続可能なハンド
スキャナのInquiryアクセスコードと、受信した
ID番号とを比較し(S5009)、比較結果が一致し
ていると、Pagingモードに移行する。
【0489】つまり、コードレスハンドスキャナ430
のデバイス・アクセスコードを指定し、Bluetoo
th接続仕様に基づいて、Serial Port P
rofileを使用する無線接続要求を行う(S501
0)。
【0490】コードレスハンドスキャナ430から無線
接続要求への応答信号を受信すると(S5011)、本
体部Bとハンドスキャナ430間でBluetooth
のリンク(Piconet)が確立されたので、図53
に示す後述のスキャナインタフェース初期化手順を実行
する(S5012)。スキャナインタフェース初期化手
順を実行した後に、Bluetoothのコネクション
を確立したままで、スレーブであるコードレスハンドス
キャナ430を低消費電力の待機状態(Parkモー
ド)にさせるために、Parkメッセージを送信し、初
期化動作を終了する(S5013)。
【0491】なお、所定の時間が経過しても、コードレ
スハンドスキャナ430から接続要求への応答を受信し
ない場合には、無線リンクを確立できないことを、表示
部に表示する。
【0492】また、Inquiryコマンドを送信した
後に、所定時間Inquiry Responseを受
信できない場合(S5008においてNOの場合)と、
接続不能な相手からInquiry Response
を受信した場合(S5009においてNOの場合)とに
は、S5006に戻りInquiryコマンドを再送信
する。
【0493】<本体部B部とハンドスキャナ部との間に
おけるインタフェースの動作>まず、コードレスハンド
スキャナ430と本体部Bとの間でやりとりされるパケ
ットの構造を説明する。
【0494】図51は、本実施例において、コードレス
ハンドスキャナ430と本体部Bとの間でやりとりされ
るパケットの構造を示す図である。
【0495】Bluetoothの規格によって、1つ
のパケットは、アクセスコード部、ヘッダ部、ペイロー
ド部に分かれるが、アクセスコード部とヘッダ部とは、
Bluetooth通信に使用され、ペイロード部は、
本体部B部とハンドスキャナ部との間のインタフェース
コマンド/レスポンスに使用される。ペイロード部は、
さらに、MAIL_ID部、MAIL部、DATA_S
IZE部、DATA部によって構成されている。
【0496】MAIL_ID部は、後で説明するインタ
フェースコマンド/レスポンスのMAIL名やバージョ
ン情報等、インタフェースコマンド/レスポンスの整合
性を管理するために使用される。MAIL部は、本体部
B部とハンドスキャナ部との間で、所定のインタフェー
スコマンド/レスポンスに必要とされる情報(画像番号
や色彩、コマンド/レスポンスの有効待ち時間等)や、
コマンド/レスポンスの詳細な指示(何を、どうする等
の指示)が格納される。
【0497】DATA_SIZE部は、後で説明するD
ATA部の大きさを管理するために使用される。たとえ
ば、DATAがないときには、DATA_SIZE部
に、NULL(ゼロ)が格納される。DATA部には、
MAIL部には含まれないデータ(たとえば画像デー
タ)を格納するために使用される。
【0498】図52は、本実施例において、本体部Bの
操作部によってコードレスハンドスキャナ430のメモ
リ画像を消去する際に生じる画像データを含まないイン
タフェースであるパケット例を示す図である。
【0499】図52において、Versionは、イン
タフェースコマンド/レスポンスの管理バージョン、P
ix_clearは、画像消去用のMAIL_IDであ
り、Total_sizeは、ペイロード部の合計サイ
ズであり、Commandは、要求コマンド(要求とレ
スポンスが対)であることを示す。Mail_size
は、MAILに含まれる情報サイズであり、No1、N
o2、No3は、本体部B側操作から指定された消去す
べき画像の管理番号であり、NULLは、ゼロである。
図52に示すパケットは、画像データ等を含まないの
で、DATA部がゼロである。
【0500】図53は、本実施例において、ハンドスキ
ャナ部から読み取った画像ラインデータを本体部B側に
転送する際に生じる画像データを含んだインタフェース
であるパケット例を示す図である。
【0501】Versionは、インタフェースコマン
ド/レスポンスの管理バージョンであり、Line_u
pは、画像データアップロード用のMAIL_IDであ
り、Total_sizeは、ペイロード部の合計サイ
ズであり、Responseは、要求コマンドを受けて
発行されるレスポンスであることを示す。また、Re_
commandは、ハンドスキャナ部で何らかの操作指
示やエラーがある際に、本体部B側に指示する命令であ
り、たとえば、STOP(停止)、CANCEL(中
止)、REPLAY(やり直し)、PAUSE(中
断)、NULL(特になし)・・・等の命令である。
【0502】Mail_sizeは、MAILに含まれ
る情報サイズを示し、画像番号・画像サイズ・解像度・
色・圧縮方式は、転送される画像の情報を示し、1_L
ine_sizeは、読取画像1ライン分のデータサイ
ズ、1_line_dataは読取画像1ライン分のデ
ータを示す。
【0503】図54は、本実施例におけるスキャナイン
タフェース初期化手順を示すチャートであり、コードレ
スハンドスキャナ430の処理、本体部Bの処理の関係
を示す図である。
【0504】(54−1)と(54−2)とは、本体部
B部からハンドスキャナ部へインタフェースコマンド/
レスポンスのやりとりができることを確認する。たとえ
ば、インタフェースコマンド/レスポンスのバージョン
情報等をやりとりすることによって、お互いの整合性を
管理する。
【0505】図55は、図54に示すチャートの動作を
説明するフローチャートである。
【0506】S5501では、本体部Bから、接続要求
コマンド(54−1)がコードレスハンドスキャナ43
0に送られ、接続確認レスポンス(54−2)をコード
レスハンドスキャナ430から受信すると(S550
2)、本体部Bは、コードレスハンドスキャナ430が
正常に接続されたことを確認する。ここで、スキャナイ
ンタフェースコネクタ4323から入力される信号のレ
ベルによって、コードレスハンドスキャナ430が本体
部Bに装着されているか否かを判断し(S5503)、
コードレスハンドスキャナ430が本体部Bに装着され
ていれば、プリスキャン要求コマンド(54−3)が、
コードレスハンドスキャナ430に送られる(S550
4)。
【0507】コードレスハンドスキャナ430は、プリ
スキャン要求コマンドを受信すると、プリスキャン動作
を実行する。具体的には、光源の点灯時間を決定するた
めに調光を行い、決定した光源の点灯時間とシェーディ
ングデータとを、第1RAM4302に記憶する(S5
505)。プリスキャンの実行結果は、プリスキャン確
認レスポンス(54−4)として本体部Bに返される
(S5506)。このレスポンスは、コマンドの中で、
正常にプリスキャンが行えたらOK、失敗したらNG
を、MAILに記す。
【0508】本体部Bが、OKのプリスキャン確認レス
ポンス(54−4)を受信すると(S5507)、ハン
ドスキャナ初期化手順が終了する。NGの場合には、再
実行し、3回連続NGでエラー処理を行うものとする
(S5508)。
【0509】上記処理が実行されると、コードレスハン
ドスキャナ430内部と、本体部B内部と、コードレス
ハンドスキャナ430と本体部Bとの間のスキャナイン
タフェースとが初期化されるので、ユーザの指示によっ
て、各種動作が可能な状態になる。
【0510】また、S5503において、コードレスハ
ンドスキャナ430が本体部Bに装着されていなけれ
ば、S5509において、本体部Bからプリスキャン確
認コマンドが、コードレスハンドスキャナ430に送ら
れる。コードレスハンドスキャナ430がプリスキャン
確認コマンドを受信すると、第1RAM4302の内容
を確認し、正常なプリスキャンを実行済みで、そのデー
タがコードレスハンドスキャナ430に正しく保持され
ていれば、OKを記したMAILをもつプリスキャン確
認レスポンス(54−4)を本体部Bに返し、一方、プ
リスキャンが未実施または、データが正しく保持できて
いない場合には、NGを記したMAILをもつプリスキ
ャン確認レスポンス(54−4)を本体部Bに返す(S
5510)。
【0511】本体部Bは、OKを受信したら、そのまま
終了し(S5511)、NGを受信した場合には、プリ
スキャンを行うために、コードレスハンドスキャナ43
0を本体部Bへ装着することをユーザへ促すために、以
下に示すスキャナ未装着警告動作を行う(S551
2)。
【0512】次に、具体的な動作を図56を用いて説明
する。
【0513】図56は、本実施例におけるスキャナ未装
着警告動作を示すフローチャートである。
【0514】コードレスハンドスキャナ430を本体部
Bへ装着するようにユーザへ促す警告表示を、本体操作
パネル4324で行うとともに、クロスポイントスイッ
チ4317を設定し、スピーカ4319から警報音を鳴
動させる(S5601)。その後に、スキャナインタフ
ェースコネクタ4323に入力される信号のレベルを監
視し、コードレスハンドスキャナ430が本体部Bに装
着されたら(S5602)、警報音の鳴動と警告表示と
を中止し(S5603)、動作を終了する。
【0515】図55に戻り、スキャナ未装着警告動作が
終了すると(S5512)、上記S5504の動作のよ
うに、プリスキャン要求コマンド(54−3)をコード
レスハンドスキャナ430に送信する。以降の動作は、
上記通りである。
【0516】なお、図49で説明したように、ハンドス
キャナ部Bは、有効なコマンドを30秒受信しなけれ
ば、Parkモード(Bluetoothのコネクショ
ンを確立したままの低消費電力待機状態)に移行する。
【0517】<シートコピー時の動作>図57は、本実
施例において、シートコピー時のインタフェースチャー
トであり、コードレスハンドスキャナ430の処理、本
体部Bの処理等の関係を示す図である。
【0518】図58は、本実施例におけるシートコピー
時の動作を示すフローチャートである。
【0519】本体操作パネル4324からコピー指示が
あると(S5801)、原稿入り口4404に存在する
図示しないセンサが、原稿の有無を検知し(S580
2)、原稿が存在すれば、シートコピーモードとみな
す。スキャナインタフェースコネクタ4323から入力
された信号のレベルに基づいて、コードレスハンドスキ
ャナ430が、本体部Bに装着されているか否かを判断
し(S5803)、コードレスハンドスキャナ430が
本体部Bに装着されていれば、無線リンクを確立するた
めに、コードレスハンドスキャナ430を、Parkモ
ード(低消費電力待機状態)からActiveモードヘ
移行させるために、Activeモード移行手順を実行
する(S5804)。
【0520】図59は、本実施例において、コードレス
ハンドスキャナ430を、Parkモード(低消費電力
待機状態)からActiveモードへ移行する手順を示
すフローチャートである。
【0521】S5901では、Activeモード移行
要求であるUnPark_reqコマンドを、本体部B
がコードレスハンドスキャナ430に送信する。所定時
間、Activeモード移行完了通知であるAccep
tedレスポンスを、コードレスハンドスキャナ430
から待ち、Acceptedレスポンスを受信すると
(S5902)、コードレスハンドスキャナ430がA
ctiveモードヘ移行したことを、確認し(S590
4)、終了する。なお、所定時間、Acceptedレ
スポンスを受信できないと(S5903)、S5901
に戻り、UnPark_reqコマンドを再送信する。
【0522】図58に戻り、Activeモード移行手
順が完了すると(S5804)、接続要求コマンド(5
7−1)が、コードレスハンドスキャナ430に送られ
る(S5805)。コードレスハンドスキャナ430か
らの接続確認レスポンス(57−2)を受信すると(S
5806)、ライン読取準備要求コマンド(57−3)
が、本体部Bからコードレスハンドスキャナ430に送
られる(S5807)。
【0523】S5808では、MAILに、OK/NG
を記したライン読取準備確認レスポンス(57−4)
を、コードレスハンドスキャナ430から受信すると
(S5808)、プリンタの準備を行う(S580
9)。
【0524】プリンタの準備が終了すると、S5810
において、読取開始コマンド(57−5)を、コードレ
スハンドスキャナ430に送る。そして、原稿の搬送が
開始され、コードレスハンドスキャナ430から画像デ
ータが、本体部Bへ転送され、必要な画像処理が施され
た記録データを、順次プリンタ4325が記録する(S
5811)。画像データは、DATA部に格納され、1
インタフェースコマンド/レスポンスごとの画像データ
サイズが、DATA_SIZEに格納される。また、動
作の指示は、毎回ごとにMAIL部に格納されるので、
たとえば本体部B側でストップキーが押下されると、そ
の指示がMAIL部に格納され、ハンドスキャナ側に送
られる。
【0525】全ての原稿の搬送が終了すると、S581
2において、ライン読取終了要求コマンド(57−6)
が、コードレスハンドスキャナ430に送られる。ただ
し、最後の記録データが送られるインタフェースコマン
ド/レスポンスのMAIL部に、上記ライン読取終了コ
マンドを格納するようにしてもよい。
【0526】S5813では、ライン読取終了確認レス
ポンス(57−7)を、コードレスハンドスキャナ43
0から受信すると、シートコピーの動作が終了する。
【0527】なお、S5803では、コードレスハンド
スキャナ430が本体部Bに装着されていなければ、コ
ードレスハンドスキャナ430を本体部Bへ装着するこ
とをユーザへ促す(S5814)ことになるが、この動
作については、図56の説明で記載した通りである。
【0528】また、S5802では、原稿がなければ、
ハンドスキャナメモリコピーの動作であるが、この動作
については、後で詳しく説明する。
【0529】<シート送信時の動作>図60は、本体部
Bの操作によってシート原稿をファクシミリ送信する動
作を説明するフローチャートである。
【0530】本動作時のインタフェースチャートは、シ
ートコピーの動作説明で使用した図57と同一である。
【0531】本体操作パネル4324のキーを用い、S
RAM4313に記憶された電話帳の中から相手先を選
択し、FAX送信指示があると(S6001)、原稿入
り口4404に設けられている図示しないセンサが、原
稿の有無を検知し(S6002)、原稿があれば、シー
ト送信モードとみなす。スキャナインタフェースコネク
タ4323から入力された信号のレベルに基づいて、コ
ードレスハンドスキャナ430が本体部Bに装着されて
いるか否かを判断し(S6003)、コードレスハンド
スキャナ430が本体部Bに装着されていれば、無線リ
ンクを確立するために、Parkモード(低消費電力待
機状態)のコードレスハンドスキャナ430を、Act
iveモードヘ移行させるために、Activeモード
移行手順を行う(S6004)。具体的な手順は、シー
トコピーの項で、図59を用いて行なった説明と同じで
ある。
【0532】Activeモード移行手順が完了する
と、接続要求コマンド(57−1)がコードレスハンド
スキャナ430に送られる(S6005)。コードレス
ハンドスキャナ430から接続確認レスポンス(57−
2)を受信すると(S6006)、ライン読取準備要求
コマンド(57−3)が、本体部Bからコードレスハン
ドスキャナ430に送られる(S6007)。
【0533】S6008では、MAILにOK/NGを
記したライン読取準備確認レスポンス(57−4)をコ
ードレスハンドスキャナ430から受信すると(S60
08)、通信回線へ接続するために発信操作を行う(S
6009)。通信回線に接続され、FAX送信先の相手
から応答があると、S6010において、読取開始コマ
ンド(57−5)を、コードレスハンドスキャナ430
に送る。そして、原稿の搬送が開始され、画像データ
が、コードレスハンドスキャナ430から本体部Bへ転
送され、転送された画像データを、ファクシミリモデム
4316で変調した上で通信回線に送信する(S601
1)。画像データの転送方法は、シートコピーの項で述
べた通りである。
【0534】全ての原稿の搬送が終了すると、S601
2では、ライン読取終了要求コマンド(57−6)が、
コードレスハンドスキャナ430に送られる。ただし、
最後の記録データが送られるインタフェースコマンド/
レスポンスのMAIL部に、上記ライン読取終了コマン
ドを格納するようにしてもよい。
【0535】S6013では、ライン読取終了確認レス
ポンス(57−7)を、コードレスハンドスキャナ43
0から受信すると、通信回線を切断し(S6015)、
シート原稿のファクシミリ送信の動作が終了する。
【0536】なお、S6003では、コードレスハンド
スキャナ430が本体部Bに装着されていなければ、コ
ードレスハンドスキャナ430を本体部Bへ装着するこ
とをユーザへ促す(S6015)ことになるが、この動
作については、図56で行った説明と同じである。
【0537】また、S6002において、原稿がなけれ
ば、ハンドスキャナメモリ送信の動作となるが、この動
作については、後で詳しく説明する。
【0538】<本体部B操作によるハンドスキャナコピ
ー時の動作>図61は、本実施例において、ハンドスキ
ャナで読み取った画像を、本体部Bの操作によってコピ
ーするときにおけるインタフェースチャートを示す図で
あり、コードレスハンドスキャナ430の処理、本体部
Bの処理等の関係を示す図である。
【0539】図62は、上記動作を説明するフローチャ
ートである。
【0540】ハンドスキャナ操作パネル4307におい
て、読み取り開始指示があると(S6201)、スキャ
ナの移動に従って読み取った画像データを、JPEG形
式に圧縮変換し、メモリに格納する(S6202)。こ
の動作は、ハンドスキャナ操作パネルにおいて、読み取
り停止指示がなされるまで継続される。
【0541】次に、本体操作パネル4324からコピー
指示があると(S6203)、原稿入り口4404に存
在している図示しないセンサが原稿の有無を検知し(S
6204)、原稿があれば、既に説明したシートコピー
モードとみなされる。原稿がない場合には、ハンドスキ
ャナに格納された画像データを印刷するものとみなし、
画像データを本体部Bへ転送するための無線リンクを確
立するために、図59を用いて説明したように、Par
kモードのコードレスハンドスキャナ430をActi
veモードヘ移行させるために、Activeモード移
行手順を実行する(S6205)。
【0542】Activeモード移行手順が完了する
と、接続要求コマンド(61−1)が、コードレスハン
ドスキャナ430に送られる(S6206)。コードレ
スハンドスキャナ430からの接続確認レスポンス(6
1−2)を受信すると(S6207)、ハンドスキャナ
内の画像情報(モノクロ/カラー等)を受け取るため
に、ハンドスキャナ状態要求コマンド(61−3)を、
コードレスハンドスキャナ430に送る(S620
8)。
【0543】ハンドスキャナ状態確認レスポンス(61
−4)を受信すると(S6209)、画像転送準備要求
コマンド(61−5)が、本体部Bからコードレスハン
ドスキャナ430に送られる(S6210)。MAIL
に、OK/NGを記した画像転送準備確認レスポンス
(61−6)を、コードレスハンドスキャナ430から
受信すると(S6211)、プリンタの準備を行う(S
6212)。
【0544】プリンタの準備が終了すると、画像転送開
始要求コマンド(61−7)を、コードレスハンドスキ
ャナ430に送る(S6213)。コードレスハンドス
キャナ430のメモリに記憶されていた画像データは、
インタフェースコマンドのDATA部に格納される。さ
らに、コマンドデータを、Bluetoothベースバ
ンド処理部へ転送し、2.4GHz高周波部を経由し、
本体部Bに送信する(S6214)。画像データを受信
した本体部Bでは、受信した画像データを360dpi
のプリントデータに変換し、カラー印刷を行う(S62
15)。
【0545】コードレスハンドスキャナ430から、画
像転送終了確認コマンドを受信し、全てのデータの印刷
が終了すると、コピー動作が終了する。
【0546】動作が終了してから一定時間が経過する
と、コードレスハンドスキャナ430は、Park_r
eqメッセージを本体部Bへ送信し、Parkモードに
移行する。
【0547】<本体部B操作によるハンドスキャナ・フ
ァクシミリ送信時の動作>図63は、本実施例におい
て、ハンドスキャナで読み取った画像を、本体部Bの操
作によって、ファクシミリ送信する動作を示すフローチ
ャートである。
【0548】本動作時のインタフェースチャートは、図
61と同様である。
【0549】ハンドスキャナ操作パネル4307におい
て、読み取り開始指示があると(S6301)、スキャ
ナの移動に従って読み取った画像データを、JPEG形
式に圧縮変換し、メモリに格納する(S6302)。こ
の動作は、ハンドスキャナ操作パネルにおいて、読み取
り停止指示がなされるまで継続される。
【0550】次に、本体操作パネルより4324上の電
話帳ボタンを使って、ファクシミリ送信操作があると
(S6303)、原稿入り口4404に存在する図示し
ないセンサによって原稿の有無を検知し(S630
4)、原稿があれば、既に説明したシート送信モードと
みなされる。原稿がない場合には、ハンドスキャナに格
納された画像データをファクシミリ送信するものとみな
し、画像データを本体部Bへ転送するための無線リンク
を確立するために、図59を用いて説明したように、P
arkモードのコードレスハンドスキャナ430をAc
tiveモードヘ移行させるために、Activeモー
ド移行手順を行う(S6305)。
【0551】Activeモード移行手順が完了する
と、接続要求コマンド(61−1)がコードレスハンド
スキャナ430に送られる(S6306)。コードレス
ハンドスキャナ430からの接続確認レスポンス(61
−2)を受信すると(S6307)、ハンドスキャナ内
の画像情報(モノクロ/カラー等)を受け取るために、
ハンドスキャナ状態要求コマンド(61−3)を、コー
ドレスハンドスキャナ430に送る(S6308)。
【0552】ハンドスキャナ状態確認レスポンス(61
−4)を受信すると(S6309)、画像転送準備要求
コマンド(61−5)が、本体部Bからコードレスハン
ドスキャナ430に送られる(S6310)。MAIL
にOK/NGを記した画像転送準備確認レスポンス(6
1−6)を、コードレスハンドスキャナ430から受信
すると(S6311)、画像転送開始要求コマンド(6
1−7)を送信する(S6312)。
【0553】画像転送開始要求コマンドを受信したハン
ドスキャナは、メモリに格納した画像データを、本体部
Bへ送信する動作を開始する(S6313)。画像デー
タは、インタフェースコマンド/ステータスのDATA
部に格納される。具体的には、メモリに格納したJPE
G圧縮画像データを、Bluetoothベースバンド
処理部へ転送し、2.4GHz高周波部を経由し、本体
部Bに送信する。
【0554】画像データを受信した本体部Bでは、受信
した画像データをメモリに格納する。ハンドスキャナか
ら画像転送終了確認レスポンス(61−9)を受信する
と(S6314)、電話帳で設定された相手先への発信
動作を行う(S6315)。送信相手から応答を受信す
ると、メモリに格納されている画像データを、ファクシ
ミリモデムで変調し、通信回線に送信する(S631
6)。全ての画像データを送信すると、通信回線を開放
して動作を終了する。
【0555】動作が終了してから一定時間が経過する
と、コードレスハンドスキャナ430は、本体部BへP
ark_reqメッセージを送信し、Parkモードに
移行する。
【0556】<ハンドスキャナ430操作によるハンド
スキャナ・コピー時の動作>図64は、本実施例におい
て、ハンドスキャナ430で読み取った画像を、ハンド
スキャナ430の操作によってコピーする場合における
インタフェースチャートを示す図であり、コードレスハ
ンドスキャナ430の処理、本体部Bの処理等の関係を
示す図である。
【0557】図65は、上記動作を説明するフローチャ
ートである。
【0558】図66は、上記動作のオペレーションと、
ハンドスキャナ430のディスプレイとを示す図であ
る。
【0559】ハンドスキャナ430の操作パネル430
7において、読み取り開始指示があると(S650
1)、スキャナ430の移動に従って読み取った画像デ
ータを、JPEG形式に圧縮変換し、メモリに格納する
(S6502)。この動作は、ハンドスキャナ430の
操作パネル4307において、読み取り停止指示がなさ
れるまで継続される(S6503)。
【0560】次に、ハンドスキャナ430の操作パネル
4307からコピー指示があると(S6504)、格納
されている画像データを本体部Bへ転送するための無線
リンクを確立するために、Activeモード移行を要
求するアクセス要求メッセージを、本体部Bに送信する
(S6505)。Activeモード移行通知応答コマ
ンド(UnParkメッセージ)を受信すると、無線リ
ンクが確立したことが確認される。
【0561】続いて、接続要求コマンド(64−1)
が、本体部Bからコードレスハンドスキャナ430に送
られる(S6507)。コードレスハンドスキャナ43
0は接続確認レスポンス(64−2)を本体部Bに送信
し、本体部Bはこのコマンドと接続確認レスポンスを受
信すると(S6508)、ハンドスキャナ430内の画
像情報(モノクロ/カラー等)を受け取るためのハンド
スキャナ状態要求コマンド(64−3)をコードレスハ
ンドスキャナ430に送る(S6509)。ハンドスキ
ャナ状態確認レスポンス(64−4)を受信すると(S
6510)、本体部Bより画像転送準備要求コマンド
(64−5)が、コードレスハンドスキャナ430に送
られる(S6511)。
【0562】MAILにOK/NGを記した画像転送準
備確認レスポンス(64−6)をコードレスハンドスキ
ャナ430から受信すると(S6512)、プリンタの
準備を行い(S6513)、ハンドスキャナ430は、
メモリに格納した画像データを本体部Bへ送信する動作
を開始する(S6514)。画像データは、インタフェ
ースコマンド/ステータスのDATA部に格納される。
具体的には、メモリに格納したJPEG圧縮画像データ
を、Bluetoothベースバンド処理部4309へ
転送し、2.4GHz高周波部を経由し、本体部Bに送
信する。画像データを受信した本体部Bは、受信した画
像データを360dpiのプリントデータに変換し、カ
ラー印刷を行う(S6515)。画像データの転送が終
わると、コードレスハンドスキャナ430から転送終了
要求コマンド(64−8)が送られる(S6516)。
これを受信し(S6517)、全てのデータの印刷が終
了すると、コピー動作が終了する。
【0563】動作が終了してから一定時間が経過する
と、コードレスハンドスキャナ430は、本体部BへP
ark_reqメッセージを送信し、Parkモードに
移行する。ここまでの一連のオペレーションは、たとえ
ば図66に示した動作と同様である。
【0564】以上の動作において、ハンドスキャナ43
0で画像を読み取った後で、コピー指示操作が行われる
場合を想定している。しかし、画像読み取りに先立っ
て、コピー指示操作を行うようにしてもよい。特に、こ
の場合には、画像読み取りをしながら、読み取った画像
データを本体部Bに転送し、印刷することも可能であ
る。具体的には、ハンドスキャナ430でコピー指示操
作がされると、Activeモード移行を要求するアク
セス要求メッセージを本体部Bに対して送信する。Ac
tiveモード移行通知応答コマンド(UnParkメ
ッセージ)を受信すると、Activeモードに移行し
たことを確認することができる。続いて、画像データ送
信要求コマンドが、本体部Bから送信される。
【0565】ハンドスキャナ430は、画像データ送信
許可コマンドを本体部Bから受信すると、画像読み取り
開始を許可する表示(「読み取りを開始してくださ
い。」等の表示)を行う。読み取り許可表示によって、
読み取りが開始されると、読み取られた画像データが、
JPEG圧縮され、メモリに格納される。
【0566】メモリに格納された画像データが一定量以
上になると、画像データをBluetoothベースバ
ンド処理部4309へ転送し、2.4GHz高周波部4
310を経由し、本体部Bに送信する。画像データを受
信した本体部Bでは、受信した画像データの解像度を変
換し、印刷を開始することができる。
【0567】ハンドスキャナ430での読み取りが終了
し、読み取り終了指示がされると、ハンドスキャナ43
0は、本体部Bに画像データ送信終了通知コマンドを送
信する。本体部Bでは、画像データ送信終了通知コマン
ドを受信するまでに受け取った画像データを、プリンタ
部に転送して印刷を行う。全データの印刷が終了する
と、ハンドスキャナ430に印刷終了通知コマンドを送
信する。印刷終了通知コマンドを受信したハンドスキャ
ナ430は、表示部に「コピーが終わりました。」を表
示し、ハンドスキャナ430におけるコピー動作が終了
する。
【0568】動作が終了してから一定時間が経過する
と、コードレスハンドスキャナ430は、本体部BへP
ark_reqメッセージを送信し、Parkモードに
移行する。
【0569】なお、送信が終了した画像データを格納し
ていたハンドスキャナ430内のメモリ4302の領域
には、新たに読み取った画像データを格納することがで
きる。このように、画像データの読み取りと送信とを同
時に行うことによって、メモリ量を削減することができ
るとともに、コピー時間を短縮することができる。
【0570】<ハンドスキャナ430操作によるハンド
スキャナ・ファクシミリ送信時の動作>図67は、本実
施例において、ハンドスキャナ430で読み取った画像
を、ハンドスキャナ430の操作によって、ファクシミ
リ送信する動作を示すフローチャートである。
【0571】本動作時のインタフェースチャートは、図
64と同様である。
【0572】図68、図69は上記動作のオペレーショ
ンとディスプレイ表示とを示す図である。
【0573】ハンドスキャナ430の操作パネル430
7において、読み取り開始指示があると(S670
1)、スキャナの移動に従って読み取った画像データ
を、JPEG形式に圧縮変換し、メモリに格納する(S
6702)。この動作は、ハンドスキャナ430の操作
パネル4307において、読み取り停止指示がなされる
まで継続される(S6703)。
【0574】この後に、ハンドスキャナ430の操作だ
けでFAX送信を行うには、相手先の電話番号を本体部
B側に通知指定する必要がある。電話番号データは、イ
ンタフェースコマンド/ステータスのDATA部に格納
すれば、本体部B側に送ることができるが、ハンドスキ
ャナ430でその番号自体を指定するオペレーションが
生じる。
【0575】次に、ハンドスキャナ430の操作部を用
いて、送信先FAX番号を指定する操作について、図6
8を使用して説明する。
【0576】まず、機能メニューからFAX送信が選択
され、送信すべき画像をユーザが任意に指定する。その
後に、図69に示すように、送信先である相手先のFA
X番号を指定する。ここでは、カーソルキーを使用して
直接FAX番号を入力する。画像選択と相手先FAX番
号とを決定すると、ハンドスキャナ430からFAXを
送信する準備が整う。
【0577】次に、上述のようにハンドスキャナ430
の操作パネル4307を使用して送信画像と相手先FA
X番号が決定し、ファクシミリ送信操作が行われると
(S6704)、Activeモード移行を要求するア
クセス要求メッセージを本体部Bに対して送信する(S
6705)。Activeモード移行通知応答コマンド
(UnParkメッセージ)を受信すると、無線リンク
が確立したことが確認される(S6706)。Acti
veモード移行手順が完了すると、接続要求コマンド
(64−1)が、コードレスハンドスキャナ430に送
られる(S6707)。コードレスハンドスキャナ43
0はファクシミリ送信の指示と相手先FAX番号を含む
送信指示コマンドと共に接続確認レスポンスを本体部B
に送信する。本体部Bはコードレスハンドスキャナ43
0からの送信指示コマンドと接続確認レスポンス(64
−2)を受信すると(S6708)、ハンドスキャナ4
30内の画像情報(モノクロ/カラー等)を受け取るた
めのハンドスキャナ状態要求コマンド(64−3)をハ
ンドスキャナ430に送る(S6709)。
【0578】ハンドスキャナ430は上記ハンドスキャ
ナ状態要求コマンド(64−3)を受信するとハンドス
キャナ状態確認レスポンス(64−4)を送信する。本
体部Bは上記ハンドスキャナ状態確認レスポンス(64
−4)を受信すると(S6710)、本体部Bから画像
転送準備要求コマンド(64−5)が、コードレスハン
ドスキャナ430に送られる(S6711)。
【0579】MAILにOK/NGを記した画像転送準
備確認レスポンス(64−6)を、コードレスハンドス
キャナ430から受信すると(S6712)、画像転送
開始要求コマンド(64−7)を送信する(S671
3)。
【0580】画像転送開始要求コマンドを受信したハン
ドスキャナ430は、メモリに格納した画像データを本
体部Bへ送信する動作を開始する(S6714)。画像
データは、インタフェースコマンド/ステータスのDA
TA部に格納される。具体的には、メモリに格納したJ
PEG圧縮画像データを、Bluetoothベースバ
ンド処理部4309へ転送し、2.4GHz高周波部4
310を経由し、本体部Bに送信する。
【0581】画像データを受信した本体部Bでは、受信
した画像データをメモリに格納する。ハンドスキャナ4
30から画像転送終了確認レスポンス(64−9)を受
信すると(S6715)、コードレスハンドスキャナ4
30から受信し、先に受信した相手先のFAX番号へ発
信する動作を行う(S6716)。送信相手から応答を
受信すると、メモリに格納された画像データをファクシ
ミリモデムで変調し、通信回線に送信する(S671
7)。全ての画像データを送信すると、通信回線を開放
し、動作を終了する。
【0582】動作が終了してから一定時間が経過する
と、コードレスハンドスキャナ430は、本体部BへP
ark_reqメッセージを送信し、Parkモードに
移行する。
【0583】以上の動作は、ハンドスキャナ430での
画像データ読み取りが終了してから、ハンドスキャナ4
30の操作パネル4307での送信指示によって、画像
データ送信を開始するものである。しかし、ハンドスキ
ャナ430での読み取り開始前に、ハンドスキャナ43
0の操作パネル4307で送信指示を行うようにしても
よい。特に、この場合には、画像読み取りをしながら、
読み取った画像データを相手端末に送信することも可能
になる。
【0584】具体的には、ハンドスキャナ430でファ
クシミリ送信指示操作がされると、Activeモード
移行を要求するアクセス要求メッセージを、本体部Bに
送信する。Activeモード移行通知応答コマンド
(UnParkメッセージ)を受信すると、Activ
eモードに移行したことが確認される。ハンドスキャナ
430はActiveモードへの移行を確認するとファ
クシミリの送信を指示と相手先FAX番号を含む送信指
示コマンドを本体部Bに送信する。本体部Bは送信指示
コマンドに対するレスポンスと返すと共に、画像データ
送信要求コマンドをコードレスハンドスキャナ430へ
送信する。ハンドスキャナ430は、画像データ送信許
可コマンドを本体部Bから受信すると、画像読み取り開
始を許可する表示(「読み取りを開始してください。」
等の表示)を行う。読み取り許可表示によって読み取り
が開始されると、読み取られた画像データは、JPEG
圧縮され、メモリに格納される。
【0585】メモリに格納された画像データが一定量以
上になると、画像データをBluetoothベースバ
ンド処理部4309へ転送し、2.4GHz高周波部4
310を経由し、本体部Bに送信する。
【0586】一定量以上の画像データを受信した本体部
Bは、画像データをメモリに格納し、先に受信した送信
先FAX番号に発信を行う。送信先からの応答がある
と、メモリに格納した画像データをファクシミリモデム
で変調し、通信回線に送信する。
【0587】ハンドスキャナ430での読み取りが終了
し、読み取り終了指示がされると、ハンドスキャナ43
0は、画像データ送信終了通知コマンドを、本体部Bに
送信する。本体部Bでは、画像データ送信終了通知コマ
ンドを受信するまでに受け取った画像データを、通信回
線に送信し、全データの送信が終了すると、ハンドスキ
ャナ430に送信終了通知コマンドを送信する。送信終
了通知コマンドを受信したハンドスキャナ430は、表
示部に「通信が終わりました。」と表示し、ファクシミ
リ送信動作が終了する。
【0588】動作が終了してから一定時間が経過する
と、コードレスハンドスキャナ430は、Park_r
eqメッセージを本体部Bへ送信し、Parkモードに
移行する。
【0589】なお、ハンドスキャナ430から本体部B
へ送信が終了した画像データを格納していたメモリ領域
には、新たに読み取った画像データを格納することがで
きる。このように、画像データの読み取りと通信回線送
信とを同時に行うことによって、メモリ量を削減できる
とともに、コピー時間の短縮を図ることができる。
【0590】<本体部B操作によるハンドスキャナ画像
の消去動作>図70は、本実施例において、ハンドスキ
ャナ430内のメモリ画像を、本体部Bの操作によって
消去する動作を示すフローチャートである。
【0591】図71は、上記動作のコードレスハンドス
キャナ430の処理、本体部Bの処理等の関係を示すイ
ンタフェースチャートである。
【0592】図72は、上記動作のオペレーションとハ
ンドスキャナ430のディスプレイの表示とを示す図で
ある。
【0593】本体部B側の操作で、画像消去指示がある
と(S7001)、ハンドスキャナ430内の画像デー
タを消去するための無線リンクを確立するために、図5
9を用いて説明したように、Parkモードのコードレ
スハンドスキャナ430をActiveモードヘ移行さ
せるために、Activeモード移行手順を実行する
(S7002)。
【0594】Activeモード移行手順が完了する
と、接続要求コマンド(71−1)が、コードレスハン
ドスキャナ430に送られる(S7003)。コードレ
スハンドスキャナ430からの接続確認レスポンス(7
1−2)を受信すると(S7004)、ハンドスキャナ
430の状態を確認するためのハンドスキャナ状態要求
コマンド(71−3)を、コードレスハンドスキャナ4
30に送る(S7005)。
【0595】ハンドスキャナ状態確認レスポンス(71
−4)を受信すると(S7006)、本体部Bからコー
ドレスハンドスキャナ430に、画像消去の指示と消去
する画像を特定する情報を示す画像消去要求コマンド
(71−5)が送られる(S7007)。MAILにO
K/NGを記した画像消去確認レスポンス(71−6)
をコードレスハンドスキャナ430から受信すると(S
7008)、消去した結果を確認するためのハンドスキ
ャナ状態要求コマンド(71−3)を、コードレスハン
ドスキャナ430に送る(S7009)。
【0596】指定された画像の消去が終了したことを示
す情報を含むハンドスキャナ状態確認レスポンス(71
−4)を受信すると(S7010)、画像消去動作が終
了したことが確認される。
【0597】動作が終了してから一定時間が経過する
と、コードレスハンドスキャナ430は、Park_r
eqメッセージを本体部Bへ送信し、Parkモードに
移行する。
【0598】<ハンドスキャナ430におけるバッテリ
ー電圧低下時の動作>図73は、本実施例において、ハ
ンドスキャナ430のバッテリー電圧検出動作を示すフ
ローチャートである。
【0599】上記のように、コードレスハンドスキャナ
430は、本体部Bによって充電されるバッテリー43
08で駆動される。したがって、バッテリー4308の
電圧が低下した場合には、コードレスハンドスキャナ4
30を本体部Bに装着し、充電する必要がある。この充
電のために、コードレスハンドスキャナ430は、5m
sec毎に起動されるタスクによって、図示しないバッ
テリー電圧検出回路がバッテリー4308の電圧を読み
出し(S7301)、予め設定した警告開始電圧(この
実施例では1.9V)以上であれば、正常とみなし(S
7302)、警告フラグをクリアし、スキャナ操作部4
307上のLCD4601の警告表示をクリアし(S7
303)、動作を終了する。
【0600】S7302において、バッテリー4308
の電圧が警告開始電圧以下であれば、バッテリー警告フ
ラグをセットし(S7304)、ハンドスキャナ430
が動作中(S7305)であれば、そのまま一旦動作を
終了する。S7305において、ハンドスキャナ430
が動作中でなければ、スキャナ操作部4307上のLC
D4601に警告表示を行う(S7306)。この際、
表示を点滅させたり、反転表示をさせる等して強調す
る。そして、本体部Bとの無線インタフェースがAct
ive状態でなければ(S7307)、Activeモ
ードに移行するために、アクセス要求メッセージを送信
し(S7308)、所定時間内に本体部BからのUnp
arkメッセージを受信すると(S7309)、応答パ
ケットのペイロード部に充電要求メッセージを入力し、
送信する(S7311)。充電要求メッセージを受信し
た本体部Bは、図56で説明したスキャナ未装着警告動
作を行う(S7312)。これによって、本体部Bのス
ピーカ4319からも警報が鳴動するので、ユーザへの
報知効果が増大する。
【0601】なお、所定時間内に、本体部BからのUn
parkメッセージを受信できないと(S7310)、
S7308へ戻り、再度アクセス要求メッセージを送信
する。また、S7307において本体部Bとの無線イン
タフェースがActive状態であれば、ただちに充電
要求メッセージを送信する(S7311)。
【0602】コードレスハンドスキャナ430が、充電
のために本体部Bに装着された場合、スキャナ操作部4
307上のLCD4601に表示された警告をクリアし
ても差し支えない。
【0603】また、図56において、コードレスハンド
スキャナ430が、充電のために本体部Bに装着された
ことを検出すると(S5602)、警告表示と警報鳴動
とを中止するが、上記警告表示と警報鳴動とを中止する
代わりに、充電中を報知するようにしてもよい。この場
合、コードレスハンドスキャナ430から、充電要求メ
ッセージを送信した(S7312)後に、バッテリー電
圧が警告電圧を超えた時点で(S7302)、充電中の
報知を中止するようにしてもよい。
【0604】なお、本実施例におけるファクシミリ装置
は受信動作も行うが、この動作については公知の手法に
よるので、その説明を省略する。
【0605】[第7の実施例]第6の実施例では、初期
時にInquiryコマンドをやり取りすることによっ
て、本体部Bとハンドスキャナ430との無線接続を行
う。つまり、Inquiryコマンドをやり取りするこ
とによって、Bluetoothデバイス間で、ID番
号のやり取りを行うことができる。しかし、通常のファ
クシミリ装置においては、本体部Bとハンドスキャナ4
30とは、セットで製造・販売されるものである。
【0606】したがって、本第7の実施例は、コードレ
スハンドスキャナ430のID番号を、本体部Bの不揮
発性メモリに予め記憶し、逆に、本体部BのID番号
を、コードレスハンドスキャナ430の不揮発性メモリ
に予め記憶する実施例であり、これによって、Inqu
iryコマンドでのやり取りを省略することが可能であ
る。
【0607】この場合、本体部Bは、コードレスハンド
スキャナ430のID番号を指定し、Bluetoot
h接続仕様に基づいて、Serial Port Pr
ofileを使用する無線接続要求を行う。コードレス
ハンドスキャナ430は、自分のID番号が入っている
ことを確認すると、無線接続応答信号を送出し、無線リ
ンク(Piconet)が確立する。
【0608】なお、初期設定動作時のホッピングシーケ
ンスを、不揮発性メモリに予め記憶しておくことによっ
て、高速な無線リンクの確立を行うことができる。
【0609】その後は、第6の実施例における手順と同
様の手順によって動作する。
【0610】[第8の実施例]第6の実施例では、動作
を開始するときには、Activeモードに移行し、動
作が終了すると、Parkモードに移行するものであ
る。
【0611】ところで、Parkモードにおいても、定
期的な電波の送受信があるので、電力を消費する。
【0612】そこで、本第8の実施例は、無線でのデー
タ通信を、長時間に渡って行わない場合には、電波の送
出を完全に停止する実施例であり、これによって、消費
電力を削減することが可能になる。
【0613】具体的には、図74に示した様にコピーや
ファクシミリ送信動作が終了した後(S7401)、第
1CPU4300または第2CPU4311に内蔵され
たタイマが起動され(S7402)、5分以上経過して
も、無線データ通信を必要とする操作を行わないと(S
7403〜7404)、Detachメッセージを送信
して(S7405)Piconetを開放して電波送出
を停止し、アイドルモードに移行するような処理を実行
するのが、第3の実施例である。この場合、コピーやフ
ァクシミリ送信等の操作を検出したときに、図48のS
4805以降または図50のS5005以降に示した様
に改めてPiconetの確立を行う。
【0614】尚、図74においては、動作終了後直接ア
イドルモードに移行させたが、第1の実施例で説明した
様に、一旦Parkモードへ移行し、さらに所定時間後
にアイドルモードに移行させてもよい。
【0615】また、夜間等のように予め設定された時間
帯である間は、電波の送出を停止し、朝になると、Pi
conetの再確立を行うようにすれば、消費電力を削
減することができる。
【0616】また、上記実施例では、低消費電力待機状
態としてParkモードを説明したが、Holdモード
またはSniffモードでも同様に消費電力削減が可能
である。
【0617】[第9の実施例]上記実施例では、ハンド
スキャナ430で読み取った画像を通信回線に伝送する
場合、ファクシミリ送信のみを想定している。
【0618】本第9の実施例は、ハンドスキャナ430
で読み取った画像を通信回線に伝送する場合、ハンドス
キャナ430で読み取った画像を、電子メール形式に変
換し、電子メールとして送信する実施例であり、この場
合も、Bluetoothの制御タイミング等の処理に
ついては、上記各実施例における処理と全く同様であ
る。
【0619】以上のように上記第6から第9の実施例に
よれば、無線データ送受信動作が終了してから、電波の
送出タイミングを変化させるので、動作が終了してから
一定の時間が経過すると、画像通信装置と携帯型スキャ
ナ間のPiconet等の内での通信を抑制または停止
し、電波の送信を抑制または全く出さないことになり、
したがって、消費電力を削減することが、また、周波数
資源を有効利用することができ、他の端末が通信すると
きに干渉を発生する可能性が低くなるという効果を奏す
る。
【0620】また、時刻によって電波の送出・停止を切
り替えるので、無線通信を利用する可能性が高いときに
は、速やかな無線接続を実現することができ、一方、無
線通信を利用する可能性が低いときには、できるだけ消
費電力を削減することができるという効果を奏する。
【0621】また、コピー動作または送信動作の選択等
の携帯型スキャナの所定動作に応じて、無線のモードを
変更できるようにしたので、たとえば、携帯型スキャナ
におけるハンドコピーを必要とするときには、携帯型ス
キャナが画像通信装置と離れた場所に存在していても、
携帯型スキャナのみを操作すれば、ハンドコピーを行う
ことができるという効果を奏し、また、携帯型スキャナ
で読み取った画像をファクシミリ送信する必要が生じた
ときに、携帯型スキャナが画像通信装置と離れた場所に
存在していても、携帯型スキャナのみを操作すれば、フ
ァクシミリ送信を実行することができるという効果を奏
する。
【0622】尚、上述した各実施例の機能を実現するソ
フトウェアのプログラムコードを記憶媒体をシステムま
たは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出して実行することによっても
本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0623】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することに
なり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発
明を構成することになる。
【0624】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、たとえば、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード、ROMなどを用いることができる。また、通信
ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラ
ムコードが供給されるようにしてもよい。
【0625】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、上述した各実施例の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上
述した各実施例の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。
【0626】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって上述した各実施例の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0627】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スキャナ
等の他の装置におけるコピー動作または送信動作の選択
等の所定操作に応じて、無線のモードを変更できる。よ
って、例えば、スキャナにおけるコピーを必要とすると
きには、スキャナが画像通信装置と離れた場所に存在し
ていても、スキャナのみを操作すれば、コピーを行うこ
とができるという効果を奏し、また、スキャナで読み取
った画像をファクシミリ送信する必要が生じたときに、
スキャナが画像通信装置と離れた場所に存在していて
も、スキャナのみを操作すれば、ファクシミリ送信を実
行することができるという効果を奏する。特に、スキャ
ナが携帯型のスキャナである場合には、携帯型のスキャ
ナだけを読み取らせたい原稿のそばに持っていくこと
で、コピーや送信ができるようになるのでユーザにとっ
ての利便性を一層向上させるという効果を奏する。
【0628】また、所定のタイミングにより低消費電力
状態を解除するので、消費電力を削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるファクシミリ装置20
1を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例におけるシステム構成を示す図
である。
【図3】本発明の実施例におけるファクシミリ装置20
1におけるソフトウエア階層を示す図である。
【図4】本発明の実施例における情報処理端末202内
におけるソフトウエア階層を示す図である。
【図5】本発明の実施例におけるファクシミリ装置20
1と情報処理端末202の立ち上げ時の動作を示す図で
ある。
【図6】本発明の実施例におけるファクシミリ装置20
1と情報処理端末202の画像転送時の通信動作を示す
図である。
【図7】本発明の実施例における受信画像データ転送処
理において、情報処理端末202とファクシミリ装置2
01との間で、コマンドとデータとを転送制御する概略
動作を示す図である。
【図8】本発明の実施例におけるファクシミリ装置20
1の電源をONしたときのフロチャートである。
【図9】本発明の実施例における情報処理端末202側
Bluetooth制御タスク409の電源ON処理の
動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01側Bluetooth制御タスク308の受信画像
アップロード処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例における情報処理端末202
側Bluetooth制御タスク409の受信画像アッ
プロード処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例における送信画像の転送処理
時の動作手順を示したシーケンス図である。
【図13】本発明の実施例における送信画像の転送リダ
イヤル処理時の動作手順を示したシーケンス図である。
【図14】本発明の実施例における図12および図1
3、図30の送信画像データ転送処理の処理手順を示す
図である。
【図15】本発明の実施例における送信画像の転送処理
時の動作手順のシーケンス図である。
【図16】本発明の実施例における転送元である情報処
理端末202の転送時処理手順を示したフローチャート
である。
【図17】本発明の実施例における転送先であるファク
シミリ装置201の転送時処理手順を示したフローチャ
ートである。
【図18】本発明の実施例におけるシステム構成の一例
を示すブロック図である。
【図19】本発明の実施例におけるスキャンした原稿を
ファクシミリ装置201から情報処理端末202aに転
送するスキャンデータ転送処理時の通信フローを示す図
である。
【図20】本発明の実施例におけるスキャン画像データ
転送処理におけるファクシミリ装置201および情報処
理端末202a間のコマンドおよびデータの転送制御の
概略を示す図である。
【図21】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01のBluetooth制御タスク308が実行する
スキャン画像アップロード処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図22】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01側からのスキャン要求に応じて画像のスキャンを行
う場合にファクシミリ装置201のCPU101が実行
するスキャン処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施例における情報処理端末202
aのBluetooth制御タスク409が実行するス
キャン画像アップロード処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図24】本発明の実施例における情報処理端末202
bがファクシミリ装置201とのPiconetが解消
された場合の通信フローを示す図である。
【図25】本発明の実施例における画像処理システムを
起動させたときの通信フローを示す図である。
【図26】本発明の実施例におけるスキャンデータ転送
処理時の通信フローを示す図である。
【図27】本発明の実施例における情報処理端末202
aのBluetooth制御タスク409が実行する電
源オン処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01のBluetooth制御タスク308が実行する
スキャン画像アップロード処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図29】本発明の実施例における情報処理端末202
aのBluetooth制御タスク409が実行するス
キャン画像アップロード処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図30】本発明の実施例におけるリダイヤル処理終了
後に情報処理端末202からファクシミリ装置201に
対してParkモードへの移行の要求を行う際の処理を
示す図である。
【図31】本発明の実施例における情報処理端末202
からファクシミリ装置201に送信画像を転送する際の
処理を示す図である。
【図32】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01の操作部108を示す図である。
【図33】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01の電源をONしたときのフローチャートである。
【図34】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01側Bluetooth制御タスク308の受信画像
アップロード処理を示すフローチャートである。
【図35】本発明の実施例における情報処理端末202
の電源を立ち上げた時の、情報処理端末202およびフ
ァクシミリ装置201間の通信フローを示す図である。
【図36】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01の動作状態が変化した際のファクシミリ装置201
および情報処理端末202間の通信フローを示す図であ
る。
【図37】本発明の実施例における情報処理端末202
の状態情報が変化したときのファクシミリ装置201お
よび情報処理端末202間の通信フローを示す図であ
る。
【図38】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01が指定された宛先にファクシミリ送信するときのフ
ァクシミリ装置201および情報処理端末202間の通
信フローを示す図である。
【図39】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01のBluetooth制御タスク308が実行する
電源オン処理の手順を示すフローチャートである。
【図40】本発明の実施例における情報処理端末202
のBluetooth制御タスク409が実行する電源
オン処理の手順を示すフローチャートである。
【図41】本発明の実施例におけるファクシミリ装置2
01のBluetooth制御タスク308が実行する
処理の手順を示すフローチャートである。
【図42】本発明の実施例における情報処理端末202
のBluetooth制御タスク409が実行する処理
の手順を示すフローチャートである。
【図43】本発明の実施例におけるファクシミリ装置F
S1を示すブロック図である。
【図44】本発明の実施例におけるファクシミリ装置F
S1を示す斜視図である。
【図45】本発明の実施例におけるファクシミリ装置の
本体操作パネル4324を示す平面図である。
【図46】本発明の実施例におけるファクシミリ装置F
S1のコードレスハンドスキャナ430の上面図であ
る。
【図47】本発明の実施例におけるファクシミリ装置F
S1のコードレスハンドスキャナ430を示す下面図で
ある。
【図48】本発明の実施例におけるコードレスハンドス
キャナ430の電源がオンされた時の初期化動作を示す
フローチャートである。
【図49】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0のParkモード移行動作を説明するフローチャート
である。
【図50】本発明の実施例における本体部Bの初期化動
作を示すフローチャートである。
【図51】本発明の実施例におけるコードレスハンドス
キャナ430と本体部Bとの間でやりとりされるパケッ
トの構造を示す図である。
【図52】本発明の実施例におけるパケット例を示す図
である。
【図53】本発明の実施例におけるパケット例を示す図
である。
【図54】本発明の実施例におけるスキャナインタフェ
ース初期化手順を示すチャートである。
【図55】本発明の実施例における図54に示すチャー
トの動作を説明するフローチャートである。
【図56】本発明の実施例におけるスキャナ未装着警告
動作を示すフローチャートである。
【図57】本発明の実施例におけるシートコピー時のイ
ンタフェースチャートである。
【図58】本発明の実施例におけるシートコピー時の動
作を示すフローチャートである。
【図59】本発明の実施例におけるコードレスハンドス
キャナ430をParkモードからActiveモード
へ移行する手順を示すフローチャートである。
【図60】本発明の実施例における本体部Bの操作によ
ってシート原稿をファクシミリ送信する動作を説明する
フローチャートである。
【図61】本発明の実施例におけるハンドスキャナで読
み取った画像を本体部Bの操作によってコピーするとき
におけるインタフェースチャートを示す図である。
【図62】本発明の実施例におけるハンドスキャナで読
み取った画像を本体部Bの操作によってコピーするとき
の動作を説明するフローチャートである。
【図63】本発明の実施例におけるハンドスキャナで読
み取った画像を本体部Bの操作によって、ファクシミリ
送信する動作を示すフローチャートである。
【図64】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0で読み取った画像をハンドスキャナ430の操作によ
ってコピーする場合におけるインタフェースチャートを
示す図である。
【図65】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0で読み取った画像をハンドスキャナ430の操作によ
ってコピーするときの動作を説明するフローチャートで
ある。
【図66】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0で読み取った画像をハンドスキャナ430の操作によ
ってコピーするときの動作のオペレーションと、ハンド
スキャナ430のディスプレイとを示す図である。
【図67】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0で読み取った画像をハンドスキャナ430の操作によ
ってファクシミリ送信する動作を示すフローチャートで
ある。
【図68】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0で読み取った画像をハンドスキャナ430の操作によ
ってファクシミリ送信するときの動作のオペレーション
とディスプレイ表示とを示す図である。
【図69】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0で読み取った画像をハンドスキャナ430の操作によ
ってファクシミリ送信するときの動作のオペレーション
とディスプレイ表示とを示す図である。
【図70】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0内のメモリ画像を本体部Bの操作によって消去する動
作を示すフローチャートである。
【図71】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0内のメモリ画像を本体部Bの操作によって消去する動
作のコードレスハンドスキャナ430の処理、本体部B
の処理等の関係を示すインタフェースチャートである。
【図72】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0内のメモリ画像を本体部Bの操作によって消去すると
きの動作のオペレーションとハンドスキャナ430のデ
ィスプレイの表示とを示す図である。
【図73】本発明の実施例におけるハンドスキャナ43
0のバッテリー電圧検出動作を示すフローチャートであ
る。
【図74】本発明の実施例におけるファクシミリ装置と
ハンドスキャナ間の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…CPU、 102…ROM、 103…RAM、 104…画像メモリ、 105…データ変換部、 106…読取制御部、 107…読取部、 108…操作部、 109…通信制御部、 110…留守録制御部、 111…解像度変換処理部、 112…符号復号化処理部、 113…記録制御部、 114…カラープリンタ、 115…Bluetooth制御部、 116…Bluetoothベースバンド処理部、 117…2.4GHz高周波部、 118…拡張スロット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 通博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中尾 宗樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡村 孝二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 直巳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 武田 智之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA02 AA05 AA37 AB17 AB42 AB50 AD05 BA00 BB03 5C072 AA01 BA06 PA04 PA07 PA09 UA11 5C073 BB07 CD01 CD14 5K101 KK01 LL01 LL11 NN03 NN06 NN18 NN21 NN34 TT06 UU16

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャナと、上記スキャナとの間で画像
    通信を行う画像通信装置とを具備する通信システムにお
    いて、 上記画像通信装置と上記スキャナとの間を、無線回線を
    介して、通信する無線通信手段と;上記スキャナで読み
    取った画像を印刷することを選択する選択手段と;印刷
    することが選択された場合、待機モードを解除すること
    を通知するコマンドを、上記スキャナが上記画像通信装
    置に送信する通知コマンド送信手段と;待機モード解除
    後には、上記スキャナから上記画像通信装置へ印刷デー
    タを送信する動作の開始を要求するコマンドを送信する
    要求コマンド送信手段と;上記スキャナが上記画像通信
    装置から、印刷データを送信する動作の開始を許可する
    コマンドを受信すると、メモリに格納している画像デー
    タの送信を、上記スキャナが開始する画像データ送信開
    始手段と;を有することを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 回線を通じて画像通信を行う画像通信装
    置と、スキャナとを具備する通信システムにおいて、 上記画像通信装置と上記スキャナとの間を、無線回線を
    介して、通信する無線通信手段と;上記スキャナの操作
    によって、画像データを通信回線に送信する指示がされ
    ると、待機モードを解除することを通知するコマンド
    を、上記スキャナが画像通信装置に送信する通知コマン
    ド送信手段と;上記待機モード解除後に、上記スキャナ
    から上記画像通信装置に送信要求するコマンドを、画像
    通信装置に送信する要求コマンド送信手段と;上記送信
    要求コマンドを受信した画像通信装置が、上記通信回線
    に発信する発信手段と;上記通信回線と接続されたとき
    に、上記画像通信装置が上記スキャナに対して画像デー
    タ送信開始を指示する送信開始指示手段と;上記画像デ
    ータ送信開始指示を受けた上記スキャナが、メモリに格
    納した画像データの送信を開始する送信開始手段と;を
    有することを特徴とする通信システム。
  3. 【請求項3】 回線を通じて画像通信を行う画像通信装
    置と、スキャナとを具備する通信システムにおいて、 上記画像通信装置と上記スキャナとの間を、無線回線を
    介して、通信する無線通信手段と;上記スキャナの操作
    によって、画像データを通信回線に送信する指示がされ
    ると、待機モードを解除することを通知するコマンド
    を、上記スキャナが画像通信装置に送信する通知コマン
    ド送信手段と;上記待機モード解除後に、上記スキャナ
    から上記画像通信装置に送信要求するコマンドを、画像
    通信装置に送信する送信要求コマンド手段と;スキャナ
    が上記画像通信装置から画像送信許可データを受信する
    と、メモリに格納してある画像データを上記画像通信装
    置に送信する第1の画像データ送信手段と;上記画像デ
    ータの送信が終了すると、上記画像通信装置が通信回線
    に発信する発信手段と;上記通信回線と接続すると、上
    記スキャナから受信した画像データを上記通信回線に送
    信する第2の画像データ送信手段と;を有することを特
    徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】 スキャナおよび、上記スキャナと通信を
    行う画像通信装置とを具備する通信システムにおいて、 上記画像形成装置と上記スキャナとの間を、無線回線を
    介して、通信する無線通信手段と;上記スキャナが画像
    読み取りを終了したことを検出する画像読み取り終了検
    出手段と;上記スキャナが画像読み取りを終了すると、
    待機モードを解除することを通知するコマンドを画像通
    信装置に送信する通知コマンド送信手段と;を有するこ
    とを特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記スキャナが読み取った画像を印刷することを選択す
    る選択手段と;印刷することが選択された場合に、待機
    モード解除後に、上記スキャナから上記画像通信装置
    に、印刷データ送信開始を要求するコマンドを送信する
    要求コマンド送信手段と;印刷データ送信開始を許可す
    るコマンドを、上記画像通信装置から上記スキャナが受
    信すると、メモリに格納されている画像データの送信を
    上記スキャナが開始する画像データ送信開始手段と;を
    有することを特徴とする通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 上記スキャナが読み取った画像を通信回線に送信するこ
    とを選択する選択手段と;上記通信回線へ送信すること
    が選択された場合に、待機モード解除後に、送信データ
    送信開始を要求するコマンドを、スキャナから画像通信
    装置に送信する要求コマンド送信手段と;上記スキャナ
    が上記画像通信装置から、送信データ送信開始を許可す
    るコマンドを受信すると、メモリに格納してある画像デ
    ータの送信を、上記スキャナが開始する画像データ送信
    開始手段と;を有することを特徴とする通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項において、 上記画像通信装置と上記スキャナとの間を通信する上記
    無線通信手段は、初期接続手順を経て無線リンクを確立
    するものであり、無線リンクを確立して、上記画像通信
    装置と上記スキャナとの間で所定の通信を行った後、一
    定時間待機状態が継続すると、該無線リンクを開放し、
    再度無線リンクを確立する際に初期接続手順が不要な低
    消費電力接続状態へ移行することを特徴とする通信シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか1項において、 上記画像通信装置と上記スキャナとの間を通信する上記
    無線通信手段は、初期接続手順を経て無線リンクを確立
    するものであり、無線リンクを確立して、上記画像通信
    装置と上記スキャナとの間で所定の通信を行った後、一
    定時間待機状態が継続すると、該無線接続を開放し、再
    度無線リンクを確立する際には、初期接続手順を実行す
    ることを特徴とする通信システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれか1項において、 上記画像通信装置と上記スキャナとの間を通信する上記
    無線通信手段は、初期接続手順を経て無線リンクを確立
    するものであり、無線リンクを確立して、上記画像通信
    装置と上記スキャナとの間で所定の通信を行った後、一
    定時間待機状態が継続すると、該無線リンクを開放し、
    再度無線リンクを確立する際に初期接続手順が不要な低
    消費電力接続状態へ移行し、さらに一定時間待機状態が
    継続すると、上記低消費電力接続状態を解消して該無線
    接続を開放し、再度無線リンクを確立する際には、初期
    接続手順を実行することを特徴とする通信システム。
  10. 【請求項10】 スキャナと、上記スキャナとの間で通
    信を行う画像通信装置とを具備する通信システムにおい
    て、 上記画像通信装置と上記スキャナとの間を無線接続する
    ことが可能であり、複数のモードを有する無線通信手段
    と;上記スキャナの所定の操作に応じて上記スキャナで
    読み取った画像を上記画像通信装置に送信する場合に、
    上記無線通信手段のモードを変更するモード変更手段
    と;を有することを特徴とする通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記モード変更手段は、上記所定の操作と上記無線通信
    手段のモードに応じて、上記モードの変更を行う手段で
    あることを特徴とする通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 上記所定の操作は、上記スキャナで読み取った画像を上
    記画像通信装置で出力するための操作であることを特徴
    とする通信システム。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 上記出力は、印字出力、上記画像通信装置に接続された
    通信回線への出力のうちの少なくとも一方を含むことを
    特徴とする通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項10において、 前記モード変更手段は、少なくとも上記無線通信手段の
    消費電力を変更するようにモードを変更する手段である
    ことを特徴とする通信システム。
  15. 【請求項15】 請求項10において、 上記無線通信手段は、Bluetooth規格に基づく
    通信を行う手段であることを特徴とする通信システム。
  16. 【請求項16】 無線通信に関する複数のモードを有す
    るスキャナとの間で無線接続が可能である通信装置にお
    いて、 所定の操作を検出する検出手段と;上記検出手段による
    検出に応じて上記スキャナで読み取った画像を上記画像
    通信装置に送信する場合に、上記スキャナの上記モード
    を変更するモード変更手段と;を有することを特徴とす
    る通信装置。
  17. 【請求項17】 通信装置において、 画像を読み取るための原稿の有無を判別する判別手段
    と;上記判別手段による判別結果を条件に、他の装置と
    無線通信可能な状態に制御する制御手段と;を有するこ
    とを特徴とする通信装置。
  18. 【請求項18】 スキャナと、上記スキャナとの間で通
    信する画像通信装置とを具備し、上記画像通信装置と上
    記スキャナとの間を無線接続することが可能であり、複
    数のモードを有する無線通信手段を有する通信システム
    の制御方法において、 所定の操作に応じて上記スキャナで読み取った画像を上
    記画像通信装置に送信する場合に、上記無線通信手段の
    モードを変更することを特徴とする通信システムの制御
    方法。
  19. 【請求項19】 無線通信に関する複数のモードを有す
    るスキャナと無線接続可能である通信装置の制御方法に
    おいて、 所定の操作を検出する検出工程と;上記検出工程おける
    検出に応じて上記スキャナで読み取った画像を上記画像
    通信装置に送信する場合に、上記スキャナの上記モード
    を変更するモード変更工程と;を有することを特徴とす
    る通信装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 通信装置の制御方法において、 画像を読み取るための原稿の有無を判別する判別工程
    と;上記判別工程における判別結果を条件に、他の装置
    と無線通信可能な状態に制御する制御工程と;を有する
    ことを特徴とする通信装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 請求項1〜請求項12のいずれか1項
    において、 上記スキャナは、上記画像通信装置に着脱可能な携帯型
    スキャナであることを特徴とする通信システム。
  22. 【請求項22】 請求項18において、 上記スキャナは、上記画像通信装置に着脱可能な携帯型
    スキャナであることを特徴する通信システムの制御方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項16において、 上記スキャナは、携帯型スキャナであることを特徴とす
    る通信装置
  24. 【請求項24】 請求項19において、 上記スキャナは、携帯型スキャナであることを特徴とす
    る通信装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007142410A1 (en) * 2006-06-05 2007-12-13 Jung-Sub Kim Portable separate-type multifunctional apparatus having scanning and copying functions

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