JP2002100523A - 熱間塑性加工Nd−Fe−B系磁石の製造方法 - Google Patents

熱間塑性加工Nd−Fe−B系磁石の製造方法

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JP2002100523A JP2000286042A JP2000286042A JP2002100523A JP 2002100523 A JP2002100523 A JP 2002100523A JP 2000286042 A JP2000286042 A JP 2000286042A JP 2000286042 A JP2000286042 A JP 2000286042A JP 2002100523 A JP2002100523 A JP 2002100523A
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Norio Yoshikawa
紀夫 吉川
Hideki Toda
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Shuichi Arai
修一 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超急冷薄帯の粉末を用いて熱間塑性加工Nd-
Fe-B系磁石を製造するに際し、粉末に内部潤滑剤を
多量に添加混合しなくても冷間プレス成形工程でダイス
壁面に焼付きを生ぜしめることなく、良好に連続成形が
可能であり、また熱間塑性加工に際して良好に塑性加工
でき、且つ得られた磁石に対して良好な磁気特性を与え
ることのできる熱間塑性加工Nd-Fe-B系磁石の製造
方法を提供する。 【解決手段】Nd-Fe-B系磁石合金の超急冷薄帯を粉
砕して得た粉末206を冷間プレス成形した後、熱間塑
性加工を経てNd-Fe-B系磁石を得るに際し、冷間プ
レス成形で用いるダイス200の表面粗さを1.0μm
以下となすとともに、冷間プレス成形を施す粉末206
に内部潤滑剤を0.01重量%以下の微小量添加混合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は熱間塑性加工Nd
-Fe-B系磁石の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】熱間塑
性加工Nd-Fe-B系磁石素材は、従来、超急冷したN
d-Fe-B系薄帯の粉末を冷間プレス成形,熱間プレス
成形,熱間塑性加工の3回のプレス加工を経て製造して
いる。
【0003】ここで冷間プレス成形は粉末を先ず形にす
るための処理工程であって、この冷間プレス成形におい
て、粉末を一旦円柱とかリング状とかの形状に成形す
る。熱間プレス成形は、この冷間プレス成形で得た成形
体の密度を高める処理工程であり、また熱間塑性加工は
磁気的な異方性を付与するための処理工程である。
【0004】熱間塑性加工により磁気的な異方性を付与
した成形品は、その後機械加工,防錆処理(エポキシ電
着やニッケルメッキ等)が施された上、検査工程で不良
品が除かれて良品に対し異方性を付与した方向に着磁処
理が施され、磁石製品となる。
【0005】この製造工程中、粉末を冷間プレス成形す
る処理工程において、従来ダイス壁面に焼付きが発生し
たり、成形体に横割れが発生するといった問題が生じて
いた。例えばこの冷間プレス成形は、図4に示している
ようにダイス200内において、上パンチ202と下パ
ンチ204とで材料粉末206を圧縮成形するが、この
ときダイス200におけるダイス壁面200Aに焼付き
が発生したり、或いはまた得られた成形体に横割れが発
生してしまうのである。
【0006】このため従来にあっては、粉末中に内部潤
滑剤を添加混合しておくことでその問題の解決を図って
いる。ここで内部潤滑剤としては、純粋に潤滑機能を有
するものの外に、結合剤(バインダ)としての機能を有
するもの等が用いられている。
【0007】ところが粉末中にこのような内部潤滑剤を
添加混合した場合、熱間塑性加工を行う際の熱間塑性加
工性や、磁石の磁気特性に悪影響が生ずるといった問題
がある。その理由は内部潤滑剤が粉末と反応してしまう
ことによるものと考えられている。
【0008】粉末中に添加混合した内部潤滑剤は冷間プ
レス成形後、不活性ガス雰囲気或いは真空雰囲気で除去
処理されるが、この除去処理で内部潤滑剤を完全に除去
することは困難で、大なり小なり成形体に残ってしまう
のを避け得ない。このため除去処理をしたとしても、熱
間塑性加工性及び磁気特性の低下が避けられないのであ
る。
【0009】またこのように粉末中に内部潤滑剤を添加
混合した場合、その内部潤滑剤のための費用がかかると
ともに、後において内部潤滑剤を除去処理する工程が必
要となり、更にこの内部潤滑剤は一般に有機系の物質で
あることから除去処理時にガスが発生し、このガスが環
境に悪影響を及ぼすといった問題も生じていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の熱間塑性加工N
d-Fe-B系磁石の製造方法はこのような課題を解決す
るために案出されたものである。而して請求項1のもの
は、Nd-Fe-B系磁石合金の超急冷薄帯を粉砕して得
た粉末を冷間プレス成形した後、熱間塑性加工を経てN
d-Fe-B系磁石を得るNd-Fe-B系磁石の製造方法
において、前記冷間プレス成形で用いる成形型としての
ダイスの表面粗さを1.0μm以下となすとともに、該
冷間プレス成形を施す前記粉末に内部潤滑剤を0.01
重量%以下の微小量添加混合することを特徴とする。
【0011】請求項2のものは、請求項1において、前
記内部潤滑剤を0.005重量%以下の量で前記粉末に
添加混合することを特徴とする。
【0012】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記冷間プレス成形に際して成形型表面に外
部潤滑剤を塗布することを特徴とする。
【0013】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は粉末を冷
間プレス成形するに際して、その冷間プレス成形で用い
るダイスの表面粗さを1.0μm以下の平滑な面となす
とともに、粉末中に内部潤滑剤を0.01重量%以下の
微小量添加混合するものである。
【0014】ここで表面粗さはJIS B 0601−1
982に規定するところの中心線平均粗さを意味してい
る。冷間プレス成形に際して生ずるダイス壁面の焼付き
は、粉末がダイス壁面に対して良好に滑ってくれず、こ
のため粉末とダイス壁面との間に大きな発熱が生じ、そ
の発熱により粉末がダイス壁面に融着することによって
起るものである。
【0015】そこで本発明者はダイス壁面を平滑化する
ことに着目し、種々の実験、研究を行ったところ、ダイ
ス壁面をJIS B 0601−1982に規定する中心
線平均粗さで1.0μm以下としたところ、ダイス壁面
の焼付きに対して大きな効果を生ずることが判明した。
即ちダイスの表面粗さを1.0μm以下とすることで、
ダイス壁面の焼付きを効果的に低減できることが判明し
た。本発明はこのような知見に基づいてなされたもので
ある。
【0016】この場合内部潤滑剤の添加混合を全く無く
してしまうことができれば好都合である。しかしながら
内部潤滑剤の添加混合を全く無くしてしまうと、ダイス
壁面の焼付きを十分に防止することが難しいことも併せ
て判明した。
【0017】そこで本発明者は内部潤滑剤の添加量につ
いて研究したところ、その内部潤滑剤を微小量添加混合
することで、具体的には0.01重量%以下の微小量添
加混合することで、ダイス壁面の焼付きを効果的に抑制
できることが分った。
【0018】即ち従来のように内部潤滑剤を多量に添加
混合しなくても、ダイス壁面を上記のような平滑な面と
した場合、内部潤滑剤を微小量添加混合するだけで、ダ
イス壁面の焼付きの問題を解決できることが判明した。
【0019】この内部潤滑剤は、微小量添加混合するこ
とによって、粉末の冷間プレス成形に際して成形空間へ
の粉末の充填密度を高めることができる効果も奏する。
一方、内部潤滑剤を0.01重量%以下の微小量で添加
混合した場合、熱間塑性加工性及び磁気特性に対する悪
影響の程度を調べたところ、この程度の微小量であれば
それら熱間塑性加工性及び磁気特性に対する悪影響は殆
ど生じないことも併せて判明した。
【0020】即ち本発明によれば、熱間塑性加工性及び
磁気特性に対して実質的に悪影響を及ぼすことなく、冷
間プレス成形に際しての成形性を効果的に高めることが
できる。
【0021】かかる本発明によれば、磁石における磁気
特性、特にiHcを向上させる効果が得られ、更にまた
内部潤滑剤の使用量を従来に比べて大幅に低減すること
ができるため、その内部潤滑剤に要するコストを低減で
き、更にまた冷間プレス成形後における内部潤滑剤の除
去処理を省略ないし容易なものとできるとともに、熱間
塑性加工に際して熱間変形抵抗を小さくでき、低圧で且
つ短時間での塑性加工が可能となる。更にまた、内部潤
滑剤の除去処理で発生する有害ガスをなくし若しくは極
めて微小となし得るなどの効果が得られる。
【0022】尚、内部潤滑剤は少なくとも0.002重
量%以上添加することが望ましい。また内部潤滑剤の添
加量の上限は、できれば0.005重量%以下とするこ
とが望ましい(請求項2)。
【0023】本発明においては冷間プレス成形に際し
て、成形型表面に外部潤滑剤を塗布することができる
(請求項3)。ここで外部潤滑剤は粉末に添加混合する
ものではなく、粉末材料の外部、即ち成形面表面に塗布
するものを意味する。
【0024】このように成形型表面に外部潤滑剤を塗布
しておくことで、冷間プレス成形に際してのダイス壁面
の焼付きを更に良好に防止することができる。請求項3
の発明は、特に長さの長い成形体を成形する際に適用し
て効果的である。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を以下に詳述する。 <実施例1>Nd:30.5重量%,Fe:残部,Co:6.0重
量%,Ga:0.6重量%,B:0.9重量%から成るNd-F
e-B系磁石合金を単ロール法で超急冷し、厚さ25μ
mの薄帯を得た。その薄帯の結晶粒径は0.1μm以下
と非常に微細なものであった。
【0026】次にその薄帯を粉砕して、200μm以下
の長さの粉末にし、これを内径寸法φ18mmのダイス
を用い、図4に示すようにして種々の条件で冷間プレス
成形を行った。その結果を表1に示している。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示しているように、この冷間プレス
成形試験ではダイス表面粗さ及び成形体長さを種々変化
させて冷間プレス成形を行い、焼付き発生までのプレス
回数及び成形体の横割れ発生数を調べた。尚、この冷間
プレス成形では粉末中に内部潤滑剤としてステアリン酸
Liを0.005重量%添加混合した。
【0029】この表1においてNo.2とNo.3との比
較,No.7とNo.9との比較,No.8とNo.10と
の比較をすると、それぞれダイス表面粗さ,成形体長さ
は同じ条件であるにも拘らず、No.3はNo.2に対し
て、またNo.9はNo.7に対して、更にNo.10は
No.8に対してそれぞれ焼付き発生までのプレス回数
が多くなっている。
【0030】これはNo.3,No.9,No.10では
5回に1回の割合で粉末を成形空間に充填する前に、ダ
イスに極少量の潤滑油(外部潤滑剤)を塗布した結果、
焼付き発生までのプレス回数が伸びたものである。この
表1の結果から、ダイス表面粗さを1.0μm以下の平
滑な面とすることでダイス壁面の焼付きを良好に抑制で
きることが分る。特に成形体長さが30mm未満の短い
ものである場合、ダイス壁面に外部潤滑剤を塗布しなく
ても、十分良好に焼付きを生ぜしめないで冷間プレス成
形できることが分る。
【0031】<実施例2>実施例1と同じ粉末を用い、
これに表2に示す各種内部潤滑剤を添加混合した後、図
4に示す装置を用いて冷間プレス成形を行いφ18mm
×22mmの円柱状の成形体を作製した。尚、表2中N
o.Aは内部潤滑剤を添加混合しないものであり、また
No.B〜No.Gまでは連続冷間プレス成形可能な最小
限の量で内部潤滑剤を粉末に添加混合したものである。
更にNo.Hは内部潤滑剤を本発明の範囲内で微小量添
加混合したものである。
【0032】ここで添加混合した内部潤滑剤は、同じ表
2に示す条件下で冷間プレス成形後にその除去処理を行
った。尚、この冷間プレス成形では表面粗さ0.3μm
のダイスを用いた。
【0033】
【表2】
【0034】次に上記処理で得た冷間プレス成形体をA
r中,800℃の条件下で熱間プレス成形を行った。そ
してその熱間プレス成形体を一旦室温まで冷却した後、
全ての熱間プレス成形体を800℃,250MPa
(2.5tonf/cm),18秒の条件の下で熱間
押出加工(熱間塑性加工)した。
【0035】尚この熱間押出加工は図1に示す方法で行
った。即ち、ダイス10内部に熱間プレス成形体をセッ
トして、これを上パンチ12と下パンチ14とを用いて
押出し加工を行った。そして得られた磁石素材の押出し
深さ,ラジアル方向の磁気特性を調べた結果が表3に併
せて示してある。
【0036】
【表3】
【0037】この表3の結果から、内部潤滑剤を従来と
同様に粉末に添加混合したNo.B〜No.Gの場合熱間
加工性が低下し、押出し深さの値が小さくなっているの
に対し、内部潤滑剤を添加混合しなかったNo.Aのも
の及び内部潤滑剤を本発明の範囲内で微小量添加混合し
たNo.Hのものの場合、押出し深さの値が大きくなっ
ていることが分る。
【0038】更にまた表3中Br,iHc,(BH)ma
xの値に表れているように、内部潤滑剤を従来と同様に
粉末に添加混合したNo.B〜No.Gについては、それ
らの磁気特性の値が低く出ているのに対し、内部潤滑剤
を添加混合しなかったNo.A及び内部潤滑剤を本発明
の範囲内で微小量添加混合したNo.Hのものでは、そ
れら磁気特性の値が大きいこと、即ち良好な磁気特性が
得られることが分る。
【0039】尚、上記No.A〜No.Hの熱間塑性加工
後の酸素及び炭素の含有量を調べたところ、表4の通り
であった。
【0040】
【表4】
【0041】この表4の結果から、熱間加工性及び磁気
特性の優れた磁石は酸素含有量,炭素含有量ともに少な
いことが分る。
【0042】<実施例3>次に粉末に内部潤滑剤を添加
混合しなかった場合に比べて、本発明の範囲内で内部潤
滑剤を微小量だけ添加混合した場合の効果を調べるた
め、以下の試験を行った。
【0043】即ち上記実施例1及び実施例2と同様の粉
末を用い、これに内部潤滑剤としてステアリン酸Liを
添加混合しなかったもの,0.0025重量%添加混合
したもの,更に0.0050重量%添加混合したものの
それぞれについて大きさ,深さの異なる3種の成形キャ
ビティ(表中,,)への充填高さ(充填密度)を
調べた。その結果が表5に示してある。
【0044】
【表5】
【0045】表5の結果から分るように、,,の
何れにおいても内部潤滑剤を少量添加混合し、且つその
添加量が増すにつれて充填深さが小さくなること、即ち
充填密度が高くなっていくことが分る。図2は、の場
合において内部潤滑剤の添加量が増すに従って充填深さ
が浅くなること(充填密度が高くなること)を図示して
いる。
【0046】次に図3は内部潤滑剤としてのステアリン
酸Liの粉末への添加量を種々変えた場合において、押
出し深さ,磁気特性に及ぼす影響を調べたものである。
但し、図3中(A)は熱間加工性としての押出し深さに
対する影響を、また図3(B)は磁気特性としての残留
磁束密度(Br)に対する影響を、また図3(C)は保
持力(iHc)に対する影響を、更に図3(D)は最大
磁気エネルギー((BH)max)に対する影響をそれぞ
れ表したものである。
【0047】これらの結果から、内部潤滑剤を0.01
重量%以下の微小量で、特に0.005重量%以下の量
で添加混合する限り、押出し特性(熱間加工性),磁気
特性に対する影響は軽微であり、問題のないレベルであ
ることが分る。
【0048】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における熱間塑性加工の工程の
説明図である。
【図2】内部潤滑剤を微小量添加した場合の効果を説明
するための説明図である。
【図3】内部潤滑剤を添加した場合の熱間加工性(押出
し深さ)及び磁気特性に及ぼす影響を示した図である。
【図4】本発明の実施例における冷間プレス成形の工程
を示す図である。
【符号の説明】
200 ダイス 200A ダイス壁面 206 粉末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B22F 1/00 B22F 1/00 Y C22C 38/00 303 C22C 38/00 303D Fターム(参考) 4K018 AA27 BA18 CA15 CA16 EA32 5E062 CC02 CD04 CE01 CE04 CE05 CE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Nd-Fe-B系磁石合金の超急冷薄帯を
    粉砕して得た粉末を冷間プレス成形した後、熱間塑性加
    工を経てNd-Fe-B系磁石を得るNd-Fe-B系磁石
    の製造方法において、 前記冷間プレス成形で用いる成形型としてのダイスの表
    面粗さを1.0μm以下となすとともに、該冷間プレス
    成形を施す前記粉末に内部潤滑剤を0.01重量%以下
    の微小量添加混合することを特徴とする熱間塑性加工N
    d-Fe-B系磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記内部潤滑剤を
    0.005重量%以下の量で前記粉末に添加混合するこ
    とを特徴とする熱間塑性加工Nd-Fe-B系磁石の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記冷
    間プレス成形に際して成形型表面に外部潤滑剤を塗布す
    ることを特徴とする熱間塑性加工Nd-Fe-B系磁石の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20130053786A1 (en) * 2011-08-31 2013-02-28 Katsushi Maeda Mold for gasket for prefilled syringe
WO2016152778A1 (ja) * 2015-03-20 2016-09-29 日立化成株式会社 押型法による成形体の成形方法

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