JP2002100655A - テープキャリア及びこれを用いた半導体装置 - Google Patents

テープキャリア及びこれを用いた半導体装置

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JP2002100655A
JP2002100655A JP2000290331A JP2000290331A JP2002100655A JP 2002100655 A JP2002100655 A JP 2002100655A JP 2000290331 A JP2000290331 A JP 2000290331A JP 2000290331 A JP2000290331 A JP 2000290331A JP 2002100655 A JP2002100655 A JP 2002100655A
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tape carrier
adhesive
chip
insulating film
wiring pattern
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Kenji Yamaguchi
健司 山口
Toyoharu Koizumi
豊張 小泉
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス転移温度が高い接着剤を使用し、絶縁フ
ィルムの透明性を向上させてLSIチップの位置決めを
容易にし、更にフリップチップ接合時の耐熱性に耐え、
しかも配線ピッチが50μmを超えて微細になってもリ
ード強度が低下せず、従って配線の浮き上がりによる剥
離を防止して製品の歩留と生産性を向上させる。 【解決手段】絶縁フィルム15に接着剤3を介して貼り
合わせた銅箔に配線パターン20を形成し、LSIチッ
プ10をフリップチップ接合するためパターン面にめっ
きを設けたテープキャリア1において、前記接着剤3が
吸水率0.2%〜2.7%、且つガラス転移温度180
℃以上で、前記絶縁フィルム15が、光の透過性を示す
指標であるカラーメータのL値が35以上である材料か
ら成る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性でフリップ
チップ接続時の位置合わせが容易なデバイスホールのな
いテープキャリアに係り、更に詳しくは、フリップチッ
プ接合時の位置合せに透明性を利用する場合に、カラー
メータのL値で透明性が示され、寸法安定性のある絶縁
フィルムを用いたTAB(Tape Automated Bonding )
用テープキャリア及びこれを用いた半導体装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイの市場拡大に伴
い、そのドライバーとしてTABテープの需要も急増し
ている。液晶ディスプレイ(LCD)は高精度化する傾
向にあり、TABテープも軽薄短小化が急激に進んでい
る。
【0003】TABは、高集積ICの実装を効率よく行
うために開発された実装方式であり、長尺状のTAB用
テープキャリア(TABテープ)上に半導体チップを連
続的に実装するものである。最近では、液晶パネル用だ
けでなく、CSP(Chip Scale Package)用のTABテ
ープも注目されている。
【0004】図7に従来のTABテープのフリップチッ
プ接続構造を示す。一般にTABテープは、厚さ50〜
125μm、幅35mmあるいは48mm、70mm等の幅を
有する有機ポリイミドテープ、ガラスエポキシテープ等
(吸水率1.4%以下)の絶縁フィルム15に、パンチ
ング加工によりデバイスホール8および実装時にTAB
テープ本体を送出すパーフォレーションホール(図示せ
ず)を形成し、この絶縁フィルム15に厚さ8〜24μ
mの厚さの接着剤3を介して、厚さ18〜35μmの圧
延銅箔あるいは電解銅箔等の銅箔を貼り合わせた後、フ
ォトレジスト・エッチングプロセスによって所定の配線
パターン20を形成している。次いで、このCu配線パ
ターン20の銅箔信号層(リード)2に、Snめっき1
6の無電解めっきを行っている。
【0005】次に、リード2に対し半導体チップ10
(ここではLCD駆動用のLSI)の能動面をフェース
ダウンで向き合わせ、インナリード・ボンディングで、
LSIチップ10の素子電極たるAuバンプ17とリー
ド2とをフリップチップ接続し、その後、この接続部を
ポッティング樹脂(図示せず)で封止して、液晶用パネ
ルに実装される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記TAB
テープからデバイスホールを無くすことができれば、リ
ードの剥離やリード間の接触を防止して、リードの微細
化や狭ピッチ化を図る上で有利である。しかし、デバイ
スホールの無いTABテープ構造とした場合、TABテ
ープが透明性でないために、フリップチップ接続時の位
置認識ができない。即ち、TABテープのフリップチッ
プ接続構造では、配線パターンと電極とが対面するの
で、上から見ながら位置合わせをすることができない。
そして、位置合わせをするには、対面する配線パターン
と素子電極とを光学系を介して見ることのできる新規な
フリップチップボンディング用の装置の開発が必要とな
り、汎用のギャングボンディング方式のボンダを使用で
きないという問題が生じる。
【0007】より具体的に、本発明の実施形態に係る図
1を併用して説明する。まず、デバイスホールの無いT
ABテープでフリップチップ接続する形態としては、図
1の形態が考えられる。しかし、絶縁フィルム15とし
て、例えば宇部興産株式会社製の商品名「ユーピレック
スS」のポリイミド樹脂を用いたのでは、上記一般的T
ABテープの厚さ範囲50〜125μmの下限である5
0μm厚さでも、後述する透明性の度合いを示すL値が
35未満で透明性が無く、汎用のTAB用インナリード
ボンダ(ギャング・ボンダ)が改造しても使えない。
【0008】一方、片面CCL(Copper Clad Laminat
e)では、Cu厚さ18μm/絶縁フィルム厚さ25μ
mの組合わせを用いた場合でも、L値が35未満で透明
性が無く、汎用のTAB用インナリードボンダ(ギャン
グ・ボンダ)が改造しても使えない。
【0009】これに対し、絶縁フィルム15として、例
えば東レデュポン株式会社製の商品名「カプトンEN」
のポリイミド樹脂を用いれば、透明性が得られる。即
ち、この透明性の絶縁フィルムの片面にスパッタリング
により銅の膜を被着させて、片面銅膜のCu層厚さ8μ
m/絶縁フィルム(東レ・デュポン製カプトンEN)厚
さ38μmの2層構造(図2参照)とすると、中間に遮
光性の接着剤が介在しない2層構造であるので、透明性
の度合いを示すカラーメータのL値が35以上となっ
て、フリップチップ接続時の位置合わせに必要な透明性
が得られる。このため、既存の汎用のTAB用インナリ
ードボンダ(ギャング・ボンダ)を改造して使用するこ
とができる。
【0010】しかし、この透明性の東レデュポン株式会
社製の「カプトンEN」から成るポリイミド樹脂に、ス
パッタリングにより銅の膜を被着させた2層構成の場
合、Cu層と絶縁フィルム15との接着強度(ピール強
度)が弱く、配線ピッチが50μmを超えて微細になる
と、リード強度が低下して配線がめっき時に浮き上が
り、剥離して使えない。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、ガラス転移温度Tgが高い接着剤を使用し、従来の
3層構造のTABテープの手法を利用するが、絶縁フィ
ルムは、透明性を表わすL値が高く寸法安定性の良いも
のを使用することにより、透明性を向上させて、LSI
チップの位置決めを容易にし、更にフリップチップ接合
時の耐熱性に耐え、しかも配線ピッチが50μmを超え
て微細になってもリード強度が低下せず、従って配線の
浮き上がりによる剥離を防止して製品の歩留と生産性を
向上させるテープキャリア及びこれを用いた半導体装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成したものである。
【0013】(1)請求項1の発明に係るテープキャリ
アは、絶縁フィルムに接着剤を介して貼り合わせた銅箔
に配線パターンを形成し、半導体チップをフリップチッ
プ接合するためパターン面にめっきを設けたテープキャ
リアにおいて、前記接着剤の吸水率が0.2%以上で
2.7%を超さないもので、ガラス転移温度が180℃
以上で、前記絶縁フィルムが、光の透過性を示す指標で
あるカラーメータのL値が35以上である材料から成る
ことを特徴とする。
【0014】このテープキャリアによれば、接着剤の吸
水率を0.2%以上、2.7%以下とすることで、接着
剤における吸湿した水分の通過を許容し、耐リフロー時
のクラック(層間剥離)の発生を防止することができ
る。またガラス転移温度Tgを180℃以上とすること
で、フリップチップ接合時の耐熱性を確保することがで
きる。更に、絶縁フィルムに、光の透過性を示す指標で
あるカラーメータのL値が35以上である材料を用いて
いるので、デバイスホールを設けていない形態であって
も、その配線パターンと半導体チップのバンプとを対面
させて位置合わせを行う際に、絶縁フィルムを透過し
て、配線パターンを裏面から認識することが可能であ
る。従って、フリップチップ接合時に、絶縁フィルムの
透明性を利用して容易に位置合わせを行うことができ、
既存のギャングボンディング方式のボンダを用いて、正
確にフリップチップ接合することができる。よって、製
品の歩留と生産性を向上させることができる。
【0015】(2)請求項2の発明は、前記絶縁フィル
ムが、フリップチップ接合時の位置合せに透明性を利用
する場合に、カラーメータのL値で透明性が示され、し
かも所定の厚さと幅を有し、寸法安定性のあるポリイミ
ド樹脂であることを特徴とする。
【0016】このようなポリイミド樹脂としては、例え
ば、厚さ38μm、幅35mmで、カラーメータによるL
値が、L値=54であるところの、東レデュポン株式会
社製の商品名「カプトンEN」(吸水率1.7%)や、
厚さ25μm以下のDupont製のMicrolux
HDがある。
【0017】(3)請求項3の発明は、前記銅箔の厚さ
が25μm以下で3μm以上であることを特徴とする。
【0018】これは、Cu配線の銅箔の厚さを限定する
ことで、微細配線ピッチ(70μm以下)でもエッチン
グ精度を良くし、また厚さ3μm以上にすることで、銅
箔と接着剤の密着強度を確保するためである。
【0019】この特徴によれば、絶縁フィルムの片面に
スパッタリングにより銅の膜を被着させた形態、つまり
接着剤なしの形態に較べ、銅箔のより強度な密着強度を
得ることができる。
【0020】(4)請求項4に記載の発明は、前記配線
パターン上にSnの無電解めっきまたは電気めっきが施
されていることを特徴とする。
【0021】(5)請求項5の発明に係る半導体装置
は、請求項1〜4のいずれかに記載のテープキャリアを
用い、その配線パターンと半導体チップのバンプとを対
面させてフリップチップ接合したことを特徴とする。
【0022】この半導体装置は、上記デバイスホールの
ない透明性のテープキャリアを用いたものであり、その
配線パターンと半導体チップのバンプとを対面させ、絶
縁フィルムの透明性を利用して位置合わせを行い、ギャ
ングボンディング方式のボンダでフリップチップ接合し
て得ることができる。
【0023】<作用>本発明は、絶縁フィルムに接着剤
を介して貼り合わせた銅箔に配線パターンを形成し、半
導体(LSI)チップをフリップチップ接合するため配
線パターン面にSnめっきを施したテープキャリア、特
にデバイスホールの無いテープキャリアにおいて、接着
剤及び絶縁フィルムについて、更には銅箔について、下
記の要件を充足することが重要であるとの認識に基づい
てなされたものである。
【0024】(1)接着剤の吸水率が0.2%以上(2
3℃、24h水中)であり、2.7%を超さないこと。
【0025】これは、吸湿の水分を接着剤層から放失さ
せるためで、耐リフロー時のクラック(層間剥離)を防
止するものである。しかし、接着剤の吸水率が0.2%
未満ではその接着剤層でダイボンディング剤とトランス
ファーモールド樹脂の吸湿したものが通過しにくくなる
ため適さない。一方、接着剤が2.7%を超すと接着剤
層のみでリフロー(温度約240℃)の加熱の際、吸湿
の水分を接着剤層から放失しきれずに、耐リフロー時の
クラック(層間剥離)を発生させるためである。
【0026】(2)またガラス転移温度Tgが180℃
以上であること。
【0027】接着剤層は、フリップチップ接合のために
温度約200℃×時間4Sec程度の加熱と時間に対し
て耐えられる必要があるためである。
【0028】(3)絶縁フィルムの光の透過性の指標で
あるL値が35以上であること。
【0029】(a)このL値は、図5に示すカラーメー
ターの原理で測定されるものである。
【0030】タングステン電球を規定の電圧で点灯して
得られる光源50からの標準の光Paλを、試料51に
照射する。次に、その反射光Paλ・ρλ(ρλ:試料
の反射率)を、所定の3つの単波長の光エネルギーに分
け、即ち、光源の分光分布調整用の色温度変換フィルタ
[(Tλ)x、(Tλ)y、(Tλ)z]52、三刺激
値フィルタ(ベクトルxλ、ベクトルyλ、ベクトルz
λ)53、受光器スペクトル感度補正フィルタ[(C
λ)x、(Cλ)y、(Cλ)z]54を通して、三色
に分光して受光器55で受光し、それぞれ光電変換を行
う。図示のSλのグラフ56は受光器55の持つ3つの
総合スペクトル感度を示す。また、X、Y、Zのグラフ
57は受光器における受光量(三刺激値)を示す。これ
らの三刺激値X、Y、Zはグラフ57の斜線の面積に比
例した電流として測定される。
【0031】ここで、光源のエネルギー分布をPλと
し、スペクトル3刺激値をベクトルxλ、ベクトルy
λ、ベクトルzλとし、物体の反射率をρλとしたと
き、三刺激値X、Y、Zは次のように表される。
【0032】 X=C∫Pλ・ベクトルxλ・ρλ・dλ Y=C∫Pλ・ベクトルyλ・ρλ・dλ Z=C∫Pλ・ベクトルzλ・ρλ・dλ 但し、C=1/∫Pλ・yλ・dλ 上述した透明度を表すL値は、このカラーメータから出
力される三刺激値X、Y、ZのうちのY値を用いて、L
=10√Yで与えられる。このL値が35以上では、絶
縁フィルム15に光の透過性があり、L値が35未満で
は透過性がない。即ち、既存のTABテープ用ILB
(インナ・リード・ボンディング)ボンダでは、LSI
チップの位置合わせに絶縁フィルムの光の透過性が必要
で、その指標であるL値が35以上が必要である。
【0033】(b)図3及び図4は、フリップチップボ
ンダの方式の模式図である。
【0034】図3は既存のTABテープ用のILB(イ
ンナ・リード・ボンディング)ボンダを用いてフリップ
チップ接合を行う場合を示しており、絶縁フィルム15
上の銅箔信号層2にSnめっき16を施したTABテー
プ(TAB用テープキャリア)1に対し、ウェハ31に
Auバンプ17を形成(バンピング)したLSIチップ
10を対向させて位置合わせを行う。即ち、ステージ3
2上にLSIチップ10を能動面が上側となるように載
置し、その上方にTABテープ1を銅箔信号層2側が下
側となるようにして配置し、Auバンプ17とSnめっ
き16の施された銅箔信号層2とを対面させる。このと
き絶縁フィルム15はL値が35以上であり光の透過性
があるので、絶縁フィルム15側から図示しないCCD
カメラで視認することができる。従って、絶縁フィルム
15を通してTABテープ1の銅箔信号層2のボンディ
ング位置にLSIチップ10を容易に位置合わせするこ
とができる。LSIチップの位置合わせ後、ボンディン
グツール33を押し下げて、ギャングボンディングす
る。このように絶縁フィルム15の透明性を利用してチ
ップの位置合わせを行うので、デバイスホールの無いT
ABテープであっても、位置ずれの発生をなくし、生産
歩留りを大幅に向上させることができる。
【0035】図4は、新規なフリップチップ−ILBボ
ンダを用いてフリップチップ接合を行う場合を示してい
る。図3の場合と異なる点は、ステージ32に、絶縁フ
ィルム15側が位置するようにしてLSIチップ10を
載置し、その上方にLSIチップ10を能動面をTAB
テープ1に向けて位置させていることにある。即ち、T
ABテープ1の銅箔信号層2に対し、それより面規模の
小さいLSIチップ10をその素子電極側が来るように
対面させている。LSIチップ10側から図示しないC
CDカメラで撮像することになるので、比較的容易にフ
リップチップ接続位置を視認することができ、チップの
位置合わせを行うことができる。なお、この新規なフリ
ップチップ−ILBボンダを使用した構成では、絶縁フ
ィルム15に光の透過性は、必ずしも必要でない。
【0036】(4)上記条件を満たすと同時に、貼り合
わせる銅箔に、厚さ25μm以下3μm以上のものを選
定使用すること。
【0037】これは微細配線ピッチ(70μm以下)で
は、Cu配線の銅箔の厚さを限定することで、エッチン
グ精度を良くするためである。また厚さ3μm以上にす
ることで、銅箔の粗化面最大あらさRz=2.5μmで
も、接着剤との接着を確保(銅箔と接着剤の密着強度を
確保する)するためである。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図示の
実施例を中心に説明する。
【0039】(実施例1:図1)本発明の組合せの実施
例1として、テープ基材たる絶縁フィルム15に、厚さ
38μmで幅35mmのポリイミド樹脂、ここでは光の透
過性を示す指標であるカラーメータによるL値が、L値
=54であるところの、東レデュポン株式会社製の商品
名「カプトンEN」(吸水率1.7%)を用い、このテ
ープ基材に、巴川製作所株式会社の巴川X接着剤3(吸
水率1.2%)を厚さ8μmに塗布することにより、接
着剤付き絶縁フィルムを得た。尚、ここに接着剤3は巴
川Xに限定するものではなく、巴川V、巴川SPであっ
てもよい。
【0040】この接着剤付き絶縁フィルムに、パンチン
グで、送り穴(パーフォレーション)を打抜きした後、
電解銅箔から成る厚さ9μmで粗化面最大あらさ1.5
μmの銅箔を貼り合わせキュアした。なお、絶縁フィル
ムにデバイスホールは設けなかった。11としてデバイ
スホールのなしの領域を示す。
【0041】その後、この銅箔に対し、配線パターン2
0の形成をフォトレジとエッチングプロセスにより実施
し、リードピッチが34μmのものと50μmの2種類
の銅箔信号層(リード)2を得た。
【0042】次に、形成したCu配線パターン表面にS
n(0.5μm厚さ)無電解めっきを施してCOF(Ch
ip On FilmあるいはChip on Flexible Circuit)用のT
ABテープを完成した。次に、汎用のギャングボンディ
ング方式のボンダで、図3に示すように、LSIチップ
10をステージ32に固定(約500℃加熱)した後、
COF用TABテープ1のリード2をLSIチップ10
のAuバンプ17に、カプトンENの透明性を利用して
画像処理により位置合わせした。そして、フリップチッ
プボンダのボンディングツール33を約100℃で加熱
加圧し、フリップチップ接合9を約3sec以内で完了
した。
【0043】その結果、本発明の材料選定構造のもの
が、TABテープの微細ピッチの品質を保持し、従来の
ギャングボンディング方式のボンダでもボンディング性
が向上した。
【0044】一方、比較のため、絶縁フィルム15とし
て東洋メタライジング製の「カプトンEN」厚さ38μ
mを用い、これにスパッタリングにより銅の膜を被着し
てCuめっきし、銅層厚さ8μmのものとした2層フィ
ルムを用いて、同様にCOF用TABテープを製作し
た。この組み合わせでは、配線パターン20として、リ
ードピッチ34μmのものと50μmの2種類を作成し
た後にSnめっきをしたところ、Snの染み込み(リー
ド配線の浮き上がりによる剥離)が認められ、特にリー
ドピッチが34μmのものは、全面剥離してTABテー
プの品質を満足しなかった。
【0045】(実施例2:図6)上記実施例では、デバ
イスホール無しのフリップチップ接続タイプのTABテ
ープで、配線パターンの上表面にソルダレジストを塗布
しない形態について説明したが、ソルダレジストあるい
はフォトソルダレジストを塗布する場合にも応用可能で
ある。
【0046】図6に液晶ディスプレイのドライバーとし
て用いるTABテープの実施例を示す。ポリイミド樹脂
製絶縁フィルムのテープ基材(厚さ75μm、幅70m
m)として、光の透過性を示すカラーメータのL値が
「L値=54」である東レデュポン株式会社製の商品名
「カプトンEN」(吸水率1.7%)を用い、このテー
プ基材に、接着剤2(吸水率1.2%)を厚さ8μmに
塗布することにより、接着剤付き絶縁フィルムを得た。
【0047】パンチングで送り穴(パーフォレーション
ホール)7を打ち抜きした後、厚さ18μmの銅箔テー
プを用いてラミネートし、キュアした。デバイスホール
は設けなかった。そのパターン面の銅箔の厚さ18μm
に対して、フォトアプリケーション(露光・エッチン
グ)により、インナーリード21、入力側及び出力側の
アウターリード22から成る配線パターン20を形成し
た。5はこの配線パターン20上に部分的に設けたソル
ダレジストを示す。11はデバイスホールなしの領域を
示す。
【0048】次に、配線パターン3の領域のうち、カバ
ーコート材20の樹脂層から露出している部分に、無電
解Snめっきを0.4μm厚さ施して完成品のTABテ
ープとした。
【0049】次に、このTABテープに対して、LSI
チップ10をその能動面をTABテープ側にして対面さ
せ、その素子電極たるバンプ17を、デバイスホールな
しの領域11の周囲のインナーリード21に対し位置合
わせし、フリップチップ接合した。
【0050】上記実施例1及び実施例2によれば、次の
ような利点が得られる。
【0051】(1)本実施例のTABテープとフリップ
チップ接続構造により、従来のボンダでボンディングが
可能となった。
【0052】(2)本実施例のTABテープとフリップ
チップ接続構造により、微細配線(ピッチ50μm以下
特にピッチ34μm)のCOF用TABテープの製造の
歩留と生産性が向上し、安定した量産ができるようにな
った。
【0053】(3)本実施例のTABテープとフリップ
チップ接続構造は、従来のボンダでのボンディング性が
向上し、その歩留と生産性が向上し、安定した量産がで
きるようになった。
【0054】(4)本実施例のTABテープとフリップ
チップ接続構造は、絶縁抵抗性がくまた、耐マイグレー
ション特性に優れた、微細配線(ピッチ50μm以下)
のCOF用TABテープに最適であることが判明した。
【0055】(5)本実施例のCOF用のTAB用テー
プ構造は、片面のポッティングあるいはトランスファー
モールド・タイプで、絶縁抵抗性が高くまた、耐マイグ
レーション特性に優れた、微細配線(ピッチ80μm以
下)のCSP(Chip Scale Package)、Tape−BGA
(Ball Grid Array )、のフリップチップタイプ及びワ
イヤボンディングタイプのCSP等に適する。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0057】(1)請求項1〜5に記載の発明によれ
ば、テープキャリアの接着剤の吸水率を0.2%以上
2.7%以下としているので、接着剤における吸湿した
水分の通過を許容し、耐リフロー時のクラック(層間剥
離)の発生を防止することができる。またガラス転移温
度Tgを180℃以上としているので、フリップチップ
接合時の耐熱性を確保することができる。更に、絶縁フ
ィルムに、光の透過性を示す指標であるカラーメータの
L値が35以上である材料を用いているので、デバイス
ホールを設けていない形態であっても、その配線パター
ンと半導体チップのバンプとを対面させて位置合わせを
行う際に、絶縁フィルムを透過して、配線パターンを裏
面から認識することが可能である。従って、フリップチ
ップ接合時に、絶縁フィルムの透明性を利用して容易に
位置合わせを行うことができ、汎用の既存のギャングボ
ンディング方式のボンダを用いて、正確にフリップチッ
プ接合することができる。よって、製品の歩留と生産性
を向上させることができる。
【0058】(2)請求項3に記載の発明によれば、テ
ープキャリアの銅箔の厚さを25μm以下で3μm以上
としているので、微細配線ピッチ(70μm以下)でも
エッチング精度を良くし、また銅箔と接着剤の密着強度
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTAB用テープ(デバイスホール無
し)におけるインナリードのフリップチップ接続状態を
示す断面図である。
【図2】スパッタリングにより銅の膜を被着した、接着
剤レスのTAB用テープ(デバイスホール無し)のイン
ナリードのフリップチップ接続状態を示す断面図であ
る。
【図3】汎用のTABテープ用ILBボンダを用いてフ
リップチップ接合を行う場合の工程を示した図である。
【図4】新規なフリップチップボンダを用いてフリップ
チップ接合を行う場合の工程を示した図である。
【図5】光の透過性を示す指標であるカラーメータのL
値の測定原理を示す概略図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図である。
【図7】従来のTABテープ(デバイスホール有り)に
おけるインナリードのフリップチップ接続状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 TABテープ(TAB用テープキャリア) 2 銅箔信号層(リード) 3 接着剤 5 ソルダレジスト 7 送り穴 8 デバイスホール 9 フリップチップ接合 10 LSIチップ 11 デバイスホール無し 15 絶縁フィルム 16 Snめっき 17 Auバンプ 20 配線パターン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁フィルムに接着剤を介して貼り合わせ
    た銅箔に配線パターンを形成し、半導体チップをフリッ
    プチップ接合するためパターン面にめっきを設けたテー
    プキャリアにおいて、 前記接着剤は、その吸水率が0.2%以上で2.7%を
    超さないもので、且つガラス転移温度が180℃以上で
    あり、 前記絶縁フィルムは、光の透過性を示す指標であるカラ
    ーメータのL値が35以上である材料から成ることを特
    徴とするテープキャリア。
  2. 【請求項2】前記絶縁フィルムが、フリップチップ接合
    時の位置合せに透明性を利用する場合に、カラーメータ
    のL値で透明性が示され、寸法安定性のあるポリイミド
    樹脂から成ることを特徴とする請求項1記載のテープキ
    ャリア。
  3. 【請求項3】前記銅箔の厚さが25μm以下で3μm以
    上であることを特徴とする請求項1又は2記載のテープ
    キャリア。
  4. 【請求項4】前記配線パターン上にSnの無電解めっき
    または電気めっきが施されていることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載のテープキャリア。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のテープキ
    ャリアを用い、その配線パターンと半導体チップのバン
    プとを対面させてフリップチップ接合したことを特徴と
    する半導体装置。
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